2015年10月前半の出来事


*10月15日

@岩国基地騒音訴訟判決で過去分の賠償は5.6億円も、将来分や飛行差し止めは認めず
 今日、岩国基地周辺の住民654人が国に対して、午後8時から翌朝午前8時までの飛行差し止めや、厚木基地からの米軍機移転差し止め、将来分も含めた騒音被害に対する損害賠償請求などを求めた裁判の判決が山口地裁岩国支部で言い渡されました。判決では騒音を違法と認め「人間らしい生活を営む上で重要な利益の侵害であり、軽微な被害ではない。遅くとも1974年以降、違法な権利侵害があった」として、約5億5800万円の支払いを命じましたが、将来分については「被害額を算定するための必要なデータが蓄積されていない」として認めませんでした。また、夜間の飛行差し止めや移転の差し止めも、米軍機に関しては「国の規制権限が及ばない」とし、自衛隊機については「行政訴訟ではなく民事訴訟で争うのは不適法」と認めませんでした。

@日本航空もB787型機トラブルページを閉鎖
 日本航空は今日、B787型機のトラブルに関するページを閉鎖しました。今後は他機種と共に、3ヶ月ごとに更新する報告に統一する、とのことです。

@国土交通省が航空管制を高度別に順次変更へ
 今日のNHKニュースによりますと、国土交通省は現在の管制方式を、高高度と低高度に分けて管制する方法に変更する方針を固めました。現在の管制方式は地域によって、札幌、東京、福岡、那覇の4区域に分けて管制していますが、これを、11000m以上の管制を福岡で、11000m未満の管制を東京と神戸で管制することにしています。ただ、各空港周辺はその空港の管制官が行うことは変わりありません。5年後から順次導入し、2025年3月までに完全移行することになります。

@「 MRJ の地上試験は順調」三菱航空機会社の営業部長
 三菱航空機営業部の福原部長は昨日開かれた「東京エアロスペース シンポジウム」で、三菱リージョナルジェット(MRJ)について「10月最終週に向けて、各種地上試験は順調に進んでいる。しかし、非常に大きなイベントではあるが、あくまで飛行試験 であって、飛行安全が第一。従って、天候などで初飛行の日程が変更されることもあり得る」と語りました。

@三菱重工が「MHIレポート2015」で MRJ 特集
 三菱重工は「MHIレポート2015」の中で、三菱リージョナルジェット(MRJ)の特集を組んでいます。


*10月14日

@天草エアライン機で着陸後にエンジンから白煙、けが人なし
 昨日午後7時38分頃、福岡発天草行きの天草エアライン108便・DHC8-103型機が着陸したところ、右エンジンから白煙が上がりました。パイロットが消火装置を作動させたところ、警報が消え、白煙も収まりました。同機は滑走路上で乗客を降ろし、ターミナルに移動しました。乗客・乗員41人にケガはありませんでした。今日の便は全て欠航となり、欠航は16日まで続く見込み、とのことです。今日の調査では、火災発生の痕跡はなく、オイルが漏れていたことから、原因はオイルが漏れたことによる白煙と見られています。

@全日空がB787型機のトラブル報告を終了、今後は3ヶ月ごとの報告に
 全日空は昨日、「ボーイング787 定期運航再開後の状況(サマリー)」の報告を終了しました。今後は「安全上のトラブル」として、他の機種と一緒に、3ヶ月ごとの報告とする、ことになるそうです。

@スカイマークの15年3月決算で202億円の赤字
 スカイマークは昨日、2015年3月期の有価証券報告書を提出しました。それによりますと、最終損益は202億円の赤字となりました。使用機材が増えたことと、運休・欠航による非常旅客取扱費用が前期比14倍に跳ね上がりました。再生計画案が認められ、大口債権者の債務免除などにより、資金繰りを圧迫する要因がなくなり「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象、または状況は解消された」としています。

@マレーシア航空17便の撃墜はロシア製ミサイル「BUK」によるもの、オランダ安全委員会報告
 昨年7月にウクライナで墜落したマレーシア航空17便の調査を行っていたオランダ安全委員会(DSB)は現地時間13日、報告書を公表しました。報告書によりますと、墜落はロシア製の地対空ミサイル「BUK」(旧型)によるものと断定しています。「BUKに使われている9N314M弾頭が操縦室の左上1mで爆発したことは明白」としています。また、ボイスレコーダーにもその爆発音が記録されていた、としています。他の「隕石の衝突」や「空対空ミサイル」になども検討したが、それらの原因は全て否定された、としています。発射地点は親ロシア派が支配する「ウクライナ東部」と明記しましたが、発射したのが親ロシア派かウクライナ軍側かは「調査の範囲を超える」として明記していません。
 さらに、報告書は紛争地域における飛行制限について、国際民間航空機関(ICAO)と国際航空運送協会(IATA)が、紛争地域管理者にたいし、早い時期に飛行制限を発出するように勧告する必要がある、としています。
 これに対してロシアは関与を否定する声明を出しました。
 また、マレーシア政府は犯人の刑事訴追を目指す方針を改めて表明しました。

@エアバスが超長距離型A350型機開発を決定
 シンガポール航空はA350型機の超長距離型であるA350-900ULR型機7機を発注しました。これを受けてエアバスはA350-900ULR型機の開発を正式に決定しました。このA350型機は航続距離が16000Km以上で、19時間の飛行が可能となっています。引渡は2018年から、となっています。

@クロアチア航空がA319型機をA320neo型機に変更
 クロアチア航空は2008年に発注したA319型機4機を、A320neo型機に変更しました。


*10月13日

@ジェットスター・J が11月27日から成田=台北線の運航を開始
 ジェットスター・ ジャパンは今日、11月27日から成田=台北線、12月11日から関西=台北線、12月12日から中部=台北線に、それぞれ週3便で就航することを発表しました。なお、12月23日からは成田=台北線と関西=台北線を、12月24日からは中部=台北線を週7便の毎日運航とします。また、就航を記念して、今日の午後4時より最低価格・片道990円(席数限定)などの特別セールを行います。

@ニュージーランド航空が12月3日から成田=オークランド線を増便
 ニュージーランド航空は12月3日から来年3月26日まで、現在、週7往復で運航している成田=オークランド線を週3往復増便し、週10往復とすること、さらに、来年3月28日から5月7日までは、週2往復増便し、週9往復とすることを発表しました。需要が好調に推移している、としています。
 写真は成田空港に到着したニュージーランド航空のB787-9型機です。

@「新日本航空機に着陸許可は出していない」と管制官
 鹿児島空港でのニアミストラブルですが、昨日の国土交通省の発表によりますと、管制官は新日本航空機に着陸の許可は出していなかったようです。管制官は日本航空機の前に着陸した、全日空機に続き、日本航空に着陸許可を与えました。しかし、新日本航空機には日本航空機の機種や位置を伝え、確認するように求めました。この時に、日本航空機の便名などを伝えたかどうかは報道からは分かりません。しかし、新日本航空機は確認する航空機を、先に着陸する全日空機と勘違いし、「先行機を確認した」と連絡し、管制官は「先行機に続くように」と指示しました。この時に、「先行機」が全日空機なのか日本航空機なのかの確認がなされたかどうかはっきりしません。先行機を全日空機と思い込んだ新日本航空機が、着陸許可が出たと勘違いし、全日空機に続いて、日本航空機の前に割り込んだようです。新日本航空機側は日本航空機の機種などは知らされていましたが、日本航空機には全く気がついていなかったようです。全日空機はDHC8-400型機だったようですので、機種を確認していれば、間違えなかったはずで、管制官は「先行機」とは日本航空機のことと疑わなかったようです。
【コメント】詳しい状況は分かりませんが、管制官の指示にも曖昧なところがあったように感じますね。また、運輸安全委員会に先立って、国土交通省が調査内容を公表するのはどんなものでしょうか。航空行政に許認可権限権限を持つ国土交通省は慎重に発言するべきではないでしょうか。確かに、管制官を監督するのは国土交通省ですが、運輸安全委員会の調査にも"身内意識"が出ているのではないでしょうか。運輸安全委員会は国土交通省から独立した組織にすべきですね。

@アジアの訪日意欲は昨年並み、55%が訪日希望
 政策投資銀行と日本交通公社が7月に実施した、アジア8ヵ国の海外旅行経験者4000人への調査によりますと、日本への旅行を希望する人が、この調査で4年連続の1位となりました。訪日を希望している人の割合は昨年とほぼ同じ55%となり、訪日リピーターには神戸や九州への関心が高かった、とのことです。

@韓国の"最後のSARS患者"が再入院、61人を隔離措置
 今日のTBSニュースによりますと、韓国の中東呼吸器症候群(MERS)騒動はまだ終息していない、とのことです。韓国の保健福祉省は現地時間12日、ウイルスが出ていないとして、今月3日に退院した"最後の患者"とされていた35才男性が、11日に再び発熱やおうどを訴え、入院させ検査をしたところ、MERSウイルスが検出された、と発表しました。このため、この男性と接触した61人に隔離措置をとった、そうです。

@A330型機の前脚が突然崩壊、チャンギ空港
 現地時間11日午前8時頃、シンガポールのチャンギ空港で、駐機中のシンガポール航空・A330-300型機の前脚が突然崩壊しました。事故当時、前輪の点検が行われていた、とのことです。

@ EASA がタレス社製・A320型機ピトー管の交換時期を短縮
 現地時間12日の「フライトグローバル」(英文)によりますと、欧州航空安全機関(EASA)はA320型機に取り付けられているタレス製のピトー管(速度を測る機器)の交換を、従来の48ヶ月以内から24ヶ月以内に終えるよう命令しました。期限は2016年11月12日になります。これは同社のピトー管が高高度の飛行中に十分に作動しなかった、と言う懸念に対応したものです。これについて、航空会社側は旅客機のCチェックで行う予定だったものが、まにあわなくなる、と困惑を示しています。
【コメント】日本でも LCC を中心にA320型機は多く使われていますが、大丈夫でしょうか。


*10月12日

@第3ターミナルの半年は順調に推移
 今日の讀賣新聞によりますと、開業から半年たった成田空港第3ターミナルは順調に推移している、とのことです。利用旅客数は 8月末で約245万人超。このペースですと1年間の利用者数は目標の550万人を上回り。600万人に迫る、とのことです。テナント26店舗の売上げも当初計画の35%増となっています。利用する LCC は当初と変わりませんが、関心を持つ LCC もあり交渉している、とのことです。
【コメント】 LCC を増やすとしても、新たなチェックインカウンターを設置する場所は限られていますね。

@反対同盟北原派が昨日、全国集会開催
 昨日、反対同盟北原派は成田空港近くの畑で「第3滑走路粉砕」と「安倍政権打倒」を掲げて全国総決起集会を開きました。集会には主催者発表で約930人、警察発表では約630人が参加しました。

@鹿児島空港で着陸の2機がニアミス、重大インシデントに認定
 10日午後4時50分頃、羽田発鹿児島行きの日本航空651便・B767-300型機(乗客・乗員250人)が鹿児島空港着陸に向けて降下中、滑走路まで5.4Km、高度約300m付近で、左から新日本航空の小型機・BN2Bアイランダー型機(乗員2人)が、旋回しながら同飛行コースに割り込んできました。このため、日本航空機は上昇して着陸をやり直し同5時9分頃無事着陸しました。新日本航空機も管制官の指示で着陸をやり直しました。日本航空と新日本航空機のパイロットはともに「管制官から着陸許可を受けた」と話しています。日本航空機の空中衝突防止警報装置(TCAS)が作動しました。当時の両機の間隔など詳しいことはまだ、発表されていません。国土交通省はこのトラブルを重大インシデントとして、今日、調査官3人が調査に入りました。
【コメント】事故にいたらなくて本当に良かったですね。原因は管制官の指示のミスか、パイロットの聞き間違いのどちらかの可能性が強いと思います。交信記録がありますので、原因ははっきりするのではないでしょうか。

@会計検査院が7空港の滑走路の溝改修を勧告
 今日の讀賣新聞によりますと、会計検査院は羽田空港や高松空港など7空港で、滑走路の滑り止め溝に、航空機のタイヤのゴムがたまって、滑走路の摩擦係数が基準の0.44を下回っていた、として、国土交通省に溝の改修を適切に行うように勧告しました。


*10月11日

@「(第3滑走路建設)関係自治体と連携して協議を進める」石井国土交通大臣
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、7日の内閣改造で国土交通大臣に就任した石井敬一氏は、9日の専門誌との記者会見で、成田空港第3滑走路建設について「関係自治体と連携して協議を進める」と述べました。
【コメント】またまた、騒音下住民の苦しみをそっちのけにして「自治体が良いと言えば建設を進める」と言う事でしょうか?

@一般庶民は「海外旅行どころではない」現実
 私見になりますが、このところ、成田空港で外国、特に欧州への路線の減便が相次いでいます。この背景には日本人の高齢化や円安もありますが、なんと言っても平均的な国民の生活困窮が大きな原因と考えられます。
 世帯収入はこの14年減り続けています。7日の「THE PAGE」に載った「保険加入率の大幅低下、やっぱり貧しくなっているから?」によりますと、厚生労働省の国民生活基礎調査では、2000年の世帯収入は約617万円でしたが、2013年には約529万円と14年間で約88万円も減少してしまいました。
 特に若年層の賃金は減り続け、結婚することも難しく、子どもの6人に1人が貧困で、きちんとした食事をとることも、自分が望む教育を受ける事も難しいと言う現実があります。
 安倍政権の大企業優先の経済政策で、大企業は国の援助でますます肥え太っていきますが、一般国民の生活は上記のような惨たんたる有様です。
 このような状況が日本人の海外旅行熱を冷やし、出国日本人数が減り続けている大きな原因ではないでしょうか。
 これにより、海外から日本を訪れる外国人は増えますが、「たまには、海外旅行をしてみたいという気持ちには、とてもなれない」と言うのが一般国民の正直な気持ちではないでしょうか。
 航空会社にとって見ると、日本を訪れる外国人が少しでも減少すると、採算の取れる搭乗率が確保できず、減便や欠航・運休をせざるを得ない現実がある、と考えられます。


*10月10日

@成田空港公式ホームページにサイバー攻撃か
 今日午前2時半頃、成田空港公式ホームページに、つながりにくいトラブルが発生しました。成田国際空港株式会社(NAA)では「悪意のあるサイバー攻撃で、アクセスが殺到したせいではないか」としています。トラブルは午後1時頃には解消した、とのことです。中部空港会社のサイトでもつながりにくい状態が発生した、とのことです。
【コメント】確かに今日8時過ぎにアクセスしようとしましたが、つながりませんでした。

@ウズベキスタン航空が成田=タシケント線を冬季ダイヤは運休に
 ウズベキスタン航空は週2便で運航している、成田発タシケント線の運航を、成田発22日で冬季ダイヤ期間中の運休に入ります。再開は来年3月下旬の来夏季ダイヤになります。
 写真は第2ターミナル脇を走行するウズベキスタン航空機です。

@スカイマークの9月搭乗率が83.1%に
 スカイマークが昨日発表した9月の搭乗実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)19.9%減の53万7967人、搭乗率は10.0ポイント増の83.1%となりました。
【コメント】不採算路線をカットした結果でしょうね。なんと言っても羽田空港路線を持っていることが大きいですね。

@スカイマークの元役員がインサイダー取引で課徴金
 証券取引等監視委員会は昨日、スカイマークの元役員が、エアバスからのA380型機購入契約解除直前に、持っていた自社株を売却したのは、インサイダー取引に当たる、として、金融庁にこの元役員に238万円の課徴金を課すように勧告しました。

@佐賀の商業施設が中国人の爆買期待も当て外れに
 今日の西日本新聞によりますと、国慶節の大型連休に春秋航空で佐賀を訪れる中国人の爆買を期待した佐賀市の商業施設は、普段と変わらない中国人の数に、肩すかしを食ったとのことです。原因は佐賀空港から福岡などにすぐに移動してしまうことと、爆買を目指す中国人が荷物に重量制限がない、福岡着のクルーズ船に流れていることにある、としています。爆買の場合、航空機の機内預け荷物料金を含めると、クルーズの方が安くなることがあるそうです。


*10月9日

@中国南方航空が27日から成田=長春線を増便
 詳細が分からないのですが、中国南方航空が27日から成田=長春線を増便します。

@ピーチの予約システムに不具合、予約完了前に料金決済
 ピーチ・アビエーションは昨日、同日午前1時から5時半の間に、同社の航空券予約システムで不具合が発生し、予約手続きが完了していないにもかかわらず、代金の決済行われた、と発表しました。このミスに遭遇したのは台湾人約300人と香港人約240人など台湾、香港、韓国、日本の約900人にのぼる、とのことです。代金は全額返金されます。

@中部空港会社がLCC専用ターミナル建設の方針
 中部空港会社は格安航空会社(LCC)用の専用ターミナルを建設する方向で調整を進めている、とのことです。建設費は最大200億円規模になるとのことです。開業は2、3年後を目指し、年間300から500万人の利用を見込む、としています。

@航空管制官の養成を1.5倍に、国土交通省
 国土交通省は将来的な航空管制官の需要増に備えて、2017年度から、航空管制官の養成を行う航空保安大学校の定員を、現在の1.5倍にすることを決定しました。カリキュラムを見直し、シミュレーターを増設するなどの対策で、研修期間を現在の1年から8ヶ月に短縮します。これにより、入学時期を年2回から3回に増やし、年間の養成人数を1.5倍にする計画です。

@「米軍非公用郵便物」を悪用し、乾燥大麻密輸容疑で2人逮捕
 今日のNHKニュースによりますと、横田基地の米軍関係者が使う「非公用軍事郵便物」を悪用して、米軍関係者である友人宛に乾燥大麻約1.7Kgを送らせ、その友人から受け取った疑いで44才の派遣社員とカリブ海にあるセントビンセント国籍の40才の男が逮捕されました。通関の際に税関職員が見つけ、そのまま荷物の行方を追跡して、2人を逮捕したものです。米軍関係者は荷物の中身を知らなかった、とのことです。
【コメント】どこの空港で発見されたのか分かりませんが、見つかって良かったです。成田空港で見つかったとすれば、米軍の「軍事郵便局は設置しない」という開港当時の約束に違反する恐れがあります。

@エアバスCEO「A320neo型機の今年末の初引き渡しに自信」
 現地時間8日のATWニュース(英文)によりますと、エアバスのCEOはA320neo型機について、先週のアラブ首長国連邦における試験飛行でプラット・アンド・ホイットニー社のPW1100Gエンジンが損傷したトラブルに関し「このトラブルがエンジンの技術的な予想外のトラブルではなく、過酷な試験飛行を経たエンジンが疲労により損傷したものです」と述べました。従って「試験飛行は再開され、今年末までにカタール航空に引き渡すことに自信を持っている」と述べています。


*10月8日

@日本航空機がタイヤ異常の可能性で成田空港に緊急着陸、不具合はなし
 今日午前7時40分頃、クアラルンプール発成田行きの日本航空724便・B767型機が「タイヤに異常がある可能性がある」として緊急着陸しました。着陸後の点検では異常はありませんでした。同機が出発したクアラルンプール空港で滑走路上にタイヤ片が見つかった、とのことですが、同時刻に離陸した機が数機あり、同機のものとは特定できなかったために緊急着陸した、とのことです。

@[訂正] 昨日の MRJ 走行試験は時速40Kmまででした
 昨日書いた三菱リージョナルジェット(MRJ)の走行試験ですが、中速走行試験で、昨日は時速約40Kmまで速度を上げてブレーキや操縦性能などの試験を行いました。今後、180Kmまでの走行試験を行う、とのことです。昨日の記事では、昨日で時速180Kmまでの走行試験を行うように書いてしまいましたが、間違いでした。すみません。

@8月の国内線旅客数が3年7ヶ月ぶりに前年同期比マイナスに
 国土交通省が昨日発表した「国土交通月例経済9月号」によりますと、速報値で国内線旅客数が前年同月比1.4%減と、2012年1月以来3年7ヶ月ぶりに、前年同月比マイナスとなりました。国際線旅客数は同5.9%増でした。

@日本航空のB787型機で不具合2件
昨日午後6時頃、成田発ニューヨーク行きの日本航空4便・B787-8型機が出発しようとしたところ、燃料供給ポンプの1個に不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、他のB787型機に機材を変更して、3時間49分遅れで出発しました。
現地時間7日午後10時頃、ジャカルタ発成田行きの日本航空726便・B787型機が出発しようとしたところ、主脚タイヤ1本のブレーキに不具合が発生しました。この整備のため、1時間35分遅れで出発しました。

@「共同運航は神戸路線で。欠航や遅延には代替便を手配」スカイマーク社長
 今日の産経新聞によりますと、スカイマークの市江社長は昨日、同紙とのインタビューで、全日空との共同運航を神戸発着便で、来年冬季ダイヤから行えるように検討していることを明らかにしました。また、LCCとの差別化について、「欠航、遅延の場合、コストを負担してでも(大手航空会社などの)代替便を手配することで、低価格でもLCCとは一線を画したサービスを図る」と述べました。

@「当初は2機で、16年末には6機にする」エアアジア・ジャパン社長
 エアアジア・ジャパンの小田切社長は6日の記者会見で、運航開始を来年4月上旬で準備していること、当初の3路線は1日2往復とし、機材はA320型機2機で運航すること、2016年末には6機体制にすること、毎年5機ずつ増やしていくことなどを明らかにしました。

@CS100型機の開発でボンバルディアがエアバスと交渉も「終わった話」
 ロイター(英文)が現地時間6日に、ボンバルディアが開発中のCS100シリーズについてエアバスと話し合いをしていた、と報じたことについて、エアバスは現地時間7日、「話し合いはあったが、現在その話しは終了している」とのコメントを出しました。ボンバルディアも「終了している」と述べています。同社はCSシリーズ開発の遅延と開発費の増加に苦しんでおり、リストラや経営陣の交代などで立て直しを図っていますが、この苦境を打開するために、エアバスと交渉したものと見られています。

@アヴィアスター航空機の残骸発見される、全員死亡
 現地時間7日にインドネシアのマスコミが伝えたところによりますと、現地時間2日午後に消息を絶ったアヴィアスター航空・DHC-6-300型機の残骸が発見されました。乗客・乗員10人の遺体も確認され、収用されました。遺体は焼け焦げており、確認には困難が予想される、とのことです。


*10月7日

@「(カーフュー弾力的運用)緩和するなら地域の信頼を損なう」成尾会長
 今日の千葉日報によりますと、「成田空港騒音対策地域連絡協議会」は昨日、常任理事・監事会議を開きました。会議では冒頭、会長の成尾政美氏がカーフュー弾力的運用の更なる緩和について「離着陸制限の弾力的運用が始まって2年余りでさらに緩和するのであれば、地域住民との信頼関係が損なわれる。もう少し慎重に対応してほしい」と出席した成田国際空港株式会社(NAA)幹部に要望しました。会議では出席者から「結論ありきではなく、慎重に対応してほしい」など丁寧な説明を求める声が相次ぎました。

@観光地への無料バス実証実験利用者は1万人
 千葉県は昨日開かれた県議会で、8月17日から9月末まで実施した、成田空港と館山、鴨川、銚子を結ぶ無料バス実証実験(7月16日の出来事参照)で利用者が1万860人だったことを明らかにしました。バス定員を40人とすると利用率は25%にとどまりました。

@ゲート増設は第2ターミナル12月末、第1ターミナルは今年度末に完成
 今日の「日刊航空」によりますと、成田空港の第1ターミナルと第2ターミナルの固定ゲート増設工事が進んでおり、今年末までに第2ターミナルに大型機2スポットが完成する予定です。このスポットはA320型機などの小型機ならば、同時に2機が駐機でき、4機が使える柔軟な構造になっている、とのことで、また、国際線と国内線を管理扉によって使い分ける事が出来るとのことです。一方、第1ターミナルの方は今年度末に完成する予定で、こちらも2スポットが新設されます。両ターミナル増設部分のデザインは共通のものとしており、将来、両ターミナルを接続して、つなげることも想定している、とのことです。
【コメント】写真は3日に撮影した第2ターミナル固定ゲート増設工事です。右端にあるのが第1ターミナル南ウイングの第5サテライト、左端にあるのが ANA オペレーションセンターです。その間にある灰色やブルーのシートがかけられているのが工事現場です。なお、第2ターミナルの増設工事は外壁の工事はほぼ終わり、白い外壁が目立つようになっています。

@ NCA が「カーゴラスク・イタリア」と共同運航で11月4日から成田=ミラノ貨物便
 日本貨物航空は5日、ルクセンブルグを拠点とする「カーゴラスク・イタリア」と共同運航を行う、と発表しました。これにより、国土交通省の航空運送事業の許可が降り次第、11月4日から成田=ミラノ線に日本貨物航空が週4便、カーゴラスク・イタリアが週1便を運航する事になります。

@飛行間点検を機長のみで行っているのは5社、全日空も検討中
 今日の毎日新聞によりますと、旅客機の飛行と次の飛行の間に行う点検は、航空法では機長が行えばよい事になっていますが、機長のみで行っている日本の航空会社は、*スカイマーク*ピーチ・アビエーション*ジェットスター・ジャパン*バニラ・エア*春秋航空日本の5社となっています。残りの6社は機長と整備士が点検を行っています。しかし、同紙の取材では、*全日空*エア・ドゥ*スカイネットアジア航空の3社が、今後、整備士の点検をやめる検討を行っている、とのことです。これは、最近の機種の安全性が向上し、メーカーもマニュアルで整備士の点検を求めていないことを理由としています。これに対してある現役機長は「飛行間点検で整備士が一緒にいるのと、気になることがあった時だけ来てもらうのとでは、安心感に大きな違いがある。整備士を呼び出すことにためらいを感じるようにならないかが心配だ」と話しています。この問題について国土交通省は「メーカーがマニュアルで認めている以上、結果的に安全が確保されているなら問題ない。各航空会社の判断になる」としています。
【コメント】国土交通省も会社もこれでよいのでしょうか。コスト削減を優先し、安全を軽視する姿勢が心配です。

@国土がエアアジア・ジャパンの航空輸送事業を許可、来年春に中部から3路線
 国土交通省は昨日、エアアジア・ジャパンから出されていた「航空運送事業の許可申請」について、これを許可しました。中部空港を拠点とし、来年春頃からA320型機を使い、中部=新千歳線、中部=仙台線、中部=台北線を運航する、とのことです。

@ MRJ の走行試験で時速180Km
 三菱リージョナルジェット(MRJ)は今日、中速での走行試験を行いました。午前9時頃から時速30Km程度での走行試験を行い、徐々に速度を上げて、時速180Kmでの走行でブレーキなどのテストを行いました。

@今度は副操縦士が意識失う、米国内線
 現地時間6日、米国・ヒューストン発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空1614便で、飛行中に副操縦士が意識を失ったため、ニューメキシコ州の空港に緊急着陸する出来事がありました。副操縦士は機内で意識を回復し、着陸後病院に搬送されました。病名は公表されていません。


*10月6日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」52回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」52回目が発生しました。香港発成田行きのバニラ・エア304便・A320型機が、香港空港の悪天候(雷)による玉突き遅延のため、午後11時49分にB滑走路に着陸したものです。

@成田空港の9月総貨物量が2.2%減に、5ヶ月連続マイナス
 東京税関が今日発表した「成田空港 9月国際貨物取扱量」によりますと、総貨物量は前年同期比(以下同じ)2.2%減と5ヶ月連続のマイナスとなりました。輸出量は9.0%減と3ヶ月連続のマイナス、輸入量は0.9%減と19ヶ月連続のマイナスとなっています。

@ポーラエアカーゴ機からボルト2本脱落、滑走路からは見つからず
 今日午前に成田空港に到着した、上海発成田行きのポーラエアカーゴ212便・B747型機主脚格納扉のボルト2本が脱落していることが分かりました。NAAは「着陸の際に脱落した可能性もある」として、滑走路を閉鎖して点検しましたが、見つかりませんでした。同社の整備委託先から連絡があった、とのことです。

@中部空港で大規模なシステム障害、国際線5便遅れる
 今日午前9時20分過ぎ、中部空港で大規模なシステム障害が発生しました。この影響で、チェックインカウンターや制限区域内の旅客荷物運搬システムなどに障害が出ました。チェックインを手動で行ったために、国際線5便に最大1時間の遅れが出ました。障害はほぼ正午前に復旧しました。原因はシステム機械室の温度が上がりすぎたためではないか、とのことですが、詳しい原因は調査中、とのことです。

@エールフランスKLMが大規模リストラを発表
 エールフランスKLMは現地時間5日、2020年までの経営改善策を発表しました。これによりますと、エールフランスの長距離便を約10%、グループ全体の長距離便を約2%削減します。これにより、退役させるA340型機をB787型機25機で置き換える計画を白紙にします。また、余剰となるパイロット約300人、客室乗務員約900人、地上職員約1700人の合計約2900人を削減する計画です。

@米国で機長が急病で副操縦士が無事緊急着陸させる
 現地時間5日午前7時頃、米国国内線フェニックス発ボストン行きのアメリカン航空550便・A320型機で、パイロットが急病で倒れ、副操縦士が操縦して、シラキュースの空港に緊急着陸しました。乗客・乗員152人にケガはありませんでした。到着後、パイロットの死亡が確認されました。


*10月5日

@芝山に建設中の展望施設正式名称は「ひこうきの丘」に
 昨日開かれた芝山町町制施行60周年記念式典で、現在、A滑走路南端西脇に建設中の空港展望施設(9月6日の出来事参照)の正式名称が「ひこうきの丘」と決定したことが発表されました。

@航空連合が「新滑走路建設は需要予測を精査して慎重に検討すべき」と提言
 今日の「WING DAILY」によりますと、航空関係労組で構成される「航空連合」はこのほど開かれた第17回定期総会で採択した「2015-2016産業政策提言」の中で、首都圏の空港機能強化について「首都圏空港の機能強化は必要であり、首都圏上空の空域活用など既存ストックの有効活用を行うべき。新たな滑走路の整備に関しては、需要予測を精査して慎重に検討すべき」と提言しました。

@ MRJ が3日から滑走路上での走行試験始める
 昨日の「日テレニュース」によりますと、3日午後、名古屋空港で三菱リージョナルジェット(MRJ)が滑走路上を初めて走行する試験が行われました。今回は低速で行われましたが、今後、徐々に速度を上げて、今月下旬の初飛行前には時速200Kmの走行試験も行われる、とのことです。

@新千歳空港で香港航空機が出発直前に故障し、夜明かしする乗客が抗議
 3日午後5時に出発予定だった新千歳発香港行きの香港航空693便は、直前に油圧系統の不具合が見つかり欠航となりました。乗客257人の内、約80人は昨日の便で香港に戻りましたが、残りの乗客約180人の乗客は今日午前の便で香港に向かいました。乗客の内、ツアー客などは3日に旅行会社が宿泊施設を確保し宿泊しましたが、個人客の多くは空港内に取り残され、制限区域内で夜を明かしました。これに抗議する乗客が手製の横断幕などで抗議する一幕もあり、警察が警備しました。香港航空側は4日になって、4日に帰国できなくなった乗客の宿泊先を確保し、1人当たり約23000円の補償金と食事代として1日当たり10000円を支給することになりました。


*10月4日

@本当に増えたB787型機、厦門航空も成田線に投入
 昨日午後、成田空港第1ターミナルに行ったところ、午後4時頃に就航したばかりの厦門航空機が続けて離陸していきました。驚いたのは、後から離陸したのがB787型機だったことです。昨日はユナイテッド航空のB787型機も見かけました。写真は離陸する厦門航空のB787型機です。
 B787型機のリチウムイオンバッテリーもこのところ安定しているようです。しかし、熱暴走の原因が依然として分からないのは少し心配です。あるセルが熱暴走を起こしても、他のセルに熱が伝わらないようにしたボーイング社の対策が功を奏しているのでしょうか。
 エアバスもA350型機にリチウムイオン電池を搭載する準備を進めているようですが、根本原因が分からない今、多分、ボーイング社と同じような対策を採ることによって、航空当局の承認を得ることになるではないでしょうか。

@関西空港発のフェデックス機がエンジン火災警報で引き返す
 今日午前2時40分頃、関西発アンカレッジ行きのフェデラルエクスプレス28便が関西空港の南東約200Kmを飛行中に、エンジン火災の警報が出たために、関西空港に引き返し、無事着陸しました。点検したところ、エンジンに火災は発生しておらず、計器の誤作動でした。

@トランスアエロが航空券の販売を停止、運航は12月15日まで続ける
 トランスアエロ航空は航空券の販売を停止しました。運航はアエロフロートの支援を受けて12月15日まで続ける、とのことで、12月16日以降の予約につては、全額払い戻しを行う、とのことです。いよいよ、破産の準備に入った模様です。
【コメント】同社はロシアではアエロフロートに次ぐ、第2位の航空会社です。一端、経営破綻し、精算した後にどこかの航空会社が支援して、再建を目指すのではないでしょうか。


*10月3日

@仁川発のデルタ航空機がエンジン不具合で成田空港に緊急着陸
 昨日午後2時頃、仁川発デトロイト行きのデルタ航空158便・B747型機が成田空港の北北東約4000Kmのカムチャッカ半島付近を飛行中に、第3エンジンの不具合を示す警告が出ました。同機は目的地を成田空港に変更して、このエンジンを停めて飛行し、午後9時頃、無事緊急着陸しました。
【コメント】成田空港にはデルタ航空の格納庫があり、同社のアジア全体における整備拠点となっています。写真は成田空港のデルタ航空格納庫です。

@エア・アジアがインドネシア・エア・アジアに167億円の資本注入
 エア・アジアは現地時間2日、子会社のインドネシア・エア・アジアに約167億円の資本注入を行いました。これは、インドネシア航空当局が同国の10社以上の航空会社に対して、安全強化のために資本の増強を行わない場合は、運航停止命令を出す可能性がある、と通告したことに基づくものです。

@インドネシアで10人が搭乗の小型旅客機が行方不明
 現地時間2日午後、インドネシア中部のスラウェシ島で、マサンバ発マカッサル行きのアヴィアスター航空・DHC-6型機が消息を絶ちました。離陸後約10分で連絡が途絶えた、とのことです。同機には乗客・乗員10人が乗っていました。離陸時の天候に問題はなかった、とのことです。


*10月2日

@中国南方航空が25日の冬季ダイヤから、成田=広州線を羽田発着に移転
 中国南方航空は先月30日、25日より成田=広州線を羽田=広州線に変更する、と発表しました。これにより同航空の成田=広州線は運休となります。

@全日空のA320型機がエンジン破損し離陸中止、大阪空港
 今日午前11時40分頃、大阪空港のB滑走路で大阪発新千歳行きの全日空773便・A320型機が離陸滑走を始めたところ、エンジンから異音が発生し、エンジン異常の警告が出ました。このため、同機は離陸を取りやめ、駐機場に戻りました、滑走路を閉鎖し点検したところ、金属片が発見されました。エンジンが破損したものと見られています。滑走路は午後2時頃再開されました。

@日本航空機の操縦室窓から異音で、羽田に引き返す
 昨日午前9時頃、羽田発札幌行きの日本航空505便・B777型機が宇都宮付近上空を飛行中に、操縦室の窓付近から異音が発生しました。このため、同機は羽田空港に引き返し、約40分後に無事着陸しました。右側の開閉式窓がきちんと閉まっていなかった可能性がある、とのことです。操縦室の気圧低下はありませんでした。乗客は別の機体で約2時間遅れで再出発しました。

@国土交通省がジェットスター・J など3社の ATI を認可
 ジェットスター・ ジャパンとジェットスター・アジアとジェットスター航空の3社は今日、国土交通省から独占禁止法適用除外(ATI)の認可を受けました。これにより、日本と台湾・フィリピンを結ぶ路線で、3社による運賃・運航スケジュール・販売・マーケティングなどでコーディネイトして、最適化することになります。ジェットスター・J は台湾路線への進出を計画しており、日本から台湾やフィリピンなどへの乗継などで、3社で提携できることになります。

@ロシアのトランスアエロが破産申請の危機
 アエロフロートがトランスアエロを救済する計画が頓挫した、とのことです。アエロフロートはトランスアエロの株式を1ルーブルでの公開買い付けを行っていましたが、期日までにトランスアエロ側から応札の申し出がありませんでした。これにより、ロシア政府はトランスアエロの救済について、同社の債務負担が大きすぎ、救済する限度を超えている、として、同社の破産もやむをえない、との立場を示しました。
 同社はA380型機やB787-8型機やB747-8I 型機やA320neo型機などを発注しています。
【コメント】同社は成田=サンクトペテルブルク線などを運航していましたが、現在、成田空港路線は運休しています。写真はA滑走路花時計前の誘導路を移動する、トランスアエロ・B767型機です。


*10月1日

@9月のアクセス数は28,298回でした。

@ NAA が「成田国際空港の更なる機能強化推進本部」を立ち上げ
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、成田空港の第3滑走路整備に向けた議論のたたき台となる、調査を実施するための社内組織「成田国際空港の更なる機能強化推進本部」を立ち上げました。夏目社長以下20名の取締役と執行役員で構成されます。

@深セン航空が来年1月1日から成田=深セン線を開設へ
 昨日の「RecordChina」によりますと、中国の深セン航空は現地時間先月25日、来年1月1日から成田=深セン線を開設する、と発表しました。1日1往復となります。
 写真は第1ターミナルに駐機する深セン航空機です。

@日本航空の植木社長がジェットスター・J への支援を表明
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、75億円の赤字を出したジェットスター・ ジャパンについて、「先が見えない状況ではない」と述べ、引き続き支援していくことを表明しました。植木社長によりますと、昨年7月から今年6月の1年間のロードファクター(座席利用率)は76%、8月は90%弱で国際線は95%だったことを明らかにし、「7〜9月期は黒字になる見込み」と述べ、さらなる国際線進出に期待を示しました。「出来れば、2016年6月期の黒字化を望むが、急ぐことなく確実に進むことが大事」と述べました。

@ 三菱航空機会社「MRJ の初飛行は26日〜30日の間に」と発表
 三菱航空機会社は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行を26日〜30日の間で行う、と発表しました。飛行空域は遠州灘沖か能登半島沖を予定しています。正式な日取りは前日に発表する、としています。

@中国の航空会社2社が日本就航延期を発表
 中国の航空会社が就航延期を発表しています。中国国際航空は25日からの就航を発表していた茨城=杭州線を来年の1月30日からに延期しました。市場状況と準備の状況が原因としています。また、中国東方航空は今日から就航する予定だった静岡=杭州線を延期しました。新たな就航日は25日に向け準備している、としています。
【コメント】今日から始まる中国の「国慶節」大型連休で、中国人の日本ツアー客による爆買いが期待されていますが、中国経済の悪化がジワリと響いてくるのではないでしょうか。一挙に落ち込むことはないにしても、もう、ピークは過ぎているような気がします。


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