2017年8月前半の出来事


*8月15日

@チャイナエアライン機がエンジン警告で福岡空港に臨時着陸
 今日午前10時5分頃、広島発台北行きのチャイナエアライン113便・B737-800型機が、エンジントラブルで福岡空港に臨時着陸しました。同機は同9時頃に広島空港を離陸し、同9時45分頃、エンジンの発電機にトラブルが発生した、との警告表示が出ました。このトラブルの影響で、福岡空港では着陸機4便に遅れが出ました。

@ MRJ の試験飛行は夏休みもなく続けられているようです
 三菱リージョナルジェット(MRJ)試験飛行の進み具合は会社の発表がないので分かりませんが、「 MRJ 大好き〜最新情報」というページを見つけました。このページでは毎日の試験飛行の様子が載せられています。試験4号機は現地時間(以下同じ)6月11日を最後に長期整備に入っていたようですが、先月26日に試験飛行を再開しました。実に45日ぶりになります。同サイトでは「何らかの改修が行われたのでは」としています。しかし、3機による試験飛行は夏休みもなく、順調に続けられているようです。


*8月14日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」47・48例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」47・48例目が発生しました。
・47例目 成田発上海行きの中国国際航空920便・A321型機が、前便で上海空港における管制制限のために、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時5分にA滑走路から離陸したものです。
・48例目 成田発上海行きの日本貨物航空227便・B747-8F型機が、前便で上海空港における管制制限のために、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時48分にA滑走路から離陸したものです。

@この所、何時も駐機中の「Spring Japan」5号機
 この所、成田空港に行くと、芝山千代田駅に近い駐機場に写真のように、何時も、「Spring Japan」5号機が駐機しています。写真は10日に撮ったものですが、エンジンに赤いカバーがかぶせられています。この5号機は新規路線が開設されるまでは、このまま駐機させられるのでしょうか。他の4号機までの機体に整備の必要が発生した場合には使われると思うのですが。新規に開設するとしたら、国内線でしょうか。それとも、国際線で、すでに中国当局の許可を得ている成田=寧波線になるのでしょうか。


@8月13日

@ターミナル間連絡バスのデジタルサイネージは便利です
 9日から運用が開始された「ターミナル間連絡バス運行情報デジタルサイネージ」を10日に見てきました。写真が第3ターミナルの連絡バス停にあるデジタルサイネージですが、なかなか良く出来ています。「第2ターミナル行きがあと何分で来るか」「第1ターミナル行きは何分か」が数字で表示され、下の路線図上で「バスが今どこを走っているか」が分かるようになっています。

@全日空機が客室与圧不具合で羽田に引き返し、緊急着陸
 昨日午後6時30分頃、羽田発大阪行きの全日空37便・B777型機が伊豆半島付近を飛行中に、客室の与圧システムの異常を知らせる警報が出ました。このため、同機は緊急用の酸素マスクを作動させた上で、羽田空港に引き返し、無事緊急着陸しました。乗客・乗員に具合の悪くなった人はいませんでしたが、気分の悪くなった人が2人出た、とのことです。全日空が点検したところ、車輪格納庫にあるダクトが破損していた、とのことで、ここから客室の空気が漏れて機内の気圧が低下したものと見られる、とのことです。

@2016年の旅客数ランキングで全日空が24位、日本航空が28位
 国際航空運送協会(IATA)がこのほど発表した2016年の世界航空会社輸送量ランキングによりますと、日本の航空会社では、国際線旅客数で全日空が26位、国内線旅客数で全日空が15位、日本航空が26位、総旅客数で全日空が24位、日本航空が28位となっています。

@ピーチの予約登録50機目は2021年6月の予定
 6日の出来事で書いたピーチ・アビエーションの「30機予約登録」ですが、21機目の予定年月日は2018年7月となっており、50機目は2021年6月、となっています。
【コメント】時事通信によりますと、ピーチ・アビエーションの井上CEOは「将来的には25〜30機まで増やしたいと考えている。」とのことですが、「50機までの予約登録」は景気づけの「打ち上げ花火」ですかね。井上CEOらしいとも言えますね。予約登録というのはあくまでも「予定」ですから、何の拘束力もありませんね。


*8月12日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」46例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」46例目が発生しました。
・46例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767-300型機が、前便でのアモイ空港の管制制限で成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、11時56分にB滑走路から離陸したものです。

@秋元副大臣「(首都圏空港機能強化は)必ず推進する」
 10日の「WING DAILY」によりますと、秋元司国土交通副大臣は10日の就任会見で、「これからオリンピック・パラリンピックに向けて、成田、羽田を各4万回程度の拡充を図る。これは必ず推進しなければならない。地元の理解が大事。丁寧に進める」と述べました。
【コメント】「必ず推進する」と「地元の理解が大事」とは矛盾するのではないでしょうか。住民の睡眠可能時間を「6時間未満、あるいは、4時間半未満にする」と言う非人道的な計画をどのように「理解させ、推進する」と言うのでしょうか。

@先月4日のミサイル発射注意情報でスカイマークは2便の出発を延期
 今日のNHKニュースによりますと、先月4日に発射された北朝鮮の弾道ミサイル発射の際に、スカイマークは政府の発表を受けて「安全が確認されるまで」として、2便の離陸を約30分見合わせていたことが明らかにされました。政府は落下する約30分前に注意情報を出しています。

@日本航空123便・御巣鷹山事故から32年
 国内での最大事故となった、日本航空123便の御巣鷹山への墜落事故から、今日で32年になりました。遺族や関係者が墜落現場への登山を行っています。幸い、この事故から大きな事故は起こっていませんが、先月15日には成田空港でのポーラエアカーゴ機オーバーラン寸前のトラブルもありました。ちょっとしたミスが大きな事故に繋がります。パイロットだけではなく、行政もこの事故の教訓を今一度、胸に刻んで欲しいと思います。特に最近は「利益のためなら、安全はさておき、何でもする」と言う風潮が強くなってきているように思えてなりません。

@インドネシアの空港で、着陸機と待機旅客機が接触事故
 詳細は分からないのですが、現地時間3日、インドネシアのメダン空港でバンダアチェ発メダン行きのライオンエア・B737-900ER型機が着陸した際に、誘導路にいたウイングスエア・ATR72-500型機と接触する事故を起こしました。ライオンエア機の左主翼は大破し、ウイングスエア機の右主翼の先端が切り取られました。乗客への影響は不明です。
【コメント】滑走路に着陸した航空機と、誘導路上で待機していた航空機が接触した、と言うのはありえないと思うのですが・・・。


*8月11日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」45例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」45例目が発生しました。
・45例目 成田発深セン行きの深セン航空9052便・B737-800型機が、前便での航路上の悪天候による管制制限で、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時34分にB滑走路から離陸したものです。

@デルタ航空が来年7月で成田=上海線から撤退
 今日の「Traicy」によりますと、デルタ航空は来年7月に成田=上海線から撤退する見込み、とのことです。これは、上海空港の米国航空会社の発着枠に限りがあるため、成田=上海線から撤退し、アトランタ=上海線を新設するため、とのことです。撤退の日時などは申請が許可されてから明らかにする、としています。

@「Visitor Service Center 」が昨日オープン
 昨日から「Visitor Service Center (ビジター・サービスセンター)」がオープンしました。場所は第1ターミナル1階の中央棟になります。ただし、昨日からオープンしたのは「中央カウンター」のみで JTB の案内だけが、業務をしていました。
 写真は昨日の「Visitor Service Center (ビジター・サービスセンター)」のようすです。

@今日の成田空港は大混雑、お盆休暇始まる
 今日からお盆休暇が始まり、成田空港は混雑しています。今日だけで約5万8000人が出国する予定です。
【コメント】昨日の成田空港も普段よりは大分混雑していました。特に、第3ターミナルは、あの広いフードコートも混雑が激しく、私は昼食をここで食べるのをあきらめ、第2ターミナルに行って食べました。

@ ICAO が非常口数と同じ客室乗務員の配置を推奨も、国土は「義務ではない」
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、国際民間航空機関(ICAO)の最新「ICAO ジャーナル」は最小限搭乗させるべき客室乗務員数の設定について、新マニュアルを明らかにしました。この中で、「客室乗務員数は非常口と同数の客室乗務員を配置すべき。脱出の際、1人の客室乗務員が2カ所の非常口を担当するのは困難だ」としています。日本の航空会社では非常口数に1名足りない客室乗務員しか乗務していない便があります。これについて、国交省航空局運航安全課の担当者は「新マニュアルは、参考資料として出されたもので、義務付けられた国際標準ではない。義務付け(客席50人に1人)られたものに、しっかり対応したい」と述べるにとどまっています。

@スカイマークの7月搭乗率は86.2%
 スカイマークが昨日発表した「7月の搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)10.3%増の64万756人となり、搭乗率は2.6ポイント増の86.2%となりました。


*8月10日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」43・44例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」43・44例目が発生しました。
・43例目 成田発アンカレッジ行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767型機が、前便で上海空港の悪天候と成田空港までの航路上の悪天候により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時5分にA滑走路から離陸したものです。
・44例目 成田発アムステルダム行きの日本貨物航空8便・B747-8F型機が、前便で上海空港の悪天候と成田空港までの航路上の悪天候により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時43分にA滑走路から離陸したものです。

@ポーラエアカーゴ機がB滑走路南端ぎりぎりで離陸、重大インシデントに
 国土交通省が昨日明らかにしたところによりますと、先月15日午後10時41分頃、米国のポーラエアカーゴのB747型機が離陸する際にB滑走路南端ぎりぎりで離陸するトラブルがありました。トラブルを起こしたのは成田発上海行きのポーラエアカーゴ213便・B747-8F型機で、通常は少なくても滑走路端から325m以上手前で高度10.7mにならなければなりません。しかし、この貨物機は先端から85mの地点で、やっと離陸しました。ポーラエアカーゴでは8日に、国土交通省に対し「エンジン出力の設定に誤りがあった」と説明しました。運輸安全委員会はオーバーランになりかねないとして、重大インシデントとして調査を始めました。南端近くに住む通報した住民は「ごう音とともに吹き飛ばされるのではないか、と思った。エンジンの排気流で家の中の棚からものが落ちた。恐ろしかった」と話しました。 NAA によると風圧で滑走路を囲むフェンスに張ってある警報線が切れ、警報が作動した、とのことです。
 写真は成田空港誘導路を移動するポーラエアカーゴのB747-8F型機です。
【コメント】昔はこのようなぎりぎり離陸を時々見ました。たいがいが貨物機で、今はない「フライングタイガー」や「ノースウエスト航空」が多かったと、記憶しています。この2社はベトナム戦争当時には、米軍の軍事物資輸送に深く関わっていた(いわゆる MAC チャーター便)とのことで、飛行も荒っぽく、飛行高度も異常に低いことがままあり、騒音も激しいために、飛行コース直下住民からは嫌われていました。今回のトラブルも、住民の通報がなければ、調査も公表もなかったのではないでしょうか。

@成田行きの全日空機内で陰部露出した米国人男性を逮捕
 8日、タイのバンコク発成田行きの全日空機内で、50歳の米国籍の男性が座席に座ったまま、ズボンを下げて陰部を露出しました。男性は客室乗務員の再三の注意にもかかわらず露出を続け、成田空港到着時に逮捕されました。男性は「やっていない」と供述している、とのことです。


8月9日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」41・42例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」41・42例目が発生しました。
・41例目 上海発成田行きの日本貨物航空226便・B747-8F型機が上海空港での悪天候(雷雨)による管制制限のために出発が遅れ、午後11時32分にB滑走路に着陸したものです。
・42例目 成田発上海行きの中国国際航空920便・A321型機が、前便で、上海空港での悪天候(雷雨)による管制制限のために、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時45分にB滑走路から離陸したものです。

@反対同盟北原派代表の北原鉱治氏が死去
 今日午後、反対同盟北原派の代表・北原鉱治氏が亡くなった、とのことです。95歳でした。

@フジドリーム機がバードストライクの可能性で引き返す
 今日午前7時45分頃、名古屋発高知行きのフジドリーム341便・E170型機が離陸直後に、「鳥と衝突した可能性がある」として、名古屋空港に引き返しました。点検したところ衝突の痕跡は見つからず、8時50分頃に再出発しました。滑走路を点検したところ、ツバメ1羽の死骸が見つかりましたが、接近時の風圧で死んだ可能性もある、とのことです。


*8月8日

@「第3滑走路建設に力を尽くしたい」と秋本新政務官
 昨日の閣議で、国土交通省政務官に指名された自民党の秋本真利氏(千葉県選出)は「成田空港の第3滑走路の早期整備に向けて力を尽くしたい」と抱負を語りました。

@香港のインフルエンザで312人が死亡、SARS を超える
 昨日のAFP通信(日本語語版)によりますと、香港では現在、インフルエンザの流行がピークを迎えている、とのことです。現地時間5月5日〜8月3日までに、少なくても312人がインフルエンザによって死亡している、とのことです。
【コメント】鳥インフルエンザとは違うようですが、どの型のインフルエンザかは記されていません。香港では夏季にもインフルエンザの流行があるようです。これから香港に行く人は注意が必要なようです。この死者数は SARS での死者を上回った、とのことです。

@スターフライヤー機がステアリング不具合で目的地変更
 6日午前8時10分頃、中部発福岡行きのスターフライヤー31便・A320型機が離陸直後にステアリング不具合警告表示が出ました。このため、同機は目的地を北九州空港に変更し、同9時35分に無事緊急着陸しました。同機は滑走路上で動けなくなったために、牽引車で移動するまで約20分間、滑走路が閉鎖されました。

@全日空機がバードストライクに遭遇、エンジンブレード7枚損傷
 6日午前9時36分頃、岩国発羽田行きの全日空634便・A320-200型機が、離陸滑走中にバードストライクに遭遇しました。同機はそのまま離陸しましたが、すぐに引き返し、同9時53分に無事緊急着陸しました。同社が点検したところ、第1エンジンのファンブレード7枚が損傷していました。

欧州南部の観光地で観光客を制限する動き
 昨日のロイター通信(日本語版)によりますと、欧州南部の人気観光地では、観光客の集中で、住民の日常生活に支障が出ており、観光客増加反対の抗議デモや、観光客を制限する方策を求める声が高くなっている、とのことです。ベネチアでは抗議デモが複数回行われており、クロアチアのドゥブロブニクには毎日5000人以上のクルーズ船の観光客が訪れ、クルーズ船の寄港に制限を設ける検討が行われています。その他、ローマのトレビの泉周辺では観光客の制限や、スペインのバルセロナでは新たな観光税を導入して抑制しようとしている、とのことです。
 写真はベネチアのドゥカーレ宮殿です。ここの写真では分かりませんが、一般の町並みは道が狭く、水路が無数にあります。温暖化の影響もあるのでしょうか、少し雨が降ると低いところは水浸しになります。観光関係で中心部にいなければならない人は別として、一般の市民は郊外に移住して、中心部に通勤している、とのことでした。
【コメント】日本でも、「訪日外国人4000万人目標」などを、観光地の受け入れ対策や、住民の日常生活を無視したインフラの整備などを強行すると、このようなひずみが出てくると思われます。「儲けのためならば、何でもあり」的な自民・公明政権のやり方は長続きしないと思われます。

@アメリカン航空機がフィアデルフィア空港着陸直前に乱気流に遭遇
 現地時間5日、アテネ発フィアデルフィア行きのアメリカン航空759便・A330-300型機が、フィアデルフィア空港着陸直前に、激しい乱気流に遭遇し、乗客3人と乗務員7人がケガを負い、病院に搬送されましたが、軽傷だった、とのことです。着陸前だったのでシートベルト着用サインは点灯していた、とのことです。動画によりますと、通路にはゴミなどが散乱していました。


*8月7日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」39、40例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」39、40例目が発生しました。
・39例目 上海発成田行きの全日空960便・B787-8型機が'、上海空港の悪天候による管制制限のために出発が遅れ、午後11時11分にA滑走路に着陸したものです。
・40例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空168便・B747-8F型機が、前便で上海空港の悪天候による管制制限のために、出発が遅れた玉突き遅延で、成田空港到着が遅れ、午後11時49分にA滑走路から離陸したものです。
【コメント】昨日で4夜連続の午後11時以降の飛行です。飛行コース直下の人には大迷惑ですね。

@第3ターミナルが出来て、関東圏の LCC 体験者が増える
 JTB 総研は4日、7月19日〜23日に行った「LCC利用者の意識と行動調査2017」を発表しました。2012年以降の国内旅行利用者の内、 LCC の利用経験のある人が前年比(以下同じ)3ポイント増の25.5%となりました。この内、関西圏では0.3ポイント増の33.9%、関東圏が4.0ポイント増の伸びとなり、関東圏が急伸しています。これは、成田空港に第3ターミナルが整備され、利便性が向上したことにより、 LCC 利用に対する抵抗感が少なくなった結果、と分析しています。
 利用航空会社別の利用率はジェットスター・J が10.9%、ピーチ・アビエーションが8.9%、バニラ・エアが4.1%、「Spring Japan」が1.6%となっています。 LCC の利用理由としては「価格が安いから」が89.0%と、ほぼ9割を占めています。また、 LCC 航空券の購入については「航空会社のホームページ」が多いのですが、「旅行予約サイトから」が5.6ポイント増の18.6%と急伸しています。

@トロントの空港で旅客機同士の主翼が接触し損傷
 現地時間5日午後10時20分頃、カナダのトロント・ピアソン空港で、エア・カナダのB767-300型機とポーランド航空のB787型機が主翼同士を接触させ、損傷する事故がありました。幸い、乗客に負傷者は出ませんでした。この日、空港地上職員のストライキがあり、臨時雇用したスタッフの操作ミスが原因とのことです。

@大韓航空がエンジンオイル温度上昇の機体エンジン試験運転で発火
 今日の韓国・中央日報(日本語版)によりますと、現地時間5日午前9時20分に金浦空港から北京に向かった大韓航空2851便で、離陸後右エンジンオイルの温度が上昇したため、金浦空港に引き返しました。乗客は約4時間遅れで代替機で北京に向かいました。大韓航空ではこの機体を整備倉庫にまわして、高出力運転させたところ、オイルが漏れて、出火しました。火はエンジンの消火装置が消し止めました。これについて、大韓航空は「マニュアルに従ってポンプを交替するだけでもよかったが、故障原因を積極的に探すためにエンジンのランナップを行い欠陥箇所を発見した」と述べました。
【コメント】何かおかしいですね。エンジン全体は損傷しなかったのでしょうか。このテストの方が大金がかかるようにも思えるのですが。


*8月6日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」38例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」38例目が発生しました。
・38例目 上海発成田行きの全日空960便・B787型機が台風5号による、途中空域の悪天候のための管制制限で、成田空港到着が遅れ午後11時43分に到着したものです。

@第1ターミナル P1 駐車場工事が9月1日から本格化
 1日に成田空港の第1ターミナルに行ったところ、「 P1 駐車場」の駐車スペース白線が引き直されていました。今まではスペースが狭くて、バックが苦手な私は苦労し、車の乗り降りで「ドアを隣の車にぶつけるのではないか」と冷や冷やしたものですが、少しの余裕で、大分楽になりました。しかし、これも、8月いっぱいで、9月1日からはこの場所も本格工事が始まり、写真にあるように止めることが出来なくなるようです。

@フジドリーム機がエンジントラブルで引き返し
 今日午前8時10分頃、名古屋発高知行きのフジドリームエアラインズ341便・E170型機が伊勢湾上空を飛行中に、エンジンオイル温度の異常を知らせる警告が出ました。このため、同機は名古屋空港に引き返し、約20分後に無事緊急着陸しました。原因は調査中です。乗客は代替機に乗り換え、約2時間遅れで高知に向かいました。

@ピーチが50号機までを予約登録
 航空局が発表した「7月航空機登録動向」によりますと、成田空港関係では全日空と日本航空がそれぞれB787-9型機を1機ずつ新規登録しています。また、目に着いたところでは、ピーチ・アビエーションがA320-200型機を30機(JA821P〜JA850P)予約登録しています。


*8月5日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」37例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」37例目が発生しました。
・37例目 重慶発成田行きの「Spring Japan」1022便・B737-800型機が、重慶での悪天候による出発制限のために遅れ、午後11時29分にB滑走路に着陸したものです。

@ NAA が成田空港保安検査員の待遇改善迅速化方針
 成田国際空港株式会社(NAA)は保安検査員の離職が相次ぐ中、保安検査員の待遇改善を2019年度から NAA 主導で迅速に行えるよう、契約を変更する方針を固めました。現在は約80ある航空会社の了解を取る必要があり、待遇改善には調整に時間がかかっています。

@日本航空の第1四半期純利益は195億円、通期見通しを上方修正
 日本航空が先月31日に発表した「平成30年3月期第1四半期 連結業績」によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)5.9%増の3148億円、営業利益は12.0%増の247億円、経常利益は24.6%増の245億円、純利益は32.9%増の195億円となりました。これに基づいて通期連結業績予想を上方修正し、売上高を490億円増の1兆3480億円、営業利益を110億円増の1530億円、経常利益を90億円増の1460億円、純利益を80億円増の1080億円としています。これに伴い、配当金を6円増の96円としました。
【コメント】第1四半期決算での見通し修正は異例のようです。航空会社は1年で一番需要が大きくなる第2四半期決算を見て、見通しの修正を行う事が多いとのことです。全日空も第1四半期決算が大幅な伸びになりましたが、見通しは「据置」としていますね。

@ANA と JAL の第1四半期の比較
 全日空と日本航空の第1四半期決算が発表されましたが、全日空は全ての項目で大幅な増加となっています(3日の出来事参照)。路線拡大の効果が現れてきたようです。もう一つはピーチ・アビエーションを子会社化した事による影響も大きいようです。3日の出来事でも書きましたが、純利益には子会社化の特別利益の338億円が含まれていますので、これを除くと純利益は173億円となります。一方、日本航空も着実に伸びているようです。純利益もまだ全日空よりも多いのではないでしょうか。売上高の規模から言うと、全日空が多くなるはずですが。
 下に主な決算指標を表にまとめてみました。

項目
営業利益
経常利益
売上げ高
売上額
純利益
全日空
80.0%増
132.5%増
11.7%増
4517億円
510億円(668.4%増)
日本航空
12.0%増
24.6%増
5.9%増
3148億円
195億円(32.9%増)

@関西エアポートがお盆期間の需要予測発表で根拠を示さず
 3日の「Aviation Wire」によりますと、関西エアポートは昨日、お盆期間中(10日〜20日)の国際線旅客数を前年同期比10%増の72万8500人と発表ましたが、今回も方面別の旅客数や前年からの伸び率といった、順位の根拠を発表しませんでした。新関西国際空港会社時代には発表していたものですが、関西エアポートになってからは、これらについて一貫して発表を拒否しています。同社は2018年3月決算の通期見通しも公表していません。これについて山谷社長は「国際紛争や疫病、災害など、私たちがコントロールできない要素があり、経営陣として見通せない」と述べている、とのことです。
【コメント】航空業界は確かに、イベントリスクの多い業界ですが、これを言ったら、見通しなどは出せませんね。他の空港会社は出しています。関西エアポートも予測は行っているはずで、これがなければ会社の経営は成り立ちませんね。

@エールフランスKLMが北朝鮮周辺の飛行禁止空域を拡大
 エールフランスKLMは現地時間3日、北朝鮮のミサイルが落下した地域を同社機が飛行していた問題について、「この飛行ルートは多くの航空会社が利用しているルートで、安全性に問題はないが、予防的措置として、北朝鮮付近に設定している飛行禁止区域を拡大する」と述べました。これにより、「日本とフランスを結ぶ便の飛行時間が10〜30分ほど延びる場合もある」とのことです。
【コメント】ふと思ったのですが、航空機が隕石に衝突する確率はどのくらいなのでしょうか。実際に航空機と隕石が衝突したとしても、航空機は多分、墜落すると思うので、「原因不明」と言うことになるのでしょうが。


*8月4日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」36例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」36例目が発生しました。
・36例目 成田発深セン行きの深セン航空9052便・B737-800型機が、前便で深セン空港の管制制限のため出発が遅れた、玉突き遅延により、成田空港到着が遅れ、午後11時59分にB滑走路から離陸したものです。

@成田空港7月貨物総取扱量は16ヶ月連続の前年同月比プラス
 東京税関が今日発表した「成田空港7月分貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)16ヶ月連続の前年同月比プラスとなる8.3%増となりました。積込量は16ヶ月連続の前年同月比プラスとなる9.8%増で、この内、輸出量は11.2%増となっています。取卸量は15ヶ月連続の前年同月比プラスとなる7.0%増で、この内、輸入量は10.4%増となっています。

@成田日赤の重症エコノミークラス症候群治療は1994〜2016年で108人
 今日の朝日新聞によりますと、成田赤十字病院では1994年から昨年までに、重傷のエコノミークラス症候群患者が108人運ばれてきた、とのことです。この内、女性が90人にのぼり、身長が低いことにより飛行機の座席に身体が密着し、血管が圧迫されやすいことが原因と考えられる、とのことです。森尾比呂志・総合内科部長は「血栓ができるリスクの無かった人が4割以上で、健康な人でもなってしまうのが問題」とのことです。

@厚木基地第5次騒音訴訟が今日提訴
 今日、厚木基地周辺の住民6063人が、国に、米軍機と自衛隊機の飛行差し止めと、約86億3200万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしました。訴訟は5回目となります。

@全日空のA320型機でエンジントラブル、中部空港に緊急着陸
 昨日午後1時30分頃、羽田発鳥取行きの全日空1101便・A320型機で、第2次エンジンのトラブルが発生しました。同機はこのエンジンを止めて目的地を中部空港に変更し、同2時10分頃、無事緊急着陸しました。この影響で中部空港発着の10便に最大18分の遅れが出ました。エンジンに振動が発生し、内部の温度が上昇したもので、全日空は原因を調べています。この便は欠航となりました。

@お盆期間の予約数は国際線・国内線ともに好調
 昨日発表された国内航空各社のお盆期間(10日〜20日)の予約状況によりますと、今年は「山の日(11日)」効果による日並びの良さで、国際線予約数は前年同期比(以下同じ)7.1%増、予約率は1.2ポイント増の86.8%となっています。また、国内線予約数は7.9%増、予約率は4.2ポイント増の76.9%となっています。

@シルクエアに外国人国際航空運送事業の経営許可
 国土交通省は今日、シンガポール航空の子会社 「シルクエア」から出されていた「外国人国際航空運送事業の経営許可申請」を許可しました。具体的には10月30日からシンガポール=広島線に就航します。

@全日空の7月実績・国際線旅客数は増加も、利用率は低下
 全日空が昨日発表した「ANAグループ6月輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.9%増の73万1400人となり、利用率は1.1ポイント減の73.8%となりました。
 また、国内線旅客数は4.8%増の313万5481人、利用率は4.0ポイント増の65.1%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が0.2ポイント減の61.9%、成田=大阪線が3.0ポイント減の82.0%、成田=福岡線が1.6ポイント減の55.1%、成田=那覇線が11.3ポイント減の59.1%、成田=仙台線が9.2ポイント増の59.4%、成田=新潟線が12.4ポイント増の58.9%、成田=中部線が12.8ポイント減の65.5%となっています。
 また、運航実績は国際線が欠航率0.1ポイント悪化の0.1%、定時出発遅延率が3.2ポイント悪化の9.2%、定時到着遅延率が1.5ポイント悪化の19.4%となり、国内線では欠航率0.1ポイント悪化の0.8%、定時出発遅延率が1.7ポイント悪化の8.2%、定時到着遅延率が0.7ポイント悪化の10.0%となりました。

@豪州でのテロ未遂で、爆破装置などの材料は「ISIS」から提供受ける
 豪連邦警察は現地時間4日、爆破テロ未遂で逮捕した4人の内、2人あてに、イスラム過激派組織「ISIS 」から、簡易爆弾をつくるための材料が、トルコから航空便で送られてきたことを明らかにしました。簡易爆破装置は完成し、シドニーの空港に持ち込んだものの、猛毒の硫化水素など毒物の製造が難しく、計画を中断した、とのことです。

@豪州パイロット組合が空港地上業務員の保安検査を要求
 今日のAFP通信によりますと、オーストラリアのパイロット組合は、今回のテロ未遂について、同国空港の保安検査が重大な欠陥を持っている、と指摘しました。乗客や空港内売店の店員やパイロットなどの乗務員は航空機に搭乗するときに、必ずX線などを使った保安検査を受けていますが、空港の地上業務員が、制限区域に入るときにはセキュリティーカードを示すだけで、保安検査を受けていない、とのことです。このため、保安検査を受けていない地上業務員が滑走路や航空機に容易に接近でき、テロの工作を行える可能性がある、と指摘しています。また、国内線のターミナルでは乗客の写真付きの身分証による確認が行われず、専門家は「恐ろしいことに国内線の航空会社は、自社の航空機に乗っているのが一体誰なのかを把握していない」と述べています。


*8月3日

@「機能強化に省をあげて取り組む」毛利事務次官
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省事務次官に就任した毛利信二氏は昨日の専門紙との記者会見で、首都圏空港機能強化について「極めて大きな課題なので、省を挙げてしっかり取り組んでいきたい」とし、成田空港については「成田空港では2020年までに4万回の飛行回数増加を実現するために、高速離脱誘導路の整備を進め、2020年以降に向けては、成田空港の第三滑走路も重要。成田空港会社や千葉県と一緒にやりながら、関係市町の理解、協力を得て実現に向けて進めていきたい」と述べ、「何よりも理解を得て進めていくことが大事で、ていねいな説明会の実施などをしていく必要がある。周辺住民などとの理解を得ながら推進していく」と述べました。
【コメント】「周辺住民などとの理解を得ながら推進していく」と言っていますが、現在までの説明会などで「静かな時間が6時間」谷間地域では「4時間半」しかなくなることについて、国や NAA などは「これだけの静かな時間で十分に健康に暮らせます」という根拠などを説明したことはありません。ただ、「理解して欲しい」と言うだけです。

@ラオス国営航空が成田=ビエンチャン線の就航に向けて準備
 昨日の「アジアトラベルニュース」によりますと、ラオス国営航空が成田=ビエンチャン線に就航する計画とのことです。まだ、就航日や機材は決まっていないようですが、水・金・日曜日の週3便の予定、とのことです。

@成田空港お盆期間の国際線旅客数が7.2%増の見込み
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2017年夏季(8月10日〜20日)国際線旅客推計」 によりますと、出国旅客数は前年同期比(以下同じ)8.4%増の53万9400人、入国旅客数は6.0%増の52万8600人、合計で7.2%増の106万8000人となっています。出国のピークは8月11日で5万7700人、入国のピークは8月20日の5万1300人の見込みです。

@エアタヒチヌイが成田=パペーテ線を来年2月・3月に季節増便
 エア・タヒチ・ヌイは来年2月21日〜3月28日まで成田=パペーテ線を季節増便します。現在の週2往復(成田発月・土曜日)から成田発水曜便の便を設け、週3往復とします。昨年も同様な季節増便を行いました。
 写真は第2ターミナルに駐機するエアタヒチヌイ機です。

@千葉県が成田空港にアンテナショップを設置
 今日の日本経済新聞によりますと、千葉県は昨日、成田空港の第1ターミナルと第2ターミナルに今月4日〜3月末まで、小型のアンテナショップを設ける、と発表しました。2か所合わせて約40品目の販売を予定し、外国人観光客に好まれる商品の傾向や流行をつかみ、来年度以降の県産品の販促や観光PRに反映させる、とのことです。

@全日空の第1四半期純利益は約511億円に
 ANA ホールディングスが昨日発表した第1四半期の決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)11.7%増、営業利益は80.0%増、経常利益は132.5%増、純利益は668.4%増と大幅な伸びとなっています。これは、今期からピーチ・アビエーションを連結子会社化した影響があるようです。純利益では連結子会社化した特別利益が338億円となっており、純利益510億6900万円からこれを差し引くと実質純利益は172億6900万円となり262%増ということになります。
 また、子会社 LCC のピーチ・アビエーションの決算では売上高が119億円、営業利益が約4億円としています。なお、前年同期比は子会社でなかったため、非公開としています。
 さらに、バニラ・エアの決算は売上高が前年同期比53.2%増の74億円、営業損益は2億円の赤字で、赤字が前年同期の約半分となった事を明らかにしました。

@ピーチがアジアに海外拠点の設置を検討
 今日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションの井上CEOは同紙の取材に対して、アジアに拠点空港を設けることを検討している、と述べました。具体的な名前は「検討中」と明言を避けましたが、伸びるアジアの需要、特にインバウンドを取り込みたいとしています。夜間に駐機し、早朝便を日本に飛ばすことが可能となります。同航空では2020年度までに機材数を現在の19機から40機にする計画ですが、パイロットや整備士などの人材の確保が課題となる、とのことです。

@バニラ6月旅客数は国内線が41.3%増、国際線が35.2%増
 バニラ・エアが発表した「6月輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)41.3%増の11万9264人、搭乗率は3.4ポイント減の84.4%でした。また、国際線は旅客数が35.2%増の9万9870人、搭乗率は2.8ポイント増の88.3%でした。
 また、運航実績は国内線欠航率が1.3%、定時出発遅延率が21.8%、国際線は欠航率が0.3%、定時出発遅延率が25.4%でした。

@JAXAが晴天乱気流検知装置でボーイング社と提携
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は昨日、ボーイング社と共同で晴天乱気流検知試験を行う、と発表しました。この装置はレザーを使って1000分の1ミリのチリの動きを検知し、晴天乱気流を検知するものです。雲の中の雨粒は直径1ミリ程度で、レーダーで探知できますが、1000分の1ミリのチリは電波では探知できません。JAXAの装置では17.5Km先までの動きを検知できます。これは、ジェット機で飛ぶと約70秒になり、シートベルト着用サインの点灯などで、乗客の負傷を防ぐことが出来ます。この装置は重さが83.7Kgで、フェデラルエクスプレスのB777型機に装着して、来年の初頭から試験を行う、とのことです。

@パイロットのうつ病罹患者が13%、致死念慮が4%
 昨日の@niftyニュースによりますと、最近の研究で世界50ヵ国のパイロット約1800人に、無記名で行った調査の結果では、「うつ病に罹患していた」パイロットが13%おり、「致死念慮」を持っているパイロットが4%いたとのことです。これまでの、この種の調査では今回の調査に較べて、罹患率が大幅に低い結果になっていますが、これは、記名調査だったためパイロットが失職や差別を恐れていた、ことが原因としています。


*8月2日

@深刻な谷間地区の騒音被害、横芝光町の立て看板
 昨日、成田空港に行きましたので、空港の南側にある、横芝光町の大総地域を車で廻ってみました。この地域はA滑走路の飛行コース直下から、その東側のいわゆる「谷間地域」となります。現在はB滑走路の南端から約12.5Kmの地域となっており、何とか我慢して生活しています。しかし、第3滑走路が新設されると、その南端からは約6Kmとなり、滑走路が長くなる事により航空機も大型化し、騒音が非常に激しくなります。それに、空港運用時間が拡大されると、心身への影響が非常に心配される地域です。また、A滑走路の飛行コース直下にある、中台区は機能強化計画が承認されると、A滑走路の運用時間拡大が先行実施されることになり、数年先には「静かな時間」が6時間未満になります。
 このような状況に、大総地域住民は「住んでいられなくなるのではないか」と不安を募らせています。その、状況を訴えるための立て看板がそれぞれの区として道路沿いに立てられています。写真は昨日、撮影した看板です。

 

@ NAA が「空の日フェスティバル」参加者募集始める
 成田国際空港株式会社(NAA)は「空の日フィスティバル2017」のイベント「ジェット機との綱引き大会」「空港用化学消防車見学ツアー」「空の日航空教室」の参加者募集を昨日から始めました。

@北朝鮮のミサイル落下の数分前に羽田発のエールフランス機が飛行
 今日のNHKニュースによりますと、米国当局者は現地時間1日、日本時間先月28日の北朝鮮によるミサイル発射に関して、このミサイル落下の数分前に付近の空域を羽田発パリ行きのエールフランス293便が通過していたことを明らかにしました。この件については先月31日に国防総省のデービス報道官が「なんら告知もなくこのようなミサイルを発射することにより、航空機、船舶、そして宇宙船が危険にさらされている」と述べています。また、エールフランスは「北朝鮮のミサイル実験の空域はエールフランス機の飛行ルートを妨げていない。先月28日の東京発パリ行きの293便は飛行計画にしたがって運航され、問題も報告されていない。当局と協力して飛行区域の危険性を分析し、適切に飛行計画に反映させている」とのコメントを出しています。


*8月1日

@7月のアクセス数は22,645回でした。

@ NAA が「成田空港の更なる機能強化」へ寄せられたご意見要旨」を公表
 成田国際空港株式会社(NAA)は先月25日に「成田空港の更なる機能強化へ寄せられたご意見要旨」を公表しました。
 この内、「(2)夜間飛行制限の緩和について」では

 
(1)夜間飛行制限緩和の案について

・ 夜間緩和は開港当初の約束が守られるべき。絶対に認められない。
・ 夜間緩和については、騒音地域の住民の意見を聞いたうえで慎重に検討し、住民への丁寧な説明、話し合いを行って解決策を導くこと。
・ 滑走路は分かるが、夜間緩和に関しては賛成をしかねる。
・ 夜間緩和については反対であり、対策が完了してから実施するべき。
・ 住民の意見を聞いたうえで、提案より時間を縮小することも検討が必要。
・ 弾力的運用をしたばかりでまたすぐ夜間飛行制限の緩和など誰も賛成しない。
・ 現在の案の5時台0時台の便数はわずかであり、これをカットしても、影響はそんなにないのではないか。
・ 防音工事助成があるようだが、夜間飛行制限の緩和には反対。
・ 医学的に健康維持に必要な睡眠時間はどれくらいか。今回の提案は健康を度外視している。
・ 24時間運用になっても構わないが、安眠できることが前提。

(2)深夜 ・ 早朝対策

・ 開港当初の夜間の約束は守られるべきだし、内窓を設置する部屋が寝室に限られるのもおかしい。
・ 夜間は低騒音機に限ることはできないのか。
・ 24時間空港を目指してほしい。それに当たっては交付金や対策など、大胆な計画をしてほしい。
・ 夜間飛行制限を緩和したいなら全戸移転させるべき。
・ 時間延長は基本的に大反対だが、目に見えて満足することがあれば、住民も仕方がないとなるのかもしれない。
・ 内窓の効果をメーカーと検証して説明してほしい。
・ 内窓の遮音性については疑問。
・ 国際線が中心の成田では昼間だけの運用というわけにいかないのは分かるが、騒音に耐えられない場合の対策を提案してほしい。
・ 内窓等の防音対策の詳細や設置条件はいつ示してくれるのか。
・ 健康影響調査はやらないのか。
・ 住民への健康調査を空港会社側でも補助をするなどの対応を考えてほしい。

となっています。

【コメント】この意見は説明会で出た住民の意見のごく一部に過ぎませんね。

@アシアナ航空が10月29日から成田=仁川線にA380型機を再投入
 今日の「Fly Team」によりますと、アシアナ航空は10月29日の冬ダイヤから現在4往復の成田=仁川線の内、1往復を傘下の LCC 「エアソウル」に移管し、共同運航とします。また、3往復の内、成田着11時20分、成田発16時の便をA380型機で運航します。アシアナ航空のA380型機は以前に成田空港路線に投入されていましたので、再投入になります。
 写真は成田空港に着陸したアシアナ航空のA380型機です。

@ NAA が9日からターミナル間連絡バス停に次の便の行き先などが分かるデジタルサイネージを設置
  NAA は今日、ターミナル連絡バスの停留所5ヵ所に、デジタルサイネージを設置する事を発表しました。運用は9日からになります。これにより、「後、何分待つと、どこのターミナル行きのバスが来るか」が一目で分かるようになります。

@トルコの「アトラスグローバル」機が雹で外が見えずに奇跡的に緊急着陸
 今日の「テックインサイト」によりますと、現地時間7月31日、トルコ・イスタンブール発キプロス行きの LCC 「アトラスグローバル」のA320型機が、離陸後約10分に悪天候に遭い、大粒の雹により、機首のレーダードムがつぶれ、操縦室の窓ガラスがひび割れて、外が見えない状態になりました。その上、オートパイロットも被害を受け、使えなくなってしまいました。同機はイスタンブールに引き返しましたが、空港も悪天候に見舞われる中、緊急着陸を行い、何とか無事に着陸しました。


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