平行滑走路の飛行コースを東に15度傾けると

 昨年暮れに、成田国際空港株式会社が「年間発着回数を現在の1.5倍・30万回に出来る」という見解を明らかにしまし、周辺の住民に衝撃を与えました。
 この際に、「飛行間隔を取って、両滑走路の同時離発着を可能にする(完全な同時離発着は出来ないと思うのですが)ために、平行滑走路の飛行コースを東に15度傾ける」との新聞報道がありました。そこで、傾けた場合の飛行コースを地図に落としてみました。
 ただ、詳細が明らかになっていませんので、あくまでも、単純に線を引いただけのものになります。
 実際には着陸の際には着陸誘導装置の電波に乗るために、滑走路端の手前から滑走路に正対しなければならないとか、15度のコースをどこまで適用するのか(北向きの場合にどの辺りから東旋回に入るのか。南向きの場合にこのコースのまま九十九里浜まで直進するのか。それとも途中からA滑走路コースに平行になるのか。)など、不明な点があります。
 この図の中に、騒音区域が示されていますが、これはあくまでも現在のものです。発着回数が30万回になれば、この騒音区域はA滑走路・平行滑走路共に、当然、広がりますが、平行滑走路ではこの騒音区域を東に15度傾けるとおおよその騒音被害が推定できることになります。

(なお、元の図は成田空港会社の「NARITA AIRPORT 2007」からとりました)

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