1999年6月の出来事
*6月30日
@「『周辺住民による成田空港問題フォーラム』総括と提言」を[暫定滑走路問題資料]のページに載せました。
@昨日のフォーラムの様子です
昨日開かれた「周辺住民による成田空港問題フォーラム」の参加者は950名でした。予定した1200名より少なかったようです。集会では初めに隅谷東大名誉教授の基調講演があり、昨日も書いたように、暫定滑走路問題では「今回のやり方が、円卓会議の合意と異なっている。」と厳しく批判する一方、「何があっても、土地を手放さない、と言うのでは民主主義はなりたたない。」と地権者を批判しました。発言者の中の周辺地域の住民は空港を整備する事は必要としながらも、周辺対策が遅れていると指摘していました。とくに、現実の騒音被害に曝されている横芝町の住民は落下物の危険などを訴えて十分な対策を要求していました。同じ、騒音に悩まされている下総町の住民から「地権者が反対しているから、周辺対策が遅れている。」との発言がありました。このように、反対派に対する厳しい批判が多かったようです。中には、ドイツの国籍を持つ女性のように「反対派には精神分析が必要ではないか。」と言う発言もありました。全体としては、頓挫している『話し合いで完全空港化をめざす』と言うシンポジュウムから円卓会議を経た共生路線の継承をアピールする集会になったようです。集会には運輸省の新東京国際空港課の職員も数人参加し、メモをとっていました。また、円卓会議に参加していた反対同盟熱田派の中でも“実験村グループ”は姿を見せませんでした。当然、用地内地権者は参加しませんでした。また、芝山町の町議会議員の中でも参加した人は3、4人でこのフォーラムへの期待度はあまり高くなかったようです。別項で掲載した総括と提言を読むと、このフォーラムは何回も開かれると言うものではなく、今回限りのようです。
【コメント】初めての(本会では1984年7月15日に『2期工事を考えるシンポジュウム』を賛成・反対の住民参加で開催しています。)住民主催の集会としてのこのフォーラムの意義は大きいと思いますが、この集会が問題解決の糸口になるのでしょうか。反対している人達の気持を本当に理解して協力を求めるには、当事者である運輸省が白紙で反対する人達との話し合いを呼びかける事が第1歩ではないかと思います。運輸省にも面子はあると思うのですが、いきなり計画を発表して、「理解してくれ。」では話し合いは成り立ちません。そして、このフォーラムでも示されたような周辺住民の意見も交えて平行滑走路をどうするか話し合うべきと思います。(詳しくは暫定滑走路についての本会の声明を見てください。)なお、「反対派が言うことを聞かないから、周辺対策が進まない。」と言うのは誤解だと思います。周辺対策は法律の改正も含めた対策を運輸省がとれば、すぐにでも解決することです。平行滑走路が完成して便数が増えれば周辺対策交付金も増える事は事実ですが、環境基準の達成・地域整備など多くの抜本的対策は法律の改正がなければ実現しない課題です。「予算がない。」と言うかもしれませんが、成田空港問題をここまでこじらせ、完成を遅らせてきた責任の多くは国にあります。それによる、33年間の社会的な損失は莫大なものになります。それに比べれば、周辺対策の費用など微々たるものではないでしょうか。「急がばまわれ。」と言う諺がありますが、焦って、暫定滑走路建設を打ち出すのではなく、白紙に戻して話し合う方が早道ではないでしょうか。
@反対同盟北原派がフォーラム反対で抗議行動
反対同盟北原派はこのフォーラムが開催される前に会場近くを『フォーラム反対』でデモ行進しました。参加者は約25名だったそうです。
*6月29日
@『周辺住民による成田空港問題フォーラム』が行われる
今日、成田市にある国際文化会館で『周辺住民による成田空港問題フォーラム』が開かれました。基調講演を行った、円卓会議の隅谷調査団の代表だった隅谷東大名誉教授は「暫定滑走路の建設はもってのほかだ。」と暫定滑走路建設を厳しく批判しました。
【コメント】フォーラムの主催者からは本会に対しては何の働きかけもありませんでしたが、本会の会員の中には傍聴に行った者もいますので、フォーラムの様子は明日にでも詳しく書きたいと思います。
*6月28日
@マニラ空港で貨物機がオーバーラン
今日の日本時間午前11時50分頃、マニラ空港に着陸したフェデラル・エックスプレスの貨物機A310型機がバランスを崩して、オーバーランし滑走路先の緑地帯に突っ込んで止まりました。この事故による怪我人はありませんでしたが、同機は主翼などを破損し、空港の着陸誘導装置(ILS)を破損しました。100m先には高速道路が走っており、まかり間違えば大事故になるところでした。当時、空港には弱い雨が降っていました。
@石原都知事が首相や外相に横田基地の共用化を要望
石原東京都知事は来年度予算の東京都の要望を伝えるため、今日、小渕首相と高村外務大臣と会い、横田基地の軍民共用化について実現を要望しました。高村外相は「知事の意見は尊重したいが、横田基地はアメリカ軍が計画に基づいて適正に使用しており、軍民共用化は難しい。政府としてはアメリカに働きかけるつもりはない。」と拒否しました。
*6月27日
@成田空港の貨物取扱量は世界第2位・発着回数は20位
国際民間航空機関(ICAO)が集計した1997年度の「世界の国際線空港ランキング」によりますと、成田空港は貨物の取扱量で前年に続き世界第2位を確保しました。(1996年までは世界1でした。)前年の貨物の取扱量に比べると7.3%増えたそうです。しかし、発着回数は前年の16位から20位に落ちました。また、旅客数も前年の7位から8位に落ちたそうです。しかし、旅客数そのものは前年に比べて1.2%増えました。発着回数は現在ぎりぎりの回数で利用しているので世界の他の空港が伸びると相対的に低下していくのは致し方ないのですね。
@空港公団の『お天気サービス』の電話・FAX番号です
今日も雨が降っていますが、空港公団が周辺地域に向けて行っているサービスの中で一番利用されているのが『お天気サービス』だそうです。これは電話とFAXで周辺地域のきめ細かい気象情報を提供しているものです。その電話とFAXの番号は次の通りです。
市町村名 | 電話 | FAX |
下総・大栄・富里・蓮沼・光・横芝 | 0476-34-8111 | 0476-34-8113 |
芝山・多古・成田・松尾・河内 | 0476-34-8112 | 0476-34-8114 |
*6月26日
@大手3社が羽田ー伊丹間にシャトル便を運航へ
日本航空・全日空・日本エアシステムの大手3社は来年の夏をめどに羽田空港ー大阪空港の間に『シャトル便』を運航することで合意しました。『シャトル便』と言うのはバスのように時刻表を決めて、空港に行けば予約なしで搭乗できるシステムです。大手3社ではそれぞれの羽田ー伊丹線を調整して、30分程度の間隔で運航し、航空券も共通化しようと言うものです。アメリカの国内線ではすでに一般化しています。大手3社はこれにより新幹線に奪われた客を取り戻そうとするものです。
@石原都知事が横田基地共用化で新協議会構想
横田基地の軍民共用化を目指す石原東京都知事は昨日、「周辺の5氏1町の協議会は騒音問題では尊重するが、軍民共用化は5市1町だけの問題ではない。都内全域と近隣県も含めた協議会を新たに設置したい。」と新協議会の構想を明らかにしました。
*6月25日
@陸上自衛隊が迷彩服で民間機に搭乗
今日、仙台空港から千歳空港へ向かった日本航空機に陸上自衛隊員が迷彩服で乗り込みました。これは、北海道に兵員と兵器と資材を出来るだけ早く集結させる訓練のためとのことです。27日にも迷彩服を着た自衛隊員が200人民間機に搭乗するそうです。これに対して、日本航空の機長組合は一昨日「日本航空の歴史上、戦闘服を着ての搭乗は初めてで、民間航空として見過ごすことは出来ない。」と会社側に予約の取り消しを求めていました。
【コメント】訓練とのことですが、あえて、迷彩服で乗り込む必要はないはずです。通常の制服で搭乗し、訓練地に移動する途中で、いくらでも着替える機会はあるはずです。今回の処置は新ガイドラインに絡んで、『国民を慣らして置こう』と言う意図があると考えられます。いきなり、戦闘服のアメリカ軍が乗ってきたら、乗客はパニックになりかねません。そして、その内、『緊急だから、武器も一緒に輸送しろ。』と言うことになりかねません。
@飛行機雲が地球を温暖化する?
アメリカとドイツの科学者の研究によると、飛行機雲が地球の温暖化に一役買っている可能性が高いとの事です。通常の雲は太陽光を反射して地球の温度を下げる働きをしますが、飛行機雲は反対に地表からの熱を地表に跳ね返し、熱を閉じこめる働きをする、とのことです。今後、飛行機の数が増加すると、地球の温暖化にとって無視できない影響があるとのことです。
@アメリカン航空が子会社を本体に吸収
アメリカン航空は23日、98年に買収した地域航空会社レノ航空を本体に吸収すると発表しました。これによりアメリカン航空は1日150便の増便になり、ユナイテッド航空に対抗する処置です。
*6月24日
@空港公団から暫定滑走路についての説明資料が届きました。『暫定滑走路問題の資料』のページに掲載しました。なお、同時に騒音対策委員会の議事録も送られてきました。
@運輸省と空港公団が反対派地権者に手紙出す
空港公団の中村総裁は今日の記者会見で、空港公団総裁名と運輸省の航空局長名で反対派地権者など10名に「暫定滑走路計画について説明したい。」との手紙を出したことを明らかにしました。しかし、今のところ反対派からの返事はないそうです。
【コメント】それはそうでしょう。「暫定滑走路計画に協力してくれ。」と言う説明会に応じる訳がありません。「2002年6月までに何が何でも建設するのだ。」と何の相談もなしに打ち出して置いて「協力してくれ。」は虫が良すぎるのではないでしょうか。
*6月23日
@「3200m滑走路建設はあり得ない。」と相川町長
芝山町の相川町長は6月定例議会の萩原議員の一般質問に答えて「国・空港公団のやることなので、断言するわけには行かないが、暫定滑走路と平行滑走路をつなげて、3200m級の滑走路を建設することはあり得ない。『暫定滑走路は使いづらい』と言うが、建設されるのは2500mの平行滑走路である。」と自信たっぷりに答えたそうです。
【コメント】どうも、この相川町長の答弁と言い、千葉県の来年度予算の要望と言い2500mの平行滑走路の建設にかなりの自信を持っているようです。こんな所から、11日のコメントの欄で書いた、「すでに、収拾の筋道は出来ている。」と言う噂がいよいよ信憑性を増してくるように思います。
@昭島市長が『共用化反対』を都知事に要望
今日、東京都の昭島市長が都庁を訪れ横田基地の軍民共用化に反対する要望書を石原都知事宛に提出しました。この中で市長は「軍民共用化は、これまで基地の被害に苦しんできた昭島市民にとって到底耐えられるものではない。市としても容認できるものではなく、強く反対する。」と述べています。
@全日空の新しい子会社は拠点を海外に置くことに
全日空は来年度に発足させる国際線子会社の運営本拠地を海外に置くことにしました。今のところシンガポールが有望なようです。この子会社は関西空港と東南アジアを結ぶ短距離国際線を運航することになりますが、パイロットも外国人を採用し、コストの削減をはかります。このため、社宅なども海外に置く予定です。
*6月22日
@千葉県が国の来年度予算要望で平行滑走路完成を要望
千葉県はこのほどまとめた国の来年度予算に対する要望事項で『暫定滑走路』ではなく、『平行滑走路』の建設予算を要望しました。沼田知事はこの件に関して、「暫定滑走路の着工が議論されているが、県としては本来の2500mの平行滑走路の建設に全力を挙げて欲しい。」と語りました。
@暫定滑走路の説明資料を空港公団に要求しました。届き次第掲載します。
@運輸省が神戸空港の埋立を許可
運輸省は今日、環境庁が神戸空港予定地の埋立を承認する意見書を提出したことを受けて、予定地の公有水面埋立免許を許可しました。これにより、神戸市はこの夏にも埋立に着手することになります。順調にいけば、2005年に開港する予定です。
@全日空が特定便割引に往復割引を追加・・・9月から
全日空は9月から特定便割引に加え、往復便割引を実施することになりました。対象となるのは単独路線を含む国内の46路線・204便です。これにより、1000〜4000円安くなることになります。
@デルタ航空とエール・フランスが第4の航空連合結成へ
世界的な航空連合の再編に乗り遅れていたデルタ航空とエール・フランスは第4の航空連合の結成に向けて協議を開始しました。名称は「アトランティック・エクセレンス」となる模様です。
*6月21日
@スカイマークが割り引き回数券を投入へ
大手3社の特定割引便の拡大で搭乗率が低迷しているスカイマークはビジネス客向けの10%程度の割引になる割引回数券を投入することになりました。また、修学旅行などの団体客の取り込みに力を入れることになりました。すでに、羽田ー福岡線などでは宅配すしの無料券を配っています。
@エアバス社がボーイング社を価格競争を再燃させたと批判
エアバス社はボーイング社を「旅客機業界の価格競争を再燃させた。」と非難しました。具体的にはボーイング社がシンガポール航空と300人乗りのB−777型機10機を破格の19億ドルで納入する契約を結んだことにあるようです。この契約に際し、ボーイング社はすでにシンガポール航空に納入されつつあるエアバス社のAー340型機を最大17機シンガポール航空から買い取り、他へ売却する条件を付けた、とのことです。
*6月20日
@成田空港の偽「立入証」を発見
成田空港の入国審査や関税検査前の帰国客がいる立入が厳しく制限されている「制限区域」に自由に出入りできる『新東京国際空港交通立入証』の精巧な偽物が発見されました。これは、落ちていた「立入証」を乗客が届けて、空港公団で確認したところ会社は実在の警備会社であったものの、立入証にあったアジア系の女性の社員は存在しませんでした。偽造証はコピー防止のシールも精巧に作られており、本物と区別するのが難しいものだそうです。空港公団は空港署に届け出るとともに、出入りのチェックを厳しくしました。
@日本エアシステムのストが中止さる
日本エアシステムの乗員組合のストライキが今日の未明に中止されました。これにより、今日の便は正常に運航されました。労使の交渉で副操縦士の子会社への出向を見直すことで合意されたものです。
@日本特殊塗料がボーイング社に塗料を供給へ
日本特殊塗料はボーイング社の民間機用の塗料の認定を取得しました。これにより、2000年から民間機の下塗りに使うフッ素系塗料をボーイング社に供給することになりました。フッ素系塗料はウレタン系の塗料に比べて風雨に強く耐用年数が6年になり、鉛も含まれていないことが評価されました。日本特殊塗料ではこれを契機にエアバス社などからの発注も目指します。
*6月19日
@運輸省が成田市議会に暫定滑走路について説明
一昨日、運輸省と空港公団は成田市議会に対して暫定滑走路について説明を行いました。この中で、運輸省は騒音について「ジャンボは離着陸できず、B−767などの近・中距離便の低騒音機が使うことになるので、当初予定した騒音よりも少ない騒音になる。」と説明したそうです。
@富里町の6団体が『新東京空港完成富里町促進協議会』を今日結成
富里町の商工会・区長会・ロータリークラブなどの6団体が今日会合を開き、『新東京空港完成富里町促進協議会』を発足させました。趣旨は「国と公団は平行滑走路を完成させるために努力しているが、羽田の国際化などもあり、このまま完成しなければゆゆしき事態になる恐れもある。私たちの町も成田空港と切り離せない関係にある。空港問題が1日も早く解決されるには私たち地域の人たちが自らの声を上げることが最善であると考える。」とのことだそうです。
【コメント】滑走路建設をしゃにむに進めようとする人たちは「羽田空港が国際化されたら大変だ。」とよく言いますが、私は「羽田空港に国際線の一部が行くこともやむ終えない。」と考えます。羽田空港を国際化するとしても、現在の羽田空港の許容量から考えてそれほど多くの国際線を受け入れる余裕はないと思います。来春に新B滑走路が完成しても国内線を増やすことでほとんど一杯です。考えられるのは便数が少ない夜中の時間帯に増やすことしか出来ないと思いますが、これとて、アクセス手段が確保されるかどうか分かりませんし、航空会社がこの時間帯を嫌うのは目に見えています。また、夜中の騒音問題が大きな障害になります。ですから、羽田空港の国際化がどんどん進み、成田空港の国際線の大半が羽田空港に移るような状態は不可能です。首都圏第3空港が出来るのはどんなに早くても10年先になります。その時は航空需要も今より遙かに多くなっているので、成田空港を廃港にするなどは考えられません。にもかかわらず、『羽田空港の国際化大変論』が騒がれるのは、『お前たちがまごまごしているなら、成田空港は貨物空港になるぞ!』と言う“脅し”に使われており、しゃにむに滑走路の建設を強行する人たちの“錦の御旗”に使われていると言わざるを得ません。
@「グローカル」のHPに反対同盟熱田派の暫定滑走路についての公開質問書が載っていました。
*6月18日
@ポケモンジェットで20億円の増収
全日空は機体に人気アニメ「ポケモン」のキャラクターを描いた旅客機3機を運航していますが、このポケモンジェットの効果で20億円の増収になったと発表しました。そして、ポケモンジェットをもう3機増やし6機にするそうです。「増やしたとたんに人気が落ちるのでは。」と言う声もありますが。
@ロールスロイス社が新エンジンの試運転を開始
ロールスロイス社で開発中の新型旅客機用エンジン「トレント500」の試運転が始まりました。この試運転で6万ポンドの推力を出すことに成功した、とのことです。このエンジンはエアバス社が開発中の超長距離旅客機に搭載することが決まっています。この旅客機は2000年度に初飛行する事になっています。このエンジンの開発には日本からも川崎重工・石川島播磨重工・丸紅が開発にRSPで参加しています。
*6月17日
@瑞穂町が武蔵村山市民の火葬場の使用を拒否・・・横田基地共用化問題で
周辺市町村が共同で運営する火葬場管理組合の理事長である瑞穂町の町長は武蔵村山市にたいし武蔵村山市民の火葬場の使用を断ると通知しました。これは、表向きは施設の老朽化のため、としていますが、武蔵村山市と同様に管理組合に入っていない他の自治体の使用は認めていますので、横田基地の軍民共用化に絡む確執が原因のようです。武蔵村山市の市長が石原東京都知事に『軍民共用化に賛成する要望書』を提出したことに対する対抗措置と見られています。周辺5市1町で組織する「横田基地に関する軍民共用化周辺市町村連絡協議会」(会長 石原知事)で武蔵村山市は騒音対策を条件に賛意を表明しましたが、飛行コース直下になる昭島市と瑞穂町は「空港の固定化につながる。」と明確に反対を表明していました。
一方、石原知事は来年度予算に関する国への要望事項の第1に「全米軍基地と施設の返還を目指しながら、当面は地元と共同利用する。」事をあげています。
*6月16日
@「成田空港の軍事利用に反対する請願」が栄町議会で採択される
今日、印旛郡栄町議会事務局から、「本会から出された『成田空港の軍事利用に反対する請願』が採択された。」との手紙での連絡がありました。これで、香取郡下総町に次いで2つ目の採択になります。請願が提出された事が確認されている芝山町と多古町はいったいどうなっているのでしょうか。
@第一ターミナルの動く歩道が今日から使用開始
第一ターミナルの北ウイングの改装に伴って、南側の搭乗口までの距離が700mにもなり、手荷物検査が2回必要になった問題で、空港公団が改善策として整備を進めていた80mの動く歩道が完成し、今日から使用を始めました。しかし、手荷物検査を1回ですます改善は7月の中旬頃までかかるとのことです。今回整備されたのは80mの動く歩道ですが、4月からは遠い搭乗口まで5分間隔でシャトルバスを運行しています。
@日本エアシステムの指定便ストが18日から拡大
日本エアシステムのパイロットの組合が副操縦士の出向に反対して行われている指定便ストを18日から拡大すると会社側に通告しました。会社側によると実施された場合、18日には21便、19日には28便が欠航する可能性があるとのことです。日本エアシステムで出かけられる予定の方は問い合わせた方が良いかもしれません。
@ボーイング社がB−737を100機受注
ボーイング社はアメリカの航空機リース会社、インターナショナル・リース・ファイナンス(ILFC)からB−737−700・149人乗りとB−737−800・189人乗りを確定50機、オプション50機の注文を受けたと発表しました。
*6月15日
@ある読者から寄せられた用地内農家の石井さんの暫定滑走路についての手紙です
石井さんは用地内の農地で有機農業に取り組んでおり、その有機農業野菜を「三里塚ワンパック野菜」として消費者に提供しているようです。私たちの会は石井さんの考え方に全面的に賛成するものではありませんが、現地に暮らす人の気持ちを表していると思いここに掲載します。
運輸省は先日、成田空港の2千5百メートルの予定の平行滑走路を2千2百メートルに短縮し、北側にずらすという案を発表しました。この方法だと反対派の農家の土地にはさわらず、短くても短距離用の平行滑走路としての役割は果たせるそうで、運輸省にとってはこの間の用地取得問題を解決する都合のいい手段なのでしょう。 しかし、この滑走路南端には農家2戸を含む3戸12人が住み、ワンパックの出荷場と鶏舎とらっきょうの加工所があります。この案でいくと滑走路から一番近い小泉さんまで4百メートル足らず、出荷場や鶏舎までは5百メートル位しか離れておらず、着陸機は頭上40メートルを飛ぶことになります。これはすさまじい近さです。実際に飛行機が飛ぶようになったらとても暮らしてはいられず出荷場も使用出来ないのかもしれません。うちの畑も滑走路の延長線上ではありませんが、直線距離にして1キロ足らずのところに位置しています。 なぜそうなってまでここに居続けようとするのかと思う方もおられるでしょうが、それは私たちの営んでいる農業のあり方と密接に係わっています。 当初の滑走路予定地である東峰部落のほとんどの農家は有機農業を営んでいます。有機農業は何よりも土が基本です。長年に渡って堆肥を入れ、鶏糞を入れ、油粕や米ぬかや様々な有機肥料を多量に投入して、だんだんと有機栽培のできる畑に仕上げていくのです。うちの畑で言えば、20数年、農薬も化学肥料も一切使わず土中の微生物を増やすことを心掛けてきました。様々な有機物、良い働きをする多くの菌、虫や虫の糞、そういったものが構成する「有機土」によって初めて、いい有機野菜は作られるのです。農薬によってそういうものが損なわれぬようね除草剤も殺虫剤も使わず手で草をとり、作物の葉についた虫をとってきました。省力化の為の薬剤の恩恵にあずからぬこうした手労働によって、野菜を作る側も食べる側も双方が信頼できる土を作ってきたのです。 平行滑走路用地内の畑はすべてこういう畑です。こうした土は代替えがききません。この土を手放してはもう有機農業はできないのです。表土を剥がして運ぶ商売もあるそうで、そういう方法で畑の移転が可能だとしても、それでうまくいけばよし、いかなければ全てを失うことになるのです。うまくいくという保証はどこにもありません。また一から始めるとしたら長い長い時間がかかります。その間私達の野菜を信じて食べ続けて下さる大勢の消費者の皆さんをお待たせするわけにもいかないのです。 有機農業にはまた、大気や水など土を取り巻く自然環境の保全も不可欠な課題で す。空港が大きな意義のある公共性を持つように、人の命と暮らしに係わる環境を守っていく有機農業も、同じ重さの公共性を持つのだと思います。それは本来、どちらが重要だとかの優先順位で語られるべきものではないでしょう。しかし空港が農地をつぶすことでしか成立し得ないのであれば、両立は不可能です。 私達はすでに、静かな暗い夜を奪われ、満点の星きらめく夜空を奪われ、風向きによっては話もできぬ程の騒音に耐えながら暮らしています。この上さらなる騒音に耐えろ、耐えられないなら売って移転しろというのが今回の運輸省の姿勢です。今まで何十年にも渡って築きあげてきた全てを捨ててどんな未来があるのでしょう。この土を売却することは自ら仕事を捨てること、職を失うことです。そしてまた、この農法を信頼して野菜を食べて下さる方々を裏切ることでもあります。 遺伝子組み替え食品が当たり前のように食生活に入り込んできている現在、安全で健康な有機野菜は更に需要が増していくことでしょう。一朝一夕にはできぬ完成された有機畑をつぶして滑走路にしてしまうことが、本当に「国益」をもたらすのでしょうか。どうしてもここでなければいけないのでしょうか。成田空港の建設に係わる問題とは、本質的には農業問題であるのです。日本の農業の未来を考え、有機農業の発展を目指している私達はここをこそ話し合いたいのに、運輸省の言う「話し合い」とは土地取得の為の交渉でしかないから拒否してきたのです。それなのに「いつまでたっても話し合いの席につかないから」という理由で、こんな地上げ屋の嫌がらせのような強行案を出してくる以上、運輸省の「話し合い解決」はポーズにすぎないと思わざるを得ません。 ここでいつまで農業をやっていけるのだろうか、神経がまいっていくのではないか、など考えだすと不安で、夜中に目覚めて眠れなくなることもしばしばです。どうか皆さん、力を貸して下さい。家庭で、職場で、学校で成田問題は農業問題なのだということを話して下さい。意地の張り合いやイデオロギーではなく、農業を大切に思うから平行滑走路を拒否しているのだと話して下さい。独自のネットワークをお持ちの方やインターネットをおやりの方々、この文章を海外を含めた多くの人に伝えて下さい。 どうか力を貸して下さい、お願いいたします。 (石井紀子) |
@日本エアシステムなどがバリアフリーのツアーを企画
寝たきりの高齢者や障害を持った人を対象にしたツアーを日本エアシステムと岩手県の安比高原が計画しました。『新しい家族の旅・安比高原』がその名前です。ツアーは2泊3日〜4泊5日で移動・宿泊が全てバリアフリーとなっています。安比高原では森林浴や星空観測などが計画されています。安比高原ではこのツアーのためにログハウスなどをバリアフリーに改造しました。
@全日空とルフトハンザ航空が国内線で共同運航へ
全日空とルフトハンザ航空はお互いの国内線を共同運航することで検討を進めています。6月中には枠組みで合意したいとのことです。全日空はフランクフルトからドイツ国内と欧州主要都市を希望し、ルフトハンザ航空は東京ー札幌線と東京ー福岡線を希望しています。
@今後20年間の旅客機需要で強気の見通し
ボーイング社とエアバス社は1999年から2018年までの20年間の世界民間航空機需要の見通しを発表しました。それによりますと、ボーイング社では20150機、エアバス社は14768機としています。アジアの需要が拡大するとのことでこのような強気の見通しを立てているようです。なお、ボーイング社はインドなどからB−737型機の35機・20億ドルの発注を受けたことを明らかにしました。
*6月14日
@神戸空港建設住民投票の会が環境庁長官に要請
神戸空港の建設の是非を問う住民投票を要求している『神戸空港・住民投票の会』は今日の午前、環境庁に同会が7月に予定している自主管理の住民投票で住民の民意がはっきりするまで、公有水面埋立の許可を出さないよう2万人分の署名簿とともに要請書を長官宛に提出しました。午後には、運輸省に対しても同様の要請を行うことになっています。
@日本航空機に爆破予告のいたずら電話
今日の午前11時6分頃、新千歳空港のインフォメーションセンターに男の声で「872便、872便、爆破、爆破」と言う電話がありました。日本航空872便は11時5分に駐機場を離れていました。直ちに乗客を全員おろし、機内の捜索を行いましたが、爆発物は発見されませんでした。同機は1時間遅れで関西空港に向けて出発しました。警察では悪質ないたずらと見ています。
@今年の旅客機の新規発注は3〜4割減に
パリで開かれている航空宇宙ショウでボーイング社とエアバス社の関係者は今年度の航空機の新規発注は前年度に比べて3〜4割減る見通しであることを明らかにしました。アジアの需要の冷え込みが大きく響いている、とのことです。今年度の発注が減少すると、2,3年後の生産が減ることになるので、共同生産を行っている日本の企業にも影響が出てきます。ボーイング社では発注の回復は2001年以降になるとの見通しを明らかにしています。
*6月13日
@キャセイ航空の正常運航は18日頃の予定
労使が合理化で合意に達したキャセイ航空が正常運航に戻るのは、機材のやりくりや整備などで、結局18日の金曜日頃になる模様です。
*6月12日
@運輸省が関西空港2期工事着工へ施設変更許可
運輸省は10日、関西空港2期工事にかかる飛行場施設変更を許可しました。これで、関西空港2期工事の着工が可能になりました。これに伴い、関西空港株式会社は新滑走路の供用開始を2007年10月1日に予定する、と初めて目標年度を明らかにしました。
@紋別ー丘珠線の搭乗率が上昇ー地元住民の努力で
エアニッポン(ANK)の紋別ー丘珠線の搭乗率がこのところ急上昇しています。5月は前年比で6.9%増の44.9%になり、6月は50%台の半ばまで上昇する見込みです。これは「紋別空港利用促進青年部」が企画した『マイカル小樽ツアー』の人気に押し上げられた形です。このツアーが終わる7月からは個人向けのフリープランツアーを企画しています。今後は航空会社が紋別ー東京線の新設と紋別ー新千歳線の復活の条件としている60%台を目指すとのことです。
@キャセイ航空の労使が合理化案の一部見直しで合意
賃下げなどの合理化案に反発してパイロットの『病休』が相次いで、正常な運航が出来なかった、キャセイ航空の労使が10日、合理化案の一部見直しに合意し、調印しました。しかし、正常な運航に戻るにはもう、2,3日かかると思われます。
*6月11日
@成田市長が反対派との話し合いを表明
成田市の小川市長は昨日の記者会見で、「今月中に滑走路予定地の反対派地権者との話し合いを行いたい。」と表明しました。しかし、反対派との具体的な折衝がなされているのか、単なる、市長の希望の表明なのかははっきりしません。ゴールデンウイーク前に市長が反対派を訪問したときには、市長選前と言うこともあり、「俺たちを選挙のだしにするのか。」と批判されて、「6月になるまでは絶対に逢わない。」と言われていました。その後、暫定滑走路問題が起こったのですが、暫定滑走路計画発表以後に接触したのでしょうか。
【コメント】周辺地域の住民の中には「反対派地権者の一部と運輸省・空港公団・成田市長などとの間には何らかの解決の道が模索されているのではないか。」と言う人もいます。もっと、うがった考え方で「運輸省は暫定滑走路の建設がある程度進むまでは、反対してもらった方が良いのではないか。そうすれば、暫定滑走路に平行滑走路南側をくっつけて3200m滑走路が完成するのだから。」と言う人もいるのです。
@29日の『成田空港問題フォーラム』が6時間の討議を予定
昨日、29日に開かれる『周辺住民による成田空港問題フォーラム』の第2回実行委員会が開かれました。そこで、参加予定を1200人とすること、円卓会議を調停した隅谷東大名誉教授の基調講演、11人の一般住民に意見を発表してもらう事などが決まりました。すでに、反対派地権者にも参加を呼びかけたそうです。成田騒音対策協議会の岩沢事務局長は「今の成田問題は、運輸省と20数人の反対派だけで進んでいる印象がある。このフォーラムを通じて、これまでほとんど発言してこなかった多数の地域の声を出したい。」とねらいを説明したそうです。
【コメント】果たして、反対派の地権者たちが参加するでしょうか。参加する団体は今度の暫定滑走路計画に賛成氏、完全空港化を推進しようとする立場の団体です。そこに、反対派の人たちが参加すれば、“つるし上げ”のような形になりかねません。岩沢氏は「運輸省と反対派だけで進んでいる印象がある。」と話したそうですが、そういう事態を作り上げたのは、他ならぬ“円卓会議”です。その調停役に基調講演を依頼すると言うのも矛盾しているように見えます。
私たちの会が声明で要求した、『全ての住民が参加できる話し合いの場』はあくまでも運輸省が責任を持って主催するものです。今回のフォーラムとは全く性格の違うものであることを御理解下さい。
@日本エアシステムがKLMオランダ航空と共同運航
日本エアシステムはノースウエスト航空との共同運航の合意に続いてKLMオランダ航空との共同運航をこの秋にも実施すると発表しました。今のところ、日本エアシステムは欧州路線を持っていませんから、オランダ航空のアムステルダムー成田線(週5便)とアムステルダムー札幌ー名古屋線(週2便)にオランダ航空の便名とともに日本エアシステムの便名を付けて運航することになります。
@大型ヘリコプターと自家用飛行機にもブラックボックスを義務化
運輸省は事故が起こった際の原因究明の手がかりになるフライトレコダーとボイスレコダーの装着を大型ヘリコプターと自家用飛行機にも義務づける方針を明らかにしました。
*6月10日
@京都の田中さんから下記のようなお便りが届きました。田中さんの了解をいただきましたので、載せます。Eメールでのお便りを了解が頂ければ載せたいと思いますので、寄せて下さい。
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@「暫定滑走路は脅迫だ。」と訴え
昨日開かれた東峰地区地権者の外国人記者クラブでの記者会見には6人が出席したようです。この記者会見は地権者側からの申し入れで実現した、とのことです。島村さんは「暫定滑走路建設は地域の騒音を激しくする。私だけの問題ではない。」と語り、石井さんは「運輸省は空港をつくることしか考えていない。」と批判し、萩原さんは「体を張って実力闘争を展開する。」と述べました。最初に「暫定滑走路建設は住民を追い出すための脅迫だ。」とする英文の文書を配りました。外国人記者からは「土地を売らないのはわがままではないのか。」「どのような解決方法があるのか。」などの質問が出され、島村さんは「国がしっかりとした空港計画を、反対派も含め、地域住民の了解を得られるよう説明するべきだった。」と述べたそうで、反対同盟北原派の萩原さんとはニュアンスの違う考えが表明されたことが注目されます。
@今日、「成田空港対策協議会」の総会が開かれる
今日、成田の商工業者で組織される「成田空港対策協議会」の総会が開かれました。この総会で暫定滑走路建設について、「理解はするが、あくまでも正規の2500mの平行滑走路建設を目指して、地元住民との話し合いを続けて欲しい。」との考えが承認されました。
@羽田空港が来年6月から年2万回の増便へ
運輸省は来年春のB滑走路の完成を受けて、来年6月から年間の発着回数を2万回増やす方針です。この2万回は利用客の多い路線に、新規参入を優先して配分し、競争をそくす方針です。B滑走路の完成で年間1万5千回の発着が増えますが、運輸省は管制運用の効率化で2万回の発着増を目指します。このために、現在は騒音対策上行われていない大田区や川崎市側への離陸も取り入れる予定です。朝夕の発着を低騒音機に限ることによって、地元の了解を取り付けよう、との考えです。
@福島空港の国際線ターミナルが完成
福島空港の国際線ターミナルがこのほど完成し、昨日、報道関係者に公開されました。ターミナルは2階建てで1階が到着・2階が出発になります。しかし、国際線ターミナルは座るイスの数も少なく、くつろぐスペースが少ない、との指摘もあります。空港側は隣接する国内線ターミナルにはレストランなどもあるので大丈夫、と言っています。17日には中国東方航空の福島ー上海線が就航し、22日には勧告のアシアナ航空の福島ーソウル線が就航することになっています。
*6月8日
@昨日の夜からコンピューターの調子がおかしくなりました。ブラウザでインターネットが見られなくなってしまいました。色々やってみているのですが、なおりません。ネットスケープでもエクスプローラーでも同じです。なので、ページをアップロードしてみますが、出来たかどうかの確認も出来ない状態です。幸い、今日は大きなニュースはないようです。東峰地区の農家が外人記者クラブで会見したはずですが、明日の朝でないと分からないようです。
*6月7日
@全日空機が乱気流で乗務員重軽傷を負う
今日、午前10時50分頃、宮崎県沖を飛行中の那覇発関西空港行きの全日空B−767型機が乱気流に遭い、客室乗務員の女性2人が手首を折るなどの重軽傷を負いました。乗客に怪我はありませんでした。同機は出発前に悪気流が予想されていました。乱気流は機長がシートベルト着用のサインを転倒した直後に起こったそうです。客室乗務員6人は乗客のシートベルトを点検しており、転倒するなどして怪我を負いました。
*6月6日
@栗源町の革労協拠点などを捜索
千葉県警は昨日午後、香取郡栗源町にある過激派の革労協拠点の一つである『三里塚企画』を一昨日起こった牧師襲撃事件などの容疑で家宅捜索しました。革労協は成田空港周辺に現在も残っている数少ない過激派ですが、時々、空港公団や県の職員宅などへの時限発火装置や空港へ向けた金属弾などの危険なゲリラ活動を行っています。最近、内部が分裂したようで、内ゲバが激しくなっています。牧師の襲撃も反対派の内ゲバと見られています。
@羽田空港発着枠の再配分を今年中にと運輸省
運輸省はやりくりをして増やす羽田空港の発着枠の再配分を再配分のルールを作った上で今年中にも行う予定です。運輸省としては、エアドゥなどの新規参入に優先的に増えた枠を配分する意向ですが、大手3社はこれに強く反対しています。エアドゥは「黒字にするには、1日6往復は欠かせない。」と現在の1日3往復の倍増を希望しています。
@エアドゥが一部整備を自前でやる意向
現在、日本航空に機体の整備を委託しているエアドゥは出発前のオイル漏れやタイヤの点検などの機体整備を自前の社員を使ってやる意向です。しかし、部品の交換などを含む整備はこれまで通り日本航空に委託せざるを得ません。これにより、機体の整備の委託を渋っている日本航空の負担を減らし、来年導入する2機目の機体整備の委託を依頼することになります。
@近畿行政監察局が関空の事故訓練で改善を勧告
近畿行政監察局は関西空港での事故を想定した訓練が適正に行われていないと改善を勧告しました。問題としたのは「(1)訓練に運航用航空機を使用しているため、脱出シューターを使った訓練をしていないし、乗降用ドアの故障を想定した訓練が行われていない。〔2〕救助船に携帯されている救助用いかだを実際に膨らませた訓練が行われていない。(3)夜間や早朝の訓練が行われていない。」などです。
*6月5日
@エアドゥの乗客が激減・・・新規参入で乗客は増える
1日から始まった羽田ー新千歳線での大手3社の特別割引でエアドゥの乗客が半分に減っています。大手3社が始めた特別割引は前日までの予約でエアドゥと同じ運賃です。これにより、エアドゥの搭乗率は76%程度から38%に急落しました。エアドゥでは「運賃が同じになり、サービスの良い大手3社に乗客が流れたのだろう。後は、北海道の人たちに訴えて、エアドゥを育ててもらうしかない。」と話しています。
一方、運輸省の調査で、今年1月から3月までの羽田ー福岡線・羽田ー新千歳線の乗客が7%から10%も前年同月に比べて増えていることが分かりました。これは、新規参入で運賃が安くなり、需要を掘り起こしたものと見られます。これに対抗して、新幹線は割引切符などの対策をたてざるを得ませんでした。
【コメント】運航の安全を犠牲にしたコストの削減は困るのですが、新規参入がなければ運賃が安くなることはなかったと思います。以前から、「大手3社の運賃は国際線に比べても高すぎる。」と言う批判はありました。特に、北海道では飛行距離の割に国内の他の路線に比べても高かったと思います。安全が無視されているかどうかは素人には分かりませんが、これでも運航できるのだ!と吃驚させられたことは事実です。これで、新規参入がつぶされて撤退していけば、今のアメリカに見られるように、運賃がぐんぐん上昇して行くことは目に見えています。何とか新規参入を育てていくことは出来ないのでしょうか。
*6月4日
@東峰地区地権者が8日に外国人記者クラブで会見
東峰地区の地権者が8日の午後、東京千代田区の外国人記者クラブで記者会見を行うことになったそうです。仲介したのは日本在住の翻訳家ロバート・リケットさんで、地権者は反対運動の背景と反対する理由を訴えたいとのことです。
@2000年問題で対策連絡協議会を設置
空港公団は3日までに成田空港の2000年問題に対処するための「新東京国際空港コンピューター2000年問題対策連絡協議会」を設置しました。この協議会には空港公団・航空会社・税関などの官公庁・給油会社・ホテル・交通機関など35機関で構成されています。2000年問題を成田空港全体の問題としてとらえ、秋までに危機管理計画をまとめることにしています。
@嘉手納基地で米軍ハリアーが離陸に失敗
今日の午後1時15分頃、嘉手納基地で岩国基地所属の垂直離着陸戦闘機ハリアー8型機が離陸に失敗し炎上しました。パイロットは緊急脱出して無事でした。パイロットの話によると離陸の際、エンジンに異物が入って制御が出来なくなったとのことです。
@新種子島空港の事業認定を鹿児島県が申請
鹿児島県は今日、計画されている新種子島空港の事業認定の申請を建設省に行いました。同空港計画は92年に運輸省の設置許可を受けており、用地買収の交渉を進めてきましたが難航し、土地収用法も視野に入れて申請したものです。新しい空港はジェット機が離着陸できる2000mの滑走路を建設することになっています。
*6月3日
@交通管制部と米軍管制をオンライン化へ
運輸省は東京交通管制部と那覇交通管制部をそれぞれの地域の米軍飛行管制部とオンラインで結ぶことになりました。両地域では日本の民間機が米軍の訓練空域を通過して飛行するコースが設けられていますが、現在は電話で連絡して了解を取るようになっています。しかし、電話では連絡が遅くなり、民間機と発進する戦闘機が近づくことがありました。そこで、オンラインで結ぶことにより、お互いの連絡をスムースにし、レーダー画面にも便名や高度コースが出るようにするものです。運輸省では遅くても今年の秋には運用を開始する予定です。
@米・リトルロック空港で着陸に失敗炎上
現地時間の1日午後11時50分頃、ダラス・フォートワース空港からリトルロック空港に向かっていたアメリカン航空1420便・MD80型機が雷雨の中着陸に失敗し、オーバーランして炎上しました。この事故で少なくても9人が死亡し、80人以上が負傷した模様です。
*6月2日
@都知事が横田基地を視察
今日の午前中、石原東京都知事が就任後初めて横田基地を視察しました。午後は周辺の市町の首長と懇談をしました。
@アメリカの航空会社が国内線を三度値上げ
アメリカのアメリカン航空・ノースウエスト航空・コンチネンタル航空などが国内線の事前予約購入航空券を3%値上げしました。これで、今年に入っての値上げは3回目になり、合計すると11%の値上げになります。新規参入した中小の航空会社が撤退する中で、ハブ空港での寡占化が進んだ結果の値上げです。
*6月1日
@5月のアクセス数が3379回と初めて3000回を越えました。ご協力感謝いたします。
@「横田の軍民共用は難しいだろう。」と運輸大臣
川崎運輸大臣は閣議後の記者会見で、石原都知事が求めている横田基地の軍民共用化について「共用化は難しいだろう。とにかく、今は運輸省の段階ではなく、総務庁や防衛庁の段階だ。」と述べました。
@日本航空が「GLAY」を描いた機体を北海道線に投入
日本航空は函館出身の人気ロックグループの[GLAY]を機体の側面に描いた機体を7月から羽田ー函館線と羽田ー札幌線に就航させることを明らかにしました。全日空のポケモンジャンボに対抗するものです。
@キャセイ航空が32便を欠航
賃下げ問題で揺れているキャセイ航空は1日は32便が欠航しました。しかし、会社側は「6便のチャーター便を運航する予定なので、実質は26便の欠航になる。」と言っています。組合側は「この『病欠』でパイロットが解雇された場合、スト権投票を行う。」としています。紛争は長引きそうです。