1998年8月の出来事
*8月31日
@今日の夜、本会の役員会がありますので、早めの更新にします。今日の会議で『共生大綱』に対する本会の意見をまとめる予定です。
@気象用大気球が北大西洋を迷走しスエーデンへ・・・航空路を妨害
カナダが気象観測のために上げた高さ100mの大気球が降下装置の故障で高空をさまよっています。この気球はカナダの中部から上げられ、観測には成功しましたが、その後、偏西風に流されて北アメリカ大陸を横断し、大西洋に出ました。カナダ空軍はこの気球を“撃墜”するために戦闘機をとばし、機銃で1000発を発射しましたが、“撃墜”に失敗しました。ミサイルは使わなかったそうです。この気球は秒速70mから100mで北東に向かい、現在はスエーデンの上空に達したとのことです。この気球が定期航空路を横切ったために北アメリカとヨーロッパを結ぶ定期便にかなりの遅れが出ているとのことです。
@ノースウエスト航空のストライキで2日まで全便が欠航に
ノースウエスト航空のストライキは続いています。そのためにノースウエスト航空は2日まで全便を欠航させると発表しました。この労使の交渉は2年越しで相当にこじれているようです。
*8月30日
@南米エクアドルでキューバ機が墜落・・・77人死亡
29日、南米エクアドルのキトで乗員・乗客90人を乗せたキューバ航空のツポレフ154型機がマリスカルスクレ空港からの離陸に失敗し墜落しました。同機は離陸を2回やり直し3回目に失敗したもようです。エンジンの1基が不調で十分な推力が得られなかった、との話もあります。墜落に地元民も巻き込み、77人が死亡39人が重軽傷を負いました。
@ノースウエスト航空がストライキで1日までの便を全て欠航へ
ノースウエスト航空は乗員組合のストライキで9月1日までの日本発着便も含めて全て欠航することに決めました。
@日本エアシステムがマイレージサービスで三井ホームと提携
日本エアシステムでは三井ホームと提携してマイレージサービスの充実を図ることになりました。マイレージサービスの会員が三井ホームと住宅の新築や増改築で契約した場合、契約高に応じてマイレージサービスのポイントを追加することになります。このサービスは日本エアシステムと提携しているノースウエスト航空やKLMオランダ航空にも適用されます。サービス開始は9月からになります。また、ノースウエスト航空もKDDと提携して、KDDの通信料に応じてマイレージサービスのポイントを追加するサービスを始めました。
*8月29日
@団結小屋撤去に抵抗した活動家2審でも有罪に
1990年に反対同盟の団結小屋が運輸省と空港公団によって強制的に撤去されたさい、火炎瓶などで抵抗した活動家が凶器準備集合罪と公務執行妨害などの罪に問われた5人の活動家に対する2審の判決が東京高裁でありました。裁判長は被告を有罪とした1審の千葉地裁判決を支持し、被告側控訴を棄却しました。判決は3年から2年半の懲役で執行猶予5年です。
@ノースウエスト航空乗員組合が全面ストに突入
ノースウエスト航空乗員組合は会社側との交渉が決裂し、29日午前0時から全面ストライキに突入しました。これによる欠航便は29日だけで1700便にのぼるものと見られています。
*8月28日
@この『成田空港サーバー』のホームページを始めてから、今日でちょうど1年になりました。気長に、あまり無理をせずに続けていくつもりです。今後とも、よろしくお願いいたします。
@空港公団のホームページにノースウエスト航空の欠航便の情報が載っています。
@成田空港関係の建設事業費来年度概算要求は697億円に
運輸省と空港公団は27日、来年度予算の概算要求で建設事業費として697億円を大蔵省に要求しました。主なものとしては7年ぶりの平行滑走路建設費として114億円、現滑走路の過密対策として高速脱出誘導路建設費として62億円、第2ターミナルに国際線と国内線共用の搭乗ゲート新設し、東成田駅から国内線旅客ビルへの専用通路新設として19億円、第2ターミナル増築のための基本設計費4億円、大気質常時監視システムや騒音監視システムの増設に6億円、平行滑走路の新飛行コースに伴う電波障害対策費18億円、騒音区域からの集団移転対策費84億円などとなっています。これらの多くは『共生大綱』にもられた内容になっています。『共生大綱』に「地元・周辺住民の方々の了承をいただきたい。」というのは形式だけなのでしょうか。
@空港公団の97年度決算は6年連続の赤字・・・損失は17億円
空港公団は27日、97年度の決算を発表しましたが、決算額は1378億円で17億円の損失となりました。損失分は回収財源調整準備金から補填しました。これにより回収財源調整準備金は121億円になりました。空港公団の赤字決算は6年連続になります。97年度は便数は増えたものの、国際線旅客数は40万人減りました。
@3カ月到着ロビーで暮らしていたカナダ国籍の男性が強制送還へ
7月23日の出来事で書きましたカナダ国籍のナイジェリア人の男性は26日に3カ月の滞在期限が切れ、27日午前5時に東京入国監理局の職員が拘留し、出入国管理法違反で取り調べを始めました。待っていたという友達はついに現れませんでした。結局、カナダへ強制送還されることになるようです。
@ガルーダ航空が数千人の従業員のレイオフを実施か
ガルーダ・インドネシア航空では航空機1機に対する従業員は現在250名程度になっています。しかし、理想的には170名程度に抑える必要があるとのことで、これから計算すると約4500人のレイオフが必要になる、とのことです。
*8月27日
@ノースウエスト航空がストライキで400便を欠航へ
ノースウエスト航空は28日と29日の2日間で400便を欠航させる模様です。これはパイロット組合と賃金や就業規則の問題で対立し、ストライキの可能性があるためとのことです。28日の冷却期間が終わっても運航する努力はしない、と会社側は述べています。欠航する便数は28日が170便、29日が230便とのことです。
@ブリティッシュ・エアウエイズがロンドン−大阪線を運航停止に
ブリティッシュ・エアウエイズ;英国航空はロンドンー大阪線を10月から運航停止にすると発表しました。利用者の落ち込みと円安が原因とのことです。
*8月26日
@日通が成田エクスプレスの利用者に宅配料金を割引き
日本通運はJR東日本と提携して成田エクスプレスの利用者に対して空港までのスーツケース宅配料金を200円割り引くサービスを始めました。出発日の3日前までに電話で連絡して自宅までとりに来てもらう事になります。なお、帰りの成田空港から自宅までの宅配料金も割引きになります。これは成田空港のカウンターで受け付けます。
@JR東日本が9月21日から成田エクスプレスの往復割引きを始めます
JR東日本は成田エクスプレスの往復割引き運賃を9月21日から始めるそうです。この往復割引きによって行も帰りも成田エクスプレスを利用してもらうのが狙いです。
@夜間訓練の自衛隊機2機が墜落・・・1人の遺体を確認
昨日の午後7時ごろ航空自衛隊のF1支援戦闘機3機が太平洋上で夜間訓練を行っていたところ、その内の2機が行方不明となりました。両機が赤い火の玉を見た、とのことで海上を捜索したところ、今日未明、遭難機の機体の一部とパイロット1人の遺体を発見しました。原因はまだわかりませんが、2機が衝突したのではないかと考えられます。
@アメリカ軍が低空飛行訓練を再開
8月に入り、イタリアでのゴンドラのケーブル切断事故以来中止されていたアメリカ軍の低空飛行訓練が日本でも再開されたようです。
*8月25日
@芝山町の共生大綱説明会で「住民の要求に答えていない。」と厳しい意見相次ぐ
19日に開かれた、芝山町議会の全員協議会で「共生大綱」の説明が、運輸省の新東京国際空港課の課長などが出席しておこなわれました。この席上で各議員から「共生大綱で空港問題は解決したので、平行滑走路の2000年度完成を推進する。」とする運輸省と空港公団の姿勢に対して「開港時の約束もまだ果たしていないのに、『解決した。』とはなんだ。」と言うような運輸省や空港公団に対する不信感を露にした厳しい意見が相次ぎました。ある議員は「東大だか、京大だか知らないが、エリートが書いたものかもしれないが、共生大綱など見る気もしない。空港反対派の一部の者を相手にして、我々のように昔から空港の完成のために地道に努力してきた者の頭越しにやって、約束も果たしていないのに『解決した』とはどういうことだ。反対派の取り込みが運輸省と空港公団の本音だろう。こんな物を認めたら、住民の立場には立てない。こんな事を続けるなら、私はあえて『反対運動の開始』を宣言したい心境だ。」とまで述べました。最後に、出席した新東京国際空港課の課長は「今日は皆さんから、厳しい意見をいろいろ聞きました。持ち帰って十分検討します。」と答えざるを得ませんでした。
@日航機に米軍機が異常接近・・・運輸省が調査を開始
19日午前7時25分ごろ、神奈川県相模原市上空5800mを羽田から名古屋に向かっていた日本航空のDC10型機の空中衝突防止装置(TCAS)が作動し、右手後方160mから航空機が異常接近してきました。日航機が緊急退避操作をしようとしたところ、接近機は下を通過して行きました。機長によると、接近した航空機は米軍のFA18型機だったとのことです。日航機には乗員・乗客157人が乗っていました。運輸省は機長の報告に基づき調査を始めると発表しました。
@ミャンマー機が消息を絶つ
ミャンマーの運輸省によりますと、ミャンマー航空のフォッカーF27型機が24日、39人前後の乗客・乗員を乗せて消息を絶ったそうです。同機は首都ヤンゴンからタイ国境近くのタチレクに向かっていました。タチレク到着は日本時間で24日午前11時の予定でした。
@羽田空港からハワイへのチャーター機が出発
千葉県と東京都で冷戦が続いている羽田空港の国際化に波紋を投げた「国際チャーター便」が昨日、羽田空港から出発しました。東京都側は「これで突破口は開けた。」と喜び、「今後も国際チャーター便を拒否する理由はなくなった。」としています。
@ブリテシュ・エアウエイズが初めてエアバス機を発注へ
イギリスの航空会社ブリティシュ・エアウエウズ(BA)は今までアメリカのボーイング社の航空機を主に使っていましたが、今回、初めてエアバス社のA320系の狭胴体機を発注するもようです。発注は確定が50機で全体では200機にのぼるものと見られています。これはボーイング社にとって痛手となると思われます。
*8月24日
@今日の夜、本会の役員会が開かれるため、今日の更新は出来ないと思います。あしからず。
*8月23日
@空港公団から『共生大綱』を説明した「くうこうだより;臨時特集号」が送られてきました。
@神戸空港建設で住民団体が住民投票条例制定の署名活動始める
神戸のポートアイランドの沖に建設が考えられている『神戸空港』建設の是非を問う住民投票条例請願署名が21日から開始されました。主催するのは「神戸空港・住民投票の会」です。この署名の趣旨は「巨大公共事業であってもその是非を住民自身の意思で決定したい」という所にあるようです。ですから、この署名運動自体は「空港建設反対」を直接目指しているものではないようです。会では21日から9500名が戸別訪問で署名集めに参加するとのことで、直接請求に必要な署名は23000名ですが、30万名の署名を目指しているとのことです。
@中部国際空港建設反対で100隻が海上デモ・・・三重県の漁協が
22日午前、中部国際空港建設が予定されている愛知県常滑市沖を漁場とする三重県ばっち網漁協の漁船100隻が空港の建設に反対して建設予定地で海上デモを行いました。三重県漁連では空港建設反対を表明していますが具体的な行動をとったのは初めてです。空港の建設が予定されている常滑市沖はばっち網漁法の好漁場で、漁獲量の3分の1はこの漁場といわれています。
*8月22日
@運輸省が6年ぶりに成田空港平行滑走路の建設予算を予算要求
運輸省は来年度予算の概算要求に成田空港の平行滑走路の建設費用として114億円を盛り込むことを明らかにしました。運輸省は成田空港建設についてのシンポジュウムや円卓会議の開催されていた93年以降平行滑走路建設の予算は請求していませんでした。従って、今回の予算請求は6年ぶりになります。平行滑走路の完成には500億円かかりますが、93年からの繰越分200億円があり、今回の114億円と合わせると60%強になります。今回の予算要求は円卓会議も終わり、共生大綱も発表し環境が整備されたのと、工事期間が2年かかるところからタイムリミットと判断したものと思われます。
@運輸省の概算要求で関西空港に670億円・中部国際空港に220億円
同じく運輸省の来年度概算要求に関西国際空港の4000m滑走路の整備費用として670億円が盛り込まれました。関西空港では来年度から2期工事として4000m滑走路の建設工事が始まりますが、来年度の工事費として総額1900億円が予定されており、このうちの670億円を国が負担することになります。また、中部国際空港の建設費として220億円が盛り込まれています。
@関西空港の陸上ルート今年12月に導入の見通し
運輸省は関西空港の新陸上ルートの実施を今年の12月にも行いたい意向です。9月10日から始まる運輸省、大阪府、大阪市、泉州9市4町で構成する協議会で今後の環境監視態勢を決めて了解を取り付けて12月3日からの導入を目指しています。環境対策としては騒音のリアルデーターをパソコン通信などで地元住民に提供するなどの方法を考えています。尚、陸上ルート関連の出来事は昨年12月26日、今年2月9日、4月22日の出来事にでています。
@ネパールで18人乗りの小型ジェット機が消息を絶つ
21日、ネパールのルソビニ航空の小型双発ジェット機がショムソン空港から離陸した直後消息を絶ちました。同機には乗員3名と乗客15名が乗っていました。
@無人小型機が大西洋横断に成功・・・人工衛星で誘導
21日、アメリカ・シアトルの民間航空研究所「インシチ」が開発した無人小型機『ライマ』(翼長3m、重量13.6Kg)がカナダのニューファウンどランド州から20日に飛び立ち、平均時速123Km/hで3200Kmを26時間で飛行し、21日午後2時、英国スコットランドのヘブリティーズ諸島に無事着陸しました。途中、人工衛星が同機を誘導しました。
*8月21日
@運輸省が新飛行コースに関係する34市町村に飛行コースを説明
昨日、運輸省は千葉県内の34市町村の首長等を成田市内のホテルに招き2000年度に平行滑走路が完成したときの新しい飛行コースについての説明を行いました。主な内容は離着陸をのぞいては県内を6000フィート(約1800m)以下では飛行しないこと、離着陸は利根川から九十九里浜までは直進上昇・直進降下を行うことなどは従来からの約束が守られることがあきらかになりました。しかし、新しいことがいくつか示されました。第1は南風のときの着陸で茨城県霞ヶ浦の南岸に設けられた『新レイクスポイント』に着陸機が集中するために、着陸の間隔を調整する必要から千葉県の北東部と茨城県の南東部の空域を「平面的に運用する」と言う点です。「平面的運用」とは平たく言えば、「その空域は飛行コースと言う線を引かず、どのように飛ばせても良い」と言う事だと思います。第2に着陸の際に緊急事態が起こったときは現行のように上昇させるのではなく、左右に旋回させるということです。この意味は新聞報道だけではっきりしませんが、着陸復航の時のことではないかと思われます。第3に航空機の誘導のために下総町と多古町に無線施設を新設する、とのことです。これは平行滑走路についてのアウターマカーの事と思われます。第4にこの飛行コースにより新たにテレビの電波障害を受ける市町村が18あり、これらの市町村については共同アンテナなどの対策を取る、ということです。第5は騒音については現在とられている、または、今後予定されている対策でカバーでき、新たな対策は必要ない、としています。そして、運輸省と空港公団は必要に応じて各市町村に個別の説明を行い、9月末までに地元の同意を取りつけ新飛行コースをまとめたいとしています。この説明にたいして出席した市町村からは騒音対策の更なる充実や落下物対策などの要望が相次いで出されたそうです。
@スカイマークのリース機が羽田に到着
来月19日から営業を開始するスカイマークのリース機B−767−300機が今日羽田空港に着きました。同機は尾翼にスカイマークのロゴマークと白鳥座を表す5個の星が描かれています。しかし、真っ白な胴体には?マークで会社側では27日のお披露目までは?マークで行きます、と話しているそうです。
*8月20日
@夏の国内線の乗客は5%の伸び・・・航空7社
今年の夏の多客期(7月18日〜8月17日)の国内線の乗客は国内線7社の合計で936万人にのぼり、前年同期に較べ5%増になりました。全座席数も前年同期に較べ6%増やしていますので、それに見合う増加になりました。この理由として、東京−沖縄線など幹線が順調に伸びたのに加え、今年は台風が少なく欠航便がなかったことも上げられています。
@ノースウエスト航空がアメリカ国内線の値上げを1日で撤回
ノースウエスト航空は19日、前日に発表した国内線の運賃を4%値上げする措置を、1日で撤回しました。同社に追随して値上げを発表したアメリカ大手航空会社5社は4%の値上げを実施しました。しかし、これらの航空会社はこの2週間で値上げの発表と撤回を3回も繰り返しており、今後、この値上げがどうなるかは流動的です。
*8月19日
@9日までの出来事を「98年8月の出来事」のページに移しました。
@通産省が80席クラスの小型ジェット旅客機の開発を支援へ
通産省は19日、80席クラスの小型ジェット旅客機の開発を支援すると発表しました。最近まではアメリカのボーイング社と100席クラスの小型旅客機の共同開発(YSX)を目指していましたが、ボーイング社がマグドネル・ダグラス社と合併したことにより、ボーイング社がマグドネル・ダグラス社が持っていた100席クラスの計画に基づき独自開発を目指し、共同開発を棚上げにした情勢の変化に合わせたものです。今月末の来年度予算の概算要求に20億円の開発費を盛り込むことになります。
@運輸省が総会屋との取り引き根絶の通達を出す
運輸省は今日、民間航空会社の団体である「定期航空協会」の理事長を運輸省に呼び、総会屋との取り引きを根絶するように指導する、通達を手渡しました。
*8月18日
@不明の小型機の墜落を確認
15日に消息を断っていた小型機は岐阜県と石川県の県境にある別山の中腹に墜落していることが捜索の自衛隊のヘリコプターによって確認されました。機体番号も間違いないとのことです。1人の遺体の一部も発見されました。身元の確認を行う予定です。
@日本航空の総会屋への利益供与は8000万円以上
日本航空の総会屋への利益供与は8000万円以上にものぼることが明らかになりました。辞任した担当役員は観葉植物のリースの当初から総会屋への利益供与と認識していたと供述している模様です。この事件に関して、川崎運輸大臣は日本航空への制裁は考えていない旨の発言をしました。
@関西空港2期工事にGPS(全地球測位システム)を活用
関西空港の2期工事にカーナビ等に使われているGPS(全地球測位システム)が利用されることになりました。これを使うと、埋め立て工事の海上の位置を10cm単位で特定でき、また、工事の多数の船の位置も10秒毎に把握できるため海上での船同士の事故も防ぐことができることになります。陸上での造成工事では既にこのGPSは使われていますが、これを海上の埋め立て工事でも利用しようとするものです。
@運輸省が来年度から離島航路に運航費を補助する意向
川崎運輸大臣は今日の記者会見で離島航空路にたいして運航費を補助する制度を来年度から作りたいと述べました。これは来年度航空制度が完全に自由化されると航空会社が赤字の離島路線を廃止する可能性があるため、その存続のための措置です。来年度の概算要求に5億円を盛り込むとのことです。
*8月17日
@日本航空が総会屋に2200万円の利益供与・・・総会屋2人逮捕、役員ら3人送検
警視庁は日本航空が95年秋以降の2年半の間に、植木リース等の名目で総会屋に2200万円の利益供与を行っていた疑いで総会屋2人を逮捕しました。また、日本航空の総務担当役員ら3人を書類送検しました。日本航空の社長はこの担当役員の辞表を受理し、副社長を責任者とする「企業行動点検委員会」を設け、社長と副社長の役員報酬を50%カットすると発表しました。
@全日空が10月から成田ーホノルル線を開設
全日空は14日、運輸省に成田ーホノルル線の開設を申請したと発表しました。10月4日からB-747SR型機を使って週2便を運航することになるとのことです。全日空は1月に決着した日米航空交渉で路線や便数を自由に設定することが認められましたが、今回、この権利をはじめて行使したものです。このかわりに成田ージャカルタ線を9月から休止することになりました。
@エアニッポンがYS11を佐賀県に寄贈
エアニッポンはこのほど佐賀県に国産旅客機YS11型機を寄贈しました。このYS11は佐賀空港の敷地に9月上旬から展示されます。無料で一般公開され、9月下旬からは操縦席も見学できる期間を設けることにしているそうです。
*8月16日
@小型機の捜索が悪天候で難航
昨日、行方不明になった小型機の捜索が岐阜県警を中心に行なわれましたが、付近の天候が悪く捜索は進展しませんでした。捜査は引き続き行われますが、現場付近の天候は明日以降もあまり良くないようです。
@地方空港の使用料などの引き下げは年間300億円に
8月9日の出来事で書きました「地方空港の着陸料などの引き下げ」の件ですが、運輸省はその額が年間で約300億円になることを発表しました。
*8月15日
@小型機が消息を絶つ
今日、午前10時25分に埼玉の本田飛行場を飛び立ち、福井空港に向かった2人のりの小型機・パイパ機が到着予定の午後0時20分を大幅にすぎても到着せず、消息を断っています。同機は6時間分の燃料を積んでいますが、無線の呼びかけには一切応答がありません。また、岐阜県の高山市の住民からは「小型機が墜落するのを見た。」と言う情報も入っています。
@アメリカのデルタ航空がポートランド-福岡せんを10月に開設
アメリカのデルタ航空はオレゴン州のポートランドと福岡を結ぶ路線を10月の29日から開設するとはっぴょうしました。この便は毎日運航され、機材はボーイングMD-11型機が使われるとのことです。なお、同じく10月に開設する予定のポートランドー大阪線は需要が見込めないため、来年の6月まで開設を延期するとのことです。
*8月14日
@コンピューターの故障は内部の電池の劣化でした。電池を交換してもらって復帰しました。電池の劣化で電源が入らなくなってしまったので、にっちもさっちもいかなくなってしまったのです。修理に1万円弱かかってしまいました。そのうち、電池代は1900円です。
@モスクワでハイジャック騒ぎ・・・悪戯か
9日にモスクワのドモジェドボ空港に着陸した、国内線のTU154型機の機内に、現金62万1000ルーブルと外国への飛行を要求し、受け入れない場合には機体を爆破する旨のメモが見付かりました。治安当局が乗客らを降ろして、調べましたが、誰が書いたかは分かりませんでした。
@国内線は増加し、国際線は伸びが鈍化・・・97年度の航空実績
運輸省は97年度の航空輸送実績を発表しました。それによりますと、国内線は羽田空港の増便実現などで4.2%増の8555万人だったのに対して、国際線は0.9%増の1569万人にとどまったと発表しました。国際線の伸びの鈍化は円安などが影響しているものと思われます。
@ボーイング社が生産に一部を旧マグドネル・ダグラス社の工場に移管
ボーイング社は13日、B-737や戦闘機や人工衛星の生産の一部を旧マグドネル・ダグラス社の工場に移管すると発表しました。B-737については個人仕様のものにつて、カルフォルニアの旧マグドネル・ダグラス社の工場に移すとのことです。これにより、来年にはB-737の生産は月27機になるとのことです。ボーイング社もマグダネル・ダグラス社との合併による混乱から抜け出し、体制を整えつつあるようです。
*8月13日
@コンピューターの故障のため、更新ができなくなってしまいました。多分、明日からは大丈夫と想います。しかし、コンピューターが故障するとお手上げですね。
*8月9日
@多古町に300mの射的場を含むハイジャック対策訓練場の設置計画
まだ、詳細がつかめていないのですが、千葉県警は多古町一鍬田に300mの長さを持つライフルの射的訓練場を含む、ハイジャック対策訓練場を作る計画を明らかにしているようです。この予定地は星華学園と呼ばれた少年院の跡地で、法務省が所有しています。広さは約9ヘクタールあります。22日に地元説明会が開かれることになっており、これによって詳細がわかるものと思われます。なお、5日の共生大綱の説明会のときにこの話が出ましたが、出席した空港公団の担当者はこの話を知りませんでした。地元では、これが出来ることで地域の振興が妨げられはしないか、という心配も出ています。
@ノースウエストなどが格安航空券に迫る大幅割引を発表
ノースウエスト航空は10月からの航空運賃に格安航空券に迫る、安い割引航空券を出すことを発表しました。最大で60%引きで、成田からロスアンジェルスの往復が71000円、成田からニューヨークの往復で73000円などです。また、日本航空では最大51%引きで、成田からロンドンの往復で97000円、成田からロスアンジェルスで73000円、成田からホノルルで73000円などとなっています。これでも、格安航空券に比べると1から2万円高くなりますが、変更がきく割引航空券の条件で十分太刀打ちできるとしています。内外の他社も追随せざるを得ないものと思われます。
@運輸省が地方空港の使用料の引き下げを検討
運輸省は8日、国が管轄する地方空港の空港使用料を3割程度引き下げる方向で検討し、来年度予算に盛り込むことを明らかにしました。しかし、成田空港・羽田空港・関西空港・大阪空港の4空港は引き下げを行う対象から外れます。
*8月7日
@都合により明日の更新は出来ませんのでよろしくお願いします。
@市町村に対する新飛行コースの説明会は千葉県が20日・茨城県が28日
今日、運輸省の新東京国際空港課に、飛行コースについての詳しい説明を聞く機会を持ってもらおうと考えて電話をしました。そのやり取りのなかで、飛行コースに関係する自治体への説明会が千葉県に対しては20日に成田ビューホテルで34市町村を対象にして開かれ、茨城県に対しては28日に鹿島セントラルホテルで22市町を対象に開かれることがわかりました。参加するのは各自治体の首長と担当者になるとのことです。本会に対する説明についてはこの自治体への説明会が終わってからにして欲しいとのことで、後日、改めて電話をかけて相談することになりました。
@アメリカン航空乗務員の不足で463便を運休
アメリカン航空は乗務員の不足から7月に463便を運休したことを明らかにしました。同社では乗務員労組が提案した労働協約の改定につて交渉を続けています。労働組合側は「交渉が進まないので、超過勤務を行う意欲が沸いてこない。」とコメントしています。
*8月6日
@大韓航空機着陸時にスリップし緊急脱出・・・26人けが
昨日の午後10時すぎ、韓国の金浦空港で成田発ソウル行の大韓航空8702便ジャンボ機が着陸した際、100m程スリップしてスピンを起こし滑走路を外れて、主脚などを折りました。このスリップで日本人7人を含む26人がけがをしました。事故機はソウルが激しい雨だったため、いったん、他空港へ向かいましたが、ソウルの雨がやんだ直後に着陸しました。原因については雨でスリップをしたためとか、突風が吹いたため、とかいわれていますが、着陸の強行が原因とする見方もあります。
@増便分の割り当ての半分を全日空に
運輸省は5日、10月からの成田空港の発着枠の国内の拡大分86枠の配分を発表しました。これによりますと、半数以上の44枠を全日空グループに配分し、日本航空グループに28枠、日本エアシステムグループに14枠を配分しています。全日空と日本航空の枠の中には冬だけ利用する冬期枠の12枠が含まれています。今回の増加枠は今春に地元に了解を求めてきた増便分と枠が配分されていても利用していない枠を回収して再配分した枠のものです。
@航空機の中の急病で重症になるのは心臓病
日本航空の健康管理室は航空機内で発生した病気の内、比較的重症になるのは心臓病という調査結果をまとめました。この調査は1993年4月からの4年間に日本航空の国際線のなかで発生した急病人についてまとめたものです。4年間に599人の急病人が発生し、内55人が心臓病でした。出発した後で発病した50人の内13人が重症例だったため緊急着陸が必要だったそうです。
@関西空港で牽引車のエンジンから出火
今日の午後0時15分ごろKLMオランダ航空の868便アムステルダム行きをエンジンテスト場からスポットまで牽引しようとしていた車両のエンジンから出火しました。この火事は航空機には影響ありませんでした。KLM航空機は整備の遅れで出発が遅れていたものです。
*8月5日
@アクセス数が今日で1万件を越えました。約1年弱で達成できました。皆様のご協力感謝いたします。今後も焦らず、気長にやっていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
@公団で『共生大綱』についての説明を聞いてきました
今日の午後、公団の工事局で『共生大綱』についての説明を聞いてきました。新飛行コースの発表もあって周辺の皆さんの関心も高く、芝山町・多古町・下総町・神崎町・佐原市・富里町・光町・成東町の8市町村から11名の参加がありました。公団からの説明を受けたあと、質問がありましたが、やはり、コースについての質問が多く出ました。しかし、コースについては空港公団の方でも詳しくはつかんでおらず、20日の運輸省の自治体の説明会で説明があるようです。そのおおざっぱな説明の中でも狭い成田空域の中が更に過密になる様子がうかがえました。特に、北側からの着陸のときに、「新レイクスポイント」に全着陸機が多方面から集中することになり、管制の難しさを素人なりに実感しました。その他、共生財団の出資金の問題では千葉県の出資金25億円・成田市の出資金12億円については交付金からの補填がないことがはっきりしました。そして、他の町村からの出資金については(富里町も出資金の補填はないらしいのですが、今回は確認できませんでした。)昨年増額した交付金の増額分でほぼ補填できるため、他の施策に使う特別交付金は今までと同額が確保できている事が明らかになりました。その他にも色々の問題が出されたのですが、後日まとめる「意見書」の中に取り入れたいと思います。
@スカイマークが明日から予約受け付け・運航開始は9月19日
定期航空に新規参入するスカイマークは今日、予約の受付を明日から開始し、運航開始は当初の予定より少し遅れて、9月19日になると発表しました。
@航空貨物の輸入手続き時間が31.5時間に短縮
港湾や空港から輸入される貨物の輸入手続き時間の平均が2年前に比べて大幅に短縮しました。この手続き時間は貨物が港湾や空港についてから輸入の許可が降りるまでの時間です。港湾では100時間短縮され86.7時間、空港では15時間短縮され31.5時間になったそうです。この時間の長いことは非関税障壁として諸外国から指摘されていたものです。
*8月4日
@コンパス不調で成田空港に臨時着陸
2日の午後10時55分ごろ、名古屋空港からホノルルに向かっていたノースウエスト航空90便DC10型機から「コンパスの調子がおかしいので臨時着陸したい」と成田空港に連絡があり、同機は11時35分に無事着陸しました。乗客は同夜は成田空港近くのホテルに泊まり、3日の夜に定期便などに乗り換えてホノルルに向かいました。
*8月3日
@20日に新飛行コースの説明会を開催・・・運輸省が
運輸省は成田空港の平行滑走路が完成した後の飛行コースについて千葉県内の関係する34市町村に対しての説明会を20日に予定しているそうです。この新飛行コースについては『共生大綱』の添付図面として大綱とともに発表されています。
@シルクエアの墜落は機長の自殺が原因か
アメリカのウオールストリートジャーナル紙は30日、昨年の12月にインドネシアスマトラ島に墜落104人が死亡したシルクエア航空機事故(12月20日の出来事を参照)の原因は41歳の中国系の機長が自殺を図ったのが原因ではないか、と報じています。同紙によるとこの機長は数カ月前に着陸時のミスを隠すためにボイスレコーダーの記録を消し、同僚がこれを会社に通報、降格処分を受けていました。昨年12月の事故機のボイスレコーダーとフライトレコーダーの墜落寸前の記録もなかったとのことです。また、この機長はアジアの経済危機のあおりで株で200万ドルから300万ドルの損失を被っていたとのことです。
【コメント】しかし、ボイスレコーダーやフライトレコーダーの記録は操縦席では操作できないはずです。もし、そうだとすれば、システムの変更が迫られるのではないでしょうか。
*8月2日
@7月のアクセス件数は1206件でした。後半の1週間の夏休みがあったにしてはまあまあの件数と思います。今後もよろしくお願いいたします。
@また、中核派が放火ゲリラ活動・・・運輸省幹部宅
先月の29日未明に横浜市青葉区の運輸省幹部の自宅に発火装置が仕掛けられたゲリラ事件で、昨日、報道機関に「中核派革命軍」を名乗る犯行声明が送られてきました。犯行声明では「共生大綱は反対同盟農民の生活を無視するもの。」と書かれています。しかし、いつまでこのような子供じみたゲリラを続けるつもりなのでしょうか。
@8月22日、23日に「初心者のための航空教室とエンジン運転実習」を実施・・・航空科学博物館で
芝山町にある航空科学博物館では8月22日、23日の2日間「初心者のための航空教室とエンジン運転実習」を開きます。対象は高校生以上で参加費7000円、定員は20名で申し込みは8月12日までに。問い合わせは電話0479ー78ー0557まで。
@成田市で航空機災害に備えて「非常伝達訓練」を実施
成田市ではこのほど航空機災害に備えて「非常伝達訓練」を実施しました。想定は午後1時55分ごろ乗客300人を乗せた航空機が北川から着陸の最中に墜落し、炎上したというものです。参加したのは県消防防災課・成田市・成田医師会など15団体50人でした。
*8月1日
@夏休みも終わりました。今日から、また始めます。よろしくお願いします。
@日本航空が福岡−羽田便に割引き料金を導入検討へ・・・スカイマークに対抗して
日本航空は9月13日から運航を開始するスカイマークの格安料金に対抗して羽田−福岡線の料金に格安割引き料金を導入する検討に入りました。この割引きはスカイマークの運航時間に近い便だけの特定割り引きになるもようです。料金はスカイマークと同程度の現行運賃の半額程度になるもようです。他の航空会社も同様の対応を迫られる事になりそうです。
@佐賀空港が28日に開港・・・黒字転換のめどは不明
28日に佐賀空港が開港しました。全日空などの3社が羽田・大坂・名古屋へ1日5便を運航させます。しかし、空港使用料を下げたことなどで空港の運営が黒字になるめどは当面立っていません。
@中国人男性がジャンボの主脚格納庫にもぐり込み密航を企てる
29日午後1時45分に上海から成田についたノースウエスト2便ジャンボ機の主脚の格納庫の中に男性が隠れているのを整備点検していた整備員が見つけました。男性は足を負傷していて空港近くの病院に収用されました。調べに対し、23歳の中国人と話していますが、パスポートも持っておらず、格納庫に潜んで密航を企てたものと思われます。それにしても、Tシャツとズボンで高度1万mでよく生きていたものです。
@成田空港の貨物取り扱い量の輸出額で上半期で過去最高
税関が29日に発表したところによると、今年上半期の成田空港経由の輸出額が上半期としては過去最高の3兆8798億円になったそうです。しかし、昨年下半期の輸出額4兆円には及びませんでした。輸入額は3兆7048億円で昨年同期に比べて3.2%減になりました。これは、景気の低迷と円安の結果と思われます。
@新東京国際空港公団総裁に中村氏を再任
藤井孝男運輸大臣は28日、29日で任期が切れる空港公団総裁に中村徹氏を再任しました。任期は4年です。副総裁の佐々木建成氏は退任して新しい副総裁に理事の永井隆男氏を昇格させました。また、理事には元公団工事局長の阿部洋一氏を昇格させました。
@フランスで小型機同士が空中衝突・・・15名が死亡か
30日、フランス西部上空でリヨンからロリアンに向かっていたプロテウス航空のビーチクラフト機と地元のセスナ機が空中衝突しビーチクラフト機の乗員・乗客14名とセスナ機の乗員1名の内、6名の死亡が確認され、9名が依然行方不明になっています。
@地中海でアメリカのF14型機どうしが空中衝突し1名死亡
30日、アメリカの空母アイゼンハワーから飛び立ったF14型機どうしが空中衝突し、1機は自力で帰還したものの、もう1機はトルコの空港に緊急着陸を試みましたが、地中海に墜落し乗員1名が死亡しました。
@新運輸大臣に川崎二郎氏
30日発足した小淵内閣の顔ぶれの内、運輸大臣には川崎二郎氏が起用されました。同氏は50歳、郵政政務次官・衆院地行委員長・自民党国会対策副委員長などを歴任しています。年齢は50歳です。