*6月30日
@空港公団が和解の方針へ転換・東峰神社立木伐採訴訟
空港公団が暫定平行滑走路運用の邪魔になると2001年6月に暫定平行滑走路南端にある東峰神社の立木を伐採したことに対し、地区住民が損害賠償と立木の原状回復を求めた訴訟に対し、空港公団はこれまでの全面的に争う立場から話し合いによる解決を求める姿勢に転換する方針を固めました。今日行われる第7回の口頭弁論で表明する予定です。これは、黒野総裁が暫定平行滑走路の供用に関して謝罪の手紙を出して話し合いを求めたことをふまえての措置のようです。
【コメント】話し合い解決と言っても立木を原状回復すれば航空法上問題があるはずですので、結局、賠償金の上積みになると思うのですが、原告側がこれを認めるでしょうか?
@全日空がB-737-700型機を45機発注
全日空は今日、ボーイング社と142人乗りの新型旅客機B-737-700型機を45機発注する契約を結んだと発表しました。金額は明かにしませんでしたが、約2000億円程度になると思われます。2005年から順次納入されるとのことで2011年に45機の引き渡しを終える予定です。この旅客機は燃費が従来機よりも10%改善されており、地方路線で運用することにより経費の削減をはかるとのことです。
*6月29日
@福井県知事が福井空港の拡張計画断念を表明
福井県の西川知事は27日に開かれた県議会の席上、現在凍結となっている福井空港の拡張計画を断念することを正式に表明しました。知事は「今後、空港を取り巻く情勢が大きく転換するには相当な時間がかかり、空港問題を不安定な状態に置くことは県政にとっても好ましくない。」と述べました。この問題は前知事が2001年9月に凍結すると表明していました。この計画を巡っては地元住民に賛成・反対の亀裂を生じさせて対立が続いていました。
@県民の会が監査請求・静岡空港
「空港はいらない静岡県民の会」の会員ら約500人は27日、「県民を無視して空港建設を一方的に押し進めてきたことは、地方自治法に違反する。」として、静岡空港建設の認定申請に伴って支出した費用の返還を求める住民監査請求を県監査委員会に提出しました。
@「エアロスペース2004」が来年10月6日から開催
日本で最大の航空・宇宙関係の博覧会になる「エアロスペース2004」が来年10月6日から10日まで横浜の「パシフィコ横浜」で開催されるそうです。まだ、詳しいことは載っていませんが、ホームページはここです。
*6月28日
@今日の夕方、アクセス数が40万回を越えました。ご愛読を感謝いたします。
@空港公団がサービス向上で全職員にメルマガを発行
空港公団は25日から空港利用者に対する職員のサービス意識向上を目的としたメールマガジンを全職員約1000名を対象に発行することになりました。今後、2ヶ月に1回の割合で配信するそうです。第1号で黒野総裁は「私たちは自分の仕事の先に常にお客様がいることを忘れてはならない」と述べているそうです。
【コメント】空港利用者に対するサービス向上に努力することは大変良いことと思います。同時に、空港公団職員の方々には騒音下に多くの住民が暮らしていることも忘れてもらっては困ります。
@成田空港から京浜地域への定額タクシー運行始まる
成田空港から横浜・川崎など京浜地域への定額タクシーの運行が昨日から始まりました。千葉県内のタクシー事業者10社が運行します。40台が確保されており、予約は不要とのことです。料金は中型で川崎市内20000円、横浜市内22000円、横須賀・三浦市内31000円で高速料金は別料金になるそうです。
@「東京上空ルートも受け入れざるを得ない。」石原知事
東京都の石原知事は昨日の記者会見で羽田空港再拡張後の飛行コースについて、「何もかも千葉県にかぶせるわけには行かない。東京上空ルートを受け入れざるを得ない。横田空域の管制が日本側に返還されれば左旋回も可能になり、大阪や福岡への飛行時間も15分ほど短縮できる。」と述べました。しかし、飛行コースになる地域との調整は難航すると見られています。
@沖縄県が新石垣空港の2004年度事業着手を見送り
沖縄県の稲嶺知事は昨日の県議会で今夏の来年度予算概算要求の要望に新石垣空港建設事業の着手を盛り込まないことを表明しました。これは空港基本計画の策定や環境影響評価手続きや地権者の同意取り付けなどの条件が間に合わないためとのことです。今後、2005年度事業着手を目指して準備を進めていくとのことです。なお、27日現在で地権者461人の内、同意したのは23人とのことです。
@日航システムと全日空が来月1日から国内線普通運賃を11%値上げ
前にも書きましたが、重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響などで経営が悪化している日本航空システムと全日空は来月1日より国内線の普通運賃を11%値上げします。国内線普通運賃は国内線運賃全体の約1割に過ぎませんが、当日予約など使い勝手の良い運賃になります。
@中国南方航空が仙台ー長春線を8月3日から1ヶ月間再開へ
中国南方航空は重症急性呼吸器症候群(SARS) のため5月11日から運休していた仙台ー長春線を8月3日からとりあえず1ヶ月間再開すると発表しました。週2便の運航になります。9月以降の運航については現在検討中とのことです。
*6月27日
@空港公団のページに「佐原の大祭夏祭り・山車ミニチュア展示のお知らせ 」、「SARSによる成田空港への影響 」、「成田空港運用状況(平成15年5月分)」が載っていました。
@堂本知事が「軍事利用しない」との約束を確認
昨日開かれた千葉県議会で一般質問に立った共産党の丸山慎一議員は成田空港の軍事利用問題を取り上げました。丸山議員は「国会で有事関連法案が成立したが、成田空港には『軍事利用はしない。』と言う約束があり、政府に対し軍事利用は認められない旨を申し入れるべきだ。」と質しました。これに対して堂本知事は「緊急事態に対する法制化は必要と思っている。」とした上で、「成田空港については1972年に地域住民との間で『軍事利用はしない。』と言う取り決めが行われており、軍事利用はないものと認識している。このことは守られると思っている。」と答えましたが、政府に対する申し入れについては「その必要は認めない。」と拒否しました。
【コメント】知事の言う「地域住民との取り決め」というのは1972年4月15日付の国と日本山妙法寺との間で取り交わされた『取極書』と、1972年9月20日付けの本会と空港公団総裁との間で取り交わされた『航空機公害に関する交渉覚書』を指すものと思われます。
@空港公団の4〜6月分減収は78億円に
空港公団の黒野総裁は昨日の記者会見で、イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) による航空需要の落ち込みにより、4〜6月分の空港公団の減収が約78億円に上ることを明らかにしました。これは当初見込み約406億円の19%に当たります。主な減収は国際線着陸料の約29億円、旅客サービス施設使用料の約24億円、給油施設使用料の約11億円などとなっています。
【コメント】この影響による周辺自治体への周辺対策交付金はどのくらい減ることになるのでしょうか。心配です。空港内の企業には救済措置が実施されましたが、周辺自治体への救済措置はないのでしょうか。騒音は少し軽くなったとはいえ、周辺自治体が周辺対策に出すお金は減らすわけにはいかない思うのですが。
@大韓航空がA380型機を5機発注
少し古くなりますが、18日にエアバス社は大韓航空から次世代超大型機A380型機5機を受注したと発表しました。また、大韓航空はオプションで3機を発注したとのことです。大韓航空ではA380型機を成田経由の北米線でも使用する予定とのことです。
*6月26日
@「SARSの影響は底を打った。」と総裁
空港公団の黒野総裁は今日の記者会見で、「SARSによる旅客の減少は底を打ったと思う。いつ頃までに回復するかは分からないが、最悪の状態は脱した。」と述べました。空港公団の統計によりますと今月の1日から21日までの出国者は前年同期比36%減になり、5月の43%減に比べて回復してきているそうです。また、6月の収入は約30億5000万円の減収になる見込みとのことです。この内、3億円は空港内企業への減免措置によるものとのことです。
@スカイライナーが来月19日からほぼ全便成田に停車へ
京成電鉄は来月19日からスカイライナーのほぼ全便を京成成田に停車させることになりました。これは、空港利用者だけでなく、新勝寺などへの観光客にも利用してもらうための措置です。この停車による日暮里・上野と成田空港駅の所用時間は現在と変わらないとのことです。
@反対同盟北原派が北側延伸反対で集会
反対同盟北原派は22日、暫定平行滑走路の北側への延伸に反対する緊急集会を空港近くで開きました。参加者は県警の調べで約65人とのことです。
@成田空港対策協議会が北側延伸容認へ
成田市内の主要36企業で構成する成田空港対策協議会は20日、定時総会を開きました。この総会で用地問題が解決しない場合、暫定平行滑走路をさらに北側に延伸して2500mにする事もやむを得ないとする見解を承認しました。また、完全民営化後の対応として株式の保有や共生委員会の存続、協議会のメンバーを周辺地域にも拡げていくことなども提案し了承されました。
@千葉県議会の羽田騒音を分散に関する意見書を国土交通省に提出
千葉県の堂本知事と県議会の代表は20日、国土交通省を訪れて18日の県議会で採択された羽田空港再拡張後の騒音分散をする飛行コースを設定するように求める意見書を国土交通省副大臣に提出しました。
@千葉県知事が横田空域の返還を求める立場を表明
堂本千葉県知事は18日に開会した県議会の挨拶で、羽田空港再拡張後の騒音の分担について「米軍横田基地空域の日本側への返還にまで踏み込む必要があるのではないか。」と述べ、横田空域の返還を求めていく考えを表明しました。
@全日空が成田ー北京、成田ー大連線の減便を解除へ
全日空は24日、世界保健機関(WHO)が北京などへの重症急性呼吸器症候群(SARS) による渡航延期勧告を解除したことを受けて来月11日から減便していた成田ー北京線と成田ー大連線を復活させると発表しました。成田ー北京線は週7便から14便へ、成田ー大連線は週3便から6便になります。また、機材を小型化していた成田ーシンガポール線も機材を大型機に戻すとのことです。
@名古屋空港近くの春日井市長が国土交通省を批判
名古屋空港に離発着する航空機の騒音被害を被っている愛知県春日井市の鵜飼市長は国土交通省が先月28日の会合で中部国際空港開港後の対応について(1)騒音に対する補償の打ち切り、(2)現在無償貸与している国有地の返還か買い取りを求める、としたことについて「国が移転補償で買い取った土地を荒れたままには出来ないので、有効利用として市が公園やバスケットコートや家庭菜園として使わしてもらっているが、これを、いきなり『返せ』だの『買い取れ』とは何事か。いままで、騒音を我慢してきた周辺地域の苦労を考えたことがあるのか。」と厳しく批判しました。
@松本空港活性化で知事と市長がすれ違い
17日に開かれたシンポジュウム「まったなし!松本空港」に出席した田中知事と有賀市長の考え方に温度差がありました。活性化に対して知事は「運用時間など現行の状態でどのように活性化するかを考えるべき。」としたの対して、市長は「運用時間の延長や路線の多角化などを行って活性化すべき。」としていました。特に、運用時間について知事は「地元の人たちが運用時間の延長を認めるだろうか。」としたの対し、市長は「空港の存続にかかわるときだからこそ、知事と市長が頭を下げれば認めてくれる。」としていました。
@全国の国際線発着空港で体温測定続ける方針・厚生労働省
厚生労働省は25日、国際線が発着する全国の空港で当面は重症急性呼吸器症候群(SARS) 関係で利用客の体温測定を引き続き実施する方針を明らかにしました。
@日本エアシステム機のタイヤがパンク・制御装置に不具合
25日午前10時頃、羽田発大分行き日本エアシステム331便・A300型機が大分空港に着陸した際、主脚のタイヤ1本がパンクしました。乗員・乗客に怪我はありませんでした。点検したところ、ブレーキの動きを制御するコンピューターに不具合があり、このために、タイヤがロックされて摩擦でパンクしたものと見られます。
@ノースウエスト航空機が緊急着陸
20日午後2時30分頃、関西国際空港発デトロイト行きノースウエスト航空のB-474型機で離陸直後に第4エンジンの排気温度が規定以上に上昇したため、同機は15分後に関西国際空港に緊急着陸しました。乗員・乗客に怪我はありませんでした。
@神戸空港島が公開される
23日、神戸空港の建設予定地で海上から姿をあらわした空港島が公開されました。空港島は全体では272haありますが、現在、姿をあらわしているのは約3分の1の85haになっています。
@関西国際空港会社の新体制始動
昨日開かれた関西国際空港会社の株主総会と取締役会で松下電器副社長の村山氏が社長に選任されました。取締役会後の記者会見で新社長は「上ものは我々が努力するが、下ものまでは、きつい。」と述べ、空港島建設などは国土交通省が主導で行うべきと言う考え方を明らかにしました。
@乗客自動識別システムの実験を一時取りやめ
アメリカの運輸安全委員会は25日、乗客事前識別コンピュターシステム(CAPPS2)の実証実験を一時中断することを明らかにしました。このシステムは全乗客の信用記録・会社の地位・犯罪記録などを事前に照合できるシステムで、プライバシー擁護の立場からは反対が根強いシステムです。
@日本航空システム株主総会で役員報酬の総額を公開
今日行われた、日本航空システムの株主総会でこの10月からの半年分の役員報酬の総額が約1億円、監査役の報酬総額が3000万円、退職する役員の慰労金が800万円になることが明らかにされました。
@アメリカとEUが航空協定の改正で合意
アメリカとEUは25日の首脳会談で新たな航空協定を作ることで合意しました。今秋から本格的な交渉にはいることになります。
@アメリカの企業の旅客機が1ヶ月行方不明
5月下旬にアフリカのアンゴラを離陸したアメリカ企業に所属するB-727型機が現在になるも行方不明のままです。墜落した情報はありません。アメリカ中央情報局(CIA)はテロに使用される可能性もあるとして捜索しています。
*6月18日
@都合により、明日から25日まで更新できません。次の更新は26日の予定です。
@エアホンコン機が異臭で成田に引き返す
昨日の午後10時50分頃、成田発香港行きのエアホンコン209便貨物機から「操縦席で煙の臭いがするので、引き返す。」と連絡がありました。同機は11時16分に無事緊急着陸しました。同機は点検して今朝6時49分に香港に向かいました。
@クリーニング会社からユナイテッド航空の制服など盗まれる
茨城県波崎町にある全日空系のクリーニング会社からユナイテッド航空の地上職の制服など約90点が盗まれました。警察では「テロなどに使われる恐れもある。」と警戒を呼びかけています。盗難にあったのは11日の夜から12日の朝にかけてと考えられ、クリーニング済みの衣料を駐車場のトラックに積んでおいたところ、5台の荷台が荒らされ約90点がなくなっていました。
@深夜勤務問題で厚生労働省に要請
日本航空の客室乗務員の深夜勤務問題で日本航空客室乗務員組合などは昨日、厚生労働省に対して育児介護休業法に基づき日本航空を指導するよう、再度の申し入れを行いました。
@日本航空システムが地方空港のホノルル便廃止を検討へ
日本航空システムは札幌・仙台・新潟・広島の4空港とホノルルを結ぶ路線を今秋から廃止する方向で検討を始めました。現在は札幌が週6便・仙台が週4便・新潟と広島がそれぞれ週2便運航しています。日本航空システムでは「需要が減少しているため。」としているそうです。
@旅行大手が台湾ツアーを再開へ
昨日、外務省が台湾に出していた重症急性呼吸器症候群(SARS) による渡航延期勧告を解除したことを受けて、旅行業界大手は5月8日から中止していた台湾へのツアーを再開することになりました。しかし、需要がどのくらい回復するかは未知数とのことです。
*6月17日
@成田市長が「議会後に反対派農家と話し合いたい。」と表明
成田市の小林市長は昨日開かれた定例議会の一般質問に答え、「2500m平行滑走路の完成は成田空港にとっても成田市にとっても最重要課題と考えている。実際に建設するのは国と空港公団だが、地元市長として最大限の協力をしたい。その為、この定例会が終わったら東峰地区の方々とも話し合いをさせていただきたい。」と述べました。また、合併問題については、「20万人規模が適正と考えている。地域のつながりを重視したい。平成17年の期限にはこだわらない。」と答弁しました。
@伊丹市中村地区住民の75%が共同住宅への移転を希望
大阪空港(伊丹空港)の滑走路のすぐ脇の国有地である中村地区に住む在日韓国・朝鮮人の内の75%が、伊丹市が隣接地区に建設する共同住宅への移転を希望していることがアンケート調査で明らかになりました。同時に行われた住宅調査で151戸のうち83戸が老朽化の進んだ「不良住宅」であることも明らかになりました。この地区は、太平洋戦争中空港の拡張工事のために朝鮮半島から集められた人たちが、戦後もそのまま居住しているものです。国は不法占拠と見なして下水道や防音工事も対象外としてきました。このため、生活環境は劣悪なまま放置されてきました。
@三菱重工がボーイングの新型旅客機の主翼を製造へ
ボーイング社と三菱重工はボーイング社が開発中の新型旅客機B−7E7型機の主翼を三菱重工が製造納入することで合意しました。三菱重工の持っている炭素複合材加工技術が評価されたものと見られます。旅客機の主翼は操縦席の電子システムを別にすると最も重要な部分で外国の旅客機で日本企業が製造するのは初めてになります。
@エミレーツ航空がA380型機21機を含む41機を発注
エアバス社は16日、アラブ首長国連合のエミレーツ航空からエアバスA380型機21機を含むエアバス機41機を受注したと発表しました。総額1兆2000億円になるとのことです。これにより、エミレーツ航空はすでに発注している22機と、リースで借り受ける2機も含めA380型機を45機確保したことになります。
*6月16日
@日航が深夜業務免除希望者全員に・ただし、給与は5分の1
日本航空は深夜業務免除希望者を70人に絞ることについて、東京労働局から改善を指導されたことに対し、8月からは希望者全員を免除すると発表しました。しかし、深夜業務を伴わない勤務が少ないので、1人が1ヶ月に4日程度の勤務になり、基本給や乗務手当は日割り計算にするため、実質収入は一般客室乗務員に比べて5分の1程度に減る見込みとのことです。組合側は「もう少し、配慮してほしい。」と要求していますが、会社側は「給与は勤務に応じて支払われるもの。育児休業法などにも抵触しない。」と強硬です。
@ボーイング社が次期旅客機の日本分担を20%以上へ
ボーイング社は15日、2008年就航予定の新型旅客機B−7E7型機への日本企業の分担を20%以上にする予定と発表しました。このB−7E7型機は複合材などを主翼や胴体に使用するなどして燃料効率を向上させる予定です。
@エアバス社の納入は300機以上の見込み
エアバス社は15日、今年の旅客機の納入が当初見込みの300機を達成できる見込みと発表しました。今のところ、重症急性呼吸器症候群(SARS)
によるキャンセルはないそうです。また、次世代超大型旅客機A380の受注が今年中に125機に達する見込みとのことです。
*6月15日
@福井空港支出違反訴訟で県が勝訴確定
「福井空港問題を考える会」が、福井県が「財団法人福井空港周辺整備基金」に対して2億9000万円の支出を行ったのは憲法に違反するので、前知事は支出した額と同額を福井県に支払うよう求めた訴訟の判決が最高裁小法廷でありました。裁判長は判決で「憲法違反を理由に上告したが、内容は事実誤認、または、法令違反を主張するもので憲法違反には当たらない。」として上告を棄却しました。これにより、住民側の敗訴が確定しました。なお、福井空港の拡張はこの間に凍結されています。
*6月14日
@空港公団がテナント料を3ヶ月間2割減免
空港公団は昨日、重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で成田空港の利用者が減り売り上げが減少している空港内の約450事業所の建物賃貸料と営業料を6月から3ヶ月間、2割減免すると発表しました。米同時多発テロの時も減免を実施しました。
@成田空港の旅客が回復基調に
イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で落ち込んでいた成田空港の旅客が回復基調になったようです。4月は前年同月比で31%減、5月は同43%減と半分近くの落ち込みになりましたが、6月第1週(1日〜7日)は前年同期比で38%減にとどまり、今後も減少幅が小さくなり見込みとのことです。
@渡航延期勧告は北京と台湾だけに
世界保健機関(WHO)は昨日、北京を除いた中国各地の重症急性呼吸器症候群(SARS) による渡航延期勧告を解除しました。これにより、現在、渡航延期勧告が出ているのは北京と台湾全土だけになりました。これにより、重症急性呼吸器症候群(SARS)
の封じ込めは山場を越えた事になるようです。しかし、SARSウイルスは風邪のウイルスとよく似ているので今年の冬が本当の山場、とする見解もあるようです。
@国土交通省が東京上空の飛行コース設定を検討
一昨日の「第三回羽田空港の再拡張事業に関する協議会」の議論を受けて国土交通省は羽田空港再拡張が完成する2009年以降の飛行コースとして東京の上空を通過する2つの飛行コースの検討を始めました。一つはA滑走路を北に離陸して渋谷区上空を通過するコースですが、騒音の基準をクリアーするためには飛行回数を1時間に1機程度にしなければならないそうです。もう一つは、南風の悪天候時に北から江戸川区上空を900m通過してB滑走路に電波着陸誘導装置(ILS)を使って着陸するコースです。悪天候の時は現在でもこのコースを使っていますが、年間で2〜3%程度です。しかし、4本目の滑走路と同時に使用することになると、このコースの飛行回数は10倍程度になるとのことです。このコースでも騒音基準を超えないために(1)ILSの降下角度を大きくする、(2)低騒音機に限り使用する、などの対策を取らねばならないとのことです。国土交通省はこの案を来月開かれる「第四回羽田空港の再拡張事業に関する協議会」に提出するようです。
@「横田空域が開放されれば東京上空コースは可能」と都知事
石原都知事は昨日の記者会見で羽田空港再拡張後の騒音の分散問題について「横田の空域が開放されることになれば、大阪や博多などへの飛行時間が15分以上短縮される。これを生かさないと言うことはあり得ない。しかし、どういう頻度で東京の上空を通過するのかは、これからの大きな問題だ。」と述べ、騒音問題への慎重な対応が必要との見解を表明しました。
@航空労組連絡会が一人でも入れる「スカイネットワーク」を立ち上げ
航空関係の労働組合で作る航空労組連絡会は航空業界で期限付きの雇用形態や下請けの下請けなどの雇用形態が多くなっているのを受けて、一人でも入れる労働組合「スカイネットワーク」(一般労組)を立ち上げました。
@物流大手3社が中部国際空港隣接地区に物流基地建設
日本通運など物流大手3社は2005年2月の中部国際空港開港をにらんで隣接地区に物流基地を建設する見通しを明らかにしました。24時間運用の同空港に成田空港や関西国際空港の物流機能を一部シフトする予定です。トヨタグループも航空貨物の輸出入で同空港を積極的に活用する予定で、物流体系が変わる可能性も出てきました。
*6月13日
@千葉県知事が騒音の共有化を主張
昨日開かれた「第三回羽田空港の再拡張事業に関する協議会」で堂本千葉県知事は「羽田空港を再拡張し一定の国際線を持ってくることの必要性を認めるが、増える騒音を千葉県だけで負担するのではなく、騒音問題を首都圏全体で分担することが前提だ。」と主張しました。これに対し、石原都知事と松沢神奈川県知事は理解を示しました。また、これらの問題は飛行ルートが示されないと議論が出来ないとの意見が出て、7月に開催される次の協議会で国土交通省が飛行ルートを示すことになりました。なお、この席で国土交通省は昨日の出来事で書いた成田空港と羽田空港の役割分担の見直しについて説明し、基本的な理解が得られたとのことです。会議後の記者会見で堂本知事は現在の羽田空港発着便が1日約760回に及びその内、千葉県上空を全く飛行しない便は5回しかないことを明らかにしました。
【コメント】この記者会見の席上で「環境基準を達成しているのに上空を飛行させないと言うのは地域エゴではないか。」と質問した記者がいたそうです。ずいぶん、おかしな話ではないでしょうか。騒音問題などで東京都や神奈川県の上空を全くと言っていいほど飛ばない飛行コースを設定して、ほとんど全てを千葉県側に飛ばしている現状は「地域エゴ」そのものではないのでしょうか。さらに、増える分も千葉県上空を飛ばすとしたらこの「地域エゴ」の上塗りになると思いませんか。しかも、羽田空港再拡張の千葉県への経済効果は全体のたった1%しかないというのです。また、環境基準について言えば、成田空港周辺では環境基準の未達成地域が約65%あるのです。首都圏のみなさんの利用のために我慢を強いられているのは誰なのでしょうか。記者さん、もう少し勉強してください。
@空港公団のページに「特定調達物品等の平成15年度における調達の目標 」、「3平成14年度環境物品等の調達実績の概要」が載っていました。
*6月12日
@民主党が成田空港軍事利用の準備を求める
昨日開かれた参議院の成田空港会社法案の本会議質疑で質問に立った民主党議員は「有事3法案が成立した。国は成田空港を軍事利用するための準備を粛々と進めているのか。」と質しました。これに対して答弁に立った扇国土交通大臣は成田空港と名指しは避けて一般論として、「空港を利用するための準備は進めていく。」と答えたそうです。
【コメント】有事立法の成立に賛成した民主党とはいえ、ひどい質問です。成田空港については建設中から本会との覚書や周辺自治体との間でも「成田空港は軍事利用はしない。」と言う合意が出来ていることを承知で質問しているのでしょうか。今でも過密になっている成田空港の複雑空域に飛行形態の全く違う軍用機を入れれば、衝突などの事故の危険が生じることを承知しているのでしょうか。
@密輸容疑の英国人男性に懲役14年の判決
今日、5月28日の出来事で書いた合成麻薬を密輸しようとした容疑で逮捕され起訴された英国人に対する判決が千葉地裁で言い渡されました。裁判長は英国人男性が知っていて密輸しようとしたと認定し、懲役14年を求刑しました。
@国土交通省が成田と羽田の役割を見直す方針
国土交通省は今日、2009年に予定されている羽田空港再拡張を見据えて、成田空港と羽田空港の役割分担を見直す方針を固めました。羽田空港に近距離国際便を受け入れ、成田空港は長距離国際便を主とする方針です。今までは「成田空港は国際線、羽田空港は国内線」という棲み分けでしたが、今後は「成田空港は国際線を主幹とする、羽田空港は国内線を主幹とする」と言う事で、幅を持たせるとのことです。羽田空港の再拡張後は年間3万回が国際線に当てられる予定です。
@スカイマークが全席革張り座席の機材導入へ
スカイマークは今年12月をめどに全席革張りでビデオモニター付きのB-767-300型機をリースで導入すると発表しました。全265席をエコノミークラスとし、座席間隔も15cm拡げゆったりとした乗り心地にするそうです。主に、羽田ー九州間に使う予定とのことです。
*6月11日
@成田空港の検疫官が「SARS患者のいた病院に勤務」の申告を一時見逃す
先月30日午後に成田空港から入国した香港の男性医師が「SARS患者がいた病院に勤務」と申告していたにもかかわらず、検疫官がこの申告を見逃していたことが昨日分かりました。同日夜、見逃しに気づき滞在中のホテルに連絡し1日2回の検温を指示しました。この医師はすでに香港に帰国しており、SARSは発症していないとのことです。
@全日空がカルガリーにチャーター便を運航へ
全日空は昨日、カナダのカルガリーに成田空港と関西国際空港から3便のチャーター便を運航すると発表しました。成田からは8月2日と6日に運航します。ツアーは近畿日本ツーリストやHISが企画し販売するそうです。
@川崎重工がA380型機のエンジン部品を供給へ
来日しているロールスロイスの幹部は昨日、次世代超大型旅客機A380型機のエンジンとして開発している同社の「トレント9000」の中圧縮機のケースを川崎重工が供給することになったことを明らかにしました。
*6月10日
@千葉県知事が日韓シャトル便を容認する発言
千葉県の堂本知事は昨日、羽田空港を使った日韓シャトル便について、「1日4便という事なら、日韓親善もあり容認できる。しかし、将来、羽田空港再拡張で便数が大幅に増えることについては千葉県の騒音が増大することになるなら、今後の協議で意見を言わせてもらうことになる。」と述べ、千葉県上空通過について警戒感を表明しました。
@NWの職員が地上勤務への配転で提訴
ノースウエスト航空の職員で客室乗務員から地上職に配転させられた6人は昨日、配転は労働契約に違反するとして地位確認と慰謝料の支払いを求めて千葉地裁に提訴しました。6人は社内公募で1997年4月に地上職から客室乗務員として採用されました。しかし、今年2月に客室乗務員の削減計画で地上職に配置転換されました。会社側は「通常の部署移動であり、通告時期も問題はない。」と全面的に争う姿勢です。
@滑走路手前の急ブレーキで客室乗務員が肋骨を折る・福岡空港
7日午前8時半頃、福岡発関西国際空港行き日本航空322便が離陸のため滑走路に移動中滑走路手前で急ブレーキをかけました。このため、客室乗務員4名が転倒し、内、1人が肋骨を折る重傷を負いました。
@中国への渡航延期勧告を一部解除
政府は昨日、中国全土に出していた重症急性呼吸器症候群(SARS) による渡航延期勧告を一部解除しました。しかし、北京・天津・河北省・山西省・内モンゴル自治区など11地区についての解除は見送りました。従って、上海などの渡航延期勧告は解除されたことになります。
@キャセイ航空が香港ー新千歳線の運航を29日から再開
キャセイ航空は昨日、4月末から運休していた香港ー新千歳線の運航を29日から再開すると発表しました。7月は週2便で運航し、8月は週3便で運航するとのことです。
@中国南方航空がSARSワクチン開発者に生涯運賃無料に
重症急性呼吸器症候群(SARS) で大きな打撃を受けている中国南方航空は昨日、重症急性呼吸器症候群(SARS)
ワクチンの開発者に「最も高貴な乗客」の称号を与え、同社の運賃を生涯にわたって無料とすると発表しました。また、同社の機内でSARSに感染したとき入院費用など補償を受けられる保険に自動的に加入するサービスも始めるそうです。同社は5月の乗客が前年同月比で83%減となり、管理職とパイロットの賃金を50%カットするそうです。
@スカイマークの今期の決算も赤字の見込みへ
スカイマークは2003年10月期決算見込みで、当初見込みの8000万円の黒字から6億4000万円の赤字に下方修正しました。これは、2月に機体構造に亀裂が見つかり運休が115便になり、他社への振り替え費用や修理費用がかさんだためだそうです。1997年の設立以来初めての黒字が期待されていましたが、また、持ち越しになりました。
*6月9日
@2000Km以内の空港に羽田乗り入れを認める方針
国土交通省は今日、金浦空港以外でも羽田空港から2000Km以内にあり成田空港との間に定期便がない外国の空港に羽田空港乗り入れを認める方針を明らかにしました。これは国際民間航空条約(シカゴ条約)で全ての締約国への平等な開放を義務づけていることから、今回の日韓シャトル便に対しアメリカなどから反発が出ることが予想され、この批判を石垣島より近い空港間の便を「国内線」扱いに出来る制限を設けることにより回避しようとするものです。しかし、羽田空港の発着枠の問題があり、当面は羽田ー金浦間の4便にとどまり、他の空港との間では実現の見通しは立っていません。
*6月8日
@「空港公団民営化についての質問と要望と回答」に国土交通省の回答と質疑の内容を追加しました。
@千葉県がSARSで厚生労働省に緊急提言
千葉県は6日、厚生労働省に対して重症急性呼吸器症候群(SARS) についての7項目の提言を行いました。提言は(1)特定感染症指定医療機関の整備(2)相談センターの設置(3)一般医療機関への国庫補助金制度の創設(4)対策の統一的な対応(5)情報の一元化と公表(6)「伝播確認地域」からの出入国者管理(7)研究開発の推進となっています。千葉県では成田空港を抱えることから、厚生労働省に対して対策を求めたとしています。
*6月7日
@全日空が成田ー台北線の運休を8月末まで継続
全日空は昨日、重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で5月16日から実施している成田ー台北線の運休を8月末まで継続すると発表しました。一方、5月16日から週14便に増便している成田ーソウル線の増便を8月末まで継続するそうです。こちらは、搭乗率が70〜80%台と好調とのことです。
@全日空も無給休職制度を導入へ
全日空は昨日、イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で業績が悪化しているのを受けて、1ヶ月単位で最大2ヶ月連続の無給休職制度を8月から実施すると発表しました。1ヶ月当たり、30人から50人を見込むとのことです。日本航空システムでは同じような制度をすでに導入しています。
@レキオス航空が元従業員説明会
全従業員を解雇したレキオス航空(4月1日の出来事を参照)は昨日、東京で元従業員を対象とした現況説明会を実施しました。説明会には約25人が参加しました。元従業員は未払い給与の支払いなどを要求しましたが、会社側は明確な回答を行いませんでした。「レキオス航空解雇被害者の会」では強制差し押さえや訴訟も検討するとしています。
*6月6日
@米ポーラ・エア・カーゴが成田線を1便増やす
アメリカの貨物専用航空会社であるポーラ・エア・カーゴは成田ーシカゴーニューヨーク線を1便増やして週6便としました。これで、ポーラ・エア・カーゴの発着枠は満杯になりました。
@缶詰で大麻を密輸しようとしたフランス人男性を逮捕・送検
東京入管成田空港支局と新東京国際空港署は昨日までに、缶詰に乾燥大麻5.5Kgを詰めて成田空港から密輸しようとしたフランス人男性を逮捕送検したと発表しました。この男性は先月19日にスイスからの便で到着した際に持ち込もうとしたものです。果物の缶詰なのに液体が入っている様子がないことから発覚しました。缶詰での密輸の摘発は10年ぶりだそうです。
@日本航空システムが冬のボーナスを10%カットへ
日本航空システムは冬のボーナスを3月に合意した額より10%削減する意向を労働組合に提示しました。イラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS)
の影響で、今年度の赤字が430億円になる見込みとのことです。
@EUが域内の航空協定を見直して国別の発着枠を解消へ
5日開かれたEUの運輸相理事会は現在、各国別にアメリカや日本などと結んでいる航空協定をEUとして一括した航空協定に置き換える方針を打ち出しました。具体的には現在の成田ーパリ線は日本とフランスの航空協定で取り決められており、EU内で他の国がこの路線に参入することは出来ません。しかし、航空協定がEU一括のものとなれば、この路線にEU内のどの国の航空会社が参入しても取り決めの制限以内の便数であれば問題がないことになります。EU側は1ヶ月以内にアメリカとの協議を始め、日本・中国・ロシアなどとの個別協議は年内に始める予定とのことです。
@米航空大手の5月実績はSARSの影響で大幅減に
相次いで発表されたアメリカ航空会社大手の5月輸送実績によりますと、重症急性呼吸器症候群(SARS)
の影響で太平洋路線を中心に大幅に落ち込み経営に深刻な影響を与えているとのことです。太平洋路線についてみますと、前年同月比でユナイテッド航空が47%減、ノースウエスト航空が25.9%減、アメリカン航空が26.8%減、デルタ航空が22.5%減、コンチネンタル航空が28.1%減となっています。ただ航空会社の中には「ここに来て、予約は戻りつつあり6、7月は前年並に回復するだろう。」と見ているところもあります。
*6月5日
@今日、国土交通省におもむき空港公団民営化についての質問と要望を行いました。
今日の夕方、国土交通省におもむき、「空港公団民営化についての質問と要望書」を提出し、国土交通省としての考え方を聞いてきました。報告は近く載せますが、とりあえず、要望書を「資料と解説のページ」に載せておきます。
@第一ターミナルに白煙がたちこめる・到着ロビー一時閉鎖
昨日午後2時45分頃、成田空港第一ターミナル3階の機械室から出火し、第一ターミナル1階の到着ロビーに白煙がたちこめました。空港公団では到着ロビーにいた乗客や従業員を避難させ、3時35分まで第一ターミナルを閉鎖しました。火災は25分後に消し止められました。この日は3階で空調機器の点検を行っており、なんらかの原因でフィルターが加熱して発火したものです。航空機の運航には支障がなかったそうです。
@新東京国際空港署がSARSの勉強会
新東京国際空港署は3日、芝山町の高根病院診療部長で感染症専門医の菅野医師を招き重症急性呼吸器症候群(SARS)
についての学習会を行いました。75人が参加しました。菅野医師は「マスクをいつも携行してほしい。患者が発生した場合は防護スーツ・ゴーグル・手袋などで万全の装備で処理に当たってほしい。」とアドバイスしていました。
@日韓政府が羽田ー金浦にシャトル便を検討へ
日韓政府は7日に行われる日韓首脳会談の目玉の一つとして都心に近い羽田空港とソウルの中心街に近い金浦空港の間に「航空シャトル便」を開設するための本格的な検討を合意事項の一つにすることになりました。順調にいけば今年中に開設されることになりそうです。当初は1日4便で開設し、羽田空港の再拡張が完成した場合はもっと増やすことにしています。
*6月4日
@検疫官6人を採用・1日から勤務
東京入管成田空港支局では12人の増員を予定していましたが、6人を1日付で採用し勤務についているようです。採用されたのは看護師の資格を持つ女性5人、男性1人です。残る6人も早急に採用したいとのことです。
@空港内テナントが空港公団に店賃の減免を要望
重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で空港利用者が減少している影響で空港内のテナントの経営が悪化しています。飲食店・販売店・銀行・手荷物預かり所など113社はこのほど空港公団にテナント料の減免などを求める要望書を提出しました。米同時多発テロの時には2割の減免を認めた空港公団も民営化を控え、今回は「減免する考えはない。」と今のところつれない返事だそうです。
@暫定平行滑走路供用開始後保税蔵置場が70%増に
千葉経済センターがこのほど発表した調査報告書によりますと、成田空港の物流機能が大幅に拡大しているそうです。暫定平行滑走路の供用開始後(昨年4月〜今年2月)に航空機の発着回数は36.4%増、貨物取扱量は27.2%増、輸出額は6.1%増、空港内外の保税蔵置場面積は約70%増になっているそうです。
@旭川市が羽田線の着陸料を半額にする方針
旭川市は7月18日から羽田ー旭川線に参入するエア・ドゥを支援と、需要を喚起するため、羽田ー旭川線の着陸料を実質半額にする方針を固めました。6月議会で可決され次第実施することにしています。これは、日本エアシステム便にも適用されます。
@運休している国際線の再開相次ぐ
重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で需要が落ち込んだり、渡航延期勧告が出されたりして運休していたアジア方面の国際線に再開が相次いでいます。アシアナ航空の福島ーソウル線は今日から運航を再開しました。また、シンガポール航空は福岡ーシンガポール線を17日から再開すると発表しました。当面、週2便で7月1日からは週5便体制で運航するそうです。
@ブリジストンがA380型機のタイヤを納入へ
ブリジストンはエアバスが開発している次世代超大型機A380型機のタイヤを納入することで合意したと発表しました。560トンの重量で時速370Kmで離着陸するタイヤのため、新技術を取り入れたタイヤを納入するとのことです。
*6月3日
@空港公団のページに「ICAOランキング(2001年)」「 イラク戦争・SARSによる成田空港への影響 」「成田空港運用状況(平成15年4月)」が載っていました。
@空港公団が一坪共有者の一人と買収で合意
空港公団は2日までに、一坪共有地の共有者の一人と一坪共有地の買収で合意しました。この共有者は空港公団が昨年12月に「共有地分割訴訟」を起こしていた17人の共有者の一人です。これで、17人の内、買収に応じたのは3人目になります。共有者は「空港に反対しているわけではないので、裁判で争うつもりはない。」と話しているそうです。今回買収で合意した一坪共有地では共有者は後1人になりました。
@青森県が花巻空港の誘導路舗装を延期へ
青森県は昨日、花巻空港の平行誘導路の舗装工事を5年程度延期すると発表しました。しかし、滑走路本体の500m延長工事は予定通り進め2005年末の完成を目指すとのことです。この誘導路は大型機や国際チャーター便の増便に備えるものですが、需要の伸び悩みと県の財政難で延期を決めたものです。
@システムダウンのプログラム変更を4日に実施
国土交通省は去る3月1日にシステムダウンで航空機の運航を麻痺状態にした、東京航空交通管制部の「飛行計画情報処理システム」のプログラム変更を4日に行うと発表しました。今回は十分なテストを実施しているそうです。
@三菱重工などが米軍空中給油機の胴体部分などを受注
三菱重工・川崎重工・富士重工・新明和工業・日本飛行機はボーイング社からアメリカ軍空中給油機100機の胴体部分製作などを受注しました。この給油機はB-767-200ER型機を改造したものです。受注額は数百億円になるとのことです。2004年1月から順次納入を始めます。
@4月の旅行大手6社の国際旅行取扱額はほぼ半減
旅行大手6社のうち、HISを除く5社の4月分海外旅行の取扱額は前年同月比で47%減になったそうです。HISは現在集計中とのことですが、おおよそ、同30%減になりそうとのことです。各社とも5月はさらに落ち込む見込とのことです。
@フィンランド航空が関西国際空港への乗り入れを再開
フィンランド航空は今日から関西国際空港への運航を3年ぶりに再開しました。週3便の運航を行います。この所、オーロラや美しい自然が人気を呼び、北欧への需要が高まっていることに対応したとのことです。
*6月2日
@成田空港がSARS感染「疑い例」で一時緊迫
先月31日午後2時頃、成田空港から香港に出発する予定の日本人男性が高熱で空港内のクリニックで診察を受けました。この男性は数日前に香港から帰国しており、クリニックでは保健所に連絡しました。保健所では重症急性呼吸器症候群(SARS)の「疑い例」としました。この男性は感染症専用救急車で成田市内の指定病院に搬送されました。午後10時過ぎに検査の結果が陰性と出てSARSに感染したものではないという結論が出ました。しかし、空港公団ではこの男性が搬送されてから、男性の行動経路である空港内の駅からクリニックまでを消毒するなど、空港内は一時緊張に包まれました。
@密入国の手引きをしたインドネシア人を拘束
東京入管成田空港支局は2日までに、偽造旅券を使って密入国しようとしたインドネシア人の女性を手引きしたとして、在日インドネシア大使館の元警備員であるインドネシア男性の身柄を拘束しました。この男性は5月20日に成田空港から偽造旅券で入国しようとした女性に付き添い密入国を幇助したものです。
@エア・カナダがパイロット組合と経費削減で合意
経営再建中のエア・カナダは1日、パイロット組合と経費の削減計画で合意しました。これにより、全組合と合意したことになり、清算の危機を回避できることになります。ただし、正式には組合員の投票で承認されないとなりません。合意された経費削減の中には全社員4万人の内、約1万人が一時解雇されることも含まれています。
@USエアウエイズがスター・アライアンス加盟へ
スター・アライアンスの総会はアメリカ大手のUSエアウエイズの加盟を承認しました。これで、スター・アライアンス加盟は17社になります。準備があるのでUSエアウエイズの正式加盟は9〜12ヶ月後になるとのことです。スター・アライアンスに加盟している全日空の社長は共同運航を考えるとのことです。
*6月1日
@5月のアクセス数は12365回でした。これからも、よろしくお願いいたします。
@成田空港の定時出発率が向上・SARSの影響?
今日の読売新聞によりますと、成田空港jの定時出発率が向上しているそうです。国際航空運送協会(IATA)では15分以内の遅れを定時出発としていますが、日本航空の4月分は定時出発率が91.7%で昨年の平均の78.4%よりも大幅に改善されています。また、全日空でも4月分が96.3%で前年同月比で5ポイント改善しているそうです。暫定平行滑走路供用開始当初は不慣れもあって大幅な遅れが問題になりましたが、その後、整備中の滑走路を臨時の駐機場にしたり、航空会社も機内清掃の人数に弾力性を持たせたりして改善に努力をしてきました。これに加えて、重症急性呼吸器症候群(SARS)
問題で便数が減り余裕を持てたことが大きく影響しているとのことです。
@全日空機が異臭で緊急着陸
今日午前10時すぎ、羽田発福岡行き全日空245便・B-777型機が広島空港に「操縦席で何かが燃えるような臭いがする。」と緊急着陸を要請しました。同機は10時26分に無事着陸しました。同機は羽田空港を離陸した9時15分頃、機体後部左のドア付近のエアコン吹き出し口から白い煙状のものが吹き出しましたが、すぐに消えたため、そのまま飛行を続けました。しかし、操縦席で異臭がしたため緊急着陸を要請したものです。