2003年4月の出来事

*4月30日

@クレジット生カード5300枚を持ち込みのマレーシア人逮捕
 千葉県警と東京税関成田支署は16日、航空貨物としてクレジットカードの生カードを日本に持ち込もうとしたマレーシア国籍のマレーシア航空職員と関連会社の職員の2人を大麻取締法違反で逮捕しました。この荷物の受け取り先に指定されていた成田市内のホテルを家宅捜索したところ、大麻が出てきたものです。近く密輸事件としても起訴することにしています。5300枚はクレジットカード持ち込みとしては過去最高で、またしても、マレーシア航空関連で、大がかりな密輸組織が絡んでいるものと見ています。

@成田空港手荷物爆発事件の容疑者が無罪を主張
 28日、1985年6月に成田空港で起きたカナダ太平洋航空機の手荷物爆発事件で逮捕された容疑者の初公判がカナダ・バンクーバーの最高裁判所で開かれました。2人の容疑者は何れも無罪を主張しました。この爆発では6人が死傷しました。

@全日空の3月期損益が283億円の赤字
 全日空が今日発表した2003年3月期連結純損益は283億円の赤字になったそうです。前期は95億円の赤字で、2月24日に発表した予測では350億円の赤字でしたので、赤字幅は縮小したことになります。

@ドイツ・フランクフルトの2空港が明暗分ける
 ドイツのフランクフルトにある2つの空港の1〜3月の乗客数が29日発表されましたが、格安航空会社が使用するフランクフルト・ハーン空港は前期比で2.4倍増と急増しました。一方、大手が使うフランクフルト国際空港は0.5%の微増でした。来期についてもハーン空港は急増としているのに対し、国際空港は減になるだろうとしています。


*4月29日

@成田空港の貨物が初めて200万トン越える
 まえにも「2002年度の成田空港における貨物取扱量が200万トンを越える見込み。」と書きましたが、空港公団は昨日、正式な数字を発表し、203万149トンだったそうです。200万トンを越えたのは開港以来初めてになります。2001年度より40万トン増えました。

@関西国際空港の昨年度発着回数が11%減に
 関西国際空港会社が昨日明かにしたところでは2002年度の発着回数は10万8000回になり前年度比で11%減になりました。これで、2年連続前年度割れとなり、開港した年を除いて過去最悪の水準になりました。旅客数も1691万人と10%減になりました。

@外務省が中国全土に渡航注意勧告
 外務省は今まで重症急性呼吸器症候群(SARS) 流行地として渡航延期勧告を出していた広東省・香港・北京に加え中国全土に渡航注意勧告を出しました。中国国内で感染が広がっていること、5月1日からの連休で国内の移動が激しくなること、地方の医療体制が十分でないことなどをあげています。また、北京の日本大使館は北京にいる日本人留学生3000人に対し、一時帰国するようにうながしました。これは、北京の大学で閉鎖措置が取られるところが出ていることから、帰国したくても出来ない状況が懸念されるためです。


*4月28日

@成田市長に小林功氏・広域合併には反対
 昨日行われた成田市長選で新人の小林功氏が当選しました。小林氏は選挙中から前市長が進めていた11市町村の合併については「あまりにも地域が広すぎるし、時間が十分でなく拙速だ。」と反対してきました。当選後、小林氏は合併問題について「合併は将来の街づくりを考える中で、市民の理解を得ながら進めたい」と述べるにとどまりました。しかし、これにより、千葉県が進めてきた成田空港による恩恵の公平化と騒音問題などの克服を目指す広域合併は難しくなりました。

@日航Gが航空貨物用ポリフィルムの再生利用システム開発
 日本航空グループの日航財団研究開発センターは成田空港で使われる航空貨物輸送用のポリフィルム約1000トンを回収再生して成田空港で使うシステムを開発しました。これにより、成田空港で使われる航空貨物用のポリフィルムや機内客室用ゴミ袋として年間260トンが再生ポリフィルムで置き換えられることになります。実際の再生処理は海外で行われ海上輸送でコストの低減をはかります。これにより、資源の有効利用とポリフィルムの処理費用が削減できることになります。このシステムは当面、成田空港で運用されるそうですが、順次、国内の各空港にも拡大するとのことです。


*4月27日

@成田空港で密輸防止キャンペーン
 25日の朝、東京税関成田支署は成田空港ターミナルで毎年ゴールデンウイーク前に行っている密輸防止キャンペーンを行いました。密輸防止のチラシとティッシュを配り、女性職員が「麻薬や拳銃の密輸を防止するためには、皆様のご協力が必要です。不審な物や人を見かけたらご一報を。」と呼びかけました。

@エアインディアがSARSで同乗拒否の操縦士を停職処分
 インドのエアインディアは25日、重症急性呼吸器症候群(SARS) の流行地に指定されている国と地域に10日間よりも前に運航した管理職パイロットとの同乗を拒否したパイロット12名を停職処分にしたと発表しました。これは、組合員パイロットが重症急性呼吸器症候群(SARS) の流行地への勤務を拒否したために管理職パイロットで運航しましたが、組合側は潜伏期間の10日間を過ぎたと言う証明書がなければ一緒に勤務しないと言う方針を出し、同乗を拒否したパイロットを処分したものです。


*4月26日

@米軍機が宮古空港に強行着陸
 今日午前、アメリカ海軍普天間基地所属の輸送用ヘリコプター6機と給油機1機が宮古空港に強行着陸しました。アメリカ軍は23日に沖縄県に対し使用申請書を提出していましたが、県は民間機の安全運航への懸念から使用の自粛を求めていました。アメリカ軍は日米地位協定を盾に強行着陸したものです。これらのヘリはフィリピンで行われる合同演習に参加するための飛行とのことでした。伊志嶺平良市長は「軍用機が宮古の玄関に土足で踏み込んだ。」と怒りをあらわにしました。また、県は知事公室長談話で「宮古空港が使用されたことは遺憾である。根本的解決は日米地位協定第5条の見直しが必要と考えている。」としています。空港周辺では反対する住民100人以上が抗議行動を行いました。

@日本航空システムが7月1日から国内線を11%値上げ
 日本航空システムは昨日、7月1日から国内線片道普通運賃を11%値上げすると発表しました。これは、公正取引委員会がイラク戦争や重症急性呼吸器症候群(SARS) を「急激な経済環境の変化に当たる。」と値上げを容認する姿勢に転換したためです。値上げ額は平均約2600円になるそうですが、該当するのは全利用者の10%程度になり、これによる増収効果は70億円程度とのことです。全日空も追随するものと見られます。

@スカイマークが徳島ー羽田・青森ー羽田線に参入
 スカイマークは昨日から全日空の撤退の後を受けて、徳島ー羽田線と青森ー羽田線に参入しました。両線とも通常運賃は21000円としますが、ゴールデンウイークを除く5月一杯は15000円にするそうです。また、49日前に予約すると9800円になりますが、この場合、予約後の変更は出来ないそうです。徳島ー羽田線は1日2往復、青森ー羽田線は1日6往復するそうです。

@全日空が国内線全機に除細動器を装備
 全日空は昨日、YS11型機を除く国内線全機に「自動体外除細動器(AED)」を装備したと発表しました。国内線では初めてのようです。国際線では日本航空が全機に装備していますが、全日空も6月末までには国際線全機に装備するそうです。

@アメリカン航空の客室乗務員組合が合意し破綻回避へ
 アメリカン航空の客室乗務員組合は会社側と新しいリストラ案で合意しました。これにより、主要3労組がこの案を承認したことになり、心配された経営破綻を再び回避できたことになります。

@欧州連合(EU)が航空会社支援へ
 
欧州連合(EU)はイラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) による乗客減に苦しむ航空会社を支援するため、空港発着枠の使用義務を緩和することになりました。これは、発着枠を一定の割合で維持することを義務づけたものですが、この所の減便により、この義務を果たせない航空会社が出てきたことによるものです。

@中国がエアバス社から30機を購入
 エアバス社が明らかにしたところでは中国との間で、A330型機を4機・A320型機を26機納入する契約が成立したとのことです。


*4月25日

空港公団のページに「成田空港運用状況(2003年3月分、2002年度総計)」「イラク戦争・SARSの影響による減収および対策 」「成田空港アクセス交通実態調査の結果(速報)」が載りました。

@成田空港鉄道アクセスで京成がJRを抜く
 24日に空港公団が発表した「成田空港アクセス交通実態調査」によりますと、出発客の成田空港へのアクセスは自動車が56%、鉄道が40%になりました。この内、鉄道ではJRが3%下がり20%を割り込み、一方、京成電鉄は2%上がり20%を突破しました。この結果、京成がJRを逆転しました。この調査は、開港以来隔年で空港公団が実施しているもので、今年は3月7日に成田空港利用者全てを対象に実施し約44800人から回答を得ました。なお、利用者全体では出発客が44%、空港従事者が36%、送迎・商用者が19%になっています。空港従事者では自動車が4%下がり57%になりましたが、この内、路線バスの利用者が増えているそうです。詳しくは上記の空港公団ホームページを見てください。

@パリ・ドゴール空港で日本人荷物からの窃盗で27人逮捕
 パリのシャルル・ドゴール空港で日本人の荷物からお金や貴金属などを盗んでいた荷物取り扱い係27人が逮捕されたそうです。この1年間で被害者は1200人に上り、異常に多い盗難に内偵が続けられていました。この窃盗グループは見張りを立てて貴重品が入っていそうな日本人の荷物を勘で探して盗んでいたそうです。

@アメリカン航空の会長が辞任
 経営破綻の瀬戸際に来ているアメリカン航空は役員に対する厚遇問題で揺れていますが、会長兼最高経営責任者のカーティー氏が辞任しました。主要労組がこの問題の責任追及で会長の辞任を要求していました。日本時間で今日の午前10時現在、パイロット組合と地上職組合は賃金の削減期間を短縮した新しいリストラ案に合意していますが、客室乗務員組合は態度を明らかにしていません。アメリカン航空は資金繰りが切迫しており緊張が高まっているそうです。

@WHOがトロントからの感染を確認
 世界保健機関(WHO)はカナダ・トロントからフィリピン・アメリカ合衆国・オーストラリアの3国に重傷急性呼吸器症候群(SARS)が“輸出”されたことが確認されたと発表しました。潜伏期間が過ぎる3週間の間、トロントから他の地域に移動しないよう勧告しています。これに対して、トロント市長は反発しているそうです。日本でもトロントへのツアーが中止になったり、宿泊地をトロント以外に移すツアーが出ているとのことです。

@官民合同の小型旅客機開発に富士重工も参加へ
 三菱重工が中心になって開発を進める官民合同の小型ジェット旅客機の開発に富士重工も参加することになりました。富士重工は開発費の約10%を負担することになります。この旅客機は30人乗りの小型旅客機で複合材の使用などで燃費効率を高め操縦計器もデジタル化するそうです。


*4月24日

@成田空港でサーモグラフィーの試験運用開始
 厚生労働省成田空港検疫所は今日から第2ターミナルの検疫ブース前で、重傷急性呼吸器症候群(SARS)が流行している広州・香港・北京からの帰国者を対象としたサーモグラフィーを使った体温測定の試験運用を始めました。歩いている帰国客の体温を読みとり、体温が38度以上の人には事情を聞くことになります。

@空港公団が減収対策を明らかに・3月実績の伸び率は暫定後最悪に
 空港公団は今日、3月の輸送実績と4月の見込みを明らかにし、減収対策を発表しました。3月の輸送実績は国際線旅客数が前年同月比1%増の約230万人、国内線旅客数が同36%増の約9万人、発着回数が同37%となりましたが、伸び率は昨年4月以来の最低になりました。また、4月の見込みは3月よりも落ち込むことが予想され、このために、通常100億円の収入が15億円、最悪の場合は30億円減収となる見込みとのことです。このため、施設整備や補修工事の先送り・管理コストの削減などで経費を90億円削減するとしています。また、黒野総裁は14人の役員が給与の10〜3%を自主的に返納する考えを明らかにしました。

@羽田の発着枠を1日14便増へ
 国土交通省は昨日、7月18日より羽田空港の発着枠を1日14便増やすことを明らかにしました。管制システムの効率化で可能になったとのことです。増えた発着枠は新規参入に配分する予定で今のところエア・ドゥとスカイネット・アジアが希望を出しています。スカイネット・アジアは熊本ー羽田線を8月1日から1日5往復運航する申し出を国土交通省に行いました。余った発着枠があった場合は暫定的に日本航空システムや全日空に割り当てることになります。

@関西国際空港の4月減収が10億円の見込み
 関西国際空港会社が昨日明らかにした4月の輸送実績によりますと便数が前年同月比で3.2%減、旅客数で同37%減になる見込みとのことです。このため、収入が同10%の減収になる見込みで約10億円になるとのことです。


*4月23日

@旅券・搭乗券なしでハワイに行った男性を起訴
 3月2日にパスポートも搭乗券も持たずにハワイに行き入国を拒否され送還された男性が昨日起訴されました。起訴状によりますとこの男性は金がなくなりハワイの親戚に助けてもらおうと思ったとしています。当日、期限切れのパスポートしか持っていなかったため、成田空港の検問所で入ることを拒否されましたが、空港内に入り込み、第一ターミナルの職員用入り口から制限区域に入り、これも、職員用のドアから搭乗口に入り込み、ノースウエスト航空機に乗り込んだそうです。職員用入り口には警備員がいましたが、チェックを免れたようです。
【コメント】成田空港の警備もけっこうずさんなようです。また、ノースウエスト航空も乗客の人数を数えているはずなのですが、どうして発見できなかったのでしょうか。不思議です。

@日本航空・ベトナム航空との共同運航を減便へ
 日本航空は昨日、重傷急性呼吸器症候群(SARS)の影響で乗客が減っているためベトナム航空との共同運航便を減便すると発表しました。成田ーホーチミン線は5月12日〜6月29日まで現行の週3便を2.5便へ、成田ーハノイ線を4月27日〜6月28日まで現行の週4便から3便にします。その他、成田ーバンコク線も週21便から14便に減便するそうです。

@全日空の3月国際線が前年同月比7%減に
 全日空が今日発表した3月の旅客輸送実績によりますと、国際線は前年同月比7%減の29万6772人、国内線は同3.2%増の435万人となったそうです。


*4月22日

@成田空港を経由した比国女性がSARSで死亡か?
 
フィリピンの保健相は昨日、マニラで14日に死亡した女性が重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染していた可能性が高い、と発表しました。この女性は感染地であるカナダ・トロントの老人養護施設で働いていましたが、一時帰国したものです。3日にトロントを出発し、4日に成田で日本航空機に乗り換え、帰国後に発病しました。この女性の同僚の母親が感染していたそうです。
【コメント】もし、日本に重症急性呼吸器症候群(SARS)が入り込むとすれば、成田空港からの可能性が大いと思われます。空港内の体制整備はもちろんですが、周辺の地域にも広がらないような対策をお願いしたいものです。下水などを通してウイルスが周辺に出てくることはないのか、航空機からの汚水漏れでウイルスをまき散らしながら離着陸することがないのか、非常に心配です。

@日本航空システムがさらなる減便を発表
 
日本航空システムは今日、5月からの新たな減便を発表しました。この内、成田空港関係では成田ー香港線を週14便から7便に、成田ー広州線を週4便から3便に減便するそうです。

@日航と全日空が25日から国際線エコノミー運賃を値上げ
 日本航空と全日空は今日、25日から国際線のエコノミーを対象とした正規割引運賃を値上げすると発表しました。原油の高騰による燃料費の増加を理由に挙げています。

@アメリカン航空の労組が再投票の構え
 人件費の削減に同意したアメリカン航空の主要3労組の内、客室乗務員組合と地上職組合は先週承認した削減案に対する再投票を実施する構えを見せています。これは、先の投票結果が判明した直後に会社幹部が特別賞与などの厚遇を受けていたことが明らかになり、これに対する組合員の反発が強まっているためです。この動向によっては一端収まった破産法申請の動きが流動的になることも考えられます。

@サウスウエスト航空が48回連続の黒字に
 アメリカの格安航空会社で知られるサウスウエスト航空が発表した1〜3月期決算によりますと前年同期比で14.3%増の黒字経常になりました。これにより、48・四半期連続の黒字になります。他の航空会社が赤字続きの中、驚異的な実績です。

@スカイネット・アジアが1ヶ月早く30万人を達成
 昨年の10月に宮崎ー羽田線に新規参入したスカイネット・アジア航空が昨日、搭乗者数30万人を達成しました。これは、予定よりも1ヶ月早い達成になります。3月の搭乗率は85.3%だったそうです。

@「高知・龍馬空港」を求める署名を知事に提出
 高知空港の愛称を「高知・龍馬空港」にする事を求める署名が約64000人分になり、橋本高知県知事に提出されました。主催者は坂本龍馬の誕生日の11月15日からこの愛称が使えるよう目指しているとのことです。


*4月21日

@静岡県知事が強制収用の手続きを始める
 石川静岡県知事は今日までに、静岡空港の用地でまだ買収交渉が難航している4haについて、強制収用の手続きにはいることを明らかにしました。5月の連休明けに手続きに必要な土地の測量を開始する予定です。買収は2004年度中に終わらせる予定ですが、用地内の4戸との話し合いが難航しています。事業開始から10年を迎えて国の事業再評価時期に当たり、用地の確保を何としてでも終わらせたいという焦りがあるものと思われます。


*4月20日

@成田行きの貨物便が新千歳に緊急着陸
 今日午前10時55分、アンカレッジ発成田行きユナイテッド・パーセル・サービス6880便・B-767型機がエンジン故障で新千歳空港に緊急着陸しました。同機は太平洋上を飛行中の午前10時頃、左側エンジンの油圧が低下し、右側エンジンだけで飛行を続けて新千歳空港に無事着陸しました。着陸後の点検で左側エンジンにオイル漏れが見つかりました。

@全日空がさらなる減便を発表
 全日空は18日、4月8日から減便している成田ー香港線を5月15日まで延長すると発表しました。同社は4月8日から成田ーシンガポール線の機材を座席数の少ない機材に変更しています。なお、関西国際空港ーシンガポール線を5月7日から運休するそうです。

@日本航空が成田ーアンカレッジ直行便を運航
 日本航空は減便により機材が余る事への対策の一つとして成田空港とアンカレッジの直行便を6月28日から8月1日間に計8便運航すると発表しました。B-747を使ってアラスカの自然を満喫できるツアーを企画するとのことです。

@静岡空港需要予測に反論
 静岡空港の建設に反対する「静岡空港・建設中止の会」は18日、「県空港需要等検討委員会」が発表した需要予測について「意図的に、採算を確保する事を前提に条件をいじった結果であり、納得できない。」とする批判を発表しました。なお、詳しい内容は「静岡空港・建設中止の会」のホームページに出ています。

@広島県知事が米軍ヘリの低空飛行訓練に抗議
 14日から16日にかけて広島県三次市や庄原市などで午後9時以降にヘリコプターの轟音が響き渡り苦情が相次いだ問題で広島県知事は米軍に対して情報の開示と抗議を行いました。これに対して、在日米軍は轟音の原因が米軍の大型ヘリコプターによる夜間低空訓練であると回答しましたが、「どこの所属基地のヘリであるかは言えない。」と答えました。
【コメント】これって、朝鮮半島での作戦行動を想定した訓練ではないでしょうね。いよいよ、きな臭くなってきました・・・。

@ルフトハンザがワークシェアリングを導入
 ルフトハンザ航空は15日から地上職員を対象にワークシェアリングを導入しました。パイロットや客室乗務員についてもワークシェアリングを導入のために、近く労組との交渉にはいるとしています。今回は1人当たりの週労働時間を1.5時間短縮し、週36時間にします。米同時多発テロの時もワークシェアリングを導入しました。

@BAがロンドンーバクダット線を10月から再開予定
 ブリティシュ・エアウエイズ(BA)はロンドンーバクダット線を10月から再開する意向を明らかにしました。週3便の運航を予定するそうです。ブリティシュ・エアウエイズ(BA)の同路線の再開は13年ぶりになります。


*4月18日

@都合により、明日の更新が出来ません。悪しからず。

空港公団のページに「次世代空港システム技術研究組合の設立について」が載っていました。

@暫定平行滑走路が満1年を迎えました
 暫定平行滑走路が昨日で満1年になりました。現在は1日約130便の離発着で、国際線の発着枠はほぼ満杯になっています。この1年で、心配された短い滑走路・ゆがんだ誘導路の心配が現実のものとなる“事故”(国土交通省は事故ではないと言っていますが。)が起きてしまいました。幸い、乗客にけが人が出る事はありませんでしたが。

@鹿児島ー羽田線の乗客が前年比15%増
 鹿児島ー羽田線の2002年度乗客が前年度比で15%増の約242万人になったことが明かになりました。これは、スカイマークの乗り入れによって、片道33000円だった大手の普通運賃が2万円台に下がったことが大きく影響しているとのことです。


*4月17日

@GWの利用者は前年比31%減に・成田空港
 空港公団が今日発表したところでは、今年のゴールデンウイークの成田空港を使った発着旅客は53万5000人と前の年に比べて31%減になる見込みとのことです。これは、昨年に比べて休みが取りにくい曜日の関係とイラク戦争・重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響とのことです。出発のピークは今月26日、到着のピークは5月5日になるとのことです。

@成田空港周辺の経済特区が認められる
 千葉県が申請していた成田空港周辺と市川市原木地区を国際物流の効率化と物流産業の集積化を図る「国際空港特区」が国によって15日に認められました。

@羽田空港4本目の滑走路が管制塔から見えない
 今日の読売新聞によりますと、国土交通省が計画している羽田空港再拡張事業で計画されている4本目の滑走路がこのままでは使えないとのことです。理由はこの滑走路が管制塔から4Kmも離れており、高さ72mの管制塔から見ると滑走路にいるのか誘導路にいるのか見分けがつかないためのようです。このため、国土交通省は民間にシュミレーションを依頼していますが、解決策として(1)現在よりも高い管制塔を別の場所に造るか、(2)4本目の滑走路の近くに2つ目の管制塔を造るか、(3)空港面探索レーダー(ASDE)やテレビモニターを設置して変則的な運用をするかになるそうですが、管制塔を2つにすると混乱する可能性があり安全上問題ですし、レーダーやテレビで管制するのは天候が悪いときなどの特殊な場合で、「目視で確認できない空港など、聞いたことがない。」と言う関係者もいます。このままでは滑走路が完成しても使えない状態が起こり、国土交通省では早急に対策を検討するとしているそうです。

@全日空が関空ー羽田に臨時便を運航
 全日空は5月18日から31日まで、関西国際空港ー羽田空港線に臨時便を運航することを明らかにしました。これは、各社が大阪空港ー羽田空港線に力を入れて、関西国際空港ー羽田空港線に7時間の空白時間帯が生まれる問題に対処したものです。(3月6日の出来事参照)関西国際空港発が午前9時50分、羽田空港発が午後5時50分になります。

@日本航空が客室乗務員の短期休職者を募集
 日本航空は経費削減のため客室乗務員の短期休職者を募集することになりました。この期間は無給になります。この制度は「リフレッシュ休暇措置」と名付けられ今までにも実施されたことがあります。とりあえず5月分として50人から60人程度を募集し、今日までに申し出ることになっています。

@WHOが「SARSウイルス」と命名
 世界保健機関(WHO)は16日、重症急性呼吸器症候群(SARS) の原因をコロナウイルスの新種と断定し、このウイルスを「SARSウイルス」と命名したと発表しました。

@アメリカン航空が当面の破綻を回避
 アメリカン航空の客室乗務員組合は再投票で会社側の経費削減案を承認することになりました。これにより、破産法の適用申請はせず、当面は自主再建を目指すことになりました。


*4月16日

@芝山町住民が4町村合併で住民発議の署名運動
 山武郡芝山町の住民7人が市町村合併特例法による住民発議の署名運動を15日から始めました。これによりますと、山武郡芝山町・横芝町・蓮沼村・香取郡多古町の4町村による「合併協議会」の設置を求めています。5月15日までの1ヶ月間に139人以上の有権者の署名を集めれば他の3町村長に設置要求を議会に諮る義務が生じることになります。趣意書では「合併で約45000人の『成田空港市』(仮称)が出来、空港活力で自主・自立の地域づくりを進め、騒音対策にも長期的に取り組む。」としています。

@今日からたまプラーザ駅ー成田空港直通バスが運行
 京成電鉄・小田急バス・東急バスの3社は今日から、成田空港と東急田園都市線「たまプラーザ駅」を結ぶ直通バスの運行を始めました。これは、今まだあった小田急線「新百合ヶ丘駅」と成田空港を結ぶ直通バスを「たまプラーザ駅」経由としたものです。所要時間は125分、片道2800円になります。また、この路線は今までの1日8往復から12往復に増便になります。予約が必要とのことです。

@アメリカン航空の客室乗務員労組が削減案を否決・再投票へ
 昨日書いた、アメリカン航空の削減案を巡る労組の投票ですが、3労組の内、客室乗務員組合は削減案を否決しましたが、会社の破綻を恐れる組合幹部は「一部の組合員に情報が行き渡らなかった。」として、再投票を実施することを決定しました。


*4月15日

@「第30回騒音対策委員会の報告」を開設と資料のページに載せました。

@成田空港の生鮮食料品の輸入が2.4%増
 東京税関成田支署などの発表によりますと、昨年成田空港で輸入された生鮮食料品は15万8300トンになり、前年比2.4%増となりました。価格ベースでも同0.7%増と3年ぶりのプラスになりました。内訳は魚介類が8万5700トンで同5.4%増になり、肉類も豚肉が船舶から航空機輸送にシフトした関係で同30.6%増の大幅な伸びになりました。

@日本航空がエンジン故障で羽田に緊急着陸
 昨日の午後9時50分頃、青森県三沢市上空を飛行中の新千歳発羽田行き日本航空540便・B-777型機で右エンジンの排ガス温度が異常に上昇したことを示す警報ランプが点灯しました。同機はこのエンジンを止めてエンジン1基で飛行を続け、11時頃羽田空港に緊急着陸を行い、無事着陸しました。

@アメリカン航空が破産法申請にそなえた融資をほぼ確保
 経営難が続くアメリカン航空は連邦破産法11条の適用申請に備え、当面の運転資金となる15億ドルの融資の確保にほぼ成功した模様です。アメリカン航空は主要3労組の経費削減に同意が得られなければ破産法を申請することを表明しています。3労組はこの削減案を承認するかどうかの投票を行っており、アメリカ中部時間15日午前11頃結果が判明することになっています。

@レキオス航空が来年5〜7月の就航を目指す
 沖縄ー羽田線への新規参入を目指すレキオス航空は昨日株主総会を開きました。社長は「来年5月〜7月に就航を目指したい。その為に、資本金を沖縄以外にも視野を広げて内外の企業からも提供してもらえるようにしたい。」と述べました。また、国土交通省への航空運送事業許可申請は今日、一端取り下げることも明らかにしました。しかし、機材リース契約の違約金の没収や従業員の全員解雇に対して謝罪はしましたが、責任を明確にすることはなかったようです。


*4月14日

@香港・広州便は乗務員の現地宿泊を回避
 国内の航空会社は重症急性呼吸器症候群(SARS) 対策として、流行地の香港や広州への便に限って乗務員の現地宿泊を回避する方策を講じています。全日空では客室乗務員は帰りの便も乗務して航空機の外に出ないようにしています。パイロットは連続勤務が認められていませんのでもう一組のクルーを客席に同乗させてきて、帰りの便の操縦をさせる措置を取っています。

@「飛行機」と言う言葉は森鴎外の訳からか?
 12日の朝日新聞によりますと、航空史家の村岡正明さんは日本航空協会の季刊誌「航空と文化」に「飛行機」という言葉は森鴎外が1901年3月1日付の「小倉日記」に書いたのが初出ではないか、として森鴎外の訳で生まれた言葉の可能性が高いと論じているようです。なお、1901年はライト兄弟が初飛行をする2年前になります。
 ところで、歌人として有名な石川啄木が「飛行機」と言う詩を書いているのをご存じですか。1911年の作ですが今読んでも少しも古く感じないのが不思議です。以下にその詩を載せておきます。

 
飛行機
                   1911.6.27.TOKYO

 見よ、今日も、かの蒼空に
 飛行機の高く飛べるを。

 給仕づとめの少年が
 たまに非番の日曜日、
 肺病やみの母とたった二人の家にゐて、
 ひとりせっせとリイダアの独学をする眼の疲れ・・・

 見よ、今日も、かの蒼空に
 飛行機の高く飛べるを。


*4月13日

@「花と緑の農芸財団」交流拠点を開設
 昨日、「花と緑の農芸財団」が交流拠点として建設していた「和(にぎわ)い処」のお披露目が行われました。この交流拠点は芝山公園脇に山武郡成東町の武家屋敷を移築したものです。同財団は1986年3月に空港反対闘争で地域が分裂していた頃、争いではなく花を通じて平和を広めようと設立されたものです。

@SARSの原因はコロナウイルスが濃厚に
 オランダ・エラスムス大学の研究チームは重症急性呼吸器症候群(SARS) の患者から採取したコロナウイルスをサルに接種したところ、このサルの血液から感染したことを示す抗体が見つかったと発表しました。これにより、重症急性呼吸器症候群(SARS) の原因が風邪などを引き起こすコロナウイルスの新種である可能性が濃くなりました。

@小松市長が昼休みの飛行制限緩和への不服審査を棄却
 石川県・小松市長は3人の市民が市の昼休み飛行制限緩和は違法である、と2月13日に訴えた不服審査請求に対し、昨日、この訴えを棄却しました。理由として、市が行った同意処分は個人に対する行政上の処分性がないもので、行政不服審査の対象とはならないとしています。


*4月12日

@日本航空システムGが成田空港に貨物業務の新会社設立へ
 
日本航空グループは東京カーゴ・シティ・ターミナルが9月に解散するのを受けて、今月中に成田空港内に航空貨物の地上取り扱い業務を行う、全額出資の新会社「成田ロジスティック・ターミナル」を設立することになりました。8月中にも業務を始めることにしています。

@普天間爆音訴訟団が404名に
 沖縄の普天間基地の騒音に悩む住民が起こした普天間基地爆音訴訟団は14日に新たに204名が追加提訴することを明らかにしました。これで、訴訟団は404名になります。

@着陸時に操縦席に客室乗務員を入れた機長に20日間の業務停止
 国土交通省は昨日、1月に、着陸する際操縦席に客室乗務員を同席させたエアニッポンの機長に対して業務停止20日間の行政処分を言い渡しました。また、機長に対して注意しなかったとして副操縦士に文書で警告しました。

@次世代超音速旅客機の実験を中止に・文科省
 文部科学省は昨日、2005年度以降に計画されていたジェット実験機による超音速飛行実験を中止すると発表しました。この実験は東京ーニューヨーク間を3時間で結ぶ次世代超音速旅客機の国際共同開発に向けたもので、中止されることにより次世代超音速旅客機への開発参加を断念することになります。

@米上下両院協議会が航空業界支援に35億ドルの出資で合意
 アメリカの上下両院協議会は11日、イラン戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) で深刻な打撃を受けている航空業界を支援するために、イラク戦費をまかなう補正予算に35億ドルを盛り込むことで合意しました。この内、24億ドルは安全対策コストの政府負担金になります。春季の休会前の可決を目指すことにしています。


*4月11日

@新貨物上屋4棟が14日から供用開始
 空港公団が天浪の北側貨物地区に建設していた新しい4棟の貨物上屋がこのほど完成し14日から供用開始になります。日本航空と全日空が2棟づつ空港公団から賃借して使うことになっています。これにより、貨物の取扱量が年間約6万トン増えることになります。なお、空港公団は南側にも新しい貨物地区を建設中で6棟の上屋を作っていますが、この内、2棟は今年の夏にも供用を開始する予定です。

@乗員のSARS感染で対策検討へ・国土交通省と厚生労働省
 扇国土交通大臣と坂口厚生労働大臣は今日の閣議前に会談し、航空機の乗員が重症急性呼吸器症候群(SARS) に感染した場合の乗客などの取り扱いをどのようにするか両省で検討することで一致しました。

@ベトナム航空が7月3日から福岡ーホーチミン線を就航へ
 ベトナム航空の副社長は7月3日から福岡ーホーチミン線を開設することを明らかにしました。週3便で所要時間は5時間とのことです。

@コンコルドを10月で運航停止に
 ブリティシュ・エアウエイズ(BA)とエールフランスは昨日、今年の10月で全てのコンコルドの運航を停止すると発表しました。老朽化して運航経費がかさむ事が原因とのことです。ところが、この発表を受けて予約が殺到しているとのことです。また、ヴァージン航空はブリティシュ・エアウエイズ(BA)のコンコルドを買い取る意向を表明しましたが、ブリティシュ・エアウエイズ(BA)側は博物館に寄付する予定と売却する予定はないとのことです。


*4月10日

@成田空港の3月旅客実績が前年同月比2%減に
 空港公団が昨日発表した3月の旅客実績は前年同月比2%減になったそうです。昨年3月は暫定平行滑走路が供用開始されていませんでした。それに比べてもこれだけ減ったと言うことは深刻な状況です。イラク開戦後は10〜12%減になり、これに、重症急性呼吸器症候群(SARS) が追い打ちをかけています。便数減もあり、空港公団の収入が大幅に落ち込むことは間違いありません。周辺対策交付金も便数減で減ることになります。

@中核派の拠点130カ所を一斉家宅捜索
 千葉県警などは今日、昨年8月に起こった千葉市緑区の成田新高速鉄道監査役宅への放火テロ事件に関して、中核派の活動拠点33都道府県・約130カ所に対して一斉家宅捜索を行いました。

@成田を経由した中華航空乗務員がSARSに感染か
 台湾の衛生当局は今日、中華航空の台湾人女性乗務員が成田から台北に戻った後、重症急性呼吸器症候群(SARS) に感染している疑いが極めて強い、と発表しました。この乗務員は3月27日に台北から成田に来て、30日に体調不良を訴えてましたが、31日に成田からハワイ行きの中華航空118便に乗務し、4月1日に中華航空117便で成田空港に戻ってきました。2日に38度の高熱で医師の診断を受けて、3日に中華航空117便に隔離されて台北に戻ったそうです。

@全日空が小型機をB-737型機に集約する事に
 全日空は昨日、2005年度までに小型機をボーイング社のB-737型機に集約することを明らかにしました。全日空は現在エアバスA320型機も運用していますが、順次退役させるとのことです。この措置によって、整備費用などで60億円が削減できるとのことです。B-737型機は45機を導入する計画です。

@国産初の小型機用エンジン開発を石川島播磨重工中心に
 石川島播磨重工は昨日、国産初の小型旅客機用ジェットエンジン開発を三菱重工・川崎重工と共同で行うことを明らかにしました。出資比率は石川島播磨重工が50%、三菱重工と川崎重工が10〜15%となる見込みです。このエンジンは50人乗りの国産小型旅客機用に開発されるものです。2009年度の実用化を目指し、本体費用や燃料費・整備費などで運用費用を従来のエンジンより15%程度引き下げることにしています。環境にも配慮することになっています。


*4月9日

@アメリカン航空が成田ーロス線の開設を来春に延期
 アメリカン航空は昨日までに、6月に開設を予定していた成田ーロサンゼルス線の開設を来春まで延期することを明らかにしました。この路線の開設は本来、今年4月の予定でしたが、2月末に6月開設に延期すると発表していました。イラク戦争などで開設しても採算がとれないと再度の延期に踏み切ったものです。

@「便数が本来の3分の1にも」とキャセイ航空CEO
 キャセイ航空のCEOは社内報の中で、「イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) のために、最悪の状況を迎えている。今は減便は25%程だが、影響は長引き便数を本来の3分の1にすることも覚悟しなくてはならない。」と述べているそうです。


*4月8日

@25日から出発遅れの国際線を深夜羽田空港で受け入れへ
 国土交通省は今日、出発が遅れて成田空港の運用時間に間に合わないため、翌日の出発に延ばしていた国際線を羽田空港に着陸させる措置を25日から実施すると発表しました。ただし、遅延の理由は出発地の天候不良・機材の整備・急病人の発生など不可抗力なものに限るとしています。現在でも成田空港の天候が悪化した場合は羽田空港で受け入れており、年間60機程度あります。国土交通省によりますと、この措置による羽田空港の深夜の利用は年間約60便程度と見られるそうです。

@南三里塚とさくらの丘を結ぶ遊歩道が完成
 南三里塚の桜川住宅地区と「さくらの丘」を結ぶ遊歩道が4日から使えるようになりました。これは空港公団が整備を進めていたもので全長930m、この内、760mは木チップを敷き詰めた遊歩道となります。詳しくは空港公団のページに出ています。なお、「さくらの丘」は最近終わった木村拓也主演の人気ドラマのロケ地として知られています。

@日本航空システムが国際線をさらに減便へ
 日本航空システムは今日、イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響によって、国際線をさらに減便すると発表しました。成田空港関係では今月14日〜23日までの香港線を週24便から7便へ、24日〜30日までの香港線を週28便から7便に減便し、ホノルル線もさらに減便します。また、週3便のチューリッヒ線を当分の間運休します。

@日本エアコミューター機が引き返す
 6日午前8時45分頃、指宿市上空を飛行中だった鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター071便・YS11型機の発電器に不具合が生じたため、同機は鹿児島空港に引き返し、9時10分に無事着陸しました。

@空港整備法改正案が衆議院で可決
 今日開かれた衆議院本会議で空港整備法改正案が賛成多数で可決され、参議院に送られました。この改正案は地方空港で計器着陸装置(ILS)などの無線装置の整備をする場合の用地取得などにかかる地元負担を現行の45%〜50%から60%に引き上げるものです。


*4月7日

@航空関係労組がSARSで運航見合わせを申し入れ
 航空関係労組の日本乗員組合連絡会議・航空労組連絡会・航空安全推進連絡会議の3団体は7日までに連名で厚生労働省・国土交通省・定期航空協会に対して、重症急性呼吸器症候群(SARS) に関連して世界保健機関(WHO)が渡航延期勧告を出している地域への運航を当分の間見合わせるよう申し入れを行いました。


*4月6日

@成田空港のSARS対策は成田日赤病院が中心
 共同通信の報道によりますと、重症急性呼吸器症候群(SARS)に対する成田空港の体制は次のようになっているようです。機上で疑わしい患者が発生した場合は到着後直ちに検疫・医療チームが機内に入り患者は生物フィルター付きの救急車で成田日赤病院に搬送されます。成田日赤病院では特別の入口から陰圧空調室に入りそこで治療が始まります。陰圧にするのは空気がそのまま外部に拡散するのを防ぐためです。この部屋は空調や汚水処理が他の部屋からは別系統で独立しており生物フィルターや殺菌がほどこされます。同乗した乗客ですが、患者が機外に出るまでは機内に待機させられ、帰宅後も追跡調査の対象になります。特に、患者から半径2m以内の座席にいた人は体温測定や通院が指示されます。患者が黙って機外に出て疑いが判明した場合は成田空港内の隔離室に隔離され、搬送車の到着を待ちます。この部屋の空調は生物フィルターをつけてあります。
【コメント】体制は万全のようですが、問題はベット数が少ないことのようです。成田空港内の隔離室にはベッドが1つしかありません。成田日赤病院もベット数は数個だったと思います。

@福岡発香港行きの航空機にSARSの可能性ある人が搭乗か
 台湾の中央通信が昨日伝えたところによりますと、先月28日に福岡から台北経由で香港に向かったキャセイ航空511便に重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染した疑いのある男性乗客がいたそうです。


*4月5日

@成田空港発香港行き定員390人に35人
 今朝、成田空港から香港に向かった日本航空のジャンボ機は定員390人に対して乗客は35人しかいなかったそうです。日本航空システムでは感染の恐れのある地域に向かう便には医療用のマスクを用意し、希望者全員に配布することになりました。また、おしぼりも使い捨てに替えるとのことです。さらに、客室乗務員はマスクをかけて業務を行います。

@東京海上がSARSを海外旅行保険の対象に
 東京海上火災と日動火災海上は昨日、重症急性呼吸器症候群(SARS)を通常の海外旅行保険の対象とすると発表しました。通常の海外旅行保険では帰国から72時間以降の発症は補償されませんが、重症急性呼吸器症候群(SARS)は潜伏期間が2〜10日と長いために補償されない可能性があったものです。


*4月4日

@国土交通省が航空・旅行業界への支援策検討へ
 今日の閣議後、国土交通扇大臣は記者会見し、イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS)で深刻な打撃を受けている航空会社と旅行業界に対して政府系金融機関による融資を検討するように提案したことを明らかにしました。


*4月3日

@成田空港周辺ホテルが青息吐息
 今日の読売新聞によりますと、成田空港周辺のホテルがイラク戦争の影響でキャンセルが多数出ているそうです。ヒルトン成田では6月までの分で800室がキャンセルになったそうです。全日空ホテルでも4月の予約数が10%も減っているそうです。各ホテルともお客の確保にあの手この手を工夫しているようで、通常の半額以下の部屋を用意したり、整備工場見学を組み込んだ宿泊ツアーを用意したりしています。一般的に各ホテルとも国内旅行向けの企画を急遽考えているようです。

@SARS疑われる日本人が14人・政府は渡航延期を勧告
 政府は今日、重症急性呼吸器症候群(SARS) が流行している香港と広東省方面への渡航を出来るだけ延期するようにとする勧告を発表しました。また、重症急性呼吸器症候群(SARS) を法定伝染病に指定したと発表しました。そして、現在まで重症急性呼吸器症候群(SARS) に感染した疑いのある日本人が11人、感染した可能性のある日本人が3人いることを明らかにしました。しかし、患者が見つかったと言う報告は受けていないとしています。

@洋上脚下げは共生委員会の成果?
 先月31日の朝日新聞に「成田空港地域共生委員会」が発足満8年を迎えたことについて代表委員である山本雄二郎氏へのインタビューを載せていました。その中で、山本氏は共生委員会の成果として「ある程度の成果が出た8年だったと思う。例えば航空機からの落下物対策。(途中略)今では空港の手前の太平洋上で車輪を出すようにしたため大幅に減った。」と述べています。しかし、これは、少し違うのではないかと思います。落下物が大幅に減ったのは平成3年からで(「落下物事故とは」のページを見てください)、共生委員会が発足する4年前からではないでしょうか。太平洋での脚下げも昭和55年に本会が指摘して、平成元年から脚下げ率の調査が実施されています。ただ、当時の運輸省と空港公団が本気で洋上脚下げの調査を実施し航空会社を指導し始めたのは共生委員会が課題として取り上げてからと思います。


*4月2日

@成田発の航空機でSARS騒ぎ・感染はなし
 1日アメリカ・カリフォルニア州のサンノゼ空港に到着した成田空港発のアメリカン航空128便で複数の乗客が高熱やせきの症状を訴え、重症急性呼吸器症候群(SARS) に感染した疑いで治療を受けましたが、結局、感染はしていませんでした。これらの客は香港から成田を経てサンノゼに到着しました。

@WHOが香港と広東省への渡航延期を勧告
 世界保健機関(WHO)は昨日、重症急性呼吸器症候群(SARS) の流行で患者が多発している香港と中国・広東省への渡航を当面延期するように、と言う勧告を発表しました。

@パスポートなしでハワイに行った男性を逮捕
 千葉県警新東京国際空港署などは昨日、3月2日にパスポートも搭乗券も持たずに成田空港からハワイに行った男性を逮捕しました。強制送還された当初は任意で事情を聞きましたが、出国記録がないこととノースウエスト航空機に搭乗したことが確認されたとして入管難民法の不正出国の容疑が固まったとして逮捕したものです。

@千葉県が成田空港周辺を「国際空港特区」として申請
 千葉県は昨日、国が経済の規制を緩和する「構造改革特区」の申請を始めたのに伴い、成田空港周辺と市川市原木地区を国際物流の効率化と物流産業の集積化を図る「国際空港特区」として申請しました。

@エア・ドゥの3月搭乗率が82.6%
 昨日発表された新千歳ー羽田線の各社別の搭乗率によりますと、エア・ドゥが前年同月比5.2%増の82.6%でトップでした。2位は日本航空で79.2%、3位は全日空の72.6%、4位は日本エアシステムの61.6%でした。

@エアカナダが破産法を申請・運航は継続
 世界11位の航空会社・エアカナダは昨日、破産法を申請し倒産しました。負債は1兆円に達するものと見られています。エアカナダはカナダ最大の航空会社で、このような大きな航空会社の倒産はイラク開戦後初めてになります。

@厳しいアメリカン航空の人件費削減
 破産法の申請を免れるため合意したパイロット組合との協定ではパイロットの20%を削減し、残ったパイロットの賃金も初年度で23%減額・それ以後も17%減額するという厳しい内容になっているようです。


*4月1日

@3月のアクセス数は12887回でした。今後もよろしくお願いいたします。

@国土交通省が地方空港の政策評価書発表
 国土交通省は今日、「地方空港の一部で需要予測を大きく下回っている。」とする政策評価書を発表しました。ただ、その要因についてはふれていません。今後の対策として(1)地方空港の整備は既存空港の活用に重点を移す、(2)小型機により地域航空ネットワークの展開を促進する、(3)ネットワーク拡充のため、羽田空港再拡張事業推進する、としています。

@レキオス航空が全従業員を解雇・事業計画は白紙に
 沖縄ー羽田線に新規参入を目指していたレキオス航空は昨日付けで全従業員約100名を解雇しました。資金調達のめどが立たずに事業計画は白紙に戻ります。社長は「今一度原点に戻り、就航を目指したい。」としています。解雇された従業員に衝撃が広がっています。

@キューバ航空機がハイジャック
 現地時間の31日夜、キューバ南西部のフベントゥ島発ハバナ行きキューバ航空のアントノフ24型機が手榴弾で武装した男性にハイジャックされました。男はアメリカに行くよう要求していますが、燃料不足でハバナのホセ・マルティ国際空港に着陸し待機しています。

@アメリカン航空の破産は当面回避へ
 経営破綻が心配されていたアメリカン航空は3つの労働組合が人件費の削減に応じたため、破産法の申請を当面見送り経営再建に取り組むようです。人件費の削減などで運賃を下げて、格安航空会社に対抗するそうです。

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