2018年8月の前半の出来事


*8月15日

@「睡眠不足による健康障害は個人の心構えで解消する」と船田衆議院議員
 昨日の「ニコニコニュース」によりますと、自民党の船田はじめ衆議院議員は自身サイトで、政府が検討している「サマータイム導入計画」について「睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ」と主張しているそうです。これに対して、睡眠リズム障害患者会は、サマータイム導入について9日、「かろうじて社会についていっている睡眠リズム障害の睡眠相後退型の患者に関しては、死活問題となる」との声明を発表しました。
【コメント】同じような考え方が、国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)にもあると思います。「深夜・早朝時間帯に飛行機を飛ばそうとする」考え方も「個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ」と考えているのではないでしょうか。国土交通省もNAAも私たちが「深夜・早朝の夜間騒音が住民の生活や健康に影響がない、と言う根拠を示して欲しい」と何回も要求していますが、全く答えていません。

@日本貨物航空が全日空からの追加支援を防止策に盛り込む
 昨日の日本経済新聞によりますと、日本貨物航空は17日までに国土交通省に提出する再発防止策の中に、全日空からの支援を受けることを盛り込む、とのことです。現在も全日空から整備部門に5人程度の派遣を受けていますが、さらに、整備士だけでなく整備部門の管理や整備の品質保証の担当者などを、5人程度を派遣してもらい、合計10人程度とする方針を盛り込みます。さらに、将来的には機材の一部を退役させ、業務の負荷を減らすことも検討している、とのことです。
 同航空では現在、所有11機の内、2機が運航に復帰していますが、全機が運航に復帰できる時期は不透明、としています。
 右の写真は昨日成田空港に行ったときに撮影したものです。路線運航する日本貨物航空機を見るのは久しぶりです。帰ってきて調べたところ、ホンコンに出発する所でした。機体番号は「JA18KZ」機でした。貨物が少ないのか、4000mのA滑走路の半分にもならないところで、機体が浮き上がりました。


*8月14日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用24例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用24例目が発生しました。
・24例目 福岡発成田行きのジェットスター・J 518便・A320型機が、福岡空港のレーダー故障による管制制限のために遅れ、午後11時33分にB滑走路南側から着陸したものです。

@ピーチ機がステアリングのオイル低下で関西空港滑走路上に立ち往生
 昨日午後7時35分頃、仙台発関西行きのピーチ・アビエーション138便・A320型機が、中部空港の南東約20Km付近を飛行中に、ステアリングのオイルが低下している、との警告が出ました。同機は飛行を続け、午後8時15分頃、関西空港に無事緊急着陸しましたが、B滑走路上で立ち往生しました。同機は牽引車で移動しましたが、B滑走路が約20分間閉鎖されました。

@スカイマーク7月は搭乗者数減るも搭乗率は微増
 スカイマークが発表した「7月の搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)2.4%減の62万5683人、搭乗率は0.4ポイント増の86.6%となっています。

@「(エンブラエルとの提携は) MRJ のサポート契約には影響しない」とボー社日本支社長
 昨日の日本工業新聞の「ニュースイッチ」によりますと、ボーイング社の日本法人のブレット ゲリー社長は、 MRJの支援について「エンブラエルとの提携は、すでにあるボーイングのMRJ プログラムの契約には影響しません。今後とも同プログラムへの契約はサポートしていきます」と述べました。


*8月13日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用22・23例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用22・23例目が発生しました。
・22例目 上海発成田行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767型機が、台風14号の影響による上海空港での管制制限のために、午後11時19分にA滑走路南側から着陸したものです。
・23例目 全日空960便・B787型機が台風14号の影響による上海空港での管制制限のために、午後11時49分にA滑走路南側から着陸したものです。

@ NAA が工事中の誘導路入口に赤色灯と×印の対策へ
 10日のNHKニュースによりますと、先月30日のカナダ機誘導路誤進入トラブル(2018年7月31日出来事参照)を受けて、 NAAは独自の対策として、この誘導路の入口に進入禁止を示す赤いライトを設置し、入り口の路面に大きな×印をペイントすることになった、とのことです。

@時事通信が日航123便事故の群馬県警送検供述全容を特集
 時事通信は11日、33年前の日本航空123便墜落事故の責任について、群馬県警が業務上過失致死容疑で書類送検した日本航空と当時の運輸省の16名の供述内容が明らかになり、その全容を記事にまとめています。
 この中で、当時の日本航空検査部長は「(1)ボ社に任せれば安心(2)担当部がすぐ行ける東京でやる安心感(3)できる限り早くやれ−という背景があった。責任を感じるが、検査課長を信頼し、任せていた」と述べています。一方、検査課長は「技術部がやってくれると判断した。検査部長は何もしなくてよいと言った。ボーイング社を信頼した。義務を果たしたが、内容的に足りなかっただけだ」と供述し、また、技術部機体技術課長は「主管は検査部で、協議調整を受けておらず、責任は負わない。ミス防止を考えることに無理がある」とも述べています。
 運輸省側では、ある運輸省検査官は「国の検査は二次的、後見的」と主張。ただ、別の検査官は「国の検査は最後の砦(とりで)。道義的責任は感じている」とも話していました。
 上記の書類送検に付けられた群馬県警の意見では、日航の領収検査について、検査課長に対し「漠然とした検査項目を漫然と指示した。大惨事を発生させたのに、自らの非を他人に転嫁し、会社防衛と自己保身で責任を否認している」と批判し、機体技術課長については「責任を検査部に押し付けた上、ミス発見は不可能と供述し、安全性を無視した人命軽視も甚だしい」と非難し、その他の社員も「相互に責任転嫁し、無責任極まる」と断じていました。
 また、運輸省については「国の検査の存在を根底から没却し、信頼を著しく失墜させ、悪質。当初はずさんな検査を容認する供述もあったが、責任回避の供述に変化した。明らかに航空局幹部が組織的防衛のために圧力を加え、自由な供述を制限した」と指摘しています。
 さらに、ボーイング社に対しては「被害者や遺族に与えた多大な結果や社会的影響などに反し、許し難い。適正に業務を実施していれば、何ら罪のない520人の尊い命が一瞬にして奪われることはなかった。刑事責任は明白だ」としていました。
 これらの供述について遺族組織「8・12連絡会」事務局長の美谷島邦子さんは「涙が出そうだ。(群馬県警が)頑張ってくれたことが改めて分かった。悲劇を繰り返さないため、『防げたはず』という思いを次世代に伝えなければならない。後世に伝えるべき教訓だ。原因究明を求めた仲間の中には、亡くなった人もいる。その人たちにも(供述を)見せてあげたかった。」と訴えました。
 写真は忠霊の園にたつ忠霊の碑です。

@「採算性も定時性も大事だが、安全は比べるものではない」と進・日航専務
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空の運航本部長を務めるパイロット出身の進俊則専務は昨日、33年前に御巣鷹の峰に墜落した「日本航空123便・33周年追悼慰霊式」で、「(2010年に)破綻したことで採算性を追求しなければならないし、定時性も大事だが、安全は比べるものではない」と強調しました。


*8月12日

@成田空港で昨日、出国のピーク5万8200人
 成田空港では昨日、お盆休みを海外で過ごす人の出国ラッシュがピークを迎えました。昨日だけで、1日としては過去最高の5万8200人が出国したものと見られます。帰国のラッシュは19日になる見込みです。

@「(国際線は)おそらく成田空港から」スカイマーク・佐山会長
 昨日の「神戸経済ニュース」によりますと、スカイマークの佐山会長は昨日、神戸で、参入を予定している国際線について「いま残念ながら神戸から海外へは飛べないので、おそらく成田(国際空港)からになるだろう」と述べましたが、その際に、成田=神戸線を開設するかしないかについては言及しませんでした。

@お盆時期の成田空港内駐車場混雑状況は?
 夏のお盆時期で成田空港の駐車場は混雑していますが、各駐車場の混雑状況はここで分かります。駐車場は使う航空会社に近いところを探すのが当たり前ですが、このページを見ていると、以外に空いているのが第1ターミナルでは「P1」駐車場で、第2ターミナルでは「P2北付属棟」のようです。「P1」は新立体駐車場の完成が寄与しているのでしょうか。
 写真は完成した新立体駐車場です。

@ライアンエアの5ヵ国のパイロットが24時間スト決行
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、欧州最大のLCC・ライアンエアの5ヵ国のパイロット労組が現地時間10日、24時間のストを実施しました。独紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)7日付は同社の過酷な労働環境を報道しました。それによりますと、・忌引や病休の際も、会社が欠勤の理由を電話で問いただし、仮病かどうか医者にも問い合わせる、・機内で有料で販売する飲料、食事などの売り上げが低いと、同僚の前で上司が追及する、・飛行機が長時間遅れてクルーが疲れ切っていても、次の便に乗務するよう求められる、とのことです。同社は今まで、労働組合を作らせないために、パイロットに自分を社長とする会社を作らせ、その会社と同社が契約するなどの手法で労働者をばらばらにし、正規雇用の場合に必要な税金社会保険料、などを節約してきました。しかし、ドイツやオランダなどの労働関係機関はこの形態を「実質的な雇用関係にある」と判断したため、全パイロットを正規雇用とするよう求められ、単一労組の結成も可能となりました。
【コメント】急成長を続けたライアンエアですが、その裏では、このような労働者いじめが公然と行われていたのですね。まさに「ブラック企業」の見本ですね。会社側は各国からそのでたらめぶりを指摘され、「組合側との話し合いに応じ、年末までには合意したい」という一方「経営方針の基本は堅持する」と、コスト最優先の方針堅持を公然と表明しています。

@米国・シアトルでDHC8-400型機を無許可で離陸させ、墜落させる
 アメリカのワシントン州シアトル郊外にあるタコマ空港で現地時間10日午後8時頃、アラスカ航空子会社・ホライゾン航空のDHC8-400型機が、突然、管制官に連絡せず離陸し、約1時間後に、空港から約40Km離れたケトロン島に墜落しました。同機にはホライゾン航空の整備士(未確認)1人が乗り組んでいた、との情報があります。乗客は乗っていませんでした。離陸させた男の生死は不明です。保安当局はテロの可能性は低く、自殺する目的で機体を奪い、墜落したものと見ています。
 現地時間11日の「スプートニク日本」によりますと、この男は管制官との無線通話で名前は「リッチ」または「リック」と名のり、自分のことを「傷ついた男」として「空の上で、穏やかな瞬間を過ごしたかった」「僕は着陸の仕方が分からない。着陸は全く予定していなかった」と話していた、とのことです。


*8月11日

@宮城県が仙台空港の運用時間延長を地元に説明へ
 今日の河北新報によりますと、宮城県は昨日、今月下旬以降、仙台空港の運用時間延長を目指して、名取市と岩沼市の議会や周辺住民に対する説明会を始めることを明らかにしました。将来的には24時間空港を目指す、としています。インバウンド(訪日外国人)を増やす競争に後れを取らないため、とのことです。
 写真は北海道からの帰りの機内から見えた、仙台空港です。
【コメント】東側は海で、西側は空港の極近くでは田畑や山林が多く、人家は少ないのですが、飛行コース下に暮らす人たちに取っては、深夜の騒音は健康に影響するのではないでしょうか。

@7月の航空機登録で成田空港関係は3機
 昨日の「JA Searc BLKOG」によりますと、7月の航空機登録状況で、成田空港関係の新規登録はANAホールディングスのA320neo型機(JA215A)、日本航空のB787-9型機(JA874J)、ANAホールディングスのB787-9型機(JA897A)の3機でした。


*8月10日

@横芝光町の住民組織が NAA の夏目社長に要望書
 今日の毎日新聞によりますと、横芝光町の住民組織「航空機騒音から生活を守る会」は昨日、成田空港機能強化計画についての要望書をNAAの夏目社長宛に提出しました。要望書では「住民が納得できる具体的な誠意ある対応を確実に実施してほしい」とし、騒音被害調査を行うことなどを要望しています。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」20・21例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」20・21例目が発生しました。
・20例目 高松発成田行きのジェットスター・J 418便・A320型機が、前便で台風の影響による管制制限があった玉突き遅延により、午後11時22分にB滑走路に北側から着陸したものです。
・21例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767型機が、前便でのアモイ空港における管制制限のために到着が遅れた、玉突き遅延のために、午後11時38分にB滑走路から南に離陸したものです。

@スイス機の誘導路誤進入で国土が対策を指示
 今日のNHKニュースによりますと、国土交通省は先月30日に発生したエア・カナダ機の、建設中誘導路誤進入トラブルについて、 成田国際空港株式会社(NAA)に対し、パイロットに周知徹底するように指示しました。 NAAは誘導路の色を変えるなどの対策は採っていましたが、誘導路が単純な型であるため、パイロットに情報を提供する「AIC」への掲載はしませんでした。今回のような場合、「AIC」への掲載は義務付けられていませんが、成田空港で建設中の他の誘導路では「AIC」に掲載していました。国土交通省は他の空港でも、同様な誤進入の恐れがある場合には、情報を周知徹底するよう指示しました。

@エアアジアXが就航したばかりの成田=ジャカルタ線を9月30日に運休
 エア・アジアは現地時間8日、インドネシア・エアアジアXが運航している成田=ジャカルタ線を9月30日の成田発便を最後に、運休すると発表しました。同路線は今年の5月1日に運航を開始したばかりです。理由として、運航効率の改善とネットワークの再構築の一環と説明しています。
 写真は第2ターミナル南側に駐機するエアアジアX機です。
【コメント】要するに、「利益が上がらない」と言うことなのでしょうね。このような、変わり身の早さが LCC としての経営戦略なのでしょうね。

@全日空がB787型機トラブルによる9〜10月の国内線欠航便を発表
 全日空は昨日、B787型機のエンジン点検整備による9〜10月の国内線欠航便を発表しました。9月1日から10月27日までの57日間で593便を欠航とします。今回は羽田空港路線は含まれていません。1日当たりの欠航便数は最大で12便となります。機材繰りの関係で一部の貨物便も欠航します。国際線の欠航便については2日に発表済み(2018年8月6日の出来事参照)です。

@米国航空関連団体が上院にFAA関連法案に新たな騒音規制を盛り込まないように圧力
 現地時間7日の「ATW(英語版)」によりますと、先月26日に米国の航空関連団体は、現在上院で審議されているFAA再認証法案に、追加的な騒音規制を盛り込まないように要請している、とのことです。理由として重大な騒音に晒されている人が2000〜2016年に53%減少したことなどをあげ、上院のFAA再認証法案に含まれる航空機関連の騒音提案は、「新たな規制をおそらく必要としない。厳しい騒音評価と緩和法令を充足するのに十分なものである」としています。さらに「改正された改正コンセプトのいくつかは、国の航空管制システムを近代化するための努力に関連する広範な安全性と環境上の利益を損なうであろう」と述べています。
【コメント】「空港周辺の住民が騒音被害に苦しんでも、業界の利益を減らすような規制は必要ない」と言うことなのでしょうね。騒音は低くなって騒音区域は縮小しても、大都市にある空港周辺では、騒音に苦しむ人はまだ、多くいるはずです。“企業活動を制限する温暖化策など必要ない”として、温暖化ガス削減にそっぽ向く姿勢と同じですね。日本の航空業界もこれを真似て、「深夜・早朝の騒音拡大は企業のもうけの前には、住民の苦しみなど問題にならない」とする企業や行政官が出ていますね。

@クロアチアの「ドブロブニク」が押し寄せるクルーズ客を制限、宿泊者は増加
 昨日のロイターによりますと、クロアチアの世界遺産の都市「ドブロブニク」は昨年1年間に、クルーズ船で訪れた観光客が74万9000人に増えた、とのことです。しかし、同市では増えすぎた観光客に音を上げ、クルーズ船の観光客を常時4000人に制限する措置をとりました。この結果、クルーズ船でのツアーが1〜6月で28万人に減少しました。この結果、ドブロブニクに宿泊した観光客は昨年同期比で14%増となった、とのことです。
【コメント】「外国人観光客を6000万人にする」と言う政府目標はこれで良いのでしょうか。民泊推進などで軋みが出ている、と思うのですが。


*8月9日

@全日空が那覇空港での国際物流ハブ部機能の縮小を検討
 今日の琉球新報によりますと、全日空が那覇空港を拠点とした国際物流ハブ事業の縮小を検討している、とのことです。運休を検討しているのは成田=沖縄などの4路線で、機体も現在の9機から7機に減らすことを検討中とのことです。
【コメント】全日空の成田=那覇線は「カーフュー弾力的運用」の常連です。運休してくれると、成田空港周辺住民は少し助かるのですが。

@IATA が航空貨物市場の減速に警鐘
 今日の「WING DAILY」によりますと、国際航空運送協会(IATA)のまとめでは、航空貨物市場の成長に急ブレーキがかかっている、とのことです。6月の航空貨物需要を示す輸送キロトンは前年比(以下同じ)2.7%増と小幅な増加にとどまっています。今年上半期(1〜6月)では4.7%増となっていますが、昨年同期の半分以下となっています。この内、日本貨物航空の運休により6月の成長は0.5ポイント減となっている、と分析し、米中の貿易摩擦が激化し「貿易戦争」の様相を呈している、と懸念を表明しています。IATAのジュニアックCEOは「世界貿易の悪化は真の関心事。航空貨物は現在の関税障壁の上昇からいくらか絶縁されているが、貿易緊張が高まり、生産の再開とグローバルサプライチェーンの統合が悪化すれば大幅に見通しが変わるだろう」と述べた、とのことです。

@日本航空機が花巻着陸直前にステアリングが故障も、無事着陸
 昨日のNHKニュースによりますと、昨日の午後2時20分頃、新千歳発花巻行きの日本航空2833便が花巻空港に着陸する直前に、前輪のステアリングにトラブルが発生しました。同機は無事着陸しましたが、動けなくなり、牽引車で駐機場まで移動しました。このトラブルで滑走路が約45分間閉鎖され、折返し便が欠航となりました。

@「型式証明試験飛行は10月から」と MRJ 開発責任者
 今日の中日新聞によりますと、三菱航空機会社のMRJ開発責任者のベラミー氏は同紙とのインタビューで、「型式証明取得のための国土交通省パイロットによる試験飛行を10月にもモーゼスレイク・フライトテスト・センターで始め、型式証明取得試験飛行を2019年末には終え、2〜3ヶ月後には型式証明を取得できるだろう」と述べました。また、 MRJ 70型機については、現在、機体のコンセプトを練り上げており、今年の終わり頃から開発を本格化させ、「世界の強豪メーカーに勝てる最高の機体とし、2021年後半から2022年前半には市場に投入したい」と述べました。

@ライアンエアのドイツ・パイロットが10日に24時間スト
 ライアンエアのドイツにおけるパイロットは現地時間10日に、賃金と労働環境改善に向けて24時間のストライキを実施する予定です。これを受けて会社側は約250便を欠航とする、と発表しました。ライアンエアのスウェーデンとアイルランドとベルギーのパイロットはストライキを行うことを決めており、これにより、150便の欠航を決めていました。ドイツの分と合わせると、約400便の欠航となります。同社のパイロット組合は昨年末に組合の結成を開始し、パイロット側は統一した労働組合の結成を目指しています。現在は個別の組合が会社側と交渉を行っています。


*8月8日

@台風13号の影響で、成田空港路線でも今日と明日の便が欠航
 台風13号の接近に伴い、成田空港でも運航を見あわせる便が多数出る見込みです。ジェットスター・Jでは、成田空港発着便の欠航が、今日は国内線14便、国際線4便となっており、明日は国内線7便、国際線4便のけ欠航を決めています。また、春秋航空・日本では、成田空港路線で今日の国内線2便、また、明日の国内線2便の欠航を決めています。

@大阪空港で全日空機からオイル漏れ、滑走路約4時間閉鎖
 今日午前10時20分頃、大阪空港で離陸滑走中だった大阪発羽田行きの全日空20便・B777型機でオイル漏れの表示があり、離陸を取りやめるトラブルがありました。点検したところ、主翼のフラップを動かすためのオイルが漏れていました。大阪空港事務所で滑走路を点検したところ、オイルが漏れており、清掃のためこの滑走路が閉鎖されました。この影響で、大阪空港に到着予定の便が関西空港に着陸するなどの影響が出ました。結局、全日空20便は欠航となりました。滑走路は午後2時過ぎに再開されました。

@5月主要旅行業者の旅行取扱額で海外旅行取扱額6.2%増、国内旅行取扱額0.9%減
 観光庁が今日発表した「5月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行額は前年同月比(以下同じ)6.2%増、外国人旅行額は7.8%増、国内旅行取扱額は0.9%減となっています。

@日本航空とメキシコ LCC 「インタージェット」が共同事業で合意
 日本航空のページには出ていないのですが、今日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、メキシコのLCC 「インタージェット」は現地時間7日、日本航空と共同運航などの共同事業で合意した、と発表しました。これにより、日本航空が就航する米国内空港で、インタージェット便との接続やチケット購入などの利便性が向上することになります。

@台湾の大手2社のパイロットが97.9%でスト権確立
 現地時間7日の「フォーカス台湾」によりますと、台湾の大手航空会社、エバー航空とチャイナエアラインのパイロットが加入している「桃園市機師職業工会」は7日、労働環境の改善を求めるストライキ投票の結果を発表しました。これによりますと、投票率85%中、賛成は97.9%の高率となりました。労組側は悪天候の際の運航の可否判断について機長に十分な決定権を与えることや、過労を招く勤務時間の割り振りの改善などを求めています。同組合は政府の交通部や労働部に話し合いに応じるように求め、応じない場合は20日にもストライキの日程を明らかにする、としています。

@アシアナ航空が米国の安全品質コンサルタント会社と契約締結
 現地時間7日の韓国「中央日報」によりますと、機体整備の問題が多数発生しているアシアナ航空では、整備の品質と信頼性を高めるため、米国の安全品質専門コンサルタント「PRISM社」と契約を締結したことを明らかにしました。なお、今回のコンサルタント計画を推進したのは全日空出身の山村明好副社長(2013年11月10日出来事参照)、とのことです。


*8月7日

@成田行きのアリタリア機がエンジントラブルで新千歳空港に緊急着陸
 今日午前9時頃、ローマ発成田行きのアリタリア航空784便・B777-200ER型機がロシア東沿岸部を飛行中に、左エンジンの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は目的地を新千歳空港に変更して、緊急着陸を要請しました。同機は同10時5分頃、無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガなどはありませんでした。乗客は新千歳空港で国内線に乗り換え、成田空港に向かうとのことです。

@7月の成田空港貨物取扱量の減少続く
 東京税関が昨日発表した「7月成田空港貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)2ヶ月連続のマイナスの10.7%減の17万3635トンとなりました。積込量は2ヶ月連続のマイナスの7.8%減で、この内、輸出量は9.5%増となり、一方、取卸量は2ヶ月連続のマイナスの13.5%減で、この内、輸入量は2.1%減となっています。
【コメント】総取扱量の大幅な減少は世界経済の減速に加え、日本貨物航空大量欠航の影響でしょうか。米中貿易戦争の影響で、ますます減少するのでしょうか。

@「型式証明が取れていない段階で受注を増やすのは得策ではない」と小口副社長
 昨日の日刊工業新聞の「ニュースイッチ」によりますと、三菱重工の小口副社長はMRJの新規受注について、「型式証明(TC)を取得していない段階でバックログ(受注残)を増やすのは経営的にネガティブ」と述べ、新規受注を急がない方針を明らかにしました。また、それにより「ビジネスチャンスが減る状況ではない」とも述べている、とのことです。
【コメント】今は、型式証明の取得に全力を挙げ、量産に向けた体制の再構築にも力を傾注する時期、と考えているのでしょうね。

@墜落したJU52型機は1939年の製造
 現地時間6日の「flightglobal(英文)」によりますと、4日にスイスのアルプスに墜落した「JU-Air」機は墜落したJU52型機も含めて3機のJU52型機を所有しており、これらは1939年に製造されたものとされています。墜落機はPiz Segnasピーク・標高2540mの斜面に衝突しました。なお、「JU-Air」は現在運航を停止しています。
 写真は15年程前に行ったドイツ(多分、ミュンヘン)の博物館に展示されていたJU52型機の機首部分です。ただ、資料がなくなっていますので、これも“多分”です。

@キャセイの客室乗務員が座席を増やしたB777型機に不満
 昨日の「NNA ASIA」によりますと、キャセイ航空が4月から、所有するB777型機のエコノミークラスの座席を、横9列から10列に増やしたところ、客室乗務員からの不満が続出している、とのことです。機内食の配膳にかかる時間が増えて、労働強化になっている事が理由とのことです。
【コメント】乗客にとっても、座席幅が狭くなり、出入りが不自由になって、不評なのではないでしょうか。


*8月6日

@ヒースロー拡張計画では運輸大臣が「新たな夜間飛行制限」を約束
 今日の「YAHOO!ニュース」に掲載された、ジャーナリストの小林恭子氏の「英ヒースロー空港は拡張案で合意しだが、論争は収まらず 総事業費は140億ポンド(約2兆円)」によりますと、この程、議会で承認されたヒースロー空港拡張計画について、グレイリング運輸相は「5つの誓約」を確約しました。その中には「(4)環境保護(温暖化や大気の質の基準を維持、夜間飛行制限に新基準など)」という1項目があるそうです。
【コメント】成田空港の機能強化で示されている国とNAAの態度とは大違いですね。国やNAAは英国運輸相とは正反対の立場を取っています。このような国とNAAの方針は許されるのでしょうか。これを、住民の大反対があるにもかかわらず、唯々諾々と受け入れる周辺自治体の首長や議長はどのような気持ちなのでしょうか。

@航空評論家の杉江氏が「羽田新ルート必要ない、成田の枠は空いている」
 昨日の「@niftyニュース」よりますと、航空評論家で元日本航空機長の杉江弘氏は国土交通省が目指している羽田空港新陸上ルートの危険性について指摘しています。その上で、解決策として、オリンピック・パラリンピックの期間中には15時〜19時の間に「成田空港を活用すれば良い」とし、「成田空港も発着の増便をキャンペーンしているくらいである。実際に発着枠もまだ十分に余裕がある」としています。
 なお、同氏は羽田空港新ルートの問題点として(1)事故が起こらないといえるのか、(2)部品や氷が落下して人に直撃?、(3)世界でも例のない「ダブルRNAV(アールナブ)」という飛行方式の採用、(4)騒音問題、の4点を挙げています。

@全日空が9〜10月のB787型機関係欠航を発表、成田はロス線と香港線
 全日空は2日、B787型機の整備・点検により、9月1日?10月27日に欠航となる国際線を発表しました。成田空港路線では成田=ロサンゼルス線で、成田発のNH0176便とロサンゼルス発のNH0175便が、9月7日、10日、14日、18日〜19日、21日〜30日、10月2日、4日、6日、8日〜27日、また、成田香=港線が成田発のNH0809便と香港発のNH0810便が、9月1日〜27日に欠航となります。

@国土交通省が中国聯合航空(中国)に経営許可
 国土交通省は今日、中国聯合航空(中国)からの外国人国際航空運送事業の経営許可申請を許可しました。これにより、15日から福岡=煙台線に就航することになります。

@スイスで遊覧飛行のプロペラ機が墜落、20人が犠牲に
 今日のNHKニュースによりますと、現地時間4日、スイスの航空会社が運航していた観光遊覧飛行のプロペラ機「JU-52型機」が、スイス東部のアルプス山脈に墜落し、乗客・乗員20人全員が死亡しました。同機はドイツのユンカース社が70年あまり前に製造した機体で、この運航会社はクラシックな飛行機を専門に扱う地元の航空会社とのことです。乗客はスイス人とオーストリア人とのことです。

@制裁期限駆け込みでイランに ATR 機5機を納入
 国営イラン航空は現地時間5日、フランスの航空機メーカー「ATR」から、20機発注した内の5機を受領した、と発表しました。米国のトランプ政権は「イランとの核合意」から離脱し、経済制裁の第1弾を6日実施することを表明しているため、期限切れを前に引き渡しを行ったものです。


*8月5日

@暗雲ただよう「日本の空」パイロット不足や管制容量不足など
 昨日付の日本経済新聞に掲載された「訪日客倍増に『空』の壁 操縦士不足・成田拡張も限界」によりますと、2030年に訪日客を6000万人にする政府の増加計画にパイロット不足と航空管制や空港の機能不足などのインフラ不足が立ちはだかっている、とのことです。日本の航空会社のパイロットは2017年1月現在で約6400人、定年退職などを考慮すると2020年までには年380人、2030年には同430人の新規パイロットが必要になるが、現在は同300人程度しか養成できない、とのことです。また、日本の空の管制では現在、年間180万機しか対応できないが、現在は175万機に達している、とのことで、機数の伸びから言うと、「すでに満杯状態」とのことです。国土交通省は2025年には200万機に対応する、としているが今の伸びでは、これでも十分とは言えない、としています。空港も能力の限界に近づいているとして、人手不足の現状では空港機能を自動化していくしかない、とのことです。
【コメント】これらの課題は日本に限ったことではありませんね。航空界の現状がパンク寸前に来ているのではないでしょうか。この事が、「航空の安全に影響を及ぼさない」とはとても思えません。もっと、地に着いた成長であっても良いと思います。今までの政府や行政はこのような事態が来ると、何十年前から分かっていたはずです。しかし、「大企業の『もうけ』優先で、国民の血税をばらまいた」結果が、今の日本の危機を造っていると思うのです。
 成田空港の機能強化計画でも、周辺の環境に配慮した計画があるはずです。航空会社や関連業界の要求で、内陸空港であるにもかかわらず、深夜早朝の静かな時間をたった「4時間半にする」など、周辺の人たちの生活や健康を無視した計画は見直すべきです。


*8月4日

@成田空港のお盆期間旅客数は6.9%増の見込み
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「2018 年夏季国際線旅客推計」によりますと、お盆期間(10日〜19日)の国際線旅客数は前年同期比6.9%増の99万8000人となる見込みです。出国旅客数が7.8%増、入国旅客数が6.0%増となります。出国のピークは11日で5万8200人、入国ピークは19日で5万5400人となる見込みです。

@航空各社のお盆期間国際線予約数は4.5%増、国内線は0.8%増
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、国内航空12社が発表したお盆期間の予約状況では、国際線予約数が前年同期比(以下同じ)4.5%増の71万1947人、予約率が0.4ポイント増の87.5%となり、国内線予約数は0.8%増の333万6843人、予約率は0.9ポイント増の78.1%となっています。大手2社の予約状況は全日空は国際線予約率が±0の83.8%、国内線予約率が1.0ポイント増の76.7%となっています。日本航空は国際線予約率が1.3ポイント増の90.4%、国内線予約率が1.5ポイント増の79.7%となりました。
【コメント】日本航空が好調ですね。国際線は提供座席が8.3%増にもかかわらず、予約数が10.0%増で、予約率が90%超えになっており、国内線も提供座席が2.3%増に対して予約率が1.5ポイント増となっています。全日空の国際線はB787型機の欠航が響いているのでしょうか。

@中部発のドリームリフターがフラップ不具合で引き返す
 昨日午後4時40分頃、中部発米国シアトルのペインフィールド行きの「ドリームリフター」(747-400LCF型機)が、東北地方沖合の太平洋上を飛行中に、フラップの異常を示す警報が出ました。このため、同機は中部空港に引き返し、午後7時35分頃に無事緊急着陸しました。中部空港は滑走路を午後7時35分から5分間閉鎖し、安全点検を行いました。「ドリームリフター」は、日本で製造された大型部品をボーイング社の組み立て工場である、ペインフィールド工場に運ぶ専用貨物機で、昨日はアトラス航空が運航していました。
 写真は中部空港に駐機する「ドリームリフター」です。

@ MRJ の量産に相次ぐ遅延の影響
 昨日の日本経済新聞によりますと、三菱重工は昨日開かれた2019年第1四半期決算説明会で、 MRJの開発遅れで2019年3月期の事業利益が約900億円下振れすることを明らかにしました。また、三菱航空機会社の債務超過約1100億円の解消について、小口・最高財務責任者(CFO)は「既存株主と相談しており、年度内に実現する」と述べました。また、記事では量産について、日本の関連会社が相次いだ延期のため、他の事業に軸足を移しており、人手不足も影響して十分な生産が出来にくい状況を書いています。

@ノルウェー・エアシャトルがB787型機の代わりにA380型機をウエットリース
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、シンガポール航空がドイツのオーナー「ドリック」から10年間リースされて、「ドリック」に戻されていたA380型機が、ポルトガルの「ハイフライ」航空が6年契約でリースし、現地時間1日に「トーマス・クック」の北欧部門が主催する地中海のキプロス島へのツアーで使われました。このA380型機はノルウェーのオスロからスペインのマジョルカ島へのツアーにも使われましたが、「トーマス・クック」では「あくまでも応急的な対応であり、より長期にわたり使用する航空機だとの印象を与えることで将来の顧客に不必要な期待を持たせたくない」として、事前告知も行いませんでした。突然のA380型機にツアー参加者は驚いた、とのことです。
 また、「flightglobal(英文)」によりますと、ノルウェー・エアシャトルは「私たちは8月にロンドン=ニューヨーク線の夜間サービスを数週間実施するためにHi Fly A380を採用した。」と述べている、とのことです。これは、B787型機のエンジン問題で、同航空の地上整備にまわされているB787型機の代わりに使われる、とのことです。
 写真は成田空港に着陸したA380型機です。


*8月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」19例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」19例目が発生しました。
・19例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767型機が、前便でのアモイ空港の悪天候による管制制限による玉突き遅延で、11時46分にB滑走路北側に離陸したものです。

@新たな「ヒアリ」は発見されず、成田空港
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、先月29日に「ヒアリ」が確認されたことに伴い設置していた「あり捕獲器」の調査で、ヒアリが発見されなかったことを明らかにしました。

@26日の出来事のライトは、航空局のILS 検査でした
 昨日、読者の方から先月30日の出来事で書いた「@A滑走路南側着陸コースを横切る飛行物体は何だったのだろう?」の記事について、情報をいただきました。
 その方によりますと、「これは国土交通省航空局が空港の無線施設を検査する『飛行検査機・セスナ 525C型機(サイテーション CJ4)』ではないか」とのことです。「先月26日には検査機が成田空港の着陸誘導装置(ILS)の検査を行っていた」とのことで、「ILSのローカライザーコースの幅を検査するための、アークフライトだと思います。」とのことでした。
【コメント】最初は私の方に真っ直ぐに近づいてきたため、ライトが停まって見えたのでしょうね。情報、ありがとうございました。

@日本航空と中国東方航空が包括的共同事業の覚書締結
 日本航空と中国東方航空は昨日、包括的共同事業の実現に向けた覚書を締結しました。両社は2002年から一部路線で共同運航を実施していますが、今回は両社の日中路線と、日本航空の国内線50都市以上と中国東方航空の中国国内線80都市以上で共同運航を目指し、運航ダイヤや運賃の調整なども検討するとのことです。両社が加盟する航空連合は日本航空がワンワールド、中国東方航空がスカイチームと異なります。


*8月2日

@全日空のB787型機関係欠航で成田=ロサンゼルス線の76便が欠航予定
 今日の「ロイター通信(日本語版)」全日空のB787型機点検・改修に伴う9〜10月の国際線欠航では成田空港関係で、成田=ロサンゼルス線の76便が欠航となる見込み、とのことです。

@フィリピン航空機が飛行中にエンジン止まり羽田空港に緊急着陸
 今日午前0時55分頃、マニラ発バンクーバー行きのフィリピン航空116便・B777型機が羽田空港に緊急着陸しました。同機は昨日午後11時5分頃、飛行中に第1エンジンが停止し、羽田空港に緊急着陸を要請したものです。同機はエンジン1基で無事着陸しました。この影響でC滑走路が約20分閉鎖されました。
【コメント】原因についての報道は今の所ありません。エンジンが自動停止したのか、パイロットが停めたのか、も分かりません。

@全日空の6月輸送実績は国際・国内共に好調
 全日空が昨日発表した「6月ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は15.1%増の84万1514人、利用率は3.2ポイント増の77.0%となりました。
 一方、国内線旅客数は2.8%増の322万4717人、利用率は2.2ポイント増の67.3%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が2.8ポイント増の64.7%、成田=大阪線が0.6ポイント増の82.6%、成田=福岡線が3.9ポイント増の59.0%、成田=那覇線が4.0ポイント増の63.1%、成田=仙台線が21.1ポイント増の80.5%、成田=新潟線が2.1ポイント増の61.0%、成田=中部線が5.2ポイント増の70.7%となっています。
 運航実績は、国際線では欠航率が0.1ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率が0.7ポイント改善の16.4%、定時到着遅延率が2.7ポイント改善の16.6%となりました。一方、国内線では、欠航率が0.2ポイント改善の0.6%、定時出発遅延率が2.0ポイント悪化の8.3%、定時到着遅延率が1.3ポイント悪化の11.6%となっています。

@アエロメヒコ航空事故機のレコーダーが2個共に回収される
 現地時間先月31日に、メキシコで起こったアエロメヒコ航空機の事故で、フライトレコーダーとボイスレコーダーは回収されました。しかし、データの保存状態はまだ分からない、とのことです。


*8月1日

@7月のアクセス数は20,279回でした。

@成田空港で初めての「ヒアリ」見つかる
 千葉県は昨日、先月29日に米国ダラスからの貨物の梱包敷板に南米原産の強毒「ヒアリ」が発見された、と発表しました。29日に作業員が敷板から約10匹のアリがいるのを確認し、関係機関に報告すると共に、殺虫剤で処理しました。30日に、この敷板を詳しく調べたところ約180匹のアリを発見し、この内、160匹がヒアリでした。成田空港でヒアリが発見されたのは初めてとなります。 NAA では梱包の移動経路に「あり捕獲器」を設置しました。

@春秋航空・日本が今日から国内線を増便
 春秋航空・日本は今日から成田=広島線と成田=新千歳線を1日2便に増便します。また、成田=関西線を2日〜12日の木曜、日曜日に1日1便運航します。

@ハワイアン航空が今日から成田=ホノルル線を季節増便
 ハワイアン航空は今日から成田=ホノルル線を9月30日まで季節増便します。機材はA321neo型機を使います。

@バニラが冬季ダイヤで成田=セブ線を運休に
 バニラ・エアは今日、10月28日からの冬季ダイヤで、2016年12月から運航していた成田=セブ線を運休する、と発表しています。代わりに、那覇=台北線を1日2便に増便し、成田=香港線も年末年始と春節には1日2便とします。

@今年の「空の日イベント」を発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、今年の空の日イベント「空の日フェスティバル2018」の募集要項を発表しました。今年も航空機との綱引きや化学消防車見学ツアーなどが実施されます。

@日本貨物航空の通期経常損益が160億円の赤字に
 日本郵船が昨日発表した2019年3月期第1四半期決算によりますと、子会社の日本貨物航空の2018年度通期経常損益が160億円の赤字となる見込み、とのことです。整備記録改竄などの問題による運航停止が響いています。また、所有する全11機の運航再開は2019年3月以降になる見通しを明らかにしました。

@京成電鉄の有料特急乗客が11%増
 京成電鉄が昨日発表した2019年3月第1四半期決算によりますと、主力の運輸業の売上高が、前年第1四半期比(以下同じ)3%増となりました。スカイライナーを含む有料特急の利用者が11%増と好調で、純利益は9.6%増の107億5000万円となっています。

@全日空の第1四半期決算で純利益が161億円、B787型機の欠航により通期で50億円の減収
 全日空が昨日発表した2019年3月期第1四半期決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)7.3%増の4848億円、営業費用は9.0%増、営業損益は21.1%減、経常損益は21.6%減、純利益は68.5%減の161億円となっています。なお、前年同期はピーチ統合の特別利益355億円がありました。
 また、B787型機のエンジン問題による減収が約50億円になる、との見通しを明らかにしました。欠航便は7〜8月で1日当たり17.5便程度となり、9〜10月が同15便程度となる、としています。しかし、9〜10月には国際線の欠航も出ることを明らかにしました。また、冬季ダイヤへの影響については、欠航便を出すのではなく、事業計画を見直すことで、提供座席などを対前年比数%の減少にとどめたい、としています。

@日本航空の第1四半期決算で純利益が175億円
 日本航空が昨日発表した2019年3月期第1四半期決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)8.7%増の3421億円、営業費用は9.3%増、営業利益は0.7%増、経常利益は5.9%減、純利益は10.3%減の175億円となっています。また、通期の業績見通しは従来予測と同じに据え置いています。

@アエロメヒコ機が離陸直後に墜落・炎上、けが人85人も死者はなし
 現地時間先月31日午後4時頃、メキシコ・ドゥランゴ発メキシコシティ行きのアエロメヒコ航空2431便・E190型機が離陸後に、空港から約10Km離れたところに、墜落、炎上しました。(墜落ではなく「不時着」と報じるメディアもあります)乗客・乗員101人は火災発生の前に脱出し、この内、85人が負傷し、37人が病院に搬送されました。重傷者が2人出ていますが、死者はない模様です。当時、空港付近は激しい雹も降る悪天候で、離陸直後に突風を受けた、との情報もあります。

@米国「TSA 」が2010年から搭乗者監視システム「静かな空」を稼働
 現地時間先月30日の「ATW(英文)」によりますと、先月30日に「ボストン・グローブ」が明らかにしたところによりますと、米国国土安全保障省の一部局である「米国交通安全管理局(TSA)」は2010年以来、サーベイランス・プログラム「静かな空」と呼ばれる航空旅客監視システムを稼働させており、犯罪の可能性があるなしにかかわらず、トイレに何度も通うなどの不信な行動をする旅客の監視を行っている、そうです。TSAのスポークスマンは「このプログラムは、旅客の旅行パターンに関する情報を分析し、小切手と残高のシステムを通じ、航空安全保障への追加の防衛線を張る」とし、また、別のスポークスマンは「このプログラムは、国内線と国際線の両方で米国市民と非米国市民の両方を対象としており、航空会社は疑わしい乗客を監視するために連邦航空法廷の使用について説明されている」とも述べています。
【コメント】米国の国による「監視社会」の一端が明らかになりましたね。何も落ち度がなくても、トイレの回数まで監視されていることになります。


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