2001年11月の出来事


*11月30日

@空港公団のページに「成田空港運用状況平成(13年10月分)」、「2002年NAAカレンダープレゼントのお知らせ」が載りました。

@暫定平行滑走路航空灯の影響調査が行われる
 昨日の深夜、暫定平行滑走路の南端にある航空灯の光が反対派農家の畑に影響を与えるかどうかの調査が行われました。暫定平行滑走路の航空灯が夜間に点灯されたのは初めてです。

@「関空はバカ事業の一つ」と自民党行革本部長
 今日、自民党の行政改革推進本部の本部長が税金を無駄遣いしている特殊法人として関西国際空港会社をあげ、「関空はバカ事業の一つ。関空はすでに経営破綻している。なのに、2本目の滑走路を建設しようとしている。」とこき下ろし、道路公団に次ぐ改革の目標とすることを明らかにしました。

@「関空2本目は2007年完成が本来の姿」扇国土交通相
 扇国土交通大臣は昨日、関西国際空港の2本目の滑走路建設の3年延期について、「関西国際空港2期工事は2007年完成が本来の姿。需要が逼迫してからでは間に合わない。」と述べ、来週にも塩川財務相と話し合う意向を明らかにしました。

@日本航空がB−767を5機発注
 日本航空がボーイング社に対してB−767ERを5機発注したことが明らかになりました。これは、2003年から2004年にかけて退役するDC−10型機の後継機として発注したものです。日本航空はすでに6月20日に、より大型のB−777ER型機を3機発注しています。これでDC−10型機の後継機は8機になります。


*11月29日

@成田空港の10月運用実績が過去最大の落ち込みに
 空港公団は今日、成田空港の10月分の運用実績を発表しました。それによりますと、旅客は前年同月比で32%減となり、湾岸戦争時を上回る過去最大の落ち込みになりました。特に、日本人旅客が同41%減と落ち込みが激しく、外国人旅客は同10%減と9月に比べて横這いでした。方面別では北米路線の落ち込みが激しいとのことです。発着回数は同4%減となっています。また、今月1日から20日までの運用実績も旅客が同期比で36%減となっており、米同時多発テロの影響と続いている航空機事故の影響が大きいとしています。

@全日空が成田空港上屋業務の一部を自社化に
 全日空は外部委託している成田空港の上屋業務(保税貨物の仕分け、保管、引き渡しなど)の一部を自社化すると発表しました。この受け皿となるエーエヌエー・ロジステックサービスは6日に設立済みです。

@今日から関空陸上ルートを使用開始・住民が騒音測定
 今日から、関西国際空港の陸上ルートの使用が開始されました。これにより、東京方面の飛行時間が10分短縮されます。これに抗議するルートに当たる貝塚市の住民が自主的な騒音測定を始めました。

@船主協会が「船舶航行影響調査検討会」の結論に異論
 羽田空港再拡張の是非を検討していた「再拡張による船舶航行影響調査検討会」が再拡張GOサインを出したとされる問題で、船主協会が記者会見で「条件付き賛成だ。」と異論を明らかにしました。船主協会は「シュミレーションの結果、航路が直線でないと狭くなる航路上での衝突が危惧される。だから、『直線航路が確保できるならば』と言う条件付きだ。」と説明しています。これにより、年内にも正式に決定されると見られていた羽田空港再拡張が来年にずれ込むことも予想されます。

@羽田空港東ターミナルが来月着工へ
 羽田空港の新しい東ターミナルが来月着工されることになりました。完成は2004年3月末の予定です。このターミナルにはスポットが15カ所設けられます。工費は670億円になります。

@フェアリンクが広島西飛行場から撤退へ
 フェアリンクは広島西ー仙台線・広島西ー鹿児島線を今月末で運休することを明かにしました。運休としていますが、再開の予定はなく、事実上の撤退になる模様です。搭乗率が採算ラインを大きく下回っていました。


*11月28日

@「民営化は成田空港単独で行うべき」・成田市長
 27日開かれた「成田市円卓会議」の中で、小川成田市長は国土交通省が示している成田空港・関西国際空港・中部国際空港を一体として上下に分離して民営化する案について、「成田空港は内陸空港であり、十分な財源を確保して万全の騒音対策を図るべきである。」と述べて、国土交通省案ではなく、「成田空港単独で民営化すべきである。」と言う見解を明らかにしました。同会議もこれを了承し、空港周辺1市7町1村で作る「成田空港圏自治体連絡協議会」や県とも意見のすりあわせを行っていくことになりました。

@反対同盟熱田派の団結小屋訴訟で逆転敗訴
 今日、反対同盟熱田派が「『新東京国際空港の安全確保に関する緊急措置法』(成田新法)で団結小屋を1989年から1995年まで使用禁止としたのは憲法違反である。」と損害賠償2800万円を求めていた裁判の控訴審判決が東京高等裁判所で言い渡され、国の責任を一部認めた千葉地裁の1審判決を破棄し、国の命令は適法であるとした逆転判決が言い渡されました。

@JR東海社長が上下分離民営化に懸念表明
 中部国際空港会社に出資している、JR東海の社長が国土交通省の上下分離民営化案に対して懸念を表明しました。社長は「あまり良い方法でないと危惧している。従来と違う形になるのなら、出資の条件が変わるのだから、改めて判断が必要となる。」とのべ、出資の見直しも示唆しました。

@国土交通省が関空の2本目滑走路の供用開始3年延期を打診
 国土交通省が需要が低迷する関西国際空港について、建設中の2本目滑走路の供用開始を当初予定の2007年から3年間延期する事を、大阪府や関西国際空港会社に打診していたことが明らかになりました。当初の計画では現滑走路は2006年に発着回数が16万回に達し限度になるので2007年供用開始する予定でした。この打診に対して、大阪府と会社は猛反発しています。

@ニアミスの相手は自衛隊の捜索救難機
 一昨日起こった、エアニッポン機のニアミス報告の相手は航空自衛隊那覇基地所属の捜索救難機U125A型機でした。しかし、自衛隊機の機長は「民間機を視認しており、回避行動を事前にとっていたのだから、ニアミスには当たらない。」と述べています。今回の接近はニアミスになるかどうかぎりぎりの所のようですが、地元では、「軍民共用空港の宿命だ。早く、分離して欲しい。」と言う声が出ています。


*11月27日

@成田市議会が久住中仮説校舎建設費を可決
 成田市議会は26日に臨時市議会を開き、暫定平行滑走路飛行コース直下・5Kmに位置する同市立久住中学校の仮説校舎を久住第一小学校の敷地に建設する補正予算を可決しました。これにより、久住中学は暫定平行滑走路供用開始までに移転できることになりました。この後、本格的な校舎をどこに建設するか検討にはいることになります。(8月20日・9月6日・11月8日の出来事を参照)

@エアニッポン機がニアミス報告
 26日午後2時28分に那覇空港から石垣島に向けて離陸したエアニッポン435便・B−737型機の機長から、国土交通省にニアミスの報告がありました。離陸直後に高度300mで正面から向かってくる双発ジェット機があり、衝突警報装置(TCAS)の指示に従って上昇・左旋回して回避したそうです。一番近づいたときの両機の間隔は水平で900m、高度差は約60mだったそうです。相手の双発機はT型尾翼でエンジンは胴体後部の両側にあったそうです。

@羽田空港再拡張にGOサイン・船舶航行影響検討会が
 昨日開かれた羽田空港「再拡張による船舶航行影響調査検討会」は新滑走路の建設により船舶の航行水域が狭まることから、安全航行を確保できる支援体制の構築を求める報告書の提出を決めました。これにより、船主側の主張も取り入れたことになり、事実上の「再拡張GOサイン」が出たことになり、国土交通省案の新B滑走路の建設による再拡張が本決まりになると思われます。


*11月26日

@無免許運転で検問突破し成田空港内を逃げ回る
 24日午後2時45分頃、成田空港第2ゲートで検問を車で突破して、空港内を逃げ回る騒ぎがありました。50才の新潟県の男性で、無免許の発覚を恐れて検問を突破したものです。この男は韓国から来る知人の出迎えに新潟から無免許で車を運転してきました。男は今までにも無免許運転で検挙されたことが数回あるそうです。この騒ぎで、ゲートが15分間閉鎖されましたが、出発機の遅れなどの影響はありませんでした。

@携帯電話型の銃が出まわる・空港の検査強化する所も
 最近、携帯電話型の銃が西側諸国に出まわっているとのことです。この銃は22口径の4連発型で、携帯電話のダイヤルボタンと同じ型機をしたボタンを押すと、弾が発射されます。これを航空機に持ち込まれるとハイジャックに結びつきかねないと、ゲードでの検査で携帯電話をかけさせ、調べるところも出始めました。日本でも注意が必要のようです。


*11月25日

@反対派農家が暫定平行滑走路近くの神社に立木2本植える
 昨日、東峰地区の反対派農家と住民が暫定平行滑走路近くにある神社に高さ3mの立木2本を植えました。住民の一人は「ご神木として植えた。反対運動とは関係ない。」と話していたそうです。この神社は暫定平行滑走路の着陸帯近くにあり、航空法では高さ1.2m以上のものがあってはいけないことになっており、今年、6月16日に空港公団が抜き打ち的に立木の伐採を行いました。(6月16日・8月9日・9月22日の出来事を参照)
【コメント】「反対運動とは関係ない。」とは良く言ったものです。ご神木と言いますが、この神社のご神体はすでに、元の地主が他の場所に移しています。所有権は空港公団が持っているとのことですし、神社がこの場所に移されたのも、戦後になってからのようです。8月9日の出来事でも書きましたが、この神社の成り立ちは個人的なもののようです。

@成田空港の覚醒剤・大麻の密輸が6割減に
 東京税関成田支署の発表したところでは、成田空港で今年1月〜9月の不正薬物などの密輸摘発実績によりますと、昨年に比べて覚醒剤と大麻の密輸が6割も減っているそうです。その代わり、合成麻薬MDMAの摘発が過去最高の押収量となっています。税関では「取り締まりの厳しい成田空港を避けて、地方空港や船での密輸にシフトしているのではないか。」としています。

@静岡空港建設反対集会が開かれる
 23日、静岡空港の建設予定地で、建設に反対する7つの市民団体が合同で反対集会を開きました。集会では建設断念を求める宣言が採択されました。島田市の建設予定地地権者は「運動を盛り上げて、建設中止に追い込んで。」と訴え、買収に応じない決意を表明しました。

@スイスのクロスエア機がチューリッヒで墜落
 現地時間の24日午後10時過ぎ、スイス航空の関連会社クロスエアのベルリン発チューリッヒ行き小型旅客機・アブロRJ機がチューリッヒ空港近くに墜落しました。乗客・乗員33人のうち10人が死亡、9人が負傷と報道されています。墜落当時、チューリッヒ周辺は天候が悪かったとのことです。


*11月24日

@経済産業省と重工が国産旅客機を開発へ
 経済産業省と三菱重工業・川崎重工業などは、座席数が100席程度の民間旅客機を開発することになりました。これは、防衛庁が開発している次期輸送機・哨戒機と主翼や操縦システムを転用することにより、開発費を4分の1程度に抑えて開発すると言うものです。双発のジェット機で、2010年代の実用化を目指します。ボーイング社では100席程度のこのクラスの需要は今後20年間で3000機程度と予測しています。
【コメント】久しぶりの国産旅客機の開発です。しかも、初のジェット旅客機です。成功して欲しいものです。でも、全くの素人考えですが、この開発が成功するためにはいくつかの高いハードルがあるのではないでしょうか。一つは、早くても、今から10年後の実用化では時期を失する恐れがあるのではないでしょうか。このクラスの旅客機の開発にはすでにボーイング社やエアバス社を始め中小の会社が名乗りを上げています。10年後にはこれらの会社の航空機が実績を上げているはずです。そこに、参入するには何か大きな魅力がなければ太刀打ちできないと考えられます。値段が安いとか、騒音が劇的に低くなっているとか、滑走距離が非常に短いとか言うセールスポイントがない限り、対抗して成功するのは難しいのではないでしょうか。それと、安全性を無視するわけにはいきませんが、開発のテンポをもっと早くしないと、できあがったときには「もうそんな飛行機はいらない。古い。」と言うことになりかねません。5,6年で型式証明をとるようでないと時代遅れになりかねません。以上、素人の老婆心でした。

@エストニアで小型旅客機が墜落
 現地時間の23日、エストニアの首都タリンからバトル海のヒーウマー島に向かっていたアントノフ28型機(乗客・乗員17人)が森林に墜落しました。1人が死亡、10人が負傷して病院に運ばれたようです。しかし、残る6人はまだ行方不明とのことです。原因は分かりませんが、当時、天候が悪く、低温・高湿度で機体に氷が張り付き、操縦が出来なくなった可能性があるとのことです。


*11月23日

@空港シャトルバスの出発駅で綱引き
 来年11月に開通が予定されている芝山鉄道の需要増を巡って、空港シャトルバスの発着駅を空港内のターミナルにするか、芝山鉄道の芝山千代田駅にするかで、綱引きがあるようです。芝山鉄道会社では「発着駅をターミナルにされては、シャトルバスの乗客がそのまま空港に行ってしまい需要増にはつながらない。」としており、発着駅を芝山千代田駅にするよう要望しています。芝山町はこの芝山鉄道の考え方を支持して、需要増を優先し、将来の町中心部までの延伸につなげたい考えです。しかし、空港シャトルバスを運行する町村の内、他の松尾町・横芝町・蓮沼村は「空港の直前で乗り換えなければならないのは不便で、空港シャトルバスの乗客が減ってしまう。ましてや、芝山鉄道で行く空港内の『東成田駅』からターミナルまで10分以上歩かなければならない。」と現行通り、ターミナルを発着駅にするように求めていくと見られます。空港シャトルバスの1日平均の乗客数が160人程度とのことですから、芝山鉄道の需要に大きな影響はないとも考えられています。

@静岡空港専門家委員会が建設容認の結論提出へ
 
21日に静岡空港の需要予測について検討する「専門家委員会」の第6回会合が開かれました。この会合で「経済波及効果が期待できる。」と言う報告書を県知事に提出することになりました。会合では、中山慶子委員長代理(静岡県立大教授)が、これまでの議論を踏まえた取りまとめ方針として(1)県の昨年の需要予測は妥当(2)便数などを反映した予測方法は確立されれば適切に対応する(3)空港は経済成長率上昇や雇用創出効果など、十分な成果が期待される――など4点を提案。委員から特に異論は出ず、了承されました。
これにより、12月中旬にも工事が再開される可能性が大きくなりました。建設に反対する人は「専門家委員会は県や専門家の意見を聞き、議論の材料を集めただけ。討論をせずに、結論を出そうとしている。」と批判しています。

@白い粉でエアニッポン機が欠航に
 今日午前8時40分頃、新千歳から女満別に出発する直前のエアニッポン451便・B−737型機で白い粉が床にこぼれているのを客室乗務員が発見しました。離陸直前だったため、同機はそのまま出発し女満別で連絡を受けた警察が事情聴取と白い粉の採取を行いました。このため、同機は折り返し便として使えず、欠航となりました。白い粉は鑑別に回されました。

@沖縄東中学校の1年生が嘉手納基地の騒音を調査発表
 沖縄市立沖縄東中学校の1年生が嘉手納基地とその周辺の実体を調べて17日に学級で発表しました。嘉手納基地では米同時多発テロ以後、訓練などで離発着が急増しています。調べた生徒は「あんなにうるさい音なのに、近くの人は慣れている様子だったのでびっくりした。自分たちの地域と違う様子をクラスの友達に伝えたかった。」と動機を話していました。

@宇部空港爆破電話で東京の男性を送検
 山口県宇部警察は先月23日に「宇部空港に爆弾を仕掛けた。」と電話をかけ、飛行機の出発を遅らせた業務威力妨害容疑で、東京在住の元会社員を書類送検しました。男性は「当時の上司が乗っていたのでじゃまをしたかった。」と容疑を認めています。

@全日空が新卒内定社の入社を2ヶ月延期へ
 全日空は米同時多発テロの影響による需要に低迷に対処する緊急対策の一つとして、来年2月に採用を予定していた新卒者の入社を2ヶ月延期して4月に行うことを明らかにしました。

@世界最大の旅客機用エンジンが試運転に成功
 石川島播磨重工が開発に参加している、予定推力11万5000ポンドを出す世界最大の民間航空機用エンジンGE−115Bの初号機の試運転がこのほど行われ、目標回転数をクリアーしました。このエンジンはアメリカのジェネラルエレクトリック社を中心に、フランスのスネクマ社・日本の石川島播磨重工・イタリアのフィアット社が開発に参加しています。


*11月22日

@暫定平行滑走路上で完工式
 今日午前、暫定平行滑走路上で暫定平行滑走路の完成を祝う完工式が行われました。式には空港公団総裁始め、建設に関わった業者の代表など214人が出席しました。

@日本航空が12月から成田ーロンドン線などを減便へ
 日本航空は需要の低迷から、成田ーロンドン線・成田ーパリ線を合わせて週3便減便すると発表しました。また、成田ーホノルル線も年末年始明けから減便するそうです。また、アメリカン航空との共同運航もアメリカン航空側が運休することにより、運休となります。

@全日空が2002年度末までに1000人を削減
 米同時多発テロに影響で需要が低迷する中、全日空は緊急の対策を発表し、その中で2002年度末までに1000人を削減することになりました。また、成田ークアラルンプール線などアジアの3路線を1月中旬から運休する事も明らかにしました。

@壱岐国際航空が福岡ー壱岐線を就航
 壱岐国際航空は今日から福岡ー壱岐線を就航させました。1日3便で、来年5月には5便を目指します。使用機材は19人乗りのプロペラ機で運賃は片道7000円(ただし、2月末までは年末年始を除き5000円)で所要時間は30分だそうです。

@日本航空の客室乗務員募集に2000人が応募・香港
 
このほど香港で行われた、日本航空の客室乗務員の募集に、30人定員のところに2000人が応募しました。これは、世界の航空会社が人員整理を行っていることと、香港自体が就職難にあえいでいる影響とのことです。ちなみに、初任給は日本円で21万円だそうです。


*11月21日

@堂本知事が騒音を初体験「騒音下で暮らすのは大変な事」
 
千葉県の堂本知事は昨日の夜、成田空港4000m滑走路直下・7.5Kmの成田市荒海の共同利用施設におもむき、成田空港を離発着する航空機の騒音を初めて体験しました。現地には周辺自治体の首長や空港公団職員も防音家屋体験車とともに参加しました。騒音を初めて体験した知事は「このようなところで生活することは本当に大変なことだ。静かなところに移転できるような仕組みが必要。」と語りました。

@「YS11でもうるさいぞ!」と暫定滑走路直下の住民
 町長選が終わったばかりの芝山町でYS11型機による無線施設の検査飛行が本格的になりました。選挙前はたまに飛ぶだけだったので、あまり気にかけていなかった町民も頻繁にやってくる騒音に「うるさいぞ!」と怒りの声があがり始めているそうです。YS11型機の騒音はジェット旅客機に比べれば、はるかに小さいのですから、供用開始後が思いやられます。

@日本エアシステムと日本航空のスト回避
 今日予定されていた日本エアシステムと日本航空のストライキは労使交渉が妥結し回避されました。


*11月20日

@千葉県知事が成田空港民営化に慎重な態度を表明
 千葉県の堂本知事は昨日の定例記者会見で、成田空港の民営化について「成田空港が完成したとしても空港そのものの民営化は難しい。非常事態が起こったときには民間だけで意志決定は出来ない。」と慎重な姿勢を表明しました。また、来年1月に開催が予定されている3回目の「4者協議会」の前に、地域振興策と騒音問題について県と周辺自治体の2者協議を行い、合意形成を行う考えを明らかにしました。

@共生委員会が合意事項の点検総括を報告
 成田空港地域共生委員会は昨日、委員会を開き「22項目の合意」の点検についての見解を報告しました。それによりますと、「共生財団の設立や落下物対策などが空港公団や国の誠意によって実現し、暫定平行滑走路の建設などによる新たな騒音地域の拡大などにより、騒音対策などが所期の効果を上げているかどうか問われはじめている。」としています。そして、「引き続き点検作業を続けていく。」としています。

@厚木基地周辺で「爆音反対」のデモ行進行われる
 18日に、米同時多発テロによる訓練のための離発着訓練が激しくなっている厚木基地で、厚木基地爆音防止期成同盟や教職員組合などが主催した「違法な爆音を止めろ! 厚木基地はいらない」をスローガンとするデモ行進が行われました。デモ行進には約3600人が参加しました。

@日本エアシステムが明日(21日)にストの構え
 日本エアシステムの乗務員組合は年末一時金の回答を不満として、明日ストライキを行う事にしています。ストライキが決行されますと、国内線の約42%に当たる174便が欠航する見込みです。

@ロシアで24人乗りの旅客機が墜落
 
現地時間の昨日の夜、モスクワ北方150Kmのヤリスラブリ州・カリャジン近郊にイリューシン18型機が墜落した模様です。同機はロシア極北のタイムイル半島のバタンガからモスクワに向かっていました。乗客・乗員は24名とのことです。


*11月19日

@芝山町長に相川氏が再選される
 昨日行われた、成田空港南側に位置する芝山町の町長選で現職の相川勝重氏が大差で再選されました。相川氏は選挙戦でシャトルバスの実現や空港南側ゲートの開設具体化などの実績を訴えていました。

@「後方乱気流は予測の範囲」・米運輸安全委員長
 アメリカの運輸安全委員会の委員長はアメリカン航空機墜落事故の関して、「日本航空機の後方乱気流の強さは予測された範囲内であり、これが墜落の直接原因とは考えにくい。」とのべ、後方乱気流が墜落の原因とする考え方を否定しました。これにより、何故、垂直尾翼が離陸直後に機体からはずれてしまったのかが原因究明の焦点になります。


*11月18日

@関西国際空港の債務の4分の1を成田空港が肩代わり・国土交通省民営化案
 国土交通省の成田空港・関西国際空港・中部国際空港の3空港の公団・会社に関する民営化案が明らかになりました。それによりますと、それぞれの旅客・貨物ターミナルは3つの会社が運営し、3空港の滑走路の保有・整備は法人に1本化することになっています。そして、関西国際空港の8000億円を越える土地債務は成田のターミナル会社がその4分の1を肩代わりすると言うものです。この財源としては着陸料などを当てると言うものです。
【コメント】詳細がまだ分かりませんが、これは、鳴り物入りではやし立てられた民活第1号である関西国際空港の尻拭いを成田空港にやらせようと、するものです。ずさんな見通で空港建設を強行し、さらに二期工事も進めようとしている者達の責任はどうなるのでしょうか。こういう案が背景にあって、空港公団総裁の『国際線着陸料の引き上げ』発言になったと思われます。しかし、今でも高い国際線の着陸料の値上げが出きるわけはなく、値上げしたら、各国の航空会社は近隣のアジアの空港に逃げていくでしょう。そして、成田空港の周辺に住む住民にとって大きな問題は今は空港公団がやっている周辺対策を滑走路の保有・整備を行う法人がやることになることです。3つの空港の面倒を見なければならない、そして、滑走路の建設保守が主任務の法人がきめ細かな周辺対策を今まで以上にやれるかどうかは心配です。ましてや、巨額な債務を抱えている法人がです。国土交通省は民営化に際してはこのような疑問に明確に答える必要があると思われます。それが、明確になり、「今まで以上の周辺対策を行う。」と言う約束がないときには民営化に反対せざるを得ないと思われます。

@事故調が日航機同士のニアミス事故で意見聴取会開催へ
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は今年1月31日に串本市の上空で起こった。日本航空機同士のニアミス(1月31日と4月29日の出来事を参照)で100人以上のけが人が出た事故に関して、来年1月に事実調査報告書を公開して意見聴取会を開く方針を固めました。中間報告では事故の原因を管制官の便名の呼び間違いと、パイロットの衝突警報装置(TCAS)の指示に従わなかった回避行動にある、としました。これに対し、乗員組合は「パイロットの回避行動に問題はなかった。」としています。「衝突警報装置(TCAS)の信頼性は疑問。」とする人もいます。


*11月17日

@国土交通省がA300型機の尾翼点検を指示
 国土交通省は昨日、墜落事故を起こしたアメリカン航空機と同型のA300型機の尾翼の点検を指示しました。同型機は日本エアシステムが19機を使用しています。

@新石垣空港予定地で絶滅危惧種など115種を確認
 昨日、石垣市八重山支所で第3回「新石垣空港環境検討委員会」が開かれました。この中で、環境現況調査の途中経過が報告され、カンムリワシなど絶滅危惧種を115種確認した事が明らかにされました。また、委員の中から「ターミナルの位置が西側から東側に変わったことについて、議論する場も設けられていないのに、東側ターミナルを委員会の場に出してくるのはおかしい。」と言う意見が複数出されました。これに対して、県側は陳謝し、「東側で環境への影響を最小限にする方策を検討していただきたい。」と述べました。
【コメント】詳しくは分からないのですが、この委員会は「環境アセスメントの方法を検討する」のが目的と言うことですが、この県の態度では委員会が「建設のための露払い」をする場になってしまうような気がします。「環境アセスメント」は環境にとって建設が適切かどうかを判断するものではないのでしょうか。


*11月16日

@米連邦航空局(FAA)が後方乱気流を強く示唆
 米連邦航空局(FAA)はアメリカン航空機墜落事故の原因について、墜落機が横から異常に強い気流を受けた後に操縦不能に墜ちいたと発表し、成田空港行きの日本航空47便の後方乱気流が原因である可能性を強く示唆しました。両機の離陸間隔は規定の2分以上ありましたが、事故機が早回りをしたために、結果的に離陸間隔が短くなったのと同じ状態に陥ってしまった、としています。しかし、複合的な原因も考えているようで、同型機の尾翼の点検を指示しています。
【コメント】昨日も書きましたが、成田空港の離着陸の間隔は2分以内のこともしょっちゅうです。写真のように離陸した直後に着陸する、着陸して誘導路に出るかでない内に離陸を始める事は結構見られます。この写真でも右下の隅に次の離陸を待つ航空機が写っています。この短い間隔の危険性については1999年1月18日や同じく8月4日の出来事でも指摘し、国土交通省や空港公団にも改善を要望しています。

@全日空が岡山ー新千歳線を継続へ
 10月5日の出来事でも書いた、全日空の岡山ー新千歳線の休止が取りやめられました。これは、米同時多発テロで全日空の方針が国内線重視に変わったためです。全日空の休止を受けて岡山県は日本航空に新千歳線の就航を要望していましたが、こちらも、検討が進んでいるようです。


*11月15日

@暫定平行滑走路南側の反対派農家上空40mを通過
 昨日の午後、国土交通省の試験機YS11型機が暫定平行滑走路南側にある反対派の農家の上空40mを初めて通過しました。これは、南側からの着陸を誘導する電波の検査を行うためのものです。これが、南側からの着陸の正規のコースになります。空港公団などの騒音測定では80db〜95dbの騒音が観測されました。YS11型機の騒音はジェット旅客機の騒音に比べればはるかに小さいので、実際の騒音は100dbを越えるものになると思われます。

@アメリカン航空機事故原因に後方乱気流が浮上
 ニューヨークで起きたアメリカン航空機事故の原因に1分45秒前に離陸した日本航空47便・B−747型機の後方乱気流が影響したのではないか、と言う説が浮上してきました。これは、ボイスレコーダーの解析の中で、パイロットが離陸後1分54秒にこの後方乱気流に言及している事から注目されています。規定では「離陸には2分の間隔をあけなければならい。」となっているそうです。しかし、専門家は「後方乱気流だけで事故にいたるとは考えにくい。」と述べています。
【コメント】もし、これが事実とすると、大変なことです。成田空港ではラッシュ時に1分半ほどの間隔で離陸することは日常茶飯事です。これが事故につながるとしたら、すぐにでも改めてもらわなければなりません。私達の会は以前から便数を減らして安全を確保するように主張しています。

@エコノミークラス症候群予防に弾性ストッキングが有効
 イタリアの大学の研究者によりますと、深部静脈血栓症(DVT)・いわゆるエコノミークラス症候群の予防に弾性ストッキングとヘパリンの投与が効果的だそうです。この研究は833人(平均44.8才、男性57%)に平均12.7時間のエコノミークラスでの飛行を体験してもらったところ、DVTにかかった率は弾性ストッキングをはいたグループがはかないグループの20分の1だったそうです。また、ヘパリンを投与したグループはかかった人が1人もいなかったとのことです。

@川崎重工がボーイング社向け機体生産を減産へ
 川崎重工はボーイング社向けの旅客機の胴体などの生産を2〜3割減産する方針を明らかにしました。これは、米同時多発テロの影響でボーイング社の生産ラインが縮小されている影響です。これにより、売上げが100億円ほど減るそうです。

@日本航空と日本エアシステムが5年で5000人削減
 来年9月に経営統合する日本航空と日本エアシステムは両社合わせた従業員の約1割、5000人を5年間に削減する方針を固めました。採用の抑制で削減する予定とのことです。


*11月14日

@芝山町長選に2人が立候補
 任期満了に伴う芝山町長選は13日告示され、現職で再選を目指す相川勝重氏(51)=無所属= と、新人で会社役員の吉岡誠氏(53)=同=が立候補を届け出、現新一騎打ちとなる五日間の選挙戦がスタートしました。相川氏は4年間の実績を訴え、吉岡氏は空港設置の恩恵を充分受けていないと批判しています。芝山町は開港以来人口が400人ほどしか増えず、成田市が35000人以上増えているのと対照的です。暫定平行滑走路が開港しますと、全町の67%が騒音区域に入ってしまいます。

@国土交通省が飛行援助センターを開設
 国土交通省はこのほど、新千歳空港と那覇空港に旅客機に気象情報などを24時間体制で迅速に伝える「飛行援助センター」(FSC)を開設しました。2004年度中に今回の2カ所も含めて全国8空港に「飛行援助センター」を開設し、全国をカバーすることにしています。

@日本航空が成田ーアムステルダム線ビジネスクラスに3割引運賃
 日本航空は成田ーアムステルダム線のビジネスクラスに最大約30%の割引となる運賃を設定します。条件は7日前までの予約が必要となります。

@東京都が小笠原空港を正式に断念
 東京都は小笠原・父島の時雨山地区に建設を予定していた小笠原空港を正式に断念しました。ここに建設すると貴重な自然が破壊されることと、建設費が膨大になることによります。今後は硫黄島の自衛隊滑走路の供用などの案を検討していくとしています。



*11月13日

@アメリカン航空機が離陸直後に墜落・ニューヨーク
 現地時間で12日午前9時17分にニューヨークからドミニカ共和国・サントドミンゴに向かったアメリカン航空587便・ A300−600型機がニューヨークのクイーンズ・ロクウエー地区の住宅地に墜落しました。乗客・乗員260人全員は絶望と見られています。また、住民6人が行方不明になっているとのことです。同機は9時14分にケネディー空港から離陸しましたが、エンジン1基が脱落し、真っ逆様に墜落したとのことです。アメリカ政府筋は「テロではなく、事故のようだ。」と繰り返し説明しています。管制官との交信にも何らかの異常が起こった形跡はないとしています。また、「同機は墜落直前に燃料を海に投棄したようだ。」とも語っています。この事故を受けて、国土交通省は航空各社に対して警戒を厳重にするよう指示を出しました。また、ケネディー空港が夕方まで閉鎖された関係で、成田空港発のニューヨーク行きに欠航が出ています。ユナイテッド航空801便は欠航し、折り返しのニューヨーク発成田行きの800便も欠航となりました。また、ノースウエスト航空17便は丸1日遅れの明日午後成田空港に到着する予定です。また、成田空港に帰ってくる全日空9便が9時間遅れ、日本航空5便が6時間遅れで今夜遅く成田空港に到着する予定です。
【コメント】今のところ、事故の可能性が大きいようですが、テロの可能性もあるのではないでしょうか。アメリカ政府の「事故のようだ。」と言う発表が異例の早さで出ているのが気になります。爆発物によるテロや機体に何らかの細工が施された可能性もあると思います。パイロットが異常を管制官に連絡する時間もないほど急激な出来事があったとも考えられます。

@カンタス航空の車輪から煙り・成田空港
 今日午前11時頃、離陸しようとしていたカンタス航空機の車輪から煙が出ているのが発見され、同機は離陸を中止しました。消防隊も駆けつけましたが、幸い、発火にはいたりませんでした。この事故で滑走路が点検のため一時閉鎖されました。

@伊丹空港でニアミスか
 国土交通省は今日、「11日午前、伊丹空港に着陸のため降下中だった日本エアコミュータ機と所属不明の小型機がニアミスを起こした、と言う報告があった。」と発表しました。これから調査に入るとのことです。

@日本エアコミュータ機がインターホンの故障で引き返す
 今日午前8時15分頃、大分上空を飛行中だった鹿児島発西広島行きの日本エアコミュータ57便・サーブ340型機の操縦室と客席を結ぶインターホンが故障しました。同機は大事をとって鹿児島空港に引き返しました。

@全日空が50人に1人が無料となるサービス
 全日空は各空港の自動販売機で国内線航空券を購入した場合、50人に1人の確率で運賃を無料にする「楽乗キャッシュバックキャンペーン」を実施すると発表しました。期間は来年1月15日から2月28日までです。


*11月12日

@日本航空と日本エアシステムが統合を正式発表
 日本航空と日本エアシステムは今日、それぞれ、臨時取締役会を開いて来年9月に持株会社設立で経営統合を決議し、正式に発表しました。統合後は社長に日本航空現社長、会長に日本エアシステム現社長が就任します。これに関して、扇国土交通大臣は記者団の質問に答え、「国際・国内線合わせると70%のシェアーを持つ会社が誕生すると言うこと。競争原理が働くかどうかがポイント。」と述べました。

@「神戸空港と関西国際空港2期工事はどういう需要で作るのか。」石原大臣
 石原行政改革担当大臣は今日都内で講演し、その中で神戸空港建設と関西国際空港2期工事について、「どういう需要でこんな近くに空港を作るのか。『一度決めたことはなにが何でもやる。』と言う政治や行政の姿勢が問題なのだ。」と述べたそうです。


*11月11日

@暫定平行滑走路乗り入れ希望が枠を3割上回る
 国際航空運送協会(IATA)が9月〜10月に受け付けた成田空港暫定平行滑走路国際線の乗り入れ希望が国際線枠の週882回を28%上回る1129回に上ることが明らかになりました。これは、「2180mと短く使いづらいこと、また、米同時多発テロで減便傾向が続く中で意外」と受け取られています。希望を出したのは国内とアジアとアメリカの航空会社を中心に64社です。

@成田空港国際郵便局で炭疽菌の検査を実施
 昨日午前、成田空港にある新東京国際郵便局で炭疽菌の有無を調べる検査が行われました。検査官が29カ所でサンプルを採取しました。結果がでるまでには4〜6日かかるとのことです。同郵便局では国際郵便を1日60万通扱っています。

@日本航空と日本エアシステムが経営統合を検討
 日本航空と日本エアシステムが来年の秋を目途に経営統合を検討していることが明らかになりました。両首脳の間で、検討が重ねられ、かなり煮詰まっているようです。実現すれば、世界第6位の航空会社の誕生になります。国内線で全日空と2分するシェアーを持つことになります。日本航空は東急電鉄に次ぐ日本エアシステムの大株主で、東急電鉄との交渉も行われているようです。来年の秋に持株会社を設立する案が有力なようですが、日本航空が来年3月期の決算で650億円の赤字が出る見込みからこの時期の統合に慎重な意見があるほか、公正取引委員会の意向や労組の反応など克服すべき課題も残っています。

@男性が機内で強盗を告白・到着後逮捕
 昨日午後7時半頃、岡山発羽田行きの全日空660便の機内で、男が客室乗務員に「岡山で強盗をした。」と告白しました。同日夕方、岡山駅前のパン屋で店員を脅し67000円を奪いました。自首するつもりで告白したそうです。同機から連絡を受けた羽田空港署が到着後に逮捕しました。

@エアドゥが普通運賃の値上げを検討
 エアドゥは来年1月からのインターネット予約運賃の値上げを発表しましたが、普通運賃の値上げの検討も行っています。値上げ幅は1000円〜3000円で普通運賃と回数券を、来年2月から値上げする案が有力です。


*11月9日

@都合により、明日の更新が出来ません。悪しからず。

@東京税関が成田市の探知犬訓練センターで爆発物探知犬を育成
 東京税関は米同時多発テロを受けて、航空機の安全対策のため、火薬などの爆発物を臭いでかぎ分ける、爆発物探知犬の育成を成田市にある同税関の「麻薬探知犬訓練センター」で近く始めると発表しました。

@暫定平行滑走路近くの集落が騒音区域拡大で要望書提出へ
 暫定平行滑走路飛行コースの東側に位置する、芝山町中谷津では集落の約半数しか騒防法第1種区域に入っていません。暫定平行滑走路の供用開始を半年後に控えて、第1種区域の指定から漏れている家で騒音に対する不安が高まっています。そこで、集落として全域を第1種区域に指定するように、空港公団と共生財団に要望書を提出することになったそうです。

@三沢基地のF16が燃料タンクと訓練用ミサイルを畑に投棄
 昨日の午後2時頃、青森県三沢基地所属のF16戦闘機がトラブルのために、燃料タンク2基と訓練用ミサイル1基を、基地の北東3Kmの畑に投棄する事故が起きました。投棄地点は民家から400m離れており、幸いけが人は出ませんでした。


*11月8日

@成田市が久住中の学区外間借りを撤回
 成田市は「暫定平行滑走路の供用開始後飛行コースの直下になるので事故の危険がある。」として移転校舎が完成するまで、来年4月から約8Km離れた、成田中学に同居させる方針を打ち出しましたが(8月20日の出来事を参照)、地元住民の反対が強く、この方針を撤回して久住小学校と同居させる事にしたようです。市民の中には「来年の初夏に暫定平行滑走路が完成するのは分かっていたのに、1年前になってから慌てている。空港の完成には熱心だが、地元の対策にも力を入れてもらいたいものだ。」と話しています。

@補正予算で成田空港保安対策に35億円
 昨日発表された補正予算案では成田空港の保安強化のために、35億4000万円が計上されました。第2ターミナルの手荷物検査ゲートの2カ所増設、燃料輸送パイプラインの防災警報システムの強化、爆破予告を受けた航空機の駐機スポット5カ所設置などが主なものです。

@日本エアシステムの発券システムが止まる
 
昨日午前11時15分頃、日本エアシステムの予約・発券システムが故障し動かなくなりました。午後1時8分に復旧しましたがこの間、羽田空港などで16便が30分以上の遅れを出しました。

@アンセット航空を地元資産家に売却
 経営が破綻したアンセット航空の管財人はアンセット航空の資産を680億円で2人の地元資産家に売却すると発表しました。アンセット航空は規模を縮小して、再出発をすることになります。エアバス社から、A320型機を29機購入するそうです。16000人の従業員の内4000人を再雇用するそうです。

@サベナ・ベルギー航空が正式に精算へ
 サベナ・ベルギー航空は今日の役員会で正式に精算することを決定しました。右の尾翼マークも見られなくなります。なんか、寂しいですね。

@コンコルドが商業運航を再開
 事故で運航を停止し改良を重ねてきたコンコルドが7日から商業運航を再開しました。1年3ヶ月ぶりになります。これに関して、ブリティシュ・エアウエイズのCEOはアメリカの有名俳優を「スクリーンでは格好いいが、テロを恐れて豪邸に引きこもっている臆病者。」と批判したそうです。


*11月6日

@都合により、明日の更新が出来ません。悪しからず。

@中核派拠点10カ所を家宅捜索
 今年1月に起こった空港公団職員宅への放火ゲリラ(1月23日の出来事を参照)に関して、千葉県警と警視庁などは今日午前に千葉・東京・京都など7都府県の中核派の活動拠点を、建造物等以外放火などの容疑で捜索を行いました。成田空港近くでは初芝物産を捜索しました。

@サベナ・ベルギー航空がついに運航停止へ
 
経営が破綻していたサベナ・ベルギー航空がついに7日から全面的な運航停止になるようです。傘下の地域航空会社「デルタ・エア・トランスポート」(DAT)に一部の運航業務を移して継続させることになるようですが、サベナ・ベルギー航空としては消えてなくなることになります。このため、12000人の従業員の内半数が失業する事になるようです。国を代表するフラッグエアが消えてなくなるのは異例のことで、EU内では初めてのことではないでしょうか。

@アメリカの航空会社の搭乗率が徐々に回復へ
 アメリカの主要航空会社の10月分搭乗率によりますと、9月に激減した乗客が徐々に戻ってきているようです。搭乗率はユナイテッド航空が前年同月比7.7%減、ノースウエスト航空が同8.9%減、デルタ航空が同8.5%減となっていますが9月に比べると、回復の兆しが出ています。しかし、減便の影響で、乗客数そのものは前年同月比で約30%近い減少と厳しい状況は続いています。


*11月5日

@完成した暫定平行滑走路・「くうこうだより・紅葉号」から

 今日、空港公団から「くうこうだより」2001年紅葉号、が送られてきました。その1面の写真が上の航空写真です。この写真は北側上空から撮影したもので、暫定平行滑走路の上端右に第2ターミナルが見えています。「くうこうだより」は通常年4回の季刊ですから、この「紅葉号」は「暫定平行滑走路完成記念号」なのでしょう。2面は「米同時多発テロの影響」、3面は「手荷物のICタグ」、4面は「芝山鉄道開通まで後1年」などが掲載されています。

@10月の大手3社の国内線が4%減
 正式な数字ではありませんが、航空大手3社の10月分の国内線旅客輸送実績が前年同月比で4%強の減になった模様です。国際線だけではなく、国内線にも米同時多発テロの影響がじわりと出てきているようです。

@旅行業者50社の9月実績が12%減に
 国土交通省が発表した、国内の旅行業者50社の9月取扱額が前年同月比で12.0%減になりました。米同時多発テロによる海外旅行の25.7%減が大きくひびいています。国内旅行は団体・個人合わせて横這いの同0.3%増でした。また、日本を訪れた外国人は30.7%増と大幅な伸びでした。

@ドバイのエミレーツ航空が航空機を大量発注
 アラブ首長国連邦のドバイ政府が保有するエミレーツ航空(EMAIR)がボーイング社から25機の旅客機を購入することになったそうです。購入額は66億ドルになります。また、エミレーツ航空はエアバス社からも超大型旅客機A380型機を22機を含む旅客機を購入すると発表しました。購入額は84億ドルになるようです。
【コメント】この時期に、こんな大量の買い付けがあるのかな?、と思ってしまいます。もし、本当とすると、「この時期なら、安く買える。」と判断したのでしょうか。安く買って、リースをするつもりでしょうか。アラブ首長国連邦でこんなに航空需要があるとは思えませんし。


*11月4日

@「過去の出来事」を改装し、開設以来の出来事すべてを見られるようにしました。
 サーバーのホームページ容量を超えそうになったので、「資料室」の方に移していた、1997年・1998年・1999年の出来事をこのページからリンクできるようにしました。検索が出きるようになると良いのですが、やり方が分からないもので・・・。


*11月3日

@米子空港滑走路延長に住民側が同意
 
米子空港の滑走路を2000mから2500mに延長する事業について、鳥取県・米子市・境港市・周辺住民が話し合う、「米子空港周辺地域連絡協議会」が1日米子市で開かれました。この席で、住民側が県が示した地域振興策を評価して延長に合意しました。地域振興策は下水道・防風林などの整備・集会所の建設などです。延長は2008年の供用開始を目指し、2003年に着工する予定です。

@神戸市長に空港建設推進の矢田氏が当選
 旧聞になりますが、先月28日投票の神戸市長選で5人の立候補者の内、唯一神戸空港建設推進を掲げた矢田立郎市が当選しました。矢田氏は自民党・民主党・公明党・保守党の推薦を受けていましたが、得票率は47.4%と過半数を超えませんでした。
【コメント】しかし、神戸市の市長が代々50年以上も、助役出身者で占められているとは知りませんでした。驚きました。しかし、この得票率は空港建設の賛否だけで投票したのではありませんが、市民が空港建設にかなりの疑問を持っていることを表している、とも言えるのではないでしょうか。


*11月2日

@今年のクリスマスフェスタは中止に・成田空港
 空港公団は昨日、毎年12月23日に成田空港内の中央広場で開催していた「クリスマスフェスタ」を中止すると発表しました。理由は米同時多発テロで航空業界を取り巻く環境が大変厳しい状況に陥っていることを考慮した、としています。ただし、周辺市町村の養護・福祉施設に対するクリスマスプレゼントは例年通り行うそうです。


*11月1日

@10月のアクセス数は9219回でした。ご愛読、感謝いたします。

@「一昨日のビール瓶の粉は分からないが、それ以前は炭疽菌ではない。」
 何点か確かめたいことがあったので、今日、空港公団に電話しました。以下はその内容です。(1)Q「発見されている粉は安全なものだったのか。」、A「一昨日に見つかった、ビール瓶入りのものはまだ結果がでていないが、それ以前のものはすべて炭疽菌などの危険なものではありませんでした。」、(2)Q「テロ支援法が成立したが、自衛隊の派遣について、成田空港での動きはあるのか。」、A「今のところ全く聞いていません。」、(3)Q「暫定平行滑走路の供用開始は4月18日に決定したのか。」、A「最短で4月18日、と言うことで、まだ、決まっているわけではありません。」、(4)Q「暫定平行滑走路の飛行コースで北側から着陸の場合、2500m平行滑走路の飛行コースと異なるのではないか。」、A「新レイクスポイントからILSの誘導電波に乗るまでの降下率は若干大きくなる。後は、共生大綱で発表しているとおりです。」、(5)Q「テスト飛行について詳しく決まっているのか。」、A「現在検討中です。決まったら、お知らせします。」、(6)Q「米同時多発テロで便数が減っているが、周辺対策交付金も減るのか。」、A「便数が減っているので、交付金も減ることになるでしょう。実際に減るのは来年度分になります。どの位減るかは交付率の決定が交付される4,5日前になるので、それまでわかりません。」、以上でした。

@成田からのノースウエスト航空機が調べられる
 31日にシアトル・タコマ空港に到着したマニラ発・成田経由のノースウエスト航空機がFBIによって調査をされました。乗っていたフィリピン人2人が2時間半事情聴取された後、釈放されました。その間、乗客・乗員は機内で待機させられました。また、成田からサンフランシスコに着いたノースウエスト航空機も50分にわたって乗客・乗員が足止めされ、機内の検査を受けましたが、不審物は発見されませんでした。通報があったようです。

@「時間が足りず、議論できない。」静岡空港専門家委員会
 30日に、静岡空港の建設の需要予測などを検討する「専門家委員会」の3回目の会合が開かれました。これで、5回予定の内、3回が終わりましたが、10項目の検討課題の内、4項目が終わり、2項目が継続になっています。会議の後、委員長代理は「議論を深めると言うより、急ぎ足だった。委員が議論する時間が足りない。」と語りました。

@スカイマークも保険料を運賃に上乗せ
 スカイマークは昨日、保険料の値上げ分を運賃に上乗せすると発表しました。今月5日からになります。上乗せ額は他社と同じ500円になります。これで、保険の補償額も7億ドルから10億ドルになります。スカイマークは当初、「上乗せは当面見送る。」としていました。

@エアドゥがネット割引を値上げへ
 エアドゥはインターネットを利用した予約の場合の「net14」を来年1月7日から値上げすることを発表しました。「net14」は平日12000円、金〜日曜日が15000円でしたが、これを、どちらも17000円にするとしています。収益性の改善が目的としています。

@大韓航空機撃墜事件の最後の遺族が和解・18年目
 今日、東京地裁で1983年9月にサハリン沖で撃墜された大韓航空機で妻子3人をなくした遺族が大韓航空機側と和解しました。事件後、18年経ってやっと、全員が和解しました。