2006年8月の出来事

*8月31日

@概算要求で成田に晴天乱気流観測用ドップラーライーダー盛り込む
 国土交通省は来年度予算の概算要求で成田空港に晴天乱気流観測用の「ドップラーライダー」設置を盛り込みました。成田空港には荒天時に雨滴などの動きからダウンバーストなどを観測する「ドップラーレーダー」はありますが、ドップラーライダーはレザー光線を発射して大気中の微粒子の動きをとらえて、その動きから晴天乱流を警戒するものとの事です。

@厚木基地周辺でも空調機器の更新が進まず・単価切り下げで
 「6日の出来事」でも書きましたが、防衛庁が基地周辺の防音家屋の空調機器更新の単価を40〜45%も引き下げた事により業者が,「これでは責任を持てる工事が出来ない。」と反発し,工事の契約が進んでいない実態が全国で見られています。厚木基地周辺でも8月にかけて200戸の更新が発注されましたが,契約して工事にかかれるのは約2割にとどまっています。9月には約3000戸の発注が行われる事になっており,この事態を重く見た周辺住民の有志786人がこのほど「厚木基地周辺の騒音対策を考える会」を発足させて,工事の促進を自治体や国に対して働きかけていく事になりました。

@中国・海航集団がエンブラエルに中小型機100機を発注
 ブラジルの航空機メーカー・エンブラエルは30日、中国航空第4位の海航集団から50人乗りのERJ145型機と109人乗りのEMBRAER190型機をそれぞれ50機ずつ受注した事を明らかにしました。カタログ価格で約3000億円になるとの事です。


*8月30日

@アジア方面が大幅増加に・成田空港7月運用状況
 成田国際空港株式会社が発表した7月の空港運用状況によりますと、国際線旅客は前年同月比で2%増になりました。日本人・外国人ともに同1%増です。方面別に見ますと、中国が15%増、台湾が8%増、香港が7%増などアジアが好調ですが、ハワイや北米方面が2%減、オセアニアも2%減となっています。欧州は変わりませんでした。また、発着回数は前年同月と変わりませんでした。

@ICAOの国際線ランキングは前年と変わらず
 このほど発表された国際民間航空機関(ICAO)による2005年度空港国際線ランキングで成田空港は旅客数が8位、貨物量が2位、発着回数が18位と前年と同じになりました。

@羽田の日航機体工場で火災・3人が火傷
 今日午前11時25分頃、羽田空港内の日本航空機体第1工場で火災が発生しました。工場では発電機を使って整備を行っていましたが、発電機の調子が悪く、分解してガソリンで洗浄していましたが、近くの電熱器の熱で発火したようです。この火災で整備にあたっていた下請けの作業員3人が火傷を負い、1人は全身に火傷を負いました。

@国産ジェット旅客機のエンジンをロールスと開発へ
 国産ジェット旅客機の主製造会社である三菱重工はエンジンをイギリスのロールスロイス社との間で開発に向けた協議に入る事で合意した事を明らかにしました。なお、昨日、三菱重工の社長は経済産業省の航空機委員会で国産ジェット機の説明を行い、2012年運航開始、航続距離1800海里、座席数を72席と92席とするなどの概略を明らかにしました。
【コメント】エンジンも国産にする事は無理なのでしょうか。国産エンジンの完成を待つ事により、就航が遅れて時機を失する事になってもいけませんが、量産に入った場合は途中からでも国産エンジンを選択肢に入れられると良いと思うのですが。


*8月29日

@「成田空港サーバー」が今日で満9年
 今日で、「成田空港から郷土とくらしを守る会」のホームページ「成田空港サーバー」を立ち上げてから満9年になりました。これからも、周辺住民の立場から情報を提供していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

@ジャンボ機が減り、自家用機が増える
 今日の朝日新聞によりますと、成田空港に離発着する航行機の中で、俗称・ジャンボ機と呼ばれるB747型機が急激に減っており、自家用の小型機が増えているとの事です。ジャンボ機は1998年度には全体の72.6%を占めていましたが、昨年度は半分の36.9%まで減りました。航空会社は座席数が少なく、燃費が20%も良いB-777型機などへの変更を急いでいますので、10年後には貨物機はともかく、旅客機のジャンボ機はほとんど見られなくなるだろうとの事です。一方、経済の好調を反映して自家用ジェット機が年々増えています。2003年度には983機だったものが、昨年度は1178機となったそうです。もっとも、全体に対しての比率は微々たるものですが。

@地連協が「地域づくり部会」を活性化へ
 今日の千葉日報によりますと、千葉県・周辺市町村・関係団体・成田空港会社で構成する地域振興連絡協議会(地連協)は「地域づくり部会」の活動を活発化させる事になったとの事です。10月中旬にも第1回部会を開きここで、「騒音など空港によるマイナス面を感じている地域住民に、空港のプラス面を感じてもらう地域づくりの研究」をしていくとの事です。この部会は、当初は共生委員会の中の部会として設けられましたが、空港公団の民営化に伴い地連協に移されていたものですが、現在まで活動は休止していました。

@帯広空港の滑走路に乗用車が侵入
 今日午前11時45分頃、帯広空港の滑走路を乗用車が走っているのを見つけた人が警察に通報しました。空港職員などが駆けつけ滑走路端でこの乗用車を停止させ、駆けつけた警察官に引き渡しました。警察は運転していた中年の女性を現行犯逮捕しました。この女性は貨物地区の自動シャッターを業者の車とともに高速で通過し、侵入したものとの事です。女性は警察の調べに対して黙秘しているとの事です。ただ、捕まった時に奇声を上げるなど態度がおかしいとの事です。この影響で、日本航空4303便の着陸が9分遅れました。

@ロシア機の墜落は燃料節約のため?
 22日に起こったロシアのプルコボ航空機の墜落事故原因について、ロシアの大衆紙は「ロシアの航空会社が燃料節約のために機長に対して『燃料節約報奨金』を設けて燃料節約を奨励しており、今回の事故機の機長も燃料節約の為に雷雲を迂回せずに、雷雲の上を乗り越えようとして乱気流に巻き込まれた可能性がある。」と報道しています。事故機の機長は燃料が節約できる高度11000mでの飛行を好んでいたため、機長仲間からは「宇宙飛行士」とあだ名されていたとの事です。


*8月28日

@第2ターミナルに2ゲートを新設・31日から供用開始
 成田空港第2ターミナルの本館北側に新たなゲートが新設され、31日から供用開始になります。ゲートナンバーは76番と77番になります。

@入国を拒否された台湾人がホテルから逃走
 26日夜にキャセイ航空機で成田空港に着いた台湾人男性2人の内1人が送還まで監視付きで待機していた成田市内のホテルから昨日の朝までに逃走した事が分かりました。この2人は来日目的がはっきりしないために入国を拒否されたものです。このような場合は航空会社が送還までの責任を持つ事になります。

@米国で小型旅客機が墜落・日本人夫妻も犠牲か
 27日午前6時過ぎ、アメリカ・ケンタッキー州レキシントンのブルーグラス空港から1.6Km地点に、コムエア5191便・CRJ-100型機が離陸直後に墜落しました。乗員・乗客50人の内、病院に運ばれた副操縦士を除く49人の死亡が確認されたとの事です。乗客の中に現地法人に出向していた日本人夫妻と見られる名前があるとの事です。アメリカの航空当局によりますと、同機は2本ある滑走路のうちの短い滑走路から離陸して十分な浮力が得られず墜落したものと見られる、との事です。管制官は長い滑走路からの離陸を許可したとの事で、パイロットが短い滑走路に誤って入った模様です。

@関空島で不等沈下により歩道橋が傾く
 海を埋め立てて建設した関西国際空港の不等沈下は有名ですが、JR南海関西空港駅と商業施設「エアロプラザ」と結んでいる3本の大型歩道橋「コンコースブリッジ」の橋脚が不等沈下により1.5度も傾いている事が判明しました。このままでも、震度6以上の地震で倒壊の恐れがあるとの事ですが、傾きは今後も毎年0.03度ずつ進むと見られ、やがて、自然に倒壊する危険があるとの事です。このため、約2億円をかけて来年のゴールデンウイーク頃までに修理を行う事になりました。

@北京の空港で旅客機同士が接触し大破・乗客は無事
 27日午前11時15分頃、北京国際空港(多分)で離陸しようとした東方航空5178便・A320型機と着陸直後の中国南方航空3101便・B-777型機が接触し、東方航空機の尾翼と中国南方航空機の右主翼が大きく壊れました。幸い、両機とも低速だったので乗客には怪我などはありませんでした。東方航空機の乗客は後続便に乗換目的地に向かいましたが、1人当たり100元の賠償金が支払われたようです。原因は管制官の指示ミスにあった可能性が強いようです。


*8月27日

「成田空港の暫定平行滑走路再北伸に関する公聴会」を「解説と資料のページ」に載せました。

@北九州空港でバードストライクが多発
 3月16日に開港した北九州空港で航空機と鳥が衝突する「バードストライク」が多発しています。8月21日までに32件も発生し、エンジンに飛び込んで修理のために欠航に追い込まれるケースもあります。この割合は旧北九州空港の1.7倍、福岡空港の約10倍にもなるとの事です。衝突する鳥はトビが多いとの事です。空港事務所では鳥を見つけると空砲などで追い払っていますが、効果はあまりないとの事です。


*8月26日

@DHC8-400型機が非常灯不具合で遅れる
 今日午前9時頃、出発前の点検をしていた大阪発高知行きの全日空・DHC8-400型機で客室の非常灯が点灯する不具合が見つかりました。同機は点検のために運航を取りやめ、代わりの機体で50分遅れて出発しました。

@経産省が国産ジェット旅客機開発に20億円を概算要求
 経済産業省は開発に向けて研究中の国産ジェット旅客機を支援するための助成金を来年度予算の概算要求に前年の4倍に当たる20億円を計上する事になりました。国産ジェット旅客機は来年度中にも生産するかどうかの最終判断が行われる事になっています。


*8月25日

@「1日も早い平行滑走路の完成を」と堂本知事
 千葉県の堂本知事は昨日の記者会見で成田空港の平行滑走路再北伸の公聴会について聞かれ、「公聴会を開けたこと自体が画期的。国際空港の機能を十分に果たすためには、2500mの滑走路が1日も早くできる事を願っている。」と述べ、早期完成に期待感をにじませたそうです。
【コメント】堂本知事の意識はピントが外れていると思います。公聴会はやらなければ北伸は出来ません。やって当たり前です。7年前にもやっています。どこが「画期的」なのでしょうか。また、早期完成は良いのですが、騒音下で苦しむ住民の対策こそ早期にやらなければならない課題と思います。まずは、四者協議確認書の積み残し事項を知事が主導して実現していただきたいものです。

@成田空港ー浦和西の直行ヘリ便が9月1日から
 成田空港へのヘリコプターによる直行便を運航している雄飛航空は9月1日から成田空港と浦和西へリポートを結ぶ新たな路線を開設します。

@無線の聞き違いで滑走路を無許可横断・大阪空港
 先月26日午後1時頃、大阪空港で、B滑走路から離陸するために駐機場を出たジャルエクスプレスの大阪発仙台行き2205便・MD-81型機が手前にあるA滑走路を無断で横断するミスがありました。当時、A滑走路には離着陸する航空機はなく、大事には至りませんでした。原因は無線交信の聞き違いだったとの事です。管制官はA滑走路の手前で停止するように指示しましたが、機長と副操縦士が「B滑走路手前で停止」と聞き違え、副操縦士が復唱しましたが、今度は管制官が間違いに気づかず、同機はA滑走路に進入しました。
【コメント】成田空港の再北伸計画では南に向かって離陸する場合、東の新誘導路から平行滑走路南端を横断し、「くの字」誘導路を使って平行滑走路の北端に行く事になります。このような聞き間違いは極たまに起こると思いますが、大惨事の引き金になりかねません。B-747型機の離陸をやめれば、横断はしないで済むと思いますし、その方が効率的に平行滑走路を使えると思うのですが。

@熊本空港の滑走路に穴・4便欠航し10便に遅れ
 昨日午後3時50分頃、熊本空港に着陸した日本航空機のパイロットから「滑走路に穴があいている。」との通報がありました。調べたところ、直径30cm・深さ5cmの穴があいていたため、滑走路を45分間閉鎖して、応急補修工事を行いました。この影響で4便が目的地変更などで欠航となり、10便に最大2時間7分の遅れが出ました。当時、熊本空港は雷雨で穴は落雷によるものと見られています。


*8月24日

@国土交通省が首都圏第3空港調査を委託
 国土交通省はこのほど、「平成18年度首都圏空港検討調査」を航空交通管制協会に委託しました。8カ所の首都圏第3空港候補地について、「飛行経路設定の可否」「年間の飛行可能回数」「アクセス」「建設事業費」について調査します。また、8カ所を除く首都圏100Km圏内の空港建設の可能性や羽田空港の更なる拡張の可能性についても検討します。

@スターフライヤーが深夜・早朝便の減便を検討
 スターフライヤーは搭乗率が低迷している深夜・早朝便の減便を検討しているとの事です。11月から北九州発午後11時15分と、羽田発午前6時台の便を減便する方向で検討しているとの事です。ただ、羽田空港の発着枠確保の関係から運休にしたり、発着時間の調整で済ませる可能性もあるとの事です。

@伊丹市で「空港との共生都市宣言」を求める会が発足
 30年以上前に「空港撤去宣言」を行った伊丹市で昨日、空港との共生を掲げた「大阪国際空港との共生都市宣言を求める会」発起人会が開かれました。発起人には騒音訴訟調停団の団長も入っています。

@燃料節約のため機体重量軽減にあの手この手
 昨日のフジテレビによりますと、国内の航空会社では高騰する燃料節約のために、機体重量を軽くする事に知恵を絞っているとの事です。日本航空では機内食で使うスプーンを約2g軽くしたり、コンテナの側面をアルミからガラス繊維にして14Kg減らしたりしています。一方、全日空でも機内食器の軽量化で350人乗りで2.5Kg軽くし、軽量シートの採用で100Kg減らし、エンジンの洗浄を増やす事により燃費を良くして、年間36000キロリットルを節約しているとの事です。この節約では、実に地球70周分の燃料の節約になるとの事です。

@大韓航空が機内ネット接続廃止でボー社に補償を請求
 大韓航空ではボーイング社が機内でのインターネットサービスを廃止する事に伴い、ボーイング社に約1200万ドルの補償を請求する事にしました。このサービスを行うにあたり、大韓航空では1機当たり約40万ドルの設備投資をしているそうです。現在まで、29機に搭載しています。確か、日本航空と全日空でも導入しているはずです。


*8月23日

@成田空港会社が東峰地区の質問状に回答
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社は黒野社長名で東峰地区の7戸が出していた質問状に対する回答を18日付で出したとの事です。回答では「話し合いの場で暫定平行滑走路の供用中止という、到底受け入れがたい意見をいただいたこともあり、合意に達することができなかった。北伸は苦渋の選択」としており、再北伸後の生活環境対策や新誘導路について説明・相談したい、として話し合いを求める内容になっているとの事です。

@全日空が成田ー那覇線の就航を正式に発表
 8日の出来事で書きましたが、全日空グループの成田空港8番目の国内線となる成田ー那覇線の就航が正式に発表されました。8日に書いた成田空港発の時間が午後5時55分から午後5時45分に変わっています。11月1日からの就航になります。

@「厚木基地第四次騒音訴訟」を準備へ
 「厚木基地爆音防止期成同盟」は昨日、早ければ来年秋にも第4次騒音訴訟を起こす方針を明らかにしました。「訴訟を続けていく事が国への抑止力になる。」としています。第4次訴訟では、第一次・第二次訴訟では敗訴し、第3次訴訟では提訴しなかった「飛行差し止め」も一部の原告が代表になって提訴する事を検討するとしています。

@検疫所で見つかったコレラ患者は13%
 今日の産經新聞によりますと、昨年1年間に検疫所で検便を行った数は4937人でしたが、その中で、コレラ菌が4件、赤痢菌が61人検出されたとの事です。また、昨年1年間に全国でコレラを発症した人は55人いますが、その中で、検疫所で見つかったのは7人で12.7%にすぎませんでした。また、千葉日報によりますと、市川市の女性が15日にカンボジアから帰国する機内で発熱し、千葉市内の病院で赤痢と診断されました。今年に入って千葉県内で赤痢の発生は55例目になるとの事です。
【コメント】前にも書きましたが、“小さな政府”を目指す行政改革の進行で検疫態勢が弱体化しているのではないでしょうか。空港などでは人員が少なく、態勢が整っていないために、自主申告制になっており、ほとんどが見逃されています。これで、本当に大丈夫なのでしょうか。凶悪な伝染病が日本中に蔓延しなければ良いのですが。

北九州空港が今日から24時間化
 今日から北九州空港の運用時間が21時間から24時間となりました。新規の貨物航空会社として同空港を拠点とするギャラクシー・エアラインズの要望に応えたものです。同社は今日から就航の予定でしたが、申請書類の不備で就航が延期されています。

@プルコボ航空機がウクライナに墜落・全員死亡
 22日午後2時40分頃、ウクライナ東部のドネツク市郊外に、ロシアのアナパからサンクトペテルブルクに向かっていたプルコボ航空のツボレフ154型機が墜落しました。乗員・乗客171人の全員が死亡したとの事です。当時、激しい雷雨で、ロシアの航空当局は激しい雷か乱気流が原因の可能性がある、と語っています。同機は墜落前に数回にわたりSOSを発信し、不時着を試みたけれど車輪が出なかった、との事です。火災が発生していたとの情報もあります。テロの可能性はないとの事です。


*8月22日

@平行滑走路供用開始予定日は平成22年3月31日
 昨日の公聴会で国土交通省航空局の石指成田国際空港課長は北伸により2500mになる平行滑走路の供用開始予定日を「平成22年3月31日」と発表しました。今までは、「平成21年度中」とされており、具体的な年月日は明らかにされていなかったように思います。

@10月下旬からの国際線増便枠が固まる
 7月14日の出来事でも取り上げた、日中航空交渉妥結による成田空港の国際線の増便を国内線枠を振り向ける事により実現する案が固まりました。これによりますと、全日空に週18便・日本航空に週17便・中国国際航空に週14便・その他を米国やフィンランドなどに振り分けて、週70便となるようです。10月下旬からの実施になります。

@お盆期間中の国際線旅客が1.3%増に
 昨日,日本航空と全日空が発表したお盆期間中(9日〜20日)の日本発着国際線旅客数は前年同期と比べて座席数が7.1%減となったにもかかわらず、同1.3%増となりました。従って、搭乗率も83.1%と同6.9ポイント増になりました。


*8月21日

@公聴会・28人が公述・傍聴者は約630名
 公聴会が終わり、帰って来ました。概略ですが、28人の公述人の内、24人が再北伸賛成、2人が反対、2人が条件付き賛成でした。公述時間は1人10分間の制限がありました。傍聴者は15時現在で約630人との事でした。警備が厳しく、近くの道路には機動隊が集まっており、入り口では荷物のチェックもありました。賛成は「このままでは、ハブ空港として機能しない。」、「羽田が国際線3万回と言っているが、整備しないと5万回にもなり、成田空港が地盤沈下する。」、「成田空港の発展が、地域の発展だ。」と言ったものでした。反対は「暫定と言いながら、北伸で2500mにするのはおかしい。」、「説明も十分ではなく、納得できない。」、「騒音対策が十分ではない。」、「激しい騒音は人間の尊厳を侵している。」などとなっています。詳しくは、後日別ページで載せます。


*8月20日

@明日は公聴会を傍聴しますので更新が難しいかもしれません。

@「解説と資料のページ」に本会の「『平行滑走路北伸整備事業に伴う環境とりまとめ』についての意見」を載せました。

@久住6地区の内、1地区は話し合いも拒否
 千葉県と成田市は騒特法の地域指定案について今日、地元への説明を行い理解を得たいとしていますが、今日の東京新聞によりますと、成田市久住地区の6地区のうち、1地区では千葉県と成田市が示した騒特法の地域指定案に対して反対を表明しており、話し合いも拒否している、との事です。
【コメント】千葉県も成田市も今回は非常に強引に事を進めようとしています。反対は久住地区だけではなく旧下総町地域でもありますし、18日にも書いたようにA滑走路南側の芝山町や横芝光町にもあります。もちろん、国土交通省や成田国際空港株式会社の意向が強く働いているのでしょうが、住民の生活を守るべき千葉県や成田市がこのような態度で良いのでしょうか。なお、この記事の中で、成田国際空港株式会社のある幹部は地元が異議を唱える事に対して、「東京都や神奈川県は羽田空港に『もっとつくれ』と言っているのに、成田では反対される。もっと地元経済への貢献度も考えてほしい」と言ったそうですが、東京都や神奈川県は羽田空港の騒音には今の所、全く関係ありません。便数が増えても東京都や神奈川県には騒音はおよびません。一時期、「ほんのわずかでも東京の渋谷方面上空を飛ぶ飛行コースを」と申し訳程度に検討しましたが、結局、視界不良になる事やヘリコプターなどの飛行と交錯し危険があるとの事でそのまま消えてしまっています。神奈川県はコンビナートなどがあり、万が一の事故を考えると大惨事になる事もあり、これも飛行コースの設定は難しい状況です。横田空域の制限もあり、羽田空港で増える分はほとんどが東京湾から千葉県の上空を飛行する事になるのです。成田空港も騒音を増やさずに便数を増やすのであれば、地元も受け入れの機運は出てくるかもしれませんが、内陸空港では全く無理でしょう。「経済効果」とよく言われますが、騒音被害を被る人たちにはほとんど恩恵はありません。成田国際空港株式会社が「共生」を本気で言うのであれば、十分な対策もとらずに、このような事を平気で言う幹部にはやめてもらった方が良いと思います。

@今日帰国ラッシュがピーク
 成田空港では今日、夏休みを海外で過ごした人たちの帰国がピークを迎えています。今日だけで、58200人が帰国する予定です。しかし、夏休みの分散化に伴い、出国する人も50000人を超える見込みとの事です。


*8月19日

@22日にエコキッズクラブの第1回エコツアー
 成田国際空港株式会社が主催する「エコキッズクラブ」2期生の第1回エコツアーが22日に実施されます。メンバーの募集はすでに締め切られています。詳しくは同社のホームページで。

@羽田空港の駐車場が5年半もたなざらし
 今日の読売新聞によりますと、国土交通省が羽田空港利用者向けに長時間駐車できる駐車場を西側の空港跡地に約6000万円をかけて整備したものの、完成から5年半もたつのに全く使われていないとの事です。地元が大規模災害の避難場所に近いと言う理由で反対しているため、との事ですが、1泊1000円と言う料金が近くの民間駐車場の経営を圧迫する恐れや、飛行コースを北側に新設する問題や跡地利用について地元の要望を受け入れないなどの問題で国土交通省への不信感が根底にあるとの事です。

@川崎重工がB-787用の第2工場新設を検討
 川崎重工はボーイング社のB-787型機の胴体前部を製造しますが、7月に愛知県弥富市に完成した機体製造工場に続いて第2の機体製造工場を建設する検討に入りました。第1工場の近くに建設する方向で検討しているとの事です。B-787型機の受注が好調な事を受けた措置との事です。

@ボーイング社が機内インターネットサービスを廃止へ
 ボーイング社は18日、通信衛星を使った航空機内でのインターネットサービスを年内に廃止する事を明らかにしました。採算が取れない事を理由としています。このサービスは日本航空と全日空でも一部の長距離便で採用しています。

@モナーク航空がB-787型機6機を発注
 ボーイング社は18日、イギリスのチャーター航空会社・モナーク航空からB-787型機を確定で6機、オプションで4機の発注を受けた事を明らかにしました。


*8月18日

@A滑走路関係地域も移転補償地域に繰り入れ
 昨日開かれた成田市議会の全員協議会での説明によりますと、暫定平行滑走路再北伸に伴って騒音が増加するために、移転補償が受けられる騒特法の「防止特別地区」に新たに指定されるのは成田市全体で89戸になるとの事です。内訳は旧成田市地域が65戸、旧下総町地域が24戸になるとの事です。旧成田市の65戸の中には、16日にも書きましたが、騒音が増えないはずのA滑走路関係地域の10戸未満が含まれているとの事です。市長は「20日には地区の説明会を開き、了承を得たい。」としており、21日の公聴会には再北伸賛成の立場で公述するとしています。
【コメント】移転補償の対象地域が増やされる事は住民にとっては良い事ですが、A滑走路関係地域で増えるのが何故北側の成田市だけなのでしょうか。南側の芝山町や横芝光町でも増やされて当然と思うのですが。横芝光町の中台地区は現在でも地区の一部しか移転対象地域になっていません。芝山町の相川町長は15日にある会合でこの問題に「おかしい。」と怒っていたそうです。

@21日には成田空港で入場制限
 21日に反対派の集会があるために、成田空港は入場制限を実施するとの事です。多分、公聴会に対する抗議行動と思われます。

@日本航空グループが冬季ダイヤを発表
 日本航空グループは昨日、冬季ダイヤの第一弾を発表しましたが、成田空港関係では成田ーバンコク線が10月29日から週14便から21便に増便し、成田ーデリー線は週3便から4便に増便されます。一方、成田ーシカゴ線は週14便から7便に減便されます。

@日本航空が燃料付加運賃の値上げを申請
 日本航空は昨日、国際線の燃油特別付加運賃(燃料サーチャージャー)を10月1日分から700〜5600円値上げする申請を国土交通省に行いました。実施されますと欧州・オセアニア・太平洋・中東方面が片道13600円に、ハワイ・マレーシア・シンガポールなどが同10000円に、香港は同6000円になるとの事です。

@日本航空が普通運賃の引き上げをIATAに提案へ
 日本航空は昨日、国際線普通運賃を来年度に値上げすることを国際航空運送協会(IATA)に提案する事を明らかにしました。
【コメント】経営が厳しい日本航空が「値上げしたい。」と言う気持ちは分かりますが、世界の航空会社の経営が上向いている中で、率先して値上げの音頭取りをしなくても良いのでないでしょうか。この当たりに日本航空の利用者軽視の官僚的体質を感じるのは私だけでしょうか。

@全日空が双日とパイロット派遣会社設立
 全日空と双日は17日、ハワイにパイロット派遣会社「クルー・リソーシズ・ワールドワイド」を設立しました。団塊世代パイロットの大量退職や羽田空港再拡張などを控えて、不足が予測されるパイロットの確保を見据えたものとの事です。


*8月17日

@BAの運航が18日には平常に
 ブリティシュ・エアウエイズは16日、航空機同時爆破未遂事件の影響で運航が大混乱に陥っていた件で、「16日には通常の90%の運航になり、18日には平常の運航に戻る。」との見通しを明らかにしました。

@警戒厳重のはずが・・・少年が搭乗券なしで乗り込む
 イギリス・ロンドンにあるガトウィック空港で15日、12歳の少年が航空機爆破未遂事件で厳重な警戒をしているはずの保安検査を搭乗券もなしに通り抜け、ポルトガル行きの旅客機に乗り込む出来事がありました。この少年は座席で飲物とお菓子をもらいましたが、不審に思った客室乗務員の質問で搭乗券を持っていない事が判明し、離陸前に降ろされました。この事件に対して空港を管理するBAAの対応が批判されています。

@機内持ち込みのノートパソコンのバッテリーは危険か
 ウオールストリートジャーナルが航空機内へのノートパソコンの持ち込みについて、バッテリーが発火する危険性を論じた記事を載せていました。アメリカでは今年5月15日にシカゴ・オヘア空港でルフトハンザ航空435便が離陸する寸前にファーストクラスの荷物入れから煙が出て、客室乗務員がファーストクラスの乗客を避難させて消化剤を吹き付け、煙の出ている荷物を機外に放り出したとたんに炎上・爆発する事故があったとの事です。この鞄からはノートパソコンと溶けた6個のリチュームイオンバッテリーが出て来たとの事です。また、2月にはUPA貨物機が出火し、かろうじて着陸しましたが、原因は特定されていないものの、この積み荷にもバッテリーがあった事です。最近、デルコンピューターはソニー製のリチュムイオンバッテリーが加熱する恐れがあるとして、約410万台のリコールを発表しました。他のコンピューターメーカーもソニー製のバッテリーについて調査を始めました。航空業界では以前から航空機内へのノートパソコンの持ち込みにつて、「バッテリーの安全性に問題があるのではないか。」との議論があるとの事です。


*8月16日

@成田市が騒特法地域指定案を了承へ
 今日の朝日新聞によりますと、成田市の小林市長は明日の臨時市議会で、今月6日に久住地区に提起した騒特法の地域指定案について「大筋、地元の理解が得られた。」として、議会の了承を得る見込みとの事です。千葉県はこれを受けて月内にも国土交通省と成田国際空港株式会社などで構成する協議会(四者協議会?)を開き、指定区域の確定と年間発着回数を20万回から22万回にする事に同意する予定との事です。
【コメント】成田市と千葉県が国土交通省の意向を受けて“強行突破”を決断したようです。私たちの会に入ってくる情報では地域指定案に対する異議は久住地区だけではなく、旧下総町や芝山町でも出ているとの事です。また、未確認ですが、騒音が現在よりも広がらないはずのA滑走路北側の成田市荒海地区でも移転対象地域が広げられるとの事で、A滑走路の南側の芝山地域でも「何で、北側だけが広げられるのだ。」と言う怒りが出ているとの事です。

@小林成田市長が市事業受注業者と土地を共有
 今日の朝日新聞によりますと、成田市の小林市長は同市発注工事の指名を受けている市内の建築業者と720平方メートルの土地を共有しているそうです。この業者は小林市長が市長就任以来、指名競争入札分だけでも2003年度に約3億6545万円・2004年度に約4億3685万円・2005年度に約4億1779万円を受注しているとの事です。共有している土地は成田新高速鉄道で設置が予定されていた新駅の近くにあるとの事です。

@日本貨物航空が貨物運賃を値上げ
 日本貨物航空は昨日、国際貨物運賃を今日から1Kg当たり6円値上げすると発表しました。燃料高騰が原因との事ですが、同社の値上げは今年の7月以来、今年2度目になります。

@日本航空が小型機にも「クラスJ」を導入へ
 日本航空は10月から、国内線で1000円をプラスすると座席間隔が広い「クラスJ」座席を小型機にも導入する事を明らかにしました。現在、「クラスJ」は中型機にのみ導入されています。しかし、この座席の人気が高く、平均搭乗率も80%を超える事から、B-737型機やMD90型機などの小型機にも導入する事になりました。10月から順次導入し来年3月には全機に導入するとの事です。

@ヒースロー空港で2万個の荷物が所在不明に
 15日付けのイギリスのイブニング・スタンダード紙によりますと、航空機爆破未遂事件の影響でヒースロー空港で預けられた2万個の荷物が持ち主に返らず、所財不明になっているとの事です。預かり荷物に、所有者の住所・氏名を記したラベルが適切に貼られていなかった事が原因とされますが、空港側の不適切な処理が原因との見方もあります。自分の荷物を探す人が同空港を訪れ、混雑が激しくなっているとの事です。


*8月15日

@搭乗口で開放検査・米航空会社と米国路線
 成田空港で昨日から、アメリカの航空会社とアメリカ国内に向かう便で手荷物の「開放検査」が始まりました。これは、アメリカ運輸保安局の指示に基づくものです。通常の保安検査を終えた後、搭乗口でのパスポートの確認とボディチェックを受けた後に、持ち込み手荷物の中身を全て出して検査をするものです。従って、通常よりも時間がかかる事になります。なお、成田空港からアメリカの航空会社で東南アジアなどに向かう便や、サイパンやグアムなどのアメリカ領に向かう便も同様の検査が行われています。


*8月14日

@エバー航空が帯広空港への運航を10月11日から再開
 台湾のエバー航空は7月から休止していた帯広空港へのチャーター便の乗り入れ(6月16日の出来事を参照)を10月11日から再開する事を明らかにしました。第三セクターの「帯広空港ターミナルビル」が大型機を牽引できる牽引車を約5千万円かけて10月10日までに導入する事が明らかになったためです。この導入には観光への影響を憂慮した帯広市が約半額を補助する事になりました。

@英国政府が警戒レベルを一段階引下げ
 イギリス政府は14日、航空機爆破未遂事件の容疑者を全員拘束したとして、警戒レベルを最高段階から一段階引き下げたと発表しました。これにより、乗客は鞄1個を機内に持ち込む事が出来るようになりましたが、液体の持ち込みは依然として禁止されています。


*8月13日

@悪天候で24便が関空などに着陸・出発できずに350人が夜明かし
 昨日午後、成田空港付近に激しい雷雨があり、24便が中部国際空港や関西国際空港に一時着陸して天候回復を待ちました。しかし、運航時間の午後11時を過ぎても成田空港に戻れず、出発を翌日に延ばした便もあり、ターミナルのロビーなどで一夜を過ごした人が約350人出ました。また、成田空港にも落雷があり、第1ターミナルと第2ターミナルでも一時停電がありましたが、エレベーターでの閉じ込めなどはありませんでした。停電は約30分後に復旧し、航空機の運航への影響はありませんでした。

@全日空が成田市街地マップを作成
 全日空成田空港支店はオリジナルの成田市街地地図「NARITA CITY MAP」を約1年かけて制作し、このほど配布を始めました。国内外で10万部を配布するとの事です。日本語と英語か中国語を併記した2種類で、成田市の飲食店や民芸店などの他、新勝寺などの観光スポットを紹介しています。成田空港第1ターミナルの到着ロビーや掲載店などで配布しているとの事です。

@スカイネットアジアの熊本ー羽田線が3往復欠航に
 11日午後3時20分頃、熊本空港に着陸しようとしたスカイネットアジア航空のB-737型機に落雷がありました。着陸後の点検で水平尾翼の昇降舵に不具合が発見され、修理のために今日の3往復と明日の3往復が欠航になります。なお、欠航便については全日空の臨時便と既存便に振替えるとの事です。また、修理が長引いた場合は15日も欠航便が出るかもしれないとの事です。


*8月12日

@ロンドン発着の航空券キャンセルを無料に・日航と全日空
 日本航空と全日空はテロ摘発を受けてロンドン発着の航空券のキャンセルや、予約変更の場合の手数料を無料にすると発表しました。条件は10日以前に購入したもので16日までにロンドンに到着したりロンドンから出発する便に限るそうです。予約変更期間は31日までに1回限りとするそうです。

@成田空港・今日1日で52400人が出国
 成田空港では今日が夏休みの出国ピークとなり、今日1日で52400人が出国する予定です。イギリスでのテロ摘発による厳戒態勢が続いていますが、今日は大きな遅れは出ない見込みとの事です。しかし、液体の持ち込みが禁止されたために免税店でのブランド化粧品の売り上げが落ちているとの事です。

@東松島市区長会が騒音区域見直し反対決議を全会一致で採択
 航空自衛隊松島基地周辺の騒音区域を縮小する問題で10日、東松島市区長会は区域見直しに反対する決議を全会一致で採択しました。今後、市議有志で構成する「市騒音区域縮小に反対する議員会」とともに防衛施設庁などに決議文を提出し、住民への署名運動なども行う事にしているそうです。


*8月11日

@成田空港でも手荷物検査を強化・液体はだめ
 イギリスで摘発された航空機爆破計画の影響で、成田空港も手荷物の検査が強化され、米国路線やイギリス路線で液体の持ち込みが禁止されています。飲料だけでなくクリームや目薬なども禁止されています。また、靴についても脱いで金属探知機などで一つ一つ検査しています。このために、保安検査に時間がかかり混雑が続いています。ロンドンのヒースロー空港では長距離国際線をのぞいて離着陸が制限されています。このため、航空燃料の需要が落ち込むとの見方から原油の価格が急激に下がっており、航空業界や旅行業界への影響も懸念される事から関連会社の株価が下落しています

@乾燥大麻を密輸した南アフリカ人を逮捕
 東京税関成田支署と千葉県警成田空港署は昨日、乾燥大麻12Kgをスーツケースの二重底に隠して持ち込もうとした南アフリカ国籍の50歳の男性を逮捕したと発表しました。この男性は先月24日に、南アフリカのヨハネスブルグから香港を経由して成田空港に到着しました。本人は「友人から頼まれたが、大麻が入っているとは知らなかった。」と言っているそうです。12Kgは乾燥大麻としては今年最大の押収量となります。


*8月10日

@飛行中にドアが落下する・ブラジル
 8日、ブラジルのTAM航空のサンパウロ発リオデジャネイロ行きのフォッカー100型機が離陸後20分したところで、搭乗用ドアが外れて落下するトラブルがありました。同機は直ちにサンパウロ空港に引き返しました。乗員・乗客は全員無事でした。ドアはスーパーの窓の日よけに落下しましたが、こちらもけが人は出ませんでした。

@航空会社も夏バテ? 韓国の出来事
 韓国の出来事ですが、東亞日報によると3日と4日のシンガポール発仁川行きのシンガポール航空機が乗客の機内預け荷物を積まないまま、仁川空港に着いたそうです。置き去りにされた荷物は約430個で、翌日に送られて来たとの事です。また、3日にはアシアナ航空でサハリンに向かう予定だった90歳の男性が搭乗口を間違えて、タイ航空機に乗ってしまい、タイのドンムアングに到着してしまいました。搭乗口でも航空会社社員が間違いに気づかず、客室乗務員も人数確認で見落としたようです。更に、先月30日には、アシアナ航空機が悪天候で大邸に足止めされた乗客を乗せる代替機として大邸に向かった際、4人の客室乗務員を乗せずに離陸してしまい、間違いに気づいて30分後に仁川に戻るトラブルがあったとの事です。航空会社社員も夏バテなのでしょうか。しかし、安全に関わる事ですと、恐い話ですね。


*8月9日

@アメリカン航空が成田ーサンノゼ線を運休へ
 アメリカン航空が10月28日から成田ーサンノゼ線を運休する事が明らかになりました。燃料高騰が原因との事です。

@トルコ航空機乱気流事故・続報
 昨日起こったトルコ航空機が乱気流に遇った事故の続報ですが、トルコ航空機は事故の報告を国土交通省成田空港事務所に報告せず、トルコ航空会社が直接救急車の出動を要請したとの事です。従って、成田空港事務所や成田国際空港株式会社が知ったのは救急車が出動した後だったようです。国土交通省は航空・鉄道事故調査委員2人を派遣しました。乱気流のあった時には座席ベルト着用のサインは出ていなかったとの事です。乗務員1人が肋骨骨折の重傷でした。

@離陸直前に非常脱出ドアがはずれる・与論空港
 昨日午後0時半頃、与論発沖永良部行きの日本エアコミューター3856便・サーブ340B型機が離陸を始める寸前に、機体中央部にある非常脱出用扉が突然内側にはずれ通路に転がりました。幸い、倒れかかった座席には乗客がおらず乗員・乗客は無事でした。同機は運航を中止し、同機を使う予定の6便が欠航となりました。離陸前の点検では異常はなかったとの事です。国土交通省航空局の担当者は「このようなトラブルは聞いた事がない。」と話しているそうです。

@神戸空港7月搭乗率が開港以来最低の55.4%
 神戸市が昨日発表した神戸空港の7月運用状況によりますと、平均搭乗率が55.4%と2月の開港以来最低になりました。好調だったスカイマークの羽田線も値上げにより新幹線に客が流れたようです。大手の羽田線や沖縄線で機材が大型化し、座席数が増えた事も影響しているとの事です。


*8月8日

@公述申し込みは28人
 今月21日に行われる暫定平行滑走路再北伸に関する公聴会での公述申し込みが28人に達した事が分かりました。今後、重複などの審査を行った上で公述人を決定するとの事です。

@全日空が成田ー那覇線の新設を検討
 今日の琉球新報によりますと、全日空は11月1日から成田と那覇間を結ぶ定期路線を1日1往復運航する方向で国土交通省と調整を進めているとの事です。予定では那覇発を午前11時40分、成田空港発を午後5時55分としているそうです。使用機材はB-737-700型機を使い、搭乗率は65%を目指すそうです。実現しますと、成田空港で8番目の国内路線になります。

@トルコ航空機が乱気流に遭い7人が怪我
 今日午前10時20分頃、イスタンブール発成田行きのトルコ航空50便・A340-300型機が成田空港着陸30分前に乱気流に遭遇しました。機体が2度急降下したとの事です。これにより、乗員・乗客7人が首などを負傷しました。この内、2人は着陸後、救急車で病院に搬送されました。成田空港気象台によりますと、今日午前中に千葉県の海岸線付近でかなり強い雨雲が発達し、8時43分に、勝浦市沖で乱気流があったとの報告が航空機から入っていました。

@中部国際空港貨物便で初の撤退
 マレーシアのトランスマイル航空が中部国際空港とクアラルンプール間で週2便運航していた貨物便を6日から運休にしている事が分かりました。貨物需要が予想よりも少なかった事と、需要が活発な中国路線を重視するため、との事です。中部国際空港での貨物定期便の事実上の撤退は初めてになります。


*8月7日

@千葉県と成田市が久住地区に移転補償拡大案を提示
 千葉県と成田市は昨日、暫定平行滑走路北側に位置し、再北伸計画に不満を表明していた成田市久住地区に対して移転補償区域に新たに11戸を加え48戸とする拡大案を提示しました。久住地区は地区全体の約100戸を移転補償地域に加えるよう要求しており、隔たりは埋まっていませんが、久住地区空港対策委員会の松島会長は「今回の提案がギリギリの線かもしれない。各地区の話を聞いてから考えたい。」と話したそうです。

@輸入再開後の米国産牛肉5.1トンが成田空港に到着
 輸入再開後の第1号となるアメリカ産牛肉・5.1トンが今日午前、フェデラル・エクスプレス79便で成田空港に到着しました。明日、全箱の検疫検査が行われた後、通関させるとの事です。店頭には今週後半に出回るとの事です。

@またまたDHC8型機がトラブル
 昨日午前10時半頃、与論発那覇行きの琉球エアコミューター812便・DHC8型機が与論島空港を離陸直後に気象レーダーが故障し、高度360mから同空港に引き返しました。修理をし、4時間後に離陸しました。

@国内航空会社のお盆期間中の国際線が好調
 日本航空グループと全日空グループが発表した11日から20日までの予約状況によりますと、国際線では座席数が減少したにもかかわらず予約数は前年同期を上回って好調との事です。座席数は前年よりも6.7%減少していますが、予約数は3.2%増えています。この結果、予約率が84%と好調になっています。特に中国線が30%以上増えているとの事です。座席数は日本航空グループが9%減となり、全日空グループはほぼ前年並となっています。

@日本航空の第1四半期は赤字・国際線値上げへ
 日本航空が今日発表した2006年4月〜6月期連結決算によりますと、営業利益で319億円・経常利益で355億円・税引後利益で267億円のそれぞれが赤字になりました。燃料費の高騰が響いているとの事です。第1四半期で3つとも赤字になるのは日本エアシステムとの経営統合以来4年連続になります。ただし、赤字の幅は前年同期に比べて縮小しています。これを受けて、同社は年内に国際線を値上げする方針を明らかにしました。同社は今年3月にも国際線を値上げしたばかりです。なお、全日空は「値上げは考えていない。」との事です。


*8月6日

@成田行きの日本貨物航空機が新千歳に臨時着陸
 今日午前2時35分頃、アンカレッジ発成田行きの日本貨物航空のB-747貨物機が北太平洋上空を飛行中に第3エンジンがオーバーヒートしているとの警告灯が点灯しました。警告灯はついたり消えたりを繰り返したため、同機は新千歳空港への着陸を要請し、第3エンジンの出力をしぼって飛行し、6時40分に無事着陸しました。

@小松基地周辺の空調器更新工事国の単価引き下げで進まず
 小松基地周辺の騒音区域で古くなった空調器の新品への取り替え工事が進まず、猛暑の中、住民から苦情が出ているとの事です。空調器更新には国が9割を補助しますが、今年から防衛施設庁が空調機と取り付け工事の単価を従来の6〜7割にしたためです。防衛施設庁は「適正な価格引き下げだ。」としていますが、業者側は「騒音地域の空調器は性能が良いものを使っており、国の防音基準通りの工事を実施すると赤字になってしまう。」として、契約をせず、指定業者を辞退するものも出ています。この夏に更新が予定されている370件の内、契約できたのは1割程度にとどまっています。


*8月5日

@東峰地区住民が成田空港会社に公開質問状
 今日の千葉日報によりますと、暫定平行滑走路の南側に位置する東峰地区の住民が昨日までに成田国際空港株式会社に対して公開質問状を出したとの事です。質問内容は(1)東峰の森について、(2)過去の手法について、(3)生活破壊について、(4)人間の尊厳について、となっているとの事ですが、この質問状が東峰地区全員によるものかどうかははっきりしません。

@関空の第2滑走路が「遠くて不便」と航空会社が敬遠
 今日の読売新聞によりますと、来年8月2日に供用開始が予定されている関西国際空港の第2滑走路が航空会社から「遠くて不便」と敬遠されているそうです。これは、第2滑走路用の旅客ターミナルの建設が先送りされたために、現ターミナルから6Kmも離れる事になり、この移動のためにかかる燃料費がジャンボ機で約5万円と高額で、時間も10分余計にかかるからとの事です。航空会社側は供用開始になっても、極力、現滑走路を使うように国土交通省と関西国際空港会社に要望しています。第2滑走路は「国費の無駄遣い」と批判されましたが、関西政財界の圧力で建設が開始されました。理由として、「発着回数が年間16万回になると滑走路1本では対応できない。」とされましたが、昨年度の発着回数は11万2579回で、供用開始時13万回の目標達成も厳しい情勢です。そこで、「現滑走路で」と言う航空会社の要望は受け入れられる見込みとの事です。
【コメント】「無駄遣い」の実態がますます明らかになってきました。

@国土が日航の産業再生法の適用を認定
 国土交通省は昨日、日本航空に対し産業活力再生特別措置法の適用を認定しました。これにより、公募増資にかかる登録免許税が約3億3400万円軽減される見込みです。

@JAXAの超音速旅客機開発が来年度から本格開始へ
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は来年度から、衝撃波(ソニックブーム)をコンコルドの半分に押さえ陸上でも超音速で飛行できる超音速旅客機(SST)の本格的開発に着手する見通しになりました。文部科学省は来年度予算の概算要求に基本設計費用を計上します。当面は、全長13mの実験機を2012年までに制作し、マッハ1.4以上で20〜30回の試験飛行を行う事になります。

@コンゴで小型旅客機墜落・17人全員が死亡
 アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)東部のブカブで3日午後、小型旅客機・アントノフ28型機が墜落し、乗員・乗客17人全員が死亡したとの事です。当時、ブカブ付近は強風が吹いていたとの事で、同機はブカブの空港に向かう途中で山腹に激突したとの事です。


*8月4日

@ジェット機との綱引き100組募集・9月18日
 空の日フェスタとして恒例となった成田空港の「ジェット機との綱引き大会&空港見学ツアー」の募集が今月1日から14日まで行われています。実施日は9月18日(月)で、対象は小学生1年〜6年、1グループは子供2名までと保護者1名で、全体で100組が招待されます。募集は成田国際空港株式会社のホームページのみで行われています。

@中部国際空港の4月〜6月旅客数は9%減に
 中部国際空港会社が昨日発表した同空港の4〜6月の航空旅客数によりますと、全体で前年同期比で9%減となりました。国際線は同1%減にとどまりましたが、国内線が同14%減の大幅な減少になりました。前年は万博の特需があり、その反動もありますが、社長は「路線の廃止や減便につながりかねない。需要喚起に手を打つ必要がある。」と危機感をあらわにしました。

@川崎重工がエアバスの部品生産を今年度で打ち切り
 川崎重工はこのほど、現在製造しているエアバス社のA321型機の胴体部分部品の製造を今年度で打ち切る事を明らかにしました。契約延長交渉が合意に達しなかったもののようですが、川崎重工としては受注が好調なボーイング社向け部品の製造を優先する意向があったようです。同社は現在までに同部品を約370機分納入し、受注残が約190機ありますが、今年度中に生産できない分は他のメーカーに引き継ぐ事にしています。


*8月3日

@「成田空港ハンドブック」を買って来ました
 昨日航空科学博物館に行き発行が遅れていた「2006 成田空港ハンドブック」を買って来ました。第1ターミナルの南ウイング供用開始で、内容が大きく変わったために、発行が例年よりも遅れていたようです。価格は950円でした。

@スターフライヤー機に鳥が飛び込む・8便欠航
 今日午前6時50分頃、北九州発羽田行きのスターフライヤー72便・A320型機が離陸した所、エンジンに鳥が飛び込みました。このため、同機は北九州空港に引き返しました。エンジンの点検のために、この機材を使う予定の8便が欠航となりました。

@日航機がオイル漏れで滑走路に立ち往生・北九州空港
 今日午前10時25分頃、羽田発北九州行きの日本航空1821便・A300-600型機でオイル漏れを示す警報が出ました。同機はそのまま飛行を続け、北九州空港に無事着陸しましたが、滑走路上で自立走行が出来なくなり立ち往生しました。同機は11時10頃に牽引車に引かれて駐機場に移動しました。


*8月2日

@満足度調査で日本人は大幅アップも外国人は変わらず
 成田国際空港株式会社はこのほど、第1ターミナル南ウイング供用開始後に行った「旅客満足度調査」の結果を公表しました。調査は6月15日〜19日に行われました。日本人旅客の満足度は前回2004年に実施された調査の595ポイントを大幅に上回る701ポイントになりましたが、外国人旅客の結果ではほんの少しの上昇で、ほぼ横ばいとなりました。特に、出国審査で52ポイント、チェックインで44ポイントも減少しました。時間のかかる事が原因のようです。

@外国人収容施設が新設・350人が収容可能に
 東京入国管理局は成田空港内に強制退去となる外国人を送還まで収容する新しい施設を作りました。成田空港会社が所有するビルの一部を使い、350人を収容できる施設です。今までは、第2ターミナルの中に48人を収容できる施設があるだけで、収容しきれない分は空港内のホテルで対応しましたが、逃走される事件がたびたび起こっていました。新しい施設にはテレビ・流し台・シャワーなどがついており、面談室や貴重品ロッカーなどもあるとの事です。

@国土が「飛行コース公開システム(東京国際空港)」を始める
 国土交通省は羽田空港の飛行コースや騒音などを動画や航跡図で示す新しいシステム「飛行コース公開システム(東京国際空港)」をインターネット上に公開しました。非常によく出来たシステムですが、惜しむらくは、公開データが前日以前のものになる事です。騒音だけでもリアルタイムデータになると良いのですが。見るためには登録が必要です。
【コメント】これで、航跡図の公開も可能だと言う事が分かりました。成田国際空港株式会社は是非、騒音のリアルタイムデータも含めて1日も早く公開して下さい。住民としては「今の騒音は何dB?」と知りたいわけですが、前日のデータでは、正確な日時をメモしておかなければならず,非常に使い勝手の悪いものになります。

@昨日、DHC8-400型機が3件のトラブル
 昨日、日本エアコミューターの大阪ー松山線に使われているDHC8-400型機が3件のトラブルを起こし、4便が欠航、2便が遅れました。トラブルは無線の送受信が出来ない・エンジンがかからない・客室の温度調整が出来ない、とういものでした。

@バリグ航空の買収会社が60%の人員削減を発表
 ブラジルのバリグ航空を買収したヴォロ・ブラジル社は28日、会社再建の最も重要な段階の一つとして9485人の従業員の内、5500人を削減する事を明らかにしました。全従業員の約60%になります。


*8月1日

@7月のアクセス数は21375回でした。ありがとうございました。

@成田発関空行きのノースウエスト航空機がエンジントラブル
 昨日午後11時45分頃、成田発関西国際空港行きのノースウエスト航空貨物便・B-747型機でエンジントラブルが発生しました。同機はエンジン1基を止めてそのまま飛行し、無事に関西国際空港に着陸しました。

@UAが成田ーニューヨーク線を運休しワシントン直行便
 ユナイティド航空は10月28日から、成田ーニューヨーク線を運休とし、代わりに成田ーワシントン線を直行便で運航する事を明らかにしました。これは、成田ーニューヨーク線の搭乗率が悪いわけではなくワシントンを同社のハブ空港として強化する施策の一環との事です。

@米貨物機が危うく自衛隊の滑走路に誤着陸
 昨日午後9時25分頃、香港発アンカレッジ行きのアメリカのカリタ・エアの貨物便・B-747型機が新千歳空港に着陸する際に、隣接する航空自衛隊千歳基地の滑走路に着陸しようとするトラブルがありました。管制官が気づき着陸のやり直しを指示した為、同機は再度着陸進入を行い、正規の滑走路に着陸しました。幸い、ニアミスなどは起こりませんでした。


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