2020年7月後半の出来事
*7月31日
@成田空港7月速報値(25日まで)国内線は先月の倍も、国際線は「回復とは言えず」
今日のNHKニュースによりますと、 NAA は昨日「成田空港では7月に入り発着回数が6月よりも増えている」と発表しました。
特に、国内線はピーチとジェットスター ・Jが全路線の再開を行った影響などで、6月の発着回数680回よりも倍を超える勢いで増加し25日時点で1449回となっている、との事です。
しかし、 NAAでは「国際線は引き続き厳しい状況だ。国内線は増加してはいるが、『回復した』とは言えず、今度も動向を注視していきたい」としています。
@セブパシフィック航空が明日から成田=マニラ線を再開
昨日の「Traicy」によりますと、セブパシフィック航空は8月1日から成田=マニラ線を再開します。運航は週2往復(水・土曜日)となります。
@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が28日帰国者で1名、26日帰国者で1名
厚生労働省は昨日、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者が28日帰国者で1名、29日帰国者で1名だったことを明らかにしました。
28日に判明した人は神奈川県居住の20才代男性で、行動歴は非公表となっています。
29日に判明した人は居住地と行動歴が非公表の20才代男性です。両者共に無症状との事です。
@ヒースロー空港の第3滑走路建設は不透明に、成田空港では?
今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、英国・ロンドンのヒースロー空港では「2019新型肺炎」の影響により、第3滑走路の建設計画がさらに、視界不良となっている、との事です。
環境問題で係争中であることに加え、「2019新型肺炎」による需要激減が追い打ちをかけている、との事です。
裁判闘争は環境保護団体やロンドン市長が提起した差し止め訴訟で、英控訴院は2月「気候変動対策が十分に考慮されていなかった」として、空港拡張計画は違法との判断を示しました。
また、同空港の最大顧客であるブリティッシュ・エアウェイズは、建設費の高騰が利用料金に跳ね返る懸念を重ねて示してきました。同航空の親会社である「 IAG 」のウォルシュ最高経営責任者(CEO)は、5月に「この状況で第3滑走路は不可能になった」と発言し、実現は困難との認識を示しました。
【コメント】昨日も書きましたが、成田空港でも今やるべき事は人々の命を守る「2019新型肺炎」対策と思います。需要の、2019年度水準への回復は2024年頃になるのですから、見直す時間は十分取れると考えられます。
@運輸安全委員会が昨日、3つの報告書を公表
運輸安全委員会は昨日、旅客機の事故と重大インシデントについての3つの報告書を公表しました。
◎218年5月24日に熊本空港の南西約6Kmで起こった熊本発羽田行きの日本航空B767型機のエンジン部品が落下した重大インシデントですが、原因はエンジン内部ブレードのコーティング層に生じた高熱腐食により、亀裂が発生し、破損して分離し、このブレード部品が他のブレードの破損を発生させたことによるものとのことです。亀裂の入った場所は通常の定期点検では見られない場所だった、との事です。
また、落下した部品は合計約73Kgになった、との事です。
◎2018年4月11日に、バンコク発羽田行きのタイ航空B747-400型機が着陸の際に、高度が下がりすぎ、対地接近警報装置の警報が出たため、着陸をやり直した重大インシデントです。
海上の標識を確認しながら行う羽田空港への着陸に不慣れな機長が、真夜中の着陸でもあり、水平方向への飛行コースを修正する事に注意を集中し、高度の低下に気付かず対地接近警報装置が作動したものとのことです。
高度は一番低くなったときには約85mになっており、前方には約70mの風力発電の塔があった、との事です。同機には乗客・乗員383名が乗っていました。
◎2019年5月2日に起こった、仁川発成田行きのティーウエイ航空B737-800型機が、茨城県常陸太田市付近で、機体が大きく揺れ、安全確認中の客室乗務員1名が転倒して右足首を負傷したものです。