「平成16年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」を読む
平成18年2月 千葉県環境生活部
1、測定局は固定測定局の88局
測定は千葉県内の固定局(常時測定)88局の結果になります。
2、環境基準達成率は47.0%でした
固定局88局の内,環境基準適用除外区域に5局ありますので、残りの83局の環境基準の達成率は47.0%でした。千葉県は平成14年度から固定局でない地点での夏と冬の1週間連続測定をやめましたが、平成14年度からの達成率は下記の表になります。
年度
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14年度
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15年度
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16年度
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局数
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82局
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83局
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83局
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達成率
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41.5%
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50.6%
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47.0%
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これを見ても分かるように、成田空港が出来てからすでに四半世紀・26年が経過しますが、環境基準の達成率は50%前後で推移しています。昭和48年12月27日に告示された航空機騒音に関する環境基準では、成田空港について「10年以内に達成する」とされています。すなわち、昭和58年(1983年)12月26日までに達成されていなければならないのです。それが、今もって50%前後で改善される兆候さへありません。これで、「騒音対策を十分実施している」と言えるでしょうか。
3、70WECPNLコンターは空港から20数Km先まで
この結果、1年間の70WECPNLコンターは成田空港の中心から実に20数Km先までのびて、南側では九十九里浜を突き抜けています。
4、逆転現象は19局で発生
2本の滑走路の騒音を合わせてWECPNLを計算すると、うるさい方の滑走路の騒音だけで計算したWECPNLよりも小さくなる(“静か”になる)ところがあります。音が増えるのにWECPNLは小さくなると言うこの現象を「逆転現象」と呼んでいますが、今年は下図の地点の19局でこの現象が見られました。
5、WECPNLは前年度と比べやや大きく
下のグラフは南北の固定局のWECPNLの年ごとの変化です。これを見ても分かりますが、前年度(15年度)と比べてほぼ横ばいですが、やや増えているところが多く見られます。気象条件などの要因が影響している可能性があります。
6、平行滑走路の騒音は明らかに増加
この中で注目できるのは下のグラフに見られるように平行滑走路関係の騒音は明らかに増加している事です。便数が増加しているのか、機種がやや大きいものが増えているのか分かりませんが、平行滑走路の利用率が84%ですから、これからも騒音が激しくなる事が予想され、平行滑走路の北伸が完成した暁には一段と激しくなる事が予想されます。