2004年6月の出来事
*6月30日
@5年ぶりの夜間救難訓練実施
昨日の午後7時から成田空港の4000m滑走路西側の芝地で、旅客機が着陸に失敗して芝地に突っ込みエンジンから出火し、10人の重軽傷者が出た、との想定で5年ぶりの夜間訓練が実施されました。訓練には成田市消防本部・県警空港警備隊・成田国際空港株式会社など約200人と車両約40台が参加しました。
@ベトナム南部で鳥インフルエンザが再発
ベトナム南部のバクリュウ省当局者は30日、同省でH5型の鳥インフルエンザが再発し、2000羽が死亡し3000羽を処分した事を明らかにしました。ベトナムでは3月末に鳥インフルエンザの制圧宣言を行いましたが、その後、全国の15000羽を調査した所、全国省市の半数以上にあたる37省のサンプルから鳥インフルエンザのウイルスが検出されていました。
@着陸後のトルコ航空機内で財布大の手荷物が爆発
29日、トルコのイズミル発イスタンブール行きのトルコ航空機内で、乗客が降りた後の清掃をしていた作業員が落ちていた財布大の手荷物を拾った所、手荷物が爆発し作業員は指を失う重傷を負いました。
@ドイツでトルコの航空機がハイジャック・犯人逮捕
29日夜、ドイツのミュンヘンからイスタンブールに向かったトルコ・フリーバード航空のチャーター機で離陸後10分に男が「爆弾に火をつける」と客室乗務員を脅し、ミユンヘンに戻るように要求しました。同機はミユンヘン空港に戻り緊急着陸しました。警察が機内に突入し犯人の28歳のトルコ人男性を逮捕しました。乗員・乗客に怪我はありませんでした。結局、機内に爆発物はありませんでした。
@1〜5月の世界の旅客は前年同期比で19%増に・IATA
国際航空運送協会(IATA)は28日、今年の1〜5月の世界の航空旅客が前年同期比で19.4%増になった事を明らかにしました。国際線旅客は同38%増となり、特に、アジアでは同108%増となりました。国際航空運送協会(IATA)では、「イラク戦争・重症急性呼吸器症候群(SARS)・鳥インフルエンザの影響から脱却した。」としています。
@スターアライアンスロゴ機を4機導入へ・全日空
全日空は昨日、今年度中に同社が加盟する「スターアライアンス」の新しい共通デザインをマーキングした機材を4機導入する事を明らかにしました。明日から国内線に登場し、秋には国際線にも登場するとの事です。マーキングを施されるのは新規導入するB-777型機が対象となるそうです。
*6月29日
@混雑時に暫定平行滑走路を着陸専用へ検討
国土交通省は昨日,「成田空港処理容量向上検討会」を開きました。これは,混雑する時間帯に暫定平行滑走路を着陸専用に使う事により処理能力を高められないか検討するものです。今年一杯かけて検討していく事になりました。この他にも滑走路占有時間の短縮や地上走行時間の短縮で処理能力の向上を検討するとの事です。
@鳥インフルエンザのほ乳類への危険性高まる
中国農業省研究者とアメリカの研究者の共同チームは昨日のアメリカ科学アカデミー紀要の電子版で、中国の広東省などで飼育されているアヒルが持っている高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が鳥類だけでなくほ乳類にも感染し,強い毒性を示すとする論文を発表しました。
@日本エアコミューターがQ400型機4機を発注
カナダのボンバルディア・エアロスペースは日本エアコミューターから同社のQ400型機4機を確定受注したと発表しました。これで,日本エアコミューターはQ400型機を13機確定発注した事になります。
@ユナイティド航空の融資保証申請を却下
アメリカ航空運輸安定委員会(ATSB)は28日,ユナイティド航空から出されていた3回目の政府による融資保証申請を却下しました。同委員会は市場環境が好転し,政府保証なしでも経営に支障はない,と判断したものと見られます。これにより,ユナイティド航空は自力で民間の融資先を探して再建を目指す事になります。
@シンガポール航空機が民間旅客機の最長記録更新
シンガポール航空は28日,同社のA340-500型機がシンガポールーアメリカ・ニューアーク間、16000Kmの無着陸飛行に成功したと発表しました。飛行時間は18時間30分で同社機が持っていた民間旅客機の最長飛行記録・18時間を更新した事になります。
*6月28日
@成田国際空港株式会社のページに「成田空港運用状況(平成16年5月分)」、「『ターミナル体験研修』の結果とりまとめ」、「成田空港夏のCSキャンペーンテーマ決定」、「南部貨物地区第2期施設の供用開始」が載っていました。
@オーストラリア機が被弾し米国人1人死亡
27日午後にバクダット空港を離陸した直後のC130型輸送機が地上からの小火器による銃撃を受けた事件で,銃撃されたのはオーストラリア軍の輸送機でした。同機に乗っていたアメリカ国防総省の業務を委託されていた民間アメリカ人が貫通した銃弾にあたって死亡しました。機体そのものには大きな損傷はなく,同機はバクダット空港に引き返して点検した後,目的地に向かいました。
【コメント】オーストラリア軍には申し訳ないですが,航空自衛隊の輸送機でなくて幸いでした。イラクはやはり「戦闘地域」ですね。
*6月27日
@またも成田空港から陸自隊員が出発・常態化する軍事利用
昨日,成田空港から陸上自衛隊の第2次要員10名がクエートに向けて出発しました。10名はクエート到着後、米軍基地で酷暑訓練を受けた後、サマワに向かいます。第2次要員の残り80名も7月中旬までに順次出発する予定との事です。
【コメント】またも成田空港の軍事的利用です。このような事を続けていれば,成田空港が自衛隊の発進空港と見なされ攻撃の対象とされかねません。アメリカの最近の世論調査でも,「イラク戦争でテロの危険が減ったと思うか。」と言う問いに対して,過半数の人が「テロの危険はかえって高まった。」と答えています。武力ではテロの危険はなくなりません。時間がかかろうとも,お互いの立場を尊重して,理解し合う事しか方法はないと思います。ましてや,武力行使の背後に経済的利益の追求があるのでは反発を強めるだけです。
*6月26日
@成田空港で不法侵入想定した訓練実施
成田空港で昨日,4月に羽田空港で起こった車の不法侵入と同じような事件を想定した訓練が行われました。訓練には成田国際空港株式会社・国土交通省・警察などの関係者約550人が参加しました。男2人が車で検問を突破して空港内を7Km走行したとする想定で行われました。侵入車両の取り押さえや、管制官から航空機への情報伝達がスムースに行われるかなどの検証を行われました。
@11市協が関西3空港の有機的連携を要望へ
大阪空港周辺の11自治体で作る「大阪国際空港騒音対策協議会(11市協)」の幹事会が昨日伊丹市で開かれ,交通アクセスの整備などによる、大阪空港・関西国際空港・神戸空港の関西3空港の有機的な連携を要望する方針を確認しました。今日開かれる総会で今年度の方針として確認する事になっています。
*6月25日
@4・5月の営業収益が予想の4%増に・成田国際空港株式会社
昨日記者会見した成田国際空港株式会社の黒野社長は4・5月分の営業収益が計画よりも4%多くなった事を明らかにしました。これにより,今年度の目標達成に自信を示しました。ただ、着陸料の引き下げについては「まだ,民営化してから2ヶ月しか経っていないので、軽々には判断できない。後10か月経たないと言えないのではないか。」と慎重な姿勢を示しました。
@来月1日から南部貨物地区の新上屋を供用開始
成田国際空港株式会社が南部貨物地区に建設していた新上屋が完成し7月1日からオープンします。これにより,貨物の処理量が年間10万トン増えます。事務所や東京税関成田支署も入居するビルも含めて約21億円かけて完成しました。貨物部分は日本航空インターナショナルが成田国際空港株式会社から賃借する事になっています。
@ジャルエクッスプレス機が引き返す
今日午前8時5分頃,大阪発仙台行きのジャルエクッスプレス2201便で外気温計の不具合を示すランプが点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返し35分後に無事着陸しました。その後,計器を交換して10時過ぎに再度,仙台に向かいました。
@日本航空機が福岡に引き返す
今日午前11時頃,福岡発仙台行きの日本航空3533便・MD81型機で右エンジンの異常を示すランプが点灯しました。このため,同機は福岡空港に引き返し,12時過ぎに無事着陸しました。
@関空社長が2期島工事の縮小を表明
関西国際空港会社の村山社長は昨日の株主総会後の記者会見で、2期島関係工事について4000m滑走路・平行誘導路1本・1期島との連絡誘導路を除く,ターミナル・エプロン・給油施設などの工事を当面見送る方針を明らかにしました。国土交通省とも調整しているとの事です。これにより,当初2100億円とされていた工事費を1000億円以下に抑えると表明しました。
@産業再生機構がスカイネット・アジア支援を固める
産業再生機構は今日にもスカイネット・アジア航空を支援する方針を決定するとの事です。機構が数10億円を出資し,宮崎県の再生ファンドが数億円を出資する模様です。羽田空港への路線を開設するなど路線を拡大した方が経営が安定すると判断したとの事です。なお、スカイネット・アジア航空には減資を求め,現役員の退陣を求めるとの事です。
@またまた,サッカー観戦の弾丸ツアー
JTBはギリシャ五輪のサッカー・日本対イタリア戦を観戦する0泊4日の弾丸ツアーを発表しました。8月14日に成田空港を出発し,バンコク経由でギリシャに向かい,15日に試合を観戦して,17日朝に成田空港に帰ってくるツアーです。宿泊はバンコク空港・専用バス・機内となるとの事です。定員は200人で,費用は24万8000円との事です。
*6月24日
@5月国際線旅客は74%増に・成田空港
成田国際空港株式会社は今日,5月の成田空港利用旅客実績を発表しました。それによりますと,全体では前年同月比で72%増の約247万人になりました。国際線は同74%増,国内線は同34%増でした。
@日航インターナショナルの客室乗務員が深夜勤務による給与減で提訴
日本航空インターナショナルの客室乗務員2名が昨日,深夜勤務免除を申し出た所,乗務の機会が減らされたための給与の減額分約560万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こしました。2名は子育てのために社内制度に基づき深夜勤務の免除を会社に申し出た所,月1・2回の乗務しかなくなり,一人は月88万円から16万円に,もう一人は71万円から4万円程度に収入が減ってしまったそうです。これに対して会社側は「訴状を見ておらず,コメントは控えたいが深夜業務免除のために最大限の努力をしている。」と述べています。
@静岡空港建設反対地権者の土地にオオタカが営巣
静岡空港建設予定地内の建設反対地権者の所有地にある「立ち木トラスト」の森に絶滅危惧種に指定されているオオタカが営巣している事が明らかになりました。2002年から2003年にかけては今回確認された所から200m東に営巣が確認されていましたが,工事が進み工事現場からはなれた今回の場所に移ってきたものと見られています。現在3羽のヒナが確認されています。県は建設予定地から建設予定地外に誘導するとしていますが,反対地権者は「建設工事が始まって,こちらに移ってきただけだ。『誘導』ではなくて,『追い出し』だ。」と批判しています。
@カンタスの低コスト会社「ジェットスター」が好調
5月から運航を始めたカンタス航空の低コスト航空子会社「ジェットスター」が好調に滑り出したとの事です。カンタス航空のCEOは23日,「ジェットスターの業績が予想を大きく上回っている。早ければ,新たな年度に入る来月にも黒字化するだろう。」と述べました。
@ノースウエスト航空機がエドワーズ空軍基地に誤着陸
19日,アメリカ・サウスダゴタ州のラビッドシティー空港に向け飛行していたノースウエスト航空1152便が間違って近くにあるエドワーズ空軍基地に着陸してしまいました。着陸5分後に機内アナウンスで「窓を閉め,機外を見ないように。」とする注意があり,その後機長は「当機はラビッドシティーから数マイル離れた空軍基地に着陸しました。これからの対応について話し合います。」とアナウンスし、結局,新しい機長と副操縦士をノースウエスト航空が派遣してラビッドシティー空港に向かいました。当時は雲が多かったそうです。
*6月23日
@環境省が低周波に関する自治体向けの手引き書を作成
環境省は昨日、低周波によるものかどうかを判断する基準「参照値」を設定し、自治体向けの対応手引き書を作成したと発表しました。手引き書では苦情の聞き取りや現場での調査の確認項目、測定値の評価の留意点などをまとめてあるそうです。また、「参照値」は周波数と音圧の組み合わせで、窓の振動といった物的影響と人的被害について設定したとのことです。
@日本航空システムが古い制服をリサイクルへ
日本航空システムは日本エアシステムとの完全統合を機に客室乗務員の制服を一新しますが、不用になる制服15000人分・約250トンをすべてリサイクルし、自動車の防音・吸音材にすることになりました。コストは焼却処分の2倍になりますが、「地球環境活動計画」の一環として位置づけているとのことです。
@日本航空機が主脚扉を開けたまま着陸
昨日午前10時30分頃、北九州発羽田行きの日本航空1820便・MD87型機が主脚の扉を開いたまま羽田空港に着陸しました。同機は滑走路上に停止して整備士が手動で扉を閉じた後、駐機場に移動しました。同機は着陸しようとしたところ主脚が降りていないとする警告が出て着陸をやり直し、2回目は主脚を自動的に降ろす装置を作動させ着陸したものです。この場合、扉は開け放しになります。滑走路の点検で30mおきに設置された灯火の3個に傷が付いていました。
@ルフトハンザ航空が成田ーミュンヘン線で機内無線LANを開始
ルフトハンザ航空は昨日から、成田ーミュンヘン線の機内で無線LANサービス「FlyNet」を開始しました。料金は30分9.95ドル+1分25セントか、全フライト中29.95ドルかの2種類から選べるそうです。
@イタリア政府がアリタリアへの緊急融資を決定
イタリア政府は22日、経営が危機に陥っているアリタリア航空に対して4億ユーロ(約540億円)の緊急融資を行うことを閣議決定しました。融資は民間金融機関の貸し付けを政府が12ヶ月間保証する形で行われるとのことです。
@ユナイテッド航空が3度目の債務保証を申請
経営再建中のアメリカ・ユナイテッド航空は22日、2度目の連邦政府による債務保証を却下されて、1週間足らずで3度目の債務保証の申請を行いました。2度目は16億ドルの申請をして却下され、今回は11億ドルの申請をした模様です。ユナイテッド航空はJPモルガンとシティーグループから20億ドルの融資を受けるために連邦政府の債務保証を申請しているものです。
@中国・広州の新空港開港が1ヶ月延期か
中国の広州市に作られている新空港の開港が今月28日の予定から8月5日に延期される公算が大きいとのことです。手荷物の集配・振り分けシステムなどに問題が山積しているとのことです。
*6月22日
@東京航空交通管制部のシステムが一時ダウン
今日午前10時48分頃、所沢にある東京航空交通管制部の飛行計画情報処理システム(FDP)の2系統が同時にダウンしてしまいました。このため、羽田空港を出発しようとしていた航空機を一時待機させて復旧に当たり、51分に1系統を復旧させ、58分に通常運航に戻しました。このシステムは昨年3月にも1時間にわたりダウンしました。
@ニュージーランド航空機の機長が具合が悪くなり緊急着陸
昨日の午後3時50分頃、オークランドから名古屋に向かっていたニュージーランド航空93便の機長が名古屋の南東1200Kmの太平洋上で具合が悪くなり、副操縦士が操縦を交代して名古屋空港に5時30分緊急着陸しました。同機は無事着陸し、機長は意識もあり、自分で歩ける状態でしたが、病院に搬送されました。
@政府が生体情報旅券導入に向け検討会設置を決める
政府は今日の午後、偽造旅券対策として顔の特徴や指紋などの生体情報の具体的活用方法を検討するために外務・法務・警察などの関係省庁で作るワーキングチームを設置する方針を決めました。
@全日空とシンガポール航空が全便で共同運航実施へ
全日空とシンガポール航空は昨日、日本国内とシンガポールを結ぶ全49便で、8月1日から共同運航を実施することで合意しました。全日空は成田とシンガポールを結ぶ週7便、シンガポール航空はシンガポールと成田・関西国際空港・名古屋・福岡を結ぶ週42便にお互いの便名をつけて運航します。
*6月21日
@成田国際空港株式会社が敷地外所有地の活用検討へ
成田国際空港株式会社は成田空港敷地外に所有している約700ヘクタールの土地の活用方法について、社内に検討組織を立ち上げて本格的な検討に入ることになりました。敷地外の土地とは騒防法や騒特法によって、移転対象地区になり、旧空港公団が買い上げたものになります。地元自治体からは「荒れていると地域の環境が悪化する。地元を優先して有効活用を考えてほしい。」という要望が10年以上前から繰り返し出されています。
@日本コミューター機が引き返す
今日午前9時40分頃、鹿児島発奄美大島行きの日本コミューター(JAC)3723便・YS11型機が離陸直後に航空管制自動応答装置が故障したため、鹿児島空港に引き返しました。同機は昨日午後にも、同じ装置が故障して引き返し、新品に交換したばかりでした。
*6月20日
@国土交通省が空港での保安検査を7月から強化
国土交通省はテロ対策のため来年1月から予定していた空港での保安検査の強化を前倒しして7月から実施することになりました。現行のフェーズ1・フェーズ2・フェーズEに加えて、新たにフェーズE+とフェーズE++を設けます。具体的には全旅客を対象に名前や宿泊先などの身元確認を行ったり、荷物のX線検査に加えて一定の割合で荷物を開ける検査を実施するそうです。
@全日空が観光客を増やすため北京に旅行子会社を設立
全日空は中国・北京に8月に旅行会社を立ち上げることを明らかにしました。観光地やレストランなどを開拓してシニアを中心としたツアーを企画し、観光客を2005年度には2003年度の2倍近くまで増加させる予定です。現在の同社の中国路線はビジネス客が多くなっています。
@ジェットブルーがA320型機を30機追加発注
アメリカのニューヨークを拠点とする格安航空会社「ジェットブルー」は18日午後、エアバス社に対してA320型機を30機追加発注したことを明らかにしました。同社は8日にもA320型機を発注しています。
*6月19日
@芝山町が成田市に合併協議を要望
芝山町の相川町長は昨日、成田市役所に小林市長を訪ね「空港圏発展に向け、合併協議の場を設けてほしい。」と文書で申し入れました。芝山町は2月の段階で小林市長が提案した2市4町の合併について「対等な立場での新設合併ではない。」として、合併協議を断りました。しかし、最近実施した町民アンケートで、「合併に関心がある」が71.7%、「合併する必要がある」が54.8%、「相手は成田市がよい」が89.9%、「編入方式でよい」が48.7%、「新設方式がよい」が34.2%となり、「合併方式にとらわれず、協議の場を」と申し入れたものです。「合併方式にとらわれず」と申し入れたのは5月の多古町に次いで2町目になります。しかし、成田市は「編入合併でよい」として協議を始めている下総町・大栄町との1市2町の合併協議を優先させ、「その後タイミングを見て考える。」としています。
@国土交通省が羽田再拡張事業入札方針を発表
国土交通省は昨日、羽田空港再拡張事業の入札方針を発表しました。滑走路の高さについては最終的に当初案よりも約6m低い海抜17.1mとし総事業費を約200億円節約しました。7月中に国際競争入札に関する告示を行い、来年3月に入札を実施することにしています。入札には完成後30年間の維持管理費も加えた合計額で提示を求めることにしています。
@スカイネットアジア航空が産業再生機構支援を検討
スカイネットアジア航空は経営難から産業再生機構に支援を要請することを検討していることが明らかになりました。今後、機構側と具体的な調整に入るものと見られます。同社は2003年9月中間決算で15億3000万円の債務超過に陥っていました。
@全日空も割引運賃値上げを申請
全日空は昨日、国土交通省に対して国際線の割引運賃の値上げを申請しました。実施は7月1日で、値上げ幅は約5%、対象となるのは「ビジ割」、「GETスタンダード」、「GETプレミアム」になります。
@JALエクスプレスが来年度要員50人採用へ
大阪空港を拠点とするJALエクスプレスは昨日、担当路線拡大に対処するため、2005年度要員として客室乗務員を50人程度採用すると発表しました。これは過去最大級の大量採用とのことです。
*6月18日
@成田市が騒音評価方式で環境省に要望へ
成田市は来月中に環境省に対して、逆転現象が起こらない騒音評価方式に改めるべきとする要望書を提出することになりました。同市では昨年12月に千葉工業大学に委託して成田空港周辺の9カ所で独自の騒音測定を行いました。その結果によりますと、7カ所で逆転現象が起こったことを確認しました。同市では「騒音評価方式を世界的に使われているエネルギーで評価する方式に変更すべきだ。重要なことは、評価方式の変更で基準値が甘くならないようにすることだ。」と述べているそうです。
【コメント】さすがは成田市ですね。測定結果などを見ていないので、詳しいことはわかりませんが、私たちの会が出した「提言 騒音評価式を改めよう」よりも1歩先を行く内容のようです。
@駐機場に亀が入り込む
15日夕方、成田空港の駐機場に体調20cmほどの亀が歩いているのをノースウエスト航空の社員が見つけて東京税関成田支署に届けました。亀は在来種のクサガメで40cmほど離れた空港敷地外の草むらから侵入したようです。東京税関成田支署では近くに離してやることにしているそうです。航空機の離発着に影響がなくてよかったですね。
@反対同盟北原派が団結小屋訴訟の棄却を求める
成田国際空港株式会社が暫定平行滑走路西側にある反対同盟北原派の団結小屋などの撤去を求めて起こした訴訟の第1回口頭弁論が昨日、千葉地裁で行われました。反対同盟北原派は「我々が自由に出入りできない以上,撤去は不可能。」として棄却を求めました。口頭弁論後、北原事務局長は「訴訟がどうなれ、我々のシンボルだから撤去するつもりはない。」と語りました。
@静岡空港開港時に静岡ー成田線開設を計画
静岡県内で航空事業を展開する鈴与系の「静岡エアコミュータ」の渡会社長はこのほど、静岡空港の開港時に静岡ー成田線と静岡ー仙台線の2路線を開設する計画を明らかにしました。静岡ー成田線は国際線へのアクセス向上による集客を考えたためとのことです。機材は50〜70人乗りのターボプロップ機を想定しているそうです。
@全日空が携帯で搭乗手続きできるサービスを7月10日から開始
全日空は7月10日から携帯電話を使って国際線の搭乗手続きが簡単に出来るサービスを、成田空港と関西国際空港で開始すると発表しました。iモードで航空券の購入手続きを済ませ、引き替え用のデータを表示した携帯電話を自動チェックイン機にかざすと搭乗券が受け取れるそうです。
@日本航空システムが一部正規割引運賃値上げを発表
日本航空システムは昨日、国際線の正規割引運賃の内、「ビジネスセイバー」「エコノミーセイバー」「ビジネスセイバー夫婦割引」の7月1日からの値上げを発表しました。値上げ幅は約5%とのことです。個人向けの「悟空」は夏の観光シーズンを控えて据え置くそうです。
*6月17日
@昨日起きた旅客機の鉢合わせ事故の原因について間違ったことを書いてしまいました。すみませんでした。訂正をいたしました。ラジオのニュースだけで早とちりしてしまいました。文字で確認しないとだめですね。
@成田空港で海外用の携帯電話レンタルが好調
毎日新聞によりますと、このところ成田空港で海外用の携帯電話を借りていく人が増えているそうです。3年前の同時多発テロ以降、「何かあったときに、すぐに連絡できるように。」と借りていく人が多く、レンタルの出店も30店舗に近くなっているとのことです。これも、テロの危険の増大を表しているようです。
@「成田空対協」が暫定平行滑走路北延ばしを研究
昨日成田市内で、「成田空港対策協議会」の今年の総会が開かれました。方針として暫定平行滑走路の北側再延伸について研究し、成田国際空港株式会社の株が上場された場合に市民が株を共同で保有し地域強制策を担保する「持株会」の設立、騒音対策に当てるための新税の導入などについて調査研究することになりました。
【コメント】この会は成田空港周辺の商工業者が中心に組織している会ですが、「地域発展のためには成田空港が機能を充実しなければならない。」とする立場ですので、「平行滑走路の3300m化や、発着回数を40万回にする、そのためには、運用時間を延長する」などを提案し、国や成田国際空港株式会社の先兵をつとめています。周辺対策なども、空港機能充実のための策の一つと捉えているにすぎません。
@JALがボー社の最新鋭機を受領・成田ーシンガポール線に投入
日本航空システムはボーイング社の最新鋭機・B-777-300ER型機を受領しました。当面、成田ーシンガポール線に投入するとのことです。なお、エアフランスはこの最新鋭機をすでに成田ーパリ線に投入しています。
@全日空機が油圧系統のトラブルで引き返す
昨日の午後0時45分頃、羽田空港から秋田に向かった全日空875便・B-767-300型機が離陸直後に油圧系統の以上を知らせる警告が出ました。このため、同機は羽田空港に引き返し、1時40分に無事着陸しました。
@日航機が与圧系統トラブルで引き返す・乗客1人が耳に異常
昨日の午後5時50分頃、札幌に向け羽田空港を離陸して上昇中だった日本航空1033便で機内の気圧調整の異常を知らせる警告が出ました。このため、同機はすぐに高度2500mから羽田空港に引き返し無事着陸しました。女性客1人が耳の異常を訴え、病院で診察を受けたところ急性中耳炎と診断されました。
@横田基地・「空自との共用が現実的」と米研究所
日本財団の依頼を受けて、横田基地の軍民共用について調査したアメリカのシンクタンク・ハドソン研究所の副所長らは昨日、都庁で記者会見し航空自衛隊との共用が最も現実的で、民間機との共用については「北東アジアの緊張状態を考えれば、今は得策ではない。」と述べて、「長期的課題」としました。また、「軍民共用化した場合、国際線は非経済的で、羽田の国内線を持ってきた方がよい。」と述べました。
@日本航空システム3労組のストは回避
供与呈されていた日本航空システムの3労組のストライキは回避され、平常通りの運航が行われました。
*6月16日
@「くの字」誘導路で旅客機同士が鉢合わせで動けず
今日午前9時半頃、成田空港暫定平行滑走路誘導路の「くの字」部分で着陸したKLMオランダ航空861便・B-777型機と離陸のために誘導路に入ったアシアナ航空107便・A321型機が鉢合わせしてしてしまい,双方が動けなくなりました。このため,暫定平行滑走路はアシアナ航空機が牽引されて誘導路を出るまで,約50分に渡り閉鎖されました。この間,暫定平行滑走路を使う予定の航空機はA滑走路を使いダイヤに大きな乱れはありませんでした。管制官が風向が変わったために,アシアナ航空機に離陸方向の変更を指示し,KLMオランダ航空機に誘導路からいったん滑走路脇に待避してアシアナ航空機の通過を待つように指示しましたが、KLMオランダ航空機がそのまま誘導路を直進してしまったのが原因とのことです。旅客機は逆噴射を使えばバックできますが,視角が全くないために自分でバックする事は禁止されています。
@日本航空システムの3労組が明日のストライキを通告
日本航空システムの日航乗員組合・日航ジャパン乗員組合・日航客室乗務員組合の3労組は夏季一時金の要求などをめぐり明日のストライキ実施を会社側に通告しました。日航ジャパン乗員組合がストに突入すると国内線629便のうち146便が欠航になる見込みとの事です。
@関空の5月国際線は前年同月比で2.2倍に
関西国際空港株式会社は昨日,5月の運営概況速報を発表しました。それによりますと,国際線旅客は前年同月比で2.2倍の約84万5000人になりました。一昨年に比べると0.8%の微増になります。なお,国内線旅客は同16%減になりました。
@全日空が座席カバーのリサイクルを開始
全日空はこのほど,難燃繊維と羊毛で出来ている旅客機の座席カバーのリサイクルを始めました。カバーは成田メンテナンスセンターで1年間に1.2トン回収されるそうですが、焼却処分が難しく今までは埋立処分されていました。しかし,リサイクル費用がかさむため,羊毛から作られたスリッパや靴下は品質はいいものの,スリッパで1足1300〜1400円になるそうです。
*6月15日
@憲法違反の有事関連7法案が成立・監視が必要
昨日の夕方、参議院本会議で有事関連7法案の採決が行われ、自民・公明・民主の3党の賛成多数で可決成立してしまいました。
【コメント】この有事関連7法案は憲法を素直に読めば、誰が考えても憲法の理念とは相容れない事が明らかで、憲法に違反する事は明白です。私たちはこの法案に賛成した自民・公明・民主3党に厳重に抗議します。そして、この法律の成立にも関わらず、成田空港を軍事利用する事に反対し、軍事的利用は認めません。約束は守ってもらいます。そのために、監視をしていきます。少し時間が経つと、国はちょっとした事を理由にして自衛隊機や米軍機を乗り入れさせる事に意欲を燃やすでしょう。監視していかないと、なし崩し的に軍事利用が進む恐れがあります。成田空港で自衛隊機や米軍機の乗り入れや軍事車両の出入りや多数の軍服の米軍人・自衛隊員を見かけたら,是非、ご一報下さい。お願いいたします。
@外国人旅行者の58%が成田空港を利用
国土交通省は今日、2003年度の観光白書を発表しましたが、2003年度に日本を訪れた外国人旅行者は前年度比0.5%増の約534万人で過去最高になりました。国別に見ますと1位が韓国、2位台湾、3位アメリカ、4位中国、5位香港でした。利用港湾別では成田空港が57.8%のダントツ1位で2位は関西国際空港でした。成田空港利用者は前年度よりも1.4ポイント増加しました。
@日本航空システムと大韓航空が8月1日から共同運航
日本航空システムは昨日、大韓航空と新潟・新千歳・小松の各空港と韓国のソウル(仁川空港)を結ぶ路線で8月1日から共同運航を実施すると発表しました。日韓の航空会社が共同運航をするのは初めてになります。
@ボーイング社が「シー&エアー」構想を前向きに検討
ボーイング社の民間航空機部門副社長は昨日名古屋で記者会見を行い、三菱重工・川崎重工・富士重工の3社が提唱している「シー&エアー」物流構想について、前向きに検討している事を明らかにしました。「シー&エアー」構想とは3重工からボーイング社向けの部品を海上輸送で中部国際空港に運び、そこから航空機でシアトルの組み立て工場に送る構想です。現在は海上輸送で約3週間かかりますが、これだと、約2日ですむとの事です。
@米中の航空協定が合意に
アメリカのウオールストリートジャーナルの電子版は14日、アメリカと中国の政府が新たな航空協定の締結で基本合意に達したと報じました。この合意ではアメリカから新たに5社が中国に乗り入れ、2010年には便数が現在の4倍に達する見込みとの事です。
@NASAが雷による乱気流検知装置の実験へ
アメリカ航空宇宙局(NASA)はこの夏に雷によって起こる乱気流を事前に発見する装置の実験を、デルタ航空のB-737型機を使って行う事を明らかにしました。機首に取り付けたウインドシェアー(低空で発生する下降気流)を検知する装置のソフトウエアーをアップグレードして、25〜40マイル先の乱気流を検知出来るとの事です。
*6月14日
@またも空自のイラク派遣交代要員が成田空港から出発
今日、たまたま成田空港に出かけました。その時に、第1ターミナルの展望デッキに「空幕 留守家族支援」と言うオレンジ色の腕章を巻いた人に引率された団体がいました。「これは、イランへの航空自衛隊の派遣交代要員だな。」と思いまして、成田国際空港株式会社に問い合わせをしました。事実確認では、今日の午後1時頃、ブリティシュ・エアウエイズ機で約80名がイラクに向け出発した事が分かりました。この前と同じように、平服で出発したとの事で、成田国際空港株式会社の共生企画部にも事前の連絡はなかったとの事です。もっとも、警備部門には連絡があったと思われますが。今日、成田空港に行くときの京成電車で、機動隊員が走行中の電車の連結部分をプレートを上げて点検していました。今までに見なかった光景で、驚きました。このためだったのですね。
【コメント】、国と国土交通省がこのように、なし崩し的に「成田空港を軍事的には利用しない。」との約束を無視していく事に強く抗議します。このような事が続けば、成田空港が攻撃の対象にされる危険がますます高まります。エスカレートしていく警備がこの危険の増加を鮮やかに示しています。しかし、気になるのはマスコミの姿勢です。昨日の記事では「入間基地でイラクの交代要員で派遣される航空自衛隊員の部隊編成式が行われた。部隊は、明日、この基地から民間機で現地へ向かう。」と言う意味の報道でした。読み方によっては「入間基地から、民間機で出発する。」と受け取れ、成田空港からの出発とはどこにも書いてありません。前回の出発のときも「攻撃の標的になるから、書かないで欲しい。」との要請が国からあったという事ですが、そんな事は調べるつもりになれば、いくらでも手だてがあるはずです。国の言う通りにやっているだけで、マスコミの使命が果たされるのでしょうか。すでに、国による「報道管制」が行われていると考えても良いようです。
@ワゴン販売は第2ターミナルで好調
今日、第1ターミナルの4階、出発ロビーで始まったワゴン販売の様子を見てきました。写真のようなワゴンで販売されていました。パンやチーズケーキや小物が販売されていましたが、店員さんに聞いた所、「第2ターミナルの方はよく売れているそうですが、こちらは、あまり良くありません。」との事でした。利用者の絶対数が少ない事と、第1ターミナルは外国の航空会社が多い関係で、旅客も外国人が多く、割高に感じられているのかもしれません。
@「数字で見る航空」と「成田空港ハンドブック」を買いました
毎年参考にする航空振興財団発行の「数字で見る航空」(700円)と成田国際空港振興協会の発行している「成田空港ハンドブック」(950円)の2004年度版を第1ターミナル5階にある航空科学博物館のショップで手に入れました。町の書店ではおいてある所が少ないので、この時期に、ここに行くと必ず手に入れる事が出来るのです。これも、売り切れると終わりになりますので、興味のある方は早めに手に入れた方が良いと思います。
*6月13日
@文部科学省が航空機乗務員の放射線被爆で作業部会
文部科学省は宇宙からの放射線が航空機の乗務員にあたえる影響と対策を検討する作業部会を設置する事を決定しました。初会合は23日にも行われる予定です。航空機の乗務員は高度1万mで勤務し、地上に比べて強い宇宙放射線にさらされています。今まで、問題点の指摘はありましたが、国として具体的な対策は全く言って良いほどとられていませんでした。
@国内線の上級クラスが好調
今日の日本経済新聞いよりますと、日本航空システムが今月から取り入れた新しい上級クラス「クラスJ」の利用が好調との事です。目標の70%を10%も上回る利用率との事です。この「クラスJ」は普通座席よりも1000円しか高くなく、そのかわり、従来は無料サービスだったワインや軽食のサービスを希望制の有料としました。全日空の上級クラスである「スーパーシート」の利用率も前年を上回っているとの事です。
@ギリシャの遺跡の石材を持ち出そうとした日本人・400万円で保釈
ギリシャ・ペロポネソス島のオリンピア遺跡で5月22日、観光できていた日本人男性が貝の化石の入った石柱のかけら(7〜8Kg)を持ち帰ろうとして警備員に発見され、裁判で3万ユーロ(約400万円)を払い保釈され、帰国した事件があったそうです。この男性は化石に関心を持っていたそうです。海外旅行での不規則行動は慎みましょう!
*6月12日
@「自衛隊即時撤退」「STOP!有事法制」集会に参加
10日の夜、赤坂区民センター「区民ホール」で開かれた、宗教者や陸・海・空・港湾労組20団体などが主催する「自衛隊の即時撤退!STOP!有事法制 守ろう!平和といのち6.10集会」に本会会長の木内が参加し、成田空港を軍事的に利用しない国との約束について簡単に報告しました。参加者は会場一杯の約400人でした。
@事故調報告の証拠採用でIFALPAが成田空港でPR活動
1997年に起こった日本航空機の乱高下事故の裁判で国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会の報告書が裁判の証拠として採用された事について、「国際定期航空操縦士協会連合会(IFALPA)」が10日、成田空港などで「日本だけが裁判で証拠採用されており、国際基準から外れている。」とPR活動を行いました。
@神崎町長が合併協設置を成田市長に申し入れ
先日の町長選で成田市との合併を掲げて初当選した成田空港北側に位置する神崎町の石橋町長は昨日、成田市役所を訪れ、小林市長と市議会に「編入方式による合併協議の場の設置」を文書で申し入れました。神崎町は小林市長が提案した2市4町の枠組みには入っていませんでした。
@中国東方航空がA330-200型機を20機購入
エアバス社は11日、中国3位の中国東方航空からA330-200型機を20機受注したと発表しました。さらに、オプションで10機の申し入れを受けたとの事です。
*6月11日
@成田空港のターミナルでワゴンショップの試行開始
成田空港両ターミナルの出発ロビーで昨日からワゴンショップの試行が始まりました。メロンパンやチーズケーキや和装の小物などが10台ずつのワゴンで販売されています。ワゴンショップの企画運営をする「ワオ」が運営し、テナント料を成田国際空港株式会社に支払います。試行は3ヶ月間行われ混雑時の様子などを見る事になっています。
@「羽田滑走路の更なる引き下げを検討」と石原大臣
石原国土交通大臣は昨日開かれた参議院国土交通委員会で、羽田空港再拡張で作るD滑走路の高さについて「更なる削減を目指して検討するように(事務当局に)指示したい。」と答え、現在、当初案より2.7m引き下げて海抜20.3mにする国土交通省案よりもさらに低くし、経費の削減を図る意向を表明しました。
@JAL・ANA・NCAの3社が貨物料金の引き上げを表明
日本航空・全日空・日本貨物航空の3社は昨日、日本発の国際貨物料金を7月16日から、1Kg当たり6円値上げする事を明らかにしました。航空燃料の高騰が理由で、航空燃料付加料金が1Kg当たり18円から24円になります。国際線貨物料金の値上げは2月に続いて今年2回目になります。
@国内12空港の外周フェンスに問題点
国土交通省は昨日、羽田空港の外周フェンスに穴があいていた事故を受けて、全国86空港の外周フェンス点検の結果を発表しました。これによりますと、8空港のフェンスが老朽化しており簡単に破れる状態だったとの事です。また、4空港では外周フェンスの管理に問題があった、との事です。
@ボー社が超大型機開発を検討中
来日したボーイング社の民間航空機部門副社長は昨日、日本経済新聞の取材に応じ、B-747型機をさらに大型化する構想について、「2009〜2010年の就航を想定して開発を検討している。」と答えました。この構想の名称は「747アドバンス」と言い、B-7E7型機に搭載するエンジンを使い、座席数は450〜500席となるそうです。航続距離は現在のB-747型機よりもわずかに延びるとの事です。
*6月10日
@トランスオーシャン機、車輪格納出来ず引き返す
昨日午後1時25分頃、那覇空港を離陸した那覇発石垣行き日本トランスオーシャン航空611便の前輪の車輪が格納できないトラブルがあり、同機は那覇空港に引き返し、無事着陸しました。
@ガボンで旅客機墜落・16人死亡
8日、ガボンの首都・リーブルビルを離陸したガボンエキスプレス航空の旅客機が離陸直後にエンジントラブルを起こし、空港に引き返す途中で墜落しました。この事故で、乗客・乗員30人の内、少なくても16人が死亡したとのことです。
*6月9日
@JALとANAが国際線5%値上げを申請・7月から
日本航空システムと全日空グループは昨日、国土交通省に対して7月1日から国際線の普通運賃と個人向け割引運賃(PEX)を約5%値上げする申請を行いました。国際線の値上げは昨年4月以来になります。成田ーロンドン線のエコノミークラスの往復普通運賃で27300円の値上げになります。個人向け割引運賃(PEX)では北米線が約1万円、欧州線が約1万1千円の値上げになります。すでに購入した航空券も7月1日以降出発の搭乗分は旅行会社や出発カウンターで差額を支払うことになるそうです。また、会社独自の割引運賃についても値上げを検討中とのことです。
@スカイマークが運賃に100円上乗せへ・9月から
スカイマークは今日、燃料高騰を理由に全路線の普通運賃を9月1日から100円引き上げると発表しました。原油が1バレルあたり10ドル上昇するとコストが約1%上昇し、旅客1人当たり約200円のコスト増になるので約半分の100円を利用者に負担してもらうことにした、とのことです。
@FAAがユナイテッド航空に罰金100万ドル
米連邦航空局(FAA)は7日、ユナイテッド航空に対して連邦航空法に違反したとして100万ドルの罰金を提示しました。2001年11月のデンバー空港における検査でB-777-200型機の非常脱出用スライドが動作しないまま263回の飛行を行っていたそうです。
@ジェットブルーがA320型機20機のオプションを行使
アメリカの格安航空会社のジェットブルーは8日、エアバス社に対するA320型機・20機のオプション(購入選択権)を行使したことを明らかにしました。これで、同社のA320型機の発注残は123機になります。
*6月8日
@「2500m化は最低限必要」と林副大臣
今日の千葉日報に載った林幹雄国土交通副大臣のインタビュー記事によりますと、成田空港の暫定平行滑走路2500m化問題について副大臣は「2007年予定の株式上場までに2500m化は最低限必要。成田国際空港株式会社が誠意と熱意を持って地権者と交渉中で、国としては側面から支援している。」と述べました。また、羽田空港再拡張後の飛行コース問題では「角度を0.5度ずつずらして騒音を推測した。石原大臣も国土交通省の飛行機で浦安市上空を飛び、『これはちょっといかんな〜』として、事務方に検討を指示した。』と裏話を披露していました。
@大阪空港の騒音値が悪化・関空からのシフトで
国土交通省は昨日、大阪空港周辺の騒音実態調査報告書を公表しました。これによりますと、平均騒音値は74.8WECPNLで、1999年の調査よりも1ポイント悪化しました。関西国際空港からのシフトで便数が増えていることが原因とみられています。
@羽田空港のフェンスに穴を発見・40分閉鎖
昨日午後4時50分頃、羽田空港の西側フェンスの金網に30cm四方の穴があいているのを警備員が発見しました。このため、管制官の判断で1本の滑走路を閉鎖して不審な人物が入り込んでいないか点検しました。結局不審者は発見されず、40分後に滑走路は再開されました。しかし、その後の点検で他にも3カ所の穴が確認されました。このフェンスは古く錆びているところもあるとのことです。センサーはこれから取り付ける予定のところでした。問題は、穴が発見されてから国土交通省の職員が現場に到着するまで約1時間かかったところです。
@エバー航空が仙台ー台北線を9月に開設
台湾のエバー航空は昨日、仙台ー台北線を9月1日から週2便で開設することを明らかにしました。水曜と日曜日に運航することにしています。エバー航空は昨年仙台と台湾を結ぶチャーター便を147便運航しています。仙台から台湾への定期便は初めてになります。
@2007年までに紙の航空券を全廃へ・IATA
シンガポールで開かれている国際航空運送協会(IATA)の総会は7日、紙の航空券を2007年までに完全になくし、電子チケットに移行することを決議しました。これにより、発券に関するコストが10分の1になるそうです。また、手荷物や航空貨物への無線ICタグの導入促進でも合意しました。
@「B-7E7型機の受注は450機にも」とボー社CEO
ボーイング社のCEOは7日、「開発中のB-7E7型機に対して世界の203社が関心を示し、450機の受注を獲得する可能性がある。」と表明しました。
*6月7日
@「くうこうだより」新緑号が送られてきました
成田国際空港株式会社から「くうこうだより」新緑号が送られてきました。2・3面は「えあぽーと探訪」で第1ターミナルの4階5階にある飲食店街を案内しています。4・5面は「空港の仕事」で今回は機内食の会社について特集しています。6面は成田国際空港株式会社の設立と会社員の販売業務体験などについて書かれています。
@全日空が格安航空会社を設立へ
全日空の大橋社長はスターアライアンスの社長会が開かれているシンガポールで格安航空会社の設立準備に入っていることを明らかにしました。この会社は短距線をB-737型機を使い、人件費も割安にしてコストの削減をはかり運賃を下げる予定とのことで、国際線は韓国や中国などを対象にしています。すでに、社内に特別チームを立ち上げて検討に入り、出来るだけ早い時期に設立したいとしています
*6月6日
@成田発の日航機が煙り発生し那覇に緊急着陸
昨日の午後0時50分頃、成田発バンコク行き日本航空717便・B-747-200型機が奄美諸島上空を飛行中客室の蛍光灯付近から火花と煙が発生し、那覇空港に緊急着陸を要請しました。客室乗務員が消火器で消火し、煙は収まりました。同機は1時25分に無事那覇空港に着陸しました。同機は火の出た蛍光灯回路を切断して午後5時前にバンコクに向け那覇空港を離陸しました。
@厚労省が西ナイル熱対策で空港周辺の鳥の感染検査を決める
厚生労働省は昨日までに、国内の主な国際空港周辺で野鳥を捕獲し西ナイルウイルスに感染していないかどうかの検査を実施する方針を固めました。ウイルスを媒介する蚊についてはすでに検査を実施していますが、ウイルスが蚊から鳥に感染し、鳥の体内に定着する可能性が高いためとの事です。流行が懸念される今年の夏までに検査を始める事にしています。
@カイロ空港の天井の一部が落下・日本人が軽傷
カイロ空港で4日、国内線ターミナルの天井の一部が下にいた日本人観光客の上に落下しました。この事故で日本人観光客2人が軽傷を負いました。日本人観光客は病院で治療を受けた後、旅行を継続しているそうです。
@スターアライアンスが3社の加入を承認・18社に
世界最大の航空連合スターアライアンスは5日、シンガポールで開かれた定例社長会で南アフリカ航空・ポルトガル航空・フィンランドの地域航空会社「ブル−1」の3社の加入を承認しました。これによりスターアライアンスは加入航空会社が18社になります。
*6月5日
@解説と資料のページに「参議院議長への慎重審議要望書」を載せました。
@成田市長が久住中の新校舎建設を表明
小林成田市長は市議会の全員協議会で、現在久住第一小学校に仮移転している久住中学校の新校舎を久住第一小学校近くの成田線久住駅北側に建設する方針を表明しました。久住中学校は暫定平行滑走路の北端から飛行コース直下約3Kmの地点にあり、地元住民から騒音と事故の危険から移転の要望が出て仮移転していました。提案された建設予定地はA滑走路北端から約10Km、暫定平行滑走路北端から約4.5Kmの両滑走路に挟まれた谷間地区にあります。市長は「建設予定地は久住駅前特定土地区画整理事業の一角で、組合からの取得が見込める。」と説明し、6月定例議会に建設費を含めた補正予算を提案するとの事です。
@エアドゥが新規航空会社で初めての黒字に
経営再建中のエアドゥが昨日発表した2004年3月期単独決算によりますと、経常損益が14億7600万円の黒字となりました。この結果、2005年3月には債務を完済して、再生計画を達成する見通しになりました。新規参入の航空会社で通年の黒字を達成したのはエアドゥが初めてになります。
@パスポートを取得して青森空港から国際線利用すると1万円補助
青森空港国際化促進協議会は新たにパスポートを取得して(再発給も可)青森空港発の国際線を使った場合に、旅行代金支払い時に1万円を割り引く助成を行う事になりました。9月26日出発までの旅行に適用され、県外在住者にも適用されるそうです。
*6月4日
@新潟空港で管制官のミスで閉鎖中の滑走路に着陸
2日午後3時50分頃、新潟空港のA滑走路(1314m)に佐渡発新潟行きの旭伸航空108便が着陸しましたが、この時、滑走路から70m離れた所でクレーンを使って航空機の牽引車の修理を行っており、A滑走路は閉鎖中でした。管制官が閉鎖している事を忘れて、着陸を許可したとの事です。国土交通省は調査に入りました。
@羽田空港再拡張、滑走路を3m低くして100億円節約
国土交通省は国会審議で指摘されていた羽田空港再拡張で作るD滑走路の第1航路側の高さを海抜23mから3m低くして20mにする設計変更をする方針を固めた模様です。これにより、建設費が約100円節約できる見込みとの事です。
【コメント】国会の議論では「海抜6mにすれば、2000億円削減できる。」とのことでしたが、ほんのわずかな節約になってしまいました。建設費の総額は6900億円との事です。
@佐賀ー羽田深夜貨物便の予約が好調
全日空によりますと来月7日から運航を開始する佐賀ー羽田深夜貨物便の予約が好調との事です。当初は宅配業者1社の見込みでしたが、現在は代理店数社から引き合いが強くなっているとの事です。なお、機材は旅客用のB-767-300型機を使い、旅客は載せずに貨物室だけ使うとの事です。
@テクノプリント社がボーイング社にタッチパネルを納入
埼玉県大井町にある「テクノプリント」社はカーナビなどに使われる特殊なガラス製のタッチパネルを生産していますが、ボーイング社がコックピットのナビゲーション操作画面用タッチパネルに同社製品を採用しました。3月から出荷を開始し、7月にも100台追加しました。今後、年間300〜400台納入する計画との事です。
*6月3日
@成田国際空港株式会社のページに「成田空港運用状況(平成16年4月分)」が載っていました。
@偽造旅券の中国人が2.5mの壁を乗り越え逃走
東京入国管理局成田支局によると1日午後、上海発のノースウエスト航空機で到着した中国人男性が日本人名の偽造パスポートで入国しようとし発見され拘束されましたが、警察官が来るまで待たされていた制限エリアから逃走しました。制限エリアと一般エリアを隔てている高さ2.5mのガラスの壁を乗り越え、天井との隙間から逃走したと見られています。
@公正取引委員会がJALの国内線値上げを牽制
公正取引委員会の上杉事務総長は昨日の記者会見で日本航空システムの国内線値上げについて、「日本エアシステムとの経営統合の際に約束事がある。運賃を改定するのであれば相談があるのではないか。」と述べ、国内線運賃の値上げを牽制しました。『約束事』とは、『統合にさして国内線運賃を10%引き下げ、急激な経済環境の変化がない限り3年間は運賃を値上げしない。』というものです。今回の燃料高騰がこの『急激な変化』に該当するかどうかが焦点になります。
@イギリスで管制システム故障
ブリティシュ・エアウエイズの広報は3日早朝、「航空管制システムの障害からイギリス国内からの全便が出発できない状態だ。」と発表しました。イギリスのハンプシャー・スワンウイックの航空管制センターが機能していない状態とのことです。
*6月2日
@成田市長が空港利用者に「法定外目的税」構想
小林成田市長はこのほど開かれた就任1周年記念報告会で私見と断りながら「政策の検証と新生成田の創造」と題する政策ビジョンパンフレットを配り所見を述べました。この中で、成田空港利用客の払う空港使用料に上乗せする「法定外目的税」の導入を将来の課題として取り上げました。この税は環境破壊を伴う空港建設の環境保全対策費に充てるというものです。「私見」としていますが、市役所内部では勉強会が始まっているようです。
@日航Gと全日空Gは国際貨物運賃を7月16日から値上げへ
日本航空システムと全日空グループは燃料の高騰を受けて国際貨物の輸送料金に上乗せする割増金を1Kg当たり18円から24円に引き上げる方向で、国土交通省に申請した事を明らかにしました。値上げは7月16日からにしたいとの事です。
@ニュージーランド航空がB-7E7型機を発注
ニュージーランド航空は2日、ボーイング社にB-777-200ER型機を4機とB-7E7型機を2機発注した事を明らかにしました。B-7E7型機を発注したのは全日空に続いてニュージーランド航空が2番目になります。
*6月1日
@5月のアクセス数が過去最高の15469回になりました。ご愛読感謝いたします。
@成田空港近くに「送還センター(仮称)」設立方針
法務省は不法滞在で強制送還処分となる外国人の収容施設を成田空港周辺に設立する方針を固めました。収容施設を作る事で退去に利用できる航空機を確保しやすくし、退去を迅速に行うためとしています。現在は収容施設がないために事実上平日の予約が取れる航空機しか利用できません。これを施設で待機させる事により、空席待ちにも対応できるようにするとの事です。これにより、送還する外国人を年間5000人増やせると見ています。来年度予算で具体化したい意向です。
@日本航空と全日空も5%値上げへ
国際航空運送協会(IATA)の合意を受けて、日本航空と全日空も7月1日から国際線運賃を5%値上げする方針を固めました。値上げはイラク戦争を理由として昨年4月にあげて以来になります。すでに販売した7月1日以降搭乗の航空券についても空港カウンターで追加料金を請求する事が通例となっています。パック旅行については各旅行業者が判断しますが、航空会社が旅行業社に販売している座席に着いては国際航空運送協会(IATA)の合意の対象とはならないため、追加値上げをするかどうかは未定との事です。なお、JTBと近畿日本ツーリストは9月までのツアー料金は値上げしない事にしました。