1998年7月の出来事

*7月24日

@明日から1週間ほど夏休みをとりますので、次の更新は8月1日になります。よろしく。

@本会に対する共生大綱の説明会が8月5日に空港公団で開かれることになりました。

@共生大綱の全文が空港公団のホームページに載りました

 7月15日に出た『地域と共生する空港づくり大綱』(案)の全文が成田空港のホームページの「トピック」のページに全文が掲載されました。しかし、今後の予定や日程が明らかになっていません。今回の文書はあくまでも“案”で周辺の自治体や住民の意見を聞くことになっているはずなのですが。

@『くうこうだより』夏号が明日発行

 空港公団の広報誌である『くうこうだより』の夏号が明日発行されます。今回は「エコエアポート」構想を特集しているそうです。この広報誌は空港周辺の市町村に新聞折り込みなどで配布されています。

@地元市町村の小学生が1日記者として空港を取材

 昨日、周辺市町村の小学6年生18人が1日記者として空港を見学取材しました。これは、毎年実施されているもので、今年で10回になります。この小学生記者の手記は千葉日報に連載され、その後、空港公団が小学生向けに発行している広報誌「遊空」に掲載される予定です。

@全日空が休眠子会社に国際線の一部を委託運航へ

 全日空は長い間休眠状態だった子会社のワールドエアーネットワークを再開し、国際線の一部を委託運航させる事になりました。また、日本エアシステムでも子会社のハーレクインエアに国際線の一部を委託運航させる意向です。これらの背景には子会社を使って思い切った合理化を行いコストを引き下げて運賃の値下げ競争に勝ち抜こうとする意図があると思われます。

@三沢基地で米軍のF16が離陸に失敗し炎上

 今日、午前9時5分ごろ2機編隊で訓練に向かおうとした米軍のF16戦闘機の後続機が離陸に失敗してフェンスに突っ込み炎上する事故を起こしました。パイロットは緊急脱出装置で脱出しましたが、炎上する機体の上に落ちて全身にやけどを負いました。この事故で軍民供用の三沢空港は滑走路が一時閉鎖され、日本エアシステム222便など3便が欠航しました。三沢市は米軍に対して抗議文を送りました。


*7月23日

@成田空港に住み着く外国人

 22日付の千葉日報によると、成田空港の第1ターミナルに5月末から2カ月近く寝泊まりしている外国人がいるそうです。カナダ国籍のナイジェリア人で「友人を待っている。」と話しているそうです。この男性は5月28日カナダのトロントから片道航空券で成田に到着、90日間の滞在許可を受けました。「ナイジェリアに帰るために友人と待ち合わせるために成田によった。」と話していますが、友人とは連絡がとれず、1日中第1ターミナルの待合室の椅子で暮らしています。所持金もなくなり、カードの期限も切れ、食事にも事欠くありさまで、空港公団がときどき弁当を差し入れ、シャワーも使わしているそうです。空港公団も困って、カナダに受け入れを要請し、カナダも受け入れを表明しましたが、本人がナイジェリアに帰ると言って同意していません。空港公団は「強制的に空港の外に出てもらうのも人道上問題がある。」とはなしているそうです。男性の滞在期限は8月末までですが、本人は「いつまでもここにはいられないが、リラックスしているから大丈夫。」と当面、動く気配はないそうです。まるで、映画『パリ空港の人々』の日本版ですね。

@運輸審議会スカイマークの免許にゴーサイン

 運輸審議会は今日、スカイマークエアラインズから出されていた羽田−福岡線の免許申請にたいして「免許が適当」と言う答申をを出しました。これを受けて運輸省は28日に免許を出す予定です。これによりスカイマークは9月13日から羽田−福岡間を1日3往復、309人乗りのB−767で運航することになります。国内航空の定期便に新規参入をするのは35年ぶりの事になります。スカイマークは「従来の運賃の半額近くにしたい。」と言っています。


*7月22日

[共生大綱のページ]を作りました

 今日、空港公団から共生大綱、正式には『地域と共生する空港づくり大綱』が送られてきました。この全文を載せたページを設けました。何だか、運輸省と空港公団がやるべき仕事を請け負ってやっているような気分です??? 本来なら運輸省や空港公団がいち早くホームページに載せるべきだと思いませんか?

@大韓航空とシンガポール航空が航空機受け取り期限の延期を要請

 大韓航空は来年航空機製造会社から受け取る予定の11機の航空機の受け取りを延期する交渉を航空機製造会社と行っています。また、シンガポール航空も2000年に受け取ることになっている5機の航空機の受け取り延期を交渉しています。これはアジア経済の混乱で航空需要が落ち込み、経営が苦しくなっているためです。

@米連邦航空局、管制用コンピューターの2000年問題はクリアーした

 アメリカの連邦航空局はアメリカの20カ所で使われている高々度管制に使われているコンピューターの2000年問題は解決した、と発表しました。このコンピューターについてはメーカーのIBMが2000年に問題が起こる、として更新するように進言していました。連邦航空局では技術者に検討させたところ、問題が起こるとすると2007年以降との結論になったとして、当面コンピューターの更新は行わないとのことです。


*7月21日

@【訂正】18日の「光町と成東町が周辺市町村に新たに加わる」について空港公団から下記のようなメールが入りました。18日の記事を訂正いたします。御指摘ありがとうございました。

『 なお、7月20日現在、貴会ホームページ上の7月18日の記事に、光町と成東町が新たに周辺市町村に加わるとの記述がなされておりますが、両町とも従前より公共防音工事等対策済みエリアであり、騒防法上の対策対象市町村となっております。また、茨城県の市町村は、河内町・新利根町・江戸崎町・東町の4町であります。従って、騒防法上の対象エリアは、成田市・芝山町・松尾町・横芝町・蓮沼村・多古町・大栄町・下総町・富里町・山武町・佐原市・神崎町・光町・成東町・河内町・新利根町・江戸崎町・東町の2市16市町村であります。』

 要するに、成東町と光町は民家防音工事の助成対象地域ではないが、学校や共同利用施設などの対策の対象地域になっていると言うことです。貴重な御指摘ありがとうございました。しかし、成東町と光町と茨城県の東町が騒音対策委員会のメンバーに加えられていないのはなぜなのでしょうか。

@成田空港発の海外旅行客のピークが7月20日に

 19日から学校の夏休みが始まりましたが、今年の成田空港を利用する海外旅行客のピークは旧盆の8月中旬ではなく今月の20日になるもようです。空港公団の推計ですと、今年夏の出国のピークは今月18日の44100人で、帰国のピークは20日の48900人、出国・帰国をあわせた利用客でも20日の82300人がピークになるもようです。例年は8月の旧盆の頃がピークになるのですが、今年は7月19日から3連休になることと、不況で少しでも安くするために夏休みに入る20日よりも前のツアーを選んだためと思われます。また、職場や学校を休むことに抵抗がなくなっていることも影響しているものと考えられています。

@運輸省、岡山空港の滑走路3000m化を認可

 運輸省は今日、岡山空港の2500m滑走路を3000mに延長する申請を認可しました。これは、国際線の貨物便が就航できるようにするためのもので、供用開始は2001年10月1日の予定です。


*7月20日

@昨日と今日は特別な出来事はないようです。平和なのかな。


*7月18日

@ホームページのアップロードが昨日からおかしくなってしまいました。どうもプロバイダーの方に問題があるようです。もしかすると、更新がしばらく出来ないかも知れません。

@“周辺市町村”に匝瑳郡光町と山武郡成東町が加わる

 昨日、成田市のホテルで行われた『共生大綱』の説明会に周辺市町村として千葉県では匝瑳郡光町と山武郡成東町が新たに加えられました。両町とも空港の南側で、光町は平行滑走路の延長線が町の西側を通る事になり、平行滑走路を使うことになれば新たに激しい騒音が生じます。しかし、成東町は平行滑走路には全く関係なく、町の東側を現滑走路の延長線がかすめる町ですので、今までも騒音の被害はあったものの、今回何故周辺市町村に加えられたのかわかりません。なお、茨城県についてはどのような市町村かまだ把握できません。

@あきた北空港が開港

 今日、秋田県北部の『あきた北空港』(大館・能代空港)が開港しました。東北地方では9番目の空港になります。定期便としてはエアニッポンが東京と大坂に1日1往復、また、季節限定で札幌に1日1往復が就航します。

@TWA航空機事故から2周年

 TWA航空のジャンボ機が大西洋に墜落する事故から満2年になりました。事故原因としては当初ミサイルの誤射などがいわれましたが、結局、燃料タンクの爆発の可能性が最も強いようです。これを受けて米国の国家運輸安全委員会は(1)タンク内の透き間に窒素不活性化ガスの注入、(2)エアコンなどの熱源と燃料タンクの間に断熱材をいれる、(3)飛行の前に冷たい燃料を注入する、などの再発防止策を勧告していますが、航空業界は「コストがかさみ、効果も疑問だ。」として消極的態度です。

@エリトリアでウクライナ機が墜落・・・9人死亡

 17日、エリトリアの首都アスマラ近郊でウクライナ国営空輸会社のイリューシン78型機が墜落しました。この事故で、乗員10人の内9人が死亡しました。

@香港の新空港でキャセイ航空機が移動式通路に衝突事故

 香港の新空港・チェクラップコック空港で16日、キャセイ航空機が乗客の移動式通路に衝突する事故を起こしました。被害はごく軽微なものでしたが、この事故が地上走行誘導装置で誘導中の事故だったためこの誘導装置を使わず、手動による誘導に切り替えました。自動誘導装置の故障が何時なおるか今のところわからないそうです。


*7月17日

@運輸省が『共生大綱』を周辺市町村に説明

 今日、運輸省は千葉県と茨城県の成田空港周辺18市町村の首長、または、それに代わる者を一同に集めて『共生大綱』についての説明を行いました。今後意見を聞いた上で最終案をまとめる、としています。

@成田市が『共生推進本部』を設置

 成田市は昨日、『共生大綱』の発表を受けて市役所内に『共生推進本部』を設置しました。本部長には小川国彦市長が座り、全庁体制で組織しました。目的は「共生大綱を受けて成田空港の2000年度完成に向けて最大限の努力をする」事としています。具体的には「騒音対策の充実と騒音地域の振興策に取り組む」とし、「農業との共生のために農業センターを設置する」としています。この農業センターでは空港周辺の遊休地を使い生ごみの堆肥化など循環型農業ができる実験農場を造り地元農業に役立ててもらう事にしています。また、成田駅や国道沿いなどに地元の農産物の直売所を設け、販売ルートの拡大も目指す予定です。

【コメント】これは明らかに『実験村構想』を意識した取り組みです。円卓会議で合意に至らなかった旧熱田派の「実験村グループ」の取り込みをねらったものです。「実験村グループ」は「平行滑走路予定地に実験村を作れ。」と主張していましたが、それを飲むわけには行きません。それでは、平行滑走路が出来なくなってしまいますから。そこで、空港近くに「実験村」を作ることによって実験村グループを懐柔しようとしているとしか思えません。

@北原派が『共生大綱』を批判

 反対同盟の北原派は昨日、成田市で記者会見し、「共生大綱は自治体や空港推進派を相手に了解を取りつけ、工事を強行しようとするものだ。」と共生大綱を批判しました。そして、「既成事実を積み上げて再び力で工事を強行しようとするもので、国の姿勢は32年前と何ら変わらない」として、「我々の空港絶対反対の姿勢は全く変わらない。」と述べました。

@旧小川派代表の小川嘉吉さんが死去

 旧小川派の代表を勤めていた小川嘉吉さんが昨日、成田市内の病院で死去しました。小川さんは平行滑走路用地内で農業を営み、「農民の反対運動でなければおかしい。」として、過激派の支援を受けない運動を目指して、反対同盟から離脱して他の3戸の農家とともに“小川派”を結成しました。その後、運輸大臣からのお詫びの手紙をもらい、「これで反対運動に区切りが着いた。」と小川派を事実上解散して、公団に土地を売却して1996年に移転しました。

@日本エアシステムと日本エアコミュータが国内線を今日から全て禁煙に

 日本エアシステムと日本エアコミュータの両社は今日から国内線の全便を禁煙にしました。エアニッポンではすでに4月から国内線全便を禁煙にしています。日本航空と全日空もこの秋から国内線全便を禁煙にすることにしています。


*7月16日

@新飛行コース案の概要

 下の図が朝日新聞に載った『共生大綱』による、平行滑走路完成後の新しい飛行コース案の概略図です。詳しい図は『共生大綱』が手元に来てから載せたいと思います。一見しただけですが、この飛行コースで新たに騒音やテレビの電波障害の影響を受けるのは茨城県の霞ヶ浦の南西地域という気がします。もちろん、千葉県の平行滑走路の延長線地域は激しい影響を受けますが、この地域はそれを見越して一応の対策が取られてきています。

@香港の新空港の貨物取り扱いの混乱は8月末まで続きそうです

 香港の新しいチェクラップコック空港の航空貨物の取り扱いの混乱はまだ続いています。香港航空貨物ターミナル社は当初18日までに復旧させる予定でしたが、完全復旧には8月末までかかるかもしれないとしています。この混乱の原因には、当初8月供用開始を予定していたにもかかわらず、クリントン大統領の中国訪問で香港からの帰国を新空港から行おうとする、政治的配慮で7月初に開港したことで、貨物システムのチェックが十分に行われなかった事にある、との見方が出ています。この混乱が不況にあえぐ香港経済に大きな影響を与えていることは否めません。今、香港ではこの責任がどこにあるか大問題になっています。


*7月15日

@運輸省が共生大綱を今日千葉県と茨城県に提示

 運輸省は今日午前、千葉県庁と茨城県庁を訪れ、成田空港の整備を進める指針である『成田空港共生大綱』を手渡しました。詳細はわかりませんが、新聞報道によると、[(1)平行滑走路を2000年度末までに完成させる。(2)平行滑走路の飛行コースは現滑走路のコースと平行にするが、両滑走路の合流地点になる九十九里浜沖合いと霞ヶ浦上空では飛行コースの幅を広くして弾力性を持たせる。(3)平行滑走路が完成すると利用客が1.5倍になるので、第1ターミナルビルの第3サテライト棟の先に第5サテライトを増設する。また、第2ターミナルを北側に延長し周りに駐機場を建設できないかどうか検討する。(4)これにより、空港の駐機機数を現在の112機から150機に増やす。(5)第2ターミナルビルと国内線旅客ビルを通路で結び、国際線と国内線兼用の搭乗ゲートを増設する。(6)国内線も充実させる。(7)燃料タンクを平行滑走路側に増設する。(8)空港周辺道路を整備し、南側にも空港出入口を設ける。(9)環境対策は5月に発表した「エコ・エアポート構想」に基づき進めていく。(10)平行滑走路の環境への影響調査結果も公表する。]といったような内容のようです。

 今日、早速、空港公団に電話をし、共生大綱の文書を早急に送ってもらうよう依頼しました。

@空港警備隊が20周年・・・査閲式が行われる

 昨日、空港近くの空港警備隊敷地で、600人が参加して空港警備隊の20周年査閲式が行われました。査閲式には警察庁長官と千葉県知事が出席しました。空港警備隊は常駐の800人と、全国の警察から出向している700人の1500人で構成されています。

@フェデラル・エクスプレス社が那覇に乗り入れ

 アメリカの世界最大の貨物航空会社であるフェデラル・エクスプレス社は8月31日から那覇空港に乗り入れると発表しました。便数は週5便です。同社は日本では成田空港と関西空港に乗り入れていますので、3番目の乗り入れ空港になります。


*7月14日

@25回騒音対策委員会の議事録が届きました

 今日、空港公団から3月30日に行われた第25回騒音対策委員会の議事録が送られてきました。その中の私の質問とそれに対する答弁を[第25回騒音対策委員会における本会の発言]のページを作りました。しかし、私の発言はまとまりません。もう少し、整理した発言にしなければと反省しています。

@ボーイング社が旅客機の価格を5%値上げ

 ボーイング社はほとんどのジェット旅客機の基本値段を7月1日から5%値上げしたと発表しました。今まで、物価の上昇などで当初の価格より高くすることはありましたが、基本価格を値上げするのは23年ぶりのことです。これにより、厳しい競争を強いられている航空会社の中には運賃を上げるところも出てきそうです。

@アラブ首長国連邦でアゼルバイジャン機が墜落

 アラブ首長国連邦の北部のラス・アル・ハイマ空港の沖合い2Kmに13日、アゼルバイジャンのハバヨラリ航空の貨物機・イリューシン76型機が離陸直後に火災を起こし墜落しました。乗員8人は行方不明とのことです。


*7月13日

@ロシアで円盤型旅客機が考案・・・乗客千人で垂直離発着

 1週間前のNHKのBS放送の22時のニュースの特集でロシアで研究開発されている胴体そのものを揚力を生む翼にした円盤型の旅客機が取り上げられていました。胴体は横長の楕円形で両端にはごく短い翼がついていました。胴体の断面は今の旅客機の主翼をふっくらと膨らませたようになっており、後部には垂直尾翼がついています。翼が胴体そのものですから、客室は広くとれ、千人もの乗客を乗せることができます。離着陸は胴体下部からジェットを吹き出して垂直に行い、一定の高さになったら水平飛行に移ります。そのため、離発着には直径500mの広さがあればよく水上でも離発着が可能です。速度はジャンボよりも少し遅くなります。この飛行機の利点は旅客・貨物が多数詰めること、垂直離発着なので飛行場の開発が容易であること、一定の高さになってから水平飛行に移るので騒音空域が狭くなることなどをあげています。現在、ヨーロッパなどから共同開発の打診があるようですが、ロシアとしては自国で機体の制作を行いたいのに対しヨーロッパなどでは開発を共同で行い、機体の制作はヨーロッパで行いたいと言う意向で双方の折り合いがつかず、ロシア側の資金難で開発が頓挫しています。ロシア側は共同開発の相手として日本を期待している、とのことでした。

@ブラジルでパイロットが降りる空港を間違える

 9日にブラジル中部のエスピリドサンド州で大手航空会社のTAMフォッカー100型機がパイロットの勘違いで、着陸許可を得た空港の50Km手前の別の空港に着陸してしまうミスがあったそうです。


*7月12日

@乱気流で6人がけが

 9日午前8時20分ごろに成田空港に到着したイスタンブール発のトルコ航空1022便エアバス機が途中の9日午前1時半(日本時間)頃ロシア上空で乱気流にあいました。この乱気流で日本人6人が重軽傷を負いました。重傷は北海道北見市の男性で肋骨をおりました。同機はそのまま飛行を続け、負傷者は成田空港内の診療所で治療を受けました。同機は機体に異状がなかったために午前10時45分イスタンブールに向けて出発しました。

@航空科学博物館で『世界航空切手展』・・・31日まで

 成田空港の滑走路南端にある航空科学博物館では今世界の珍しい航空切手を一同に集めた『世界の航空切手展』を開いています。国内の航空切手は62点、世界ではアメリカ11点、イギリス24点、旧ソ連30点、ヨーロッパ263点、南米68点、アフリカ120点、アジア195点などとなっています。その他にも航空関係の記念葉書などを展示している。会期は今月の31日まで。

@香港の新空港の貨物取り扱いが大混乱・・・18日まで新規貨物の取り扱いを中止

 6日に供用を開始した香港のチェクラップコック空港での貨物の混乱は予想以上の重傷のようです。香港での航空貨物の75%以上を扱っている会社では貨物がさばけず、18日までの新規の貨物の受付を生鮮食料品など一部を除いて中止しました。いつ頃正常に戻るか今のところ見通しが立っていないようです。

@運輸省がエアバスの補助ブレーキの定期点検を指示

 運輸省はエアバス機の補助ブレーキを定期的に点検するように国内各航空会社に指示を出しました。これは補助ブレーキに欠陥が見つかったためとのことです。国内には該当する機が61機あるそうです。


*7月8日

@都合により3日間更新できません。次の更新は12日の予定です。

@ハイテク機の操縦室の連携訓練を2000年から義務化

 運輸省は操縦室の中で機長と副操縦士がチームワークを保って運航するための乗員間連携訓練(CRM)を2000年4月から国内の航空各社に義務づけることを決めました。これは機長に全てを任せたり、若手の乗員が自由に発言できない雰囲気を改め、乗員が持つ能力を最大限引き出すことが目的です。これは、最近の、特にハイテク機の航空機事故の原因の一部が機長と副操縦士との意思の疎通を欠いた所から起こっている、との反省にたったものです。アメリカではこの訓練を1996年3月から義務化しています。

@10月から国際航空パック運賃の制限を撤廃

 運輸省は日本発の国際航空のパック運賃の下限制限を撤廃することを決めました。国際航空運賃は航空会社から旅行会社に卸す際のパック用の「包括旅行運賃」と航空会社が直接旅行者に販売する「特別回遊運賃」の2本立てになっています。現行は運輸省がパック用で最大35%程度の割引率の下限を設けています。10月からはこれを撤廃し各航空会社が割引率を自由に設定できるようになります。また、個人向けの「特別回遊運賃」も最大50%以上の割引きも可能にする予定です。しかし、これで運賃が劇的に安くなることはなさそうです。と言うのは、現在でも“格安航空券”と言う形で下限を越えた航空券が流通しているからです。今回の措置は現行の運賃を運輸省が追認しただけ、と言うことになります。

@夏休みの海外旅行が18年ぶりに減少

 大手旅行会社の調査によりますと、この夏に海外に出かける人が1980年来18年ぶりに減少するようです。長引く景気の低迷と円安で、旅行が“安く、家族で、国内旅行”と言う傾向にシフトしてきているようです。

@香港の新空港が大混乱

 6日に供用開始した香港のチェクラップコック空港で主に荷物の仕訳がうまく行かず大混乱しているようです。これは荷物の仕訳を行うコンピューターがうまく作動していないためのようです。このため、飛行機への荷物の積み込みがうまく行かず、出発が大幅に遅れたり、到着した乗客の手荷物が行方不明になったりしているようです。最も、これらのことは新空港では良くあることで、確か、成田空港でも開港のときか、第2ターミナルの供用開始の時かに混乱があったように記憶しています。

@ジェイエア(広島)の利用率が3カ月連続減少

 広島に本拠をおくコミューター航空会社の『ジェイエア』の利用率が前年比で3カ月連続して減少しています。6月も前年比4.6%減の40.4%でした。採算ラインは65%とのことです。景気の低迷と不採算路線を抱えているためのようです。運賃の値上げなど何らかの対応を迫られているようです。


*7月7日

@千葉県収用委員会委員長襲撃事件で逆転有罪判決

 今日、東京高等裁判所で行われた『千葉県収用委員会委員長襲撃事件』の控訴審判決で懲役6年の有罪判決が言い渡されました。この事件は昭和63年に当時の千葉県収用委員会の委員長が自宅近くで中核派に襲われ、両手両足を骨折する重傷を負い、金を奪われた事件です。この事件の後、収用委員会の委員も辞意を表明し、千葉県知事も収用委員会の委員の任命を諦め、現在にいたるも千葉県収用委員会は機能していません。一審の東京地方裁判所は起訴された中核派のメンバーに対して、「中核派の犯行であることは間違いないが、被告がこの事件に関わったという直接的な証拠は認められない。」として無罪を言い渡しました。これに対して検察側が控訴していたものです。今日の判決で裁判長は「犯行グループの中に被告がいたという、共犯者の証言は信用できる。」として、有罪判決を言い渡したものです。

@熊本空港でANAの訓練機が前輪パンクで立ち往生

 今日、午前10時50分ごろ熊本空港でタッチアンドゴーの訓練を行っていた全日空の訓練機・シャイアン3Aが滑走路に接地した際、前輪がパンクして機首とプロペラを滑走路に付けて立ち往生する事故がありました。乗っていた教官と訓練生に怪我はありませんでした。このため、熊本空港は一時閉鎖されました。

@日本航空とスイス航空が提携で合意

 提携の話し合いを進めていた日本航空とスイス航空は今日、共同記者会見を行い提携の合意に達したことを発表しました。この提携により、東京−チューリッヒで週6.5便、関空−チューリッヒで6便の共同運航を10月25日から始める事になりました。

@松本空港と高松空港・松山空港間の乗客が予定を下回る

 6月1日から就航した松本−高松・松本−松山の最小の1カ月の利用率がそれぞれ61.9%、61.2%にとどまっていることが明らかになりました。運航している日本エアコミューターは65%を目標にしていました。


*7月6日

@香港の新空港が今日から供用開始

 香港の新空港・チェクラップコック空港が今日から供用開始になりました。昨日の11時すぎに啓徳空港が閉鎖になり、それから、新空港への大移動が始まり、午前6時すぎに新空港が開港しました。これで、ビルの屋上をかすめて侵入する啓徳空港の曲芸的な光景が見られなくなります。当然の事ですが、新空港は『非常に飛びやすい空港』とのパイロットの評価を受けています。


*7月5日

[共生財団の10年度事業計画書]のページを作りました。

@北原派が都内で全国集会・・・760人参加

 昨日、北原派が両国公会堂で全国集会を開きました。集会には警視庁の調べで760人が参加したそうです。北原派と中核派はこのところ、ガイドライン問題とからめて『成田空港の軍事基地化反対』と言うスローガンを掲げています。今回、全国集会を都内で開いたのも、この流れを受けたものと思われます。

@国内航空3社が8月の繁忙期の事前割引き航空券を例年より増やす

 国内航空各社は8月の繁忙期の事前購入割引き航空券の比率を(割引率ではありません!)例年よりも3ポイント増やすことになりました。例年ですと、繁忙期は事前割引き航空券の比率を押さえて、通常航空券を多くして利益率をあげるのですが、このところの搭乗客の減少に危機感を持ち、割引き航空券を多くすることによって、搭乗客を増やそうとする措置です。


*7月4日

@エアバスが中国に売り込みを強化

 クリントン大統領の中国訪問でボーイング社は20機以上の大型商談を成立させましたが、エアバス社も負けじと中国に対する売り込みを強化するようです。イギリスの副首相の訪中についで、時期ははっきりしませんがブレア首相も今年中に訪中し、エアバス社の航空機の売り込みに拍車をかけるようです。


*7月3日

@B−777−300型機が羽田空港にお目見え

 世界最長の旅客機となる、B−777−300型機が今日羽田空港に着きました。この機体は全日空が国内線に使うもので、胴体が長いため車輪が滑走路から外れないように3台の監視カメラまでついています。この機体が就航する空港では滑走路や誘導路の改修に追われています。日本航空も同型機を購入しており今年中には就航します。

@米連邦航空局がB−737型機の点検を指示

 アメリカ連邦航空局はB−737−700型機と同−800型機のターボファンエンジンのギアボックスを緊急点検するように命令しました。これはギアボックスのシャフトの強度に問題があり、エンジンが停止する恐れがあることが判明したためです。日本にはこの型の航空機は使われていません。

@エアバス社がUSエアから30機を受注

 ヨーロッパのエアバス社はアメリカのUSエア社から280人乗りのA−330型機を30機受注することに成功しました。早ければ、99年にも引き渡しが始まります。

@日本航空が佐賀空港から国際線のチャーター便を運航

 日本航空は7月末に開港する佐賀空港からアジア行きの国際チャーター便を運航することになりました。これにより、佐賀空港には国内の主要3社が乗り入れることになりました。


*7月2日

@空港警備の機動隊員が宿舎で短銃自殺をはかる

 今日午前8時半頃、成田市三里塚の千葉県警新東京国際空港警備隊の独身寮で同隊所属の23歳の巡査が自室で自分の頭を短銃で撃ち、倒れているのが見つかりました。同巡査は意識不明の重態で手術を受けました。同巡査は1994年に京都府警に採用され、4月から出向していました。遺書は発見されていませんが、部屋には鍵がかかっており、自殺をはかったものと考えられます。

@香港の新空港で開港記念式典

 香港の啓徳空港に変わって、6日から供用を開始するランタオ島に建設されたチェクラップコック空港の開港記念式典が行われました。式典には江沢民国家主席も出席し、1番機として北京行の便に乗って北京へ帰りました。チェクラップコック空港は当面3800m滑走路1本ですが、21世紀初頭にはもう1本の滑走路が完成し、アジアのハブ空港を目指します。


*7月1日

@先月のアクセス件数は1242件でした。愛読ありがとうございます。

@運輸大臣が「羽田空港の国際チャーター便は前例としない」と表明

 昨日の記者会見で藤井運輸大臣は「今回認めた羽田−ホノルルの国際チャーター便は地元の大田区の強い要望によるもので、前例とはしない。これが羽田空港の国際化につながるものではない。」と述べました。

@JALエクスプレス(JEX)が今日から就航

 大坂の伊丹空港を拠点とするJALエクスプレス(JEX)は今日から大坂−宮崎、大坂−鹿児島に定期便を就航させました。JEXはスチュワーデスの1人3役や外国人パイロットなど徹底した合理化で低運賃を目指しています。

@新クアラルンプール空港が初日から大混乱

 今日から供用を開始したマレーシアの新クアラルンプール空港がコンピューターの故障で大混乱に落ちいっています。搭乗手続きも手動で行い、手荷物もどこに出てくるかわからず乗客は1日中右往左往していました。それに連れて、ダイヤも大幅な遅れを出しています。同空港はアジアのハブ空港を目指して建設され、4000m滑走路を2本持っています。