成田市の夜間騒音評価についての要望書


要望書

夜間騒音を評価できる指標の追加について

 薫風の候、貴職におかれましては、益々ご健勝のこととお喜ぴ申し上げます。
 さて、成田空港は平成14年に暫定平行滑走路が供用開始され、騒音測定を実施したところ、測定地点によっては逆転現象といわれる不具合が確認されました。
 このため、不具合が解消されるよう、航空機騒音に係る評価指標の見直しを要望してきたところであります。
 これらを受け、平成19年12月には航空機騒音に係る環境基準の一部が改正され、平成25年4月1日より、エネルギー積分による騒音の総暴露量を評価できる時間帯補正等価騒音レベルヘと改正がなされましたことにつきましては、感謝申し上げます。

 一方、別紙資料のとおり、成田空港のB滑走路北側に位置する測定局においては、午後10時台に80デシベルを超える航空機騒音を多数記録しております。また、当該測定局周辺地域における夜間の暗騒音は、冬期においては30デシベルを下回ることから、航空機騒音の最大値との差は50デシベルにも及んでおります。
 このため、夜間の入眠時や就寝時において、暗騒音とのレベル差が大きい航空機騒音に暴露されることによる、入眠困難や覚醒を訴える苦情が発生しております。
 航空機騒音の評価指標は、時間帯補正等価騒音レベルに変更されましたが、これは1日ごとの値として算出するため、夜間に発生する個々の航空機騒音の煩わしさや睡眠妨害を評価できるものとはなっていないことから、環境蕃準の趣旨に鑑みて、下記のとおり要望いたします。

夜間に発生する個々の航空機騒音について、睡眠妨害を評価できる指標を追加し、その基準値を実態に即した値とすること

 平成27年5月26日

 環境大臣 望月 義夫 様

成田市長 小泉 一成


 〈添付された別図の一つ〉
このグラフはB滑走路北側に位置するNAA・土室測定局の1年間の全ての航空機、1機毎の最高音を、時間帯別に点で現したものです。
最高音は午後10時過ぎの約88.5dB(A)となっています。


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