2024年7月後半の出来事


7月31日

@秋の航空ジャンク市は9月7日と8日に開催、航空科学博物館
 昨日の「Fly Team」によりますと、航空科学博物館は恒例となっている秋の航空ジャンク市を9月7日と9月8日に開催します。

@「Air Japan」の第1四半期の利用率は50.9%
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、全日空は昨日、傘下の「Air Japan」の第1四半期(4月から6月)の有償座席使用率が50.9%だった、と発表しました。
 運航開始直後の機材故障で、宣伝を自粛していたことが響いている、としています。

@「ZIPAIR Tokyo」の第1四半期有償座席使用率は81.2%
 日本航空は昨日発表した第1四半期決算の中で、「ZIPAIR Tokyo」の有償座席使用率が前年同期比(以下同じ)3.3ポイント増の81.2%となったことを明らかにしました。
 また、SPRING JAPANは17.2ポイント増の81.2%だったことを明らかにしました。

@オーストラリアのレックス航空がB737-800型機使う運航を停止
 今日の「Fly Team」によりますと、オーストラリアのレックス航空は、現地時間7月31日に、B737-800型機を使っている主要都市間国内線の運航を停止しました。
 同航空はB737型機9機とサーブ340型機33機で国内線を運航しています。
 これを受けて、ヴァージン・オーストラリアは同社便からの振り替え予約を手数料なしで受け付けています。


*7月30日

@ユナイテッド航空のB737-800型機が速度計不具合で2度も羽田空港に緊急着陸
 昨日の読売新聞によりますと、国土交通省は昨日、27日午前4時5分頃、羽田発グアム行きのユナイテッド航空848便。B737-800型機が羽田空港の南南東約450Kmの太平洋上を飛行中に「機長席の速度計に不具合が発生した」として、羽田空港に引き返しました。
 同機は同5時40分頃羽田空港に無事に緊急着陸しました。結局、この便は欠航となりました。
 ところが、国土交通省によりますと、この機体で直前に運航した、グアム発羽田行き849便でも、26日午後8時15分頃に、羽田空港の南840Km の太平洋上で、機長席の速度計が不具合を起こし、羽田空港に同9時30分頃、緊急着陸していました
 国土交通省はこの2件を「イレギュラー運航」としました。
【コメント】昨日載せた記事では、ユナイテッド航空が以遠権を使って、成田空港を乗継とした新路線の運航を考えている、との事でした。
 しかし、26日と27日のトラブルを見る限り、整備不良と言わざるをえません。
 この所、問題になっている、同航空のトラブル多発の連鎖と見ざるをえませんね。整備不良の老朽機に乗客を乗せるつもりでしょうか。これでは、需要は伸びません。

@日本航空の6月実績は国際線は好調も、国内線は11.1%減
 今日、日本航空が発表した「JALグループ6月マンスリーレポート」によりますと,
 国際線旅客数は前年同月比・【】は2019年6月比(以下同じ)国際線旅客数は10.0%増【22.8%減】の60万5165人,利用率は83.6%となりました。
 一方、国内線では旅客数が11.1%減【7.3%減】の265万2954人となっています。利用率は70.4%でした。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が68.1%、成田=中部線が49.6%でした。


*7月29日

@ユナイテッド航空が10月27日から成田=セブ線を開設
 昨日の 「sky-budget」 によりますと、ユナイテッド航空は冬期ダイヤとなる10月27日から、成田=セブ線の運航を開始する予定とのことです。
 同航空は現在、米国路線でB737MAX型機の納入遅延により、小型機の機材不足に悩んでいますが、日本などで使用しているB737型機を米国に戻さず、以遠権を使った、成田からの乗継路線成長に期待している、としています。
 今後も新たな日本路線を考えている、との事です。
 写真は第1ターミナルから離陸に向かうユナイテッド航空のB787型機です。

 

@アブラ・グループがエアバスとA350-900型機5機発注の覚書
 今日の航空新聞社によりますと、南米航空会社のアビアンカとゴルの主要株主であるアブラ・グループは25日、エアバスとA350-900型機5機を発注する覚書を締結しました。


*7月28日

@全日空と日本航空の給与格差は縮まっているのでしょうか?
 前から疑問に思っているのですが、日本航空とANAホールディングスの平均年収の格差です。
 2024年3月31日付けの「Merkmal」の記事「ANAの生みの親は『朝日新聞』だった? 日本を代表する航空会社と大新聞社の知られざる蜜月関係とは」と題した記事の中に下図のようなグラフが載っていました。


 これによりますと2021年ー2022年の日本航空の平均年収は702万円に対し、ANAホールディングスは495万円となっています。
 前から全日空の給与が低いのは何となく知っていましたし、客室乗務員の退職が日本航空に比べると多いのも取り上げられていました。
 今年のANAホールディングスの株主総会では株主から「もっと配当金を出せ」との意見があったそうですが、一方、今年の春闘では平均年収はどのくらい上がったのでしょうか。
 全日空の2024年3月期決算では、一見順調に見えますが、経費の節減はかなり厳しくなっているようです。
 これも、コロナが始まる前に、新型機の購入のためにおこなった莫大な長期有利子借り入れが影響しているのでしょうか。この長期負債を解消するためにはこの経費の節減が続くのではないのでしょうか。

@全日空のDHC8-400型機がエンジン1基トラブルで大阪空港に引き返す
 今日のMBSニュースよりますと、今日午前11時8分に大阪空港を離陸した大阪発松山行きの全日1639便機・DHC8-400型機がエンジントラブルで片方のエンジンを止め、エンジン1基で大阪空港に引き返し、午後0時10分頃に無事着陸しました。
 乗客・乗員79人にケガはありませんでした。
 下図は「Flightradar24」による同機の航跡ですが、離陸時と着陸時の航跡が表示されていないようです。

 

@ヴァージン・アトランティック航空がA330-900neo型機7機を追加発注
 今日の「Fly Team」によりますと、ヴァージン・アトランティック航空は「ファンボロー国際航空ショー」でエアバスに、 A330-900neo型機を7機追加発注しました。これにより同航空の合計発注数は19機となります。


*7月27日

@成田空港管制官の増員が少ないのは、前の増員が理由か?
 昨日載せた主要5空港への航空管制官の増員ですが、成田空港は2名と少ないのですが、成田空港では以前にA滑走路とB滑走路の同時離陸の運用が行われるようになったときに、A滑走路とB滑走路の離陸機がお互い近づくことを監視する管制官が配置された、との記事を読んだことがあります。
 この時に、管制官が増員された事が影響しているのかもしれません。
 または、今の所、成田空港が混雑していない、事が理由でしょうか。


*7月26日

@北離陸の中、1機だけ南離陸、「スライド制」では許されない
 
上段の「昨夜午後11時00分以降の離着陸」で分かるように、12機が北に向かって離陸したにもかかわらず、午後11時50分に離陸した全日空8517便が、いきなり南から離陸しました。
 これは将来採用される「スライド制」では、、飛ばないはずの地域静穏時間帯に、騒音を振りまくため、許されない事になります。

@斉藤国土交通大臣が31日付けで主要空港の管制官増員を発表、成田空港では2名増
 斉藤国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、羽田空港衝突炎上事故を受けて、主要空港向けの管制官を、31日付けで14人増員する、と発表しました。
 内訳は羽田空港に6名、成田空港に2名などとなっています。
 また、航空保安大学校の管制官採用枠も12月1日付で12人拡大し、40人とする事も明らかにしました。

@ジェイキャスエアウェイズが「 ATR 社」と「ATR72-600型機」のリース契約結ぶ
 昨日の「乗りものニュース」によりますと、ヨーロッパの航空機メーカー「ATR社」は、2025年に就航を予定している「ジェイキャスエアウェイズ(JCAS)」」と「ATR72-600型機」のリース契約に関する意向表明書(LOI)が締結された、と発表しました。
 機体はAvation PLCからのリースとなります。
 ジェイキャスエアウェイズは就航初年度に、リース機1機で関西空港を拠点に2路線の開設を予定しています。

@「ファンボローエアショー」での旅客機発注(その2)
 今日の「Traicy」によりますと、サウジアラビアの LCC フライナスは25日、エアバスとA330-900neo型機15機、また、A320neo型機ファミリー75機の合計90機を発注する事で合意しました。
 今日の「Traicy」によりますと、エア・タヒチは、「 ATR 社」にATR72-600型機4機を発注しました。


*7月25日

@成田空港の6月運用状況は国際線旅客数が単月として過去最高も日本人の回復は半分
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「成田空港6月運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比・【】は2019年6月比(以下同じ)18%増【9%減】の1万9801回となりました。
 この内、国際線発着回数は21%増【10%減】の1万5513回、国内線発着回数は6%増【6%減】の4288回となっています。
 総旅客数は24%増【10%減】の323万6011人となっています。この内、国際線旅客数は6月として過去最高、単月としても過去2番目に多い30%増【13%減】となり、日本人は32%増【49%減】、外国人は39%増【22%増】、通過客は19%減【42%減】となっています。
 一方、国内線旅客数は6%増【±ゼロ】となりました。
 国際航空貨物量は11%増【2%減】となっていますが、詳しくは7月18日の出来事を参照にして下さい。

@マレーシア航空は来年2月3日から、成田=クアラルンプール線を1日2往復に増便
 今日の 「sky-budget」 によりますと、マレーシア航空は来年2月3日から、現在週12往復で運航しているクアラルンプール線を増便し、1日2往復に増便する、との事です。

@国土が20日に起こった ORC 機のバードストライクを航空機事故に認定
 昨日の「テレビ長崎」などによりますと、国土交通省は昨日、20日午前8時11分頃に、福岡発対馬行きのオリエンタルエアブリッジ9便・DHC8-400型機が、着陸して滑走路を移動していたところ、トビが右のプロペアに衝突しました。
 乗客・乗員40人にケガはありませんでしたが。着陸後に点検したところ、プロペラの先端部分が15cm程欠け、胴体部も変形していました。
 国土交通省は損傷が大きいため、航空機事故に認定して調査を始めました。

@ネパール・カトマンズの空港で、 CRJ 機が離陸に失敗し炎上、18人が犠牲に
 昨日の「BBCニュース(日本語版)」によりますと、ネパールの首都カトマンズにあるトリブバン国際空港で、現地時間午前11時15分頃、ポカラに向かって離陸したサウリア航空・CRJ-200型機が、離陸に失敗し、滑走路の先に墜落炎上しました。
 同機は機体整備のためにポカラに向かったもので、搭乗していたのは航空会社の社員や整備の技術者など19人でしたが、機長を除く18人は死亡しました。
 この機体はポカラで別の航空機を修理するために離陸した、との情報がありますが、この機体自体の修理後の試験飛行だった、との情報もあり錯綜しています。


*7月24日

@国土は8月8日から空港における離陸順番を知らせる「ナンバーワン」呼称を再開
 国土交通省は今日、1月2日に羽田空港で起こった、海保機と日本航空機の衝突炎上事故の際に、管制官が海保機に「ナンバーワン」と伝え、滑走路手前まで移動し、待機するように指示したにもかかわらず、海保機が滑走路に誤進入したことが原因の一つと考えられる事から、離陸順位を伝える「ナンバーワン」の伝達を中止していました。
 これを、8月8日か再開することを明らかにしました。対策会議の中で、関係者から「復活して欲しい」との要望があったため、としています。
【コメント】素人的には「何で復活の必要があるのか」分かりません。管制官の指示を復唱して確認、指示通りに行動することが鉄則と思うのですが。

@「ファンボローエアショー」での旅客発注が相次ぐも、昨年よりも小規模
 22日から英国で始まったファンボローエアショーでの旅客機の発注が相次いでいますが、昨年のパリエアショーでの発注がすさまじ勢いだったけに、今年は小粒の発注となっています。
 以下に、箇条書きにしてみます。
◎  日本航空は今日、エアバスにA350-900型機20機、A321neo型機11機を発注した、と発表しました。
◎  日本航空は今日、ボーイング社にB787-9型機10機を確定発注したことを発表しました。オプション10機の契約も含みます。
  ANAホールディンは昨日、でカナダのデ・ハビランドとメーカー保証のついたDHC8-400型機中古機7機を導入する契約を結びました。
  今日「のlivedoor news」によりますと、カタール航空は、B777-9型機20機を追加発注しました。
  今日の「Aviation Wire」によりますと、大韓航空はボーイング社とB787-10型機(確定20機、オプション10機)の20機と
  B777-9(B777X)型機20機の合計50機を発注する覚書を締結しました。
  今日の「Traicy」によりますと、ベトジェットエアはエアバスと、A330-900meo型機20機を確定発注しました。
  これはシンガポール航空ショーの際に覚書を交わしていたもので、今回確定発注したものです。
  今日の「Traicy」によりますとブータンのドルックエアはエアバスとA320neo型機3機とA321XLR型機2機を発注する契約を結びました。
  今日の「Aviation Wire」によりますと、ルクセンブルのルクスエアはボーイング社にB737-10型機4機(確定2機、オプション2機)を発注しました。
  マッコーリー・エアファイナンスはボーイング社にB737-8型機20機を発注する契約を結びました。
  リビアのベルニク・エアウェイズはエアバスにA320neo型機ファミリーを6機確定発注した、と発表しました。


*7月23日

@「昨夜午後11時00分以降の離着陸」の3便が極端な飛行コースずれ
 上段の「昨夜午後11時00分以降の離着陸」にあるように、昨日深夜の離陸便は、極端な飛行コースずれを起こしていました。
 原因は分からないのですが、成田空港の北側に、大雨を降らしたような雨域はなかったようです。
 この所、百里基地に外国の戦闘機などががきて合同訓練をやっているようですので、この影響でしょうか。
 下に「Flightradar24」による飛行コースずれの航跡を合成して載せておきます。
 なお、左の航跡の内、北から成田空港に向かっているように見える機影ですが、これは、羽田空港に向かう飛行機です。かなり高度が高いので、成田空港を離発着する航空機との衝突はないと思われますが、こんな成田空域の深いところに入り込む羽田空港関係機は私は見たことがありません。

 

@「ZIPAIR Tokyo」が今日から成田=バンクーバー線を増便
 「ZIPAIR Tokyo」は今日から、成田=バンクーバー線を増便しました。
 週3往復から週5往復となりました。

@「Spring Japan」が8月1日から成田=北京線を新機開設し、成田=上海線を増便
 「Spring Japan」は今日、8月1日から10月26日まで、成田=北京線を新規開設し1日1往復運航(一部運航しない日があります)します。
 この新設便は日本航空との共同運航となります。
 また、成田=上海線を1日2往復から1日3往復に増便します。増便分の1日1往復は日本航空との共同運航となります。
 この日本航空との共同運航は運航乗務員と機材を「Spring Japan」が担当するウエットリースとなります。


*7月22日

@日本航空が今日から成田=コナ線を再開
 日本航空は今日から、成田=コナ線を再開しました。週4往復となります。

@「Spring Japan」が10月16日から成田=上海線を期間増便
 今日の「Traicy」によりますと、「Spring Japan」は10月16日から26日まで、成田=上海線を1日1復増便します。

@三菱重工が17年ぶりにエアバスの小型機部品納入で契約結ぶ
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、三菱重工はこの程、エアバスと小型機部品としては17年ぶりとなる、A321neo型機の非常口扉を納入する契約を結びました。
 具体的には同社のベトナム子会社で生産し引き渡す、との事です。
 このところ、日本の企業はリスクを抑えるために、ボーイング社に依存する部品生産を、エアバスとの取引を多くする傾向がある、との事です。
 一方、サプライチェーンの問題に悩むエアバスも、今回の契約について「グローバルなサプライチェーン(供給網)構築の一環として、世界の高品質なパートナーを確保するという戦略に基づいた」と話しています。

@ボーイング社民間機部門CEOが「年末までに生産機数を戻す」、一方で最大労組は99.9%でスト権確立
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社のステファニー・ポープ民間航空機部門社長兼CEOは、現地時間21日ロンドンで記者会見を行い、B737MAX型機とB787型機の生産レートを年内に、B737MAX型機は月産38機に、B787型機は同5機に戻す事を明らかにしました。
 一方、今日の「sky-budget」 によりますとボーイング社の約32000人が所属する最大労組は、今後3年間での40%の賃上げや、年金制度の復活、退職給付金の提供、医療保障強化、週末の強制残業を廃止する、などを求めスト権の確立投票を行い、99.9%の賛成でスト権を確立しました。
 現在の労働契約が終了となる、9月12日までに、新しい契約が合意出来ない場合にはストライキに突入する可能性があります。


*7月20日

@今日未明、「カーフュー弾力的運用」で2便
 上段の「昨夜午後11時00分以降の離着陸」にもあるように、今日未明、「カーフュー弾力的運用」により離着陸が2便ありました。
 理由は世界的に起こったウィンドウズシステムによるものの遅れとのことです。
 1件目はジェットスター・ジャパン35便が00時04分に、A滑走路南側に離陸したものです。
 2件目は00時14分に香港発成田行きの香港エクスプレス652便・A321型機が、A滑走路北側から着陸したものです。
 なお。ジェットスター・ジャパン35便についてはNAAによる速報メールでは、取り上げられていませんが、「Flightradar24」で確認したものです。

@昨日のウィンドウズ・システムトラブルで約1500人が成田空港内で一夜を過ごす羽目に
 昨日の「NHKニュース」によりますと、昨日午前11時40分頃、ジェットスター・ジャパン搭乗システムの一部にトラブルが発生し、成田空港を含む全国の空港で、搭乗手続き自動システムが使えなくなりました。
 このため、同航空では手作業で搭乗手続きを行いましたが、ジェットスター・ジャパン国内線で26便、国際線で4便の合わせて30便が欠航となりました。
 このシステムトラブルは世界各地の空港で発生し、マイクロソフトのウィンドウ
ズのトラブルに関するもののようです。
 システムは徐々に復旧し、ジェットスター・ジャパンでは今日の運航は機材繰りがつかない便を除いて運航できる予定、とし、ホームページでは今日の成田=福岡線の5便が欠航すると伝えています。
 また、成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、成田空港内の自動手荷物預け機のシステムにも障害が出ましたが、現在は復旧している、との事です。
 成田空港では5社のシステムへの影響が確認されました。
 このトラブルの影響で、成田空港では昨夜、約1500人が空港で一夜を明かしました。

@成田空港で8日から輸入航空燃料の受け入れ始める
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、輸入した航空燃料の受け入れを始めた、と発表しました。
 8日に伊藤忠商事が韓国の製油所から輸入し品質検査をした、約300便分、約5000キロリットルを、10日からパイプラインを使って送油を始めた、との事です。
 ただ、昨日の時点ではこの燃料が実際に使われた実績はない、との事です。

@スカイマークエアラインの6月輸送実績は6.2%増
 スカイマークが発表した「6月搭乗実績」によりますと、有償旅客数は前年同月比(以下同じ)6.2%増の67万5899人となりました。座席利用率は1.5ポイント増の83.3%となっています。

@日本航空の北米線の一部で現地発の機内食を弁当などに、機内食労組のストで
 今日の「Traicy」によりますと、日本航空は北米現地のケータリング会社がストライキに入ったため、30日からボストン発成田行き7便と、ダラス発羽田行き11便で、機内食が簡易メニューとなり、弁当と軽食を提供する、との事です。
 期間はストライキの終了までとなります。


*7月19日

@またもや、「Spring Japan」102便が「カーフュー弾力的運用」
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」にあるように、今日未明、「カーフュー弾力的運用」が発生しました。
 寧波発成田行きの「Spring Japan」102便・B737-800型機が、前便での成田空港出発時における管制制限による玉突き遅延のため、00時03分に、A滑走路北側から着陸したものです。
【コメント】これはもう、「カーフュー弾力的運用」ではなく、事実上の空港運用時間延長になりますね。

@大韓航空が今日から成田=済州線を再開
 大韓航空は今日から、、成田=済州線を再開しました。週3往復(成田発着 水・金・日曜日)となります。

@6月の訪日外客数は単月として過去最高に
 観光局が今日発表した「6月訪日外客数(推計値)」によりますと、6月の訪日外客数は前年同月比・【】は2019年6月比(以下同じ)51.2%増【8.9%増】の313万5600人でした。
 出国日本人数は32.3%増【38.8%減】の93万200人となりました。
 なお、訪日外客数は単月として過去最高となりました。

@世界の航空需要は「コロナリベンジ旅行」にかげり
 円安による訪日客に湧く日本ではその気配を感じませんが、昨日のブルームバーグジャパンによりますと、世界の航空業界はコロナ禍の「リベンジ需要」にかげりが現れており、ユナイテッド航空やルフトハンザ航空などは相次いで、この先の業績を下方修正しています。
 旅行トレンドの正常化に加え、2年にわたる生活費高騰で休暇への支出が抑制されており、航空会社が割引を余儀なくされ、運賃の下落を招いています。
 リベンジ加熱で拡大した輸送能力から、運賃の下落が長期にわたって続き、深刻な影響を与える、との事です。


*7月18日

@成田空港の6月貿易額は輸出額が17.9%増、輸入額が14.5%増
 東京税関が今日発表した「成田空港6月貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)17.9%増の1兆5174億7300万円となりました。
 一方、輸入額は14.5%増の1兆6062億1900万円となっています。
 貿易赤字は3ヶ月連続減の887億4600万円となっています。

@成田空港の6月国際貨物取扱量は3ヶ月連続のプラスに
 東京税関成田航空貨物出張所が今日発表した「成田空港6月貨物取扱量」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)10.5%増の16万9484万トンとなりました。
 この内、積込量は11.4%増の7万8420トン、取卸量は9.7%増の9万1064トンとなっています。いずれも3ヶ月連続のプラスとなっています。
 国民の生活に関する生鮮・ドライの輸入量は、生鮮が15.7%増で特に果物が大きく伸びています。また、ドライは5.5%増となっています。

@17日にニューヨークからソウルに向かっていた韓国のエアプレミア機内で急患、羽田空港着陸も死亡
 昨日の韓国・中央日報(YAHOO!ニュース)によりますと、16日にニューヨークからソウルに向かっていたエアプレミア132便・B787-9型機で、飛行中に40代の女性が意識を失う出来事がありました。
 看護師資格を持つ客室乗務員と乗客の看護師が蘇生に当たりましたが、意識は戻らず、同機は一番近い羽田空港に、午前3時に臨時着陸し、女性を病院に搬送しました。しかし、女性は病院で死亡が確認されました。
 同機はその後、ソウルに向かいました。
 下図は「Flightradar24」による同機の航跡ですが、この後に、ソウルに向かいました。
【コメント】状況から言うと、エアプレミアは成田空港にも乗り入れていますし、羽田空港よりも幾分近いのですから、成田空港に着陸したほうが良かったような気がします。
 成田空港も、このような場合は真夜中でも、緊急事態として着陸を認めていますし、隣接地に大病院もありますね。

 


*7月17日

@またしても、「Spring Japan」102便が「カーフュー弾力的運用」
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」にあるように、今日未明、「カーフュー弾力的運用」が発生しました。
 寧波発成田行きの「Spring Japan」102便・B737-800型機が、前便での成田空港出発時における管制制限による玉突き遅延のため、00時02分に、A滑走路南側から着陸したものです。
【コメント】何とかならないものでしょうか。これでは、静穏な時間が6時間未満しかない事になります。
 成田空港発の時間を早めたり、混雑している場合でも優先的に出発させるなりできるはずです。他の航空会社からクレームが出たとしても。

@エアプサンが8月10日から27日までの火・木曜日に1往復を期間増便
 昨日の韓国聯合ニュース(YAHOO!ニュース)によりますと、韓国の LCC エアプサンは昨日、成田=プサン線を、8月10日から27日までの火曜日と木曜日に1往復増便する、と発表しました。
 下の写真は成田空港内を移動するエアプサン機です。

 

@オランダの最高裁がスキポール空港の発着枠削減計画を違憲と判断
 昨日の「Traicy」によりますと、オランダの最高裁は現地時間12日、スキポール空港の発着回数を段階的に20%削減する、とするオランダ政府の方針を違法とする判決を言いわたしました。
 ただ、オランダ政府はこの方針を判決直前に撤回しています。この背景には政権交代の影響があったようです。
 この判決についてKLMオランダ航空は「クリーンかつより静かで、より燃料効率の高い計画を策定しました。この計画は、航空機の運航回数を減らすことなく、騒音公害の削減という共通の目標を達成できることを示しています」と歓迎のコメントを出しました。
【コメント】体のいいことを言っていますが、KLMオランダ航空がこのような機種に更新できるのは、かなり先になるのではないでしょうか。
 「それまでは、飛行回数が増え、騒音がひどくなるが我慢してくれ」と言うことなのでしょうね


*7月16日

@アメリカン航空が来年1月3日から12日まで成田=ラスベガスで臨時便
 今日の 「sky-budget」 によりますと、アメリカン航空は、来年1月3日から12日まで、成田=ラスベガス線で臨時便を1日1往復運航する、との事です。
 これは、コンシューマーエレクトロニクスショーに合わせたもの、との事です。

@アシアナ航空の労組が大韓航空との統合に反対を表明
 昨日の 「sky-budget」 によりますと、アシアナ航空のパイロットも含む労働組合が、大韓航空との統合に反対する、との態度を表明しました。
 労組は統合後の雇用について、「雇用を100%維持する」との回答が得られていない、と述べています。
 また、先日決まったアシアナ航空の貨物部門を、統合後にエアインチョンという小規模エアラインに統合するとしていますが、これは EU審査の承認をとるために行われた形式的なものである、としています。

@「東京センチェリー」の米国法人がB737MAX型機ファミリー35機を発注
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社は現地時間15日、「東京センチェリー」が100%出資する米国の航空機リース会社「アビエーション・キャピタル・グループ」からB737-8型機16機とB737-10型機19機の追加発注を受けた、と発表しました。
 これで、同社の発注総数は82機となります。


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