2002年8月の出来事


*8月31日

@【訂正】日本航空の10月からの成田ーホノルル線は7便減便でした。すみません。

@昨日、成田空港から小松空港にチャーター便
 昨日の午前、かねてから計画されていた成田ー小松間の定期路線を目指すキャンペーン・チャーター便が小松空港に向けて飛び立ちました。これは、空港公団が企画しJTBが募集したものですが、発売から1週間で200席が売り切れる人気でした。成田商工会議所関係者などが小松商工会議所などへのメッセージを携えて行きました。帰りの便では、成田市内やディズニーランドなどを観光する北陸からの観光客が成田空港に到着しました。運航した全日空は「需要の動向を見て、定期路線を開設するかどうか検討したい。」としていますが、空港公団では「200人乗りの定期運航は無理だが、50人乗りなら採算がとれるのではないか。」としています。しかし、観光客と言うよりは国際線への乗り継ぎ客がどの位あるかが問題のようです。

@米連邦航空局(FAA)がB-737などの点検命令
 米連邦航空局(FAA)は30日、「ボーイング社の一部のB-737・747・757の燃料吸入装置に欠陥があり、理論上爆発を起こす可能性がある。」として、全米で運航中のこれらの機種、1440機の緊急点検を命じました。問題の装置が取り付けられている可能性のあるこれらの機種は全米以外でも2100機余りが運航されており、米連邦航空局(FAA)は全世界に通知しました。

@ブラジルで小型旅客機が墜落24人死亡
 30日、ブラジル北部のリオブランコにある空港を離陸した乗客・乗員28人〜30人の小型旅客機が離陸直後に墜落しました。24人が死亡したと伝えられています。当時、空港付近は豪雨だった、との情報もあります。


*8月30日

@空港公団決算は民間方式だと24億円の赤字に
 昨日書いた空港公団の2001年度決算については県道の整備費44億円が空港公団決算では5年の分割で決算できるのですが、民間の決算方法によると一括処理になるため、24億円の赤字になるそうです。

@全日空が日本航空とJASの統合に対抗してクーポン券
 全日空は10月から成田空港・羽田空港・関西国際空港で全日空機を利用した乗客に対して、5000円〜10000円のタクシークーポン券をサービスすると発表しました。また、全日空機を利用した乗客に空港の全日空グループ売店で利用できる1000円のクーポン券もサービするそうです。いずれも、日本航空と日本エアシステムの経営統合に対抗するためとしています。

@羽田ー宮崎線の対抗値下げで公取委が調査始める
 公正取引委員会は日本航空と全日空がスカイネットアジア航空の新規参入に対抗して羽田ー宮崎線の運賃値下げを発表したことについて独占禁止法に違反しないかどうか調査を始めました。日本航空は18500円の「特別割引」を、全日空は18500円の「特割」と18000円の「早割」を昨日発表しました。また、羽田ー宮崎線の値下げ競争について扇国土交通大臣は「新規参入つぶしの値下げ競争はいかがなものか。運賃については届け出制なので値下げを止めることは出来ないが、大手は新規参入を育てる大きな度量が欲しい。一人前になってから競争すればよい。」と述べました。

@ロシア機が墜落・日本人も一人搭乗
 昨日、ハバロフスクからオホーツク海沿岸のアヤンに向かったロシア・ボストーク航空のアントノフ28型機が行方不明となりましたが、今日の捜索でアヤン付近で残骸が発見されました。日本人1人を含む乗客・乗員16人全員の死亡が確認されました。


*8月29日

@今日で「成田空港サーバー」が満5年になりました。ご愛読ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

@「用地交渉に期限を区切って2500m建設を」と早期完成促進協
 
成田空港周辺2市7町の経済団体で作る「成田空港早期完成促進協議会」は一昨日の総会で「2500m平行滑走路の早期実現のため、用地交渉の期限を決め、交渉が不調ならば北側に滑走路を延長して整備するように求める。」と言う決議を採択しました。これに基づき、昨日、空港公団総裁を訪れ要望書を提出しました。要望書では「現在の暫定平行滑走路はジャンボ機が使えず、所期の目的を果たしていない。」「完全空港化による経済効果を十分に享受したいとの願いは経済界の総意」としています。要望後の記者会見で、暫定平行滑走路北側の住民が北延ばしに反発していることに対する考え方を聞かれた野間口会長(成田商工会議所会頭)は「あくまでも経済界としての要望。」とだけ答えました。

@空港公団の2001年度決算が10年ぶりの黒字
 空港公団が今日発表した2002年3月期決算(2001年度決算)によりますと、米同時多発テロの影響で13年ぶりの減収になったものの支払利息などの業務外費用が大幅に減少し、最終損益は10億円の黒字になりました。この10億円は内部留保の「改修財源調整準備金」に繰り入れられ同準備金は72億円になります。なお、ろ累積損失51億円はそのまま残ります。

@成田空港7月運用実績は9%増に
 空港公団が今日発表した成田空港の7月の運用実績は国際線が前年同月比8%増、国内線が同56%増となり、合わせて同9%増の266万6881人となりました。もちろん、暫定平行滑走路の供用開始が増加の要因です。

@空港公団の概算要求は1606億円
 空港公団が明らかにした来年度予算の概算要求は建設事業費が1089億円、借入金償還が517億円の合計1606億円になりました。主な事業としては暫定平行滑走路が供用開始して以後、航空機の発着が遅れていることを解消するための誘導路の建設と駐機スポットの増設、第1ターミナル増築の本格的着工などになります。なお、平行滑走路を2500mにするための73億円は工事が来年度中に始まらなくてもそのままプールし他の目的には使わないそうです。


*8月28日

@暫定2500m化に73億円・3年計画で175億円
 国土交通省は来年度予算の概算要求に空港整備費として4大空港中心に2998億円を要求することを明らかにしました。これは今年度当初予算に比べて17%増になります。この中で、成田空港関係では暫定平行滑走路の2500m化の費用として73億円が盛られています。なお、暫定平行滑走路2500m化は3年計画として2005年度までに総額175億円が必要としています。

@日本航空が冬期ダイヤの変更を発表
 日本航空は10月からの2002年冬期ダイヤの一部変更を発表しました。この変更は需要動向を配慮したものとしています。これによりますと、成田ーバンコク線は当初の計画より週に7往復増やします。また、機材もDC-10型機からジャンボも導入しファーストクラスも設けるそうです。さらに、成田ーホノルル線も週7往復増やし、成田ーミラノ線・成田ー青島線は週1往復増やします。これに対して、成田ーチューリッヒ線は週4往復減としています。

@路線の休止が相次ぐ高松空港
 エアーニッポンは高松ー関西国際空港線を10月末で休止することを明らかにしました。安い高速バスなどに押されて搭乗率が30%台まで落ち込んでいるそうです。これで、高松空港と関西圏を結ぶ路線はなくなりました。高松空港では高松ー羽田線は7月から2便増えて10便になりましたが、高松ー札幌線が4月に休止となり、高松ー名古屋線も12月には休止になる予定です。地方空港には採算の壁が厚くのしかかっているようです。


*8月27日

@9月3日に空港視察と空港公団総裁への要望書を提出
 私達、「成田空港から郷土とくらしを守る会」では9月3日に成田空港におもむき、暫定平行滑走路の運航状況の視察と5項目にわたる要望書を提出することになっています。

@成田市長と下総町長が早期対策を要望
 成田空港の北側に位置する小川成田市長と可瀬下総町長は昨日、国土交通省・千葉県・空港公団を訪れ暫定平行滑走路の再延長をうんぬんする前に抜本的な環境対策を早期に実施するように求める要望書を提出しました。要望の具体的内容は騒防法第1種区域や騒特法区域の線引きの見直し、民家防音工事の充実、地域振興策への財政的措置などになっています。この要望は暫定平行滑走路をさらに北に延ばして2500mにする案が取りざたされている事に対する地域住民の反発に考慮したもののようです。

@扇大臣が「北延ばしでも早く2500mに」と」発言
 扇国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で「長い年月が経っているのに、『暫定平行滑走路』なのはどんなものか。本来の平行滑走路がベストだが、反対派との和解が難しく困難ならば、北延ばしでもいいから早期に2500mの滑走路を造ってもらいたい。安心と安全な滑走路を作るのが我々の使命なのだから。」と述べました。
【コメント】最近、国や空港公団関係者の発言で、『安心』とか『2500mの方が安全』とかの発言が目立ちます。そして、周辺住民への配慮についての発言は全く影を潜めました。今までの『周辺対策に配慮する。』との発言は「東峰地区反対派に対するポーズだったのではないか。」とも受け取られます。「土地が手に入る見込みがないのに、地域住民のご機嫌を取っていられるか。」と言わんばかりです。こんな態度で、本当の空港と地域との共生が成り立つと思っているのでしょうか。

@日本航空がエミレーツ航空と共同運航
 日本航空は今日、アラブ首長国連合のエミレーツ航空と共同運航やマイレージサービスで提携すると発表しました。現在、エミレーツ航空は関西国際空港ードバイ線を運航していますが、この便に日本航空の便名を付加します。また、日本航空の関西国際空港ー羽田・札幌・福岡線にエミレーツ航空の便名を付加します。


*8月26日

@新石垣空港建設で市長と反対派が意見交換
 大浜石垣市長は昨日、都内でカラ岳陸上案に反対している「八重山・白保の海を守る会」との意見交換を行いました。この席で、市側は赤土流出防止策などで自然環境を守る取り組みを強調しましたが、守る会側は陸海一体の白保の優れた自然生態系を破壊すると主張し4時間に及ぶ話し合いは平行線に終わりました。守る会側はシンポジュウムの開催を提案し、市長も積極的に応じる意向を表明しました。また、市側は共有地主運動の中止を求めました。

@国土交通省がアジアからの観光客誘致に10倍の予算請求
 国土交通省は来年度から、アジアからの観光客誘致に積極的に取り組むため来年度予算に今年度の10倍の30億円を要求する方針を固めました。日本から世界に観光で出かける人は世界で第4位ですが、世界から日本を観光で訪れる人は世界で30位以下と言うのが現状で、観光面での赤字がドイツに次いで世界2位となっています。生産拠点が海外に移っていく現状では将来観光収入が大事になると考えての事だそうです。

@政策銀行がエアドゥに出資を検討
 日本政策投資銀行は再建中のエアドゥに対し、「再生ファンド」を通じて出資することを検討しているそうです。出資比率は20%程度を考えているとのことです。

@スカイマークが11月から2000円値上げへ
 スカイマークは羽田ー福岡線と羽田ー鹿児島線の片道運賃を11月から2000円値上げすることを明らかにしました。スカイマークはこれまで格安運賃を売り物に、度重なる値下げを行い運賃値下げ競争を仕掛けてきました。今回の値上げについてスカイマークは「先に運賃を上げて、他社の動向を見守りたい。」としています。


*8月25日

@レキオス航空が来年4月から羽田ー那覇線に新規参入
 沖縄を本拠として新規参入を目指すレキオス航空は来年の4月末から羽田空港ー那覇線に新規参入する事になります。当初は1日2往復、来年末には1日5往復を運航する予定です。機材はB-767-300ER型機を使い、来年12月には2機体制にします。座席間隔も他社よりも広くする予定です。運賃は大手より3割低い片道22000円に設定することにしており、繁忙期料金は設定せず通年同一料金にすることにしています。9月にも国土交通省に運賃の申請をすることにしています。


*8月24日

@WECPNLは世界ではほとんど使われない単位?
 環境省環境影響評価技術検討会の平成13年度第1回(通算第4回)騒音分科会(平成13年5月28日(月))
議事録によりますと、座長を務めた橘秀樹 東京大学生産技術研究所教授はWECPNLについて次のように発言しています。「これは機会あるたびに私は言っているんですけれども、航空機騒音の環境基準なんかにしても、WECPNLなんか使っているのは日本だけで、この間も専門の人に聞いたら、国際会議とか国際学会、あるいはICAOの何とかであるんだけれども、日本は完全にはぐれ鳥だと。予測をみんなで考えようよと言っても、日本は違うんだねというわけで、規格もできないわけです。そういう状況になってしまっている。だけれども、その当事者は環境省が言い出さないで、おれたちから変えてくれというわけにもいかないしなというふうな感じで、そういう状況なんです。」。WECPNLは世界でも特殊な単位なのですね。

@空港へ手ぶらで行ける実験の予算請求
 国土交通省は2003年度予算の概算要求に、手ぶらで空港に行き、国際線搭乗前に指紋で本人確認をして、到着空港で自宅から搬送した手荷物を受け取れる空港業務のIT化を目指した実験の費用を盛り込むことになりました。「e-エアポート構想」の一環になります。

@米同時多発テロ以後の1年間で1万回減・関西国際空港
 昨年9月の米同時多発テロ以後の関西国際空港での1年間発着回数がその前の1年間に比べて約1万回減り、11万5000回になることが明らかになりました。これは、関西国際空港開港2年目の、1995年9月〜1996年8月までの1年間の水準に戻ったことを示しています。


*8月23日

@キティーホークの乗組員が大麻持ち込みで逮捕
 東京税関成田支署と成田空港警察署は今日までに、タイから乾燥大麻1Kgを持ち込もうとしたアメリカ海軍キティーホークの乗組員を逮捕しました。
【コメント】この乗組員が一般乗客として定期民間機で成田空港に着いたとすれば、見分けられないのですが、ベトナム戦争当時は羽田空港には民間チャーター機でアメリカ軍の兵士が戦闘服のまま頻繁に出入りしていたそうです。もちろん、このような場合、入管検査や検疫はフリーパスになりました。私達の会が国や空港公団と「軍事利用しない。」と約束した中にはこのようなチャーター便も含まれます。

@日本航空が御巣鷹山事故の社内調査を公表
 日本航空の17年前に起こったジャンボ機御巣鷹山墜落事故の社内調査委員会は昨日、最終報告書を社長に提出しました。この結果を同社ホームページに公表しました。(非常に簡単ですが。)


*8月22日

@YS11型機が引き返す
 今日午前9時10分頃、鹿児島から奄美行き日本エアコミューター61便・YS11型機が鹿児島空港を離陸直後、左側エンジンの回転数が規定値まで上昇しないトラブルが発生しました。同機は直ちに鹿児島空港に引き返し無事着陸しました。原因は回転数を示す計器の故障と見られています。

@スカイマークが来春から国際チャーター便を運航
 スカイマークは昨日、羽田空港の深夜・早朝国際チャーター便枠を利用して、来春から毎週国際チャーター便を運航すると発表しました。路線はソウル・中国・グアムとなるようです。この国際チャーター便を運航するために機材を1機増やして計4機体制にし、国内線を1機・1日当たり3便とすることにしています。しかし、これには羽田空港の新たな発着枠の配分を受ける必要があり、国土交通省に「競争促進枠」の配分を要請することにしています。


*8月21日

@堂本知事が羽田空港再拡張自治体負担に難色
 堂本知事は一昨日の記者会見で、国土交通省が羽田空港再拡張の工事費の一部を周辺自治体に負担させる構想を持っていることについて、「千葉県は利益だけでなく、羽田空港離発着機の騒音を被っている。」と述べて、羽田空港再拡張への負担について難色を示しました。県庁内には「羽田空港の恩恵を受けているのは周辺の1都3県だけでない。利用する人は全国区だ。」と東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県などに負担が求められることに疑問を呈する意見もあるそうです。

@国土交通省が関西国際空港2期工事費1千億円を要求へ
 国土交通省は来年度予算の概算要求で関西国際空港2期工事事業費として今年度よりも100億円多い1千億円を概算要求に盛り込むことにしました。需要見通しの下方修正が確実になっていますが、供用開始を予定どおりの2007年にするためだそうです。
【コメント】国土交通省も言っていることが矛盾していませんか・・・・? これも、政治家の圧力の結果でしょうか。

@エアドゥが公取委に再生計画の事前審査申し入れ
 民事再生法適用を申請したエアドゥは今日、公正取引委員会に再生計画の事前審査を申し入れました。この再生計画の柱は(1)約72億円の大幅減資をする、(2)全日空が20%未満の資本参加をする、(3)全日空との国内線共同運航の実施、となるようです。これを受けて、公正取引委員会は計画が独占禁止法に抵触しないかどうか検討することになります。


*8月20日

@訂正;「1世帯当たり2千万円」でした。お粗末でした。
 昨日の「騒音など周辺対策を充実すべき」の中で、「1世帯当たり2万円」は「1世帯当たり2千万円」の誤りでした。なお、これまでの環境対策費の2000億円の中に周辺対策交付金が約600億円含まれていますが、これが、建設コストに当たるかどうかは微妙なところです。周辺対策交付金は国内線の燃料贈与税に当たるものです。また、これらの環境対策費は個々の世帯に配分されているわけではありません。個人の被害世帯に係るものは平成13年11月までで、民家防音工事(4182戸)・空調機器機能回復(4817台)に223億円、移転補償(699戸)に1030億円、電波障害対策(79355世帯)に195億円などです。

@堂本知事が「成田空港単独民営化」を要求
 堂本千葉県知事は昨日の定例記者会見で、3空港の民営化問題について、「3空港を一体として民営化する上下分離民営化は、ようやく黒字化している成田空港から関西国際空港・中部国際空港に資金をまわすことになり、共倒れになってしまう。成田空港の単独民営化があるべき姿だ。」と述べ、上下分離民営化を批判しました。


*8月19日

@騒音など周辺対策を充実すべき・民営化の議論で感じたこと
 考えがまとまっているわけではありませんが、空港の民営化をめぐる議論を見ていて不思議に思うことがあります。それは、3空港の上下分離民営化案で国土交通省が理由としてあげている事に、「関西国際空港・中部国際空港は騒音を出さないために海上空港を選択した。海上空港は陸上空港に比べて建設費がかかる。成田空港は陸上空港で建設費が安くできたのだから、相応の負担をしてもらわないと不公平になる。」と言うものがあります。私達、住民の立場から見ると、「それなら、建設費の安くなった分、騒音など周辺対策にまわしてもらいたい。」と考えてしまいます。成田空港の建設費だけでこの35年間に約1兆8600億円で、この内、環境対策費は約2000億円で、約1割に過ぎません。民家防音対象家屋は約5000戸。環境基準未達成家屋はこの倍以上にのぼるものと見られます。騒音被害を被っている世帯を1万世帯として、単純な計算ですが、この環境対策費は35年間に1世帯当たり2千万円になります。。これで、十分な環境対策と言えるのでしょうか。環境対策費を空港建設の必要経費として、きちんと、位置づけてきたのでしょうか。成田空港ではそうではありませんでした。なぜなら、環境対策は住民の運動によって民家防音区域の拡大や古くなった民家防音家屋に対する再助成制度など改善されてきたのですから。国や空港公団は環境対策を抜本的に改善すべきです。

@大手3社の夏休み旅客輸送実績まとまる
 今日、大手3社から夏休みの旅客輸送実績が発表になりました。それによりますと、日本航空では国際線が前年同期比で6.2%減・国内線が同2.0%増、全日空が国際線が同3.3%減・国内線が同1.2%減、日本エアシステムが国際線が同1.1%増・国内線が同0.1%増となったそうです。


*8月18日

@お盆休みの帰国ラッシュがピークに
 成田空港ではお盆休みを海外で過ごした人たちの帰国が昨日と今日ピークを迎えています。昨日の帰国者は48000人、今日の帰国者は49000人に上る予定です。

@西ナイル熱脳炎の発生状況は「FORTH」のページで
 アメリカ合衆国の西ナイル熱による脳炎の発生状況や注意事項などは上記の「FORTH」のページが詳しいようです。これから、この方面に旅行される方は一読をお勧めします。


*8月17日

@6日の放火テロは中核の仕業
 6日の未明に成田高速鉄道アクセスの幹部宅車庫に発火装置が仕掛けられたテロについて、中核派革命軍を名乗る犯行声明がマスコミに届いたそうです。

@鹿児島空港の滑走路に穴・14便遅れる
 鹿児島空港の滑走路に朝の点検で穴が空いているのが発見されました。穴の大きさは幅30cm・長さ50cmの楕円形で穴の形状から落雷によるものと見られています。この穴の補修のため、同空港は運用開始が1時間遅れ、14便に遅れが出ました。

@フィラリア症を媒介する蚊がアジア便から見つかる
 関西国際空港の検疫所の調査で、フィラリア症や西ナイル熱を媒介する「ネッタイイエカ」がアジアからの航空機内で発見されています。今年7月までにアジアから関西国際空港に到着した43便について調査したところ、3便から6匹のネッタイイエカが発見されたそうです。フィラリア症とはフィラリア症を引き起こす寄生虫を持ったネッタイイエカが人間の血を吸うと人体にフィラリア虫の幼虫が侵入し、手足が象のように大きく腫れ上がり、皮膚がざらざらした状態になるそうです。
【コメント】成田空港についてもマラリア蚊は年に何回か発見されているようです。(2000年9月27日の出来事を参照)温暖化で日本が亜熱帯化してくるとこれらの蚊が日本にも生息するようになるのではないでしょうか。これは、旅行者だけではなく周辺住民にとっても見過ごせない問題になってきます。8月7日の出来事でも取り上げた西ナイル熱ウイルスの日本への上陸の可能性も真剣に考えなければならないと思います。2000年10月1日の出来事も参照にしてください。


*8月16日

@上下分離案を議論深めることで了承
 今日の午後開かれた国土交通省の諮問機関である「交通政策審議会航空分科会空港整備部会」で航空局から提出された中間とりまとめ案を検討しました。この中で、成田空港・関西国際空港・中部国際空港の3空港の民営化を上下に分離して行う上下分離案については成田空港単独で民営化すべきと言う異論が出されましたが、今後、議論を深めていくことを前提に上下分離案が了承されました。部会の杉山座長は終了後、「今後議論を深めていくことになるので、中間とりまとめ以降の議論で最終答申が大きく変わる可能性もある。」と述べ、航空局の上下分離案を無条件に認めたわけではない事を示唆しました。


*8月15日

@「どのような2500mにするかは2、3年で結論を」と総裁
 黒野空港公団総裁はブルームバーグニュースのインタビューに対し、「2500m滑走路をどのような形で実現するかは2、3年で方向性を明確にしたい。総裁に就任するときに、扇国土交通大臣から『本格的な滑走路を1日も早く実現し、“暫定”と言う文字を1日も早く取るようにして欲しい。』と厳命されているので時間はないと考えている。」と語り、さらに、用地交渉が進展しない場合の土地収用法の適用について、「土地収用法の適用は地元の人や公団関係者の苦労を根底から崩す事になるので、120%あり得ない。」と述べました。さらに、空港の午前6時から午後11時までの運用時間の延長については、「騒音問題などから、今は考えていない。」と述べたそうです。
【コメント】このインタビューの内容はかなり意味深長と思います。土地収用法の適用については、空港公団がどうこうできるわけではありません。千葉県の土地収用委員会が機能していませんから申請しても意味はないのです。千葉県知事が土地収用委員会の再建を決意しない限り動けません。また、運用時間の延長については『今は考えていない。』と言うのが気になります。勘ぐるようですが、逆から言えば『時期が来たら考える。』と言うことにもなりますから。土地収用法の適用についてと同じように、『120%あり得ない。』と言って欲しいものです。



*8月14日

@昨日は夕方に急用が入り更新できませんでした。あしからず。

@新総裁が北延ばしの予算請求を示唆
 昨日の読売新聞の報道によりますと、黒野新空港公団総裁は読売新聞記者とのインタビューで暫定平行滑走路をさらに北に延長して2500mとする案について、「セカンドベストの選択としてある。年末の予算編成までに間に合えばよい。」と述べ、来年度予算に組み込むことを求める可能性を認めました。また、この場合に誘導路が1本しかなく、便数を増やしづらいとの指摘に対して、「誘導路を新設できなくても、ジャンボ機を使えるようにすることで、使用の幅も広がり、使い勝手がよくなる。」と述べたそうです。
【コメント】暫定平行滑走路飛行コース直下になった住民の方々は、「ジャンボ機が飛ぶようになったら、住んでいられない。」、「ジャンボ機が飛ぶことを考えると鳥肌の立つ思いがする。」、「ジャンボ機が飛ぶようになったら移転したいが、移転補償の対象にはなっていないし、どうしたらよいのか。」と言ってジャンボ機が飛ぶことについて一様に不安を抱いています。これらのことに国や空港公団はどのように答えるのでしょうか。答えは全く聞こえてきません。最近、聞こえてくるのは『空港機能の充実』のかけ声だけです。

@ノースウエスト航空機の操縦席に煙・緊急着陸
 昨日の午後、サンフランシスコから成田に向かっていたノースウエスト航空27便から成田空港に、「操縦室内に煙が発生した。緊急着陸を要請する。」との連絡が入りました。同機は午後4時15分、無事着陸しました。乗員・乗客にけが人はなかったようです。

@日本航空社長がA380の導入検討を示唆
 日本航空の兼子社長は昨日、「ヨーロッパの航空会社が日本線に超大型旅客機A380型機を投入する場合、対抗上同機の発注も検討せざるを得ないのではないか。」と述べました。兼子社長は先月19日には「日本航空がA380を発注することは当面考えていない。」と発言したばかりでした。

@NW航空日本人社員がボーナスの支払い求めて仮処分申請
 ノースウエスト航空日本支社の労働組合は千葉地裁に「日本人社員にボーナスが支払われていないのは人種差別に基づくもので、違法だ。」とボーナスの支払いを求める仮処分の申請を行いました。これに対し、会社側は「見解の食い違いだ。」と反論しているそうです。

@アメリカン航空が大幅リストラを発表
 アメリカ最大手のアメリカン航空は昨日、大幅なリストラ策を発表しました。これによりますと、来年3月までに新たに7000人(全従業員の6%)を削減し、機材もフォッカー100型機74機を2005年までに全部引退させて機種の絞り込みを行い、訓練費などの削減を行います。また、年内に予定していた35機の納入を延期するなどして、収用旅客数ベースを9%削減するなどするそうです。米同時多発テロ以降も需要の低迷が回復せず、アメリカの航空会社は何処も苦しい経営を強いられているようです。


*8月12日

@土室区空港問題アンケート調査報告書掲載について謝罪いたします
 去る、8月4日に掲載しました「土室区空港問題アンケート調査報告書」を「土室空港対策委員会」の了承を取らずに掲載したことは誠に軽率な行為でした。ご迷惑をかけた土室空港対策委員会と空港公団の関係者に深くお詫びいたします。なお、「土室区空港問題アンケート調査報告書」のページは本日を持ちまして、削除いたします。

@米6位のUSエアウエイズが破産法を申請
 11日、アメリカ第6位のUSエアウエイズが日本の民事再生法に当たる破産法11条を裁判所に申請し、事実上倒産しました。負債総額は日本円で9400億円荷のぼります。同社は米同時多発テロ以前から苦しい経営を強いられてきましたが、米同時多発テロ以降、路線が主に東海岸だったこともあって需要が回復しませんでした。同社は申請と同時に5億ドルの事業再生融資枠を確保して、営業を継続しながらリストラを進めて2003年1〜3期にかけ裁判所の管理の元、再生を目指すことになります。なお、アメリカ第2位のユナイテッド航空の親会社UALにも破産法申請の観測が出ているそうです。


*8月11日

@低周波騒音の本格的調査を今月から実施・空港公団
 空港公団は先に実施した低周波騒音の予備調査(5月22日の出来事を参照)に基づき、成田空港周辺の低周波騒音の本格的な調査を今月下旬から来月にかけて成田市・芝山町など4市町で実施することになりました。結果は12月にも発表する予定とのことです。

@激化する米艦載機の騒音に要望書・厚木爆音訴訟団
 第3次厚木基地爆音訴訟団は9日、座間防衛施設事務所を訪れ激化しているアメリカ軍の艦載機による騒音について飛行を中止するよう要望する小泉首相宛の要望書を提出しました。要望書では「爆音軽減の抜本的な対策は遅々として進まず、周辺住民は『棄(す)てられた民』の地位を余儀なくされている。」として、裁判で違法性が認定されている航空機騒音の被害を速やかに解決するよう求めています。これに対して、防衛施設事務所は「現在、沖縄沖で合同訓練が行われており、夜間に帰還する戦闘機が多いようだ。」と説明しています。


*8月10日

@ワンディサマースクール開かれる
 毎年行われるワンディサマースクールが今年も7日と9日に成田空港で開かれました。ワンディサマースクールにはインターネットで募集した小学生とその付添人26組59人が参加しました。千葉県の参加者が多かったのですが、遠くは愛知県から参加した小学生もいました。午前中は場内管制を行うランプタワーと航空科学博物館を見学し、航空科学博物館のレストランで機内食の昼食を賞味しました。午後は全日空のジャンボ格納庫を見学して終わりました。

@今日が出国ラッシュのピーク・48000人が出国
 お盆休みに入った最初の土曜日の今日、成田空港では海外に出かける人でごった返しています。今日1日で出国者は48000人以上になると見られています。

@自衛隊ヘリの騒音防止で申し入れ・伊勢市長ら
 三重県の伊勢市長・二見町長・御園村長は8日、同県小俣町明野にある陸上自衛隊明野駐屯地を訪れ、「中部国際空港の開港にかかる騒音問題の防止について」とする申入書を提出しました。これは、同駐屯地を離発着するヘリコプターの空域が、中部国際空港の開港に伴い現在の4000〜6000フィートから2500フィートに制限され、それによってヘリコプターの騒音の激化が予測されるために防音対策を強化するよう申し入れたものです。


*8月9日

@成田空港の日航格納庫で整備士が死亡
 今日午前9時頃、成田空港の日本航空第3格納庫で同社の整備員がコンクリートの床に倒れているのを同僚が見つけました。急いで病院に運びましたが、死亡が確認されました。当時、同格納庫ではB747型機の整備が行われており、今日午前8時45分から作業が開始されました。整備員が倒れていたのは水平尾翼の下で、水平尾翼上か作業用足場から20m下の床に転落したものと見られています。

@御巣鷹山事故から17年・社内調査終結へ
 群馬県の御巣鷹山に日本航空のジャンボ機が墜落してから17年になります。日本航空では12日午後6時から現地で慰霊祭を行うことにしており、社長も出席します。日本航空では続けてきた社内調査を今月末で終結させることになりました。これ以上続けても新しい事実は出てこないとしています。

@スカイマークが大手に対抗して再値下げへ
 スカイマークは今日、羽田ー福岡線と羽田ー鹿児島線の運賃を10月1日から値下げすることを発表しました。羽田ー福岡線は現在の2万円から1万6000円に、羽田ー鹿児島線は同2万1000円から1万7500円に値下げします。これに伴い、「往復割引」・「スカイバリュー」・「4回回数券」は取りやめになります。また、大手のバースディ割引に対抗して「星座割引」を設定します。これは、誕生日の星座の期間(30日)を両路線とも1万円にするものです。ただし、21日前までの予約を必要とします。これらは、大手の運賃に対抗するための設定とのことです。


*8月8日

@羽田空港4本目の滑走路が最重点・中間報告案
 国土交通省の交通政策審議会航空分科会の中間報告案の内容が明らかになりました。最重点課題には羽田空港の4本目の滑走路の建設があげられており、関西国際空港の2本目の滑走路については「工事は予定通りに推進する。しかし、供用開始時期は需要の動向によって、慎重に検討する。」として、時期の明記は避けています。需要動向によっては延期の可能性もあることを示唆しています。工事については工事を中止した場合、埋め立て土砂の流出が起こるとして推進することにしています。


*8月7日

@米で西ナイルウイルスが流行・蚊に注意を
 アメリカで脳炎を引き起こす西ナイルウイルスが流行しているようです。このウイルスは感染しても発症しない人が80%になり、発症しても発熱程度で収まる例が多いのですが、老齢など体力が弱っている場合は脳炎を引き起こし、死亡することもあります。このウイルスは蚊によって媒介され、1999年にニューヨークで2名の感染が確認され、今年はアメリカ南部での流行が確認され、ルイジアナ州で71人が発症し、5人が死亡しています。厚生労働省ではこの方面に旅行する人は蚊に刺されないよう注意してほしいとしています。また、国内への侵入を水際で阻止するために、空港周辺での蚊の検査などを強化する事にしています。

@「米同時多発テロ以前の水準に戻るのは10月以降」と日航社長
 日本航空の兼子社長は「国際線の需要が米同時多発テロ以前の水準に戻るのは、今後緩やかに回復し、10月以降になる。」と述べました。

@新石垣空港の反対派地権者が276人に
 昨日、沖縄県議会の新石垣空港建設促進特別委員会は建設予定地の視察を行いましたが、県八重山支庁はトラスト運動を展開している反対派地権者が7月末で276人に増えていることを報告しました。ただし、トラスト運動に関係していない地権者では反対が1人で他は了解をしている旨の報告もありました。

@日本エアコミューター機が引き返す
 昨日の午後3時半頃、鹿児島発種子島行き日本エアコミューター17便・サーブ340型機が離陸直後に右エンジンの油圧が高くなる表示が出たため、鹿児島空港に引き返しました。乗員・乗客に怪我などはありませんでした。原因は計器の故障だったとのことです。


*8月6日

@成田高速鉄道アクセス役員宅に放火テロ
 今日午前3時20分頃、千葉市緑区の成田高速鉄道アクセス監査役宅の車庫が爆発音とともに燃え上がりました。警察では車の下からリード線などが見つかったことから、成田空港に反対する過激派のテロ事件と見ています。被害は車の損傷と母屋のひさしが焦げる程度で済みました。家人に怪我などはありませんでした。

@レキオス航空の乗務員採用試験に1502人が応募
 来年4月に那覇ー羽田線への参入を目指しているレキオス航空初めての乗務員採用試験が3日に東京で、昨日は那覇で行われました。応募したのは1502人でしたが、書類選考を通った183人の内137人が受験しました。9月に2次試験が行われ、最終的には66人の採用が予定されています。

@全日空が山形ー羽田線を10月末で打ち切りへ
 全日空は山形新幹線が開通してから、搭乗率が40%台と低迷している山形ー羽田線から10月末で撤退することを発表しました。日本航空と日本エアシステムの統合に対抗するため、不採算路線の整理の一環とのことです。この路線は、1日1便の運航のため、空いた羽田空港発着枠を全日空が使うことは出来ませんし、国土交通省は変わりに山形ー羽田線を運航する航空会社を探すことになります。

@米国の航空会社が9月11日の便を削減へ
 米同時多発テロの1周年に当たる9月11日にアメリカの各航空会社は国内線・アメリカ発の国際線とも大幅な減便を余儀なくされるとのことです。これは、1周年の新たなテロを恐れて、予約が入らない状況が続いていることから取られる措置とのことです。


*8月5日

@エンジンテストはほとんど屋内型で実施
 1日に空港公団によりました。その時に、新ノイズサプレッサーの運用状況を聞いたところ、「順調に運転しており、屋外の古いノイズサプレッサーはほとんど使っていない。」とのことでした。また、この日は芝山鉄道の芝山千代田駅に電車が出入りしていました。どうも、ダイヤ通りの習熟運転を行っているようで、発車の際にはベルも鳴っていました。下に写真をつけておきます。

@中国が航空関係会社への外資の出資を緩和
 中国は1日から、管制業務をのぞく航空関係の空港会社や航空会社などへの外資の出資制限を緩和しました。ただし、出資比率は50%未満です。これにより、中国の航空会社などへの外資の進出が活発になるものと考えられます。

@日本ハムがエアドゥへ数億円の出資を検討
 経営再建を目指しているエアドゥに、札幌への本拠地移転を検討している日本ハムが数億円の出資を検討していることが明らかになりました。


*8月4日

@地方空港着陸料の軽減を2003年度だけ継続へ
 国土交通省は1999年から2002年までの予定で実施している地方空港着陸料の軽減措置を2003年度に限り継続する意向を固めました。これは、航空会社の経営が米同時多発テロの影響で厳しくなっていることに考慮したものです。しかし、軽減による収入減は2002年度で292億円に達し、空港整備特別会計への影響が大きいことから、延長は2003年度に限るとしています。この軽減措置は着陸料を3分の2に軽減しているものです。

@日本エアコミューター機が鹿児島空港へ引き返す
 今日午前8時29分、鹿児島から屋久島に向かった日本エアコミューター71便・YS11型機が離陸直後に位置情報を知らせる計器が故障しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。


*8月3日

@空港公団の「防音済住宅の経年変化に関する実態調査報告」を解説と資料のページに載せました。

@航空会社が暫定平行滑走路共用後の遅れで申し入れ
 成田空港に乗り入れている航空会社60社でつくる「新東京国際空港航空会社運営協議会(AOC)」は暫定平行滑走路供用開始後に遅れが激しくなったとして国土交通省と空港公団に対して「遅れ解消のための検討グループ」を設置するように申し入れました。申し入れでは遅れの原因として(1)空域が狭く、着陸ルートが限られる、(2)暫定平行滑走路の誘導路が1本しかなく、狭いために待たされる、などをあげています。遅れの平均は4000m滑走路で6分、暫定平行滑走路で4分増えているとのことです。滑走路とターミナル間の移動時間は平均で4000m滑走路では11分、暫定平行滑走路では31分になるそうです。
【コメント】空域が狭いのは今に始まったことではありません。とすると、検討会のねらいは「九十九里浜から利根川までは直進上昇・直進降下をしなければならない。」とした地元との約束を見直させ、自分たちの都合の良い飛行コースで自由に飛び、着陸間隔を縮める事にあると思われます。これは、騒音地域を広げることになり、周辺地域の住民としては認めるわけにはいきませんね。

@徳島県の太田知事が空港拡張の推進を表明
 徳島県の太田知事は徳島空港の滑走路延長問題に関して、昨日開かれた県議会の議長・幹事長会議に出席し、「空港拡張は必要であり、国において積極的に推進してもらい、県の行う周辺整備事業も基本的には現計画通り事業の推進に努める。」と述べました。これは、知事の公約に反することになり、今後、波紋を広げることになりそうです。(5月20日と6月16日の出来事を参照)

@欧州の航空会社が9月11日の米国路線を大幅に削減
 ヨーロッパの航空会社では米同時多発テロの1周年に当たる9月11日の米国路線が大幅に削減されるようです。これは、旅行者が警戒感を抱き、需要が大幅に落ち込む見込みからとのことです。すでに、ブリティシュ・エアウエイズでは米国路線で24便を欠航にすると発表しています。


*8月2日

@昨夜の雷雨で14便が今日に出発を延ばす
 昨日、関東南部をおそった激しい雷雨のために成田空港では旅客便3便と貨物便11便が昨日の出発を見合わせました。出発は今日以降になります。到着便に影響はありませんでした。また、落雷による外部電源の切断により、ターミナルの照明や滑走路の誘導灯が一時消えました。

@成田市観光協会が成田ー小松線を全日空に要請
 成田市観光協会などは6番目の国内線として成田ー小松線を全日空に要望しています。小松市は成田に比較的近く観光需要も見込めるとしています。全日空は「市場動向を見て対処したい。」としています。成田市観光協会ではキャンペーンフライトとしてチャーター機による、今月30日から来月1日までの2泊3日の「加賀100万石・2泊3日の旅」を計画し参加者を募集しています。

@羽田空港再拡張で新航路を提案・国土交通省
 国土交通省は今日開かれた羽田空港再拡張による新海運航路検討会で羽田空港と海面処分場の間に、長さ7Km・幅600m〜700mの新航路を法律で設ける提案を行いました。参加した海運関係者は「基本的には良い案だが、指定航路が長すぎて自由度が少ない。出入り口を指定したら、後はもう少し余裕を持たしてほしい。」と言う意見が出ました。今後、シュミレーションで検討を行うことになっています。

@福島県が中国と韓国の旅行業者に客1人3000円を補助へ
 福島県の観光交流課は今年の12月初めから来年2月末までに中国と韓国からの客1人に対して旅行業者に3000円を補助することになりました。予算は約350万円になります。「将来、福島を国際観光地にするため、知名度を上げるため。」としています。スキーと温泉を目玉にしたいとのことです。


*8月1日

@成田空港ー都内に定額タクシーが運行始める
 今日から成田空港と都内を結ぶ定額タクシーが運行を始めました。(昨年9月9日の出来事を参照)都内を成田空港に近いところから4つのゾーンに分けて運賃を設定しています。一番近いゾーンでは中型が定額15000円になります。この料金は渋滞などに巻き込まれても変わりません。これで、安心してタクシーを利用できるようになり、利用者が増えるのではないかと期待されています。

@国土交通省がTCASの指示を優先するように通達
 国土交通省は昨日、昨年1月の日本航空機同士のニアミス事故の報告を受けて、改善策をまとめました。それによりますと、管制官の指示と衝突警報装置(TCAS)の指示が違った場合、TCASの指示(RA)に従うようにマニュアルに明記しています。また、(1)管制官レーダーの性能向上を図る、(2)管制官の訓練監督官の資格要件を定める、(3)今秋にも航空会社とタイアップしてシートベルトの常時着用をキャンペーンする、などを対策として打ち出しています。

@スカイネットアジア航空が宮崎ー羽田間の運航を開始
 3番目の新規参入となるスカイネットアジア航空が今日から宮崎ー羽田線の運航を始めました。大手3社よりも約3割安い21000円の片道運賃で対抗します。1日5往復の運航となります。

@エアニッポンが佐賀ー大阪線を11月から増便へ
 
エアニッポンは昨日、従来1日1往復だった佐賀ー大阪線を11月から1日2便に増便すると発表しました。代わりに搭乗率の低い佐賀ー名古屋線を廃止することも明らかにしました。

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