2004年10月の出来事

*10月31日

@アヒルは鴨の仲間
 昨日の出来事で「鴨が健康なまま体内で鳥インフルエンザウイルスを増殖する」と書きましたが、家庭で飼育しているのは「アヒル」のようです。調べた所、「アヒル」は、昔、「ノガモ」を家禽化したもののようで、鴨の仲間のようです。従って、「鴨」でも間違ってはいないようですが、どちらかと言うと「家庭で飼育している」事から「アヒル」と言った方が良いようです。しかし、鴨は渡り鳥なので、鴨が健康なまま鳥インフルエンザのウイルスを体内に持っていれば、鳥インフルエンザの流行を拡げる可能性がある、という事になりますね。

@イギリス航空局が花火の規制に乗り出す
 イギリス民間航空局(CAA)は11月5日の「ガイ・フォークス・デー」を前に、花火の打ち上げ規制強化を打ち出しました。昨年はロンドンで高度170mを飛行中のエアバス機に花火が衝突し、マンチェスターでも機長が「左翼に花火があたった。」と報告しました。航空局では「花火がエンジンを直撃したり、視界を遮ったりすれば大事故につながる。」としています。近年の花火の大形化がこのような危険を生んでいるとして、打ち上げを事前に届け出て、危険な時には場所を変えるなり小型化するよう要求するとしています。


*10月30日

@北京空港で日本人留学生が暴言吐き罰金刑
 27日早朝、北京空港で持ち込み禁止の折畳式警棒を荷物に入れていた日本人留学生が注意されたのに腹を立て、職員に暴言と唾を吐きました。この留学生は空港内の派出所に連行され、日本大使館への連絡を要求し、連絡した日本大使館員からも厳重に注意されました。結局、謝罪し、謝罪文も提出し罰金刑ですみました。

@全日空の国際線が初めての黒字に
 全日空が昨日発表した9月期の中間連結決算によりますと、経常利益が前年同期の3.7倍の531億円となりました。国際線が1986年の参入以来初めての黒字になりました。中国線の好調と機材の適正化で運用収支が改善したとの事です。

@中日本エアが「エアーセントラル」に改称へ
 全日空は昨日、子会社化する事にしていた中日本エアラインサービスの出資比率を11月1日に20%から55%に引き上げる事を明らかにし、来年2月17日から「エアーセントラル」と改称すると発表しました。

@JEXが自家用免許取得者を対象にパイロット募集
 ジャルエックスプレス(JEX)は来年春からパイロットとして自家用操縦免許の保有者を対象とした募集を行う事になりました。ただし、業務用操縦免許を取得する事が条件となり、約1年かけて自費で訓練を受けて取得しなければなりません。業務用操縦免許取得には約1000万円かかります。

@鴨が鳥インフルエンザウイルスを体内で増殖か
 世界保健機関(WHO)は昨日、鳥インフルエンザが今年夏に流行した事について、ウイルスの耐熱性が向上した事によるとの分析を明らかにしました。また、アジアの家庭で放し飼いにしている鴨から鳥インフルエンザウイルスが検出され、鴨が健康な状態のまま体内でウイルスを増殖し、排泄物としてまき散らしている事が、流行の収まらない原因との見方を明らかにしました。


*10月29日

@成田国際空港株式会社のページに「成田空港運用状況(平成16年9月分)」「中間期業績見込みに関するお知らせ」「2004冬ダイヤ定期航空会社別スケジュール発着回数」が載っていました。

@関西国際空港の冬季ダイヤが過去最高に
 関西国際空港は昨日、今冬季のダイヤで国際線の1週間の離発着回数がピーク時で686回になり、過去最高になる見通しと発表しました。11月にはエジプト航空がルクソール線を、12月にはインドネシアのエアパラダイス国際航空がバリ線を、来年にはカタール航空がドーハ線を開設しアメリカン航空もダラス線を再開させるそうです。来年の中部国際空港の開港で10便が移る事になっていますが、大きな影響はないとしています。なお、成田空港は上のホームページにあるように週間発着回数が2回増えて夏季ダイヤに比べて3316回になるそうです。

@全日空機が機内減圧で緊急着陸
 今日午前11時頃、長崎発那覇行きの全日空471便・B-737型機の機内の気圧が低下し、酸素マスクが下りました。このため、同機は緊急降下し、30分後に鹿児島空港に緊急着陸しました。乗員・乗客は無事でした。

@エアコミューター機が鹿児島空港に引き返す
 今日午後0時25分頃、鹿児島発喜界島行きの日本エアコミューター3783便がエンジンに異常音が発生したために鹿児島空港に引き返し、20分後に無事着陸しました。

@タイで鳥インフルエンザ感染で少女が死亡
 タイ保健省は14歳の少女が鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染して死亡したと発表しました。タイではこれで、今年に入って12人が鳥インフルエンザの犠牲になりました。

@全日空がパイロットを2006年4月に50人採用
 全日空は昨日、2006年4月入社の大学新卒パイロットを約50人募集すると発表しました。来年4月入社人数に比べて10人多い事になります。

@IATAが国際線乗客が順調に伸びていると発表
 国際航空運送協会(IATA)は27日、今年1〜9月の世界の国際線旅客が前年同期に比べて17.7%増えており、航空貨物も同14.1%伸びていると発表しました。9月単月でも前年同月比で旅客が10.9%増、貨物が同13.6%増となっているそうです。

@デルタ航空の乗務員組合が賃金削減に暫定合意
 デルタ航空の乗務員組合は27日、賃金削減について会社側と暫定合意に達したと発表しました。組合員の投票を11月1日にも実施する予定との事です。デルタ航空は連邦破産法11条の申請をするのではないかと見られていましたが、アメリカン・エクスプレス社から6億ドルの資金調達で合意し、労組との合意が組合員に認められれば、当面、申請は見送られるのではないかと見られています。しかし、情勢は流動的なようです。


*10月28日

@昨日はコンピューターの調子がおかしく更新できませんでした。

@民営化後初の半期業績は予想を上回る経常利益
 成田国際空港株式会社が今日発表した民営化後初となる9月期単独業績予想によりますと、経常利益は186億円となり、年間計画の半分の109億円を大幅に上回るとの事です。航空需要が順調に推移した事が寄与しているとの事です。9月18日には1日の旅客が初めて10万人を超えました。黒野社長は「後期は業績の伸びがやや鈍る見通しだが、経常利益は計画値にある程度上乗せできる。」と述べました。
【コメント】やはり、好調のようです。利益再優先が効果を現しているのでしょうか。しかし、周辺住民に取って、利益が増える事はほとんど関係ないのです。これで、着陸料の引き下げに話が行くのではないでしょうか。

@成田初の日航機が窓にヒビが入り引き返す
 昨日午後1時40分頃、成田発クアラルンプール行きの日本航空723便・B-777-200型機が紀伊半島上空を飛行中、操縦席の窓ガラス1枚にヒビが入りました。このため、同機は成田空港に引き返し約1時間後に無事着陸しました。外気と機内の温度差でヒビが入ったものと見られています。

@新潟空港を24時間運用へ・支援物資運搬のため
 国土交通省は昨日、新潟県中越地震の支援物資を運ぶために当面、新潟空港を24時間運用にする事にしました。このため、管制官も16名を新潟に派遣します。

@日航と全日空が11月も臨時便を運航
 全日空は新潟ー羽田線の臨時便を11月14日まで1日4往復運航する事になりました。また、日本航空も31日まで1日3便、11月1日から7日まで1日4往復運航する事にしました。

@日本航空が国内線運賃を来年から値上げ
 日本航空は今日、国内線運賃を来年1月11日搭乗分から「燃油特別負荷運賃」として300円(離島や北海道・九州地域内300Km未満は200円)上乗せすると発表しました。公正取引委員会の了承を得て、今日、国土交通省に届けました。

@羽田空港の日航システムに不具合・最大1時間遅れ
 今朝、羽田空港の日本航空ネットワークシステムに不具合が生じました。このため、出発便23便に最大1時間の遅れが出ました。大半は8時30分頃までに復旧しました。

@中国東方航空が上海ー小松線を来月25日から運航
 中国東方航空は上海ー小松線を来月25日から運航すると発表しました。週2便で木曜日と日曜日の運航になります。機材はA320型機を使うそうです。

@関空利用宣言企業が500社を突破
 関西経済同友会の松下代表幹事は26日、関西経済界が進めている「関西国際空港利用宣言企業」が500社を突破した事を明らかにしました。松下電器産業グループの4〜9月の関西国際空港利用者は前の半期に比べて61%増加したとの事です。


*10月26日

@マレーシア航空が新Cクラス座席を成田線に投入
 マレーシア航空は新しいCクラスの座席を成田線に投入する事を明らかにしました。また、全クラスで最新型エンターテイメントシステムを提供するとの事です。

@羽田で大韓航空機が着陸を2回やり直す
 今日午前11時50分頃、金浦発羽田行きの大韓航空6707便・B-747型機が着陸しようとした所、右翼のフラップに異常が発生したとの警告が出ました。このため、同機は着陸を2回やり直し、フラップに異常がない事をパイロットが確認して、約50分後に無事着陸しました。

@日本航空機が鹿児島に引き返す
 24日午後2時27分頃、籠島発徳之島行きの日本航空3797便・MD81型機の左エンジンの油圧系統が故障し、同機は鹿児島空港に引き返し同38分に無事着陸しました。

@新潟ー羽田に7便の臨時便を月末まで運航へ
 日本航空と全日空は新幹線がストップしている新潟と東京の交通を確保するため、31日まで新潟ー羽田間に全日空が4往復・日本航空が3往復の臨時便を運航する事になりました。

@昨年のオランダでの鳥インフルエンザ感染者は千人
 オランダの国立公衆衛生環境研究所は25日までに、昨年のオランダ国内での鳥インフルエンザ感染者が1000人に達していた、との調査結果をまとめました。感染した鶏に接触した養鶏場従業員の50%が地位の抗体を持っており、その家族の59%にも抗体が見られたとの事です。ただ、オランダでの鳥インフルエンザウイルス(H7N7型)はアジアの鳥ウイルス(H5N1型)とは違っており、人に対する病原性は弱いものの人への感染は従来の想定よりも大きかった事になります。


*10月25日

@成田国際空港株式会社のページに「 CS Award 2004 Autumn 受賞者決定!」などが載っていました。

@SWRが来夏までに成田ーチューリッヒ線をディリー化
 スイス・インターナショナル航空は需要が好調な成田ーチューリッヒ線を来年の夏までに毎日運航にする方針を明らかにしました。

@ウラジオストック航空が来年も成田空港へのチャーター便
 ウラジオストック航空は好調だった成田空港へのチャーター便を来年も運航する方針を明らかにしました。

@財政審が関空二期の来年度予算計上を見送る意見書
 財政制度等審議会の財政制度分科会は今日開いた会合で、来年度予算における公共事業のあり方を協議しました。その中で、関西国際空港の二期工事について「需要の低迷が続くなか、国民の理解は得られず、施設整備費を計上すべきでない。」との見方で一致しました。来月中旬にまとめる来年度予算の建議(意見書)に盛り込むことになります。


*10月24日

@中越地震で成田空港に臨時着陸
 テレビのテロップで見ただけなのでよく分からないのですが、昨日発生した新潟県中越地震で羽田空港の滑走路点検のためでしょうか、羽田空港に着陸予定の数便の国内線が成田空港に臨時着陸したようです。

@日航と全日空が新潟に臨時便を運航
 昨日起こった中越地震で新幹線と主要道路が被害を受けて交通が乱れていますが、今日、全日空では新潟ー大阪線と新潟ー羽田線にそれぞれ1便の臨時便を運航しました。また、日本航空も新潟ー羽田線に臨時便1便を運航しました。両社とも新潟ー羽田には定期便を持っていません。両社とも、明日以降の臨時便の運航を検討しているとのことです。

@デルタ航空が今月中にも破産法申請の可能性
 ワシントンポスト紙は23日、デルタ航空が27日か28日にも連邦破産法11条の適用申請に踏み切る可能性がある、と伝えました。デルタ航空は運航乗務員組合と賃金の削減について交渉を継続していますが、これで合意が成立したとしても、申請時期が若干繰り延べになることはあるものの、申請そのものは避けられない、としています。


*10月23日

@上陸拒否のスリランカ人3人が逃走するも拘束
 20日に北京から成田空港に着いたスリランカ人3人が22日のコロンボ行きに乗り換えるためとして3日以内の「寄港地上陸許可」を申請しましたが、東京入管成田空港支局は不法入国の恐れがあるとして拒否しました。この3人は強制送還のために一時空港内のレストハウスに、航空会社が委託した警備員に付き添われて移送されましたが、この際に、警備員の目に薬品を吹きかけ逃走しました。しかし、約4時間後に現場から数百m離れたところで警察に拘束されました。

@日航機が鳥を吸い込み引き返す・山形空港
 昨日午後0時10分頃、山形発羽田行きの日本航空1256便・MD87型機が離陸直後にエンジンに鳥を吸い込み山形空港に引き返しました。同機はエンジンを整備して3時間後に再度羽田に向かって離陸しました。

@米が26日から機械読み取り式旅券を義務化
 アメリカ国土安全保障省は22日、26日からビザの取得を免除している日本を含む27ヶ国の旅行者に対し、機械読み取り式の旅券(パスポート)を義務化すると発表しました。日本人の旅券の大半は機械読み取り式になっています。機械読み取り式旅券でない場合は1回目は入国を認めます。また、来年4月25日からは機械読み取り式でない旅券の乗客を乗せた航空会社に対して罰金を科すとのことです。


*10月22日

@成田空港で昨夜・消火救難訓練を実施
 昨夜、成田空港整備地区でジャンボ機を使った大規模な消火救難訓練が実施されました。成田空港に向かっているB-747型機が火災を起こして成田空港に緊急着陸して多数の死傷者が出たという想定でした。訓練には63機関から約1000人が参加しました。消防車が出動して消火に当たり、救急隊員が機内に入り負傷者を救出・搬送しました。また、医師が遺体の身元の確認に当たりました。

@成田空港会社が関係企業に新札のパンフ配布
 成田国際空港株式会社は昨日までに、テナントなど関係する企業に対して11月1日から新札が発行されるのに対して、偽造紙幣に十分注意するように呼びかけるパンフレットを配布しました。パンフレットには新札の縮小画像や見分け方のポイントが書かれています。

@日本貨物航空が中国国際貨物航空と共同運航へ
 日本貨物航空は昨日、中国国際貨物航空と貨物便の共同運航を行うことで合意したと発表しました。31日から開始されるそうです。

@米プライマリス航空がB-7E7型機20機を購入へ
 アメリカの低コスト航空会社での参入を目指して9月に国内航空事業免許を取得したプライマリス航空は21日、ボーイング社とB-737-800型機20機とB-7E7型機20機を購入することで合意したことを明らかにしました。同社はビジネス客を対象とする低コスト会社を目指し全席をビジネスクラスとし、B-737-800型機を94席・B-7E7型機を150席とします。ロサンゼルス・サンフランシスコ・シカゴ・ニューヨークなどの大都市を結ぶ路線に参入し、来年からの運航を目指します。また、2006年に国際線への参入を目指しているそうです。


*10月21日

@第1ターミナルで店舗開店相次ぐ
 毎日新聞によりますと、成田空港第1ターミナルで民営化後店舗の開店が相次いでいるそうです。この半年間で13店舗が開店し合計170店舗になりました。先月から今月にかけても飲食店が3店舗、サービス関係が2店舗開店しました。これは、民営化後、看板・呼び込み・ポスターなどを旅客の移動を妨げない限り出来るようにしたり、店舗面積拡張などで規制を緩和した結果とのことですが、来年に予定されている航空各社の配置換えで第1ターミナルを使う旅客が増えることを見越した先行投資とも言えます。なお、第2ターミナルの店舗数は190店舗になるそうです。

@大阪空港・地元負担がないときはさらなる減便の方針
 国土交通省は昨日までに、大阪空港周辺の防音工事など環境対策費の地元負担や利用者負担を自治体や航空会社が拒否した場合、大阪空港の減便をさらに進めて騒音区域を縮小することによって環境対策費を削減する方針を固めました。12月の来年度予算案提出までに大阪府などと調整をすることにしています。

@日航・全日空が国内線運賃の値上げを検討
 日本航空と全日空は燃料高騰を理由に国内線普通運賃を値上げする方向で検討に入りました。来年1月からの実施を目指すとのことですが、日本航空は日本エアシステムとの経営統合の際の約束から公正取引委員会の了解を得なければならず、1月実施が出来るかどうか微妙です。

@スカイマークが運賃を100円値下げへ
 スカイマークは今日、燃料高騰を理由に9月1日から一律100円の値上げを行いましたが、これを、来年2月1日から元に戻すと発表しました。「固定費だった人件費の20%を業績連動とすることにより、今後の収益の見通しがついたため。」としています。

@燃料高騰が響き米大手の4社が赤字に
 このところ発表されたアメリカの大手航空会社5社の7〜9月期決算によりますと、燃料高騰が響き格安航空会社のサウスウエスト航空をのぞく4社が赤字になりました。競争の激化で燃料費の上昇分を運賃に転嫁できない状況が続いているのが原因です。


*10月20日

@共生委員会が羽田空港を視察
 成田空港地域共生委員会は昨日、委員等24名が羽田空港の12月にオープンする予定の第2旅客ターミナルや4本目の滑走路建設予定地・海域などを視察しました。その後、国土交通省と意見交換を行ったそうです。

@大阪空港の環境整備費の削減も検討
 北側国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、「大阪空港の環境整備費について地元としっかりと協議していきたい。」と述べ、ジャンボ機の就航禁止などにより騒音軽減をはかることから、環境整備費の支出項目の見直しや規模の縮小を検討する意向を示しました。

@関西国際空港の上半期旅客が3年ぶりに増加
 関西国際空港会社が発表した今年度上半期(4月〜9月)の輸送実績によりますと、旅客が前年同期比で20%増に、発着回数も同5%増になりました。旅客数が前年同期から増加したのは半期ベースで2001年前期以来3年ぶりになります。国際線は同52%増と大幅に伸びましたが、国内線は航空各社が大阪空港にシフトした影響で同22%減となりました。


*10月19日

@成田空港会社が空港出入りに生体認証導入計画
 昨日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社は社員や空港従業員などが成田空港または成田空港内の特殊施設・区域に出入りする際に提示する身分証などに替わり、生体認証(バイオメトリクス)を埋め込んだ「ICカード」を採用する方針を固めました。現在の「身分証」は約40種類もあり、顔写真を貼り替えると偽造することが比較的容易です。「ICカード」では機器にカードをかざすと顔写真がディスプレイに表示され、本人の顔と比較することが出来ます。2006年7月の導入を目指して検討を進めていくとのことです。

@国土交通省が不適切な修理で日航に厳重注意
 国土交通省が8月11日に日本航空に対して修理が不適切だったとして厳重に注意していたことが分かりました。これは、6月23日に日本航空貨物機・B-747-200型機が成田空港で点検を受けた際に胴体と主翼の接合部に取り付けられている「フェアリング」が脱落しているのが発見されました。日本航空ではアルミ板をテープやネジなどで代用補強しましたが、7月10日にアンカレッジでの点検の際に、このアルミ板が脱落しているのが発見されました。調べたところ、補強の際に整備マニュアルに定められている接着剤を使用していなかったことが判明し、7月12日に国土交通省に届け出たものです。

@全日空が成田で世界最大級エンジン組み立てを公開
 全日空は昨日、成田空港で11月から成田ー上海線に投入されるB-777-300R型機に取り付ける世界最大級エンジン・ゼネラルエレクトリック社(GE)製GE90-115の組み立てを公開しました。このエンジンは羽田空港から成田空港に陸送する際に大きすぎて分解しないと運べなかったもので、分解したエンジンを成田空港で再度組み立てたものです。エンジンは直径3.4m・全長約5mになります。

@国交省が大阪空港環境対策費の旅客負担を計画
 国土交通省は昨日、大阪空港の騒音などの環境対策費を大阪空港を利用する航空機の旅客に負担させる方向で検討していることを明らかにしました。1人当たり500円とし、関西国際空港などの施設利用料と同じように運賃とは別に利用者が払う事を検討しています。「大阪空港の騒音解消のために関西国際空港を建設した経緯があり、大阪空港をあえて利用する旅客に負担してもらう。」と言う考えのようです。

@タイで動物園のトラ23頭が死亡・鳥インフルエンザの可能性
 タイのチャトゥロン副首相は19日、バンコクの東約80Kmにある動物園でトラが14日から死に始め、現在23頭が死亡し、他の30頭も病気にかかっていると発表し、「原因は鳥インフルエンザの可能性もある。」と語りました。トラには餌として生の鶏肉を与えていたそうです。動物園は19日から閉鎖になりました。タイではヒョウの仲間も鳥インフルエンザのウイルスに感染し死亡したことが確認されています。

@米破産裁判所がUSエアの賃金21%削減を認める
 アメリカ連邦破産裁判所の判事は15日、経営再建中のUSエアウエイズから出されていた全従業員の賃金を23%削減する申請に対して、21%の削減を来年の2月15日まで認める判決を言い渡しました。

@欧州の8航空会社がアリタリアへの政府援助否認を求める書簡
 ブリティシュ・エアウエイズ(BA)・ルフトハンザ航空など欧州の8航空会社はイタリア政府がアリタリア航空に対して計画している8億ユーロに上る支援に対して、「政府による支援を禁じた欧州連合(EU)の規則に違反しているので、これを否認するように求める。」との書簡を欧州連合に提出しました。

@エアバス社がA350開発費の3分の1補助を申請へ
 エアバス社は15日、ボーイング社が開発を進めているB-7E7型機に対抗するA350型機の開発費の3分の1を各国政府が融資するように求める申請をする意向を明らかにしました。


*10月18日

@ジャンボが東京タワーの上空を飛行
 昨日、国土交通省が発表したところによりますと、先月19日の未明にタイのオリエント航空機(B-747-200型機)が東京の中心部を飛行した時に(9月19日の出来事を参照)、東京タワーの上空200mを飛行していたそうです。同機は羽田の管制官に目視による進入を申請し、許可されました。しかし、同機は通常の飛行コースよりも北に食い込み、JR総武線に沿って左に旋回して中央区から港区に入り、さらに左旋回して品川区から羽田空港に着陸しました。この時に、東京タワーに接近したとのことです。この間、7分間にわたり管制官との交信はなかったそうです。オリエント航空はパイロットが羽田空港の飛行コースに慣れていなかった事と、乗務員同士の確認が十分でなかったとして、このパイロットを乗務停止にし再訓練を受けさせるとのことです。管制官は同機のコースずれに気がついていたとのことですが、このような場合、管制官から航空機に対してそれを指摘する義務はないそうです。同機は羽田空港から乗客を乗せる予定で、この時には乗客はいなかったとのことです。
【コメント】9月19日のコメントでも書きましたが、やはり、非常に危ない状況だったようです。もし、東京タワーや近くの高層ビルに接触して墜落していたらと考えるとゾッとします。しかし、法規的な義務はないとのことですが、管制官も監視していたようですから、飛行コースずれを指摘して是正させるべきだったのではないでしょうか。「これは危ない」という認識がなかったのでしょうか。

@日航機がエンジン故障で福岡に緊急着陸
 昨日午後1時50分頃、那覇発名古屋行きの日本航空3256便・B-737型機から福岡空港に「エンジンが不調なので緊急着陸したい。」との連絡が入りました。同機は約1時間後に無事着陸しました。乗客は新幹線で名古屋に向かいました。着陸後の点検で左翼エンジンが異常高温となり部品が溶けて振動が発生したとのことです。

@米連邦裁判所がパン・アメリカン航空の業務移管に中止命令
 アメリカの連邦地方裁判所の判事は13日、パン・アメリカン航空が旅客輸送業務を同社傘下で労働組合がないボストン・メイン航空に移管する計画について、これを組合つぶしのためと判断して業務移管を認めない決定を下しました。同時に、運航乗務員・客室乗務員の就労条件を7月の状態に戻すように命じました。


*10月17日

@軍事利用反対・騒音評価方法などを運動の重点に、本会総会
 昨日、芝山町で私たち「成田空港から郷土とくらしを守る会」の総会を行いました。その中で、今年度の運動の重点課題として(1)成田空港の軍事利用に反対する事、(2)住民の被害感覚に合致した航空機騒音の評価方法を研究し、全国の人たちとも運動する事、(3)空港公団民営化後の成田国際空港株式会社の周辺対策に対する対応の変化を調査する事、などを決めました。「解説と資料のページ」に「決定された方針」をのせておきますので、読んでみて下さい。


*10月16日

@台風22号の雨水が畑に流入・会社が排水溝整備約束
 台風22号による成田空港の雨水が暫定平行滑走路南にある成田市東峰地区の農家の畑に流入し冠水してしまいました。多量の雨水が空港の排水能力を上回ってあふれたものと見られます。水は昨日現在も引かずぬかるみ状態となっています。該当する農家は成田国際空港株式会社に抗議し善処を求めました。これに対して、成田国際空港株式会社は担当者を派遣し、謝罪するとともに雨水が円滑に流れるよう排水溝の改良工事を約束しました。1991年の台風の際にも同様のことが起こりましたが、この時には当時の空港公団は責任を認めず何の対策もとらなかったそうです。

@成田行きのKLM機が新千歳空港に緊急着陸
 今日午前6時30分頃、アムステルダム発成田行きのKLMオランダ航空861便から新千歳空港に「エンジントラブルで緊急着陸したい。」との連絡が入りました。同機は約1時間後に新千歳空港に無事着陸しました。4基のエンジンの内1基にオイル漏れを知らせる表示が出たために、このエンジンを止めて飛行しました。着陸後の点検ではオイル漏れは見つからず、計器の誤動作と見られています。乗客は国内線に乗り換えて羽田空港に向かいました。

@秋田空港で日航機が尻餅
 昨日午後1時頃、羽田発秋田行きの日本航空1263便・MD11型機が着陸の際、尾部のテールスキッドを滑走路に接触させました。乗客には衝撃はありませんでした。滑走路には幅5cm・長さ8m・深さ2mmの傷が出来ていましたが、旅客機の離着陸には支障がなかったとの事です。


*10月15日

@第4サテライトにA380型機用のゲート
 成田空港で来月25日に供用が開始される第4サテライトの#43番ゲートがエアバス社の次世代超大型機A380型機に対応したゲートとなるそうです。このため、ゲートラウンジも通常の約250人対応のラウンジから大型の約500人対応のラウンジとなっているとの事です。

@カナダで貨物機が離陸に失敗し7人が死亡
 14日未明、カナダ東部のハリファックス空港でガーナのMK航空機・B-747型貨物機が離陸に失敗し、滑走路端で大破しました。この事故で乗員7人全員が死亡しました。同機は海産物を積んでスペインに向かう事になっていました。離陸滑走中にトラブルが発生したとの事です。

@秋田空港内で無線LANサービス始める
 秋田空港ターミナルビル会社は秋田空港内で高速無線構内情報通信網に無料で接続できるサービスを始めました。1階にある総合案内所など4カ所でパスワードを聞いて利用する事になります。無線LANに対応したパソコンなどがあればインターネットやメールなどが利用できます。このようなサービスは三沢空港などでも始まっており、地方空港で利用者を増やすためのサービスと位置づけられているようです。


*10月14日

@成田空港警備員の暴行認める判決
 2000年6月に入国を拒否されたチュニジア人2名に暴行を加えたとして成田空港を警備する警備会社と国とトルコ航空が訴えられた裁判で東京地裁は今日、暴行の事実を認定し警備会社に220万円を払うよう命じる判決を下しました。しかし、国とトルコ航空の責任は認めず訴えを棄却しました。

@日航機が羽田空港で立ち往生
 昨日午後7時20分頃、松山発羽田行きの日本航空1470便・B-767型機が着陸して誘導路を移動中、管制官がエンジン後方から炎が出ているのを見つけ通報しました。消防車が駆けつけましたが、火はすでに消えていました。このエンジンは着陸直後の逆噴射の時停止してしまったそうです。同機は現場で約40分立ち往生し牽引車で駐機場に移動しました。

@強制収用問題で反対派が申請断念を迫る声明
 「空港はいらない静岡県民の会」など8団体は12日、石川知事に対して強制収用法の申請を断念するよう求める声明を発表しました。

@全日空がB-7E7用エンジンにロールスロイス社を採用へ
 全日空は昨日、2008年度から導入を予定しているB-7E7型機用エンジンにロールスロイス社製エンジンを採用すると発表しました。同社がロールスロイス社のエンジンを採用するのは1995年に退役したロッキード社の航空機以来です。

@川崎重工がロールスロイス社との共同開発正式発表
 川崎重工は昨日、B-7E7型機用エンジンをロールスロイス社と共同で開発すると正式に発表しました。このエンジンは「トレント1000」と呼ばれ、川崎重工は8.5%を分担する事になります。

@名古屋空港の「航空宇宙館」が今月末で閉館
 名古屋空港ビルディングは昨日、名古屋空港にある「航空宇宙館」を」今月末で閉館すると発表しました。同館は1985年に開館しましたが、中部国際空港が開港するので閉館にするとの事です。

@ヴァージン機が爆破予告で緊急着陸
 14日朝、香港からロンドンに向かっていたヴァージンアトランティック航空機が爆破予告を受けてイギリスのスタンティッド空港に緊急着陸しましたが、無事でした。

@アメリカ・UPS航空がパイロット100人を増員へ
 アメリカの小型貨物輸送を手がけるユナイテッド・パーセル・サービス航空は13日、2005年末までに国際線パイロットを100人増員する計画を明らかにしました。これは、主に中国向けの増便に対応するためとの事です。旅客便は苦しい経営を強いられていますが、貨物便は好調で貨物専用会社は業績が伸びています。


*10月13日

@兵庫県知事が大阪空港の2種格下げを批判
 昨日記者会見した兵庫県の井戸知事は大阪空港の2種格下げ問題について、「国で議論しているのなら、はなはだ遺憾。地元の負担が発生する事なので受け入れる事は出来ない。大阪空港は国内の基幹空港としての役割を持っている。関西国際空港の2期工事問題は需要の喚起と会社経営の問題で、大阪空港とは無関係。」と述べました。
【コメント】「関西国際空港の問題と大阪空港の問題は無関係」と言えるのでしょうか。関西国際空港が建設される当初は「大阪空港は市街地にあり、騒音が激しい。大阪空港をなくし、代わりに海上に空港を作らせて欲しい。」との事だったように記憶しています。また、神戸空港を作って狭い地域に3つの空港を共存させる事も関西国際空港の需要低迷につながっているように思うのですが。

@「エアバスはA330型機の問題点を知っていた」とAAの組合
 アメリカン航空の運航乗務員組合は11日、2001年11月12日にニューヨーク・クイーンズで起こったアメリカン航空587便・A300-600R型機の墜落事故に関して、エアバス社のドイツ人技術者が1997年6月段階で同型機の方向舵が前後に動く事で設計強度を超える負荷がかかる可能性がある、としたメモを残している事を明らかにしました。同機は乱気流に遭い離陸後103秒で垂直尾翼が脱落していました。エアバス側は原因は副操縦士の無理な操作にあると主張しています。


*10月12日

@シラク大統領訪中で期待のA380の発注はなし
 フランスのシラク大統領がフランス財界の首脳約50名を引き連れて訪中していますが、航空機については中国国際航空からA319型機を6機を確定発注、A330型機を16機の発注についての覚書を交わし、中国東方航空がA330型機を20機確定発注しました。しかし、フランス側が期待していた次世代超大型機A380型機の発注はありませんでした。


*10月11日

@反対同盟北原派の総決起集会に約500名
 昨日、成田空港近くの成田市東峰で反対同盟北原派の全国総決起集会が開かれました。集会には約490名(県警調べ)が参加したとの事です。


*10月10日

@台風の影響で運用時間を午前1時まで延長
 昨日の台風22号の影響で、成田空港では74便が欠航し61便が今日に運航延期を行いました。他空港に目的地を変更した航空機を受け入れるために、成田国際空港株式会社は午後11時までの運用時間を今日午前1時まで延長しました。成田空港に到着した旅客は東京などへの交通機関がないために約3200人が空港内で一夜を明かしました。

@来年10月から空域と航空路の管理を一元化
 国土交通省は昨日、来年10月から福岡で民間機の空域と航空路の管制を一元化する方針を固めました。自衛隊の訓練空域についても、訓練が行われていない安全な時間帯については民間機を通す事もあるとの事です。これにより、混雑時の安全性と航空路のバイパスによる短縮が出来るとの事です。


*10月9日

@航空機エンジン騒音は下げられる
 昨日、財団法人・航空輸送技術研究センターが主催した「第14回 航空輸送技術講演会」に行ってきました。4つの講演が行われましたが、その内の「将来航空機用エンジンに向けた研究開発」が航空機騒音に悩む住民にとっては興味深いものでした。これは官民共同で行われている「環境適合型超音速輸送機用推進システムの研究開発」と「環境適応型小型航空機用エンジン開発計画」についての講演でした。両者とも、従来のエンジンよりも騒音・NOx・CO2を格段に減らすエンジンの研究開発です。超音速機用エンジンではエンジンの先端で逆位相の音を出してお互いに打ち消す「アクティブ.ノイズ・コントロール技術」(昨年の騒音対策委員会で私が「防音家屋で適用できないか。」と質問したのに対して、「技術的に無理です。」と答えていた技術です。)や内部の吸音材や後部のノズル形体を工夫する事により、コンコルドのエンジンに比べて騒音を18dB下げる事に成功している、との事でした。

また、国産を目指している50席程度の小型旅客機用の方は、超音速機用のエンジン技術を使いICAOで定めている2006年適用の基準「Chapter4」よりも20dB低い騒音を目指しているとの事でした。

これらのエンジン技術が実用化されれば、住民の苦しみもかなり解消されるのでは、と感じました。早く実用化してくれる事を望みます。

@台風22号の影響で55便が欠航予定
 関東地方を直撃している台風22号の影響で成田空港では午後0時15分現在、55便が欠航する予定で翌日に運航を延期する便も6便見込まれています。

@日本航空機がエンジントラブル
 昨日午後8時25分頃、奄美大島発羽田行きの日本航空1958便・MD81型機が四国沖を飛行中エンジンにトラブルが発生しました。一時は両エンジンの出力が出なくなったとの事です。(危なかった!)同機は関西国際空港に緊急着陸を要請し8時40分に無事着陸しました。消防車などが待機し物々しい雰囲気だったそうです。

@「予定通りの開港は難しい」と静岡県知事
 静岡県の石川知事は6日、「未買収地の住民との契約が整わなければ、2007年春の開港は難しい。」と述べ、初めて開港が延期される可能性を示唆しました。県当局によると、強制収用の申請をしてから実際に用地が手に入るまでに約2年かかり、その後の造成工事で約1年、飛行検査などで半年と開港までに合計3年半かかるとの事で、今年中に強制収用の申請をしても開港は2008年半ばになる事になります。


*10月8日

@成田空港の覚せい剤摘発昨年の6倍に
 東京税関成田支署が明らかにした所によりますと、1〜9月の成田空港に置ける覚せい剤の摘発が91.2Kgになり、昨年の約6倍になっているとの事です。このまま行くと、過去最高の年間94.5Kgを超える事は確実との事です。今年の特徴は、航空貨物による密輸が40件中1件と少なく、ほぼすべてが旅客による持ち込みになっています。手口も浄水器の活性炭に見せかけるなど巧妙になっているそうです。

@「大阪空港の2種への格下げは今後の課題」国土交通相
 北側国土交通大臣は今日の記者会見で、大阪空港を国が管理する第1種空港から地元も整備を分担する第2種空港に格下げする問題で、「今後の課題。」との認識を示しました。これを、地元に提示したとの報道については否定しました。

@羽田空港第2ターミナルビルが完成
 建設中だった羽田空港第2ターミナルビルが完成し、今日竣工式が行われました。第2ターミナルには全日空や北海道国際航空が入る事になっており、今後、12月1日のオープンに向けてカウンターの整備や社員の教育訓練が行われる事になります。第2ターミナルには搭乗橋が13カ所設けられ、これによってバスに乗っての搭乗や降機が全体の約1割に減る事になります。

@日本エアコミューター機が故障で引き返す
 昨日の午前9時6分に鹿児島空港を離陸して沖永良部空港に向かった日本エアコミューター3801便が離陸してすぐに地上に高度や位置を伝えるトランスポーターが故障し、鹿児島空港に引き返しました。同機は9時23分に無事着陸しました。

@石川島播磨重工がB-7E7用のエンジン開発に参加
 石川島播磨重工は昨日、ボーイング社のB-7E7型機用エンジンをゼネラル・エレクトリック社と共同開発すると発表しました。石川島播磨重工の分担は15%で、過去最高になります。

@エールフランスが長距離運賃を11から値上げ
 エールフランスは7日、パリー成田線などの長距離国際線の普通運賃を11月から3%値上げすると発表しました。また、燃料高騰による追加料金を今月11日から11ユーロ(約1500円)値上げする事も明らかにしました。例えば、10月末のパリー成田線の往復エコノミー料金は約2000ユーロ(約27万円)ですがこれを実勢運賃とすると、値上げ分は60ユーロ(約8200円)となり、これに追加料金を加えますと約1万円の値上げになります。同社は8月末にも追加料金を値上げしました。

@ボーイング社がB-747advancedの開発判断を1月に
 ボーイング社のマーケティング担当バイス・プレジデントは昨日、「JAPAN AEROSPACE 2004」のプレゼンティーションで「B-747型機をより大型にしたB-747advancedを開発するかどうか来年初めに決定したい。」との考えを明らかにしました。B-747advancedは450席程度で、B-7E7型機用エンジンの技術を適用し効率よく、また、騒音規制をクリアーできる機体にする計画との事です。


*10月7日

@JR東日本が成田空港の駅構内に外国人向けセンター設置へ
 JR東日本は昨日、成田空港の成田空港駅と第2ターミナル駅に外国人向けのサービスを提供する「JR東日本外国人旅行センター」を11月1日から開始すると発表しました。ここでは、JRを利用する外国人に乗車券の販売や宿泊施設の予約などのサービスを行うそうです。

@昨日の地震は影響なし
 昨日の深夜、関東南部を襲った地震で成田空港では離発着が終了していたため、直接の影響はありませんでした。成田国際空港株式会社では地震の直後に滑走路などの点検を行いました。

@スターフライヤーがA320型機導入を決定
 2006年春に開港を予定している新北九州空港と羽田空港を結ぶ路線に参入を目指しているスターフライヤーは5日、エアバス社のA320型機をリースで3機導入する仮契約を結んだと発表しました。来年度末から順次導入する計画です。通常より20席減らして、座席間隔を13cm広くし、全席に液晶画面を取り付けてビデオやインターネットの環境を整える予定との事です。

@徳島空港にベトナムから国際チャーター便
 ベトナム航空の子会社パシフィック航空は今日と11日に那覇経由でベトナムー徳島間に国際チャーター便を運航します。ベトナムからは40人、徳島からは90人、那覇から50人が利用し、それぞれの国の観光地を訪れる事になっています。

@爆破予告のルフト機の緊急着陸をイスラエルが拒否
 5日、「ドイツのフランクフルトからイスラエルのテルアビブに向かっていたルフトハンザ航空機に爆弾を仕掛けた。」との電話が入りました。このため、同機はテルアビブへの緊急着陸を要請しましたが、イスラエルはこれを拒否し、戦闘機を発進させて阻止しました。このため、同機はキプロスのラルナカ空港に緊急着陸をしました。着陸後の捜索では爆発物は発見させませんでした。


*10月6日

@第2ターミナルのゲートを2基増設へ
 成田国際空港株式会社は第2ターミナルのゲートから直接登場できる駐機スポットを2カ所増設する方針を固めました。スポットは第2ターミナルビル本館を北側に増築しそこに設けるとの事です。今年度中に着工し、来年度中に完成させる予定です。これが完成しますと、第2ターミナルのゲートに直結したスポットは30カ所になります。第1ターミナルは現在19カ所ですが、2006年春には37カ所になる予定で工事が進んでいます。

@スーダン難民支援テントを積んだチャーター機が出発
 昨日、成田空港から国連高等弁務官事務所(UNHCR)の要請でアフリカ・スーダンの難民用のテント700張りを積んだ政府のチャーター機が難民がいるスーダンの隣国・チャド共和国に向かって出発しました。

「JAPAN AEROSPACE 2004」が開幕
 今日から横浜のパシフィコ横浜で「JAPAN AEROSPACE 2004」が始まりました。私も、早速今日行ってきました。前回に比べて会場は狭くなっているようです。出展も少し地味になっているようでした。商売になるものだけ、という感じで管制システムについて取り扱っている所はありましたが、騒音防止についてはどこにも見当たりませんでした。また、成田国際空港株式会社の出展もなかったようです。前回は確か空港公団として出展していたと記憶しています。お金のかかる事ですが、「エコエアポート」の取り組みについて出展して欲しかったように思います。会場の中と、外で行われていたヘリコプターのデモフライトの様子を写真で見て下さい。

@静岡県が本体周辺部も強制収用申請へ
 静岡県当局は建設中の静岡空港本体部の未買収地とともに、本体周辺部で土砂や樹木が離発着の邪魔になる4.9ヘクタールについても同時に強制収用の申請をする方針を明らかにしました。当初は周辺部は「使用権」だけを得る予定でしたが、これだと、訴訟になった場合に工事を停止せざるを得ず、開港予定に間に合わなくなると判断したものです。


*10月5日

@NW機のタイヤから煙吹き出す・滑走路20分閉鎖
 昨日午後4時30分頃、エンジンの不調で成田空港に引き返して緊急着陸した成田発サンフランシスコ行きのノースウエスト航空28便・A330-200型機のタイヤから煙が吹き出しました。消防車が出動して消し止めましたが、これにより滑走路が約20分閉鎖されました。乗員・乗客は無事でした。

@10日に入場制限が行われます
 10日の日曜日に反対派の集会が成田空港近くで行われるため、成田空港で入場制限が行われます。見送り・出迎えが制限されますので、注意して下さい。なお、昨日から成田空港内のコインロッカーと一部のゴミ箱が使用禁止になっています。詳しくは 0476-34-5140 に問い合わせて下さい。

@国が管理する26空港で来月からペットボトル検査
 国土交通省と全日空・日本航空は国が管理する26空港でペットボトルの検査を来月から実施する事になりました。これは、可燃物をペットボトルにつめて機内に持ち込まれないようにするためです。成田空港と関西国際空港は現在この検査の試行を行っていますが、実施時期はそれぞれの会社が検討するそうです。試行により、実効性が確認されたとの事です。

@日本航空機の操縦席窓にヒビが入る
 昨日午前8時45分頃、新千歳発花巻行きの日本航空2831便・MD81型機の操縦席前部の窓にヒビが入りました。同機は高度を7000mから5000mに下げて飛行を続け、花巻空港に無事着陸しました。

@中部国際空港の旅客ターミナルビルが完成
 中部国際空港の旅客ターミナルビルが完成し、今日竣工式が行われました。ターミナルビルはT字型構造で南北1030m、東西500mになり面積約22万平方メートルになります。北ウイングが国内線、南ウイングが国際線になります。これで、主要施設は貨物ターミナルを除きほぼ完成しました。

@米空軍のF15戦闘機2機が接触・無事着陸
 昨日午後2時45分頃、沖縄の南海上で訓練中だったアメリカ空軍のF15戦闘機2機が空中で接触しました。両機は主翼や垂直尾翼を破損しましたが、嘉手納基地に無事着陸しました。乗員に怪我はなかったそうです。

@シンガポール航空機が爆破予告で緊急着陸
 4日、ドイツのフランクフルトからニューヨークに向かっていたシンガポール航空機が爆弾を仕掛けたとの警告が入り、イギリスのマンチェスター空港に緊急着陸しました。乗員・乗客は無事でした。

@ヴァージン航空がダブルベッド席を導入へ
 ヴァージン・アトランティック航空は1日、イギリスとアメリカを結ぶ路線にダブルベッド席を導入すると発表しました。2機のB-747-400型機にそれぞれ4つのダブルベッド席を設け、低いついたてで仕切られたスペースに配置するそうです。同社では、他の乗客を不愉快にしない限り、ダブルベッドを利用する乗客が楽しむ事を邪魔しない、としています。


*10月4日

@大和市が16歳以上の住民投票制度を設置へ
 大和市は今日の市議会で常設型の住民投票制度を設ける条例案を賛成多数で可決しました。これによりますと、投票は16歳以上に認められます。施行は来年の4月からですが、条例にはアメリカ海軍厚木基地の騒音問題についても「国や他の自治体と連携し、解決に努める。」と定めています。

@タイで3人目の鳥インフルエンザ感染者
 タイ保健省は3日、3日に死亡した北部ペチャプン県の9歳の女児が鳥インフルエンザウイルスのH5N1型に感染している事が確認されたと発表しました。この女児は自宅で死んだ鶏と接触しており、鳥から感染したものと見られています。これで、タイでは鳥インフルエンザの感染が再発してから3人目の確認になります。


*10月3日

@来年度から地方空港到着国際線旅客にプレクリアランス
 政府は昨日、地方空港に到着する国際線の外国人旅客に対して出発地で入国審査を行う「プレクリアランス」を来年度から実施する方針を固めました。当面、旅行客の多い台湾と韓国の旅客に対して実施します。台湾と韓国にそれぞれ3人ずつの審査官を配置します。成田空港と関西国際空港への到着旅客には適用せず、通常の入国審査を行います。これは、入国審査の手薄な地方空港をねらった偽造パスポートなどでの不法入国を阻止する狙いがあります。


*10月2日

@成田空港貨物地区の警備を強化・米運輸安全局の指摘で
 成田国際空港株式会社は1日までに成田空港の貨物地区に隣接する駐機場に不審者が入り込まないように、各航空会社に対して警備員の増強や防犯カメラの設置などの警備強化を指示しました。これは、成田空港を視察したアメリカ運輸安全局(TSA)の指摘を受けた措置との事です。

@貨物地区のゴミ分別・リサイクルを実施へ
 成田国際空港株式会社のページにも出ていましたが、成田国際空港株式会社は貨物地区から出るゴミの分別・リサイクルを今月中旬から行う事になりました。成田空港から出るゴミは1日当たり約80トン、年間では約5万トンになります。この内、旅客機から分別されずに出るものが約50%あり、検疫上、焼却が義務づけられているものを除いたゴミの分別をどう進めるかが今後の課題になります。

@横田の軍民共用化が今年中に大筋合意か
 在日アメリカ軍の再編問題を協議している日米の関係者によりますと、日本側から提案していた横田基地の軍民共用化で大筋の合意が成立する情勢になってきたとの事です。当面は国際チャーター便の乗り入れから始めるとの事ですが、航空管制の問題や機密保持の問題があり、合意が来年にずれ込む可能性もあるとの事です。
【コメント】周辺の住民にとっては歓迎すべき問題ではないようです。周辺市町村も反対の立場を打ち出しています。騒音が増える事になるのは目に見えていますし、周辺住民にとっては「安全上の問題からも横田基地をなくしてもらいたい。」と言うのが本当の気持ちだと思います。しかし、石原都知事は自分が言い出した事で、地元の意見は全く無視して強引に押し進めています。

@エアバスがB-7E7に対抗する機種の開発を検討
 CNNニュースによりますと、エアバス社はボーイング社の新型機・B-7E7型機に対抗する機種の開発を検討中で、航空会社にも開発を打診しているとの事です。この機種はA330型機をベースにして開発するとの事で、A350型と呼ばれるようです。開発に踏み切る可能性が高いとの事です。


*10月1日

@10月のアクセス数が16097回となりました。今後もよろしくお願いいたします。

@成田国際空港株式会社のページに「NAAグループによる新規店舗のオープン」、「NAAグループによる新規両替所のオープン」、「お客様の声をサービス改善に役立てています」、「廃棄物の分別排出・リサイクルへの取り組み」、「成田空港運用状況(平成16年8月分)」が載っていました。

@黒野社長「経常利益218億円は達成できる」
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日の記者会見で民営化半年の感想を聞かれ、「社員の意識が利益再優先に変わった。お客様優先の意識は空港公団時代にはなかった。トータルとしては評価してもらっている。突発的な障害がない限り、当初計画の経常利益218億円は達成できる。」と述べたそうです。
【コメント】周辺住民にとってはこの「利益再優先。お客様優先。」が気になるのですね。この調子でやられますと、周辺住民は「厄介者」にされかねません。

@ユニクロが成田空港店を11月にオープン
 衣料のユニクロが11月26日に成田空港第1ターミナル4階に成田空港店をオープンする事になりました。南半球への旅行者にも対応できるようにオールシーズンの衣料をそろえ、一般のユニクロ店と同じ価格帯に設定し、1日当たり70万円の売り上げを見込むとの事です。

@携帯電話が鍵代わりのコインロッカーを設置
 昨日から、成田空港に携帯電話が鍵の代わりになるコインロッカーがお目見えしました。正面の画面に掲示された電話番号に電話をかけると空きロッカーが掲示され、料金を投入すると鍵が開いて使えるようになります。あらかじめ、受取人の電話番号を登録しておくと他の人でも開ける事が出来るそうです。スーツケースが入る大きさの料金が2時間100円、機内持ち込みのスーツケースが入る大きさで3時間100円となります。今までは、一時預かりに預けるしかなく、1日当たり500円もしていました。

@今日から旭川空港の管制業務を開始
 国土交通省は今日から、旭川空港の管制業務を始めました。管制官8人を配置し、離発着の管制を行います。今までは離発着の集中する時間帯に遅延が出ていましたが、これで、大幅に改善されるものと見られます。

@今度はBA機が爆破予告でオランダに緊急着陸
 30日にベルリンからロンドンに向かっていたブリティシュ・エアウエイズ機に爆弾を仕掛けたとする電話が入り、同機はオランダ・アムステルダムのスキポール空港に緊急着陸しました。着陸まで、オランダ空軍のF16戦闘機2機が護衛しました。乗員・乗客は無事でした。

@スターアライアンスが燃料調達会社設立
 スターアライアンスは加盟各社が航空燃料を共同で調達する会社を設立した事を明らかにしました。すでに、ヒースロー空港・ロスアンゼルス空港・サンフランシスコ空港では加盟各社の全ての燃料を共同調達しているとの事です。


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