2020年1月後半の出来事


*1月31日

@国土交通省が「機能強化計画」に許可を出す
 国土交通省は今日、成田国際空港株式会社(NAA)から出されていた、成田空港の機能強化計画である「施設変更申請」を許可しました。
 総事業費は約5000億円で、空港の敷地面積は約2倍になります。完成すれば、成田空港の年間発着回数は50万回となります。

@ずさんな計画をどうして許可したのか!、50万回となるのは2055年、費用は総額で1兆5100億円
 国土交通省はこんなでたらめな計画をよく許可したものです。もっとも、計画の出所は国なのですから、当然と言えば当然なのですが。
 下図にあるように、発着回数は計画の当初段階(2016年3月29日)では「50万回になるのは、需要が低レベルの段階でも『2048年』」としていました。所が、今月20日に開かれた「有識者委員会」でNAAは、「基本50万回達成は2055年」としています。
 また、「総事業費約5000億円」は、多分、「B滑走路の延伸」と「第3滑走路の新設」の費用と思われますが、国とNAAは2016年時点で、第3滑走路建設費用は「1500億円」と説明していました。
 本会は計画発表の当初から、「この需要予測は国とNAAの都合の良い点だけで作られた『希望的観測に過ぎない。誇大需要予測だ』」と批判してきましたが、この指摘が間違っていなかったことになります。
 ましてや、有識者会議では「ターミナルや貨物地区の整備などを合わせると総事業費は1兆5100億円になる」と説明しています。この総事業費は、千葉県の来年度予算に迫る程の巨大な事業費となります。
 こんなずさんで、大企業や航空会社を潤すだけで、国の経済立て直しに役立つかどうかも分からず、周辺住民の健康と生活を破壊する「機能強化計画」は、直ちに、白紙撤回し、再検討すべきです。

 

@2月5日に横芝光町で「空港圏の公共交通」シンポを開催
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、横芝光町は「空港圏の公共交通」テーマにしたシンポジュームを開催します。
 シンポジュウムでは、冒頭の基調講演では交通政策の最新動向や現状などを国土交通省や県、地元交通事業者が紹介し、空港圏自治体が独自の取り組みを紹介します。

@新型肺炎の影響で1月27日〜2月2日に成田空港の中国線が約5%減に
 成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長は、昨日の記者会見で、新型肺炎により1月27日から2月2日までの1週間で、成田空港の中国便で片道979便の内、49便(約5%減)が欠航になり、この内、30便が武漢線になる見込みを明らかにしました。

@政府が「感染症を指定感染症等とする政令」の施行日を2月1日に前倒し
 政府は新型肺炎の感染症を指定感染症等とする政令の施行日を2月7日から、2月1日に前倒しすることを今日の閣議で決めました。

@ WHO が「新型肺炎の緊急事態」を宣言
 世界保健機関(WHO)は現地時間30日夜に緊急会議を開き、新型肺炎を「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言しました。
 中国以外にも感染が広がり始めた事態を重くみて、感染拡大防止には国際的な協力態勢が必要と判断した、とのことです。
 ただ、現時点では中国への渡航や貿易の制限などは必要ないとしました。
 世界の感染者数はSARS(重症急性呼吸器症候群)を越えました。

@中国での感染確認者が1万人に迫る、死者は213人
 中国の新型肺炎感染者は約9700人、死者は213人となったようです。

@第3次チャーター便で149人が帰国、8人が病院に搬送、第4次チャーター便は来週
 今日午前、武漢からの帰国希望者149人を乗せた第3回目のチャーター便が羽田空港に到着しました。この内、8人が発熱などの症状があり、病院に搬送されました。
 この便では客室乗務員が初めて防護服をして乗務した、とのことです。これで、帰国者の合計は565人となりました。
 政府は帰国チャーター便の第4便を来週にも派遣する方向で検討している、とのことです。

@国内での感染確認者は12人に
 国内での新型肺炎に感染した人は昨日の段階で12人となりました。細かくはかけませんので、概略を書きます。詳しくはリンク先の厚生労働省のページを見て下さい。
10例目 武漢から帰国した三重県の50才代男性。
11例目 武漢市に滞在した30代、」中国籍女性。
12例目 武漢市に滞在した20才代、中国籍女性。


*1月30日

@成田空港12月運用状況「12 月として過去最高」が並ぶが・・・
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2019年12月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(以下同じ)5%増と12月としての過去最高で、2ヶ月連続プラスの2万3641回となり、この内、国際線発着回数は12月としての過去最高で、5%増と2ヶ月連続プラス、国内線発着回数は12月としての過去最高で、2ヶ月ぶりプラスの3%増となりました。
 総旅客数は12月としての過去最高で、2ヶ月連続プラスの5%増の372万3028人となり、この内、国際線旅客数は12月としての過去最高で、2ヶ月連続プラスの6%増、国内線旅客数は±ゼロですが、12月としての過去最高となっています。国際線旅客数の内、日本人は4%増、外国人は12月としての過去最高で、3ヶ月連続プラスの8%増となっています。
 国際線総貨物量は5%増で、積込が1%増となり、輸出量は13ヶ月連続マナスの15%減でした。一方、取卸は8%増で、輸入量は14ヶ月連続前年同月比マイナスの1%減となっています。
 給油量は4%増でした。
【コメント】上記リンクでは「2019年の年間運用状況」として、景気の良い数字が並んでいますが、これも、「3月の運用状況」までですね。意地の悪い言い方をすると“最後の花火”と言う事になるのでしょうか。「2020年の年間運用状況」では、どうなるのでしょうか。

@新型肺炎の感染しやすさランキングで成田空港は22位
 昨日の「日刊ゲンダイ(YAHOO!ニュース)」によりますと、米ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームが26日に公表した、新型コロナウイルス感染に関する、中国以外のハイリスク空港ランキングで、日本では9位に関西空港、22位に成田空港、23位に中部空港などが入ったとのことです。
【コメント】私も26日に成田空港に行きましたが、やっぱり、びくびくものです。特に、ターミナル連絡バスは混んでいて、咳も聞こえました。成田空港で働く人たちも、十分気をつけて下さい。どう気をつければ良いのか分からないのですが。

@昨日午前、第1陣として206人が帰国、12人が病院に搬送、他は千葉県のホテルに
 昨日午前に第1陣のチャーター便で帰国した206人の内、12人が発熱などの症状で入院しました。この内、2人に肺炎の症状があり、新型肺炎かどうか国立感染症研究所に検体を送り検査をしています。症状が出ていない人たちの大部分は国が用意した、千葉県勝浦市のホテルにバス7台で移動しました。ここで、経過観察が行われます。

@全日空が成田=武漢線の2月末までの運休を発表
 全日空は昨日、2月の成田=武漢線を2月1日の武漢発を除いて、2月中は全て欠航とする、と発表しました。武漢発は3月1日も欠航となります。その後については、経過を見ながら判断する、とのことです。

@新型肺炎感染者の8・9例目が発生
・8例目 厚生労働省は昨日、国内で8例目、日本人としては2人目となる感染者が確認された、と発表しました。この40代日本人女性は20日に発熱し、23日に大阪府の医療機関で肺炎の症状が確認され、国立感染症研究所で検査の結果、新型肺炎のコロナウイルスが確認されたものです。
 この女性は日本人1人目となる運転手(6例目)と一緒に、武漢からの観光客のツアーバスに乗務していました。
・9例目 厚生労働省は今日、昨日、チャーター第1便で帰国した人の、50歳男性が新型肺炎に感染していた、と発表しました。国内での感染確認9例目となります。
 また、帰国者の他の2人が、症状は出ていないものの新型コロナウイルスが見つかった「無症状病原体保有者」だった事が判明した、とのことです。

@中国での感染者が増え続ける、感染者7711人、死者170人
 中国国家保健衛生委員会によりますと、現地時間30日午前0時現在の新型肺炎の確定症例は7711人、死者は170人、重症者は湖北省だけで277人に上る、と発表しました。
 また、湖北省に隣接する黄岡では感染者と疑い者が約1000人いるとのことです。

@今日午前、第2陣の210人が帰国、14人が病院に搬送
 武漢からの帰国希望者を乗せたチャーター便の第2便が、今日8時40分過ぎに羽田空港に到着しました。
 同機には帰国希望者210人が搭乗しました。帰国希望者の内2人は咳と発熱があることから搭乗を見送りました。
 帰国した人の中にも14人が発熱や咳の症状があり、順次、医療機関に搬送した、とのことです。

@「ZIPAIR Tokyo」が機長と副操縦士を募集
 「ZIPAIR Tokyo」は5月14日の就航を控え、機長と副機長の募集を行っています。採用予定者数は30人程度となっています。
【コメント】あと4ヶ月しかないのに、大量採用ですね。5月の運航開始に間に合うのでしょうか。

 

@ボーイング社が22年ぶりの赤字に
 ボーイング社が現地時間29日に発表した2019年通期決算によりますと、純損益が6億3600万ドルの赤字と22年ぶりの赤字決算となりました。B737MAX型機関係の諸費用が予想よりも大幅に拡大しています。
 カルホーンCEOは今年の中頃にはB737MAX型機の運航停止が解除されると、従来の見通しを維持しました。


*1月29日

@昨日、新型肺炎感染で渡航歴のない日本人が初めて確認、人から人への感染か
 厚生労働省は昨日、新型肺炎の新たな感染者として、中国人2人と日本人1人を報告しました。これで感染確認は5・6・7例目となります。
 5例目は武漢在住者の40才代中国人男性で、20日に来日して22日の午前から体調が悪くなり、23日に発熱し、26日に愛知県の医療機関を受診し、経過観察に入りました。武漢からの渡航者と言うことで、国立感染病研究所で検査したところ、感染が確認されました。海鮮市場へは行っていない、とのことです。
 6例目は奈良県在住の60才代日本人男性で、14日に悪寒や咳や関節痛がありました。17日に奈良県の医療機関を受診し、経過観察に入りました。25日に再受診した際に肺炎の症状が見られ、奈良県内の医療機関に入院しました。国立感染病研究所で検査したところ、感染が確認されました。この男性は観光バスの運転手として、東京で武漢からの観光客のバスを通算9日間、運転していたとのことです。渡航歴のない日本人が感染したのは初めてになります。
 7例目は中国武漢市在住の40才代女性が新型肺炎に感染していた、と発表しました。女性は21日に来日し、北海道を観光しましたが、26日に具合が悪くなり、27日に道内の医療機関を受診し、肺炎の症状があったため、入院しました。国立感染症研究所の検査によりコロナウイルスが確認されたものです。
【コメント】いよいよ「人から人への感染」が始まったのでしょうか。今後も感染者が確認されるのではないでしょうか。中国政府の思い切った対策が、功を奏すると良いのですが。

@政府派遣の帰国チャーター便が羽田空港に到着、206人が帰国
 武漢などに滞在していた日本人の帰国希望者を乗せたチャーター機が今日午前羽田空港に到着しました。
 チャーター機には206人が乗っており、機内での検疫と、到着後の健康調査を行いました。
 この内、発熱や咳などがある4人が都保健医療公社の荏原病院に搬送されました。残りの人たちは東京周辺に自宅がある人は自宅で経過観察を行い、離れた人は国が指定する滞在先に滞在し、経過観察を行います。
 現地にはまだ、約660人の希望者がおり、政府は今夜に第2便、明日に第3便のチャーター便を運航する予定です。

@中国での感染確認者が5974人に、死者は132人
 中国国家保健衛生委員会によりますと、現地時間29日午前0時現在の新型肺炎の確定症例は5974人、重症者は31人、死亡者は132人になった、とのことです。
 この他、5万9990人が医学的観察を受けている、とのことです。

@ジェットスター・J が中国団体客の搭乗を断る
 今日の讀賣新聞(YAHOO!ニュース)によりますと、ジェットスター・Jは昨日の成田発関西行き203便に搭乗予定だった中国からの団体客23人に、搭乗しないように求め、中国人団体側も受け入れた、とのことです。
 この団体は日本滞在中に感染した中国人と一時行動を共にしていた、との事です。このため、同航空側が旅行会社を通して要請しました。
 同航空は「感染拡大を防ぐための苦渋の決断だった」と説明しています。国土交通省は「感染拡大を防ぐため、(会社の)運送約款に基づき対応したと報告を受けており、特に問題はない」としている、とのことです。

@日本航空の昨年12月搭乗実績は国際線が低調、ビジネス客の減少が響く
 日本航空が昨日発表した「JALグループ2019年12月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.7%減の73万3790人、利用率は0.6ポイント減の77.5%となりました。
 一方、国内線旅客数は1.7%増の288万636人、利用率は1.2ポイント減の68.1%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が3.1ポイント増の79.5%、成田=札幌線が0.9ポイント増の68.6%、成田=中部線が2.1ポイント増の77.0%、成田=福岡線が2.7ポイント増の60.6%となりました。
 運航実績は国際線欠航率が0.1ポイント悪化の0.1%、定時出発遅延率が4.2ポイント悪化の13.9%となり、国内線欠航率は0.8ポイント改善の0.6%、定時出発遅延率が0.1ポイント改善の12.7%となりました。


*1月28日

@ピーチが3月29日の夏季ダイヤから成田=長崎線と成田=鹿児島線を開設
 ピーチ・アビエーションは今日、3月29日の夏季ダイヤから成田=長崎線、成田=鹿児島線を開設する、と発表しました。
 成田=長崎線は1日1往復、成田=鹿児島線は1日2往復となっています。

@「仙台空港24時間化は機が熟していない」と宮城県知事
 今日の河北新報によりますと、昨日、仙台空港の運用時間24時間化について、地元の名取市長と岩沼市長と宮城県知事と仙台国際空港会社社長との4者会談が非公開で開かれました。
 この席で両市長は「拙速に事を進めては地元に不満が残る。時期尚早だ」と主張しました。
 会談終了後に山田名取市長は「振興策に関心を示す地域もあるが、騒音対策の課題は多い」と述べ、菊地岩沼市長は「騒音対策と地域振興策を両にらみで進め、メリットを享受したい」と述べました。
 一方、村井宮城県知事は「振興策を示して次の段階に進みたいが、機は熟していない。全ての地域の足並みがそろうまで待ちたい」と、引き続き地元の理解を求める考えを示しました。

@中国の新型肺炎の感染者は4515人、死者は106人に
 中国の保健当局は新型肺炎の感染者数が4515人、死者が106人となった、と発表しました。

@政府が新型肺炎を「指定感染症」に、強制入院も可能に
 政府は今日、中国を中心に感染が拡大している新型肺炎について、感染症法に基づく「指定感染症」と検疫法の「検疫感染症」に指定する政令を閣議決定しました。
 施行は2月7日となります。施行後は、患者の強制入院や就業制限、入国者への検査指示などができるようになります。

@今夜、帰国者輸送のチャーター便を運航へ
 政府は今夜、中国湖北省に滞在する日本人を帰国させるためのチャーター便を運航すると発表しました。
 中国側から「1機を受け入れる準備が整った」との連絡があった、とのことです。
 チャーター便は全日空が運航します。明日の午前中には羽田空港に到着する予定です。出発する空港は分かりません。
 希望者全員を帰国させるために、引き続いてチャーター便を運航する、とのことです。

@中部行きの中華航空機が乱気流に遭遇、2〜3人が軽傷負う
 昨日午後8時40分頃、台北発中部行きの中華航空150便・A330型機が、中部空港の南西約90Km付近を飛行中に乱気流に遭遇しました。
 突然の揺れで、乗客のシートベルトを点検していた客室乗務員2人(3人との情報もあります)が軽傷を負いました。乗客にケガはありませんでした。


*1月27日

@資料室の「Gallery」の「成田空港に飛来したA380 型機」に全日空機を追加しました。

@国内での4人目の新型肺炎感染者発生
 厚生労働省は昨日、武漢からの訪日団体ツアーに参加していた40才代の中国人男性が新型肺炎に感染していた、と発表しました。
 この男性は22日に来日し、23日に発熱し、24日には関節痛も出たため、愛知県内の医療機関で受診しました。この時、肺炎の症状があったため、検査したところ新型肺炎のコロナウイルスが確認されました。
 この間、バスで日本の数カ所を観光した、とのことです。今の所、他のツアー客に感染の兆候は出ていない、とのことです。
 この男性は武漢の海鮮市場には立ち入っていない、とのことで感染経路は不明です。日本国内での新型肺炎感染としては4例目となります。

@中国での新型肺炎感染者は27日午前0時時点で2744人、死者は80人に
 中国国家衛生健康委員会は現地時間27日午前0時時点で新型肺炎の感染者が2744人、重症者が461人、死者が80人になった、と発表しました。この他に、疑い症例が5794人ある、としています。

@政府が湖北省在住者の帰国に武漢へのチャーター機派遣を決める、早ければ明日にも
 政府は昨日、新型肺炎が流行している武漢や湖北省在住の日本人帰国希望者を乗せるために、チャーター便を運航することを決めました。
 早ければ明日、28日に全日空のチャーター便が武漢に向かうことになっています。
 フランス政府も帰国便を手配することにしていますが、帰国者を2週間は隔離して感染の有無を確認する、とのことです。

@全日空が成田=武漢線を31日まで欠航に
 全日空は1日1往復運航している成田=武漢線を、成田発24日から31日まで欠航します。
 この間、29日までの搭乗分については無料での取り消しに応じ、31日までの期間中で1回だけ搭乗日の変更が可能、としています。

@エアドゥ機が水平尾翼不具合で、羽田空港に引き返す
 25日午後4時半頃、羽田発釧路行きのエアドゥ73便・B737-300型機が、福島県上空を飛行中に、水平尾翼のトラブル警告が出ました。
 このため、同機は羽田空港に引き返し、欠航となりました。折返し便も欠航となりました。


*1月26日

@昨夜、キャセイ航空機が着陸後、誘導路を間違える、B滑走路約30分閉鎖
 昨日午後8時25分頃、香港発成田行きのキャセイ航空500便・B777型機が、着陸後、B滑走路から第2ターミナル駐機場に向かう際、管制官から指示された誘導路と間違えて、別の誘導路に入りました。
 このため、出発するために移動中の旅客数と向き合って動けなくなりました。キャセイ航空機が方向を変えて、別の誘導路から駐機場に向かう間、約30分間B滑走路が閉鎖されました。
 離着陸はA滑走路を使ったため、大きな影響はありませんでした。
 写真は同便の着陸後の航跡図です。上部の「V字型」カーブの所ですね。

 

@新型肺炎の国内3例目が発生
 厚生労働省は昨日、18日に武漢から訪日した女性が新型肺炎のコロナウイルスに感染していた、と発表しました。
 女性は21日夜に発熱し、23日に都内の医療機関で診断を受けましたが、軽い肺炎の症状があったため、検査したところ、感染が明らかになったものです。
 女性は症状が軽いため、入院はせずホテルで静養している、とのことです。同行している他の2人からはウイルスは見つかっていない、とのことです。日本での感染確認者は3人となりました。

@中国での感染者が約2000人に、死者は56人
 
中国の保健当局は、26日の発表で、患者が688人増え1975人、重症者は324人、死亡した人の数も15人増えて56人になった、と発表しました。
 感染者は世界で2000人を突破しました。

@中国が海外への団体旅行とパックツアーを27日から禁止へ
 中国政府は現地時間25日、国内の旅行会社に対して全ての団体旅行、航空券と宿泊を伴うパック旅行を中止するよう命令しました。
 国内団体旅行は24日から中止しており、海外旅行も27日から中止する、とのことです。武漢で発生した新型肺炎の海外への拡大を防ぐ狙いがあるものと見られます。なお、個人が個別に手配する旅行は除外されるものと見られます。
 昨年の中国から日本を訪れた訪日客は約960万人に及び、その約30%が春節期間に訪日しています。日本への訪日客はパック旅行の利用者も多い事から、日本の観光業界への影響も大きいと考えられます。

@香港では幼稚園と高校までの旧正月休みを2週間延長、香港マラソンも中止
 香港では感染者が5人確認されていますが、香港政府は幼稚園から高校までの旧正月休暇を2週間程度延長し、来月16日までとするとのことです。
 また、来月9日に予定され、日本人も多く参加する「香港マラソン」を中止となりました。

@米国政府が武漢滞在の米国人に帰国チャーター便を運航へ
 ウオール・ストリート・ジャーナルが報じたところによりますと、米国政府は武漢に滞在している米国人約1000人をチャーター便で米国に帰国させる方針、とのことで、すでに、滞在者への連絡を始めている、とのことです。チャーター機は米国まで、直行するとのことです。
 なお、新型肺炎の感染者は25日現在で、中国本土以外では13の国と地域に拡大し、感染者の合計は40人となっています。

@B787型機のトレント1000型エンジンに使い込んだペアリングを禁止、 EASA
 現地時間25日の「Flight Global(英文)」によりますと、欧州航空安全機関(EASA)は30日、B787型機に使われているトレント1000型エンジンに対し、サージ電流の発生により、2つのエンジンが同時に停止する可能性がある、として「耐空性改善命令(AD)を発出することにしています。
 この、サージ電流の発生がどのようにして起こるのかは今の所分かっていません。しかし、飛行時間が長いエンジンに発生することが分かっています。従って、エンジンの使用時間が24000時間か、または、8000サイクルを越えたエンジンを、同一機体に2基とも使う事を禁止する命令になります。どちらかのエンジンが上記の条件を越えた場合、もう1基のエンジンは17000時間、または、5500サイクル未満のエンジンを使うことを義務付けます。
【コメント】日本では全日空のB787型機がこのエンジンを採用しています。このエンジンは過去に大規模改修を命令され、全日空では約1000便を欠航として改修しました。今回の命令が米国連邦航空局(FAA)からも出された場合に、エンジンの確保が出来なかった場合、全日空のB787型機に大きな影響が出るのでしょうか。
 なお、日本航空のB787型機は「GEnx」型エンジンを採用していますので、今回の件での影響はありません。


*1月25日

@成田空港警備隊の巡査長が第3ターミナルトイレに実弾5発入りの拳銃を置き忘れる
 昨日午後4時半頃、成田空港第3ターミナルの制限区域内にあるトイレで、航空会社の社員が実弾5発の入った拳銃や警棒などがついているベルトを見つけ、警察に届けました。
 調べたところ、千葉県警成田国際空港警備隊に所属する26歳の男性巡査長が、休憩中に立ち寄ったトイレに、置き忘れたものと分かりました。成田国際空港警備隊の廣川総務室長は「あってはならないことで、今後、指導を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。
 成田空港では平成27年3月にも、同じような置き忘れがありました。

@成田空港で「健康カード」を配布し、注意呼びかけ
 中国圏の春節を迎え、成田空港では昨日から混雑が始まっています。
 成田空港では週に約360便の中国便があり、検疫係官が到着した中国客に対して、日本語、中国語、英語で書かれた「健康カード」を配布して、発熱や解熱剤服用などをしている人は検疫官に申し出るように呼びかけています。

@ WHO が新型肺炎の人から人への感染を確認
 世界保健機関(WHO)は現地時間24日、ベトナムで新型肺炎の人から人への感染が起きた、と見られる、と発表しました。
 武漢からベトナムに来た父親と、数が月前からベトナムに滞在している息子が新型肺炎に感染していることが確認されたため、とのことです。

@外務省が湖北省全域に「レベル3」を発出
 外務省は昨日、中国湖北省全域への感染症危険情報を「レベル3(渡航は止めてください)」に引き上げ、渡航中止勧告を出しました。
 湖北省以外の中国全土については今の所「レベル1(十分注意してください)」を継続しています。

@中国全土の新型肺炎発症者は1287人、重症者が237人
 中国の国家衛生健康委員会は現地時間25日、新型肺炎の患者が中国全土で1287人になり、この内、重傷者は237人、死者は41人となった、と発表しました。

@フランスで2人の感染を確認、ヨーロッパで初めて
 フランスのビュザン保健相は現地時間24日、記者会見を行い、フランス国内で新型肺炎コロナウイルスの感染者が2人確認されたと発表しました。
 1人は仕事で中国を訪れ、武漢にも行った、とのことです。もう1人も中国を訪れていましたが、武漢に行ったかどうかはまだ、確認できない、とのことです。
 ヨーロッパで感染者が確認されたのは初めてとなります。

@オーストラリアでも初めての感染者
 
現地時間25日、19日にオーストラリアのメルボルンに到着した中国人男性が新型肺炎に感染していることが確認されました。

@フィリピン政府が武漢からの観光客約500人を強制送還
 フィリピン政府は、武漢からリゾート地・ボラカイ島を訪れていた約460人を強制送還することにしました。新型肺炎の流行を防ぐため、としています。
 すでに、現地時間24日までに314人を強制送還し、残った人たちも27日には強制送還する、とのことです。

@全日空が2月1日までの武漢便を欠航へ
 全日空では1日1往復している成田=武漢線の運航を来月1日に武漢を出発する便まで欠航する事を決めました。その後については、状況を見極めて決める、としています。
【コメント】この状況がそれほど早く終息するとは思えません。潜伏期間も1週間程度あるようですし。全日空は利益のことを考えるのではなく、万が一としても、水際で流行を食い止める事を優先して下さい。

@三菱航空機会社が「三菱スペースジェット」の6度目の納入延期を決断か
 昨日のNHKニュースによりますと、三菱航空機会社は三菱スペースジェットM90型機の初号機納入を、今年半ばから来年に延期する方針を固めた、とのことです。
 延期は6度目となります。設計変更後の試験機完成が遅れた事と、国の型式証明(TC)に時間がかかっている事、などが理由とのことです。
 この延期については親会社の三菱重工が来月上旬に開く第3四半期決算の記者会見で正式に発表する、とのことです。
 この延期により、新たなキャンセルが出る可能性もあり、開発そのものの行方にも予断を許せない状況、とのことです。

@「ZIPAIR Tokyo」の2号機が22日朝に成田空港に到着
 気がつきませんでしたが、「ZIPAIR Tokyo」の2号機となる「JA825J」機が塗装を終えて、22日午前6時7分に、アモイから成田空港に帰ってきました。
 これで、今年の就航開始時の2機がそろったことになります。
 2号機の写真は「sorakara-gonのブログ」さんのページに掲載されています。
 下図は「Flightradar24」による「JA825J」機の航跡です。

 


*1月24日

@運用時間延長後2例目の「カーフュー弾力的運用」が発生
 昨日深夜、運用時間が延長されてからの「カーフュー弾力的運用」2例目(通算では2019年度43例目)が発生しました。
 寧波発成田行きの「Spring Japan」102便・B737-800型機が、「航路上の混雑に伴う管制制限による玉突き遅延のため」として、今日午前0時9分にA滑走路南側から着陸したものです。

@全日空の成田空港国際路線は夏季ダイヤで週64便減、23%減に
 全日空が昨日発表した3月末からの成田空港国際線夏季ダイヤによりますと、成田=ハノイ線が1日1往復で新設され、2月18日から開設される成田=ウラジオストック線は週1往復増便され、成田=成都線が週3往復増便となります。
 一方、運休となるのは成田=ワシントン線、成田=ヒューストン線、成田=サンノゼ線、成田=シアトル線、成田=デリー線の5路線となります。更に、減便となるのは成田=ロサンゼルス線が週(以下同じ)7往復、成田=バンコク線が7往復、成田=シンガポール線が7往復、成田=ホーチミン線が7往復、成田=プノンペン線が4往復、成田=ジャカルタ線が4往復、成田=クアラルンプール線が4往復となっています。
【コメント】羽田空港路線は大幅な増便となり、その結果、このようなダイヤになります。新設・増便は週11往復、運休・減便は同75往復、差し引き64往復減で、23%減となります。影響は大きいですね。

@第9次横田訴訟判決で、飛行制限と将来分の損害賠償は棄却、過去分で約1億1200万円
 昨日、東京高裁で横田基地周辺住民約140人が、国に対して、夜間飛行の差し止め、将来分の損害賠償を求めた第9次横田基地公害訴訟の控訴審判決がありました。
 判決で過去分の賠償額として約1億1200万円の賠償を国に命じましたが、飛行差し止めと将来分の損害賠償は認めませんでした。
 過去分の損害賠償額は「うるささ指数」が75WECPNL以上の原告に対して、1ヶ月当たり12000円〜4000円を認め、住宅の防音工事を行った家屋に対する賠償金減額幅を部屋数に関係なく一律10%とし、1審の最大30%よりも緩和しました。

@中国の新型肺炎が更に拡大、感染者830人、死者25人に
 中国の国家衛生健康委員会は現地時間24日午前、感染者が昨日の発表から259人増えて830人になったほか、死亡した人も8人増えて25人になった、と発表しました。患者は中国のほほ全土に拡がり、死者も武漢のある湖北省以外で2名が死亡しています。

@日本と武漢を結ぶ航空便がほぼ全面的に運休
 国土交通省によりますと国内から武漢への便や、武漢経由の便を運航している外国の航空会社は、中国南方航空と春秋航空が2月末までの運休を決め、中国東方航空と吉祥航空とウルムチ航空は3月末までの運休を決めた、とのことです。
 また、「Spring Japan」も2月末までの運休を発表しています。

@ WHO 「国際的な緊急事態にはまだなっていない」、意見は分かれる
 世界保健機関(WHO)は現地時間23日、連日の緊急専門家委員会を開催し、中国での新型肺炎について検討しました。
 その結果、感染者が家族や医療関係者にとどまっていることから、「国際的な緊急事態にはまだなっていない」と述べて、感染が他の国でも拡大するおそれがある「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には、現時点ではあたらない、と発表しました。
 ただ、現時点では感染力や重症になり易いかどうかなど、まだ分かっていない事が多い、とも指摘しています。
 テドロス事務局長は会合後の会見で「緊急事態に当たるどうかで意見が割れた」と語りました。

@国内で2人目の感染を確認、武漢から観光旅行に来た中国人
 昨日、国内で2人目となる新型肺炎の感染者が確認されました。
 19日に武漢から観光旅行で訪れた40才代の中国人男性、とのことです。この男性は訪日前の14日から発熱がありましたが、肺炎の兆候は見つかりませんでした。
 訪日後の20日に受診した医療機関でも肺炎とは診断されませんでしたが、発熱や喉の痛みが治まらなかったために、22日に医療機関に行き、肺炎の兆候があるために、入院しました。この医療機関で、「武漢から来た」とのことで、検査したところ、新型肺炎のコロナウイルスが確認されました。
 この男性は武漢の海鮮市場には行っておらず、マスクを着用していた、とのことです。

@武漢に住んでいる日本人男性が新型肺炎に感染し重症
 中国の武漢で生活している60才代の日本人男性が新型肺炎にかかり、症状がかなり重い、とのことです。

@エア・カナダもB737MAX型機運航停止期間を6月30日まで延長
 エアカナダはB737MAX型機の運航停止期間を、6月30日まで延長しました。


*1月23日

@成田空港昨年12月の貿易額は輸出入ともにマイナス
 東京税関が今日発表した「2019年12月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)1.0%減と2ヶ月ぶりのマイナスとなる9336億9100万円となり、一方、輸入額は1.3%減と8ヶ月連続マイナスの1兆1220億5100万円となりました。

@全日空が成田=武漢線を欠航に
 全日空は今日午後6時10分成田発の武漢行き937便と、明日の折返し便となる武漢発成田行き938便を欠航とする、と発表しました。なお、今日の中国東方航空便は運航されています。

@「Spring Japan」が成田=武漢便の乗務員全員にマスクと手袋を着用に
 今日のNHKニュースによりますと、「Spring Japan」は新型肺炎の流行に伴い、週3往復運航している成田=武漢線の乗務員全員にマスクと手袋を着用するように指示しました。
 また、マスクを持っていない乗客には無料で配布する、とのことです。なお、武漢の当局は現地時間23日午前10時から武漢を出発する航空便や鉄道を停止する、と発表しています。
 帰国する中国人の人達が、日本の空港でマスクを爆買いしている、とのことです。中国ではマスクが品薄になっており、手に入れにくくなっているようです。

@中国の新型肺炎患者は日本時間午前1時の発表で571人、死者は17人
 中国当局の日本時間午前1時発表によりますと、中国の新型肺炎の患者は、571人、死者は17人に増えました。

@ WHO は情報を集め、今夜再協議へ
 世界保健機関(WHO)は日本時間昨夜開いた専門家による緊急委員会で、「さらなる情報収集が必要」として、昨夜は結論を出さずに、現地時間23日に再度委員会を開いて検討することになりました。

@外務省は武漢市の感染症危険情報を「レベル2」に引き上げ
 外務省は今日、中国・武漢市の感染症危険情報を「不要不急の渡航は止めてください」の「レベル2」に引き上げました。なお、他の全中国については「レベル1」を継続しています。
 また、「 JTB 」は今日、武漢を発着するツアーを3月まで中止する、と発表しました。

@茨城県知事が茨城空港と東京を結ぶ直行バス料金への補助を来年度から止める方針表明
 茨城県の大川知事は昨日の定例記者会見で、茨城空港と東京を結ぶ高速直行バス運賃を500円にするための補助を、来年度から廃止する意向を明らかにしました。
 この費用は年間7500万円になりますが、「旅客が茨城県に立ち寄らず、素通りをしてしまうことから、意味がないのではないか」と述べ、代わりにインバウンドの県内周遊を促す交通ルート確保などの事業費にあてる方針とのことです。

@ボー社CEOが「B737MAX型機の製造再開を、今年半ばの数ヶ月前から再開する」と表明
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、ボーイング社のCEOは現地時間22日、生産を停止しているB737MAX型機の生産を、運航再開が見込まれる今年半ばの数ヶ月前に再開する意向を表明しました。


*1月22日

@アリタリア航空が夏季ダイヤで成田=ローマ線と成田=ミラノ線を減便
 アリタリア・イタリア航空は昨日、3月末からの夏季ダイヤを発表しました。
 それによりますと、成田=ローマ線は週3往復(水・金・日曜日)となり、成田=ミラノ線は週4往復(火・木・土・日曜日)となっています。
 現在は成田=ローマ線が週7往復、成田=ミラノ線が週5往復となっていますので、両方共に減便となります。羽田空港国際線増枠の影響です。
 写真は第1ターミナルに駐機するアリタリア・イタリア航空機です。

 

@昨日、「全国空港のある地域2020成田会議」開催
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日成田市で全国の空港のある自治体の有志が集まり、地域活性化策を話し合う「全国空港のある地域2020成田会議」が開かれました。
 会議には各空港の関係者やピーチ・アビエーションとジェットスター・Jの担当者、アマミクロウサギ子育ての様子を初めて撮影した写真家の浜田太氏や、旅行ジャーナリストなど約40名が参加しました。

@新型肺炎、更に拡大、武漢市長「武漢に来ないで欲しい。市民は出ないで欲しい」と呼びかけ
 新型肺炎の猛威は更に加速しているようです。現地時間22日午前に、初めて行われた国家衛生健康委員会の発表では、中国本土では感染者が440人、死者が9人に増えています。
 流行の発生地である武漢市では市長が「出来るだけ武漢に来ないで欲しい。武漢の市民は武漢市から出ないで欲しい」との呼びかけを行いました。
 24日からは中国圏での大型連休である春節が始まり、中国人の渡航先で日本が一番とのことです。
 日本の外務省は昨日、中国全土に、「感染症危険情報」のレベル1「十分注意してください」を出しました。
 現地時間21日には米国シアトル近郊で武漢から帰った男性の感染が確認され、台湾でも1人の感染が確認されました。また、北朝鮮の高麗航空は外国人の搭乗を許可しないことになり、旅行社もツアーの受け入れを中止しました。
 また、武漢路線を運航している全日空では乗務員に外出しないように呼びかけている、とのことです。
【コメント】成田空港と武漢を結ぶ便は1日38便あるとのことです。成田空港は日本で最初の流行地になる可能性もあります。国も口先だけではなく、徹底した水際対策を採らねばなりませんね。

@ジェイエア機が他機の航空日誌を間違って搭載し、1便が欠航に
 今日午前8時6分に大阪空港を出発した大分行きのジェイエア2361便・E170型機で、出発後に、同機の航空日誌が大阪空港に残されていることが発覚しました。
 同機には別の同型機の航空日誌が搭載されていいました。この影響で、大分発大阪行きの2362便が欠航となりました。日本航空ではお詫びを掲載しています。

@日本航空がマレーシア航空に25%出資を検討、エールフランスKLMは49%
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、経営再建を模索しているマレーシア航空について、エールフランスKLMが株式の最大49%取得を提案した、とのことです。
 一方、現在、マレーシア航空との共同事業を行っている日本航空は25%の取得を検討している、とのことです。
 関係筋によると、エールフランスKLMは整備・補修・総点検サービスのハブをマレーシアに開設することを提示し、一方、日本航空はローコストキャリア( LCC )を含めた地域ハブとすることを提案している、とのことです。

@ボーイング社が「B737MAX型機の運航再開は今年半ばの見通し」と発表
 ボーイング社は現地時間21日、B737MAX型機の運航再開に必要な米当局の承認取得が今年半ば頃までかかる見通しだ、と発表しました。
 しかし、再開を決める権限は各国の航空当局になる、との注釈を入れています。


*1月21日

@国土の有識者会議が「機能強化実施は適当」と最終答申を提出
 昨日開かれた国土交通省の有識者委員会は、成田空港の機能強化計画について「計画の実施は適当だ」とする見解をまとめました。
 委員会でNAAの濱田専務は「経済効果は昨年度の2倍近くの10兆4200億円が見込める」との試算を説明しました。
 これに対し、委員からは「空港周辺の地域振興にも貢献してほしい」という要望や、「自然環境への十分な配慮が必要だ」という意見が出され、そのうえで、国際競争力の強化などに向けても計画の実施は適当だとする委員会の見解が示されました。
【コメント】計画そのものがずさんで、経済効果も最大限大きく見積もった誇大な計画ですから、私はこの記事を見て最初に「この計画は“テキトー”だ」言っているのかと思いました。喜ぶのはゼネコンなどの工事で潤う大企業ですね。
 また、「自然環境への十分な配慮が必要だ」と言う委員がいたと言うことですが、これも確かに大事ですが、「周辺住民への睡眠や健康に対する配慮」を言ってくれる委員はいなのでしょうか。国土交通省が選考した委員ですから、こう言うことは言えないのでしょうが。

@ジェットスター・J の成田=上海線が今日から期間増便で毎日運航へ
 ジェットスター・Jは今日から、成田=上海線を3月31日まで、週4往復から7往復に増便しました。

@第2ターミナルの審査場で水漏れ
 昨日午後3時頃、成田空港第2ターミナル出国検査場北側ブースで漏水が発生しました。乗客などへの被害はありませんでした。
 原因は4階で改装中の「とんかつ店」工事で、業者が配管を傷つけたため、とのことです。漏水は約10分後に止まりました。

@中国の医療専門家「(新型肺炎が)人から人へ感染している、と判断せざるを得ない」
 中国の医療専門家は「患者の95%は武漢で発生しており、武漢に行ったことのない人も感染している。これらの人は家族が武漢に行っている。また、医療関係者への感染が15例ある。この事から考えると新型肺炎は人から人へ感染すると考えざるを得ない」と述べました。
 その、新型肺炎の患者ですが、中国は21日現在で218人に増え、死者も1人増えて4人となっています。
 世界保健機関(WHO)は現地時間22日に緊急会合を開き、一連の感染が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうか判断するとともに、感染の拡大防止について協議する方針、とのことです。


*1月20日

@赤羽国土交通大臣が MSJ 製造現場を視察
 昨日のTBS NEWSによりますと、赤羽国土交通大臣は昨日、三菱重工の三菱スペースジェットM90型機の製造現場を視察しました。
 赤羽大臣は「多くの国民の皆様が完成を強く心待ちにしている中で、時間がかかっている。官民挙げて、早く試験をパスして、テイクオフできるようにしなければならない」と述べたとのことで、国として協力する姿勢を示しました。
【コメント】下の写真は名古屋空港に隣接する三菱重工の三菱スペースジェット機の最終組み立て工場です。
 一般道路を挟んで右側に名古屋空港があり、出来上がった機体は夜間に牽引車で空港内の三菱航空機会社の格納庫や駐機場に移動します。
 この写真は2017年12月に撮ったものですが、三菱重工らしく「MRJミュージアム」から「工場見学」へバスで移動する際も、バスの中からも「工場外観写真も撮らないでください」と言われました。なお、この時の見学の様子は「資料室」のこのページに載せてあります。

 

@新型肺炎の感染者が約200人に増える
 中国武漢市の保健当局は現地時間20日、「この2日間で新たな感染者が136人増え合計198人となり、死者も3人になった」と発表しました。英国の研究機関では「感染者は発表数の5倍はあるのでは」と推測しています。
 中国では他にも北京市や広東省深セン市で感染者が確認され、いずれも武漢に行ったことがある、とのことです。
 武漢市から海外に渡航した感染者が日本・タイ・韓国でも確認されました。


*1月19日

@ジェットスター・J が成田=上海線を期間増便
 6日付の成田国際空港振興協会 「Narita Airport News」1月号によりますと、ジェットスター・Jは21日〜3月28日まで、現在は週4往復で運航している成田=上海線を、週7往復の毎日運航に期間増便します。


*1月18日

@成田空港で離陸滑走中の日本航空機操縦室窓にひび、離陸中止
 今日午前10時頃、成田発上海行きの日本航空873便・B787型機が離陸滑走を始めた直後に,機長席正面の窓ガラスにひびが入りました。
 このため、同機は離陸を中止してスポットに戻りました。ひびが入った当時の速度は時速55Km程だった,とのことです。
 日本航空では機体を入れ替えて再出発する、とのことです。

@ NAA が偽メールで外国航空会社に注意喚起
 昨日の時事通信(乗りものニュース)によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、外国の航空会社に同社を装った架空請求メールが送られてきている、として注意を呼びかけました。
 昨年12月初めに航空会社に同社が請求を行ったところ、直後に振込先変更を求める請求メールが届いた、とのことです。不審に思った外国航空会社の問い合わせで発覚した、とのことです。今の所、実害は発生していません。

@2019年の訪日外客数は過去最高も,伸び率は2.2%増にとどまる
 観光局が昨日発表した「2019年 訪日外客数・出国日本人数」によりますと、2019年の訪日外客数は推計値で前年比(以下同じ)2.2%増の3188万2100人と過去最高となりましたが、伸び率は鈍化しました。一方、出国日本人数は5.9%増の2008万600人となりました。
 また、12月は前年同月比(以下同じ)訪日外客数は4.0%減と3ヶ月連続のマイナスの252万6400人、出国日本人数は5.1%増と2ヶ月ぶりプラスの171万2300人となっています。
【コメント】台風や韓国人の訪日自粛運動の影響があるとは言え,一時の爆発的な勢いはなくなっていますね。下記のグラフを見れば,一目瞭然です。左端が2010年、右端が2019年になります。
 今年はオリンピック・パラリンピックがあるとは言え、3500万人達成は難しいのではないでしょうか。

 

@エアドゥの機長が乗務の際に携行が義務付けられている書類に不備、機長交代出遅れる
 昨日午前9時頃、新千歳発神戸行きのエアドゥ118便・B737-700型機に乗務予定の機長が、携帯を義務付けられている技術証明書に不備があることが判明し、乗務を交代しました。
 このトラブルにより、同便は出発が2時間15分遅延しました。後続の3便も2時間12分〜50分の遅れが出ました。

@石垣発のピーチ機でエンジントラブル、目的地を那覇に変更し緊急着陸
 昨日午後7時46分頃、石垣発関西行きのピーチ・アビエーション236便・A320型機が石垣空港を離陸後、左エンジンにトラブルが発生しました。
 このため、同機は目的地を那覇空港に変更して、同8時39分に無事緊急着陸しました。このトラブルで那覇空港発着の3便に最大11分の遅れが発生しました。
 同航空では機体を交換して午後11時頃那覇空港から関西空港に出発しました。

@「新型肺炎の DNA は SARS のそれににている」と米国研究者
 米国の研究者などによりますと、武漢で発生した新型肺炎のウイルスですが、そのDNAがSARS(重症急性呼吸器症候群)のウイルスのDNAと酷似している、とのことです。
 SARSの場合も,最初は人から人への感染力は弱かったのですが、ウイルスの変異により、感染力が強くなりました。今回のウイルスも今の所、人から人への感染ははっきりしていませんが,今後、変異する可能性もある、とのことで警戒する必要がある、とのことです。


*1月17日

@「20年は第3ステージの始まり。地域にとって喜ばしい時代になる」芝山町長相川氏
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田空港の第3滑走路実現などを目指す地元有志による団体「成田空港と地域の繁栄を目指す有志の会」役員新年会が15日に開かれました。新年会には国土交通省、千葉県、 NAAを始め,約40人が参加しました。
 来賓として出席した相川芝山町長は「20年は第3ステージの始まり。地域にとって喜ばしい時代になる。地域、空港、日本のためにさらなる力添えを」と挨拶しました。
【コメント】「地域にとって喜ばしい時代になる」とは,具体的に何を指すのでしょうか。芝山町の騒音地域の現状とは相容れないと思うのですが。

@国土交通省が羽田新飛行コースの実機を使った試験飛行を実施へ
 国土交通省は今日、羽田空港の新陸上飛行コースの運用開始に向けた,乗客を乗せた実機飛行を行う、と発表しました。
 1月30日〜3月11日の期間内に北風・南風時にそれぞれ7日間程度行う、とのことです。騒音については測定日の翌営業日に速報、概ね3日後に詳細な測定結果をホームページで公表する、としています。
 下図は同省ホームページに載っていた騒音測定局設置図です。

 

@新型肺炎に罹患した男性は武漢の実家で肺炎を患っていた父親と濃厚接触
 昨日厚生労働省が発表した武漢帰りの男性が新型肺炎のコロナウイルスに感染した件ですが、この男性は中国籍で、武漢の実家に里帰りしていた、とのことです。
 この際に、父親が肺炎にかかっていた、とのことです。
 この新型肺炎については「人から人への感染は確認されていない」とのことですが、夫婦間や家族間での感染はあるようです。

@昨年の引渡機数はボー社が53%減、エアバスが8%増
 ボーイング社とエアバスの昨年1年間の民間機引渡数は,ボーイング社がB737MAX型機問題の影響で、昨年比53%減の380機となり、特にB737NG型機はわずか9機にとどまっています。
 一方、エアバスは同7.9%増の863機となって,過去最高を更新しました。

@サウスウエスト航空もB737MAX型機運航停止を6月6日まで延長
 米国のサウスウエスト航空は現地時間16日、B737MAX型機の運航停止期間を6月6日まで延長する、と発表しました。
 同航空のB737MAX型機所有機数は世界で一番多くなっています。


*1月16日

@運用時間延長後、初めての「カーフュー弾力的運用」発生
 今日未明、A滑走路の運用時間が延長されて、初めての「カーフュー弾力的運用」がありました。
 寧波発成田行きの「Spring Japan」102便が成田空港の混雑に伴う管制制限と、寧波での急患発生のため、今日午前0時5分に成田空港に到着したものです。
【コメント】「成田空港の混雑に伴う管制制限」とは、一体何を指すのでしょうか。成田空港に限らず、混雑空港のラッシュ時間帯ではスポットを出てから,離陸するまでに30分程かかるのは普通ですが。

@ティーウエイ航空が2月18日〜3月27日に、成田=パラオ線を定期チャーター便で運航
 今日の「FlyTeam」によりますと、ティーウエイ航空は2月18日から3月27日までの火・金曜日に成田=パラオ線を定期チャーター便として運航します。機材はB737-800型機を使います。

@国内で初めての新型肺炎の患者が発生
 厚生労働省は今日、中国・武漢で発生している新型肺炎を神奈川県在住の30代男性が発症していた、と発表しました。
 この男性は今月6日に武漢市から帰国し、3日から発熱していたことから医療機関を受診し、10日から入院していました。症状が改善したことから15日に退院しましたが、武漢に渡航歴があることから国立感染症研究所で検査したところ、陽性の結果が出ました。
 この男性は,武漢市の海鮮市場には行っていませんが,詳細不明の肺炎患者と濃厚接触の可能性があった、とのことです。

@武漢と成田空港を結ぶ便は週15往復
 新型肺炎が発生している武漢と成田空港を結ぶ便は週15往復運航されています。全日空が週(以下同じ)7往復、「Spring Japan」が3往復、中国東方航空が3往復、中国南方航空が2往復となっています。
 成田空港でも水際対策として、武漢からの入国者に対して、咳や発熱がある場合には、すぐに医療機関の診断を受けるように呼びかけ、皮膚の温度を表示するサーモグラフィーによる検査を実施しています。

@マレーシア航空が発注しているB737MAX型機25機の受領を保留
 昨日のYAHOO!ニュースによりますと、「ロイター通信(日本語版)」は昨日、経営再建中のマレーシア航空が、発注しているB737MAX型機25機について,受領を一時保留する、と発表しました。
 同航空は電子メールで「B737MAX型機の製造停止と運航再開の遅れにより、受注機の納入をいったん保留にした」と説明しました。

@インド民間航空省がエアインディアの運航継続を補償
 現地時間16日のNNA ASIA(日本語版)によりますと、経営難で民営化が計画されているエア・インディアですが、現地時間13日、インド民間航空省がツイッターで「国営航空エア・インディアの運航は民営化によって中断されることない」と声明を出しました。営業停止の懸念を払拭する狙いがあったとみられます。


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