2016年5月前半の出来事


*5月15日

@今日午後2時から、成田国際文化会館で「成田空港の軍事利用と平和を考える集い」を開催しますので、早めの更新となります。

@28・29日に航空科学博物館で「集まれ!NARITA空港車輌」を開催
 航空科学博物館では28・29日の土日に「集まれ!NARITA空港車輌」を開催します。どんな車両が集まるかはポスターを参考にしてください。

@全日空がB787-8型機の全36機を受領
 昨日夕方、全日空が発注した36機目のB787-8型機が羽田空港に到着しました。これで、発注したB787-8型機の全機を受領したことになります。全日空は4月末時点でB787-8型機を36機、B787-9型機を44機、B787-10型機を3機の計83機を発注していおり、今の所、世界一の発注航空会社となっています。

@バニラやスクートなどが LCC の航空連合を立ち上げへ
 今日の日本経済新聞によりますと、バニラ・エアやスクートなどアジアの格安航空会社(LCC)10社程度が、この秋にも LCC の航空連合を立ち上げることが明らかになりました。 LCC を乗り継いで行く場合に、現在は一人一人がそれぞれの LCC ごとに乗継を調べながら個別に予約を取る必要があります。これを、一つのウエブサイトにまとめて乗継の可能便もサイトが判断して販売し、乗継の際の機内預け荷物の積み替えサービスも出来るようにする、とのことです。秋には、当面10社程度の LCC の加盟を想定し、加盟する LCC を増やしていく予定です。 LCC のこのような連携は香港エクスプレスが中国系3社と立ち上げていますが、路線は中国周辺に偏っています。
【コメント】便利なサービスになりそうですが、乗継で問題が起こりそうですね。遅れた場合はどうなるのでしょうか。個人が手配した場合は当然、個人の責任ですが、提携サイトが選んだ場合はサイトの責任になるのでしょうか。

@ハンブルグの空港でミス、爆破予告と別の旅客機を捜索、予告機は出発
 昨日の「Sputnik」によりますと、いつのことか分からないのですが、ドイツ・ハンブルグの空港で、爆破予告があり、警察が予告便を間違えて別の便の乗客を降ろして捜索し、爆破予告された便は予定通り出発してしまうミスがありました。爆破予告されたのはノルウェー航空6501便でしたが、警察当局は同航空5601便の乗客を降ろして、捜索してしまいました。ミスに気付いたのは6501便が出発して約1時間半後で、同機はマドリードに臨時着陸して捜索が行われましたが、爆発物は発見されませんでした。


*5月14日

@明日午後2時から「成田空港の軍事利用と平和を考える集い」を開催
 かねてからお知らせしているように、明日の午後2時から「成田空港の軍事利用と平和を考える集い」を、成田国際文化会館小ホールで開催いたします。是非、おいでください。

@今日午前4時、フェデラルエクスプレス機が緊急着陸
 今日午前4時頃、仁川発アンカレッジ行きのフェデラルエクスプレス5924便・MD11型機が機体の不具合で、成田空港に緊急着陸しました。詳しいことはまだ分かりません。なお、このような場合は「従来取り決めによる、カーフュー」となります。
 写真は成田空港に着陸するフェデラルエクスプレスのMD11型機です。ただ、今日の緊急着陸の機体ではありません。

@全日空機が大阪空港で着陸時にオイル漏れる
 今日午前8時頃、羽田発大阪行きの全日空13便・B777-200型機で着陸時に、オイル漏れの警告が表示されました。同機は自力で駐機場まで移動しましたが、誘導路にオイル漏れが発見されました。関西エアポート(旧新関西国際空港会社)では約1時間20分に渡り、この誘導路を閉鎖し清掃しました。他の便には影響はありませんでした。漏れたのはブレーキ系統のオイル、とのことです。

@全日空と日本航空の格差は国の支援だけが原因?
 ANA ホールディングスの片野坂社長は、12日の記者会見で日本航空との格差について、自己資本比率の差を上げ、「何を持って是正されたかを証明するのは難しいが、JALの財務体質は世界の航空会社を見ても例のない水準。財務に限定すれば自己資本比率だ」と述べ、来年3月末で終わる「8・10ペーパー」による、新規路線開設制限などの格差是正措置について「もうこれで結構でございます、と言える段階ではまだないのではないか。(ANAが)何もしないでいただきたいというのは、よろしくない」と述べ、何らかの格差是正措置の継続を求める考えを表明しました。しかし、格差是正措置の判断基準や時期については「難しい」と述べるにとどめました。
【コメント】前にも書いたことがありますが、経済については全くの素人ですが、全日空の主張は、何か、自分に都合の良い事柄を並べているように聞こえます。自己資本比率についても、「ここがチャンス」と大型投資を繰り広げて、借金を増やしているのが、自己資本が伸びないことに繋がっているのではないでしょうか。逆に言うと、日本航空は「8・10ペーパー」の新規路線開設などの制限により、利益を貯め込むしかないのが、自己資本比率を高めているのではないでしょうか。日本航空の体質が全て良いとは思いませんが、全日空の言い分は「自分たちが絶対的優位に立たない限り、格差が是正された、とは言えない」と言う手前勝手な言い分のように思えます。全日空が「大型投資で将来的には大きな利益を生む」と考えて、大型投資をしているのであれば、だだっ子的な言い分ではなく、もう少し、大人の考え方を示してはどうでしょうか。搭乗率を日本航空並みにする努力など、自分で出来ることは色々あると思うのです。

@米国大手航空会社が中古旅客機を買いあさる
 今日のSankeiBizによりますと、米国の大手航空会社が新興国などの中古機を大量に買っている、とのことです。理由は原油安で、燃費の悪い中古機でも採算がとれることと、業績が好調なことから資金的に余裕があることにある、とのことです。また、中古機は資金コストを取り戻すために、頻繁に飛行させる必要がなく、機材を柔軟に利用することが出来る利点もある、とのことです。現在のところ、この動きが新型機の発注に大きな影響はあたえていませんが、ボーイング社やエアバスの業績に鈍化の兆しが見え始めている、としています。これにより、近い将来、世界の航空機市場に混乱が生じる恐れがある、としています。


*5月13日

@ NAA が決算を発表、純利益が23.4%増の242億円
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した2016年3月期連結決算によりますと、営業利益は前期比11.9%増の433億円、純利益は23.4%増の242億円となりました。
 また、2017年3月期の見通しは営業利益が3.7%増の449億円、純利益は11.3%増の274億円となっています。
 航空取扱量は総発着回数が3.1%増の23.5万回で、この内、国際線は3.4%増、国内線は1.9%増となり、総旅客数は7.5%増の3794万人、この内、国際線は6.0%増、国内線は11.7%増となっています。総貨物量は4.6%減、給油量は0.9%減となりました。
 来期の見通しでは総発着回数が3.9%増の24.4万回、総旅客数が3.0%増の3909万人としています。

@成田空港ゴールデンウイークの国際線旅客数は81万6900人
 東京税関成田空港支局が今日発表した、ゴールデンウイーク期間中の成田空港国際線利用者は前年同期比(以下同じ)9.2%増の81万6900人となり、過去5年間で最高となりました。増加は2年連続となります。この内、日本人は9%増、外国人は9.5%増となっています。

@防衛省が基地周辺の学校防音3・4級で空調機器維持費を16年設置・更新分からナシへ
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、防衛省は米軍基地や自衛隊基地周辺の学校を騒音から守るために設置している空調機器の維持費について、比較的騒音の影響が少ない3・4級で、2016年度以降に設置・更新する機器の維持費を廃止する、と通告しています。これについて中谷防衛大臣は記者会見で「空調機の設置率が騒音の発生いかんにかかわらず全国的に向上している。厳しい財政状況に鑑みて見直しを行った」と述べています。
【コメント】大臣は「騒音の発生いかんにかかわらず」といっているとのことですが、騒音が発生しているからこそ、対策が必要なのではないでしょうか。何か変な言い訳ですね。「厳しい財政状況」といいますが、防衛予算全体では増えていますし、砲弾1発の費用と、多くの子どもたちが騒音に悩まされずに勉強できる維持費を比べたらどうなるのでしょうか。

@ジェイエアのER170型機トラブルで修理機が8機に
 ジェイエアのER170型機トラブルですが、点検したところ、他の3機でも配管の劣化による剥がれが見つかり、合計8機になりました。今日は29便が欠航となっています。修理は進んでいますが、明日の1便の欠航が決まっています。
【コメント】原因は何なのでしょうか。配管の材質に問題があったとしても、こんな大問題になる前に、点検で気付かなかったのでしょうか。

@新千歳空港ではキツネが滑走路を横断
 羽田空港では、犬が侵入しましたが、昨日午後6時5分頃、新千歳空港で管制官が滑走路を横断するキツネを見つけました。このキツネは約20分後に敷地外に追い払われましたが、この影響で3便に約10分の遅れが出ました。

@ MRJ の発注社「キャンセルはしない」、しかし、 MRJ 70型機に変更の可能性も
 現地時間11日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、米国の地域航空会社協会(RAA)において、三菱リージョナルジェット(MRJ)の大口発注者であるスカイウエストのCEOは、パイロット労働協約範囲条項(スコープクローズ)で現在のところ、 MRJ 90型機がこの条項に触れていることを認めましたが「我々はキャンセルするつもりはありません」と述べました。また、やはり大口発注者であるトランス・アメリカHDの社長は、「キャンセルはしない」と述べましたが、パイロット労働協約範囲条項が改正されない場合に備えて、「初号機納入の2019年1月の18〜24ヶ月前に MRJ 70型機に変更するかどうかの決定をしなければならない」と述べました。
【コメント】「スコープクローズ」とは、米国のパイロット労組が大手航空会社のパイロットの高賃金を守るために、会社が近距離国内線を外部のリージョナル航空会社に委託する場合(米国ではほとんどが外部委託になっています)に、70席以上の航空機を運航するリージョナル航空会社に委託する事を禁止している条項です。三菱航空機会社はこの問題をどのように考えているのでしょうか。米国以外では MRJ 90型機で大丈夫なのでしょうが、大口受注を得ている米国では MRJ 70型機でないとだめになった場合を考えているのでしょうか。

@プラハ空港で無人機接近のため、離陸滑走を中止
 現地時間12日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、現地時間6日、チェコのプラハ発ドバイ行きのB737-800型機が離陸滑走をしている途中で、管制官から離陸を中止するように指示され、急遽、離陸を中止するトラブルがありました。原因は滑走路の先端付近を無人機が飛行したためで「衝突の恐れがあった」とのことです。


*5月12日

@全日空が来年2月に成田=メキシコシティ線を開設へ
 全日空は今日、「北米及び中南米へのネットワーク拡充について」を発表し、この中で、来年2月から成田=メキシコシティ線を開設する、と発表しました。経由地なしの直行便で、B787-8型機を使い、週7便で運航します。

@ヒースロー空港第3滑走路建設で午後11時〜午前5時半を飛行禁止時間と提案
 現地時間11日の「FlightGlobal(英語)」によりますと、ロンドンのヒースロー空港運営会社は第3滑走路建設のための政府承認を得るために、午後11時から翌日午前5時30分までの飛行禁止時間を設けることを提案する、とのことです。ただ、この時間制限がヒースロー空港全体になるのか、第3滑走路のみになるのか、はっきりしません。

@ジェイエアのER170型機トラブルで、5機に欠陥、今日の22便欠航
 昨日午前11時55分頃、大阪発函館行きのジェイエアが運航する、日本航空2123便・ER170型機で飛行中に、左エンジンの異常を示す表示が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返し、約50分後に無事着陸しました。点検したところ、エンジンから防氷装置に高温の空気を送り出すパイプに亀裂が入り、空気が漏れていた、とのことです。
 この機体は修理を行い、午後4時20分頃、大阪発山形行きとして離陸しましたが、離陸直後に、再び、左エンジンの異常を知らせる警告が表示され、大阪空港に引き返し、約50分後に無事着陸しました。点検したところ、配管の別のところが破損していた、とのことです。
 このトラブルを受けて、運航するジェイエアでは同じ部品を使う残りの9機を昨夜点検したところ、前日の1機も含め5機に不具合が見つかり、修理のために、今日、22便を欠航としました。欠航は14日まで続く可能性がある、とのことです。

@羽田空港に犬4匹侵入、3頭は未だ捕獲されず、遅れる便も
 昨日午後3時頃から、羽田空港に4匹の犬が入り込みました。犬が滑走路に近づいたため、午後4時過ぎには大分発の日本航空機が着陸をやり直しました。犬は今日朝までに1匹は捕獲されたものの、正午現在で、残りの3匹は捕獲されていません。滑走路に近づくたびに、追い払い、約10便に最大10分の遅れが出ています。犬がどこから入り込んだかは分かっていない、とのことです。

@ MRJ の海外初納入は2019年か
 共同通信によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)を100機発注している、米航空会社「トランス・ステーツ・ホールディングス」の社長は、米国で現地時間11日、共同通信などに「最初の納入が早ければ、2019年1月になる」と語りました。


*5月11日

@2015年度の「カーフュー弾力的運用」は9件増の65件
 
今日の「WING DAILY」によりますと、先月28日に記者会見した NAA の大塚取締役は、2015年度の「カーフュー弾力的運用」が65件になったことを明らかにしました。申請は244件だった、とのことです。なお、前年度は56件で、9件増となっています。

@本当に近くなった第1・第2の増設ゲート
 先日、第1ターミナル南ウイングにいったところ、第1ターミナル増設ゲートと第2ターミナル増設ゲートの両方が見えるところがありました。
 写真がそのゲート間を撮ったものですが、本当に近いですね。左が第2ターミナル増設ゲートで、日本航空機が駐機しています。右の灰色の壁が第1ターミナル増設ゲートの裏側になり、この表側に搭乗橋があります。将来はこの両者が繋がることになるようです。

@タイ・エアアジアXが6月1日から9月30日まで成田=バンコク線を減便へ
 今日の「Traicy」によりますと、タイ・エアアジアXは現在週14往復運航している成田=バンコク線を6月1日から20日までは週11便、6月21日から29日までは週7便、6月30日から9月30日までは週11便に減便します。理由については触れていません。

@スカイマークの4月搭乗率は81.8%と、4月としては2番目に
 スカイマークが昨日発表した4月利用実績によりますと、提供座席は前年同月比(以下同じ)9.8%減、旅客数は15.1%増、搭乗率は17.3ポイント増の、4月単月としては2010年に次ぐ2番目の、81.8%となっています。
 また、運航実績は定時出発遅延率が3.1ポイント増の9.5%、欠航率は0.3ポイント増の0.5%となりました。


*5月10日

@成田空港の4月総貨物量が12ヶ月ぶりのプラスに
 東京税関が今日発表した「成田空港 4月貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物量は前年同月比(以下同じ)1.1%増と、12ヶ月ぶりのプラスとなりました。積込量は4.3%増でこちらも12ヶ月ぶりのプラス、この内、輸出量は1.1%減となっており、取卸量は1.5%減で7ヶ月ぶりのマイナス、輸入量は7.8%減となっています。

@オーロラ航空が22日から成田=ユジノサハリンスク線を増便
 ロシアのオーロラ航空は、現在火曜日のみの運航としている成田=ユジノサハリンスク線を5月22日から日曜日にも運航し、週2往復とすることを発表しました。機材はDHC8-400型機を使います。

@ゴールデンウイークの「成田エクスプレス」が9%増に
 JR千葉支社が昨日発表したゴールデンウイーク期間中の成田エクスプレス利用者は、前年同期比9%増となりました。成田空港駅での近距離切符の販売は同4%増となっています。

@GW の大手2社の国際線利用率が微減に
 航空各社が昨日発表したゴールデンウイークの利用状況によりますと
・全日空は、国際線旅客数が前年同期比(以下同じ)16.4%増、搭乗率が0.7ポイント減の76.3%、国内線旅客数は1.1%増、搭乗率は0.4ポイント増の67.8%となりました。
・日本航空は、国際線旅客数が0.2%減、搭乗率が0.8ポイント減の82.2%、国内線旅客数が1.5%減、搭乗率は1.0ポイント増の71.6%となっています。
・スカイマークは、国内線のみですが、旅客数が1.5%増、搭乗率が88.2%と好調でした。
・ピーチ・アビエーションは、国際線旅客数が54.7%増、搭乗率が0.9ポイント減の88.2%、国内線は旅客数が9.6%増、搭乗率が2.3ポイント増の92.5%となっています。
・ジェットスター・J は、国際線旅客数が1460.0%増、搭乗率が9.6ポイント減の76.0%、国内線旅客数が4.6%減、搭乗率が1.4ポイント増の84.4%となっています。
・バニラ・エアは、国際線旅客数が33.3%増、搭乗率が2.2ポイント減の83.4%、国内線旅客数が15.3%減、搭乗率が1.1ポイント増の87.4%となっています。
・Spring Japanは、国際線搭乗率が78.8%、国内線旅客数が4.1%増、搭乗率が6.3ポイント増の84.4%となっています。

@三菱重工が MRJ の計画について発表
 三菱重工は昨日発表した「2015事業計画推進状況」の中で、三菱リージョナルジェット(MRJ)について、詳しく発表しています。すでに、明らかになっている事柄がメインとなっています。

@米国内線旅客機が乱気流に遭い、エンジンカバーが脱落
 今日の CNN ニュース日本語版によりますと、現地時間8日午後、アトランタ発シカゴ行きのデルタ航空762便・B717型機が飛行中に乱気流に巻き込まれ、右エンジンのカバーが完全に脱落しました。同機は直ちに緊急着陸を宣言し、テネシー州ナッシュビルの空港に無事着陸しました。乗客・乗員にケガはなかったようです。

@フィリピンの空港でセブ航空機が滑走路端の樹木に主脚をぶつける
 フィリピン中部のネグロス島東ネグロス 州の州都であるドゥマゲテ・シティ近郊のシブラン空港で現地時間4月26日、到着したセブパシフィック航空・A320型機の到着後点検で、右主脚に木の葉や枝が見つかりました。原因は滑走路端近くにあった、高い木に接触したものと見られています。このため、フィリピン航空当局は着陸の際に接地する位置を滑走路端から内側に約400mずらす、事実上の滑走路短縮になる航空情報を出しました。


*5月9日

@仁川空港でシンガポール機が離陸滑走を中止し、タイヤパンク
 現地時間8日午後5時50分頃、韓国の仁川空港で、離陸のために滑走を始めていたサンフランシスコ行きのシンガポール航空機が緊急停止して、タイヤがパンクするトラブルがありました。後続のロシア・サンクトペテルブルク行きの大韓航空機が誘導路から滑走路に進入したのを管制官が見つけ、緊急停止を指示したものです。このトラブルでシンガポール航空機は出発が約19時間遅れ、大韓航空機はそのままサンクトペテルブルクに向かいました。大韓航空側も「大韓航空機が誘導路を間違えたようだが、滑走路には進入していない」と述べています。緊急停止した時点で、両機の距離は約1.7Kmだった、とのことです。韓国国土交通部はこのトラブルについて、調査を始める、とのことです。
【コメント】この所、韓国のパイロットが高給で中国などの航空会社に引き抜かれているようです。これが元で「パイロットの質が低下している」との報道もあります。こんなところにも現れているのでしょうか。

@台北発羽田行きの「 V エア」機内で乗客のバッテリーが発火し引き返す
 現地時間6日午後10時55分頃、台北発羽田行きの「 Vエア」252便・A320型機の機内で、乗客が手荷物として持ち込んだ、モバイル・リチウムイオン電池が発火するトラブルがありました。火はすぐに消し止められましたが、同機は台北に引き返し無事着陸しました。乗客は機材を交換して約4時間遅れで再出発しました。
 リチウムイオン電池は発火の恐れがあるため、機内預け荷物としては認められませんが、手荷物としては持ち込むことが可能です。

@隣の乗客が微分方程式を怪しみ、准教授が取り調べを受ける
 現地時間5日、米国・フィアデルフィア発シラキュース行きのエア・ウイスコンシン航空機に搭乗した、ペンシルバニア大学の准教授が離陸前に、講義に使う微分方程式を解いていたところ、隣に座った女性が客室乗務員を呼びメモを渡しました。しばらくすると、警備員らしき男たちが来て、准教授を機外に連れ出し「何を書いていたのだ」と詰問しました。准教授が説明すると、准教授は機内に戻され、同機は2時間遅れで出発する出来事がありました。隣の女性がメモで「変なものを書いている。テロリストではないか」と連絡したことが原因とのことです。この女性は同機から降り、後続便に搭乗したそうです。


*5月8日

@来週の日曜日・15日に成田国際文化会館・小ホールにて「成田空港の軍事利用と平和を考える集い」が開かれます

 本会と成田平和塔奉賛会を中心とした実行委員会が、来週の日曜日・15日午後2時から、成田国際文化会館・小ホールで「成田空港の軍事利用と平和を考える集い」を開きます。
 元千葉県弁護士会会長で、「成田空港の軍事利用は絶対にしない」との約束「取極書」の作成にかかわった高橋勲弁護士が、そのいきさつと、安保法が成立し、憲法改悪が日程に上る、情勢の中で「取極書」の持つ意味を話します。
 また、私(岩田公宏)が「取極書」や「交渉覚書」締結当時の平和塔の写真や、本会の当時の騒音公害防止活動や、現在の成田空港軍事利用の実態とその危険性について、話しをいたします。
 パネルディスカッションでは平和塔を建設した日本妙法寺の僧侶、元パイロットや元整備士の方が参加してくれます。
 興味のある方は是非来て下さい。
 写真は遷座する前の平和塔です。建設中の成田空港A滑走路南端付近に建てられていました。

@今日、ゴールデンウイークの帰国がピークに
 昨日からゴールデンウイークを海外で過ごした人たちの帰国ラッシュが始まりました。昨日は43500人、今日は43900人が帰国する見込みとなっています。今年は長い休みが取りやすいこともあって、成田空港の出入国者は前年同期比8.4%増となり、約63000人多くなる見込みです。


*5月7日

@香港発のエア・カナダ機が成田空港に緊急着陸
 昨日午後7時40分頃、成田空港の北約160Kmの太平洋上を飛行中の、香港発トロント行きエア・カナダ16便・B777-200型機から、成田空港事務所に「操縦室に煙が出た」との緊急着陸の要請がありました。同機は同8時6分、無事に緊急着陸しました。煙は着陸までに収まった、とのことですが、点検したところ、機内に映像や音楽などを流すコンピューターから煙が発生した可能性がある、とのことです。このトラブルにより、A滑走路が9分間閉鎖されました。

@エアアジア・ジャパンの就航は10月以降に、18年には成田第2拠点化の計画
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、エアアジア・ジャパンの就航が、当初予定していた「夏頃」から10月以降になる模様です。2号機が5日に中部空港に到着し、就航当初の機材はそろいました。しかし、今後、国土交通省による整備関連の施設などの検査が行われるため、この状況によっては就航が年末までずれ込む可能性もあるようです。
 同社が2月に発表した2020年までの計画によりますと、2018年にはA330-300型機を導入して、海外路線も拡充し、成田空港を第2拠点とする事になっています。

@羽田空港で女がベルトコンベアで制限区域に侵入
 昨日午後6時頃、羽田空港の全日空出発カウンターで、20代の女が荷物を運ぶベルトコンベアーに乗って、制限区域に侵入するトラブルがありました。女はすぐに職員に取り押さえられましたが、危険物などは所持していなかった、とのことです。動機などは発表されていません。このトラブルにより、荷物の再検査が必要となり、全日空や関連航空会社の21便に最大約50分の遅れが出ました。

@国土がデータ改ざんした東亜建設工業に報告を指示
 国土交通省は昨日、東亜建設工業が羽田空港C滑走路の液状化対策工事において、データを改ざんしていた問題で、同社に指示を出しました。データ改ざんは液状化防止の薬剤を、計画の約5%しか注入していなかったのに、「100%注入」と偽ったものです。指示では改ざんにいたる経緯やC滑走路の改修工事計画や他の空港や港湾工事にも改ざんがあったかどうかを、至急報告するように求めています。

@アジア・太平洋地域の3月旅客数の伸び率が急落
 アジア太平洋航空協会(AAPA)によりますと、3月の旅客輸送実績は前年同月比4.5%増となりました。しかし、2月は同8.2%増、1月が同9.2%増となっており比べると、伸び率は大幅に低下しています。


*5月6日

@最近、時々見かける光景、航空科学博物館の見学ツアーか?
 最近、第1ターミナル南ウイングのはずれにあるバス停「30番」に、外国人グループの団体が路線バスを待っているのを、時々見かけます。以前は、このような光景を見ることはありませんでした。このバス停は行き先が「航空科学博物館」から「AMB南三里塚」になっていますので、多分、航空科学博物館に行くのではないかと思います。昨年3月から始まった乗継客を対象とした「Narita Transit Program」の芝山コースになるのでしょうか。この写真は4月30日のものですが、前に見た時には、ガイドも同行していました。1年経って、定着してきているのでしょうか。良いことですね。


*5月5日

@ヤクーツク航空が成田=ウラジオ、成田=ハバロフスクにチャーター便
 ヤクーツク航空は7月16日から8月17日まで、成田=ハバロフスク線と成田=ウラジオストック線でチャーター便を運航すると発表しています。成田=ハバロフスク線は毎週水曜日、成田=ウラジオストック線は毎週水曜日と土曜日の運航となります。機材はSSJ-100型機を使います。

@ジャカルタ行きのエティハド航空機が乱気流に遭う、31人負傷
 現地時間4日、アブダビ発ジャカルタ行きのエティハド航空474便・A330-200型機が、到着の約45分前に乱気流に遭いました。この際の揺れで、乗客・乗員31人が負傷しました。機体もキャビンの一部が壊れ、折返しの475便は欠航となりました。

@B737MAX型機専用エンジンが型式証明取得
 米国連邦航空局(FAA)と欧州航空安全機関(EASA)は、B737MAX型機のために開発されている、CFMインターナショナルのLEAP-1Bエンジンに型式証明書を与えました。これにより、B737MAX型機が2017年に航空会社に引き渡される道を開きました。

@パイロットになりすました男が機内食でばれる、キャセイ航空
 4日の「Record China」によりますと、現地時間先月31日(?)、香港発マレーシア・ペナン行きのキャセイ航空機に、「業務で移動する」と同航空パイロットと名乗る男性が乗り込みました。同航空の制服やトランクに張ったマークやパスポートカバーまで本物そっくりで、乗務員がだまされてしまいました。しかし、機内食の注文で、パイロット規定に反するカクテルを注文し、見慣れているはずの機内食の写真を撮りまくったため、疑われ、到着後に警備関係者の問いただしで偽物と白状しました。具体的に問題を起こしたわけではないと、現時点では処罰されない、とのことです。


*5月4日

@「共生会館」工事が進んでいました
 2日に航空科学博物館に行ったところ、敷地内の「空と大地の歴史館」の横で工事が行われていました。工事の人に聞いたところ、「共生会館」の工事とのことです。この共生会館は「空と大地の歴史館」の増設工事で、共生・共栄会館事務所が入ることになる、とのことです。完成は6月30日となっています。写真の左側に「空と大地の歴史館」があります。
【コメント】「空と大地の歴史館」といい、この「共生会館」といい、成田国際空港株式会社(NAA)が建設するもので、一部の反対同盟旧熱田派に対する大盤振る舞いですね。一部の反対同盟旧熱田派はこれに応えて、成田空港の第3滑走路建設などの機能拡大や、運用時間制限緩和の先鋒役を務めているように見えます。

@26万ドル相当の現金と時計が機内で盗難?
 昨日のBBCニュース日本語版によりますと、香港警察は現地時間2日、エミレーツ航空機でドバイから香港に到着したトルコ人男性が、機内で約26万ドル(約2800万円)相当の現金と高給時計2個を盗まれた、と届出た、と発表しました。警察は現在捜査中で、詳しいことは話せない、としています。
【コメント】機内で盗まれた、とのことですが、気がついたのはどの時点だったのでしょうか。また、こんな多額の現金を持ち込めるのでしょうか。


*5月3日

@深セン航空が昨日から成田=無錫線に就航
 昨日の「Fly Team」によりますと、深セン航空は昨日から、成田=無錫線に就航しました。週4便(月・火・木・土曜日)で6月30日まで運航します。同航空はこの路線を、今までもプログラムチャーター便で運航していました。機材はB737-800型機を使います。

@韓国の LCC 「ジンエアー」が7月1日から成田=ソウル線に新規就航
 今日の「Fly Team」によりますと、韓国の LCC 「ジンエアー」は、7月1日から成田=ソウル線に新規参入します。1日2往復で、機材はB737-800型機を使います。

@航空科学博物館の「くるくるコイン」で熊本地震への募金
 昨日、航空科学博物館に行ったところ、入ってすぐのホールに設置してある「くるくるコイン」で、熊本地震への募金を訴えていました。この「くるくるコイン」は両側から硬貨を入れると、写真の黄色い漏斗上の斜面を硬貨がくるくる回りながら、中央にある穴に入ってしまう装置です。動画はこれを見て下さい。物理学的に言うと、運動エネルギーの保存で外側はゆっくりと周り、穴に近づくとスピードが速くなる仕組みです。右の写真では穴のすぐ左上に1円玉があるのですが、早すぎて、800分の1秒で撮っても良く分かりません。航空科学博物館にはすでに設置してありましたが、今回はこれを熊本地震への募金に活用したものです。

@フィリピン航空がA350型機・6機を確定発注
 エアバスは先月28日、フィリピン航空のシンガポールエアショーで結んだ、A350-900型機・6機の覚書について、確定発注に切り替わったことを発表しました。他の6機はオプションとしています。


*5月2日

@エア・カナダが成田=トロント線を季節運航で再開
 エア・カナダは今日から(現地時間では1日から)運休していた成田=トロント線を再開します。運航は10月29日までの季節運航となります。機材はB787-9型機を使い、1日1便となります。

@バニラの2016年3月期決算で15億円の黒字に
 ANA ホールディングスは先月28日、バニラ・エアの2016年3月期連結決算で、営業損益が15億円の黒字になったことを明らかにしました。前期(以下同じ)は36億円の赤字でした。旅客数は48.3%増、利用率は5.0ポイント増の85.3%となりました。
 なお、同航空は今月、9号機を受領します。


*5月1日

@今日からヤクーツク航空の成田=ユジノサハリンクス線が就航
 ヤクーツク航空は今日から成田=ユジノサハリンクス線の運航を開始しました。週1便で運航日は日曜日になります。機材はSSJ-100型機を使います。初便は午後1時41分に到着しました。折返し便は同4時30分に出発の予定です。
 写真は2014年7月16日に成田空港に飛来したヤクーツク航空のSSJ-100型機(RA-8912)です。

@米国での MRJ 試験飛行を前倒しする考えを表明、シアトル・エンジニアリング・センター長
 今日の中日新聞によりますと、三菱航空機会社の「シアトル・エンジニアリング・センター」の巽所長は同紙の取材に対して、米国での試験飛行日程を前倒しする考えを明らかにしました。これまでは米国での試験開始を早くて10月としていましたが、この夏にも、試験機を米国に移動し、飛行試験を始める、とのことです。


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