2007年2月の出来事


*2月28日

@解説と資料のページに「1月25日香取市関付近の飛行コース測定結果」を載せました。

@解説と資料のページに「成田空港離発着機の標準飛行コース」を載せました。

@入国を拒否されたトルコ人がホテルから逃亡
 昨日、トルコ航空機で成田空港に到着した22歳のトルコ人男性が強制送還のために待機させられた成田空港内のホテルから逃走した事が分かりました。この男性は今朝までにホテル3階の部屋からガラス窓を破って飛び降り、逃走したものと見られています。千葉県警は入国管理法違反で行方を追っています。

@成田空港周辺ホテルが法人需要喚起で合同PRへ
 今日の千葉日報によりますと、成田空港周辺にあるホテルが合同で、社員研修などの法人需要喚起のためにPRをする事になったそうです。成田空港周辺ホテルには合計で約8000室がありますが、その半分は航空会社の乗務員などが泊まっています。しかし、これらは長期契約のために単価が低く利益率も低くなるため、他の法人関係の需要で補おうとするものです。

@「ブス」「父なし子」「流産」などと記述・JAL労組
 昨日書いたJAL労働組合の個人情報問題ですが、週刊朝日によりますと、その内容は目を覆いたくなるようなひどい物のようです。書き込みには「ブス」など差別的な表現をはじめ、「合コン狂」「ジャイアンツB投手の彼女」「男好きするタイプ」「右翼」「父なし子」「流産」などがあるとの事です。この個人情報はすでに流出しているとの事です。
【コメント】このような個人情報がどのようにして、誰が指示して作られたのか、会社の関与はどうだったのか、などが明らかにされなければならないと思います。そして、このような個人情報をどのようにして手に入れたのかも明らかにされるべきと思います。普通の手段では手に入らないと思います。会社の中にスパイ組織が張り巡らされていたのか、外部組織(例えば公安警察などの)が関与していたのか、いなかったのかも明らかにすべきでしょう。

@JAL労組が賞与半減の容認を決める
 日本航空の最大労組であるJAL労働組合は今日、今年の賞与要求を昨年比でほぼ半減とする2.0カ月プラス10万円とする方針を明らかにしました。今年のベースアップも要求しない事を決めました。


*2月27日

@滑走路に散らばったアルミ板破片で4機がタイヤ損傷
 今月1日朝、成田空港4000m滑走路で着陸した4機のタイヤがパンクや損傷したトラブルがあった事が今日、分かりました。原因は滑走路上に散乱していたアルミ板破片で、このアルミ板は滑走路の舗装工事の際、滑走路上の灯火を撤去した後にできた穴をふさぐためのもので、多くの空港で使われている物との事です。このアルミ板が何らかの原因で破損したものと思われます。舗装工事が終わった後に灯火を元に戻したのかどうかははっきりしません。
【コメント】着陸機で幸いでした。離陸機の場合はこの破片がエンジンに吸い込まれたりするとエンジンが停止したり、火災を起こして重大な事故につながる可能性もありました。コンコルドの墜落事故も滑走路上の金属片がタイヤを切り裂き、そのタイヤ片が燃料タンクを直撃して出火した事が原因でしたね。

@「51号線付け替え工事は昼夜兼行で」と常務
 成田国際空港株式会社の上子常務は昨日、暫定平行滑走路北伸工事の国道51号線付け替え工事について「新国道51号線の掘削工事が2月一杯で終われば、3月より昼夜兼行で工事を実施する。」と述べました。現在行っている掘削工事は滑走路が使われていない午後11時から翌朝午前6時の時間帯に行われています。

@JAL労組が客室乗務員の思想信条などの個人情報をパソコンで管理
 日本航空の最大労組であるJAL労働組合が少なくても7000人の客室乗務員の個人情報を本人の同意がないまま、成田空港の同労組成田支部のパソコンで管理している事が今日分かりました。客室乗務員の氏名・住所・電話番号などの基本情報は会社側が提供し、これに、労組幹部が性格・交友関係・仕事上の評価・宗教・支持政党などを書き加えていました。
【コメント】日本航空の労使が一体となった陰湿な労務政策の一端が明らかになりました。組合を分裂させ、個人を管理するために、このデータベースが使われたのではないでしょうか。そして、労務畑で実績を上げた者が会社の幹部に登用されていく体質が、今日の日本航空の危機を招いた一つの原因のような気がします。

@EADS社取締役会がエアバス社のリストラ計画を承認
 エアバス社の親会社であるEADS社の取締役会は26日、エアバス社のリストラ計画を承認しました。28日に労働組合側に説明するとしています。フランスのレゼコー紙はフランスとドイツの2つの工場が売却される、と報じています。


*2月26日

@新誘導路工事を始める
 成田国際空港株式会社は今日、平行滑走路の東側を通る新誘導路の工事を始めました。この誘導路は東峰の森を通ります。今日はブルドーザーで工事用車両が出入りする道路の地ならしを行いました。反対派は街頭宣伝車などで反対を訴えました。

@グアム行きのコンチネタル機が成田空港に緊急着陸
 今日午後0時30分頃、太平洋上を飛行中の岡山発グアム行きのコンチネンタル・ミクロネシア航空920便・B-737-800型機から「キャビンの油圧系統にトラブルが発生した可能性があるので、成田空港に緊急着陸をしたい。」との要請がありました。同機は1時30分過ぎに無事成田空港に着陸しました。


*2月25日

@日本航空のMD90・81型機9機の配管に損傷
 今月17日にいわき花巻空港発関西空港行きの日本航空2620便・MD-90型機の貨物室火災警報装置が作動したトラブルで点検した所、貨物室内の配管が損傷し、漏れた高温の空気が付近のほこりを巻き上げ煙探知機が反応した事が分かりました。このため、日本航空が所有しているMD90型機とMD81型機を点検した所、他の8機にも同様の損傷がある事が分かりました。これらについてはすでに修理が終わっているとの事ですが、メーカーのボーイング社とともに原因の究明にあたるとの事です。

@日航機が補助翼の関連部品未装着で運航・中国の整備会社のミス
 日本航空が整備を依託している中国の整備会社が日本航空機の補助翼の関連部品の取り付けを忘れたり、燃料タンク内に紙片を置き忘れたりしたまま引き渡し、日本航空側も受領した際にこの事実に気づかず運航していた事が昨日分かりました。これについて国土交通省は昨日、日本航空に口頭で注意を行いました。日本航空はこれについて「運航に直接影響するトラブルではないが、再発防止策をとるように要請した。」としています。
【コメント】言葉のあやかもしれませんが、ミスが発覚した時の日本航空側のコメントが今回の様に「運航に支障が出るものではない」云々の言葉が多く出ます。確かにそうかもしれませんが、このようなミスが重なり、軽視しているうちに大きな事故につながるのが常識です。「安全」を強調したいのは分かりますが、軽視しているように思えるのは私だけでしょうか。


*2月24日

@成田空港06年不正薬物密輸・件数増加も押収量は減少
 東京税関成田支署が昨日明らかにした成田空港における2006年の密輸概況によりますと、不正薬物は摘発件数は148件と前年比で8%増となりましたが、押収量は224Kgと同50%減となりました。

@日本航空とJTBがクロアチア直行便を3往復運航
 日本航空とJTBは昨日、この夏に成田空港からクロアチアへの直行チャーター便を3往復運航する事を明らかにしました。クロアチアへの時間が大幅に短縮されます。

@冬柴大臣が中部空港2本目滑走路に慎重姿勢
 冬柴国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で中部空港の2本目滑走路の建設について、「中部空港は国の基本計画では1本の滑走路の空港として整備された。国内線は万博効果の反動もあり、利用促進活動が必要状況がある。」と述べて、慎重な姿勢を示しました。

@シラク大統領とメルケル首相が「公正な分担が必要」と声明
 フランスのシラク大統領とドイツのメルケル首相は23日、ベルリン近郊のメーゼベルクで会談し、エアバス社のリストラ問題について、「リストラと将来機会についての公正な分担が必要。」とする共同声明を発表し、経営陣に独仏の友好関係に最大限の配慮をするように求めました。

@エアバス社のCEOが人員削減で妥協案を提示か
 23日のロイター通信が伝えた所によりますと、エアバス社のガロアCEOは難航している人員削減計画について、ドイツがA350XWB型機の生産配分拡大要求を控える代わりに、A320型機のドイツ生産配分を増やす妥協案を提示した、と労組筋が明らかにしたとの事です。ドイツの要求を入れると、フランスのサンアゼール工場やナント工場を閉鎖せざるを得なくなるとの事です。

@UPSがA380型機の発注を維持へ
 アメリカの貨物大手・UPSは23日、A380型機の発注について納期を修正し、年後半に発注をキャンセルできる条件を加える事で、発注を継続する事でエアバス社と合意した事を明らかにしました。

@米ロ対立のあおりでB-787型機発注交渉中断
 アメリカのシアトル・タイムズ紙は22日、アエロフロートがB-787型機を22機購入する商談が米ロの対立で中断している、と報じました。原因はアメリカのチェコにミサイル防衛システムを設置する計画にロシア側が厳しく反発した事にあるとの事です。なお、アエロフロートはエアバス社からA350XWB型機を購入する事にしていますが、こちらは今年後半にも発注が確定する見通しとのことです。 


*2月23日

@1月の旅客が1%増、発着回数は5%増に
 成田国際空港株式会社が昨日発表した1月の運用状況によりますと、旅客数は前年同月比で1%増になりました。特に日本人は同3%増になっています。また、発着回数は同5%増となり、旅客便は同4%増、貨物便は同9%増となりました。

@液体物持ち込み制限で27日にキャンペーン
 国土交通省は3月1日から実施される国際線の液体物機内持ち込み制限について周知するために成田空港で27日にキャンペーンを行います。キャンペーンは第1ターミナル南ウイングの制限エリアの保安検査場で行われ、マスコミ向けにデモンストレーションも行われます。

@日本航空がエンブライエル170型機を発注へ
 日本航空は昨日、ブラジルのエンブライエル社の「エンブライエル170」を今春に10機確定,5機オプションで発注することを明らかにしました。2008年度に国内線に就航させることになります。同機は78席でカタログ価格ではエンジンも含めて1機約35億円になります。発表後の記者会見で開発が予定されている国産旅客機「MRJ」について聞かれた担当者は「三菱重工からそれほど具体的な提案はなかった。将来、小型機を導入する必要が生じれば、性能によっては有力な選択肢になり得る。」と述べました。

@日本航空のパイロットが盗聴の疑いで逮捕
 日本航空の39歳のパイロットが、以前交際していた同社の女性客室乗務員の自宅に2個の盗聴器を仕掛けた疑いで今日逮捕されました。容疑は電波法違反です。このパイロットはこの女性と別れた後も「自分の事をどう思っているか知りたくてやった。」と言っているそうです。

@日本航空機が落雷を受け焦げ跡・2便欠航
 昨日午後9時半頃、福岡発名古屋行きの日本航空機が到着後の点検で尾翼上部に直径約20cm、胴体後方下部に直径約2cmの焼けこげた跡が見つかりました。落雷によるものと見られます。この点検のため、今日の高知ー名古屋線の2便が欠航となりました。

@インドネシア・アダムスエア機がオーバーランで機体に亀裂
 21日、インドネシアのアダムスエア・B-737型機がジャカルタからスラバヤに着陸した際、オーバーランし胴体中央部に亀裂が入り、尾部が滑走路に接触しました。乗客148人に死者はいなかったとの事ですが、負傷者については情報がありません。当時、空港付近は豪雨と強風が吹き荒れ、滑走路が一時閉鎖されるなど混乱していたとの事です。この中で、同機は着陸しました。アダムスエアは今年1月1日にスラウエシ島付近でB-737-400型機が消息を絶ち、残骸が海上で発見されたものの、102人の乗員・乗客の遺体などは今もって1人も発見されていません。


*2月22日

@コンチネンタルとデルタが4月1日に北ウイングに移転
 コンチネンタル航空とデルタ航空は4月1日に第2ターミナルから第1ターミナル北ウイングに移転します。また、6月末にはアエロフロートも第2ターミナルから第1ターミナル北ウイングに移転する予定です。これにより、航空連合「スカイチーム」の成田空港に乗り入れている9社が全て第1ターミナル北ウイングに集まる事になり、乗継ぎなどの利便性が向上する事になります。

@関西空港の2006年は発着増えるも旅客は減少
 関西国際空港会社が発表した2006年の運用状況によりますと、発着回数は国際線旅客便が前年比4%増となり、同じく貨物便が同21%増と大幅に伸びました。国内線の旅客便は同11%増とこちらも大きく伸びました。これに対して、旅客数は国際線が同3%減となり、国内線も同2%減となりました。また、乗継ぎは同22%減と大幅な減少になりました。

@スカイマークが羽田ー新千歳線で片道5000円を設定へ
 スカイマークが羽田ー新千歳線の片道運賃を4月28日から約2ヶ月間5000円とする「スカイバーゲン」を国土交通省に申請する事が分かりました。これにより、値下げ競争が再燃する事になりそうです。


*2月21日

@スイス航空が成田ーチュリッヒ線をデイリー化
 スイス インターナショナル エアラインズは19日から成田ーチューリッヒ線を週1便増便し、デイリー化(毎日運航)としました。これは、成田空港の国内線枠を国際線に振替えた枠の配分を利用したものになります。

@降り際に刃物のような物をちらつかせる・鹿児島空港
 昨日午後6時10分頃、奄美発鹿児島行きの日本航空3763便が到着して、乗客が降り始めた所、50歳ぐらいの男が女性客室乗務員に刃物のようなものをちらつかせて降りていきました。このため、警察などがこの男の行方を探しましたが、発見できませんでした。この男が他の便に乗り換えた事も考えられるため、すでに乗客が乗り込んでいた航空機も乗客を降ろして保安検査をやり直すなどしたため、1便が欠航し、5便に最大2時間の遅れが出ました。警察などでは乗客名簿などを調べこの男の特定をすることにしています。


*2月20日

@嘉手納基地周辺地域では40%以上が耳鳴りなどを訴える
 NHKニュースによりますと、このほどまとまった嘉手納町が初めて行った住民への聞き取り調査で、嘉手納基地に最も近い地域では40%以上の住民が耳鳴りなどの健康被害を訴えているそうです。

@1位ヴァージン、2位フィンランド、3位シンガポール
 「地球の歩き方T&E」が2005年10月〜2006年12月の期間に実施した「地球の歩き方エアライン・ランキング」によりますと、第1位はヴァージンアトランティック航空でプレミアムエコノミークラスの評価が高かったとの事です。2位はフィンランド航空で「当たり前のサービスを的確に行っている」ことが評価されました。3位はシンガポール航空でした。

@EADS社が人員削減計画発表を延期
 エアバス社の親会社であるEADS社は19日、20日に発表するとしていた人員削減計画「パワ−8」の発表を延期する事を明らかにしました。A380型機の生産配分をめぐり、イギリス・フランス・ドイツ・スペインの4ヶ国間の合意が得られなかった事が原因と見られています。一方、ドイツのウエルト紙は19日付の紙面でA380型機の生産拠点は従来どうりのフランス・トゥールーズとドイツ・ハンブルグとで分担する事に決まった、と報じました。

@ニュージーランド航空とポーランド航空がB-787型機を発注
 ボーイング社は19日、ニュージーランド航空がB-787-9型機を4機追加で発注し、また、LOTポーランド航空がB-787型機を追加で1機発注した事を明らかにしました。


*2月19日

@「中止を求める市民の会」が神戸空港反対集会
 「神戸空港の中止を求める市民の会」は昨日、ひょうご共済会館で「神戸空港反対市民集会」を開きました。基調報告に立った讃岐田代表は「土地が売れていない。」「需要は目標よりも50万人も少ない。神戸市はこれから増加すると見ているようだが、むしろ、減少するのではないか。」「大阪湾の青潮が大量発生している。神戸空港が出来るまではなかった。」などの問題点を挙げ、「廃港にしなければ。」と訴えました。

@日航が松本ー札幌線の存続を表明
 日本航空はMD-87 型機の退役に伴い1日1便を運航していた松本ー札幌線を廃止する意向を表明していましたが、長野県知事などが15万人の署名を添えて存続を要請したことから、プロペラ機を使って週数便を運航する方向で調整していることが明らかになりました。今日にも長野県との合意が出来る見込みとのことです。一端、廃止を明らかにした路線で存続が決まったのは異例の事とのことです。


*2月18日

@日本航空が今年度の賞与を昨年度の半分に
 日本航空は経営再建のために2007年度の人件費を2006年度よりも約500億円削減する方針とのことです。内訳は賞与の半減で約150億円、退職金の見直しで約200億円、早期退職などの人員削減で約150億円となっています。すでに労組側には提示しているとのことですが、反発が予想されています。

@A380型機の再飛来は遅れる可能性
 1月19日の出来事で、エアバス社の関係者が「内装を施したA380型機の日本飛来が3月に行われる。」と述べたと書きましたが、7日の記者らを乗せたデモフライト後の記者会見で、エアバス社関係者は「日本へのお披露目は現在のところ未定。」と述べたようですので、遅れる可能性があるようです。


*2月17日

@第1ターミナル北ウイングで飲食店が閉店
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港第1ターミナルの北ウイング4階の出発階にある5店の飲食店のうち、ハンバーガーチェーン店が昨年12月に、コーヒーショップが1月に相次いで閉店したそうです。南ウイングのオープンと航空会社の配置換えで北ウイングの利用者が約30%減少したことと、高いテナント料が原因とのことです。新たなテナントもまだ決まっていないとのことです。

@成田発のアメリカン航空機がリスでホノルルに緊急着陸
 15日、成田発ダラス行きのアメリカン航空機・B-777型機が太平洋上を飛行中にパイロットが天井裏で何かが走り回る音に気づき、ハワイのホノルル空港に緊急着陸しました。調べた所、天井裏にリスが入り込んでいました。リスが電気配線をかじったりすると大変なことになるため、このリスを罠で捕獲しました。空港当局は狂犬病の恐れがあるため、このリスを処分しました。202人の乗客はホテルに宿泊し、他の便でアメリカに向かいました。このリスがどこで乗り込んだかは分からないそうです。

@神戸の23団体が神戸空港に抗議する集会
 昨日、神戸の市民団体、23団体が合同で神戸空港に抗議する「神戸空港問題は終わったのか? ―開港1年を問う『神戸空港開港1年抗議集会』」を神戸市役所前で開催しました。集会には200人以上が集まりました。集会では「共同アピール」を採択し、その中の3項目の緊急要請に対する回答を神戸市に求めました。

@厚木基地での学校交流で戦闘機の見学を中止に
 昨日、厚木基地周辺の大和市立南林間小学校と米軍厚木基地内の「シャーリーランハム・エレメンタリースクール」との交流会が行われましたが、当初予定されていた戦闘機の見学が大和市教育委員会の指導で急遽中止されました。中止の理由として教育委員会は「異文化にふれあうのが目的で、戦闘機の見学は交流の狙いとは違う。騒音問題を抱える市民感情にも合わない。」としています。

@日航機が火災警報灯表示で緊急着陸
 今日午前11時50分頃、いわき花巻空港発関西空港行きの日本航空2620便・MD-90型機の機長から「貨物室の火災警報灯が点灯している。」との連絡が入り、同機は午後0時7分に関西国際空港に緊急着陸しました。着陸後の点検では火災の形跡は確認されませんでしたが、客室後部では化学薬品の焦げるような臭いがし、乗客が前部に移ったそうです。

@名古屋空港で自衛隊機が立ち往生し3便が中部空港へ
 昨日午後9時頃、名古屋空港で滑走路を牽引中の航空自衛隊のC130輸送機が牽引装置が壊れ、立ち往生しました。このため、滑走路が閉鎖され、着陸予定のジェイエアの3便が中部空港に着陸しました。


*2月16日

@神戸空港が1周年・旅客貨物ともに予測を下回る
 神戸空港が今日で開港から満1年になりました。利用旅客は修正した需要予測の319万人を大きく下回り、約270万人となった模様です。貨物も修正予測の約55%程度にとどまったものと見られています。建設当初の需要予測がいかに過大なものであったが証明されました。この需要予測を元に建設を強引に押し進めてきた“箱もの行政”が改めて問われることになりそうです。

@神戸市が「海上アクセス」に2億2600万円を補助
 神戸市は2007年度に神戸空港と関西空港を高速船で結ぶ「海上アクセス」に対して2億2600万円を補助する方針を固めました。この高速船は乗客が当初見込みの約40%にとどまっており、2006年上半期だけで2億1000万円の赤字を出しています。神戸市の外郭団体が特別融資を行いましたが、外郭団体の融資資金も底をついて神戸市が補助金を出すことになったものです。

@全日空機の翼パネルが脱落
 昨日午後1時5分頃、羽田発秋田行きの全日空875便が着陸後の点検で左翼のパネル(10cm×30cm)1枚が脱落しているのが発見されました。飛行中に脱落したものと見られます。このため、折り返し便が欠航となりました。

@日本航空7労組が15000円のベースアップを要求へ
 日本航空の最大労組を除く7労組は春闘要求で月額15000円のベースアップを柱とする統一要求案をまとめました。基本給の一律10%カットの打ち切りも要求しています。

@全日空も国際線燃油サーチャージャー引下げを申請
 全日空は昨日、国土交通省に対して国際線の燃油サーチャージャーの引下げを申請しました。4月1日発券分からで引下げ額は日本航空と同じになっています。

@モーリタニア航空機がハイジャックさる
 15日、モーリタニアの首都ヌアクショットから北部のヌアディブに向かったモーリタニア航空のB-737型機が2丁の拳銃で武装した男にハイジャックされました。男はフランスに向かうことを要求しましたが、乗客2人に取り押さえられたとのことです。同機はスペイン領カナリア諸島の空港に無事着陸しました。数人が負傷したとの情報があります。犯人はモロッコ人ともモーリタニア人とも言われており、情報が交錯しています。

@米航空大手の4社が黒字に
 先頃発表された2006年12月期の連結決算によりますとアメリカ航空会社大手6社の内4社が黒字を計上しました。継続的な合理化が効果を上げ、原油高を乗り切った結果とのことです。


*2月15日

@成田労働基準監督署課長が日航社員に暴言
 腰痛で労災認定され休業補償を受けていた40歳代の日本航空社員に成田労働基準監督署の課長が「こんなに補償をもらって、甘えるな。」などの暴言を吐いていたことが昨日分かりました。成田労働基準監督署はこの社員に謝罪しましたが、この課長の性別は「個人が特定される。」として公表を拒みました。また、この社員の補償を打ち切る際に、専門医の意見を聞かなければならないのに、聞いていませんでした。これについては、「再度審査したが、問題はなかった。」としています。

@日本航空が貨物便の成田路線を増強へ
 日本航空がこのほど明らかにした貨物事業計画によりますと、成田空港関係では7月より成田ー青島ー関西空港線を週1便・成田ー中部ー天津線が週2便・成田ー香港ー関西線が週2便(10月からは週3便)・成田ークアラルンプールージャカルタ線が週2便、それぞれ新規運航となるとのことです。

@全日空が夏季スケジュールで成田の貨物便を減らす
 全日空はこのほど発表した夏季スケジュールで関西空港の貨物便を大幅に増やし、成田空港の貨物便を縮小することを明らかにしました。2006年冬季スケジュールに比べて発着回数で関西空港では2.9倍の64回に、成田空港では同77%の23回とします。

@日本航空が成田ーハノイ線を増便へ
 日本航空は3月25日から成田ーハノイ線を週1便増便し週3便とします。これで、共同運行するベトナム航空の便と合わせてデイリー化になります。この路線はビジネス客が好調で利用率も70%を超えています。

@「羽田国際線枠は航空交渉のカード」と航空局長
 国土交通省の鈴木航空局長は9日の記者会見で、羽田国際線枠について「外国の航空会社から見ても非常に魅力ある権利だろう。航空交渉の有効なカードとして使っていく。ベリメーター(運航距離制限)についても、交渉の過程で考えていきたい。交渉は羽田空港と成田空港の発着枠が増える2年前から始めたい。」と述べました。また、羽田空港再拡張工事の漁業組合との交渉について、東京都と神奈川県の組合とは妥結しており、千葉県の24組合の内、半分の12組合の内諾を得ていることを明らかにしました。

@防衛施設庁が老人福祉センターなどを補助対象から除外
 防衛施設庁は今まで基地周辺の騒音や安全上の不安など周辺住民への影響を緩和するために事業費の50〜80%を補助金として支給してきましたが、老人福祉センター・農業研修施設・青年の家・多目的ホール・博物館・プールなどを「基地による影響との因果関係が弱い。」として,補助対象から外す方針を固めました。

@新千歳空港の地域協議会が3年半ぶりに開催
 12日夜、北海道と新千歳空港周辺の苫小牧市と住民が周辺の地域振興について話し合う地域協議会が3年半ぶりに開かれました。今回の協議会は新千歳空港の24時間運用に伴う地域振興策の運用方法について説明するために開かれました。道側としては新千歳空港の滑走路延長についても話し合いたいと打診しましたが、住民側は「第2ターミナルビル計画を一方的に変更した道への不信感は消えていない。」、「千歳基地に米軍機の訓練の一部が移転することで、騒音がますことへの配慮がない。」などの反発する意見が相次いで拒否されました。

@エアニッポンの整備士が激務でうつ病になったと提訴
 全日空の子会社のエアニッポンの42歳の整備士が9日、横浜地裁に「激務の為、うつ病になった。」などとして会社に対して治療費や慰謝料を求める訴えを起こしました。この整備士は2000年に鹿児島空港に配属されましたが、離陸前の整備で1機に1人しか配置されず、機体の到着が遅れた場合には1人で複数機の整備を行わなければならなかったり、除雪作業を整備時間を削って行わなければならなかったりと言う激務で、2001年にうつ病を発症しました。現在までにうつ病のために3回休職をせざるを得なかったとしています。
【コメント】そういえば、1月25日の全日空整備場見学のときにも、「この大きな飛行機を飛ぶ前に点検整備する人数は何人でしょう。」と言うクイズがあり、正解は「1人」でした。定時運航を守るために整備士には相当なプレッシャーがかかると思います。この裁判を通じて、大きな機体を1人で点検することが安全上妥当かどうかも審理してもらいたいと思います。

@似た便名の変更を4月から実施へ
 国土交通省は9日、国内線で、同一空港で20分以内に発着する航空機の便名が似ている場合、航空会社に対して便名の変更を要請するなどの対策を4月1日から実施することを明らかにしました。日本航空ではこれを受けて現在4桁の便名を3桁にすることを決めています。

@日本エアコミューター機が引き返す
 8日午前9時7分頃、日本エアコミューター2302便・DHC8-402型機が松山空港を離陸した直後に、プロペラの回転数を制御する装置に異常があるとの警告灯が点灯しました。このため、同機は松山空港に引き返し、無事着陸しました。

@地元の会社もあまり使わない神戸空港
 読売新聞が実施した神戸空港に関する地元企業100社(回答89社)アンケートによりますと、出張で主に利用する交通機関は新幹線が74社、神戸空港が16社、大阪空港が28社でした。また、地元経済への影響について聞いた所「ない」が71社に対し、「ある」は15社でした。更に、需要予測が適正だったかどうか聞いた所、「無理があった」が59社、「需要はあるが、掘り起こせない」が19社でした。関西に3空港が必要かどうか聞いた所、「必要ない」が70%以上になりました。

@日本航空が燃油サーチャージャーをわずかに値下げ
 日本航空は13日、国際線の燃油サーチャージャーの値下げを国土交通省に申請しました。それによりますと、4月1日から韓国線で1800円から1700円に、中国線で4300円から4100円に、北米線・欧州線で13000円から12000円になっています。全日空も近く申請する見込みです。

@ホンダジェットの工場をノースカロライナ州に
 ホンダエアクラフトは9日、ホンダジェットの工場をノースカロライナ州のグリーンズボロに建設すると発表しました。工場が完全に稼働しますと、営業も含めて約300人の雇用が発生するとのことです。

@アゼルバイジャン航空がB-787型機を3機発注
 ボーイング社はアゼルバイジャン航空からB-787型機を3機、B-737-900ERを2機の発注を受けたと発表しました。


*2月8日

@都合により、明日から14日まで更新できません。悪しからず。

@「新しい共生スキームへの過程の時期」と共生委員会
 昨日、第7期共生委員会が発足しました。委員は地域振興連絡協議会が11人に委嘱し、任期は2年となります。代表委員には互選で山本雄二郎氏が選ばれました。今期は成田空港会社の民営化を控えて共生委員会のあり方を変える時期とし、「新しい共生スキーム(枠組み)が出来るまでの過渡期」と位置づけ、年内に共生白書(仮称)をまとめるとしています。

@成田市予算案で「環境展示ホール」に500万円
 昨日発表された成田市の来年度予算案によりますと「成田国際空港騒音地区振興策の(仮称)環境展示ホール整備事業費」として500万円が計上されていました。

@神戸空港西向離陸コースの水平飛行部分を改善
 国土交通省は昨年11月23日から神戸空港の離陸の7割が使う西向き離陸コースで、パイロットなどから改善が要望されていた1500フィートでの水平飛行部分を,3000フィートに上昇してから水平飛行に移るように改善していたことが昨日分かりました。この飛行コースは関西空港に西から着陸する飛行コースと接近し、安全な飛行間隔をとるために1500フィートでの水平飛行を余儀なくされていたものです。パイロットから見ると、1500フィートの高度ではエンジントラブルなどの場合回復する余裕が少ない、との指摘が出されていました。国土交通省は関西空港の離陸コースの降下開始地点を1マイルずらすことにより、飛行間隔を確保することにしたものです。

@A380型機が初めての試乗会
 エアバス社は7日、フランスでA380型機の一般向けの初めての試乗会をマスコミ記者約200名を招いて行いました。約2時間20分にわたり飛行しました。機内にはカジノやビューティーサロン、バスタブ、シャワールームなどを備え、エコノミークラスの座席でも(540席)十分広い肘掛けを持っているとのことです。エアバス社のCOOは「年内に少なくても2社から、20機の発注を期待している。」と語ったとのことです。


*2月7日

@日本航空が再生中期計画を発表
 日本航空は昨日、2007年〜2010年までの再生中期計画を発表しました。詳細はマスコミ報道で確認して下さい。この中期計画は成田空港の平行滑走路2500m化と羽田空港再拡張完成をにらんだもので、それまでに、体質を強化することを主眼にしているようです。その中で、機材について大型機を中心とする老朽機64機を退役させ、燃費のよい中・小型機85機を導入するとしています。このための費用は4130億円に上るとのことです。従って、国際線では2009年度までは便数をほぼ現状維持として、提供座席数は2006年度を100とすると、2009年度は80代後半まで減少します。しかし、利用率は2006年度の68%から2007年度は69%に2008年度には72%まで上げたいとのことです。

@昨年の機内危険行為は減少するも、「禁止命令書」は24件に
 国土交通省が明らかにした所によりますと、昨年1年間で乗客の航空機内における危険行為は全体としてはやや減ったものの、注意に従わず、機長が「禁止命令書」を出した件数が24件と最悪を記録しました。危険行為の中で多いのはトイレでの喫煙で44%を占めました。

@神戸空港整備費返還訴訟で住民側敗訴が確定
 神戸空港建設に反対する住民が「利用が見込めず、神戸空港は不必要。」と神戸市長らに空港整備のために支出した約310億円の返還を求めた訴訟の最高裁判決が昨日ありました。最高裁は「市財政が悪化する心配もあるが、市長らに手続上の落ち度はない。」とする1審・2審の判決を支持し、住民側の控訴を棄却しました。これにより、住民側の敗訴が確定しました。

@神戸空港搭乗率1月も過去最低を更新
 神戸市は昨日、神戸空港の1月平均搭乗率が52.7%となり、過去最低を更新したことを明らかにしました。総搭乗者数は5月ぶりに増加しましたが、提供座席が増えたために下がったとのことです。特に、主力の羽田線の搭乗率が9.3%低下しました。


*2月6日

@「成田空港の行く末はこの1年で決まる」と黒野社長
 今日の毎日新聞の記事によりますと、成田国際空港株式会社の黒野社長は同新聞のインタビューに答え、「首都圏の空港が中期的な航空需要にどう対処するかはこの1年で決まる。その時の成田空港が4000mと2500mで良いのかどうかは地域で考えてもらいたい。2500m以上にすると言うことなら、新規の雇用も生まれ地域は発展するだろう。『2500mで良い』と言うことなら、成田空港の地位は低下するだろう。こうなれば、地域も成田空港も負ける。」と語りました。
【コメント】この記事を読みますと、何か、地域を恫喝しているように思えます。もちろん、地域の新規雇用はあるのでしょうが、ここで言っている「地域の発展」は地域経済のことのようです。これらの発言は成田国際空港株式会社の右肩上がりの成長を確保することが真意ではないでしょうか。社長としては利益優先と考えることは分かりますが、電力などのように公共事業的な色彩が強い場合は安定的な経営が大事なのではないでしょうか。また、ヒースロー空港が成田空港よりも狭く3500m級の滑走路2本なのに「年間発着回数が48万回ある。」と語るなど、騒音下に暮らす住民の苦しみなど全く頭にないようです。

@静岡空港建設反対の抗議文持った人が焼身自殺
 今日午前3時50分頃、静岡県庁別館北側の歩道で炎が上がり、消防が消し止めましたが、静岡市内に住む58歳の男性が焼死していました。近くにおかれたバイクのかごから県知事や静岡市長などに当てた静岡空港建設に反対する抗議文などが見つかり、焼身自殺したものと見られています。

@日本航空と日航ジャッパン労組が機長管理職制度で合意
 日本航空は昨日、機長全員を管理職とすることで日本航空ジャパン労組と基本合意したと発表しました。しかし、同組合が求めている労働条件の見直しについては双方の主張の溝が埋まらず協議を続けていくとのことです。

@大韓航空が秋田空港誤着陸の機長と副操縦士を免職
 大韓航空は6日、先月6日に秋田空港の誘導路に誤って着陸した機長と副操縦士を免職にしたことを明らかにしました。これについて、調査結果も出ていない段階での早すぎる処分に対して労働組合は反発し、機長と副操縦士も再審査を求めることにしている、とのことです。


*2月5日

@在日米軍の青森空港使用打診を県が断る
 在日米軍の三沢基地が昨年4月、横田基地が同6月に青森県に対して、「青森空港を使わせて欲しい。」と打診していたことが分かりました。4月には三沢基地からキャンプ座間への移動のため、6月は横田基地から青森県知事を表敬訪問するため連絡用小型ジェット機UC35型機を使うとのことでしたが、青森県が「使わないで欲しい。」との意向を伝えたところたち消えになったとのことです。青森空港については開港前の1982年に地元住民らが県に対して「軍用として使わないで欲しい。」と要望し、県も「軍用施設としては使わない。」と回答した経緯があります。

@日本航空が4月1日にワンワールドに正式加盟
 航空連合のワンワールドは4月1日に日本航空・マレブハンガリー航空・ロイヤルヨルダン航空が新たに加盟し、エアリンガスアイルランド航空が脱退すると発表しました。日本航空グループのJALウエイズ・日本アジア航空・JALエクスプレス・J-AIR・日本トランスオーシャン航空も「アフェリエート・メンバー」として加盟します。

@B-787型機がバードストライク実験で尾翼にヒビ
 ボーイング社は2日、開発中のB-787型機で11月に行われたバードストライク実験において水平尾翼に細かいヒビが入ったことを認めました。この実験では大型の鳥に見立てた8ポンドのジェルパックを高速砲で尾翼後縁に衝突させた所、金属部分から炭素繊維強化プラスチック(複合材)部分にかけて非常に小さなヒビ多数が入ったとのことです。ボーイング社はこれについて「安全上の懸念はなく、修理にどのくらいの経費がかかるかの見積もりをしている。」としており、対策として金属部分の厚さを増し、複合材の層を増やすことを検討しているとのことです。なお、「再実験の必要はない。」としています。


*2月4日

@解説と資料のページに「『国際拠点空港に関する意見照会』に対する芝山町の回答」を載せました
 これは国土交通省の主催する「今後の国際拠点空港のあり方に関する懇談会」での資料とするための意見照会です。なお、昨日載せた「あり方懇談会への成田空港圏自治体連絡協議会の意見書」で問題になったのは昨年12月8日に開かれた第3回(議事録15ページ)でのやり取りです。


*2月3日

@解説と資料のページに「『あり方懇談会』への成田空港圏自治体連絡協議会の意見書」を載せました。

@「羽田は国内線の基幹空港且つ成田を補完」
 1日に開かれた第5回交通政策審議会航空分科会で成田空港と羽田空港の役割について「成田空港は国際線の基幹空港、羽田空港は国内線の基幹空港であり、且つ、国際線について成田空港を補完するもの」との説明があったようです。また、2010年以降は「成田空港と羽田空港の一体的運用が重要」との考えが示されたようです。

@日航が「ヒューマンエラーを懲戒の対象とせず」明記
 日本航空は6日に発表する中期経営計画の中に、重大事故であってもパイロットや整備士のヒューマンエラーが原因の場合は懲戒処分を行わない制度の導入を明記するようです。ヒューマンエラーに該当するかどうかは慎重に判断するとしています。これにより、信頼関係を構築して、トラブルを迅速且つ正確に報告してもらい、原因究明を優先することが狙いとのことです。
【コメント】この問題は難しいですね。ヒューマンエラーかどうかを判断する基準も難しいですし、これにより、ミスが増えないかと言う問題もあります。確かに、処分を恐れて本当のことを言わないことも考えられます。しかし、マスコミの報道では「潤滑油のキャップを締め忘れても、本当のことを言ってもらえないとキャップに欠陥があるかもしれず、交換することにもなる。」と言う意味の例が挙げられていましたが、潤滑油が抜けてしまって、墜落事故に至った場合にも責任は追求されないのでしょうか。もっとも、社内処分と刑事責任は別物なのでしょうが。他の交通事故の場合との兼ね合いもあると思います。

@全日空機の点検口の蓋が外れる
 今日午前9時10分頃、羽田発福岡行きの全日空241便・B-777型機が福岡空港に着陸した際に、左エンジン下部の点検口の蓋(50cm×24cm)が脱落しました。このため、滑走路が6分間閉鎖されました。

@日本エアコミューター機が落雷でレーダー故障し引き返す
 昨日午後4時頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2345便・サーブ340B型機が出雲空港への着陸体制に入った所で落雷に遭い、気象レーダーが故障してしまいました。このため、同機は大阪空港に引き返し約1時間後に無事着陸しました。

@青森空港の滑走路に穴があく・落雷か
 昨日午後4時頃、青森空港で除雪中の作業員が滑走路に約40cmと約16cmの穴があいているのを発見しました。この穴の補修のために滑走路が1時間閉鎖されました。この影響で1便の着陸が約1時間遅れました。原因は落雷のようです。

@日本航空が国内42空港に「サービス介助士」を配置
 日本航空は昨日、同社が就航している国内の42空港に高齢者や手助けが必要な人のため290人の「サービス介助士」有資格者を配置したと発表しました。この資格を持つ社員は専用のバッチをつけているそうです。

@タイ航空はA380型機をキャンセルせず
 タイ国際航空の取締役は2日、A380型機の発注を維持し納入延期の期間の代替機としてA330-300型機8機を発注することを明らかにしました。このA330-300型機は遅延の補償として1機9000万ドル程度の格安になるようです。

@アメリカで飛行中にエンジンが破裂
 先月25日、アメリカのデンバーからフェニックスに向かっていたメサ航空機がデンバーの南96Km付近を飛行中に、突然片側のエンジンが破裂しました。幸い、機体に大きな損傷はなく、同機はデンバーの空港に引き返し無事緊急着陸しました。事故機はボンバルディア製で同型機は2005年10月にもペンシルバニア州で同様の事故を起こしているとのことです。


*2月2日

@航空科学博物館の「A380展」に行ってきました
 昨日、航空科学博物館で開かれている「A380展」に行ってきました。内容は成田空港のターミナルで開かれていたものと似ていましたが、目玉はジャムコが製造してエアバス社に納入している炭素繊維を使った構造桁の実物でした。右の写真でつり下げられている穴のあいたものがそれです。なお、この一部が写真左下に展示されており、これは実際に手で触ることが出来て、その軽さを実感できます。

@農相が耕作権解除許可取消請求を棄却
 松岡農相は,堂本千葉県知事が成田空港の暫定平行滑走路の誘導路が「くの字」になっている原因となる耕作地の耕作解除を許可したことについて、耕作権を持つ農民が行政不服審査法に基づいて許可処分の取消を求めたことに対し、「審査請求には理由がない。」として、請求を棄却しました。

@NWがUALが夏季ダイヤで運休・減便へ
 ノースウエスト航空は3月25日から成田ーサイパン線の夜の成田発・早朝のサイパン発の週3便を運休にすると発表しました。また、ユナイティド航空は4月28日から成田ー香港線を運休とします。これは、直行便を増やす計画の一環とのことです。

@成田空港会社の格付けをアップ・格付け投資センター
 格付け機関の格付け投資センターはこのほど、成田国際空港株式会社の格付けを「AA-」から「AA」に格上げしました。2500m平行滑走路の建設に目処がついたことなどが理由とのことです。

@日本エアコミューター機が引き返す
 昨日午後0時10分頃,鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター機・DHC8-400型機が離陸して間もなく落雷に遭いました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し0時28分に無事着陸しました。点検の結果異常は見つかりませんでしたが、この機材を使う予定の4便が欠航となりました。

@日本航空が人件費削減を100億円上積み
 日本航空グループは昨日、融資の条件として更なる合理化を求める銀行団の要請に応えて、人件費の削減額を更に100億円上積みすることを明らかにしました。人員の削減は安全上からもこれ以上無理として、賞与や退職金の減額で実現するとして、労働組合との交渉を行うことにしています。

@機長管理職制度の協議期限を延長
 日本航空は先月31日までとしていた機長管理職制度についての労働組合との協議を期限を切らずに延長することを明らかにしました。期限は設けないものの、早期解決に向けて協議を続けていくとしています。

@羽田再拡張の千葉漁協交渉は10漁協で合意
 羽田空港再拡張工事に向けた千葉県漁業組合との協議は今年に入り、新たに3組合と合意に達し10組合と合意しましたが、残る14組合との交渉が続いています。従って、着工の時期は不透明になっています。

@航空需要予測を下方修正・国土交通省
 国土交通省は昨日、2017年度までの航空需要予測の計算値を公表しました。それによりますと、国際線旅客は2005年度の44%増としています。国内線は同15.4%増となっています。これは、前回(2002年)予測値に比べてかなりの下方修正になります。

@フランスの公共施設で禁煙へ・1日から実施
 フランスで駅や空港や職場などの公共施設での禁煙が2月1日から始まりました。レストランなどは今年暮れまでの猶予期間がありますが、1日から禁煙にした店が多いとのことです。違反しますと68ユーロ(約10600円)の罰金が科せられます。注意して下さい。


*2月1日

@1月のアクセス数は22363回でした。

@アモイ行きの全日空機のエンジンから炎
 今日午前10時15分頃、成田発アモイ行きの全日空935便・B-767型機が暫定平行滑走路から離陸した所、左エンジンから炎が出ているのを管制官が目撃し、同機に通報しました。このため、同機は成田空港に引き返し45分頃無事に着陸しました。成田空港会社では20分間滑走路を閉鎖して点検しましたが、異常はありませんでした。

@全日空が業績見通しを上方修正
 全日空は昨日、2007年3月の連結業績見通しを上方修正しました。営業利益が前期とほぼ同じの890億円と前の予想よりも約130億円増えるとのことです。売上高は国内線で2006年3月期比で旅客数が2%増、単価が4%増に、国際線で同旅客数が9%増、単価が10%増となる見込みとのことです。


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