2017年10月後半の出来事


*10月31日

@「エアソウル」が今日から成田=仁川線の運航を開始
 今日から、韓国アシアナ航空の LCC 子会社「エアソウル」が成田=仁川線に就航しました。1日1便ですが、12月22日からは1日2便に増便されます。機材はA321型機で、初便は12時17分に成田空港に到着し、折返し便は13時36分に出発しました。なお、親会社のアシアナ航空は成田=仁川線を今日から減便しました。

@成田空港のB747-400型機を使った旅客便はなくなりました
 昨日、デルタ航空のB747-400型機が最後のフライトを終えました。これで、旅客型B747型機の、成田空港就航は全てなくなりました。今後はチャーター便を除き、成田空港で旅客型B747型機を見ることは出来なくなります。貨物便はまだまだ、B747型機が使われますので、貨物型のB747-400型機やB747-8F型機は見かけると思います。

@バニラの9月実績は国内線搭乗率が1.4ポイント減、国際線は2.2ポイント増
 バニラ・エアが昨日発表した「9月輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)45.7%増の12万6076人、搭乗率は1.4ポイント減の89.0%でした。一方、国際線は旅客数が22.7%増の10万3422人、搭乗率は2.2ポイント増の87.3%となっています。
 また、欠航率は国内線が4.8ポイント悪化の5.0%、国際線が0.9ポイント改善の0.5%となり、定時出発遅延率は国内線が1.5ポイント悪化の15.8%、国際線が8.8ポイント改善の15.9%でした。

@「 MRJ ミュージアム」の予約受付が始まる
 今日から、名古屋空港に隣接した三菱重工の MRJ 製造工場に設置され、11月30日に開館する「 MRJ ミュージアム」の予約申し込みが始まりました。入場料は大人が1000円ですが、同日開館する「あいち航空ミュージアム」とのセット券が1500円となります。個人の申し込みはクレジットカード支払いのみで、工場見学のツアーでは撮影が一切禁止となります。


*10月30日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」71例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」71例目が発生しました。
・71例目 熊本発成田行きのジェットスター・J 618便・A320型機が、前便で成田空港の悪天候のため遅れた玉突き遅延により、午後11時23分にA滑走路に着陸したものです。

【訂正】見直し案の説明会は残り36ヶ所
 今日の「日刊航空」によりますと、 NAAの松本取締役は27日の記者会見で、見直し案の「機能強化説明会」について、現在までに32ヵ所を実施し、今後、12月中旬までに36ヵ所で実施する予定を明らかにしました。現在までに実施したのは、成田市15ヵ所、多古町10ヵ所、芝山町2ヵ所、横芝光町1ヵ所、茨城県河内町2ヵ所、稲敷市2ヵ所となっています。

@中国と韓国の関係に改善の兆し、路線復活も
 成田空港の上半期の国際線旅客数や、冬季ダイヤ過去最高などに、韓国航空会社の路線拡大による韓国人訪日客増加が大きく貢献している、とのことです。ここに来て韓国と中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を巡る軋轢に変化の兆しが見えてきたようです。春秋航空や吉祥航空などが韓国路線を復活する動きが出て、11月初めには路線が復活し、中国の旅行業者もツアーの手配を始めたそうです。今まで、中国と韓国を行き来していた両国国民が関係の悪化で、代わりに、旅行先に日本を選んでいた事が成田空港の発着回数増にも貢献してきました。しかし、今すぐではありませんが、日本を訪れる両国民が減少し、両国の航空会社も日本路線を、中国や韓国路線に振り向ける動きが出てくるのではないでしょうか。


*10月29日

@今日から冬季ダイヤ
 今日から冬季ダイヤが始まりました。成田空港の主な,新規就航や撤退、増便や減便を書いておきます。ただ、漏れもあると思います。
エジプト航空が成田=カイロ便を週1便(成田発着日曜日)で再開します。
アエロ・ロジック航空が成田=ライプチヒ線貨物便を週3便で新規就航します。
キャセイ航空が台北経由の成田=香港線を1日2便に増便します。
日本航空が成田=バンコク線を1日2便に増便します。
全日空が成田=ロサンゼルス線を1日2便に増便します。
チャイナエアが成田=台北線を1日2便増便します。
日本航空が成田=仁川線を運休します。
日本航空が成田=パリ線を運休します。
全日空が成田=成都線を週7便から4便に減便します。

@バニラ・エアが今日から機内持ち込み手荷物量制限を強化
 バニラ・エアは今日から機内持ち込み手荷物の制限を強化しました。重さはバッグなども含めて2個で、合計10Kgだったものを7Kgに減らします。また、制限内に収まるかどうかを厳密に計り、タグを発行し、タグの添付がないものは機内に持ち込めないので注意が必要です。

@エアアジア・ジャパンが今日から就航を開始
 エアアジア・ジャパンが今日から中部=新千歳線を1日2便で新規就航しました。今日の午前便は中部発新千歳行きと,折返し便の新千歳発中部行きが,運航を終わっています。折返し便は定刻よりも32分遅れで中部空港に到着しました。


*10月28日

@「エアソウル」が12月22日から1日2便に増便
 今日の「Traicy」によりますと、今月31日から成田=仁川線に新規就航する韓国・格安航空会社(LCC)「エアソウル」は、12月22日から来年3月24日まで,1日1便増便し、1日2便体制とします。機材はA321型機を使用します。

@成田空港の冬季ダイヤで LCC は国内線は微減、国際線は増加
 成田空港の明日からの冬季ダイヤの内、 LCCのダイヤを見てみますと、国際旅客便は前年同期比(以下同じ)598回(週当たり)となり、占める割合は1.8ポイント増の18.4%となっています。
 一方、国内旅客便は700回で、占める割合は0.9ポイント減の71.4%となっています。
 合計では国際・国内合わせて1298回、30.7%となっています。


*10月27日

@「谷間地域は生存できない地域、移転が必要」と住民が反発
 
今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日の記事に載せた、25日に芝山町で開かれた「機能強化説明会」に参加した同町の谷間地区住民は、「谷間地区を騒防法第1種区域にする。これ以上の対策は無理」との説明に「谷間の住人で第1種区域にしてほしい人は一人もいない。今さら何になるのか。夜間飛行時間の拡大による騒音で谷間地区は生存できない地域になる。谷間地区全体の移転が必要だ」と反発しました。これに対してNAAは「生活環境の保全には十分配慮する。成田の国際競争力確保のためぜひ機能強化に理解をいただきたい」と従来からの主張を述べるにとどまり,議論は平行線をたどりました。
 一方、昨日記者会見したNAAの夏目社長は「騒防法1種区域になれば、 NAA に法律上の責務がある防音対策工事となり大変意義がある。谷間地区の騒音対策は相当前進するのではないか」とし、夜間飛行制限の緩和に厳しい意見が相次いでいる一方「最終合意や移転の時期など、意見が総論から各論に移ってきている。やはり自分がどうなるかということに最大の関心がある訳で、具体的な条件や要望が多く出始めている」と述べました。
【コメント】移転対象となる地域の住民たちは,「自分たちが住むところがどうなるのか」という切実な問題に直面し、以前と同じように「四者協議会」での“決着”を恐れて、心配するのは当然です。しかし、現在よりも激しい騒音に晒されることになる地域の住民たちにとっては「夜間飛行時間の緩和がどのようになるのか」は最大の関心事です。これらの地域に住み続けざるを得ない現状から,「この案を撤回して、開港時の約束である『午前6時から午後11時までの運用時間』遵守」が唯一の解決策です。

@第2ターミナル飲食店店員がトイレで置き引き、逮捕
 25日午後4時50分頃、成田空港第2ターミナルの4階トイレで、沖縄県在住の会社員が置き忘れたバッグから,財布を抜き取り、入っていた現金約110万円を盗んだとして,54歳の同ターミナルにある飲食店店員が逮捕されました。防犯カメラの映像から特定されました。

@22日の「Spring Japan」機が大揺れ、客室乗務員が骨折
 22日午後1時半頃、成田発佐賀行きの「Spring Japan」701便が佐賀空港に向けて降下中、高度約4500mで機体が大きく揺れ,客室乗務員1人が腰の骨を折る重傷を負いました。この客室乗務員は揺れたとき,座席に座っていました。しかし、腰に違和感があり、昨日になって骨折が判明したものです。運輸安全委員会は航空機事故に認定し調査に入ります。

@国土が羽田や関空などの6空港で落下物の可能性を全て報告指示
 国土交通省は今日、航空機からの落下物に対する新たな対策を発表しました。具体的には国際線の主要6空港(関西、羽田、中部、福岡、那覇、新千歳)で部品欠損など落下物の可能性のある事案について、外国の航空会社も含めて全て同省への報告を求めています。なお、成田空港ではすでに実施しています。今までの報告は国内の航空会社だけで、一定の大きさのものについてのみになっていました。また,落下物対策に関する有識者会議を設置して今年度中に整備などの基準を策定する、とのことです。

@羽田空港でベトナム人男性が出国審査後逆走して逃走
 25日午後9時半頃、羽田空港国際線ターミナルの出国審査場で,19歳のベトナム人男性が,出国審査を受けた後、逆行して一般エリアに出たことが確認されました。搭乗予定の便に乗らなかったため、入国管理局で調べたところ、この男性が出国審査場を逆行したことが分かりました。この男性の行方は不明です。男性は専門学校の留学資格を持っていましたが、出席状況が悪く,退学処分になっていました。

@インドネシア・バティックエア機が晴天乱気流で大揺れ、2人が重傷
 インドネシアの現地時間26日午後5時頃、ジャカルタ発メダン行きのバティックエア6890便・737-800型機が晴天乱気流に巻き込まれました。乗客2人が骨折の重傷をいました。同機はそのまま飛行を続け,無事メダン空港に着陸しました。


*10月26日

@24日夜に,芝山町独自の「機能強化」説明会,「これが県としては精一杯」と町長
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、24日夜、芝山町で町としての機能強化策についての説明会が開かれました。説明会で相川町長は「今回の機能強化は大きなチャンスであり、農業育成や若い世代の雇用を確保し、過疎化を食い止めることができる大変夢のあるプラン」と述べ、移転となる戸数を敷地内を約150戸、騒音補償地域でA滑走路関係約130戸、C滑走路関係約120戸の合計約400戸とし「まだまだ不十分と認識しているが、今の法律の範囲ではこれ以上無理、というのが県の対応」と説明しました。また、町内の人口減を食い止めるため、集団移転用地として町内の芝山千代田駅周辺,芝山小学校近くで合計10ヘクタールを用意したことを明らかにしました。また、「谷間地区」の問題では、国土交通省が谷間全域を防音対策の対象となる騒防法第1種区域にする方針を打ち出しているとして「次の四者協議会で決めることだが、これまでなかった内窓などの対策ができるようになれば谷間地区はなくなる」との認識を示しました。
【コメント】これだけを見ると、「夢のあるプラン」と見えますが、移転補償がどのくらいの率で実施されるのか、「移転貧乏」にならないのか、運用時間拡大で町全体にどのくらいの夜間騒音が振りまかれ、健康上にどのような影響が出てくるのか、など問題は山積していますが、これらについて説明があったかどうかは分かりません。相川町長は今回の機能強化計画を真っ先に提案した旧熱田派の幹部ですから、機能強化策を美化するのは当然ですが、成田空港が出来てからの芝山町がどうなったか,の検証を行っているのでしょうか。

@9月運用状況は総発着回数、総旅客数共に2%増にとどまる
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「9月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)2%増となりました。この内、国際線発着回数は1%増、国内線発着回数は4%増となっています。
 総旅客数は2%増で,この内、国際線旅客数は1%増となり、内訳は日本人が1%増、外国人が6%増となりました。また、国内線旅客数は6%増となっています。
 国際貨物量は6%増で、この内、積込量が11%増、取卸量が3%増となりました。
 給油量は3%減となっています。
【コメント】総発着回数の伸び率はこの所、徐々に下がっています。総旅客数
の伸びも凸凹はありながらも1年前はほぼ5%増を維持してきました。外国人旅客数の伸び率も10%台を維持していましたが、この3ヶ月は一桁台になっています。

@今冬季ダイヤで「発着回数」「就航都市数」「定期乗り入れ航空会社数」が開港以来過去最高に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2017年冬ダイヤ定期航空会社別スケジュール」によりますと発着回数が前年冬季比(以下同じ)126回増となり、就航都市数は127都市となり、定期乗り入れ航空会社数は97社とそれぞれ開港以来過去最高となりました。なお、この統計は11月5日〜11月18日の2週間の統計になり、発着回数は1週間当たりの回数になります。

@栗田容疑者に懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決
 昨日、東京地裁は成田空港の物品納入を巡る汚職事件で、 NAA の元上席執行役員栗田被告に、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金60万円の判決 を言い渡しました。裁判長は「浪費による借金の返済に窮し、賄賂を要求した。高い公共性のある職務の公正を害し、悪質性は高い」と述べました。

@全日空機で操縦席窓から異音、羽田空港に引き返す
 今日午前6時40分頃離陸した羽田発那覇行きの全日空993便で,操縦席の窓付近から異音が発生し、同機は羽田空港に引き返し無事着陸しました。同便は約4時間後に、代替機で那覇に向かいました。

@エアアジア・ジャパンの29日就航が本決まり
 国土交通省は昨日、エアアジア・ジャパンから出されていた運航開始に必要である航空法第102条の運航管理施設等の検査を合格とするとともに、同法第104条の運航規程及び整備規程の認可並びに同法第20条の事業場の認定を行いました。これにより、同社は29日からの就航に必要な全ての許可が得られたことになります。


*10月25日

@昨日、累計国際貨物量6000万トン突破で記念式典
 昨日、成田空港開港以来の累計国際貨物量が6000万トンを突破し、滑走路近くの貨物駐機場で記念式典が行われました。成田空港の国際貨物取扱量は2016年で世界第5位、国内では空港・海港も含めてトップとなっています。

@着陸したフェデラルエクスプレス機のタイヤ付近から煙り
 昨日午前6時25分頃、関西発成田行きのフェデラルエクスプレス5391便・B777型貨物機の主脚付近から煙が出ているのを,後続の着陸機が見つけ、連絡しました。フェデラルエクスプレス機は誘導路上に約10分間停止した後、牽引車で駐機場まで移動しました。着陸時に高温となったブレーキに、漏れたオイルがかかり,煙が発生したものと見られています。

@第2次新横田基地公害訴訟で原告と国側の双方が控訴
 11日に判決が言いわたされた「第2次新横田基地公害訴訟」の原告と国側の双方が昨日、東京高裁に控訴しました。原告側は「深夜・早朝の飛行差し止めなどさらに一歩進んだ判決を求めていきたい」とし、国側は「防音工事の助成など周辺住民への対策が評価を得られなかったこと」などを不服としています。

@厚木訴訟原告団が「爆音訴訟調査研究センター」を大和市に設置
 昨日の東京新聞によりますと、厚木基地の騒音に反対し、第4次にわたる訴訟をたかってきた原告団が、今年6月に「爆音訴訟調査研究センター」を大和市に開設しました。ここには,第4次までの訴訟に関する資料などを集め、訴訟に関する資料を閲覧することが出来るようにする、とのことで、「騒音問題の解消に取り組む人の参考になれば。騒音の解消に取り組む団体はあっても、実態の分析や文献調査などをする団体はなかった」としています。費用は過去の訴訟で支払われた賠償金の一部を充てています。連絡先は046-240-1041となっています。

@日本航空の9月国際旅客数は3.2%増、国内線旅客数は2.5%増と好調維持
 日本航空が昨日発表した「9月JALマンスリーレポート」によりますと、国際線は旅客数が前年同月比(以下同じ)3.2%増の70万6053人となり、利用率は2.1ポイント増の82.7%となっています。
 一方、国内線は旅客数が2.5%増の298万6549人、利用率が2.1ポイント増の77.6%となりました。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が1.7ポイント減の81.5%、成田=札幌線が11.7ポイント減の47.2%、成田=中部線が5.1ポイント増の76.6%、成田=福岡線が2.8ポイント減の46.6%となっています。
 また、4月〜9月の上期の実績は、国際線は旅客数が前年同期比(以下同じ)0.1%減の421万0442人、利用率が1.1ポイント増の81.1%となりました。
 一方、国内線は旅客数が6.4%憎の1717万0027人となり、利用率は4.0ポイント増の72.0%となりました。

@アトラスエア機が香港離陸時に飛行コースを逸脱し危うく山に衝突の危機
 現地時間9月24日午後3時44分、香港発アンカレッジ行きのアトラスエア機・B747-8F型機が離陸後、標準航空路からはずれて,高地へ向かうトラブルがありました。管制官は標準コースからはずれていることに気付き、同機に左旋回し,高度を5000フィートまで急上昇するように指示しました。機内では対地衝突防止警報装置(EGPWS)が警報を発しました。同機は高地の頂から約670フィート(約200m)を通過して,事なきを得ました。当時の気象情報は視界が約10Kmだった、とのことです。
 写真は成田空港に駐機するアトラスエアのB747-400型機です。


*10月24日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」69・70例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」69・70例目が発生しました。
・ 69例目 那覇発成田行きのジェットスター・J 310便・A320型機が台風21号の影響による玉突き遅延で、午後11時23分にB滑走路に着陸したものです。
・ 70例目 成田発上海行きのジェットスター・J 35便・A320型機が台風21号の影響による玉突き遅延で、午後11時29分にB滑走路から離陸したものです。

@エミレーツ航空元社員の解雇を無効とする判決
 大阪地裁は昨日、エミレーツ航空の日本人元社員3人が労働組合を結成したところ、3人が働いていた「コールセンターを廃止する」として解雇された問題で、これを不服とする元社員3人が職場復帰などを求めて起こした訴訟で、解雇無効の判決を言い渡しました。会社側が「赤字なのでコールセンターを閉鎖した」と主張しましたが、判決では「経営は安定しており、人員削減をする緊急性は低かった」として、3人に未払い賃金など約4160万円の支払いを命じました。

@フジドリーム機が電気系統のトラブルで福岡空港に引き返す
 昨日午後9時15分頃、離陸上昇中だった福岡発静岡行きのフジドリーム150便・E175型機で、電気系統のトラブルが発生しました。同機は福岡空港に引き返し、無事緊急着陸しました。客室では一時電気が消えた、とのことです。

@日本航空機がバードストライクに遭い、エンジンブレードが損傷
 20日午後6時頃、羽田発旭川行きの日本航空557便・B767-300型機が離陸直後、右エンジンに鳥が衝突しました。同機は羽田空港に引き返し、無事着陸しました。点検したところ、前面にあるファン・ブレードが損傷していました。

@無人機が高度約600mでヘリコプターに接近
 国土交通省の発表によりますと、18日に石川県かほく市上空で、ヘリコプターに無人機が接近した、とのことです。飛行高度は約600mでした。航空法では市街地や空港周辺など以外でも、無人機の高度は150m未満とされており、再度徹底を呼びかける、とのことです。

@ジェットスター・J が中部=新千歳線の冬季運賃を値下げ
 ジェットスター・Jは今日、今日からの販売分より、中部=新千歳線の冬季運賃の最安値を4990円から4180円に改訂する、と発表しました。
【コメント】エアアジア・ジャパンが29日から同路線に就航することに対応したものと考えられます。この所、 LCCのキャンペーン運賃が考えられない価格になっていますが、競争激化を表しているのでしょうか。過当競争で各社が体力消耗戦に突入しているのでしょうか。経営破綻するところも出かねませんね。

@シンガポール航空がB777-9型機20機とB787-10型機19機を確定発注
 ボーイング社は現地時間23日、シンガポール航空からB777-9型機を20機、B787-10型機を19機の正式発注を受けた、と発表しました。これは、今年2月に購入意向の覚書を取り交わした分の確定です。


*10月23日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」68例目が発生
68例目
 福岡発成田行きのジェットスター・J ・512便・A320型機が、福岡空港の空港施設トラブル(下記の記事参照)により出発が遅れ、午後11時45分にA滑走路に着陸したものです。
 なお、昨日は台風の影響で「緊急事態(従来取り決め)によるカーフュー」で、午後11時15分まで離着陸が行われる予定でしたが、幸い、全機が午後10時59分までに離着陸し、「緊急事態(従来取り決め)によるカーフュー」は発生しませんでした。

@台風21号の影響で今日の成田空港発着便に欠航など多数
 台風21号の影響で今日の成田空港発着便に欠航や大幅遅れなどが多数出ています。ジェットスター・J では国際・国内線で26便が欠航となっています。日本航空の国内線では8便、全日空の国内線で7便、ピーチでは4便、「Spring Japan」では4便となっていますが、バニラ・エアでは大幅な遅れはあるものの欠航便はないようです。
 なお、
成田空港では、今日午前3時37分に最大瞬間風速30.9m/s(南南東)を記録しましたが、幸い、運用時間外で影響はありませんでした。最大雨量は昨日の午後3時台に20.0mmを記録しています。
【コメント】欠航便の数を見ていると、各航空会社の方針が分かりますね。どちらを選ぶかは、利用者の判断になりますね。

@福岡空港で停電により、約35分間レーダー管制できず、欠航や引き返しなど多数
 昨日午後9時頃、福岡空港で4分間の停電が発生しました。この影響で、着陸誘導灯やエプロンの照明が消え、管制塔のレーダーが約34分間使えなくなりました。このため、着陸予定だった6便が欠航し、9便が出発空港に引き返し、5便が目的地を変更しました。また、到着できなかった航空機の折返し便が欠航するなどの影響が出ました。原因は台風で、空港近くの高圧送電線が断線した模様、とのことです。

@関西空港で国際線到着客を誤誘導
 今日の産経新聞によりますと、昨日午後4時半頃、ソウル発関西行きのエアソウル64便で到着した乗客189人の内67人を、出発エリアに誤誘導するトラブルがありました。67人はその後、到着エリアに戻り、入国手続を受けた、とのことです。原因は到着時に係員がターミナルにあるドアの開閉を間違ったことにあります。

@ピーチ機が気象レーダーの不具合で関西空港に緊急着陸
 19日午後7時35分頃、仙台発台北行きのピーチ・アビエーション775便・A320型機が小松空港の北東約40Kmを飛行中に気象レーダーの不具合を示す警報が出ました。同機は目的地を関西空港に変更し、同8時36分に無事緊急着陸しました。


*10月22日

@ P1 駐車場工事は来年夏頃まで続きます
 第1ターミナル正面にある「P1駐車場」の一部立体化工事は来年の夏頃まで続く予定です。この年末年始の混雑時には、当然、間に合いません。相当な混雑が予想されますので、海外へ出かける人や送迎をする人は、時間にかなりの余裕を持たせるなどの対策を考えておいた方が良いようです。
 写真は17日に見た(と言っても外側だけですが)工事の様子です。右に伸びる壁が工事現場を覆うものです。これだけ見てもかなりの大規模工事、と言う事が分かります。P1駐車場全体の4分の1ぐらいになるのではないでしょうか。

@7月の主要旅行業者の取扱額は海外旅行が6.6%増、国内旅行が0.5%減
 観光庁が20日に発表した「7月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)6.6%増の1751億2885万9000円となりました。また、外国人旅行取扱額は13.4%増となり、国内旅行取扱額は0.5%減の2978億3010万3000円となりました。

@米国大統領が空軍パイロット不足で1000人の増員を検討
 現地時間21日のAFP通信は、米国のトランプ大統領は近く、米空軍のパイロット不足に対する対策として、3年間で1000人の退役パイロットの復帰を認める方針とのことです。これまでは1年間に25人と制限されていました。米空軍副参謀長は今年、議会で空軍のパイロット不足が1555人、整備士不足が3400人になる、と証言していました。不足の原因はパイロットが民間航空会社に転職するため、とのことです。
【コメント】これは当然のことですね。給与が良く、危険も少ない民間航空パイロットの方に流れる気持ちは分かります。しかし、昨今、民間航空会社のパイロット不足も深刻な状況が深まっており、おいそれと空軍パイロット不足が解消するとは思えません。日本の航空自衛隊も同じではないでしょうか。この所続く米軍や自衛隊の航空関連事故はパイロットや整備士の不足、東アジア情勢の深刻化によるストレスなどが影響しているのではないでしょうか。


*10月21日

@台風21号の影響が出始めました
 猛烈な台風21号の影響が出始めています。成田空港発着の沖縄線で夕方から、ジェットスター・Jとバニラ・エア便が欠航となるようです。詳しくは、航空会社のサイトや成田空港の公式サイトで確認して下さい。明日以降は影響が九州や四国や関西に拡がるものと見られます。

@中国で、また、エンジンに安全祈願のさい銭投げ、飛行機が遅れる
 19日の「レコードチャイナ」によりますと、現地時間18日、中国安徽省安慶市の空港から雲南省昆明市に向かう予定だった祥鵬航空9960便で、出発前に乗客の76歳の女性がエンジンに向け何かを投げる姿を他の乗客が目撃し、通報しました。この女性が投げたのは安全祈願のための硬貨で祥鵬航空では安全点検のため、この便を欠航とする出来事がありました。乗客は安全を確認し、翌朝昆明市に向かいました。中国では6月にも同じような出来事がありました。
【コメント】エンジンに入った硬貨が飛行中にエンジン内で暴れ、破壊すると、最悪墜落もあり得ます。また、エンジン内のブレードは1枚が百万円単位のものですから、修理となると、何日か航空機を利用できないこともあり、航空会社の負担は巨大なものになります。

@【私見】ボーイング社が藪から蛇を出す
 私は素人ですので、間違っているかも知れませんが、ボンバルディア社のCシリーズ関税問題で、ボーイング社はボンバルディア社のCシリーズの米国輸出について「カナダ政府などの補助金でダンピングを行おうとしている」と主張し、米国政府に訴えました。これに基づき、米国商務省はボンバルディア社機の輸入関税を約300%に引き上げる案を示しました。元々、ボンバルディア社は数年前からCシリーズの開発で財務状態が悪化し、エアバスなどに対して、共同開発による支援を求めて交渉していましたが、どれも実を結びませんでした。そこで、カナダの政府や地元州が資金を出して新会社・「CSALP」を設立し、支援をしました。そこへ、今回の関税問題ですから、ボンバルディア社が一気に窮地に陥ったように見えたのです。しかし、ここで、どんでん返しがありました。エアバスがCシリーズの製造と販売を行うボンバルディア社とカナダ・ケベック州との合弁会社「CSALP」の株式50.01%を取得する、と言う話が、あっという間に進んでしまいました。しかも、米国アラバマ州のA320型機を製造しているエアバス工場内に、Cシリーズを製造する新工場を建設する、と言うのです。こうすると「Cシリーズ機を米国の航空会社に売る場合は輸入ではなく、関税もかからないと」ボンバルディア社とエアバスは主張しています。日本の自動車会社が米国現地工場で生産する車には関税がかからないのと同じになります。今回のこの出来事を見ると、Cシリーズ機とおなじ座席数の旅客機を開発する構想を持っていたボーイング社が、Cシリーズの開発を押さえ込もうとしたことが、逆に出てしまったように見えます。いわゆる、「藪をつついて蛇を出した」の例えになるようです。ただ、米国がボーイング社を守るために、この件で今後どのような手を打ってくるかはまだ分かりませんね。


*10月20日

@稲敷市柴崎 平井さんからの「機能強化説明会について」のメール


成田空港から郷土とくらしを守る会 御中

成田空港株の説明
質問しても台本通りで、説明がされていない機能強化説明会。
千葉県は、A滑走路B滑走路の飛行ルートが決められているが、
稲敷市に於いては何処を飛行しても良い。
第一種騒音区域 隣接地域の防音対策も全く行われていない。

騒音対策費に付いては寄附金処理で、一般会計に入り住宅騒音対策には、
全く使われず、小中学校防音校舎ですら、エアコン電気代節約で窓を開けて
授業をしている始末、校長の許可が無いとエアコンを起動出来ない。
勝手に起動すると、職員室でエアコンを切られる。
この状態で、飛行時間の延長など有り得 ない、今でも限度を超えている。

機能強化案
飛行時間を早番・遅番にして、飛行機の飛ばない時間を6時間確保?
AB滑走路とも何処を飛んでも良いと言う事は、早番遅番は関係ない。
有り得ない提案であり、そもそも内陸空港であり、6時から23時の約束した空港である。
「重く受け止めている」「検討する」「重責を感じている」
説明会を開催した事で、了解を得たつもり?
全く有り得ない説明会!

稲敷市に於いては、開港時の6時から23時運行の約束以外は受け入れられない。

カーフューについては、稲敷市・河内町には提案も無ければ、了解もしていない。

稲敷市柴崎 平井

【コメント】平井さんのメールで、茨城県民の無念の気持ちが良く分かります。このメールは平井さんが9月19日夜に河内町で開かれた機能強化説明会の会場に資料をもらおうと行ったところ、河内町職員から「説明会に参加しても良い」とのことで、その席で質問したときの様子を書いたもの、とのことです。
 毎年の騒音対策委員会でも感じるのですが、国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)は、茨城県市町からの質問に対する答弁を、木で鼻をくくったような素っ気ない、全くお座なりのもので済まします。これは、最後の質問者である本会(成田空港から郷土とくらしを守る会)に対する答弁も同じなのですが。茨城県市町からの質問は本会の一つ前になりますので、「時間が超過しているので、早くして欲しい」と言う態度が見え見えです。「時間が超過している」のは私たちの責任ではないのですが。

@第3ターミナルサテライト側の駐機スポット供用開始は12月7日
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は第3ターミナルのサテライト北側に整備中駐機スポットについて、サテライト側の2スポットを来月7日から供用を開始する方針を固めました。また、同時にB滑走路関係誘導路と新スポットを結ぶ「新誘導路」の供用も開始します。この駐機場の北側に整備される予定の3スポットは、すでに報道されているように2020年2月の供用開始を目指します。
 少し小さいですが、この新駐機場の写真で、右上の図において青い飛行機マークが12月7日に供用開始になるスポットになります。赤い飛行機マークは2020年2月供用開始を予定する3スポットになります。

@国営ラオス航空が来年に成田=ビエンチャン線の就航を計画
 昨日のトラベルビジョンによりますと、ラオス国営航空は2018年中に成田=ビエンチャン線に就航する準備を進めている、とのことです。機材はA320型機を使い、週3往復の計画です。ビエンチャン発成田行きは直行便としますが、成田発ビエンチャン行きは長崎で燃料補給をします。長崎での降機や長崎からの搭乗も可能とする、とのことです。

@「Spring Japan」が29日から搭乗手続開始時間変更
 「Spring Japan」は今日、29日より成田空港での搭乗手続開始時間を、現行の「120分前」から「90分前」に変更する事を告知しています。

@国土が「エアロジック」に外国人国際航空運送事業の経営許可、29日から成田乗り入れ
 国土交通省は今日、ドイツの貨物航空会社「アエロロジック」に対し、「外国人国際航空運送事業の経営許可」を行いました。これにより、29日からの冬季ダイヤで、ライプツィヒ=成田=香港=ライプツィヒ線の貨物便を週3便(水・金・日曜日)運航することになります。

@デルタ航空機がエンジントラブルで成田空港に緊急着陸
 昨日午後3時32分頃、香港発シアトル行きのデルタ航空38便・A330型機が、成田空港に緊急着陸しました。同機は同2時47分頃、和歌山県沖を飛行中に第1エンジンに不具合が発生し、このエンジンを止めて成田空港に無事緊急着陸したものです。

@成田発香港行きの日本航空機が操縦室窓のひびで関西空港に緊急着陸
 昨日午後2時24分頃、成田発クアラルンプール行きの日本航空723便・B787型機がフィリピン付近を飛行中に、操縦席窓にひびが入るトラブルが発生しました。同便は日本に引き返し、関西空港に無事緊急着陸しました。

@ EU が航空機生産に神戸製鋼製品を使わないように勧告
 欧州連合(EU)は現地時間17日までに、航空機の生産や修理や部品を製造する企業に、神戸製鋼の製品を使用していないかどうか確認し、使用している場合にはできる限り、神戸製鋼の製品を使用しないように、とする勧告を出しました。


*10月19日

@成田空港9月貿易額は輸出額が23.8%増、輸入額が1.6%増
 東京税関が今日発表した「成田空港9月貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)23.8%増の9622億8400万円となり、輸入額は1.6%増の1兆123億9900万円となりました。輸出額は相変わらず順調に伸びていますが、輸入額の伸びは頭打ちの傾向です。

@ NAA が「たんぽぽ」の募集要項発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、成田空港第2駐車場ビル内にある保育ルーム「たんぽぽ」は来年4月に拡張されますが、その募集要項を発表しました。申し込み受付は来年1月5日〜12日になります。

@9月の訪日外客数は18.9%増、出国日本人は4.7%増
 観光局が昨日発表した「9月訪日外客数・出国日本人数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)18.9%増の228万100人と、9月としての過去最高となりました。また、今年の累計では2119万6400人となっています。一方、出国日本人数は4.7%増の162万5000人となり、今年の累計では1341万6500人となっています。

@国土が国内線の情報公開、欠航率と遅延率が改善
 国土交通省が13日に発表した「航空輸送サービスに係る情報公開(平成29年度第1回)」による、「旅客数」「旅客収入」「欠航率」「遅延率」を表にまとめてみました。
 11社全体の出発遅延率は前年同期比(以下同じ)1.04ポイント改善し、欠航率は0.8ポイント改善しています。なお、今期のLCCの運賃単価は前年同期比に較べ上昇している、とのことです。この調査は国内航空会社11社の国内線に関する統計で、年4回国土交通省が発表しているものです。
【コメント】 LCCの定着が過激なキャンペーン運賃を減らし、そこそこの低運賃でも、搭乗率が確保できるようになった事が、 LCCの運賃単価を押し上げているのではないでしょうか。

ワースト 5
欠航率
出発遅延率
順位
航空会社
順位
航空会社
1位
Spring Japan
2.35%(0.60%減)
1位
バニラ
19.74%(10.33%増)
2位
バニラ
0.92%(0.54%増)
2位
日本トランス
17.61%( 7.28%増)
3位
ジェットスター・J
0.90%(0.32%減)
3位
ピーチ
17.00%( 2.69%減)
4位
エアドゥ
0.80%(0.24%減)
4位
ジェットスター・J
12.89%( 6.44%減)
5位
全日空
0.73%(0.70%減)
5位
Spring Japan
10.18%( 2.58%増)
                    (赤字は悪化したものです)

ベスト5
旅客数
旅客収入
順位
航空会社
人数
順位
航空会社
金額
1位
全日空
1037万8634人(  5.8%増)
1位
全日空
1520億2500万円( 2.7%増)
2位
日本航空
694万6052人( 10.0%増)
2位
日本航空
1015億3300万円( 7.6%増)
3位
スカイマーク
171万3225人( 10.8%増)
3位
スカイマーク
175億7900万円(13.5%増)
4位
ジェットスター・J
114万6433人( 7.0%増)
4位
ジェットスター・J
83億 300万円( 9.2%増)
5位
日本トランス
 70万6646人( 8.9%増)
5位
日本トランス
79億3900万円(13.5%増)

@スカイマークの「9月運航実績」は欠航率が0.4 P 悪化、遅延率が4.3 P 改善
 スカイマークが今日発表した「9月運航実績」によりますと、欠航率は0.4ポイント悪化の0.8%、定時出発遅延率は4.3ポイント改善の8.7%となっています。

@日本航空も燃油サーチャージャーを値上げ申請
 日本航空は昨日、12月・1月に国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを申請しました。全日空とほぼ同額で、現行の約2倍となります。


*10月18日

@下欄の【過去の出来事】を分けて、「2010年まで」と、「2009年以前」は新たなページとしました。

@ イベリア航空が来年10月の冬季ダイヤから成田=マドリード線を週5便に増便
 スペインのイベリア航空は今日、1年前に就航を開始した成田=マドリード線を、需要が好調に推移していることから、来年10月の冬季ダイヤで、現行の週3便から、週5便に増便する、と発表しました。成田空港発着は月・水・金・土・日曜日となります。
 写真は第2ターミナルから離陸に向け移動するイベリア航空機です。

@LCC 「エアソウル」が31日から成田=仁川線に就航
 アシアナ航空子会社の LCC 「エアソウル」は31日から成田=仁川線に就航します。1日1便で機材はA321型機を使います。なお、アシアナ航空は1日3便を運航します。
【コメント】韓国の航空会社は日本路線への進出を急いでいます。中国路線がミサイル防衛システム配備問題で先細りになる一方で、その分を日本路線で補おうとしているのでしょうね。

@エアバスとボンバルディアがCシリーズ製造販売で提携
 エアバスとボンバルディア社は現地時間16日、ボンバルディア社のCシリーズについてのパートナーシップ協定を取り交わした、と発表しました。Cシリーズの製造と販売を行うボンバルディア社とカナダ・ケベック州の合弁会社「CSALP」の株式50.01%をエアバスが取得します。これにより、エアバスは100〜240席の単通路機を製造・販売出来ることになります。また、エアバスは米国・アラバマ州にあるエアバス機最終組み立て工場に新しいラインを建設し、Cシリーズ組立を行い、米国がカナダ製のボンバルディア機にかけようとしている約300%の関税を支払うことなく、Cシリーズを米国で販売することが出来るようになります。
 これに対して、ボーイング社は「Cシリーズに使用されている部品については輸入関税を免れることは出来ない」とのコメントを発表しています。また、米国商務長官は「現時点ではその潜在的な影響についてコメントするには不十分である」と述べています。
【コメント】今回のエアバスとボンバルディア社の提携は、ボーイング社の単通路機製造・販売計画に痛手となりかねません。保護主義的な政策をとるトランプ政権が、どのような決定を下すか不透明なようですね。


*10月17日

@ティーウェイ航空が12月14日から成田=仁川線を週10便に増便
 今日の「Traicy」によりますと、韓国 LCC ・ティーウェイ航空は12月14日より、成田=仁川線を週10便に増便する、とのことです。火・木・土曜日に1日2便の運航となります。機材はB737-800型機で、座席数は189席となります。

@ノックスクートが年末年始に成田=バンコク線にチャーター便
 タイ LCC のノックスクートは12月2日〜1月4日、成田=バンコク線に合計17便のチャーター便を運航すると発表しました。機材はB777-200ER型機でスクートビズクラス24席、エコノミークラス391席の合計415席となります。ただ、このチャーター便は訪日タイ人向けのもので、日本人への航空券販売はないようです。

@千葉交通と国際十王交通が19日から埼玉県北部と成田空港を結ぶバス路線
 千葉交通と国際十王交通は19日から埼玉県北部と成田空港を結ぶバス路線を新設します。熊谷市の新島車庫と熊谷駅→鴻巣駅→久喜市菖蒲バスターミナルを経て、圏央道を通り成田空港に向かいます。1日4往復で所要間は約3時間、料金は大人片道2900〜3900円となります。

@今年の麻しん感染者が8日までに185人、訪日外国人や渡航者からか
 今日の「ハザードラボ」によりますと、国立感染症研究所は今月8日で、今年の麻しん(はしか)感染者が全国で185人と過去3年間で最も多くなっている、と発表しました。 EU でも感染が拡がっており、感染した外国人観光客や外国への渡航者が日本に持ち込む例が多くなっている、とのことです。先月13日に成田空港から入国した外国人女性2人は約3週間かけて、宮城県内や青森市、群馬県、東京都内から愛知県、奈良市、京都市内などを旅行し、この内の1人が富山県で発熱や咳などの症状で受診したところ、感染が判明しました。もう1人も感染していた、とのことです。

@エアアジア・ジャパンが今日から航空券の販売開始
 エアアジア・ジャパン就航の内容が明らかになってきました。名古屋=新千歳線は1日2往復、片道運賃は通常運賃が4190円で、受託手荷物は20Kgまで、機内持ち込み荷物は7Kgまでとなります。スナック1食が提供されます。名古屋発が朝と夕方、新千歳発が午前と夜になります。新千歳空港での折返し時間は35分となっています。航空券の販売は今日から始めました。また、中部=台北線への就航は未定ですが、2018年以降の就航を目指す、としています。

@エア・アジア機が急減圧で急降下、客室乗務員が泣き叫び乗客がパニック
 16日の CNN ニュースによりますと、現地時間15日、豪・パース発インドネシア・バリ島行きのエア・アジア535便が離陸後、客室の気圧が低下するトラブルが発生しました。このため、同機は約1万mから3300mに急降下しました。乗客によりますと、この際に、客室乗務員が絶叫したり、涙を流すなどしたために、乗客もパニックに陥って大混乱になった、とのことです。この急降下はこのようなトラブルでは普通に取られる手順でした。同機は急降下後、無事パースに戻り緊急着陸しました。

@ジェイエア機が警告表示で大阪空港に引き返す
 15日午後5時20分頃、大阪発花巻行きのジェイエア2187便・E170型機で、離陸後約10分たった頃、ドアがしっかりと閉まっていないとの警告が表示されました。このため、同機は大阪空港に引き返し、無事着陸しました。点検したところ、ドアは確実に閉まっており、警報装置の不具合とのことです。


*10月16日

@ NAA が24日に国際線累計貨物量6000万トン達成で記念式典
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、開港以来の国際航空貨物量が、近く6000万トンに達することを記念する式典を24日午後に開催する、と発表しました。当日の貨物量によって、式典の時間がずれることもある、としています。

@全日空が12月・1月国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを申請、ほぼ倍額
 全日空は今日、12月と来年1月の国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを申請しました。10月・11月に較べてほぼ倍額になります。詳しくは、同航空サイトで確認して下さい。

@日本航空がタイ国際航空との共同運航を28日で終了
 日本航空は14日、タイ国際航空との共同運航を28日に終了することを告知しました。
【コメント】告知には理由は一切触れられていません。

@カナダで初めての旅客機とドローンの衝突が発生、けが人はなし
 今日の AFP 通信によりますと、カナダの運輸大臣は現地時間15日、12日にケベックシティーのジャン・ルサージ国際空港に進入しようとしていた、国内線のスカイジェット機にドローンが衝突した、と発表しました。同機には乗客・乗員8人が乗っていましたが、ドローンが右主翼に衝突したものの、軽い損傷で、同機は無事着陸しました。衝突当時、旅客機は空港から約3Km、高度約450mを飛行中だった、とのことです。運輸大臣によりますと、カナダで旅客機とドローンが衝突したのは初めて、とのことです。

@ EASA がA320neo型機用の「Leap-1A」エンジン点検を提案
 現地時間13日の「FlightGlobal」によりますと、欧州航空安全局(EASA)はA320neo型機に採用されているCFMインターナショナルの「Leap-1A」エンジンについて、「タービンディスクの耐久性が低下する可能性がある」として、点検時期の短縮を提案している、とのことです。
【コメント】A320neo型機に採用されている「PW1100G」も耐久性問題で悩まされているようですが、新しい技術を採用したエンジンは初期不良の改善に時間がかかるようですね。


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