97年12月の出来事


*12月31日

@お世話になりました。来年もよろしくおねがいいたします

 今年、8月29日にこのホームページを開設してより、ご愛読下さいまして本当にありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

@全日空機那覇空港に臨時着陸

 30日午後7時頃、香港から成田に向かっていた全日空910便がフラップ(下げ翼)の不調で那覇空港に臨時着陸しました。同空港で点検したところ、作動が正常に戻り1時間後に成田に向け離陸しました。

@乱高下は30m以下だったー米運輸安全委員会

 米運輸安全委員会(NTSB)は乱気流に巻き込まれたユナイテッド航空機の乱高下は機長の報告の300mではなく、30m以下だった、という調査結果を発表しました。しかし、30mの乱高下で死者が出た理由については述べていません。


*12月30日

@芝山鉄道が来年1月下旬に本格着工

 芝山鉄道会社では芝山鉄道の成田東駅と整備場前駅(仮称)間の工事を来年1月下旬に本格着工することに決めました。芝山鉄道の工事は予定地内に元熱田派の農家2戸の敷地があったためストップしていました。この2戸が移転に合意したため、着工可能と判断したものです。しかし、2戸の用地買収はまだ済んでいないので当面は用地外の高架部分の工事をはじめることにしたものです。この他にも、用地内には元熱田派の一坪共有地も残っています。工事を完成させるためにはこれの買収も必要となります。


*12月29日

@昨日の夜、ネットスケイプが壊れてしまったようで、更新が出来ませんでした。ソフトを新たに入れ換えて、やっと復旧しました。

@ユナイテット航空のホノルル行きが乱気流にあい、1人が死亡

 昨日(28日)の午後11時10分、成田からホノルルに向かっていたユナイテッド航空の826便のB−747型機が成田の東1800Kmの北太平洋上で乱気流にあい、63人が重軽傷、東京の会社員の女性が死亡しました。当時は食事も終わり就寝前でベルト着用のサインもなく、アナウンスもなく、突然300mも落下し、その後、2、3回の上下動があったそうです。同機は成田空港に引き返し、今日午前2時半に着陸し、けが人は成田市内の病院で手当てを受けました。

@日米が共同運航の自由化平等化で合意

 日米の航空交渉で日本と米国の航空会社間での共同運航を自由化、平等化することで双方が合意した模様です。正式には来年の1月20日から開かれる交渉で決められるようです。共同運航が可能になると、お互いの乗客を融通しあうことが出来、無駄な、空席の多い便の削減につながります。また、利用者にとっても乗り継ぎなどがスムーズに行えるようになるということです。


*12月28日

@[リンクのページ]に[びわこ空港]と[Airports in Japan]と[海洋空間計画研究室]のページを追加しました。

@このホームページへのこの1ヶ月間のアクセス数は561件でした。


*12月27日

@『びわこ空港』住民の反対を無視して環境アセスメントに着手

[京都新聞より]

  びわこ空港環境アセス 新年度から実施手続き  説得へ戸別訪問も

         県会委 稲葉知事が表明

 滋賀県の稲葉稔知事は二十六日、県議会のびわこ空港・交通・防災対策特別委員

会で、「環境アセスメント調査実施への準備を進め、引き続き地元説得を続ける」

と述べ、空港建設の前提となるアセスを実施する方針を表明した。これまで県は、

反対集落での戸別訪問を自粛してきたが、今後はそれも辞さない姿勢を示した。早

ければ来年一月から、関係集落へのアセス説明会を開き、四月にも実施手続きに入

りたい意向だが、空港に反対している地元の地権者集落では強い反発が出ており、

難航が予想される。

 午後一時から開かれた特別委員会では、稲葉知事が「(住民投票で三分の二以上

が不同意だった)野出区の反対は重く受け止めているが、理解を得た集落がそれ以

上に多いのが現実。県の将来にとって空港は必要であり、早々にアセスに着手する

必要がある。具体的な準備に入ることを決断した。できるだけ地元の混乱を招かな

いように進めたい」と述べた。

 これに対し、議員からは「白紙撤回すべきだ」との意見も出たが、「知事の方針

を支持する」との意見が大半を占め、委員会として県の方針を了承した。

 稲葉知事はこのあと記者会見し、「新年から関係集落でアセスの説明会を始めた

い」と表明。第七次空港整備計画の期間内に運輸省に空港設置許可申請をするた

め、来年度早々にも調査に関する入札などの実施手続きに入る必要があることを説

明した。

 さらに知事は、これまで野出区などの反対派集落では自粛してきた戸別訪問につ

いても、「やらざるをえない」と発言。空港に賛成する住民の数を増やす努力を続

けるとともに、戸別訪問と同様にこれまで自粛してきた空港関係の広報活動も、今

後は積極的に進める意向を示した。

【びわこ空港計画】 滋賀県中部の蒲生、日野両町境の百八十ヘクター

ルの丘陵地に二千メートル(将来は二千五百メートル)の滑走路を持つ

空港を建設する計画。

 二〇〇五年開港予定で、国内線の札幌、福岡、鹿児島、那覇の四路線

を定期便として予定。滋賀、京都、三重、岐阜などから七十六万人の旅

客需要を予測している。今年六月には、びわこ空港・臨空都市構想の大

幅な計画見直しを行い、総事業費を三分の一に圧縮し、千五百八十億円

とした。

 地元では、一九八八年十一月に両町が候補地に選定されてから、推

進、反対の運動が展開されてきた。

   九一年十一月に国の六次空港整備計画に採択されたが、地権者集落の

日野町野出区などが環境アセス実施に同意せず、アセスができないまま

九六年十二月に、七次空港整備計画に組み入れられた。



*12月26日

@共生財団が行う事業についての問題点

 1997年に共生財団が設立されました。円卓会議の合意を経てこの合意を実現するための組織として設立されるといううたい文句でした。このほど、以下のようなこの財団が行う事業に関する資料が手に入りました。

 これを読んでみると、様々な問題点、疑問点が浮かび上がってきます。以下、それらの点について書いてみたいと思います。資料は【共生財団の行う事業】のページを見てください。

1、何故、国と公団の責任で対策を行わないのか 

 第1に、民家防音の助成事業についてですが、4事業のうち新たに実施さ れるのは『特定地区緊急防音工事助成事業』だけです。

 『民家防音工事再助成補完事業』は既に制度化されているのではないでしょうか。とすれば、国と公団の権限で行えるはずです。

 『特別民家防音工事助成補完事業』も騒特法の地域指定が効力を発した段階で、騒防法第1種地域に後から建築されたために防音工事の助成が受けられなかった家屋にたいして助成をしなければならなくなる、という家屋に対する助成制度を先取りしただけのものです。これも、将来は当然、国と公団がやらなければいけない事業です。

 『民家防音工事助成空調機等補完事業』も既に制度化し、行われている事業です。

 このように考えると、何故、わざわざ共生財団を新たに設立して行わなければならないのか、理由があいまいになります。公団で話を聞いたときは「『特定地区緊急防音工事助成事業』を行うために」という事でした。だとすれば、共生財団の行う事業はこれだけに限定すれば良いことになります。

 防音工事関係を全部共生財団に移すことは、国と公団の責任を曖昧にし、責任の所在をぼかすことになるのではないでしょうか。

2、民家防音対策は3年間で打ち切りなのか

 この資料を読んでびっくりしたのは上記に挙げた民家防音対策関係の事業が「3年の期限限定事業」になっていることです。これはどんな意味を持っているのでしょうか。善意に解釈すれば、「防音対策を早く進めたい。」ということになりますが、逆に考えますと、「民家に対する防音対策は、この3年間で終わりだ。」ということにもなります。もし、そう言う考え方が少しでもあるとすれば、これはとんでもない事です。将来の騒音は予測は出来ますが、実際にどうなるかは誰にも分かりません。ところが、今回の資料を読むかぎり民家の防音対策に関しては予算上からもこの3年間かぎりとしか読み取れないのです。将来、航空需要が増大すれば、騒音値は当然上がって騒音区域も広がるはずです。このような時の事を共生財団は考えていないのでしょうか。

3、共生財団だからこそ環境基準を最終目標に

 また、将来の騒音値が現状と余り変わらないとしても、共生財団だからこそ、13年前に達成することになっている『環境基準』を最終的な目標にすべきではないでしょうか。これが、解決できてこそ、「騒音対策は達成された。」と胸をはっていえると思うのです。

4、谷間対策はどうなるのか

 谷間対策というのは2本の平行した滑走路に挟まれた地域では、両側からの騒音に曝されて、数値にはあらわれない心理的な被害が起こると考えられ、それに対して民家防音などの対策を取って欲しいと自治体などから要望がでている問題です。この谷間対策についても共生財団は全く考えていないようです。これについてどのように考えているのでしょうか。

5、出資金は全額国の負担とするのがすじ

 この共生財団の原資は関係自治体が25%を負担していますが、1997年3月の騒音対策委員会で本会が主張したように、出資金は全額国が出すのが当然ということがこの資料からも明らかになったと思います。何故なら、これらの事業は本来、国が行わなければならないものだからです。自治体が負担すればその分、他の防音対策にまわるべきお金が使われてしまうからです。

6、騒音測定値は全面公開を原則に

 3年間の『期限限定事業』(期限を限定することは出来ないはずですが)の終わった後は共生財団では『成田空港周辺地域の騒音対策周辺事業』『航空機騒音等測定・調査研究事業』『航空機騒音等に関する測定及び調査・研究事業』の3事業を行うことになっていますが、この中に、自治体や空港公団が行っている騒音測定の一元化をはかるとのことです。これは効率の面では良いし、空港周辺の騒音を総合的に捕らえるには良いことと思うのですが、心配はその測定結果の処理と公開の方法が住民サイドで行われるか、と言う点です。例えば、千葉県で実施している騒音測定の基本は『環境基準が守られているかどうか。』と言う所にあります。しかし、国や空港公団は環境基準には一切触れようとしません。騒音コンターも環境基準に関係する70WECPNLコンターは絶対に出しません。共生財団はどちらの立場に立つのでしょうか。

 以上が共生財団に対する疑問点です。

@大阪府が実機飛行騒音調査を受け入れへ

 大阪府は関西空港の陸上ルート新設に関する、騒音の影響を調査する『実機飛行騒音調査』を受け入れることを決めました。これは実際の飛行コースに沿って実際に使われる飛行を飛ばして、その騒音の大きさを測り受け入れるかどうかの資料にするためのものです。

【コメント】成田空港が開港するときも、運輸省は住民の要求をいれて行いました。しかし、機重が実際の営業飛行の実態からかけ離れていたためか、(安全上から言っても燃料を満タンにして飛ばすことは出来ません。)開港後の騒音とくらべるとはるかに小さなものでした。この点をどう考慮するつもりか気に係ります。


*12月25日

@今日、今年最後の調査資料を持って、北の下総町から南の成東町まで配ってきました。その中で共生財団の活動計画の概要の文書が手に入りました。ちかじか、報告をいたします。

@騒音や排ガスの調査を実施することを決める:共生委員会

 今日、空港近くの地域相談センターで19回目の共生委員会が開かれました。そして、今月はじめに行われた騒音の実体験予備調査に引き続いて、平行滑走路の直下になる地域の住民を対象にした、騒音実態調査と排気ガスの実態調査を実施することが決まりました。また、氷塊の落下原因にもなる、陸上での脚下げをなくすために、洋上での100%の脚下げを要請することになりました。

@【訂正】22日に書いたニアミスの記事で、「全日空機」としたのは「日航機」の間違いでした。お詫びして、訂正します。

@米貨物機が新千歳に緊急着陸

 23日午前8時45分ごろ、アンカレッジ発成田行きの米フエデラルエクスプレス社のDCー10の貨物機が左翼側エンジンが不調になり、同エンジンを止めたまま新千歳空港に緊急着陸しました。


*12月24日

@外国の航空機の安全性を直接監視する方針

 運輸省は来年の夏からでも外国の航空会社の航空機にたいして、その安全性を直接調べて、改善命令やひどい場合には飛行停止措置もとる方針を固めました。今までは外国機の安全性についてはその当該国にまかしてきたが、国際的な基準があってもその基準を満たしていないところがあったり、外国に出かける日本人の60%が外国の航空会社を利用している現状から、方針転換をしたもの。

@バングラディシュでホッカー28が墜落

 詳細が分かりませんが、バングラディシュで70人ほどが乗っているホッカー28型機が空港近くの水田に墜落したようです。当時、空港付近は霧が深く同機は何回も着陸を試みたが出来なかったということです。


*12月23日

@[リンクのページ]に5個を追加しました


*12月22日

@成田新高速鉄道[印西牧の原〜印旛松虫]は認められる

 来年度予算の大蔵原案で成田新高速鉄道の印西牧の原と印旛松虫間の3.8Kmの建設事業費が認められた。これにより、この区間の2000年春の完成にメドが立ちました。これは現在の北総開発鉄道と呼ばれている住宅.都市整備公団線が延長されるものです。しかし、この印旛松虫から先の成田市土屋までの部分については見通しは立っておらず、事業主体も決まっていません。

@岐阜県恵那市上空でニアミスか

 運輸省は15日に岐阜県恵那市上空で名古屋に向かう全日空機のB−737型機の機長からニアミスの報告があった件について調査をはじめました。全日空機によると名古屋空港に向けて降下をはじめたところ、管制官から「他の航空機が接近している。」と警告を受け、その直後衝突警報装置が作動し、前方より、灰色の航空機が右側を通過していったそうです。両者の距離は水平で150m、垂直で60m〜90m程度だったそうです。相手の航空機は日の丸をつけていたことから自衛隊機ではないかと、とのことです。


*12月21日

芝山鉄道は認められず

 国の来年度予算の大蔵原案が昨日内示されました。それによると、成田空港関係では共生関連の環境対策費が満額の184億円、空港施設整備費は3億円現の130億円、管理費は7億円減の161億円が認められましたが、芝山鉄道出資金の8億円は認められませんでした。


*12月20日

@インドネシアのスマトラ島にB−737が墜落

 昨日の日本時間午後5時40分ごろスマトラ島南部のパレンバンの北の湿地帯に、シルク航空のボーイング737型機が墜落しました。同機には乗客97人と乗員7人の計104人が乗っていました。2名の日本人も搭乗していたようです。今のところ生存者はいない模様です。同機はジャカルタからシンガポールに向っていました。シルク航空はシンガポール航空の子会社です。目撃者の証言によると、同機は空中で2度、地上で1度爆発したそうです。

@神奈川県座間市に米軍機の部品が落下

 18日の午後4時20分ごろ、座間市の公益広場に、米軍機が通りすぎた直後、長さ7.5cm、直径3.5cm程の金属の円筒物が落下しました。10m離れたところでは子供が遊んでいました。小学生の女の子がそれを拾い、母親が警察に届け出ました。在日米軍に確認したところ、「海軍のFA−18戦闘攻撃機の部品と見られる。」と回答したそうです。部品は地面にめりこんでいたそうで、人に当たったら大怪我になるところでした。

@芝山町議会で過激派糾弾決議と羽田空港国際化反対決議

 19日に閉会した芝山町12月定例町議会で[芝山鉄道早期実現と過激派による暴力行為根絶を求める決議]と[羽田空港の国際化に反対する決議]が採択されました。

@12月1日から10日までの出来事を[97年12月の出来事]のページに移しました。


*12月19日

@ガルーダインドネシア航空機関西空港に緊急着陸

 昨日の午前9時20分ごろジャカルタから成田空港に向けて飛行中のガルーダ航空872便から「燃料ぎれのため緊急着陸したい」と連絡があり、9時39分に関西空港に無事着陸しました。同機は燃料を補給して11時すぎに成田に向けて離陸しました。昨日の朝、成田空港は濃霧のため着陸が困難になりました。たぶん、ガルーダ機は上空で天候の回復を待っていたのですが、燃料が乏しくなって、関西空港に向ったものと考えられます。

@運輸省幹部宅へのゲリラは中核派革命軍の仕業

 15日に起こった、運輸省幹部宅へのゲリラは中核派革命軍の仕業でした。昨日、報道機関にたいして犯行声明が送られてきました。

@日米航空交渉、またもや合意できず

 15日から運輸省で開かれていた日米航空交渉は合意に至らず、18日に終わりました。しかし、運輸省の担当官は「アメリカ側が柔軟な姿勢を見せ、これまでで、一番進んだ交渉だった。」と述べました。次回は1月22日からになります。


*12月18日

@『回答書もまだ読んでいない。』相川町長、12月定例議会で

 町長選挙後の初めての芝山町町議会が昨日終わりました。本会の会員でもある萩原弘幸町議は一般質問で空港問題では、「今回のような事件を起こさないためにも、周辺対策交付金の金額と使い道を明らかにしたらどうか。また、来春からの増便問題に対し町長はどのような態度で臨むのか。」と質しました。これに対して、交付金問題では担当課長が、「萩原さんの言うとおりだが、周辺市町村との兼ね合いもあるので。」と逃げてしまいました。また、増便問題について相川町長は「まだ運輸省からの回答書も読んでいない。申し訳ないが、もう少し時間を下さい。」と答えました。確かに、選挙が終わって間もないと言うことはありますが、相川町長は共生委員会の地域委員を勤めていたはずです。共生委員会では『この増便は問題い。』と言うことで話題にもならなかったのでしょうか。いずれにしても、この増便問題に対する検討は来年になることが確定的です。そのとき、芝山町が『認めない。』と言うことになったら、運輸省はこの増便を撤回するのでしょうか。夏ダイヤは3月から始まるはずです。

 芝山町の議会では相川町長の与党は一人の議員だけです。相川町長は助役の辞表をあっさりと受理してしまいました。従って、この12月議会は助役なしですませました。新助役は県から出るのではないかとも言われていますが、3月の予算案策定の時期を控えて相川町長の前途多難が予想されます。

@成田空港が濃霧で閉鎖、5便が他空港へ

 今朝、7時ごろから濃霧で視界が300m以下になったため、滑走路が閉鎖されました。このため、5便の到着便が3便は羽田空港に、2便が関西空港に向いました。

@ギリシャでウクライナ機が消息を絶つ

 アテネからの報道によると、日本時間の今日午前ウクライナのオデッサからギリシャのテッサロニキに向っていた、ウクライナ航空のヤコブレフ42型機が着陸の5分前にレーダーから突然機影が消えて、行方不明になったそうです。この機には乗客乗員約70名が乗っていました。当時、空港周辺は吹雪だったそうです。

@クリスマスチャリティフェスティバルの案内が空港公団のHPに出ました


*12月17日

@リンクは自由にはってください

 『このホームページへのリンクをはって良いか』と言う問い合わせがありました。どうぞ、自由にはってください。また、このホームページの内容も、営利目的でないかぎり自由に使って下さって結構です。

@成田空港で手荷物と体重の調査を実施しています

 12月のはじめから成田空港で乗客の協力を得て、手荷物と体重の測定が行われています。これは飛行機の離陸重量を決めるための資料にするためのものです。今の基準が日本人の体格の向上などで実態に合わなくなってきているために、新しい基準を決める資料にするためです。これは乗客全員に実施されているわけではなく、時間帯や方面別に選んで実施しています。もちろん、いやな方は断れます。

@有視界飛行に新システムを導入

 運輸省は今年8月茨城県竜ヶ崎市上空で民間の小型機と陸上自衛隊のヘリコプターが空中衝突した事故の教訓から、有視界飛行の小型機に付近を飛んでいる航空機の情報を知らせる新システムを導入する方針を固めました。この情報は小型機が、運航管理者がいて無線局のある民間空港の周囲9Kmを、高度900m以下で飛行する場合、その民間空港に無線で問い合わせをすれば付近を飛んでいる航空機の情報を得られる、と言うものです。当座は約40カ所で実施し、防衛庁も情報を無線局に連絡する方向で検討している。

@山などに衝突する危険を知らせるシステムをアメリカで導入

 米運輸省と航空輸送協会は15日、米国防総省の地形情報を元に、衛星を使って航空機の位置とまわりの地形を操縦席のディスプレイに表示して、危険な場合には警告を発するシステムを導入することを決定しました。今までのシステムは下の地表が近くなると警告を発しますが、前方に対しては有効ではありませんでした。このシステムは2003年までに協会傘下の全航空機に搭載し、アメリカに出入りする外国の航空機にも義務づけられる模様です。

@北海道国際航空の開業が夏以降にずれ込む

 来年の4月に開業を予定していた、北海道国際航空は機材の納入が遅れて間に合わず、開業が夏以降にずれ込む予定です。


*12月16日

@また、旧ソ連機墜落

 詳細が分からないのですが、旧ソ連のベラルーシでツボレフ154型機が墜落した模様です。乗客乗員約80名のほとんどは死亡したとの事です。このところ、旧ソ連の航空機が良く事故を起こしますが、旧ソ連の解体の経済的な混乱から、整備不良や粗悪燃料などの問題があるようです。


*12月15日

@公団のK氏よりE−メイルで返事をいただきました

 『5月のACIの環境部会における「航空機の騒音軽減が今後10年は困難である。」とする主旨の講演の訳文はありませんか。』と言う問い合わせについての回答が今日E−メールで届きました。内容は『日本語訳はない。講演の主旨がそのようなものであったかどうかは、今調査中である。』と言うものでした。ありがとうございました。

@川崎の運輸省幹部宅にゲリラ

 15日午前3時半頃川崎市にある運輸省大臣官房技術審議官沢田諄宅で、車庫付近から出火、乗用車1台が全焼、車庫の屋根などが焼けた。現場から、乾電池やリード線や化学薬品などが残されていたので、過激派によるゲリラ事件と見られる。

@エジプト航空機に爆破予告電話

 13日午後4時半頃、成田空港の管制官にエジプト航空事務所から、「エジプト航空865便に爆破予告の電話があった。」との連絡が入った。同機は既にスポットを離れていたが、管制官は呼び戻し、乗客乗員を避難させて、捜索したが、爆発物は見つからず、同機は7時50分ごろカイロに向けて離陸した。電話は東京のエジプト大使館に外国人男性らしい声であったという。エジプト航空はルクソールのテロ事件以後乗客がガタ減りし、しばらく運航を中止していたが、この日、機種を変えて運航を再開したばかりだった。


*12月13日

@23日にクリスマスチャリティーフェステバルを開催

 23日成田空港の第2ターミナルビル前のイベント広場でクリスマスチャリティーフェステバルが開かれます。このイベントは毎年開かれ今年で5回目になります。今年は長野五輪の聖火の到着式も午後5時半から開かれプロスケーターの伊藤みどりさんも出席します。歌手の嘉門達夫さんらのコンサートや漫画ショー、チャリティーオークション、クイズ、バザーなどが開かれます。収益金は空港周辺の養護施設や日本赤十字のカンボジア対人地雷犠牲者救援活動に寄付されます。

@ジャンボの燃料タンク点検は970機中52機だけ

 昨年7月のTWA航空機の爆発墜落事故で原因となった燃料タンクの点検が約970機中52機しか行われていない事が明らかになりました。これは、9日アメリカのボルティモアで開かれた同事故の公聴会でホール米運輸安全委員会委員長が述べたものです。ホール委員長はボーイング社と米連邦航空局幹部を批判しました。


*12月12日

@空港公団からの連絡は今週もありませんでした

 12月2日の所で書きました、航空機のエンジンからの騒音を軽減する件についての資料があるかないか、あれば送って欲しいと10月6日に空港公団の共生企画室のK氏に依頼した件ですが、その後、私の方から数回電話を入れましたが、K氏が捕まりませんでした。仕方なく、共生企画室の方に事情を話し連絡を頼みました。その後、K氏から1度電話はあったのですが、私が不在で話が出来ませんでした。その後、連絡を待っているのですが、とうとう、今週も連絡がありませんでした。共生委員会の仕事なら、何を差し置いてもやるけれど、我々のように、公団の意に沿わない連中のいうことは聞けないと言う事なのでしょうか。確かに、人情として、自分達の意に沿わないものの言うことはおっくうになるのですが、民主主義とは反対意見も十分に聞く、と言うことではないでしょうか。

@成田空港に離発着する航空機の航空路図のページを設けました。


*12月11日

@平行滑走路直下の住民が騒音を実体験

 先月の共生委員会で提案された、平行滑走路直下の住民が現A滑走路の直下で航空機の騒音を実際に体験してみる、という試みが今日行われました。参加したのは芝山町菱田地区の住民で、公団職員が騒音計でピークレベルの騒音を測りながら体験しました。菱田地区は平行滑走路の南端から1〜2Kmの所に位置します。住民からは『滑走路から離れた方の所ほど、騒音の時間が長い。』といったような感想が出されました。

@17年ぶりに年末年始の海外旅行客減少か

 旅行会社大手のJTBの調査によると、この年末年始にかけて日本を脱出して海外でお正月をすごす人が昨年よりも少なくなる見通したそうです。前年より減少するのは17年ぶりとの事です。原因は不景気に加えて、円安の影響が大きいと思われます。

@成田市議会、『過激派排除』と『羽田国際空港化反対』を決議

 成田市議会は10日の本会議で、『過激派暴力集団排除等に関する決議』と『羽田空港の国際空港化に反対する決議』を全会一致で採択しました。

@航空科学博物館に『空港コーナー』を設置

 芝山町にある航空科学博物館では本館2階に『空港コーナー』を開設しました。ここでは、主に成田空港の機能、役割について展示やビデオで何でも分かるように工夫されているそうです。

@ロシア機、乗っ取られる;犯人は逮捕

 ロシアのマガダンからモスクワに向かっていたロシアマグナ航空所属のイリューシン62型機が10日、武装した3人組に乗っ取られました。そして、同機はモスクワのスエレメチエボ第1空港に着陸した後、乗客を全員開放し、犯人は逮捕されました。犯人の要求は1千万ドルとスイス行きだったそうです。


*12月9日

@運輸省、空港公団関係者の名前を出さない理由

 このページをいつも見ていただいている方から、「運輸省や空港公団関係者の名前が一切出ていなくて、肩書きだけなのは何か理由があるのですか。」と言う質問を受けました。実は、来春からの増便問題についての説明を受けに公団に行ったときに、公団の人から「ホームページに名前を出すのはやめてもらえないか。過激派のゲリラが多発しているときに名前を出されると標的にされる危険があるから。」といわれました。確かに、その可能性がないとはいえないので個人名は出さないことにしたのです。なお、本会の連絡先についても明らかにしていませんが、本会が空港反対運動の当初から一貫して過激派の暴力闘争に反対してきた経過から、ゲリラの可能性を考えて明らかにしていません。何かありましたら、Eメールで連絡してください。

@出来事に見出しをつけることにしました。


*12月8日

@芝山町長選挙の確定得票は次の通りです。 ◎当選 相川勝重 2209票、 木川新 1757票、 木内昭博 1060票 です。

【コメント】残念ながら本会副会長の木内氏はおよびませんでした。相川氏の勝利の要因は『空港の早期完成』を全面に打ち出して、保守層にも浸透したことにあるようです。もちろん、後ろには国や空港公団が「平行滑走路の完成を目指すには反対している人達とも親交のある元熱田派の相川氏の方がよい。共生の精神を理解して、空港の早期完成をうたってくれるのだから。」と判断したこともあると思います。「しかし、人間、変われば変わるものだ」と言う感慨を新たにします。しかし、町民の選択の結果はでました。すぐに、来春からの増便問題をどうするか、芝山鉄道をどう前進させるか、などの問題が山積しています。これらの問題に町民の立場に立った解決を期待したいと思います。そして、空港関連事業の利権の渦に巻き込まれないことを祈ります。

@厚木基地騒音訴訟の第3次訴訟が起こされました。原告人数は約2820人。後から1360人が追加される予定です。約22億5千万円の損害補償を求めています。今回の訴訟の特徴は原告住民の範囲を従来の80WECPNL地域から75WECPNL地域に広げたことと、飛行差し止め請求をしないことです。飛行差し止めを求めないことについて原告団は飛行差し止めが今までの判例で認められないこと、裁判の長期化を防ぐことにあると説明しています。

@エジプトのルクソール遺跡で起こったテロ事件の影響でエジプトへの旅行客が減ってしまったため、エジプト航空は機種をB−777から客席数の少ないA−340に変更することにしたそうです。


*12月7日

@千葉県の[平成8年度新東京国際空港周辺航空機騒音実態調査結果報告書]のページを作りました。図面や表を画像として添付してありますので、少々重いページになりますが、ご容赦下さい。

@昨日起こったロシア空軍のアントノフ124型機の墜落事故の続報ですが、死者は今のところ40名、行方不明者は30名とのことです。墜落原因は分かりませんが、4つのエンジンのうちの2個から火が出ていたとの目撃証言があるそうです。

@今日行われた芝山町長選挙で相川勝重氏が当選したそうです。票数などはまだ分かりません。


*12月6日

@詳細は分かりませんが、今日、ロシアのイルクーツクでロシア空軍の輸送機アントノフ124型機が市街地に墜落した模様です。この機には乗員と軍人40人が乗っており、スーホイ戦闘機2機をベトナムに運ぶ事になっていたようです。墜落により住民160人以上が犠牲になったとのことです。アントノフ124型機は82年に初飛行し、現在でも実用輸送機としては世界最大の輸送機と言えます。

@11月23日から30日までの出来事を『97年11月の出来事』のページへ移しました。


*12月4日

@昨日、成田市の商工業者らで作る『成田空港対策協議会』(鬼沢伸夫会長)と、芝山町の議員と住民で作る『芝山鉄道早期実現住民会議』(平山義一会長)は先月12日に起こった芝山鉄道専務宅ゲリラ事件にたいして、事件を起こした中核派にたいし抗議する声明を出しました。同時に成田警察署と、成東警察署にたいして取り締まりを強化するように要望しました。

@一昨日書いた千葉県環境部発行の『平成8年度新東京国際空港周辺航空機騒音実態調査結果報告書』が今日送られてきました。詳しく読んではいませんが、気のついた点を挙げてみます。@騒音は昨年と比べてほとんど変わらないようです。Aしかし、目に付くのは夏期の測定結果のコンター図では、例年なら九十九里浜を飛び出している70WECPNLのコンターが海岸まで届いていないことです。それだけ騒音が低かったと言う事なのですが、これは例年なら南風が多くほとんどの飛行機が南側に離陸してくるのですが、今年は北よりの風も多かったので北側に離陸した飛行機が結構あったためのようです。Bこの結果、夏期の北側の騒音値が例年に比べて高くなっています。C環境基準の達成率は相変わらず低く、44.8%でした。D飛行コースの調査結果では南側が比較的正常に飛行しているようですが、北側では利根川付近の飛行コースの乱れが相変わらずひどいものでした。

 詳しい報告は時間が出来次第、解説のページを作ります。


*12月3日

@昨日告示された芝山町町長選挙には予定された3人が立候補しました。本会副会長の木内昭博候補は地元の人や本会の会員に励まされて、元気に遊説に出発しました。木川候補には県議会議長や町議会議長が応援に駆けつけ、相川候補には円卓会議の関係者や小川成田市市長も応援に駆けつけ、自民党の代議士からの祝電も届いたそうです。

【コメント】相川候補は反対同盟旧熱田派の活動家でした。7、8年前には自民党の代議士から祝電が来るなど考えられませんでした。誰とゴルフをしようが、余計なお世話かもしれませんが、円卓会議以後旧熱田派の中には公団幹部らとゴルフをしているという話は聞いたことがあります。旧熱田派と運輸省、空港公団との“共生”は着々と実を結んでいるようです。

@今日の夕刊に米軍厚木基地の談合問題にかかわる、会社関係者の証言が載っていました。

【コメント】ひどいものです。しかし、このようなことは成田空港の関係する工事でも行われているのではないでしょうか。例えば、公団補助の対象になるテレビアンテナの建て替えなどは非常に遅く住民から苦情がでていました。その理由として公団は「特殊なアンテナなので、そのような技術を持った業者でないと工事が出来ない。」と言っていました。これも他の業者が自由に参入できる体制になっているのでしょうか。それとも、『公団指定』の業者だけしか出来ないのでしょうか。費用を払うのは公団ですから、住民に金銭的な負担はかかりませんが、公団が払うということは、税金で払うと言う事です。競争原理を働かせてより安く出来ればその分他の騒音対策が充実することになります。そして、より早い修理が可能になると思うのですが。本当はどうなのでしょうか。「地元業者にやらせたい。」と言う声は騒音対策委員会でも自治体関係者からも何回も出ていました。


*12月2日

@今日、千葉県の大気保全課へ電話をして、毎年発行している『新東京国際空港周辺騒音実態調査報告書』の今年の分が出来ていないか聞いて見ました。その結果、「最近、でき上がったばかり。」とのことで、2部送ってくれるとの事でした。送られてきたら、分析をして見たいと思っています。

@10月6日に公団に行き、来春からの増便について説明を受けましたが、その際に、5月に開かれたACI総会の環境部会での報告の中に「今後10年間は航空機自体の騒音軽減対策は行えない。」とする主旨のものがあったと思うので、それについて確かめたいと思いその講演の日本語訳があったら欲しいと、公団の共生企画室にお願いしたのですが、2ヶ月間全く連絡がありません。しびれを切らして、今日、電話を入れました。忙しいのは分かるのですが、電話の1本もかけられないのでしょうか。前にも、同じ事がありました。誠意を疑います。

ACI総会の環境部会の写真です。


*12月1日

@明日告示される芝山町町長選挙は、本会副会長の木内昭博氏と旧熱田派の相川勝重氏と元県農林部次長の木川真氏の3者の争いになるようです。旧熱田派の石井新二氏は相川氏との調整の結果立候補を見送ったようです。

[アルバムのページ]に新しい写真3枚を追加しました。