2024年2月前半の出来事


2月15日

@「ZIPAIR Tokyo」が成田=サンノゼ線と成田=ホノルル線を期間増便へ
 「ZIPAIR Tokyo」は今日、成田=サンノゼ線と成田=ホノルル線を期間増便する、と発表しました。
 成田=サンノゼ線は6月1日から9月30日まで、現在の週5往復を週6往復に増便します。
 また、成田=ホノルル線はゴールデンウイークの4月25日から5月5日まで、現在の週4往復を1日1往復に増便します。

@2023年の成田空港における覚醒剤押収量が開港以来最多に
 今日の「チバテレビプラス」によりますと、東京税関が昨日発表した成田空港での2023年1年間の不正薬物押収量は約580Kgと、前年の3.1倍となり、過去10年間で最も多くなりました。
 この内、覚醒剤は約451Kgと成田空港開港以来の最多となっています。
 送り出し国はメキシコとカナダと米国となっています。

@今日、シンガポール航空のA380型機を久しぶりに見ました
 今日、成田空港に行った所、久しぶりにシンガポール航空のA380型機が来ていました。春節で旅客が多かったのでしょうか。
 下に写真を載せておきます。

 


*2月14日

@昨日、国土交通省が日本航空を抜き打ち検査、外国の空港で管制指示を聞き間違え2件
 今日の「NHKニュース」などによりますと、国土交通省は昨日、米国の空港で相次ぐ誤進入を起こした日本航空に対し、抜き打ちの立ち入り検査を実施しました。
 日本航空は昨年11月にシアトルのタコマ空港で管制官の指示を聞き間違え、許可のないまま滑走路を横断するトラブル(2月9日の出来事参照)を起こし、国土交通省が対策を指示しました。
 しかし、今月6日にはサンディエゴの空港で、成田行きの日本航空65便が、管制官の指示とは違う誘導路に入り、滑走路手前で待機するように命じられたにもかかわらず、停止線を越えて止まりました。
 このため、着陸しようとしていた旅客機が直前で、着陸をやり直すトラブルがありました。
 国土交通省は対策を指示しているにも関わらず、同じようなミスを起こしたことを重く見て、日本航空の安全管理体制を調査するための検査だった、とのことです。
 下図は「Flightradar24」によるサンディエゴ空港での65便の航跡図です。
【コメント】何が原因なのでしょうか。管制官の英語での指示が正確に聞き取れないのでしょうか。
 トラブルを起こしたパイロットの英語再学習が必要かも知れませんね。何時ものように聞いているつもりでも、気持ちの緩みがどこかにあると"聞き流し"てしまうように思います。誘導路の確認も機長と副操縦士の相互確認で一つ一つ点呼していけば間違えないですむと思うのですが。

 

@ジェットスター・ジャパンが4月27日に成田=下地島線を再開へ
 今日の「トラベル Watch」によりますと、ジェットスター・ジャパンは4月27日から成田=下地島線を再開します。
 1日1往復の運航となりますが、5月14日から6月27日の火・木曜日は運休となります。


*2月13日

@成田空港内の店舗売り上げがコロナ禍前を5ヶ月連続で越える
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港内の店舗の売り上げが、5ヶ月連続で2019年同月を上回っており、2023年12月には2019年同月比12%増と各最高を記録したとの事です。
 店舗数も、2020年1月の479店舗から,一時149店舗まで減りましたが、2024年1月には369店舗まで回復した、との事です。
 写真は先月27日に行った第1ターミナルのショッピング街ですが、このように、空きスペースがまだまだありました。

 


*2月12日

@日本航空が夏の繁忙期に成田=コナ線を期間運航へ
 昨日の「Traicy」によりますと、日本航空は夏の繁忙期(7月22日から8月20日)に、成田=コナ〔ハワイ島)線を期間運航します。
 週4往復(成田発着 
月・火・木・土曜日)となりますが、、7月23日と8月20日は運休となります。
 写真はハワイ島にあるマウナケア山頂の夕暮れです。世界各国の望遠鏡が並んでいました。
 富士山よりも高い4000mを越える山頂で、高山病に少しやられ、ガタガタ震えながら、ヘールボップ彗星の写真を撮りました。
 暗くなると,満天の星空に圧倒されました。

 

@NAAがC滑走路建設用地内の伐採樹木でウッドチップと堆肥を無料配布
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は、空港機能強化の調査で生じた伐採樹木を活用したウッドチップと堆肥(たいひ)を、周辺住民に無料配布する、との事です。
 事前予約は15日まで受け付け、16日と17日に配布します。対象は成田空港周辺の在住者で、袋詰めや積み込み、運搬を自分でできる人、となります。
 持ち物は運転免許証など本人確認できるものと、スコップや袋、軍手など積み込みに必要な道具となります。
 事前予約はNAAの地域共生部環境コミュニティグループ(0476-34-5078)に電話ですることになります。
 場所は「カーナビでは確認できない」とのことでリンク先には図が載っています。


*2月11日

@中国国際航空が今日から,成田=杭州線を増便
 今日の「sky-budget」によりますと、中国国際航空は今日から、成田=杭州線を昨日までの週4往復から1日1往復に増便します。
 ただし、増便分は便名が異なります。
【コメント】中国の旧正月"春節"大型連休は昨日から始まったようですが、中国人の訪日客は予想したほど多くはないようですね。
 
中国国内の観光地は大混雑のようですが、円安でも日本に来るのは国内の大混雑を避けようとする,比較的裕福な人たちのようです。
 低迷する中国経済の影響を受けて,一般の庶民は国内旅行で我慢している、との事です。生活が苦しいようですね。

@タイガーエア台湾が夏季ダイヤから成田=台北線を増便へ
 今日の「Traicy」によりますと、タイガーエア台湾は、3月31日からの夏季ダイヤで、成田=台北線を現在の1日2往復から1日3往復に増便する計画、との事です。

@ヒロサワシティの「科博廣澤航空博物館」が今日オープン
 今日の「NHKニュース(動画)」によりますと、茨城県筑西市の「ザ・ヒロサワ・シティ」内にある「科博廣澤航空博物館」(1月20日の出来事参照)が、今日オープンしました。


*2月10日

@日本航空子会社の「ジャルロイヤルケータリング」社が制限区域内運転免許試験で不正
 昨日の「NHKニュース」によりますと、成田空港や羽田空港で日本航空の機内食を製造している日本航空子会社の「ジャルロイヤルケータリング」社が、制限区域で機内食運搬車などの車両を運転する社内の運転免許試験で、参考書を閲覧させるなどの不正を行っていることが発覚しました。
 この時の受験者は2人で、1名は受験資格がありませんでした。試験結果は1名が合格、もう1人は不合格でしたが、国土交通省はいずれも不合格としました。

@成田空港2023年の輸出入額が3年ぶりの減少
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、2023年1年間の成田空港輸出入額が、3年ぶりの減少となりました。
 輸入額が前年比(以下同じ)7%減の18兆7360億円、輸出額が5%減の15兆496億円となっています。
 輸入超過額は13年連続となっています。

@中部空港警察署の庁舎が不同沈下で,ターミナルに移転へ
 昨日の「CBCテレビ」によりますと、中部空港敷地内にある中部空港警察署で、地盤の不同沈下が起こり、鉄筋4階建ての庁舎がわずかに傾いていることが確認されました。このため愛知県警では同署を一時的に空港ターミナルビルの空いているスペースに移動させることになりました。
 移動後に建て替えが可能かどうか、不同沈下を押さえる事が出来るかなどの調査を行う事になりました。
【コメント】関西空港でも同じようなことがあり、現在も沈下は続いているようですね。埋め立てで造られた空港の宿命ですね。大地震が起こった場合大丈夫なのでしょうか。
 写真は2012年に撮った、対岸から見た中部国際空港です。

 

@スカイマークの1月搭乗者数は7.3%増、利用率は77.4%
 スカイマークが発表した「1月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)7.3%増の58万2378人、利用率は6.9ポイント増の77.4%となっています。

@日本航空が羽田空港衝突炎上事故機を抹消登録
 昨日の「JA Search BLOG」さんによりますと、航空局が発表した「1月の航空機登録状況」によりますと、成田空港を定置場とする新規登録はありませんでした。
 抹消登録では日本航空が1月2日の羽田空港衝突炎上事故で、全焼したA350-900型機(JA13X)を「機体減失」として抹消登録しています。


*2月9日

@「Air Japan」の成田=バンコク線が今日から運航を開始
 今日から「Air Japan」が運航を開始します。成田=バンコク線は週6往復(成田発着 月・水・木・金・土・日曜日)の運航となります。
 初便の「NQ1便」は成田空港を午後5時55分に出発する予定です。

@昨年11月に日本航空機がシアトルのタコマ空港で,無許可で滑走路を横断するトラブル
 今日の読売新聞によりますと、昨年11月、成田発シアトル行きの日本航空68便。B767-300型機が、シアトルのタコマ空港の3本ある平行滑走路に着陸し、駐機場に向かいました。
 この際に、管制官から「16C(滑走路)手前で待機せよ」と指示されました。
 日本航空機はこの指示を聞き違え、「16L(滑走路)手前で待機します」と復唱しましたが、管制官は聞き違えを訂正しませんでした。
 日本航空機パイロットは16C滑走路を無許可で横断してしまいました。
 この時に,日本航空機パイロットは左右を確認し、他機が16C滑走路上にいないことを確認しました。日本航空機パイロットは駐機場に向かう管制官の指示には、滑走路Cの横断許可も含まれていると勘違いしました。
 日本航空機が駐機場に到着した後、管制官から間違いを指摘され、誤進入に気付きました。
 日本航空は国土交通省に報告し、国土交通省はこのトラブルの要因を分析し対策を講じるように指導しました。
【コメント】危ない、危ない。大きな空港で見通しも良かったのが幸いしましたね。しかし、何でこの件が今まで公表されなかったのでしょうか?


*2月8日

@検討委員会でのターミナルの形状案
 昨日、成田国際空港株式会社の地域共生部に「第6回『新しい成田空港』構想検討会 説明資料」を送ってくれるようにお願いしました。
 
送られてきた資料は50ページにもなる,膨大な資料でした。
 この中から、ターミナルの形状案の図を,大きくなりますが,下に載せます。この伸びた腕の両側や、長方形になっているターミナル本体にスポットが設置されることになるようです。

 

@ヤマト HD の改修2号機が今朝、成田空港に到着
 今日の「Aviation Wire」によりますと、今日午前6時57分に、ヤマトHDの2号機・A321型機(JA82YA)が、改修を終え成田空港に到着しました。
 改修は残り1機となります。

@全日空の12月実績は国際線旅客数が38.1%増、国内線旅客数が3.8%増
 全日空が今日発表した「2023年12月 ANAグループ輸送実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比・【】は2019年12月比(以下同じ)38.1%増の63万721人【24.2%減】、利用率は75.9%となっています。
 一方、国内線では3.8%増【7.0%減】の297万3441人となり、利用率は67.2%となりました。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が81.7%、成田=大阪線が78.2%、成田=中部線が57.6%となっています。
【コメント】国際線はコロナ禍前の4分の3となり、国内線の回復はもう少しですね。


*2月7日

@ワンターミナルなどの検討会再開
 今日の「sky-budget」などによりますと、昨日再開さかれた「『新しい成田空港』構想検討会」での、資料によりますと、ワンターミナル化される予定の新ターミナルですが、広さは現行の3つのターミナルを合わせたものの約1.25倍で100〜200万平方メートルにする、との事です。
 これにより、年間旅客数は現行の5700万人から7500万人へ、スポットは現行の75カ所から100カ所に増やし、これにより、1日に出発する便数も現行の約450便から650便程度にする、との事です。
 鉄道アクセスは現在の第1ターミナル駅は廃止する事が妥当とし、新ターミナルに新駅を設ける、との事ですが、現在の第2ターミナル駅は、新ターミナルに近いことから、従業員向けの駅とするなど、必要に応じて活用できる余地を残すべきとした、との事です。
 下図はあくまでも予想図のようで、搭乗橋などは入っていません。

 

@国土交通省の労働組合が航空局に管制官の増員を要求
 今日の「NHKニュース」などによりますと、管制官の約7割が加入している、国土交通労働組合は昨日、航空局に対して、羽田空港衝突炎上事故後に配置された、誤進入検知モニターを監視する係を設けたことによって、管制業務がより煩雑化し、管制官の負担が増加した、として、管制官の増員を求めました。
 管制官の業務が煩雑化することにより、管制官だけでなく利用する旅客の安全も脅かされる、としています。

@アラスカ航空の事故機は機体製造時に固定するボルトが取り付けられていなかった
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、アラスカ航空のB737-9型機事故について、米国運輸安全委員会は現地時間6日、この非常ドアを機体に固定するボルトが、機体がアラスカ航空に引き渡される前に取り付けられていなかった事が原因との見解を示しました。
 このパネルを機体に取り付けるフェイルセーフ装置として機能する4本のボルトが機体に取り付けられていなかった、との事です。
【コメント】ボーイング社の製造過程はどうなっているのでしょうか。このようなミスがB787型機や開発中のB777X 型機でも日常的に起こっているとすれば、ボーイング社の飛行機には乗れませんね。


*2月6日

@今日未明に雪の影響で「カーフュー弾力的運用」が3便
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」にもありますように、今日未明、アエロロジック航空590便とLOTポーランド航空80便とユナイテッドパーセルサービス航空118便の3便が、午前0時過ぎに成田空港から離陸しました。
 理由は成田空港の降雪による防除氷作業のため、との事です。

@全日空の成田=広州線が3月29日から運休に
 今日の「Traicy」によりますと、全日空は現在週3往復で運航している、成田=広州線を3月29日から運休します。

@ドイツの「全国統一労組」が現地時間7日から8日にかけて全国空港でストライキ実施
 昨日の「Traicy」によりますと、ドイツの全国統一労組はドイツ全土の空港で、現地時間7日から8日にかけて大規模なストライキを呼びかけています。
 ルフトハンザ航空の従業員を対象とした団体交渉では、給与の12.5%増と、保安従業員については時給2.8ユーロ(約450円)の増額を求めています。

@ FAA 局長がパイロットの定年延長法案に「まずはリスクを把握すべき」
 今日の「ロイター通信日本語版(livedoor news)」によりますと、米国連邦航空局(FAA)のマイク・ウィテカー局長は現地時間5日、パイロットの定年を65才から67才に引き上げることについて、「まずはリスクを把握するための調査が必要」として反対を表明しました。


*2月5日

@今年の騒音対策委員会は中止に
 昨年の12月8日に、成田国際空港株式会社(NAA)の地域共生部共生企画グループの方から、メールで今年の騒音対策委員会についての連絡をもらいました。
 これによりますと、「関係機関との検討の結果、今後の騒音対策委員会を1月から2月に開催する事になった」との事です。そして、「今年の開催は見送り、来年に従来の対面方式として開催できるように準備を進める」との事でした。
 公式の告知はあると思うのですが、とりあえずメールの内容で載せておきます。

@新千歳空港で起こった接触事故はグランドスタッフ不足のためか?
 このところ、内外の空港で航空機接触トラブルが相次いでいます。
 1月17日には新千歳空港で大韓航空機とキャセイ航空機の接触事故が起こりました。このトラブルの原因は当初、「牽引車のスリップが原因」と疑われていましたが、専門家によると、「牽引車がスリップすることは考えられない」との事でした。
 それよりも、雪による視界不良で両旅客機の間隔目測を誤ったことが原因と見られています。
 専門家によりますと、このような場合、もう一人の両機の間隔を見る係員(ウイングウォッチ)を配置して両機の翼端を観察し、牽引車のドライバーに指示をすべきで、降雪の中、目測をあやまった可能性がある、との事です。
 しかし、コロナ禍で空港のグランドスタッフが減少し、今は、ぎりぎりの人員でまわしているために、配置していなかった可能性も考えられます。
 グランドスタッフの雇用は、航空会社ではなく専門のグランドハンドリング会社が行い、航空会社は使用料を支払う仕組みです。
 このため、グランドスタッフの待遇は航空会社職員に比べて低く、労働時間も不規則で、航空機の到着が遅れれば、長時間の残業を余儀なくされています。
 このような労働環境に嫌気がさして、というよりも、耐えきれずにやめていく人が多数います。
 この問題は長年指摘されていましたが、根本的な解決策は採られませんでした。
 これが、今回のようなトラブルの遠因となっていいるのではないでしょうか。このようないびつな状態の解消に向けて、国土交通省や航空会社が、真剣に対策を考えるようになったのはつい最近です。
 成田空港でも会社同士でのやりくりで夏季ダイヤの増便を、なんとか受け入れ可能になった、との事ですが、1日も早く、根本的な解決策を講じてほしいものです。
 一歩間違えれば、重大事故になりかねませんから。
 写真は成田空港第3ターミナル北側サテライトで、到着した航空機を所定の位置に誘導するマーシャラーです。右上で待機し
いるのがウイングウォッチ係りでしょうか。

 


*2月4日

@「B737-8MAX型機については状況を見ている」と斎藤専務
 2日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空の斎藤専務は第3四半期決算の説明会で,ボーイング社に21機発注しているB737-8MAX型機について「今後ボーイングの増産計画がFAAに認められるかや、JALが発注した段階でボーイングが示した納入スケジュールを堅持するかなどを注視していきたい」と述べまた。
 また、「ZIPAIR Tokyo」が増機を予定しているB787-8型機2機については,受領が2025年度となっている事から「現在の生産レートでボーイングが製造できる範囲内で、現時点では計画通り引き渡される見通しだ」とのことです。
 写真は成田空港第2ターミナル前を移動するイースター航空のB737MAX型機です。主翼先端のウイングレッドが上下2枚になっているのが特徴ですね。

 

@ロシアの S7 航空機で3日間に4回のエンジントラブル。制裁の影響が深刻に
 今日の「sky-budget」によりますと、ロシアの S7 航空で、3日間で4回のエンジントラブルが発生している、との事です。
 これは、ウクライナ侵攻に対する西側諸国の制裁で、正規の補修部品が輸入出来ず、自社製造や海外から輸入した模倣品などに依存してたり、運航できなくなった他機の部品を流用したりしていることによるものと見られている、との事です。


*2月3日

@香取地区4市町が千葉県知事に機能強化に伴う地域活性化で要望
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日千葉県庁で、熊谷知事と、香取市、多古町、神崎町,東庄町の香取地区4市町の意見交換会が開かれました。
 この中で4市町側からは成田空港の機能強化に伴う地域活性化や周辺道路の整備などを求めました。
 熊谷知事は「成田空港の機能強化の効果をどのように今回の地域に波及させていくかが課題。就労者の居住促進や、物流拠点としての特性を生かした企業立地など地域と意見交換していきたい」と述べまし」た。
【コメント】会議は非公開でしたが、この4市町の首長は成田空港を離発着する航空機の騒音区域には一部しか入りませんが、航空機の騒音軽減についての要望が出なかったようです。
 かっての佐原市では「夜間騒音がうるさい」と市民が抗議集会を開いたこともあるのですが。

@成田空港の和牛肉の輸出シェアは25%を占める
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田空港からの日本産牛肉の輸出が急増している、との事です。
 2023年の輸出額は10年前の約50倍となっており、成田空港のシェアは25%となっています。
 輸出先は米国、台湾、香港で約7割を占めています。

@全日空と日本航空の第3四半期連結決算では需要の回復で大幅な伸び,第四半期の見通しでは分かれる
 ANAHD日本航空が発表した2024年第3四半期の連結決算によりますと、ANA HDは2023年第3四半期前年同期比(以下同じ)売上高が112.4%増の1兆5435億円、営業損益が2.28倍、純損益が137.9%増の1489億円となっています。
 ANAHDの連結財政状況は有利子負債が779億円減の1兆5299億円となり、自己資本比率は3.6ポイント増の29.1%となっています。
 また、2024年3月通期の見通しは売上高が当初計画比(以下同じ)で3.0%増の2兆300億円、純損益が86.3%増の1300億円としています。
 一方、日本航空は2024年第3四半期(連結)で、売上高が前年同期比(以下同じ)12.3%増の1兆2493億円、純利益が14.7%増の858億円となっています。
 連結の財政状況は有利子負債が前年同期比(以下同じ)277億円減の8977億円、自己資本比率が1.1ポイント増の33.4%となりました。
 また、2024年3月通期見通しでは、売上収益が1兆6,840億円、EBIT1,300億円、純利益800億円、通期の配当金が1株当たり60円の、従来見通しを据え置く、としています。
【コメント】両社の決算方式が違いますので、専門外のことで、比較は出来ませんが、昨日の「NHKニュース」で比較が載っています。
 収益の柱となる国際線について、ANA HDは第4四半期は航空券の価格が下がり始めて、利益を圧迫する、としており、日本航空は航空券の価格は高値を維持する、として,両社の見通しが分かれています。


*2月2日

@炎上した日本航空機は左エンジンから出火
 今日の「NHKニュース」によりますと、羽田空港で起こった衝突炎上事故では、火は日本航空機の左側エンジンから燃え上がったことが、消防への取材から分かった、との事です。

@羽田空港衝突炎上事故を教訓として社内訓練を見直す航空会社は2社
 昨日の毎日新聞によりますと、同新聞が今回の羽田空港における衝突炎上事故について行った、国内の主要航空会社13社を対象としたアンケート調査では、今回の事故を受けて、今後の訓練プログラムに取り入れる航空会社がスターフライヤーとジェットスター・ジャパンの2社だった、との事です。
 他の航空会社は運輸安全委員会の報告書が出てから考える、との慎重姿勢をとっています。

@昨日、大阪空港で全日空機同士が接触トラブル
 昨日午前10時8分頃、大阪(伊丹)空港の駐機場で、全日空機同士が翼を接触させるトラブルがありました。
 接触したのは大阪発松山行きの1637便(乗客・乗員73人)と、到着した福岡発大阪行きの422便(乗客・乗員69人)でケガはなかった、との事です。
 機種は両便ともDHC8-400型機で、1637便は出発に向け向きを変えて待機中で、422便は搭乗橋に向かって移動中だった、との事です。
 全日空によりますと、双方の右主翼の先端に軽いこすれがあった、との事です。
 この影響で、全日空の10便が欠航となりました。他社便への影響はありませんでした。

@ボーイング社の決算は5年連続の赤字に、航空会社が失望を表明
 ボーイング社は現地時間1月31日に「2023年通期決算(2023年1月1日〜12月31日)を発表しました。
 これによりますと、最終損失が22億4200万ドルで、前年の50億5300万ドルから28億1100万ドル改善したものの、依然として苦しい決算となりました。
 先月の5日に発生したアラスカ航空のB737-9型機での機体非常口が飛行中に吹き飛ぶ事故で、米国連邦航空局(FAA)はB737MAX型機の増産について「容認しない」と生産停止を命じ、B737-7型機とB737-10型機の開発について、防氷装置についての特例として認めていた措置を撤回しました。
 これにより、この両機種の開発の遅れは避けられないことになります。
 この開発遅れに対しては、最大の顧客となる米国の大手航空会社が“失望”を表明し、代替の機種選定を加速しています。
 日本の航空会社でも、全日空と日本航空が737-8型機を、スカイマークが737-8型機と737-10型機の導入を決めていますが、長引けば、代替機の検討をせざるを得ないことになるのではないでしょうか。


*2月1日

@1月のアクセス数は27,432回でした。

@1月2日の炎上事故で炭素繊維を使った機体の燃え方に航空業界が注目
 去る1月2日に羽田空港で起こった追突炎上事故での、日本航空機機体の燃え方が世界の航空業界関係者は注目をしているようです。
 現在の新鋭機が軽くて強いと言われる炭素繊維素材を多用していますが、その燃焼のしかたが、実際に確かめられたのは初めてとなります。
 中には乗客・乗員約400名がけが人は出ましたが、全員脱出できた事に、この燃焼がどのように関わっているかは、この後の機体設計や避難マニュアルに参考になるから、と思われます。
 私ごとですが、2012年に名古屋で行われた「航空宇宙展覧会」に行ったときに、 JAXA のブースに、 JAXAが独自に開発した機体胴体の一部分が展示されいました。
 係りの方に「炭素繊維は燃えやすいので、胴体に使うのは危険ではないですか」と質問したところ、「いえいえ、逆ですよ。炭素繊維は難燃性で,燃えにくいのです」とのお答えでした。
 今回の事故の映像を見ると,確かに、焼け落ちるまでの時間は長かったように思えました。
 下の写真は,会場に展示されていた JAXA の小型機胴体の実物です。
【コメント】この炭素繊維の開発や,超音速旅客機の開発など JAXA の研究には世界に負けないものが多くあるように感じます。しかし、米国など資金が豊富な研究機関や企業などに追い越される事が多いようです。国が JAXA に予算をつぎ込んで開発のスピードを上げれば、宇宙探査だけでなく,航空機部門でも世界をリードできるように思います。 JAXA の研究が進むと、それを一般企業に取り上げられてしまい予算が減らされる事になるのでしょうか。

 

@日本航空の12月実績は国際線旅客数が4.4%増、国内線旅客数が4.7%増
 日本航空が昨日発表した「JAL12月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月・【】は2019年1月比(以下同じ)4.4%増【35.8%増】の74万6189人、利用率は78.1%となりました。
 一方、国内線では旅客数が4.7%増【.0.7%減】となり、利用率は69.3%となりました。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が33.7ポイント減の76.4%、成田=札幌線が7.6ポイント増の67.7%、成田=名古屋線が3.2ポイント増の74.9%、成田=福岡線が9.5ポイント減となっています。

@公正取引委員会が大韓航空とアシアナ航空の合併を条件付きで承認
 公正取引委員会は昨日、大韓航空とアシアナ航空の合併について、合併によりシェアが50〜75%程度まで高くなる路線が、大阪=ソウル、札幌=ソウル、名古屋=ソウル、福岡=ソウル、大阪=釜山、札幌=釜山などがあり、競争が阻害される、と指摘しました。
 これに対し、大韓航空はこれらの路線の一部を特定の航空会社に譲渡するとしており、同委委員会はこれらを実施することを条件に合併を承認する、と通知しました。


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