2020年7月後半の出来事


*7月31日

@成田空港7月速報値(25日まで)国内線は先月の倍も、国際線は「回復とは言えず」
 今日のNHKニュースによりますと、 NAA は昨日「成田空港では7月に入り発着回数が6月よりも増えている」と発表しました。
 特に、国内線はピーチとジェットスター・Jが全路線の再開を行った影響などで、6月の発着回数680回よりも倍を超える勢いで増加し25日時点で1449回となっている、との事です。
 しかし、 NAAでは「国際線は引き続き厳しい状況だ。国内線は増加してはいるが、『回復した』とは言えず、今度も動向を注視していきたい」としています。

@セブパシフィック航空が明日から成田=マニラ線を再開
 昨日の「Traicy」によりますと、セブパシフィック航空は8月1日から成田=マニラ線を再開します。運航は週2往復(水・土曜日)となります。

@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が28日帰国者で1名、26日帰国者で1名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が28日帰国者で1名、29日帰国者で1名だったことを明らかにしました。
 28日に判明した人は神奈川県居住の20才代男性で、行動歴は非公表となっています。
 29日に判明した人は居住地と行動歴が非公表の20才代男性です。両者共に無症状との事です。

@ヒースロー空港の第3滑走路建設は不透明に、成田空港では?
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、英国・ロンドンのヒースロー空港では「2019新型肺炎」の影響により、第3滑走路の建設計画がさらに、視界不良となっている、との事です。
 環境問題で係争中であることに加え、「2019新型肺炎」による需要激減が追い打ちをかけている、との事です。
 裁判闘争は環境保護団体やロンドン市長が提起した差し止め訴訟で、英控訴院は2月「気候変動対策が十分に考慮されていなかった」として、空港拡張計画は違法との判断を示しました。
 また、同空港の最大顧客であるブリティッシュ・エアウェイズは、建設費の高騰が利用料金に跳ね返る懸念を重ねて示してきました。同航空の親会社である「 IAG 」のウォルシュ最高経営責任者(CEO)は、5月に「この状況で第3滑走路は不可能になった」と発言し、実現は困難との認識を示しました。
【コメント】昨日も書きましたが、成田空港でも今やるべき事は人々の命を守る「2019新型肺炎」対策と思います。需要の、2019年度水準への回復は2024年頃になるのですから、見直す時間は十分取れると考えられます。

@運輸安全委員会が昨日、3つの報告書を公表
 運輸安全委員会は昨日、旅客機の事故と重大インシデントについての3つの報告書を公表しました。
 218年5月24日に熊本空港の南西約6Kmで起こった熊本発羽田行きの日本航空B767型機のエンジン部品が落下した重大インシデントですが、原因はエンジン内部ブレードのコーティング層に生じた高熱腐食により、亀裂が発生し、破損して分離し、このブレード部品が他のブレードの破損を発生させたことによるものとのことです。亀裂の入った場所は通常の定期点検では見られない場所だった、との事です。
 また、落下した部品は合計約73Kgになった、との事です。
 2018年4月11日に、バンコク発羽田行きのタイ航空B747-400型機が着陸の際に、高度が下がりすぎ、対地接近警報装置の警報が出たため、着陸をやり直した重大インシデントです。
 海上の標識を確認しながら行う羽田空港への着陸に不慣れな機長が、真夜中の着陸でもあり、水平方向への飛行コースを修正する事に注意を集中し、高度の低下に気付かず対地接近警報装置が作動したものとのことです。
 高度は一番低くなったときには約85mになっており、前方には約70mの風力発電の塔があった、との事です。同機には乗客・乗員383名が乗っていました。
 2019年5月2日に起こった、仁川発成田行きのティーウエイ航空B737-800型機が、茨城県常陸太田市付近で、機体が大きく揺れ、安全確認中の客室乗務員1名が転倒して右足首を負傷したものです。

@日本航空の6月国際線旅客数は98.1%減、国内線は79.0%減
 日本航空が昨日発表した「JALグループ6月マンスリー^レポート」によりますと、
 国際線では、旅客数が前年同月比(以下同じ)98.1%減の9万5410人、利用率は56.3ポイント減の27.7%となっています。一方、国内線では旅客数が79.0%減の64万2598人、利用率は30.5ポイント減の41.6%となりました。
 成田空港の国内線は全便運休していました。
 運航状況は国際線では欠航率が±ゼロの0.0%、出発遅延率が10.5ポイント改善の5.1%となり、国内線では欠航率が0.2ポイント改善の0.4%、出発遅延率が7.7ポイント改善の2.0%となっています。
 写真は7月21日の成田空港整備場前に駐機する日本航空機です。

 

@タイの LCC 「ノックエア」が経営破綻
 タイのLCC 「ノックエア」は、破産法に基づく会社更生手続きを中央破産裁判所に申請したと発表しました。
 すでに裁判所側はこの申請を受理しており、今後、裁判所のもとで経営再建を進める、との事です。
 これで、タイでは航空会社の経営破綻は3社目となります。

@エアバスの4〜6月四半期は、純損益が14億3800万ユーロの赤字に
 エアバスが現地時間30日に発表した、4〜6月期決算によりますと、純損益が14億3800万ユーロ(約1800億円)の赤字となりました。これで、3連続四半期が赤字になった、との事です。
 「2019新型肺炎」の影響で、世界の航空会社の経営が悪化し、旅客機に対する重要が大幅に落ち込んだことが原因となります。


*7月30日

@6月運用状況で発着回数68%減、旅客数96%減、機能強化計画は一旦白紙に戻すべき
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「6月空港運用状況」によりますと。
 総発着回数は前年同月比(以下同じ)68%減の6940回となりました。この内国際線旅客便は85%減、貨物便は52%増となっています。
 国内線発着回数は84%減でした。
 総旅客数は96%減の14万2259人で、この内、国際線旅客数は97%減となり、日本人は98%減、外国人も98%減でした。
 国内線旅客数は89%減でした。
 国際航空貨物量は18%減で、この内、積込量は27%減、取卸量は10%減となっています。
 給油量は64%減でした。
【コメント】国際航空運送協会(IATA)も「回復するのは2024年になる見込み」と発表しています。しかも、「国際線が2019年の水準に戻るかどうかも分からない」としています。
 これでも、 NAA の田村社長は、相変わらず「機能強化計画は予定通り進める」と言うのでしょうか。冷静に考えれば、この状況を考慮して、今後、どのようにすべきか熟慮するのが経営者としての責務ではないでしょうか。

@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が29日帰国者で13名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が28日帰国者で13名だったことを明らかにしました。
 居住地は非公表5名、神奈川県3名、東京都と千葉県が各2名、埼玉県が1名となっています。
 行動歴はインドが7名、非公表が5名、フィリピンが1名となっています。13名全員が無症状との事です。

@三菱重工は今年度は「スペースジェット」の試験飛行を見送る方針
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、三菱重工は開発中の「スペースジェット(SJ)」の型式証明(TC)取得のための試験飛行を今年度中は見送ることにした、との事です。
 「2019新型肺炎」の流行で試験地のモーゼスレイク・フライトテスト・センター(今もこう呼ばれているかりませんが)に試験6号機を運び込むことが出来ないため、としています。これにより、2021年の全日空への初号機納入は難しくなる、との事です。

@コロナ世界第2位のブラジルが観光を認める
 今日のロイター通信(BLOGOS)によりますと、ブラジル政府は現地時間29日、世界各国からの観光客を、健康保険に加入さえすれば、全面的に受け入れる、との方針を出し、国際空港を再開しました。
 現在、ブラジルは「2019新型肺炎」の流行では米国に次いで世界ワースト第2位になっています。
【コメント】これは、何でしょうね。「コロナ免疫獲得ツアー」とでも言ったものでしょうか。「死亡してもブラジルは責任を取りませんが」と言うことなのでしょうか。“経済活動優先”もここまで来ると、まともではありませんね。

@ボーイング社の第2四半期決算は23億9500万ドルの赤字に
 ボーイング社は現地時間29日、第2四半期の決算を発表しましが、純損益は、前年同期よりもわずかに縮小したものの、23億9500万ドル(約2500億円)の赤字となりました。
 これを踏まえて、民間機生産の縮小も発表し、納入停止が続くB737MAX型機は、年内は低レートでの生産を続け、2021年に月産31機まで引き上げる一方、B787型機は2021年に月産6機。B777型機は2021年に月産2機に引き下げる。また、B777X型機の納入開始は1年後倒しして2022年にとする、としています。
 また、B747型機は2022年に生産終了となります。


*7月29日

@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が26日帰国者で1名、27日帰国者で4名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が26日帰国者で1名、27日帰国者で4名だったことを明らかにしました。
 26日帰国者は神奈川県居住の30才代男性でスペインでの行動歴があり、無症状との事です。
 27日帰国者は千葉県居住者が3名、非公表が1名で、行動歴はフィリピンが2名、インドと非公表が各1名でした。4人共に無症状との事です。

@今日から羽田空港と成田空港の一部で唾液を使った抗原検査始まる
 厚生労働省は今日から、羽田空港と、成田空港の一部で唾液を使った「2019新型肺炎」の抗原検査を始めました。
 この検査では約1時間で結果が出る、との事で、1日当たりの検査数を増やす事ができます。

@全日空の第1四半期決算で1565億円の赤字に、自己資本比率が7.6ポイント減の33.9%
 全日空が今日発表した「2021年3月期第1四半期(4〜6月)の連結決算」によりますと、
 売上高は前年同期比(以下同じ)75.7%減の1215億円、営業損益が1590億円の赤字、経常損益が1565億円の赤字、純損益も1088億円の赤字となりました。
 国際線では旅客数が96.3%減の9万1000人、利用率は49.2ポイント減の26.2%となっています。国内線では旅客数が88.2%減の127万8000人、利用率が37.2ポイント減の29.9%となっています。また、 LCCでは旅客数が91.0%減の17万3000人、利用率は50.4ポイント減の35.3%となりました。
 財務状況では有利子負債残高が5160億円増の1兆3589億円となり、自己資本比率が7.6ポイント減の33.9%となりました。
 さらに、現金および現金同等物期末残高は3219億円増の5418億円となっています。

@日本航空が来年春の新卒者募集中止を正式に発表
 日本航空は昨日、5月27日に「中断」を発表していた2021年度のパイロットを除く新卒採用者募集を、中止する、と正式に発表しました。
 「『2019新型肺炎』の流行感染の終息が見通せず、その影響が長期にわたる事が懸念されるため」としています。
 この中止は、日本航空本体だけでなくグループ会社全体になります。
【コメント】「2019新型肺炎」の影響が来年の新卒者の就職にも暗い影を投げかけることになりますね。

@日本航空が「トリップアドバイザー」の「ベストエアライン」で4位に
 日本航空は昨日、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が毎年発表する「世界のベストエアライン2020」で第4位に選ばれた、と発表しました。
 また、「日本のベストエアライン」と「アジアのメジャーエアライン」も受賞しました。
 このランキングは同サイトが昨年1月から1年間に世界中の旅行者から投稿された口コミ評価を、独自のアルゴリズムで集計したものです。

@ IATA が世界航空業界の回復を2024年と、1年後倒し
 国際航空運送協会(IATA)は現地時間28日、「2019新型肺炎」からの需要回復基調に入るのが、従来見通しよりも1年遅れ2024年になると発表しました。
 IATAのジュニアック事務総長兼CEOは声明で、「旅客数は4月に底を打ったが、回復の力は非常に弱く、改善がみられるのは国内線のみで、平時には世界の航空需要の3分の2近くを占める国際線は、事実上存在しないままだ。世界の多くの地域でCOVID-19が依然として増加している。回復に要する期間が長くなり、航空業界と世界経済にさらなる痛みをもたらすことを示唆している」と述べました。

@ユナイテッド航空がハブと地方を結ぶ地域航空会社削減を通知
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」はユナイテッド航空が同社のハブ空港と地方空港とを結んでいる、地域航空会社「エクスプレスジェット航空」と「コミュートエア」に対し、どちらか一方との業務提携を終了する方針を伝えた、との事です。
 ユナイテッド航空が「2019新型肺炎」の影響で「より小さな航空会社」を目指すとの計画から出てきている、との事です。両地域航空会社は共に、ユナイテッド航空が唯一の提携先であり、提携を打ち切られた場合には大きな影響を受ける、との事です。


*7月28日

@26日午後11時前に「 UL455便 」がA滑走路南端を過ぎて、すぐに西に旋回
 26日の午後11時以降の運航便をチェックしていた所、午後10時49分に南側から離陸したスリランカ航空455便が、A滑走路南端を過ぎたと思われる頃に、突然南西に向きを変えて飛行しました。
 下の「Flightradar24」の航跡図にあるとおり、そのまま、八街市→東金市→市原市→木更津市と通過して東京湾に抜けていきました。
 この様な飛行コースは2019年7月の「成田空港 最新標準飛行コース」にはありません。前後に離陸した航空機はいつも通りの飛行コースを飛んでいますので、「悪天候」は考えられません。
【コメント】以前、八街市に住んでいる本会会員から「住んでいる人が、『夜の航空機騒音がうるさい』と言っているので調べてくれ」との連絡があり、その人の自宅を訪問し。話を聞きました。
 この人の家は八街市でも富里市との境界に近いところで、標準飛行コースで言えば、南に離陸して太平洋上から旋回して佐倉市の「テトラポイント」に向かう航路にありましたが、このあたりですと、高度がかなり高く、当日に飛んだ航空機の騒音は睡眠の妨げになる程ではないと感じました。
 しかし、26日のスリランカ航空455便の飛行コースですと、高度も低く、かなり大きな音が響いたのではないかと思います。
 この件については、昨日、航空局に問い合わせのメールを出しました。
 こんな飛行を認めていると、騒音を周辺地域にまき散らし、運航の安全性にも影響があるのではないか、と考えられます。

 

@深セン航空が成田=深セン線を26日から再開
 今日の「Fly Team」によりますと、中国の深セン航空は26日から成田=深セン線を再開しました。
 当面、週1往復(日曜日)となります。機材はA300-300型機を使います。

@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が25日帰国者で9名、26日帰国者で4名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が25日帰国者で9名、26日帰国者で4名の合わせて13名だったことを明らかにしました。
 25日は千葉県居住が5名、東京居住が2名、埼玉県居住と非公表が各1名となっており、行動歴ではフィリピンとバングラディシュが各4名、非公表が1名となっています。9人とも無症状との事です。
 26日は千葉県居住者が2名、東京居住者と茨城県居住者が各1名となっており、行動歴はインドと非公表が各2名となっています。4名とも無症状との事です。

@4〜6月期決算で全日空は1600億円の赤字、日本航空は1200億円の赤字の模様
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、全日空の4〜6月期決算が最終損益で1600億円程度の赤字になったものと見られています。売上高は前年同期比8割減の1200億円台となった模様、との事です。
 一方、日本航空の4〜6月期決算は最終損益が1200億円程度の赤字となった模様、との事です。売上高は約8割減となった模様です。


*7月27日

@日本貨物航空機が落雷に遭い、引き返し、今日0時53分に着陸
 昨日深夜(今日未明)、「緊急事態(従来取り決め)によるカーフュー弾力的運用」が発生しました。
 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空134便・B747-8F型機が、離陸後約20分の太平洋上で落雷に遭い、トラブルが発生しました。
 このため、同機は成田空港に引き返し、今日午前0時53分にA滑走路北側から緊急着陸したものです。
 なお、同便は貨物専用便ですので乗っていたのは運航乗務員5人のみでケガなどはありませんでした。
 下は同便の離陸から着陸までの軌跡です。太平洋上で旋回しながら燃料を投棄し、機体を軽くしての着陸だったようです。

 

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は24日に3名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が24日帰国者で3名だったことを明らかにしました。なお、この3名は26日の3名とは別人です。
 1人目は東京都居住の30才代女性で、ペルーでの行動歴があり、無症状との事です。
 2人目は埼玉県居住の20才代男性で、パキスタンでの行動歴があり、無症状との事です。
 3人目は埼玉県居住の10才代男性で、パキスタンでの行動歴があり、無症状、との事です。

@日本航空機が羽田空港でオイル漏れ、20便が最大15分遅れる
 今日午前9時40分頃、熊本発羽田行きの日本航空622便・B737型機の主脚付近からオイルが漏れているのが確認され、D滑走路が午後0時半頃まで閉鎖となりました。
 この影響で20便に最大15分の遅れが出ました。
 着陸前に同機からオイル系統の不具合警告が出ている、との連絡があり同便は緊急着陸しましたが、乗客・乗員にけが人はありませんでした。

@全日空が8月の追加運休・減便を発表
 全日空は今日、「2019新型肺炎」感染が再び拡大していることから、需要が見込みよりも少ない、として、8月の国内線2717便の追加運休・減便を発表しました。
【コメント】やはり、国民の旅行意欲はしぼんでいるようですね。

@夏休みの国内旅行検討が22.1%減の26.6%
 今日の「トラベルボイス」によりますと、6月24日〜7月1日に「ヴァリューズ」が行った「夏の旅行への意欲調査」によりますと、
 旅行を検討している人は「国内旅行」が前年同期比22.1%減の26.6%、「海外旅行」が2%でした。
 ちなみに「検討していない」人は62%でした。調査人数は20才以上の1万8427人です。

@「夏に関するアンケート」で「自宅でゆっくり」が56.2%、「国内旅行」が13.4%
 明治安田生命が実施した「夏に関するアンケート調査」によりますと、「夏休みに使うお金」は昨年比18.8%減の68071円とこの調査を始めた2006年以来の最低となりました。
 また、「夏休みの過ごし方」は「自宅でゆっくり」が56.2%、「帰省」が14.6%、「国内旅行」が13.4%、「海外旅行」が3.6%でした。
 調査は6月17日〜24日にインターネットで行われました。

@「イースター航空」が清算手続きに
 韓国のLCC 「イースター航空」は昨日、清算手続きに入ることになりました。
 これにより、従業員約1600人と、機内食などの関連会社を含めると数千人が職を失うことになります。すでに、従業員は6ヶ月間給与を受け取っていません。
【コメント】何と言っても、国の人口と経済規模に対して航空会社が多すぎますね。これを何とか支えて来たのが日韓路線でしたが、政府による反日運動での日韓航空需要激減が響いたのではないでしょうか。

@アシアナ航空買収も不透明に
 韓国の26日付中央日報(日本語版)によりますと、アシアナ航空の買収を検討していた「HDC現代産業開発」は現地時間26日、アシアナ航空のデューデリジェンス(資産査定)再実施を表明しました。
 同紙によりますと、「これは買収撤回へのカードを切った」との事で、買収の先行きが不透明になり、同航空の存続も不透明になった、との事です。


*7月26日

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は24日に3名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が24日帰国者で3名だったことを明らかにしました。
 1人目は埼玉県居住の50才代女性で、ペルーでの行動歴があり、無症状との事です。
 2人目は東京都居住の50才代女性で、フィリピンでの行動歴があり、無症状との事です。
 3人目は千葉県居住の20才代男性で、フィリピンでの行動歴があり、無症状、との事です。

@7年前「成田は LCC の拠点とは考えられない」とピーチ井上前CEO
 ピーチ・アビエーションは10月下旬の冬季ダイヤ開設に合わせて、ターミナルを現在の第3ターミナルから第1ターミナルに戻します。
 路線も拡大し、成田空港を関西空港と並ぶ首都圏の重要拠点とする方針を示しました。
 前CEOの井上氏は2013年7月29日付の「プレジデントオンライン」で成田空港について「制約の多い成田空港はLCCの拠点としては考えられない。10月27日から関空−成田線を就航しますが、成田は単なる就航地の1つです」と述べています。
 もちろん、成田空港を拠点としていたバニラ・エアとの統合もありましたので、この流れは当然なのでしょうが、隔世の感もありますね。
【コメント】上記の記事以外にも前CEOは何かと「成田空港はだめだ」とけなしてきましたね。
 ピーチは今回も、第1ターミナルへの移転に際し「鉄道に直結した第1ターミナルでますます便利」とキャンペーンを行っています。今までピーチも使っていた第3ターミナルを「不便」とけなしていることになります。
 あるいは、ライバルの「ジェットスター・J 」を貶める意図もあるのでしょうか・・・。それとも、おわらい的な“のり"でしょうか。
 しかし、鉄道に乗るのに、第3ターミナルは確かに不便と言えば、不便です。
 今、 NAA がやるべき事は、第3滑走路の新設やB滑走路の北伸ではなく、鉄道の駅も備えた第4ターミナルの早期建設ではないでしょうか。


7月25日

@芝山町の「古墳・はにわ博物館」で「門前町芝山のあゆみ」展開催中
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田空港A滑走路飛行コース直下にある、芝山町芝山にある「町立芝山古墳・はにわ博物館」で、企画展「門前町芝山のあゆみ」が9月27日まで開催されている、との事です。
 同地区はかって、芝山仁王尊・観音教寺の門前町として栄えていました。観音経寺は西暦781年の開基とされ、江戸時代には火事・泥棒よけの仁王様として庶民の信仰を集め、門前に旅籠(はたご)や商店が立ち並んでいました。
 現在では成田空港の騒音防止地区に約7割が指定され、30数戸あった同地区は数戸を残して移転してしまいました。
 会場ではこうした歴史を、当時の写真や地図などを通じて紹介しています。旅籠で実際に使用された食器類や、各地から参詣に訪れる団体客の「講中札」なども展示されています。
 なお、芝山町のホームページにこの企画展が載せられているのですが、「コロナのために中止になりました」との記述があります。しかし、再度、開催する事になったようです。
 写真は30年近く前の観音経寺三重の塔です。

 

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は22日に1名、23日に1名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が22日帰国者で1名、23日帰国者で1名だったことを明らかにしました。
 22日の人は東京都居住の40才代女性で、フィリピンでの行動歴がありました。
 23日の人は埼玉県居住の40才代男性で、パキスタンでの行動歴があります。2人とも無症状との事です。

@ FAA が保管中のB737NG型機とB737クラシック型機約2000機の点検を命令
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、米国連邦航空局(FAA)は現地時間24日、「2019新型肺炎」の影響で、7日間以上保管されたままになっているB737NG型機とB737クラシック型機、約2000機について、エアチェックバルブの腐食が見つかった、として緊急に点検し、必要な整備を行うように、とする耐空性改善命令を出しました。
 この腐食により、エンジンの故障につながる可能性がある、との事です。

@米国航空大手4社の4〜6月期決算で赤字が9〜57億ドル、需要弱く更なる減便も
 昨日の時事通信によりますと、米国航空大手4社が現地時間23日までに発表した4〜6月期決算によりますと、4社共に、赤字になりました。
 赤字幅は9〜57億ドドル(約960〜6100億円)となっています。
 需要は4月に底を打ったとされていますが、この所の「2019新型肺炎」の感染拡大などで、見込み通りにはならないとして、減便計画を再検討しています。


*7月24日

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は21日に6名、22日に4名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が21日帰国者で6名、22日帰国者で4名の合計10名だったことを明らかにしました。
 21日判明者は、千葉県居住者が3名、神奈川県、沖縄県、東京都の居住者が各1名となっており、行動歴はフィリピンが4名、インドとイランが各1名となっています。6人とも無症状です。
 22日判明者は、東京都居住者が2名、埼玉県と千葉県居住者が各1名となっており、行動歴はフィリピンが3名、タジキスタンが1名となっています。4名とも無症状との事です。

@くすぶる「全日空と日本航空再編」論はどこから
 日本航空の赤坂社長は20日の記者会見で国内航空会社の再編について「『2019新型肺炎』の影響で、対応に手一杯のこの時期に、再編などを考える余裕はない」と強く否定しました。
 日本航空は手元資金のための融資についても、以前から「まずは、民間からの借入を考える」と、国からの支援については、今の所、距離を置いています。
 これだけ、強い姿勢を示す、と言うことは、国や政界などから再編について、何らかの強い圧力がかかっていると考えざるを得ません。
 いったい、どういう再編案がどこから出ているのでしょうか。
 一部報道では「国内線は日本航空と全日空の2社で、国際線は競争力をるつけるために1社にする」との構想もあるようです。
 一方、全日空は、再編については、今の所、何の発言もありません。大きな借金を抱えた上で、手元資金確保の融資を進めるには、政府系金融機関などからの融資にも頼らざるを得ないと思います。
 こうなると、政府や政界から何らかの条件を付けられる可能性があるのではないでしょうか。そうでないと、国民や「2019新型肺炎」で大きなダメージを受けている他の業界の納得を得ることは難しいように思います。
 言い換えると、全日空としては「再編などは、とんでもない」と考えているにしても、言える立場にはない、と思うのです。
 もちろん、以上は私の素人の戯言かも知れませんし、的外れかも知れませんが。

@イランの旅客機が米軍機の接近で緊急降下、乗客数人がケガ
 今日の時事通信によりますと、現地時間23日、イラン・テヘラン発レバノン・ベイルート行きのイランのマハン航空機がシリア上空を飛行中に、米軍のF15戦闘機が異常接近したため、危険を避けるために急降下するトラブルがありました。これにより、乗客数人が負傷しました。
 米軍側は声明で「目視で確認するため、約1000mまで近づいたが、安全な距離だった」としています。


*7月23日

【訂正】
 昨日、 NAA・地域共生部から「7月9日に行われた、第46回騒音対策委員会に関する再質問の内、榎本次長の回答で、今後の周辺対策交付金が『2.5倍』になるとの記述があるが、『1.5倍』と回答したもので、訂正して欲しい」との連絡がありました。
 録音を聞き直したところ、私の間違いでしたので、陳謝して、訂正いたしました。すみませんでした。

@「7月10日午後11時以降出発のエアジャパン8535便の飛行コースはパイロットのリクエスト」との航空局回答
 昨日、7月10日午後11時34分に成田空港を離陸したエア・ジャパン8535便の飛行コースについて(7月11日の出来事参照)の問い合わせに対する返信が「東京航空局 成田空港事務所 総務部 地域調整課」からありました。下記に返信を載せておきます。

 岩田様
 7/13付で問い合わせいただきました内容について、以下のとおり回答させていただきます。
 7/10に成田国際空港から離陸いたしました「エアジャパン8535便」の飛行経路に関して確認いたしましたところ、当該機は、安全確保の観点から空港南側の悪天候空域を避けるため、機長が管制機関に要求し、
通常経路より西側を飛行したとのことです。」

【コメント】前回(6月11日発生、6月28日の出来事参照)の場合と同じく原因は「悪天候のため」とのことです。
 今回も、NQ8535便の前後に離陸した便は通常の飛行コースを飛んでいます。なのに、このエア・ジャパン8535便がこの様な早めの西旋回を行っています。
 パイロットが「悪天候」を理由にしてこの様な早周りをリクエストするのでしょうか? 技量の問題と見られかねませんね。

@ジェットスター・J が今日から国内全路線の運航を再開
 ジェットスター・Jは今日から、国内線全路線の運航を再開しました。

@KLMオランダ航空が今日から成田=アムステルダム線を増便
 KLMオランダ航空は今日から成田=アムステルダム線を、週6往復から1日1往復に増便しました。

@ユナイテッド航空が成田=グアム線を増便
 ユナイテッド航空は今日から成田=グアム線を、週3往復から1日1往復に増便しました。

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は20日に1名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が昨日判明分で、20日1名となった事を明らかにしました。この人は20代男性で居住地と行動歴が非公表で、無症状との事です。

@国土交通大臣からの NAA 割当増資300億円が昨日実行
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、国土交通大臣を引受人とする第三者割当増資を昨日実施した、と発表しました。金額は約300億円となります。
 これにより、 NAA の資本金及び資本準備金は1819億9993万6000円となりました。
 この増資による株式の所有割合は国土交通大臣が90.01%、財務大臣が9.99%となりました。

@「『Go Toトラベル』の混乱は LCC には余り響かない」とピーチ森CEO
 ピーチ・アビエーションは16日から国内線全路線の運航を再開しています。
 昨日のJ-CASTニュースによりますと、同航空の森健明CEOは昨日、記者会見で「Go Toトラベル」の影響について「ここ成田も首都圏マーケットという意味では、多少なりとも影響があるとみている。しかし、GoToトラベルの割引を直接(LCCの乗客は単体で買うことが多い)航空券が受けるわけではない。ただ、やはり、気持ちの中で、東京が除外されたというところが、『旅行をしよう』という気持ちに若干ネガティブな印象を与えたのはあるのだろうと思っているので、この7月22日以降の予約の伸びについては、少し注視をしているところだ」と述べました。
 なお、森CEOが見送った成田発鹿児島行きの搭乗率は35%だった、との事です。

@チェジュ航空がイースター航空買収を白紙撤回
 韓国LCC最大手のチェジュ(済州)航空は現地時間23日、 LCC 5位のイースター航空の買収を取りやめると発表しました。
 チェジュ航空側は買収の条件として、イースター航空に従業員への未払い給与の支払いなどを求めていましたが、イースター航空側は資金を確保出来ませんでした。
 チェジュ航空は「コロナの流行で、現在の状況で買収を強行するには不確実性があまりにも大きい」とし、イースター航空側は「チェジュ航空に契約を解除する権限はない。契約の不履行の責任はチェジュ航空にある」として、チェジュ航空を提訴する構えを見せています。
 業界ではイースター航空の清算は避けられない、との見方が強く、その場合、約1600人の従業員は職を失います。
 写真は成田空港でのものですが、左がチェジュ航空、右がイースター航空です。

 

@昨日、上海空港でエチオピア航空貨物機が炎上、けが人はなし
 今日の「Microsoft News」によりますと、現地時間22日午後、中国・上海空港で、上海発アディスアベバ行きのエチオピア航空貨物機で貨物を搭載中に火災が発生しました。
 火災は約1時間で消し止められましたが、滑走路が使えなくなり、離着陸に影響が出ました。


*7月22日

@今日からB滑走路が運用再開
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日から、閉鎖していたB滑走路の運用を再開させました。需要が回復してきているから、との事です。
 今日の朝日新聞によりますと、B滑走路飛行コース直下住民は「靜かだったのに、また、夜間がうるさくなるのか」と嘆いていた、との事です。
 なお、今日から第1ターミナルと第2ターミナルの展望デッキが開放されました。
【コメント】これは「Go Toトラベル」の開始に合わせた“イベント”なのでしょうね。今は、B滑走路を使用しなければならない、と言う状況ではないと思います。国の政策に従ったものなのでしょうね。

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は19日に4名、20日に6名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が19日4名、20日6名の合計10名だったことを明らかにしました。
 19日は、1人目が40才代男性で居住地と行動歴は非公表となっています。2人目は40才代男性で居住地と行動歴は非公表となっています。3人目は茨城県居住の40才代男性でカメルーンでの行動歴歴があります。4人目は千葉県居住の20才代女性で行動歴は非公表となっています。4人とも無症状との事です。
 20日は千葉県居住が5人で、1〜4人目までは、4人がフィリピンでの行動歴があり無症状です。残りの1名はインドネシアでの行動歴があり、咽頭痛があります。
 6人目は神奈川県居住の20才代男性でフィリピンでの行動歴があり、無症状との事です。

@成田空港での検査数を8月には1日2000件、9月には4700件まで引き上げる計画
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日、厚生労働省が明らかにした空港での「2019新型肺炎」感染対策の拡充ですが、成田空港では当面、検疫所のトイレを改修して検査能力を拡大し、検査待ちで待機する人の部屋も増設し、8月中には、1日1000件程度から2000件程度にするようです。
 さらに、9月には「出入国者PCR検査センター」を設置して、能力を1日4700人まで引き上げる、との事です。
 しかし、これでも、成田空港の最大検査能力は、国際線で1日23〜24便程度となる計算、との事で、本格的な回復期では、到底間に合わないとのことです。
 成田空港での「出入国者PCR検査センター」の設置場所は第 2旅客ターミナル南側部分の空きスペースや、第 2 ターミナルに隣接する日本航空のオペレーションセンターの一部などが候補になっている、との事です。
 9月には羽田空港で3800件、関西空港では1800件、その他の全国の空港での能力と合わせて1万件以上となる、との事です。

@ピーチが10月25日から第1ターミナルに移転
 ピーチ・アビエーションは今日、10月25日から成田空港の使用ターミナルを、現在使用している第3ターミナルから第1ターミナルに移転する、と発表しました。
【コメント】この影響もあってでしょうか、PCR検査関係施設が第2ターミナルに集中したのかな?
 写真は昨日午前、成田空港に到着したピーチ・アビエーション機です。離陸を待つ飛行機の行列も見られません。航空科学博物館から撮影しました。

 

@「オリ・パラは延期すべき」と「中止すべき」で66%、NHK 調査
 今日のNHKニュースによりますと、NHKが17〜19日に行ったオリンピック・パラリンピックについての世論調査で、来年7月からの開催について「さらに延期すべき」が35%、「中止すべき」が31%と、合わせて66%となりました。「開催すべき」は26%でした。
 「中止すべき」とした人にその理由を尋ねたところ、「新型コロナウイルスの世界的な流行が続きそうだから」が54%で、「国内での感染拡大が心配だから」と「大会の予算を新型コロナウイルス対策に使ってほしいから」が、ともに14%でした。
 調査は無作為に発生させた「RDD」という方法で行い、回答者は59.2%にあたる1298人でした。


*7月21日

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は18日に1名、19日に3名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が18日1名、19日3名だったことを明らかにしました。
 18日には居住地と行動歴が非公表の40才代女性で無症状との事です。
 19日の1人目は千葉県居住の20才代男性でフィリピンでの行動歴があります。2人目は居住地と行動歴が非公表の30代女性です。3人目は居住地と行動歴が非公表の20才代男性です。3人共に無症状との事です。

@「全国の空港での検査件数を9月中には1万件に」と加藤厚労大臣
 今日のNHKニュースによりますと、厚生労働省の加藤大臣は(多分、今日の)記者会見で、全国の空港におけるPCR検査を、現在約1日2300件となっている所を、唾液での検査も行い、9月中にも1日1万件に引き上げる考えを示しました。

@「国際線は完全に元に戻るのは厳しいかもしれない」とJAL社長
 日本航空の赤坂社長は昨日の共同記者会見で、日本航空の現状と見通しなどについて話しました。
 資金繰りについては三菱UFJ銀行などからの資金調達で5千億円の調達にめどをつけたこと、2021年3月期中に1100億円以上のコスト削減をすることで、向こう半年〜1年はしのげるし、追加で調達する場合も、調達は民間から行う事を明らかにしました。
 また、固定費圧縮についても、すでに600億円はメドがついていること、発注機材の前払い金についてもメーカーに猶予してもらうように交渉していることも明らかにしました。
 また、来年3月期の採用について、採用活動中止の意向を示しました。内定者150人(採用取り消しをすると賠償が生じます)は採用する方向で、自社養成パイロット訓練生と企画職の障がい者採用は継続する予定とのことです。「新しい人に入ってもらっても、やってもらう仕事がない」と述べた、との事です。
 需要回復については、国内線は8割まで戻れば会社が黒字化なるが、「Go Toトラベル」で8月中に6〜7割まで戻ると想定していた。しかし、もう一度再調整すること、また、「国際線は3年から4年の長丁場を覚悟している。国際線は完全に元に戻るのは厳しいかもしれない」と述べました。
 さらに、国内航空会社の再編については「このタイミングでの業界再編はあり得ない。せっかくJALとANAで異なる世界の航空アライアンスに所属している強みを失うことになる。需要の回復局面でインバウンド誘致に致命的な足かせとなる。再編に労力を割いている時間も余裕もない」と強く否定した、との事です。

@フジドリーム機が油圧トラブルで出雲空港に緊急着陸
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日午後1時20分頃、仙台発出雲行きのフジドリーム機・E170-200型機が出雲空港への着陸進入時に、3系統ある油圧システムの1系統で作動油の減少を示す警告が出ました。
 このため、同機は着陸復航し、緊急事態を宣言して、同2時35分に無事緊急着陸しました。同機は滑走路上で停止し、牽引車で移動し、この間、同3時まで滑走路が閉鎖されました。

@米国航空会社で自主退職などの申し出が進む
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、デルタ航空は現地時間20日、パイロットの2234人が早期退職に応募したことを明らかにしました。
 また、今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、米国LCCの最大手サウスウエスト航空は現地時間20日、全従業員の約3割となる1万7000人が早期退職などで自主的に離職する意向を表明していることを明らかにしました。


*7月20日

@「機能強化計画」予定地に多数の埋蔵文化財、重要な場合には保存のため計画変更も
 成田空港機能強化計画予定地で進められている埋蔵文化財調査で、芝山町などの予定地内に古墳時代の竪穴住居跡や旧石器時代の石器や動物を捕獲する落とし穴や上屋を支える柱を立てた穴などなどが見つかった、との事です。
 調査を行っている千葉県教育振興財団によりますと、学術上貴重な文化財が見つかれば県教育委員会と NAA が協議し、その場所を計画から除外するといった対応が必要となる可能性も出てくる、との事です。
 そうなった場合には2028年度とされている第3滑走路やB滑走路北伸工事の完成に影響する可能性もある、との事です。

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は17日に2名、18日に4名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が17日2名、18日4名だったことを明らかにしました。
 17日の1人目は千葉県居住の50才代女性で、フィリピンの行動歴がありました。2人目は居住地と行動歴が非公表の30才代男性です。2人とも無症状との事です。
 18日は三重県居住の10才代男性、50才代女性、40才代男性、40才代女性で、共にペルーでの行動歴があります。4人共に無症状、との事です。

@成田空港の6月総貨物取扱量は18.3%減に
 東京税関が今日発表した「成田空港6月貨物取扱量」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)18.3%減の14万611トンと3ヶ月連続のマイナスとなりました。
 積込量は27.1%減、取卸量は10.1%減となっています。

@成田空港の6月貿易額は輸出が19.2%減、輸入が0.8%減に
 東京税関が今日発表した「成田空港6月貿易概況(速報)」によりますと、
 輸出額は前年同月比(以下同じ)19.2%減の7601億3500万円と4ヶ月連続のマイナスとなりました。
 一方。輸入額は0.8%減の9858億6300万円で2ヶ月連続のマイナスとなっています。

@「Go Toトラベル」に対する国民の不信は圧倒的
 政府が明後日から始める「Go Toトラベル」ですが、各種の世論調査で、反対と不安が圧倒的となっています。
 18・19日に行われた朝日新聞の調査では74%が反対で賛成は19%でした。
 17〜19日に行われた共同通信の調査では「全面延期すべきだった」が62.7%、「他に感染が拡大する地域も除外」が17・0%、「適切」14・0%、「予定通り実施」4・6%となっています。
 毎日新聞の18日調査では「東京以外でも見送るべき」が69%、「東京除外は妥当だ」が19%、「東京も対象とすべきだ」が6%となっています。

@韓国の済州航空がイースター航空買収を白紙撤回か
 今日のNNA ASIA(日本語版)によりますと、韓国LCCの済州航空は現地時間16日、イースター航空の買収について「契約解除の条件が満たされた」として、買収を撤回する意向を表明しました。
 最終決定はまだですが、業界では「買収白紙化に向かう」との観測が強まっています。

@ボー社がB787型機完成機置き場で苦慮、財政負担に
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、ボーイング社は製造したB787型機で、受領されない機体が増え続けており、完成機の機体置き場が満杯になっている、との事です。
 一部はカリフォルニア州ビクタービルの砂漠にある駐機場に搬入を始めている、との事です。
 受領が遅れているのは「2019新型肺炎」により、発注航空会社が長距離便を飛ばせず、受領時期を遅らせていることにある、との事です。
 これが、ボーイング社の財務にB737MAX型機問題に加え、更なる重石になってきているようです。


*7月19日

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は16日に1名、17日に3名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が16日1名、17日3名だったと、発表しました。
 16日は居住地と行動歴が非公表の20才代女性です。
 17日は北海道居住者が2名、千葉県居住者が1名となっており、行動歴はフィリピン2名、インドが1名となっています。全員が無症状との事です。

@「新経済連盟」が「Go Toトラベル」延期で政府に緊急申し入れ
 楽天やサイバーエージェントなど IT企業の経済団体「新経済連盟」は昨日、政府に対して「Go Toトラベル事業の延期に関する緊急申し入れ」を行いました。
 申入では「コロナが蔓延するリスクが極小化したと判断できるまで事業開始を延期する」事や、「このまま事業を行なった場合、医療崩壊してしまう地域が出る可能性が危惧される」事などを指摘しています。
 なお、同連盟の会長は楽天の三木谷氏で、同氏は楽天トラベルが「Go Toトラベル」のキャンペーンを行っていることについて、自身の SNS で「Go Toトラベル」キャンペーンを見直すように指示したことを明らかにしました。

@9日の南駐機場に世界で2番目に大きい「An-124 型機」が停まっていました
 9日の第46回騒音対策委員会の再質問の回答を聞く前に、第1ターミナルに行きましたが、南の整備場前にある駐機場に世界で2番目に大きい貨物輸送機・An-124 型機「ルスラン」が駐機していました。
 同型機はその大きさから、「2019新型肺炎」の影響で、旅客機の貨物室で運んでいた貨物が運べなくなり、現在はチャーター機として引っ張りだこ、との事です。
 成田空港にも結構頻繁に飛来しているようです。
 私も以前、東日本大震災の時に、福島原発事故に使われる特殊消防車をドイツから運んできたときに見かけました。
 上の写真は9日のもので、下の写真は2011年大震災の時(2011年4月11日の出来事参照)のものです。

 

 


*7月18日

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は15日に5名、16日に1名
 厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が15日に5名、16日に1名だったと発表しました。
 15日は千葉県居住と東京都居住が各2名、非公表1名となっており、行動歴はフィリピン3名、イランとパキスタンが各1名となっています。
 16日は千葉県居住の20才代男性1名で、行動歴はフィリピンとなっています。全員が無症状との事です。

@ブリティッシュ・エアウェイズがB747-400型機を即日、全機退役に
 ブリティッシュ・エアウェイズは現地時間17日、同社の所有するB747-400型機全機の即日退役を発表しました。
 これまでは、機体毎の耐用年数を経て、段階的に退役させる計画でしたが、「2019新型肺炎」の影響が長引くことから、燃費の良いA350型機やB787型機に交換していく、との事です。
 写真は2009年のものですが、A滑走路北側からの離陸に向かう同航空のB747型機(通称ジャンボ)です。
【コメント】どの航空会社も生き残りに必死ですね。
 国土交通省や NAA は比較的のんびりしていますね。国民から見ると、切迫感が感じられませんし、対策も政治勢力の強弱による、金のばらまきにも見えます。
 来年のオリンピック・パラリンピックが本当に必要でしょうか。私には必要性が感じられません。治まりかけていた「2019新型肺炎」感染流行を世界中に復活させる心配もありますね。

 


*7月17日

@「成田空港サーバー・資料室」に「第46回騒音対策委員会本会質問事項と文書による回答及び、再質問回答と質疑」を載せました
 遅くなりましたが、9日に成田国際空港株式会社(NAA)本社で行われた「第46回騒音対策委員会本会質問事項と文書による回答及び、再質問回答と質疑」を載せました。
 NAA側からは共生・用地部門 地域共生部次長の 榎本達也氏 他4名、本会側は木内会長ほか5名が参加しました。
 全体的には、相変わらず、「機能強化計画」推進と、騒音直下で日夜苦しむ住民の願いに応える姿勢が、見られませんでした。
 国土交通省がほぼ100%の株式を持つ「国策会社」ですので、当然と言えば当然なのですが、かなり官僚的です。
 自分たちの立場と方針を説明しようとするだけで、都合の悪いことは答えません。
 「『2019新型肺炎』でかなりの打撃があるはずで、今後の機能強化計画の進め方を検討しているのか」と聞いても「今回のコロナショックは今までにないもので、今後どうなるかは、誰にも分からないのでは」と無責任に答えるのみです。
 また、「発着回数の予測はどうなるのか。50万回になるのは何年頃になるのか」と聞いても、答えません。
 質疑応答も含めて、話し合いは正味約50分でした。
 詳しくはリンク先のページを見てください。

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は13日に1名
 厚生労働省は昨日、15日に成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が1名だったことを明らかにしました。
 10才代の男性で居住地と行動歴が非公表で、無症状との事です。

@日本貨物航空は大丈夫・・・
 昨日の午後11時以降の離発着便で、コールサインの表示なしで出発した航空機がありました。「Flightradar24」のプレイバックで機体マークをクリックして見なすと、写真では日本貨物航空便でした。以前にもコールサインなしで日本貨物航空機が離陸していきました。他の航空会社では、まず、このような事はありません。
 同航空では、機体の整備などで運航停止処分を受けましたが、また、どこかに緩みが出ているのでしょうか。

@また、経済優先で全国に「2019新型肺炎」を拡大する「Go Toトラベル」
 赤羽国土交通大臣は昨日夕方、安倍首相らと会談した後の記者会見で、22日から始める予定の「Go Toトラベル」キャンペーンについて、東京発着の旅行を対象としないことで、全国一斉に始める、との方針を明らかにしました。
【コメント】東京を除外することで感染の危険は少なくなりますが、この「Go Toトラベル」については、感染が拡大する中で、医療体制が脆弱な地方や医療関係者や与党内から強い批判が出ていました。
 税金を大量に投入して、交通業界や旅行業界などを支援するためのもとの事ですが、感染を全国に拡大する危険性がありますね。
 「訪日観光客4000万人達成を」のかけ声と同じように、国が強引に押し進めようとすることに違和感がありますね。
 「2019新型肺炎」流行の初期の1月段階で、春節の訪日外国人数に影響を与えまいとして、中国からの訪日客を何の規制もなく受け入れ、現在の「2019新型肺炎」ウイルス蔓延を許した「経済優先」の轍を再び踏むのでしょうか。
 国民の命を大切にしてください。このキャンペーンに使うお金で、観光業や運輸業で働く人たちの支援を行い、感染防止策の充実を行った方が良いと思います。
 お金が足りなければ、戦闘機を導入する費用を削減するべきですね。

@6月の訪日外国人が前年同月比で99.9%減、出国日本人数も99.3%減に
 観光局が15日に発表した「6月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)99.9%減の2600人となりました。5月に続く99.9%減です。
 一方、出国日本人数は99.3%減の1万700人となっています。5月の99.6%減よりもわずかですが回復しています。


*7月16日

@エミレーツ航空が8月2日から成田=ドバイ線を週5往復に増便
 昨日の「PR TIMES」によりますと、エミレーツ航空は現在週3往復している成田=ドバイ線を、8月2日から週5往復(火・木・金・土・日曜日)に増便します。

@成田空港「2019新型肺炎」感染確認者は13日に10名、14日に3名
 厚生労働省は昨日、13日と14日に成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が13日に10名、14日に3名だったことを明らかにしました。
 13日の居住地は千葉県が4名、埼玉県が3名、愛知県、茨城県、神奈川県が各1名となっており、行動歴はパキスタンが9名、フィリピンが1名となっています。9人は無症状ですが、10才代女性1名には呼吸促迫と咳の症状が見られました。
 また、14日の3名は居住地が東京都、千葉県、非公表が各1名となっており、行動歴はインド、フィリピン、非公表となっています。3人とも無症状でした。

@米運輸省が「ZIPAIR Tokyo」の成田=ホノルル線に営業許可交付
 米国運輸省は10日付で、「ZIPAIR Tokyo」から提出されていた、成田=ホノルル線の営業許可申請を許可しました。当面、1日1往復とします。
 これを受けて同航空は10月25日から始まる来冬季ダイヤでの開設を目指します。
 この後、米国連邦航空局(FAA)による運航許可と、エンジン1基が停止しても洋上飛行が一定時間可能となる「ETOPS(イートップス)の取得が必要となります。
【コメント】まだまだ2つの山を超えないとなりません。しかし、パイロットの訓練は精力的に続けているようです。下の写真は「Flightradar24」で検索した1号機の運航実績です。1日間で、成田=バンコク線の貨物輸送便1往復の運航を終えた後、成田=名古屋を1日1往復していますね。

 


2020年7月前半の出来事へ