*8月31日
@滑走路のアスファルトがはがれ、25分間閉鎖
昨日の午後4時20分頃、成田空港の滑走路のアスファルトがはがれているのを、出発機の操縦士が見つけ、連絡しました。このため、滑走路を25分間閉鎖して、空港公団が滑走路の点検を行いました。この影響で、3機の到着便が目的地を羽田空港に変更しました。
*8月30日
@運輸省が羽田発の国際チャーター便を認可
運輸省は昨日、羽田空港の地元大田区から出されていた、国際チャーター便の運航を許可する決定を行いました。これは、大田区が羽田空港国際化推進のために出していたホノルル行きの便です。当初はもう少し早く認可する予定でしたが、羽田空港国際化に反対する千葉県に配慮して延びていたものです。今回、運輸省は(1)羽田空港の地元の要望として特例的にあつかう、(2)羽田空港国際化の議論とは切り離して扱う、(3)千葉県上空は飛行させない、と言う条件を出して千葉県の了解を求めたものです。これに対し、沼田千葉県知事も「今回に限り、特例として認めざるを得ない。」と了承したものです。
@日本航空機が上海空港で照明灯にぶつかる
昨日の午後0時50分頃、成田空港から上海空港に着陸した日本航空791便、B−747型機が誘導路で右主翼端を照明灯にぶつけ、大きく破損しました。今日の中国の新聞報道によると、原因はパイロットが管制官の指示を聞き間違えて、小型機専用の誘導路に進入してしまい照明灯にぶつかってしまった、とのことです。「負傷者が出なくて幸いだった」とも書かれていたそうです。
@建設事業費が58%の大幅増・来年度予算概算要求
25日に空港公団がまとめた来年度予算概算要求によりますと、成田空港整備では建設事業費が前年度比58%増の1036億円になりました。これは、暫定滑走路完成を2002年5月に控え、建設が本格化するためです。また、借入金の償還金は前年度比150%増の1318億円になります。これは、来年度が償還のピークを迎えるためです。建設事業費では暫定滑走路と誘導路の整備、第2給油センター建設が含まれ、本来の平行滑走路整備については、用地買収の目途がつき次第、特別予算措置で対応し、今回の要求には含まれていません。また、8機分の駐機スポットが建設され、旅客用施設では第1ターミナル旧中央ビルと第3サテライトの改修工事に加え、新たに第5サテライトの新築と南ウイングの改修に着手することにしています。また、周辺対策の費用としては前年度比583%増になり、防音家屋の改修に対する再助成に27億円、防音提・防音林の整備に74億円、集団移転の代替地取得に77億円、電波障害の共同受信施設に5億円などとなっています。これらは、主に暫定滑走路関係の周辺対策になります。
@首都圏第3空港調査費が4倍増要求へ
運輸省は来年度予算の概算要求で首都圏第3空港の調査費を12億円要求することになりました。これは、今年度の4倍になります。
@成田市円卓会議で住民から切実な発言相次ぐ
22日に、第7回成田市円卓会議が暫定滑走路完成で大きな騒音被害を受ける久住地区で開かれました。出席した久住地区の住民からは次のような将来に対する不安が出されました。「住民は平行滑走路完成後もここに住みたいと考えている人が60%もいる。しかし、騒音対策について、現滑走路地域との格差を感じている。」、「8日に雷雲のために飛行コースずれがあり、音がひどかった。安全上、着陸は仕方がないが、何故、離陸させるのか。経済優先で、住民無視ではないか。」、「万一の事故の場合、この地域のどこに落ちてもおかしくない。」、「空港公団の所有地に緊急時に対応できる病院などの施設を作ったらどうか。住民も蘇生方などで協力できるのではないか。」、「騒特法の防止特別地区に指定されると用途が制限されて資産価値が0に等しくなる。土地の買い上げなどを検討してほしい。」、「地域では環境汚染への関心が高まっている。谷間地域の特性を考えた対策をとってほしい。」などが出されました。
@インド発成田行きのエアインディア機が49時間遅れる
19日夜インドのニューデリーを出発して成田空港に向かう予定だったエアインディア機が大幅に遅れ、日本人観光客を中心とした乗客250人が空港やホテルに49時間も足止めされる騒ぎがありました。この間、エアインディア側からは説明がなく、乗客がエアインディア社員を取り囲んで謝罪を求める騒ぎになりました。同機は22日午前9時半頃成田空港に到着しました。
@羽田空港跡地利用を3分の1に・運輸省提案
旧聞になりますが、9日に開かれた「羽田空港移転問題協議会」で運輸省は利用できる跡地の広さを従来の200haから3分の1の70haにする提案を出しました。これは、駐機場を137機から165機分に拡大し、小型機用施設を増設するため、としています。これに対し、跡地を産業振興に活用する計画を練っていた地元の大田区は反発しました。これも、羽田空港国際化との絡みかもしれません。
*8月29日
@今日から再開します。休んだ間のニュースも追々追加していきます。
@昨日でこの「成田空港サーバー」が満3歳になりました。
@26日の放火ゲリラは中核派の仕業
26日午前2時50分頃、世田谷区にある運輸省政策局システム分析室長宅で乗用車が放火されました。現場から乾電池やリード線などが発見されましたので、爆発物を使った放火ゲリラと見られていましたが、今日、都内の報道機関に「中核派革命軍」を名乗る犯行声明が郵送されてきました。声明には「成田空港の暫定滑走路完成を阻止する。」と書かれていたそうです。
@空港公団の1999年度決算が発表・8年連続の赤字
空港公団は昨日、1999年度の決算を発表しました。これによりますと、収入は発着回数が過去最高を記録したことにより、空港使用料が前年度より17億円増え、旅客からの施設利用料も同じく15億円増えましたが、施設の減価償却費が同じく23億円増えたことなどにより、準備金を3億円取り崩し、実質的に8年連続の赤字になりました。
@ノースウエスト航空機が成田空港に緊急着陸
昨日午後7時頃、関西国際空港からロスアンジェルスに向かっていたノースウエスト航空26便・B−747型機から、「第1エンジンの油圧低下を示す警告が出たので、成田空港に緊急着陸したい。」と連絡が入りました。同機は第1エンジンを止めて飛行を続け、午後9時44分に成田空港に緊急着陸しました。
@航空自衛隊練習機が胴体着陸
昨日午前8時55分頃、福岡県の航空自衛隊築城基地に航空自衛隊のT3練習機が胴体着陸をしました。同機は着陸態勢に入っても車輪が出ず、カバーが開き始めた時に、滑走路に胴体着陸をしてしまいました。教官と訓練生は無事でした。
@機体振動で全日空機が緊急着陸・27日
27日午前8時55分頃、熊本から羽田空港に向かっていた全日空642便・B−777−200型機から関西国際空港に「機体に振動を感じる。」と緊急着陸の連絡が入りました。同機は9時31分に無事着陸しました。乗客のほとんどは別の便で羽田空港に向かいました。点検したところ、胴体の前部にある空調用空気取り入れ口のカバーの一つがゆるん居ました。ゆるんだ原因は分かりません。
@関西国際空港の着陸料が10%値下げへ
成田空港に次いで高い関西国際空港の着陸料が10%値下げされることになりました。B−747で現行の90万円が80万円になります。これは、国が関西国際空港の敷地の一部を借りる形で賃貸料を払い実質的な補助を行うものです。これにより、新規参入の割引と合わせて、48万円となり、香港の40万円と競争でき、減便に歯止めがかけられるのでは、と期待されています。
@コスタリカで小型旅客機が墜落・26日
中米のコスタリカで26日、国内線の小型旅客機が墜落し、10人が死亡しました。墜落場所は同国北部のラス火山の火口でした。
@運輸省が鉄道と航空の調査委員会を統合へ
運輸省は現在ある、「鉄道事故調査検討会」と「航空事故調査委員会」を統合する方針を固めました。この組織は「航空・鉄道事故調査委員会(仮称)」と呼ぶ予定で、来年度の予算概算要求に盛り込まれます。
@ガルフ航空機が墜落(23日)・143名死亡
23日午後7時30分(日本時間24日午前1時30分)、カイロからバーレーン・マナマ空港に向かっていたガルフ航空のエアバス320型機が空港の6Km沖合のペルシャ湾に墜落しました。同機は空港上空を2回旋回した後、3回目の旋回中に墜落しました。乗員・乗客143名は全員死亡した模様です。
*8月21日
@明日から28日まで都合により、更新できません。次の更新は29日になる予定です。よろしく。
@EUが空港の発着枠の売買制度を導入へ
EUの欧州委員会は空港の発着枠の売買を認め、入札制度を創設する方針を固めました。これは、欧州航空界の進まぬ自由化を促進させるための手段です。秋までに関係業界の意見を聞き、2001年にも導入したい意向です。今までの発着枠は2国間協議で取り決めを結び、決定していましたが、この制度が導入されると2国間協議を飛び越える形で路線を増やすことが出来るようになります。
*8月20日
@「『平成10年度新東京国際空港周辺航空機騒音実態調査報告書』を読む」を資料のページに載せました。
*8月19日
@帰国ラッシュ始まる・成田空港
お盆休みを海外で過ごした人の帰国ラッシュが成田空港で始まりました。今日は46300人が帰国する予定です。明日は49100人が帰国する予定です。また、21日にはお盆休みをずらして取った人たちの出国ラッシュが始まり、21日はこの夏最高の45500人が出国する予定です。
@環境庁が悪臭・騒音の発生源が一目で分かる地図を作製へ
環境庁がインターネットで悪臭や騒音などの発生源地図を含む環境情報を提供するシステムを開発する意向を固め、来年度予算に要求することになりました。しかし、航空機騒音については含まれないようです。
@中部国際空港の起工式が行われる
今日、中部国際空港の起工式が対岸になる常滑市で行われました。式には運輸大臣、県知事や地元の政財界人が出席しました。なお、埋立工事は1日から始まっています。
@スカイマークが9・10月運賃をさらに500円値下げ
スカイマークは東京ー福岡線の9・10月分運賃をさらに500円値下げすることになりました。片道18000円になります。1週間前に500円の値下げを発表したばかりですが、大手が追随値下げをしたために、さらなる値下げを発表したものです。
@エール・フランスが国際全席を禁煙に・11月1日から
エール・フランスが11月1日から国際線の全席を禁煙席にすると発表しました。今までは、喫煙コーナーを設けていましたが、これも廃止します。
@ボーイング社が一部工場を閉鎖へ
ボーイング社の最大労組である機械工組合が明らかにしたところによりますと、ボーイング社はワシントン州の一部工場を閉鎖し、3500人の配置転換を行う合理化案をまとめたとのことです。
*8月18日
@日本トランスオーシャン航空機が2度引き返す
今日午前8時25分頃、石垣空港から那覇に向かった日本トランスオーシャン航空600便、B−737−200型機が離陸直後に車輪が収納できなくなり、15分後に石垣空港に引き返しました。同機は点検の後に10時30分再び離陸しましたが、今回も車輪が収納できず、10分後に引き返しました。
@UALが2回目の業績下方修正・労使紛争が響く
ユナイテッド航空の親会社である「UAL」が17日、この1ヶ月間で2回目の業績下方修正を発表しました。UALでは乗務員組合との労使紛争がこじれており、乗務員の残業拒否で遅延や欠航が相次いでいます。これが影響しての業績の悪化と見られています。労使とも、9月4日までには解決したいとしています。
@英仏航空当局が「コンコルドの運航再開に全力」との共同声明
英国とフランスの航空当局は耐空証明の一時停止で飛べなくなっているコンコルドの「運航再開に全力を挙げる。」と言う共同声明を発表しました。フランス関係者はラジオのインタビューで「耐空証明の一時停止は超音速旅客機やコンコルドの死を意味するものではない。」と述べました。
*8月17日
@日本航空と全日空が外国航空会社と航空券販売サイトを立ち上げへ
日本航空と全日空はアメリカの2社とアジアの9航空会社と共に、日本人旅行者向けにインターネットで航空券の販売やホテル・レンタカーなどの予約もできる旅行代理業務を行う新会社を今秋にも設立し、今冬からサービスを開始することで合意しました。ここを利用すれば、個人旅行のニーズに合った航空券などが購入できるようになります。
@ブラジルでハイジャック・犯人は3億円を強奪し逃走
ブラジルのパラナ州フォスドイグアスで16日午後(日本時間17日未明)クリチバ経由リオデジャネイロ行きのバスピ・ブラジル航空のB−737型機が離陸直後に乗っ取られました。5人前後の武装グループはこの航空機に積んであった現金500万レアル(約3億円)を強奪し、同機を同州ロンドリプ近郊の滑走路に着陸させ、待っていた車で逃走しました。同機の乗員・乗客72人は全員無事でした。
*8月16日
@今日、千葉県環境部から「平成10年度新東京国際空港周辺航空機騒音実態調査結果報告書」が送られてきました。検討して、8月中には特徴を報告したいと思います。
@コンコルドの「耐空証明」を一時停止へ
イギリスとフランスの航空当局はコンコルドの「耐空証明」を一時的に停止する処置を取ることで合意したようです。理由は、今回の事故と同じような事故が起こる危険性がある事で一致したためのようです。「耐空証明」がなければ、コンコルドを飛ばすことは出来ません。これに伴って、イギリスは現在運行しているコンコルドの飛行を一切停止する処置を取りました。
@72年に厚木基地騒音で協議するも不問に
最近明らかになった、アメリカの公文書によると、横須賀基地をアメリカ空母の母港にするための協議が行われていた1972年に、母港化に伴い、厚木基地の騒音が増大する可能性が検討されましたが、この件はその後、問題にされずに母港化が決定されていました。日米協議の際に日本側が、「厚木基地の騒音はどのくらいになるか。」とただしたのに対し、アメリカ側は「現在の3倍ほどになる。」と答えていました。しかし、日本側は「厚木基地周辺の住民は騒音に敏感だが、母港化の大きな障害にはならないだろう。」とし、アメリカ側は「日本側は、大きな問題にはならないとして、その後、この問題には触れていない。」と本国に報告していました。日本側は騒音が激しくなることを承知していながら、不問に付した経過が明らかになりました。
*8月14日
@都合により、明日の更新は出来ませんので、ご了承下さい。
@日航ジャンボ機事故の資料はマイクロフィルム化して保存
運輸省運輸省事故調査委員会の事務局長は今日の午後記者会見を行い、「日本航空ジャンボ機事故の資料を廃棄した」との報道について、「事故の資料は音声も含めて、ほぼ全部マイクロフィルム化したので、文書資料は廃棄処分とした。」と述べました。なお、事故報告書は永久保存を義務付けられていますが、資料の保存義務は10年だそうです。
@コンゴで旅客機が墜落27人が死亡
12日午後、コンゴ民主共和国カサイ地方のツイカバ付近で、ロシア製の旅客機が墜落し乗員・乗客27人全員が死亡しました。この地方はダイヤモンド鉱山で有名です。
*8月13日
@名古屋空港滑走路の補修で25分間閉鎖
饗午前6時半頃、名古屋空港で朝の滑走路点検を実施したところ、滑走路北端から60mの所にある滑走路上のアスファルトが50cm平方にわたって盛り上がっているのが発見されました。このままでは、アスファルトが剥離する恐れがあるため、離発着のない午後0時15分頃から25分間、滑走路を閉鎖して補修を行いました。名古屋空港事務所の話では、「前回の舗装から数年経つため、劣化したのではないか。」とのことです。
@運輸省が航空機を使ってCO2・NOXの定点観測実施
運輸省は2001年度から定期便を使って、地球温暖化やオゾン層破壊の原因とされている二酸化炭素や窒素酸化物の定点観測を実施することになりました。これは、国際的なアルゴ(ARGO)計画の一環として行うものだそうです。
*8月12日
@羽田空港の地方路線着陸料引き下げ検討
運輸省は航空会社から要望の強い、羽田空港の着陸料引き下げについて、地方路線着陸料引き下げの検討を始めました。地方路線とは新千歳、伊丹、関西空港、福岡、那覇の各空港を除く空港と羽田空港を結ぶ路線です。これは、地方の航空ネットワークの維持と拡充を狙うものです。実現すると中型機(230人乗り程度)の場合21万円から14万円に引き下げられる予定です。
@ワイヤー切断事件、点検で異常なし
日本航空のジャンボ機のワイヤーが切断されていた事件で、日本航空が緊急に実施した点検の結果、他の航空機には異常はありませんでした。警察では整備場の警備が厳しいことから、内部のものによる犯行との見方を強めています。しかし、重整備の場合1機のジャンボ機には数十人の整備士が同時に別々の作業しており、3交代で数日の作業が行われることから、関係者は数百人にのぼり捜査は難航する事が予想されます。
@次世代SSTのエンジン開発に拍車がかかる
コンコルドの事故以来、現在世界各国が共同で進めている次世代SST(超音速旅客機)の開発に拍車がかかりそうです。日本では石川島播磨重工・三菱重工・川崎重工の3社が「超音速旅客機用推進システム研究組合」をつくってSST用のエンジンの開発を進めています。12年度には国から22億円の補助を受けています。このエンジンはラムジェットとターボジェットを組み合わせたもので、マッハ5までの燃焼実験には成功しています。この成果は他の国からも注目されています。なお、計画されているSSTは300人乗りで騒音や排ガスもコンコルドより数段少ないものになる予定です。
*8月11日
@成田空港でも航空機のワイヤーが切断される
日本航空が明らかにしたところによりますと、成田空港で点検されたB−747−400型機のアース用のワイヤー3本が切断されていることが8日明らかになりました。日本航空では9日に新空港署に届け出を行いました。該当機は1日に中国のアモイの整備会社で機体の分解も含む重整備を終えて、羽田空港を経由して2日に成田空港に回送されました。そして、3日朝にシンガポールに飛び立つ直前の点検で電気系統の異常を示す警告ランプが点灯しましたが、運航に支障がないためそのまま出発しました。そして、8日夜の点検で切断が発見されたものです。切断は鋭い刃物のようなもので行われたようです。日本航空は7月中旬に発見された切断(5日の出来事を参照)と今回と2回続いたため、全機の点検を指示し、今日中には終わる予定です。
@レキオス航空が大幅増資へ
羽田空港ー那覇線への新規参入を目指す「レキオス航空」は機体リースなどの費用を調達するため、沖縄県民による小口拠出金の受け皿となる会社を設立しました。9月末を目途に3億円の第3者割当増資をする予定です。同社は2001年12月に2機で4往復を運航する計画を運輸省に申請しています。ネックだった、機体の整備は台湾のグリーン・アビエイション・テクノロジーズに委託することで解決しました。
@「滑走路上の金属片が引き金に」・フランス事故調
フランスの航空機事故調査委員会はコンコルドの事故につて「滑走路上に落ちていた金属片が車輪のタイヤを切り裂き、重さ4Kgのタイヤ片が主翼の燃料タンクを破損させ、火災を発生させた。」とする見解を明かにしました。この見解は「タイヤの切断面と金属片の形状が一致したため。」としています。しかし、「この金属片が何の金属片だったのは分からない。」としています。しかし、この見解で原因がすべてはっきりしたわけではなく、「何故、火が出たのか。」、「何故、エンジン出力がすぐに低下したのか。」などの疑問は残っています。また、「主翼全体が燃料タンクであることに問題があったのではないか。」などの指摘もあります。
*8月10日
@成田空港入国審査職員が不正入国の中国人に暴行
東京入管成田空港支局は昨日、不正入国した中国人に頭の骨を折るなどの暴行を働いた入国審査職員を千葉地検に告発しました。事件は今月1日早朝マレーシアから成田空港についた28歳の中国人男性が入国審査ブースをすり抜けて不正入国した事から起こりました。この職員の事情聴取に対して中国人男性が容疑を否認したことに腹を立て、ファックス用紙の紙の芯で男性の頭や腹、胸を殴りました。中国人男性が午後2時頃看守に「頭が痛いので医者につれてってくれ。」と申し出て、医者が診察したところ、頭頂骨に長さ2cmのひびが入っていたものです。この職員は頭を殴ったことは否認しています。また、この職員から男性を引き継がれた別の職員も男性の側頭部や首などを小突く行為を行っています。これについても、成田空港支局は処分を検討しています。
@共生財団と成田市が対立
7月11日の読売新聞によりますと、共生財団と成田市が騒音測定事業の費用負担をめぐって対立しているそうです。運用規則では、財団が各自治体が設置した騒音自動測定局(71局)のデーターを一元化するシステムを受託して(つまり財団が代わって行い、費用は各自治体が分担する)整備し、運用する事になっています。この費用が約1億1700万円になります。これに対して成田市は「『受託事業でなければ認可されない。』と説明され、後で財団負担の公益事業にすると言う約束だった。受託事業に固守するのであれば、当市としても財団との関係を根本的に考えざるを得ない。」と脱退をほのめかしているようです。
【コメント】この問題はまだ決着が付いていないようです。昨日、空港公団に問い合わせたところ、「担当でないのでよく分からないが、話し合いをしている最中と聞いている。」とのことでした。
@コンコルドのエンジンに55の重大な危険
イギリスの科学雑誌「ニューサイエンティスト」の最新号によると、2年前にブリティシュ・エアウエイズとエンジンメーカー「ロールスロイス」がコンコルドを2012年まで運用するために共同でチェックしたところ、エンジンに55カ所の重大な危険が見つかり、改善作業を進めていたそうです。ただし、今回の事故との関連は分からないとのことです。
@アメリカで小型機が空中衝突・10人が死亡
アメリカのニュージャーイー州バーリントンで9日朝、2機の双発小型機が空中衝突し、2機とも墜落しました。1機には米軍関係者8名が乗っており、もう1機には操縦士養成学校の教官と訓練生が乗っていました。全員死亡しました。この内1機は民家に墜落しましたが、その家の主婦は逃げ出して無事でした。
*8月9日
@暫定滑走路は国内線しか使えない?
旧聞になりますが、6月10日の産経新聞によりますと、暫定滑走路の南端に神社がありこの神社の立木が邪魔になってこのままでは暫定滑走路が2180m滑走路として使えなくなるそうです。航空法によりますと、滑走路の着陸帯末端から50分の1の勾配で進入表面がもうけられており、暫定滑走路の場合神社の立木は着陸帯末端から60mしかなく、1.2mの高さに進入表面があります。立木は現在のところ高いものは約10mあり、これを進入表面以下にするためには着陸帯の末端を暫定滑走路の南端からかなり北に入ったところに設けなければなりません。と言うことは暫定滑走路が2180mの長さ一杯には使えないと言う事になります。空港公団では、「法的に伐採することはできるが、暫定滑走路の完成までにはまだ時間があるので、関係者の理解を得たうえで穏便に処理したい。」としています。しかし、反対同盟北原派は「神社は地域全体のものであり、住民が全員伐採に同意しなければ切ることはできない。」として反対する構えです。この神社は千葉市の稲毛に大正4年に「伊藤飛行研究所」を作った伊藤音次郎が、後に津田沼に移転して改称した「伊藤飛行機製作所」の中に作った神社を戦後入植した現在地に移したもので、いわば、『飛行機の神様』で、「立木を切るのは、縁起が悪い。」と言う工事関係者もいるそうです。伊藤音次郎氏は昭和43年1月に用地契約第1号グループの一員として農地を売却し移転しました。
【コメント】この件に関して、今日、空港公団に電話で問い合わせましたが、「まだ、精密な測量も行っていないので、航空法にふれるかどうかは言えない。」とのことでした。
@着陸のショックで乗務員が腰骨にひび
7日にソウルから関西国際空港に到着した全日空178便B−767−300型機で、着陸時のショックで女性乗務員の一人が腰骨にひびが入る負傷を負いました。到着後の乗務員の打ち合わせで、「腰に違和感を感じる。」と申し出て検査をしたところひびが入っていることが分かったものです。乗務員は着陸の際、乗務員用のシートに着席していました。届け出を受けた運輸省は事故として調査を始めました。
*8月8日
@アムネスティが入国拒否者管理の民間委託に要望書
6日に書いた、入国拒否外国人に対する警備員の暴行事件と関係があると思うのですが、アムネスティが「入国拒否された外国人の管理を民間に委託することは適当でない。」とする、要望書を法務省に提出しました。
@昨年度の航空輸送実績が過去最高に
運輸省が発表したところによりますと、1999年度の航空輸送実績は旅客数で国内線が4.2%増の9159万人、国際線が9.6%増の1783万人と過去最高を記録したそうです。
@フェアリンクが昨日から運行開始、初日は順調
ローカル線の運航を行う新規航空会社「フェアリンク」が昨日から、仙台ー関西国際空港線の運行を始めました。初日の昨日は第1便が満席で、順調な滑り出しをしました。フェアリンクでは今後70〜80%の搭乗率を見込んでいます。今年12月には2号機を導入し、羽田空港・広島西空港・仙台空港を結ぶ路線の開設を目指します。
@壱岐国際空港が機体の重整備を韓国の会社に委託
福岡ー壱岐線の年内の就航を目指す新規参入の壱岐国際航空は機体の重整備を韓国企業に委託する方針です。このため、航空総合サービス会社「エルエーエス」と業務提携をすることになりました。この「エルエーエス」の韓国の子会社に整備を委託することになります。これにより、日本の会社に整備を委託することに比べて、コストが半分になるそうです。なお、通常の整備は自社で大分空港を使って行うことになります。
@島津製作所が米ハネウエルのジェットエンジン製造に参加
島津製作所はアメリカの航空機エンジンメーカー「ハネウエル」の地域間航空機用ジェットエンジン[AS977」のアクセサリーギアボックス製造に参加することで合意し、すでに製造に入っています。同エンジンはイギリスBAeシステムズ社のジェット機[RJX」への搭載が決まっています。
*8月7日
@全日空がアシアナ航空と羽田空港発の共同運航で合意
全日空が韓国のアシアナ航空と共同運航で基本合意に達しました。路線は羽田空港ー関西国際空港ーソウルです。ただし、出入国審査は関西国際空港で行われるのは、他の共同運航と同じになります。しかし、事実上の羽田空港国際化を加速することになります。両者は2002年のワールドカップでの需要増を視野に入れて合意したものです。今年中には運航を開始したいとしています。
@FAAがボーイング社に罰金を課す可能性
FAA(アメリカ連邦航空局)はボーイング社が1997年にB−737の1機に水平安定板に亀裂が入ったことと、別の1機の後部圧力隔壁にひびが入ったことを24時間以内にFAAに報告しなくてはいけないにも関わらず、1年以上も報告を怠った事に対して50万ドルの罰金を課す可能性があると語りました。また、部品製造会社がFAAの基準に従っていなかったことに対しても74万1000ドルの罰金を課す可能性があると述べました。
@パイロット死亡で、乗客が操縦し無事着陸
5日に中南米のバハマから飛び立った、6人乗りの小型機のパイロットが突然意識を失いました。乗客の男性が操縦の経験が全くないにも関わらず、操縦桿を握り、無線の指示に従って操縦し、フロリダ州中部のウインスターヘブンの空港に、大きくバウンドしたものの、無事着陸しました。パイロットは死亡しました。
*8月6日
@成田の警備会社の警備員が入国拒否の外国人に暴行
6月20日に成田空港で入国しようとし、入管に入国を拒否された二人のチュニジア人に警備員が暴行していることが明らかになりました。この警備員が所属している成田市の警備会社は入国を拒否された外国人が強制送還されるまで滞在する施設の警備を請け負っています。警備員は食費などを払うように言いましたが、チュニジア人が拒否ししたため一人づつ呼んで、け飛ばしたり殴ったりして、300$ずつ財布から抜き取りました。これを目撃していた人が警察に通報し、警察が捜査に動き始めたところ、警備会社は翌日600ドルを返却しました。警備会社によりますと、「航空会社からは『金を持っているものからは費用を徴収してくれ。』と言われている。」とのことです。しかし、今回のような暴行は日常的に行われていたようです。
@航空会社が羽田空港の再拡張を提案へ
今日の朝日新聞によりますと、大手3社などの航空会社で作る「定期航空協会」は首都圏第3空港問題について検討するプロジェクトチームを作り新空港建設よりも羽田空港の再拡張を提案することになりました。理由は新空港建設には莫大な費用がかかり、それが、着陸料などに跳ね返る恐れや分散によって航空会社の経費がかさむことを懸念してのことです。「羽田空港の沖合にもう1本の滑走路を建設し(右図を参考にして下さい。)、着陸した航空機がすぐに滑走路から抜けられるように誘導路を工夫すれば、現在の27.5万回の発着回数を40万回にすることができる。」と言うものです。これですと、建設費も1兆円よりも少なくて済むとのことです。
【コメント】この考えには騒音問題と安全対策から、2つの疑問点があります。一つはA案にしてもB案にしても周辺地域の騒音を増大させることになります。東京の市街地を避けて飛行すると言うことになれば、またまた、千葉県側の騒音が激しくなることが予想されます。また、飛行間隔を短くすることは机上では可能かもしれませんが、狭い空域を考えた場合、危険で40万回というような発着回数はとうてい無理と思われます。そうなりますと、この案では首都圏の航空需要を解決する抜本的な策とは言えず、その場しのぎの案にすぎないと思います。
@台湾のエバー航空が9月から羽田空港に乗り入れ
旧聞になりますが、台湾のエバー航空が9月7日から羽田空港に新規に乗り入れることが明らかになりました。7月3日・4日の日本・台湾民間航空協議で合意されました。エバー航空は木曜と日曜に乗り入れます。なお、“2つの中国”問題から、台湾の航空機は中国の航空機が乗り入れている成田空港には乗り入れることはできませんが、羽田空港国際化の動きの中で、今回の処置は微妙な問題です。
@成田騒対協がビジネス機受け入れで「遺憾」の総会決議
これも旧聞になりますが、先月23日に開かれた「成田空港騒音対策連絡協議会」の総会で、日米財界人会議の時の自家用機の成田空港受け入れについて、「成田空港の午後11時以降の発着禁止や限度を超えた発着を千葉県や自治体が認めたことは今回限りとは言え誠に遺憾。」とする決議を採択しました。
*8月5日
@ベトナム航空が共同運行で成田空港に乗り入れへ
運輸省の幹部が明らかにしたところによりますと、ベトナム航空が日本航空との共同運航で10月末の冬ダイアから、成田空港に乗り入れることになりました。7月の航空交渉で、暫定滑走路完成時にはベトナム航空が成田空港に乗り入れることが決まっていましたが、ベトナム側の強い要請により、日本航空が成田空港の発着枠を使って、機材も日本航空のものを使い、成田空港ーホーチミン市路線を週2便共同運航することに決まりました。日本航空はこれに伴い、現在運航している関西国際空港ーホーチミン市路線を週4便から週2便に減らすことにしています。関西国際空港ーホーチミン路線は開設当初より60%乗客が増えており、ベトナムとの路線は今後も需要増が見込まれています。
@日本航空ジャンボのワイヤが切断される
羽田空港の日本航空整備場に停めてあったジャンボ機のワイヤー3本が切断されていたことがわかりました。このジャンボ機は7月中旬に整備のため整備場で点検を受けていたところ、機体後部下側の貨物室にあったワイヤー3本が切断されているのが見つかりました。このワイヤーは2本が機内食を温めるヒーターの電源関係で、1本は客室内の与圧装置を作動させるものだったとのことです。いずれもバックアップシステムがあるので、飛行の安全に支障はないとのことですが、日本航空は警察にも捜査を依頼しました。一般の人はなかなか入り込めないそうです。
@機長が「日航ジャンボ機事故の教訓が生かされていない」と本を出す
大手航空会社のジャンボ機の機長が「日航ジャンボ機事故の教訓が生かされていない。」と『機長の告発』という本の中で書いています。内容は「事故の後、機体の改修は行われているが、機長がとった対処の仕方につては研究がなされていない。油圧系統が全部だめになったら機長はどうすればよいのか。航空会社や機体メーカーは『油圧系統が全部だめになることはあり得ない。』と言っているが、あの事故の前にも同じ事を言っていた。あのような場合、できるなら海上に不時着する方が生存の可能性が高いと思うのだが、運輸省は『どこに行っても同じ。』と言っている。エンジンの出力だけで事故機を飛ばしていた機長の努力に対する冒涜にもなるのではないか。」と言ったものだそうです。
*8月4日
@遅れてしまいましたが、8月のアクセス数は3827回でした。ご愛読感謝いたします。
@「21世紀・夢の技術展」の感想
この展覧会には、航空関係では航空宇宙技術研究所がいくつかの新しい航空機の研究について展示をしていました。2日に取り上げた垂直離着陸旅客機の展示が上の写真のものです。幅広いずんぐりとした気体で胴体そのものを翼の一部のように使うものです。また、同じ垂直離着陸旅客機のジェット機の研究と模型が展示されていました。これが下の写真です。
そのほかには、例のメガフロートによる海上空港に着いての展示をメガフロート技術研究組合が行っていました。したの写真です。しかし、相変わらず、騒音を低減する技術の研究は全くありませんでした。残念です。
@運輸大臣が神戸空港の建設に理解を示す
森田運輸大臣は公共事業の見直しに関連して、「一部には神戸空港建設中止の意見もあるが、神戸市長と議会が建設を決定すれば、運輸省として支援をしていきたい。」とのべ、建設を決定した場合は国が補助金を出すことを明らかにしました。
@フランスのコンコルドの運航停止を延長
フランスの運輸省は現在続けているコンコルドの運航停止を継続することを明らかにしました。これは、3日に開かれた検討会で、「原因究明がまだ不十分。」と言う意見が体制を占めたためです。また、滑走路から車輪の水よけの金属部品の破片が見つかったことについて、イギリスのコンコルドが行っていた水よけについての改修をフランスは行っていなかったことを明らかにしました。イギリスではこの部品の破損片が燃料タンクに穴をあけた事故の後に改修を実施したものです。
*8月3日
@今日、「21世紀夢の技術展」に行ってきました。報告は明日行います。
@成田空港で使用中のフロンを2010年に全廃へ
空港公団は今日、成田空港の冷房施設で使用しているフロンを2010年までに全廃する方針を明らかにしました。また、代替フロンの冷却不足を補う装置を公開しました。この装置は冷却能力の実証実験を終えたもので、十分実用化の目途が立ったとのことです。これは、安い夜間の電力を使って冷凍機を運転し、空港公団などが新たに開発した、「パルス符号変換(PCM)ーCスラリー」と言う蓄熱材を冷やし、昼間の冷房に利用するものだそうです。
@山形空港で作業者がJAS機に接触し機体破損
今日午前9時40分頃、山形空港に駐機中だった山形発伊丹行きの日本エアシステム690便・MD81型機に荷物運搬用の作業車が接触しました。この事故で日本エアシステム機の右主翼の先端が破損し、昇降舵が動かなくなりました。このため、同便は欠航となりました。
@全日空が総合旅行サイト「エーツアー」を開設へ
全日空では国内・国際線を含めた総合旅行サイト「エーツアー」を7日から開設することを明らかにしました。このサイトでは約7000の旅行商品を取り扱います。この目的は航空と旅行を結びつけグループ全体の力を強めることです。ツアーは全日空ワールドが主催します。
@アリタリアがKLMに250億円を請求へ
アリタリア航空は役員会でKLMオランダ航空に提携をかってに解消したとして250億円の損害賠償を請求することを決定しました。KLMオランダ航空は拒否する意向で、国際調停の場に持ち込まれることになりそうです。両社は1998年に提携関係を結びましたが、KLMオランダ航空はアリタリア航空の民営化とミラノ・マルペンサ空港のハブ空港化が遅れていることを理由に今年4月に提携の解消を通告しました。KLMオランダ航空はその後、ブリティシュ・エアウエイズと提携の交渉に入りました。このことにアリタリア航空側が激怒して今回の決定になったようです。
@ロシアのシホイ社が超音速旅客機の開発を推進
ロシアのスホイ社は今回のコンコルドの事故にもかかわらず、超音速旅客機「Su21」の開発を進めていくことを確認しました。開発費は30億ドルで複数の国際的な航空機製造会社が費用を負担するとのことです。同機は1機7000万ドルで、定員10名(100名の間違いではないかと思います。)で、音速の2倍で飛行する予定です。
*8月2日
@成田空港の上半期貿易統計が好調
東京税関が明らかにしたところによりますと、成田空港の今年上半期貿易が好調に推移しているとのことです。輸出は前年同期に比べて23.3%増、輸入も同14.9%増になっています。半期ベースでは過去最高になっています。特に好調なのはICやコンピューターで、地域別ではアジアが32.5%増と大幅な伸びを見せています。また、全国の空港別シェアでは輸出が66.6%、輸入が76.4%と圧倒的力を見せつけています。
@エアドゥが苦戦・7月速報値
エアドゥは7月の平均搭乗率が50.7%だったことを明らかにしました。大手3社は60%半ばの平均搭乗率をキープしているのに対し、大きな落ち込みになっています。2機体制になり、座席数が増えたにもかかわらず、乗客が思うように伸びなかった事が原因のようです。
@日本航空のキューバ直行便がキューバに到着
今日、日本航空のキューバ直行チャーター便が初めてキューバに到着しました。日本航空では8月中にキューバ直行チャーター便を4往復運航する予定です。キューバ側も受け入れ態勢に力を入れています。
@航技研が垂直離着陸旅客機の研究を開始
昨日の朝日新聞によりますと、科学技術庁航空宇宙技術研究所はヘリコプターとプロペラ機の長所を取り入れた垂直離着陸(VTOL)と短距離離着陸(STOL)の能力を持つ旅客機の研究を始めることになりました。特徴は胴体を幅広いずんぐりとしたものにし、胴体自体も翼の役目を果たすと言うものです。4枚の翼の先端にそれぞれプロペラをつけ、このプロペラの向きを変えることによって垂直離着陸を可能にするというものです。時速500Kmが出せ、乗客数が54人になります。
【コメント】垂直離着陸ができると言うことは、空港周辺の騒音に悩む住民にとっては嬉しいことです。是非、実現してもらいたいと思います。しかし、商業ベースに載せるにはこのアイデアが古いものにならない内に実用化する必要があると思います。開発している内に、古いものになってしまうのでは売りたくても売れなくなります。垂直離着陸旅客機もビジネス機としては外国の会社がすでに作っています。確か、この春の“エアロスペース2000”でも写真のように、何処かのメーカーが実機を展示していたと思います。本気でやるなら、3,4年のうちに実験機を作るぐらいの事をしないと遅れてしまうと思うのですが。
*8月1日
@中国・広州行き日本エアシステム機が関西空港へ引き返す
今日午前11時10分頃、関西空港から中国・広州に向かっていた日本エアシステムのA300−600R型機が播磨灘を飛行中、第1エンジンのトラブルを知らせる警告灯が点灯しました。同機は直ちに第1エンジンを止めて、関西空港に引き返し、20分後に緊急着陸を行いました。乗員・乗客は無事でした。
@中部国際空港が7カ月遅れで着工
今日の早朝、愛知県常滑沖の海上に建設される中部国際空港の護岸工事が始まりました。7カ月遅れの着工となります。2005年3月の愛知万博の開幕を目指して工事に入りますが、漁業交渉の難航などで、この目標の達成は微妙です。
@東京ー大阪シャトル便で乗客が12%増へ
7月から始まった、東京ー大阪間のシャトル便の1ヶ月間の乗客数が発表になりました。これによりますと、前年に比べて12%の増となっています。しかし、便数が増えた事による、座席数の増加は26%なので搭乗率は落ちたことになります。
@香港の空港で駐機中の飛行機に立てこもる
現地時間の昨日午後10時10頃、香港の空港に駐機していたキャセイ航空のB−747型機に、ミヤンマー国籍の男が模造銃を持って侵入し清掃中の女性を人質に立てこもりました。しかし、犯人は説得に応じ、今日の午前0時40分に人質を解放して投降しました。同機は成田空港から台北を経由し、香港に着いたところで、次にパリに向かうための準備中でした。乗客を乗せる前の清掃中でした。