2020年6月後半の出来事


*6月30日

@田村社長が、相も変わらず「第3滑走路は計画通り建設」
 成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長は昨日の記者会見で、「機能強化計画」について「第3滑走路の建設を、計画通りに進める」と述べました。
 また、今回の「2019新型肺炎」の影響について、影響がかなり長期になることを覚悟していること、また、「今後、国際線の発着回数が増えた場合に、現在の施設では対応が難しくなるが、工夫して対処する必要がある」と述べました。
 さらに、6月の1日〜20日の出国者数も前年同月比(以下同じ)で98.4%減、国際線発着回数が84.3%減、国内線発着回数は88.2%減と厳しい事を明らかにしました。
 25日の株主総会に提出を見送った配当金について、状況を見極めながら、今年の後半にも臨時株主総会を開いて、審議したいと述べました。
【コメント】国と NAA は住民に対する説明会で、耳にたこができる程、理由として「少子高齢化による、国の財政を建て直すために必要」と繰り返しました。
 しかし、考えてみますと、第3滑走路を建設して「50万回」に達するのが20〜30年後になるのであれば、今生まれた人たちは20才から30才になる事になります。
 今から、本気で、若者に対する対策を採れば、この人達が日本を救うことになるのではないでしょうか。第3滑走路の建設よりも、人口を増やす政策に国の財政を使うべき、と思うのですが。

@PCR検査待ちの機内待機で、折返し便の出発が4時間以上遅れる
 昨日のNHKニュースによりますと、成田空港で28日、「2019新型肺炎」の検査を受ける人が1000人以上と、1日としては過去最高となりました。
 このため、PCR検査の検体を採取するのに時間がかかり、4時間以上も遅れる便が出た、との事です。
 この影響で、中国から到着便した春秋航空機の乗客約100人は、数人程に分けて降機し、検体を採取しました。
 これにより、結局、折返し便の出発が4時間以上遅れ、運用時間を過ぎた昨日午前0時3分になった、との事です。
【コメント】昨日書いた内容を訂正しました。

@国際線旅客数が99.0%減、利用率も61.5ポイント減、日本航空5月実績
 日本航空が昨日発表した「JALグループ5月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)99.0%減の8295人、利用率が61.5ポイント減の18.0%となりました。
 一方、国内線では旅客数が92.5%減の24万3979人、利用率が51.3ポイント減の22.5%となっています。
 成田空港の国内線は全てが運休していました。
 運航実績では、国際線欠航率は±ゼロの0.0%、定時出発遅延率は3.5ポイント改善の5.4%となっており、国内線欠航率が0.2ポイント悪化の0.9%、定時出発遅延率が9.7ポイント改善の1.4%となりました。

@ノルウェー・エアシャトルがボーイング社に発注の97機をキャンセル
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、ノルウェーのLCC「ノルウェー・エアシャトル」は現地時間29日、ボーイング社に発注していた92機のB737MAX型機と5機のB787型機をキャンセルした、と発表しました。
 また、97機分の前渡し金の返還と、B737MAX型機の運航停止やB787型機のエンジン問題に対しての損害賠償を請求することも明らかにしました。金額は明らかにしていません。

@B737MAX型機の運航開始に向けた試験飛行が始まる
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間29日、B737MAX型機の運航再開に向けた試験飛行を開始した、と発表しました。
 FAAは声明で「重要な節目ではあるが、多くの重要な課題が残されている。必要な時間をかけて徹底的に調査する」としており、試験飛行後にその評価作業があり、9月までの運航再開を承認する可能性は低い、との事です。


*6月29日

@総旅客数は98%減、総発着回数は66%減に、5月運用状況
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「5月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(以下同じ)66%減の7545回、となりました。この内、国際線発着回数は61%減で、旅客便は85%減、貨物便は76%増、その他が5.25倍となっており、一方、国内線発着回数は86%減となっています。
 総旅客数は98%減の8万9640人で、国際線旅客数は98%減、この内、日本人旅客数と外国人旅客数は共に99%減でした。一方、国内線旅客数は94%減となっています。
 国際航空総貨物量は15%減の13万7766トンで、この内、積込量は25%減、輸出量は19%減となり、一方、取卸量は6%減、輸入量は±ゼロでした。
 給油量は60%減となりました。
【コメント】発着回数は貨物便とその他(どんな航空機の発着かわかりませんが)便の健闘が目立ちます。旅客数は本当に壊滅状態ですね。回復には相当の時間が必要ではないでしょうか。

@今日未明・0時03分に、春秋航空機が離陸
 今日未明、「カーフュー弾力的運用緊急事態(従来取り決め)」が発生しました。
 春秋航空の成田発上海行き6218便・A320型機が前便で、成田空港における「2019新型肺炎」の検疫の遅れによる大幅遅延のために、成田空港出発が遅れた玉突き遅延で、午前0時3分にA滑走路北側から出発したものです。
【コメント】今日のNHKニュースによりますと、遅れた原因は成田空港到着後の「2019新型肺炎」検体採取の、遅れのため、との事ですので、午後8時半に訂正いたしました。すみませんでした。訂正はこの文字色の部分です。

@26日、成田空港入国者で1人が感染確認
 厚生労働省は昨日、26日に成田空港から入国した栃木県居住の40才代男性が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 男性にはパキスタンでの行動歴があり、無症状との事です。

@イタリア政府が客席上部の貨物棚の使用を禁止
 今日の「Traicy」によりますと、イタリア政府は旅客の客席の上にある荷物棚の使用を禁止しました。したがって機内持ち込み手荷物は足元に置けるもののみになります
 理由は、この棚に荷物を入れることにより、乗客の乗り降りの邪魔になるため、との事です。この規定は外国の航空会社にも適用されます。
 ただ、乗客同士の間隔を確保出来るときには使用を許可する、との事です。なお、手荷物を機内預けにするときに料金はかからない、との事です。


*6月28日

@「11日のマレーシア航空の飛行コースずれは悪天候のため」と空港事務所
 2020年6月12日の出来事で書いた、11日午後11時42分に離陸した「マレーシア航空71便・A330-300型機」が、離陸後すぐに(多分、A滑走路南端から約3Km)飛行コースを西に変更して飛行していた件で、国土交通省成田空港事務所に問い合わせを行いましたが、この回答が19日にメールでありました。
 回答によりますと「6/11に成田国際空港から離陸いたしましたマレーシア航空71便の飛行経路に関して確認いたしましたところ、当該機は空港南側の悪天候空域を避けるため、やむを得ず飛行経路を西寄りにとったとのことです。」とのことでした。
【コメント】私がメールを迷惑メールに振り分けてしまい、気がつかずに遅れてしまいました。すみません。
 しかし、この回答で疑問が全て解消したわけではありません。マレーシア航空機の16分前にはNQ8535便が離陸しており、同便は正規の飛行ルートを飛んでいますので、この16分間で悪天候空域が急速に近づいたことになるからです。全くありえないことではありませんが、「そんなことある?」と言う疑問です。

@26日、成田空港入国者で1人が感染確認
 厚生労働省は昨日、26日に成田空港から入国した京都府居住の20才代男性が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 男性にはキルギスでの行動歴があり、無症状との事です。

@エールフランスがA380型機の退役を前倒し、26日にラストフライト
 エールフランスは現地時間26日、A380型機のラストフライトを行いました。
 当初予定では2022年に運航を終えることになっていましたが、「2019新型肺炎」の影響で、運航終了を前倒ししたものです。
 ラストフライトは関係者を乗せ、ドゴール空港からフランス国内を約2時間半飛行してドゴール空港に戻りました。
 写真は2010年9月に成田空港に飛来したエールフランスのA380型機です。

 


*6月27日

@全日空機がタイヤ1本パンクで着陸、A滑走路約30分閉鎖
 昨日の「リスク対策.com」によりますと、昨日午後3時頃、サンフランシスコ発成田行きの全日空7便・B777-300ER型機が右主脚のタイヤ1本がパンクしたまま成田空港に無事着陸しました。乗客・乗員に102人にケガはありませんでした。飛行中にこのタイヤの空気圧低下の警報が出ていた、との事です。
 このトラブルでA滑走路が約30分間閉鎖されました。

@24日と25日到着の成田空港「2019新型肺炎」感染確認は4人
 厚生労働省は昨日、24日に成田空港から入国した3人と、25日に成田空港から入国した1人の計4人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 24日の1人目は千葉県居住の20才代男性で、フィリピンでの行動歴があり無症状、2人目は居住地非公開の10代男性で、パキスタンでの行動歴があり無症状、3人目は居住地などが一切非公開で無症状との事です。
 25日は居住地非公開の20才代男性でパキスタンでの行動歴があり無症状との事です。

@日本航空が成田=サンフランシスコ線を7月1日から週2往復で開設
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空は夏季ダイヤ当初に開設する予定だった、成田=サンフランシスコ線を7月1日から週2往復で開設します。
 運航は成田空港発着が水曜と土曜日になります。

@エミレーツ航空が成田=ドバイ線を7月8日から再開
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、エミレーツ航空は現地時間26日、成田=ドバイ線の運航を7月8日から再開する、と発表しました。
 ただ、運航便数や機材は明らかにしていません。

@定期航空協会が機内での電子・加熱たばこの禁止を、改めて注意喚起
 定期航空協会は昨日、旅客機内での電子・加熱たばこの使用を全て禁止する事を明確化する、と発表しました。各航空会社の約款にも追加する、との事です。
 ジェットスター・J などは、すでに、ホームページで告知しています。

@タイのノックスクートが会社清算を発表
 タイのLCC 「ノックスクート」は現地時間26日、会社を清算する、と発表しました。同航空はすでに運航を停止し、従業員の大多数を解雇しています。
 これで、タイでの航空会社の破綻はタイ国際航空に次いで2社目となります。
 写真は成田空港第2ターミナルに駐機する同航空機です。

 


*6月26日

@23日と24日の成田空港「2019新型肺炎」感染確認は2人
 厚生労働省は昨日、23日に成田空港から入国した1人と、24日に成田空港から入国した1人の計2人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 23日は居住地非公開の40才代男性で、ドミニカ共和国での行動歴があり、無症状との事です。
 24日に判明したのは千葉県居住の10才代未満の女性で、パキスタンでの行動歴があり、無症状との事です。

@吉村大阪府知事「関空で1日2万件の検査体制を国土に要望」
 昨日、関西空港を視察した吉村大阪府知事は「関西空港で1日2万人分のPCR検査を目標に態勢を整えたい」と語り、水際対策の強化を7月中に国に要望する方針を明らかにしました。

@パキスタンでパイロットのおよそ3分の1が不正な免許取得者
 今日のNHKニュースによりますと、パキスタンのサルワル航空相は現地時間24日の記者会見で、政府が実施したパイロットに対する初期実態調査の結果を明らかにしました。
 これによりますと、国内のパイロット860人の内、262人が替え玉受験などで不正に免許を取得していた疑いがある、との事です。
 パキスタン航空の広報官はNHKの取材に対して、「パイロットのおよそ3分の1の約150人が不正に免許を取得した疑いがある」としています。
【コメント】これでは「事故が起こるのも当たり前」と言えますね。訓練や実技試験はどうなっているのでしょうか。

@ルフトハンザ航空の政府支援案が株主総会で承認、破綻免れる
 現地時間25日に開かれた、ルフトハンザ航空の臨時株主総会で、政府による救済案について審議しました。結局、救済を受け入れる議案が可決されました。
 一時は筆頭株主が救済案受け入れに反対する意向を表明していましたが、政府などの説得により賛成に回ったものです。
 これにより、約90億ユーロ(約1兆円)の救済を受け、政府が20%の株を所有する事になります。

@豪・ヴァージン航空の再建者が米「ベインキャピタル」に決定
 現地時間26日、経営破綻し民事再生法の適用を申請したオーストラリア・ヴァージン航空の管財人「デロイト」は、「米投資ファンドの『ベインキャピタル』が同航空を買収することで合意した」と発表しました。
 買収候補に選定されたもう1社の米国「サイラス・キャピタル・パートナーズ」は同日、買収提案を取り下げました。
 買収額や債務の額や返済方法については明らかにしていませんが、「ベインキャピタル」側は現経営陣の続投と、従業員の雇用も可能な限り維持する、としています。
 また、ヴァージンの債権者は今週、2社の買収案に対抗する債務再編案を管財人に提示していました。
 債権者会議は8月に予定しており、それまでに返済額を提示する、との事です。

@カンタス航空のA380型機は3年間は駐機したままに
 今日の「Fly Team」によりますと、カンタス航空は現地時間25日、所有する12機のA380型機を、景気動向が予見できる状況になるまで、少なくても3年間は運航再開しない方針を示しました。
 中には耐用年数が近づき、部品取りなどで解体される機体もあるようです。


*6月25日

@今日の「5月空港運用状況」の発表はなし?
 何時もですと、月の最終木曜日には社長の記者会見と、その月の「運用状況」の発表があるのですが、成田国際空港株式会社(NAA)のページには4時半現在、載っていません。どうしたのでしょうか。
 こんな事は、私の記憶にありません。「2019新型肺炎」で対面の記者会見が開けなくても、インターネット記者会見は開けますし、 NAA のページに「運用状況」を載せることには何の支障もないと思うのですが。

@「成田空港の旅客数が元に戻るのは2024年以降」とS&P 、 NAA を1ランク引き下げ
 今日の「日刊航空」によりますと、企業の格付けをする「スタンダードプアーズ(S&P)」は 12日付で、成田国際空港会社( NAA )の格付について、長期発行体格付と長期優先債券の格付を「A」に 1 ノッチ(段階)引き下げたことを発表しました。
 同社は「2019新型肺炎」の影響で、 NAAの利益やキャッシュフローが著しく減少することで、主要財務指標が大幅に悪化し、従来の想定よりも回復が遅れると判断した、との事です。
 同社の分析によりますと、成田空港の旅客数は2020年3月期比で、2021年 3 月期が50〜55%減、2022 年 3月期が同約 25〜30%減となり、2023 年 3 月期は15〜20%減となると予想しており、元に戻るのは2024年以降となるとしています。
【コメント】これが、合理的で冷静な見方ですね。このような中で「機能強化計画」を見直しもなく、しゃにむに強行しようとする姿勢はどんなものでしょうか。

@22日と23日の成田空港「2019新型肺炎」感染確認は6人
 厚生労働省は昨日、22日に成田空港から入国した3人と、23日に成田空港から入国した3人の計6人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 22日の1人目は埼玉県居住の60才代男性で、インドでの行動歴があり、無症状です。2人目は行動歴、居住地、性別、年齢が非公開で、無症状との事です。3人目は居住地非公開の10才代未満女性で、米国での行動歴があり、無症状とのことです。
 23日の1人目は宮城県在住の40代男性でパキスタンでの行動歴があり、無症状です。2人目は栃木県在住の40才代女性で、パキスタンでの行動歴があり、無症状との事です。3人目は栃木県在住の10才代未満の女性で、パキスタンでの行動歴があり、無症状との事です。

@「薄氷を踏む思いで対応している」と成田空港検疫所課長、21日には973人を検査
 昨日のNHKニュースによりますと、この所、成田空港での検疫件数が増加しており、21日にはこれまでの最高の973件に及びました。
 今後、国際線が徐々に回復するに連れて、成田空港検疫所の負担が増えていくことになります。
 今回、NHKに初めての取材が許可されましたが、現在は応援も含めて約160人がローテーションを組んで対応に当たっている、との事です。検疫所の仕事は検査だけではなく、指定一時待機所への案内や、検査結果の連絡、陽性者への2週間待機の要請などがあり、人員は現在でもぎりぎり、との事です。
 成田空港検疫所の櫻田課長は「入国者がどんどん増加していくと、待機場所がなくなってしまうおそれがある。薄氷を踏むような思いで対応しています」と話していました。

@ターキッシュエアの成田=イスタンブール線が7月4日から再開
 昨日の「Fly Team」によりますと、ターキッシュエアラインズは7月4日から成田=イスタンブール線を週2往復で再開する、との事です。

@全日空が成田=マニラ線を7月2日から再開
 全日空は今日、国際線の7月運航計画を変更し、成田=マニラ線を週3往復(月・水・土曜日)で運航再開することを発表しました。当面8月1日までとなります。

@昨年3月のジェットスター機重大インシデントは燃料タンク腐食防止剤が原因
 運輸安全委員会は今日、昨年3月29日に関西空港に着陸寸前の、ジェットスターのB787型機で発生したエンジントラブル(2019年4月3日の出来事参照)の重大インシデントについて、報告書を公表しました。
 これによりますと、原因は燃料タンクの腐食を防ぐための殺菌薬剤にある、との事です。同航空はこの殺菌作業を200飛行時間毎に実施していますが、前々日の27日に実施した作業で、十分に薬剤が燃料と混合すれば、規定通りの分量になるはずでしたが、薬剤が混ざり合わずにエンジンに送り込まれ、溶けない成分が結晶化して燃料を調整する部品に付着して、燃料が十分供給されなかったため、両エンジンの出力が低下したもの、との事です。
 同機は無事関西空港に着陸しました。

@4月22日のパキスタン航空墜落事故原因はパイロットと管制官のミスか
 今日のAFP通信日本語版によりますと、現地時間先月22日に起こったパキスタン国際航空8303便墜落事故調査委員会は、現地時間24日に暫定調査結果を発表しました。
 これによりますと、同機は1回目の着陸で高度が倍近く高かったため、管制官は着陸をやり直すように指示しました。これに対して、パイロットは着陸やり直しのために脚を上げ着陸復航を行いました。
 その際に、エンジンが滑走路と接触し、火花を散らしましたが、管制官はこの事実をパイロットに伝えませんでした。
 その後、2回目の着陸の際にはエンジンが機能を失い、滑走路手前に墜落した、との事です。
 着陸の際に機長と副操縦士は「2019新型肺炎」の話しをくり返し、しており、着陸操作への注意力が欠けていた、との事です。

@カンタス航空グループが約6000人のリストラを発表
 今日の共同通信によりますと、カンタス航空グループは現地時間25日、「2019新型肺炎」の影響により、ジェットスターと合わせて、約6000人の従業員を削減する、と発表しました。
 現在行っている国際業務関係の1万5000人の一時帰休も継続する、との事です。
 カンタス航空のCEOは「ほとんどの航空会社は生き残るためにリストラの必要がある。それはスリムでより競争力のある会社になることでもあり、今が行動する時だ」と述べた、とのことです。
 しかし、今日のブルームバーグジャパンによりますと、同航空は「5月時点で、来年12月まで現在の状況に耐える十分の資金流動性がある」と述べています。


*6月24日

@昨日の第3ターミナル、新しいショッピングスペース出現!
 昨日、久し振りに第3ターミナルと第2ターミナルを見てきました。
 第2ターミナルは相変わらず、人影もまばらでした。商店もほとんどが休業しています。
 展望デッキも閉鎖したままで、知らずに来た親子連れが、掲示を見て残念がっていました。
 第3ターミナルはピーチとジェットスター・J が路線を再開したこともあり、人の姿もかなり増えていました。
 驚いたのは下の写真のように、入口からフードコートに向かって歩いて行くと、左側のトイレを過ぎた中程に、突然、広い入口があり、その奧に広いショッピングスペースが現れたことでした。こんなに大きなスペースが隠れていたのか、と言う大きな規模でした。
 このスペースには従来から、通路の左側で営業をしていた本屋さんとコンビニがあり、フードコートの向かい側で営業をしていた土産物店が営業をしていました。
 お店の前の通路を挟んで、椅子とテーブルがある休憩スペースがあり、飲み物や食事をする人やパソコンで仕事をする人などが見られました。
 さらに、国内線保安検査場で、前にも載せた(2019年5月27日)サーモグラフィーを使った、体温測定が行われていました。なお、国際線保安検査場は閉められていました。
 フードコートでは3軒が営業していました。

  

  

@ NAA が機能強化に向けて組織の改編、「2019新型肺炎」の中でも猪突猛進
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、7月1日付で、組織の改編をする、と発表しました。「機能強化整備部」の設置と、「代替地整備推進室」の設置です。
【コメント】このような「2019新型肺炎」の影響で、空港の発着回数も、利用者も、壊滅的な状況ですが、あくまでも、機能強化の見直しや再検討をせずに、猪突猛進するつもりのようですね。神経を疑ってしまいます。

@22日の成田空港「2019新型肺炎」感染確認は1人
 厚生労働省は昨日、22日に成田空港から入国した1人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 この人は行動歴、居住地、性別、年齢を非公表としています。無症状とのことです。

@成田空港便を7月1日から8月31日に利用する人は「ライナー券」を500円に
 京成電鉄は22日、7月1日から8月31日まで、成田空港の航空便を利用する人が「スカイライナー」を利用する場合、通常は1250円の「ライナー券」を500円で販売する、との事です。夏休みの旅行を促進するキャンペーンとのことです。
 成田空港行きは搭乗の当日か前日、成田空港発は当日か翌日に利用出来ます。乗車券は別途必要となります。
 販売は各駅の「ライナー券」販売窓口と、青砥駅下りホームとなります。購入時には搭乗便の「Eチケット」などの提示が必要となります。

@国土交通省が EU 当局との「航空協定(BASA)」に署名、航空機の輸出入が敏速に
 国土交通省は昨日、現地時間22日に「民間航空の安全に関する日本国と欧州連合との間の協定(BASA)」への署名を行った、と発表しました。
 この協定は日本とEU間で新しい航空機や航空部品を輸出入する際の型式証明(TC)審査を、省略出来る協定です。今まではこのような場合に安全を確かめるために重複する数百項目の審査や試験も行うことにより、承認までに時間がかかっていました。
【コメント】当初は三菱スペースジェット(MSJ)の輸出を考えたもののようですが、今の所、使えるかどうか分かりませんね。


*6月23日

@ピーチが8月1日から成田=釧路線と成田=宮崎線を開設へ
 ピーチ・アビエーションは今日、8月1日から成田=釧路線と成田=宮崎線を、それぞれ1日1往復で開設する、と発表しました。
 これとは別に、成田=奄美線を8月7日〜16日まで期間増便し、1日2往復の運航とする事も発表しました。

@20日に成田空港で3人が「2019新型肺炎」陽性
 厚生労働省は昨日、20日に成田空港から入国した3人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 1人は台湾での行動歴がある東京都在住の20代女性、2人目は、インドでの行動歴がある東京都在住の10代未満女性、そして、3人目はパキスタンでの行動歴がある千葉県在住の10代男性です。3人とも無症状とのことです。

@全日空のA380型機が約3ヶ月ぶりに試験飛行
 全日空は昨日午後、所有しているA380型機2号機(JA382A)を約3ヶ月ぶりに飛行させました。
 旅客機は3ヶ月以上飛行しなかった場合は、かなり広範囲の整備となる「重整備」を行わなければなりません。この重整備を避けるための試験飛行でした。
 昨日の飛行時間は約26分間で、成田空港周辺を一周しました。
 なお、今日午後にはA380型機1号機である「JA831A」機が試験飛行を行いました。
 写真は航空科学博物館の展望デッキから撮った(昨日ではありません)2号機です。2号機は目が弓形の笑い顔なのですね。1号機は「お目々パッチリ」です。
 色はよく似ているので、並べてみないと分かりません。

 

@5月の全国輸出量は前年同月比38%減、18ヶ月連続マイナス
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、航空貨物運送協会がまとめた5月の輸出量は、前年同月比38%減の4万7487トンとなり、前年同月比マイナスは18カ月連続となりました。2月としては、2009年に次ぐ約11年ぶりの低水準となっています。

@エアアジア・ジャパンが7月31日まで全路線の運休を継続
 昨日の中日新聞によりますと、エアアジア・ジャパンは、「7月から運航を再開する」としていた、全便の運休を7月31日まで継続すると、発表しました。

@イージージェットがA320neo型機ファミリーの受領を後ろ倒し
 昨日の「Fly Team」によりますと、英国のイージージェットは、今年6月から2021年12月にかけて受領する予定だった、24機のA320neo型機ファミリーを2025年〜2027年度に後倒しすることでエアバスと合意しました。
【コメント】何時合意したのかは良く分かりません。4月には「2022年12月から受領する」事で一致していたようですが、これをさらに遅らすことになったようです。
 エアバスも相次ぐキャンセルや受領延期で、生産機数を落とし、1万人以上の削減を計画しているようです。


*6月22日

@19日と20日に成田空港で3人が「2019新型肺炎」陽性
 厚生労働省は昨日、19日と20日に成田空港から入国した3人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 19日にはアラブ首長国連邦での行動歴がある栃木県在住の10代男性と、米国での行動歴がある東京都在住の20代男性、そして、20日にはパキスタンでの行動歴がある埼玉県在住の10代男性です。3人とも無症状とのことです。

@「国際線再開は来年の冬までは難しい」とピーチCEO
 19日の「Aviation Wire」によりますと、ピーチ・アビエーションの新CEOに就任した、森氏は国内全路線を再開した19日に、同紙とのインタビューに答え、国際線の再開は「早くても来年の冬までは難しいだろう」との見通しを明らかにしました。
 また、初めてのA320neo型機を9月に受領すること、また、長距離バージョンとなるA321LR型機は「2019新型肺炎」の影響で受領が遅れ、来年になる見通しを明らかにしました。受領の時点で国際線の再開が出来ていない場合には、国内線に投入する考えも明らかにしました。


*6月21日

@LOTポーランド航空が7月3日から成田=ワルシャワ線を再開へ
 昨日の「Traicy」によりますと、LOTポーランド航空は成田=ワルシャワ線を7月3日より再開する、と発表しました。当初は週1往復としますが、15日以降は1日1往復に増便する計画です。
 写真は成田空港内を牽引車に引かれて移動するLOTポーランド航空のB787型機です。

 

@千葉地裁が覚せい剤持ち込みのスロバキア人を「検査が違法」として無罪判決
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、千葉地裁は19日、2018年12月に覚せい剤を成田空港に持ち込んだとして、覚醒剤取締法違反などの罪に問われたスロバキア国籍の男性被告に対して、無罪を言いわたしました。
 裁判長は「手荷物検査で、同意も令状もなく解体検査したことは、重大な違法性があり、解体検査で発見された覚せい剤に証拠能力はない」と指摘しました。

@日本航空がグループ全員に特別支援金を支給へ
 昨日の産経新聞によりますと、日本航空は7月初めにも、グループ社員のほぼ全員に対して、平均約15万円の特別支援金を支給する方針を固めた、との事です。
 同社は先に、夏のボーナスをほぼ半減する方針を発表し、組合にも提示しています。
 今回の給付金は在宅勤務が基本となる中、通信環境の整備費用としての意味合いや、「厳しい状況でも全社員と一緒に前に進みたいという経営陣の思い」(関係者)から給付が決まった、との事です。総額は約50億円になる、との事です。

@「三菱スペースジェットの開発は続けるべき」との記事が2本
 最近、三菱スペースジェット(MSJ)について、「ここで、三菱スペースジェット90型機の型式証明(TC)を早期に取得して、三菱スペースジェット100型機の開発を始めれば、リージョナルジェット市場ではライバルのいない、1強の状況になる。これはまたとない好機だ。開発を続けるべきだ。ここで、開発を断念すれば日本は旅客機市場への進出が出来なくなる」と言う趣旨の記事が2編出ています。
 一つは18日の「JBpress」に載った「三菱スペースジェットが勝てるこれだけの理由」で、
 もう一つは19日の「ニュースイッチ」に載った「MSJ開発費・人員ともに半減、三菱重工は投資余力があるのになぜ?」です。

@アエロメヒコ航空が「『チャプター11』の申請は決定していない」との声明
 今日の「Traicy」によりますと、現地時間20日、アエロメヒコ航空は声明を発表し「アメリカの連邦破産法第11条(チャプター11)の申請を決定していない」事を明らかにしました。
 これは.19日のブルームバーグ通信で、同航空が「チャプター11の申請を検討している」と伝えた事に対する声明となります。
 声明では「営業キャッシュフローを強化するための追加の資金調達先を特定しており、事業に影響を与えたり、中断させることなく、短中期的に債務の再編を成功させるための、様々な代替案を分析している」と述べています。


*6月20日

@成田空港5月貿易概況は輸出入ともにマイナス
 東京税関が17日に発表した「成田空港5月貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)7.4%減の6998億6800万円と、3ヶ月連続のマイナスとなっています。
 一方、輸入額は11.4%減の9474億9800万円とマイナスに転じました。

@18日も3人の感染確認、1人は発熱とおう吐
 厚生労働省は昨日、18日に成田空港に到着した3人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 愛知県の10代男性と、愛知県の30代女性と、居住地非公開の10才代の男性の3人です。行動歴は愛知県在住の2人はパキスタン、居住地非公開の男性は非公開となっています。
 愛知県の10代男性は発熱とおう吐があり、他の2人は無症状とのことです。

@航空貨物の「2019新型肺炎」特需もそろそろ頭打ち
 今日の「ロイター通信(exciteニュース)」によりますと、この所、「2019新型肺炎」の医療関係品などを輸送するために、活況を呈していた航空貨物ですが、この輸送も一段落し、旅客便の回復と共に旅客便の貨物室による輸送も増えてきている、との事です。
 このため、貨物運賃も下落傾向になってきている、との事で、今まで旅客便の減収の一部を貨物便で補ってきた各航空会社にとって、頭の痛い所、との事です。
【コメント】この所、成田空港にも定期便として乗り入れていない、珍しい航空会社がたくさん来ていました。下の写真はカナダの「カーゴジェット」です。

 

@「5000億円調達のメドがついた」「整理解雇者の内100人は再雇用」と日本航空株主総会
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、昨日開かれた日本航空の株主総会で、赤坂社長は資金繰りについて、5000億円の資金調達にメドがついたこと、その内の2000億円はすでに調達していることを明らかにしました。これにより「安定的な事業運営に必要な額を確保」と述べました。
 また、2010年の経営破綻の際に整理解雇したパイロット81人と客室乗務員84人の合計165人について、経験者採用で関連会社も含め約100人を再雇用したことも明らかにしました。整理解雇された客室乗務員が、株主としてこの問題を解決するように質問したのに対し、赤坂社長は「再雇用で解決する。全力で取り組みたい」と答えました。
 最後に中間配当は1株当たり55円とするが、期末配当は無配とすることも含め、会社側提案が了承されました。

@南米の「LATAM航空アルゼンチン」が全ての運航を停止
 今日の「Traicy」によりますと、現地時間19日、南米の「LATAM航空アルゼンチン」は無期限に運航停止した、と発表しました。
 同航空は、先月26日に米国・ニューヨークの連邦破産裁判所に米連邦破産法11条を申請した「LATAM航空グループ」の一員ですが、この時の申請には含まれていませんでした。
 同航空はアルゼンチンの国内12路線を廃止し、国際旅客便や貨物便はグループ内の他社が運航を継続する、との事です。


*6月19日

@昨年4月10日に起こった放射性物質紛失は「レベル0」との評価
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、昨年4月10日に成田空港内で起こった放射性同位元素(ニッケル 63)を含むIMS(イオンモビリティスペクトラム)セル 1 台の所在不明事案(2019年4月10日出来事参照)について、原子力規制委員会より「INES1 レベル 0(安全上重要でない/評価尺度未満)」である旨の評価を受けた、と発表しました。

@17日の入国者で「2019新型肺炎」感染者は3人
 厚生労働省は昨日、17日に成田空港から入国した3人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 3人は千葉県在住の20代男性と茨城県在住の50代男性と埼玉県在住の20代男性です。
 行動歴ではそれぞれ、インド、非公開、パキスタンとなっています。3人とも無症状、との事です。

@ピーチが今日から全路線の運航を再開、成田空港路線は8路線
 ピーチ・アビエーションは今日から国内線全路線の運航を再開しました。成田空港路線は札幌線、関西線、福岡線、鹿児島線、長崎線、奄美大島線、沖縄線、石垣線の8路線になります。路線によっては夏季ダイヤからの減便があります。
 今後、7月22日からは夏季ダイヤの全路線、全便を再開し、8月1日からは増便する、との事です。
 写真は第3ターミナルのピーチ自動チェックイン機です。

 

@ジェットスター・J が今日から成田空港3路線を再開
 今日から、ジェットスター・Jの成田空港路線の内、下地島線、関西線、沖縄線が再開されました。それぞれ1日1往復となります。
【コメント】今日から国内の移動自粛が解除されました。これから、国内線の運航が続々と再開されることになると思います。心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。
 各航空会社はこれを前に、航空機内での感染リスクが小さいことを強調しています。この事に間違いはないと思うのですが、心配は人々の移動による感染拡大のリスクですね。
 1月下旬からの「春節」を見込んだ“非常に緩い”「2019新型肺炎」感染対策のように、経済活動を優先すると、感染拡大の第2波・第3波を招きかねません。国の感染防止策強化をお願いすると共に、人の多いところでのマスク着用など、旅行者も自己管理を徹底しましょう。

@5月の訪日外国人は1700人、出国日本人は5500人
 観光局が17日に発表した「5月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)99.9%減の1700人となりました。
 一方、出国日本人数は99.6%減の5500人でした。
【コメント】訪日外国人数も出国日本人数も壊滅的ですね。国際線の再開は、日本と相手国の感染状況が日々変わってきますので、簡単ではありませんね。ワクチンや特効薬の開発が鍵になるのではないでしょうか。

@ IAG 傘下の「レベル・ヨーロッパ」が経営破綻
 今日の「WING DAILY」によりますと、ヨーロッパのブリティッシュ・エアウェイズやエアリンガス、イベリア航空らを傘下に抱える業界大手のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)傘下の、オーストリアを拠点とする「レベル・ヨーロッパ」航空が、現地時間18日、経営破綻しました。
 同社は3月から運航を停止していましたが、オーストリアの事業は同日に全ての取引を停止しました。


*6月18日

@2019年度の「カーフュー弾力的運用」は43件、運用時間拡大後は2件
 昨日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)がこの程まとめた、2019年度「カーフュー弾力的運用」件数は43件となりました。
 昨年の10月27日に、A滑走路の運用時間が延長され、翌日午前0時から同0時29分までに発生した件数は2件だった、との事です。この2件は共に、「Spring Japan」の寧波発成田行きでした。

@16日の入国者で「2019新型肺炎」感染者は2人
 厚生労働省は昨日、16日に成田空港に入国した、茨城県の男性と埼玉県の男性が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 行動歴はそれぞれフィリピンとパキスタンとなります。2人とも無症状とのことです。

@ IATA が空港での感染検査で、1時間以内の判定を求める
 国際航空運送協会(IATA)は現地時間17日、「2019新型肺炎」の検査基準を策定した、と発表しました。
 それによりますと、空港では結果が出るまでに1時間以内にすべきとし、理想的には渡航開始前、出発時に検査を実施すべき、としています。
【コメント】これなら、入国時に1時間待機してもらえば、陽性者が全国各地に散らばる恐れがなくなりますね。
 長崎県は昨日、関西空港から入国した中国人技術者グループが、専用バスで長崎県に移動する途中で、1人の陽性が判明したことについて、厚生労働省に結果が出るまで空港に待機させるように、と改善を求めました。

@ベトナム航空が日本路線の運休を7月31日まで継続
 今日の「Traicy」によりますと、ベトナム航空は再開を目指していた日本路線について、両国の出入国規制が条件に合わないため、運休を7月31日まで継続する事を明らかにしました。

@北京市の「2019新型肺炎」感染拡大で北京便1225便が欠航
 昨日の「AFP通信 日本語版」によりますと、北京の広大な食品卸売市場「新発地」で始まったとみられる集団感染により感染者が増え続け、現地時間17日に北京を発着する予定の約70%に当たる1255便が欠航となりました。
 また、17日からは全ての学校が閉鎖され、オンライン授業が再開された、との事です。

@マニラ発関西行きのセブ・パシフィック航空機が燃料漏れの疑いで那覇空港に緊急着陸
 今日の「日刊航空」によりますと、昨日午後1時27分頃、マニラ発関西行きのセブ・パシフィック航空・A330-300型機が、那覇空港の北約280Km付近を飛行中に「右主翼から燃料が漏れている可能性がある」として、緊急事態を宣言して、同2時20分に那覇空港に無事緊急着陸しました。
 同機は点検整備後、関西空港に向かいました。同便は貨物便で乗客は乗っていませんでした。

@米国・サウスウエスト航空が「今後2年間は事業を継続出来る」
 現地時間17日の「ロイター通信(exciteニュース)」によりますと、米国のサウスウエスト航空は、現在の現金保有額と139億ドル規模の短期投資と6月に想定される日々の現金消費約2000万ドルを基に評価したところ、今後2年間は事業継続が可能、と発表しました。
【コメント】最近のニュースでは「航空会社の危機」ばかりですが、サウスウエスト航空ではどのような経営で、このような余裕を生み出したのでしょうか。

@ルフトハンザ航空の危機は続く、筆頭株主が公的支援に反対
 昨日の「Newsweek(日本語版)」によりますと、ルフトハンザ航空の筆頭株主が、先にまとまった公的支援案に反対することを明らかにしました。
 会社側は、「現地時間25日には株主総会が開かれるが、公的支援を含む提案が否決された場合、破産申請による資産保全を迫られる可能性がある」と表明しました。
 総会では、株主の50%以上が出席した場合には「過半数の賛成」で会社案が可決されますが、50%未満の出席では、可決するには「3分の2以上の賛成」が必要となります。出席者は50%に達しない見通し、との事です。


*6月17日

@アエロメヒコ航空が7月3日から成田=メキシコシティ線を再開へ
 今日の「Fly Team」によりますと、アエロメヒコは現地時間16日、成田=メキシコシティ線を7月3日から週2往復(成田発着 金・日曜日)で再開する、と発表しました。

@成田空港5月国際総貨物取扱量は2ヶ月連続のマイナスに
 東京税関が今日発表した「成田空港5月国際貨物量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)15.1%減の13万7766トンと、2ヶ月連続のマイナスになりました。
 積込量は25.3%減と3ヶ月連続マイナス、輸出量は38.9%減となり、取卸量は6.1%減と2ヶ月連続のマイナス、輸入量は3.3%減となっています。

@15日の感染確認者は2人
 厚生労働省によりますと、15日に成田空港に到着した2人が「2019新型肺炎」に感染していた、との事です。
 居住地は神奈川県と福島県となっており、行動歴は1人が米国、もう1人がインドネシアでした。2人とも無症状、との事です。

@ NAA が国土交通大臣を引受人とする300億円の新株発行へ、株主総会は開かず
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「第16回株主総会についてのお知らせ」を出しました。今年の株主総会を開催せず、「全ての株主から書面または電磁的記録による同意の意思表示を求めることとし、全ての株主から同意が得られた場合には、株主総会の決議及び株主総会への報告があったものとみなして取り扱うこと」としています。
 この中で、国土交通大臣を割り当て予定者とする新株39万4736株を、1株当たり7万6000円で発行する、としています。総額は約300億円となります。

@ジェットスター・J が7月23日から国内全路線を再開へ
 ジェットスター・J は昨日、国内線の運航再開日を発表しました。これによりますと、7月23日からは全路線の運航を再開させることになります。
 今日の「日刊航空」によりますと、これにより、7月下旬(22日〜31日)の国内線減便率は19.5%まで回復することになります。
 一方、国際線は全路線の運休を継続します。

@シンガポール運輸大臣が「チャンギ空港第5ターミナル建設計画を2年間棚上げ」
 16日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、シンガポールの運輸大臣は現地時間16日、チャンギ国際空港の第5ターミナル建設(2030年代の完成予定)を、少なくても2年間棚上げする事を明らかにしました。
 「新型コロナウィルス流行による航空業界への影響を見極め、保安・航空会社のニーズにあわせた新ターミナルの設計変更を検討する」との事です。
【コメント】このように、「2019新型肺炎」による厳しい情勢の中で、冷静に対処する国や会社もありますが、国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)は、「成田空港の機能拡張計画は予定通り進める」の一点張りです。
 この情勢の中で、冷静に周辺住民と国民全体のために何が必要で、何が不必要なのか考えるべきと思います。

@ベトナム航空が「ジェットスター・パシフィック」を「パシフィック航空」に
 昨日の[NNAASIA(日本語版)」によりますと、ベトナム航空は現地時間15日、完全統合させる「ジェットスター・パシフィック」のブランド名を「パシフィック航空(Pacific Airlines)」とする、と発表しました。ロゴもベトナム航空に合わせ変更する、との事です。


*6月16日

@またまた、10人の感染確認者、空港検疫の体制強化がなければ全国に第2波か
 昨日の厚生労働省によりますと、13日と14日に成田空港に到着した人の内、10人が「2019新型肺炎」に感染していた、との事です。
 居住地は愛知県が4人。宮城県が3人、千葉県が2人、埼玉県が1人となっており、行動歴は10人全員がパキスタンです。10人とも無症状、との事です。
【コメント】この所の成田空港における、感染確認者は2日連続で10人以上となっています。7日の14人と合わせると3回目になります。
 6月3日の出来事でも取り上げたように、「空港での感染確認が10人以上出れば、3ヶ月後に大流行が起こる確率はほぼ100%」と予測する学者もいます。
 ここで、手を打たなければ、全国的にどこでも大流行が起こるのではないでしょうか。特に気になるのは、検査結果が出るまでに「公共交通手段を使わなければ、移動出来る」点です。
 早く帰りたいのは、誰しも同じですが、検査のスピードを上げるとか、空港近くの指定施設で結果が出るまで待機してもらう必要があるのではないでしょうか。
 そして、陽性だった場合は空港近くの指定施設で14日間の療養に入るとか、特別の対策を施した車両で居住地へ移すなどの対策を、至急、採る必要があると考えます。

@ NAA がB滑走路閉鎖で、滑走路の補修・修理工事を昼間に実施する、完成は7月
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は、B滑走路の全面的な改修・補修工事を昨年11月から行っていますが、B滑走路が閉鎖された事から4月10日以降は、それまで深夜・早朝時間帯に行っていた工事を、昼間の時間帯に行っている、との事です。
 これにより、工事の完了は7月を予定し、工費は約11億円になる、との事です。
 写真は4月24日に、B滑走路北端にある「東雲の丘」から撮ったものですが、ここに駐機されていた航空機はなく、「この時は工事が行われていた様子はありませんでした」と書きましたが、写真を見直したところ、下の写真のように、かなり遠くの南側で工事車両が働いていました。右端の遠くに管制塔が見えます。

 

 

@三菱重工が多額の費用がかかるスペースジェットの試験飛行を来年度に繰り延べ
 今日の「日刊航空」によりますと、昨日、三菱重工が明らかにした三菱スペースジェットについての今後の方針ですが、今年度の試験飛行は経費削減のために行わず、本格的な型式証明(TC)試験飛行等は来年度以降に再開する方針、との事です。
 また、米国での拠点閉鎖ではワシントン州レントンの米国本社とカナダ・ケベック州モントリオールのオフィスを閉鎖し、試験飛行拠点のモーゼスレイク・フライトテスト・センターに機能を統合する、との事です。

@カンタス航空がベトナムの事業から撤退へ
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、カンタス航空はベトナムでの関連会社「ジェットスター・パシフィック」の株式を、共同経営のベトナム航空に持ち株を売却し、ベトナムから撤退することが明らかになりました。「2019新型肺炎」の影響で、不採算事業を見直した結果、との事です。
【コメント】同じ立場にあるジェットスター・J はどうでしょうか?

@ルフトハンザ航空が約2万2000人の削減を提案
 ルフトハンザ航空は現地時間15日、「2019新型肺炎」による需要減少のため、全社員の16%に当たる約2万2000人が余剰となる、と発表しました。
 内訳はパイロットや客室乗務員が約5000人、本社部門が約4500人、整備子会社が約4500人、ケータリング子会社が約8300人としています。
 今後、労働組合とワークシェアリングの導入などについて協議に入り、出来るだけ削減数を縮小したい、との事です。


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