2021年9月後半の出来事


*9月30日

@「8月運用状況」はオリ・パラで少し回復も2019年比では国際線はまだまだ
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「8月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(括弧内は2019年同月比)(以下同じ)、24%増(51%減)の1万1691回となっています。
 この内、国際線は31%増(57%減)、国内線は11%増(32%減)となりました。
 総旅客数は73%増(84%減)の65万8443人で、国際線は92%増(94%減、)となり、この内、日本人は65%増(93%減)、外国人は89%増(95%減)となっています。一方、国内線は65%増(44%減)でした。
 総貨物量は42%増(28%増)となっています。(詳しくはここを見てください)
 給油量は37%増となりました。
【コメント】国際線はオリンピック・パラリンピックの選手や役員の来日で前年同月比では増加していますが、2019年比では厳しい状況が続いています。国内線はLCC の増便などもあり、国際線に比べると、回復の程度は徐々に良くなっています。
 明日からの全面解除でこの動向がどのように変わるのでしょうか。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は15日で1名、25日で2名、26日で2名、28日で3名。29日で1名、
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は15日で1名、25日で2名、26日で2名、28日で3名で、29日で1名で、この人に発熱の症状がありました。他の人は無症状でした。

@「トキエア」がATR72型機を2機リース契約
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、来年の就航開始を目指している 新潟空港を拠点とする地域 LCC航空会社「トキエア」は現地時間29日、ノルディック・アビエーション・キャピタル(アイルランド)とATR72-600型機2機のリース契約を結びました。
 同社が航空機の契約を結ぶのは初めてとなります。すでに機体登録番号は「JA01QQ」と「JA02QQ」として、国土交通省に予約登録をしています。

@ユナイテッド航空がワクチン接種を拒否した600人の解雇手続きに入る
 ユナイテッド航空は現地時間29日、新型コロナウイルス感染防止ワクチンを拒否した、約600人の解雇手続きを始めたことを明らかにしました。

@A380型機をぼろくそに批判したカタール航空CEOが、運航復活を表明
 今日の 「sky-budget」によりますと、A380型機10機を所有しているカタール航空のCEOは、以前からA380型機について「我々が犯した最大のミスはA380を購入した事」「A380には未来が無い」など猛烈な批判を繰り返していました。
 しかし、今度は「11月初旬には、A380を再び飛ばし始めることになると思います。現時点では5機を飛ばすことを検討していますが、10機すべてを飛ばすことになるかもしれません」と述べました。背景には同航空がエアバスに発注し、受領したA350型機について、塗装が劣化しやすいなどの批判をし、13機を稼働させていないことから機材が不足していることにあるようです。
【コメント】このCEOはエアバスに難癖をつけているようですね。背景にはエアバス側が値引きの交渉で譲歩しないことがあるのでしょうか。A350型機の塗装問題では日本航空も含めて、今のところ他の航空会社では問題が出ていないようです。


*9月29日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は26日で2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は24日で4名でした。
 1名に咳嗽、2名に発熱の症状がありました。

@「2020年度国内空港発着回数」で成田空港は2位
 
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省がまとめた「2020年度国内空港発着回数」で成田空港は全国2位の5万3639回となっており、前年度の(以下同じ)41.3%となっています。
 この内、国内線が37.9%、国際線が12.4%でした。
 1位はダントツで羽田空港ですが、目立つのは国際線が多い関西国際空港が前年度の3位から7位にランクを下げています。

@スカイトラックスの「ワールド・エアライン・アワード2021」で全日空が3位、日本航空が5位に
  今日の「Traicy」によりますと、航空格付け会社のスカイトラックスは「ワールド・エアライン・アワード2021」を発表しました。
 これによりますと、1位にカタール航空、2位にシンガポール航空、3位に全日空、4位にエミレーツ航空、5位に日本航空となっています。
 全日空は2019年の3位から変化ありませんでした。日本航空は2019年の11位から5位に躍進しました。
 なお、2020年のランキングは新型コロナウイルス感染症の影響で発表されていません。

@エアアジアXの4〜6月決算で246億リンギの損失
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、アジア大手の LCC 「エア・アジア」の関連会社で長距離国際線を運航する「エアアジアX」は現地時間27日、2021年4〜6月期連結決算を発表しました。
 これによりますと最終損益が246億リンギ(約6530億円)の損失となりました。これは前年同期の約80倍の損失となります。
 理由は債務支払いの引当金を238億リンギ計上したため、としています。同社の経営状況は非常に悪化しており、635億リンギある債務の減少に向けての経営再建を巡って、債権者と交渉しているとのことです。
 同社としてはこの債務を99.7%カットして2億リンギとする案を示しており、「交渉は進捗している。債務削減が成功すれば、引き当てた負債は免除される」と強調している、との事です。しかし、債権者の反発は大きいと見られています。
 写真は第2ターミナル付近に駐機するエアアジアX機です。
【コメント】それは当然ですね。この案では「借金を棒引きしてほしい」と言っているのに等しいですから。倒産したのと同じ事になります。

  


*9月28日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は26日で2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は26日で2名でした。2名とも無症状でした。

@オレンジのフライングホヌが来月中旬に成田空港に到着
 今日の「Aviation Wire」によりますと、全日空のA380型機3号機となるオレンジ色のフライングホヌは、現地時間27日午後3時頃、約半年ぶりの試験飛行を保管場所のフランス・トゥールーズのエアバス工場付属の空港で行いました。
 飛行時間は約2時間でした。同機は昨年10月31日に書類上は全日空が受領したことになっていましたが、3機のA380型機で運航する予定だった、成田=ホノルル線が「2019新型肺炎」の影響で運休しているために、トゥールーズの工場格納庫で保管されていました。
 今回の試験飛行は日本にフェリーするための確認と見られており、来月中旬には成田空港に到着する予定、との事です。
 下図は「Flightradar24」による、フライングホヌの27日の試験飛行航跡です。

 

@来月1日から条件付きで帰国・入国者の自宅待機を10日間に緩和
 政府は来月1日から、海外から日本に帰国・入国する人の自宅待機期間を10日間に短縮します。
 ただし、条件として、海外でファイザーとモデルナ、アストラゼネカが製造したワクチンの2回目接種を受けてから14日間以上経過している事、その国の接種証明書が必要となります。


*9月27日

@8月の成田空港内従業員の感染者が79人と単月として過去最高に
 今日の朝日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)がまとめたところでは、成田空港で働く従業員の新型コロナウイルス感染者が、8月は79人になったことを明らかにしました。
 今年1月の49人を抜き、単月として過去最高になりました。6月は23人、7月は24人でした。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は26日で1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は26日で1名でした。無症状でした。

@タイ・ライオンエアが A330-900neo 型機を再運用、成田路線再開もあるか?
 今日の 「sky-budget」によりますと、タイ・ライオンエアは「2019新型肺炎」の影響で、長距離路線用のワイドボディ機材を、親会社のインドネシア・ライオンエアに移管しました。
 このため、昨年5月から成田=バンコク線を運休としていましたが、再び、A330-900neo 型機1機がバンコクのドンムアン空港に到着し、すぐにではないものの、同路線再開の可能性が出てきた、との事です。
 写真は第1ターミナル前を移動するタイ・ライオンエア機です。

 

@福岡空港署が飛行中の旅客機ドアを開けようとした20歳の男を航空法違反容疑で調べる
 今日の読売新聞によりますと、福岡県警福岡空港署は昨日、羽田発福岡行きの旅客機内で、離陸後に旅客機のドアを開けようとし、ドアの前に座り込んだ、大分県の20歳の男を、公務執行妨害で現行犯逮捕しました。
 この旅客機から通報を受けて到着後ターミナル内で、この男に任意同行を求めた際に逃げようとし、警官を突き飛ばしました。
 同署は航空法違反(安全阻害行為の禁止)容疑でも調べる方針との事です。
【コメント】この行為は怖いですね。気圧差で開かないとは思いますが、万が一、衝撃などでドアが開いたら、外に空気が吹き出て人や物が吸い出され、機体が破壊され、墜落しかねません。
 この旅客機がどこの航空会社かは書いてありませんでしたが、外国ではこのような場合、このような行為を行った人を、座席にテープなどで拘束しますが、今回の場合は拘束しなかったのでしょうか。
 客室乗務員が女性だけですと無理でしょうが、私服の警官(エアマーシャル)などは国内線のため乗っていなかったのでしょうか。
 千葉県警成田空港署にはこの任務に就く武装警察官が配置されているようです。


*9月26日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は22日で1名、24日で9名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は22日で1名、24日で9名でした。
 24日の1名に咳嗽の症状があり、他は無症状でした。

@福岡空港で日本航空機が誘導路で立ち往生、ステアリング部品破損
 昨日午後7時50分頃、奄美発福岡行きの日本航空3684便・ E-70型機が着陸後、誘導路で立ち往生するトラブルが発生しました。乗客・乗員にケガありませんでした。
 このトラブルにより、滑走路が同8時10分頃から、約20分間閉鎖され、目的地変更と欠航が各1便発生し、15便に最高54分の遅れが出ました。
 日本航空によりますと、原因はステアリング部品の破損、との事です。


*9月25日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」4例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の4例目が発生しました。騒音インデックス「Eクラス」のポーラ・エアカーゴ航空211便・B747型機(2000年11月就航)が、23時10分にA滑走路北側から離陸しました。
 この機体はB747型機でも騒音の大きな古い機体で、23時00分以降の離発着は禁止されているものです。
【コメント】詳細はNAAのホームページには、まだ出ていません。

@A滑走路にカメが侵入し12分閉鎖、5便に遅れ
 昨日午前11時半頃、日本航空のパイロットが成田空港A滑走路と誘導路の境目付近をカメが歩いているのを見つけ、管制官に報告しました。
 このトラブルでカメが捕獲されるまでA滑走路が約12分閉鎖されました。
 この影響で、成田発沖縄行きチャーター便の全日空A380型機(フライングホヌ)など5便の離陸が最大15分遅れました。
 カメは全長約30cm、重さ約2Kgあった、との事です。成田空港では小動物の侵入は時々ありますが、カメによる滑走路の閉鎖は非常に珍しい、との事です。
 カメは滑走路脇約100mの調整池から這い出したものと見られています。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は21日で1名、23日で6名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は21日で1名、23日で6名でした。全員無症状でした。

@シンガポール航空が来年1月からA380型機の運航を再開
 今日の 「sky-budget」によりますと、シンガポール航空は来年1月からA380型機の運航を再開させる、との事です。すでに、オーストラリアのアリススプリングスで保管中の7機の内、3機がシンガポールに移動して改修や整備を受けている、との事です。
 当初は北米や欧州を結ぶ路線に投入される予定、との事です。
【コメント】日本にはA380型機を使うほど需要が回復しないとだめでしょうね。写真は成田空港を離陸するシンガポール航空のA380型機です。

 


*9月24日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は22日で1名、23日で1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は22日で1名、23日で1名でした。二人とも無症状でした。

@長崎空港で民間ヘリが管制指示に反し、誘導路から離陸、重大インシデントに認定
 昨日午前9時15分頃、長崎空港で小川航空の運航するヘリコプターが、管制官の指示した滑走路でなく、誘導路から離陸するトラブルがありました。
 ヘリコプターには3人が乗っていましたが、ケガなどはありませんでした。
 国土交通省はこのトラブルを重大インシデントに認定し、調査官を派遣しました。ヘリコプターは長崎空港から鹿児島空港に向かう予定でした。

@米国司法省がアメリカン航空とジェットブルーの提携阻止で提訴
 22日の日本経済新聞(電子版)によりますと、米国司法省は現地時間21日、アメリカン航空と大手 LCCジェットブルーの提携が、反トラスト法(独占禁止法)に違反するとしてマサチューセッツ州の裁判所に提訴しました。原告として同州など6州とワシントン特別区が加わりました。
 司法省は「わずか4社の航空会社が国内市場の80%超を支配する業界で、両社の『提携』は実質的には業界再編を進めるための前例のない策略だ。消費者の不利益になる」と批判しています。一方、両航空は真っ向から反論しています。


*9月23日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は19日で1名、21日で2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は19日で1名、21日2名でした。
 21日の1名に発熱・咳嗽・倦怠感の症状がありました。他は無症状でした。

@コスト削減が「安全無視」にならないで下さい
 ソラシドとピーチ・アビエーションで、立て続けに起こった客室乗務員のアルコール検知事件ですが、両事件とも、チーフ客室乗務員が率先して行っています。
 この原因には、新型コロナウイルス感染症による苦しい航空会社事情が絡んでいるのではないでしょうか。
 客室乗務員の交代をすれば、その分、出発が遅れ、特にLCC では後続便に玉突き遅延が発生します。最終便が欠航になるかも知れません。1円でもコストを削減したい航空会社にしてみると、「飛べるものなら、早く飛ばせ」という圧力が現場にあるのではないでしょうか。
 もし、あるとするなら、これは「安全無視」ですね。航空会社にとっては「安全優先」は一番大事なことではないでしょうか。一度事故になると、その影響ははかり知れません。
 しかし、「コスト削減に役立つことは何でもやれ」という意識が蔓延しているとすれば、利用する側は航空機を使用したくはありませんね。

@9月の旅行会社廃業公示は51社、昨年4月からは968社
 昨日の「WING DAILY(無料版)」によりますと、9月に官報に公示された旅行会社の廃業は51社となり、2020年4月以降の18ヶ月間の累計で968社となっています。
【コメント】旅行に行けない現状ではお客さんも来ないですね。本当に苦しいでしょうね。

@台湾のスターラックス航空が A330neo 型機の受領を後倒し、受領すれば成田空港路線に投入か?
 今日の 「sky-budget」 によりますと、台湾のスターラックス航空は2021年第一四半期に受領するとしていた A330neo型機の受領を2022年2月に後ろ倒しした、との事です。
 なお、 A330neo 型機受領後は成田空港路線にも投入される予定、との事です。
 写真は成田空港第2ターミナルに駐機するスターラックス航空機です。尾翼しか見えませんが。

 

@ユナイテッド航空のワクチン義務化に従業員が提訴
 今日の 「sky-budget」によりますと、ユナイテッド航空はワクチン接種義務化を打ち出していますが、この措置を巡り、従業員の一部が同航空を提訴しました。
 同航空では現在接種率は97%との事です。同航空側は医療上および宗教上の理由がある場合は例外としており、これらの従業員に対しては、パンデミックが終わるまでの期間を無給休暇とする措置を採っているとのことです。
 原告側はそのような措置はなく、接種するか退職するかを迫られており、公民権の侵害である、としています。


*9月22日

@日本航空が10月の成田空港路線増便を発表
 日本航空は今日、10月の成田空港路線の増便を発表しました。
 ・成田=バンコク線は10日から30日まで、週2往復増便し、週13往復とします。
 ・成田→ホーチミン線を15日から30日まで週1便増便し、週5便とします。
 ・成田=台北線は1日から30日まで週1往復増便し、週5往復とします。

@「ZIP AIR Tokyo」が冬期ダイヤを正式発表、成田=ホノルル線を週1便増へ
 「ZIP AIR Tokyo」は今日、10月末からの冬期ダイヤを発表しました。
 これによりますと、成田=仁川線は週3往復(成田発 火・金・日曜日)、成田=バンコク線は1日1往復と夏期ダイヤと変わりませんが、成田=ホノルル線は週1往復増便し週3往復(同 火・木・土曜日)となります。
 なお、就航したばかりの成田=シンガポール線については後日発表する、との事です。

@ベトナム航空が成田空港路線の増便を後倒し
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ベトナム航空は来月中旬から成田→ホーチミン線と成田→ハノイ線を増便すると発表(9月10日の出来事参照)していましたが、この増便を11月中旬に後ろ倒しする、と発表しました。
【コメント】航空会社は運航計画に苦労しているようで、再開や増便についてはすぐに発表するようですが、減便や中止についてはあまり発表しないようです。
 「今日から増便したはずなのに・・・」と調べても、成田空港の公式ホームページでは見つからないことがよくあります。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は18日で3名、20日で1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は18日で3名、20日1名でした。
 18日の1名に発熱の症状がありました。他は無症状でした。

@ピーチ機がアルコール検出した客室乗務員の補充をせずに、そのまま運航
 昨日の「文春オンライン」によりますと、19日午前、仙台発関西行きのピーチ・アビエーション機で、4人乗るはずの客室乗務員の一人が前夜に飲酒し、宿泊先での自主アルコール検査でアルコールが検出された、との事です。
 この客室乗務員はすぐにチーフ客室乗務員に報告しましたが、チーフは「乗務前の検査では検出されないかもしれない」と乗務に組み込みました。
 ところが、乗務前の検査でも検出されたため、この客室乗務員を除き、3人乗務で運航した、との事です。
 これについて同航空は同紙の取材に答え「(マスコミに発表しなかった理由は)ルールに基づいて対応しました。(CA3人で運航したことは)規定上、旅客50名につきCAが一人いれば問題はなく、当該便は旅客数が84名。CAが3名でも全く問題ありません」との回答でした。
 ところが、同紙の入手した全社員向けのメールでは「この事案発生は会社の一大事であり」としながら「本事案は、監督官庁への報告を終えているが、メディア等への告知の対象外である。無用の混乱を防ぐために社外秘としている。」と述べています。
【コメント】事実ならば、これもソラシドエアの事案(9月4日の出来事参照)と同じく、悪質です。むしろ、隠蔽を全社員に指示するなど、ソラシドエア以上に悪質です。
 この言い分では、乗客が50人未満ならば、客室乗務員は1人で良いことになりますね。変ですね。トラブルの際の対応ができるのでしょうか。この「50人に1人」というのは、旅客機の定員についての数字だった、と思うのですが、航空法が変わったのですかね。
 また「監督官庁への報告を終えているが」との事ですが、国土交通省と同社は“お友達”だから、「問題ない」のでしょうか。

@羽田空港新整備地区の日本航空建物にサルが侵入
 今日午後1時頃、羽田空港新整備地区内にある日本航空の建物内にサルが侵入しているのが見つかりました。
 その後、警察官や同社職員などが捕獲しましたが、けが人はいないとのことです。同社によりますと、午前6時半頃に建物内に侵入したと見られる、との事です。
 このところ、都内ではサルの目撃情報が相次いでいた、との事です。

@米国政府が入国基準を11月から緩和へ
 昨日の「Fly Team」によりますと、米国政府は現地時間20日、11月から入国する成人に新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を義務づける、と発表しました。
 具体的にはワクチン接種証明書の提示と搭乗前の感染検査を求め、これをクリアーした人には入国時のPCR検査や隔離を免除することになります。
 認めるワクチンの種類などの詳細は今後、米国疾病対策センター(CDC)が発表する、との事です。
 このような出入国については相互に認め合う慣習もあり、日本政府も今後検討をしていくものと見られる、との事です。
【コメント】いよいよ、国境開放の機運が盛り上がってきたようです。航空需要の回復が徐々に進むのでしょうか。


*9月21日

@昨日、日本貨物航空機が九十九里平野で突如待機旋回
 昨日夜、読者の方から以下のメールが届きました。

 「お世話になっております。いつも拝見させていただいてます。我が家の斜め上が通常ルートなのですが、本日19:20 、KZ256(NCA256)ですが、ほぼ真上を旋回して飛んでいきました。
 コントロールを失っているのかとあせりました。通常九十九里海岸と空港の間は真っすぐ飛ぶことになっているはずと認識したおります。
 滑走路が混んでいたとしたなら、海上で旋回して待機するのが約束ではないのですか。最近このての約束違反の飛行が多いと感じてます。」

 早速、「Flightradar24」で確認しました。同便の航跡は下図のようでした。
 考えられるのは、この香港発成田行きの KZ256便の前に着陸したのが、新千歳空港から飛来した全日空のA380型機だったので、後方乱気流が激しく、近づきすぎて、巻き込まれる危険性があったので、間隔をとるために待機旋回したのではないか、と言うものです。
 同便も、B747-8F型機で、大きな機体ですから、少々の後方乱気流は大丈夫と思うのですが、いずれにしても、管制官の間隔調整のミスか、乱気流が激しくパイロットが待機旋回をリクエストしたのか、のどちらかと思われます。
 いずれにしても、こんな陸上に待機空域は設定されていないはずです。何だったのでしょうか。
 メールをくださった方も「コントロールを失っているのかとあせりました」と書いておられますが、気持ちはよく分かります。
 以前にも書いたことがありますが、私も普段は飛ばない山武市に住んでいた頃に、時折、突然飛んできて轟音を響かせると、「墜落するのでは」と心拍数が急激に上昇しました。
 飛行コース直下の方々は潜在的に「墜落事故」への恐れを持っているのではないでしょうか。普段と違うエンジン音には非常に敏感です。

 

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は19日で3名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は19日で3名でした。全員無症状でした。

@ニュージーランド政府がオーストラリアとの「隔離なし往来措置」停止を8週間延長へ
 17日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、ニュージーランド政府は現地時間17日、7月23日から行っているオーストラリアとの「隔離なし相互往来措置」を、数週間前から停止していますが、この措置を8週間延長する、と発表しました。
 新型コロナウイルス感染症のデルタ株を封じ込めるため、との事です。


*9月20日

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は16日で2名、18日で3名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は16日で2名、18日で3名でした。全員無症状でした。

@「The World's Best Awards 2021」国際空港ランキングで成田空港が8位
 現地時間8日に米旅行誌「トラベル+レジャー」(Travel + Leisure)が発表した旅行に対するランキング「The World's Best Awards 2021」によりますと、
 世界の国際空港トップテンで、成田空港は8位にランクされました。日本の空港では羽田空港が6位、伊丹空港が10位にランクされています。
 また、世界の国際航空会社トップテンには、日本では日本航空が7位にランクされています。
【コメント】伊丹空港が「国際空港部門」にランクされているのは違和感がありますね。確かに正式名称は「大阪国際空港」ではありますが。

@馬毛島の買収額は10年前の8倍
 今日の南日本新聞(YAHOO!ニュース)によりますと、10年前の2011年当時の民主党政権時に防衛大臣だった北沢俊美氏は同紙の取材に答え、当時、西之表市馬毛島の評価額は約20億円だった、との事です。
 当時、所有者との交渉で所有者のタストン・エアポート社は200〜300億円の価値があると主張し、政府側は40億円が限度と考えていたことから、交渉はまとまらなかった、との事です。
【コメント】民間航空とは関係ありませんが、馬毛島を米軍空母艦載機陸上離着陸訓練地として使うことも、騒音について心配があります。
 米軍機が訓練飛行コースや時間帯を守ると言う保証は全くありませんね。そうなった場合も今の政権では何も言えないでしょうね。
 また、国民の税金の使い方として、当時の提示額に比べ、現政権の買収額160億円は、10年前の8倍にもなりますね。現政権は160億円の買収額について明確な説明はないようです。
 何か「森友学園」払い下げを想起させますね。


*9月19日

@「成田空港8月総貨物取扱量」は41.7%増と好調続く
 東京税関が16日に発表した「成田空港8月国際貨物量」は、総貨物量が前年同月比(以下同じ)41.7%増の21万2260トンとなっています。
 積込量は51.5%増、取卸量は33.8%増となっています。
 どの項目も11ヶ月連続の増加となっている中、目立つのは生鮮貨物の取扱量は9.6%減となり、この内の野菜取扱量は37.3%減と大幅な減少になっています。
【コメント】13日の「NHKニュース」によりますと、米国から中国に向かうコンテナー船は空のコンテナーを積んで、中国に直行している、との事です。
 これは9月8日の出来事で書いた船便貨物輸送混乱の影響で、従来ならば、日本向けの輸出貨物を積んだコンテナ船が、日本に寄って野菜などの輸出貨物を降ろしてから中国に向かっていたのです。しかし、現在は一刻も早く中国からの輸入品を運びたいために、時間のかかる日本寄港を取りやめて、中国に直行するためのようです。
 このため、単価の安い野菜輸出を航空貨物に頼っていたのですが、航空貨物運賃の高騰で野菜の輸出をあきらめざるを得ないようです。
 実際、野菜を買っていると値上がりがひしひしと感じられます。家計への影響は厳しいですね。

@8月の成田空港輸出入額も好調
 東京税関が16日に発表した「成田空港8月貿易概況(速報値)」によりますと、
 輸出額は6カ月連続増で前年同月比(以下同じ)30.4%増の1兆342億2200万円となりました。
 一方、輸入額は12カ月連続増で44.1%増の1兆2883億7000万円となっています。

@タイ航空が冬期ダイヤで成田=バンコク線を増便
 今日の 「sky-budget」 によりますと、タイ航空は発表した冬期ダイヤで、成田=バンコク線を現在の週3往復から週4往復に増便する、との事です。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は14日で2名、17日で2名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は14日で2名、17日で2名でした。
 この内、17日の1名に咽頭痛の症状があり、他の3名は無症状でした。

@エア・アジアグループが未受領旅客機350機の受領延期と価格引き下げでエアバスと合意か
 今日の 「sky-budget」によりますと、ロイター通信が伝えたところでは、経営が悪化しているエア・アジアグループはこの程、エアバスに発注し未受領の旅客機約350機について、受領時期の延期と契約時の価格を引き下げることで合意に達した模様、との事です。
 これにより、現状では発注キャンセルを免れる、との事です。
【コメント】これによりエア・アジアが経営危機を脱するかどうかは分かりませんね。キャンセルも「現在では」と言う条件をうかがわされます。エアバス側としても、大量発注がキャンセルとなれば、経営に響きますからね。

@北京発パリ行きのエール・フランス機が爆発音で引き返し、緊急着陸
 今日の 「sky-budget」によりますと、現地時間18日午前、北京発パリ行きのエール・フランス393便・B777-300ER型機が、離陸直後に客室内で爆発音が響きました。また、客室内に焦げる臭いが発生しました。
 客室乗務員が音の出た座席付近を調べましたが、原因がわからず、同機は北京空港に戻り、無事緊急着陸しました。
 同機は長距離飛行のため、燃料をほぼ満タンに積んでいましたが、通常なら燃料を投棄した後に着陸するところでしたが、燃料満タンのまま着陸したほど緊迫した状況のようだった、との事です。
 着陸後の点検ではこの客席付近の空調ダクトが破損していた、との事です。
 下図は「Flightradar24」による同便の軌跡です。

 

@チェジュの機長が警告が鳴り響く中、強引に着陸
 昨日の「WoW!Korea(@niftyニュース)」によりますと、現地時間8月14日午後8時半頃、 成田空港にも就航している韓国のLCC「チェジュ航空」機が、済州空港に着陸した際、着陸準備操作が遅れ、警報が鳴る中、機長が強引に着陸するトラブルがあった、との事です。
 同社の規定では高度1000フィート(約300m)に下がるまでにフラップと車輪を降ろす操作をしなければならない事になっていますが、この高度を切った時点でも操作をせずに着陸した、との事です。副操縦士は機長に着陸やり直しを進言しましたが、機長は強引に着陸を強行した、との事です。
 機長によると、着陸をやり直すと、折返し便で金浦空港の制限時間に間に合わないと考えた、との事です。
 同航空はこの機長に停職1ヶ月の社内処分を下した、との事です。


*9月18日

@「春秋航空・日本」が12月末から国内線をコロナ前の水準に
 「春秋航空・日本」は昨日、現在、週末のみの運航としている国内線(成田=佐賀線、成田=広島線、成田=新千歳線)を12月末から、新型コロナウイルス感染症前の運航に戻す事を明らかにしました。
 国際線3路線(成田=ハルピン線、成田=天津線、成田=南京線)は冬期ダイヤでも隔週1往復の運航を継続します。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は13日で1名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は13日1名でした。無症状でした。

@政府が約20ヶ国からの入国者施設待機を3日間に緩和へ、20日午前0時から
 政府は昨日、新型コロナウイルス感染症対策として、流行国に分類されていた米国やフランス、タイなど20ヶ国とロシアの一部地域を対象から外しました。
 これにより、これらの国・地域から入国する人に対して現在は、検疫所が指定する宿泊施設で最長10日間の待機をするように求めていますが、20日午前0時からはこれを「3日間待機」に緩和する、との事です。しかし、宿泊施設を出た後の14日間の自宅待機は継続する、としています。
 緩和の理由として政府は「現在の感染状況などから、国内でデルタ株への置き換わりが進むなどを総合的に判断した」としています。
【コメント】緊急事態宣言が30日まで継続する中、またまた、訳のわからない緩和です。
 旅行関係団体や航空業界の苦境はわかりますが、ここで対策を緩めて、医療の逼迫から入院も出来ずにひっそりと死んでいかなければならない人を増やす事になりかねません。
 2019年12月に武漢から新型コロナウイルス感染症の流行が始まってからも、春節の大移動による爆買いをあてにし、水際対策に何の手も打たなかった、当初の失敗を忘れたのでしょうか。経済回復に前のめりになりますと、爆発的な流行を招きかねず、経済回復は大きく後退しかねません。
 米国では入国制限の一段の強化が検討されています。入国者の強制的な「行動追跡アプリ」の義務化も検討されています。

@ソラシドエアが不正アルコール検査の対策を国に提出
 ソラシドエアは昨日、客室乗務員の乗務前アルコール検査替え玉事件についての原因と対策を国土交通省に提出しました。
 対策として(1)アルコール検査に第三者が立ち会う事、(2)安全運航・法令遵守の継続的な意識改革などの対策を採る、としています。

@ユナイテッド航空のCEOが「ビジネス需要はいずれ回復する」と述べる
 今日の 「sky-budget」 によりますと、ユナイテッド航空CEOは「The Wall Street Journal Future of Transportation」で、「航空機のビジネス需要はいずれ完全に回復する」と述べた、との事です。
 理由として「Zoom などは電話の代用にはなるが、企業での人間関係の構築や対面での効果は得られない」としています。
【コメント】ビジネス需要については、多くの航空会社が「元に戻ることはない」としており、見解が分かれています。
 ユナイテッド航空CEOの発言も「いずれ」としていますが、これがいつになるかは予測していませんね。


*9月17日

@国土が機能強化に備え高さ110m超える新管制塔を建設へ
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は「成田空港のさらなる機能強化」にともなって、建設されるC滑走路の南端まで約6Kmになる事から、現管制塔ではここまで見通せないとして、新たな管制塔を建設する計画、との事です。
 新管制塔は、解体がほぼ終わった旧ランプトロールタワーと、老朽化した空港管理ビルを取り壊した跡地に建設する予定との事です。
 新管制塔は高さ約112m以上になり、C滑走路完成に合わせる、との事です。
 設計は2023年度末には終わらせ、2029年3月末までに完成させる予定とのことです。
【コメント】記事によりますと、C滑走路の南端までは「約6Km」との事ですが、こんなに離れた所を見通せるものでしょうか? 天候が悪ければ絶対にみえませんね。
 需要の見通しも定かでない今の時期はC滑走路の建設よりも先に、航空機や旅客の利便性も考えて、横堀地区に新ターミナルを建設し、これに併せてこのターミナルの一部に新管制塔を建設する方が、空港全体を見渡すにも便利になるはずです。その際には110m以上になる管制塔でなくても、もっと低い管制塔でも用が足り、建設費も少なくてすむはずです。
 写真は現在の管制塔とコントロールタワーですが、この真ん中に新管制塔ができ、3つのタワーが並ぶことになるのでしょうか。

 

@ベトナム航空が11月に成田→ホーチミン線と成田→ハノイ線を増便
 昨日の「Traicy」によりますと、ベトナム航空は今月に再開する成田→ホーチミン線と成田→ハノイ線(9月10日の出来事参照)を、成田→ホーチミン線を来月16日から、また、成田→ハノイ線を同17日から、それぞれ週3便に増便する、と発表しました。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は13日で1名、15日で6名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は13日に1名、15日に6名でした。全員無症状でした。

@昨日、反対闘争の中で反対派に攻撃され死亡した3名の機動隊員の忠霊式
 昨日、空港建設反対運動の中、東峯十字路付近で反対派と機動隊が衝突し、3名の警察官が亡くなって50年となりました。
 千葉県警成田空港署は20年ぶりとなる忠霊式を同署内の顕彰碑前で行いました。
 亡くなったのは応援に来ていた神奈川県警の3人の機動隊員でした。
 忠霊式には千葉県警本部長や成田国際空港株式会社(NAA)社長など12人が参列しました。
【コメント】本会は暴力的な反対運動に抗議して、「新東京国際空港建設反対同盟」とは袂をわかっていました。
 写真は亡くなった場所に建つ忠霊碑の一つです。この手前にも2つの忠霊碑があります。

 


*9月16日

@今日未明、「カーフュー弾力的運用」今年度3例目が発生
 今日未明、「カーフュー弾力的運用」今年度3例目が発生しました。
 成田発仁川行きの全日空8535便・B767-300型機が、前便で厦門空港における管制指示により、機内消毒と台風14号の影響による出発遅れがあり、成田空港到着が遅れた玉突き遅延で、午前0時2分に南側から離陸したものです。

@成田空港「新型コロナウイルス患者」は12日で1名、14日で3名
 厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「新型コロナウイルスの患者」は12日で1名、14日で3名でした。
 この内、14日の1名に咳嗽の症状があり、他の3名は無症状でした。

@8月の訪日外客数は前々年8月比99.0%減、出国日本人数は同96.9%減
 政府観光局が昨日発表した「8月訪日外客数」によりますと、訪日外客数は前々年(2019年)同月比(以下同じ)99.0%減の2万5900人となっています。先月に比べますと、オリンピック・パラリンピックの影響が少なく、旅客数は減少しています。
 一方、出国日本人数は96.9%減の6万6100人となっています。

@ロス発のエミレーツ航空機が2度のダイバード
 昨日の 「sky-budget」によりますと、現地時間13日にロサンゼルスからドバイに向かったエミレーツ航空のA380型機が、2回のダイバード(目的変更)を行った、との事です。
 1回目は機内で急病人が発生し、カナダ・トロントの空港に臨時着陸しました。
 2回目はトロントを出発しましたが、ドバイではなく、ロンドンの空港に着陸しました。
 2回目の理由は明らかにしていませんが、運航乗務員の勤務時間が規定をオーバーするために、乗務員を交代させる必要があったようです。
 写真は成田空港に到着したエミレーツ航空のA380型機です。このところ、見かけませんね。

 

@大手航空機メーカー2社の8月受注はエアバスが102機、ボーイング社が53機
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、航空機メーカー大手のボーイング社の8月引き渡しは前年同月比(以下同じ)9機増の22機、受注は45機増の53機となっています。
 一方、エアバスは引き渡しが1機増の40機、受注が101機増の102機となっています。


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