2023年3月前半の出来事


*3月15日

@新ターミナルは第2ターミナルの南側に、貨物地区はB滑走路とC滑走路の中間に
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、東京都港区の運輸総合研究所で「『新しい成田空港』構想検討会」を開き、「中間とりまとめ案」を明らかにしました。
 この案は有識者や空港周辺自治体の首長らの委員からおおむねの了承をえられた、との事です。
 これに基づき、2023年度から具体案の検討を始める、との事です。
 この案では,統合される新ターミナルを現在の第2ターミナル南側に整備する、とし、これにより、乗継の不便さを解消する、との事です。
 また、現在,空港内に分散している貨物地区を、B滑走路とそのほぼ延長線上に建設予定のC滑走路との中間になる、芝山町と多古町にまたがる場所に集約化を検討する,としています。
 しかし、ターミナルへのアクセスや、完成時期やターミナルの広さなど具体的な計画は未定とし、今後の検討になる、との事です。
 会議後、田村NAA社長は「機能強化に大きく遅れない時期に整備したい。施設の大きさ、形状なども含め具体的な計画を詰めていく」と説明しました。
【コメント】壮大な計画なので、細部の検討はこれからになるようです。
 新ターミナルも出来たところから現在のターミナルが移転し、順次移ることになるようですが、相当な混乱があるでしょうね。ドイツのベルリンに出来たブランデンブルグ空港のように,開港が何回も延期になるようなことがないと良いのですが。
 二酸化炭素の排出量問題もあり、こんな大計画を必要とする航空の需要増が続くのでしょうか?
 日本は島国ですから外国との往来に飛行機は必要となりますが、国内移動は欧州と同じように,鉄道移動に移っていくように思います。何しろ、二酸化炭素の排出量は飛行機の6分の1しかないのですから。

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は1名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は1名で、成田空港入国者でした。
 この人には症状がありました。

@サウジアラビアがボーイング社にB787型機121機を発注
 昨日の「Aviation Wire」などによりますと、ササウアラビア国営の「サウディア」は現地時間14日、ボーイング社に対し、最大121機のB787型機を発注する、と発表しました。
 この内、新たに設立する「リアド航空」がB787-9型機を最大72機発注し、「サウディア」がB787型機ファミリーを最大49機発注するとのことです。
 総金額は370億ドルになります。


*3月14日

@2月1日に「 UPS 」機のタイヤが飛行中に脱落か、NAAが1ヶ月半も公表せず
 今日の「NHKニュース」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は、今日から周辺自治体に対して,先月1日午前8時20分頃に中国・深センから成田空港に到着した「ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)」のB767型機の到着後点検で、タイヤ1本の一部が剥がれていることが分かった、と説明しました。
 剥がれていたタイヤの大きさは長さが約2m、幅が約10cm、重さは約5Kgありました。
 同航空からの通報を受けた NAA が滑走路などを点検しましたが、,タイヤ破片は見つからず、飛行中に脱落したものと見られる、との事です。
 公表が遅れたことについて NAA は「本来、すぐに対応すべきだったが、ほかの業務が立て込んでいて対応を怠っていた。内部の調整に時間もかかってしまった。再発防止に努めたい」としています。
【コメント】何の仕事が立て込んでいたのかは分かりませんが、"1ヶ月半"は長すぎます。
 前から、「
『更なる機能強化計画』にばかり力を入れ、基本的な空港の安全に関わることをおろそかにしている」と、何回も指摘していますが。
 下の写真は成田空港を移動するユナイテッド・パーセル・サービスのB767型機です。

 

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は3名
 厚生労働省が今日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は4名で、成田空港入国者は3名でした。
 全員に症状がありました。

@「ZIPAIR Tokyo」の受領した新造機は18日午後7時頃成田空港に到着
 「ZIPAIR Tokyo」の5号機となる「B787-8型機(JA850J)」は,今週引渡を受け、成田空港には18日午後6時50分に到着する見込み、との事です。

@全日空も一律6000円の賃上げを回答
 全日空は昨日、今年の春闘の回答として、主要労組に対して,基本給を一律6000円引き上げる、と回答しました。
 過去30年で最も高い水準になる、との事です。
 これにより基本給が約4.4%の引き上げになります。また、一時金も業績連動部分を除いて1年間に約4ヶ月分を支給する、との事です。
【コメント】日本航空共々30年ぶりの大幅賃上げですが、これでも、昨年来続いている物価値上がりをおぎなえるものではないのですね。
 しかし、大丈夫なのでしょうか。今年度は黒字決算になる見込みとはいえ、日本貨物航空の買収や大幅な賃上げは、リスクも大きいのではないかと思うのですが。


*3月13日

@2021年度の成田空港周辺地域の環境基準達成率は前年度比3ポイント悪化の78%に
 千葉県が先月に発表した「2021年(令和3年)度の成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書(年報)による環境基準の達成率は、前年度比で3ポイント悪化の「78%」になっています。
 騒音の測定結果は「成田空港周辺地域共生財団」が行った「周辺地域の航空機騒音測定結果 年報」を使っています。
 毎年書いていますが、両者の年報の違いは、「成田空港周辺地域共生財団年報」の方は,騒音値が騒特法などに指定されている区域内で基準が守られているかどうかを判断するものとなります。こちらは,毎年、「定められている基準内に100%おさまっている」との結果になっています。
 一方、「千葉県の年報」の方は、国が定める航空機騒音に関する「環境基準」がどの程度達成されているかを検証するものとなります。
 この観点から千葉県の報告書(年報)を見てみますと、環境基準の達成率は下表にあるとおりになります。

 

 これは,コロナの流行で2020年度の発着回数が激減し,2021年度は影響がやや回復し,発着回数が増えたことによるものと考えられます。
 なお、2021年度の測定期間は2021年4月1日〜2022年3月31日となっています。
 ただし、この期間には、2021年12月2日〜2022年3月31日の、約4ヶ月にわたりB滑走路誘導路工事のためにB滑走路が閉鎖されています。その分、B滑走路関係地域の騒音地値は低くなっていることになります。
 各測定局毎の達成状況は上段リンク先の「千葉県 年報」で確認できます。

 下に、2021年度の測定値を元にした、騒音コンター図を載せておきます。

 

 ちなみに、コロナの影響が全くない2018年度のコンター図を下に載せますので、比べてみてください。2018年度の環境基準達成率は「63%」でした。
 なお、2019年10月27日からは空港運用時間が「午後11時まで」から,「午前0時まで」に拡大されています。

 
 この二つの図を見比べますと、2018年コンターに比べ、2021年コンターが非常に小さくなっているのが分かります。
 コロナ禍からの回復が進むにつれて,環境基準の達成率はどんどん下がっていくことになり,騒音下住民への被害が拡大することになります。

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は3名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は4名で、成田空港入国者は3名でした。
 症状があった人は3名でした。


*3月12日

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は1名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は1名で、成田空港入国者でした。
 症状があった人は1名でした。

@ MIAT モンゴル航空が5月6日から,成田=ウランバートル線を増便へ
 今日の 「sky-budget」によりますと、MIATモンゴル航空は5月6日から、成田=ウランバートル線を,現在の週4往復から週5往復(成田発着 月・水・金・土・日曜日)に増便します。
  写真はB滑走路に着陸し,駐機場に向かうMIATモンゴル航空機です。

 

@「たまの乗客の権利」と、航空機の騒音に「毎日悩む人の権利」とどちらが大事?
 昨日の「Merkmal(メルクマール)」に乗った経済学者の戸崎肇氏の「JAL機の福岡空港『門限破り』既出報道に欠けていた『乗客の権利』という視座、航空需要回復の今後このままでいいのか?」は、2月19日に起こった日本航空331便が福岡空港の門限に間に合わず羽田空港に戻った問題を論じています。
 この問題は成田空港での「午後11時00分以降の離着陸」の時間制限問題にも影響する事なので取り上げたいと思います。
 この中で戸崎氏は「ひとつ目は『騒音』の問題である。門限の設定根拠は何より騒音対策だ。日本では航空機の騒音に対して極めて敏感である。これは特に伊丹空港での裁判闘争に端を発しているといってもいい」として、“乗客の権利”を主張し、「少しの遅延ならば、受け入れろ」としています。
 “乗客の権利”を言うならば、突然出来た,あるいは拡張された空港の騒音に毎日悩まされている“騒音下住民の権利”はどうなるのでしょうか。
 戸崎氏は「1〜2時間ならまだしも、時間が多少遅れた程度で、どこまでの問題が生じるのか。特に都心部の生活は24時間化が進んでいる。」としています。
 しかし、遅れた乗客の方々は大変でしたが、乗客の方々にとって、このような事が頻繁にあるわけではありません。
 しかし、空港周辺の住民にとっては毎日の問題です。夜間の航空機騒音は住民の命や健康上から見ても、憲法の「国民の健康で安全な生活を営む権利」から見ても,許されるものではありません。
 今回のことに限って言えば、「門限に間に合う」と判断して331便を出発させた日本航空側に責任があります。
 福岡空港側は「JAL331便の出発が遅れたのは不可抗力ではないため、門限以降の着陸は認められない」と着陸を断っています。
 他の何便かは事前の連絡を入れ、遅延の理由を提示して,門限を過ぎた着陸が認められているようです。
 戸崎氏の主張はピントがずれているように思えます。

@ FAA がB787型機の引き渡しを今週から許可
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間11日、禁止していたB787型機の、顧客への納入をを再許可しました。顧客への納入は今週から始まる見込みです。
【コメント】「ZIPAIR Tokyo」はホッとしているでしょうね。


*3月11日

@全日空の成田=ブリュッセル線が今日から再開
 今日の 「sky-budget」 によりますと、全日空は成田=ブリュッセル線の運航を今日から再開しました。
 当面週2往復(成田発着 水・土曜日)となります。

@韓国のエアプレミアが4月8日から成田=仁川線を増便
 昨日の 「sky-budget」によりますと、韓国のエアプレミアは4月8日から、現在週4往復で運航している成田=仁川線を週5往復(成田発着 月・水・金・土・日曜日)に増便します。

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は1名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は2名で、成田空港入国者は1名でした。
 症状があった人は1名でした。

@スカイマークの2月搭乗実績は旅客数が196.0%増
 スカイマークが昨日発表した「2月搭乗実績」によりますと、前年同月比(以下同じ)196.0%増の58万4347人、搭乗率は38.0ポイント増の80.3%となっています。

@日本航空の春闘回答で組合要求上回る7000円、夏のボーナス2ヶ月分
 日本航空は主要労組に対する昨日までの回答で,組合の要求額を上回る一律7000円を提示しました。
 春闘としては4年ぶりの賃上げで、定期昇給を含めると賃上げ率は約4.5%となる、との事です。
 また、今年度の新入社員の初任給も最大1万1000円引き上げ、夏のボーナスは2ヶ月分とする事も回答しました。

@ MSJ は、残る2機もモーゼスレイクで解体、国内の試験機は検討中
 昨日書いた三菱スペースジェット(MSJ)の解体ですが、ブログ「MY LOVE MRJ and SPACEJET」によりますと、10日の中日新聞では、三菱重工はすでに閉鎖している「モーゼスレイク・フライトテスト・センター」内の「JA21MJ」を含む3機は全て現地で解体する、との事です。
 しかし、国内に残っている試験機体については「開発で得たノウハウを伝えるため、なんらかの形で残すことも検討している」とのことです。
【コメント】米国にある機体ではエンジンもすでに取り外して,メーカーに戻している、との事です。
 これを再度,機体に取り付けて飛行試験をし、日本にフェリーするには大金がかかりますので,現地解体も仕方ないのでしょうね。


*3月10日

@成田空港の変異株感染者は10名、全空港では16名,「XBB.1.5株」が3名
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国空港では16名、成田空港入国者で10名でした。
 全員がオミクロン株で、この内訳は、「BA.5類株」が4名、「XBB.1.5株」が3名、「BF.7.14株』が2名、「XBB.1類株」が2名などでした。
 症状があった人は10名でした。
 今回の発表分は2月24日から3月1日でした。

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は3名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は3名で、全員成田空港入国者でした。
 症状があった人は0名でした。

@昨年の成田空港不正薬物摘発数は3.5倍の169Kg
 今日の「NHKニュース」によりますと、東京税関成田税関支署によりますと、昨年1年間に成田空港で摘発された不正薬物の密輸事件は88件で、押収量は169Kgと前年比3.5倍となっています。

@「ZIPAIR Tokyo」が機体納入遅れによる追加の欠航便を発表
 「ZIPAIR Tokyo」は今日、機材納入遅延による欠航便の改訂版を発表しました。
 前回の発表による2便航に加え、新たに4便の欠航を追加しています。

@全日空の新中距離 LCC は来年2月から運航開始へ
 全日空は昨日、新しく設立する「Air Japan」の運航開始を来年2月とする、と発表しました。
 成田空港と東南アジアを結ぶ路線を運航します。
 機材はB787型機でエコノミークラスのみの324席とします。機内食は事前の予約が必要で、当日注文する場合には、フリーズドライなどの別のメニューを提供する,との事です。

@ MSJ の1号機がモーゼスレイクで解体される
 昨日の 「sky-budget」によりますと、三菱スペースジェット(MSJ)の試験1号機となる「JA21MJ」がモーゼスレイク空港で解体されていることが分かった、との事です。
 すでに,3号機「JA23MJ」機は解体されており、これで残るのは2号機と4号機となります。
 写真は名古屋空港から試験飛行に向かう「JA21MJ」機です。

 


*3月9日

@日本航空が中国線の運航計画を発表
 日本航空は昨日、入国規制緩和を受けた中国路線の運航計画を発表しました。
 これによりますと、成田空港路線では、13日から成田=上海線を現行の週2往復から同2.5往復に増便し、さらに、夏季ダイヤが始まる26日からは1日1往復に増便します。
 また、成田=大連線を現行の週4.5往復から同5往復に増便し、さらに、26日からは1日1往復に増便します。

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」はゼロ
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は2名で、成田空港入国者はゼロでした。
 症状があった人は2名でした。

@日本航空が今日から始めた「スマイルキャンペーン」をアクセス集中で中止に
 日本航空が今日から始めた「JALスマイルキャンペーン」で、アクセスが殺到し、日本航空のサイトがつながりにくくなりました。アクセスはキャンペーンが開始される昨日午後11時50分頃からアクセスが急増したものです。
 日本航空では午後に入って,このキャンペーンを中止すると発表しました。

@豪・競争当局がジェットスター・アジアとジェットスター・ジャパンのジョイントベンチャー継続を承認
 今日の 「sky-budget」によりますと、オーストラリアの競争当局は、カンタス航空傘下のジェットスター・アジアとジェットスター・ジャパンの、ジョイントベンチャーを引き続き認可する方針を発表しました。
 この提携がまもなく期限を迎えることから更新を申請していました。

@日本航空の小型機の後継機選定でB737MAX型機が有力
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、日本航空は小型機の後継機について、エアバスとボーイング社と交渉していますが、B737MAX型機導入に傾いている、と伝えています。
【コメント】ライバルはA320neo型機なのでしょうが、受注残などで導入までの時間を考えると、B737MAX型機となるのでしょうね。
 今使っているB737型機との互換性もあり、パイロット確保や運航訓練費用も安くなりますね。
 ただ、安全性はどうなのでしょうか。

@米国 LCC 「ノーザン・パシフィック航空」の日本乗り入れは延期か
 今日の「Fly Team」によりますと、「2022年2月7日の出来事」で取り上げた「米国新 LCC『ノーザンパシフィック航空』が第3四半期に成田=アンカレッジ線に就航か」のノーザン・パシフィック航空の日本就航は延期されたようです。
 ロシア領空を通過することにリスクがある、との事です。
【コメント】同社が所有するのはB757型機ですが、ロシア領空を避けて日本まで飛ぶには航続距離が足りないのでしょうか。
 オーロラ観光などは魅力的と思うのですが。


*3月8日

@昨日の成田空港入国「病原体保有者」は1名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は1名で、この人は成田空港入国者でした。
 症状があった人はゼロでした。

@全日空の1月実績は国際線旅客数は452.2%増、国内線旅客数は84.8%増
 全日空が今日発表した「ANAグループ 1月利用実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比、【】は2019年1月比(以下同じ)425.2%増【44.4%減】となりました。利用率は74.1%となっています。
 一方、国内線では84.8%増、【11.6%減】となり、利用率は63.9%でした。
 この内の,成田空港路線利用率は、成田=大阪線が70.9%、成田=中部線が63.0%となっています。

@昨日書いた「ZIPAIR Tokyo」の機材遅れによる欠航は、新造5号機の引き渡し遅れ
 昨日書いた「ZIPAIR Tokyo」の,機材の納入遅れによる欠航ですが、今日の「日刊航空」によりますと、5号機となる新造B787-8型機がボーイング社からの納入がストップしているため、との事です。
 同航空では「機材繰りで他の便への影響は回避出来る見込み」とのことですが、この夏までに新造機を2機受領する予定で、これが,遅れますと、新規開設路線にも影響が出かねません。
 写真は4日に撮ったものですが、第1ターミナルに駐機する「ZIPAIR Tokyo」機(JA826J)です。

 

【私見】航空業界の人手不足は就職の好機、でも、業務内容を変えないと・・・
 
このところ、国内の航空各社が2024年度の従業員の新規募集を相次いで発表しています。
 コロナ禍で減ってしまった従業員を,需要の回復を見越して従業員確保を目指している、との事です。
 しかし、従業員が退職していった原因は、コロナ禍による先行きの不透明感もありますが、仕事の負担が半端なく大きいことにもありました。
 この点をどのように解決するのかが,今後の需要回復期を乗り切る鍵になるのではないでしょうか。
 仕事を探している人にとっては、絶好のチャンスですが、各社の採用条件をよく見て決める必要がありそうです。
 航空各社も利益のみを追求するのではなく、従業員の生活を安定させる給与や、人生や生き方を充実させる働き方を示す必要があるのではないでしょうか。


*3月7日

@昨日は厚生労働省からの「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」発表はありませんでした
 このところ、厚生労働省からの「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」の発表のない日が見受けられます。新型コロナウイルス感染症の第5類への移行を視野においた措置でしょうけ。
 下の写真は4日に行った第1ターミナルの4階から5階に上がるエスカレーター脇から,垣間見た「入国者のPCR検査場」です。
 以前は人影を見ることもまれでした。
 まだまだ、新型コロナウイルス感染症の感染と脅威は終わっていません。

 

@成田空港の変異株感染者は3名、全空港では6名、「XBB.1.5株」が2名
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国空港では6名、成田空港入国者で
3名でした。
 全員がオミクロン株で、この内訳は、「BA.5株類」が2名、「XBB.1.5株」が2名などでした。
 症状があった人は2名でした。
 今回の発表分は2月22日から2月23日でした。

@エア・ソウルが夏季ダイヤで成田=仁川線を増便
 昨日の「Aviation Wire」によりますと,韓国の LCC「エア・ソウル」は、夏季ダイヤで成田=仁川線を増便し、基本的には1日2往復ですが、最大週19往復運航する、との事です。

@キャセイ航空が5月1日から成田=台北=香港線を再開、6月からは成田=香港間で1日6往復
 今日の「Traicy」によりますと,キャセイ航空は5月1日から成田=台北=香港線を再開します。週4往復(成田発着 月・火・木・土曜日)となります。
 また、6月1日からはさらに増便し、1日1往復とします。
 また、6月1日には成田=香港線直行便を1日5往復で再開します。

@マカオ航空が夏季ダイヤで成田=マカオ線を増便
 今日の「Aviation Wire」によりますと、マカオ航空は夏季ダイヤで、成田=マカオ線を現在の週1往復から同4往復(成田発着 火・木・土・日曜日)に増便する、との事です。
【コメント】入国規制の緩和を受けて,いよいよ中国の航空会社が動き出しましたね。これが、本格的な回復につながるのでしょうか。

@「ZIPAIR Tokyo」が機材納入遅れでの欠航を発表
 
「ZIPAIR Tokyo」は今日、使用機の導入遅延のため、15日の成田=ホノルル線の「 ZG2 便」と「ZG1 便」を運休すると発表しました。
 新造機の納入遅れなのか、整備の遅れなのかはわかりません。

@ANA ホールディングスが日本郵船と日本貨物航空取得で合意
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、ANAホールディングスは,日本郵船の子会社「日本貨物航空」を買収することで合意に達した、と発表しました。
 ANAホールディングスが10月にも日本貨物航空の全株式を取得します。
 一時絶好調だった航空貨物輸送事業も、このところ需要が軟化しています。ANAホールディングスとしては統合することにより、今後、一段の貨物運賃の下落を見すえて、体力強化を図る方針です。


*3月6日

@全日空が今日から成田=ホノルル線を増便
 今日の 「sky-budget」によりますと、全日空は今日から成田=ホノルル線を、現在の週5往復から1日1往復に増便しました。
 この内、火・金・日曜日がA380型機による運航となります。しかし、4月20日からは全曜日がA380型機による運航となります。
 また、7月21日からはさらに増便され、1日2往復の運航となります。

@アシアナ航空が4日から成田=仁川線を1日3往復に増便
 見落としていましたが、アシアナ航空は4日から、成田=仁川線を1日2往復から1日3往復に増便しました。

@昨日の成田空港入国の「病原体保有者」は1名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は3名で、成田空港入国者は1名でした。
 症状があった人は3名でした。

@マレーシア航空が5月3日に成田=コタキナバル線を運休へ
 今日の 「sky-budget」 によりますと、マレーシア航空は5月3日で,成田=コタキナバル線を運休とします。

@バンブーエアの親会社が同航空の株を売却する方針
 昨日のNNA ASIA」(YAHOO!ニュース)によりますと、ベトナムの不動産開発大手「FLCグループ」は、現地時間4日の臨時株主総会で、経営再建のため、成田空港にも乗り入れている「バンブーエア」の株式売却を検討している事を明らかにしました。
 写真は第1ターミナル前を移動する「バンブーエア」機です。逆光で良く撮れませんでした。

 


*3月5日

@昨日の第1ターミナル南ウイングは大混雑、コロナ禍前のよう
 昨日電車で、第1ターミナル南ウイングに行ってきました。
 2ヶ月前に見た光景とは,段違いで到着ロビーも、出発ロビーも旅行客であふれていました。久しぶりに午後に行った関係もあるのかも知れませんが、日本人の若者が多かったように見受けられました。
 服装から澪ると、「卒業旅行かな」と思いました。
 1枚目は出発ロビーの様子ですが、左端の上方に保安検査場があるのですが、延々の長蛇の列でした。この列はチェックインカウンタースペースを取り巻くように,反対側まで続いていました。
 最後尾の人は保安検査が終わるまで「1時間以上もかかるのでは」と心配しました。
 もしかしたら、人手不足で保安検査ブースが半分ほどしか稼働していないのかも知れません。

 

 下の写真は到着ロビーの様子ですが、昨日の出来事で載せた第2ターミナル到着ロビーと同じように混雑していました。

 

 なにはともあれ、この混雑は航空会社や地上業務員にとっては,うれしい悲鳴かも知れません。「殺人的な仕事にならなければ」との条件付きですが。

@昨日は厚生労働省からの「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」発表はありませんでした。

@ユナイテッド航空が昨日から成田=デンバー線を再開
 ユナイテッド航空は昨日から、成田=デンバー線を再開しました。
 週3往復(成田発着 火・金・日曜日)となります。

@スキポール空港が11月から年間発着回数を50万回から46万回に、 IATA と航空会社は法的措置を検討
 今日の「Traicy」によりますと、国際航空運送協会(IATA)と航空会社は、オランダのスキポール空港が11月から年間発着回数を,50万回から46万回に減らす、としていることに対して、法的な対抗措置を講じるを明らかにしました。
 「 EU のこの決定はシカゴ条約を無視するもの」としています。
 この規則(「 EU 」の規則なのか,シカゴ条約なのかは、はっきりしません)では、「影響を受ける当事者との協議を行い、地域住民や経済、環境などとのバランスを取ることで航空がもたらす経済的、社会的利益を確保し、減便は最終手段としてのみ実施する」ことを求めている、としています。


*3月4日

@供用が開始された第3ターミナルの「カーブサイド」を見てきました
 2日に供用が開始された第3ターミナルのバス停留所「カーブサイド」を見てきました。
 下の画像の、左が第2ターミナルの連絡バス昇降場で、右が第3ターミナルの昇降場になります。

 

@第2ターミナル北側到着エリアは、相当な混雑でした
 入国審査がほぼ撤廃された影響で、第2ターミナルは客足が戻ってきました。
 下の写真は北側の到着エリアですが、写真のように、到着便が立て込んでいたためでしょうか、遙か向こうまで人並みでした。
 もっとも、南の到着エリアは人影があまりありませんでした。
 後で、写真を載せますが、3階の出発エリアも、コロナ前までには及びませんが、行列が出来ていました。

 

@ユナイテッド航空が明日から成田=デンバー線を再開
 ユナイテッド航空は日本時間の明日から,成田=デンバー線を週3往復(成田発着 火・金・日曜日)で再開します。

@昨日の成田空港入国の「病原体保有者」は3名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は3名で、3名とも成田空港入国者でした。
 症状があった人はゼロでした。

@ピーチ・アビエーションが夏季ダイヤで成田空港国内線をほぼ半分に
 今日の「Merkmal」によりますと、ピーチ・アビエーションが夏季ダイヤで、成田空港の国内12路線をほぼ半減し,7路線にすることについて解説しています。
 これによりますと、収益を上げるために、これにより空いた機材を国際線に回すため、との事です。
 ところが,撤退される地方空港にとっては死活問題になりかねません。「減った分を他の航空会社を呼び込んで埋める」と言う事もおいそれとは出来ず,悲哀を嘆いている、との事です。
【コメント】少し前までピーチは「全国津々浦々に路線を張り巡らす」と鼻息が荒かったと記憶しているのですが、この方針転換は500億円以上になる赤字解消のためでしょうか。
 前社長の井上氏は「成田空港は施設使用料などが高い」と成田空港の拠点化を否定していたのですが、その後、成田空港路線を激増しています。
 変わり身が早いのが強みになるのでしょうか。

@ルクスエアがB737-8型機4機を導入へ
 今日の「Traicy」によりますと、ルクセンブルグのルクスエアはボーイング社にB737-8型機をリースで2機、自社発注で2機導入することを明らかにしました。

@グレーターベイ航空がボーイング社とB737-9型機15機とB787型機5機購入で契約
 今日の 「sky-budget」によりますと、グレーターベイ航空はボーイング社と,B737-9型機15機とB787型機5機を導入する契約を締結しました。


*3月3日

@昨日、エルアル航空の成田=アブダビ線が運航を開始
 昨日、何回も延期されていたイスラエルのエルアル航空が成田=アブダビ線の運航を開始しました。
 アブダビからの初便はほぼ満席だった、との事です。機材はB787型機を使いました。
 下図は「Flightradar24」による全行程の軌跡です。飛行時間は約11時間になります。

 

@長野の五稜バスが軽井沢=成田空港線の運行を開始
 昨日の「BCN+R(livedoor news)」によりますと、長野の五稜バスは1日から成田空港と軽井沢を結ぶ高速バスの運行を開始しました。
 1日3往復になり、成田空港では第3ターミナルに止まります。料金は大人5000円、子ども2500円となります。

@成田空港の変異株感染者は7名、全空港では15名
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国空港では15名、成田空港入国者で7名でした。
 全員がオミクロン株で、この内訳は、「BA.5株類」が2名、「XBB.1類株」が3名で、この内「XBB.1.5株」が1名、「BQ.1類株」が2名などでした。
 症状があった人は7名でした。
 今回の発表分は2月15日から2月20日でした。

@昨日の成田空港入国の「病原体保有者」は2名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は2名で、2名とも成田空港入国者でした。
 症状があった人は1名でした。

@国土が夏季ダイヤでの「UL ルール」適用を中国路線、欧州線と一部羽田空港路線を除き再開へ
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は新型コロナウイルス感染症の影響で停止していた国際線の「ULルール」を夏季ダイヤからほぼ全面的に再開する方針を固めました。
 この内、中国路線は入国緩和が遅れたことにより、路線再開の準備が間に合わないことから,夏季ダイヤ開始から4月25日まではこの適用を除外する、としています。
 また、欧州路線はロシアのウクライナ侵攻が続く事から,夏季期間の適用を見送ります。
 また、国際戦の再開が羽田空港路線から始まることで、羽田空港のターミナル使用状況が厳しくなることが見込まれる事から、特に第2ターミナル国際線の再開が遅れることが憂慮される、とのことで、この制約を受ける路線の“ULルール”適用を、夏季の繁忙期までの適用を免除することを検討している、との事です。

@ルフトハンザ航空がA350型機15機とB787-9型機7機を発注
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ルフトハンザ航空は現地時間2日、エアバスにA350-1000型機10機A350-900型機5機と、また、ボーイング社にB787-9型機7機を発注する、と発表しました。
 A350-1000型機は同航空初の導入となります。今後、これらの長距離を飛べる機種を導入しA340型機やB777型機などを退役させる、との事です。


*3月2日

@昨日深夜、全日空のA380型機が九十九里浜まで直進せず、西側にズレる
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」にあるように、昨日午後11時02分に成田空港を離陸した全日空のA380型機が、九十九里浜まで直進飛行をせず、総武本線付近から西向きに飛行する飛行コースズレを起こしました。
 このA380型機は整備のためか、厦門行きでした。
 昨日はこの時間も「春一番」の強風でいましたが、この程度の風で流されることはないと思います。計器の不具合でもあったのでしょうか。軌跡全体がふらついています。
 下図は「Flightradar24」による、同機の航跡です。

 

@昨日の成田空港入国の「病原体保有者」は2名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は5名で、成田空港入国者は2名でした。
 症状があった人は2名でした。

@日本航空の1月実績は国際線旅客数は431.9%&増、国内線旅客数は46.1%増
 日本航空が先月28日に発表した「JAL グループ1月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比,【】は2019年度同月比(以下同じ)431.9%増【39.3減】の45万6793人でした。
 一方、国内線では旅客数が46.1%増【17.6%減】の223万4395人でした。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が41.9ポイント増の62.5%、成田=中部線が22.7ポイント増の52.5%となっています。
【コメント】国内線の利用率が57.2%と落ち込んでいますね。何が原因でしょうか。

@日本航空が「JAXA 」「ニコン」「オーウェル」と共に、機体の「鮫肌塗装」で実証実験
 日本航空(JAL)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ニコン、そして「オーウェル」の4者は先月28日、機体表面の塗装を鮫肌状にする「リブレット加工」の実証実験を行う、と発表しました。
 「リブレット加工」とは、表面を鮫肌状にすることで機体表面の空気の流れを良くして,抵抗を減らす技術です。
 これにより、理論的には約2%の燃料改善効果が見込まれ,二酸化炭素ガスの排出量も削減できます。

@経営破綻した韓国 LCC 「イースター航空」が3月にも国内線、今年中には国際線を再開
 今日の 「sky-budget」 によりますと、経営が破綻した韓国 のLCC「イースター航空」が、ファンドの「VIGパートナーズ」に売却されて運航再開を目指していましたが、この程、同国国土交通部より航空運送事業許可(AOC)を再取得したことが明らかになりました。
 これにより、3月にも国内線を再開し、年内には国際線も再開する、との事です。
【コメント】破綻前は成田空港にも多数運航していましたね。

@エアバスが開発中のA321XLR型機納入遅れを発注各社に通知
 今日の 「sky-budget」によりますと、ブルームバーグなどが伝えたところでは、エアバスは開発中のA321XLR型機の納入が,予定している「2024年第2四半期から数ヶ月遅れる」と導入予定航空会社に通知した、との事です。
 問題は主に最長飛行距離を達成するための「RCT(リアセンサータンク)」に関する問題に対処するためとの事です。
 しかし、延期期間が比較的短いため、問題に対処出来る見通しが立っているものと見られる、との事です。


*3月1日

@2月のアクセス数は、22,640回でした。

@昨日の成田空港入国の「病原体保有者」は3名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は8名で、成田空港入国者は3名でした。
 症状があった人は2名でした。

@セブ航空が5月1日に成田=セブ線、5月21日に成田=クラーク線を再開
 フィリピンのセブ航空は、5月1日から成田=セブ線を1日1往復で、また、5月21日から成田=クラーク線を週4往復(成田発着 火・木・土・日曜日)で再開します。
 写真は少し古いのですが、第2ターミナル前を移動するセブ・パシフィック航空機です。

 

@「グリーンポートエイジェンシー」が閉館後の航空科学博物館を借りきってのツアーを3月25日に
 株式会社グリーンポート・エージェンシーは3月25日に、成田空港A滑走路南側にある航空科学博物館を午後4時30分から借り切り、9時00分まで「成田国際空港ダイニングミュージアムVol.2」ツアーを開催します。

@全日空が4月入社の初任給を最大2万円引き上げへ
 ANAホールディングス傘下の全日空は今日、今年4月入社の初任給を最大で2万円引き上げる、と発表しました。

@日本航空が「MSJ 」中止で三菱重工から80億円受領を発表
 今日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空は昨日、三菱重工から三菱スペースジェット(MSJ)の計画中止に対する補償金と見られる80億円を受領した、と発表しました。
 同航空は MSJ を32機確定発注していました。
【コメント】意外に安いものですね。日本航空も全日空も代わりの機材をどう調達するのでしょうか。もう、メドはついていると思いますが。


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