2004年4月の出来事

*4月30日

@A380型機の成田空港使用は現施設で可能
 エアバス社の幹部はこのほど、次世代超大型機A380型機の成田空港使用は現在B-747型機が使用している搭乗橋で大丈夫との見解を明らかにしました。総2階になる同機の昇降に着いて2階部分の搭乗口がありませんが、同機の1階と2階を結ぶ階段は十分広く2人が並んで上り下りできる事から、時間的には現在のB-747型機と大差ない時間で降りられるとしています。

@犯人が侵入してから12機が離着陸・大惨事の可能性も
 昨日羽田空港で起こった不法侵入事件の詳細が明らかになってきましたが、犯人がフェンスを突き破って制限区域に侵入してから管制官が滑走路閉鎖するまで12機が離着陸していました。特に、着陸した5機は犯人が車で走り回ったと考えられるC滑走路に着陸していました。犯人の車が滑走路上にある時に着陸し、衝突したら大惨事になる所でした。この原因は制限区域外の警備が警察の管轄で、制限区域内が国土交通省の管轄になっていたため、両者の連絡がうまくとれていなかった事にあるようです。なお、犯人は覚せい剤を服用していたようです。
【コメント】これがテロ組織の実行犯で滑走路上に車を放置したと想像すると背筋が寒くなります。不慣れとはいえ、もう少し想像力を働かせてマニュアルが作れないのでしょうか。

@全日空の機長が検査官同乗で居眠り
 3月23日午前10時15分に羽田空港から山口宇部空港に向かった全日空693便の機長が同53分頃居眠りをした事が今日明らかになりました。この日は国土交通省の検査官が同乗して検査をしており、検査官が機長の居眠りに気づきました。副操縦士に注意させましたが、一度目覚めた機長は再び居眠りをしてしまい、副操縦士が「キャップテン」大きな声で注意して起こしました。同機は無事着陸しましたが、この機長は現在、乗務停止になっており病院で検査を受けているそうです。

@全日空の決算が黒字に・7期ぶりに復配
 全日空が今日発表した2004年3月連結決算によりますと、最終損益が247億円の黒字になりました。2003年3月決算は282億円の赤字でした。この黒字を受けて7期ぶりに配当を復活させるとの事です。しかし、今日の株価は利益が予想よりも少なかったとして下落しました。

@ヴァージンUSがエアバス機を30機発注へ
 アメリカに進出するイギリスのヴァージングループの格安航空会社「ヴァージンUS」はエアバス社から最大30機の短距離機を購入する事を来週明らかにするそうです。この際、拠点空港も発表するとの事で、サンフランシスコかボストンになると見られています。


*4月29日

@外国人のための案内人が巡回始める
 財団法人「国際観光サービスセンター」はこのほど、外国人向けに案内サービスを行う「Torrist Information」係を午後4時から6時にかけて成田空港到着ロビーに配置し巡回を始めました。同センターでは第1・第2ターミナルの到着ロビーに「外国人観光案内所」を設けていましたが、案内所の場所が分かりにくいとの指摘がありました。巡回係は1日50人ほどの外国人を案内をしているそうです。
【コメント】いい事ですが、係が1人で時間が限られているのでは十分な効果が期待できません。もっと、多くしたらどうでしょうか。在日アメリカ軍では独自に成田空港の到着ロビーに案内係を置いているそうです。

@羽田空港内を車で走り回り海に飛び込んで水死・滑走路閉鎖2時間弱
 昨日午後7時10分頃、羽田空港近くの路上で女性の車を強奪した32歳の男性が車で空港の検問を突破して羽田空港内に侵入し滑走路近くを走り回りました。男は車を次々に乗り換えて走り回り、最後はC滑走路近くの東京湾に飛び込みました。警察などが捜索して救助し、病院に運びましたが、死亡していました。この間、羽田空港は2時間弱閉鎖され、出発便に遅れが出た他、羽田空港に向かっていた便は成田空港などに着陸し、再開されるのを待ちました。また、地方空港から羽田空港に向かう便は閉鎖が解けるまで出発を見合わせ最大3時間半近くの遅れが出ました。この事件で欠航便も出て、約700人が羽田空港で夜を明かしました。

@経済同友会の「民営化度調査」で成田空港は45点
 経済同友会は昨日、行財政改革の提言を発表し、その中で、民営化された5社の「民営化度」を100点満点で採点しましたが、成田国際空港株式会社は45点になりました。これは、政府の補助や監督・指導を受けないで運営しているかどうかを見るものですが、100点満点はJR西日本だけでした。

@ボーイング社の第1四半期決算が黒字に・軍需部門が好調
 ボーイング社は28日、第1四半期(1〜3月)決算で黒字に転換した事を明らかにしました。これは軍需部門が大幅に販売増になったためです。イラク戦争の戦争特需を中心とする軍事費増が追い風になっています。

@「全日空のB-7E7導入がスターアライアンスの標準に」とCEO
 スターアライアンスのCEOは27日、「全日空のB-7E7型機導入がスターアライアンスの標準化モデルになる。」と語り、加盟各社がB-7E7の導入を進めるよう促しました。


*4月28日

成田国際空港株式会社のページに「ツーリストインフォメーションサービス充実」、「社員の意識向上に向けた取り組み状況」「直営店舗運営会社の設立について」「成田空港運用状況(平成16年3月分および平成15年度分)」が載っていました。

@「強制収用は行わない。」と黒野社長
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日の記者会見で、堂本千葉県知事が収用委員会の再開に言及した事について、「私どもは空港用地の強制収用は行わないと約束しており、それを破るつもりは全くない。」と述べました。

@普天間代替基地の環境影響調査の縦覧が始まる
 今日から、普天間基地代替基地の建設に関わる環境影響調査の縦覧が始まりました。しかし、縦覧した市民団体からは厳しい批判が噴出しました。報告書には埋立についてだけしか記載がなく、ターミナル・管制塔・駐機場などからの汚水についての記述は全くないそうです。また、騒音についても使用機種をヘリコプターだけに限定しており、将来の使用が想定されているFA18戦闘機やKC135輸送機などの騒音についても記載がないそうです。

@浦安市が市独自の測定を表明
 羽田空港再拡張で飛行ルートになる千葉県浦安市の市長は昨日の記者会見で市独自の騒音・飛行コース・高度の測定を実施する事を明かにしました。これは、国土交通省が実際の騒音よりも低い値を使ってい同市の騒音を想定している事に対して反論するための資料集めとの事です。

@佐賀空港の深夜貨物便が7月から就航へ
 昨日、佐賀県と福岡県柳川市の間で佐賀空港の深夜貨物便についての協定が調印されました。これに伴い、全日空が準備に入りますが、7月からの就航を目指すとの事です。就航すると羽田空港の深夜発着枠を使った貨物便としてすでに就航している羽田ー新千歳便に次いで2路線目になります。

@中国がSARS対策で470人を隔離
 中国政府は人の移動が激しくなるメーデー休暇を前にして重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大を防ぐために、すでに470人を隔離しているそうです。空港などでも発熱者の発見など対策を強化しています。

@英国政府が国民全員にバイオメトリクスを義務づける法案
 イギリス政府は国民全員にバイオメトリクス情報を埋め込んだICカードを義務づける法案を発表しました。2007年の導入を目指すとの事です。また、3ヶ月以上滞在する外国人に対しても携帯を義務づけるそうです。


*4月27日

@成田空港の3月貨物取扱量が過去最高に
 東京税関が発表した成田空港の3月貨物取扱量が前年同月比で10.5%増になりました。また、貨物積み込み量も同16.8%増となり、どちらも開港以来の最高になりました。特に、このところ新機種の発表間隔が短くなったデジカメなどデジタル家電が船便から航空便に振替られる傾向が強いとの事です。

@千葉県収用委員会再開「慎重かつ大胆に考えたい。」と知事
 千葉県の堂本知事は昨日開かれた「知事と市町村長との懇談会」で機能を停止している千葉県収用委員会について質問を受け、「収用委員会がないために県と市町村がどれだけ不便を味わっているか計り知れない。慎重かつ大胆に考えたい。」と答えました。しかし、今後については「今は具体的には申し上げられない。」と答えるにとどまりました。

@GWを前に空港で靴のX線検査を不定期に実施
 国土交通省はゴールデンウイークを前に全国の空港で不定期に乗客の靴のX線検査を実施する方針を明らかにしました。靴に仕込んだ爆発物や刃物などを発見するための措置との事です。

@関空促進協が今年度30回超の海外訪問団派遣
 「関西国際空港全体構想促進協議会」は昨日、関西国際空港国際線の増加や観光客誘致を目的とする海外訪問団を今年度30回以上派遣する事を発表しました。これは昨年度の12回に比べて3倍近くの回数になります。二期事業の予算確保に弾みをつけたいとの事です。

@関空連絡橋が5時間閉鎖に
 今日午前中の強風で関西国際空港連絡橋が5時間に渡り閉鎖されました。


*4月26日

@「資料室」に「周辺対策交付金の話」を追加して、「改正された周辺対策交付金計算方法」を載せました。

@ルフトハンザ航空が成田線に新ビジネスクラスを投入
 ルフトハンザ航空は今月末から成田ーミュンヘン線にA340-400型機による新ビジネスクラスを導入すると発表しました。このビジネスクラスは欧州線ではすでに導入されていますが、日本線では初めてです。10月からは成田ーフランクフルト線にも導入するそうです。

@全日空が世界最初にB-7E7の導入を決める
 全日空は今日、ボーイング社の新型中型機B-7E7型機を購入すると発表しました。B7E7の購入を明らかにした航空会社は全日空が初めてになります。

@北京でSARSの疑い例が新たに4人
 中国衛生省は今日、北京で重症急性呼吸器症候群(SARS)の疑い例が新たに4人確認されたと発表しました。4人は最初に感染が確認された20歳の女性看護師の両親と叔母、それと、この看護師と同室していた患者になります。感染が周囲に拡大していると言うわけではないようです。


*4月25日

@柳川市が深夜貨物便の運航を認める
 23日明らかになった所では、佐賀空港に深夜貨物便を運航させる問題で反発していた福岡県の柳川市が運航に同意する方針を固めました。これで、運航に向け、27日に同意の調印が行われ、運航が始まります。しかし、議会にも市民にも運航についてはからずに同意した事で、住民の一部には反発が出ているようです。

@中国のSARSは研究者から感染・拡大の恐れは小さい
 今回の重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染者は重症急性呼吸器症候群(SARS)の研究者である女性から始まり、この人を看護した看護師が感染し、この看護師の母親に感染したようです。従って、世界保健機関(WHO)では感染源が特定されている事から、感染は押さえ込まれるとの見通しを明らかにしています。

@米航空大手の1〜3月期決算は燃料高騰で赤字に
 アメリカの航空会社の上位4社が21日までに明らかにした1〜3月期決算によりますと、各社とも前年同期比で売上高は伸びたものの、燃料費が高騰した事により各社とも最終赤字になりました。しかし、赤字幅は前年同期に比べて縮小しています。このため、燃料高騰による割増料金を10ドルから15ドルに引き上げる動きが強まっています。


*4月24日

@芝山鉄道利用者がようやく100万人超える
 このほど、芝山鉄道の利用者が100万人を超えました。開業してから1年半になります。当初は空港勤務者の通勤で1日4000人、その他芝山町民を合わせて1日5400人の利用を予定し、半年で100万人を超える見込みでした。しかし、自家用車の通勤が多く1日の利用者は平均1800人にとどまり、昨年度の赤字は4億円に達するものと見られています。

@多古町が成田市に合併協議参加を申し入れ
 成田空港東に隣接する多古町の町長と町議会議長は昨日、成田市長に対し1市2町の合併協議に参加したいと申し入れました。多古町は1月の段階では合併が成田市への吸収合併になる事に難色を示して離脱していました。多古町側は「町で議論した結果合併方式などは成田市の意向を基本に進める事にした。」としています。成田市側は「検討する。」との事ですが、「門戸は開いておく。」との態度ですので、参加に前向きに対応すると見られます。

@「中期計画の利益が達成できれば、着陸料引き下げ可能」黒野社長
 成田国際空港株式会社の黒野社長は先頃行われた新聞社とのインタビューで着陸料について、「中期経営計画で掲げた220〜250億円の経常利益が達成されれば、着陸料の引き下げは可能になる。」と語りました。

@荷物引き渡し場に大看板設置
 成田国際空港株式会社はこのほど、第2ターミナルの荷物引き渡し場に引き渡し場の位置と苦情受付の場所を示す3.6m四方の大看板を設置しました。今までの表示が小さく遠くからでは読みにくいと言う乗客の苦情に答えたものだそうです。

@中国でSARSの感染を確認・1人死亡
 中国の衛生省は23日、北京などで2人が重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染した事を明らかにしました。さらに、2人が疑い例とされ、この内の1人が19日に死亡しているそうです。これを受けて、厚生労働省では今日から中国との直行便のある空港で、中国からの入国者にサーモグラフィーや体温計などでの発熱のチェックを始めました。また、中国への渡航者に対して、手洗いの励行などの予防処置を呼びかけます。さらに、帰国後10日以内に発熱の症状が出た時は、まず、電話で保健所や医療機関に相談するよう呼びかけることにしています。

@EU議会が旅客情報提供で提訴
 
EU議会は21日、旅客機の乗客情報提供を義務づけるのはEUのプライバシー保護法に違反する恐れがあるとして欧州司法裁判所に提訴する事を決めました。裁判所で違法と認定されれば交渉にあったっている欧州委員会はアメリカ政府との再交渉を迫られる事になります。

@米国務長官が議会に電子パスポート導入延期を要請
 アメリカのパウエル国務長官は21日、米下院司法委員会で証言し、日本や欧州など27カ国に求めている指紋などの生体情報を組み込んだICチップでの電子パスポートの導入を今年の10月26日からではなく2006年11月30日まで延期するように求めました。技術上の問題で各国の準備が間に合わないとしています。

@MD81・87型機のエンジン亀裂さらに7基から
 日本航空システムのMD81・87型機のエンジン内部に亀裂が大量に発生した問題で、その後の点検でさらに7基のエンジンから亀裂が見つかり、この内、4基のエンジンが交換されていた事が明らかになりました。

@管制ダウンの原因は初期化プログラムの不具合と断定
 国土交通省は21日、今月8日に起こった管制システムダウンの原因をコンピューターシステムの初期化プログラムの不具合と断定しました。これに基づき、再発防止とプログラムの修復に取り組むそうです。

@JALシステムとJR東日本がカード事業で提携
 日本航空システムとJR東日本は21日、マイレージでたまったポイントをJRの「ビューSuica」に換算できるカードを発行する事になりました。名称を「JALカードSuica」とし、マイレージカード会員のうち、クレジットカード機能を備えたカードを所有する人を対象とするそうです。マイレージ1万マイルを1万円の電子マネーに交換できるそうです。

@関空の女子トイレ天井で配管に挟まれて御用
 今日午前7時30分頃、関西国際空港の立体駐車場5階の女子トイレで天井から変な物音がするのを警備員が発見しました。調べた所、女子トイレの天井で50歳の男性が配管と天井の間に挟まれて動けなくなっていました。この男性は2時間後にレスキュー隊に救出されましたが、その場で警察に逮捕されました。男性は男子トイレの天井に穴をあけそこから女子トイレの天井に潜り込んだものです。


*4月21日

@都合により、明日・明後日の更新が出来ません。悪しからず。

@「都心と羽田・成田をリニアで結べば」と小柴博士
 ノーベル賞を受賞した小柴昌俊博士は今日、山梨県のリニアモーターカーに試乗し、試乗後の感想で「思ったよりもずっとスムーズ。まずは、新宿・東京・羽田・成田を結ぶ地下高速鉄道としてスケールの小さいところから実用化していくのが良いのではないか。」と述べたそうです。

@横田基地の共用化計画案、周辺市町には一切連絡なし
 国と東京都が19日にまとめた横田基地の軍民共用化計画案について、周辺市町には事前にも事後にも一切連絡や説明がなかったそうです。周辺市町の担当者が東京都に問い合わせても一切答えないことで、周辺市町には困惑が広がっています。瑞穂町の石塚町長は計画案について「騒音被害を60年以上も被っており、(基地)返還に力を入れるべきと考えているので、騒音がさらにひどくなる軍民共用化には絶対反対という姿勢は変わらない。」とするコメントを発表しています。横田基地については1996年に周辺6紙町と東京都は「横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会」を結成していますが、東京都は昨年12月に国と共用化に向けて連絡会を結成しました。一方、「連絡協議会」には「共用化が含まれていない。」として参加を拒否しています。
【コメント】いかにも、石原都知事らしい“強権行政”ですね。「邪魔者は排除する。」という理論なのでしょう。これを、「頼もしい。」と考える人が東京には多いのが不気味ですが。

@GW中の航空会社の予約が2002年水準に戻る
 航空各社はゴールデンウイーク中(4月28日〜5月9日)の予約状況を発表しましたが、これによりますと、特に国際線の好調さが目立ちます。JALシステムでは前年同期比で215.6%、2002年に比べても99%とほぼ2002年水準に戻っています。また、全日空でもそれぞれ207.7%・123%になっています。国内線も堅実な伸びを示しています。


*4月20日

@新会社の電話番号変更届忘れる
 1日に空港公団から成田国際空港株式会社になった新会社がNTTに電話の名義変更の届けを出すのを忘れていたそうです。このため、番号案内で教えてもらおうと思っても「該当なし」になっていたそうです。これに気づいたのは12日になってからで、あわてて届けを出しましたが、変更手続きに3、4日かかり、実際に変更されたのは15日を過ぎてからのことでした。

@GWの成田空港利用者が過去最高に
 成田国際空港株式会社は昨日、ゴールデンウイーク(4月28日〜5月10日)の成田空港利用者が80万8800人に達する見込みと発表しました。これは前年同期比で69%増になり、2002年に比べても1.3%増となり過去最高を更新する見込みとのことです。出発のピークは5月1日の42600人、到着のピークは5月5日の47200人と予想しています。ハワイ、グアムなどのリゾート地が好調とのことです。

@ポートランド空港が成田線に210万ドルの補助
 アメリカ・オレゴン州のポートランド空港は6月からポートランドー成田線を運航するノースウエスト航空に対して着陸料や空港施設賃貸料などを免除することで約210万ドルを補助することになりました。ポートランドからのアジア線は2001年にデルタ航空がポートランドー成田線を運休してからなくなってしまっていました。

@横田の軍民両用化計画をまとめる
 横田基地の軍民共用化について協議する国と東京都の連絡会が昨日開かれました。この席で、共同利用の計画案がまとめられました。この計画案によりますと、当初は国内線を1日10数便程度とし、将来的には国際線の乗り入れも含めて空港機能を拡張する、としています。この案を、近く、アメリカ側に提示して検討を依頼するとしています。

@関西3空港のあり方を話し合う連絡会が30日開催
 関西の関西国際空港・大阪空港・神戸空港の3空港のあり方を話し合う「関西3空港連絡会」が今月30日に開かれることになりました。出席者は大阪府知事・兵庫県知事・大阪市・神戸市・関西経済連合会会長になりますが、オブザーバーとして国土交通省の航空局長・大阪航空局長も出席することになっています。


*4月19日

@歴史伝承部会が移管後初会合
 旧共生委員会の歴史伝承部会が空港公団が成田国際空港株式会社になって、別の法人に移管されて初めての会合が16日に開かれました。名前を「歴史伝承委員会」と改めることになりました。共生委員会の代表で同委員会の顧問である山本氏が「従来通り反対運動の記録を後世に残すべく、全力を挙げたい。」と語りました。

@昨年度の羽田国際チャーター便が好調
 羽田空港国際チャーター便を運航している各社は2003年度の実績を発表しました。これによりますと、全日空とスカイマークの深夜・早朝のチャーター便はいすれも90%程度の利用率と好調で、全日空の昼間の日韓シャトル便も70%近くと好調でした。

@関空社長が滑走路以外の整備先送りを表明
 関西国際空港の社長は滑走路の工事は予定通り実施するものの、それ以外のスッポットなどの整備は2007年度以降に先送りする方針を明らかにしました。これにより、施設整備費を半分以下に圧縮するとのことです。


*4月18日

@「自衛隊派遣は軍事利用には当たらない」と周辺自治体
 反対同盟北原派は先月16日に成田空港周辺の2市6町1村に対して「成田空港の軍事利用を政府・空港公団に抗議して欲しい。」とする要望書を提出しました。これに対して、各自治体は先月末までに、「自衛隊の成田空港利用はイラク復興のための人道支援であり、軍事的利用には当たらない。従って、政府・空港公団に対する抗議は行わない。」とする回答をしたそうです。これに対して、反対同盟北原派は「自衛隊は国際法上は軍隊として扱われる。これの移動は軍事行動である。このような認識があるのかどうか回答して欲しい。」とする公開質問状を16日に各自治体に提出しました。回答期限は今月27日としています。

@暫定平行滑走路が今日で満2年に
 暫定平行滑走路が供用開始されてから、今日で満2年になります。発着回数は供用開始直後の1日100回から、140回に増え、発着枠利用率も80%を越えました。

@コンコルドの機首部分が2200万円で落札
このほどイギリスで行われたコンコルドの部品の競売会で機首部分が11万5000ポンド(2200万円)で落札されたそうです。落札したのはイタリア人男性で、ミラノの自宅に飾るためだそうです。


*4月17日

@関空の昨年度の旅客が過去最低に
 関西国際空港会社は昨日、昨年度の利用旅客数が前年度比18.9%減の約1371万人になり、1994年の開港以来最低になったことを明らかにしました。国内線も同20%厳に、発着回数も同7.7%減になりました。

@山形ー羽田線の赤字補填が約4170万円に
 15日に開かれた「山形空港利用拡大推進協議会」の総会で昨年度の搭乗率が65.2%だった山形ー羽田線の赤字補填額が約4170万円にとなり、この内、半分の2088万円を山形県が、残りを荘内地域を除く各市町村で負担することが決まりました。

@外務省の幹部が「航空機代と健康診断費を3人に請求」
 外務省の幹部は今日、イランで救出された3人に対して航空機代としてエコノミー料金とメディカルチェックにかかった費用を基本的に負担させることを明らかにしました。この件については与党幹部が費用を負担させることを表明し、公明党の冬柴幹事長は「(救出のために)大変なお金がかかっており、税金から出している。」と述べていました。
【コメント】税金から出しているのは確かですが、そもそも、イラクに色々な問題はあったとしても(問題の全くない国家などあり得ませんが)、主権国家を武力でもって侵略したアメリカに手を貸すために自衛隊を派遣している莫大な費用は税金から出ているはずです。与党はこれをどのように考えているのでしょうか。「復興支援」と言ってもアメリカ主導の現体制下では、アメリカの「イラク人慰撫政策」への手助けに過ぎないと思いますが。

@高知龍馬空港から初めてのジャンボ機が出発
 滑走路が2500mに拡張された高知龍馬空港から地元団体が企画したチャーター便が15日にジャンボ機でロスアンジェルスに向け出発しました。乗客は定員一杯の300人でした。


*4月16日

@保安体制強化で乗客1人100円の「保安料」徴収へ
 国土交通省は昨日、空港の保安体制を強化するためジェット旅客機の乗客1人当たり100円の「保安料」を10月1日から徴収する方針を決定しました。着陸料など航空会社が国に支払う空港使用料に含め、保安料収入と同額を同時に着陸料から差し引くため、航空会社や乗客への負担増にはならないとの事です。(着陸料の実質的な値下げになるのかな?)羽田空港や大阪空港など国が管理する27空港で実施します。(成田空港や関西国際空港は会社が独自に考える事になるのでしょうか?)

@アメリカン航空も乗客情報提供を認める
 アメリカン航空は9日、米連邦保安局に対して同局が開発している「乗客事前識別コンピューターシステム2」(CAPPS2)の試験用に乗客約120万人分の情報を提供していた事を明らかにしました。これで、同局に情報を提供していた航空会社はジェットブルー、ノースウエスト航空、アメリカン航空の3社になります。昨年9月にジェットブルーの提供が明らかになった時にはアメリカン航空は「そのような事は一切ない。」と言明していましたが、2002年6月に120万人分の情報を提供するよう同社のデーターを管理している契約会社に手配をしていたそうです。


*4月15日

@車の騒音を打ち消す遮音壁を兵庫県に設置
 このほど、自動車の騒音を打ち消す遮音壁が兵庫県の国道43号線に試験的に設置されました。この遮音壁はアクティブソフトエッジと呼ばれ、車の音をマイクで拾いこれと正反対の音をスピーカーから出して音を打ち消す事により騒音を減少させるものです。今回は200mに渡って設置されましたが、測定でも確実に騒音レベルが低下したそうです。
【コメント】本会では昨年の騒音対策委員会でこの技術を取り上げ、民家防音に応用できないかと質問しましたが、国土交通省や当時の空港公団は「技術的に難しい。」と答えていました。でも、出来るのですね。

@泉佐野市が財政悪化の要因に空港関連整備起債の償還あげる
 大阪の関西国際空港の対岸にある泉佐野市は先月、「2003年度末で累積赤字が35億円になり、後、約5億円増加すると再建団体に転落する。これをさけるために」と財政健全化計画を打ち出しました。この中で、財政悪化の主原因として(1)空港関連の地域整備で発行した多額の地方債の償還による財政圧迫、(2)市税収の落ち込み、(3)地方財政改革による市の負担増、の3点を挙げています。計画では公共施設利用料の値上げ、各種イベントの廃止、母子家庭や障害者への給付金の廃止などがあげられており、市民に負担を強いる事に反発が広がっています。

@96年当時日本機を使ったテロの情報
 アメリカの同時多発テロの独立調査委員会は14日の公聴会で、1996年にアメリカの情報機関が日本の航空機をハイジャックしてイスラエルのテルアビブで墜落させる計画がある、との情報をつかんでいた事を明らかにしました。

@ヒースロー空港がA380型機就航に向け施設改修に着手
 イギリスのヒースロー空港は次世代超大型機A380型機の就航に向け、今月からターミナル施設の改修に着手しました。この改修により、同機の1階と2階から直接乗降できるようになります。ヒースロー空港は2006年の時点ではシンガポール航空・エミレーツ航空・ヴァージンアトランティック航空・カンタス航空・カタール航空・マレーシア航空などがA380型機を乗り入れる計画です。


*4月14日

@JALX機が熊本空港で滑走路を間違える
 9日午後0時過ぎ、大阪空港発熊本行きのジャルエックスプレス2385便・B-737-400型機が着陸のための滑走路進入方向を間違えて、離陸滑走に入っていた航空自衛隊の訓練機が離陸を中止して回避した事が分かりました。同機は当初、東から着陸する予定でしたが、着陸10分前に風向から管制官が西側から着陸するように指示しました。ところが、同機はそのまま東から進入を続け、滑走路の数Km手前で管制官が間違いを指摘して同機は方向転換しました。この時、滑走路では5人乗りの航空自衛隊の訓練機が離陸滑走に入っていましたが、正面から進入してくる旅客機を視認し、離陸を中止して滑走路から退避しました。ジャルエックスプレス機は5分後に西側から無事着陸しましたが、国土交通省は重大事故につながりかねないとして調査に入りました。

@BAの3月旅客は12.7%増
 ブリティシュ・エアウエイズは3月の旅客数が前年同月比で12.7%増となった事を明らかにしました。特に、ファーストクラスとビジネスクラスが同23.6%増と大幅に伸びたそうです。エコノミークラスは約10%増でした。昨年の3月はイラク戦争と重症急性呼吸器症候群(SARS)で大幅に落ち込みましたから、増加するのは当然ですね。


*4月13日

@有事関連7法案が審議入り・民主党が一部修正求める
 今日の午後の衆議院本会議で国民保護法案などの有事関連7法案の趣旨説明が行われ、いよいよ審議が始まりました。民主党は基本的に賛成で一部分の修正を求めており、与党も修正協議に応じて今国会での成立を目指すそうです。
【コメント】与党と民主党の修正協議でなれ合って十分な審議もないまま、審議が進んでしまう危険性もあります。“反対”の声を大きくしていく必要がありそうです。しかし、“国民保護法”と言う名称の欺瞞性には聞くたび腹が立ちます。

@パイロットと管制官に英語力の検定試験を検討へ
 国土交通省は16年度中に、パイロットと管制官の英語力をチェックする国家試験を導入する方向で検討を始めるそうです。4月末までに委員会を立ち上げるとの事です。

@2003年日本人出国者が過去最大の減少
 国際観光振興機構は昨日、2003年に出国した日本人が1329万6000人と前年比で19.5%減と過去最高の減少幅になったと発表しました。米国の同時多発テロのあった2001年の減少幅9.0%を大幅に上回りました。また、訪日旅行客も同0.5%減となり、5年ぶりに前年実績を下回りました。

@フェアリンクの3月平均搭乗率が75.4%に
 フェアリンクが発表した3月の輸送実績によりますと、平均の搭乗率は7路線で75.4%になったとの事です。特に、大分ー松山線は80%を超えたそうです。

@エバー航空がボーイング機、南方航空はエバス機購入
 台湾のエバー航空はボーイング社から8機の旅客機を15億ドルで購入する事を明らかにしました。一方、中国の南方航空はエアバス社から旅客機21機を12〜13億ドルで購入すると発表しました。昨年はエアバス社が初めてボーイング社を抜きましたが、今年に入ってボーイング社が巻き返しています。しかし、どちらも売り込み先はアジアに焦点を合わせているようです。


*4月12日

@空港の手荷物検査に資格検定合格者配置を義務づけへ
 警察庁は空港の手荷物検査業務について、公安委員会の資格検定試験合格者の配置を義務づける検討を行っています。すでに、今国会に警備業方の一部改正案を提出しているそうです。これは、空港に置ける保安体制に一定の品質を維持する目的との事です。

@昨年のイラクでの英軍機撃墜はパトリオットの誤射
 イギリスのBBC放送は9日、イラクで昨年英軍機が撃墜されたのはアメリカ軍のパトリオットミサイルが英軍機をミサイルと誤認したためと報じました。アメリカ軍のパトリオット部隊に随行していたアメリカ人記者が明らかにしたとの事で、混戦状態でパトリオットミサイルを発射する事は想定していなかった、としているそうです。

@US航空の証券格付けを引き下げ
 大手格付け会社のムーディーズは9日、約1年前に会社更生手続きを完了したアメリカ航空業界7位のUS航空の航空機を担保にしたおよそ32億ドルの証券の格付けを最低ランクに引き下げました。理由として、業績がふるわず債務返済の停滞が懸念される、としています。


*4月11日

@今日は取り上げるべきニュースは見つかりませんでした。


*4月10日

@2004年世界国際線の利益は32億米ドルに・IATA事務局長
 IATAの事務局長はこのほど行った講演で「世界の航空需要はようやく米同時多発テロ前の水準に戻った。今年2月の国際線の旅客は前年同月比9.8%と6ヶ月連続して伸びており、この回復基調はより確実なものになっている。しかし、利益率の水準は問題で2〜3%の利益マージンを放置しておく事は出来ない。我々は2004年の国際線全体の利益は32億米ドルと言う控えめな予測をしている。」と述べました。

@昨年の航空機事故が定期便では減るが不定期便で増える
 国際民間航空機関(ICAO)が発表した昨年の航空機事故の暫定値によると、最大離陸重量2250Kg以上の定期航空便では6件で、死亡した乗客は334人となった。これは2002年の13件、791人よりも大幅に減少しました。ところが、最大離陸重量が2250Kg以上の不定期便では27件、362人となり、2002年の19件、201人よりも増加しました。また、ハイジャックなどの違法行為による事故は34件、20人でした。


*4月9日

@昨日夜、東京管制部のシステムがダウン
 昨日午後7時11分頃から、所沢にある東京航空交通管制部のレーダーシステムが断続的にダウンしました。このため、手動で管制しましたが、成田空港で50便以上全国で120便以上が30分以上の遅れを出しました。システムは午後9時32分に復旧しました。このシステムは全国の20ヶ所の航空監視レーダーの情報と各航空機の飛行情報を照合し、高度・位置・便名を表示するシステムです。ダウンの原因はある便が同じ通過ポイントを2回通過する情報が付加されたため、コンピューターが自動的に再起動されたためとのことですが、どうして間違った情報が付加されたのかはわかっていません。人為的なミスではないそうです。外部からの進入もなさそうとのことで原因はわかっていません。

@日本航空機が名古屋空港の滑走路で立ち往生
 昨日午後4時20分頃、岩手県の花巻空港発名古屋行きの日本航空3164便・MD90型機が名古屋空港に着陸した直後に油圧系統が故障し、オイルが漏れて自力走行ができなくなりました。この事故で、名古屋空港の滑走路は1時間10分閉鎖されました。この影響で21便が最高1時間10分遅れ、2便が伊丹空港に向かいました。

@政府が個人の偽ブランド品の持ち込みを禁止の方針
 昨日、政府の知的財産戦略本部は専門調査会を開き、個人が偽ブランド品を国内に持ち込むことを禁止する対策強化策をまとめました。来年の通常国会で関係法令を改正することにしています。現在は業者が販売目的で持ち込むことは禁じられていますが、個人が現地で購入したものについては税関で自主的廃棄を求められるだけで、禁止はされていません。また、現在インターネットで多く見られる偽ブランド品の売買対する規制も強化することにしています。

@イラクでの日本人拘束事件を受け航空・旅行関係株が下落
 昨日起こったイラクでの日本人拘束事件を受けて、今日の株式市場では航空関係株と旅行関係株が大きく下落しました。この事件が海外旅行に影響を与えることを懸念したものと見られます。


*4月8日

@JTAの昨年度実績が9.3%増に
 日本トランスオーシャン航空は昨日、2003年度の輸送実績を発表しました。それによりますと、年間の旅客数は前年度比9.3%増となり、4年連続で過去最高を更新しました。搭乗率も2.5%増の70.6%になりました。沖縄ブームや離島ブームが寄与したとのことです。

@コンチネンタル航空が年末までに紙の航空券を全廃
 コンチネンタル航空は7日、年末までに紙の航空券を全廃し全てeチケット(電子航空券)に移行すると発表しました。コストを削減するためとのことです。乗客は当日、空港でクレジットカードによる本人確認で搭乗券を受け取ることになります。

@団塊世代のパイロットが年間170人程度退職へ
 団塊の世代と呼ばれる51〜60歳のパイロットがこれから毎年約170人程度退職することになるそうです。各航空会社はこの対策準備を着々と進めているようです。特に、機長は養成に15年程度かかることからすでに体制がとられつつあるとのことです。


*4月7日

@5日に大型物流施設2ヶ所が着工
 5日、成田空港近くにアメリカ系の企業の大型物流施設が2ヶ所で着工しました。プロロジスが芝山町に28000平方メートルの施設を年末までに完成させ、AMBブラックパインが成田市に16万平方メートルの施設を、1期工事で来年3月までに、全体は2007年度に完成させる予定です。

@静岡県知事が「開港には土地取得期限は11月末」と述べる
 静岡県の石川知事は5日の記者会見で静岡空港について「今年の11月までに土地を取得できれば、2007年春の開港に十分間に合う。」と語りました。知事は円満解決で、としていますが、地権者の態度は堅く、土地収用法での取得には通常1年以上かかるため、今すぐに申請しても今年11月の取得は困難と見られています。

@GWの海外旅行は昨年の2倍に、しかし単価は低く
 JTBは昨日、ゴールデンウイーク(4月24日〜5月4日)の旅行動向予測を発表しました。それによりますと、全体の人数は前年同期比で3.6%増になります。中でも海外旅行は2倍になるそうです。これは、今年のゴールデンウイークの日取りが長期の休みをとりやすいことと昨年は重症急性呼吸器症候群(SARS) で減ったためとしています。しかし、1人あたりの費用は前年同期比で3.4%減になっています。

@EU議会が再び反対決議採択
 EU議会は6日、EU委員会がアメリカと合意した航空機旅客情報の提供について「EUのプライバシー法に違反している。EU裁判所の判断が出るまで実施を延期するように。」との決議を採択しました。先月31日に続いての決議です。

@米新興航空会社の3月旅客が大幅増に
 アメリカの新興格安航空会社の3月分有償旅客マイルが大幅な伸びを見せています。ジェットブルーは前年同月比39%増、サウスウエスト航空は同15.2%増、アラスカ航空は同15.4%増となっています。

@ボーイング社がB-7E7のエンジン製造会社にGEとロールスロイス指名
 ボーイング社は開発中のB-7E7型機で使うエンジンの製造会社としてゼネラルエレクトリック社(GE)とロールス・ロイス社を指名しました。燃費を20%削減することを売り物にしていますが、そのためにはエンジンの性能が鍵を握っています。プラット&ホイットニー社は指名されませんでした。


*4月6日

@小泉首相がアメリカの入国指紋採取を容認
 昨日、成田空港を視察した小泉首相はアメリカが入国の際に指紋採取と顔写真の撮影を日本人にも義務づける方針を明らかにした事に対する記者団の質問に答え、「アメリカにはアメリカの事情がある。」と容認する意向を表明しました。また、日本で同じ事をするのかどうかについて、「日本では国民が許容するかどうか。今後の検討課題。」と述べました。

@国土交通省が訓練空域の民間機通過を検討
 国土交通省は自衛隊や米軍の訓練空域を民間機が通過する事について、訓練が行われていない時に通過を認める方向で検討している事を明らかにしました。2005年10月に福岡県に日本周辺の空域を一元管理する航空交通管理センターを新設するのに合わせて、ここに自衛隊と米軍の担当者を常駐させ、前日までに訓練のない空域や時間帯を航空会社に連絡する方向で検討しています。防衛庁とは基本的に合意していますが、米軍とはこれから話し合うそうです。

@アメリカのサービス評価調査で新興航空会社が上位に
 このほど発表されたアメリカの主要航空会社14社の2003年度サービス評価調査によりますと第1位にはジェットブルーが第3位にサウスウエスト航空が入りました。大手で最高はノースウエスト航空の6位でした。新興の格安航空会社が基本サービスで手堅くこなしている事が伺われ、大手がサービス面でも評価が厳しい事を示しています。


*4月5日

@資料室の騒音対策委員会のページに「第31回騒音対策委員会報告」を追加しました。

@ユナイティド航空機が緊急着陸
 昨日午後2時頃、成田空港の南方15Kmで着陸態勢に入っていたバンコク発成田行きユナイティド航空838便・B-747-400型機で貨物室の火災を示す表示が出ました。同機は直ちに緊急着陸を要請し無事着陸しました。誘導路で点検した所異常はなく計器の誤動作と判明しました。この事故でA滑走路は17分間閉鎖されました。

@日本発の航空貨物運賃が上昇
 日本からアジアや欧米向けの航空貨物運賃が1年半ぶりに上昇しています。これは航空燃料の高騰を上乗せしているためのようです。基本料金は変わっていませんが、航空燃料上乗せ分が1Kg当たり6円程度値上げされています。平均の値上げ率は2〜3%になっています。

@スカイネット・アジアの羽田ー熊本線が安定
 スカイネット・アジアが発表した3月分輸送実績によりますと羽田ー宮崎線の搭乗率が85.8%と好調で、羽田ー熊本線も73.4%になりようやく安定して採算ラインになっています。


*4月4日

@成田市民有志が合併住民投票求める署名を始める
 成田市民の約40人の有志がこのほど、「成田の合併について住民投票条例を求める会」を結成し署名活動を始めました。会では「先の成田市のアンケート結果では現在進められている成田市・下総町・大栄町の枠組みに対する支持は0.16%しかなかった。これでは住民の意思を無視している。」としています。会では5月中をめどに1〜2万名の署名を集めて市議会に提出する方針です。

@在韓米軍基地の騒音訴訟で住民が初勝訴確定
 韓国のソウルの南70Kmにある在韓米軍クーニー訓練場周辺の住民14人が起こした騒音被害訴訟で韓国の最高裁にあたる大法院は2日までに国の控訴を棄却し、住民の勝訴が韓国で初めて確定しました。判決は住民の被害に対して約100万円を支払うよう国に命じました。韓国では14人と同じ地区に住む住民約2200人が第2次訴訟を起こすなど各地で在韓米軍の騒音に対する訴訟が起こされています。今回の勝訴確定はこれらの訴訟に大きな影響を与えるものと考えられています。

@EU議会がアメリカの個人情報提供要求に反対決議
 EU議会は先月31日、アメリカが入国する航空機の乗客の個人情報をクレジットカード番号や個人の食物の好みまで提供するように求めている事に対して、229対202で反対決議を採択しました。これらの情報を提供する事は欧州各国のプライバシー保護法に抵触するとしています。しかし、この決議は拘束力はなく、実際の交渉に当たっているのはEU委員会です。EU委員会は個人情報の保存や閲覧に一定の条件を設けて妥協する方針です。これに対してEU議会側は欧州裁判所に提訴する意向を打ち出しています。アメリカはこれらの情報が提供されない場合、1人につき6000ドルの罰金を科し、航空機の着陸拒否もあり得るとしています。
【コメント】アメリカはテロ対策と言っていますが、これらの提供された情報がどのように使われるかは全く分かりません。アメリカ政府の情報管理に携わった人が「テロ対策だけでなく、他の色々な面で使われる事は間違いない。」と断言しています。しかし、EUはこのようにもめて一定の歯止めをかけているようですが、日本政府は多分、アメリカの言うがままに情報を提供してしまうのではないでしょうか。もう、アメリカには行けませんね。仕事で行く人は仕方ありませんが、個人で行く人は覚悟しないと駄目ですね。


*4月3日

@小泉首相が5日に成田空港を視察
 政府は5日に小泉首相が国際テロに対する警戒を強化している成田空港を視察する事を明らかにしました。自衛隊のイラク派遣などにより国内でもテロが起こる危険性が指摘される中、国民の不安を払拭する事が目的だそうです。
【コメント】間違った情報にだまされて(それとも分かっていながらかな)アメリカの言いなりに自衛隊をイラクに派遣し、テロの危険を呼び込んだ小泉首相が「テロの不安を払拭するために」とは笑止ですね。

@米軍戦闘機が燃料切れ(?)で徳島空港に緊急着陸
 今日午後1時23分、横田基地から岩国基地に向かっていた那覇基地所属の米軍のF15戦闘機2機が徳島空港に緊急着陸しました。4機編隊のうちの1機が燃料切れでもう1機とともに着陸し燃料を補給したものです。民間機への影響はありませんでした。
【コメント】燃料切れとはちょっと考えられません。燃料が漏れだしたのでしょうか。それとも、各地の空港を有事の時に使用するための慣し運航なのでしょうか。

@アメリカに行く人は機内預け荷物に注意してください
 最近アメリカから帰国した知人から聞いた話ですが、アメリカの空港で「保安検査のために機内預け荷物に鍵はかけないように。」との注意があったそうです。そこで、その知人はトランクの鍵をかけずにベルトを巻いて預けました。ところが日本に帰国して受け取ったトランクは鍵が壊され、ベルトはカッターのような刃物で切断され、トランクはテープでぐるぐる巻きになっていたそうです。鍵が番号合わせの鍵だったために、開けてあったのですが番号が動いてかかった状態になったようです。せっかく、新しく買ったトランクが1回で使用不能になったそうです。番号合わせの鍵は動かないようにガムテープなどで保護しておく必要があるようです。

@アメリカが入国者全員に指紋と顔写真を義務化・9月から
 アメリカ政府は2日、現在ビザを免除している日本や欧州など27カ国からの観光客ら短期滞在者に対して入国の際に指紋採取と顔写真の撮影を義務づけると発表しました。9月末までに空港と港で実施するよう準備を進めるそうです。陸路の入国者に対しても年内には実施するそうです。この措置はビザを必要とする入国者にはすでに実施されており、ブラジルはこれに反発して入国するアメリカ人に同じ措置を義務づけています。この措置により、アメリカへの観光旅行が減るのではないかと旅行業関係者が心配しています。


*4月2日

@衆議院のページに「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律案」が載っていました。

@成田市が騒音評価方式で大学に研究を依頼
 成田市は昨年度の予算で騒音を評価する方法についてどのような評価方法が住民の感覚とマッチするのかをある大学に調査研究を委託しました。研究結果はまだ出ていないようですが、結果を注目したいと思います。

@空港公団総裁経験者等4氏が新会社顧問に
 昨日発足した成田国際空港株式会社では、空港公団総裁経験者である中村氏・秋富氏、副総裁経験者である永井氏らを顧問に任命しました。
【コメント】それぞれ力を持った方々とは思いますが、新会社の中枢をこのように官僚出身者で固めて良いのでしょうか?

@新会社が物販の共同出資会社3社を設立へ
 成田国際空港株式会社は5月に日本空港ビルデングと物販の共同出資会社を立ち上げます。この会社では成田国際空港株式会社が66%を出資し新東京国際空港振興協会から8店舗、成田空港ビジネスから2店舗を譲り受けて7月から営業を始めます。このほかに全日空商事デューティーフリーと日本航空系のジャル・エフ・エス・デューティーフリーともそれぞれ共同出資会社を7月に立ち上げます。2006年7月に改装が出来上がる南ウイングに15店舗の直営店を展開する予定との事です。

@香港ドラゴン航空が今日から新規乗り入れ
 香港の香港ドラゴン航空が今日から成田空港に新規に乗り入れました。初出発便の搭乗ゲートでは香港のダンスチームが記念のドラゴンダンスを披露しました。当面は週7便で香港ー成田間を運航します。

@昨日から香港からの短期入国がビザなしに
 香港から日本に訪れる観光客など短期滞在者に対するビザが免除になりました。これにより、香港からの観光客が20%程度増えるものと関連業界は期待しています。


*4月1日

@3月のアクセス数が過去最高の15288回と初めて15000回を超えました。ご愛読感謝いたします。

@今日から空港公団が成田国際空港株式会社に
 いよいよ今日から空港公団が成田国際空港株式会社になり、空港の名前も「新東京国際空港」から「成田国際空港」に変わりました。今日は空港の中で乗客にシャンパンがふるまわれたようです。また、今日は空港近くのホテルで、明日は東京のホテルで祝賀会が催されるそうです。そういえば、このような時に、本会にも招待状が届いていたのですが(出た事はありませんが)、今回は何もなかったようです。なお、成田国際空港株式会社のホームページは空港公団の時と同じURLになっていました。

@千葉県が羽田空港新飛行ルートの騒音再検討を申し入れ
 千葉県は成田空港南部の松尾町で測定した着陸機の高度2300フィートの騒音実測値が、羽田空港再拡張時の飛行ルート説明で国土交通省が示した推定値と違っているとして、昨日国土交通省に騒音値を再検討するように申し入れました。実測値では平均72.9dbなのに国土交通省の推定値では69.6dbとなっているそうです。千葉県は木更津市の測定値で高度1500フィートの値が推定値よりもかなり大きいと指摘していましたが、国土交通省は「誤差の範囲」と一蹴しました。

@「静岡空港・建設中止の会」が署名7万人分を提出
 静岡空港に反対している住民団体「静岡空港・建設中止の会」は30日、県庁を訪れ第1次分の署名70062人分を石川知事宛に提出しました。同会は「県民合意のない空港建設は直ちに中止すべきで、土地収用法の適用は論外だ。」としています。

@人権団体がバイオメトリクスパスポートに懸念表明の書簡
 国際民間航空機関(ICAO)が全てのパスポートに指紋や虹彩などのバイオメトリクス情報とRFID(無線IC)タグの組み込みを義務づける計画を進めている事について、Privacy Internationar(PI)や米国自由人権協会(ACLU)などの欧米やアジアの人権保護団体が国家的な個人情報システムの国境を越えた構築につながりかねない、とする公開書簡を国際民間航空機関(ICAO)に送付したそうです。

@オレンジカーゴが自己破産申請
 業務を停止していたオレンジカーゴは昨日、名古屋地裁に自己破産を申請しました。負債は10億円になるそうです。


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