2004年8月の出来事
*8月31日
@成田国際空港株式会社のページに「平成15事業年度の決算について」、「成田空港運用状況(平成16年7月分)」が載っていました。
@空港公団としての最終決算を発表・43億円の赤字に
成田国際空港株式会社は昨日、空港公団としての最終決算となる2003年3月期決算が国土交通省の承認を得たと発表しました。それによりますと、事業収入は前期比5.3%減の1478億円となり、43億円の赤字になりました。赤字は準備金で穴埋めされました。有利子負債は5687億円で、成田国際空港株式会社に引き継がれました。また、空港公団の資本金のうち、1497億円が政府の無利子融資に振り返られましたが、これを毎年返還していく事になります。
@国土交通省が成田新高速鉄道を概算要求
国土交通省は都心と成田空港を40分ほどで結ぶ成田新高速鉄道の着工費を来年度予算の概算要求に繰り入れました。鉄道局の予算として「ニュータウン鉄道などの準備」の中に入れて要求しています。なお、成田新高速鉄道の環境アセスメントは12月に準備書を示す予定です。
@成田空港行きエールフランス機がトラブルで欠航に
30日、フランスのドゴール空港を成田空港に向けて出発しようとしていたエールフランス276便が離陸滑走の途中でエンジンが自動停止して出発を取りやめました。原因は分かっていません。同便は欠航となり、約150人の乗客は日本航空機に乗り換え成田空港に向かい、残りの約110人の乗客はパリに1泊しました。
@日本エアコミューターのYS11が強風で損傷
台風16号の強風を避けるため、大阪空港に避難していた日本エアコミューターのYS11型機6機のうちの4機が強風で損傷してしまいました。6機は九州方面から大阪空港に避難して風よけフェンスの近くに駐機していましたが、垂直尾翼の方向舵が脱落したり、主翼の補助翼が損傷してしまいました。
@日本航空が新幹線対抗で福岡ー鹿児島線割引運賃を値下げへ
日本航空は新幹線に対抗するため、11月1日から福岡ー鹿児島線の割引運賃を引き下げると発表しました。前日までの予約が必要な「特便割引1」を1500〜2000円引き下げて7500〜8000円に、また、4回回数券を1枚当たり8500円と3500円引き下げます。
*8月30日
@神戸空港の運用時間は7時〜22時
国土交通省の概算要求の中で、神戸空港の運用時間について7時〜22時の15時間としている事が判明しました。年間の発着回数は2万回が限度となっており、この規模の空港としては最長の運用時間となっています。
@三菱重工が名古屋に7E7型機用の工場建設へ
三菱重工は三菱自動車の名古屋市にある大江工場跡地を買収し、ボーイング社の新型機B-7E7型機で分担する主翼生産の基幹工場とする方針を固めました。2006年の稼働を目指し、総投資額は350億円以上になる見込みとの事です。
@日航と全日空が電子チケットで海外航空会社と提携へ
日本航空と全日空はそれぞれ、電子チケットで海外の航空会社とシステムを接続し、提携していく準備を始めました。日本航空はまず、アメリカンとシステム接続の準備に入り2005年前半に実用化し、他の共同運航を実施する会社に拡げていく事にしています。全日空はユナイティド航空との接続準備に入り、今年度中にも接続する方向で検討しているとの事です。
@タイ航空がA380型機を6機発注
タイ航空はエアバス社の次世代超大型機A380型機を6機発注しました。これで、A380型機を発注した航空会社は13社になりました。また、タイ航空は同時にA340-500/600型機をそれぞれ1機ずつ発注しました。
@エアバスがB-7E7型機に対抗する機種の開発を検討
エアバス社はボーイング社のB-7E7型機に対抗する長距離向けのA330型機を開発する方針を固めました。年内に開発計画を発表する模様です。中型で長距離を飛べ燃費が良い機種でボーイング社に一人勝ちさせないための戦略のようです。開発費は約20億ドルと見込まれています。
*8月29日
@このページを立ち上げてから満7年になりました
この「成田空港サーバー」を立ち上げてから、今日で満7年になりました。用事のない限り、更新する気持ちでやってきましたが、今後も、みなさんの期待を忘れずに続けていくつもりですので、よろしくお願いいたします。
@成田空港で放射線テロ対策訓練実施へ
成田空港で来月上旬に初めての放射線テロ対策訓練が実施されます。貨物地区で放射性物質の入った容器が盗まれ、第1ターミナルビル4階の出発ロビーで容器が破壊され、2〜3人の被爆者が出た、との想定です。特殊な放射線計や放射線医学総合研究所の専門医も参加することになっています。
【コメント】1989年頃、外国に頼んで精製されたプルトニュウムを船でなく航空機を使って日本に輸送する案が考えられたときに調べたことがあり、第17回騒音対策委員会でも追求し、空港公団と交渉も行いました。航空機で運んでいるのは医療用の放射性物質などと記憶しています。現在はどんな放射性物質が運ばれているのでしょうか。
@ロシア機墜落・もう1機からも爆発物の痕跡
ロシア当局は墜落したツポレフ134型機の残骸からも強力な爆薬ヘキソーゲンの痕跡を確認したことを明らかにしました。また、乗っていたチェチェン人女性の遺体の足がトイレの残骸と一緒に発見され、頭と胸が数Km離れた場所から発見されたことなどから、この女性がトイレで爆発させた可能性が強いことを示唆しました。
*8月28日
@パイロットの年齢制限を来月から65才に引き上げ
国土交通省は民間パイロットの年齢制限を来月から現在の63才から65才に引き上げます。これは、大量採用したパイロットがここ数年で退職年齢を迎え、このままでは民間機のパイロットが不足気味になる事に配慮したものです。検討委員会では、厳密な身体検査や訓練を実施すれば、2才引き上げても支障はないと結論を出しました。
@福岡の航空交通管制センターの機能を拡充へ
国土交通省は福岡にある日本全国の航空交通を管制する「航空交通管制センター」(ATFMC)の機能を来年10月をめどに拡充する方針を明らかにしました。施設を増築し、職員を現行の約100人から290人に増員します。自衛隊の訓練空域の訓練状況なども把握して、訓練空域が空いているときには民間機が使用できるようにし、民間航空路の混雑緩和をはかり、羽田空港再拡張による増便などにも対処できるようにするとのことです。
@財務相が関空2期工事に慎重姿勢
谷垣財務大臣は昨日大阪で記者会見し、関西国際空港の2期工事について「私もかって、関西選出の議員として関西国際空港の建設に燃えた。しかし、後ろ向きの事もやらないと財政再建は出来ない。関西3空港問題や今後の需要動向を見ながら予算編成で検討する。」と述べて、慎重な姿勢を明らかにしました。
@ロシア機事故で1機から爆発物の痕跡を確認
ロシアの連邦保安局は27日、墜落したソチ行きのツポレフ154型機の残骸から強力な爆薬ヘキソーゲンの痕跡を確認したことを明らかにしました。また、両機にチェチェン人名の女性がそれぞれ1人ずつ乗っており、その女性についてだけ安否の問い合わせがなかったことも明らかにしました。これらのことから、2機の墜落はチェチェン独立を求める勢力のテロの可能性が大きいことを示唆しました。
@日米政府がB-7E7の輸出保険分担で合意
日米両政府は27日、B-7E7型機の輸出に関する保険を共同で引き受けることで合意しました。「日本貿易保険」と「米国輸出入銀行」がそれぞれの生産分担比率に応じて、代金が未払いになった場合のリスクを分担することになります。
@JALエクスプレスがパイロットを年2回採用へ
JALエクスプレスは昨日、今後、パイロットを年2回定期採用すると発表しました。これも、今後のパイロット不足に備えるものです。
@長崎大学などが西ナイル熱ワクチンを開発中
西ナイル熱の感染が疑われた沖縄の女性は再検査で抗体が出来ておらず、最終的に感染していなかったことが確認されましたが、長崎大学と国内ワクチンメーカーの共同チームが西ナイル熱ワクチンを開発し、秋にも人を対象とする臨床試験に入る見通しです。マウスを使った実験では感染を完全に防ぐことが出来たとのことです。
*8月27日
@成田国際空港株式会社のページに「 株式会社千葉銀行『成田空港支店』の開設について」、「 2005年度 政府保証債要求について」が載っていました。
@成田新高速鉄道に向けて成田空港駅を改修
今日昼のNHKテレビのニュースで聞いたので、詳しいことは分からないのですが、成田国際空港株式会社は成田新高速鉄道の開通に向けて成田空港駅を改修することになったそうです。
@中国南方航空がスカイチームに加盟へ
中国南方航空は27日、世界航空連合のスカイチームに加盟する予定と発表しました。スカイチームは世界航空連合の一つでエールフランスや大韓航空やアリタリア航空などが加盟しています。中国の航空会社で世界航空連合に加盟するのは中国南方航空が初めてになります。
*8月26日
@千葉銀が10月に成田空港支店を開設
千葉銀行は10月25日に成田空港第2ターミナルに成田空港支店を開設することになりました。外貨両替業務と個人への預金取扱業務を行い、企業への貸付業務は行わないとしています。預金取扱業務は空港内の従業員を主な対象とし、窓口業務を5時まで行うそうです。成田空港で支店を開いている銀行は東京三菱銀行しかありませんでしたがこれで2行になり、第2ターミナルでは初めてになります。
@成田空港行きが好調で京成が増益
京成電鉄が明らかにした2004年4〜6月期連結業績によりますと、売上高は前年同期比で0.9%減となったものの営業利益は同35.5%増と大幅な伸びになりました。単価の高い成田空港行きの旅客が重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響がなくなって回復したことが寄与しているとのことです。
@大阪空港規制で国土が最終案・長距離便の一部は残す
国土交通省は昨日、大阪空港の発着規制の最終案を明らかにしました。それによりますと、那覇や札幌などへの長距離便の一部は残すことになります。また、大型機規制やジェット機枠返還などは「来年以降、速やかに」としていたところを「来春から、段階的に」と書き改めました。
@ロシアの同時事故で全員の死亡確認
昨日起こった、ロシアでの同時墜落事故で両旅客機の乗員・乗客全員の死亡が確認されました。原因については調査中ですが、テロによるものか故障によるものか両面から捜査しているとのことで、フライトレコダーの解析が鍵になるものと見られています。
@リストラのやりすぎでBAが欠航便多数
ブリティシュ・エアウエイズ(BA)は合理化のやりすぎで23日と24日に欠航便を出してしまいました。直接のきっかけはロンドンのヒースロー空港からのフィアデルフィア線・シカゴ線・ニューヨーク線の3便が技術的な問題で運休したことですが、この対応に当たる空港職員の不足から遅延が全体に広がり、ヨーロッパ路線の22便が運休となってしましました。この影響は24日にもおよび、31便が運休となりました。ヒースロー空港での同社の空港職員の不足は約120人に及んでいるとのことです。
@シンガポール航空がB-7E7型機の購入を見送る
シンガポール航空は予定していたボーイング社の新型機B-7E7型機の購入を見送り、B-777-300ER型機を追加発注しました。最大31機の購入になります。同社は見送った理由として「提示内容が当社の財務内容に沿わなかったため。」としています。
*8月25日
@資料室のGalleryに「成田空港アラカルト」を加えました。
成田空港とその周辺の風景を随時追加していくつもりです。お楽しみに。
@成田国際空港株式会社のページに「 成田国際空港平行滑走路整備事業の再評価について」が載っていました。
@ロシアの2旅客機が同時刻に墜落・テロの可能性
24日午後11時頃、ロシアの2つの旅客機がほぼ同時刻に墜落しました。1機からはハイジャック信号が発信されたとの情報もあります。2機ともモスクワのドモジェドボ空港を出発しています。ボルガ航空のボルゴグラード行きのツポレフ134型機はモスクワ南方のトゥーラ付近に墜落しました。墜落の時に同機に爆発が起こっていたとの目撃情報もあります。乗員・乗客43人の全員が死亡しました。同機のブラックボックスは回収されたそうです。また、シベリア航空のソチ行きのツポレフ154型機はロシア南部のロストフナドヌー付近で墜落した機体が発見されました。同機からは墜落寸前にハイジャック信号が発信されたそうです。同機には乗員・乗客46人が乗っていましたが、全員絶望と見られています。なお、両機の乗客の中に日本人は含まれていなかった模様です。両機が数分の間隔で墜落していることなどから、チェチェン独立運動に絡むテロではないかと考えられています。
@中部国際空港開港時には週300便の国際線
中部国際空港会社の平野社長は昨日、半年後に迫った供用開始について記者会見を行い、「国際線が現在、週285便が決まっており、開港時には週300便を確保できる見込み。」と自信を示しました。また、「来年2月17日の開港に向けて何の支障もない。」と述べています。
*8月24日
@操縦室見学で行政処分
国土交通省は今日、全日空のチャーター便で操縦室を見学させていた問題(7月22日の出来事を参照)で操縦していた機長を航空業務停止60日、交代要員として同乗していた機長を同20日とする航空法に基づく行政処分を行いました。なお、見学に反対した副操縦士には文書で行政指導を行いました。
@全日空が能登空港地元に9700万円を支払い
全日空は開港後1年間の能登ー羽田線搭乗率が地元との約束である70%を越えたことに対する販売促進協力金約9700万円を石川県の外郭団体に対して支払うと発表しました。1年間の搭乗率は79.5%に達しました。2年目は機材が大型化することにより基準搭乗率を引き下げます。なお、基準搭乗率に達しない場合は地元が全日空に対して補助金を支払うことになります。
*8月23日
@北海道エアシステムの8便が機材故障で欠航
北海道エアシステム(HAC)は今日、「保有している3機の内、2機に不具合が発生したため8便が欠航する。」と発表しました。1機は昨日の最終便後の点検でプロペラの羽根が曲がっているのが発見され6便が欠航し、今朝午前8時15分頃、函館空港から丘珠空港に向かったもう1機が鳥を吸い込みました。この点検のためにこの後の2便も欠航となりました。エンジンの交換に2、3日かかるため、明日も欠航便がでるとのことです。
@上海発バンクーバー行きのエアカナダ機が落雷に遭う
昨日午後9時頃、上海からバンクーバーに向かっていたエアカナダ38便・B-767型機が落雷に遭い、点検のために9時30分頃関西国際空港に臨時着陸しました。同機は機体への損傷はなく、10時45分頃バンクーバーに向け出発しました。
*8月22日
@【解説と資料のページ】に、成田空港圏自治体連絡協議会の「騒音評価方法の改善について」の7月26日付け要望書を追加しました。
@豚が鳥インフルエンザに感染・人への感染につながる?
現在、北京で開かれている鳥インフルエンザの感染防止に関するシンポジュウムの中で、中国の研究機関当局者は「中国の複数の場所で鳥インフルエンザに感染した豚が確認された。」と発表しました。鳥インフルエンザが豚に感染した事は人に感染しにくい鳥インフルエンザが豚を中継点として、人に感染しやすいウイルスに変異する可能性が高くなった事を示していると見られています。感染した豚がどこで発見されたかについては「これ以上の事を我々が言うと、怖がらせるだけだ。」と述べて、明らかにしませんでした。中国では豚と鶏やアヒルなどが一緒に飼育されている例は多数あるとの事です。
*8月21日
@イラク派遣部隊・成田空港利用は9回以上に
イラクに派遣されている自衛隊員の成田空港を利用しての出発や帰国を調べてみましたが、マスコミ報道などから拾っていますので、漏れがあると思います。分かっているだけで9回ですが、派遣されている数と、帰国した数が合わないような気もしますので、実際は10回以上になっているのではないでしょうか。いずれにしても、成田空港の利用が常態化しており、それだけねらわれる危険も増している事になります。そして、この実態を「通常の商行為で、軍事利用ではない。」と言い張る国と成田国際空港株式会社の約束違反は明白です。何か、起こった時にはその責任は免れないと思います。
成田空港を使ったイラク派遣自衛隊
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2003年11月 | イラク調査隊 | 出発 |
2003年12月 | 航空自衛隊先遣隊 | 出発 |
2004年1月16日 | 陸上自衛隊先遣隊約40人 | 出発 |
2004年3月17日 | 航空自衛隊交代要員約100人 | 出発 |
2004年6月14日 | 航空自衛隊交代要員約80人 | 出発 |
2004年6月26日 | 陸上自衛隊交代要員約10人 | 出発 |
2004年7月3日 | 陸上自衛隊交代要員約80人 | 出発 |
2004年7月31日 | 陸上自衛隊交代要員約60人 | 帰国 |
2004年8月7日 | 陸上自衛隊交代要員約20人 | 帰国 |
@成田空港に緊急事態時に対応する専用回線設置
成田国際空港株式会社はテロなどの緊急事態があった際の連絡先として、空港内で働く従業員用の専用回線を設置しました。この回線は警備センターにつながり、状況判断により迅速に対応できるようにするため、との事です。
@羽田再拡張が鹿島などの建設会社グループに事実上決定
羽田空港再拡張工事の入札は来年の3月に行われる事になっていますが、メガフロート式の建設を目指していた造船業界グループが入札を断念して、事実上、鹿島建設など15社で作る建設会社グループに決定した事が分かりました。国土交通省が空港土木・港湾土木・舗装・鋼構造物のそれぞれを2社ずつ、計8社以上でグループを作るように指定しましたが、造船業界グループはこれらのパートナーを得られなかったために断念したものです。
@ポルトガル航空機が衝突回避で急降下・33人軽傷
ポルトガル航空が明らかにした所によりますと、20日午前、大西洋のアゾレス諸島のテルセラ島に向かっていた同社機が同島の手前で小型機が接近してくるのを回避するため、緊急降下を行い、33人が座席から投げ出されるなどして軽傷を負ったとの事です。
*8月20日
@文化放送・西山記者「自衛隊は制服で帰国すべき」
今日、車の中でたまたま聞いていた文化放送の11時のニュースで西山弘道記者は「陸上自衛隊が半年の任務を終えて、成田空港に帰国した時に、私服で帰ってきたが、立派な任務を果たしたのだから堂々と制服で帰れるように考えなければならない。自衛隊員もそれを希望している。成田国際空港株式会社が『住民団体を刺激するので、私服にしてくれ。』と言ったのでそうなったそうで、とんでもない事だ。」と解説していました。住民との約束などについては全く述べておらず、この問題について十分な勉強はしていないようでした。
@全日空機が離陸直後引き返す・名古屋空港
今日午後0時18分頃、名古屋空港から旭川に向けて離陸した全日空325便・A320型機が離陸直後に油圧系統の異常が起きたため、名古屋空港に引き返し、0時35分に無事着陸しました。滑走路にオイルが漏れたために、午後1時5分まで滑走路を閉鎖して除去作業を行いました。
@大阪空港発着規制で日航が「移行には2、3年かかる」
11市協が大阪空港の発着規制案を原則的に受け入れた事について日本航空は昨日、「地元が同意した事を重く受け止める。新規にプロペラ機の導入などを考えねばならず、移行には2005年から2〜3年かかるだろう。」と述べました。大型機の乗り入れ禁止は受け入れるものの、長距離便については地元と国土交通省の話し合いの様子を見ながら対応する考えとの事です。
@ケネディ上院議員がブラックリストに載せられる
アメリカの故ケネディ大統領の弟のエドワード・ケネディ上院議員は19日の上院司法委員会で「テロリストの疑いのあるブラックリストに誤って名前を載せられ、今年に入って数回、飛行機への搭乗を拒否された。是正するのに何カ所にも電話をしなければならず、大変だった。一般市民が間違って名前を乗せられたら、是正にはもっと困難を伴うだろう。」と述べて、リストの見直しを要求しました。
*8月19日
@解説と資料のページに「国際式の方がWECPNLは大きくなる(下総町平成14年秋の結果から)」を追加しました。
@全日空が成田ーバンコク線を1日2便に・11月15日から
全日空は今日、11月15日から現在午後便だけの成田ーバンコク線に午前便を加え1日2便運航にすると発表しました。なお、機材は現在のB-747-400型機からB767-300型機に変更するそうです。
@「費用弁益比は2倍でなく0.9倍」と神戸市民団体
神戸の市民団体「ミナト神戸を守る会」は16日、「神戸市が2.03倍としている神戸空港の費用弁益比について、用地取得費の378億円は市の臨海部土地造成事業から空港整備事業会計が買い取るだけで、市の財政のなかで回しているだけで実質は用地取得に当たらない。また、用地造成費として埋め立てにかかった費用(推定で1346億円)を計算すべきで、これらを入れて計算すると費用弁益比は0.91倍にしかならず、不適当な公共事業になる。」との試算を発表しました。これに対して市の担当者は「造成費は山を削るなどして造成した場合で、埋め立てた土地を買い取る場合には当てはまらない。」としているそうです。
【コメント】???。市の言うことは詭弁とも思えるのですが。
@ドイツの裁判所がエアバス工場の滑走路拡張を差し止め
ドイツの上級裁判所は10日、エアバス社とハンブルグ市に対して同社のハンブルグ工場に隣接する滑走路の延長工事を差し止める命令を下しました。すでに、下級裁判所が同様の命令を下しており、エアバス社とハンブルグ市が控訴していたものです。判決ではハンブルグ市が十分な経済的議論を行わないまま、土地を不適切に収用したとしています。エアバス社のハンブルグ工場は超大型旅客機A380型機の塗装と内装を受け持っており、このために、滑走路を延長する必要がありましたが、この判決後、同社のスポークスマンは「この判決で同機の開発に影響はない。」とのコメントを出しています。
@日本航空が「タイム割引」廃止を撤回
日本航空は昨日、先に「9月いっぱいで廃止する。」と発表した「タイム割引」を10月以降も継続すると発表しました。全日空が今年下期の運賃体系のなかで、同様のサービスである「突然割引」を継続したために方針を転換したものです。この「タイム割引」は搭乗の10日〜3日前までに2人以上で予約し、決められた路線を往復すると最大6割の割引になるものです。
*8月18日
@エアカナダが冬季から機材を小型化・成田ートロント線
エアカナダは冬季スケジュールを発表しましたが、成田ートロント線の機材を小型化し、B-767-300型機で運航すると発表しました。
@アメリカが9月30日から顔写真と指紋採取実施へ
アメリカ政府は17日、現在査証(ビザ)を免除している日本を含む27ヶ国の短期旅行者に対しても9月30日から入国に際して顔写真の撮影と指紋採取を義務づけると発表しました。また、10月26日からは機械読み取り式の旅券でなければ、ビザなしの米国入国を認めないと発表しました。しかし、こちらはほとんどが機械読み取り式になっており影響は小さい模様です。なお、当初、10月26日から実施すると言っていた生体認証(バイオメトリクス)査証でなければ入国を認めない、とした件は各国から準備が間に合わないと意見が出て、1年間の延期を決定しています。
*8月17日
@11市協が正式に受け入れ決定
大阪国際空港騒音対策協議会(11市協)は今日午前、幹事会を開いて国土交通省が示した大阪空港の発着規制案を条件付きで受け入れることに決定しました。条件とは大型機規制をエンジンの数ではなく実際の騒音で規制してほしいと言う点と、ジェット機枠の返還についても段階的に実施してほしい、と言うことです。また、「長距離便と騒音は関係ない。」として長距離便の規制についても検討し直すように意見が出されました。
【コメント】「長距離便と騒音は関係ない。」とする主張は間違っているとも、正しいとも言えるようです。同じ機種で考えれば、長距離便の方が短距離便に比べ燃料をたくさん積む分、機体が重くなり離陸の時に高度が上がらず直下の騒音は増えます。この点では「関係ない。」とは言えません。一方、中・小型機で長距離を飛べるものがあれば長距離便でも騒音はそれほどひどくならず、「長距離便と騒音は関係ない。」と言うことも出来るでしょう。見た記事の範囲ではどちらを言っているのか分かりませんでした。
@政府が成田と関空の入国審査をより厳格にする方針
政府はテロ対策の一環として成田空港と関西国際空港での入国審査を厳しくする方針を決めました。現在は2段階である外国人の審査段階を3段階に増やします。また、不法入国の手法や要注意人物に関する情報を一元化する「入管インテリジェンスセンター」の設置を検討することになりました。昨年、成田空港と関西国際空港で入国を拒否された外国人は約8000人で前年比9%増となっているそうです。
@夏休みの海外旅行が26.1%増に
昨日、航空各社が発表した夏休み(7月16日〜8月15日)の旅客輸送実績によりますと海外旅行が前年同期比で26.1%増となりました。特に、昨年重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響をまともに受けた中国方面が日本航空グループで同90%増、全日空グループで同70%増となりました。一方、国内旅行は同3.7%減となり、団体客が海外旅行に流れた影響を受けたとのことです。
*8月16日
@成田空港・今日が帰国のピーク
成田空港では海外で夏休みを過ごした人たちの帰国がピークになりました。今日だけで5万1000人が帰国する予定です。帰国ラッシュは明日も続き、明日は4万8000人が帰国することになっています。
@成田国際空港株式会社のページに「コンプライアンスに関する社内相談制度(グリーンライン)の創設」が載っていました。
@フランクフルト行きの3便に爆弾騒ぎ
フランクフルト空港当局は15日、「フランクフルト行きの3便に『爆弾を仕掛けた。』との通報があり、イスタンブール発のルフトハンザ航空機とトルコ航空機はハンガリーのブダペストの空港に緊急着陸して機内を捜索しましたが爆弾は発見されず、ザグレブ発のクロアチア航空機はフランクフルト空港に到着後、捜索しましたが爆弾は見つからなかった。」と発表しました。悪質ないたずらと見られています。
@イタリア政府がアリタリアと同じ水準の運賃を命令
イタリア民間航空局は先月29日、EU各国の約40の航空会社に対してイタリアからの直行でない長距離路線ではアリタリア航空の運賃を下回らないように設定すること、とした命令を出しました。これに対してブリティシュ・エアウエイズ(BA)はEUに対して不服申し立てをしているそうです。よく分からないところもあるのですが、例えば、ブリティシュ・エアウエイズ(BA)はロンドン経由のローマーニューヨーク線の運賃を322ユーロとしていますが、これを、アリタリア航空のローマーニューヨーク線の342ユーロを下回らないようにしろ、と言うことのようです。背景には経営危機に陥っているアリタリア航空の救済を行おうとするもののようです。
*8月15日
@駐機場でエンジンから煙り・羽田空港
昨日午後3時50分頃、鹿児島から羽田に到着した全日空626便がスポットに到着し、エンジンを切った後に整備士が点検したところ、第4エンジンの後部から煙がでていました。整備士がすぐに消火器で消火に当たり消し止めました。乗員・乗客にけがなどはありませんでした。
@日航と全日空が航空燃料のヘッジで対応分かれる
今日の日経新聞によりますと、日本航空システムと全日空の航空燃料に対する対応が分かれているとのことです。日本航空システムはヘッジ率が約4割に対して全日空は約8割に達しています。全日空が燃料高騰の沈静化にはかなり時間がかかると考えているのに対し、日本航空システムは値下がりへの期待感もあったとしています。
【注】ヘッジとは;商品・株式・外国為替の取引で,買い方の値下がり損や売り方の値上がり損を防ぐため,逆の空売り・空買いをすること。
*8月14日
@成田空港で偽ブランド品持ち込み防止キャンペーン
昨日、成田空港でエルメスやロレックスなどの有名メーカーが共同で「偽ブランド品を海外から持ち帰ると、没収になります。」とのキャンペーンを行いました。今年1〜6月に成田空港で没収された偽ブランド品などの知的財産権侵害物品は約8000件に上るそうです。
@11市協が国土交通省案を受け入れへ
大阪国際空港騒音対策協議会(11市協)は昨日、大阪空港の騒音軽減に関する国土交通省の発着規制案を受け入れることになりました。正式には17日の幹事会で決定し、19日に国土交通省に回答します。しかし、長距離便の規制については「大阪空港を国内線の基幹空港として一定の機能を維持するべき。」と注文をつけることにしています。
@ドイツ・ベルリン郊外の空港拡張を承認
ドイツのブランデンベルグ州政府は13日、ベルリン郊外の旧東ドイツにあるシェーネフェルト空港を拡張し、「ベルリン・シェーネフェルト国際空港」にすることを承認しました。拡張の条件として早朝・深夜の飛行制限と樹木を伐採した場合には植林の義務づけなどを課しています。2006年初めに着工し2010年に供用開始の予定です。ベルリンには3つの空港がありますが、どれも手狭で内外の大手航空会社は進出を手控えています。
@全日空が自社養成パイロットを中途採用
全日空は昨日、自社養成パイロット約10名を中途採用すると発表しました。1978年4月2日以降に生まれ、大学卒業以上、視力が一定の基準を満たすことなどが応募の条件です。入社は来年3〜4月になるそうです。なお、同社は新卒者を対象として来年度に自社養成パイロットを45人採用する予定です。
@中日本エアラインが2路線の廃止を発表
中日本エアラインサービスは昨日、来年2月から名古屋ー鳥取線と米子ー福岡線を廃止すると発表しました。また、来年2月に中部国際空港が開港すると同時に拠点を中部国際空港に移し既存の7路線と名古屋ー福島線を加えた8路線を運航するとのことです。
*8月13日
@成田空港で不審物騒ぎが2件
11日に成田空港第2ターミナルで不審物騒ぎが2件ありました。午前9時40分頃、1階の到着ロビーで「ゴミ箱の上に不審な黒いスーツケースがある。」との通報があり、警察官が駆けつけて調べたところ中身はなく、誰かが捨てていったものと判明しました。また、午前10時過ぎには3階の出発ロビーの機内預け荷物の検査場付近に黒のボストンバックが置いてあるのが発見されました。爆発物探知犬も動員されて調べられましたが、20分後に韓国人の持ち主が現れ一件落着となりました。一時、当たりは騒然とした雰囲気に包まれました。韓国人は荷物を置いたまま買い物をしていたそうです。
@鳥インフルエンザで3人死亡とベトナム政府が確認
世界保健機関(WHO)は13日、ベトナム政府が鳥インフルエンザで3人が死亡したと発表したことを明らかにしました。ベトナムへ旅行する人は市場などには近づかないようにしましょう。
@政府が生体認証旅券を2006年に導入決める
政府は今日、テロ対策の切り札として生体認証(バイオメトリクス)旅券を2006年から導入する方針を決めました。旅券の更新の際に切り替えていくとのことです。来年1月から外務省職員の外交旅券で3ヶ月間試行し、来年度中にシステムを完成させて、2006年から成田空港・関西国際空港・中部国際空港に導入して順次地方の国際線発着空港に導入するそうです。
@中国南方航空機が強行着陸・死傷者なし
11日の夜、南京の禄口国際空港に着陸しようとした140人乗りの南方航空機が着陸装置の故障で降りられなくなりました。同機は1時間半にわたり空港上空を旋回しながら着陸装置の回復を試みましたが、回復せず着陸を強行しました。幸い、死傷者は1人もでなかったそうです。
*8月12日
@航空科学博物館で「コンコルド展」開催中
成田空港の4000m滑走路南端近くにある航空科学博物館で現在、超音速旅客機・コンコルドの展示会が開かれています。と言っても実物があるわけではありません。コンコルドの操縦席の窓ガラス2枚や模型など約100点が展示されています。10月24日まで開催されています。(写真は昨年6月パリエアショーにて)
@地方路線維持の割引を来年度も継続の方針
国土交通省は昨日、地方路線維持のために26地方空港などの着陸料と羽田空港の地方路線便の着陸料の割引制度を来年度も継続する方針を固め、来年度予算の概算要求に約170億円を盛り込むことになりました。
@富山空港に男が侵入・運航には影響なし
昨日午後6時40分頃、富山空港の旅客ビルと駐機場の間の制限区域内道路に男性が歩いているのが発見されました。空港職員などが駆けつけて取り押さえ、警察に引き渡しました。動機や進入経路などは明らかになっていません。航空機の運航には支障がありませんでした。
@経産省がB-7E7用エンジン開発を助成へ
経済産業省は昨日、来年度の概算要求に、ボーイング社が開発しているB-7E7型機用エンジンの開発に助成する予算を盛り込みました。B-7E7型機用エンジンはロールスロイス社とゼネラルエレクトリック社が開発していますが、日本企業もリスクシェアーパートナーとして10数%のシェアーで参加する方向で検討が進んでいます。
@静電気防止靴でローマの空港がパニック
11日、ローマのレオナルド・ダビンチ国際空港で静電気防止靴をはいた男性が金属探知器に引っかかりました。警報が鳴ったため、搭乗待ちをしていた約600人の乗客を避難させましたが、一時はパニック状態になりました。アルカイダが「イタリア軍を8月15日までに撤退させなければ、ローマを攻撃する。」と言う声明を出し、厳重な警戒をしていたところに起こった騒ぎでした。
*8月11日
@鳥インフルエンザで4人死亡か・ベトナム南部
ベトナム保健省は11日、同国南部のハウザン省で7月30日から8月2日にかけて急性の呼吸器系疾患で死亡した4人について、鳥インフルエンザの可能性もあるので調査している、と発表しました。同省では鳥インフルエンザにより鶏などが大量に死亡しています。
@関空にある全日空の格納庫が解体の可能性
関西国際空港にある全日空の格納庫が地盤沈下のために使い物にならず、1〜2年の内に解体される可能性があるとのことです。維持・管理費よりも解体した方が安上がりとの判断もあることと、関西国際空港の就航機種などから利用頻度が低いとの判断もあるようです。
@操縦室で猫が大暴れして引き返す
9日、ベルギーのブリュッセルからウイーンに向けて離陸してまもなくのSNブリュッセル航空機で操縦室内に猫が入り込み、副操縦士に飛びかかり腕をひっかくなどの大暴れをしたために同機はブリュッセルに引き返しました。この猫は乗客の猫で、かごに入れられていましたが、何かの拍子にかごが開き機内に飛び出しました。客室乗務員が操縦士に機内食を届けるため扉を開けた時に入り込んだものと見られています。
*8月10日
@成田空港で動物検疫キャンペーン
海外旅行客で混雑する成田空港で昨日から動物検疫キャンペーンが始まりました。昨日はエアポートプリンセスが一日動物検疫所長となり職員と一緒にパンフレットを配りました。海外からの土産としてハムやソーセージやジャーキーなどを持ち帰る人が多いのですが、加工してあっても日本国内に持ち込むには空港の動物検疫所に申告して、出発国政府の関連機関が発行する「検疫証明書」のチェックを受けなければなりませんが、これを知らずに没収されるケースや、そのまま通過してしまうケースがあるために、牛海綿状脳症(BSE)などの病原菌などが持ち込まれないようにキャンペーンを行っています。13日まで続けられます。
@伊丹市・豊中市・川西市が規制案を原則受け入れへ
大阪空港周辺の伊丹市・豊中市・川西市は昨日、それぞれに市議会の委員会を開き4日に国土交通省が提案した大阪空港の発着規制について話し合いました。この結果、3市とも「騒音の軽減につながる。」として大筋では受け入れる方針を了承しました。ただ、長距離便の規制については「国内線の基幹空港としての機能を損なわないように要望する。」としています。また、実施については「機材の運航状況を見て、段階的に実施してほしい。」などの意見が出されました。
@落雷で日航機の操縦室窓にひび
昨日午後3時12分に福岡空港から羽田空港に向かった日本航空1720便・B-777-300型機が3時30分頃、落雷に遭い操縦室の窓に長さ60cmのひびが入りました。同機はそのまま飛行を続け、目的地を大阪空港に変更して無事に着陸しました。
@沖縄の女性は西ナイル熱でない可能性大
厚生労働省は昨日、西ナイル熱の疑いがもたれていたアメリカから帰国の沖縄の女性が西ナイル熱ではない可能性が大きいと発表しました。国立感染研究所の血液検査で西ナイル熱のウイルスが発見されなかったためです。確定には再度の血液検査が必要とのことです。
@北海道への国際チャーター便が過去最高へ
北海道への外国航空会社のチャーター便が今年過去最高を更新することがほぼ確実になりました。1〜6月期で前年同期の1.8倍の923便となり、7月以降も昨年を上回ることが確実になっています。このうち、台湾からのチャーター便が7割を占め、台湾でこの冬には日本の人気ドラマ「北の国から」の放映が決まりさらに北海道人気が高くなるものと見込まれています。
@BAが長距離便の追加料金を再度引き上げ
ブリティシュ・エアウエイズ(BA)は9日、航空燃料の高騰が続いているため、国際線の長距離運賃に上乗せしている追加料金をこれまでの2倍以上の1人当たり往復で12ポンド(約2400円)に引き上げると発表しました。ヨーロッパの航空会社は今春、一斉に追加料金を引き上げましたが、再度の引き上げを行うのはブリティシュ・エアウエイズ(BA)が初めてです。
*8月9日
@成田空港到着ターミナルがカートで大混雑
昨日の毎日新聞によりますと、成田空港では荷物を運ぶカートで到着ターミナルが大混雑になっているそうです。カートは第1ターミナル・第2ターミナル合わせて約4000台ありますが、ターミナルのスペースが狭くカートが人と接触する事故も起こっているとのことです。カートは荷物を満載すると重さ100Kgにもなります。今年に入っても高齢の女性がカートと接触して転倒する事故が起こっています。数年前にはカートの車輪で足の指を轢かれて骨折した人もいたとのことです。成田国際空港株式会社ではカートによる事故は年に数件あると認めていますが、、「当事者同士の問題」としています。
@青森空港自衛隊使用で地元民が懸念
昨日夕方、青森空港から陸上自衛隊の第3次派遣部隊の一部が政府専用機で出発しましたが、これについて地元民の中にはテロの不安を訴える人もいるようです。青森空港の建設当時の1983年に青森県は地元団体の要望に「公共飛行場であり、軍事施設としては使用しない。」と回答しています。当時の関係者である男性は「戦争を体験した人が多く、要望があった。米軍も自衛隊も緊急以外は使ってほしくない。なぜ三沢空港(青森県三沢市)では駄目なのか。地元にはテロなどの不安がある。一度使えばずるずる行くのだろうか…」と話しています。
@130カ所の中核派拠点を一斉家宅捜索
千葉県警と警視庁は今日、2002年に千葉県市原市の千葉県職員宅の中核派革命軍が起こした放火テロ事件に関して33都道府県・約130カ所の中核派拠点と関係者宅の一斉家宅捜索を行いました。
*8月8日
@陸自派遣隊が昨日成田空港に帰国・またも約束違反
イラクに派遣されて半年の任務を終えた陸上自衛隊の約20人が昨日の夕方シンガポール航空機で成田空港に帰国しました。これで、イラク派遣部隊が成田空港を利用するのは約5回目になります。本会などとの「軍事的利用はしない。」とする約束の違反に当ります。成田空港の恒常的利用につながり、テロの標的にされる危険が高まります。今日の夕方には青森空港から政府専用機で陸上自衛隊の交代要員がイラクに向け出発するそうですが、その帰国便を使う方法もあったはずです。
@成田国際空港株式会社のページに「 2002・2003年 世界の空港 国際線ランキング(ICAO統計)」、「成田国際空港平行滑走路整備事業の再評価について 」などが載っていました。
@日本コミューター機が引き返す・大阪空港
今日午前10時35分頃、大阪空港から青森に向かった日本コミューター2153便・DHC8-400型機でエンジンの制御に使うコンピューターが不調になり同機は大阪空港に引き返して、35分後に無事着陸しました。同機は昨日もエンジンの油圧系統が不調になり引き返していたそうです。
*8月7日
@外国人を出国地で審査する実験を台湾で実施
法務省入国管理局は外国人を出国地で審査する「プレクリアランス(事前審査)」の実験を7日から4日間台湾の中正空港で実施すると発表しました。入国審査官4人を派遣し、日本行きの台湾の航空会社の便に乗る外国人の審査を行います。プレクリアランスは日韓ワールドカップの時に一時的に行われました。目的は不正入国の防止と不評な日本での入国審査の待ち時間の短縮にあります。結果が良ければ、主にアジアでの実施を目指して各国と話し合うことになるそうです。
@羽田空港発着枠の約20便を新規就航会社に移管
国土交通省は羽田空港の発着枠の内、日本航空システムと全日空が使っている約20便を来春から新規就航を目指している他の航空会社に配分する方針を固めました。競争を促進させるため、とのことです。
@羽田空港周回道路が大混雑に・乗り遅れも
先月末から、羽田空港の周回道路が大混雑しています。1.5Kmの周回道路を通過するのに1時間30分もかかる場合があるそうです。原因は第2ターミナルの建設工事で道路が変わり、交通の集中が生じたためとのことです。これに加えて、猛暑のためにマイカーを利用して羽田空港に来る人が増えたことも影響しているようです。この渋滞で、搭乗便に乗り遅れる人が続出しているようです。中には、重い荷物を抱えながら、ターミナルまで歩く人もかなりいるとのことです。帰省で羽田空港を利用する人は早めに着くようにした方が良さそうです。
@乗客を操縦室に入れた機長らを処分・全日空
チャーター便で乗客を操縦室に入れて見学させた事件(7月22日の出来事を参照)で全日空は昨日、許可した機長を乗務停止3ヶ月、当時操縦していた別の機長を乗務停止1ヶ月、止めた副操縦士2人を厳重注意、持ちかけた営業担当者を訓戒とする処分を発表しました。
@三菱重工がタイ航空からエンジンの全体修理を受注
三菱重工がタイ航空のA300型機に使われているプラット&ホイットニー社製のエンジン「PW4000」の全体修理を受注しました。3年契約で、同社はこのエンジンの共同開発に参加し10%を分担しました。全体修理を受注したのは初めてのことになります。
@6月分海外旅行取扱額は83.6%増に
国土交通省が昨日発表した国内50社の6月分海外旅行取扱額は前年同月比で83.6%増の大幅な伸びになりました。昨年同期が重症急性呼吸器症候群(SARS) の影響で大幅に落ち込んだ反動ですが、一昨年同月比でも8.6%増になります。なお、6月の国内旅行取扱額は前年同月比3.5%減となりました。
@エアバス社が超音速旅客機の技術検討を開始
エアバス社は5日、次世代超音速旅客機(SST)の初歩的な技術検討を開始したことを明らかにしました。検討は空気力学や軽量材質などとのことです。
@ヴァージン航空がA340-600型機を13機発注
ヴァージン・アトランティック航空は5日、エアバス社にA340-600型機を13機発注したことを明らかにしました。13機のオプションも付加しています。同社はボーイング社のB-777型機も検討していましたが、競争力のある取引と4発エンジンを好む顧客調査の結果A340-600型機に決めたとしています。
*8月6日
@国内初の西ナイル熱感染か?
先月31日にアメリカから帰国した沖縄県の女性が西ナイル熱に感染している疑いのあることがわかりました。この女性は帰国便の機内で発熱と頭痛を訴え、入院しました。病院で血液検査をしたところ西ナイル熱ウイルスに感染している疑いのあることがわかりました。女性は快方に向かい昨日退院しましたが、厚生労働省は検体を国立感染研究所に送り確認を急いでいますが、結果が出るのは9日になるとのことです。確認されれば国内初の感染例になります。厚生労働省は「国内感染ではなく、人から人には感染しないので、感染拡大の心配はない。」とし、アメリカに旅行する人は蚊に刺されないなどの予防対策を徹底するよう訴えています。
【コメント】門外漢ですが、本当に感染拡大はないのでしょうか。可能性は非常に低いと思いますが、この女性が帰国後、どこかで蚊に刺されていれば、その蚊に刺された人には感染するのではないかと思うのですが。
@農水省が空港に「肉探知犬」の導入決める
農林水産省は旅客機の荷物や貨物の中に入っている肉製品が動物検疫所に申告されずに国内に持ち込まれるケースがあるとして、空港に「肉探知犬」を導入する方針を固めました。牛海綿状脳症(BSE)や鳥インフルエンザや豚コレラなどの病原体が持ち込まれることを防ぐためとのことです。来年度以降に犬や担当職員の養成を始めることにしています。
@ジェイエアーが本拠地を広島西から名古屋に移すことに
ジェイエアーは昨日、今年度中に本拠地を広島西飛行場から名古屋空港に移転させる方針を正式に決定しました。これにより、広島西ー新潟線を来年2月に休止することを発表しました。
*8月5日
@環境省に騒音評価方式で要望書を提出
今日午前中に環境省環境管理局大気環境生活室に伺い、航空機騒音の評価方式を現在使われているものではなく、国際民間航空機関(ICAO)が一時勧告した方式に変更して欲しいとする要望を「提言 騒音評価式を改めよう」を添えて行いました。室長補佐の方と振動騒音係の方が親切に対応してくださり、参考になる点が多々ありました。まず、「5年かけて検討する」と言われてきましたが、「これは、航空機騒音だけではなく道路騒音を除いた他の騒音についてすべてを検討している。」との事でした。「現在の所、環境省の担当部署と専門家で研究と検討をしている所。」との事でした。従って、「中央公害審議会にかける事なども含め、いつ終わるのかなどは今の所はっきりしないが、早めなければ行けないと考えている。」との事です。本会からの「逆転現象の起こらない評価方式に改めて欲しい。」との要望の点については「今までの経過もあるし、原理としては間違っているわけではない。影響は環境省だけではなく、他の部署にも大きな影響がある。」と否定的な見解でした。また、今回の要望書の中にはありませんでしたが、本会からは「5年かけての検討で、環境基準が緩和されるような事がないかと心配している。住民の被害感覚にあった厳密な検討をお願いしたい。」と要望しました。その他、EUのGreen Paper の問題や中央審議会の傍聴の件など色々教えていただきました。
@4000m滑走路北端で舗装の劣化激しく補修工事
4日の朝、成田空港4000m滑走路の北端部分で表面のアスファルトに細かいヒビや航空機の車輪の轍が深くなっているのが発見されました。このため、成田国際空港株式会社では昨日の深夜から補修工事を始めました。工事は航空機の発着がない午前0時から5時まで行われ、8日までに終わる予定です。補修する面積は約1000平方メートルで縦70m・幅12mになります。連日の暑さと激しい使用頻度のため劣化が予定よりも早く進んだようです。
@国交省が関空2期工事と新石垣空港調査費を概算要求
今日の閣議後の記者会見で石原国土交通大臣は関西国際空港の2期工事の滑走路部分と関連の施設整備費として約600億円を概算要求する事を明らかにしました。これにより、平成19年度の供用開始を目指したいとしています。一方、財務省は需要動向から平成19年度の供用開始には難色を示しています。また、新石垣空港の実施計画調査費も概算要求に組み入れる事を明らかにしました。
@「原油価格高止まりすれば60億ドルの損失」とIATA
国際航空運送協会(IATA)は4日、原油価格がこのまま高止まれば、全世界の航空会社で今年度の利益が当初の見込みの30億ドルの黒字から、60億ドルの損失に転落する見通しと発表しました。
@全日空の低コスト会社が来年6月に就航予定
全日空が計画している低コスト航空会社は来年6月に、福岡空港を拠点として1日15便の規模で就航するとの概要が固まりました。エアーニッポンの航空機と路線の一部を移管し、運航乗務員の給与水準を落とすなどしてコストの削減をめざすとの事です。
*8月4日
@【訂正】7月15日の出来事の小田急線沿線訴訟の和解案について「65db」と書きましたが、成田市役所の方から指摘がありまして、これは「65Laeq」の間違いで、「約78WECPNL」にあたるとの事です。訂正をしておきました。ご指摘ありがとうございました。
@「成田空港の公式ホームページ」がリニューアル
成田空港の公式ホームページがリニューアルしていました。内容が豊富になって使いやすくなっているようです。ただ、文字が小さいのは老眼の私にはきついものがありますね。なお、成田国際空港株式会社のホームページにこの問題も含めた新着情報があるのですが、今の所、リンクが切れているようです。
@米運輸長官がシカゴのオヘア空港遅延問題で協議命じる
シカゴのオヘア空港の大量遅延問題で4日にワシントンで乗り入れ航空会社と連邦航空局との協議が行われます。これは、先月28日にアメリカのミネタ運輸長官が「オヘア空港の遅延は許容範囲を超えている。」として解決に向けて協議をするよう命じたものです。オヘア空港は航空各社がハブ・アンド・スポーク方式の拠点空港として利用しているため、この空港での遅延が全米の航空便の遅れに波及しているものです。今の所、減便を行うしか有効な対策はないようです。5月には遅延便が過去最高の14500便に達しました。
*8月3日
@成田行きのUAL機がバンコクで緊急停止・5人重軽傷
2日朝,バンコクから成田空港に向けて離陸滑走中のユナイティド航空838便のエンジンに鳥が飛び込みエンジンが故障しました。このため,同機は離陸を中止し緊急停止しました。この時,タイヤがパンクしたため乗客は緊急退避し,その際、1人が足を骨折し4人が軽傷を負いました。この中に日本人は含まれていなかったとの事です。
@大阪空港地元団体が国土交通省の規制に反対声明
大阪空港周辺の地元商工会議所などで作る「利用者本位の大阪国際空港をめざす会」は昨日,国土交通省が進める大阪空港の発着制限を強める案に反対する声明を発表しました。声明では「ジェット機枠は満杯であるから,これ以上騒音が増す恐れはない。」と述べています。
【コメント】声明は「これ以上騒音が増す恐れはない。」としていますが,考えてみれば,乱暴な話ではないでしょうか。プロペラ機枠をジェット機枠に変えた事によって騒音は増え,国内線が関西国際空港から大阪空港にかなり移行した事によっても騒音は増えているはずです。それだけ,騒音被害を受けている方々の苦しみが増してきたのに、この言い方はないのではないでしょうか。「利用者の数が多いから,我慢しろ。」と言うのは傲慢ではありませんか? 大阪空港の1日の利用者と騒音被害を被っている人の数とどちらが多いのでしょうか。
@国土交通省が11市協に正式に提示
国土交通省は今日午前、伊丹国際空港騒音対策協議会(11市協)の幹事会で大阪空港の発着制限について正式に案を提示しました。それによりますと、(1)エンジンを3〜4基搭載した大型機の就航を禁止する、(2)ジェット機枠に転用している1日50回の発着枠をプロペラ枠に戻す、となっています。従って、大阪空港は国内線の短・中距離便で利用する事になり、国内線の長距離便は関西国際空港に移す事になります。これについて、伊丹国際空港騒音対策協議会(11市協)は今月中旬までに意見をまとめる事になっています。
@関空発のノースウエスト航空機が引き返す
昨日午後7時18分に関西国際空港を台北に向け離陸したノースウエスト航空69便・B-757-200型機が離陸直後に第2エンジンの排気ガスの温度異常を知らせる警報機が作動しました。このため同機は関西国際空港に引き返し20分後に無事着陸しました。この影響で、出発機6便が最大34分、着陸機12便が最大24分遅れました。なお、2日に引き返したこのノースウエスト航空機も7月26日に引き返したノースウエスト航空機もエンジンはプラット・アンド・ホイットニー社製で、今年1月に起こった日本エアシステムのMD型機のエンジンに大量発生した亀裂事故もプラット・アンド・ホイットニー社製エンジンでした。さらに、アメリカのアトランティック・コースト航空でも今年に入り同社のエンジンにトラブルが発生しているそうです。
@日本人の「自爆」のメモでシカゴに引き返す
1日、シカゴからオハイオ州デートンに向かったユナイティド航空機の機内で、出張中の日本人男性(60歳)が現地の新聞を読んでいて「自爆」を意味する単語がわからず、辞書で引こうとメモした所、これを見た別の乗客が乗務員に通報しました。このため、同機はシカゴ空港に引き返しました。日本人男性は警察の取り調べを受けましたが、完全な誤解と分かり釈放されました。
@日本の国際線の回復が遅れる
日本航空システムと全日空の今年1〜6月期の国際線の乗客数がまとまりましたが、前年同期比で日本航空システムは25.7%増、全日空は23.2%増となりました。しかし、2000年同期比では約10%減となっています。国際航空運送協会(IATA)がまとめた1〜6月期の全世界の国際線乗客数は2000年同期比で8.4%増となってますので日本の回復が遅れている事が鮮明になっています。
@日本エアコミューターが宮崎空港から撤退決める
日本エアコミューターは国土交通省に来年2月1日より宮崎ー長崎線・宮崎ー岡山戦・宮崎ー松山線の路線を廃止する届けを申請しました。これらの路線の昨年の搭乗率は47.1〜53.4%とふるいませんでした。この結果、日本エアコミューターは宮崎空港から撤退する事になります。
@スカイマークが9月に160便を運休へ・機材そろわず
スカイマークは9月1日〜24日までに羽田ー福岡線・羽田ー鹿児島線・羽田ー徳島線の一部約160便を運休する事を明らかにしました。すでに予約した乗客に対しては振替輸送を行う事にしています。交換する機材の調達が遅れている事が原因との事です。
@フェアリンクが社名を「IBEXエアラインズ」に変更へ
成田空港にも就航しているフェアリンクは10月1日から社名を「IBEXエアラインズ」に変更する事になりました。これは、昨年12月に日本デジタル研究所の子会社となった事から日本デジタル研究所のブランド名「IBEX」をつける事になりました。
*8月2日
@黒野社長が需要の高い時間帯の増便必要性強調
詳しい事が分からないのですが、成田国際空港株式会社の黒野社長は先月30日の記者会見で、6月の1日当たりの発着回数が平均で508.6回と過去最高を記録した事を明らかにしました。これに関連して、特に需要の要求が高い時間帯の能力拡大が必要との認識を示しました。
@全日空がQ400型機2機を追加発注する
カナダのボンバルディア社が明らかにした所によりますと、全日空は同社のターボプロペラ機・ Q400型機を2機追加発注しました。これにより,全日空のQ400型機の発注は14機になります。全日空によりますと,短距離路線ではターボプロペラ機はジェット旅客機に比べて飛行時間は5分ほど長くなりますが,運航コストは格段に低くなるとの事です。
@USエアウエイズとアメリカンのコンピューターが故障
現地時間の1日午前,アメリカのUSエアウエイズとアメリカン航空の社内コンピューターが故障してかなりの便の運航が止まり,欠航や大幅な遅れが出ました。両社のコンピューターシステムは同じ会社が開発していたそうです。
*8月1日
@7月のアクセス数が18208回になり、過去最高になりました。ご愛読感謝いたします。
@成田空港圏自治体連絡協議会の騒音評価要望書を載せました
7月27日の出来事で書いた、「成田空港圏自治体連絡協議会」が逆転現象を起こす現騒音評価方式ではなく、新たな評価方式に変えて欲しいと環境省に提出した要望書を【解説と資料のページ】に載せました。
@陸上自衛隊がまたも成田空港を使用・イラクから帰国
昨日の夕方、イラクに派遣されていた陸上自衛隊の約60人が成田空港に帰国しました。またも、約束違反の軍事的利用を行いました。
@神戸空港建設に市民の意見全てが「反対」
来年度末に開港が予定されている神戸空港の必要性を検討する「建設事業外部評価委員会」が先月30日に神戸市役所で開かれました。この席で、市側は一般市民から募集した意見内容を公表しましたが、37人の意見全てが「反対」で賛成意見はゼロでした。「近い所に2つの空港があるのに、利用者があるのか。」とか、「本当に必要とは思えない。」など計画自体への疑問が圧倒的でした。また、総事業費は3140億円とされていますが、神戸市はこの内の3000億円を土地の売却で賄うとしていますが、現在の所、民間企業への売却は1件もないとの事で、賃貸も考えざるを得ないと報告しました。