2005年2月の出来事


*2月28日

@1月の運用実績・発着回数は1月では過去最高
 25日に記者会見した成田国際空港株式会社の上子常務は1月の運用実績で発着回数と給油量が1月としては過去最高を記録したことを明らかにしました。発着回数は15695回で前年同月比で約5%増、旅客数は262万6574人で同約6%増となったそうです。A滑走路は発着枠の約98%を使用し、B滑走路も同86%を使用しており余裕がなくなっているとのことです。また、決算の見通しについては売上高が見通しより約5%増になると見込まれ、経常利益も見通しの218億円を確実に達成し300億円に迫る見込みとのことです。

@3月に滑走路にとどまる時間の実態調査
 成田空港の発着枠が満杯に近くなっていることを受けて国土交通省と成田国際空港株式会社は航空機が滑走路上にとどまる時間についての実態調査を3月に行うことになりました。滑走路にとどまる時間を出来るだけ短くしてラッシュ時の発着回数を増やせるかどうか検討するための資料を得るためです。しかし、成田空港は羽田空港以上に1時間当たりの便数を増やすことは困難と言われています。

@バンコクの新空港の開港が半年延期へ
 タイのバンコクの新空港「スワンナプーム空港」の開港が今年の9月から半年ほど延期されることになりました。現地企業と日本企業が合同で受注している工事ですが建設工事そのものはほぼ完成するものの、システム試験などに十分な時間が必要と説明しています。航空会社は4月から空港内で開設準備に着手できるとのことです。日本政府や企業は延期で補償を要求されるのではないかと懸念する声も聞かれます。
【コメント】補償金欲しさの延期ではないと思いますが・・・。いきなり半年もの延期とは。


*2月27日

@H2Aロケット多目的衛星を軌道に投入
 昨日午後6時25分に発射されたH2A7号機は搭載した多目的衛星を所定の軌道に投入して成功しました。この衛星には気象衛星ひまわりの後継機能と洋上の航空機の位置を把握し、管制と航空機との通信を手助けするための機能を備えています。
【コメント】「GPSの機能が充実してきたので、洋上の位置の把握はGPSで十分。」との意見があるようですが、アメリカが運用するGPSシステムが何らかの事情で機能停止を起した場合のためにも必要ではないでしょうか。ただ、衛星が2つの機能を搭載したことにより、システムが複雑になりトラブルの発生する確率も大きくなることが心配されますが、そのかわり、性能は向上しています。6号機の失敗の時にも書いた記憶がありますが、技術の開発には失敗はつきものです。その失敗から何を学ぶかが一番大切なことと思うのです。これからの打ち上げがどんどん成功してほしい、と言う気持ちにかわりはありませんが、失敗したからと言って、ヒステリックに「無駄遣いだ。」と叫ぶことは日本の技術進歩を阻害することになりかねません。

@中部国際空港会社直営のレストランで旅客専用時間
 旅客と見学者で連日混雑する中部国際空港で会社直営のレストランが昨日から土曜日・休日の午前10時〜午後3時までを搭乗客専用時間帯として営業を始めました。これは、あまりの混みように旅客が時間が迫り食事が出来ないと言う不満に答えたものですが、今度はこのレストランに長蛇の行列ができ、30分〜40分待ちになってしまい、あきらめて食事をとらずに搭乗する人が多数でてしまう事態になりました。

@中部国際空港で火災報知器が誤作動
 昨日午後5時半頃、中部国際空港ターミナル4階のスカイタウンで火災報知器が作動し、約100人が避難する騒ぎがありました。結局、火災は起こっておらず誤作動とのことでした。開港以来、火災報知器が作動したのは、今回で4回目になりますが、内3回は原因がつかめていないそうです。


*2月26日

@日航が規定外の部品で8年も貨物機を運航
 今日の朝日新聞によりますと、日本航空が貨物機用のジャンボ機に旅客機用の主脚部品を装着したまま8年間。7451回も飛行していたとのことです。この貨物機は1996年夏に整備を受けた際、4本の主脚のうち1本に旅客機用の部品を取り付けました。これまでは、この部品は貨物機用も旅客機用も同じ部品を使っていましたが、この年にメーカーのボーイング社が貨物機の方が余計に重量がかかるとして強度の強い部品にするよう改訂していました。この改訂を整備士が見逃していた可能性が高いとのことです。日本航空は2004年12月にこれに気づきボーイング社に問い合わせ、「交換した方が良い。」との答えを得ていましたが、繁忙期でもあり、貨物の搭載に注意すれば大丈夫と勝手に解釈して今年の1月まで交換しませんでした。この8年間に17回の地上走行時に規定重量を超えていた可能性が高い、とのことです。報告を受けた国土交通省も日本航空に厳重に注意しました。このほかの、4機のジャンボ機にも規定外の部品が使われていたそうです。

@中部国際空港開港後、名古屋空港の乗客が増える
 コミューター航空会社のジェイエアは中部国際空港開港後に県営空港となった名古屋空港の1週間(17〜23日)の搭乗者数が前年同期比で14.1%増の4954人になったと発表しました。座席数が増加したのに搭乗率も52.9%から55.7%に増加しています。名古屋駅からのアクセスバスの存続と駐車場が1週間無料になったことが原因と見ています。


*2月25日

@黒野社長が延伸前の発着枠見直しを表明
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日の記者会見で発着枠について、「平行滑走路の延長前に見直しが可能かどうか研究する。」と述べました。具体的には希望の少ない早朝の枠を減らして昼間の時間帯に移すことを考えているとのことです。総発着回数20万回は維持するとのことです。しかし、昼間の時間帯は現在でも混雑しており、2005年度から航空機の発着にかかる時間や管制方式について国土交通省と共に検討し、発着枠を増やせるかどうか研究する意向です。

@スカイネットアジア航空機で機内減圧
 昨日午後6時頃、羽田発宮崎行きスカイネットアジア航空119便・B-737型機で客室内の気圧が下がったことを示す警報が作動しました。客室内に酸素マスクが降り、同機は高度3000mまで急降下しました。同機はそのまま飛行を続け、宮崎空港に着陸した後、手先のしびれを訴えた乗客1人を病院へ搬送しました。その他に約10人が耳の痛みを訴え診察を受けました。航空・鉄道事故調査委員会は調査に入りました。

@日経連会長・「中部国際空港の2本目滑走路必要では」
 日経連の奥田会長は昨日名古屋で記者会見を行い横風に弱いと指摘されている中部国際空港について、「1年に8日も10日も使えないというのは想定外であり、横風用に2本目の滑走路が必要ではないか。」と述べました。

@ルフトハンザ航空がブッシュ訪独の警備で補償を要求へ
 ルフトハンザ航空は25日、23日のアメリカ?ブッシュ大統領の訪独の際の警備強化でフランクフルト空港が閉鎖されるなど、77便が運休に追い込まれ178便が平均1時間以上の遅れを出したとして政府に補償を要求する検討に入ったことを明らかにしました。警備強化の連絡が入ったのは前日・22日の夕方で対応がとれなかった、としています。

@プーチン大統領が航空機産業の統合を指示
 ロシアのプーチン大統領は22日に開かれた国家評議会で、「航空機産業はロシアの経済にとって重要分野であり続けるべきだ。」と述べ、航空機メーカー統合に向けた法案作りを指示しました。ツポレフ・イリューシン・スホイ・ミグなどの主要企業がすべて参加し、政府が60〜70%出資する計画で2015年には航空機の生産を3倍に引き上げる目標を示しました。


*2月24日

@成田国際空港株式会社のページに「スマトラ島沖地震被災者救援金への皆様のご協力ありがとうございました」、「CS Award 2004(年間グランプリ)受賞者が決定しました!」、「Fraport社との空港間相互協力に係る覚書の締結」、「成田空港運用状況(平成17年1月分)」が載っていました

@昨日の春一番で4便が他空港へ
 春一番が吹き荒れた昨日の成田空港ではアメリカや中国からの貨物便4便が中部国際空港や関西国際空港に代替着陸をしました。また、突風をさけるために離着陸がつどつど中断されて、離着陸に遅れが出ました。13便の出発便が1時間以上の遅れを出しました。

@横田基地周辺の民家防音助成地域を半減へ
 防衛施設局は横田基地周辺の自治体に対して民家防音助成対象地域(騒防法第1種区域・75WECPNL以上)を現在の約5000ヘクタールから約2500ヘクタールへと半減させる方針を示していることが明らかになりました。これは、2003年に実施した騒音測定結果に基づくものとのことです。実施されますと全国で初めてのことになります。
【コメント】騒音が軽減しているのならやむ終えないと思いますが、国は環境基準(住居地域で70WECPNL以上)の達成にはどのような態度を取っているのでしょうか。現在、75WECPNL〜70WECPNLの地域には住宅に対する防音対策は全く施されていません。第1種区域の削減を言う前に環境基準を達成するか、達成できない場合は住宅に対する防音対策を実施することが先と考えます。

@関空国際線夏季スケジュールが過去最高に
 関西国際空港会社の社長は昨日の記者会見で国際線が夏季スケジュールで過去最高になる見通しであることを明らかにしました。さらに、乗客の利便性を高めるために最低乗継ぎ時間を中部国際空港並みに短縮する以降であることを明らかにしました。「最低乗継ぎ時間」とは空港で乗継ぐために最低これだけの時間が必要と設けられている時間ですが、航空会社が違う便などに乗継ぐには色々な手続きがあるために設けられているものです。しかし、これを実施するためには航空会社側の体制も考えなければならず、今後、航空会社側と話し合うとのことです。また、空港島内の展望ホール3階にフライトシュミレーターを備えた「スカイミュージアム」を7月に開業することを明らかにしました。


*2月23日

@成田空港で春一番の横風・ゴーアラウンドも

 今日の午前11時頃に成田空港に行く用事があり、終わった後に滑走路の様子を見ました。今日は春一番が吹き成田空港の滑走路に取っては強い横風でした。このため、離着陸が思うように出来ていないようで左の写真のように離陸待ちの航空機が行列をして待っていました。そして、11時12分頃には右の写真のように着陸のために進入したアエロフロート機が着陸をあきらめてゴーアラウンドを行い4000m滑走路を通過していきました。

@麻薬探知犬がお手柄・大麻4Kgを発見
 東京税関成田支署と千葉県警は昨日、神奈川県の32歳の男を関税法と麻薬類取締法違反で逮捕したと発表しました。この男は今月3日にパリから成田空港に着いた際、キャリ−バッグの中の二重底に大麻約4Kgを隠して密輸しようとしましたが、麻薬探知犬が反応し発見されました。キャリーバッグには芳香剤や消臭剤が詰められていましたが、麻薬探知犬の鼻にはかないませんでした。

@中部国際空港で初の滑走路閉鎖
 昨日午後1時45分頃、中部国際空港の滑走路にタイヤの破片が発見されました。このため、滑走路を22分間閉鎖して清掃を行いました。調べたところ、1時16分に離陸したノースウエスト航空72便のタイヤが破裂したものとわかりました。中部国際空港で滑走路が閉鎖されたのは初めてになります。

@羽田空港の乗降客が11年ぶりに減少
 国土交通省の調べでは羽田空港の昨年の乗降客が1993年以来、11年ぶりの減少になりました。2003年に比べて約120万人減少したとのことです。日本航空の利用者が減便や機材の小型化で約193万人減少したのと、台風で欠航が多く出たことが原因とのことです。

@スカイマークの羽田ー徳島線が欠航
 スカイマークが運航している羽田ー徳島線が今日の4便とも欠航になりました。朝の出発前の点検で主翼に不具合が見つかり代替機の調整がつかなかったとのことです。


*2月22日

@熊本空港夜間貨物便の試験飛行を小型機で実施
 日本航空と国と熊本県はこの7月にも就航を予定している羽田ー熊本線の深夜貨物便の騒音を調べるための試験飛行を今夜と24日に実施します。A300-600型機を使い、羽田発午前0時45分・午前2時30分熊本着、午前3時30分熊本発のスケジュールで、今夜は阿蘇側から着陸し、熊本市側に離陸します。24日は逆方向で行います。実際に就航する機種はB-777型機とB-747型機が使われます。
【コメント】事情はあるかもしれませんが、試験飛行は実際に就航する機種で行うべきです。A-300-600型機は貨物コンテナが22個、B-777型機とB-747型機はコンテナが30個以上になります。これだけで、A-300-600型機の方が低騒音になることが予想され、結果的にごまかしの試験飛行となってしまいます。

@長崎空港騒音問題で海自側が軽減策説明
 海上自衛隊と民間が共用する長崎空港の騒音問題で昨日、「航空基地関係騒音対策協議会」が大村市で開かれました。これは、昨年2〜3月に実施された市独自の騒音調査で6地点の内4地点で環境基準を超えていたために開かれたものです。この席で海上自衛隊側は早朝深夜の訓練の自粛や急患搬送訓練を上五島・小値野の両空港で実施するなどの軽減策を説明しました。これに対し、松本大村市長は訓練を海側のB滑走路で実施するよう要望しました。

@嘉手納基地周辺で28年ぶりの騒音測定
 防衛施設庁は今日までに嘉手納基地周辺の騒音測定調査を始めました。28年ぶりとなり、「状況の変化があれば、区域見直しを検討することになる。」としています。周辺住民は「区域の縮小を考えているのではないか。」と警戒しています。

@メルボルン空港で異臭騒ぎ・45人が病院へ搬送
 21日午前、オーストラリアのメルボルン空港のターミナルで異臭騒ぎがあり、2時間で53人が目眩・嘔吐・吐き気・呼吸障害を訴え、内45人が病院に搬送されました。重傷者はいなかったようです。何らかの化学物質が漏れたものと見られていますが原因は特定できていません。このターミナルは閉鎖され、使っているヴァージンブルー航空のすべての便は欠航しています。


*2月21日

@「千葉県知事選挙立候補予定者への公開質問書と回答」を載せました
 本会では来る24日告示,3月13日投票で実施される千葉県知事選挙に立候補を予定されている3氏に「成田空港に関する公開質問書」を送り、2氏から回答を得ましたので、別ページで掲載いたします。なお、公職選挙法から公示後に掲載すると違反になるとのことですので、このページは23日(水)の午後に削除いたします。また、まだ届いていない予定者の回答は間に合いましたら、追加いたします。

@着陸料の値下げ幅「5月末前後に決めたい」と黒野社長
 成田国際空港株式会社の黒野社長は懸案となっている着陸料の値下げについて、5月末に東京で行われる国際航空運送協会(IATA)の年次総会前後に値下げ幅を決定する意向を示しました。

@日本人乗客の急病でエジプト航空機がトルコに緊急着陸
 カイロを20日午後5時15分に離陸したカイロ発関西国際空港行きのエジプト航空862便に乗っていた日本人男性が急病となり、同機はトルコのイスタンブールに緊急着陸しました。この男性は血圧が高くなり、同乗していた日本人医師が早期の治療が必要と判断したものです。


*2月20日

@成田空港で「e-ナビゲーション」実験を実施中
 今日の毎日新聞によりますと、今月1日から成田空港で2回目の「e-ナビゲーション」実験が行われているそうです。「e-ナビゲーション」とは自動翻訳や観光案内が行える情報端末を貸し出し外国人に使ってもらう実験です。昨年に1回目の実験が行われましたが、今回は英語だけでなく中国語と韓国語にも対応しました。また、台数も昨年の50台から大幅に増やしました。このため、エアラインの会員申し込みやインターネットでも申し込めるようにし、台数に余裕があれば第1・第2ターミナルの外国人観光案内所でも必要事項を記入し貸し出しているそうです。現在までに約100台が貸し出され、好評とのことです。今のところ、故障や紛失はないとのことです。

愛媛新聞社説で嘉手納爆音訴訟判決を批判
 今日の愛媛新聞が社説で17日に出た嘉手納基地爆音訴訟判決を取り上げ、痛烈に批判していました。

@中部国際空港が見学者で大混雑・搭乗客は悲鳴
 17日に開港した中部国際空港が連日大混雑しています。実際に航空機で出発・到着する人は1日3万人超程度と見られていますが、見学者が多く連日倍以上が訪れています。このため、飲食店や展望風呂などが大混雑で出発前や到着後に食事をとりたいと思ってもとれない状態で不満の声が上がっています。また、海上空港のため24時間空港となっていますが、飲食店の営業時間が朝7時から夜9時までで、早朝出発や遅い到着では店が開いていない状態です。店を夜10時まで開いていると終電に間に合わず、名古屋方面は従業員が帰れなくなってしまうとのことです。落ち着いてくると、徐々に改善されてくるとは思いますが。


*2月19日

@国土交通大臣が4国際空港の役割検討を表明
 北側国土交通大臣は15日の記者会見で、成田空港の平行滑走路2500m化・羽田空港の国際化・関西国際空港の二期供用を進めて国際航空需要に対応するとともに4つの国際空港の役割・機能分担を検討していくことを明らかにしました。

@日航機に爆破予告電話・3時間遅れる
 今日午前9時15分頃、日本航空本社の予約センターに男の声で「福岡行き1711便に爆薬を手荷物に仕掛けた。」との電話がありました。既に滑走路に向かっていた同機はターミナルに戻り、乗客などを避難させた後、点検を行いましたが不審物は見つかりませんでした。同機は3時間遅れて福岡に出発しました。

@静岡空港建設公聴会行われる
 昨日と今日、静岡県島田市で静岡空港建設予定地の強制収用問題に関する公聴会が行われました。これは建設反対派から開催要求があったもので、国土交通省中部地方整備局が建設の事業認定が適切であるかどうか判断するためのものです。約20組が意見陳述を行いました。県の空港建設局長は「空港がないことで他都市と比べ競争力が低下している。北海道などの遠隔地からの観光客誘致に空港はぜひ必要。東海地震などの災害時の輸送拠点として活用できる。雇用も増える。」と陳述しました。これに対し、反対する地権者や母親などは「県が強引に押し進めている。早く普通の生活が送りたい。」、「需要予測もずさんで、県財政は厳しく、空港建設費のつけが若者にまわされる。」、「騒音や航空機事故が心配だ。」などと反対意見を述べました。今後、中部地方整備局は公聴会の意見や2000件以上送られてきている一般の意見を参考にして事業認定についての自らの意見を第3者機関「社会資本整備審議会」に示し、意見を聞いた上で今年6月頃までに最終判断を示す予定です。

@関空の1月の乗客が前年比5%増に・10ヶ月連続
 関西国際空港会社は昨日、1月の旅客数が前年同月比5%増の約125万3000人になったと発表しました。国際線が同12%増で、国内線の同12%減を補いました。これで、昨年4月から10ヶ月連続で前年同月比でプラスになりました。


*2月18日

@中部国際空港会社が騒音をリアルタイム公表
 昨日開港した中部国際空港の航空機騒音を中部国際空港会社はインターネットでリアルタイムに公表しています。なかなか優れもので、それこそ、1秒ごとに結果が表示されています。ただ、あまりにも細かいので、見るのが大変なところもありますが。
【コメント】成田空港でも私たち「成田空港から郷土とくらしを守る会」は騒音測定結果のリアルタイム公開を要求していますが、実現していません。やる気があればできるものなのですね。

@中部国際空港周辺住民・騒音が小さくホッと安心
 中部国際空港の周辺住民は昨日の航空機騒音について静かなことからホッと一安心しているようです。しかし、「早朝や夜が心配だ。」、「窓を開け放す、夏はどうなのだろう。」と言う声も聞かれたようです。また、愛知県半田市は独自に騒音測定を実施しましたが、航空機が国が事前に発表した飛行コース通りに飛んでこなかったため、測定できませんでした。これについて、国土交通省は「パイロットが空域を逸脱しない範囲でコースを変更することはある。」と説明したそうです。

@ボーイング社がB-787型機について説明
 ボーイング社は16日、B-787型機・ドリームライナーの詳細についてマスコミに説明しました。現在の受注数は191機とのことです。B-787には現在のところ3種類を考えていてB-787-3型機は短距離機で航続距離6400Km・座席数296席、B-787-8型機は長距離機でそれぞれ15742Km・223席、B-787-9型機は長距離機で15742Km・259席となるとのことです。なお、15日に開発を発表した世界最長距離機となるB-777-200LR型機がB-787型機の長距離型と競合するために注文が少なくなると言う指摘があります。


*2月17日

@新嘉手納爆音訴訟で賠償基準を85Wに引き上げる判決
 今日、嘉手納基地周辺の住民5000人以上が提訴した新嘉手納基地爆音訴訟の判決が那覇地裁沖縄支部ありました。飯田恭示裁判長は飛行差し止めについて「第3国の飛行差し止めを求めるもの」として退け、アメリカ政府に対する訴訟については「米国政府には民事裁判権が免除されている。」として退けました。さらに、騒音による聴力損失があったとして証言した4人について「(県の)政策的判断で騒音が主因とし結論づけられ、騒音との因果関係は認められない。」として退けました。また、損害賠償額は過去最高の28億276万円の支払いを国に命じましたが、賠償の対象として従来判決の75WECPNL以上ではなく、「75WECPNL以上85WECPNL未満の地域の騒音は防音工事などで減少している。」として85WECPNL以上の住民にしか認めませんでした。原告は控訴する方針を表明しました。
【コメント】住民とってむごい判決です。特に、賠償の基準を85WECPNLに引き上げたのは許せません。「防音工事で騒音は減少している。」と言いますが、住民は家の中だけで生活しているわけではありません。道路騒音の環境基準の改悪の時も「室内で静かになればいいだろう。」という主張をする委員がいて、その主張が通ってしまいました。憲法では国民誰もが「健康で文化的な生活が送れるようにする。」とし、そのため環境基準は「生活環境を保全し、健康を保護するための望ましい基準」であるはずです。「屋内が静かになればいいだろう」と言うこの判決は憲法と環境基準の精神を真っ向から否定するものと言わざるを得ません。

@中部国際空港が開港
 中部国際空港が今日の午前0時に開港しました。海外25都市、国内24都市と結ばれることになります。着陸料はジャンボ機で67万5700円と成田空港の約95万円に比べだいぶ安くなっていますが、空港施設利用料は名古屋空港時代の750円から大幅に上がって2500円になりました。成田空港では2040円となっています。今日は、空港施設利用料が決まっていなかった時にチケットを購入した客が差額を徴収されてトラブルになったケースもあったそうです。

@EUが新たな乗客保証制度を導入
 EUは17日から悪天候などで航空機が遅れた場合でも航空会社が乗客に運賃を補償するなどの対策を盛り込んだ乗客保証制度を導入しました。5時間以上遅れた場合には運賃を全額返却する、2〜4時間遅れた場合は食事やホテルの提供を義務づける内容となっています。ただし、ストライキやテロによる遅れには適用されません。EUからの出発便には航空会社の国籍に関係なく適用され、到着便にはEU各国の航空会社のみ適用されるとのことです。


*2月16日

共生委員会が発足から10年
 
昨日、共生委員会が開かれ、発足から10年の総括が行われました。出席者の中からは「今後も共生委員会を存続させるのか。」などの質問も出たとのことですが、山本代表は「騒音や環境問題などシンポ.円卓の合意事項についての点検内容の改善については一定の成果を上げることができた。今後も活動は続けていく。」と述べたそうです。また、15人の委員の改選が行われました。任期は2年です。

@日本コミューター機が昨日と今日にアクシデント
 昨日午後3時22分頃、鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター3751便・DHC8-400型機で離陸して間もなく気象レーダーの異常を示す表示が出ました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し無事着陸しました。また、今日午前9時15分頃、鹿児島発奄美行きの日本エアコミューター機・DASH8-400型機で離陸直後にエンジンを制御するコンピューターの異常を知らせる表示が出ました。このため、同機は異常が出たエンジンを止めてエンジン1基で鹿児島空港に引き返し、10時過ぎに無事着陸しました。

@愛知県が明日6時から24時間の騒音測定実施
 愛知県は中部国際空港が開港する明日午前6時から18日午前6時までの24時間にわたり県内10市町村で航空機騒音の測定を行います。結果は18日に公表するそうです。また、今月下旬から来月上旬にかけてWECPNLの測定地点を選定する資料とするための航空機騒音測定を1週間にわたり実施するとのことです。

@全日空が中部国際空港ーミユンヘン線開設を検討
 全日空は2008年にボーイング社の新型機B-787型機を使って中部国際空港とドイツ・ミュンヘンの定期便を運航する検討を始めました。これは、現在の成田ーフランクフルト線が搭乗率90%と好調なことからドイツへの路線を増やすことを検討しているのですが、成田空港とフランクフルト空港ともに混雑が激しく当面増便が難しいとの判断からとのことです。

@航空貨物の動向にかげり
 日通総研の企業物流短期動向調査「日通総研短観」によりますと、2004年10月〜12月の実績と今年1月〜3月の見通しによると、国内航空貨物は10月〜12月実績から1月〜3月見通しの利用動向指数が3ポイント低下しているとのことです。また、国際航空貨物も輸出入とも拡大傾向が低下し停滞が懸念されるとのことです。

@神戸空港開港まで1年・飛行コースと運用時間に難問
 昨日の日本経済新聞によりますと、開港が1年後に迫った神戸空港が飛行コースと運用時間で調整が難航しているとのことです。運用時間は国土交通省が管制官の勤務形態から7時〜22時までとしているのに対して神戸空港ターミナル会社は「ドル箱の神戸ー羽田線は朝の会議と夜の宴席を日帰りでこなせることに意味がある。23時まで運用しなければならない。」としています。しかし、国土交通省は「第3種空港で15時間運用としているところはなく、22時で破格の扱いだ。」と譲りません。また、飛行コースは関西3空港の飛行コースが複雑に入り交じり、明石海峡大橋上空で関西国際空港に着陸する航空機の高度が1500m、神戸空港を離陸する航空機の高度が1200mで正対することになり、元パイロットからは「アクロバット飛行並みだ。」との指摘もあります。


*2月15日

@中部国際空港周辺騒音測定局が完成
 中部国際空港会社は昨日、航空機騒音の常時監視システムを設置したと発表しました。愛知県常滑市鬼崎・美浜町野間・弥富町芝井と三重県木曽岬町源緑輪中の4カ所です。また、開港から8月にかけて愛知県・岐阜県・三重県の41カ所で2回ずつ騒音測定を実施するとのことです。

@羽田空港に100m超の管制塔建設へ
 今日の読売新聞によりますと、国土交通省は羽田空港再拡張後の管制業務を行うために新しい管制塔を建設することになりました。現在の管制塔では4本目の滑走路が見渡せないためです。現管制塔近くの観光バス駐車場に建設されますが、空港内すべてを見渡せるところはここしかなかったそうです。他の場所で空港全体を見渡すことになると高さが200m程度必要になるとのことです。ここでも、高さは100mを超え国内では一番高くなります。しかし、ここには地下にモノレールなども走っており、かなりの難工事になる模様です。工費は70億円で2007年完成予定です。


*2月14日

@国土交通省が羽田深夜・早朝に国際線長距離便を検討
 国土交通省は羽田空港再拡張後の23時〜6時までの深夜・早朝の時間帯に国際線の長距離便の離発着を認める方向で検討しているようです。6時〜23時の時間帯には国際線は中・短距離便に限るとしていますが、成田空港が深夜・早朝の時間帯にクローズするための措置として認めるとのことです。特に、国際線の貨物便がこの時間帯に要望が強いとのことです。
【コメント】成田空港がこの時間帯にクローズするのは周辺住民への騒音の影響を考慮しているためですが、羽田空港でも深夜・早朝の時間帯に騒音が大きくなる長距離便を飛ばして大丈夫なのでしょうか。海側から離着陸するにしても狭い東京湾ですから住宅地に近づいて飛ぶことは必ずあると思うのです。特に、深夜・早朝は睡眠を妨げられて、目が覚め、その後、眠れなくなるなどの深刻な影響が考えられます。ところが、現在使われている騒音評価値の「WECPNL」では騒音量を平均化してしまうので便数が少ないと健康への影響が大きくても評価値が大きくならず「基準内」と言うことになってしまうのですね。これが、「WECPNL」の欠陥の一つと私たちは考えています。


*2月13日

@反対同盟北原派が暫定平行滑走路再延伸を批判
 反対同盟北原派は昨日、成田市内で記者会見を行い暫定平行滑走路の北側再延伸について「多額の建設費用がかかる上、欠陥の多い無謀な計画。」と批判したそうです。

@中部国際空港で貨物機用駐機場を拡張へ
 17日に開港する中部国際空港について中部国際空港会社は貨物便が当初の予定よりもかなり多い週26便となり、時間帯によっては貨物専用の駐機場が足りなくなる恐れがあるとして拡張の検討に入ることになりました。貨物機用駐機場は現在5機分ありますが、ジャンボ機だと4機しか駐機できず今後の増便によっては足りなくなる恐れがあります。今年中には検討を終え具体的な準備作業に入るとのことです。当面は旅客機用の夜間駐機場に貨物専用ジャンボ機が駐機できるような改良を行う予定です。

@中部国際空港の開港記念式典
 17日の開港を前に、今日午前中に中部国際空港で皇太子や北側国土交通大臣などが出席して開港記念式典が行われました。

*2月12日

@「エコ症候群」で11年間に25人死亡・成田空港
 今日の毎日新聞によりますと、日本歯科大成田国際空港クリニックの調査で、1992年12月〜2004年3月の約11年間に肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)によって、成田空港で25人が死亡していることが明らかになったとのことです。死亡した人も含めて比較的重い症状の人は疑い例も含めてこの間91人でしたが、軽い症状も含めると年間100人以上がかかっているとのことです。死亡した人で最少齢は32歳の日本人女性、最高齢は84歳のフィリピン人男性でした。調査したのは約5000例とのことです。

@青森空港の3000m滑走路が4月14日に供用開始
 青森空港の3000m滑走路工事がこのほど完成し4月14日から供用開始されることになりました。これにより、大型機が発着できるようになり、長距離便にも対応できますが、羽田便が減便されたり、新幹線との競合で需要が思うように伸びず前途多難の門出となりそうです。

@日航が機上でのプレゼンを売り込む
 日本航空グループはB-767型機やA300型機を使って企業のプレゼンテーションを行うチャーター飛行を売り込むことを明らかにしました。飛行時間は60分ですが、プレザンテーションは約40分間になります。羽田発、羽田着で終わった後にホテル日航東京での宴会も組み合わせることもできるとのことです。最大で290人が参加可能とのことです。


*2月11日

@日航と全日空が国際線を2%値上げへ
 日本航空と全日空は昨日、日本初の国際線運賃を4月から2%値上げすると発表しました。これは国際航空運送協会(IATA)の燃料高騰による値上げ決議を受けた措置とのことです。ファースト・ビジネス・エコノミーの各クラスとも値上げするそうです。両社は今月1日から燃料高騰対策として「燃油特別付加運賃」500〜2500円の値上げを行ったばかりです。
【コメント】国際航空運送協会(IATA)はさしずめ「業界談合団体」ですね。日本航空や全日空のような黒字のところと赤字のところを一緒くたにして値上げを決議するなんて、どう考えてもおかしいと思います。このような横暴を取り締まる国際機関はないのでしょうか。


*2月10日

@千葉県が多機能型農業公園事業を撤回
 千葉県は昨日開かれた県議会の一般質問に答え、県が計画していた成田空港南側の芝山町岩山地区約64ヘクタールに計画していた生産農場や研修施設や直売所などを整備する「多機能型農業公園事業計画」を撤回することを明らかにしました。この理由として、「先月末に成田国際空港株式会社が明らかにした「グリーンポート・エア・アグリ・パーク(仮称)」構想が県の計画と類似しており、今後は有機野菜栽培の技術指導などで協力することにした。」としています。

@全日空が同一路線の平日・週末で機種変更へ
 全日空は同一路線で平日と週末に機種を変更する試行を4月から行うと発表しました。当面、北海道の路線を使い、ビジネス客の多い路線は週末に機材を小型にし、逆に、観光客の多い路線は平日に機材を小型にするものです。今までは、機体整備の関係から同一路線は同一機種で運航していました。試行の結果を見て、秋から本格的に導入する予定です。


*2月9日

@日航が成田ーシカゴ線を来月27日から増便
 日本航空は昨日、成田ーシカゴ線を3月27日から増便し週10便体制にすると発表しました。月・木・土は14時40分発の便を設け、アジアから米国に向かう旅客の乗継ぎ客をターゲットにするとのことです。なお、成田ー青島線も7月1日から増便するとのことです。

@帰国して“ホッ”・成田空港で置き引き多発
 成田空港での置き引き被害が昨年166件あり、前年比約50%増になっているとのことです。被害者は帰国した日本人客が多く、1階の到着ロビーで帰国の電話をかけているうちに置き引きにあうことが多いとのことです。帰国して安心し“ホッ”として荷物から目を離した隙に持っていかれるとのことです。

@重火器がイラクに届かず・関空がチャーター便の使用断る
 第5次陸上自衛隊イラク派遣部隊の使用する重火器・弾薬が現地に届いていないことが明らかになりました。初めは関西国際空港をから民間のチャーター機を利用して輸送することになっていましたが、関西国際空港会社が「武器・弾薬を搭載した航空機を離発着させないのは空港の方針。」と断りました。このため、3日に南アフリカの航空会社のチャーター機で小松基地から輸送することにしましたが、チャーター機が現れずそのままになってしまいました。今後は、航空自衛隊のC130輸送機で運ぶか、中部国際空港が開港して民間機が移動した後に民間チャーター機で小牧基地から運ぶかを検討しているとのことです。

@関西経済連が関空二期工事効果1兆円弱と予測
 関西経済連合会は昨日、関西国際空港二期工事に伴う経済効果が9530億円に上るとする予測を発表しました。訪日外国人が年間100万人増加して8000億円、航空貨物の輸出入も同3兆1000億円増え波及効果は1530億円になる、としています。二期工事の重要性を印象づける狙いがあります。
【コメント】二本目の滑走路の正当性を主張しようと言うのでしょうが、どうも、捕らぬ狸の皮算用となるように思います。自分に都合の良い資料だけで算出しているような気がしてなりません。

@昨年の北海道主要9空港旅客が4.7%減に
 北海道主要9空港の昨年の旅客が2400万6888人と前年比4.7%減となったことが明らかになりました。観光客の減少と便数の削減が響いたとのことです。しかし、国際チャーター便は大幅に伸びて6空港で過去最高になりました。


*2月8日

@日本エアコミューター機に落雷・プロペラにひび
 昨日午前8時55分頃、鹿児島発喜界島行きの日本エアコミューター3781便・サーブ340B型機が奄美大島の北約150Kmの上空で落雷に遭いました。同機は奄美大島空港に緊急着陸し点検したところ、左エンジンのプロペラの羽根2本に10cm弱のひびが入っていました。乗客は高速船に乗り換えて喜界島に向かいました。

@中部経済連が早くも中部国際空港の2本目滑走路の検討
 中部国際空港の開港を控える中部経済連合会は昨日、中部国際空港の2本目の滑走路を建設する必要性についての検討に入ることを明らかにしました。豊田会長は「滑走路1本では大規模な改修にも対応できない。関西国際空港でも開港から10年経ってやっと二期工事が認められた。」と述べました。
【コメント】関西国際空港の二期工事が認められなかったのは「需要が必要なほどあるかどうかわからない。」からでした。今でも、この点では疑問を持つ人が多数です。また、成田空港は滑走路1本で約20年もやってきたのです。その間改修を行いながら。1本でも心配はいりません。中部国際空港は万博の追い風もあって今は非常に盛り上がっていますが、5年先にはどうでしょうか。「検討」なのだからいいのかもしれませんが。関西国際空港でもわかるように、経済界はもうけを優先するのが常で、自分の都合の良いように考えがちです。

@航空機の遅れで乗客が抗議の機内居座り
 7日、台湾の台北空港でマカオからのエバー航空機が濃霧のために大幅に遅れました。しかし、エバー航空側が宿泊の手配などをしていなかったため乗客が怒り機内に居座りました。警察が説得に乗り出し、2時間後に乗客は機外に出ましたが、エバー航空のカウンター前で抗議行動を行いました。エバー航空側は乗客1人あたり2500台湾元(約8300円)の補償金と食事券を支給する方針を示し、騒ぎは収まりました。

@エアバス社日本法人のトップが交代
 エアバス社の日本法人トップが交代することになりました。日本航空と全日空が相次いでボーイング社の機種を採用したことに対応したものと考えられます。同時に現在15人程度の社員も日本人を中心に採用し倍増する方針とのことです。
【コメント】エアバス社が巻き返すことができるでしょうか。アメリカでも50%のシェアーを持つエアバス社としては日本のシェアーを現在の10%に満たないものから上げたいところでしょう。しかし、日本の航空会社がこれからの機種をボーイング社1本にしぼって大丈夫でしょうか。リスクの意味からも分散した方がいいように思うのですが。ボーイング社がこけたら(欠陥問題が出てきたり、需要が見込み違いになったりなど)日本の航空会社も一緒にこけるのではあまりにも「対米従属」と言わざるを得ないですね。


*2月7日

@騒音対策委員会が来月23日に開催
 成田国際空港株式会社から電話で今年度の騒音対策委員会(第32回)が来月23日(水)午後に開かれると連絡がありました。私も、成田空港から郷土とくらしを守る会の代表として委員となっているための連絡です。

@アメリカ大手の15分以上の到着遅れは22%に
 アメリカ連邦運輸省は3日、アメリカ国内民間航空会社の昨年の離発着に関する統計を発表し、少なくても15分間到着が遅れた大手航空会社の便は21.9%になったことを明らかにしました。これは昨年より約22%増加しているそうです。格安航空会社の参入などで航空旅客が増え、空港内が混雑する一方、リストラで地上職員が減らされていることが原因とのことです。機内預け荷物の紛失など航空会社に対する乗客の苦情もかなり増えているとのことです。


*2月6日

@成田空港の「滞留者」対策を整備へ
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社は台風などのために航空機の離発着ができないため、空港内に宿泊せざるを得ない「滞留者」対策として、昨年12月までに毛布を約1000枚用意し、今年3月末までにペットボトルに入った飲料水約3000本、クラッカー約3000食分、乾パンの缶詰約3000個をストックすることになったそうです。昨年の台風の時に大量の「滞留者」があり、用意がなくて「国際空港なのに」と批判があったとのことです。

@航空科学博物館が14日〜28日まで閉館・模様替えのため
 4000m滑走路南端近くにある航空科学博物館が14日から28日まで閉館になります。これは、4月から西棟1階の展示室のレイアウトを変えるための工事で、ここには、新たにB-747-400型機の8分の1の大型可動模型が設置されるとのことです。

@カムエアの機体残骸がカブールの南東で発見される
 アフガニスタンで3日に行方不明となっていたカムエア機の残骸がカブールの南東約25Kmの海抜3300mの山中で発見されました。生存者はいないとのことです。同機にはアフガニスタン人のほか米国人6人、トルコ人9人、オランダ人などが搭乗していたとのことです。


*2月5日

@黄熱病のワクチンが不足し接種できない人も
 アフリカや南米の一部地域に渡航する際に義務づけられている黄熱病のワクチン接種がワクチンの不足で受けられない事態になっているそうです。厚生労働省の見通しよりも希望者が増えて全国的にも不足しており、成田空港でも他の検疫所から融通してもらいましたが、それでも一時は接種を中止し、現在でも希望者の半数しか接種できないとのことです。ワクチンは厚生労働省が全国の検疫所から需要予測を出させ、それに基づいて米国から輸入しますが、昨年は15000人分と予測したところ、18000人が希望したとのことです。今しばらく不足状態が続くとのことです。

@関西財界人の中からも神戸空港に慎重論
 昨日まで神戸で開かれていた「関西財界セミナー」で神戸空港の認知度が非常に低いことがわかりました。大阪や京都の財界人の中でも開港時期を知っている人は少なく、「大阪空港や関西国際空港があるのに・・・」と言った声や「今こそ、踏み込んだ議論をしなければ・・・」と言った声が出ていたそうです。

@アトランタ空港の当局者「A380型機の乗り入れは無理」
 アメリカ・アトランタ国際空港の当局者は4日、「エアバス社の超大型機A380型機を受け入れるためには誘導路の拡張や搭乗口の増加などの改修を行わなければならず、数百万ドルの追加費用が必要。現時点ではアトランタ国際空港に乗り入れることはないと考えている。」と述べました。なお、アトランタ国際空港は現在60億ドルかけた改修工事を実施しています。


*2月4日

@車両ナンバー「NARITA」を断念・空港圏自治体連絡協
 成田空港周辺の2市6町1村で作る成田空港圏自治体連絡協議会は車両ナンバーとして「NARITA」の採用を目指してきましたが、国土交通省がローマ字表記を認めない方針であることから、これを断念し「成田」で5月までに申請する方針を固めました。今月中旬からは住民に「成田」に着いて賛成するかどうかのアンケートを実施するそうです。

@日航が次の小型機にB-737NGを採用
 日本航空は今日、次の小型機(150席級)としてボーイング社のB-737NGを採用し、30機を確定発注し10機をオプションで発注したことを明らかにしました。これにより、日本航空はすべてをボーイング社の航空機にすることになります。

@国内初めての牛海綿状脳症(BSE)確認
 厚生労働省は今日、国内で死亡した50歳代男性が牛海綿状脳症(BSE)に感染したことを明らかにしました。この男性は15年ほど前にイギリスに1ヶ月ほど滞在したことがあり、この時に感染したものと見られています。感染が確認されたのは日本では初めてになります。
【コメント】私も10年以上前にロンドンに1週間ほど行ったことがありますが、ちょっと心配です。最近、牛海綿状脳症(BSE)に感染したヤギ(羊だったかな?)が確認され、原因となるプリオンが腎臓にも集積している可能性がわかるなど、牛海綿状脳症(BSE)の感染がほ乳類全体に広がっている可能性もあり不気味です。

@アフガニスタンで104人乗り旅客機が行方不明
 3日、アフガニスタンのカムエアの104人が搭乗しているB-737型機が行方不明となりました。この旅客機は西部のヘラードから首都カブールに向かいましたが、カブール空港が猛吹雪のため着陸できず、パキスタンのペシャワル空港に向かいました。しかし、パキスタン当局はこの旅客機がパキスタン領空に入った形跡はない、と発表しています。


*2月3日

@浦安市が羽田空港飛行コースで知事に意見書
 浦安市は昨日、羽田空港再拡張後の飛行コースについて堂本千葉県知事に意見書を提出しました。内容は(1)昨年の同市による調査で南風のとき離陸して北に向かう航空機のほとんどが決められた飛行コースを守らず同市上空を飛行している原因を調査させてもらいたい、(2)再拡張後の飛行コースが海上に設定されたとしてもコースずれを考慮すると浦安寄りの海上は認められない、(3)限られた条件の時に飛ぶ場合、この騒音を現在の評価方式である1年の平均にすると値が低くなってしまうので、評価値を人の騒音感覚を十分配慮したものとして欲しい、などです。

@空自松島基地周辺で19年ぶりの騒音区域見直しへ
 仙台防衛施設局は10日頃まで航空自衛隊松島基地周辺の約50カ所で騒音測定を実施することになりました。大規模な騒音測定は1986年以来となります。この測定結果に基づき騒音区域の見直しを行います。なお、この見直しの結果騒音区域から除外された区域については経過措置として、一定の周知期間を設けて、その間に民家防音工事を希望する人に対しては従来通りの助成措置を検討するそうです。

@高知行きの日航機が引き返し、オイル漏れで滑走路閉鎖
 昨日午後6時10分頃、30分ほど前に羽田空港から高知に向け離陸した日本航空1487便・MD81型機が油圧系統の故障のため、引き返して緊急着陸しました。着陸した際に、滑走路にオイルが漏れて、清掃のためにこの滑走路を約1時間閉鎖しました。


*2月2日

@成田国際空港株式会社のページに「“YOKOSO!JAPAN WEEKS”における成田空港の行事等について」と「NAAグループによる書店のオープン」、それに「グリーンポートレポート12月号」が載っていました。

@成田空港の耐震診断で7割終わり心配なし
 今日の毎日新聞によりますと、昨年10月から行われている成田空港の施設の耐震診断が7割方終わり、現在は地下の上下水道や通信・電気ケーブルの共同溝の検査が行われているそうです。今までに点検を済ませたところでは震度7の地震で破損する可能性のあるところはないとのことです。
【コメント】ターミナルビルなどが心配です。ガラスが割れるなどの小さな被害はあるのではないでしょうか。当然、大地震の時のマニュアルは作られているとは思うのですが。成田空港周辺は関東地方でも比較的大地震の起こる可能性の低いところと言われてはいますが。

@昨年の世界の国際線旅客は前年比で15.3%増
 国際航空運送協会(IATA)が31日明らかにしたところによりますと、2004年の国際線旅客輸送量は前年比で15.3%増になったとのことです。2000年に比べても8.8%の増加になっており、同時多発テロ以来の低迷から脱却したとしています。この中で、「航空会社が合理化に努力しているのだから管制や空港施設使用料なども下げろ。」と要求していますが、国際航空運送協会(IATA)が航空会社の連合体ですから、こういうのは当然と言えば当然ですね。


*2月1日

@1月のアクセス数が初めて2万回を超え21130回となり、過去最高になりました。ご愛読感謝いたします。

@福岡発成田行きの全日空機が引き返す
 今日午前、福岡空港を7時10分に離陸した成田行きの全日空2142便が四国上空を飛行中客室の与圧系統でトラブルが発生し、福岡空港に引き返し、8時35分に無事着陸しました。客室には酸素マスクが降りたとのことです。

@9月から国内航空路の高度間隔を半分に
 国土交通省は9月から国内航空路の高度29000フィート〜41000フィートの空域で航空機同士の高度の間隔を現在の2000フィートから1000フィートにする航空法の改正を行うことになりました。この高度は空気抵抗が少なく燃費の改善が見込まれ、高度計などの計器が高精度になったことで間隔を狭くできるとのことです。これにより、満杯状態の国内航空路の混雑緩和になります。また、全国の空域を一カ所で管理する仕組みも導入することにしています。


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