2019年2月後半の出来事


*2月28日

@成田空港の1月は総発着回数が3%増に持ち直し、貨物は大幅減に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「1月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)3%増の2万1755回となり、1月としては過去最高となりました。3%増は3ヶ月ぶりとなります。国際線発着回数は2%増と1月としては過去最高となり、国内線発着回数も8%増と1月としては過去最高となっています。
 総旅客数は7%増の357万7933人と1月としては過去最高となりました。国際線旅客数は8%増で1月としては過去最高、この内、日本人は4%増、外国人は3ヶ月ぶりに二桁増の10%増となっています。国内線旅客数も6%増で1月としては過去最高でした。
 総貨物量は12%減。この内、積込量は13%減で、輸出量は8%減、一方、取卸量は11%減で、輸入量は7%減となっています。
 給油量は1%減でした。
【コメント】発着回数と旅客数がようやく持ち直しの兆しを見せています。一方、貨物量は大きく落ち込んでいますね。

@ライフル銃弾3発をポケットに入れたオーストラリア人が逮捕される
 昨日午前8時頃、成田空港第3ターミナルの保安検査場で、24才のオーストラリア国籍の男が、ライフルの実弾3発を持っていることが発見されました。男は24日にオーストラリアから来日し、昨日、北海道に向かう予定でした。千葉県警成田空港署が火薬類取締法違反の疑いで現行犯逮捕しました。男は「オーストラリアで2〜3ヶ月前に狩猟に行った際に、ジャケットのポケットに入れたままにして忘れていた」と供述しています。

@2014年からバードストライクの件数が減少傾向
 今日の「WING DAILY」によりますと、全国の空港で発生するバードストライクの件数は2014年の1967件をピークに減少している、とのことです。2017年は1553件、2018年は1423件となっています。この間、全国の運航件数は増加していることから、航空局が進めている対策が効果を上げているようです。

@春秋航空・日本が明日からの手荷物規定を改正
 春秋航空・日本は明日から無料手荷物の規格を調整しています。かなり複雑ですので、同社のホームページで確認が必要なようです。

@ジェットスター・J とジェットスター・アジアが日本紹介の英語誌を創刊
 ジェットスター・Jとジェットスター・アジアは共同で、外国人向けの全編英語の日本紹介誌「Jetstar Incredible #Japan」を刊行し、明日から全26路線の機内に搭載すると、発表しました。外国人編集者が外国人の視点で見た日本を 紹介するとのことです。

@エア・アジアが拡大戦略を一時ストップ、収益重視に
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、エア・アジアのアジアにおける拡大戦略が曲がり角に来ている、とのことです。本拠地のマレーシアでは絶対的なシェアーを持っているものの、進出したアジア各国で、各国のLCCなどとの競争が激化し、収益が落ちているため、とのことです。トニーCEOは1月に「ベトナムを最後に、今後3年は新しい航空会社は作らない」と述べています。
 現地時間27日に発表した12月期決算では営業利益が前年同期比(以下同じ)44%減、純利益は22%増となりましたが、これは航空機売却の特別利益が功を奏したもの、とのことです。

@アトラス航空機の捜索は沼地で難航
 現地時間23日に墜落したアトラス航空貨物機の捜索状況ですが、フライトレコーダーもボイスレコーダーもまだ、発見されていません。墜落地点は海沿いの沼地で、深い泥がレコーダーからの信号受信を妨害しているかも知れない、としています。墜落地点と捜査状況の動画がここに出ています。

@オランダ政府がエールフランスKLM航空株の買い増しを発表
 オランダ政府は現地時間27日、エールフランスKLM航空の株を、従来の8.8%から14.3%に買い増した、と発表しました。これで、同国はエールフランスKLM航空株のフランス政府に次ぐ第2位の株主となりました。この買い増しはフランス政府にも連絡せずに行われており、フランス側は不快感を露わにしています。オランダ側は「国益のため」としており、同国のエールフランスKLM内における影響力を強める目的があるものと見られています。

@ベトジェットとバンブー・エアがボー社への確定発注を発表
 ベトナムのベトジェットエアは現地時間27日、ボーイング社からB737MAX型機100機を確定発注する、と発表し契約書に署名しました。また、バンブー・エアウエイズもB787-9型機を10機確定発注する契約を結びました。これは、米朝会談でベトナム訪問中のトランプ大統領と、グエン・フー・チョン国家主席が見守る中での発表でした。ただし、これらの発注は、すでに、ボーイング社が「匿名顧客からの発注」と発表していたものになります。


*2月27日

@中国の貨物航空会社「圓通貨運航空(YTO Airlines)機」が来ていました
 昨日、成田空港に行ったところ、見たことのない貨物機が第2ターミナルから第1ターミナル方面に移動していました。中国の圓通貨運航空(YTO Airlines)機(下の写真)でした。調べたところ、 NAAの時刻表には載っていません。
 ただ、同社は、昨年8月からの成田=鄭州線への就航を中国民用航空局に申請した、との記事はあります。しかし、実際に就航したかどうかは不明です。
 「Flightradar24」で調べたところ、中国の「Yantai 空港」からYG9023便として運航された機体のようです。一見、フェデラルエクスプレス機に似ていますね。

 

@全日空が乗務前のアルコール検査で陽性だった副操縦士を懲戒解雇
 昨日の日本経済新聞によりますと、全日空は同紙の取材に対し、19日に起こった副操縦士の乗務前アルコール検査で陽性が出た問題で、この副操縦士を懲戒解雇にした事を明らかにしました。
 また、1日に成田発ヤンゴン行きのエアジャパン便の乗務前アルコール検査で陽性が出た問題で、エアジャパンがこの副操縦士を契約解除としたことも明らかにしました。この副操縦士は人材派遣会社から派遣されていました。

@昨年7月31日のアエロメヒコ・コネクト航空機離陸失敗は資格のないパイロットが操縦
 現地時間26日の「Flight Global(英文)」によりますと、メキシコの航空調査委員会は現地時間昨年7月31日にデュランゴで起こった(2018年8月1日の出来事参照)、アエロメヒコ・コネクト航空E190型機離陸失敗事故で、この機種の操縦資格を持たないパイロットが、操縦していたことを明らかにしました。このパイロットはE190型機を操縦するのは初めてでした。

@エア・バヌアツがA220型機4機を確定発注
 現地時間26日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、エア・バヌアツはエアバスにA220型機4機を確定発注しました。2機がA220-100型機、2機がA220-300型機になります。


*2月26日

@「来月上旬に航空運送事業許可(AOC)の申請を出す」日本航空の赤坂社長
 日本航空の赤坂社長は昨日開いた「2018〜2020年中期計画改訂版」発表の記者会見で、成田空港を拠点とする中距離LCC準備会社「T.B.L」について、来月上旬に航空運送事業許可(AOC)の申請を出す事を明らかにしました。その時には正式な会社名を発表するとのことです。機材は2機のB787型機を使い、2020年夏季スケジュールから運航を開始する、とのことです。この機材には日本航空が初期に導入し、改修の時期に来ているB787型機の座席数を多くするなどの改修費用や営業費用として、230億円をあてる、とのことです。

@日本航空の中距離 LCC の名称は「ZIP AIR」か?
 今日の「Traicy」によると、日本航空中距離 LCC の正式なブランド名は「ZIP AIR」ではないか、としています。これは、ネットのドメイン情報からの推定、とのことです。

@日本航空は2020年から成田空港整備地区の整備始める
 日本航空の赤坂社長は昨日発表した「2018〜2020年中期計画改訂版」で機材の大型化や改修費用として、航空機への投資を従来計画よりも400億円増額し、合計7000億円とすることを明らかにしました。
 また、2020年3月の業績予想は売上高が2019年3月期比(以下同じ)5%憎の1兆5630億円、営業利益が3%減の1700億円、純利益が17%減の1140億円としています。純利益の減少は経営破綻後の税制優遇措置が切れ、税負担が増加することが影響し、また、2020年の羽田空港の国際線発着枠の拡大に向けて人員を増やすなど投資が増加、航空機部品の償却方法の変更に伴う100億円の費用増もある、とのことです。
 さらに、成田空港の整備地区の整備を2020年から始めることも明らかにしました。現在の成田空港整備地区はB747型機を複数機整備できる規模でしたが、現状の航空機整備では「重厚長大」としており、これを整理し、「これまでにない整備の仕方を組み込んだり、省エネ化、環境対応 に配慮した最新鋭の設備にしたい」とのことです。
 写真は整備地区にある日本航空の大きな格納庫です。

 


*2月25日

「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」に「なぜ沖縄県中部地区の住民には心筋梗塞や脳卒中患者が多いのか」を追加しました

@第2次新横田基地公害訴訟原告団長の大野芳一氏が逝去
 今日の東京新聞によりますと、「第二次新横田基地公害訴訟」で、原告団長を務めていた昭島市の大野芳一氏が、21日に亡くなりました。大野さんは6月に判決が言いわたされる予定の裁判での意見陳述で「私は今年80才になるから、これが最後になるかも知れない。裁判に一生を費やさなければならないのか」と訴えました。
【コメント】昨年6月に、成田空港機能強化計画反対で、裁判を起こす可能性について、福生市まで出かけ助言をいただきました。その際には、大野さんもお元気と見受けましたが、残念です。御冥福をお祈りいたします。
 写真は相談に行ったときの大野芳一原告団長(右の方)です。

 

@全国の空港使用料未納が12億円
 今日の「FNN prime 」によりますと、国内の空港で支払うべき「空港使用料」を支払わないケースが増え、未納の総額は約12億円に達している、とのことです。未納のほとんどは外国の航空会社で倒産などにより徴収できないケースのほか、海外からのチャーター便が踏み倒すケースが増えている、とのことです。

@ MRJ の型式証明(TC)試験飛行開始が約1月遅れ
 昨日の日本経済新聞によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の型式証明(TC)試験飛行が遅れている、とのことです。天候不順や三菱航空機会社側の準備が整っていない事が理由とのことです。また、多くの試験が設計変更後の機体で行う事になりますが、この機体(多分、JA26MJ 機)をモーゼスレイク・フライトテスト・センターに移動させる準備は最終段階に入っている、とのことです。

@バニラの1月は国内線旅客数が4.9%増、国際線は10.1%減
 バニラ・エアが発表した「1月輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)4.9%増の11万6178人、搭乗率は8.5ポイント減の70.2%となりました。一方、国際線旅客数は10.1%減の8万9077人、搭乗率は1.3ポイント増の83.2%となっています。
 国内線運航実績では欠航率が0.2ポイント改善の1.3%、定時出発遅延率が8.4ポイント改善の14.9%となり、国際線では欠航率が1.5ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率が16.9ポイント改善の9.1%となっています。

@アトラス航空貨物機墜落の続報
 機体は発見され、乗員2人の遺体も収容した、とのことですがもう1人は発見されていないようです。同機は冬の嵐を避けて着陸しようとしていた、とのことです。


*2月24日

@全日空が5月24日から成田=中部便を増便、1日3便に
 昨日の「Fly Team」によりますと、全日空は5月24日〜10月26日まで、現在1日2往復の成田=中部線を同3往復に増便します。増便となるのは成田発午後3時55分発の491便です。

@米国4社が2020年からの羽田空港枠申請に19往復、成田の機能強化は急ぐ必要なし
 米国運輸省は2020年春に増便される予定の羽田発着枠(12往復)について、航空会社からの申請状況を発表しました。それによりますと、アメリカン航空はダラス線(2往復)・ロサンゼルス線・ラスベガス線の4往復、デルタ航空はシアトル線・デトロイト線・アトランタ線・ポートランド線・ホノルル線(2往復)の6往復、ハワイアン航空がホノルル線(3往復)、ユナイテッド航空がニューアーク線・シカゴ線・ワシントン線・ロサンゼルス線・ニューストン線・グアム線の6往復となっています。合計で19往復となります。
【コメント】この中から12往復を割り当てる事になりますが、航空会社は成田空港路線と重複する場合は、その多くを、羽田空港路線に移行することになると考えられます。もし、全てが移行されると、これだけで、成田空港の発着回数は年間約8000回も減ることになります。現在でも低迷している成田空港の発着回数の伸びは一時的にしろ、さらに、伸び悩むことになります。機能強化計画で国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)が描いた、需要予測は過大なものです。急いで、機能強化計画を進める必要はありません。

@17日に、全日空の副操縦士がアルコール検査で交代、1時間40分遅れる
 全日空が22日に発表したところによりますと、19日の神戸発羽田行き412便・B777-200ER型機に乗務予定の副操縦士が、乗務前のアルコール呼気検査で0.05ミリグラムの反応が出ました。複数回の検査でもアルコール値は変わらず、同便は副操縦士を交代させて運航しました。交代するために同便の出発が約1時間40分遅れました。同副操縦士は前夜に宿泊先のホテルで午前0時過ぎまで飲酒していました。社内規定の2単位よりも少ない1.5単位でしたが、乗務12時間前の飲酒を禁止する規定には抵触していました。同副操縦士は現在乗務からはずされています。

@米国でアトラス航空貨物機が墜落、乗員3人は絶望か
 現地時間23日、米国のマイアミ発ヒューストン行きのアトラス航空3591便・B767-300ER型機が、現地時間午後0時45分頃、テキサス州アナファック近郊に墜落しました。同機には乗員3人が乗務していました。同便は午後0時55分頃ヒューストンに到着する予定でした。同便はアマゾンのチャーター便として運航していました。悪天候が原因ではないか、とのことで、ヒューストンから約50Km手前にある、メキシコ湾近くのトリニティ湾で残骸が発見された、とのことです。


*2月23日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」50例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」50例目が発生しました。
・50例目 成田発仁川経由アジスアベバ行きのエチオピア航空673便・B787型機が、前便で急患が発生したために、目的地を変更し、遅れた玉突き遅延で、午後11時26分にB滑走路北側から離陸したものです。

@3月28日から第3ターミナルに高速バス降車場を開設
 成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、3月28日から、第3ターミナルの高速バス降車場がオープンします。現在、第3ターミナルには高速バスの乗り場はありますが、降車場はありません。そのために、高速バスは第1ターミナルと第2ターミナルをまわって、第3ターミナルに行くには第2ターミナルで降りて、ターミナル連絡バスか徒歩で第3ターミナルに向かうことになっています。今回の降車場新設により、高速道路を出て、すぐに第3ターミナル前で降車できることになり、第3ターミナルに行くには約10分の時間短縮になります。

@2018年の成田空港密輸押収はコカインが4.5倍、地金は大幅減に
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、東京税関成田空港支局は昨日、2018年の不正薬物などの密輸摘発について発表しました。それによりますと、不正薬物は前年同月比(以下同じ)±ゼロの88件、総押収量は94Kg減の78Kgで、約1万4000錠でした。また、覚せい剤は24件減の44件で105Kg減の59Kgとなりました。しかし、コカインは重量で4.5倍に急増した、とのことです。
 一方、金地金の密輸は166件減の225件、1456Kg減の320Kgと激減しています。
【コメント】成田空港の取締が厳しくなったために、検査が手薄な地方空港を使った地金密輸が増えているようです。

@ MRJ の型式証明(TC)試験飛行が開始か?
 この所、1ヶ月以上に渡ってほとんど飛んでいなかった、モーゼスレイク・フライトテスト・センターのMRJ試験飛行ですが、この1週間ほど、連日、複数機が飛行しているようです。
 「 MRJ大好き」さんによりますと、「Flightradar24」に出てくる飛行記録が、以前の試験飛行とは大分異なっていて、エンジンの調子を見るような試験飛行記録になっている、とのことです。この事から「 MRJ大好き」さんは、23日に「私は国交省によるTCフライトなのだと確信しています」と書いています。
【コメント】確かに、飛行記録では以前と違った飛行試験を行っているようですね。また、別の可能性としては、改良型の「PW1200G」エンジンに付け替え、調子を見ている、と言うこともあるかとは思いますが。


*2月22日

@「A滑走路運用1時間延長については NAA が本省に届け出るだけで良い」と国土担当者
 今日午前、共産党畑野衆議院議員の仲介で国土交通省の担当者と会い、運用時間延長についてレクチャーを受けました。以下、かいつまんで報告します。
 その中ではっきりしたことは、A滑走路運用時間を延長することは、成田空港は24時間空港となっているので、航空法などの規則を変える必要はないこと。従って、成田空港を運営する成田国際空港株式会社(NAA)
が、国土交通省に届け出れば延長できる、と言うことです。
 また、本会と当時の運輸大臣・千葉県知事・新東京空港公団総裁が結んだ「取極書」と、その付属文書である「航空公害に関する覚書」で、開港時の空港運用時間を「午前6時から午後11時まで」とする約束を結びながら、「本会には今もって、何のコンタクトがないのは何故か。今から取り決めた当事者で話し合う事を考えているか」との問いについては、明確な答えはありませんでした。しかし、「取極書」と「覚書」については「承知している」とのことでした。この問題については「持ち帰り上と相談して回答する」とのことでした。
 さらに、機能強化計画について「四者協議会の合意で決まった」かのようにされているが、そもそも、「四者協議会はどこで組織され、どのような権限を持った組織なのか」と言う質問には「急なレクチャーなので、ここで答えることは出来ないので、後日、畑野衆議院議員に回答することになりました。
 写真はレクチャーの様子です。左が畑野君枝衆議院議員、手前左が国土交通省成田国際空港企画室の水野課長補佐、右が同高橋専門官です。

 

@日本航空が成田=シカゴ線を期間増便へ
 昨日の「Fly Team」によりますと、日本航空は6月8日〜9月3日まで、現在週7往復の成田=シカゴ線を週4往復増便し、週11往復とします。増便は成田発で月・水・木・土曜日になります。

@チェジュ航空が3月31日から成田=務安線を開設
 韓国LCC 「チェジュ航空」は3月31日から、成田=務安線に就航する、と発表しました。毎日1往復で、成田発は午後3時になります。機材はB737型機を使います。これで、同社の成田路線は4路線となります。

@沖縄に帰った医師が軍用機の爆音で体調崩す
 昨日の「MAG2 NWES」の徳田安春医師によりますと、「なぜ沖縄県中部地区の住民には心筋梗塞や脳卒中患者が多いのか」では、昨年10月10日に出された世界保健機関(WHO)ヨーロッパ地域事務局の「新騒音ガイドライン」を元に、自身の体験を交えながら騒音の被害について「心筋梗塞や脳卒中、糖尿病が起こりやすくなります」と述べています。また、騒音と睡眠の関係について「夜間の騒音は睡眠を妨げます。睡眠の質は低下し、疲労とストレスが蓄積します。睡眠負債が増えていきます。夜間の騒音により、睡眠開始時刻は遅れ、覚醒時刻は早まります。睡眠の深さは浅くなり、途中覚醒が増えていきます。長期化することによって、日中の活動でのパフォーマンスは低下します」とかいています。

@沖縄防衛施設局長が「嘉手納基地熨の騒音は瞬間で体調崩さない」と発言
 昨日の琉球新報によりますと、沖縄防衛局の田中利則局長は米軍嘉手納基地から発生する航空機の騒音被害について、「瞬発的で、人体への影響は科学的に立証されたものではない」と繰り返し発言した、とのことです。
 これについて、北海道大学の松井利仁教授は2009年のWHO欧州事務局の「欧州夜間騒音ガイドライン」によると、夜間騒音は環境基準値(Lnight)が40デシベルから健康へ悪影響が出るとしている」と批判しています。

@昨夜の北海道胆振での地震で新千歳空港が一時閉鎖
 昨日夜、北海道胆振地区で起こった震度6弱の地震で、新千歳空港は点検のため滑走路が一時閉鎖されましたが、2本とも安全が確認され、再開されました。この間、着陸予定機が上空待機となり遅れた便が複数でました。鉄道も止まったため、空港内で一夜を過ごした人も出ました。


*2月21日

@成田空港の1月貿易額は輸出入ともにマイナス
 東京税関が昨日発表した「成田空港1月貿易額」は輸出額が前年同月比(以下同じ)10.8%減と3ヶ月連続マイナスの7754億7500万円となりました。一方、輸入額は3.8%減と2ヶ月連続マイナスの1兆1265億8800万円となりました。
【コメント】世界経済の低迷が日本の経済にも、じわりと影を落としてきましたね。約1ヶ月後に迫った英国のEU離脱後には、どんなことが起こるのでしょうか。

@1月の訪日外客数の伸びは二桁に届かず、出国日本人数も低調な伸び
 観光局が昨日発表した「1月訪日外客数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)7.5%増の268万9400人となりました。しかし、昨年12月の4.4%増よりは良くなっていますが、昨年の関西空港台風被害や北海道地震以降、二桁の伸び率にはなっていません。一方、出国日本人数は2.0%増の145万2200人でしたが、こちらも、昨年9月以来の低い伸び率でした。

@スターフライヤーで2機が故障し、4日間で31便が欠航
 今日の山陰中央新報によりますと、17日にスターフライヤーの2機に機体不具合が発生し、整備が長引いたため、昨日までの4日間に31便が欠航となりました。今日の運航は平常に戻る見込み、とのことです。17日に中部空港を出発しようとした機体で左エンジンに不具合が発生し、また、山口宇部空港を出発しようとした機体でも前脚の不具合が発生しました。
【コメント】機体の少ない航空会社はこういうときは辛いですね。代わりの機体を確保する事が来ませんから。


*2月20日

@東京空港交通が第1ターミナルの閉鎖乗り場を3月11日から再開
 東京空港交通は現在閉鎖中の第1ターミナル北ウイングにある、10〜13番乗り場を、来月11日から再開する事を明らかにしました。昨年11月から上屋工事のため、閉鎖しており、この乗り場は通過していました。

@全日空が成田=成都線を3月末から増便へ
 昨日の「Fly Team」によりますと、全日空は現在週4往復で運航している成田=成都線を夏季ダイヤ開始の3月31日から週7往復に増便します。

@エチオピア航空が6月17日から成田=アジスアベバ線を増便
 昨日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、エチオピア航空は6月17日から、現在は週4往復で運航している成田=ソウル=アジスアベバ線を、週1往復増便し、週5往復とします。なお、増便分は成田発火曜日となり、機材はB787型機となります。

@全日空機が主脚不具合警告で羽田に引き返す
 昨日の産経新聞によりますと、昨日午後3時50分頃、羽田発那覇行きの全日空477便・B787-8型機が飛行中に、左右の主脚の位置を示すセンサーに不具合の表示が出たため、羽田空港に引き返し5時50分頃、無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。着陸の際に主脚は正常に降りていた、とのことです。

@関西空港の地盤沈下が「50年間で11.5m」の予測を大幅に上回る
 今日の東京新聞によりますと、関西空港の地盤沈下は現在も進行中で、開港から50年間で11.5m沈下する予測でしたが、23年後の2017年現在で13.25mも沈下している、とのことです。関西エアポートでは今後の5年間で、沈下対策も含めた維持費が約1000億円に達する、と予測している、とのことです。

@モノ貿易の四半期指数が9年ぶりの低水準に、WTO発表
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、世界貿易機関(WTO)は現地時間19日、「モノの貿易の見通しを示す四半期指数は96.3と2010年3月期以来、9年ぶりの低水準になった」と発表しました。声明の中で、「貿易摩擦は、くすぶり続ける政治リスクと金融の不安定さと相まって経済悪化の前兆となり得るもので、こうしたモメンタムの喪失傾向は、貿易摩擦の緩和が喫緊の課題であることを鮮明にしている」と述べています。

@米国のサウスウエスト航空が相次ぐ機体トラブルで大混乱
 今日のCNNニュース(日本語版)によりますと、米国のサウスウエスト航空は先週の後半から、相次ぐ機体トラブルで数百便が欠航する事態に陥っています。同航空は現地時間19日「750機が問題に見舞われている。速やかに機体の運航を再開し、お客様に搭乗してもらえるよう、総動員でメンテナンスに当たる必要がある」との声明を発表しています。情報サイトによりますと、19日には全運航便の4%に当たる186便が欠航となり、730便に遅れが出ている、とのことです。


*2月19日

@芝山町議会が「次世代型路面電車システム」の整備などを町長に要望
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、芝山町議会は昨日、相川町長に対して「芝山町実施プランに関する提言書」を提出しまた。提言書では「芝山鉄道の延伸も含めたLRT(次世代型路面電車システム)の新設」や「成田空港へ直接乗り入れる道路の新設」や「新たな住宅団地の整備促進と地域全体の開発を視野に入れた小池地区の再整備」などを盛り込んでいます。相川町長は「提言通りだ」と述べ、施策を進める意欲を示しました。

@日本航空も燃油サーチャージャーの引き下げを発表
 日本航空は今日、4〜5月の国際線普通運賃にかける燃油サーチャージャーを発表しました。大幅な値下げになります。値下げ幅は昨日書いた全日空と同じになっています。

@フィリピンで「はしか」が猛威、今年136人が死亡
 今日の産経新聞によりますと、フィリピンでは「はしか」が猛威を振るっている、とのことです。今年に入って約8400人の感染が確認され、その内、136人が死亡している、とのことです。
 日本でも、全国で感染者が167人確認され、過去10年間で最も多くなっている、とのことです。11日にはフィリピンから成田空港に帰国した10代の女性の「はしか」感染が確認されました。

@韓国の航空会社、昨年は売上高増加も、利益は大幅減に
 今日のYAHOOニュースが伝えた、韓国中央日報によりますと、韓国の航空各社の昨年の業績では、売上高は前年比で6〜10%増加しましたが、利益は同25%〜40%減と大幅に下がっている、とのことです。理由として、燃料価格の高騰を上げている、とのことです。
【コメント】燃料価格の高騰だけではなく、相次ぐLCCの参入で、競争が激しくなり運賃が下落していることが大きいのではないでしょうか。成田空港にも多くの韓国航空会社( LCC だけで6社)がひしめいています。運賃を値下げしてでもお客さんに搭乗してもらわなければ利益は出ませんからね。「空気を運ぶよりは、まし」と言うことになります。国内に行くよりも韓国に行く方が安い場合もあるのではないでしょうか。日本のLCCが韓国への路線を張らないのも、この価格競争を避けているような気がします。
 写真は第3ターミナル前の駐機場に駐機する韓国 LCC の旅客機です。赤い尾翼の3機です。

 

@ライオン・エア機が滑走路をオーバーラン、2人が検査で搬送
 現地時間18日の「Flight Global(英文)」によりますと、現地時間16日午後3時頃、インドネシアのカリマンタン島にある、ポンティアナックのスーパージオ国際空港に着陸したライオン・エアのB737-800型機が、滑走路をオーバーランして草地に機首を突っ込む事故が発生しました。乗客・乗員189人の内、2人が検査のため病院に搬送されました。同機はジャカルタ発ポンチアナック行きの714便でした。

@米国のサウスウエスト航空が機内預け荷物の重量を間違える、FAA が調査へ
 今日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版によりますと、米国連邦航空局(FAA)はサウスウエスト航空が乗客の機内預け手荷物の重量を、常態的に正確に把握していなかった疑いで、調査を進めている、とのことです。多いときには約450Kgの誤差があった、とのことです。
【コメント】機体重量は正確に把握しないと、離陸滑走距離や積載燃料に誤差が生じ、場合によっては危険を生じます。


*2月18日

@全日空が4月〜5月の燃油サーチャージャーを大幅に値下げ
 全日空は今日、4月1日〜5月31日までの燃油サーチャージャー改訂を発表しました。燃油価格の下落に伴い大幅な値下げになります。値下げ幅は片道1区間当たり10500円〜1200円となっています。
【コメント】10連休となるゴールデンウイークに海外旅行に出かける人にとっては、旅行代金が高騰する中、嬉しい改訂ですね。

@「英国の『合意なきEU離脱』は当社にとって壊滅的事態」とエアバス副社長
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、エアバスのベネット上級副会長は、現地時間17日のBBC放送の番組で、英国のEU離脱について「管理された『合意なき離脱』などあり得ず、当社にとって間違いなく壊滅的事態となる。合意に達しなかった場合、いくつかの困難な決断をする必要があり、当社は将来の投資について検討しなくてはならないだろう」と述べた、とのことです。
【コメント】エアバスは英国での部品調達などで、すでに、準備を進めているようですね。しかし、エアバスにとっては、大打撃になる事は間違いないようです。


*2月17日

@国土が似かよった2機種の操縦資格同時取得を認める方針固める
 昨日の讀賣新聞によりますと、国土交通省は現在パイロットが運航できる機種を事実上1機種に制限してきましたが、これを変更し、操縦操作が似かよっている機種に共通の「型式限定」を付与して、2機種の操縦が出来るようにする方針を固めた、とのことです。
 現在、操縦士は複数の「型式限定」を所有していますが、乗務の間を縫って、年2回の定期検査や訓練を受けなければならず、事実上は1機種のみに限定されることになります。
 また、各航空機メーカーも異なる機種でも操縦操作を共通化することを目指していることから、シミュレーターで検証し「問題ない」と判断した、とのことです。パイロット不足を補うためにも有効、とのことです。例えば、B777型機とB787型機や、A320型機とA330型機を操縦できることになります。これにより、航空会社では操縦士を効率よく働かせることが出来るようになります。
【コメント】「効率よく操縦士を働かせる」と言う事よりも、操縦士の1ヶ月の労働時間を短縮することの方が、安全には有効と思います。これもまた、安全よりも航空会社の利益を優先する「規制緩和」なのでしょうね。

@英国の「flybmi 」が16日から全便を運航停止に
 英国の地域航空会社「flybmi 」は現地時間16日、「全ての便の運航を停止し、行政に届け出た」と発表しました。同航空はE145型機ファミリーを17機所有し、2018年には約52万人の乗客を輸送しました。同社は「この事態は、最近の燃料スパイク、排出コスト、および英国の欧州連合からの差し迫った離脱によって引き起こされた不確実性の組み合わせによって引き起こされた」と述べています。
 ヨーロッパではこの数ヶ月で小規模な航空会社「キプロスのCobalt Air」、「スイスのSkyWork Airlines」、「ドイツのGermania、Azur Air」、「リトアニアのSmall Planet Airlines」、および「ノールウェイのPrimera Air」が姿を消しています。


*2月16日

@ MRJ の試験飛行は遅れているのでは?
 元々、遅れ気味の三菱リージョナルジェット(MRJ)の型式証明(TC)取得試験飛行ですが、どうなっているのでしょうか。10日の出来事でも書きましたが、試験6号機とみられる「JA26MJ」機が予約登録された、とのことですが、一部報道では「この機体は設計変更後に変更を反映した機体で、地上試験に使われる」との記事がありました。とすると、この6号機は試験飛行に使われない、と言うことなのでしょうか?
 それと、愛知県知事は12日のツイッターで「(あいち航空)ミュージアムに展示する MRJ 飛行試験機の貸与について、この度、三菱重工業様から快諾を頂きました。展示の時期など詳細は今後調整して参りますが、最先端のテクノロジーを搭載した『国産初のジェット旅客機』の実機を間近で見られることになります。皆さん、楽しみにしていてください!」とツイートしています。多分貸してもらえる試験機は5号機と思われます。とすると、6号機の役割はどのようなものになるのでしょうか。

@成田空港に飛来するB737MAX型機が増えているようです
 ボーイング社が開発した最新鋭機・B737MAX型機ですが、成田空港路線にも投入する航空会社が出始めているようです。私が気付いているところでは韓国 LCC の「イースター航空」です。


2019年2月前半の出来事へ