2013年6月前半の出来事
*6月15日
@「カーフュー連絡メール」の登録が今日から始まる
成田国際空港株式会社は今日から、運用時間制限緩和の合意で約束した「カーフュー連絡メール」の登録を開始しました。関係市町村の住民が対象となるため、NAAホームページでの登録は出来ない、とのことです。従って、登録は各関係市町のホームページからになります。
@大丈夫かB787型機、成田空港でトラブル2件
昨日、成田空港で出発しようとした日本航空のB787型機が不具合で出発できずに、代替機で運航するトラブルが2件ありました。いずれも、バッテリーには関係ないトラブル、とのことです。
1件目は午前11時頃、成田発ボストン行きの日本航空8便・ B787型機の出発前点検で、電子機器の不具合を示す表示が出ました。このため、点検や部品の交換に時間がかかるために、別のB787型機に機体を交換して約3時間40分遅れで出発しました。
2件目は午後0時半頃、成田発デリー行きの日本航空749便・ B787型機で、出発しようとしたところ右エンジンが起動しないトラブルがありました。この機体を別のB787型機に交換して、約6時間半遅れで出発しました。
【コメント】12日の全日空機に続く、エンジンが起動しないトラブルですね。B787型機は大丈夫なのでしょうか。これで、運航再開後半月で、確か12件目のトラブルになります。
@A350型機の初飛行は順調に終了
エアバスの A350型機が現地時間14日、初飛行に成功しました。午前10時にトゥールーズを離陸し、約4時間かけてフランス南西部を飛行し、午後2時6分に無事着陸しました。同機にはフランスと英国のテストパイロットと航空機関士と技術者3人が乗り込みました。ピーター・チャンドラー機長は「操縦は予想通りで初飛行というより、認証テストの最終段階と思うほど順調だった」と語ったそうです。
*6月14日
@自治体連絡協が「国家戦略特区」で申入書提出
成田空港圏自治体連絡協議会は10日、政府の「国家戦略特区ワーキンググループ」の八田会長に対して、「国家戦略特区に関する規制緩和に対する申入書」を提出しました。申入書では、「具体的な規制改革事項(9項目)の一つとして、『羽田空港国際化のための羽田・成田離着陸割り当ての柔軟化』として、羽田空港の国際線の増便が検討されている」「今までの経緯を顧みず、また、地元への大きな影響に配慮せず、唐突に羽田空港の国際線の増便だけを取り上げて検討されているということであるならば、遺憾であると言わざるをえない」としています。
@アエロメヒコが10月14日から成田線にB787型機を投入
メキシコのアエロメヒコ航空は10月14日から、成田=メキシコシティー線に B787型機を投入する予定、とのことです。右写真は2010年2月撮影。もちろん、B787型機ではありません。
@中部空港会社がLCC専用ターミナル建設の凍結を検討へ
今日の読売新聞によりますと、中部国際空港会社はLCC専用ターミナル建設凍結の検討に入りました。このターミナルを使う予定のエアアジア・ジャパンが、全日空とエアアジアの資本提携をめぐって合弁解消も視野に含めた検討に入っているためです。既に設計を発注していますが、運航計画などの問い合わせに対して、全日空とエアアジアから明確な回答を受けていない、とのことです。
@全日空も8・9月燃油サーチャージャー引き下げへ
全日空は昨日、8・9月の燃油サーチャージャー引き下げを発表しました。引き下げは1段階で、引き下げ幅は日本航空と同じ2500〜200円になります。
*6月13日
@成田国際空港株式会社の配当金は約38億円
成田国際空港株式会社は11日、株主総会を26日に行う事を発表しています。今年の配当金は1株につき1916円、総額38億3200万円となり、国に支払われます。
@全日空B787型機のエンジントラブルはコンピューターのバグ
昨日、山口宇部空港で発生した全日空B787型機のトラブルは制御コンピューターバグの可能性があるようです。昨日の点検で、各システムの電源を入れ直しとところ、起動出来なかったエンジンと補助動力装置(APU)が起動しました。全日空はこの機体を今日から運航に復帰させているようです。
【コメント】素人で分からないのですが、コンピューターのバグって、再起動すれば治るものなんでしょうか。一時的なものならば、安心できるのですが、再度起こるようなバグならば、心配です。パソコンのバグも何回も起こっている内に、症状がひどくなることがありますね。
@羽田昼間時間帯枠拡大時に2スロット設定で合意、日越航空交渉
国土交通省は今日、11〜12日に行われた日本・ベトナム航空当局者協議の結果を発表しました。合意事項は、羽田空港昼間時間帯において、昼間時間帯枠が6万回に増える段階(2014年3月末予定)で、双方が1日2スロットずつ枠を設定すること、となりました。他の空港については、合意事項はないようです。
@エアアジア・ジャパン社長が「運航は続ける」とコメント
エアアジア・ジャパンは11日、全日空とエアアジアとの資本提携問題について、ホームページで「何も決まっていない」「運航については ANA の全面的支援のもと、通常通り運航」との小田切社長のコメントを掲載しています。
@日本航空が8・9月の燃油サーチャージャーを引き下げ
日本航空は昨日、8・9月分の燃油サーチャージャーを1段階引き下げることを発表しました。引き下げ幅は2500〜200円となります。
@海外旅行額は3ヶ月連続減、国内旅行額は3ヶ月連続増、4月主要旅行社
観光庁が昨日発表した「4月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)9.5%減、となりました。外国人旅行取扱額は41.7%増、国内旅行取扱額は2.3%増となっています。海外旅行は3ヶ月連続の減、国内旅行は3ヶ月連続の増加となっています。
@ボー社とFAAが「認証手続はかなり健全だった」と主張
現地時間12日に行われた米国下院のB787型機問題をめぐる公聴会で、ボーイング社とアメリカ連邦航空局(FAA)はB787型機の認証手続が「かなり健全」で十分な安全性を確保していた、と主張しました。議員からは「認証手続が適切に機能しているかどうかについて、合理的な疑問がある」との指摘もありました。これについてボーイング社のチーフエンジニアは「飛行機は特定の部品が故障しても飛行・着陸するように設計されており、FAA の手続きはその基準を満たしている」と反論しました。
*6月12日
@「成田空港から退くことは出来ない」スカイマーク社長
スカイマークの西久保社長は昨日の記者会見で、搭乗率が低迷している「成田シャトル」について、「今後、国際線に進出していくにあたり、退くことはできない。競合しながらも今後続けて行かなければならない路線だ」と述べました。
@ピーチが成田=関西線参入を正式発表、「エアアジア問題は情報ない」
ピーチ・アビエーションは昨日、10月27日から1日2往復で成田=関西線に就航することを発表しました。首都圏の利用客が関西空港を経て、九州・沖縄やアジアに向かう需要や親族訪問などの需要を想定し、搭乗率を70〜75%と見込んでいる、としています。しかし、成田空港からの他路線就航計画は「今のところない」と述べ、成田空港拠点化については「24時間空港以外の拠点化は考えていない」と述べました。運賃はフルサービス航空会社の半額程度にする見込み、とのことです。また、関東地域での運航乗務員と整備士の募集も始めました。
また、井上社長は記者会見で、エアアジア・ジャパンに関しての、全日空とエアアジアの合弁解消について、「ピーチは全日空とは別会社で、情報は遮断されているので、報道の範囲でしか分からない。将来、『エアアジア・ジャパンを引き受けて欲しい』との話しがあっても、モデルが違うのでお客様が混乱するだけ。他社のことを考える余裕はない」と述べました。
【コメント】突然の降って湧いたエアアジア・ジャパン問題に、井上社長は困惑しているようですね。順調に来ているピーチ・アビエーションの事業を、エアアジア・ジャパンと統合させられることで、「台無しにされたくない」との気持ちが強いのではないでしょうか。必死に予防線を張っているように見えます。
@全日空が成田=サンノゼ線を7月10日から増便
全日空は6月1日から運航を再開した成田=サンノゼ線を、7月10日から現在の週5便を週7便に増便することを明らかにしました。
@ジェットスター・ジャパンの5月定時出発率は93%
ジェットスター・ジャパンは昨日、現在の輸送実績などを発表しました。搭乗率は3月が86.1%、4月が72.7%、5月が74.8%となっています。また、定時出発率は3月が83%、4月が83%、5月が93%となっているそうです。
@全日空B787型機のエンジン始動できず欠航に
今日午前8時頃、宇部山口空港発羽田行きの全日空692便・B787型機が離陸に向かうため、エンジンを起動しましたが、右エンジンがかからず欠航となりました。乗客は後続便などで東京に向かいました。原因は調査中ですが、バッテリーに不具合はなかった、とのことです。
【コメント】新機種に良くある初期故障と思うのですが、トラブルが続きますね。今日のはバッテリー関係の電気系統と関係ないのでしょうか。
@スカイマークのA330型機は上級クラスのみ、運賃は現状維持
スカイマークは昨日、来年1月末から受領し、3月末から路線に投入する国内線専用のA330型機を「グリーン・シート」と名付けた上級クラスだけで運航することを明らかにしました。座席数は271席とし、シート間隔は日本航空の「シートJ」並みにする、とのことです。普通運賃は現在と同じにし、機内サービスは有料とします。この機体は羽田路線などの幹線に使用します。A330型機は10機導入し、約1年半で幹線のB737型機と入れ替えます。この決断について、西久保社長は「今後、LCCがますます増えていくので、今のままのビジネスモデルで利益を出すことはむずかしい。運賃が大分下がったが、次にお客さんがのぞむ事は快適なシートだ。下がった運賃のままで、良いシートを提供する事で、満足してもらえる」と述べました。
【コメント】自称「LCC」と言っていたスカイマークが方針転換をしたようです。
@A350型機の初飛行は現地時間14日に決定
エアバスは現地時間11日、「A350型機の初飛行を14日に行う予定」と発表しました。天候が問題なければ、午前10時頃、トゥールーズを離陸する予定、とのことです。パリエアショーに飛来するかどうかの発表はありませんでした。
*6月11日
@エアアジア・ジャパンの低迷は成田空港のせい?
今日のマスコミ数紙で、エアアジア・ジャパンをめぐっての全日空とエアアジアとの提携解消について、「エアアジア・ジャパンの搭乗率が低迷しているのは、成田空港の運用時間制限があるのが大きな理由」と書かれています。(日本経済新聞、毎日新聞、Response、ブルームバーグジャパン)
そこで、24時間運用可能な関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションの時刻表を調べてみたのですが、最も早い出発が午前7時で、成田空港拠点のジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンの出発時間よりも、1時間遅いのです。最終便到着時間も午後9時30分が一番遅い便で、到着も成田空港LCCに比べて30分も早いのです。上記マスコミの人たちは何で、航空会社や政府の言い分を鵜呑みにして、内陸に位置し、激しい騒音問題を抱える成田空港について、このような事実と違うことを書くのでしょうか。ピーチ・アビエーションが好調なのは、最初に参入したことや、運航を開始する前に綿密な市場調査を行い、女性に重点を置いたマーケティングや、無理なくアクセスできる運航時間設定を行ったことにあると思います。一方、エアアジア・ジャパンはエアアジアのシステムや「安ければ人は乗る」という安易な考え方をそのまま導入し、日本人に合った、システムの構築やマーケティングを行わなかったことが原因ではないでしょうか。
@ユナイテッド航空の成田=デンバー線が昨日から運航
ユナイテッド航空は昨日から成田=デンバー線を開設しました。機材はB787型機です。成田発の139便は放水アーチで送り出されました。
@ジェットスター・ジャパンの成田=松山線が今日から運航
今日からジェットスター・ジャパンの成田=松山線が就航しました。第1便は12時過ぎに松山に向かいました。
@「成田ブランド推進会議」が初会合
昨日、成田市の「成田ブランド推進会議」の初会合が開かれました。これは3年間にわたり開催された「成田空港成長戦略会議」の後継的な組織です。今後、成田市をアピールする重点地域として、ロサンゼルス、東京スカイツリー、福岡の3地点を検討することになりました。
@B787型機でトラブルが2件
バッテリーのトラブルではありませんが、昨日と今日にかけて、全日空と日本航空のB787型機でトラブルが発生しました。
昨日午後3時過ぎ、福岡発羽田行きの全日空258便・B787型機が出発に向けて誘導路を移動中に、左エンジンの不具合を示す警告が出ました。点検のため、同便は欠航となりました。エンジンの空気温度を測るセンサーの不具合と見られています。
今日午前1時32分頃、羽田発シンガポール行きの日本航空35便・B787型機が離陸直後に「左エンジンの防氷装置に不具合がある」との表示がありました。このため、同機は羽田空港に引き返し、同2時20分頃着陸しました。乗客は別のB787型機に乗り換えて、同7時頃シンガポールに向かいました。
@スカイマーク5月実績、旅客数は2.8%減、利用率は1.6ポイント増
スカイマークが昨日発表した5月の搭乗実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)2.8%減、利用率は1.6ポイント増の62.9%でした。
成田空港路線利用率は成田=旭川線が9.7ポイント増の42.7%、成田=札幌線が10.6ポイント減の34.4%、成田=福岡線が9.0ポイント減の41.2%、成田=沖縄線は13.8ポイント増の48.7%となっています。
@羽田空港男性侵入は警備ミス
国土交通省は3日に羽田空港滑走路付近で高齢男性が保護された問題で、ゲートから車両を出すためにゲートを開けた際に、男性が通り抜けて侵入し、車両通過処理の間に、警備員がこの男性を見失ったことを明らかにしました。警備員はこの事実を報告せず、当初は、「男性を見なかった」と嘘の報告をしていたそうです。
*6月10日
@中部発のデルタ機が異臭で成田に緊急着陸
昨日午後4時8分に、中部発米・デトロイト行きのデルタ航空630便・B747-400型機が成田空港A滑走路に緊急着陸しました。同機は同2時半頃、2階席の調理室付近で焦げたような異臭がした、とのことです。電気系統のトラブルと見られ、客室内の電気が消えたまま、成田空港に到着しました。このトラブルでA滑走路が約5分閉鎖され、19便に最大25分の遅れが出ました。同機は機材を交換して、午後6時40分にデトロイトに出発しました。
@LCC参入で首都圏は新規需要、関西圏は既存航空会社が旅客減少
今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省のまとめたところでは、2012年度の成田空港LCC参入路線は、成田=札幌線が旅客数で前年度比(以下同じ)178.6%増、搭乗率が10.4ポイント増の60.1%、成田=福岡線が旅客数で188.4%増、搭乗率が13.6ポイント増の55.9%、成田=那覇線が旅客数で174.7%増、搭乗率が7.4ポイント増の59.4%となっています。
一方、羽田=札幌線は旅客数で1.8%増、搭乗率で1.6ポイント減の67.7%、羽田=福岡線が旅客数で3.0%増、搭乗率が1.4ポイント増の66.2%、羽田=那覇線が旅客数で2.5%増、搭乗率が1.5ポイント増の68.5%となっています。成田路線の乗客が2.5〜2.9倍に伸びていますが、羽田路線の乗客数も増加しており、新規需要が生まれていることを表している、とのことです。
また、ピーチ・アビエーションが就航している関西空港路線では、大阪空港路線の乗客が競合路線で軒並み減少しており、成田空港路線とは傾向が異なるようです。
@HISが7月19日〜9月27日に成田=バンコク間に毎日1往復
今日の「WING DAILY」によりますと、HISは7月19日〜9月27日まで、成田=バンコク間にプログラムチャーター便を毎日運航する計画を明らかにしました。成田着・成田発ともに午前中の便になるようです。運航するのは「アジア・アトランティック・エアラインズ」と「ジェットアジア・エアウェイズ」です。写真は成田空港を離陸するジェットアジア機。(2012年2月21日さくらの山から撮影)
@エアアジアが日本に新たなLCC会社、エアアジア・ J は全日空が子会社化
今日の日本経済新聞によりますと、現地時間10日、エアアジアはANAホールディングスと設立した「エアアジア ・J 」から撤退することが明らかになりました。エアアジアの持つ「エアアジア・ J 」株式の49%をANAホールディングスが買い取り、完全子会社化する、とのことです。ANAホールディングスは「エアアジア ・J 」を全日空傘下のピーチ・アビエーションのブランドで、運航を継続する可能性が強い、とのことです。
一方、エアアジアは他の日本企業と合同で、新会社を立ち上げ日本国内のLCCビジネスを展開する方向で、調整しているようです。
【コメント】昨日の出来事の「今秋、ピーチが成田=関西線を開設へ」との関係は分かりません。
*6月9日
@今秋、ピーチが成田=関西線を開設へ
今日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションはこの秋にも成田=関西線を1日2往復で開設する、とのことです。ピーチ・アビエーションの首都圏進出は初めてになります。他の報道では、11日に正式発表がある、とのことです。
@フィンランド航空のマリメッコ塗装機で盗作問題
少し古くなりますが、フインランド航空がアパレルメーカー「マリメッコ」とコラボした機体の特別塗装が、盗作問題に遭遇しました。コラボ塗装の2号機(成田空港にも飛来)で採用した「メトサンヴァキ」のデザインが盗作と判明したものです。フィンランド航空はこの機体を塗装し直すことにしました。「マリメッコ」とのコラボは続ける、とのことですので、他のデザインに塗り直すのかどうかは分かりません。
写真は成田空港で1日に見たコラボ1号機「ウニッコ」でこちらは盗作ではないそうです。
*6月8日
@昨夜、「カーフュー弾力的運用」の7 ・8例目
昨夜午後11時26分と同53分に「カーフュー弾力的運用」の7・8例目が発生しました。上海の悪天候のために、日本航空879便と全日空960便が引き返したものです。滑走路はどちらもA滑走路を使用しました。
@「地域から“あってよかった”と言われる空港を目指したい」夏目社長
今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社の夏目社長は昨日、県内7大学学生のインタビューを受けました。その中で、学生から「社長が描く理想の成田空港の姿は」と問われ、「航空会社、お客さまから評価を受けることに加え、ぜひ皆さんにも理解してほしいが、内陸空港として地域に根ざして共に発展し、地域から“あってよかった”と言われる空港を目指したい」と答えました。
@オスプレイの低周波で学校の遮音効果不十分
琉球大学の渡嘉敷健准教授の調査によりますと、オスプレイが米軍普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校の上空を通過する際の、教室内の遮音効果が約20〜25dBしかないことが分かりました。防音工事の基準では「35dBの遮音効果」としています。これに対して、大型輸送機C5ギャラクシーの音に対しては30dBの遮音効果かがある、とのことです。これについて渡嘉敷准教授は「オスプレイ特有の低周波音で、遮音効果が減殺されている」としています。
@エアアジアのCEO「(エアアジア J の)現状には不満」
今日の日本経済新聞(会員版)によりますと、エアアジアのCEOは同紙のインタビューで、エアアジア・ ジャパン について「現状には不満だ。解決策は両社(エアアジアと全日空)で協議しており、撤退はあり得ない。LCCが最重要視する国内線の需要が大きい日本は東アジアで最も魅力的な市場。低料金を求める消費者のニーズも大きい」と述べた、とのことです。
*6月7日
@デンバー空港と姉妹空港関係を締結へ
成田国際空港株式会社は成田空港とデンバー国際空港との姉妹空港締結を結ぶことになりました。12日に都内で調印式を行います。これにより、成田空港の姉妹空港は10空港になります。
@ジェイエアのエンジン火災事故はナットのゆるみが原因
運輸安全委員会は昨日、5月6日に大阪空港で起こったジェイエアのCRJ200型機エンジン火災事故原因について「エンジンの噴射ノズルと配管をつなぐナットにゆるみがあり、ここから燃料が漏れて引火して出火した可能性が強い」と発表しました。これを受けて、国土交通省は昨日、同型機を運航するジェイエアとアイベックスエアラインズにナットの点検を指示しました。点検の結果、ジェイエアの他の3機でも同じナットのゆるみが見つかりました。燃料漏れはなく、ナットを締め直して運航に復帰させることになっています。このトラブルの影響で、今日、新千歳空港を発着するジェイエアの5便が欠航となりました。
@島根県浜田市で87.7dBを測定、米軍機訓練飛行
米軍機の低空飛行訓練による騒音に悩む島根県浜田市で5日、旭支所に2011年12月に設置して以来、1日としては最多の、70dB以上の騒音45回が記録されました。最大の騒音値は午後9時15分頃の87.7dBでした。
一方、国は昨日、広島県北広島市と、浜田市の「島根あさひ社会復帰促進センター」内にあるビジターセンターの国有地に騒音測定器を設置して、8月から測定を開始することを発表しました。
@A350型機が来週中に初飛行か
今日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版は「エアバスが数日中にA350型機の初飛行を実施する予定」と報じました。ただ、パリエアショーでのデモフライトについては、エアバス側は乗り気ではない、との報道もあり、実現するかどうか微妙なようです。
@ロンドン行きのシンガポール機が朝食中に乱気流、12人が負傷
先月26日、シンガポール発ロンドン行きのシンガポール航空308便が激しい乱気流に遭遇し、急降下しました。乗客・乗員12人が軽傷を負いました。当時、朝食中で、機内に食器などが散乱しました。
*6月6日
@キャセイ航空貨物便がA滑走路上で立ち往生
昨日午前6時28分頃、香港発成田行きのキャセイパシフィック航空の貨物便がA滑走路に着陸後、油圧トラブルで滑走路上で動けなくなりました。同機は牽引車で駐機場に移動し、A滑走路が17分間閉鎖されました。同機は香港を離陸直後に、4つある油圧系統の内、1つの作動油圧が低下したとの計器表示があった、とのことです。
【コメント】良くは分からないのですが、複数系統あるとは言え1系統が故障したときには、引き返して整備すべきではないでしょうか。離陸直後の警告なのですから。半ばまで来たのならば、そのまま来るのも仕方がないと思うのですが。
@「着陸料軽減のため、旅客負担も考えろ」と交通政策審議会で
国土交通省は先月28日に開催した「交通政策審議 会航空分科会の第 7 回・基本政策部会」で着陸料などの公租公課について航空会社への負担を軽減する方向性を検討しました。その中で、「旅客が支払う負担を増やしたらどうか」との意見もあったとのことです。外国の空港では着陸料を安くして航空旅客税を多額徴収する国も多い(NAA決算説明会参考資料25ページ参照)ようです。国土交通省は論点整理で「旅客税の形で旅客から直接徴収することは、諸課題の検討が必要なことから、将来的な検討項目と捉えるべき」としました。
*6月5日
@閣議で夏目社長の再任を了解
政府は昨日の閣議で、成田国際空港株式会社の夏目社長の再任を了解しました。
@エミレーツ航空が羽田線就航に伴い、成田線はB777型機に
エミレーツ航空の副社長は昨日、羽田=ドバイ線就航の記者会見で、1日から成田=ドバイ線は現在のA380型機からB777-300ER型機に機材を変更していること明らかにし、成田線と羽田線について「成田路線はレジャー、羽田路線ビジネスと、両方ともに重要。両空港 からドバイに飛んでもらい、その後のコネクションを活用してもらいたい。」と述べました。
@羽田南風好天時の南コース高度を11月から引き上げへ
国土交通省は昨日開かれた「羽田空港千葉県関係市町連絡協議会」で南風好天時に羽田空港着陸のため、千葉県上空に南から進入する飛行コースの高度を、11月にも現在よりも300〜600m引き上げることを表明しました。試行では騒音が0.8〜2.9dB減少しました。また、北風着陸時の高度引き上げについても「検討を開始する」と表明し、北風好天時に運用する富津沖海上ルートの運用徹底についても指導する意向を示しました。熊谷千葉市長は「一定の評価をする。海上ルートへの移行や飛行ルートの分散化による首都圏全体での騒音の共有化実現を求めていく」とコメントしました。
@機内で騒いだ高校生約100人が降機させられる・米国
現地時間3日午前6時頃、米国ニューヨークのラガーディア空港発アトランタ行きのエアトラン航空機で、乗り込んだユダヤ系の高校生約100人が離陸直前になっても席に着かず、携帯電話の使用も止めなかったことから、降機させられる出来事がありました。客室乗務員の何回もの要請に従わず、騒ぎ続けたことから機長が降機を命じました。高校生は修学旅行に行くところでしたが、複数の別便に分かれて目的地に向かい、日程は1日短縮になったそうです。
*6月4日
@太田大臣がボー社と日本航空 ・全日空に点検を指示
太田国土交通大臣は今日、日本航空のB787型機でバッテリー容器空気流通穴のテープが剥がし忘れられていた問題について、「運航の安全には影響ないということだが、利用者に不安を与えたことは事実だ。改修作業を行ったボーイング社と日本航空の対応が万全でなかったことは遺憾だ」と述べ、ボーイング社と作業を監督する立場の日本航空 ・全日空に対して、再発防止を指示しました。また、米国航空当局にも、ボーイング社に適切な指導を行うように要請しました。
@旅客数にLCCの影響は見られないが、1人当たりの収入は減
国土交通省は昨日「航空輸送サービスに係る情報公開(平成24年度第4回)」を発表しました。これにより、2012年度の全ての情報が出そろいましたが、それによりますと、客席100以上または最大離陸重量が50トン以上の機体で定期便を運航する10社の総旅客数(定期便のみ)は前年度比8.1%増となりました。この内、LCC3社は約269万人で全体に占めるシェアーは3.2%となっています。既存の7社も旅客を増やしていますので、2012年度はLCCが既存7社の旅客を奪うのではなく、新規需要を掘り起こしたことになります。しかし、既存7社の単価や輸送人キロあたり旅客収入は前年度よりも約5%低下していますので、この面ではLCCの影響があったようです。輸送客1人当たりの旅客収入は既存7社が16600〜12500円であるのに対して、LCC3社は8300〜6400円と半分以下になっています。
@「A350型機やB787-10X型機やB777-9X型機が候補」大西会長
ロイター通信によりますと、日本航空の大西会長はIATA総会が開かれているケープタウンで現地時間3日、2019年から退役させる予定のB777型機の後継機について「A350─1000およびボーイングの787─10Xと777─9Xが検討対象となっている」と述べました。また、「交渉がまとまれば、すぐにも決定が下せるが、急いでいるわけではない」とも述べた、とのことです。
@「八尾空港にオスプレイ訓練の一部を」橋下市長
日本維新の会の橋下共同代表(大阪市長)は昨日、米軍のオスプレイを大阪府の八尾飛行場で受け入れる提案を日本政府に行うことを明らかにしました。これに対して田中八尾市長は「危険性が非常に高いと判断している。まだ機体の安全性が確認されていない。市民生活に大きな影響をもたらす事案で、八尾市との調整や市民への事前説明がないのは遺憾だ。市街地にある八尾空港が選択されるのは反対だ」と批判しました。
【コメント】またまた、思いつき発言ですね。「沖縄の負担を軽減するため」と言う趣旨は分かりますが、人口密集地に、墜落事故を何回も起こし、騒音も大きいオスプレイを、訓練の一部とは言え、持ち込むと言うのは無茶です。名を上げられた八尾市もありがた迷惑ですね。常識で考えても、もっと適当な場所があると思います。地元との約束を平気で反故にする米軍の横暴に、きちんとものが言えない、日本政府の弱腰も問題ではないでしょうか。右写真は普天間基地に駐機するオスプレイです。(2013年2月20日撮影)
@13年の世界航空業界利益予想を上方修正
国際航空運送協会(IATA)は現地時間3日、2013年の航空業界の利益が、3ヶ月前の予測よりも20%増加する、との見通しを明らかにしました。しかし、利益の売上高に対する割合は1.8%で、過去10年間の最高となる2010年の3.3%にはほど遠い状態、とのことです。
*6月3日
@「羽田増枠の影響は一時的なもの」と高橋常務
成田国際空港株式会社の高橋常務は先月31日の記者会見で、来年に羽田空港昼間国際線枠が増えることについて、「成田の需要についても多少影響が出ることが予想されるが、将来的には成田の需要減が続くわけではない。首都圏で見ると、羽田は国内線を生かして発展し、成田はバランスの良い、豊富な国際線ネットワークを生かして発展し、日本の発展に寄与出来れば良い」と短期的には影響があるものの、将来的には成田空港と羽田空港を一体的に運用する方向性に前向きな姿勢を示しました。
@日本航空のB787型機でバッテリー容器異常、ボー社ミスか
昨日午前6時頃、羽田発北京行きの日本航空21便・B787型機の出発前点検で、補助動力装置用バッテリー収納容器の内外圧力差に異常がある、との警告が出ました。点検したところ、収納容器の空気の流れを調節する穴2個に、テープが貼られたままになっていたことが原因と見られています。バッテリーそのものに異常はありませんでした。ボーイング社の作業ミスとみられています。このトラブルで、同便は機体を B767型機に変更して約1時間遅れで出発しました。
【コメント】相変わらず、ボーイング社作業員のケアレスミスが続きますね。何か、根本的な問題が潜んでいるような気がしてなりません。
@高知県の低空飛行訓練増加、本山町に測定器設置
高知県は今日、本山町役場に騒音測定装置を設置しました。高知県によりますと、県嶺北地域で今年1月から6月2日までに観測された米軍機による低空飛行訓練は68回に及び、昨年1年間訓練回数30回の2倍以上となっています。今年は過去の10年ほどはなかった夜間の訓練飛行が14回も記録されています。
@羽田空港制限区域内に老人が入り込む
今日午前0時35分頃、羽田空港A滑走路に近い誘導路上を男性が歩いているのを航空会社社員が見つけ通報しました。約10分後に保護されましたが、76才の男性で、支離滅裂なことを話している、とのことです。家族から昨日、警察に捜索願が出されていました。どこから、制限区域に入り込んだかは不明、とのことです。
@訪日にLCCを利用する外国人は若い女性の個人旅行が多い
観光庁が先月31日、LCC利用による訪日外国人韓国客の分析結果を発表しました。それによりますと、韓国と台湾からのLCC利用訪日客は、30才代以下の女性の割合が高く、観光旅行が目的で、個人旅行の割合が高い、との結果でした。また、初来日の割合が高く、再訪意向の割合はレガシーキャリアを利用した人よりも高くなっている、とのことです。
@「A350-1000型機は有力な候補」と全日空社長
全日空の篠辺社長は訪問中のケープタウンで現地時間2日、ロイター通信の取材に対して、「B777型機の後継機として、A350-1000型機は非常に良い、有力な候補になり得る」と述べました。
@米国の全空港でX線全身スキャンーを撤去完了
米運輸保安庁(TSA)は、米国内のすべての空港で後方散乱X線を使用する全身スキャナーの撤去を完了し、ミリ波を使用する全身スキャナーに置き換えた、と発表しました。後方散乱X線を使用するスキャナーは全身の裸体に近い画像で、プライバシーの侵害が問題になっていました。ミリ波によるスキャナーはソフト処理で、抽象的な画像になります。
*6月2日
@一抹の不安を抱えての搭乗・B787型機運航再開
今日の各紙によりますと、大半の人が不安を抱えてのB787型機搭乗だったようです。全日空の北京行きB787型機に乗った70才の男性は「空港で B787型機に乗ると知って驚いた。選べたら避けていたが、日本の技術を信じるしかない。不安がないと言ったらうそになるが、楽しみが増えたと思うしかないね」と苦笑いしながら話していた、とのことです。
今日の東京新聞の「B787定期便運航再開 信頼度は『低空飛行』」によりますと、旅行会社もB787型機使用については慎重で、JTBは「安全が確保されているので、運航便を避けることはない」としていますが、運航停止前のような「787で行く」と銘打ったツアー発売の予定はない、とのことです。また、別の旅行会社幹部は「今は787はマイナスのイメージが多く、また不具合が起きても不思議はない。旅行を企画するときに、リスクをとってまで787を組み入れたくはない」と話しているそうです。
【コメント】国土交通省も運航再開を許可した際に「バッテリーに対策が講じられ、機体に危険が及ばないよう、安全は確保できている」としていますが、これは、逆に言うと「熱暴走の原因が究明できていないので、今後もバッテリーの熱暴走はあり得る」と言っていることになりますね。「安全」よりも「ボーイング社の救済」と、航空会社や旅行業界の「夏の稼ぎ時前に運航再開を」という要望に押されたものなのでしょうね。
*6月1日
@5月のアクセス数は27,106回でした。
@第2ターミナルに大船渡市の子供が復興支援に感謝する絵
成田空港第2ターミナル3階出発ロビー中央に、下の写真の岩手県大船渡市の「未来への夢ウォール」が今月末まで展示されています。この絵は2011年11月に大船渡市の子供達約200人と、ロッカク・アヤコ氏により描かれました。被災地に寄せられた世界からの支援にたいする感謝と、元気にがんばり続ける心を伝えるメッセージが込められています。
@英国の「TUIトラベル」がB737MAX型機を60機発注
英国のトムソン航空など6つの航空会社を傘下に持つ「TUIトラベル」は現地時間31日、ボーイング社と B737MAX-8型機40機と B737MAX-9型機20機を発注する契約を結びました。