2001年8月の出来事

*8月31日

@資料のページに「空港シャトルバス紀行」を載せました
 資料のページに「空港シャトルバス紀行」を載せました。なかなか良かったですよ。時間を合わせれば、都心から約2時間で九十九里浜に着いてしまいますし、成田空港から海岸までが300円ですから。最後に「第2ターミナル発九十九里浜行き」と「九十九里浜発第2ターミナル行き」の時刻表を載せておきました。

@「成田空港の売却代金は3〜4000億円」と石原行革相
 石原行政改革担当大臣は今日の午後、外国特派員協会で講演し、その中で民間シンクタンクの概算と断った上で、「(民営化で)もし、羽田空港を民間に売却するとすれば、1兆円〜1兆5000億円になる。成田空港は少なくても3000億円〜4000億円になるだろう。投資先として注目しても良いのではないか。」と述べました。
【コメント】大切な国民の財産を内外の大企業に売り渡して設けさせようと言うのでしょうか。そして、騒音対策など当然国が責任を持たなければならない部分を放り投げることになるのではないでしょうか。

@静岡空港住民投票請願が否決される
 昨日行われた静岡県議会の合同委員会で住民団体が提出していた「静岡空港住民投票条例の制定を求める請願」が最大会派の自民党などの反対により否決されました。反対理由は「空港建設の是非は住民投票になじまない。」と言うものです。知事与党の一つである「平成21」は修正案を提出しましたが、これも、否決されました。自民党は来月開かれる本会議でも反対することを確認していますので、この請願は通らないことになります。

@小笠原空港建設は白紙撤回へ
 東京都の「小笠原自然環境保全対策委員会」は「時雨山に空港を建設した場合、貴重な動植物を保護するのはきわめて困難。」とする素案をまとめました。東京都は「答申は最大限尊重する。」としていますので、時雨山への空港建設は事実上白紙撤回されることになります。「自然の破壊が一番小さい。」と選定された時雨山ですので、当面、空港の建設は見送られることになりそうです。


*8月30日

@昨日で、このホームページを立ち上げてから、満4年になりました。ご愛読ありがとうございます。

@暫定平行滑走路の供用開始を4月20日に・空港公団
 空港公団は昨日、建設中の暫定平行滑走路の供用開始を予定の5月20日から1ヶ月早めて、4月20日にする意向を固めました。これは、天候に恵まれ、10月の末に滑走路工事が完成する見通しがついたことによるものです。空港公団はこれに基づいて、国土交通省・税関など関係当局と調整に入ります。これにより、来年のゴールデンウイークには2本の滑走路を使った運用が出来ることになります。

@空港公団が概算要求で790億円を要求
 国土交通省と空港公団は昨日、成田空港関係の来年度予算で790億円の概算要求をまとめました。内訳は第1ターミナルの改修工事関係を中心とする空港機能の整備に550億円、共生事業関係に119億円、管理費等が121億円となっています。暫定平行滑走路建設が一段落するため、空港機能整備費が今年度より165億円減り、共生事業関係費も同72億円減っています。この共生事業関係費について空港公団は「民家防音工事などが山場を越えたため。」としています。

@前年比1%減に・7月分旅客輸送実績
 空港公団は昨日、7月分の成田空港運用実績(速報値)を発表しました。それによりますと、旅客輸送実績は前年同月比1%減の245万1851人と2ヶ月ぶりに前年実績を下回りました。国際線は同1%減と2ヶ月ぶりにマイナスでしたが、国内線は同3%増と4ヶ月ぶりにプラスとなりました。航空貨物は同20%減の大幅なマイナスになりました。

@9月2日に市長選立候補予定者を迎え「神戸空港討論会」
 「神戸空港を考える会」と「ミナト神戸を守る会」は共催で、9月2日に神戸市長選立候補予定者ら7人をパネリストとする「神戸空港討論会」を開くことになりました。パネリスト7人の内、4人が立候補予定者とのことです。時間と場所は、9月2日の午後1時半・県私学会館です。参加費は300円ですが、事前の申し込みは必要ないとのことです。

@日本トランスオーシャンが東北7空港から沖縄にチャーター便
 日本航空の子会社日本トランスオーシャンは東北の7空港(仙台・青森・秋田・花巻・山形・庄内・福島)から宮古・石垣島を回るチャーター便37便を10月末から12月にかけて運航すると発表しました。これは、全席を農協観光が買い取って宮古島から石垣島を回る3泊4日のパックツアーを販売することになっているそうです。各空港の分配便数は調整中ですが、仙台発のツアーは12万円から14万円程度になるとのことです。


*8月29日

@H2A1号機打ち上げ成功!
 飛行機ではありませんが、H2Aロケットの1号機が午後4時に打ち上げられ、試験衛星を静止軌道の前のトランスファー軌道に投入して、完全に成功したようです。日本の技術が健在であることを示してくれました。ただ、気になるのは失敗すると「お金の無駄遣いだ。」と言う、近視眼的な見方が横行していることです。技術開発に失敗は付き物です。失敗なしの開発はあり得ません。その失敗の中から技術が培われていくと思うのです。H2ロケットにしても最初の5回の打ち上げが連続して成功したこと自体が“できすぎ”だったと思います。2回の失敗を入れても、日本のロケット技術が諸外国に比べて劣っているとは言えないと思います。もちろん、国民の税金を使っているわけですから、失敗しないように最善の努力をすることは言うまでもありませんが、近視眼的な見方が日本の技術開発の芽を摘んでしまっては、天然資源の少ない日本の将来にとって大きなマイナスになると考えられます。

@日本エアシステムグループが9機の新規導入決める
 日本エアシステムはグループとして、2006年までに9機の新しい航空機の導入を決定しました。このための費用は550億円と見積もられています。まず、2002年中にエアバス社のA−300−600型機を3機導入します。また、日本エアコミューターがYS−11型機の後継機としてカナダのボンバルディア社のDHC−8−400型機6機を2006年までに導入することになりました。導入にはリース方式も検討するとのことです。

@国土交通省が青森空港の滑走路延長を許可
 国土交通省は昨日、青森空港の2500m滑走路を3000mに延長する施設変更を許可しました。完成は2005年4月の予定です。この延長により、降雪時の安全性や、大型機の発着が可能になります。

@山形県知事が小型機の導入に力を入れると表明
 山形県知事は国土交通省が山形空港の滑走路の延長を当面凍結する方針を出したことに対して、「県が前から進めている、小型機の就航を積極的に推進していく。しかし、滑走路の延長も国土交通省に要望していく。」と語りました。


*8月28日

@都市再生本部が成田新高速鉄道を決定
 今日開かれた政府の都市再生本部の会合で、成田空港と都心、さらに羽田空港を結ぶ成田新高速鉄道が重点事業として承認されました。これで、来年度からの事業開始が確実になったようです。また、羽田空港に4本目の滑走路を建設する再拡張事業も重点事業として位置づけられました。

@空港公団が顧客満足型サービス提供へ
 空港公団はこのほど、成田空港を利用する旅客へのサービスを従来の苦情処理型から顧客満足型に転換することになりました。このほど開かれた「旅客サービス委員会」でスローガンを「お客様の期待を越える空港をプロディース」と決めました。活動目標は「ターミナル内で過ごす時間の快適さ向上」、「店舗サービスの改善」、「空港スタッフ全体のサービスレベル向上」など8項目です。これに基づき、商業店舗の拡充・インターネット施設の拡充・多様なアミューズメント施設の設置・銀行ATMの利用時間の延長などに取り組んでいくことにしています。

@全日空が10月からのビジネスクラスを大幅値下げ
 全日空は海外路線のビジネスクラスの運賃を10月から、最大34%値下げする発表を行いました。10月から成田ーニューヨーク線・ワシントン線・ロスアンゼルス線・シカゴ線・サンフランシスコ線・ロンドン線の6路線から始めて、順次35路線に拡大していきます。条件は往復購入で途中降機はできない、また、発券後の予約変更は可能で、有効期間が3ヶ月あるそうです。


*8月27日

@ブリティシュ・エアウエイズが9月からコンコルド運航再開か
 20日の専門家会議を受けたブリティシュ・エアウエイズはコンコルドの商業運航再開を来月中にも行う方針です。エール・フランスの方はまた具体的にはなっていません。コンコルドはブリティシュ・エアウエイズが7機、エール・フランスが5機を所有しています。

@キャセイ航空の労使紛争が泥沼化
 
もめ続けているキャセイ航空のパイロット組合と会社側との紛争はさらに深刻化しそうです。これは、パイロット組合が闘争の強化を投票で決めたためです。組合側は32%の賃上げを要求しているのに対し、会社側は10.5%を回答しています。組合側は病休などの順法闘争をしているのに対し、会社側はパイロットを約50人解雇するなど対抗措置を取っています。このため、欠航便が出ており、この紛争は香港の経済全体にも影響を与え始めているようです。


*8月26日

@パリ・ドゴール空港の元地主は2,3人?
 フランスに行ったときにガイド氏から聞いた話ですが、パリのシャルル・ドゴール空港を拡張するときに関係した地主は2,3人しかいなかったとのことです。嘘のような話ですが、昔の貴族が大きな土地を所有していて、結局、地主としてはこのような少人数になるようです。もちろん、小作人のように土地を借りて耕作している人の数はもっと多いのでしょうが、拡張するにしても、買収交渉はスムーズに行くはずです。成田空港建設用地とは全く事情が違うようです。ここら辺の事情に詳しい方がいたら教えていただけませんか。


*8月25日

@住民投票条例の委員会採決を30日に・静岡県議会
 静岡県議会は23日に静岡空港住民投票条例設置請願の合同審査会を開き、3人の参考人から意見を聞きました。参考人の意見は1人が条例賛成で、2人が条例に反対でした。賛成者の意見は「投票実施が県民と議会の意見交換を活発にする。計画当初より、だいぶ経っていて状況の変化もあり県民の意見を聞くのは意味がある。」としています。一方、反対者の意見は「開港を4年後に控え、買収も95%以上進んだ段階で実施するのは行政の責任放棄だ。県民や議会の中で議論が進んでいない段階で投票を実施するのは問題だ。」というものでした。委員会は30日に請願を採択するかどうかの採決を行うことになります。

@シンガポール機がパンクで名古屋に緊急着陸
 教護全日空8時15分頃、シンガポール発名古屋行きのシンガポール航空982便から、「タイヤがパンクする恐れがある。」との連絡が入り、同機は28分に緊急着陸を行いました。乗客・乗員に怪我はありませんでした。点検したところ、左主脚の6本のタイヤの内1本がパンクしていました。このため、点検で滑走路が15分閉鎖されました。

@新規の空港建設と滑走路延長は見送りに・国土交通省
 「21日の出来事」でも書きましたが、国土交通省は来年度予算の概算要求で一般空港については一括の要求をすることになりましたが、具体的には新規の空港建設と滑走路の延長は見送ることになりました。具体的には新空港建設で見送られるのは「びわこ」「播磨」「小笠原」「新石垣」の4空港、滑走路延長は「新千歳」「秋田」「山形」「福島」「新潟」「佐渡」「福井」の7空港です。

@ジャルウエイズが客室乗務員40人を募集
 日本航空の子会社であるジャルウエイズが契約制の客室乗務員40人を募集すると発表しました。来年2月1日からの採用で、3年間は契約社員ですが、その後は正社員とするとのことです。勤務は成田空港と羽田空港になる予定です。


*8月24日

@日本・マレーシア航空交渉で5便増便へ
 
昨日と一昨日東京で行われた日本とマレーシアの航空交渉で、暫定平行滑走路が完成する来年の5月から成田ークアランプール線が5便増便されることになりました。また、日本とマレーシア以外の国との共同運航も認められることになりました。この結果、マレーシア航空は現在の週9便から14便に、全日空は週3便を7便に、さらに日本貨物航空は週6便を7便に増便できます。しかし、機材はB−777やA300などの中型機になります。日本航空は増便しない代わりに現在MD−11型機で運航しているのを、B−747で運航することになります。また、日本航空はアメリカン航空と、全日空はユナイテッド航空と、マレーシア航空はノースウエスト航空とそれぞれ共同運航で成田ークアラルンプール線を運航することになります。

@関西国際空港発ホノルル行きの全日空機が引き返す
 昨日の午後9時30分に関西国際空港からホノルルに向けて出発した全日空1058便・B−767−300型機が関西国際空港から220Km離れた太平洋上を飛行中、第1エンジンの高圧バルブが閉鎖するトラブルが発生しました。同機は関西国際空港に引き返し、10時20分に無事着陸しました。

@ルート変更で関西国際空港ー羽田が10分短縮に
 国土交通省は今日、関西国際空港ー羽田空港線のルートを現在の和歌山県上空を通るものから、大阪府貝塚市上空を通るルートに11月20日から変更すると発表しました。この変更により、関西国際空港ー羽田空港の飛行時間が10分短縮され、大阪空港ー羽田空港の飛行時間とほぼ同じになります。また、関西国際空港発北海道ルートと欧州線のルートも変更されます。

@太平洋路線の運賃を引き下げへ
 景気の後退に伴い、日本とアメリカを結ぶ路線の旅客需要が低迷しています。そこで、需要を喚起するために日本航空はこれらの路線の下期運賃を引き下げる事を明らかにしました。例えば、成田ーニューヨーク線の「前売り悟空」では最低で往復63000円と上期より5000円引き下げます。また、全日空では新たに「早割GET28」を設け、最大12%強のねさげを行い、日本航空より2〜10%低い運賃になります。これによりますと、成田ーロスアンゼルスと成田ーホノルル線が往復で5万円となります。

@アメリカ大手航空会社が手数料を一斉に引き下げ
 アメリカの大手航空会社は旅行代理店が航空券を販売した場合の手数料を実質値下げを行いました。これまでは、販売額の5%・上限を50ドルとしていたものを、5%は変えないものの上限を20ドルとしました。アメリカの国内線はほとんどが長距離ですので、航空券は大部分400ドル以上になります。400ドルを超えても20ドルの手数料しか入らなくなりますので、実質の値下げになり、旅行代理店にとっては大打撃になります。この措置によって、航空会社側は年間1億ドルの節約になると考えられます。


*8月23日

「7月の出来事」がアップされていませんでした。メールで指摘されて気がつきました。すみませんでした。

@空港公団の昨年度決算が9年連続の赤字
 昨日発表された新東京国際空港公団の2001年3月期決算によりますと、売上高は0.1%増で12年連続の増加になりましたが、業務費などが増えたために最終損益は44億円の赤字となりました。この赤字は内部留保されている回収調整準備金から充当されますが、これにより、この回収調整準備金は残り65億円あまりになります。

@中谷防衛庁長官が三沢市を訪問・射爆場隣接集落の移転予算化に努力約束
 中谷防衛庁長官は今日、F2支援戦闘機の製造ミスで揺れている三沢市を訪問しました。三沢市長との懇談で、「F2は安全な飛行機であるが、説明に至らない点があり、お詫びしたい。」と述べました。また、近くにある対地射爆場に隣接する天ケ森地区(72戸)の集団移転について、「移転の方針は防衛庁としては決まっている。来年度予算に盛り込まれるように鋭意努力する。」と約束しました。この後、長官は三沢基地を訪れ、自らF2戦闘機に搭乗して1時間飛行し、「F2は安全で快適な飛行機だ。」と自衛隊員を前に訓示しました。

@中部国際空港埋め立ての土砂採取を中止・南島町
 三重県の南島町で中部国際空港を埋め立てるための土砂を200万〜300万立方メートル採取する予定でしたが、この計画が中止されることが今日の議会全員協議会で明らかになりました。この計画に対してはくまの漁協神前支部が「騒音と海水を汚濁し漁業に多大な影響がある。」と反対していました。

@ルフトハンザ航空が70%の減益に
 ルフトハンザ航空が発表した2001年上期の決算によりますと、ビジネスクラスを中心として旅客需要が落ち込み、70%の大幅な減益になったそうです。


*8月22日

@ノースウエスト航空が空港公団の再配置案に反対
 ノースウエスト航空が空港公団の2005年度を目指す航空会社のターミナル再配置案に反対していることが明らかになりました。空港公団は世界の航空会社がグループを結成するのにあわせて、共同運航が多くなり、同じグループの共同運航があるときは第1旅客ターミナル、ある時は第2旅客ターミナルと分かれて混乱することから2005年にターミナルごとの航空会社の配置を整理することを目指して、再配置案を航空会社に提示しました。これに対して、ノースウエスト航空は「2002年12月に改装が終わる第1旅客ターミナルの南ウイング第3サテライトと新設される第5サテライトを使うことで、空港公団と1993年に取り決めを交わし、デザイン会社とも契約して投資もしてきている。これを無視した再配置案は認められない。」と反対を表明しています。再配置には設備投資が伴うこともあって、他の航空会社からも異論が出ているようです。

@台風11号で大幅な遅れが多数出る
 今日、関東地方を通過した台風11号の影響で成田空港ではノースウエスト航空の成田行き1便と折り返しの1便の2便が欠航し、到着便約35便、出発便約30便が最大10時間の遅れを出しました。

@日本航空機エンジン部品落下事故はブレードの摩耗が原因
 去る6月27に名古屋空港周辺で起こった日本航空のDC−10型機エンジンの部品が落下した事故について、国土交通省はアメリカ連邦航空局(FAA)から、「事故はエンジンの高圧タービン第2段のブレード翼が摩耗して、ブレード翼先端に穴があき、冷却空気が外側に漏れてブレードが加熱したために起こった。しかし、摩耗の原因は特定できなかった。このような事例は初めてである。」と言う報告が届いたことを明らかにしました。日本航空では所有機の同系統エンジン116基の点検を20日から始めました。9月中には終わる予定とのことです。

@キャセイ航空がビジネスクラスに新座席を導入
 香港のキャセイ航空は新規に投入するエアバスA−330−300型機からビジネスクラスに新しい座席を導入します。この座席は長さが190cm・幅52cmのストレッチシートで、乗客同士が気軽にはなせるカクテルバーや高速通信が出来るデーターソケットが各座席にあり、着替えが出来るドレスルームがあるそうです。この座席はすでに導入しているB−747−400型機にも順次導入していくとのことです。
【コメント】ビジネスクラスは料金が高く値引き合戦も比較的少ないことから、収益性が高く、各航空会社とも力を入れているようです。社用でヴァージン航空のアッパークラスに乗った知人の話を聞いたことがありますが、ストレッチシートはもちろん、食事や飲み物は最初に渡されたメニューにあるものを、好きなときにオーダーでき、最初に申し込めばマッサージも受けられるそうです。しかも、くつろげるガウンもあり、これは持ち帰りも自由だそうで、ビデオも座席に着いているもの以外に見たい映画があれば、小さなビデオデッキを貸してくれるそうです。一度でいいから乗ってみたいものです。


*8月21日

@重工3社が日本のSST技術をボーイング社に提供
 三菱重工業・川崎重工・富士重工の3社は日本の国家プロジェクトである次世代超音速機(SST)の技術をボーイング社が開発するソニッククルーザー開発に提供することになりました。提供するのは空気抵抗の少ない機体をコンピューターで設計する計算空気力学(CFD)技術と機体を作る軽くて強い複合材の製造方法です。この技術を持っている上記3社と日本航空機開発協会の4社は早ければ今月中にもボーイング社と覚書を取り交わす予定です。この技術提供で3社はソニッククルーザー開発に有利に参加することをもくろんでいます。

@大手3社の夏休み旅客輸送実績まとまる
 昨日、航空大手3社の夏休み(7月20日〜8月19日)の輸送実績が発表されました。それによりますと、国内線では日本航空グループが前年同期比で1.7%減、全日空グループが同2.0%増、日本エアシステムが同2.6%増になりました。国際線ではこの逆で、日本航空グループが同3.2%増、全日空グループが同9.6%減、日本エアシステムが同0.9%減となりました。国際線の全日空グループの大幅減は関西国際空港ー欧州線の運航休止が響いている、とのことです。

@国土交通省が一般空港について一括予算要求に
 国土交通省は来年度予算の要求について、空港整備については成田空港・羽田空港・関西国際空港・中部国際空港などをのぞく一般空港については個別に予算要求するのではなく、一括で要求することになりました。こうすることにより、公共事業費の削減の中で、効率的な空港整備がおこなえる、としています。

@コンコルドの運航許可証を今月中にも再交付へ
 昨日、パリで協議したフランスとイギリスの専門家チームは協議の後、「営業飛行に必要な運航許可証が今夏中にも発行される。」との声明を発表しました。これに基づき、ブリティシュ・エアウエイズとエール・フランスの両社は運航に向けての準備に入りました。

@日本航空が9月から国際線機内食を改善へ
 日本航空は9月から中・長距離国際線の機内食を充実させることを明らかにしました。ビジネスクラスでは配食のスピードアップをはかり、間食に小どんぶりを取り入れます。また、エコノミークラスでは10年ぶりに食器を更新し和食器を取り入れ、セルフサービスを本格的に導入します。

@ハノイ空港に第2の滑走路を建設へ
 ベトナムのハノイ空港に長さ3800m・幅45mの新しい滑走路が建設されます。この滑走路は現在の滑走路と平行に建設され、完成後には離発着能力が3倍になるとのことです。10月に着工して2003年に完成の予定です。


*8月20日

@成田市が中学校移転で説明会・住民反発
 昨日、成田市は暫定平行滑走路北側直下約5Kmにある久住中学校の移転について地元説明会を行いました。市としては騒音と落下物事故の危険があるとして、久住中学を学区外に移転して近隣の中学と統合させる方針を打ち出したものです。そして、来年度から移転校舎が完成するまで、現中学から6Km離れた成田中の空き教室を利用して授業を行うと言うものです。昨日は久住中学と学区内の2つの小学校の保護者に説明を行いましたが、保護者からは「地元に中学を残して欲しい。」、「いきなりの決定は住民無視だ。」などの反対意見が相次ぎました。この方針の背景には少人数(94人)の久住中を統合によって適正規模の中学にしたいという市の思惑があるものと思われます。
【コメント】中学校の移転の例としては現滑走路南端直下約3Kmにあった芝山中学が「墜落事故に巻き込まれる危険がある。」として、飛行コース直下から横に約1Km離れたところに移転したことがありました。移転するまでには話が出てから10年近くの検討が行われたと記憶しています。

@出入国カード廃止で出発便の遅れが激減
 今年の7月から出国・入国の際に提出するカードが廃止されましたが、成田空港でもこのカードの廃止で出国審査の遅れから出発機が遅れるケースが激減しているとのことです。ある航空会社は昨年の7月の出国審査による遅れが32便ありましたが、今年の7月はたった2便しかなかったそうです。また、出国審査を終えたエリアにある免税店の売り上げはわずかですが伸びたとのことです。これは、早く出国審査を済ませた乗客が余裕の時間で免税店を訪れるためと考えられています。

@着陸直後にエンジン火災・けが人なし
 今日午前11時47分、福岡空港に着陸した上海発の中国東方航空のMD90型機の機長から「右のエンジンが火災を起こした。」と連絡がありました。消防車が駆けつけましたが、火はすぐ消し止められ、けが人はありませんでした。


*8月19日

@政府が成田新高速鉄道を重点プロジェクトに採択
 政府の都市再生本部は18日までに、成田空港と都心を30分ほどで結ぶ成田新高速鉄道を重点プロジェクトに採択することになりました。次回の会合で正式決定することにしています。これを受けて国土交通省は来年度予算に調査費を盛り込むことにしました。これにより、成田新高速鉄道は来年度に事業着手することになります。政府は土地買収費を国が負担することにより、地元自治体の負担を軽減することにしています。成田新高速鉄道は2010年に開通する予定です。

@帰国ラッシュがピークに
 夏休みを海外で過ごした人たちの帰国ラッシュが今日ピークを迎えました。成田空港では今日1日で4万7900人が海外から帰国することになっています。空港公団の調べでは、7月20日から9月2日までの夏休み期間中に成田空港を利用する人は過去最高の334万4100人になると推定されています。

@アメリカ駐在の方から質問が届きました
 仕事でアメリカに駐在しているAさんから下記のような質問が届きました。質問のメールと私の回答のメールを載せて置きます。しかし、暫定平行滑走路をジャンボ機が着陸に使うかもしれない、と言うのは初耳でした。びっくり。

 米国テキサス州ダラス在住のAと申します。定期的にこのホームページにアクセスしています。アメリカのニュースでもで出てこない最新情報が出たりするので、大変楽しく読ませて頂いております。

 米国内や、日本へ頻繁に出張し、全米の空港を見ている者から考えれば、過去のいきさつはあるにせよ、成田空港の現実は国益を大きく損ねていると考えます。

 今回は、このような時間を要する話ではなく、身近な内容につき質問をさせていただければと思います。

質問1:暫定滑走路は2200M程度でジャンボ機は使えないとのことですが、スーパージャンボより一回り小さいボーイング777型機は着陸できるのでしょうか? 私がいつも使うアメリカン航空や、コンチネンタル航空の太平洋路線はすべて777型機のようです。777型機が、暫定滑走路を使えるので
あれば、より効率的になるかと思われますが、実態はどのようなものでしょうか?

質問2:暫定滑走路完成後、アメリカ路線はどれくらい増える見込みなのでしょうか? 米国政府の希望数と、日本側の回答数の両方がわかれば教えて下さい。

 以上よろしくお願いします。


A様
 私のホームページをご愛読いただきありがとうございます。
 さて、ご質問の件ですが、私の覚えが間違っているといけないので、空港公団の人に問い合わせてみました。

 第1点の暫定平行滑走路でのトリプルセブンの使用の件ですが、着陸は大丈夫だそうです。離陸も近中距離便については使うそうです。また、ジャンボ機については「使わない。」となっていますが、現滑走路が閉鎖になったようなときには着陸に使用することもあるかもしれない、とのことでした。

 第2点の日米航空交渉の件ですが、私が聞いている範囲では、アメリカ側は既得権の確保と言うことで、現在の約35%を暫定平行滑走路にも当てはめるように要求しているようです。これに対して、日本側は現在アメリカの航空会社が35%を占めているのは、アメリカにおける日本の航空会社の占める率と比べて著しく高く、不平等である、として、出来るだけ押さえようとしているようです。この件は経済的な権益が絡む国同士の交渉で熾烈な駆け引きが行われているようで、空港公団でも「全くつかめない。」とのことで、国土交通省では非公式には「まだ、便数を云々出来る段階ではない。」としているようです。

 では、また。


*8月18日

@成田空港新高速鉄道で提言・日本政策投資銀行
 このほど、日本政策投資銀行は成田空港のアクセスとして考えられている成田新高速鉄道について、「成田空港の平行滑走路が完成したとしても、事業採算性がきわめて厳しい。そこで、リスクを定量的に管理できる安定した長期償還型の事業モデルが必要である。従って、借り入れ元本を金融機関に返済する事業会社と、運賃収入で運行経費と路線使用料などを賄う運行会社の2社で分担を明確にする必要がある。」とする提言をまとめたそうです。

@来年4月から羽田空港国際チャーター便を週70便に・国土交通省
 国土交通省は現在週2便の羽田空港の深夜・早朝を利用した国際チャーター便を来年の4月から週70便に拡大する方針を固めました。これは、国土交通省が行った各航空会社に対する聞き取り調査でこれだけの需要があると判断したためです。このために、国土交通省は法務・財務・厚生労働の各省に対して、このために必要な職員の増員を来年度予算の概算要求に盛り込むよう要望したそうです。
【コメント】週70便ということは1日10便と言うことになります。周辺への騒音は大丈夫でしょうか。もちろん、千葉県上空を飛ぶことはないと思いますが、守られるのでしょうか。それと、羽田空港へのアクセスの問題は解決するのでしょうか。

@壱岐国際航空が11月に壱岐ー福岡線を就航
 新しい航空会社である壱岐国際航空は国土交通省に壱岐ー福岡線を11月22日から就航させる申請を行いました。申請は認められる予定でいよいよ新規就航になります。

@スカイマークが福岡ー羽田往復を33000円に・10月から
 スカイマークエアライズは10月からの運賃を発表しました。これによりますと、前日までに予約する「スカイバリュー」割引を往復33000円にするそうです。これは、大手がスカイマークに追随して片道17000円の運賃を設定したことに対抗した措置です。また、就航3周年を記念した9月19日から5週連続の水曜日の片道3000円の「激安」割引が好評なため、10月24日と31日の水曜日もこのサービスを適用することになりました。さらに、3人以上に適用する「グループ割引」(片道15000円)は2人以上から適用することになりました。

@エア・ドゥが東京営業所を有楽町に移転
 エア・ドゥは浜松町にあった東京営業所を有楽町の交通会館6階に移転することになりました。これは、浜松町に営業所を置いた目的の販売促進が浜松町に来るまでに航空券が購入されており、効果がないためです。

@コンコルドが来週にも運航再開か
 18日付のフィナンシャルタイムズによりますと、イギリスとフランスの航空当局は20日にパリで合同会議を開き、運航停止になっているコンコルドの運航再開について話し合うそうです。この会議でコンコルドの運航停止措置を解除する可能性があるとのことです。もし、解除されれば来週中にも営業運航が再開されることになります。


*8月17日

@「防音効果なし」66%・厚木基地調査の続報
 10日の出来事で書いた防衛施設庁の厚木基地周辺住民調査の続報です。この中で住宅防音工事について「効果がない」と答えた住民は66%に達したそうです。調査は今年3月から7月末までの間、郵送によるアンケートの配布・回収で行われました。対象はWECPNLで区切り、【1】90以上を500人、【2】85〜90を3200人、【3】80〜85を3390人、【4】75〜80を2910人、【5】75未満を300人の計10300人を対象とし、5136人から回答が得られました。調査結果報告書によりますと、国が行う住宅防音工事について、その効果に疑問を持つ人が66%に達したほか、満足度についても約63%が「不満」と答えました。横浜防衛施設局の担当者は「補助事業を行う側(国)に対する批判のあらわれだろう。原因について今後分析していきたい」としています。また、今後の騒音対策について(複数回答)聞くと、「家屋全体の防音工事を行う」が最も多く、「建設時期を問わず防音工事を行う」「工事対象区域を拡大する」などが続いていました。

@成田ーフランクフルト線を来年5月より6便増便へ
 国土交通省が明らかにした所によりますと、15日と16日に都内で行われた日本とドイツの航空交渉で、暫定平行滑走路が完成する来年5月から成田ーフランクフルト線が6便増便されることになりました。ルフトハンザ航空が現在の週10便から14便へ、全日空が主6便から7便へ、新たに日本貨物航空が貨物便を週1便運航することになりました。なお、ルフトハンザ航空の増便分4便は暫定平行滑走路が短いため、ジャンボでなく中型機で対応するそうです。また、この航空交渉では名古屋ーフランクフルト線が3月末から週5便が7便に増便され、今まで、アンカレッジ経由・シベリア経由で路線ごとに制限されていた以遠地点の制限が自由化されることになりました。

@入国拒否されたチュニジア人が警備会社と国を訴える
 成田空港で入国を拒否されたチュニジア人の男性2人が警備員から暴行を受けたとして、警備会社「アイム」と国などに720万円の損害賠償を求め、今日、東京地裁に提訴しました。

@全日空機が鳥を吸い込み引き返す・熊本空港
 昨日の午後3時頃、熊本空港を離陸した伊丹行きの全日空526便で振動計測器が異常を示しました。このため、同機は熊本空港に引き返し、20分後に無事着陸しました。着陸後の点検で左翼エンジンに鳥が吸い込まれ、エンジンが破損したことが分かりました。

@全日空がミットランド航空と英国内線を共同運航へ
 全日空はイギリス第2位の航空会社「ミットランド航空」とロンドンーマンチェスター線などイギリス国内線4路線で共同運航を9月から始めることを明らかにしました。機材はミットランド航空の機材を使います。これにより、全日空の成田ーロンドン線でのイギリス国内の乗り継ぎが便利になります。乗り継ぎ時間が短くなり、荷物も最終目的地まで運ばれます。

@仙台ーグアム線の毎日運行を3月末まで延長へ
 アメリカのコンチネンタル航空は現在毎日運行している仙台ーグアム線を来年の3月末まで延長することを明らかにしました。これは、10月末までの予定を、同路線が好調なため、3月末まで延長するものです。使用機材はB−737型機(155人乗り)です。


*8月16日

@写真撮影の小型機が墜落・3人死亡
 今日午前10時頃、岡山県棚原町の水田に岡山航空所属のセスナ172軽飛行機が墜落しました。乗っていた3人は全員死亡しました。目撃者の話では、同機は旋回して山にぶつかりそうになり、急旋回して山は回避しましたが、民家の軒先に接触した後、近くの電柱に主翼を激突させて水田に墜落したそうです。同機は、航空写真を撮影するために飛び立ったとのことです。

@台湾当局が仙台ー花蓮のチャーター便を許可
 台湾当局は中華航空の子会社華信航空から出されていた仙台ー花蓮のチャーター便の運航を許可しました。この結果、11月1日にチャーター便が運航することになります。機種はB−737型機になる予定です。帰りの便は4日に仙台から高雄に向かう便が用意されています。

@デルタ航空など4社が大西洋線の提携を申請
 アメリカのデルタ航空とエールフランス、アリタリア航空、CSAチェコ航空の4社は大西洋線の業務提携について、アメリカ航空当局に申請を行いました。この4社は航空会社連合「スカイチーム」を結成しています。


*8月15日

@京成が朝7時台のスカイライナーを9月から増発
 京成電鉄は9月のダイヤ改正から「朝の出発ラッシュにあわせた、上野を朝7時台に出発する成田空港行きのスカイライナーを増発する。」と発表しました。これは、押上駅構内の追い抜き車線の工事が完了したことによるものです。なお、このところ、京成電鉄の株価が上昇しています。これは、9月に開業するディズニーシーと来年供用開始となる暫定平行滑走路によって乗客が増え、利益増が見込まれるとの理由によるものです。

@モスクワ国際航空ショーが開幕
 今日から「第5回モスクワ国際航空ショー」が始まりました。今回は34カ国・500社が参加しています。このショーにあわせて商談も活発化しており、ボーイング社は「スーホイ統一設計局」と超音速民間旅客機の共同開発について可能性を探っています。また、同社は「イリューシン虚空機複合体」とエンジニア養成の共同教育センター設立で覚書を交わし、また、また、上記2団体とロシアの国内線用民間旅客機開発構想を表明しています。


*8月14日

@定期航空協会が空港整備に公共事業費投入を要請
 国内で定期便を運航している航空会社12社で作る定期航空協会は14日までに国土交通省に対して大規模空港整備に公共事業費をより多く投入するようにとする要望書を提出しました。要望書によりますと、「成田・羽田・関西国際空港・中部国際空港などの大規模空港整備にはすでに2.5兆円が財政投融資から投入され、空港整備特別会計の借入残高は1兆円に達しており、今年度の元利返却額は1054億円に達している。このため、現在は港湾整備費の2割程度しかない一般会計の公共事業費からの空港整備費を大幅に増やして欲しい。」としています。

@スカイマークがJTBと代理店契約結ぶ
 スカイマークエアライズは旅行業界最大手であるJTBと代理店契約を結んだと発表しました。実際の販売業務は21日から開始されるとのことです。これで、スカイマークエアライズの航空券販売は日本旅行・近畿日本ツーリストなどを含め約4500店舗で行われることになります。

@NASAの無人機が高度27000mの新記録
 NASAが開発している太陽電池を利用した無人機“ヘリオス”は高度27000mに達し、飛行機としての高度記録を塗り替えました。このヘリオスは75mの翼に62000個の太陽電池を張り付け、その電力で14台のプロペラを回して飛行します。翼長はジャンボ機よりも長くなりますが、重さは730Kgと自動車よりも軽くなっています。今後は、高度3万mを目指します。


*8月13日

@日本航空機がオイル漏れで引き返す・関西国際空港
 今日午前11時20分頃、香川県小豆島上空を飛行中の関西国際空港発那覇行きの日本航空891便・B−767−300型機でオイルの残量減少を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は関西国際空港に引き返し、11時56分に無事着陸しました。着陸後の点検でオイル漏れが見つかりました。

@米・AAとUAが国内線を大幅割引へ
 アメリカの大手航空会社アメリカン航空とユナイテッド航空が9月から一部の国内線運賃を大幅割引すると発表しました。これは、それぞれのハブ空港を結ぶ路線です。エコノミークラスで最大8割の割引になるそうです。これは、このところ落ち込みが激しい需要を喚起する起爆剤とする意図があるそうです。


*8月12日

@羽田空港再拡張後は100便の国際線・国土交通省
 国土交通省は昨日、羽田空港再拡張後に受け入れる国際線を100便(往復の発着回数で200回)とする考えを明らかにしました。これによりますと、再拡張で滑走路が4本になった場合、2015年度の国内線をのぞく余剰発着回数は41便(82回)、2020年には14便(28回)になるとしています。しかし、これでは、世界各国への国際線としては不十分なため、深夜・早朝枠などを利用して、2015年度で100便を確保したいとしています。2020年度ではこれでも足りなくなるため、その場合は国内線の減便も検討するとのことです。また、成田空港については暫定平行滑走路が出来ても2015年には発着枠が満杯になるため、首都圏第3空港が必要となるとしています。この首都圏第3空港は国内・国際共用空港になるとしています。

@欧州航空会社が大幅な減益
 欧州の主要な航空会社の4〜6月期の収支決算によりますと各社とも大幅な減益になっています。これは、アメリカなどの景気低迷と燃料の高騰が響いた結果とのことです。ブリティシュ・エアウエイズは約半分の減益になりました。ブリティシュ・エアウエイズによりますと、1〜6月で燃料費は13.7%の値上がりになったそうです。


*8月11日

@成田空港での忘れ物が上半期で2万件
 今日の千葉日報によると、成田空港での忘れ物が今年の上半期だけで20770件に達しているそうです。このうち目立つのは携帯電話の忘れ物が急増しているとのことです。なお、忘れ物の問い合わせは複雑で、(1)出国手続き前と入国手続き後の忘れ物はNAAサービスセンターで電話は第1旅客ターミナルが0476-32-2105・第2旅客ターミナルは0476-34-5220、(2)出国手続き後と入国手続き前の忘れ物は成田税関支署で第1旅客ターミナルが0476-32-6049・第2旅客ターミナルが0476-34-2157、(3)航空機内での忘れ物は各航空会社、(4)その他は新東京空港署で0476-32-0110、となるとのことです。

@空港公団が財投機関債券を発行へ
 新東京国際空港公団はこの第2四半期中に財投機関債券300億円を起債するとのことです。これは、第1回分で総額は500億円になります。この債券の予備格付けは格付投資情報センター(R&I)のAAーを取得しているとのことです。幹事団体は大和証券SMBCに決まりました。

@エールフランスの障害者搭乗拒否で円卓会議開催へ
 フランスでエールフランスが障害者の搭乗を拒否する事例が相次いでおり、問題になっています。これに対して家庭・児童・障害者担当大臣は「障害者差別だ。」として厳しく批判、9月に円卓会議を開催する方針を明らかにしました。エールフランス側は「安全が保証できない。」としています。搭乗を拒否されたのは軽い自閉症の人や視覚障害者が4歳の子供を連れて搭乗しようとしたものなどです。


*8月10日

@成田空港から「飛行機大好きツアー」を近畿ツーリストが計画
 近畿日本ツーリストは成田空港の国内線を利用した青少年向けの「飛行機大好きツアー」を計画しています。これは、成田空港を夜出発する福岡行きと札幌行きを利用したツアーです。九州ツアーは2泊3日、北海道ツアーは3泊4日です。今月の20日から31日まで実施する予定です。目玉は成田空港に午後1時に集合して、出発までの時間を利用して第2旅客ターミナルの施設とエプロンコントロールタワー・ジャンボ格納庫・航空科学博物館などの見学をし、夕食は航空科学博物館のレストランで成田空港に離発着する飛行機を見ながらの食事になります。反応は「今ひとつ」で3本ほどが催行中止になるかもしれないそうですが、申し込みはぎりぎり8日前でなので問い合わせて欲しいとのことです。問い合わせ先は03-5998-2222か043-221-1000とのことです。この企画は成田空港国内線需要創出の試みにもなるそうです。

@日本航空のコンピュターダウンで大幅な遅れ
 昨日の朝、日本航空の予約・発券システムのコンピューターがダウンしてしまいました。このため、夏休みで混雑する成田空港の第2旅客ターミナルが大混雑しました。同社の国際線の約30便が最大4時間の遅れを出しました。正午過ぎにシステムは復旧しましたが、混乱は夕方まで続きました。

@サベナ・ベルギー航空が日本路線から撤退へ
 経営難で再建に取り組んでいるサベナ・ベルギー航空は今年の冬季ダイヤから成田ーブリュッセル線を運休することになりました。サベナ・ベルギー航空の日本路線はこの線しかありませんので、事実上、日本からの撤退になります。

@「防音工事をしても変わらない」が36%・厚木基地周辺
 9日、横浜防衛施設局が発表した調査結果によりますとアメリカ軍厚木基地周辺の民家防音工事を実施した住民の内36.4%が「民家防音工事を実施してもうるささは変わらない。」と答えているそうです。これは、「静かになった。」と答えた住民と全く同率だったそうです。

@「航空安全国際シンポジュウム」が開かれる
 今日、東京で日本航空ジャンボ機事故の17回忌を前に、遺族たちがつくる「航空安全国際ツアー組織委員会」が主催する「航空安全国際シンポジュウム」が開かれました。

@三菱重工業がA380のエンジン開発に参加を要請
 三菱重工業は8日、アメリカのゼネラル・エレクトリックとプラット&ホイットニーが共同開発しているエアバス社の超大型旅客機A380型機用エンジンの開発に協力を申し出ていることを明らかにしました。同社はエアバス社から機体の開発についても協力要請を受けており、機体とエンジンの双方で開発に参加する可能性が出てきました。

@三菱マテリアルがP&Wにエンジン用部品を供給へ
 三菱マテリアルはアメリカの航空機用エンジンメーカープラット&ホイットニーに航空機エンジン向けのニッケル合金精密鋳造部品を来年の6月から供給するようになったと発表しました。

@スカイマークが4月から羽田ー鹿児島線に参入
 
スカイマークエアライズは8日、来年の4月から羽田ー鹿児島線を開設すると発表しました。当面1日2往復で新機材を投入し、大手よりも安い運賃で運航することにしています。また、国内線の増設はこれで1段落し、後は羽田ーソウル線のチャーター便に参入し、羽田空港国際化が進んだ段階で定期便化したいとしています。


*8月7日

@都合により、8日・9日の更新が出来ません。

@7月4日に行われた「空港公団との話し合いの報告」のページを載せました。

@第1旅客ターミナルの旧中央棟の一部がオープン
 成田空港の第1旅客ターミナルの旧中央棟の一部が今日からオープンしました。地下から5階部分ですが、4階と5階部分は吹き抜けになっており、星座とともに音楽が流れ、宇宙をイメージした憩える空間になっているそうです。新しい店舗などがオープンしました。

@全日空がエア・カナダとバンクバー直行便を共同運航
 全日空は16日から成田ーバンクバー・関西国際空港ーバンクーバー線をエア・カナダとの共同運航で開始します。これで、日本とバンクーバー間にはすでに共同運航をしている名古屋空港を含め、毎日、3空港から直行便が飛ぶことになりました。

@関空の国土交通省案を地元団体が受け入れへ
 1日の出来事で書いた関西国際空港の2期工事費を3割削減する国土交通省案に対して、地元の自治体や経済団体で作る「関空の全体構想促進協議会」は昨日、この国土交通省案を全面的に受け入れることを決めました。

@日航ジャンボ機事故でイギリスの娘が日本航空を提訴へ
 16年前、羽田から大阪に向かった日本航空ジャンボ機が群馬県の山中に墜落した事故で犠牲になった日本人男性の遺児のイギリス人少女2人が日本航空を相手に損害賠償訴訟を起こすことになりました。この遺児の母親はこの日本人男性と結婚はしていませんでしたが、日本人男性は自分の娘と認めていました。日本航空側はこの遺児が日本人男性の娘と確認できなければ補償交渉に入れないとしてきました。このほど、イギリスの裁判所がDNA鑑定でこの少女2人が男性の遺児であると認めたことから、示談交渉を続けてきましたが、折り合えず訴訟を起こすことになりました。

@USエアが買収案を拒否
 昨日書いた、アメリカのグローバル航空によるUSエアの買収提案について、USエア側はこれを拒否しました。ユナイテッド航空による買収案の半分程度のグローバル航空案を拒否したものです。


*8月6日

@成田空港の1月〜6月の輸出が減少
 東京税関の調べによると成田空港の1月から6月の貿易統計で、輸出は1.4%減、輸入は15.2%増だったそうです。輸出はアジア向けが1.4%減でEU向けも減少、アメリカ向けは順調に伸びました。一方、輸入はアメリカからが15.2%増、アジア・EUも二桁の増になりました。輸出は4期ぶりにマイナスになり、輸入は5期連続のプラスになりました。

@米グローバル航空がUSエアウエイズの買収を提案
 アメリカの新興航空会社のグローバル航空がアメリカ6位のUSエアウエイズの買収を提案しています。買収案は現金と株式交換でUSエアウエイズの負債を引き受けることで総額1兆2150億円あまりになるそうです。USエアウエイズはユナイテッド航空との買収交渉を進めていましたが、ユナイテッド航空が断念したことから別の買収先を探していました。


*8月5日

空港公団のページに6月分までの「成田空港運用状況」が出ていました。

@英政府がエコノミー症候群注意を義務づけへ
 5日のイギリス誌オブザーバーによりますと、イギリス政府は旅客に航空券を渡す際に、エコノミー症候群についての注意事項を書いた文書を渡すことを航空会社に義務づける方針を決定したとのことです。各航空会社は「エコノミー症候群と長時間飛行との因果関係は立証されていない。」として、義務づけには反対していますが、運輸・保健当局は「すでに十分な証拠が挙がっている。」として数週間以内に実施する方針です。

@読者の後藤さんからのメールです

初めまして
千葉市在住の後藤といいます。
突然のメール失礼します。
いつも(といっても年に何回かですけど)成田空港を利用しています。

いつも成田空港のことを良くも悪くも色々と思っています。
また自分の廻りでも成田空港と羽田空港のことはしょっちゅう話題になります。
今回は羽田空港がチャーター便を増発すると言うことで
色々と気になり成田空港で検索し、そちらのホームページを見させていただきまし
た。

基本的には私の考えは成田・羽田というのは関係なしに空港は1つでいいという考え
を持っています。
国際と国内で空港がわかれているのは利用者にとって、ものすごく不便でしかない言
うことです。
他の国の空港を見ても分かれているところはありません。またちょっと手狭でも関西
空港も同一しています。利用者のことを考えたら同一化するのが本当ではないでしょ
うか?という考えを持っています。

それに、いつも思っていることなのですが、
成田空港問題の本当のところの根底は何なのでしょうか?もっと空港公団と反対派の
人たちは歩み寄れないのでしょうか?1回過去の禍根を忘れてみて、1個人としてお
互いの考えを腹を割って話をしてみては
どうでしょうか?お互い変に肩書きを気にし、空港公団は国の代表という気持ちもあ
りますから話しにくいはずです。場所なんかはどこだっていいはずです。お互い個人
として会うのですから・・・ただマスコミには気をつけないといけないですね。

確かに空港を建設するに当たって、当時様々な問題があったというのは分かります。
それに近隣住民一人一人に事情がありそれぞれの問題があったのは想像できます。
しかし、今や時代が変わり国内的にも国際的にも成田空港というのは認識され日本に
おいての玄関口となっており相当重要な存在になっているのも現実です。
そのような現状下で滑走路が一本しかないというのもいかがなものでしょうか?
来年暫定滑走路が出来ると言ってもあくまでも暫定です。
ジャンボ機は離発着できないそうですね。

日本は海外との交流をたっては、暮らしていけません。
だからといって無理矢理土地を取り上げるのも反対です。
しかしほんの少数の反対で国の全体の活動が停滞してしまうのも考えものです。
今や少数の反対で色々な人がうんざりし始めていると思います。
大多数の成田市民や近隣住民もうんざりしているのではないでしょうか?
その結果の羽田空港の国際化問題ではないでしょうか?
あそこなら夜間に飛ばせるほど、騒音問題もありませんし、まだ拡張の余地があるそ
うですね。
これでは扇大臣と石原都知事の力で羽田に重きを置いてしまうかもしれません。

その場合成田近隣はどうなってしまうのでしょうか?
これは極論ですが
空港関係の雇用が無くなり、空港関係者も成田から出ていき更には空港関係の施設も
撤退し、その結果人口の流失も考えられます。
その場合成田市にとって、どれだけの経済損失が出てくるか分かりません。
また成田空港が縮小または廃止になった場合には、その広大な土地ですから周辺はス
ラム化し、一気に治安も悪くなることも考えられます。よくても米軍関係者や自衛隊
が空港施設を狙ってくるのではないでしょうか?そうなれば夜間離発着訓練だの米軍
関係の交通事故だの暴行事件だのと、今よりももっと悪い状況になって来るというの
も考えられます。

このようなこと考えただけでもゾッとします。
今や状況が変わり成田空港を無くしては日本はやっていけないと思います。確かに個
人の利益も考えなくてはいけないのですが、国益を損っては個人の利益も守られない
と思います。ですから反対派の人たちもあまり反対ばかりしないでほしいと思いま
す。

ごめんなさい。初めてなのに色々と事情も分からない者が好き勝手なことばかり書い
てしまって、しかも乱筆で長々と・・・
お気を悪くしたらご容赦下さい。
失礼します。


*8月4日

@国土交通省がA300の点検を指示
 国土交通省は昨日、エアバス社のA300型機とA300−600型機の主脚取り付け部分の点検を指示する「耐空性改善通報」を出しました。これは、外国の航空会社が使用する同型機に亀裂が見つかったためです。国内で対象となるのは日本エアシステムの14機です。

@フェアリンクの仙台ー大阪線が採算割れ
 フェアリンクは就航から1年を迎える仙台ー大阪線の搭乗率を発表しました。それによりますと、平均搭乗率は49.1%と採算ラインの60%を下回りました。フェアリンクでは搭乗率を上げるために10月から一部で実施している前日までの予約を必要とする「特割り」の割引率をさらに拡大し、1000円値下げすることにしました。また、1周年に当たる7日の乗客全員に特性の置き時計をプレゼントするそうです。

@BAとアメリカン航空が提携を申請へ
 ブリティシュ・エアウエイズが明らかにしたところでは、ブリティシュ・エアウエイズと世界最大の航空会社アメリカン航空が提携に向けて、反トラスト面での事業認可を申請するそうです。この提携の中には共同運航も含まれます。両社は過去にも提携を試みましたが、当局の反対にあい実現しませんでした。


*8月3日

@「路線少なくツアーは組みにくい」国内線需要創出検討会
 昨日、空港公団本社で「成田空港国内線需要創出検討会」が開かれ、旅行会社大手4社に対する調査結果が報告されました。それによりますと、旅行会社側は「(1)成田空港国内線の路線数が少なく、ツアーを企画しづらい、(2)成田空港の国内線は国際線の乗り継ぎが主で、団体枠が少なく、安価な座席を確保できない。」として、ツアーを企画するのは難しいとしています。

@福島県が福島空港貨物利用のシュミレーションソフト開発へ
 福島県は福島空港の利用を促進するために福島空港を利用して貨物を輸送する場合のシュミレーションソフトを11月中旬をめどに開発することになりました。このソフトは目的地や貨物の大きさ・数量を入力すると福島空港・仙台空港・成田空港を使った場合のそれぞれのコストや日数がわかるものです。福島県はこのソフトをCD−ROMにして県内の企業に配布することにしています。

@日本航空が10月分運賃の値下げを申請
 日本航空とJALエクスプレスは10月分の割引運賃の値下げを国土交通省に申請しました。それによりますと、「前売り21」は東京ー九州・四国、大阪ー九州・仙台線の14路線で1000円から1500円の値下げになります。また、「特売りきっぷ」は上記路線に加え仙台ー札幌線など82路線で1000円から1900円の値下げになります。


*8月2日

@7月のアクセス数は6385回でした。ご愛読感謝いたします。

@成田市長が羽田空港国際化容認を批判
 成田市の小川市長は国土交通省の調査検討会が「羽田空港再拡張後、発着枠に余裕が出てきた段階で国際線導入を検討する。」と方針を出したことに対して、「来年5月にも暫定平行滑走路が完成するこの時期に、羽田空港国際化を言う事は時期尚早だ。2500m平行滑走路完成の障害になる。」と批判しました。

@日本航空が除細動器の搭載を決める
 日本航空は10月1日から機内に除細動器を搭載する事を明らかにしました。旅客機への除細動器の搭載は世界の航空会社では常識になっていますが、日本では除細動器の扱いが医師にしか認められていないため現在は搭載されていません。国内航空各社は厚生労働省に客室乗務員にも除細動器の扱いを認めるよう、厚生労働省に要望しています。全日空も搭載を検討しています。除細動器は心筋梗塞の発作の時に電圧をかけて拍動を回復させる装置です。

@静岡県議会が住民投票条例の審議を8日に再開
 継続審議となった静岡空港建設の是非を問う住民投票条例の誓願を審議している静岡県議会の企画生活文化委員会は総務委員会との合同審査会を8日から再開することを決めました。

@新千歳ー上海線が就航
 新千歳と上海を結ぶ中国西北航空の定期便が昨日から運航を開始しました。当面、週2往復で日曜日と水曜日に運航されます。機種はA320型機です。

@秋田ーソウル線は大韓航空が運航へ
 日韓航空協議で運航が決まっていた秋田ーソウル線は韓国の国内事情で運航会社がなかなか決まりませんでしたが、このほど、韓国側から大韓航空が運航するとの連絡が入りました。これを受けて、秋田県側も運航開始の準備を早急に始め、早ければ10月にも運航開始に持ち込みたい意向です。予定では週3便とのことです。

@自衛隊次期哨戒機・輸送機の開発に3社が応募
 防衛庁は次期哨戒機と輸送機の設計製造に三菱重工業、川崎重工、富士重工業の3社が名乗りを上げていることを明らかにしました。これを受けて11月をめどに主契約企業を決定する意向です。国産の大型機の設計・製造は輸送機C1以来30年ぶりになります。C1輸送機は川崎重工が設計製造を行っていました。


*8月1日

@日本航空グループの4〜6月期収入が伸びる
 日本航空グループは今日、グループの4〜6月期の収入を発表しました。これによりますと、国際線は4.4%増で国内線は0.2%増でした。国内線は比較的好調ですが、アメリカ経済の低迷によるビジネスクラスの減少傾向が出ており、楽観は出来ないとのことです。なお、日本航空グループの4〜6月期の発表はこれが初めてです。

@エアドゥの搭乗率が1年ぶりに大手3社を上回る
 エアドゥが1日発表したところでは、エアドゥの7月分の搭乗率が84.8%に達し、1年ぶりに大手3社の搭乗率を9〜20%上回りました。エアドゥの8月分の搭乗率が90%を越えると、エアドゥの危機を当面回避できることになります。しかし、エアドゥの8月1日から20日までの運賃は大手3社と同じになります。

@首都圏第3空港検討会が羽田空港国際化を容認へ
 首都圏第3空港の候補地を選定する国土交通省の調査検討会は31日の会合で「羽田空港は国内・成田空港は国際の拠点」と言う考え方は崩さないものの、羽田空港再拡張で発着枠に余裕が出てきた場合は国際線の受け入れを検討する、と言う点で合意しました。

@デルタ航空機が異臭で成田空港に緊急着陸
 
30日午後7時半ごろ、銚子の沖合の太平洋上を飛行中の名古屋発ロスアンゼルス行きのデルタ航空32便・MD11型機から「機内に煙と異臭が出たので、成田空港に緊急着陸したい。」との連絡がありました。同機は8時48分に無事着陸しました。乗客によりますと、機内で油が焦げるような臭いがしたとのことです。このため、成田空港の滑走路が点検のため4分間閉鎖されました。

@日本航空が中国人乗客に和解金支払いで合意
 今年の1月27日に悪天候で関西国際空港に臨時着陸した日本航空機の中国人乗客が民族差別を受けたと問題になっていた事件で、日本航空と乗客の合意が29日に成立しました。合意は日本航空が乗客に謝罪し、和解金を支払うことになりました。

@日本旅行業協会が実際に乗る便を明記するように勧告
 日本旅行業協会は共同運航の場合、実際に使う航空会社を明記するように勧告しました。これは、パンフレットに「『○×航空利用』と書いてあるのに、実際には共同運航する会社の便だった。」と言う苦情が多くなっているためです。

@国土交通省が関西国際空港の建設費3割削減を提示
 国土交通省は28日、関西国際空港の2基工事の建設費を3割・4500億円削減する案を大阪府などに提示しました。これによりますと、埋め立て土砂などの購入費を削減して1400億円、2本の連絡橋を1本にして1000億円、2007年の2本目の滑走路供用開始時にはターミナルを増設せずに先延ばしすることで2100億円を削減すると言うものです。

@関西国際空港の地盤が半年で10cm沈下
 関西国際空港会社が27日発表したところでは、昨年12月からの半年間の関西国際空港の地盤沈下は定点観測点17カ所の平均で10cmだったそうです。この沈下は予測の1年間22cmに比べるとやや鈍化しているそうです。

@ルフトハンザ航空機が成田空港に引き返す
 26日午後0時35分頃、成田空港からアラスカ・フェアバンクスに向かっていたルフトハンザ航空8385便・B−747貨物機から「貨物室内で火災が発生した事を示すランプが点灯したので、引き返し緊急着陸したい。」と言う連絡が入りました。同機は0時47分に無事着陸しました。計器の表示ミスだったとのことです。

@日米航空交渉が平行線のまま
 25日・26日に東京で開かれていた日米航空交渉は両国の主張の溝が埋まらず、平行線のまま終了しました。

@全日空グループが成田空港とアジアを結ぶ路線に中型貨物機を導入へ
 全日空グループは26日、成田空港の暫定平行滑走路供用開始をにらんで、来年9月から中型貨物機B−767型機1機を導入し、成長が見込める中国などアジア路線に投入することを発表しました。

@ワールドカップの訪日外国人を42万〜43万人と予測
 国土交通省は25日、来年6月に開幕するワールドカップに日本を訪れる外国人が42万〜43万人に達するとする予測を発表しました。