2013年5月後半の出来事


*5月31日

@「(検問を)出来るだけ早く簡素化したい」と夏目社長
 成田国際空港株式会社の夏目社長は昨日の記者会見で、検問の簡素化に向けた実証実験が24日で終了したことを受けて、「実験結果を基に警備当局と協議し、可能な限り早い時期に簡素化したい」と述べました。

@成田と羽田を1時間で結ぶ新線を成長戦略に
 政府は昨日、6月に策定する「成長戦略」に成田空港と羽田空港を結ぶ大深度地下鉄新線の建設を盛り込む方針を固めました。押上駅と泉岳寺駅間約11Kmになり、途中に新東京駅を設けます。成田空港=羽田空港間を約1時間で結ぶ構想です。土地の買収が必要ない40m以下の大深度地下鉄とし、事業費を圧縮します。完成は2020年代半ばとしています。事業費は約4000億円と見込んでいます。

@ジェットスター・ J が成田=鹿児島線の運航を開始
 ジェットスター・ J は今日から成田=鹿児島線の運航を開始しました。最大1日2往復となります。なお、Aviation Wireによりますと、ジェットスター・ J の鈴木社長は「3月の利用率は約87%、4月は約75%弱と順調。7・8月の予約も今の段階で順調に進んでいる」と述べたそうです。

@日航植木社長が羽田国際線枠拡大後の成田路線について触れず
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、羽田空港昼間国際線拡大枠の配分について、「枠の配分は世界航空連合の競争にも大きな影響がある。従って、公平に配分されると思っている」とした上で、成田空港路線との関係について具体的なことは明らかにせず、「国土交通省とも話し合いを進めている」と語りました。同じ目的地に、同じ時間帯で運航する場合、成田空港路線を減便や運休する可能性もあるようです。

@明日未明からB787型機の運航を再開
 いよいよ、B787型機の商業運航が再開されます。日本航空と全日空は明日未明の羽田出発便から運航を再開します。

@全日空の成田国内線が低迷、LCCの影響か・4月利用実績
 全日空が昨日発表した「グループ4月利用実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)11.1%減、利用率は4.6ポイント減の66.5%となりました。一方、国内線は旅客数が0.8%減、利用率は2.3ポイント減の54.4%となっています。
 成田空港国内線では、成田=札幌線が4.8ポイント減の38.2%、成田=大阪線が9.9ポイント増の82.2%、成田=福岡線が4.4ポイント減の39.1%、成田=中部線が0.4ポイント減の65.1%、成田=仙台線が21.1ポイント減の35.9%、成田=那覇線が2.5ポイント減の49.3%、成田=新潟線が8.3ポイント増の33.0%、成田=広島線が21.3%となっています。

@日本航空のB787型機8号機が今夕方に成田空港着
 日本航空は昨日、同社としては8機目となるB787型機を受領したことを明らかにしました。今日午後5時40分頃成田空港に到着します。

@タイLCC「ノックエア」機の前輪タイヤはずれる、けが人なし
 現地時間30日朝、タイ北部のチェンライ空港で、 LCC ・「ノックエア」8714便が着陸時に前輪のタイヤがはずれる事故がありました。乗客・乗員169人にケガはありませんでした。危うく、滑走路をオーバーランするところでした。

@シンガポール航空がA350型機30機とB787-10x型機30機を発注
 シンガポール航空は現地時間30日、エアバスにA350-900型機を30機、ボーイング社に B787-10x型機30機を発注したことを明らかにしました。なお、これにより、シンガポール航空が B787-10x型機の開発が決まれば、ローチンカスタマーとなります。また、シンガポール航空は既に A350-900型機を40機発注しており、合計で70機となります。

@世界の4月国際線旅客が3.0%増に・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は現地時間30日、世界航空界の4月国際線旅客数が前年同月比3.0%増となったことを明らかにしました。


*5月30日

@国内線発着回数と旅客数が大幅な伸び・4月運用状況
 成田国際空港株式会社が今日発表した「4月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)6%増となり、この内、国際線は±ゼロ、国内線は41%増となりました。国際旅客便は±ゼロでしたが、国際貨物便は5%減となっています。総旅客数は6%増で、この内国際線旅客数は±ゼロ、国内線旅客数は77%増となっています。総航空貨物量は6%減、この内、積込量は8%減、取卸量は3%減でした。給油量は2%増となりました。
【コメント】国内線の発着回数が44%増に対して、旅客数が77%増ですので、成田空港の国内線LCC が定着してきている事を表しているのではないでしょうか。

@6日のCRJ200型機発火は燃料漏れの可能性・運輸安全委員会
 運輸安全委員会は昨日、今月6日に大坂空港で起こったジェイエア2362便・ CRJ200型機(JA206J) のエンジン出火事故について、エンジン内の燃料噴射ノズル18本の内の3本の表面で焼損が激しく、何らかの原因で燃料が漏れ発火した、との見解を明らかにしました。なお、エンジンはゼネラレ・エレクトリック製のCF34-3B1です。写真はジェイエアーの同型機。

@「年内に原因を突き止めたいが、何とも言えない」と運安委員長
 運輸安全委員会の後藤委員長は昨日の記者会見で、B787型機バッテリートラブルについて「データの解析を行っているが、新しい事実の発見はない。米国運輸安全委員会は『年内に原因解明をしたい』と言っているが、出来ればそうしたいが、何とも言えない」と述べました。


*5月29日

@第2ターミナルの国内線固定ゲートへの動線を新設
 成田国際空港株式会社は第2ターミナルに国内線用の固定ゲート動線を整備し、6月4日から供用開始します。これは、「国内線 I ゲート」から直接64番搭乗橋に行けるものです。これにより、国内線でも、国際線と動線を分けて、搭乗橋を使うことが出来るようになります。

@「成田空港活用協議会」設立発起人会開く
 昨日、「成田空港活用協議会」設立に 向けた発起人会が開かれました。発起人会代表には森田知事と商工会議所連合会の石井会長が選出され、7月中の発足を目指すことになりました。協議会の事業として「国内線利用者の県内観光の推進」「インバウンド県内観光の推進」「成田空港発の県内企業ビジネスの創出」「ナリタファンの拡大」「OUR AIRPORT の利用促進」「ナリタ空港の利便性向上」を設定する事になりました。
【コメント】森田知事が以前から言っていた、カジノ施設「統合リゾート(IR)」は、シンガポールなどのカジノを視察した森田知事自身が「競争できる本格的なものをつくるには2000億円以上かかる。果たして採算が取れるのか?」と消極的になっているようで、春の知事選でもほとんど触れていませんでしたね。

@関空と伊丹の空港運営権売却概要固まる
 新関西国際空港会社が検討している、関西空港と大坂空港の両空港「運営権売却(コンセッション)」の概要が明らかになりました。年内にも募集を始め、年明けにも一次入札を実施し、最終的には2015年にも売却を完了する予定です。運営期間は40年以上とし、価格は6000〜8000億円としています。資金力のある海外資本をも取り込むために、応募条件を整備するとしており、新関西国際空港会社の社員は新設される特別目的会社に転籍します。売却代金は1兆円を超える有利子負債の返済に当てることになります。

@スカイマークが6月1日から自社養成運航乗務員の募集を開始
 スカイマークは27日、6月1日から自社養成による運航乗務員の募集を始めることを発表しました。募集人員は50名で、来年4月1日の入社になります。同社の運航乗務員自社養成は初めてになります。


*5月28日

@A滑走路午後10時台の機数が取り決めを超える、12年度
 24日に開かれた「成田空港地域共生・共栄会議」で国土交通省は、2012年度A滑走路の午後10時台発着回数が、1日平均10.2回と、住民との約束である10回を越えたことを明らかにしました。理由として、天候不良を上げています。2011年度は8.9回でした。
【コメント】11月4日から増便となる成田発イスタンブール行きのトルコ航空便は午後10時30分発になるようですが、ますます、約束を守れなくなるのではないでしょうか。

@輸出額1.9%減・輸入額6.9%増、成田空港4月輸出入額
 東京税関が22日に発表した「平成25年4月分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)1.9%減、輸入額は6.9%増となりました。輸出額は3ヶ月連続の減少、輸入額は6ヶ月連続の増となっています。

@「成田はデルタにとって、貴重な財産」とデルタCEO
 デルタ航空のアンダーソンCEOはニューヨークで現地時間23日に記者会見し、「成田空港は引き続き(アジアで)トップのハブ空港であり、今後も力を入れていく」と述べました。デルタ航空は日本で提携パートナーとなる航空会社を持っていません。そのため「今後、香港や中国を結ぶ、便を増やす」としています。しかし、「成田はデルタにとって、貴重な財産」として、今後も、アジアの玄関口としてハブ機能を強化する方針を強調したものです。

@太田大臣がB787型機の運航再開を認める・24日
 太田国土交通大臣は24日の閣議後の記者会見で、「ボーイング787型機の安全性が確認されたので、全日空、日本航空の運航再開を認めることにした」と正式に発表しました。

@全日空がB787型機商業運航再開・26日
 全日空は26日午後、B787型機の商業運航を4ヶ月ぶりに再開しました。新千歳空港から羽田空港への臨時便です。同便は順調に飛行を続け、1時間半後に羽田空港に到着しました。335席中、乗客は218人でした。

@「詳細な情報開示と、バッテリーなしの試験飛行を」乗員組合連絡会
 日本乗務員組合連絡協議会は昨日、B787型機の運航再開について、徹底した情報開示や国際基準での再検証をボーイング社に求めることを明らかにしました。具体的には(1)航空機の製造会社、航空会社、航空当局がトラブルとその改善状況に関する情報を国際民間航空機関(ICAO)の安全基準に基づき公表する(2)よりリスクの高い事態が発生した場合、再度の運航停止も躊躇せず、安全を優先する(3)バッテリーを使わなくても安全運航、長距離運航可能なことを検証するため、バッテリーなしの試験飛行実施、としています。

@日本航空の4月国際線旅客が0.2%減、国内線は1.8%増
 日本航空が24日発表したグループ4月旅客輸送実績によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.2%減、利用率は0.1ポイント減の69.8%となりました。中国線が低調でしたが、東南アジア線が11.9%増と好調で、欧米線はほぼ前同月比並みでした。一方、国内線は旅客数は1.8%増でしたが、利用率は1.3ポイント減の57.2%となっています。
 成田空港関係の国内線利用率は成田=伊丹線が9.7ポイント増の75.4%、成田=札幌線が0.1ポイント増の36.2%、成田=中部線が5.4ポイント増の50.5%、成田=福岡線が3.2ポイント減の30.7%、成田=那覇線が6.1ポイント増の42.4%となっています。

@全日空が今年度中にB747型機を全機退役に
 全日空は2013年度にB787型機10機、B777-200ER型機3機、B737-800型機3機、DHC8-400型機1機の合計17機を導入します。一方、退役させるのは16機で、国内線のB747-400型機は5機全部を退役させます。右の写真の「ポケモンジャンボ機」も今年度限りで見られなくなります。

@ジェットスター・ J が明日から諸手数料値上げ
 ジェットスター・Jは24日、29日から「コールセンター・空港手数料」や「受託手荷物(空港での追加分1Kg当たり)」などの値上げを発表しています。ウエブサイトの利用促進をねらったもの、とのことです。

@7月15日から整備士や清掃員などのスクリーニング検査開始
 国土交通省は国際線が就航する全空港の整備士など航空機周りに立ち入る者を対象にスクリーニング検査を実施する方針を固めました。7月15日から整備士や 清掃員、荷物・貨物やケータリングの運搬担当者、 滑走路や誘導路の保守・修理作業者なとの全員に持ち物検査やX線や金属探知器を使う身体検査を実施します。航空機への不審物持ち込みを防ぐため、としています。

@英国航空A319型機の右エンジンが発火し緊急着陸
 現地時間24日午前9時頃、ロンドン・ヒースロー発オスロ行きのブリティッシュ・エアウェイズ762便・A319型機が離陸直後に、右エンジンに火災が発生し、引き返して緊急着陸しました。乗客・乗員は緊急脱出し3人が軽いケガを負いました。この事故で、ヒースロー空港の滑走路が閉鎖され、約200便が欠航しました。原因は調査中、とのことです。

@パキスタン機が乗客の発言で目的地変更、戦闘機も緊急発進
 現地時間24日、パキスタン・ラホールから英国・マンチェスターに向かっていたパキスタン航空709便・B777型機の機内で、英国籍の30才と41才の男性乗客2人が客室乗務員と口論になり「爆破する」などの言動があったため、同機はテロ対策が進んでいる英国スタンステッド空港に、目的地を変更して着陸するトラブルがありました。英国空軍の戦闘機も緊急発進しました。着陸後この2人は逮捕されました。警察当局はテロとは見ておらず、刑事事件として処理しています。


*5月24日

@都合により、明日から3日間の更新が出来ません。次の更新は28日の予定です。

@東日本大震災で被災した電子航法研究所機が「空の駅 ふわり」に
 東日本大震災の時に、仙台空港で津波をかぶった、電子航法研究所の実験機「ピーチB99型機」が成田空港A滑走路南側にある「空の駅 ふわり」の駐車場に展示されました。この実験機は津波で海水をかぶったために、機内の実験用電子機器が全損してしまい、廃棄処分になるところを航空科学博物館が譲り受けて、同館の近くにある「空の駅 ふわり」の駐車場に展示されているものです。この機種は日本では唯一導入されていました。
 なお、電子航法研究所はB99型機に代わる新しい機体・「ピーチB300型機」を導入し、6月4日に記念式典を行う、とのことです。

@「公的支援に関する競争政策検討小委員会 報告書」を承認
 昨日開かれた「公的支援に関する競争政策検討小委員会」で報告書が承認されました。

@全日空のB787型機臨時便は5便運航
 昨日の出来事で書いた、全日空の臨時便ですが、26日〜31日までの羽田=札幌線で5便を設定する、とのことです。詳しくは同社ホームページで確認して下さい。

@全日空の4月国際線旅客数が10.7%減
 全日空の福田取締役は昨日の記者会見で、4月の国際線旅客が前年同月比(以下同じ)10.7%減となり、利用率も4.3ポイント減の66.8%となっていることを明らかにしました。中国路線の低迷が目立っている一方、北米・欧州路線は堅調に推移している、とのことです。中国路線の旅客数は21%減となり、業務渡航は回復していますが、レジャー需要が足を引っ張っている、とのことです。5月もこの傾向が続いている、とのことです。

@ボーイング社がB787型機の大宣伝を開始
 ボーイング社はB787型機の改修が終わったことで、信頼性の回復をねらって大宣伝を始めたようです。航空関係や旅行関係のサイトを中心としたインタネット上で右の写真のような広告を多数掲載しています。

@民間所有のB737型機が小松空港に緊急着陸
 昨日午前11時56分頃、ロシア・エリゾヴォ空港からバンコク国際空港に向かっていた米国ユタ銀行所有のB737型機が小松空港に緊急着陸しました。同機パイロットによりますと、「両翼に積んだ燃料の残量に差が出たためバラスが取れなくなった」との警告灯が点灯した、とのことです。着陸後、日本航空の整備士が同機を点検しましたが、飛行に支障がないとして、午後6時35分頃、バンコクに向かいました。


*5月23日

@トルコ航空が11月4日から1日2往復に増便
 日本とトルコの航空協議合意を受けて、トルコ航空は11月4日から、成田=イスタンブール線を現在の1日1往復から、1日2往復に増便することを発表しました。

@関西空港4月国際線が19ヶ月ぶりに前年割れ
 新関西国際空港会社が昨日発表した4月利用実績によりますと、関西空港の国際旅客便は前年同月比(以下同じ)で3%減と19ヶ月ぶりに前年同月マイナスとなりました。中国路線の減便が響いている、とのことです。また、国際線旅客数も1%減となりました。この内、日本人旅客は14%減と大きく減り、18ヶ月ぶりの前年同月マイナスとなりました。また、外国人旅客は20%増と好調でした。国内線旅客数は14%増となっています。

@4月訪日外国人が初めて90万人を超える、日本人出国者は12.3%減
 観光局が昨日発表した「訪日外客数(4月推計値)」によりますと、日本を訪問した外国人は前年同月比8.1%増となり、初めて90万人を超えました。円安により、アジアからの訪日が増えており、ビジネス客も増加しています。一方、日本人出国者は同12.3%減と大幅な減少になりました。円安の影響がジワリと出てきたようです。

@全日空と日本航空がB787型機改修全機終了を報告
 全日空と日本航空は今日、国土交通省を訪れB787型機の全機で改修が終了したことを報告し、報告書を提出しました。

@全日空が今月中にB787型機の商業運航再開へ
 全日空はB787型機の運航再開を当初予定した6月1日ではなく、国内線の臨時便として、今月中に商業運航する方針を固めました。羽田空港発着になる見込み、とのことです。国土交通省もこの臨時便を認める方針のようです。

@公的支援航空会社の新規路線と運賃引き下げに制限設けず、国土案
 国土交通省は今日開かれた「公的支援に関する競争政策検討小委員会」で、航空会社への公的支援に関する指針の案を公表しました。それによりますと、公的支援をする際に、他の航空会社から意見を聞くことにしています。しかし、焦点だった「支援を受けた会社が新規路線を開設することや運賃を値下げすることを制限する」ことは盛り込まれませんでした。

@A350型機がパリエアショーでデモ飛行の可能性
 ロイター通信(英文)は20日、エアバスのA350型機が6月17日〜23日に開かれるパリエアショーで、デモフライトする可能性が高い、と報じました。ただ、会場のブルジェ空港に着陸すのではなく、製造されている約600Km 離れた ツールーズから飛来して、上空を飛行する程度ではないか、とのことです。


*5月22日

@「騒音下住民の協力があってこそ空港が35年運営できた」と成尾会長
 昨日の千葉日報によりますと、20日に開かれた35周年記念式典で、「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の成尾会長は「35年間大きな事故もなくてよかった。ただ、空港と地域の信頼関係がうまく構築できてきた矢先にカフュー(発着禁止時間)の弾力化があり、拙速な決め方だったことは否めない。騒音下住民の協力があってこそ空港が35年運営できたことを忘れず、痛みを騒音下に住んでいない人にも理解してほしい」と述べたとのことです。

@ジェットスター・ J が関西線と中部線を増便
 ジェットスター・ J は6月11日〜7月17日に成田=関西線を1日2往復、成田=中部線を1日1往復増便する、とのことです。

@今年度に同時平行離着陸方式の監視装置整備
 国土交通省は今年度予算の成立を受けて、空港毎の予算配分を公表しました。これによりますと、成田空港関係では同時平行離着陸方式の監視装置整備、LCC専用ターミナルのCIQ(入管や検疫などの施設)整備、庁舎耐震対策等で53億4300万円となっています。

@羽田空港C滑走路改修を前倒しへ
 今日の日本経済新聞(会員版)によりますと、国土交通省は来年3月末に完成させる、としていた羽田空港C滑走路の改修工事を最大半年前倒しして、今年秋に供用開始する方針を固めました。C滑走路は3000mですが、騒音対策から深夜・早朝時間帯は2500mとして運用しています。このため、長距離便大型機は使用できず、深夜・早朝枠の半分程度しか利用されていません。これを延長して、深夜・早朝時間帯でも3000mとして利用できるようにして、深夜・早朝時間帯の利用を高めるのが目的です。


*5月21日

@成田=トルコ間を週14便に拡大、日本トルコ航空協議合意
 国土交通省は昨日、14〜16日に行われた日本・トルコ航空当局者協議の結果を発表しました。それによりますと、成田空港については、現在週7便の乗りいれを14便とする、事で合意しました。その他、中部空港については追加的に週7便までの枠を設定、コードシェアの枠組みを完全に自由化する事で合意しました。
【コメント】成田空港について、オープンスカイの合意はなかったようです。中東イスラム圏の航空会社は「ヨーロッパとアジアの中間」と言う地の利を生かして、ハブ機能の急成長を目指しています。この成長を脅威と見る国や航空会社はこれらの国との「オープンスカイ締結」に慎重なようです。

@嘉手納基地周辺の深夜・早朝時間帯騒音発生が4000回超
 嘉手納町によりますと、同町が実施した2012年度米軍嘉手納基地航空機騒音調査によりますと、同町嘉手納、屋良の深夜・早朝(午後10時〜翌朝午前6時)の騒音発生回数がそれぞれ4000回を超えました。前年度よりは減少しましたが、3年連続の4000回超になります。同基地とは深夜・早朝の活動を制限する騒音防止協定がありますが、完全に形骸化している実態が明らかになっています。

@ユナイテッド航空が国内線でB787型機の運航再開
 ユナイテッド航空は現地時間20日、B787型機の商業運航を再開しました。初便のヒューストン発シカゴ行きには乗客162人が搭乗しました。
【コメント】ユナイテッド航空のB787型機の国内線座席数が何席か分からないのですが、初便は利用率が7割程度だったようですね。やはり、利用者が敬遠しているのではないでしょうか。

@「運航再開は航空会社の機会を逃さないためと、ボー社の経営悪化を避けるため」
 今日の「ビジネスジャーナル」に「B787運航再開も安全は置き去り…事故原因未特定、訓練飛行中のトラブルも発覚!」が載っています。その中で、原因が明らかになっていない段階での運航再開理由について「収益の機会を逃さないようにするためである。ボーイングの経営をこれ以上、悪化させてはまずいとの、政治的判断が働いたということだろう」と述べています。

@胴体着陸機はDHC8-100型機
 19日の出来事で書いた、ニューアーク空港に胴体着陸したUSエアウエイズ機は、ボンバルディア社の DHC8-100型機だったようです。高知空港で胴体着陸したDHC8-400型機の初期モデルですね。


*5月20日

@今日開港35周年、B滑走路の再延長論も
 成田空港は今日で開港35周年を迎えましたが、産経新聞によりますと、成田空港の平成24年度警備関係費用は約73億円に上る、とのことです。また、また、同新聞によりますと、「関係者からはB滑走路(2500メートル)の再延長待望論が高まっている」とのことです。成田国際空港株式会社は午後に成田市内のホテルで謝恩パーティーを開きました。

@昨夜、「カーフュー弾力的運用」の6例目
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の6例目が発生しました。広州発成田行きの日本航空856便・B767-300型機は広州空港の悪天候のため、離陸が制限され、成田空港に午後11時10分に到着したものです。

@「成田空港の着陸料は高い」キャンペーンは不公平
 前にも書いたことがありますが、「成田空港の着陸料は高い」とマスコミは報道します。どうも、この報道は「つくられたキャンペーン」という感じがします。着陸料を安くしたい航空会社や、羽田空港の国際線を推進する勢力のための「成田バッシングキャンペーン」と思われます。成田国際空港株式会社の「決算資料」25ページを見ますと、右の写真のように、成田空港の着陸料は旅客1人当たり2325円で、羽田空港は3600円となります。しかし、「羽田空港の着陸料は高い」という報道は見たことがありません。諸外国の旅客1人当たりの空港使用料はアジア各国と比べれば高いのですが、これは成田空港に限ったことではありません。日本の空港全部に言えることです。しかし、欧米やオセアニアと比べるとはるかに安いのです。「成田空港の着陸料は高い」と言う不公平なキャンペーンは、結果的に日本の空港全体の「マイナスキャンペーン」となり、日本全体の利益にはならないと思うのですが。

@NAA若手社員の論文が最優秀賞、2年連続
 成田国際空港株式会社の若手社員・国保潮氏が国際空港評議会(ACI)アジア太平洋地域が実施した「ヤング・エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー・アワード」で優勝しました。この催しは若手社員が空港についての論文で競うものです。成田国際空港株式会社の社員の優勝は2年連続、2人目となります。論文の題名は「空港と航空会社の関係に関する分析」でした。


*5月19日

@第38回騒音対策委員会議事録を載せました
 「成田空港サーバー資料室」の「騒音対策委員会議事録」のページに、昨年3月26日に開かれた「第38回騒音対策委員会議事録」の全文を PDF で載せました。

@LCC専用ターミナル本体工事は約30億円の圧縮に
 今日の毎日新聞によりますと、昨日の出来事で書いたLCC 専用ターミナル入札ですが、当初の建設費200億円には第5貨物ターミナル一部取り壊しや敷地整備の費用が含まれているため、本体工事は150億円としていたので、結局約30億円の圧縮となるそうです。

@発火事故を起こした日航B787型機がまもなく成田空港到着
 ボストンでリチウムイオンバッテリーの発火事故を起こした日本航空のB787型機(機体番号JA829J)が「JAL8159便」として、まもなく成田空港に帰ってきます。午後3時現在、北海道釧路沖の太平洋を順調に飛行しているようです。図は「Flightradar24」の3時10分現在の画像です。

@米・ニューヨークアーク空港で双発プロペラ機が胴体着離
 現地時間18日午前1時頃、米・フィラデルフィア発ニューヨーク行きUSエアウエイズの双発プロペラ機がニューアーク空港に着陸しようとしたところ、車輪が出ませんでした。同機は車輪を出す操作を何度もしましたが、結局、胴体着陸を行いました。けが人はなかった、とのことです。

@モスクワの空港でB737型機の車輪から出火し、緊急脱出
 現地時間18日午前7時半頃、ロシア・スタヴロポリ発モスクワ行きのロシアの航空会社「UTエアー」の B737型機が、モスクワのブヌコボ空港に着陸したところ、主脚車輪から火が出ました。このため、乗客は緊急脱出しました。けが人はなかった、とのことです。

@ブリュッセル空港のストで乗客の荷物約2万個が山積み
 ベルギーのブリュッセル空港で行われている荷物管理会社「スイスポート」のストライキは現地時間16日、5日目に入っています。会社側と組合側は現地時間15日に合意に達しましたが、組合員はストライキを続けており、会社側は荷物運搬用の車両の差し押さえに入っています。このストライキで、同空港には旅客の荷物約2万個が山積みになっている、とのことです。


*5月18日

@昨夜、「カーフュー弾力的運用」の4・5例目
 昨日午後11時03分と同11時11分に「カーフュー弾力的運用」の4例目と5例目が発生しました。4例目はアモイ発成田経由那覇行きの全日空8561便で,アモイ空港での悪天候による離陸制限のために成田空港到着が遅れ、那覇への出発が遅れたものです。5例目は成田発香港行きのキャセイ航空521便で、香港の悪天候により、成田空港到着が遅れ、折り返し便の出発が遅れたものです。

@LCCターミナルを大成建設が約112億円で落札、当初の半値
 成田空港のLCC専用ターミナルの入札で、大成建設が111億8250万円で落札したことが昨日分かりました。成田国際空港株式会社は当初、「建設費は200億円」としていましたが、LCC側から「高すぎる。使用料が高いのなら使わない」と批判が出ていました。このため、成田国際空港株式会社は入札上限価格を118億5874万円に設定していました。完成は2015年3月末を予定しています。
【コメント】何でしょうね。設計変更して落札価格を落としたのでしょうか? 「最初から安くすれば良かったのに」と思ってしまいますね。政・財・官界などからは「利ざやの大きなものを」と言う話があったのでしょうね。

@第9期エコ・キッズクラブの募集始まる
 成田国際空港株式会社が「エコキッズ・クラブ」の第9期生募集を昨日から開始しました。対象は小学校5・6年生です。締め切りは6月17日までとなっています。


*5月17日

@全日空のB787型機で配電盤の変色トラブル、公表せず
 4日午後2時40分頃、羽田空港から新千歳空港に訓練飛行中だった全日空B787型機で、配電盤が黒く変色するトラブルが起こっていたことが昨日分かりました。全日空は昨日まで公表していませんでした。同社は「飛行に影響がなかったため」と説明しています。同社によりますと、訓練飛行中に「機内の気圧を保つ装置や油圧・電気系統など5カ所でトラブルが起きたと」のメッセージがコックピットに表示されましたが、飛行には影響はないと判断し、そのまま飛行を継続しました。点検したところ、機体後部の配電盤の一つで取り付けナットが緩んでおり、接触不良によって加熱したものと見られます。この配電盤はリチウムイオンバッテリーとは繋がっておらず、リチウムイオンバッテリーには異常はありませんでした。4月にボーイング社の作業員が取り外しており、取り付けの際に締めが不十分だったものと見られる、とのことです。今回の公表遅れについては「通常のトラブルだったので公表しなかった」としており、「来月1日からの運航再開は予定通り行う」とのことです。国土交通省は全日空と日本航空のB787型機全機の点検を指示しました。
【コメント】公表しないのに何で分かったのでしょうか。内部告発かな。「通常のトラブル」であっても、事がB787型機ですから、公表すべきではないでしょうか。意地の悪い見方をすると、「多少のトラブルがあっても、飛ばす」と言うことなのでしょうか。しかし、このようなミスを犯し、見逃すとはボーイング社の技術水準も落ちているようですね。

@外務省が新コロナウイルスに注意喚起
 外務省は中東や欧州で新型コロナウイルスの感染が拡がっている、として注意を呼びかけています。特に,サウジアラビアでは現地時間12日までに15人が死亡しています。また、濃厚接触者への感染が拡大していることから,人から人への感染が疑われています。

@アメリカン航空の新塗装機
 昨日、成田空港でアメリカン航空の新塗装を施した機体を初めて見ました。左端にあるのが旧塗装になります。今年2月のアメリカン航空とUSエアウエイズの合併を機に、新塗装へ順次変えていくことになっています。

@ネパールで小型機が着陸失敗、日本人5人が重傷
 現地時間16日午前8時半頃、ネパールのジョムソンの空港で乗客・乗員21人の乗ったネパール航空の双発プロペラ機・DHC-6型機が、滑走路をオーバーランして川に突っ込み大破する事故がありました。この小型機には日本人8人が乗っており、5人が骨折などの重傷を負い、内1人は集中治療室で治療を受けている、とのことです。管制官によりますと、小型機は着陸後バランスを失い、蛇行して川に突っ込んだ、とのことです。一部報道では「ブレーキが故障した」とのことです。

@B777-300ER型機のエンジン部品に欠陥、交換を要請
 ボーイング社とゼネラレ・エレクトリック社は現地時間15日、「B777-300ER 型機に搭載されているエンジンの部品を9月までに交換するように」と同型機を使用している航空会社に通知しました。エンジンのギアボックスに使われている部品が原因で,今年に入り、2月と5月9日の2回、エンジン停止トラブルが起きています。交換が必要なのは昨年9月から今年3月に製造された機体、とのことです。今のところ、この部品がどのようにトラブルを引き起こすかという原因は明らかになっていません。


*5月16日

@昨日午後11時14分に運用時間制限緩和3例目
 昨日午後11時14分に、運用時間制限緩和(カーフュー)3例目が発生しました。該当機は台北発成田経由ホノルル行きの中華航空18便・B747-400型機で、B滑走路からの離陸でした。同機は出発空港の滑走路が閉鎖されたため、3時間遅れの午後9時55分に成田空港に到着し、ホノルル発も約3時間遅れて当該時間にずれ込んだものです。

@GW成田空港出入国者数で日本人が10.1%減に
 東京入国管理局が昨日発表した,ゴールデンウイークの成田空港出入国者数は前年同期比(以下同じ)で2.8%減となりました。事前予測よりも43750人少なくなっています。この内、日本人は10.1%減、外国人は16.9%増と過去5年では最多となりました。東京税関では「日本人の減少は円安の加速や中国での鳥インフルエンザ感染拡大で、海外旅行を控えた日本人が多かったのではないか」と見ています。

@B787型機試験飛行に梶山副大臣が同乗
 梶山国土交通副大臣は昨日、全日空のB787型機試験飛行に同乗し、新千歳空港から成田空港まで飛行しました。試乗後に記者の質問に答え、「(バッテリーは)安定した数値が出ている。最新鋭機なので非常に快適なフライトだった」と述べました。
【コメント】B787型機の不安を払拭するためなのでしょうが、このようなコメントが色々出てきてます。しかし、「安定した数値が出ている」のは当たり前でしょう。今から、不安定なら、完全な設計変更が必要です。本当に「安全かどうか」は運航が再開されて、延べ飛行時間が数十万時間単位になるまでは言えませんね。

@サウスウエスト航空がB737NG型機をMAX型機に変更
 米国のサウスウエスト航空は30機を確定発注していた B737NG型機を、 B737MAX-7型機に変更しました。なお、B737MAX-7型機はB737MAX型機シリーズの一番小さい機体で、サウスウエスト航空が最初に発注するローチンカスタマーとなります。

@大声で歌う乗客降ろすために臨時着陸、アメリカン航空
 「中国経済網」が伝えたところによりますと、現地時間9日、アメリカン航空機内で女性客が、ホイットニー・ヒューストンのバラードを大声で歌い続けたため、同機がカンザスシティ国際空港に臨時着陸し、この乗客を降ろす騒ぎがあった、とのことです。降ろされた女性客は「私が歌う続けるのは糖尿病のためだ」と説明したそうです。


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