2001年2月の出来事

*2月28日

@来月29日に第28回騒音対策委員会開催

 今日、空港公団から「第28回新東京国際空港騒音対策委員会」の開催通知が届きました。午後2時からリーガロイヤルホテル成田で開催されます。報告事項として(1)環境対策実施状況について、(2)財団事業の進捗状況について、(3)暫定平行滑走路工事の進捗状況について、となっています。

@成田空港でエボラ出血熱を想定した医療・搬送訓練

 26日、成田空港でエボラ出血熱の患者が発生した、と言う想定の元で訓練が行われました。エボラ出血熱は致死率の高いウイルス性の感染症で今のところ有効な治療法はありません。参加したのは空港検疫所や成田日赤病院など110人です。エボラ出血熱は感染力が強いため、医師や看護婦は完全防護服に身を包み、患者は保護シートに入れて搬送しました。

@供用開始前の新滑走路に誤着陸・大島空港

 今日午前10時35分頃、東京の調布飛行場から伊豆大島空港に向かっていた新中央航空のコミューター便が大島空港の供用開始前の新滑走路に誤って着陸してしまいました。国土交通省は「重大な事故につながりかねない。」として、調査を始めました。

@航空連合が民間機優先の空域再編などを要望

 民間航空の地上職員などで作る「航空連合」は今日、国土交通省に対して民間機優先の空域再編などの要望を行いました。要望内容は、1)自衛隊・米軍の訓練、制限空域を完全分離して、民間機の飛行ルートを優先した空域の再編、2)国土交通省、自衛隊、米軍による空域管理体制を見直して、管制を国土交通省に一元化すること、3)衛星を活用した次世代航空保安システムの早期稼働、4)航空事故調査委員会を国土交通省から分離独立させて、強力な調査機能をもつ米国の国家運輸安全委員会(NTSB)の日本版とすること、5)航空事故の際に、当事者や航空事業者の自発的な報告を促すために、法的処分を受けない「免責処分制度」を導入すること、の5点でした。

@三菱重工業がB−757の貨物機改造に参加

 三菱重工業はボーイング社との包括的提携の第1弾として、B−757の貨物機への改造プロジェクトに参加することになりました。この夏から飛島工場でB−757の大型カーゴドアの製造に着手します。


*2月27日

@日本航空が中国人乗客にお詫びの手紙

 16日の出来事で書いた、日本航空の中国人乗客に対する接客態度について、日本航空は関係した中国人乗客に対してお詫びの手紙を出しました。手紙では、中国人乗客に非常に不快な気持ちを抱かせた事を陳謝し、この件に対して徹底的な社内調査を実施すること、その結果によって償いをすることを述べています。

@エバー航空が新千歳ー台北線を日本人に開放

 台湾のエバー航空は3月1日より、規則的チャーター便として運航している新千歳ー台北線を日本人にも開放します。これは、全日空が道路線の座席を買い取り、道内で台湾ツアーを商品化することで実現しました。この企画の3月いっぱいの予約はすでに売り切れになっているほどの人気です。

@アシアナ航空が高松ーソウル線を増便へ

 韓国のアシアナ航空は現在週3便の高松ーソウル線を3月30日から週4便に増便することになりました。この路線は、人気が高く、平均搭乗率は82.9%にもなります。アシアナ航空では夜間駐機を2機に増やして、増便する事になりました。


*2月26日

@昨日、更新する予定でしたが、熱を出してしまい更新できませんでした。すみませんでした。

@成田空港は旅客数8位・貨物2位;ICAOの調査

 国際民間航空機関(ICAO)が発表した「世界の空港国際ランキング」で成田空港は旅客数は8位、貨物取扱量は2位になりました。便数は増えていません。

@成田空港の弱点はアクセス・利用者満足度調査

 空港公団が22日に発表した「成田空港の満足度調査」によりますと、世界の主要19空港と比較したときの満足度は出発時が8位、到着時が3位でした。出発時で評価が低かったのは「空港までの行き方」「出国手続き」「小売店」「セキュリティーチェック」などでした。また、到着時で評価が低かったのは「空港からの帰り方」だけでした。やはり、成田空港の弱点はアクセスにあるようです。この調査は、昨年の10月20日から28日までに帰国した日本人に質問票をわたし、後日郵送で回収したもので、初めて実施したものです。

【コメント】最近行った香港の新空港では空港開港と同時に専用の高速鉄道が建設され、約、30分で中心部と結ばれていました。しかも、専用線ですので、空港に行くときには駅で搭乗手続きが出来るようになっていて、空港に着いてからもゆっくりと出来ることがうれしかったのです。成田空港もリムジンバスなら箱崎で搭乗手続きが出来るのですが。国の事情は違いますから、比較は難しいのですが。

@1月の運用実績は11%増に

 空港公団が22日に発表した今年1月の成田空港運用実績は前年比で国際線が11%増の212万人、国内線が同12%増の6万人でした。発着回数は横這いです。

@成田市が平行滑走路用騒音測定固定局を4カ所新設

 成田市が21日発表した平成13年度予算案によりますと、空港関係では平行滑走路の騒音測定用に4カ所の固定局(全自動で24時間測定する装置)を新設することにしています。その他に、西三里塚の共同利用施設建設、久住地区の土地利用計画策定などが含まれています。

@日米航空交渉で米側が羽田空港国際チャーター便の貨物便を要求

 22日に終わった第2回日米航空交渉でアメリカ側は羽田空港国際チャーター便で貨物便の運航を認めるよう要求しました。これに対して日本側は逼迫している旅客便を優先することと騒音の問題で拒否をしました。また、懸案になっているオープンスカイ政策については日本側が寡占化・独占化の歯止めがなくなると拒否し、進展はありませんでした。

@国土交通省が第3空港予定地の「聴取会」を開催

 国土交通省は22日、首都圏第3空港の候補地として名乗りを上げた16候補地について、提案した地域や団体の一部から計画案についての「聴取会」を行いました。「聴取は」今月中に終わらせる予定です。

@全日空が次の便に振り替える予約客に1万円

 全日空は予約の取りすぎで、席が足りなくなった場合、予約してある客が次ぎ以降の便に予約を振り替えてくれた場合、最高1万円の補償金を支払うことになりました。各航空会社とも急なキャンセルが入ると空席で飛ばさなければならなくなるために、多めの予約を取ります。しかし、多くの場合はキャンセルで座席が足りなくなる場合はありません。しかし、たまには予約数が座席を上回る場合があります。今までは、現場の職員に対応が任されていて、現場職員の悩みの種になっていました。全日空では過剰な予約でのりはぐれる客が年間に2000人、予約しても空港に現れない客は年間200万人になるそうです。


*2月21日

@都合により、明日から3日間更新できません。あしからず。

@成田空港周辺のホテルが青息吐息

 成田空港周辺には16の都市型ホテルがあります。客室の総数は7000になります。このところ、宿泊者数は増えているのですが、値引き競争もエスカレートし、収益の改善には結びつきません。この16のホテルの内、1981年に開業した「ホテルセントラーザ成田」が3月末で閉鎖されます。また、1993年に開業した「リーガロイヤルホテル成田」は外国人投資家が設立した合弁会社に80億円で売却されることになりました。他のホテルも2002年5月の暫定滑走路供用開始まではじーっと我慢の一手と言うところです。

@昨日、共生委員会が開かれました

 昨日、第35回の共生委員会が開かれました。共生委員会は4期目に入りましたが、昨日は新たな16人の委員に委嘱状が手渡されました。委員会の代表には引き続き山本氏が留任しました。先の、役割の見直しに沿って、(1)国土交通省と空港公団をメンバーに加える、(2)千葉県と周辺1市7町1村で構成する「連絡調整会議」を設置すること、などの2001年度の事業計画案が承認されました。

@空港公団がエコ・エアポート基本構想の紹介ビデオを作成

 空港公団はこのほど、エアポート基本構想をわかりやすく紹介したビデオ「グッチさんと見てみよう!エコ・エアポート成田」(VHS、20分)を作成しました。テレビタレントのグッチ裕三さんを起用し、2人の子役を案内役に成田空港の環境対策をわかりやすく理解できるようにしたものです。空港公団ではこのビデオを周辺の小中学校に配布して、環境教育の副教材として役立ててもらうことにしています。

@サベナベルギー航空が経営危機を当面回避

 経営危機に落ちいていたサベナベルギー航空が政府とスイス航空の増資を受けて、当面の経営危機が回避されることになりました。労組も大規模なリストラを受け入れました。今回の増資で資本比率はベルギー政府が15%、スイス航空が85%となり、事実上、スイス航空の子会社になりました。


*2月20日

@石原知事が騒音心配する意見に「わかった。はい、次。」

 今日、羽田空港内で石原都知事が羽田空港国際化について意見を聞く会が開かれました。テレビのニュースで見ただけなので、はっきりとはわからないのですが、ほとんどは賛成意見のようでした。その中に、地元大田区で羽田空港の航空機の騒音に悩まされてきた人が、「やっと40年かけて静かな環境を実現した。今度の国際化で元に戻りはしないか、と心配で仕方がない。」と意見を述べたところ、石原都知事は「わかった。はい、次。」と意見を遮る態度に出ていました。この人には、自分と異なる意見を聞くだけの度量がないようです。個人的な感想では、「ミニヒットラー」に思えます。なお、この後、午後9時から、東京MXテレビで羽田空港国際化を取り上げた番組があるようです。

@エア・ドゥとスカイマークの提携基本合意は3月上旬にも

 提携についての話し合いを進めていたエア・ドゥとスカイマークは3月上旬にも基本合意に達することになりました。当面は、新千歳ー羽田空港ー福岡を結ぶパック商品の開発やマイレージサービスの統合が考えられています。予約システムの統合には半年ぐらいかかるとのことです。

@航空関連メーカーがEDIシステムを4月から稼働へ

 国内の航空関連企業はEDI(電子データ交換)システムを4月から運用することになりました。このシステムは部品の発注・図面や仕様情報などをパソコン画面でやりとりするシステムです。4月に日本航空宇宙工業会内にセンターを設置して、2年後には1000社の参加を見込んでいます。


*2月19日

@東京駅から成田空港と羽田空港へは20分の違い

 7時からテレビ朝日で放映されていた、「そんなに私が悪いのか」の中で、成田空港と羽田空港の比較がされていました。その中で、東京駅から成田空港までと羽田空港に行くまでの時間が比較されていました。パーソナリティーがバッグを持って、実際に実験したものです。それによりますと、成田空港の方が約20分よけいにかかりましたが、パーソナリティーの感想では、重い荷物を持った移動では、東京駅から直接成田空港に乗り入れており、しかも、カートのままエスかレターに乗れる、成田空港の方がはるかに楽だったそうです。しかし、この番組でも、羽田空港で深夜・早朝に数多く飛ばした場合の騒音被害については一切触れていませんでした。ただ単に、利用者の利便性の面でしか語られないのは片手落ちだと思うのですが。また、専門家の間でも、羽田空港を国際化した場合の市街地をさけるための急旋回の危険性など、問題点が指摘されていました。


*2月18日

@羽田空港国際チャーター便は東京湾を飛びました

 千葉県が16日夜の羽田空港国際チャーター便に対して行った、木更津市・君津市・浦安市での騒音測定の結果と、目視による結果とから、チャーター便5機の騒音が周りの騒音とほぼ同じでした。この結果から、5機とも国土交通省が千葉県に約束した東京湾上の飛行コースを飛びました。この5機は、18日早朝から20日の早朝にかけて帰ってくることから、千葉県は21日の午前0時まで測定を続行することにしています。


*2月17日

@東京都の「航空政策基本方針」が策定されました

 東京の方はもうご存じと思いますが、東京都が広報に「航空政策基本方針」を発表していました。内容は東京都のホームページに載っています。この、ホームページに載っている羽田空港発の航路図には千葉県上空を通る飛行コースが全くと言って良いほど書いていないのはどうしてでしょうか。

@羽田空港国際チャーター便がスタート

 昨日の午後11時過ぎから、羽田空港国際チャーター便がスタートしました。昨日はハワイやグアムに向けて5便が飛びたちました。全便が満席だったそうです。今後は、週2往復の運航となります。千葉県は昨日の夜から、騒音の測定を始めています。

@26日にエコノミークラス症候群の研究会

 日本宇宙航空環境医学会は「空の旅医学研究会」を26日午後6時から羽田空港西ターミナル内ギャラクシーホールで開きます。今回のテーマは「いわゆるエコノミークラス症候群の現状と問題点」です。成田空港関係では、成田日赤病院の森尾比呂志氏と新東京国際空港クリニックの牧野俊郎氏も報告を行います。


*2月16日

@昨日はコンピューターがおかしくなって、更新できませんでした。すみませんでした。

@小泉よねさんの件についてメールで質問をして下さった中学生の方、もう一度、メールを入れてください。コンピューターの故障で、メールが全て消えてしまいました。

@成田空港の利用者が4億人を突破

 今日、成田空港の利用者が開港以来4億人を突破しました。4億人目になったのは国連職員のカリブ海の島国・セントクリストファーネビス出身の女性ユニス・ウイリアムベーカーさんでした。総裁から、記念の日本人形を贈られました。

@上海空港接触事故で中国航空当局が日本航空に安全勧告

 今日、中国の民間航空局が、昨年8月29日に上海空港で起こった日航ジャンボ機が信号塔に翼端をぶつけ破損した事故の報告書をまとめました。これに基づき、日本航空に対して安全勧告を行いました。

@90人以上の中国人が日本航空相手に訴訟の計画

 中国の英字新聞が伝えたところでは、1月27日に北京から成田空港に向かった日航機が大雪のため、関西国際空港に着陸し、そこで、「ろくな食事も水も与えられなかった」また、「中国人だけ空港に16時間も足止めされ、他の国籍の乗客はホテルを用意された。これは人種差別だ。」として、1人9万ドルの補償を求める裁判を起こす計画とのことです。


*2月14日

@ハイジャック信号を誤発信・ビジネス機

 今日午前、ロシアのテドロバブロフスク発成田行きのビジネスジェット機からハイジャック信号が発信されました。しかし、まもなく、乗員が誤って発信させてしまった誤報と判明しました。首相官邸別館の「危機管理センター」には担当大臣と官房副長官が駆けつけ、素早い対応を見せましたが、幸か不幸か誤報でした。

@深刻な関西国際空港の地盤沈下

 9日のNHKテレビの「クローズアップ現代」で関西国際空港の地盤沈下を取り上げていました。予想以上に深刻な事態です。しかし、それにもましてびっくりしたのは、建設計画のずさんさです。沈下の予想も「正確にはわからない。」として、沈下量が最低の数字に基づいて計画を建てていることです。実は、建設を強行するために、「始まってしまえば、後から、金はついてくる。だから、出来るだけ金のかからない沈下量を採用しよう。」と言うことで決められているのです。その間の事情を当時の社長自らが「とにかく、始めなければならなかった。」と告白していました。だから、今回の「予想を超える沈下」は「予想の沈下」と言えます。なぜなら、元々、どのくらい沈下するか予想などしていなかったのです。そして、現在の空港でも建物の土台は狂うは、地下水圧でつぶされる危険はあるは、滑走路は波うつは、でこの先、どのくらい補修工事にお金がかかるのか分からない状態です。それなのに、同じ工法で二期工事の埋め立てが始まっています。二期工事区域は一期工事区域に比べ、海は深く、埋め立ての土砂は大量に投入されます。それによって、どのくらいの沈下が起こるか全く予想が出来ないのです。土木建築の専門家の間では、「このまま工事を進めても、埋め立ては完成しないのではないか。」と二期工事用地の造成そのものを疑問視する意見までも放映されていました。どう考えても、二期工事の強行は無茶です。その上、「神戸空港は作る」、「中部国際空港は作る」、「伊丹空港は継続して使用する」と言うのはあまりにも無計画ではないでしょうか。これぞ、「無駄な公共工事の極致」ではないでしょうか。

@使い辛い羽田空港国際チャーター便

 昨日のNHKの10時からのニュースで、羽田空港国際チャーター便について放映されていました。それによりますと、現在のような、週2便に限ると言うのでは、非常に使いづらいのが実態のようです。一番の問題はチャーターした航空機が現地に何日か留まらないといけないことです。と言うのは、引き返して再びやってくるにしても、引き返すときと迎えに行くときに「乗客なし」で運航しなければならないことです。現地に留まれば、機体を遊ばせることになります。いずれにしても、効率が悪く、運賃を高めに設定しなければなりません。そこで、せっかく抽選で枠を確保した航空会社でも、運航をあきらめる航空会社もあるそうです。ネックは出入国審査や税関の審査の体制が整っていないことのようです。もっとも、「行き帰りともお客を乗せる体制」と言うのは「定期便」で、「チャーター便」とは言えなくなりますね。


*2月13日

「成田空港国内線充実対策検討会メンバー」を資料のページに載せました。

@全日空が福岡空港の国際線から撤退・2001年度

 全日空は今日、2001年度の運航計画を発表しました。それによりますと、現在、福岡空港から大連・青島・台北に週8便運航している国際線から全て撤退することにしています。これは、不採算路線を廃止して、その分、採算の良い伊丹ー羽田線などを増便するためです。なお、台北路線は外国航空会社の機材をつかって、共同運航で残します。

@スカンジナビア航空が成田ーデンマーク線にA340を投入

 スカンジナビア航空は11月から、成田ーデンマーク・コペンハーゲン線に、現在のB−767型機に代わって、エアバスA340−300型機を投入すると発表しました。これにより、座席数が40%増えることになります。この路線は、2000年の搭乗率が90%以上と好調で需要を満たす目的で機材の変更となりました。


*2月12日

@日本航空機がオイル漏れで欠航・福島空港

 今日の午前10時5分頃、福島空港発大阪行きの日本航空832便がエンジンを始動したところ、主脚の左側付近からオイルが漏れていることが点検で見つかりました。このため、同便は欠航となりました。この影響で、大阪発福岡行きの日本航空313便も欠航となりました。

@台湾・韓国・香港で北海道旅行がブームに

 国際観光振興会が台湾と韓国で実施したアンケートによりますと、「日本で行きたいところは」の問いにたいし、台湾では77.7%の人が北海道と答えました。これは、前年のアンケートに比べても10%以上高い結果になっています。また、韓国でも36.2%の人が北海道と答え、2位の関西の24.4%を大きくリードしていました。また、台湾での「北海道旅行ブーム」が香港に飛び火して、昨年は1便もなかった香港からの新千歳へのチャーター便が今年は1月だけで16便も来ており、4600人が北海道を訪れています。


*2月11日

@全日空機がオイル漏れで離陸中止・宮崎空港

 昨日の午後5時5分頃、宮崎発大阪行き全日空512便・B−767型機が離陸のために滑走中、機体後部からオイルが漏れているのを発見され、離陸を中止しました。同便は欠航となり、滑走路の清掃などで、4便が最高1時間半遅れました。

@ボーイング社が800人乗りの超大型機の開発を検討

 アメリカのロスアンゼルス・タイムスが9日報じたところでは、ボーイング社はエアバスの超大型機A380に対抗するため、800人乗りの超大型旅客機の開発を検討しているそうです。ボーイング社は昨日も書いたように、A380に対抗するため550人乗りのB−747Xを開発する計画です。しかし、A380の受注が好調なため、これに対抗するにはB−747Xでは力不足とし、800人乗りの超大型機の開発を優先する可能性もあるとのことです。この超大型旅客機は2010年以降のプロジェクトでした。右の図のように胴体はエイを思わせるものです。


*2月10日

@自衛隊機使用の文書は国土交通省のものでした

 6日のインド地震の救援物資輸送で自衛隊機が成田空港を使うことについての文書は、国土交通省の航空局新東京国際空港課が出したものでした。ご迷惑をおかけしました。

@資料のページに「羽田空港国際化に関する共産党成田市議団の見解」を載せました

 羽田空港国際化については、色々なところから議論が出ていますが、政党としてはよく分かりません。この中で、日本共産党成田市議団が発行した議会報告1月号の中に、考え方がまとめられて載っていましたので、資料のページに載せておきます。

@ゲートを突破して乗用車が侵入・成田空港

 昨日の午後11時40分頃、成田空港の第6ゲートの遮断機を突破して乗用車が空港内に侵入しました。パトカーが1Km程追跡して、航空機の洗機上付近で進路を塞いだところ、パトカーの側面に衝突して止まり、現行犯逮捕されました。犯人は46歳の佐原市に住む水道工事業者で運転免許証を持っていませんでしたが、動機については不明です。

@11月の航空輸送実績・旅客は24カ月連続増

 国土交通省は昨日、昨年11月の全国の航空輸送実績を発表しました。これによりますと、旅客は国内線で前年同月比で4.7%増、国際線は同12.4%増となりました。これは、1999年11月から連続24カ月前同月比で増加したことになります。また、貨物は国内線が同6.4%伸びたものの、国際線は1.6%の減になり21カ月ぶりに前年割れとなりました。

@IATAがエコノミークラス症候群の危険回避で要望

 国際航空運送協会(IATA)はエコノミークラス症候群の危険を回避するための方策を欧州委員会の運輸担当の副委員長とアメリカ運輸長官に要望しました。それによりますと、予約を受け付ける際に、最近手術を受けたり、血液循環に異常がある乗客にたいし医師の指導を受けるように促すべきとしています。また、乗客は水分の補給に気をつかい、ゆったりとした服装と足の運動に注意すべきとしています。

@エアバス社が国内メーカ5社にA380生産への参加を呼びかけ

 エアバス社は国内航空機メーカー5社(三菱重工業・富士重工・川崎重工・新明和・日本飛行機)に次世代超大型機A380の生産に参加するよう呼びかけた模様です。これに対し、三菱重工業は「ボーイング社の契約に抵触しない範囲で考えたい。」とし、富士重工は「前向きに検討する。」としています。残る3社は消極的です。

@ボーイング社の超大型機は夏にも生産決定か

 ボーイング社の副社長は「ボーイング社が開発を予定している超大型機B747Xの生産は夏にも生産開始の決定がなされるだろう。」と述べました。この夏までに1社でも注文があれば、生産を決定するとのことです。


*2月8日

@都合により、明日の更新を休ませていただきます。よろしくお願いいたします。

@訂正;自衛隊機使用の文書は空港公団から出たものではありませんでした。

 6日の出来事に載せました、インド地震の救援物資輸送で自衛隊機が成田空港を使うことについての文書は、空港公団から出されたものではありませんでした。今日、空港公団の職員から指摘がありました。私の思いこみで間違えまして、ご迷惑をおかけしました。どこから出た文書か調べて、明後日にでも報告いたします。


*2月7日

@「成田空港国内線拡充対策検討会」初会合開かれる

 昨日、国土交通省で「成田空港国内線拡充対策検討会」の初会合が開かれました。座長には山内弘隆一橋大学教授が選ばれました。会議では国土交通省と空港公団から工事の状況や需要予測などの説明を受け、各メンバーから意見を聞きました。航空会社からはアクセスの弱さや50人乗りの小型ジェット機の利用などが話され、旅行代理店からは空港周辺ホテルやディズニーランドとのセットパックなどの企画が必要と言う意見が出ました。また、千葉県以外の自治体からは成田空港経由で地方の国際化が進展する、という期待を表明する意見も出ました。次回は3月の下旬に開催される予定です。

@米大手航空会社4社でストの懸念

 アメリカのユナイテッド航空・ノースウエスト航空の整備工組合・アメリカン航空の客室乗務員組合・デルタ航空のパイロット組合は賃上げ交渉が難航し、スト権の確立に向けて手続きに入りました。これに対し、ブッシュ大統領は自制を訴え、ストに入れば、直ちに中止命令を出す事を検討しています。

@中日本エアコミューター航空が函館ー富山線の運航期間延長を発表

 小型ジェット機で地方路線を運航している中日本エアコミューター航空は季節運航をする函館ー富山線を6月1日から来年1月14日まで運航すると発表しました。この路線は昨年の季節運航中の搭乗率が68%と好調だったことで、初めて越年の計画を建てました。また、同じ6月1日からは函館ー山形線を10月31日まで、函館ー福島線を11月30日まで季節運航することも発表しました。いずれも、50人乗りの小型機で運航します。


*2月6日

@空港公団が周辺市町村に出した文書が手に入りました

 昨日、インド地震の救援に向かう自衛隊機が成田空港から出発した件について、空港公団から周辺市町村に出された文書が手に入りました。下記に載せておきます。今回の輸送については、物資の備蓄地が成田だったとのことですが、自衛隊機を使うよりも、民間機を使った方がより早く被災地に届くのではないかと思うのですが。

平成13年2月4日

インド地震の被災地に対して行う援助物資の輸送に伴う自衛隊機の新東京国際空港の使用について

 標記について、外務省及ぴ防衛庁がらの要請に基づき、緊急援助活動とし成田市内に備蓄されている援助物資を被災地に輸送するため、下記のとお自衛隊機が新東京国際空港を使用することとなりました。

 今般の輸送は、平成13年1月26日にインド北西部において発生した大地震による未曾有の被害を受けた被災地への一刻も早い援助を行うため、緊急物資の備蓄地から最も近い空港施設である新東京国際空港を利用して行ととしたものです。

 なお、この輸送は、あくまで人道的見地から国際緊急援助隊の派遣に関する法律に基づく緊急援助活動として行われるものであり、成田空港の軍事利用につながるものではないと考えております。

1.輸送概要;

  平成13年2月4日 小牧→成田

         5日 成田→那覇(最終目的地;ブ一ジ)

2.使用機材;輸送機(C-130型)

3.輸送物資;テント、毛布等の援助物資

@日本航空と全日空が客室乗務員採用を再開

 日本航空と全日空は2年間見送っていた客室乗務員の採用を再開することになりました。これは、来年5月の成田空港暫定滑走路供用開始をにらんだものです。まず、2001年度は日本航空が既卒者を東京地区で100人、2002年度は新卒者を東京・大阪地区で200人採用する事にしています。また、全日空は2001年度に既卒者を300人、2002年度に新卒者を500人採用する予定です。しかし、いずれも契約制で、3年たつと勤務実績などで正規採用の可能性が開けます。


*2月5日

@インド地震の救援に向かう自衛隊輸送機が成田空港から出発

 今日の午前、成田空港からインド地震の救援物資と自衛隊員を乗せた輸送機・C130型機6機が飛び立ちました。麗々しく、防衛庁長官の訓辞を受けての出発です。

【コメント】私たちの会と平和塔奉賛会と三里塚農民組合の3者は空港公団と「覚書」を取り交わし、成田空港の軍事利用について、下記のように約束しています。従って、今までに、自衛隊機が成田空港を利用したこともサミットの際の各国要人の送り迎え以外にはありませんでした。私たちの会はこのような要人の送迎であっても、自衛隊機の成田空港使用は認められないと考えています。ましてや、今回の場合、成田空港を使わなくても自衛隊の基地や米軍の基地を使えば十分なはずです。物資の調達にしても、成田空港に集積しなくても十分にやれたはずです。今回の使用は、「地震災害の救援」を口実にした、成田空港の軍事使用に道を開く意図があるものと考えざるを得ません。大体、輸送に足の短い自衛隊の輸送機を使わなくても、民間機をチャーターすれば、その方が早い輸送が実現したはずです。また、混雑する成田空港に速度の遅いプロペラ機を割り込ませることは、安全対策の上からも、騒音対策の上からも認められません。空港公団には詳しい事情を説明するように、電話で要望しておきました。近く、回答があるものと思われます。

【住民側】

〈原則一〉当空巻の軍事利用は一切許さず、当空港周辺の空路及び管制空域の設定等において軍事を優先させないこと。

【空港公団回答】

一、新空港は、純然たる民間航空のためのものであり、軍事利用させることはない。

 軍事施設と思われるものの設置も一切認めない方針である。MACのチャーター機問題についても約定どおり処理する。又、民間機優先の原則は、新空港においても貫かれており、このため百里空域は、御要望どおり、北方に縮少して民間機との接触の危険がないようにする。

@国土交通省がGPS管制を前倒しで導入へ

 国土交通省は今回の日本航空機のニアミス事故を受けて、GPS衛星を使った、より精度の高いGPS管制を前倒し導入する方針を明らかにしました。現在の地上レーダーによる管制ではレーダーのアンテナが10秒に1回転するために、数秒のタイムラグがでます。これは、速度の速い航空機の管制では、ときには致命的な空白になりかねません。GPS衛星を使った管制は航空機の位置を常に把握でき、精度も上がります。このために、交差する部分では迂回させることも出来るようになるそうです。また、航空機と管制官の無線交信も静止衛星を使ったデジタル通信とし、混信や雑音のないクリアーな通信を可能にすると共に、操縦席のディスプレイに交信を表示できるようにするとのことです。当初は平成17年度の導入を考えていましたが、これを、出来るだけ前倒しする事にしています。

@フェアリンクが2路線を新規開設へ

 ローカル線を運航する目的で新規参入したフェアリンクは仙台ー関西国際空港線に加えて、4月1日から仙台ー西広島線と西広島ー鹿児島線を開設すると発表しました。仙台ー西広島線は34500円、西広島ー鹿児島線は23000円になるそうです。


*2月4日

@大手3社がエアドゥよりも安い運賃設定

 大手3社は東京ー札幌線の朝と夜の便の割引運賃をエアドゥよりも安く設定しました。これは、エアドゥが朝と夜の運賃を昼間と同じ、2万円に設定したためです。しかし、大手3社は朝と夜の運賃の割引幅を大きくしているものですが、大手3社の間でも、初めて運賃の違いが出て、今までの横並びが崩れました。

@スカイマークが早朝便を4月1日から開設

 スカイマークは東京ー福岡線に4月1日から早朝便を開設すると発表しました。これは、福岡空港での夜の駐機が可能になったためです。早朝便は福岡発7時15分となります。また、これに伴い、羽田空港発の最終便も午後8時10分発となり、日帰りの出張が可能になります。

@北海道主要8空港の乗降客が前年を下回る

 北海道の調べでは、昨年の主要8空港の乗降客が前年より3.3%減少したことが明らかになりました。有珠山の噴火などの影響があると考えられます。

@英国管制官組合が「ストも辞さず」

 英国の管制官の組合は政府が管制業務の一部を民営化する事に反対し、ストも辞さない構えです。政府は効率化を掲げて、現在100%出資している「ブリティシュ・エア・トラフック・サービス」の株をブリティシュ・エアウエイズなど6航空会社に46%、従業員に5%売却することを計画しています。組合は、これが安全性の確保にマイナスがあるとして、「ストも辞さない。」としています。


*2月3日

空港公団のページが半年ぶりに更新されていました

 空港公団のホームページが半年ぶりに更新されていました。内容は暫定滑走路関係の騒音実体験調査のデーターや新型機の騒音基準の10dbの強化など重要なものが含まれています。

@故小泉よねさん宅強制代執行訴訟が和解へ

 1971年9月に行われた第2次強制代執行で、故小泉よねさん宅が強制収用されたことに対して、平行滑走路用地内に現在も住んでいる遺族の小泉英政さんが「強制収用を認めた千葉県収用委員会の緊急裁定は違憲違法であり、取り消すべきだ。」と訴えて起こした訴訟で、国側が遺族に謝罪することで和解が成立することになりました。この和解に関して記者会見した小泉さんは「この問題を移転の取引や切り崩しの材料にしないことが和解の前提だ。今後も、交渉に応じるつもりはない。」と述べています。

@京成がiモードを使ったスカイライナーの予約サービス

 京成電鉄は5日からiモードを使ったスカイライナーの予約サービスを始めると発表しました。予約はiモードの「空港アクセスナビ@京成」のページに接続して行います。予約は1週間前からで、成田空港行きは発車の30分前まで、上野行きは発車の20分前までです。京成ではこのページで、電車・高速バスの時刻表などもサービスを行います。

@成田着の日本航空機の前縁フラップが脱落・滑走路一時閉鎖

 昨日の午後4時56分頃、ホノルル発成田行きの日本航空73便(B−747)の前縁フラップの一部が脱落しているのが到着後の点検で発見されました。滑走路上で落とした場合、コンコルド事故のような重大な事故になる可能性もあるため、午後6時から6分間滑走路を閉鎖して点検しましたが、見つかりませんでした。飛行中に脱落したものと思われます。

@日本航空機が関西国際空港に緊急着陸・急病で

 昨日午後0時55分頃、鹿児島県上空を飛行中の成田発バンコク行きの日本航空717便(B−747)の機内で乗客に急病人が出ました。このため、同機は関西国際空港に向かい、午後1時38分緊急着陸しました。同機は病人をおろし、1時間後にバンコクに向かいました。

@管制空域と航空路の再編に着手・国土交通省

 日本航空機同士のニアミス事故が管制官のミスから起こったことを受けて、国土交通省内に作られた「航空管制システム検討委員会」は航空管制システムと航空路の見直しに着手することになりました。


*2月2日

@成田空港国内線拡充の検討会を正式表明

 国土交通省は今日、成田空港の暫定滑走路供用開始後の国内線拡充のため、「成田空港国内線拡充対策検討会」を発足させると発表しました。千葉県や航空業界や学識経験者で構成される、航空局長の私的諮問機関となります。今後、8月までに4回ほど会議を開いて報告書をまとめる、としています。

@管制官が便名を取り違える・日航機ニアミス

 国土交通省は今日、一昨日起こった日航機同士のニアミスは東京航空交通管制部の訓練中の管制官が両機の便名を取り違えて、上昇中だった907便に降下するように指示をしたことがニアミスを引き起こしたことを明らかにしました。これだと、つじつまが合うと思います。しかし、この空域が日本でも有数の混雑空域であることが、このようなミスを誘発する原因となっていたことも否定できないのではないでしょうか。

【コメント】国土交通省は今回の事故に対して、通達を出しているようですが、通達だけでなく、このようなミスが起こらないような体制をしっかりと建ててもらいたいと思います。成田空港でも最大便数を何回にも渡って自ら増やし、航空機同士の間隔を縮めるような安全無視の対応をやめてもらいたいものです。また、事故の直後に警察が事情聴取に入るような、体制は考えてもらいたいと思います。まずは、事故調査委員会が事情聴取に入り、再発防止の立場から、原因を徹底的に解明するのが先決です。過失があったかどうかは、その後、調べれば良いことではないでしょうか。最初から警察では言いたいことも言えなくなってしまいます。それと、今回の事故の報道で気になったのですが、指導管制官を「女の管制官」と表現しているマスコミが結構あったことです。男とか女とかは事故に関係ないはずです。「指導管制官」・「訓練管制官」と言った表現で十分なはずです。

@新千歳発の日本エアシステム機で2機がトラブル

 今日の午前中、新千歳発の日本エアシステム機で2機のトラブルが発生しました。1機は日本エアシステム100便で、午前8時頃、新千歳を離陸した直後に全ての車輪が格納出来なくなり、30分後に新千歳空港に引き返し、無事着陸しました。また、午前10時頃、新千歳発秋田行きの日本エアシステム81便が秋田空港に着陸しようとしたところ、フラップレバーが作動しなくなり、長い滑走路を持つ仙台空港に着陸を変更して、10時34分に仙台空港に無事着陸しました。

@関西国際空港発の海外旅行客の伸びを6〜15%と見込む

 旅行会社の大手3社は今年の関西国際空港発の海外旅行客の伸びを6〜15%と見込んでいることが明らかになりました。今年は各社とも高齢者向けの企画に力を入れており、「50歳からの旅」と銘打つところもあります。


*2月1日

@1月のアクセス数が初めて5千回を超え、5111回でした。ご愛読、感謝いたします。

@昨日のニアミスは管制官の指示の混乱が原因の可能性

 昨日起きた日本航空機同士のニアミスは両機長の報告により、高度差10m程度の超ニアミスだったようです。907便の機長の報告では「10m」、958便の機長の報告では「僅差」となっています。本当に衝突しないで幸いでした。もし、衝突していたら、907便の427人・958便の250人が犠牲になり、国内最大の大惨事になるところでした。ニアミスを起こした場所も静岡県焼津市の上空だったようです。最終的なけが人は42人になりました。重傷を負った方は客室乗務員とたまたまシートベルトをはずしていた乗客の方々のようです。原因ですが、国土交通省事故調査委員会が事情聴取を始めましたが、管制をしていた所沢の東京航空交通管制部の管制官の指示に問題があったようです。2機は同高度で907便は上昇中で、958便は巡航から降下に移るところだったので、このまま行けば高度差が充分だったようです。ところが、両機の接近に気づいた訓練中の管制官があわてて907便に降下を指示したために、両機の高度が逆に近づいてしまったようです。衝突の危険に気がついた指導していた別の管制官が割り込み、907便に上昇を指示してしまいました。この時に、便名を何回も間違えています。それだけ、あわてていたのでしょう。そのとき、両機の機長は衝突回避警報装置でお互いを視認しており、とっさに907便は急降下を行って衝突を回避したようです。この時に、907便の衝突回避警報装置は「上昇」を指示していたようです。このように、機械の指示と管制官の指示が違っていた場合、どちらを優先にするべきか、問題があるような気がします。なお、両機の機長は事故直後の会社・事故調査委員会・警察の事情聴取に応じなかったようですが、1997年の三重県上空の乱気流事故でパイロットが起訴される事などから(1月19日の出来事を参照)、乗務員が神経質になっているようです。