2013年11月前半の出来事


*11月15日

@アジアアトランティックが成田=バンコク線を5月11にまで延長
 HIS の子会社「アジアアトランティックエアラインズ 」は成田=バンコク間の定期チャーター便の運航を、来年5月11まで延長する計画です。

@エアアジアXが成田乗りいれを計画か、スタッフを募集
 中距離LCCの「エアアジア X 」は中部空港と成田空港をベースとするグランドスタッフの募集を行っています。同社は中部空港への就航計画について、愛知県知事と話し合っていますが、成田空港でも募集を開始していることから、成田空港乗りいれについても計画しているものと思われます。

@バニラ・エアの1号機が昨夜成田空港に到着
 バニラ・エアの1号機となる 「JA01VA」が昨日午後5時7分に成田空港に到着しました。何もペイントしていない真っ白な機体で、主翼にはシャークレットがついています。この機体はANA ホールディングスがエアアジア用の機体として発注したもので、エアバスでの塗装は行わなかったようです。バニラ・エアとしても、出来るだけ早く1号機を手元に置いて、点検整備や乗員の訓練使いたかったものと思われます。

@浦安市長「知事は羽田騒音低減にリーダーシップを」
 昨日、森田千葉県知事と県内の北総、東総地区の首長との「意見交換会」が開かれました。この席で浦安市の松崎市長は来年3月末からの羽田空港発着枠の拡大について「(東京五輪を見据え)国も東京都も羽田空港の活用を前面に出してくる。増便するほど県内の湾岸エリアに騒音が広がる。森田知事はリーダーシップを発揮して騒音の拡大に対処して欲しい」と要望しました。これに対して知事は「騒音軽減の検討が進まないまま容量拡大だけが先行していることは認められない。東京五輪に向けた首都圏空港の機能強化や、成田空港発着枠30万回化の有効活用と交通インフラ整備が図られるよう国に働き掛ける」と述べました。
【コメント】森田知事が本気で騒音の軽減を国に求めた、と言う記憶はありませんね。本音は後半の部分にあるのでしょうね。

@アルピコ交通などが来月から成田空港と長野方面を結ぶ高速バス運行へ
 成田空港交通とアルピコ交通は現在運行している千葉=長野線の夜間高速バスを、12月2日から成田空港=長野線として運行することになりました。現在は、千葉・TDR ・東京=茅野・松本・長野間で運行していますが、これを、成田空港・TDR ・東京=茅野・松本・長野間とします。ダイヤも成田空港第2ターミナル到着を午前7時26分、第1ターミナル到着を同7時31分とします。車体は3列シートのトイレ付きとします。運賃は成田空港から長野駅が6200円となります。
 また、アルピコ交通は12月20日より、冬季限定で成田空港=白馬線の運行を開始します。成田空港発午前8時25分、白馬八方発を午前11時、成田空港着が午後4時56分となります。料金は8500円です。

@国内航空各社が来年2月に国内線運賃を値上げへ
 国内航空各社は国内線普通運賃の値上げを検討しています。理由は円安と燃料高騰にあるようです。すでに、スカイマークは1月6日からの普通運賃値上げを国土交通省に届け出ています。値上げ幅は幹線で約3割に達しています。値上げの時期については各社とも「出来るだけ早く」としていますが、2008年の値上げは4月1日付けでしたが、今回は4月1日に消費税引き上げがあるため、「便乗値上げ」との批判を避けるために、2月1日前後が有力となっています。

@今日のピーチ国内線で30分以上の遅れが多数
 今日のピーチ・アビエーションの国内線で30分以上の遅れが、午後4時現在で6便出ています。理由については分かりません。


*11月14日

@日本航空が期間限定で成田=北京線を減便
 日本航空は11月25日〜12月8日まで、成田=北京線を週14便から週7便に減便します。減便するのは B737-800型機で運航している日本航空863便と864便になります。

@日本航空と全日空がジェット燃料の輸入を検討
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、国内で精製されるジェット燃料が、国内石油各社の製油所の生成能力の削減で高止まりする中、日本航空や全日空はジェット燃料を輸入して、直接成田空港に送る計画を検討している、とのことです。日本航空は2007年以前にジェット燃料を輸入した実績を持っています。早ければ、来年度にも取り組む、とのことです。


*11月13日

@NAA の中間期決算は増益増収、特別収入で東電の補償金32億円
 成田国際空港株式会社が昨日発表した「中間決算(4〜9月)」によりますと、前年同期比(以下同じ)営業収益が4.2%増、純利益が26.0%増の増収増益になりました。LCCの増加で、発着回数が7.1%増、航空旅客数が7.3%増となっています。空港運営事業は減収増益でしたが、リテール事業が収益が16.8%増、営業利益が19.9%増の増収増益になっています。
 しかし、成田国際空港株式会社(NAA)は9月に東電から原発事故の損害賠償金として32億円の支払いを受けています。原発事故により、訪日外国人が大幅に減少し、減便や欠航が多発しました。また、滑走路周辺で刈り取った草の処分費として1億6千万年の補償を受けています。事故前までは刈り取った草は近隣の農家に引き取ってもらっていましたが、放射性物質が検出されたことにより、自家処分の費用がかさんだものです。これらが、今期中間決算の“増益増収”に貢献しているようです。
 また、通期の連結業績見通しは5月14日時点と比べて、営業収益が25億円増の1948億円、純利益が16億円増の181億円と上方修正しています。

@「羽田国際線枠拡大の影響は10%を超える」と夏目社長
 成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、来年3月からの羽田空港昼間国際線増枠の影響について、「現時点では航空各社が成田との重複路線をどのようにするのか、はっきりしていないが、羽田の前回の増枠時には成田空港では旅客数で10%のマイナスになった。今回は昼間時間帯枠であるので、もっと大きい影響があるのではないか。当社としては情報収集に努めると共に、影響を最小限にとどめるべく、引き続き航空会社のニーズを正確に捉え、積極的な路線誘致に取り組みたい。」と述べました。
 また、国土交通省が進める首都圏空港の機能強化について「タブーなしで進めるスタンスのようなので、地元との重い約束の下で行われている運用時間の制限・制約をどうするか、さらには 3 本目の滑走路をどうするか、などが出てくるのではないかと考えている」と述べました。

@日本航空のB777型機からまた部品が脱落
 昨日午後1時15分頃、パリ発成田行きの日本航空406便・B777型機の着陸後点検で、横12cm×縦5cm×厚さ1cm ・重さ 約10g の左主脚格納扉部品が脱落しているのが見つかりました。成田空港会社では滑走路を閉鎖して点検しましたが、見つかりませんでした。
【コメント】またまた、B777型機ですね。この機種の点検は重整備の間隔を短くするなど、通常よりも頻繁に行う必要があるのではないでしょうか。

@日航が12月1日から成田=シドニー線と成田=バンコク線にB787型機を投入
 日本航空は「国際線路線便数計画について」で12月1日から成田=シドニー線(週7便)と成田=バンコク線の一部にB787-8型機を投入することを明らかにしました。また、来年1月7日からは成田=ハノイ線(1月24日〜2月9日を除く)に B787-8型機を投入することも明らかにしました。

@米司法省とアメリカン・USエアウエイズが和解
 アメリカン航空とUSエアウエイズの合併問題で、提訴していた米国司法省と両社が現地時間12日、和解に達しました。和解条件はワシントンにあるレーガン空港で両社の持つ出発便を約15%削減し、ニューヨークにあるラガーディア空港で同約7%を削減する、両社は合併後3年間はハブ空港でのサービスを維持する、などとなっています。この和解決着については裁判所の承認が必要となります。承認が下りれば、合併が一気に進むものと見られ、世界最大の航空会社が誕生することになります。


*11月12日

@成田発の日航B787-8型機がブレーキシステムの不具合で遅れる
 昨日正午頃、成田発デリー行きの日本航空749便・B787-8型機がゲートから動き出した直後に、ブレーキシステムの不具合を示す警告が出ました。このため、同機はゲートに戻り、このコンピューターを交換するなどの整備をした後、1時間44分遅れで出発しました。

@国土が来年3月末から羽田空港1時間当たりの出発(着陸)回数を最大43回に
 国土交通省は来年春からの羽田空港昼間時間帯(6〜23時)における、1時間当たりの出発(到着)回数を最大43回にすることを決めました。すなわち、出発または到着の回数が40回に満たない場合には、余った分を到着または出発に割り振り、最大43回にする、と言うものです。これにより、最大離発着回数は80回とするものです。これに対し、8日に開かれた「千葉県と同県の関係 25 市町で構成する連絡協議会」はこの案を拒否しています。
【コメント】「決定した」とのことですが、千葉県側が拒否を貫いた場合はどうなるのでしょうか。なお、右図は国土交通省が示した千葉県上空の羽田空港北側ルート高度引き上げ案を示した図です。

@北海道エアシステムが部品をつけ忘れたまま運航
 北海道エアシステムは昨日、所有機の前輪タイヤに取り付けるべき部品がついていなかった整備ミスがあった、と発表しました。9日にタイヤを交換した際にタイヤの取り付け位置を調整するリング状の部品を装着していなかったことが判明しました。また、同じ場所に装着していた別のリング状の金具も脱落していたことも分かりました。このミスが発覚するまで、14便が欠落したまま運航していました。部品は10日中に取り付けましたが、他の部品への影響がある可能性がある、として昨日は12便を欠航して点検しました。メーカーに影響について問い合わせており、安全が確認できるまではこの機体を運航させない、とのことです。今日も10便が欠航となります。

@MRJ の開発費が約500億円増に
 今日の日刊工業新聞によりますと、三菱航空機会社の川井社長は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の開発費が「当初の1500億円から、2000億円に膨らむ」との見通しを明らかにしました。3年半の遅れから人件費が大きく膨らむ、としています。これに加え、今後、引渡遅れに伴う違約金が出る恐れもあります。資金の拠出については「親会社の三菱重工と調整している」と語りました。

@今日午後9時から「日本の翼」が放映
 今日午後9時からの BS ジャパン「昭和は輝いていた」で、戦後から現在までの航空の歴史を振り返る「日本の翼」が放映されます。


*11月11日

@千葉県現代産業科学館で「飛べ!大空に 〜とばすワザと とぶフシギ〜」展
 市川市にある千葉県現代産業科学館で9日から、企画展「飛べ!大空に 〜とばすワザととぶフシギ〜 “千葉”から“そら”へ成田空港を中心とした、航空産業や空を飛ぶ科学について探求しよう」が始まっています。会期は12月15日までです。昨日、見てきましたので、写真で紹介します。
 内容は豊富で濃いものでした。「成田空港の現状や歴史」「約100年前の初飛行からの千葉県民間航空の歴史」「開発中の超音速旅客機」「飛行機の飛ぶ仕組み」「国産機開発史」など多岐にわたっています。
 飛行機の模型もたくさんありました。JAXAの開発する「小型静粛超音速旅客機」「極超音速旅客機」「東北大の提案する『MISORA』」などもありました。
 誰でもやれる(小・中学生優先ですが)「YS-11型機のフライトシミュレーター」がおもしろい。成田空港から離発着し、地上の景色が成田空港周辺地域を忠実に再現しています。
 狭いですが、飛行機のプラモデルで自由に遊べる「キッズコーナー」もありました。

@誘導路改修工事終わり、14日から供用開始
 成田国際空港株式会社(NAA)は、整備地区での誘導路とエプロン地区の改修工事が終わり、14日から供用を開始することを明らかにしました。

@エバー航空が12月11日からの成田=高雄線就航を正式発表
 台湾のエバー航空は現地時間7日、12月11日から成田=高雄線に就航する、と正式に発表しました。機材は A321型機で、ビジネスクラス8席、エコノミークラス176席となります。

@日本航空のB787-8型機が外気温表示が一時消え、遅れる
 現地時間10日午前11時頃、モスクワ発成田行きの日本航空441便・B787-8型機が出発に向けて誘導路を移動中に、外気温を示す表示が一時的に消えました。この点検のために出発ゲートに戻り、整備後、約1時間20分遅れで出発しました。

@スカイマークの10月利用率が3.8ポイント減に
 スカイマークが今日発表した10月の搭乗実績によりますと、全路線の搭乗者数は前年同月比(以下同じ)5.0%減、ロードファクターは(利用率)は3.8ポイント減の66.1%となりました。
 成田空港路線のロードファクターは成田=旭川線が24.0ポイント減の28.8%、成田=札幌線は1.8ポイント減の51.2%、成田=福岡線は27.8ポイント減の40.2%、成田=沖縄線は0.7ポイント減の54.1%、成田=石垣線は29.6%となっています。
 なお、今月から表示方法が変わり、見やすくなりました。
【コメント】やはり、LCCと競合する路線が厳しいですね。

@スカイマークが5日から成田=福岡線を運休
 スカイマークの有森常務は8日の記者会見で、「単価を少しでも引き上げたい」とし、「搭乗率の低い路線の減便・運休を進める」としました。この中で、成田=福岡線を5日から運休しています。また、「普通運賃を基本的には上げたい」と述べました。また、B737型機に上位クラスを導入する計画について、「来年から導入するA330型機とA380型機への対応にリソースを集中する必要がある」として当面延期する事を明らかにしました。「A330型機とA380型機の座席構成は変更しない」とのことです。

@バニラ・エアが初号機を受領、14日夜成田へ
 バニラ・エアは現地時間8日、フランスのトゥールーズで初号機となる A320型機の引渡を受けました。座席数は180席となっています。14日夜に成田空港に到着する予定ですが、その後、機体の塗装を大坂空港で行います。機体は AWAS からのリースになります。

@羽田空港上半期国際線利用者は2.1%減
 羽田空港上半期の国際線利用者は前年同期比で2.1%減となりました。円安の影響で日本人利用者の減少が響いている、とのことです。なお、成田空港の上期国際線利用者は同2%増となっています。国際線の日本人比率は成田空港が60%弱に対して、羽田空港では65%となっています。


*11月10日

@腑に落ちない「カーフュー弾力的運用」申請理由
 昨夜、「深夜に北京発成田行きの中国国際航空421便・A320型機が午後11時50分に成田空港に到着する」と言う「カーフュー内運航の発生について(予定)」のメールが届きました。理由は「成田空港の悪天候による他空港への着陸のため」となっていました。その後、「この便は、着陸した関西国際空港にて運航を打ち切ったため、カーフューの弾力的運用は取り止めとなりました。」とのメールが届き、深夜の着陸はありませんでした。気象庁のアメダスの記録を見ますと、昨日は風も比較的弱く、風向も横風ではなく、雨も降っていませんでした。霧でも出ていたのでしょうか。それにしては、1機のみの「カーフュー弾力的運用」申請というのもうなずけません。何だったのでしょうか?

@B787-8型機運航再開後、初めてのバッテリートラブル
 昨日午前3時頃、ロシア上空を飛行中のヘルシンキ発成田行きの日本航空414便・B787-8型機で補助動力装置用バッテリーの不具合を示す表示がありました。電圧や電流は正常範囲値であったため、同機はそのまま飛行を続け、午前9時20分頃、成田空港に無事着陸しました。日本航空でこのバッテリーと充電器を交換したところ、不具合表示は消えました。取り外したバッテリーと充電器を詳しく調べましたが、発火や発煙などの異常は見つかりませんでした。交換したバッテリーと充電器はボーイング社に送り、詳しく調べることにしています。B787-8型機がバッテリー改修後に運航を再開してから、バッテリーに関するトラブルは、日本の B787-8型機では初めてになります。他国であったかどうかは分かりません。

@日航のB787-8型機で操縦席窓ガラスにひび
 昨日午後1時10分頃、太平洋上を飛行中のサンディエゴ発成田行き日本航空65便・B787-8型機で操縦室機長席の窓ガラスにひびが入るトラブルがありました。同機はそのまま飛行を続け、午後4時55分頃無事に着陸しました。点検したところ、ひびは5層あるガラスの一番外側の部分で発生しました。
【コメント】このトラブルについては日本航空の「787型機機材改修と運航状況」サイトには出てきません。バッテリートラブル以外では、2時間以上の遅れが発生していないと載せない事になっているからです。この基準は全日空も同じですから、全日空の「ボーイング787 定期運航再開後の状況」サイトでも、このような情報は出ないことになっています。マスコミに報道されないB787-8型機のトラブルはどのくらいあるのでしょうか。

@アシアナ航空が全日空の前安全監察部長を招へいへ
 今日の韓国「聯合ニュース」(日本語版)によりますと、米国のサンフランシスコで着陸失敗事故を起こしたアシアナ航空は現地時間10日、「12月1日に新設する安全保安室長に、全日空の安全監察部長を務めた山村明好氏(65)が就任する」と発表しました。山村氏は「航空産業のリスクを常に把握し事前予防対策を用意するため尽力する。世界的に検証された航空安全に関連した事例を分析し、既存のアシアナ航空の安全文化と融合させ、最適な安全管理システムを構築する」とのコメントを出しました。


*11月9日

@国土が羽田着陸機の1時間当たり回数増を提案、千葉県側は拒否
 国土交通省は昨日、羽田空港着陸機の「南風好天時」北側飛行コース高度を500フイート(約150m)引き上げる案を「(千葉)県・市町村協議会」に示しました。これに伴い成田空港発着便との安全間隔を確保するため、飛行コースも最大約5Km東に移動させます。これにより、千葉市若葉区の北側飛行コースと南側飛行コースの交差点が、南に約1Km移動します。また、同省は来年3月末からの国際線増便に合わせて、1日の総飛行回数は変えないものの、1時間当たりの最大飛行回数を37便から37〜43便とする案を提示しましたが、協議会側は「最大43回は住民の負担が大きく、受け入れられない」として、これを拒否しました。同省は当初「最大40回にしたい」としていました。また、協議会側は飛行高度もさらに引き上げるように求めました。熊谷千葉市長は協議会後、記者団に「これを許せば市民にとってますます生活環境の悪化につながり、到底受け入れられない。断固反対した」と語りました。

@JR東日本が貨物線利用の都心=羽田新線を検討へ
  JR東日本は今日、都心から羽田空港へのアクセスを改善するため、現在は休止している東京湾岸沿いを走る貨物専用線を活用する検討を始める方針を明らかにしました。2020年の東京五輪、及び、将来の羽田空港容量拡大で、モノレールなどでは乗客を運びきれない恐れがある、としています。しかし、この路線は羽田空港をかすめるように通っているものの、ターミナルに直結するためにはトンネルを掘らねばならず、空港の業務に支障が出ないように掘削するのは大変で、東京五輪には間に合わない恐れもある、としています。


*11月8日

@昨日深夜に出発3便、従来取り決めで
 昨日深夜、成田空港の濃霧のために出発が遅れた、フェデラルエクスプレス60便、同5153便、エミレーツ航空319便が、午後11時09分〜同11時15分に出発しました。これは、「カーフュー弾力的運用」ではなく、従来の取り決めによる運航となります。

@日本貨物航空が21日から北九州空港寄港便開始
 日本貨物航空は21日より、木曜日に台北=北九州=成田を結ぶ貨物便を新設します。現在、同社の北九州に寄港する国際貨物便は、土曜日の仁川=北九州=成田線のみでしたが、これにより、北九州空港に週2便乗り入れることになります。

@スカイウエストがMRJ納入遅れに不満表明
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)100機を発注している米国のスカイウエストは三菱航空機会社の開発遅れに対して不満を漏らしている、とのことです。スカイウエストの社長はアナリストとの電話会談で「三菱航空機は宣伝の通りに全ての航空機を納入する必要があり、当社にとって理にかなう時間枠でそれを実行すべきだ」と述べた、とのことです。このことから、同社が発注している三菱リージョナルジェット(MRJ)がキャンセルされる可能性もある、としています。
【コメント】キャンセルを防ぐためには、値引きや増産による納入厳守などの対策を取る必要があるのかもしれませんね。

@JTBがジェットスター・ ジャパンの航空券を一部で販売へ
 ジェットスター・ジャパンとJTBは昨日、JTBのインターネット予約サイト「るるぶトラベル」で、利用者が日程や宿泊先、航空会社を自由に選べる旅行商品の一部で、ジェットスター・ジャパンの航空券を選べるようにする、と発表しました。

@LCC「香港エクスプレス」が今日から羽田=香港線に就航
 香港を拠点とするLCC「香港エクスプレス」は昨日、今日から羽田=香港線に就航する、と発表しました。それぞれの現地時間で、羽田発午前1時30分、香港着午前5時45分になり、香港発午後7時5分、羽田着午前0時30分になります。航空券は現在、旅行代理店で購入できます。今月中には日本語サイトで購入できる見込みです。料金はレガシーキャリアの40〜50%にする、との事です。
【コメント】香港エクスプレス側は「日帰りも出来る」と言っていますが、午前0時30分に羽田空港に帰ってきて、そこからが問題ですね。羽田空港からタクシーで帰れる人ならば良いのですが、そうでなければホテルに1泊しなければなりませんね。


*11月7日

@バニラ・エアの予約システムダウンは告知の不手際が原因
 昨日の「JCASTニュース」によりますと。バニラ・エアの予約開始のホームページの混乱は同社の不手際にあるようです。1日から販売できるのは日本発の往復か片道だけのチケットでしたが、この告知が十分でなかったために、路線を設定している台湾からの予約を行おうとした、台湾の人たちのアクセスが殺到し、システムがダウンしたとの事です。台湾発のチケットを販売するには台湾当局の認可が必要ですが、申請をするには飛行機を1機でも所有していないとなりません。バニラ・エアはまだ飛行機を所有していないので、申請すら出来ないのです。しかし、同社はサイトダウンの理由を「台湾からのアクセスが日本を大きく上回る不自然な状況」と説明したため、台湾の人たちからは「差別だ」と怒りを買い、さらに、「弊社における台湾発・韓国発航空券販売は、政府・関係機関の許可・承認が必要となっております。台湾・韓国における販売開始時期については、改めてご案内させて頂きます」と説明したため、「申請もしていないのに、台湾で売っていないのを行政当局のせいにするのはおかしい」とさらに反発を買ってしまいました。
【コメント】ちょっとした事が、このような事態を招くのですね。チェック体制の甘さでしょうか。社長は「エアアジア・ジャパンの二の舞はしない」と意気込んでいたのですが。

@年末年始の海外旅行予約が好調
 「日刊トラベルビジョン」によりますと、この年末年始期間の海外旅行予約が好調、との事です。今年の年末年始は9連休と日並びがよく、欧州などの長距離に加え、近距離アジアも好調のようです。予約人数はJTBが前年同期比(以下同じ)5%増、阪急交通社は27%増、クラブツーリズムが10%増、ANAセールスも28%増、日本旅行は3%増となっています。一方、ジャルパックは3%減、KNTは25%減となりました。

@日航契約客室乗務員雇い止め無効訴訟で最高裁が両者の控訴棄却
 少し古くなりますが、日本航空の契約社員が「ジュースを注ぐ位置が高すぎる」「マニュアルの差し替えをしていなかった(持参して乗務していたにもかかわらず)」等の理由により、雇い止めを受けた問題をめぐる訴訟で、最高裁判所は先月22日、原告と被告双方からの控訴を退ける決定を行いました。これにより、雇い止めが有効と認められ客室乗務員の職場復帰は認められませんでした。一方、この過程で日本航空側がとった圧力的態度がパワーハラスメントと認定されました。


*11月6日

@日本航空が「今後の対応を慎重に検討したい」とのコメント
 日本航空は国土交通省の昨日の回答について「配分の是正がなされなかったことは極めて遺憾だ。経営の自由度の確保などの観点から回答の内容を精査して今後の対応を慎重に検討したい」とコメントとしています。
【コメント】国土交通省は色々言っていますが、日本航空の再建について、国土交通省の言う“不公平”な再建計画を立てたのは国土交通省自身ですね。このような競争の“ゆがみ”を生じる事を承知で計画したのではないのでしょうか。この責任を棚に上げて、「不公平」だとか、「監視する」などと言うのはどうなのでしょうか。再建企業の税免除などの優遇措置を見直し、再建を果たしたら優遇が受けられない企業再生制度などを検討すべきではないのでしょうか。企業活動に“たが”をはめるのはおかしいですね。

@インド航空のB787-8型機で操縦室のガラスが割れる
 詳しい事は分からないのですが現地時間4日、インドのデリー発メルボルン行きのインド航空・B787-8型機で、着陸の際に操縦席の窓ガラスが割れるトラブルが発生した、との事です。

@ボリビアで小型旅客機が着陸に失敗し8人が死亡か
 現地時間4日、ボリビアのアエロコン航空機がリベラルタ空港に着陸する際に、着陸に失敗し炎上した模様です。乗客・乗員18人の内、少なくても8人が死亡した模様、との事です。

@タイ航空機がチェンライでタイヤ1本が破裂、乗客・乗員は無事
 現地時間5日朝、タイのチェンライ空港でタイ航空130便・A300-600型機が着陸した際、タイヤ1本が破裂しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。
【コメント】このところ、タイ航空と傘下のLCCではトラブルが相次いでいます。心配ですね。

@「アメリカンとUSエアウエイズ合併で解決を望む」米司法長官
 米国の司法長官は現地時間4日、アメリカン航空とUSエアウエイズの合併を阻止するために司法省が提訴している問題について、「(訴訟の)和解交渉が行われており、初公判までに解決できるよう望んでいる」とのべ、両社が妥協の姿勢を示せば、容認可能との見解を示しました。妥協の条件としては両社が発着枠の約70%を占めるワシントンのレーガン空港などでの、発着枠一部返上が考えられる、との事です。


*11月5日

@「LCCターミナルは14年度遅めに供用開始」石指取締役
 成田国際空港株式会社(NAA)の石指取締役は1日の記者会見で、LCC専用ターミナルの建設について「工事は順調に進んでいる。供用開始時期は2014年度遅めになると思う」と述べました。また、ビジネスジェットと駐機場を結び距離を短縮するトンネルについては、来年8月頃の完成を目指す事を明らかにしました。

@国土が今日夕方に、日本航空に回答、枠の変更はなし
 今日の日本経済新聞(有料版)によりますと、国土交通省は今日の夕方に、日本航空から出されていた羽田空港昼間国際線枠配分についての説明と是正を求める文書に対する回答を行う、との事です。配分枠は変更せず、日本航空には経緯の説明にとどめる、との事です。

@サンディエゴ行きの日航B787-8型機が引き返し
 昨日午後8時頃、成田発サンディエゴ行きの日本航空66便・B787-8型機が太平洋上を飛行中に、ブレーキの温度の一部が表示されないトラブルが発生しました。同機は引き返しを決めましたが、成田空港の運用時間後になるため、羽田空港に向かい今日午前1時2分に無事着陸しました。乗客は今日午後に別のB787-8型機でサンディエゴに向かいます。点検したところ、ブレーキ自体には異常はなかった、との事です。

@ヘルシンキ行きの日航B787-8型機がブレーキ不具合で遅れる
 昨日午前11時30分頃、成田発ヘルシンキ行きの日本航空413便・B787-8型機が離陸に向け誘導路を移動中に、1本のタイヤの4個あるブレーキ駆動装置1個に不具合が発生しました。このため、同機はゲートに戻り、整備後、1時間13分遅れで出発しました。
【コメント】このところ、B787-8型機でブレーキのトラブルが多いですね。

@羽田空港A滑走路が約1時間閉鎖約60便に影響
 今日午前9時頃、岡山発羽田行きの全日空652便・B767-300型機がA滑走路に着陸したところ、滑走路にオイルが漏れました。同機は着陸直前に油圧系統のオイル残量の低下を示す警告表示がありました。この影響で清掃のため、A滑走路が約1時間閉鎖され、5便が目的地を変更し、同11時現在で約50便に遅れが出ました。


*11月4日

@トルコ航空が今日から成田=イスタンブール線を1日2往復
 トルコ航空は今日から、成田=イスタンブール線を増便し、1日2往復(5月23日出来事参照)としました。

@スターフライヤーが第2四半期で赤字に転落、通期予測も下方修正
 スターフライヤーが1日に発表した第2四半期(4〜9月)決算によりますと、売上高は前年同期比28.0%増となりましたが、純損益は13億1800万円の赤字(前年同期は1億7100万円の黒字)となりました。他社との競争激化により広告費用が増えたほか、リース満了機返却に伴う機体整備費が増えた事などによります。この結果、2014年3月の予測純利益が、5月10日時点の予測よりも22億5000万円下方修正となる17億4000万円の赤字となっています。

@新千歳発のタイ航空機が燃料漏れで翌日出発に、先月30日
 先月30日午前11時発の札幌発バンコク行きのタイ航空671便・777-300型機の出発前点検で、機体後部から燃料が漏れているのが発見されました。この修理のため、同便は翌31日出発となりました。乗客286人の内、61人は他社便で30日中にバンコクに向かいました。

@中国発のタイの「シティエアウェイズ」機機長が免許期限切れで出発できず
 昨日のライブドアニュースによりますと、現地時間先月31日、中国の南京空港でタイ・「シティエアウェイズ」の機長が操縦士免許が期限切れになっていたにもかかわらず、運航しようとして、同便の離陸が中止させられる出来事がありました。中国当局の定期検査で発覚したもので、同便は翌日にタイから呼ばれた別の操縦士によって運航されました。乗客が抗議してシティエアウェイズは賠償金として1人800元を支払いました。


*11月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」29例目が発生
 昨日、「カーフュー弾力的運用」の29例目が発生しました。ロサンゼルス発成田経由シンガポール行きのシンガポール航空11便・A380型機が、ロサンゼルス空港での銃撃事件のため出発が遅れ、午後11時42分に A滑走路に着陸しました。

@「JAL 羽田空港工場見学」に行ってきました

 先月30日に羽田空港にある日本航空整備場「JAL羽田工場見学」に行ってきました。成田空港の日本航空格納庫の見学には2008年8月3日に行きましたが、羽田空港の整備場の見学は初めてです。

 写真撮影には厳しい条件がついており、インターネットに載せるときには(1)皇室関係の展示はだめ、(2)アーカイブ(歴史)部分については接写したものはだめ、(3)格納庫の1階で撮影したものはだめ、(4)人が特定できるようなものはだめ、と言われましたが、この条件をクリアー出来る写真をまじえて見学の様子を書いてみます。

 場所はモノレール「新整備場駅」を出たところの右手の建物で、歩いてすぐです。前に、「安全啓発センター」を見学した時と同じ建物でした。

☆まずは「SKY MUSEUM」を自由見学

 見学は11時〜12時20分までの斑に参加しました。初めに、新しくなった「SKY MUSEUM」を自由見学をしました。小学生の団体と一緒でした。ここには売店があり、日本航空グッズがたくさんありました。写真は「SKY MUSEUM」内部のパノラマ写真です。

 その後に部屋での説明があり、子供対象のクイズも含めたプレゼンテーションがありました。

☆整備の設備でほとんど見えない飛行機

 その後、いよいよ格納庫の見学です。
 2階部分から見ると、どこに飛行機があるのか分からないくらいに、各種整備設備で被われていました。右でB777型機、左でB767型機の重整備が行われていました。
 2階部分のテラスには、大きなジェット旅客機のラジコン模型(左下の写真)が置いてありました。この模型は「整備士などが手作りしたもので、ちゃんとジェットエンジンも付いています。飛ばすことも出来ますが、これだけ大きいと飛ばせる場所や時間が限られるので、普段はここに置かれています。今では、このような小型ジェットエンジンも手に入るようになりました。」とのことでした。

☆着陸後の流れを考え、弱い南風なら南側(東京湾側)から着陸

 その後1階に降り、各種の説明を聞きました。この日は、弱い南風でした。格納庫正面のA滑走路には海側(南側)から次々に旅客機が着陸して来ます。下の左上写真の着陸する全日空機の背後にある、工場地帯の煙突の煙は右(北側)にたなびいています。
 これについて、「飛行機は原則、風に向かって飛びますが、羽田空港では南から着陸した方が、着陸後の飛行機の流れが円滑になるので、弱い南風の時には、、追い風でも着陸しています」との説明がありました。

☆A滑走路でトラブル発生か、着陸復航する旅客機が2機

 ところが、説明を聞いている内に、着陸態勢に入った旅客機が再び上昇する「着陸復航」が2回ありました。「滑走路上に何かトラブルがあったようです。無線を聞いていないので、何かはわかりませんが、珍しい。みなさんは貴重な体験をしたことになりますね。着陸する飛行機を背景にして記念写真を撮ってもらおうと思ったのですが、出来ませんね。」との説明がありました。その後、見学が終わるまで、A滑走路に着陸した飛行機はありませんでした。
 「着陸復航機が西側(川崎市側)に旋回するのは、A滑走路東側に平行の滑走路があるからです。滑走路がまだ1本しかない時代には、着陸復航するときに東側に旋回していました。この頃は、飛行機の性能も悪く、なかなか上昇できませんでした。従って、川崎側のコンビナート地帯上空はトラブルの時に危険なので、飛ばせませんでした。今の飛行機は性能が良いので、旋回してもすぐに十分な高度が確保できるので、危険はありません。」との説明がありました。ある意味、アクシデントがなければ、聞けない話で、参考になりました。

 参加者から、「まだ鶴丸マークでない、古い塗装の機体が何故あるのですか」との質問がありました。この答えは「書きかえるには、機体を休ませなければなりません。機体は目一杯使われているので、それがなかなか出来ません。整備などの機会を待って行っています」とのことでした

 見学会は時間が延びて、12時40分近くに終わりました。

☆近くに絶好のロケーション地

 「整備上前の道路を南側に少し行った、首都高速道路を跨ぐ跨線橋のロケーションが良い(上の右の写真)ので、良くロケに使われています。」とのことでしたので、行って見ました。確かに、ここからは羽田空港の新旧管制塔や第1駐車場がよく見え、移動する飛行機も見える所でした。

@全日空国際線でインターネットサービス開始は来春以降
 全日空は「今年夏に開始する」としていた国際線のインターネット接続サービスを早くても来年春に延期しています。採用する「インターネットオンエア」のシステムを試験したところ、旅客が満足できる水準に達していない、とのことです。今後、接続環境を改善してから提供する、とのことです。


*11月2日

@非公開小委員会は「成田飛行時間制限緩和」「羽田滑走路増」「横田軍民供用」などを議論
 昨日の日本経済新聞によりますと、昨日非公開で開かれた「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」について、会議後に記者会見した委員長の家田仁東大教授は「委員会はタブーなしで行う」とし、具体的には羽田空港の滑走路増設や成田空港の発着制限の緩和や横田基地の活用などを検討することを明らかにしました。
【コメント】やはり出てきましたね。羽田空港の滑走路増設や横田基地の軍民供用化は時間がかかりますから、当面は成田空港の運用時間制限の緩和が中心になるのではないでしょうか。なり振り構わず、大資本の要求に、住民の身体的負担には目をつぶってでも、強行しようというのが安倍政権の姿勢です。だから“非公開”にしなければならないのでしょうね。どこが「自由民主党」なのでしょうか。財界と大金持ちのための“自由と民主”なのでしょうね。

@成田空港関係が好調で過去最高益に、京成の中間決算
 京成電鉄が31日に発表した9月期中間決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)1.5%増、純利益が41.0%増と過去最高となりました。LCCの進出により、鉄道の乗客が1.0%増となり、都心と成田空港を結ぶ高速バスも好調でした。

@沖縄県宜野座村で夜間のオスプレイ騒音、100.9dB
 先月30日、沖縄県宜野座村城原区で夜間にオスプレイ2機が上空を旋回し、最高騒音が100.9dB(A) を記録しました。家の中でも窓やテーブルが揺れ、風呂の水面が波立った、とのことです。オスプレイが24機体制になってから、騒音がひどくなっています。

@バニラ・エアの予約システムトラブルはアクセス集中のため
 昨日のバニラ・エアの公式ページのトラブルは、アクセスが集中したことが原因、とのことです。バニラ・エアによりますと、外国からのアクセスが予想以上に多かった、とのことです。今日午後も、1000円航空券を予約するページは繋がりにくくなっています。バニラ・エアでは「サーバーを増強して対処する」とのことです。
【コメント】エアアジア・ジャパンの立ち上げ時も、同じようなトラブルがありましたね。勉強していないのでしょうか。それとも、“経費節減”でがんばっているのでしょうか。

@スカイマークの第2四半期純利益が42.5%減に
 スカイマークが31日に発表した第2四半期決算によりますと、売上高が前年同期比(以下同じ)1.7%減、純利益は42.5%減となりました。機材のリース料が40.1%増加し、円安により燃料費が10.2%増加したことが響いています。LCCとの競合で、旅客単価が減少したことも減益の原因となります。


*11月1日

@10月のアクセス数は29,886回でした。

@フィリピン航空が12月15日から大量増便
 今日のFly Teamによりますと、フィリピン航空は12月15日から、成田=マニラ線と成田=セブ線を大量増便します。成田=マニラ線は週14便増便して週21便とし、成田=セブ線は週8便増便して週14便とします。増便分の機材は A321-200型機を使います。

@半年間の着陸料割引は約4億2000万円に
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、新規就航や増便した国際線を対象として今年4月から始めた着陸料の割引制度で、上半期(4〜9月)で割引額が約4億2000万円になったことを明らかにしました。割引を受けている航空会社は34社になる、とのことです。

@「羽田枠配分で成田の需要が減に、100億円減収」と植木社長
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、羽田空港昼時間帯国際線発着配分について国土交通省に提出した、是正と文書開示を求めている問題で「来週中にはなんらかの返事がいただけるのではないか」と述べました。また、来春の賃上げについて「不公平配分などで、厳しい状況が続く」として、「(賃上げは)考えていない」と述べました。
 また、「羽田発着枠の配分で、中期計画に比べて羽田空港で約60億円の減収となる」とし、全日空の増枠の影響で「日本航空の成田路線の旅客が減ることが予想され、約100億円の減収が予想される。」と、合計最大で160億円の減収となる予想を明らかにしました。

@全日空G9月は国際線が旅客数3.9%増、利用率3.3ポイント減
 全日空が昨日発表した「グループ9月輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)3.9%増、利用率は3.3ポイント減の75.2%となりました。一方、国内線旅客数は4.3%増、利用率は0.7ポイント減の65.8%となっています。
 成田空港路線の利用率は成田=札幌線が3.7ポイント増の59.9%、成田=大阪線は7.6ポイント増の90.1%、成田=福岡線は7.6ポイント減の42.7%、成田=中部線が7.8ポイント増の80.0%、成田=仙台線が9.4ポイント減の56.3%、成田=那覇線が5.3ポイント減の52.7%、成田=新潟線が11.7ポイント増の44.4%、成田=広島線が23.8%となっています。

@日本航空の上半期連結決算は増収減益、通期予想は上方修正
 日本航空は昨日、上半期(4〜9月)の連結決算を発表しました。これによりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)4.0%増、純利益が17.8%減の819億円となりました。また、2014年3月連結決算予想は売上高が1兆2720億円、純利益が1280億円と、4月予測に比べて上方修正しています。

@「ジェットスター・ J は十分期待できる会社」植木社長
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見でジェットスター・ ジャパンについて、「厳しい結果が出ているが、想定内だ。LCCは3年ベースで伸びていく事業だ」と述べ、増資について「ジェットスター・ ジャパンと共に計画と経営状況を検討し、今後、十分に期待できる会社と判断した」と語りました。経営はこれまで通りジェットスター・ ジャパンが中心で行い、「(日本航空としては)日本のマーケットに適応していくための手助けをする」と述べました。なお、現在18機の保有機を24機まで増やす計画はそのまま、とのことです。

@バニラ・エアが予約を開始、初日からトラブル
 バニラ・エアは来月20日の就航に備え、今日正午から予約を開始しました。しかし、正午にはウエブサイトが表示されず、「ご不便をおかけしております。現在バニラエアウェブサイトを表示することができません。メンテナンスが完了するまでしばらくお待ちください」となっており、初っぱなからトラブルが発生しているようです。開業キャンペーンとして、来年3月29日までの搭乗券約13000枚を1000円で、午後3時から販売する予定です。販売は3日までの3日間になります。

@FAA が離着陸時の端末使用を解禁、ただし「機内モード」で
 アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間31日、米国内の航空会社に、スマートホンなどの携帯多機能端末の使用を離着陸時も認める方針を発表しました。ただ、通信は禁止されます。すなわち「機内モード」にすれば、飛行中全てで使えるようになります。航空各社は計画書を提出し、承認を受けた後に使用できるようになります。年内には使用できるようになる見込みです。国土交通省が認めれば、日本の航空会社も追随するものと見られます。


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