2018年1月前半の出来事


*1月14日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@マレーシア航空が成田=クアラルンプール線を5月8日から増便へ
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、マレーシア航空は5月8日から、成田=クアラルンプール線を週10便から12便に増便します。また、5月5日より、午前便にA350型機を投入する、とのことです。


*1月13日

@空港の定時性ランキングで成田空港は主要空港部門で7位
 英国の調査会社「OAG」が発表した空港の定時性ランキングによりますと、2017年の1年間に、空港の出発提供座席が3000万席以上となる「メガ空港部門」で羽田空港が世界1位を獲得し、2000万席〜3000万席となる「主要空港部門」では成田空港が7位にランクされています。1000万席〜2000万席となる「大規模空港部門」では大阪空港が1位、新千歳空港が3位にランクされました。

@日本エアコミューター機が与圧不具合で引き返し
 昨日午前9時10分頃、鹿児島発喜界島行きの日本エアコミューター3781便が離陸し、鹿児島市上空を飛行中に、機内の気圧が低下したとの警告が表示されました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、無事緊急着陸しました。原因は与圧システムの不具合でした。このトラブルでこの便を含む3便が欠航しました。

@全日空がA321neo型機4機をキャンセルか
 全日空は12月の航空機登録で、A321neo型機4機の予約登録を取り消しています。機体番号はJA153A〜JA156Aとなっています。全日空はエアバスにA321neo型機26機を発注していましたが、エアバスの11月時点の発注リストでは22機となっていますので、4機をキャンセルしたものと見られます。


*1月12日

@成田空港滑走路舗装工事などで談合、課徴金8億円を課す方針
 公正取引委員会は成田空港の滑走路舗装工事などで談合を繰り返したとして、日本道路・NIPPOなど9社に対して、課徴金8億円の支払いを命じる方針を固めました。この内の6社には再発防止を求める排除措置命令も出す方針です。9社は2015年頃までの5年間に約70件の談合を行った疑いがもたれています。

@春秋航空・日本が明日から15日まで成田発着の10便を欠航に
 春秋航空・日本は明日から15日まで、耐空証明検査に係る機材繰りのため成田発着の10便を欠航とする、と告知しています。
【コメント】春秋航空・日本の整備体制の再構築はまだまだ時間がかかるようですね。なお、このサイトでは同社の名称を「Spring Japan」としていましたが、一般的には春秋航空・日本とされていますので、以後は「春秋航空・日本」で書きます。

@15日から第2ターミナルで自走型ロボットサイネージの実験
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、15日から第2ターミナルで、ディスプレイを搭載した自律走行ロボット「Signage HOSPI」の有効性検証実験を実施する、と発表しました。このロボットはディスプレイを搭載し、センサーで障害物をよけながら、走行して情報を発信するものです。このロボットと固定式のサイネージとの有効性を旅客の視線などから判断するもの、とのことです。15日から来月26日まで、午前・午後の2回走行することになっています。

@政府専用機の主翼部品が飛行中に脱落か
 昨日、羽田空港から新千歳空港に向かった政府専用機の到着後点検で、右主翼とエンジンを結合する部分のパネル1枚がなくなっていることが分かりました。このパネルは金属製で縦38cm、横20cm、重さが約500gとのことです。出発時に異常はなかった、とのことで、飛行中に脱落したものと見られています。政府専用機は今日、安倍首相の東欧歴訪のために、出発しています。
 写真は今日ではありませんが、羽田空港で整備中の政府専用機です。政府専用機は故障が発生した場合などに備えて、通常は2機が一緒に運航します。今日も、脱落したパネルを修理して、2機で出発しました。

@2017年の訪日旅行者は2869万人、5年間で3.5倍に
 石井国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、2017年の訪日旅行者が前年比19.3%増の2869万人と6年連続の前年比プラスで、2012年からの5年間で、約3.5倍になったことを明らかにしました。しかし、「訪日旅行者のニーズが変化し、トレンドの変化に向けた対応などの課題も見えてきている」としています。その上で、2020年の目標である4000万人を目指して、精力的に取り組む意欲を強調しました。

@ワルシャワ空港でLOT航空のDHC8-400型機が着陸時に前輪が崩壊
 現地時間11日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、10日夜、ポーランドのワルシャワ空港でクラクフ発ワルシャワ行きのLOTポーランド航空・DHC8-400型機が、着陸時に前輪が崩壊しました。同機は滑走路上で停止し、乗客・乗員はタラップを使って避難し、負傷者はありませんでした。同空港は午後7時20分頃から同11時10分まで閉鎖されました。同機は着陸準備で車輪を降ろす際に「車輪が固定されていない」との警告が出ていました。

@シスコ空港でアエロメヒコ機が離陸待ちの他機がいる滑走路に着陸
 現地時間11日の「flightglobal(英文)」によりますと、9日午前11時45分頃、サンフランシスコ国際空港でメキシコシティー発サンフランシスコ行きのアエロメヒコ668便・B737-800型機が離陸待ちの旅客機がいる滑走路に着陸しました。管制官はアエロメヒコ機に着陸復航を指示しましたが、同機はこれに応答しませんでした。同機は無事に着陸しましたが、サンフランシスコ航空ではこの6ヶ月間に、今回と同様な滑走路を間違える事故が3回も発生しています。


*1月11日

この「成田空港サーバー」の創設以来の出来事を月別に整理した一覧表の内「過去の出来事(2009年〜1997年8月19日まで)」のリンクが壊れていましたので、修正しました。

@成田空港の年末年始期間国際線利用者は5.3%増
 東京税関が発表した成田空港の年末年始期間(12月22日から1月3日まで)の国際線利用者は前年同月比(以下同じ)5.3%増の114万2000人となりました。この内、日本人は1.7%減となりましたが、需要が今月6〜8日の連休に分散した影響がある、とのことです。外国人は12.2%増でした。
【コメント】 NAAが先月15日に発表した予想よりも約5%減少していますね。

@スカイマークの12月搭乗率が1.9ポイント減の78.2%
 スカイマークが発表した「昨年12月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)4.5%増の56万9445人となり、搭乗率は1.9ポイント減の78.2%となっています。

@「OAG」の定時運航率で日本航空が6位、スカイマークが9位
 昨日の「Forbesジャパン」によりますと、英国の航空調査会社「OAG」の「昨年世界航空会社の定時運航率」は1位がエア・バルティック、2位が香港航空、3位がハワイアン航空、4位がコパ航空、5位がカンタス航空となっており、日本の航空会社では日本航空が6位、スカイマークが9位にランクされています。
【コメント】同じ「OAG」社のランキングですが、6日の出来事で書いたものとは全然違いますね。何でしょうか。部門別などの違いでしょうか。それとも、「Forbesジャパン」と「レコードチャイナ」のどちらかが間違っているのでしょうか。

@三菱航空機会社の水谷社長「ボー社の MRJ 支援は続く」
 三菱航空機会社の水谷社長は昨日、ボーイング社がエンブラエルとの提携交渉を行っていることについて、「 MRJ に対するボーイング社からの顧客サービス分野の支援は今後も続く」と述べました。

@「ボー社とエンブラエルの交渉が不調の時は最大のチャンス到来」とDIAMOND online
 昨日の「DIAMOND online」の「MRJ、競合がボーイングと提携交渉の大ピンチに逆転はあるか」によりますと、ボーイング社とエンブラエルの提携交渉は3〜4年前から下交渉が行われていたようで、ボーイング社の幹部が頻繁にエンブラエルを訪れており、三菱重工もこれをつかんで警戒していた、とのことです。そして、三菱重工の関係者は、ボーイング社とエンブラエルの提携がブラジル政府の反対によって頓挫した場合、ボーイング社が三菱航空機会社と提携するチャンスが生まれ、最大のピンチをチャンスに変えられる可能性もある、としています。

@マレーシア航空370便の捜索が再開へ
 マレーシア政府は現地時間10日、4年前に行方不明となったマレーシア航空370便の捜索を再開することで、米国の海洋調査企業と合意しました。捜索は今月中旬に始まり約90日間にわたって行われます。費用は22億円〜78億円と見込まれていますが、残骸やフライトレコーダーなどが発見されなかった場合、マレーシア政府は費用を払わないことで合意しています。


*1月10日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」83例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」83例目が発生しました。
・83例目 広島発成田行きの「Spring Japan」624便・B737-800型機が、前便までの航路上の悪天候(強風)による玉突き遅延のため、成田空港到着が遅れ、午後11時2分に南側からB滑走路に着陸したものです。

@昨年12月の総貨物取扱量は21ヶ月連続のプラスの5.7%増
 東京税関が今日発表した「成田空港12月貨物取扱量(速報)」によりますと、総国際貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)21ヶ月連続プラスの5.7%増、19万9629トンとなりました。この内、積込量は21ヶ月連続のプラス7.5%増、取卸量は2ヶ月連続のプラスの4.1%増となりました。輸出量は11.9%増、輸入量は7.4%増となっています。

@タイガーエア台湾が夏季ダイヤで成田=高雄線を増便
 今日の「Traicy」によりますと,台湾のLCC 「タイガーエア台湾」は3月25日から始まる夏季ダイヤで、現在は週2便運航している成田=高雄線を週4便(火・水・金・土曜日)に増便します。機材はA320型機を使います。

@日航と「農業法人みずほ」が15日から第2ターミナルで国産果物を販売
 日本航空と「農業法人みずほ」及び「みずほジャパン」は昨日、農業を輸出・観光産業に育てる地域活性化の取り組みを始めると発表し、15日から成田空港第2ターミナル4階の「BLUE SKY おみやげプラザ」で、国産果物の常設販売を開始すると発表しました。ここで、外国人に食べてもらい、おいしさを実体験して、リピーターになってもらう、としています。また、1月下旬をめどに朝摘み果物を日本航空便でバンコクに輸出し、「みずほジャパン」の現地店舗で販売する計画とのことです。これにより、翌日にはタイの店舗で販売できる体制を構築します。この方式を、タイ以外の国でも構築する計画です。

@「 MRJ 全体戦略の見直しの時期」と加谷珪一氏
 昨日の「newsweek日本語版」に加谷珪一氏の「ボーイングとエンブラエル統合でMRJが大ピンチ? 頭をよぎる過去の失敗」によりますと、現在の航空機は部品メーカーが主要な部品を半完成状態で大手メーカーに納入し、大手メーカーがそれを組み合わせて完成品を作る,と言う構図になってきている、としています。すなわち、どこのメーカーが作っても似たような製品になり、差別化が難しく、利益率も1割程度しかない、と言う状態、と指摘しています。そこに新規参入するには,高い壁があり、航空会社も、豊富な実績があり、整備マニュアルなど運用上のノウハウが豊富な既存メーカーを選択するのは自然な流れだ、としています。そのほんのわずかな「隙間」がリージョナルジェット分野で、そこに、エンブラエルやボンバルディア社が参入を試みました。所が、ここに来てこの両社がボーイング社とエアバスと提携をする話しが持ち上がっており、 三菱リージョナルジェット(MRJ)にとっては、非常に厳しい環境になっている。 MRJの遅れは、技術上ではなく、主に手続き上の問題ではあるが、1800億円の損失を出したビジネスジェット機(2016年3月12日出来事参照)と同じ構図である。そこで、加谷氏は「三菱にとっては、ボーイングとエンブラエルの交渉の結果に関わらず、全体戦略の見直しが必要な時期に来ているのかもしれない。」と結んでいます。
 写真は三菱重工の製作したビジネスジェット機「MU300型機」です。手続き上の問題で就航が遅れ、景気の後退というアクシデントにも見舞われ、最終的には生産も販売も米国の会社に譲渡し、1800億円の赤字となりました。この写真は名古屋空港で、 MRJ 試験1号機の飛行に随行するため、 MRJ に先立って離陸するMU300型機です。
【コメント】加谷珪一氏が言わんとしていることは、「 MRJ をあきらめて、赤字を大きくしないように」と言うことなのでしょうね。中国の国産リージョナルジェット機「ARJ21型機」は国内の需要だけで、ある程度の採算は見込めるのでしょうね。その点、 MRJ は輸出が出来なければ、採算は見込めないところが苦しいところですね。

@ネット通販が航空貨物需要を押し上げている
 今日の「ウオール・ストリート・ジャーナル日本語版」によりますと、世界のネット通販消費者がスピード配達になれたため、航空機による貨物輸送が急増している、とのことです。貨物データ提供会社「ACD」によりますと、繁忙期となる昨年11月の世界の航空貨物輸送量は前年同月比(以下同じ)で約9%増となり、料金は年率で17%増加した、とのことです。このことから、航空貨物を積む貨物スペースを確保する競争が起こり、中古機を貨物機に改造して使用するために、中古機や遊休機を物色する動きも起こっている、とのことです。


*1月9日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」82例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」82例目が発生しました。
・82例目 広島発成田行きの「Spring Japan」624便が、広島空港の濃霧のため、出発が遅れた玉突き遅延により、午後11時36分にB滑走路に着陸したものです。

@反対同盟北原派が旗開きとデモ
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、反対同盟北原派は昨日、旗開きとデモ行進を行いました。参加者は約100人とのことです。同派は最高裁で同盟員の畑明け渡しを認める判決(2016年10月26日の出来事参照)が出たことを受け、農地の強制収用を阻止するため、同盟員が常駐する「決戦本部」を設置し、芝山町民との合流を目指すことなどを掲げた闘争宣言を採択した、とのことです。

@「Spring Japan」が16日以降の航空券を12日から販売へ
 今日の「Traicy」によりますと、今月16日以降の国内線航空券の販売が出来ない(2017年12月22日の出来事参照)状態だった「Spring Japan」は、12日以降に販売できる見通し、と発表しました。11日に国土交通省に運賃を届け出る、とのことです。稼働している4機の重整備や耐空証明の更新に手間取り,機材繰りのメドに時間がかかっている、とのことです。同航空の機材は現在6機ですが、成田空港とシアトルにある2機は夏季ダイヤ以降に路線に投入される、とのことです。これにより、路線を拡大する計画です。

@ニューヨーク・ケネディー空港で中国南方航空機とクェート航空機が接触
 現地時間6日、記録的寒波に襲われたニューヨークのケネディー空港で、中国南方航空機のB777-300ER型機がクェート航空のB777-300ER型機と接触しました。中国南方航空機の右主翼先端が、クエート航空機の垂直尾翼の根元を抉りました。同空港では寒波による大雪で欠航が相次ぎ、ターミナルの水道管が凍結して破損し、水浸しになるなどトラブルが相次いでいます。

@チャンギ空港でスクート機の扉が引き剥がされる
 現地時間8日、シンガポールのチャンギ空港で、定期メンテナンスの準備作業中だったLCC ・スクートのB787-8型機が突然,後方に動き出し、搭乗橋がドアを引き剥がす事故がありました。乗客は乗っておらず、負傷者はありませんでした。


*1月8日

@【訂正】1月4日に載せた「安全な航空会社ランキング20」を訂正しました
 記事ではトップテンを1位から順番に載せましたが、これは、単なるアルファベット順でした。間違えてすみませんでした。訂正してあります。

@「空の駅 風和里しばやま」にバーベキュー場を新設中
 5日に「空の駅 風和里しばやま」に行ったところ、駐車場に置かれた、かって、第2ターミナル本館とサテライトを結んでいた「シャトルシステム」の横で、工事が行われていました。これは、「バーベキュー場」の整備工事でした。完成は3月となっていました。
 写真は工事現場の様子です。工事現場の奥の建物はトイレとなっています。「シャトルシステム」の中で「軽食などを販売する予定」と聞いていましたが、電気関係や水廻り関係などで難しいのでしょうか。

@「Spring Japan」が今日から11日まで、欠航と遅延
 「Spring Japan」は今日から11日まで、成田=新千歳線の203便と204便を機材繰りのために欠航すると告知しています。また、今日から10日まで、成田=佐賀線の701便と702便が機材繰りのために遅延する、と告知しています。
【コメント】「Spring Japan」は日本航空と整備に関する提携を結びましたが、まだ、効果が出ていないようで、相変わらず、機材繰りに苦労しているようですね。整備士が不足しているのでしょうか。

@昨日、成田空港で成田市の成人式
 昨日、成田空港第2ターミナルの中央広場で、成田市の成人式が行われました。成人式には約1000人の新成人が出席しました。成田空港での成人式は5年目となります。
【コメント】昨日、夕方に成田空港に行ったところ、連休を海外で過ごした人の帰国ラッシュがあり、大混雑でした。第1ターミナルの「P1駐車場」は満車でした。第2ターミナルでは、ちらほらと、新成人らしい和服姿の女性が見られました。


*1月7日

@「資料室」の「gallery」に「MRJ ミュージアムの見学」を追加しました。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」81例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」81例目が発生しました。
・81例目 成田発香港行きのバニラ・エア309便・A320型機が、前便で新千歳空港の降雪による滑走路閉鎖で、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のために、午後11時32分にA滑走路から離陸したものです。

@国・県・ NAA が運用時間拡大幅や防音工事の基準、地域振興策などで調整中
 今日のNHKニュースによりますと、国と千葉県と成田国際空港株式会社(NAA)は、騒音地域住民からの猛反発を受けている空港運用時間拡大計画などについて、住宅防音工事の内容や、運用時間の拡大幅や、地域振興策について詰めの調整を進めることにしている、とのことです。この上で、今年度中にも開催される予定の四者協議会の合意を目指したい、とのことです。


*1月6日

@年末年始の成田エクスプレス利用者は4%増に
 JR東日本は昨日、年末年始期間(12月28日〜1月4日)の利用者数を発表しましたが、成田エクスプレスは前年同期比4%増となりました。

@「OAG」の定時性ランキングで1位に日本航空、2位に全日空
 昨日の「レコードチャイナ」によりますと、航空データ提供企業「OAG」の年間報告がまとめた、「昨年世界で最も定時運行率が高かった航空会社」は1位が日本航空で85.27%、2位が全日空で83.81%、3位がデルタ航空で82.76%だった、とのことです。

@カナダ・トロント空港で旅客機同士が衝突、緊急脱出で負傷者はなし
 現地時間5日夜、カナダのトロント国際空港で、旅客機2機が衝突する事故が起きました。メキシコ・カンクン発トロント行きのウエストジェット航空2425便・B737-800型機が着陸し、駐機場に向かっていたところ、同国LCC・サンウイング機と衝突しました。ウエストジェット機には乗客・乗員174人が乗っており、小規模な火災が発生しましたが、緊急脱出して全員無事とのことです。原因は調査中です。

@インド機の旅客機でパイロット同士がケンカし、操縦室飛び出す
 4日のAFP通信によりますと、現地時間1日、乗客324人を乗せた、ロンドン発インド・ムンバイ行きのインド・ジェットエアウエイズ・B777-300ER型機で、操縦士2人が飛行中にケンカとなり、女性操縦士が泣きながら操縦室を出て、追って、男性操縦士が操縦室の外に出て中に入るよう説得する出来事があった、とのことです。この間、操縦室には操縦士が誰もいない状態だった、とのことです。同航空はこの2人を停職処分にした、と発表しました。情報によりますと、男性パイロットが女性パイロットを殴った、とのことです。2人が操縦室を離れた時間は約1分で、オートパイロットモードだった、とのことです。

@航空会社の安全ランキングは基準で大違い
 ドイツの航空調査期間「JACDEC」がこのほど発表した「JACDEC航空会社の安全性ランキング2018」によりますと、世界航空会社100社ランキングでは1位がエミレーツ航空、2位がノールウエーAS、3位がバージンアトランティック、4位がKLMオランダ航空、5位がイージージェットとなっており、上位20位までに、日本の航空会社はランクインしていませんでした。
【コメント】4日の出来事で書いたランキングとは大違いです。算定基準が違うと、ランキングは大きく変わる物なのですね。

@トルコ航空がA350-900型機20機を発注する覚書締結
 トルコ航空はエアバスと、A350-900型機20機を確定、また、5機をオプションとする覚書を締結しました。

@「CALC」がA320neo型機15機を発注
 昨年末にA320neo型機を50機発注した(2017年12月30日の出来事参照)、中国のリース会社「CALC」はエアバスに対し、さらに、A320neo型機ファミリー15機を追加で発注しました。


*1月5日

@「機能強化で巨大空港都市圏が出来る。着実に理解を得る」石井大臣
 今日の「WING DAILY」によりますと、石井国土交通大臣は専門紙との新年インタビューで、首都圏空港の機能強化について、「首都圏空港の機能強化によって国内・国際線のネットワークを拡充することが、結果として本邦航空会社の国際競争力を高めることにもつながる」と述べ、これが実現し年間発着回数が100万回となれば「ロンドンやニューヨークに次ぐ世界最高水準の発着容量となり、巨大空港都市圏が誕生することになる。これは、日本経済に大きな影響を与える」として、実施している住民説明会を通じ、着実に地域住民の理解を得ることに強い意欲を示しました。
【コメント】国は、どうして自分の言いたいことしか言わないのでしょうか。いくら説明会をしても、 NAA や国土交通省担当者も「成田空港の機能強化は日本の経済にとってどうしても必要」と言うばかりで、住民からの「生活や健康不安や子どもたちが出て行ってしまう」などの不安について、ほとんど答えません。これで、「理解をしろ」と言う事は、「国の考えることに文句を言わずに従え」と言う事と同じです。戦前や江戸時代でもあるまいし、こんな事で「理解を得られる」と思っているのでしょうか。

@「第3滑走路、B滑走路延伸、深夜時間制限緩和が必要不可欠」蝦名航空局長
 今日の「WING DAILY」によりますと、蝦名航空局長は年頭の辞で「最重要の政策課題は首都圏空港の機能強化です。」とし、「成田空港につきましては、発着容量の拡大に必要となる高速 離脱誘導路等の整備を進めてまいります。さらにその先を見据え、訪日外国人 旅行者を6000万人受け入れるにも、成田空港の第三滑走路の整備やB滑走路の 延伸、夜間飛行制限の緩和といった更なる機能強化策が必要不可欠です。」としています。

@1日のピーチ機緊急着陸は配管の破損でした
 1日の出来事で書いた、1日の成田発福岡行きのピーチ・アビエーション523便・A320型機の関西空港への緊急着陸トラブルですが、1日には「油圧系統に不具合はなかった」とのことでしたが、その後、同航空から国土交通省に「配管の一部が壊れ、油が漏れていた」と報告があった、とのことです。

@年末年始期間の航空旅客旅客は国内線が0.7%増、国際線が4.1%増に
 国内の航空会社が昨日発表した年末年始(12月28日〜1月3日)の利用者は、国内線で前年同期比(以下同じ)0.7%増の241万4519人となりました。一方、国際線では4.1%増の49万5745人となっています。
 搭乗率で見ますと、全日空は国際線が1.0ポイント増の84.8%、国内線が3.0ポイント増の82.2%となり、日本航空は国際線が1.2ポイント増の91.3%、国内線が0.6ポイント増の81.1%となりました。
  LCCではジェットスター・Jが国際線で4.4ポイント増の89.6%、国内線で5.4ポイント増の91.1%となり好調でした。一方、ピーチは国際線が2.6ポイント減の88.7%、国内線が2.8ポイント減の85.9%、バニラが国際線で3.6ポイント減の85.8%、国内線で4.9ポイント減の82.6%と低下しています。


*1月4日

@【訂正】「安全な航空会社ランキング20」に全日空と日本航空
 航空会社の安全性をSafety Rating Criteriaという独自の基準で評価しランク付けしているサイト「AirlineRatings」が発表した「2018年版」によりますと、世界の409航空会社で、7つ星となる安全な航空会社20の中に、日本からは全日空と日本航空が入っています。また、1〜2ランクの19社については今日の「アジアトラベルノート」に出ています。

@サウスウエスト航空がB737MAX8型機40機を確定発注
 米国のサウスウエスト航空は40機のB737MAX8型機のオプションを、確定発注に切り替えました。これにより、同航空のB737MAX8型機発注は累計で240機となりました。


*1月3日

@ NAA の経営は順調も、需要の伸び率は鈍化傾向「半期報告書」
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨年12月27日に発表した「第14期半期報告書」によりますと、営業収益は13期半期比(以下同じ)4.2%増の1131億3500万円、経常利益は9.5%増の232億6400万円、純利益は64.4%増の239億8700万円となっています。また、発着回数は3.5%増の12万7381回、このうち、国際線は2.7%増、国内線は6.6%増となっています。旅客数は3.0%増の2051万1000人となり、この内、国際線日本人は1.8%増、国際線外国人は9.9%増となり、国内線旅客数は8.0%増となりました。純利益の大幅増は主に、厚生年金基金の代行返上益が発生したことによるもの、とのことです。
【コメント】発着回数は2016年度が前期比(以下同じ)4.47%増でしたので、この半期の伸びが3.5%増と約1%減少しています。また、外国人旅客数の伸びが昨年度の10.8%増に対し、9.9%増とこちらも約1%減少しています。これらのことから見ると、全体の伸び率は減少傾向にあると見ざるを得ません。機能強化計画の需要見通しの見直しも必要ではないでしょうか。

@昨年は航空業界にとっては最も安全な年だった
 昨日の「CNNニュース」によりますと、航空機のインシデントや事故を調査している「アビエーション・セーフティー・ネットワーク(ASN)」によれば、昨年1年間に世界で起こった死者を伴う商用旅客機と貨物機の墜落事故は10件で、死者は44人となっています。これは、ここ5年間の平均墜落事故17件、死者495人と較べて、格段に少ない、とのことです。特に、ジェット旅客機の墜落事故は0件で、死者もありませんでした。死者は貨物機かプロペラ旅客機による物、とのことです。


*1月2日

@「爆発物積んだ」との脅迫電話で1便欠航に
 昨日の共同通信によりますと、昨日午後4時50分頃、成田空港のフライトインホメーションに、女性の録音されたと見られる声で「爆発物を積んだ。成田空港の滑走路延伸計画を中止しろ」などと脅迫する電話がありました。電話ではジェットスター・J など複数の格安航空会社( LCC )の便名を挙げました。この内、ジェットスター・Jでは名指しされた成田発松山行きの407便の機内を捜索しましたが、爆発物は見つかりませんでした。結局同便は欠航となりました。
【コメント】このような行為は機能強化の是非を問い、真剣に生活環境の悪化に反対する地元住民には、何の役にも立ちません。むしろ、地元住民にとっては迷惑極まりありません。

@成田空港は今日から帰国ラッシュ、約4万9000人が入国
 成田空港では今日から、年末年始を海外で過ごした人の帰国ラッシュが始まりました。今日の入国者は約4万9000人の予定で、明日は5万1400人が入国する予定です。

@航空自衛隊機からの部品落下が5年半で117件
 昨日の西日本新聞によりますと、航空自衛隊の戦闘機からの部品落下が、2012年度から2017年上半期までの5年半に、少なくても117件起こっていた、とのことです。この落下件数は、同紙が防衛省への情報開示請求と追加取材で集計したもの、とのことです。一番重い物はF4戦闘機から落下した、ナイロン製ロープの標的で、重さはやく4Kgありました。件数の最も多い基地は宮崎県の新田原基地で全体の半数以上の57件でした。

@ベト・ジェットが31機のA320neo型機をA321neo型機に変更
 ベトナムのLCC 「ベト・ジェット」はエアバスに発注していた31機のA320neo型機を、全てA321neo型機に変更しました。変更したA321neo型機は230席となります。


*1月1日

@新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

@12月のアクセス数は20,582回でした。2017年のアクセス数は264,696回でした。

可能な限り速やかに更なる機能強化の最終的な結論」と夏目社長
 成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は今日の「新年ご挨拶」の中で、機能強化について「昨年6月12日に開催された四者協議会において、それまで約100回、延べ5,000名以上の住民の皆様にご出席いただいた住民説明会や、どなたにもご参加いただける形式とした対話型説明会でのご意見、千葉県および成田空港圏自治体連絡協議会からのご要請、ご要望等を踏まえ、成田空港の国際競争力確保と地域の皆様の生活環境保全の両立を図るという観点から検討した、夜間飛行制限の緩和の見直しを含む、成田空港の更なる機能強化に関する見直し案をご提案させていただきました。当社としては、地域の皆様にご理解、ご協力いただけるよう丁寧な説明に努め、可能な限り速やかに更なる機能強化の最終的な結論が得られるよう最大限努力して参りたいと考えております。」と述べています。

@成田発のピーチ機が油圧警告で関西空港に緊急着陸
 今日午前10時25分頃、成田発福岡行きのピーチ・アビエーション523便・A320型機が岡山県上空を飛行に、油圧系統の不具合を示す警告が出たため、目的地を関西空港に変更して、同10時50分頃無事緊急着陸しました。点検したところ、油圧系統に不具合は見つかりませんでした。乗客は別の機材で福岡に向かい、約2時間20分遅れで福岡空港に到着しました。

@「( MRJ )今年は顧客開拓ではなく、開発に専念する」と水谷社長
 三菱航空機会社の水谷社長は報道関係者との会見で、今年は新規顧客を開拓するのではなく、開発に専念して、2020年半ばの初納入を守ることに集中する、との考えを明らかにしました。また、設計変更については「大きなめどはついた。試験機製造作業に移行しつつある段階。米国での飛行試験も順調だ」と述べ、新しい設計の試験機を今年後半に仕上げて、試験飛行に投入する見通しを明らかにしました。納期については「何とかぎりぎりいける」との見通しを明らかにしました。また、40機を発注している米国のイースタン航空については「 MRJ の開発状況や性能ではなく、経営判断からいらないという話になるかもしれない」と述べましたが、現在の所、キャンセルは出ていないことを明らかにしました。

@米・デトロイト空港で雀を捕まえられずに空港に引き返す
 現地時間先月30日の「FOX5(英語版)」によりますと、デトロイト発アトランタ行きの旅客機が、雀のために空港に引き返す出来事がありました。出発の際に、機内に雀がいることは確認されていたのですが、見つけ出すことが出来ずにパイロットは出発を決断しました。所が離陸後に、操縦室で雀が飛び回り、結局空港に引き返しました。乗客を全員降ろして、捜索し、捕まえた雀を外に放し、遅れて出発しました。


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