2019年9月前半の出来事
*9月14日
@日本航空の機長が乗務前の検査でアルコールが検出され、解雇処分
日本航空によりますと、12日の成田発中部行きの3087便・B787-8型機に乗務する予定だった副機長(この便には、機長2人で乗務)から、乗務前のアルコール検査で0.08ミリリットルのアルコールが検出されました。その後の2回の検査でも0.10ミリリットルと0.07ミリリットルが検出され、別の副操縦士と交代しました。日本航空の社内規定では基準は0.00ミリリットルとなっています。同便は約15分遅れで出発しました。
日本航空ではこの機長を解雇処分とした、とのことです。
【コメント】前にも書きましたが、日本航空はこのようなトラブルに対する経過報告や利用者に対する謝罪を、どこで行っているのか分かりません。マスコミには発表しているようですが、日本航空を利用する人たちに、すぐに分かる形でホームページに公表すべきではないでしょうか。
@米国運輸省が4時間以上の機内待機で日本航空に30万ドルの罰金
現地時間13日の「Flight Global(英文)」によりますと、米国運輸省は日本航空に対し、2018年1月4日の日本航空4便と、同年5月15日の日本航空4便が、それぞれワシントンダレス空港で乗客を4時間以上機内に待機させた罰金として30万ドルを支払うように命じました。
1月4日にはニューヨークの大雪が理由で4時間31分の待機、5月15日はニューヨーク地方の悪天候(雷雨)とパイロットの乗務員交代で4時間59分の待機でした。
@イージージェット機で乗客だったパイロットが、遅れたパイロットの代わりに操縦
10日の「エキサイトニュース」によりますと、現地時間2日、英国のマンチャスター発スペイン・アリカンテ行きの英国・イージージェット機が、フランスでの管制障害のために、同便を操縦する予定のパイロットが遅れました。
同便の出発が2時間程遅れて、欠航が検討されていたところ、家族との休暇のために乗客として乗っていた同航空のパイロットが、会社側と電話で交渉し「自分に操縦させてもらえないか」と交渉しました。
このパイロットは家を出るときに、遅延していることを確認し、念のために操縦免許証を持参していた、とのことです。会社側でも免許を確認し、操縦を頼み込んでパイロットを交代させ、無事出発した、との事です。このパイロットも家族とのバカンスを楽しんだそうです。
@日本航空との共同運航を始めるエア・カランの最新鋭機A330-900型機
8日に成田空港に行ったときに、エア・カランの最新鋭機であるA330-900neo型機の出発を見ました。多分、この機種は成田空港では今の所エア・カランだけが乗り入れていると思われます。
エア・カランは日本航空と12月から共同運航を行うと発表されていますが、日本航空は第2ターミナルでエア・カランは第1ターミナル北ウイングと別れていますので、乗継には不便なような気がします。
下の写真は10日に撮ったものですが、丸みを持ったコックピットの窓やウイングレッドのカーブなどが従来のA330型機とは違いますね。
*9月13日
@赤羽新国土交通大臣が「羽田と成田の強化は、これからも進めて行く」
今日の「日刊航空」によりますと、内閣改造で国土交通大臣に就任した赤羽一嘉大臣は、昨日の専門誌記者会見で、航空政策について「首都圏の空港の機能強化は、我が国の国際競争力の強化、訪日外国人拡大への受け入れ対応から必要不可欠だ。羽田、成田といった首都圏空港については、これからも先を展望しながら前に進めていく」と語りました。また、一方で「私は関西の人間。他方で、首都圏だけで良いのか、との思いはある」とも語りました。
@日本航空が成田=ホーチミン線と成田=ジャカルタ線を季節減便
日本航空は昨日、1日1往復運航している成田=ホーチミン線を10月27日〜11月29日まで週4往復に減便します。運航日は月・金・土・日曜日となります。
また、1日1往復している成田=ジャカルタ線を11月12日〜12月13日まで、週4往復に減便します。運航日は成田発月・水・金・日曜日となります。同航空は「需要調整による」としています。
@佐賀空港で台北行きのタイガーエア台湾機が速度計不具合で離陸中断
今日の佐賀新聞によりますと、昨日午前11時25分頃、佐賀発台北行きの台湾LCC ・タイガーエア台湾247便・A320型機が離陸滑走中に、3本ある速度を測るピトー管の1本に不具合の警告が出ました。このため、同機は離陸を中断し、駐機場に引き返しました。
整備士がマニュアルなどを確認して、2本のピトー管が正常ならば運航に支障ないと判断し、1時間10分後に再出発しました。
@ピーチが10月1日から各種手数料などを値上げ
ピーチ・アビエーションは10月1日午後6時30分以降の各種料金と手数料を値上げする、と発表しています。「消費税率の引き上げによる」としていますが、端数が生じないように、切りの良い料金としているようです。
@「JATA」の海外旅行動向「DI 値」が低迷示す
昨日のトラベルビジョンによりますと、日本旅行業協会(JATA)が8月1日〜23日にかけて、会員650社を対象に実施した旅行市場動向調査によりますと、6〜9月の海外旅行の総合「DI 値」は前期比(以下同じ)13ポイント減のマイナス15となっています。これは、ゴールデンウイークの10連休と日韓関係悪化が影響していると見られる、とのことです。
また、10〜12月期は前期比で4ポイント増のマイナス11に改善すると見ているものの、来年1〜3月期は6ポイント減のマイナス17に悪化する、と見ています。
@この1週間、三菱スペースジェット90の飛行は全くなし
「Flightradar24」の記録では、この1週間、三菱スペースジェット90型機(M90)の試験飛行が全く行われていません。型式証明(TC)試験飛行が一段落したのでしょうか。飛行記録を検証する必要もありますから。
なお、現地時間12日の「Flight Global(英文)」に、三菱スペースジェットのアフターサービス部門の取り組みの現状が詳しく載っています。
*9月12日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」39例目が発生
昨日深夜、2019年度「カーフュー弾力的運用」39例目が発生しました。
・39例目 高松発成田行きのジェットスター ・J 418便・A320型機が、前便での成田空港における悪天候による管制制限のために遅れた玉突き遅延により、午後11時42分にB滑走路南側から着陸したものです。
@日本航空機が機体システム不具合警告で羽田に引き返す
昨日午後3時45分頃、羽田発旭川行きの日本航空555便・B767型機が、仙台市付近を飛行中に、「機体システムに不具合がある」との警告が出ました。
このため、同機は緊急事態を宣言し、羽田空港に引き返して無事緊急着陸しました。同便は約4時間半遅れで再出発しました。
@杉江弘氏が羽田空港新飛行コースの「着陸角度3.5度」の危険性に警鐘
今日の「Business Journal」に掲載された杉江弘氏の「羽田・都心新ルート、非常識な『降下(進入)角3.5度』で事故多発の危険発覚…国交省の暴挙」によりますと、この難しい「3.5度降下進入」方式はほとんどのパイロットが経験したことがないようです。
住宅の密集地に旅客機が墜落などしたら、どのような事態になるのか、計画を推進する政治家や官僚は分かっているのでしょうか。
【コメント】原子力発電を「安全だ、安全だ」と推進してきた当時の権力者が、福島原発事故の時に、その責任に口をつぐんできた(小泉元首相は別ですが)ことと同じではないでしょうか。
この所、現安倍政権の姿勢が“机上の空論”で政策を建て、充分な検討・検証も行わないまま強引に押し進めるように感じます。
成田空港の機能強化計画についても同じで、この計画が周辺に住む人たちにどのような被害をもたらすかなどの検討も十分に行わないまま、計画にかかる費用の検討も十分にしないまま、「国策だから」と強引に押し進める姿勢が顕著です。
*9月11日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」37・38例目が発生
昨日深夜、2019年度「カーフュー弾力的運用」37・38例目が発生しました。
・37例目 成田発ニューヨーク行きの日本航空4便・B777型機が 、台風15号の影響により、前々便で成田空港出発が遅れた玉突き遅延のために 、午後11時11分にB滑走路北側から離陸したものです。
・38例目 成田発青島行きの全日空8427便・B767-300型機が、前便でのアモイ空港における管制制限のために遅れた玉突き遅延のために、午後11時44分にB滑走路北側から着陸したものです。
【コメント】前にも書きましたが、2日も3日も前のトラブルでどうして「玉突き遅延」といえるのでしょうか?
これでは、何でも「玉突き遅延」となってしまいます。
@ジェットスター ・J が2023年までに機材を10機増やすも、「成田はメインベース」
ジェットスター ・Jは昨日開いた事業戦略説明会で 、2023年度までに 、所有機を現在の25機から35機に増やすことを明らかにしました。現在のA320型機よりも長距離を飛べ、座席数を約35%増やせるA321LR型機を3機導入するほか、同様の機材を7機追加する、とのことです。
CFOの鈴木氏は成田空港の役割について「ジェットスター ・Jのメインのベースである成田は、今後もA321LR型機などの新機材を導入する最優先候補となる。路線拡充の観点から考えると、成田の利用枠が増えることは基本的にプラス」と述べました。
また、現在の成田・関空・中部の3拠点に次ぐ拠点候補として新千歳・福岡・那覇を上げ、2020年6月末までに1拠点を開設することを明らかにしました。
@嘉手納基地騒音訴訟の2審判決で、約260億円の賠償命じる
沖縄の嘉手納基地周辺の住民約2万2000人が軍用機の騒音被害を訴えた裁判で、2審の福岡高等裁判所那覇支部は、国に対して、1審よりもおよそ40億円少ない約260億円余りの賠償を命じました。しかし、住民が求めていた深夜・早朝の飛行差し止めについては訴えを退けました。
@ジェットスター ・J が増収減益も、4年連続の黒字に
ジェットスター ・J が 昨日発表した、豪州の会計年度である「6月期通期決算」は、営業収入が前年同期比(以下同じ)6.2%増、営業利益が6.2%減、経常利益が13.4%減、純利益が4.1%減の9億1400億円と4年連続の黒字となり、増収減益となった事を明らかにしました。減益の理由は燃油費の上昇や自然災害などの影響を受けたため、としています。なお、旅客数は3%増となっています。
@全日空機が羽田離陸直後にスポイラートラブルの警告出るも那覇まで運航
今日の「日刊航空」によりますと、9日午後1時6分頃、羽田発宮古行き全日空87便・B787-8型機が離陸直後にスポイラーに不具合が発生しました。スポイラーは低速時に使う必要があるため、巡航時には使いません。このため、同便は目的地を那覇空港に変更して、そのまま運航し 、午後3時22分に無事緊急着陸しました。
【コメント】混雑する羽田空港を避けて 、那覇空港まで行ったのでしょうか。スポイラーは着陸時には使用するのではないでしょうか。羽田空港に着陸するには燃料を捨てたり 、欠航をしたりしなければならず 、経営上の配慮もあったのではないでしょうか。
@スカイマークの8月は旅客数が4.5%増、搭乗率が90.2%
スカイマークが今日発表した「8月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)4.5%増の74万7497人となっています。搭乗率は0.3ポイント増の90.2%でした。
@フランスの「エーグル・アズール航空」経営破綻、海外に約1万3000人取り残される
今日のCNNニュース(日本語版)によりますと、フランスの「エーグル・アズール航空」が現地時間6日に、経営破綻し 、全便の運航を停止しました。同航空は主に、フランスとアルジェリア間の路線を運航していました。この運航停止の結果、アルジェリアにいた旅行客約1万1000人を始め約1万3000人が帰国できずにいる、とのことです。
*9月10日
@【お願い】 昨日深夜の状況を教えて下さい
お願い、下記の「カーフュー弾力的運用」は10月末のA滑走路運用時間1時間延長が実施された時と、同じ状況と考えられます。
飛行コース直下にお住まいの方で、昨日深夜の「カーフュー弾力的運用」についての状況をお知らせいただけると幸いです。
メールアドレスは〈 naritakuukou@gmail.com 〉です。
@昨日深夜に緊急事態「カーフュー弾力的運用」で今日午前0時59分までに32便
昨日深夜から今日未明にかけて、台風15号による大幅な遅延が発生し、従来取り決め(緊急事態)による「カーフュー弾力的運用」として、32便の離発着が行われました。
最終便は今日午前0時59分でした。詳細は今日午後には成田国際空港株式会社(NAA)のホームページに載るものと思われます。午後4時現在ではまだ掲載されていません。
@成田空港内に最大約17000人が滞留、国土も到着便を制限するなどの対策を
成田空港の台風15号による交通機関の停止で、成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、成田空港内に足止めされた乗客は今日午前0時現在で、第1ターミナルに約5500人、第2ターミナルに約1万800人、第3ターミナルに約600人の合わせて約1万6900人に達しと模様とのことです。
京成のアクセス線や高速バスの一部は昨日夕方から、運行を再開したとのことですが、到着する便からは次々に乗客が降りてくるため、空港内で一夜をあかすことになったようです。
国土交通省成田空港事務所によりますと、昨日の欠航便は約125便に上った、とのことです。この他にも目的地を羽田空港などに変更した便もあった、とのことです。羽田空港に着陸し、ここで、運航が打ち切られたのは、ラッキーだったがも知れませんね。
【コメント】成田空港に滞留した乗客からは「成田空港は陸の孤島だ」とか「地方空港でもないのに」と腹を立てている人もいたようですが、台風の直撃ではやむをえない事ではないでしょうか。
国土交通省が一時的に到着機を受け入れないで、翌日回しにしてもらうかなどの対策は取れないのでしょうか。航空会社にしてみれば、ホテルの手配や食料の配布なども行わなければならず、翌日の機材繰りで欠航が出るなどの理由から、「着いた後のことは知りません。私達は送り届けたのですから何の責任もありません」と言うことになるのでしょうが。
@日韓の航空便は20%減に、「異例のレベル」とOAG
昨日のトラベルボイスによりますと、世界の航空データを取り扱う「OAG社」はこの程、日韓路線の分析を発表しました。
これによりますと、7月の訪日客は前年同月比(以下同じ)7.6%減となっており、8月は大韓航空も大幅な減便や運休を発表しているため、されに減少が増える見込み、としています。日韓路線の供給量はこの10週間で供給量全体の20%減となっているとのことです。
この内、韓国のLCCはこの2ヶ月間の削減率が約25%、フルサービスキャリアは12%となっており、 LCCが素早い対応となっている、とのことです。
OAG社では「局面が打開に向かえば、航空路線もあっという間に復活するはず」としていますが、「今回の日韓のケースでは、供給の削減規模が『異例のレベル』」と指摘し、警鐘を鳴らしているそうです。
@7月の世界旅客輸送実績は2.7%増も、伸び率は急落・IATA
昨日のトラベルビジョンによりますと、国際航空運送協会(IATA)が発表したところによりますと、7月の世界輸送実績は前年同月比(以下同じ)で2.7%増となりましたが、1〜6月までの平均4.8%増や、6月単月は5.4%増であり、世界経済摩擦などの影響で伸び率が低下しつつある、と警鐘を鳴らしています。
*9月9日
@ NAA 回答は「何故、2ヶ月もかかったのか」とあきれる内容
昨日、 NAA 本社で7月11日に出した質問書についての回答を受けました。回答したのは「共生・用地部門 地域調整部部長 関口順一氏」でした。
しかし、回答内容は従来からの国土交通省や NAA の主張と発表されているもので、「どうして、この回答をするのに、2ヶ月もかかったのか?」と疑問を感じるものでした。
詳しくは、明日以降に書きます。
@第3ターミナルの到着新動線は、1階から2階へ上がるものでした
昨日、回答を受ける前に、第3ターミナルに行き、新到着動線を確かめて見ました。9月5日の出来事で「今までは、荷物受取場を出て、また、2階のフードコート脇に出なければならなかったのですが、今日からはそのまま1階で出られるようです。」と書きましたが、これは間違いでした。
結局、1階からエスカレーターやエレベーターで2階に上がって、第3ターミナルの入口脇に出て、連絡通路やバス停留所に行くことになります。ですから、到着した人たちが楽になるわけではありません。ただ、従来はフードコート脇から第3ターミナルを出るのですが、これがなくなりますので、フードコート付近の混雑は緩和されます。
下の写真が到着通路の出口付近で、このすぐ左が第3ターミナルの入口、右がバスターミナルに向かう通路になります。
@台風15号の影響で、成田空港から出られず、ターミナル内は大混雑
台風15号の影響で、今日の成田空港は航空機の発着は徐々に始まっていますが、午後3時現在で、出発では欠航便が30便以上、運航されている便も軒並み大幅な遅延となっています。
JR総武線と京成線は、風や倒木の影響で午後3時半現在、運転停止となっています。もちろん、成田エクスプレスもスカイライナーも停まっています。また、バスも東関道の通行止めなどで、運行していません。
このため、空港内に滞留する人が多くなり、混雑が激しくなっている、とのことです。
@国土交通省が13日から、国内線保安検査を強化
国土交通省は6日、13日から国内線航空機に搭乗する前の保安検査を強化する、と発表しました。
(1)現在のコート類のほかに、上着類に関しても脱いでもらい、X線検査を行う、(2)足のくるぶしを覆う安全靴、厚底靴、ブーツ類も脱いで検査をする、(3)凶器や爆発物の検査として、無作為で抽出する体に触れて行う検査に加え、検査紙で体に触れて爆発物質の検査を行う、の3点となります。
また、ラグビーワールドカップ期間中の13日〜11月5日は、これに加えて、ドローンを室内に持ち込むことは禁止になります。ただし、ドローンは機内預けとすることで可能とします。
@ BA のパイロット組合が現地時間9日から48時間のスト
今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、英国のブリティッシュ・エアウェイズの操縦士組合は会社側の3年間で11.5%賃上げするとの提案を不満として、現地時間9日から2日間のストライキを行います。現在、ブリティッシュ・エアウェイズの操縦士の平均年収は9万ポンド(約1200万円)とのことです。
@B777X型機の型式証明静的試験中にドアが吹っ飛ぶ
昨日のAFP通信(日本語版)によりますと、ボーイング社は現地時間6日、開発中のB777X型機の型式証明(TC)試験の内、「最終荷重試験」で、米連邦航空局(FAA)の検査官の立ち会いのもとで「通常運航時を大幅に上回る荷重とストレス」を機体にかける内容での試験をしたところ、この試験中に機体の扉が吹き飛んだ、とのことです。
これにより、エンジン開発に手間取り、2020年始めへ延期した初飛行が、更に遅れることになるようです。
*9月8日
@今日午後、 NAA 本社で 、7月11日に出した質問書の回答を受けます。
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」36例目が発生
昨日深夜、2019年度「カーフュー弾力的運用」36例目が発生しました。
・36例目 成田発仁川行きのティーウエイ航空206便・B737-800型機が、前々便で台風13号の影響によって、金浦空港出発が遅れた玉突き遅延のため、午後11時48分にA滑走路南側から離陸したものです。
@モルディブでエア・アジア機がエンジン故障し 、引き返す
6日の「タイ通(日本語版)」によりますと、現地時間5日、モルディブ・マレ発バンコク行きのエア・アジア178便・A320型機で、離陸後22分たった時点でエンジンから出火しました。このため、同機はこのエンジンを止めて、マレ空港に引き返し、無事緊急着陸しました。
*9月7日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」34・35例目が発生
昨日深夜、2019年度「カーフュー弾力的運用」34・35例目が発生いました。
・34例目 ヤンゴン発成田行きの全日空814便・B767-300型機が、前便でヤンゴン空港の滑走路閉鎖により、バンコクに目的地を変更した事による、玉突き遅延で午後11時11分にB滑走路南側から着陸したものです。
・35例目、 上海発成田行きの中国国際航空157便・B737-800型機が、上海空港の台風13号による管制制限と、航路変更による玉突き遅延で、午後11時17分にB滑走路北側から着陸したものです。
@「将来は音の出ない飛行機が飛ぶ」とおおぼらを振りまく機能強化推進派
横芝光町の会員によりますと、横芝光町の成田空港機能強化推進派は、チラシや口コミで「将来は音のしない飛行機が出来るから、C滑走路が出来ても、大丈夫。心配はない」との宣伝を繰り返している、とのことです。
5日に開催された「JAXA航空シンポジュウム2019」に行って、展示コーナーで「エミッションフリー航空技術の研究開発」を行っている方に、「騒音の出ない旅客機は開発可能ですか。出来るとすれば、何時頃になりますか」と質問した。
お答えは「今、私達が研究しているのは、燃料電池を使った小型の旅客機です。簡単に言えば、燃料電池で発電した電気で、ファン(プロペラ)をまわして飛ぶものです。発電するエンジンも出来るだけ、外に音を出さないようにして、ファンも機体上部に設置して、地上に音が届かないように工夫しています。開発は2030年代に実用化する方向で研究しています。実際の製造は色々な国の研究機関や企業の連合体となるのではないでしょうか。ここに書いている旅客機の大きさは150席程度のリージョナルジェット機を考えています。これならば、相当の騒音軽減効果が見込めると思います。世界各国もこの程度の機体の開発を考えて研究しているようです。ただ、中・大型機は航続距離や飛行速度を考えると、機体重量が増えて、このタイプの実用化は難しいのではないでしょうか」とのことでした。
このエミッションフリー航空機は 、今後15年程度で実験機を開発し、研究を終わらせる 、とのことでした。
すなわち、リージョナル機程度の小型機では、かなり音の靜かな旅客機が約20年後に実現するにしても、成田空港で使われるような国際線用の中・大型機では「音の出ない飛行機実現の見通しはたっていない」ということになるのではないでしょうか。
横芝光町の成田空港機能強化推進派は実現の見通しも立たない「フェイク(おおぼら)」を振りまいてまで、機能強化を押しつけようとしているのですね。「何のため」でしょうか。
下の写真はJAXAのパンフレットに載っている研究中の「エミッションフリー航空機」です。
@アメリカン航空の整備士が自社旅客機に妨害行為
現地時間5日、米国司法省はアメリカン航空の60才整備士を訴追しました。訴状によりますと、この男は7月17日にマイアミ発ハバマ行きの同航空機のエアデータモジュール(ADM)に緩衝材の破片を押し込み、接着剤で固定した、とのことです。
この結果、同機は飛行前の点検で同システムでエラーが発生し、欠航となりました。供述資料によりますと、この男は、会社と組合の交渉が難航し、待遇が悪化したことに不満を持ち「フライトの遅延または欠航を引き起こして、残業代を受け取ろうとした」とのことです。
*9月6日
@成田空港の中国路線は今後急拡大する見込み、日中航空協議合意で
昨日の「日刊航空」によりますと、今回、日本と中国の航空当局間で合意した内容は
(1)両国の、成田空港と北京・上海空港からそれぞれの国の地方空港を結ぶ路線については、現在の制限を即時に撤廃し、自由化する事、
(2)成田空港と北京周辺空港・上海周辺空間の路線便数を、10月末の冬季ダイヤからは、現在双方週99便(以下同じ)に制限されているところを、週210便に拡大する事、
(3)更に、上記制限を2021年の夏季ダイヤからは、週410便に拡大する事、
の3点になるとのことです。
【コメント】これにより、抑えられていた成田空港と中国間の便数が大幅に拡大する事になるのでしょうね。ただ、問題は米中貿易紛争による世界経済の減速と、パイロット不足と、旅客機の調達遅れがどのように響いてくるか、と言うことですね。
@スカイアンコール航空が12月28日から成田=シェムリアップ線を開設へ
昨日のトラベルビジョンによりますと、カンボジアのスカイアンコール航空は12月28日から成田=シェムリアップ線を週2往復で開設する、と発表しました。機材はA321-200型機を使います。シェムリアップへの直行便は初めてとなります。ただし、国土交通省に申請しているものの、許可はまだ出ていません。
@米国・「メサ航空」と三菱スペースジェット100型機を100機発注の覚書
三菱航空機会社は現地時間5日、米国・ナッシュビルで開催された地域航空協会の年次イベントで、フェニックスに拠点を置く「メサ航空」と三菱スペースジェットM100型機を、100機購入(確定50機、オプション50機)する事で協議を進める覚書を締結した、と発表しました。
ただ、M100型機は現在も「正式にローンチ はしていない」としており、今回の受注をベースに、親会社の三菱重工と M100型機の正式ローンチに向けた協議を進める方針、とのことです。正式に製造が決まれば、納入は2024年からとなる、とのことです。
また、同社は「6月のパリエアショーで発表した15機受注のための覚書(2019年6月20日の出来事参照)と、今回のメサ航空との覚書は別物」とします。
【コメント】ということは、続けての受注も期待できると言うことになりますね。三菱航空機会社にとっては久し振りの明るい話題です。
*9月5日
@今日から第3ターミナルの新到着ロビーが供用開始
成田空港第3ターミナルの到着ロビーの改修が終わり、今日から供用が開始されました。
【コメント】まだ、使ったことがないので、良く分かりませんが、今までは、荷物受取場を出て、また、2階のフードコート脇に出なければならなかったのですが、今日からはそのまま1階で出られるようです。従って、そのまま、バス停留所や第2ターミナル連絡通路にもいけるのではないでしょうか。
@成田空港8月貨物総取扱量は1.4%減と2ヶ月ぶりのマイナスに
東京税関が今日発表した「成田空港8月貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)1.4%減と2ヶ月ぶりマイナスの16万6067トンとなりました。
この内、積込量は7.0%減で10ヶ月連続のマイナス、輸出量は20.1%減となっており、一方、取卸量は3.9%増で3ヶ月連続プラス、輸入量は8.8%減となっています。
@エル ・アル航空が成田=テルアビブ線の予約を開始
イスラエルのエル ・アル航空は来年3月12日に就航する成田=テルアビブ線の予約を先月30日から始めました。
これにより、3月22日の出来事で書いた、同航空子会社のLCC「サンドール国際航空」による、今月14日からの成田=テルアビブ線開設はなくなったようです。