2007年10月の出来事


*10月31日

@成田市久住地区の振興策まとまる
 今日の毎日新聞によりますと、B滑走路(平行滑走路)北端近くにある成田市久住地区がB滑走路2500m化を認める条件としていた同地域の振興計画がこのほど久住地区・千葉県・成田市・成田国際空港株式会社の間で合意した事が今日わかりました。この計画によりますと、(1)滑走路北端近くの飛行コース直下に騒音監視施設「環境ホール」を建設する、(2)この中には住民の健康づくりに役立つジムを作る、(3)地域内にパークゴルフ場を作る、(4)地区内に建設が予定されている清掃工場に隣接して温水プールを建設する、などとなっているそうです。

@成田行き日航機が乱気流に遭遇・女性1人が重傷
 27日夕方、中国の杭州発成田行きの日本航空636便・B-767型機が成田空港の南東約75Kmを着陸に向け飛行中に乱気流に遭遇し、乗客の77歳の女性が前の座席に体をぶつけ胸椎を骨折する重傷を負った事が昨日わかりました。この女性は到着後、病院で診察を受けましたが、「異常ない」との事で帰宅しましたが、29日に近所の病院の診察を受けたところ骨折がわかりました。当時は着陸態勢に入っておりベルト着用サインは点灯し、女性もシートベルトをつけていたとの事です。千葉県沖を通過中の台風20号の影響がありました。航空・鉄道事故調査委員会は今日3人の調査委員を成田空港に派遣しました。

@日本航空が静岡空港に定期便を就航へ
 2009年3月に開港予定の静岡空港への就航を巡ってぎくしゃくしていた日本航空と静岡県ですが、日本航空はこのほど、開港時に静岡=新千歳線を1日1往復、静岡=福岡線を1日3往復就航させる方針を固めました。

@日本航空が貨物の燃油サーチャージャーを値上げ
 日本航空は12月1日から貨物の燃油サーチャージャーを長距離便は1Kg当たり73円から80円に、短距離便は63円から69円に値上げする申請を国土交通省に行いました。


*10月30日

@来月20日から成田空港に出入国審査自動化ゲートを導入
 法務省は11月20日から成田空港の両ターミナルに出入国審査が自動で行える「自動化ゲート」を4基設置する事になりました。これを通れば出入国審査のために並ばなくても済むようになります。ただし、このゲートを利用するためには事前登録が必要で、日本人の場合はパスポートと「自動化ゲート利用希望者登録申請書」を出して左右の人差し指の指紋登録をする必要があります。登録は東京入国管理局成田空港支局の両ターミナル出入国審査場と東京の東京入国管理局になるそうです。登録しますと自動化ゲートでまずパスポートをかざし、次に指紋をスキャナーにかざす事によってゲートが開き制限エリアに入る事が出来るようです。なお、自動化ゲートを通ると日本の出入国スタンプは捺されないそうです。

@日暮里から羽田空港へのアクセスが問題・調査委員会
 26日に開かれた「成田空港と羽田空港の人流面の有機的連携に関する調査委員会」で「成田新高速鉄道が完成したとしても、日暮里から羽田空港までのアクセスがネックになって成田新高速鉄道の効果が十分発揮できないのではないか。」との意見が出ました。このために、成田空港と羽田空港を結ぶリニア新線の建設も検討しましたが、「対費用効果と採算性に問題がある。」との指摘があり、在来線に成田新高速鉄道が乗り入れ羽田空港に行くにしても「トンネルの大きさや待避線の問題で困難。」との意見が出たそうです。

@成田空港問題で継続・日香航空協議
 日本と香港との航空協議が24〜26日に東京で開かれ、共同運航の自由化や貨物便の以遠・中間点を使った三角運航などで合意しましたが、首都圏を除いた路線の自由化については香港側が「成田空港の便数についても自由化すべき。」と主張して、双方が折り合わず継続審議となりました。

@日本航空が貨物の太平洋線を今年末までに半減へ
 日本航空は貨物部門の早期赤字解消を目指して今年末までに貨物の太平洋線を半減する方針を固めました。成田=ロサンゼルス=サンフランシスコ=成田線と成田=アトランタ=ニューヨーク=成田線を廃止します。また、燃費の悪い機種の退役を前倒しします。

@無線故障は携帯電話でなくコードの被覆割れと総務省
 17日に長崎空港で起こった全日空機の無線故障の原因について総務省は「故障の原因は乗客の携帯電話ではなく機長席のマイクのコードの被覆割れだった。」と発表しました。総務省の調査では被覆割れで出ていた芯線が機体の金属部分に触れたところ通信が出来なくなった事と、乗客の持っていた携帯電話の電源を入れても障害は起こらなかった、としています。このため、総務省は全日空に対しコードの被覆の検査をするように指示しました。


*10月29日

@来月3日に「エコアグリパーク」をオープン
 成田国際空港株式会社は11月3日にA滑走路南端近くに建設していた「グリーンポート・エコアグリパーク」をオープンします。このパークは「芝山水辺の里」に隣接する広さ18.5ヘクタールの体験型自然公園で、豊かな自然にあふれ多種多様な動植物が生息しているとの事です。

@スカンジナビア航空がDHC8-400型機の運航を全て停止に
 スカンジナビア航空は28日に臨時取締役会を開いて、27日にデンマークで起きたDHC8-400型機の胴体着陸事故を受けてDHC8-400型機の運用を今後一切中止する事を決めました。同社は理由として、「このところ続いた事故でDHC8-400型機に対する旅客の不安が大きくなっている。」事をあげています。スカンジナビア航空はDHC8-400型機を世界で初めて運航開始した会社でした。この措置により、当面、近距離線を中心としてフライトのキャンセルが続くとしています。出来るだけ早くリースなどで代わりの機材を調達したいとしています。同社は製造したボンバルディア社に対して約90億円の賠償を請求する予定との事です。
【コメント】前にも書きましたが、日本の航空会社も、設計変更とか改修などで安全性が確認できるまでは、この機種を使わない方が良いのではないでしょうか。経営的には確かに打撃でしょうが、万が一、死傷者が出るような事故が起こってからでは遅いと思うのですが。これだけ同じような事故が起こるのはやはり“異常”と言わざるを得ないと思います。

@ボンバルディア社「DHC8-400型機は安全」
 カナダのボンバルディア社は28日、スカンジナビア航空が運航を中止したDHC8-400型機について、「降着装置の構造上の欠陥は確認できなかった。」としてDHC8-400型機の安全性を強調し、「DHC8-400型機を使用している航空会社に通常通りの運航を勧める」とする声明を発表しました。

@コペンハーゲンでDHC8-400型機が胴体着陸
 27日、ノールウエーのベルゲンからデンマークのコペンハーゲンに着いたスカンジナビア航空のDHC8-400型機が降着装置の故障で胴体着陸しました。主翼が滑走路に接触し、火花が出たとの事ですが、出火はなくけが人はいなかった、との事です。

@飲酒規定違反で副操縦士を逮捕・英国
 ロンドン警視庁は28日、ブアージン・アトランティック航空の42歳の副操縦士を飲酒規則に違反したとして離陸寸前に逮捕しました。副操縦士は既に操縦席で米国行きの業務についていました。この便は代わりの副操縦士が来るまで待ち、約3時間遅れで出発しました。


*10月28日

@今日の午後に本会の今年の総会がありますので早めの更新となります。

@岩国基地隣接地域で3分の1の世帯が耳鳴りなどに悩む
 今日の中国新聞によりますと、広島県弁護士会の調査により米軍岩国基地の西に隣接する岩国市車第三自治会(138世帯)の内、約3分の1世帯の住民が耳鳴り・難聴・頭痛などの症状に悩んでいる事がわかりました。9月中旬にアンケートを配布し113世帯(回収率81.9%)から回答を得ました。「爆音等によって身体や精神に何らかの症状が出ていますか」の問いに対しては重複回答をのぞいて33.6%の38世帯住民が症状を訴えました。「耳鳴り」が11.5%、「頭痛」が11.5%、「頭が重い」が10.6%、「血圧上昇」が8.8%、「難聴」が7.1%となっています。また、精神的被害では「イライラした気分になりやすい」が51.2%になり、「騒音が気になって眠れない、あるいは起こされてしまうことがありますか」との問いには、「騒音のたびに眠れない」と訴える世帯が23.9%。「しばしばある」「まれにある」も合わせると70.8%が「睡眠を妨害されている」と答えています。同地域の騒音は85WECPNL以上で民家防音工事の対象地域になっています。調査にあたった弁護士は「深刻な被害を証明できた。司法的な手段で住環境を住民自らが守れないか、検討するための資料になる」と語っています。

@機長の急な体調不良で欠航に・日本航空機
 昨日午前11時45分に出発予定だった関西空港発ロンドン行きの日本航空421便の機長が突然体調を崩して乗務できなくなりました。この機種の代替機長が関西空港におらず、成田空港などから呼び寄せる事も出来なかったため、同便は欠航となりました。日本航空は今朝、臨時便を運航する事にしましたが、乗客262名は自宅に戻るか自分で近くのホテルを探す事になりました。日本航空は3万円を限度に費用を負担する事にしました。

@昨日小樽で滑走路の液状化実験
 国土交通省と独立行政法人港湾空港技術研究所は昨日、小樽市の石狩湾新港で滑走路などの耐震性と液状化現象の影響を調べる実験を行いました。滑走路や無線施設に見立てた鉄塔などを建設し、約1.8トンの爆薬を地中約580カ所で爆発させました。液状化対策として水を固める薬剤を注入した滑走路には目立った変化はありませんでしたが、薬剤を注入しなかった滑走路はわずかに沈下し、水浸しになりました。


*10月27日

@成田空港冬季ダイヤがわずかに増えて過去最高
 成田空港の冬季ダイヤで発着回数が1日当たり530回となり、30回増えて過去最高となりました。旅客便はほぼ横ばいですが、貨物便が29回増になりました。A滑走路の使用率は97.7%、B滑走路の使用率は約98%となり、初めてB滑走路がA滑走路を上回りました。

@北京の濃霧で成田空港でも5便が欠航・昨日
 26日に中国の北京や東北部で濃霧が発生しました。このため、成田空港関係でも5便が欠航し、13便に遅れが出ました。

@小松基地で来月2回目の日米共同訓練・参加機は2倍に
 来月5〜16日まで小松基地で2回目となる日米共同訓練が行われる事になりました。今回はアメリカ側からF15戦闘機が12機参加するそうです。これは第1回目に比べて倍の規模になります。小松市長は「飛行コースを守り、安全や騒音対策を徹底するように。」と要請しました。

@台湾線の小会社運航をやめる決定・日航と全日空
 日本航空と全日空は日中国交正常化以降続けてきた台湾線の子会社による運航を改め、直接運航に切り替える方針を固めました。正式には来週後半にも発表するとの事です。「2つの中国」を認めないとする中国の立場に配慮して続けてきたものですが、当初行っていた欧州の航空各社もすでに直接運航に切り替えており、日本の2社だけが続けてきました。

@日本郵船が日本貨物航空に400億円の追加融資
 日本郵船は子会社の日本貨物航空に約400億円の追加融資をする方針を固めました。これにより、日本郵船の持ち株比率は90%以上となります。日本貨物航空はこの融資と借入金を使い保有機を2015年には24機に拡大し、燃費の悪いB-747-200F型機を退役させ、燃費の良いB-747-400F型機やB-747-8F型機に切り替えて燃費高への対応を強化し、早期の黒字化を目指すとしています。

@フィリピン・ミンダナオ島でオーバーラン・19人軽傷
 26日、フィリピンのミンダナオ島北部・ブトォアン空港で着陸したA320型機が着陸に失敗してオーバーランし、バナナとココナッツの果樹園に突入して止まりました。機体は損傷しましたが、19人が軽傷を負っただけで済んだようです。

@ボーイング社がBー737型機のボルトの設計を変更へ
 ボーイング社は8月に那覇空港で炎上した中華航空機事故の原因とされる動翼付け根のボルトについて、ワッシャーがなくても抜け落ちないようにナットの大きさを設計変更する事を明らかにしました。しかし、このボルトが事故の原因かどうかについては触れていません。

@機内の静けさが際立つA380型機
 A380型機の初商業飛行に搭乗したジャーナリストの秋本俊二氏が自身のブログで印象を書いていますが、機内は広く驚くほど静かなようです。


*10月26日

@成田空港会社が「内際乗り継ぎ施設」を整備へ
 成田国際空港株式会社は平成20年初夏までに、国内線から国際線に乗り継ぐ場合に国内線出口からすぐに保安検査や出国審査が受けられる「内際乗り継ぎ施設」を両ターミナルに整備する事になりました。これにより、乗り継ぎが距離的には数分の1に、時間的には数十分短縮されるとの事です。

@9月運用状況・海外旅客は3%増に
 成田国際空港株式会社が発表した成田空港の9月運用状況によりますと、国際線旅客は前年同月比で3%増になりました。日本人は横ばいでしたが、外国人が同15%増と2桁の伸びとなりました。通過客は同4%減でした。発着回数は中国線が同21%増で、アジア線全体も同9%増でした。ヨーロッパ線も同3%増となりました。一方、香港線が同13%減、韓国線が同5%減、太平洋線も同1%減となっています。詳しくは成田空港会社のページで。

@航空労組などがグアム島戦闘機追尾で申入書
 航空労組連絡会など3団体は今日、アメリカ大使館に、8月にシドニー発成田行きの旅客機がグアム島上空で戦闘機に追尾され、空中衝突防止警報装置(TCAS)が2回も作動した問題(8月11日の出来事を参照)で申入書を提出しました。申入書では調査と再発防止を求めています。

@日本エアコミューター機が操縦席ガラスにひびで引返す
 今日午前8時30分頃、鹿児島発喜界島行きの日本エアコミューター3781便・サーブ340B型機が高度4900mを飛行中に機長席正面のガラス窓にひびが入りました。このため、同機は鹿児島空港に引返し、8時50分過ぎに無事着陸しました。


*10月25日

@成田と羽田の旅客移動についての委員会設置
 国土交通省は成田空港と羽田空港のアクセス改善を図り、旅客の円滑な移動を確保するための「有機的連携に関する調査委員会」を設置し、第1回会合を明日開く事になりました。

@羽田空港工事で千葉市の着陸機騒音が増大
 3月30日から始まった羽田空港再拡張工事で、夜間に高さ100mの大型船が作業しているため着陸にC滑走路が使えず、B滑走路が使われている事から千葉市上空を通過する着陸機が増大し、夜間の騒音が激しくなっているとの事です。4〜8月の夜間(午後8時45分〜翌朝午前7時45分)では機数が前年同期の4.6倍に達しており、騒音値も59WECPNLから70WECPNLに跳ね上がっているそうです。千葉市は「こうなるとの事前説明は国土交通省からは一切なかった。」として、今日、千葉市長が国土交通省に対して工事方法の見直しなどを求める申入書を提出する事にしています。

@アイベックス機がフラップ故障で引返す
 今日午前8時20分頃、小松発成田行きのアイベックスエアライン3118便・CRJ100型機が離陸6分後にフラップが収納できなくなりました。このため、同機は小松空港に引返し、約30分後に無事着陸しました。乗客は羽田経由で成田空港に向かいました。

@関空社長「13万回論議はこれで終わりにしたい」
 昨日記者会見した関西空港会社の社長は冬季スケジュールで発着回数が過去最高になる見込みである事を明にして、「発着回数は目標の12万9000回に近づく。多少足りないにしても燃料の高騰がなければ確実に達成できていたはずで、我々の予測は正しかった。これで、『13万回議論』は終わりにしていただきたい。」と述べました。

@関西空港の上半期旅客が国際線で減少
 関西空港会社が明らかにした4〜9月の上半期の利用旅客数は国内線旅客が大阪空港の運用見直しで、国内線が関西空港に移動した事もあり前年同期に比べて増加しました。しかし、国際線旅客は同3%減となりました。外国人旅客は増加していますが、日本人旅客は同5%減と落ち込みました。この結果、旅客総数も同1%減となりました。

@中部空港の冬季スケジュールが初めて減少に
 中部空港会社が明らかにした冬季スケジュールによりますと、貨物便の撤退や関西空港への移転、旅客便の減便などで開港以来初めて前期に比べて減少する事になりました。

@A380型機が商業運航を開始
 シンガポール航空は今日からA380型機によるシンガポール=シドニー線の運航を開始しました。これにより、大幅に遅れたA380型機による商業運航が始まりました。


*10月24日

@「アジアゲートウエイ特区」の4項目は却下
 政府の地域活性化統合本部は千葉県と成田国際空港株式会社から出ていた「アジアゲートウエイ特区」の申請6項目の内、「関税の24時間オープン」と「外国貨物を扱う際の成田空港と羽田空港の一体化」については検討を行い、今年度中に結論を出す事になりましたが、他の3項目については「特区として不適」とされ、1項目は「現体制で可能」としました。
【コメント】結局、大企業に都合の良いものだけを認めて、自治体などの要請には「知らん顔」と言う事なのでしょうか。小泉流の改革とはこういうものなのでしょう。

@日米合同訓練の騒音はあまり変わらず
 北関東防衛局は昨日、自衛隊百里基地で行われた日米共同訓練時の騒音測定の結果を発表しました。16・18日は5地点で、17日は12地点で測定しましたが、ピークレベルで102〜54dBだったとの事で、回数も少なかった事から平常に比べて「大きな加重はなかった。」としています。住民の一人は「今回はこの程度ですんだが、だんだん多くなるのでは、と心配。今後も訓練時の測定は続けてほしい。」と話していました。

@日本人の中国旅行にかげり
 日本人の海外旅行で圧倒的人気の中国旅行にかげりが見えているそうです。9月の日本人の中国旅行者は前年同月比9.4%減となっており、10・11月の予約も前年割れとなっているとの事です。中国食品の衛生面の報道が大きく影響しているとの事です。このまま推移すると、今年の日本人海外旅行者は前年を下回る可能性も出てきたようです。

@飛行船で東京遊覧ツアー・11月から
 日本飛行船とJTB西日本では世界に3隻しかない世界最大級の飛行船「ツェッペリンNT」を使った「東京遊覧クルーズ」を11月23日から来年1月5日までの間に27日間実施する事を明らかにしました。ゴンドラの定員は12名との事で、料金は時間帯によって12万6000円〜16万8000円となるそうです。東京の上空300〜600mから約3時間にわたって遊覧するとの事です。


*10月23日

@日商が成田空港の2本の4000m級滑走路の必要性を提言
 日本商工会議所は18日に発表した提言「国際競争力強化に資する空港及び港湾整備・運営のあり方」の中で、成田空港の整備について「成田空港については、国際拠点空港としてグローバルスタンダードの観点からも4000m級の2 本の滑走路で有効活用することが望ましく、2500m化実現後の早期の滑走路延伸を図る必要がある。」として、B滑走路の延長を提言しています。

@厚木基地騒音対策協が騒音対策と岩国移駐を要望
 厚木基地周辺の自治体などで造る「厚木基地騒音対策協議会」は昨日、防衛省・外務省・米国大使館を訪れ米空母艦載機の騒音解消などを求める要請を行いました。要望書では(1)岩国基地への移駐を着実に実施する、(2)夜間離発着訓練(NLP)を硫黄島で全面的に実施するとともに、移駐までの間も騒音問題解消に積極的に取り組む事、などをあげています。

@誤着陸問題で関西空港に監察官を派遣
 国土交通省は昨日、安全・危機管理監察官を関西空港に派遣しました。明日頃までにトラブル当時に業務についていた管制官などから事情を聞くそうです。監察官は管制について調査をするとの事で、航空・鉄道事故調査委員は全般について調査をするとの事です。
 なお、国土交通省は全国の空港の管制当局に対して、復唱内容の確認を徹底するように、との通達を出しました。
 また、関西空港では混雑時間帯ではA滑走路を離陸専用・B滑走路を着陸専用としてしていますが、その他の時間帯はA滑走路がターミナルに近く燃料が節約出来る事からA滑走路で離着陸を行う事が多いとの事で、20日のトラブル時もA滑走路を離着陸で使っていたとの事です。

@全日空機長が9時間半前まで飲酒して乗務
 全日空は所属機長が社内規定で乗務の12時間前までの飲酒を禁止されているにもかかわらず、昨年9月に9時間半前まで飲酒をして乗務していた事を明らかにしました。この機長は今年1月には規定違反を自己申告しましたが、すぐに「勘違いだった。」と否定しました。しかし、外部からの指摘があって再度事情を聞いたところ認めました。なお、乗務前の検査ではアルコールは検出されていなかったとの事です。全日空はこの事実を国土交通省に報告するとともに、機長に対して乗務停止などの処分を検討しているとの事です。

@全日空が直行便廃止で乗継ぎ運賃を割安に
 全日空は廃止する地方路線対策として、羽田空港や大阪空港を乗継いでこれらの地方空港に行く場合の「乗継ぎ運賃」をこれまでの直行運賃に比べて10〜15%安く設定する事を明らかにしました。

@天草エアラインが今日も8便欠航予定
 機材の修理のために昨日と一昨日に全便を欠航とした天草エアラインですが、修理が長引き今日も8便が欠航となる予定です。夕方の便からは運航したいとしています。


*10月22日

@着陸復行は45秒前
 20日に関西空港で起こった滑走路誤進入の詳細です。管制官はエアカナダ機に対して「ホールド・ショート・オブ・ランウェイ(滑走路手前で待て)」と指示したのに対して、エアカナダ機は「ポジション24(ツーフォー)レフト」と答えたようです。これは「A滑走路から方位24で待つ」と言う意味に取れます。これで言うと「滑走路に進入して待つ。」ともとれるわけですが、管制官は聞き逃したようです。通常は管制官の指示に対してパイロットはそのまま復唱する事になっていますが、エアカナダのパイロットは「滑走路手前で待て」の指示を聞き間違えたともとれます。日本側の問い合わせに対してパイロットは「滑走路への進入を許可された。」と答えているそうです。着陸しようとしていた日本航空機のパイロットは滑走路に進入するエアカナダ機を視認して管制官に再度「着陸出来るか。」と問い合わせていました。これに対して管制官は一旦は「オーケー」と答えましたが、滑走路に入るエアカナダ機を見て日本航空機に「ゴーアラウンド(着陸復行)」と指示しました。この時の日本航空機の位置はA滑走路端から約2.7Km、時間にして着陸約45秒前だったとの事です。
【コメント】詳しくは今後の調査で明らかになると思います。管制側に録音が残っているはずですから。このところ、このようなトラブルが相次いでいますが、背景には管制官1人が同時に管制しなければならない航空機の機数が多すぎる事があるのではないでしょうか。成田空港でも、「管制空域の拡大やA・B滑走路北側からの同時進入、両滑走路から同時出発可能な飛行ルートの見直し」などで管制が過密化する可能性があり、このようなトラブルが多くなるのではないでしょうか。精密な管制方法を採用するにしても「首都圏空港容量の拡大」を空港の建設などの抜本策で行うのでなく、管制上の運用の“効率化”で切り抜けようと言うのは危険と思いますがどうなのでしょうか。

@国土交通省が外国航空会社の監督を強化
 国土交通省は外国航空会社の航空機の乗り入れが増えるにつれて、外国航空会社機によるトラブルも増える事が予測されるとして、来年度予算要求に「外国航空機安全対策室」の設置を盛り込みました。これにより、外国航空会社の安全監督を強化し、トラブルの際には直接対策官が事情聴取出来るようにする意向です。


*10月21日

@思わぬ土産物が成田空港で没収に
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港では海外からの土産物で思わぬ物が植物検疫上の理由から没収になる事があるそうです。例えば、タイ土産として持ち込まれる三角枕ですが、これは材料の一部に稲ワラが使われており、この中に日本にはいない害虫が潜んでいる可能性がある事から没収となります。また、香港からのマンゴープリンの上に生のマンゴーの切れ端が乗せられている物はこれも害虫進入の危険から没収となるそうです。

@日航機着陸寸前の滑走路にエアカナダ機が進入・関西空港
 国土交通省は今日、昨日午後6時10分頃、関西空港で那覇発関西空港行きの日本航空2576便・B-767-300型機がA滑走路に着陸しようとしたところ、この滑走路から離陸予定の関西空港発バンクバー行きのエアカナダ36便・B767-300型機が誤って進入し、日本航空機が着陸を中止して着陸復行するトラブルがあった、と発表しました。国土交通省は重大インシデントとして関西空港に航空・鉄道事故調査委員を派遣しました。

@天草エアラインが今日・明日で24便欠航に
 天草エアラインは昨日夜の終業点検で保有するDHC8-103型機の前輪格納扉の部品が欠損しているのが見つかり、今日と明日の全24便を欠航とすると発表した。補修部品が国内になく海外から取り寄せるため、としています。

@航空機事故の調査・責任についてのシンポ開催
 昨日、羽田空港で「日本乗員組合連絡会」主催の「航空機などの事故における調査や責任追及の在り方を考えるシンポジウム」が開かれました。会には航空関係者・弁護士・医師など100人以上が参加しました。パネラーの大学教授・弁護士・医師などは「原因究明が目的であれば、刑事責任追求と事故調査は別個にすべき。」と主張しました。

@カテゴリースリーの導入で濃霧による欠航がゼロに・青森空港
 19日の河北新報によりますと、霧の多い青森空港では計器着陸装置のカテゴリースリーが導入された3月15日から10月15日までの7ヶ月間に濃霧による欠航がゼロになったとの事です。カテゴリースリーの運航資格を持たないパイロットが乗務していたために引き返した例はあります。同期間に濃霧による欠航は2005年で127便、2006年で66便ありました。

@12日にDHC8-400型機トラブル2件
 古くなってしまいましたが、12日に日本エアコミューターのDHC8-400型機でトラブルが2件ありました。午前8時50分頃、鹿児島発種子島行きの3761便が種子島空港に着陸した際、エンジンやプロペラの不具合を示し警告が出ました。このため、整備士を派遣し点検したため、この機体を使う予定の鹿児島=屋久島線の2便が欠航となりました。
 また、午前10時42分頃、鹿児島発福岡行きの3644便が離陸直後にプロペラの回転数を示す計器画面が突然消えてしまい、同機は鹿児島空港に引き返しました。同機は画面計器を交換して1時間20分遅れで福岡に向かいました。


*10月20日

@暫定平行滑走路建設認可取り消し訴訟で請求を却下
 成田空港建設反対派ら10人が暫定平行滑走路の建設認可の取り消しを求めた裁判の判決が昨日千葉地裁でありました。裁判長は「新たな騒音による健康被害が住民に及ぶとは認められない。計画も本来計画とほぼ重なっており適法である。」として原告の請求を却下しました。原告は控訴する方針を明らかにしています。

@日本航空が大腸菌で遅れる
 日本航空が定期的に実施している航空機内の飲料水の10月10日分の検査でB-737型機の1機で大腸菌が検出された事が昨日分かりました。大腸菌は前部調理室の飲料水で発見されましたが、同じタンクの水を使っている後部調理室の水からは発見されませんでした。このため、前部調理室の蛇口に何らかの原因で付着したものと見られています。このトラブルで昨日、この機体を使う予定だった宮崎発羽田行きの日本航空1884便が1時間15分遅れて出発しました。なお、この便では機内サービスをペットボトル入りの飲料水のサービスに限定しました。

@全日空がA380型機導入で交渉か?
 今日のCNNジャパンによりますと、エアバス社は19日までにA380型機の今年の新規受注目標を20機から30機に引き上げる事を明らかにしました。その中で、「現在、エア・インディア、全日空、キャセイ航空と交渉中。」と述べたとの事です。

@爆弾製造部品がやすやすと保安検査を通過・アメリカ
 18日付けのUSトゥディによりますと、アメリカ国土安全保障省運輸安全局(TSA)の調査員が昨年、一般乗客を装って爆弾の部品を服・靴・バッグなどに隠して数十個持ち込んだところ、ロサンゼルス空港では75%が、シカゴのオヘア空港では60%が持ち込みに成功したとの事です。ところが、手荷物検査をTSAではなく、民間に委託しているサンフランシスコ空港では成功率が20%だったとの事です。

@太西洋路線をめぐり欧州とアメリカの航空会社が提携
 エールフランスとデルタ航空は来年4月から大西洋路線を合併事業化する事になりました。当初はフランスのドゴール空港・オルリー空港・リヨン空港とアメリカのアトランタ空港・ニューヨーク空港・シンシナティ空港・ソルトレイク空港を結ぶ19路線で行い、また、イギリスのヒースロー空港とアメリカの各空港間を結ぶ路線に参入する、としています。2010年にはすべての大西洋路線に拡大するとしています。
 これに対して、ブリティシュ・エアウエイズは再びアメリカン航空との合併に挑戦するとしています。ブリティシュ・エアウエイズとアメリカン航空の合併は過去2回、独占禁止当局に阻まれていますが、欧米間のオープンスカイに伴い三たびの挑戦になります。


*10月19日

@旧熱田派代表親族の土地の貸借契約結ぶ
 成田国際空港株式会社が今年9月に、旧熱田派代表だった熱田一さんの長男が所有する水田跡地約870平方メートルの3年間の貸借契約を結んでいた事が明らかになりました。この土地はA滑走路とB滑走路を結ぶ誘導路脇にあり、契約期間中の土地の転用許可が可能な事から誘導路の直線化や駐機場としての使用も可能になるとの事です。契約終了後は契約の延長か買収のいずれかを決める事になっているとの事です。

@「航空連合提言」の成田空港関係部分要旨です
 航空連合の「提言」の中の成田空港関係の要約は次のようなもののようです。「航空保安体制確立で爆発物検知装置の早期導入、ターミナル内 のゴミ箱が透けてみえるものにすべきだ。B滑走路は北側延伸を早期に完成させ、将来長距離大型機の発着を視野に入れた更なる延伸が必要である。管制空域の拡大でA・B滑走路北側からの同時進入を可能にし、両滑走路から同時出 発可能な飛行ルートの見直しを図り、高カテゴリー化も必要である。入国審査 が混雑するので運用の改善を図る。気象条件に応じ空港運用時間を柔軟に対応 し、深夜欠航させないよう新たなルールを作る。」

@「パイロットと管制官の用語の統一と簡素化を」大阪空港
 5日の大阪空港で起きた全日空機の滑走路誤着陸を受けて調査に入っていた国土交通省の作業チームは今日、中間報告を発表しました。そのなかで、「着陸時の交信で使用する用語がパイロットによって異なり、管制官の誤解を引き起こした。」としています。これを受けて国土交通省は11月までに同空港の着陸時の使用用語を簡素化して統一を図る事になりました。

@17日の無線トラブルでハンドマイクのコードに亀裂
 全日空は昨日、17日に長崎空港で起きた無線トラブルについて、点検したところ機長席のハンドマイクのカールコードの被覆の一部に亀裂が出来、芯線が露出していたと発表しました。この芯線が機体の金属部分にふれると送信状態になる事がある、としています。しかし、今回のトラブルの原因がこれによるものかどうかは分からない、としています。
【コメント】航空機内での携帯電話などの電波が計器にどのような影響を及ぼすかは、再現性がない事から特定が難しいのが現状です。ただ、今回は携帯電話の電源を切るように放送したところトラブルが直った事から原因は携帯電話の可能性が強いのではないでしょうか。

@A380型機見学会に応募者が殺到
 昨日関西空港に飛来したA380型機の見学会に応募者が殺到したようです。関西空港会社は急遽、定員を3倍にしたようですが、それでも倍率は約10倍になったとの事です。A380型機の人気は高いようです。

@中華航空機使う修学旅行を中止に
 那覇空港での炎上事故や佐賀空港での機体亀裂発見の中華航空機を使う予定だった高校の修学旅行が中止になったようです。現在までに分かっている中止を決めた高校は浜松市と鳥取市の高校です。鳥取県立鳥取西高校では今月16日から19日に中華航空機と他社機を使って台湾に行く予定でしたが、保護者から中止を求める要望があり、中止を決定しました。今後、国内への旅行を検討するそうです。


*10月18日

@エフェドリン170Kg密輸のメキシコ人逮捕
 東京税関成田支署と県警成田空港署は昨日、16日に覚せい剤の原料となるエフェドリンの錠剤など約170Kgを密輸した容疑でメキシコ人3人を逮捕したと発表しました。3人は16日に日本航空機で香港から成田空港に到着し、メキシコへの便に乗り継ごうとしましたが、手荷物検査でエフェドリンなどが発見されたものです。エフェドリン170Kgと言う押収量は国内では過去最高との事です。メキシコに持ち込んで覚せい剤の製造に使うものと見られ、成田空港乗り継ぎを使った密輸ルートがあるものと見られています。

@エアニッポンの副操縦士が必要書類を持たずに乗務
 全日空は昨日、エアニッポンが運航する関西空港発鹿児島行きの全日空1785便・A320型機に乗務した副操縦士が「航空従事者技能証明書」など携帯が義務づけられている書類3点を持たずに乗務した事を明らかにしました。この副操縦士は機長などとの打ち合わの時には書類を確認しましたが、事務室に置き忘れて乗務し、鹿児島空港に到着した際に気がついたとの事です。このため、折り返し便に乗務できず、代わりの乗員手配などで後続便3便が最高2時間遅れました。

@日本航空が静岡空港乗り入れで反発
 静岡県の石川知事は16日、日本航空を訪れ静岡空港への就航を要請しました。しかし、日本航空は「乗り入れはあくまでも単独運航が前提。」として乗り入れの意向は示しませんでした。静岡県と日本航空は2005年に「静岡空港の活用で協力する」と言う「包括的協定」を結びましたが、全日空が静岡県側と協議して「静岡=那覇線と静岡=札幌線を運航する。」と発表したことから関係がこじれました。日本航空は「単独運航でなければ、採算が取れない。」としています。「包括的協定」がありながら、採算が見込まれる路線に全日空が先に就航を表明した事から反発したものと見られます。


*10月17日

@航空連合が「成田空港平行滑走路3600m化」を提言
 航空連合は昨日、第9回定期大会を開催しましたが、「産業施策提言」の中で首都圏の空港容量増加について「羽田、成田空港で計画され ている容量拡大時期の前に横田、百里を含めた首都圏上空空域の再編や市街地上空空域の活用を行い、更なる容量拡大を実施する必要がある。」としています。また、成田空港については「成田も 将来的には(平行滑走路の)3600mを目指す必要がある。今後予定されている成田空港会社民営化の株式売却利益は着陸料の減額など運賃低減で利用者への還元を検討すべ き。」と提言しています。
【コメント】航空連合は63組合34,277名の労働者が結集している団体です。提言の全文を読んだわけではないのですが、旅客の利益については「運賃低減」などを提言していますが、航空機の騒音下で暮らす国民に対する政策提言がないとすれば寂しいですね。「市街地上空空域の活用」や「成田空港平行滑走路の3600m化」は飛行コース直下に住む人たちにとっては、即、「騒音の増大」につながります。この人たちへの配慮はないのでしょうか。

@全日空機が携帯電話で45分遅れる
 今日午前9時10分頃、長崎発羽田行きの全日空662便・B-767型機が離陸のために誘導路を移動中に3系統ある無線装置の1系統が故障し、通信が出来なくなりました。このため、同機は離陸を取りやめ、駐機場に戻りましたが、途中で3系統全部で通信が出来なくなりました。点検したところ機器の異常は見つからず、機内アナウンスで「携帯電話の電源をお切りください。」と呼びかけたところ無線装置が正常に戻りました。乗客の一人が電源を入れていた事を申し出ました。このトラブルで同機は約45分遅れで羽田に向かいました。

@神戸空港周辺の緑化でバードストライクが減少
 神戸空港では開港以来バードストライクに悩まされてきましたが、空港周辺の荒れ地に芝の種をまき、芝生を刈り込む事によってバードストライクが大幅に減りました。荒れ地を芝生にする事によりコアジサシの営巣が減りコアジサシとの衝突が減りました。また、芝生を刈り込む事でバッタが少なくなり、これを餌とするトビとの衝突が少なくなりました。今月10日までのバードストライクは14件で、昨年度同期の38件の約3分の1になりました。

@ボーイング社がB-787型機担当副社長を交代
 ボーイング社は16日、B-787型機計画担当副社長の交代を発表しました。B-787型機計画の約6ヶ月遅延についての責任を明確にするためと見られています。


*10月16日

@シンガポール航空にA380型機を引き渡し・成田線は来年5月
 15日、エアバスはA380型機の初号機をシンガポール航空に引き渡しました。これにより、商業運航の機体が初めて正式に公開されましたが、最上級の「スイートクラス」ではスライドドアにより個室となり、リクエストによってはダブルベットも用意されます。それぞれのクラスとも座席間隔は広くゆったりしているとの事です。なお、シンガポール航空ではシンガポール=成田線に来年5月から4号機を使って就航させる予定である事を明らかにしました。

@ガールーダ航空「枠がとれれば、09年にロサンゼルス線を成田経由で」
 ガルーダ航空の日中韓・北米担当の東京駐在総支配人はテロなどの影響で運休していたバリ=中部空港線を来年6月から再開させる事を明らかにし、「成田空港の発着枠が確保できれば、2009年に成田経由でインドネシア=ロサンゼルス線を再開させたい。成田が無理ならソウル経由か上海経由を考えている。」と語りました。

@ヒースロー空港で接触事故
 15日、イギリスのヒースロー空港でブリティシュ・エアウエイズ機とスリランカ航空機が移動中に接触事故を起こしました。両機の主翼の先端が接触したとのことです。しかし、損傷は軽微で乗客・乗員にもけがはありませんでした。原因は調査中との事です。


*10月15日

@「空港のあり方研」で結論出ず
 11日に開かれた第2回「今後の空港のあり方に関する研究会」は成田空港会社の株式上場などをにらんだ外資規制のあり方や空港の区分についてなどを討議しましたが、結論は出ず、今後も議論を重ねて、遅くても来年1月初めには報告書をまとめる事になりました。なお、今回の研究会は「議論を活発にするため」として非公開で行われました。
【コメント】政府が有識者を集めて行う研究会が「議論を活発にするために非公開」と言うのはどういう事でしょうか。高校生ではないのですから、公開で堂々と自らの主張を展開できるのが当たり前と思うのですが。中には、経済界や地域利益をあからさまにした「非常識な見解を述べたい」と言う委員がいるのでしょうか。

@今年度上半期の旅行業者の倒産が急増
 今年度上半期の旅行業者の倒産件数は24件となり、前年よりも10件多くなっているそうです。燃油サーチャージャーの相次ぐ値上げや円安により海外旅行に割高感が出て、需要が落ち込んでいる事が原因との事です。特に、中小業者の倒産が多く、これは金融機関の選別が強まっている事が影響して資金繰りが行き詰まる事にあるようです。


*10月14日

@A380型機が更なる遅延の可能性・CEO語る
 エアバス社のトーマス・エンダースCEOは15日発売のドイツ週刊誌「シュビーゲル」のインタビューでA380型機について「新たな遅れがあり得るか?」と聞かれたのに対して、「2008年に13機、2010年までは毎月4機の製造をする。」と語りましたが、「我々は依然として大きな問題を抱えている。」と答え、更なる遅延の可能性を認めました。同CEOは問題点として生産システムが「統一性に欠けており、協調性もない。」と語りました。
【コメント】多国籍企業としてのエアバス社の難しさを言っているようです。特に、フランスとドイツの確執の名残が解消されていないのでしょうか。

@IATAが携帯を使った電子航空券を標準化
 国際航空運送協会(IATA)は携帯電話を使って受信した二次元バーコードを使う「電子航空券」を国際標準にする事を決定しました。2008年5月末までに紙の航空券を全廃する目標の達成を目指します。家からの予約に携帯電話番号かメールアドレスを発信すると、送られてきたバーコードを携帯画面に呼び出し、かざすだけでチェックインが出来るようになります。ただし、現在このシステムを使えそうなのは一部の先進国だけだそうです。

@ミィヤンマーの国営航空が乗客減少で運航停止
 ミィヤンマーの国営航空のミィヤンマー・エアウエイズ・インターナショナルは12日、反軍政抗議行動以後、ミィヤンマーを訪れる外国人が減少した事からタイ線とマレーシア線の運航を停止しました。シンガポール線は共同運航のため運航を続けているとの事です。


*10月13日

@日本航空の早期退職者募集が目標超える
 日本航空は昨日、10日に締め切った次長・課長級の特別早期退職希望者が予定を200人近く上回る約630人に達した事を明らかにし、6月末の退職者とあわせて約880人となり目標の750人を超えた事を明らかにしました。また、2008年度から3年間で毎年200人ずつを募集する予定の50歳以上の客室乗務員を対象とした特別早期退職者の募集を前倒しして実施する事を明らかにしました。

@エジプトのAMC航空機が胴体着陸・1人軽傷
 11日、エジプトからポーランドに向かっていたエジプトのAMC航空機が故障で、トルコのイスタンブール空港に胴体着陸しました。着陸直後、機体から出火しましたがすぐに消し止められ乗客1人が軽傷を負ったとの事です。機種や原因は明らかになっていません。

@中華航空のパイロットが大量流出
 台湾の中華航空はパイロットがこの2年間に約100人も、主に韓国の大韓航空とアシアナ航空に引き抜かれて、頭を痛めているそうです。流出の原因は給与の低さで、中華航空では1ヶ月の給与が24万台湾ドルなのに対して韓国では約40万台湾ドルになるとの事です。韓国の両航空では中国路線やアジア路線の開設で長距離を飛ぶパイロットが不足しており、中華航空のパイロットをスカウトしているとの事です。これに対して、中華航空ではパイロットの待遇を改善するとともに、85人の予備操縦士を募集し、2年間の訓練に入る事にしています。


*10月12日

@成田空港で消火救難訓練・1200人が参加
 昨日、成田空港でノースウエスト航空のB-747型機を使った消火救難訓練が行われました。約100人の乗客が乗ったジャンボ機のエンジンが爆発し多数の死傷者が出たとの想定でした。約1200人と約350台の車両が参加しました。陸上自衛隊のヘリコプターも参加しました。

@離陸直後のアイベックス機が計器故障で引返す・大阪空港
 昨日午後2時50分頃、大阪発福島行きのアイベックスエアライン3175便・CRJ100型機が離陸直後に飛行ルートや気象状況を示す画面が消えるトラブルがありました。このため、同機は大阪空港に引返しました。同便は欠航となりました。

@三菱重工がMRJの型式証明を申請
 三菱重工は9日、航空局に三菱リージョナルジェット(MRJ)の型式証明申請書を提出しました。これを受けて航空局は名古屋航空機技術審査センターで審査を担当する事になります。航空機そのものの審査をするのは昭和37年のYS11型機以来になります。

@高知空港胴体着陸のDHC8型機は当面訓練機に
 全日空は昨日、今年3月、高知空港で前輪が出ずに胴体着陸を行い、修理が完了しているDHC8-400型機を下地島空港に移して、当面は訓練飛行で使う意向を固めました。

@ドイツの空港で排気物質量で離着陸料徴収へ
 ドイツのミユンヘン空港とフランクフルト空港では来年1月から航空機の排気物質量に基づく離着陸料を試験的に導入する事になりました。試験期間は3年間で窒素酸化物1Kg当たり3ユーロを課金します。しかし、最大離陸重量に基づく固定料金を減額する事により、相殺される事になるとの事です。航空機による排気物質に対する関心を高める狙いがあります。

@グルーボ・マーサンスがA380型機4機・A350XWB型機10機など発注
 エアバス社は11日、スペインのグルーボ・マーサンスからA380型機を4機・A350-900XWB型機を10機・A330-200型機を5機・A320型機ファミリーを42機の発注を受けた事を発表しました。


*10月11日

@成田空港会社のページに「アジア・ゲートウェイ特区に関する本部決定について 」が載っていました。

@シンガポール航空が来年半ばにA380型機を成田線に
 今日の「WING DAILY」によりますと、シンガポール航空の日本支社長は航空新聞社のインタビューの中で、「来年半ばを目途にA380型機を成田=シンガポール線に投入する計画だ。」と述べたそうです。また、A380型機が初就航するシンガポール=シドニー線を使った「A380体験パッケージ」を旅行社各社が計画している事も明らかにしました。既に、JTBはこのツアーを発表しています。

@B-787型機の納入が半年遅れに
 ボーイング社は10日、B-787型機の納入が約半年遅延する事を発表しました。全日空に納入される初号機は2008年11月から12月になる、との事です。ボーイング社は遅延金支払いなどの補償を検討しているとの事です。これにより、部品の35%を供給する日本の各企業は生産計画の見直しを迫られるものと見られます。また、初号機の納入を受ける全日空は「遅延期間は現行のB-767型機を使うので、影響は少ない。」としていますが、北京オリンピックでB-787型機を大々的に披露するというもくろみはご破算になりました。日本航空も「影響は軽微。」としています。

@全日空機が副操縦士席の窓のひび割れで引き返す
 昨日午後0時50分頃、那覇発宮古島行きの全日空1723便・B-737-700型機が那覇の南西約150Kmの洋上を飛行中に副操縦士席の窓ガラスに蜘蛛の巣状のひびが入りました。このため、同機は那覇空港に引き返し、1時10分頃無事着陸しました。

@琉球エアコミューター機が昇降舵故障で引き返す
 今日午前10時10分頃、那覇発久米島行きの琉球エアコミューター877便・DHC8-300型機が離陸上昇中に昇降舵の微調整装置が故障し、那覇空港に引き返しました。10時30分過ぎに無事着陸しました。

@日本航空が国際線に「プレミアムエコノミー」を導入へ
 日本航空は12月から国際線にエコノミークラスとビジネスクラスの中間となる「プレミアムエコノミークラス」を順次導入する事を明らかにしました。新型座席で前後の間隔を約2割広くし、リクライニングを倒しても背もたれが後ろに倒れないそうです。この他、専用カウンターを設置し、ビジネスクラス向けのラウンジの使用が可能になります。成田=ロンドン線ではエコノミークラス料金にプラス15000円で搭乗できるとの事です。1機あたり、40〜46席を設けるとの事です。


*10月10日

@成田空港と関西空港で未納駐車料金7000万円
 会計検査院によりますと、成田空港の駐車場で長期間引き取りに現れず放置されていた車が3月末現在で約190台あり、それまでの未納となった駐車料金は成田空港と関西空港合わせて約7000万円に上る事が分かりました。今までは、このような放置車両は最終的にくず鉄として業者に引き取ってもらいましたが、成田空港では今月1日からは引き取り要請から90日以上たった車は査定をして売却する事になりました。これらの放置車両の中には古い車をわざと乗り捨てるケースもあるとの事です。

@日本貨物航空のオペレーションセンターが第2ターミナルにオープン
 日本貨物航空は昨日から成田空港第2ターミナル内にグローバルオペレーションセンターをオープンし技術系の業務を開始しました。他の部門は来年春に移転する事になっています。

@全日空国内線で電子チケットに全面移行・成田空港
 全日空は成田空港で今日から国内線のチケットを全面的に電子チケットに移行しました。これにより、乗継ぎのために海外で発行された紙のチケット以外は紙のチケットが使えなくなります。

@三菱重工がMRJの事業化計画を正式に発表
 三菱重工は昨日、国産小型ジェット旅客機・MRJの事業化計画(客先提案)を正式に発表しました。佃社長は「一部のリスクはあるが、この機会を逃せば民間航空機への参入は難しくなる。1000機の受注を狙いたい。」と述べました。価格は1機30〜40億円と見られ、燃費を既存機よりも3割改善し、騒音もチャプタ−4よりもさらに10EPNdb低くするとの事です。カスタマーサポートはSAAB社のネットワークを活用するとの事です。ただ、「有力顧客から一定の受注を確保する事が事業化の条件。」と述べましたが、具体的に何機と言う数字は上げませんでした。

@速度計故障はピトー管内の虫・中華航空機
 佐賀空港で亀裂の修理が終わった中華航空機が台湾に戻ろうとしたところ、速度計が故障して滑走路端の灯火を壊し、引き返した原因は速度を測るピトー管に虫が入り込んだ事が原因でした。航空機を長期間駐機する場合はピトー管に異物が入らないようにカバーをかけるのが普通との事で、中華航空機ではこのカバーをかけていなかった模様です。

@「ロータリー旅行」が自己破産・1200組が被害に
 名古屋に本社をおく「ロータリー旅行」は昨日、9日以降のすべてのツアーをキャンセルし、営業を停止しました。ツアー中止の被害者は約1200組との事で、被害総額は約7000万円に上るとの事です。ロータリー旅行は日本旅行業協会の会員でしたが、協会の弁済限度額は1400万円なので全額返金は無理で、約2割程度の返金になる模様です。

@エアバス社がUSエアと正式契約
 エアバス社はこのほど、USエアとA350-800型機・18機、A350-900型機・4機、A330-200型機・10機、A320型機ファミリー・60機の発注について正式に契約したと発表しました。なお、この発注は6月のパリ・エアショーで合意(6月20日の出来事参照)していた分です。


*10月9日

@大阪空港にタクスフォース派遣へ
 国土交通省は5日に起きた全日空機の滑走路誤着陸トラブルを受けて、大阪空港に参事官を長とする5人のタスクフォース(専門調査チーム)を派遣する事を決めました。近日中に大阪空港に赴くとの事です。9月に起こった無許可での滑走路横断トラブルと合わせて調べるとの事です。

@訪日外国人への指紋採取を11月20日から実施
 政府は5日の閣議で、訪日する外国人に対して指紋採取や顔写真撮影などを課す入国管理規則を11月20日から実施する事を正式に決定しました。国土交通省の観光政策審議官は観光への影響について「中期的には心配ない。」と述べました。
【コメント】アメリカでは厳しい入国審査の導入により、アメリカでの乗継ぎを嫌ってカナダでの乗継ぎが増えたり、観光客が伸び悩み、一部の入国審査を緩和したりしています。本当に「心配ない。」と言えるのでしょうか。


*10月8日

@成田空港で生きた魚の目視検査始まる
 農林水産省はコイヘルペスなど魚の伝染病が国内に侵入するのを食い止めるために、生きたまま輸入される魚に目視検査を実施する事になりました。成田空港では今日から目視検査が始まりました。今日は輸入された金魚を検査官が段ボール箱から出して慎重に検査しました。今まで生きた魚の輸入は書類審査だけでした。


*10月7日

@国土交通省が空港整備法を抜本的に見直し、新法制定へ
 今日の時事通信社によりますと、国土交通省は現行の空港整備法を抜本的に見直して、新たに空港使用料や成田国際空港株式会社の株式上場を見据えた外資規制や空港会社の経営陣に騒音対策などへの投資を促進する仕組みなどを盛り込んだ新法を来年の通常国会に提出する方針を固めました。外資規制では外資の上限を2〜3割にする事や1株主の持ち株を制限する事が盛り込まれるようです。

@早めの草刈でバードストライクを減らす・成田空港
 今日の読売新聞によりますと、成田空港ではバードストライク対策として滑走路周辺の春と夏の草刈時期を1ヶ月はやめる事でバードストライクの件数を減らしているとの事です。成田空港における鳥の生態を調べたところ、成田空港ではツバメが多く、餌になる羽化した虫を追って高さ10m程度を飛び交う事が分かりました。そこで、春と夏の草刈を虫が羽化する前に刈るべく1ヶ月ほど早めたところ、効果はてきめんで昨年の5〜9月のバードストライクが減りました。


*10月6日

@百里基地で15日から日米共同訓練
 防衛省は昨日、15日〜19日に茨城県の百里基地において日米共同訓練を行う事を発表しました。米軍三沢基地のF-16戦闘機が5機程度と航空自衛隊の百里基地のF-15戦闘機が参加するとの事です。
【コメント】大丈夫とは思いますが、不慣れな米軍機が日本一複雑な成田空域に飛び込まないように注意してください。

@滑走路上で“あわや衝突”・大阪空港
 昨日午後5時45分頃、大阪空港でパイロットと管制官のミスで着陸滑走路を間違えて離陸機と衝突の可能性のあるトラブルがありました。間違って着陸したのは松山発大阪行きの全日空448便・A320型機で、着陸する3分前にB滑走路への最終進入を管制官に連絡しました。この機種は騒音の関係から通常はA滑走路に着陸していますが、管制官はパイロットがB滑走路への着陸を希望したと判断し、B滑走路への着陸許可を出しました。ところが、パイロットは指示を聞き間違えて「A滑走路に着陸する。」と復唱しましたが、管制官が間違いに気づきませんでした。この時、A滑走路には離陸許可を受けた日本航空2441便・MD87型機が滑走路に入ろうとしていました。日本航空機は着陸しようとしている全日空機に気づき、滑走路手前で急遽止まりました。もし、滑走路に進入していたら、滑走路上での衝突事故になるところでした。国土交通省はこのトラブルを受けて大阪空港の特別監査を実施する事になりました。

@亀裂の中華航空機が帰国の離陸で危うく滑走路をオーバーラン
 佐賀空港で胴体後部の亀裂が見つかり、佐賀空港で修理を行っていた中華航空のB-737型機が修理が終わったため昨日午後2時30分頃、乗客を乗せずに台湾に向けて離陸しましたが、滑走路端ぎりぎりで離陸し、滑走路の先にある“過走帯”にある過走帯灯1基を破損しました。同機は離陸前の誘導路走行中に機長席と副操縦席の速度計の指示が違っている事に気づき、管制官に「離陸を3分間待ってくれ。」と連絡しました。この間に、速度計の表示が正常になったと判断し離陸を始めましたが、離陸滑走中に速度計の表示が合わず、正しい速度がつかめずに滑走路端で操縦桿を引いたものと見られます。同機はすぐに佐賀空港に引き返しました。なお、亀裂の原因は胴体後部の外板の内側で腐食が進んでいて、強度不足になり金属疲労から亀裂が出来たとの事です。
【コメント】やはり、中華航空には根本的に組織としての問題があるようです。計器故障が疑われたら、離陸は取りやめるべきではないでしょうか。「大丈夫だろう。」と言う思い込みで運航されては、乗客はたまりません。経営トップは交代したようですが、この組織の“ゆるみ”と“利益優先”を立て直すのは容易ではないと思います。

@日本航空がカルテル違反の罰金に備え約200億円の引当金
 日本航空はアメリカ司法省と欧州委員会の立ち入り調査を受けた燃油サーチャージャーをめぐる国際航空運賃カルテル事件で多額の罰金支払いに備えるため、9月中間決算に約200億円の引当金を計上する方針を固めました。

@コンゴの墜落事故はプロペラの脱落が原因か
 4日にコンゴで起きたアントノフ26型機墜落事故の原因について、ロシア外務省は墜落機のプロペラが脱落した事が直接の原因との見方を明らかにしました。この事故による死者は39人に増えたとの事ですが、さらに犠牲者が増える可能性があるようです。貨物機には22人以上の乗客が乗っていたとの事です。


*10月5日

「守る会の歩み」に約1年分を追加しました。

@暫定平行滑走路供用差し止め訴訟の控訴審で原告敗訴
 2期工事用地内の反対派が騒音の被害を訴えて2期工事の差し止めと暫定平行滑走路(2180m)の供用開始の差し止めを成田国際空港株式会社に求めた訴訟の控訴審判決が昨日、東京高裁でありました。判決では身体的被害が出ていないとし、「社会生活上受忍すべき限度内」と述べて、いずれの請求も認めませんでした。しかし、1審判決で「航空行政権の問題で、空港会社への請求は不適法」としていたのに対して、昨日の判決では「航空行政権といえども違法に国民の権利を侵害できない。その行使に空港の管理が従っている限り、差し止めを請求できる」として成田国際空港株式会社を相手にした訴訟を適法としました。
【コメント】原告が自ら騒音激甚地区で居住や作業を行っている事を考慮しても、内蔵が揺すぶられるような、あの激しい騒音を「社会生活上受忍すべき限度内」とするのはどうしてでしょうか。多分、最高音は100dB(A)を越える騒音になります。「騒音おばさん」やマンションの階上騒音など近隣騒音で問題になるのは60dB(A)程度の騒音です。この判決を下した裁判官らは現地で実際の騒音を体験したのでしょうか。

@MRJのエンジンにプラット・アンド・ホイットニー社製を採用
 三菱重工は開発を目指している国産小型旅客機・MRJのエンジンに燃費性能が優れているプラット・アンド・ホイットニー社製の新エンジンを採用する意向を固めました。これにより、来週初めにも事業化計画を公表し、受注活動を始める模様です。受注活動で100機以上の受注が確定出来れば来年3月にも事業化を決めるとしています。

@コンゴで貨物機が市場に墜落・23人死亡
 アフリカ・コンゴの首都キンシャサで4日午前10時半頃、コンゴの国内航空会社所有のアントノフ26型貨物機が離陸直後に近くの市場に墜落しました。貨物機には乗員・乗客17人が乗っていたとの事ですが、地上でも多くの人が犠牲になったと見られています。23人の死亡が確認されていますが、犠牲者はさらに増える可能性があるとの事です。


*10月4日

@厚木基地周辺で艦載機の騒音が激化
 厚木基地周辺ではこのところ、横須賀基地に帰港した米空母「キティホーク」の艦載機による騒音が激化し、周辺自治体に住民の苦情が殺到しているとの事です。相模原市では市民の苦情が9月には58件、今月は昨日の午後5時までで98件に上っています。滑走路の北約5Kmの測定点では今月の1日〜2日だけで70dB以上の騒音が113回記録され、その内、100dB以上が13回に達しています。その他、大和市では市民の苦情が昨日までに118件、綾瀬市では同62件となっています。この影響で、雨で順延になった小学校の運動会が騒音でたびたび中断する被害も出ているそうです。

@日本航空が尻餅事故・関西空港
 今日午前7時58分頃、羽田発関西空港行きの日本航空173便・B-737-800型機が着陸の際に機体後部の「テールスキッド」を滑走路に接触させる事故がありました。到着後点検で整備士がテールスキッドの破損に気づきましたが、機長や乗客は接触に気づかなかったようです。滑走路中央線の一部が削れており、破片が散乱しました。このため、8時33分から約1時間、滑走路を閉鎖して清掃を行いました。テールスキッドはこのような尻餅事故の際に機体を保護するために取り付けられているもので、今回も機体への損傷はないとの事です。

@スターフライヤーの機長がライセンス不携帯で2便に乗務
 今日、スターフライヤーの外国人機長が乗務の際に携帯が義務づけられているライセンスを持たずに乗務していた事が発覚しました。今日の羽田発関西空港行きスターフライヤー21便に乗務する際に国土交通省の検査官から提示を求められ発覚したものです。北九州の自宅に置き忘れたとの事です。この機長は昨日の羽田発関西空港行きの25便と今日の関西空港発羽田行きの20便を不携帯のまま操縦したとの事です。発覚後の2便が代替乗務員の確保が出来ずに欠航となりました。

@訪日外国人観光客の目的の1位はショッピング
 国際観光振興機構が訪日外国人観光客を対象に昨年年7月から今年3月にかけて2ヶ月ずつ3回実施した調査によりますと、訪日目的の1位は「ショッピング」で34.8%、2位は「伝統文化・歴史的施設」で32.4%となりました。昨年の調査では「伝統文化・歴史的施設」が1位でした。また、リピーターは47.5%で、初めての訪日は中国で84.4%、イギリスが80.9%、フランスが66%となっており、リピーターが多いのは香港が75%、台湾が68.5%となっているとの事です。


*10月3日

@2500m化後「今から少しずつ検討進める」森中社長
 今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社の森中社長は昨日、千葉経済懇話会で講演し2500m化後の空港容量の拡大について「地域の方々から力強いサポートを受けている。地域の理解と協力をいただき今から少しずつ検討を進める。」と述べました。また、羽田空港の国際化については「両空港が一体となって対応する事が望ましい。」とする一方、「今までの流れで、成田が日本の(国際線の)中心にあり続けることに決して固執するわけではないが、これまでの歴史を皆で背負ってつくってきた成田が政治的に簡単に変えられるのもおかしなこと」とし、「成田を強く太くして世界に冠たる空港としていけば、それらの議論に終止符が打てる。」と述べました。

@成田空港の8月分貨物量が10ヶ月ぶりに増加
 成田国際空港株式会社が発表した8月の空港運用状況によりますと、貨物量が前年同月比2%増となり、10ヶ月ぶりに前年同月比で増加になりました。輸出量が同3%増、輸入量は同5%減、仮陸揚量が同13%増となっています。

@成田空港税関職員が覚せい剤使用で逮捕
 大阪府警は昨日、成田空港貨物主張所で貨物の検査にあたっている東京税関成田支署の31歳の職員をインターネットで覚せい剤を6回に渡り購入し使用していた疑いで逮捕しました。

@エアインディアが成田=デリー線を27日から直行便に
 エアインディアは現在、バンコク経由で運航している成田=デリー線のバンコク経由を取りやめ、直行便とする事を発表しました。日本とインド間の航空需要がおう盛なためとしています。

@スカイマーク乗員組合がストを通告・12日以降
 スカイマークの日本人操縦士のほとんど全員が加入している「スカイマーク乗員組合」は12日以降のストライキを通告しました。「会社側が機長で唯一組合に加入している操縦士に対して『組合を脱退しなければ機長職から降格する。』と口頭で通告し、組合問題についてのリポートの提出を求めた事は不当労働行為にあたる。」としてスト権を確立したものです。12日以降、機長降格が行われた場合にストライキに突入するとしています。

@ベトナム航空がA350XWB型機10機を発注へ
 エアバス社はベトナム航空とA350XWB型機を10機、A321型機を20機発注する覚え書きを取り交わした事を明らかにしました。これで、A350XWB型機の発注総数は264機になったとの事です。


*10月2日

@公取委が国際航空運賃の独禁法例外解除を求める
 公正取引委員会の研究会は航空会社が国際線運賃を国際航空運送協会(IATA)で協議して決めるカルテルについて、独禁法の例外規定から外すべきとの報告書をまとめました。この報告書についてパブリックコメントを募集し、国土交通省に航空法の改正を働きかける、としています。

@日航インターナショナルの9月期が黒字転換か
 日本航空インターナショナルの4〜8月の営業損益が195億円の黒字になる事が昨日明らかになりました。8月の国際線が好調で収支が改善したとのことです。9月も好調に推移しているとの事で、9月の決算が黒字に転換する事が確実になっているとの事です。

@日本エアコミューター機が引き返す・鹿児島空港
 今日午前8時25分頃、鹿児島発岡山行きの日本エアコミューター機・SAAB340B型機が離陸した直後に、機内エアコンに左エンジンから送られる空気が漏れているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、欠航となりました。

@昨日から北九州空港に管制官が配置される
 昨日から北九州空港で管制官による航空管制業務が始まりました。今までは、運航情報官しかおらず、風向・風速や滑走路の状態をパイロットに連絡し、離着陸の判断はパイロットが行っていました。この場合、着陸機があると、遠くにいても出発機は着陸するのを待たなければなりませんでしたが、今後は管制官が安全と判断すれば、着陸を待たずに出発させる事ができ離着陸がスムーズになって、遅れも少なくなると見込まれています。

@天草エアライン機の燃料漏れは整備不良
 先月29日に福岡空港で見つかった天草エアライン機の燃料漏れは前日に行った部品交換の際にナットの締め付けが弱かった事からナットが緩んで燃料が漏れたものと判明しました。

@関空会社が18日にA380型機一般見学会
 関西空港会社はA380型機が飛来する18日に一般見学会を実施する事になりました。定員は50名で多い場合は抽選になります。費用は1500円で集合は11時に関西国際空港です。申し込みは葉書かFAXで、締め切りは5日です。詳しくはここを見てください。


*10月1日

@9月のアクセス数は21138回でした。これからもよろしくお願いいたします。

@「容量増加は検討していくが、2500m化が第一」小堀副社長
 成田国際空港株式会社の小堀副社長は先月28日の定例記者会見で「容量の増加は検討していくが、まずは平行滑走路2500m化が第一の課題。」と述べ、「東峰地区住民との交渉を粘り強く行っていく。」とし、森中社長らが就任以来、東峰地区を数回訪問している事を明らかにしました。神奈川県知事が提唱した羽田=成田間のリニア構想については「用地の買収ができるのか。」と疑問を呈し、「圏央道と成田新高速鉄道を進めていく。」と述べました。

@アイベックスのCRJ200型機で燃料漏れ・庄内空港
 今日午前11時20分頃、庄内発大阪行きのアイベックスエアライズ3072便・CRJ200型機の出発前点検をしたところ微量の燃料漏れが見つかりました。このため、同便は欠航となりました。原因は調査中です。CRJ200型機はボンバルディア社の小型ジェット旅客機です。

@機内での電子機器使用規定の改正が今日から施行
 8月24日の出来事で書きましたが、航空機内での電子機器の使用制限に関する航空法改正が今日から施行となりました。気をつけてください。


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