2019年5月前半の出来事


*5月15日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」8例目が発生
 昨日深夜、2019年度「カーフュー弾力的運用」8例目が発生しました。
・8例目 成田発青島行きの全日空8427便・B767-300型機が、前便でのアモイ空港における管制制限のため、成田空港到着が遅れた、玉突き遅延により、午後11時26分にB滑走路南側から離陸したものです。

@13日に、ジェットスター・J の累計乗客が3000万人を超える
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、13日に2012年7月3日の運航開始からの累計乗客数が3000万人を突破した、と発表しました。約6年10ヶ月での達成となります。
 記者会見した片岡社長は「引き続き日本のLCC ナンバーワンを維持したい。 LCC が就航して新しい需要をつくり出せる路線、空港は無限大にある」と抱負を語り、また、3月末に就航した成田=下地島線の乗客が昨日で1万人を超えたことを明らかにしました。
 写真は早朝の第3ターミナルサテライトに並ぶ、ジェットスター・J 機です。

 

@三菱航空機会社が MRJ 70型機の再設計を数週間以内に公開か
 現地時間14日の「ATWオンライン(英文)」によりますと(有料記事なので、前文しか読めないのですが)、三菱航空機会社は今後数週間の内に、三菱リージョナルジェット70型機の再設計を公開する予定、とのことです。この再設計は現在の適用範囲条項(多分、「パイロット労働協約範囲条項」のことと、思われます)の下でより競争力を強める方向になる、としています。
【コメント】 三菱航空機会社は米国三菱航空機会社の本社を現地時間10日に、モーゼスレイクからワシントン州のレントンに移転し、記念式典を行いました。この席で最高開発責任者のアレックス・ベラミー氏は「北米のリージョナル機市場では今後、現在就航中の1800機を上回る需要を見込んでおります。弊社はこのような北米のリージョナル機市場の重要性と今後の将来性を強く認識して前進していくことを表明いたします。」と挨拶しています。
 このような事を考えると、素人考えですが、MRJ 90型機はこの適用範囲条項の重量制限をほんの少しオーバーしているだけですから、 MRJ 70型機の定員を少し増やす、などのこともあるのかも知れませんね。ただ、機体を大きくするには設計を根本から見直さないとなりませんので、これはないと思いますが。

@ボーイング社の今年の受注と納入が大幅減に、B737MAX型機の運航停止の影響じわり
 ボーイング社の4月受注は4機となりました。しかし、この受注数にはキャンセルなどは加味されていません。ボーイング社は経営難に陥っているインドのジェットエアウエイズが発注している200機のB737MAX型機を取り消す方針で、1〜4月の受注は前年同期比(以下同じ)171機の純減となっています。
 また、4月の納入は23機でこの中ではB737-800型機が9機、B787型機が12機となっています。1〜4月の納入は24%減の172機となりました。


*5月14日

@ NAA の2019年3月決算は増収、わずかな減益に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2019年3月期決算」によりますと、
 営業収益は前期比(以下同じ)8.0%増の2497億円、営業利益は19.7%増の558億円、経常利益が24.0%増の536億円、当期純利益が0.4%減の357億円となっていますが、純利益については前期の特殊要因(特別利益に代行返上益を計上)の影響を除くと実質増益になる、とのことです。
 営業利益の内、空港運営事業は58.1%増の107億円、リテール事業は17.4%増の299億円、施設貸付事業が4.7%増の146億円となっています。
 純資産は6.8%増の3643億円となっています。配当金は107億7600万円となっています。
 また、2020年3月の業績見通しは、営業収益が今期比(以下同じ)2.2%増、営業利益が7.2%減、経常利益が6.8%減、当期純利益が11.3%減と大幅な減少を見込んでいます。航空機発着回数は2.1%増の26.2万回、航空旅客数は3.4%増の4466万人を見込んでいます。
【コメント】これだけの純利益があるのなら、昼夜の騒音被害を受けている人たち一人一人に補償金を支払うべき、と思うのですが。騒音裁判判決の補償金並みとしても、配当金の1割にも満たない額と思うのですが。

@リムジンバスが6月21日から値上げに
 東京空港交通は昨日、6月21日から成田空港や羽田空港を発着するリムジンバスの料金を値上げする、と発表しました。値上げ幅は100円になる、とのことです。


*5月13日

@4月28日の出国者数と5月5日の入国者数が1日としての過去最高に
 東京出入国管理局成田空港支局が今日発表した「成田国際空港におけるゴールデンウイーク期間中の出入国者数(速報値)」によりますと、成田空港のゴールデンウイーク中の1日当たりの出、入国者数が共に過去最高を記録した、とのことです。
 ゴールデンウイーク中の国際線利用者は前年同期比(以下同じ)13.9%増の約109万109人となりました。この内、外国人は6.5%減、日本人は36.7%増と大幅な増加となりました。4月28日の出国者数は約6万3100人、5月5日の入国者数は約62700人となりそれぞれ、1日としての過去最高となっています。

@新宿駅に停車中の成田エクスプレス窓ガラスでひびが見つかる
 昨日の産経新聞によりますと、昨日午後5時頃、JR新宿駅に停車中の新宿発成田空港行きの成田エクスプレス45号の5両目窓ガラスにひびが入っているのが見つかりました。このため、この列車は運行を取りやめ、乗車予定だった約70人は後続の特急を利用しました。この影響で、特急や埼京線や湘南新宿ラインに最大25分の遅れが出ました。

@国営ミャンマー航空機が前輪出ずに火花散らして着陸、けが人はなし
 現地時間12日、ミャンマーのマンダレー空港で、ヤンゴン発マンダレー行きの国営ミャンマー航空機103便・E190型機が、前輪故障で緊急着陸しました。着陸前に前輪の故障が判明したため、空港上空で旋回しながら燃料を消費して、前部を滑走路にこすりつけたまま着陸したものです。乗客・乗員89人は緊急脱出し、ケガはありませんでした。


*5月12日

@「最大限やってくれれば良い」と言う環境省機能強化意見書
 見落としていましたが、環境省は3月29日に、「成田空港の更なる機能強化に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見」を成田国際空港株式会社(NAA)に提出していました。
 この意見書では、航空機騒音について「総論」として「(2)地域住民等への丁寧な説明引き続き、地元の地方公共団体及び住民等の関係者への説明についても十全を期することまた、四者協議会の場等における、環境保全面を含めた最適な計画の立案に係る検討の経緯及び内容について、引き続き公表していくこと。」としています。
 また、「2,各論(1)航空機騒音」の中で、航空機騒音の環境基準達成率が2017年度で65.2%しかないことを指摘し「滑走路の新設及び航空機の発着回数の増加等に伴い騒音が影響を及ぼす範囲の拡大及び飛行経路周辺における騒音レベルの増大が生じ、周辺の生活環境が更に悪化することが懸念される」としています。
 また、「エ 今後、環境影響評価の前提となった飛行経路、便数等の変更があり、航空機騒音による影響が拡大することが懸念される場合には、必要に応じ、航空機騒音の予測を行い所要の環境保全措置を講ずること」と指摘しています。
 総じて、この「意見」は機能強化計画が「国策」であり、実施を前提としたものとなっています。
 従って、問題点は指摘するものの、対策については「環境保全の観点も考慮し、適切なものとなるよう」とか、「一層の対策推進に努めること」とか、「周辺における環境影響を最大限、回避及び低減するため対策を検討」とか、「可能な限り最大限の対策に取り組むこと」とかの文言が多数使われています。NAAに対して「できる範囲のことをやりなさい」と言っているに過ぎません。
【コメント】要するに、「最大限やってくれればいいよ」と言っていることになります。「ここまでやると、周辺住民の生活が困難になるので、この点は再考してほしい」と言うようなことは何もありません。
 しかし、その中でも、「(2)地域住民等への丁寧な説明引き続き、地元の地方公共団体及び住民等の関係者への説明についても十全を期すること」とし、「エ 今後、環境影響評価の前提となった飛行経路、便数等の変更があり、航空機騒音による影響が拡大することが懸念される場合には、必要に応じ、航空機騒音の予測を行い所要の環境保全措置を講ずること」としていますので、A滑走路の運用時間延長計画についても住民への説明と、意見を真摯に聞き対応することは必要、と言うことになりますね。

@大阪空港の運用時間は現状維持に、神戸空港は午後11時までに延長
 昨日開かれた「関西3空港懇談会」で大阪空港の運用時間については、現行の「午前7時から午後9時まで」の運用時間を継続する事で合意しました。
 また、神戸空港については運用時間を午後11時までに延長し、1日の運航便数も現行の最大60便を80便まで拡大する事で合意しました。
 写真は大阪空港を離陸する旅客機です。
【コメント】大阪空港の運用時間が現状維持になった事は、内陸の大型空港として喜ぶべき事ですね。
 それに対して同じ内陸空港である成田空港のA滑走路の運用時間延長計画、すなわち「午前6時から翌朝午前0時まで」と、これに加えて「午前0時から午前0時半までは『カーフュー弾力的運用』を実施する」と言うNAAの計画は“正気の沙汰”とは思えません。 NAA は「利便性を向上させて、航空会社と NAA の利益を増やしたい」と言うことなのでしょうが、この“利便性”を望んでいる人はごく少数です。そのために、毎日、寝る時間を削られる住民はたくさんいるのです。

 


*5月11日

@国土が羽田空港新都心ルート説明会を千葉県で6回開催
 国土交通省は今日から28日までに、羽田空港新都心ルートについての千葉県側説明会を6ヵ所で開きます。オープン型の説明会で誰でも参加できる、とのことです。
 今日は千葉市のモノレール千葉駅通路で午後1時から5時、19日に市川市のアイリンクタワーズウエストで午後1時から5時、25日に船橋市のフェイスビルで午後1時から5時、26日に木更津市の波岡公民館で午後1時から5時、27日に君津市役所で午後1時から5時、28日に千葉市のイオンスタイル鎌取−で午後3時から7時となります。

@スカイマークの4月搭乗実績は旅客数は3.8%増、搭乗率は1.4ポイント減
 スカイマークが発表した「4月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)3.8%増の58万1449人、搭乗率は1.4ポイント減の77.9%となっています。


*5月10日

@長引く成田空港国際貨物量の減少
 東京税関が今日発表した「成田空港4月国際貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物量は前年同月比(以下同じ)17万445トンと11ヶ月連続マイナスの14.4%減となりました。
 積込量は16.5%減と6ヶ月連続のマイナスで、輸出量は16.5%減となりました。一方、取卸量は12.4%減で11ヶ月連続のマイナスとなり、輸入量は9.9%減でした。

@成田空港で13日から「ワンストップセキュリティー」を実施
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、13日から米国より到着する乗継客の保安検査を省略する「ワンストップセキュリティー」を実施する、と発表しました。
 これにより、乗継の利便性を高めて乗継客の増加につなげたい、としています。当初は日本航空、全日本空輸、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空、ハワイアン航空、シンガポール航空、大韓航空の8社のうち合計17便の利用者限定となりますが、段階的に拡大して米国発の約50便に拡大する、とのことです。
 国土交通省は、「検査が十分に行われているアメリカからの便では」としています。
【コメント】米国での出発時の保安検査では銃器などが見逃される事例が多数発生しています。どこが「検査が十分に行われている」と言えるのでしょうか。利便性で乗継客を増やし、収入を増やすよりは旅客の安全を優先すべきではないでしょうか。

@日本航空の機長と副操縦士が乗務後のアルコール検査失念
 日本航空は昨日、4月25日の成田発福岡行きに乗務した機長と副操縦士が到着後のアルコール検査を失念し行っていなかった、と発表しました。乗務前のアルコール検査ではアルコールは検出されていませんでした。2人は翌日の乗務前に失念したことに気付き、会社側に報告した、とのことです。
【コメント】相変わらず続きますね。どこか、ネジが緩んでいるのでしょうか。「お詫び」がどこに載っているのか、相変わらず分かりません。

@全日空の3月実績で国際線旅客数が1.5%減、国内線旅客数は2.4%増
 ANAホールディングスが昨日発表した「2019年3月輸送・運航実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)1.5%減の87万5047人、利用率が1.5ポイント減の78.3%となっています。
 一方、国内線では旅客数が2.4%増の352万1979人、利用率が0.1ポイント増の72.3%となっており、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が6.4ポイント減の60.9%、成田=大阪線が4.0ポイント減の85.0%、成田=福岡線が2.3ポイント増の68.1%、成田=那覇線が7.7ポイント増の66.9%、成田=仙台線が2.4ポイント減の78.5%、成田=新潟線が1.0%増の62.8%、成田=中部線が6.0ポイント減の77.2%となっています。
 運航実績では、国際線が欠航率で0.1ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率が2.9ポイント改善の11.5%、定時到着遅延率が1.6ポイント改善の14.3%となっています。また、国内線では欠航率が1.5ポイント改善の0.2%、定時出発遅延率が1.6ポイント改善の8.1%、定時到着遅延率が0.9ポイント改善の11.6%となっています。

@下地島空港をベースにする操縦士訓練校「FSO」が13日に開校
 今日の「宮古毎日新聞」によりますと、革新的航空パイロット養成事業を推進する「FSO」は、13日から下地島空港を拠点とするパイロット養成訓練を開始する、とのことです。同社は2017年3月に沖縄県と下地島と周辺の開発実施に向けた基本合意書を締結し、最新型のシミュレーター2台を導入するなどの準備を進めてきました。13日からは3人の教官と3人の学生で訓練を開始します。英語による操縦訓練と座学を3ヶ月行い、その後、米国フロリダ州にある操縦士訓練学校で1年間の実機を使った訓練を行う予定、とのことです。9月と来年1月にも訓練生を募集する、とのことです。


*5月9日

@マレーシア航空の成田=コタキナバル線が今日から運休
 マレーシア航空は今日から、週2往復で運航していた成田=コタキナバル線を運休としました。

@ピーマン・バングラデシュ航空機がヤンゴン空港でオーバーラン、18人負傷
 今日のNHKニュースによりますと、現地時間8日午後7時頃、ミャンマーのヤンゴン空港で、バングラデシュの首都・ダッカ発ヤンゴン行きのピーマン・バングラデシュ航空60便・DHC8-400型機が着陸に失敗し、滑走路をオーバーランしました。この際に同機は激しく揺れ、乗客・乗員34人中18人がけを負いました。乗員1人が重傷とのことです。当時、空港付近は激しい雷雨に見舞われ、この悪天候が原因ではないか、とのことです。


*5月8日

@国土交通大臣が機能強化に係る環境影響評価書への意見書提出
 国土交通省は今日、成田空港機能強化に係る環境影響評価書への国土交通大臣の意見書を提出し、公表しました。
 この中で、「(2)地域住民等への丁寧な説明」として「引き続き、地元の地方公共団体及び住民等の関係者への説明についても十全を期すること。また、四協議会の場等における、環境保全面を含めた最適な計画の立案に係る検討の経緯及び内容について、引き続き公表していくこと。」としています。
 また、「各論」の「(1)航空機騒音」では「イ  今後も、地元の地方公共団体や住民等の関係者の意見等も踏まえつつ、改善のための航空機騒音対策の検討を行い、可能な限り最大限の対策に取り組むこと。」としています。
【コメント】住民への「丁寧な説明」と言いますが、今までのような「国策だから」と国土交通省の主張を押しつけようとするだけのものでは、何もなりません。「住民の意見を誠心誠意聞く」というものにして欲しいです。
 また、環境影響評価書で膨大なページを費やして「周辺動植物への影響を検討している」にもかかわらず、最も重要な「周辺に住む人への生活や健康に対する影響」について書かれていないことに、この「意見書」が全く触れていないのはどうしてなのでしょうか。

@日本航空機長が乗務前検査でアルコール検出され、乗務交代
 先月29日午後、上海発成田行きの日本航空機に乗務する予定だった50才の機長が、乗務前のアルコール検査で、0.11ミリリットルのアルコールが検出され、乗務を交代していたことが分かりました。
 この機長は28日夜にホテルの部屋で副操縦士と飲酒し、スパークリングワインや缶ビールをおよそ1.4リットル飲んだ、とのことです。社内規定の乗務12時間前までには飲酒は終わっていた、とのことです。
 日本航空はこの件について、「出発が遅れたわけではない」としてホームページのプレスリリースには掲載せず、安全運航のページに掲載していた、とのことです。
【コメント】そのページを探したのですが、見つけることが出来ませんでした。アルコールについてはあれだけ話題になったのですから、特別ページを作っても良いと思うのですが。

@日本航空の国内線搭乗システムでトラブル、遅れは今日いっぱい続く見込み
 今朝、日本航空の国内線旅客システムでトラブルが発生しました。このため、全国の空港で搭乗手続が出来なくなり、手動で搭乗手続を行いました。
 トラブルは約2時間後の同8時45分頃に復旧しましたが、カウンターのみでの搭乗手続で時間がかかり、正午現在で32便が欠航するなど大幅なダイヤの乱れが続いており、この状態は今日いっぱい続く、とのことです。詳しい運航状況はこのページから。

@日本航空機でオイル漏れ、関西空港の滑走路1本が1時間閉鎖
 昨日午後3時すぎ、関西発上海行きの日本航空987便・B787型機が離陸直後に、油圧系統の不具合警告が出ました。このため、同機は関西空港に引き返し同3時58分に無事着陸しました。点検したところ、誘導路付近で少量のオイル漏れがあり、第2滑走路が約1時間閉鎖されました。左主脚部分でオイル漏れがあった、とのことです。管制官も白い煙を確認していました。漏れたオイルが過熱して煙になったものと見られます。

@10連休の恩恵、GW 期間の航空旅客大幅に増加
 国内の航空会社11社が昨日発表したゴールデンウイーク(4月26日〜5月6日)の旅客輸送実績によりますと、国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)3.1%増の76万8660人、ロードファクター(座席利用率)は0.5ポイント増の84.3%となりました。一方、国内線では旅客数が14.1%増の399万6552人、ロードファクターは9.3ポイント増の87.8%となっています。
 航空会社別のロードファクターでは、全日空が国際線で0.7ポイント増の81.6%、国内線では9.7ポイント増の85.3%となり、日本航空では国際線が0.5ポイント増の86.1%、国内線は11.4ポイント増の89.1%でした。
  LCCではピーチ・アビエーションで国際線が1.8ポイント減の86.9%、国内線で2.5ポイント増の94.3%となり、ジェットスター・J では国際線で4.9ポイント増の90.8%、国内線で5.9ポイント増の92.1%となり、バニラ・エアでは国際線で1.3ポイント減の85.9%、国内線で3.7ポイント減の82.7%となり、「SPRING」では国際線で1.1ポイント増の95.1%、国内線で3.5ポイント減の87.4%となっています。
 10連休と長い休みになった事から国内線旅客数が大幅に伸びました。

@アエロフロート事故機は高度約2100mで落雷に遭う
 現地時間7日の「Flight Global(英文)」によりますと、ロシアの航空規制当局は現地時間5日に起こったアエロフローのSS100型機炎上事故について、同機が高度約2100mで落雷を受けた事、管制官との通信が途絶えた中で、空港に引き返しを決断し、緊急着陸したが、その時に、ハードランニングして、4回バウンドし、4回目のバウンド後に、機体から漏れ出した燃料に引火して、出火したとの見解を明らかにしました。

@アシアナ航空が国際線4路線を運休し、9月からファーストクラスを廃止
 親会社の経営難から身売り先を探しているアシアナ航空は現地時間7日、仁川=デリー線と仁川=ハバロフスク線と仁川=サハリン線を7月8日に運休し、仁川=シカゴ線を10月27日から運休することを明らかにしました。
 また、9月からファーストクラスを廃止し、「ビジネススイート」クラスを設ける、と発表しました。サービスを簡素化し、客室乗務員も削減するとのことで、「ビジネススイート」クラスはファーストクラスよりも3〜4割安くなる、とのことです。
【コメント】韓国の航空会社がこの所、大揺れですね。先頃、大韓航空もファーストクラス一部廃止を表明しました。乱立する LCC の過当競争から、親会社の経営危機もあるとは言え、2大航空会社もあおりを受けているようですね。


*5月7日

@ジェットスター・J 機に荷物運搬車が接触、4便が欠航に
 昨日午前10時頃、成田空港で出発準備中の成田発=新千歳行きのジェットスター・J 107便・A320型機 に手荷物運搬車が接触しました。ジェットスター・J  機の貨物室扉付近が損傷し、同便も含めて4便が欠航となりました。手荷物運搬車が運転操作を誤ったものと見られる、とのことです。

@日本貨物航空の3月期決算で159億円の赤字
 日本郵船が先月26日に発表した2019年3月期決算によりますと、航空部門の日本貨物航空の業績は売上高が前年同期比(以下同じ)42.6%減、経常損益は前期の18億円の黒字から159億円の赤字になりました。貨物輸送量は50.4%減となっています。
 同社は昨年7月に国土交通省から事業改善命令と業務改善命令を受けて、所有機材全機の運航を停止し安全確認を行い、整備した機体から順次運航に復帰しました。

@大阪発青森行きの全日空機が与圧警告で引き返す
 昨日午前9時頃、大阪発青森行きの全日空1851便・DHC8-400型機が、京都府八幡市付近を飛行中に与圧システムの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。乗客は別の機体で青森に向かいました。

@ヴァージン・オーストラリアがB737MAX型機受領延期で正式合意
 今日の「乗りものニュース」によりますと、3日の出来事で書いたヴァージン・オーストラリアのB737MAX型機受領延期ですが、同航空は現地時間7日、ボーイング社と正式に合意した、と発表しました。
 この中で、38機発注しているB737MAX8型機の内、15機をB737MAX10型機に切り替え、1号機受領を2021年7月にする、としています。これにより、当面の支出削減につなげ、B737MAX型機の安全が確認できる、としています。


*5月6日

@アエロフロートの国内線機が緊急着陸後炎上、41人が犠牲に
 現地時間5日午後6時半頃、ロシア・モスクワにあるシェレメチェボ空港で、アエロフロートの国内線旅客機がトラブルで緊急着陸を行いました。この時に、機体後部から出火し、乗客・乗員は緊急脱出しましたが、78人の内、41人が死亡し、6人が病院に搬送されました。
 同機はシェレメチェボ空港から北部のムルマンスクに向かい離陸しましたが、離陸直後にトラブルが発生し、引き返しました。同機はロシア製のリージョナルジェットSSJ100型機とのことです。
 原因は分かっていませんが、機長は「落雷を受けた」と話しており、この時に通信機器や自動操縦装置の故障が発生した、との情報もあります。
 炎上は着陸後に車輪の軸が折れて、エンジン火災が発生し、衝撃で燃料に火がついたことによるもののようです。
 写真は成田空港に到着したヤクーツク航空のSSJ100型機です。

 

@ボー社が「2017年に失速防止システムの欠陥について把握していた」と発表
 今日のAFP通信によりますと、ボーイング社は現地時間5日、ボーイング社の技師が2017年にB737MAX型機の失速防止システム(MCAS)に欠陥があることを確認していた、と発表しました。しかし、同社の幹部にこの事が伝えられたのは昨年起こったライオンエア機墜落事故の後だった、とのことです。
 声明では「2017年、B737MAX型機の納入が始まって数か月のうちにB737MAX型機のコックピット表示装置のソフトウエアが、AOA不一致を警告するのに必要な条件を正しく満たしていなかったことを、ボーイングの技術チームが確認したが、AOA不一致の警告が作動しなくても、「MCAS」による、機体の安全性や操縦に悪影響はない、と判断し、コックピット表示装置のソフトウエアの次回更新で措置を講じるまで、既存の機能のままで問題ない、と結論付けた」としています。
【コメント】ひどいものですね。この時にきちんと対処していれば、2つの墜落は起こらなかった、と考えられます。


*5月5日

@【訂正】昨日の写真下段の機体は6号機ではなく5号機でした
 昨日載せた「@「SPRING」の新旧塗装を写真で確認」の記事に誤りがありました。写真の下段の機体は6号機「JA06GR」ではなく、5号機「JA05GR」でした。
 望遠で撮った写真で、機体番号の「5」を「6」と読み違えてしましました。すみませんでした。昨日の出来事を訂正してあります。

@成田空港ゴールデンウイークの帰国がピークに
 成田空港では今日、ゴールデンウイークを海外で過ごした人たちの帰国がピークを迎えました。今日だけで、過去最高の約6万2000人が入国する見込みです。成田空港の帰国ラッシュは明日も続きます。

@全日空が社員の一部に「風疹」と「はしか」の混合ワクチンを接種へ
 今日のNHKニュースによりますと、全日空は空港などで多数の人と接する社員の「はしか」感染対策として、4月1日現在で29才以上の風疹や「はしか」の抗体がない約7000人を対象として、混合ワクチンの集団予防接種を行っています。国の制度の対象にならない人については会社が費用を負担することにしています。接種は今年中に終え、抗体検査で抗体が出来ていない人については再接種を行う、とのことです。


*5月4日

@2日にティーウェイ航空機も乱気流に遭遇、客室乗務員1人が重傷
 2日午前9時55分頃、ソウル発成田行きティーウエイ航空201便・B737-800型機が着陸に向け降下中に、乱気流に遭遇しました。この時の揺れで、客室乗務員の一人が足首を骨折する重傷を負いました。国土交通省は昨日、航空機事故と認定し、調査官を派遣する事にしました。
 同日にはほぼ同じ時刻にアリタリア航空機も乱気流に遭遇し(2日の出来事参照)、3人が負傷しています。

@「SPRING」の新旧塗装を写真で確認
 2日に成田空港に行き、「SPRING(春秋航空・日本)」6号機「JA06GR」(B737-800型機)の写真を撮りました。
 下に新旧の塗装を施された6号機の写真を載せますが、上が新塗装で、下が旧塗装です。上が6号機で下は5号機(JA05GR)です。新塗装では「SPRING」の下に「JAPAN」と入っています。(下の写真の説明が間違っていましたので、訂正しました。すみません)

 

@米国海軍基地でB737型機がオーバーランし川に突っ込む、全員無事
 何かと話題の多いB737型機ですが、今日の「CNNニュース(日本語版)」によりますと、現地時間3日夜、キューバにあるグアンタナモ米海軍基地から、フロリダ州・ジャクソンビル海軍航空基地に到着したB737型機が、滑走路をオーバーランして基地に隣接するセントジョンズ川に突っ込むトラブルがあった、とのことです。幸い川の浅瀬だったため負傷者は出なかった、とのことです。原因は不明ですが、同機は民間のチャーター便、とのことです。


*5月3日

@「飛行機の見える丘」に大きなハートが出現
 昨日、成田空港のA滑走路南端にある「飛行機の見える丘」に行きましたが、写真にあるような大きなハート型のモニュメントが出現していてびっくりしました。
 連休で、家族連れでにぎわっていましたが、子どもたちが中央に下がっている鐘を鳴らしていました。

 

@ヴァージン・オーストラリアがB737MAX8型機の受領を大幅に延期する
 今日の「NNA ASIA」によりますと、ヴァージン・オーストラリアは23機発注しているB737MAX8型機の受領開始を今年11月から2025年2月へと大幅に延期し、25機発注しているB737MAX10型機の受領開始は2022年から2021年7月に前倒ししました。この背景には2件のB737MAX型機の墜落事故を受け、安全性を考慮したもののようだ、とのことです。

@大韓航空が国際線の一部でファーストクラスを廃止に、合理化の一環
 大韓航空は6月から、国際線27路線でファーストクラスを廃止するとのことです。収支改善の見直しの一貫、とのことです。


*5月2日

@アリタリア航空機が成田空港到着前に乱気流に遭遇、3人負傷
 今日午前10時5分頃、ローマ発成田行きのアリタリア航空784便・B777-200型機が成田空港への着陸態勢に入ったところで、乱気流に遭遇し客室乗務員3人が負傷する事故がありました。同機は10時25分に、無事、成田空港に着陸しました。到着後、1人が病院に搬送された、とのことです。

@全日空機のコックピットで振動と異臭、中部空港に臨時着陸
 昨日午後8時20分頃、羽田発熊本行きの全日空649便・B767型機(JA604A )が飛行中に、コックピットで床の振動や油の臭いがするなどの異常を確認しました。このため、同便は目的地を変更し、中部空港に臨時着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。同航空によりますと、左エンジンに何らかの異常があった可能性がある、とのことです。同便は中部空港で運航を打ち切り、乗客は今日の朝に熊本に向かいました。
【コメント】この所、全日空機でトラブルが多いような感じですね。飛行機の数が多いためもあるのでしょうが。
 写真は成田空港で離陸に向かう JA604A 機です。大分前の写真で後ろの日本航空機のマークが懐かしいですね。

 

@台湾の訪台中国人客が引いた後の教訓、「ブームは長く続かない」
 今日付の「ダイヤモンドオンライン」に掲載された「『中国人観光客依存』の怖さを台湾で見る、波が引いたその後は…」は、訪日外国人の落とすお金に頼っている、今の日本にとって、考えさせられる内容です。その中でも「政治リスクゆえ『タマゴは一つのカゴに盛るな』という投資分散の考え方と、『ブームはいつまでも続かない』という現実」という言葉です。
【コメント】今の日本でも中国人に限らず、増え続ける外国人観光客のマイナス面が取りざたされるようになりました。ホテルの部屋で湯沸かし器を使ってしゃぶしゃぶパーティをやり、湯沸かし器を壊したり、ホテルのアメニティーをごっそり持って行かれたりなどの話しを聞くようになりましたね。
 成田空港機能強化計画でも同じようなことが起こるのではないでしょうか。A滑走路の運用時間を1時間延長し、午前6時から翌日の午前0時まで(「カーフュー弾力的運用」を含めれば午前0時半まで)にしようとする計画などは、周辺地域の環境破壊をさらに進める常軌を逸した計画です。
 訪日外国人客の伸びが止まったときに、成田空港周辺地域と騒音下住民に残るのは環境悪化だけなのでしょうか。

@英国裁判所がヒースロー空港第3滑走路計画差し止め請求を却下
 現地時間1日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、英国の高等裁判所は現地時間1日、ロンドン市長などが提訴していた、ヒースロー空港の第3滑走路建設計画の中止を求める訴訟で、この訴えを棄却する判断を言いわたしました。
 この判決に対してヒースロー空港の広報は「ヒースロー拡大についての議論が議会だけでなく裁判所でも行われ、勝ち取られたことのさらなる証明」であると述べました。また、19万を超える企業を代表するイギリス産業連盟(CBI)は「この明確な判決は、ヒースロー空港の拡大を50年後に迎え入れることを歓迎するためのもう1つの重要なステップです。企業は、我々が必要とする貿易の成長をもはや待つことができないことを知っています。」と述べています。
 逆に、ロンドン議会の環境委員会委員長は、第3滑走路は「ロンドンや環境にとって正しいコースではない。私たちは政府に、より多くのお金が費やされ、より多くの損害が与えられる前に、ヒースロー拡大計画をキャンセルすることを再び要求します」と主張し、 騒音と大気汚染への影響を改めて強調しました。また、ロンドン議会の運輸委員会委員長であるキャロライン・ピジョンも、高等裁判所の判決を「残念に思う」と述べました。


*5月1日

4月のアクセス数は17,732回でした。

@成田空港職員と従業員が「はしか」に感染
 千葉県は昨日、成田空港第2ターミナルに勤務する20才代の男性が「はしか」に感染していた、と発表しました。この男性は23日に発熱し、27日に発疹が出て医療機関で診察を受けたところ「はしか」に感染していることが分かりました。この間の22日・24日・26日に出勤した、とのことです。職場の同僚からは感染者は出ていません。
 また、10才代の女性従業員も20日に発症し「はしか」の感染が確認されました。しかし、現在まで出勤はしていなかった、とのことです。
 千葉県と成田国際空港株式会社(NAA)は成田空港を利用したり、勤務していた人は症状が出た場合に、すぐに、医療機関に連絡するようにとの注意を呼びかけています。
【コメント】2人共に渡航はしていないとのことですが、空港はウイルスが持ち込まれる場所ですので、「はしか」に限らずワクチンなどの予防措置は必要ですね。

@スカンジナビア航空の成田=ストックホルム線は今日から運航再開
 ストライキで26日から昨日まで欠航となっていた、スカンジナビア航空の成田=コペンハーゲン線ですが、今日の便から運航が再開されました。

@羽田空港の日本航空カウンターで荷物自動仕分けシステムがトラブル
 今日早朝、羽田空港の日本航空カウンターで機内預け荷物仕分けシステムでトラブルが発生しました。このトラブルで荷物を人力で仕分けしたため、出発17便と到着2便で最大約1時間の遅れが出ました。トラブルは午前9時20分頃に解消しました。なお、このトラブルは改元の関係ではなく係員が入力を間違ったために発生したもの、とのことです。


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