2017年9月前半の出来事


*9月15日

@横芝光町の住民団体が「飛行時間厳守」「全てに移転補償」などを国土に要望
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、横芝光町の住民団体「航空機騒音から生活を守る会」は昨日、国土交通省を訪れ(1)現行の午前6時〜午後11時の飛行時間厳守、(2)騒音直下住民は線引きに関係なく全て移転補償、(3)第3滑走路の位置変更、(4)住民への永続的な騒音被害補償、を求める要望書を提出しました。

@国土交通省が成田新法の延長を公告
 国土交通省は今日、成田空港A滑走路南側にある通称「岩山団結小屋」と「三里塚野戦病院」の2ヵ所について、「成田国際空港の安全確保に関する緊急措置法(成田新法)」に基づく使用禁止命令を9月19日から1年間延長し、使用禁止とすることを、15日付けの官報に公告した、と発表しました。
 写真は航空科学博物館から見た「岩山団結小屋(岩山鉄塔)」です。A滑走路の南側飛行コース直下にあります。鉄塔の上部は航空法により、撤去されています。

@ジェットスター・J が2年連続の黒字、純利益約5億円
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、2017年6月通期決算を発表しました。これによりますと営業利益は前期比(以下同じ)19%減の13億500万円で、これは燃料費の増加や上半期の苦戦が原因とのことです。経常利益は916%増の14億100万円で、こちらは、前期で外貨建て資産の評価損が発生したことの反動による、としています。純利益は約8倍の4億9800万円となり、営業収入は約1%増の528億1200万円となっています。搭乗者数は有償で520万人、年間平均搭乗率は約2ポイント増の85%、有効座席キロは4%増、旅客キロは7%増となりました。なお、ジェットスター・ ジャパンの決算はオーストラリアの基準(7月1日〜翌年6月30日)で行われます。

@日本・インドが羽田を除くオープンスカイで合意
 国土交通省は昨日、日本・インド航空当局間協議で両国の6空港での便数制限を撤廃し、航空自由化(オープンスカイ)することで合意した、と発表しました。日本側は羽田空港を除くすべての空港で、インド側はデリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ、ベンガルール、ハイデラバードの主要6空港で、また、その他の空港では国際線の受け入れ環境が整い次第、順次追加する、とのことです。


*9月14日

@全日空機の2日連続の部品脱落は配管からのガス漏れが原因
 全日空によりますと、7日と8日に成田空港到着後に見つかった、脱出シューター格納扉脱落事故の原因は、緊急時にこの扉のロックを高圧ガスで解除してシューターを作動させる構造になっているのですが、この高圧ガスの配管から少量のガスが漏れていた、とのことです。この漏れたガスにより飛行中にロックが解除されたことにより、脱落したとのことです。

@死亡女性の死因は転落によるショック死
 県警成田空港署は昨日、成田空港第2ターミナルの搭乗橋脇の屋根部分で死亡が確認された愛媛県の女性ですが、死因は高所から転落した外傷性ショック死だった、と発表しました。どのようにして制限エリアに入ったのかは依然として分かっていません。 NAA は急遽、フェンスの上部と下部にあった隙間をネットや金網で塞ぎ、定期巡回だった警備員を常駐させる対策を取りました。

@ジェットスター・J が12月に成田=宮崎線に就航
 今日の「Traicy」によりますと、ジェットスター・J は12月に成田=宮崎線の開設を、20日に宮崎県庁で正式発表する、とのことです。また、来年夏には成田=長崎線開設を計画している、とのことです。宮崎路線は LCC として初めての乗り入れとなります。

@ジェットスター・J が新たな首脳人事を発表、社長に片岡氏
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、9月8日付けで代表取締役会長の片岡優氏が空席だった代表取締役社長に就任し、ジェリー・ターナー氏がCEOを退任し、会長に就任した、と発表しました。

@バニラが10月から下地島空港で乗務員訓練開始
 バニラ・エアは昨日、10月11日から下地島空港でパイロットの実機訓練を実施する、と発表しました。下地島空港の自由度が高いため、乗員訓練計画に柔軟に対応できる、としています。

@キャセイ航空がA321neo型機32機を発注
 現地時間13日、キャセイ航空はエアバスとA321neo型機32機を発注する最終契約を締結しました。この32機はキャセイドラゴン航空で使用される、とのことです。


*9月13日

@2016年度の成田空港周辺騒音測定結果が公表、前年と余り変化なし
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田空港周辺地域共生財団は昨日、2016年度成田空港周辺騒音測定の結果を発表しました。それによりますと、比較できる100局の騒音評価値( Lden )は昨年度に較べ、90局は±0.5dB未満で、0.5dB以上上昇したのは成田市大室2局と下金山がいずれも0.8dB増、新田2局が0.6dB増、南側付近の多古町千田が0.7dB増でした。0.5dB以上減少したのは4局で、茨城県沓掛、芝山町高田西と竜ケ塚で、いずれも0.6dB減、成田市西和泉で0.5dB減でした。北風が多く空港北側での離陸機の増加が見られました。各測定局とも航空機騒音防止法(騒防法)に定める基準は満たしていました。同財団のホームページにはまだ、出ていません。なお、騒防法の基準と環境基準とは別のものとなります。

@死亡したのは27歳の愛媛県の女性
 成田空港第2ターミナルの搭乗ゲート付近のひさしの屋根で死亡していたのは、近くにあったバッグの中にあった身分証などから、27歳の愛媛県在住の女性と判明しました。パスポートや搭乗券などは所持していませんでした。警察では事件性は低いと見ていますが、この女性が一般人は入れない制限区域にどのように入ったのかなどを、引き続き調べています。

@アシアナ航空が冬季ダイヤで1往復にA380型機を投入
 アシアナ航空は今冬季ダイヤで1日4往復の成田=仁川線の1往復にA380型機を投入する事を発表しました。なお、4往復の内、1往復は子会社 LCC の「エアソウル」が運航する、とのことです。

@タイ航空が MRJ の導入を検討中か
 今日の日刊工業新聞によりますと、タイ政府の関係者の話として、タイが三菱リージョナルジェット(MRJ)の購入を検討している、と伝えました。タイ航空の近距離スマイル路線ブランド「タイ・スマイル」での購入を検討している、とのことで、 MRJ のメンテナンス拠点の誘致も検討している、とのことです。

@ MRJ の試験飛行が全面的に再開
 「 NAA 大好き」さんによりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験飛行が本格的に再開され、すでに試験飛行を再開している4号機に続いて、現地時間12日には、1号機、3号機も試験飛行を行いました。
 また、名古屋空港では地上試験で使われる予定の試験5号機がエプロンに姿を現した、とのことです。


*9月12日

@成田市が全日空の連続部品脱落で原因と対策を要請へ
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田市は昨日の市議会空港対策特別委員会で、7日と8日に全日空機が同じ機体の同じ部品を脱落させたトラブルについて、全日空、国土交通省、成田国際空港株式会社(NAA)に対して、原因究明と再発防止を求める要請を行うと表明しました。

@謎が多い第2ターミナル女性死亡事件
 昨日、第2ターミナル搭乗橋付近の屋根で女性の死体が発見された事件ですが、その後の報道が余りありません。今日の産経ニュースによりますと、 NAA などの関係者は「どのようにしてあの場所に入れたのか」と一様に首をかしげている、とのことです。展望デッキのフェンスは高さが約4mあり、検知システムもある、とのことです。右の写真は第1ターミナルの展望デッキのものですが、フェンスの上部は内側にアクリル板が張ってあります。第2ターミナルの場合は最上部には、やはり、内側に金網が張ってあったと思います。しかし、脇のフェンスにこの「忍び返し」があったかどうかははっきりしません。このフェンスを乗り越えるのは至難の業になります。乗り越えたとしても、そこは、3階の屋上になり、そこから死体が発見された現場まで、転落したとすると、相当な衝撃で頭部のかすり傷などでは済まないはずです。一番考えられるのはどこかの扉を通って出た可能性が強いと思われます。しかし、扉は暗証番号などを知らなければ、開けられないはずです。

@大阪発大分行きの全日空機がエンジントラブル警告も、そのまま運航
 大分放送ニュースによりますと、昨日午前10時25分頃、大阪発大分行きの全日空1687便・DHC8-400型機で、エンジントラブルの警告が出ましたが、そのまま運航を継続し、無事大分空港に着陸しました。このトラブルで、点検のため、折り返し便が欠航となりました。全日空では「緊急性が低い警告だったことから運航基準に則ってそのまま飛行した」とのことです。

@「Spring Japan」機が佐賀空港でバードストライクに遭う
 昨日午後6時半頃、成田発佐賀行きの「Spring Japan」703便・B737-800型機が、佐賀空港に着陸した際に、操縦室付近に鳥が衝突しました。この安全点検や整備のため、折り返し便の佐賀発成田行き704便が欠航となりました。

@カナダの超 LCC 「ジェットライン」が189席のB737-800型機をリース契約
 カナダの超格安航空会社(ULCC)の運航開始を目指している「ジェットライン」は現地時間7日、米国のリース会社と座席数189席のB737-800型機を2018年4月に受領することで合意した、と発表しました。
【コメント】189席というのは現在「Spring Japan」が使用している機体と同じですね。


*9月11日

@第2ターミナルゲート脇の屋根で女性が死亡
 今日午前10時過ぎ、成田空港第2ターミナルビル64番ゲート脇の屋根の上に、女性が倒れているのを利用客が発見し、成田国際空港株式会社(NAA)に連絡しました。 NAA はただちに警察に連絡し、警察が調べましたが、女性はすでに死亡していました。女性は20〜40代ぐらいのアジア系で、ワンピースを着て、靴を履いた状態でした。頭部に擦り傷はあるものの目立った外傷はなかった、とのことです。ここは、一般客が入れない制限区域で警察では事件と事故の両面で捜査を進めています。

@気になる「Spring Japan」の動向
 このところ、「Spring Japan」の動向がイマイチ気になります。以前にも書きましたが、新規に登録した5号機(JA05GR)は6月24日に成田空港に到着しましたが、まだ、路線に投入されていません。8月31日に佐賀空港で起こった燃料漏れトラブル整備の際にも、9月5日まで欠航便が出ましたが、この時にも予備機として投入されなかったようです。「予約率が低く運航しても利益が出ない、いっそ、欠航とした方がよい」と判断したのでしょうか。10月末からの冬ダイヤでは関西空港線を運休とし、成田空港路線も減便する、と発表しています。理由は「中国からの訪日客需要が弱いため」としています。先日は欠航理由が「乗務員繰りのため」となっていました。パイロット確保で苦労しているのでしょうか。以前のジェットスター・J も、関西空港の拠点化が遅れて、成田空港の駐機場にいつも数機が駐機していましたが、この時も、大きな赤字を出しました。今回の「Spring Japan」も心配です。

@韓国の国際線航空券は6年で26%下落、日本路線は32%
 今日の韓国「聯合ニュース」が伝えたところによりますと、「インターパークツアー」の調査では、韓国で昨年(2016年)販売された国際線航空券の平均価格が2011年に比べて26%下落した、とのことです。「インターパークツアー」によりますと、「航空会社間の乗客誘致競争が激しくなり、昨年の海外航空券価格は過去最低レベルまで下がった」とのことで、「このことが、韓国人の約4割が海外旅行に出かける要因になっている」としています。ちなみに、「日本路線の平均価格は32%下落した」とのことです。


*9月10日

@A滑走路飛行コース直下の民家の屋根瓦が破損、氷塊落下か?
 8日の千葉日報(電子版)によりますと、先月23日に成田市荒海の民家の人が、屋根瓦の破損に気付き成田市に連絡しました。 NAA や国土交通省成田空港事務所が23日に現地調査を行いましたが、航空機の部品や氷塊は発見されませんでした。その後、業者が屋根を修理したところ、瓦3枚が破損していたことが分かりました。しかし、破損した時期や部品などが見つからなかったことから、国土交通省は「破損がいつ起きたのかも分からず、落下物が原因と断定はできない」としています。この民家はA滑走路の飛行コース直下に当たり、周辺では落下物事故が相次いでいます。
【コメント】屋根瓦が破損する原因としては部品が発見されなかった、とのことですから氷塊落下が一番可能性がありますね。隕石だとすると、かけらが残るはずですし、落雷によるものとすれば、家のどこかに大電流が流れた痕跡が見つかると思うのです。

@フィンエアが来年5月12日から成田=ヘルシンキ線を1日2便に増便
 フィンエアは現在、週11便で運航している成田=ヘルシンキ線を10月29日の冬ダイヤから週7便に減便します。また、来年3月末からの来夏季ダイヤでは再び週11便に増便し、さらに、5月12日からは週14便(1日2便)に増便します。
 写真はマリメッコ塗装のフィンエアA340型機です。

@ MRJ 2号機のエンジントラブルはそのエンジン固有の問題
 8日の朝日新聞によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験飛行再開について、三菱航空機会社は同紙の取材に対して「(2号機の)エンジンが破損した原因が、2号機のエンジン固有のものだと確認できた」とのことです。また、納入開始時期については影響がない見込み、とのことです。


*9月9日

@「共生・共栄会議」で横芝光町の人が「スライド制でも静かな時間はたった4時間半しかない」
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日、「成田空港地域共生・共栄会議」が開かれ、横芝光町代表委員がA・B滑走路に挟まれる「谷間地区」の騒音問題を取り上げ「スライド運用したところで午前5時から夜中の0時30分まで騒音が続き静穏時間は4時間半しかない」と訴え、同会議が予定する2回目の提言に谷間対策を盛り込むように求めました。
【コメント】この会議では非人間的な運用時間拡大問題について、どう考えているのでしょうか。「共生・共栄」と謳っていますが、要するに成田空港と一部住民の「共栄」を図る会議のようですね。

@7日にパネル落した同じ全日空機で、修理したパネルが再び脱落
 7日に機体パネルが落下した全日空機で再び、修理した同じパネルが脱落しました。
 昨日午後5時半頃、大連発成田行きの全日空904便の到着後点検で、左主翼付近の脱出用シューターを収納する胴体パネル(縦60cm×横135cm、重さ約3Kg)がなくなっているのが見つかりました。この機体は前日の7日夕方に同じパネルが脱落しているのが見つかったものと同じ機体です。7日の修理で新しく取り付けたものが再び脱落した、とのことです。今回も成田空港内では見つかりませんでした。成田空港サーバー資料室の
「落下物事故とは」に追加しました。
【コメント】この部品は強化プラスチック製、とのことですが、脱落した部品が機体にぶつかることも考えられ、安全上問題ですね。全日空は「飛行に支障はなかった」とコメントしているようですが、そう言う問題ではないように思います。

@国土関東地方整備局が贈収賄事件で NAA を指名停止に
 国土交通省関東地方整備局は昨日、成田国際空港会社法違反(収賄)の罪で元役員が起訴された成田国際空港株式会社(NAA)を、同日から2カ月の指名停止としました。これにより、同局が発注する物品役務の入札に NAA が参加できなくなります。

@ NAA が成田空港で働く人達の交流会開く、約5千人が参加
 今日のNHKニュースによりますと、昨夜、成田空港で働く人達の交流会が開かれ、約5千人が参加しました。この交流会は NAA が航空機の安全確保や貨物の運搬などを担う従業員の人手不足が課題となるなか、職場間の交流を通じてそれぞれの要望を聞き取り、働く環境の改善につなげる初めての試みになります。この会合には夏目社長も参加し、働く人達の意見を聞いていました。

@スカイマークの8月搭乗率は90.5%に
 スカイマークが昨日発表した「8月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)10.7%増の68万1149人、搭乗率は1.7ポイント増の90.5%となりました。


*9月8日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」65例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」65例目が発生しました。
・65例目 成田発深セン行きの深セン航空9052便・B737型機が、航路上の悪天候による深セン空港の管制制限により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時51分にB滑走路から離陸したものです。

@成田到着の全日空機がパネル落とす
 昨日午後7時過ぎに成田空港に到着した、アモイ発成田行き全日空936便の到着後点検で、重さ約2Kgの胴体パネルがなくなっていることが分かりました。成田国際空港株式会社(NAA)は連絡を受けて、滑走路周辺を点検しましたが、見つかりませんでした。FNN ニュースに修理の様子が動画で載っています。
【コメント】成田空港サーバー資料室の
「落下物事故とは」に追加しました。

@日本航空がインド・ヴィスタラと業務提携へ
 日本航空は昨日、インドのフルサービスキャリア「ヴィスタラ(VISTARA)」と2018年度中に共同運航を実施する事、また、2018年以降にマイレージサービスで協業することを発表しました。ヴィスタラはTATAグループとシンガポール航空の合弁会社でインド国内20地点に週664便を運航しています。

@全日空がA321neo型機の初号機を受領
 全日空は昨日、5日にハンブルグでA321neo型機を受領した、と発表しました。同機は8日に日本に到着する予定です。同機はプレミアムクラス8席、エコノミークラス186席の合計194席となる国内線仕様で、全席にシートモニターが装着されています。

@アエロフロートの太った客室乗務員差別を違法とする判決
 現地時間6日、モスクワ市裁判所はアエロフロートが、「太った客室乗務員が制服が着られないなら国際線客室乗務からはずす」との社内規定は差別だと訴えていた裁判で、客室乗務員2人の訴えを認め「航空会社は乗務員に着る服のサイズを命令してはならない。機会を与えられず給与に差が出たことや、精神的苦痛に対する少額の賠償支払いを命じる」との判断を示しました。

@ユナイテッド航空がA350-1000型機をA350-900型機に変更し10機追加発注
 ユナイテッド航空は現地時間6日、エアバスに発注しているA350-1000型機35機をA350-900型機に変更し、10機増やし45機発注とすることで合意しました。


*9月7日

@羽田空港関係でも落下物事故は発生している
 4日に共産党の東京都品川区議団のみなさんが成田空港の航空機騒音の現地調査に訪れました。案内をかねて、B滑走路南端から約6Kmの芝山町にご案内し、騒音測定を行いました。6Kmと言うのは、計画されている都心飛行コースで、南風時の着陸の場合、羽田空港A滑走路北端から品川区のJR大井町駅周辺までの距離になります。4日も成田空港B滑走路に向かった着陸機が10機弱ありました。騒音は最高音で75〜79デシベル(A)でした。
 測定後の話し合いの時に、落下物についての資料の説明もさせてもらいました。一般的に「羽田空港では落下物事故は少ない」と言われていますが、マスコミで報道されたもののを調べてみますと、下表の1・3例目の2件がありました。いずれも、千葉県内の落下物事故ですが、羽田空港着陸コース直下になります。また、表の2例目にある春日部市の落下物事故も羽田空港関係ではないかと思われます。春日部市は成田空域ではなく、この方面を飛ぶ成田空港の飛行コースも設定されていません。成田空港周辺も飛行コース直下は山林や畑が多く、落下した氷塊はすぐに発見されるもの以外は溶けて分からなくなりますし、部品の落下物も山林に落ちると発見されずに埋もれてしまうので、実際の落下物数は発見されるものの10数倍になるのではないでしょうか。
 羽田空港の場合も、多くは海上の飛行コースをとりますから、落下物の多くは海に落ちているものと見られます。国土交通省が計画している都心飛行コースではこの落下物が大きなリスクになると思われます。
 写真は着陸する航空機の様子を見る、品川区議団の方々です。

事例
2000
3
3
千葉市美浜区の水道局駐車場の乗用車の屋根に氷塊落下、羽田飛行コース
2003
3
7
埼玉県春日部市の商店街アーケードに氷塊落下、飛行ルート「W18」直下
2014
8
25
千葉県君津市植畑の森林組合倉庫のスレート屋根に氷塊落下、羽田飛行コース

 なお、「成田空港サーバー資料室」の「落下物事故とは」のページをリニューアルしました。

@成田空港貨物取扱量は8月も好調
 東京税関が昨日発表した「成田空港8月貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)8.4%増と17ヶ月連続のプラス、積込量は11.1%増で17ヶ月連続のプラス、この内、輸出量は17.0%増となりました。一方、取卸量は6.1%増で16ヶ月連続のプラス、この内、輸入量は9.6%増となりました。相変わらず好調を維持しています。

@ NAA が「空の日フェスティバル」の要項を発表
  NAA は今日、今年の「空の日フェスティバル」の要項を発表しました。今年は、9日に航空科学博物館で行われる「航空ジャンク市」に始まり、24日の「ジェット機との綱引き」や「空港用化学消防車見学ツアー」などで締めくくられます。

@国土交通省が日本航空機のエンジントラブルを重大インシデントに認定
 国土交通省は昨日、5日に起こった日本航空機のエンジントラブルについて重大インシデントと認定しました。日本航空の調べではエンジンの後部タービンブレード200枚以上が破損し、エンジン後部のカバーなどに穴や亀裂が入り、主翼にも傷があったことから、重大事故につながりかねなかった、としています。運輸安全委員会は昨日、調査官を派遣して調査に入りました。

@4日の香港航空機緊急着陸は「エアコンユニット」の不具合が原因
 4日に新千歳空港に緊急着陸した、香港航空機ですがその後の調査で、機内の気圧を一定に保つ「エアコンユニット」に不具合が見つかり、これが、急減圧の原因と分かりました。

@ MRJ が17日ぶりに試験飛行を再開
 現地時間6日正午頃、 MRJ 試験4号機が米国のフェニックス・メサ・ゲートウェイ空港から離陸し、3時間37分の試験飛行を行いました。先月21日に2号機がエンジントラブルを起こして以来初めての、17日ぶりの試験飛行となりました。先月30日に2号機がポートランド空港からモーゼスレイク・フライトサンターに戻って以来の飛行となります。また、現地時間同日17時30分には、この日の2回目となる、約10分間の試験飛行を行いました。本格的な試験飛行に戻るのかどうかは今のところ不明ですが、三菱航空機会社では「エンジンの点検と検証の上で国土交通省の承認を得て順次飛行試験を再開する」としています。また、「故障した2号機エンジンの原因を突き止めるプロセスはまだ進行中です」と述べています。


*9月6日

@多古町一鍬田区が集団移転を求める要望書
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日、機能強化で拡大する予定の敷地内に入る多古町の一鍬田地区住民が成田国際空港株式会社(NAA)に対して、機能強化計画に理解を示すとともに、地域コミュニティーが維持できる集団移転などを求める要望書を提出しました。同地区では38戸の内、29戸が敷地内に入るとのことで、9戸が孤立しないように全戸が集団で移転できるように要望したものです。なお、敷地内に入る芝山町の中郷、中谷津、菱田東、加茂の4地区からも同様の要望書が提出されている、とのことです。
【コメント】敷地内に入る地域はこのように、移転を前提とした要望書を提出していますが、第3滑走路に隣接する地域や、A滑走路とB滑走路+第3滑走路の谷間になる地域、B滑走路や第3滑走路の飛行コース直下で騒音が激しくなる地域では、根強い反対意見が表明されています。被害を受ける人の数はこちらの方が圧倒的に多いのですが。

@ジェットスター・J が冬季ダイヤで成田路線を3往復追加
 ジェットスター・J は昨日、すでに発表されている今冬季ダイヤに加え、成田=新千歳線と成田=大分線と成田=鹿児島線をそれぞれ1日1往復追加する、と発表しました。これにより成田=新千歳線は1日8往復、成田=大分線と成田=鹿児島線はそれぞれ1日2往復になります。

@昨日の日本航空機のエンジントラブルはエンジン内のタービンブレードの破損
 昨日発生した日本航空機のエンジンとラブですが、日本航空の点検や滑走路周辺の点検で、離陸直前に左エンジンに異常が発生した模様です。滑走路周辺にエンジン内部後方にあるタービンブレードの破片が多数散乱していた、とのことです。なお、当初疑われたバードストライクの痕跡はなかった、とのことでエンジン内部の破損が原因だったようです。


*9月5日

@竣工した第3ターミナルの北側駐機場
 先月末に竣工した第3ターミナルのサテライト北側駐機場の写真をホテルの窓から撮影しました。通過中の日本航空機の右がサテライトの東端になります。駐機場そのものは竣工しているようですが、誘導路からここに出入りする部分はまだ完成していないようです。供用開始は何時になるのでしょうか。

@11月1日から成田=伊香保温泉バスを運行開始へ
 今日の上毛新聞によりますと、伊香保温泉への訪日外国人客の誘致に向け、関越交通は4日、千葉交通と共同運行している成田から前橋間の高速バス「アザレア号」の一部の便を、11月1日から伊香保温泉まで延伸することを明らかにしました。併せて、成田空港に乗り入れている LCC 3社と連携し、バス便や伊香保温泉を国内外でPRする、とのことです。

@日本航空機が羽田空港に引き返し緊急着陸
 今日午前11時頃、羽田発ニューヨーク行きの日本航空6便・B777-300ER型機から「左エンジンに鳥が吸い込まれるバードストライクが発生したので、引き返し緊急着陸する」との連絡が入り、同機は余分な燃料を房総半島沖で投棄した後、午後0時9分頃、無事緊急着陸しました。管制官が離陸した際に左エンジンから数回炎が上がるのを確認しています。また、緊急着陸したC滑走路の草地から煙が上がり、C滑走路が約40間閉鎖され、一部の便に遅れが出ています。日本航空ではバードストライクかどうかも含めて原因を調査しています。同便は機材を交換して運航する予定、とのことです。

@急減圧で香港航空機が新千歳空港に緊急着陸
 昨日午後6時35分頃、新千歳発香港行きの香港航空693便・A330型機が新千歳空港に緊急着陸しました。同機は午後5時7分に新千歳空港を出発し、秋田空港の西約60Kmを飛行中に機内の気圧が急に減圧したため、3300mまで緊急降下して新千歳空港に引き返したものです。乗客・乗員にケガはありませんでした。

@航空局のパイロットが MRJ を初めて操縦
 三菱航空機会社が先月31日に発行した「MRJ Progress Updates(英文)」によりますと、先月5〜7日に国土交通省航空局のパイロット3名が三菱リージョナルジェット(MRJ)の慣熟飛行を4回行った、とのことです。
【コメント】日本での型式証明を出すためには航空局の審査が必要となりますので、その審査のためにも、国土交通省のパイロットが操縦しなければなりませんね。


*9月3日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@昨日からティーウェイ航空が成田=チェジュ線の運航を開始
 韓国 LCC のティーウェイ航空は昨日から成田=チェジュ線の運航を開始しました。週4便(火・木・土・日曜日)の運航となります。機材はB737-800型機を使います。
 写真は第2ターミナルに駐機するティーウェイ航空機です。

@7月の韓国国際線旅客数が2.2%減に
 韓国国土交通部は先月30日、この所、増加が続いてきた韓国の国際線旅客数が、7月に前年同月比(以下同じ)2.2%減となった、と発表しました。韓国人の海外旅行が増えている中での減少で、航空業界や観光業界に深刻な影響を与え始めています。中国人の観光客が45.2%減と激減しています。

@厚木基地で5年ぶりの陸上空母離着陸訓練
 米海軍は昨日から厚木基地で陸上空母離着陸訓練(FCLP)を、2012年5月以来約5年ぶりに始めました。訓練は6日まで続く、とのことです。米軍側は「台風15号で硫黄島での訓練が出来ないため」としています。これに対し周辺自治体は一斉に反発し、中止を求めています。陸上空母離着陸訓練(FCLP)は滑走路を空母に見立てて、一瞬の着陸後、すぐに上昇するもので、上昇時はフルパワーに近くなりますので、騒音は一層激しいものとなります。
【コメント】空母艦載機が岩国基地に移転しても、米軍は「厚木基地も使う」と言っていましたが、これでは、厚木基地周辺住民は「だまされた」との気持ちになりますね。


*9月2日

@第2ターミナル出国エリアに全国初めての免税店
 昨日、成田空港第2ターミナルの出国エリアに、全国の空港で初めてとなる免税店がオープンしました。取り扱われているのは外国の酒とたばこになります。特に酒は出発空港で買うと、重い荷物になりますが、出国後に買うと重い荷物を持つ苦労が少なくなります。なお、出国エリアですから国際線で入国した人しか買えません。 NAA では今年中に第1ターミナルと第3ターミナルでも出国エリアに免税店をオープンさせる予定です。

@「Spring Japan」が5日までの欠航を発表
 「Spring Japan」は昨日、5日まで1日2往復の欠航便が出ると告知しています。理由は「機材繰りのため」とのことですが、多分、佐賀空港で起こった燃料漏れの整備ではないかと思います。

@韓国 LCC のイースター航空機が新千歳空港に緊急着陸
 昨日午後、仁川発新千歳行きの韓国 LCC ・イースター航空623便が「右タイヤ格納庫内で火災が発生している」との警告が出ました。このため、同機は午後3時40分頃、新千歳空港に緊急着陸しました。けが人はありませんでした。点検したところ、火災発生の痕跡はありませんでした。滑走路の安全点検のため、8便に最大で10分の遅れが出ました。


*9月1日

@8月のアクセス数は22,052回でした。

@日本航空の成田=メルボルン線が今日から就航
 日本航空は今日から成田=メルボルン線を1日1往復で開設しました。国内航空会社でのメルボルン線就航は初めてになります。機材はB787型機を使います。

@セブ・パシフィック航空が冬季ダイヤで成田=マニラ線を増便
 セブパシフィック航空は冬季ダイヤから成田=マニラ線を1日1往復から1日2往復に増便します。夕方に成田空港を出発する便を追加する、とのことです。

@「Spring Japan」機が佐賀空港で燃料漏れ、明日まで欠航続く
 昨日午後2時35分に佐賀空港を出発予定だった佐賀発成田行きの「Spring Japan」702便・B737-800型機が、前便として佐賀空港到着後の点検で、燃料漏れが見つかっため、別の機材に交換し、6時間遅れの出発となりました。この機体の整備のためでしょうか、今日と明日のそれぞれ2往復が欠航となっています。

@全日空の国際線旅客数は3.1%増も、利用率が2.3ポイント減
 ANA ホールディングスが昨日発表した「ANAグループ7月実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)3.1%増の82万5326人となり、利用率は2.3ポイント減の76.5%でした。
 一方、国内線旅客数は3.0%増の337万286人となり、利用率は2.7ポイント増の64.9%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が1.8ポイント増の75.7%、成田=大阪線が4.6ポイント減の83.1%、成田=福岡線が1.7ポイント増の57.8%、成田=那覇線が10.6ポイント減の58.3%、成田=仙台線が9.3ポイント増の56.3%、成田=新潟線が9.8ポイント増の52.3%、成田=中部線が19.1ポイント減の64.7%となっています。
 運航実績は欠航率が国際線で前年同月と同じ0.0%、国内線で0.1ポイント悪化の0.6%、定時出発遅延率は国際線で5.2ポイント悪化の22.2%、国内線で2.7ポイント悪化の10.5%、定時到着遅延率は国際線で4.3ポイント悪化の20.6%、国内線では3.3ポイント悪化の12.2%となっています。


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