2009年4月の出来事


*4月30日
@「フェーズ5」に引き上げ・WHO
 世界保健機関(WHO)は29日夜、豚インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げました。これは、「パンデミックが差し迫っている」と宣言した意味になります。

@「パンデミックになる可能性が極めて高い」厚生労働大臣
 桝添厚生労働大臣は今日開かれた衆議院厚生労働委員会で「フェーズ5」について、「誤解を恐れずに明確に申し上げれば、パンデミック(世界的大流行)になる確実性が極めて高くなっているということだ」、「機内検疫については(対象国を)メキシコ、米国、カナダの3国から拡大することも検討する」と述べました。

@成田空港に自衛隊の医師21人と看護師11人が応援に
 今日正午過ぎ、成田空港に派遣される自衛隊の医師21人と看護師11人が到着しました。夕方の到着ラッシュ時から検疫に参加する、とのことです。

@1万人以上に健康状態質問書を配布せず・4空港
 厚生労働省は今日、28日から29日午前中にかけて、成田空港・関西空港・中部空港・羽田空港の4空港で、豚インフルエンザ検疫のための「健康状態質問書」を到着した乗客、1万人以上に配布していなかったことを明らかにしました。成田空港では37便(人数は調査中)、羽田空港では25便・約5000人、関西空港では49便・約3300人、中部空港では24便・約2500人、とのことです。この内、羽田空港では厚生労働省の通達は把握していたものの、空港の判断で配布しませんでした。関西空港と中部空港では通達から準備するまでの間配布できなかったとのことです。

@外務省がドイツ・イギリスなどに感染症危険情報
 外務省は今日、米国、英国、カナダ、ドイツ、スペイン、ニュージーランド、イスラエル、オーストリア、コスタリカの9カ国への渡航者に注意を呼びかける感染症危険情報を出しました。

@メキシコ政府が業務の一部休止を決定
 メキシコ政府は29日夜、同国内での豚インフルエンザの感染拡大を受けて、連邦政府の業務を国民生活に必要不可欠な部分を除いて原則5月1日から5日まで休業すると発表しました。メキシコでの死者は176人となっています。

@アメリカで1才11ヶ月の幼児が死亡・メキシコ以外では初めて
 米疾病対策センターは29日、テキサス州で1才11ヶ月の幼児が豚インフルエンザで死亡したことを明らかにしました。この幼児はメキシコ人の男児で、4月4日にアメリカに入国し、13日からヒューストンの病院に入院し治療を受けていました。
 アメリカでの感染が拡大し、確認された人が11州で91人となり、そのうち、64%が18才未満で学校での感染が疑われています。
 アメリカ海兵隊は29日、カリフォルニア州南部にある基地の兵士1人が豚インフルエンザに感染していることが確認された、と発表しました。この兵士に接触した30人の兵士も隔離している、とのことです。

@ペルーでも感染を確認・アメリカ在住のアルゼンチン人
 アメリカのカリフォルニア州在住の27才のアルゼンチン人女性がペルーで豚インフルエンザへの感染が確認されました。この女性はアルゼンチン・ブエノスアイレスに向かう途中の航空機の中で発熱を訴え、急遽、ペルーで降機して検査を受けたものです。この女性は最近、メキシコに渡航したことがある、とのことです。これで、感染が確認されたのは12ヵ国になります。

@フランスがEU域内からのメキシコ行き航空機の禁止を要求
 フランスはEUに対して、当面。EU域内からのメキシコ行き航空機の離陸を禁止するよう要求しました。ただし、帰国便は受け入れる、としています。しかし、EUには航空機の離着陸を禁止する権限はありません。
 フランスではエールフランスのパイロットや客室乗務員などがメキシコ便への搭乗を拒否しする例が出ているそうです。フランスでは生命に危険がある場合は従業員が勤務を拒否する権利が認められているそうです。


*4月29日
@メキシコからの到着便で初めての機内検疫・全員陰性
 成田空港では今日午前6時45分にフェーズ4発令以来初めてのメキシコからの到着便・エアロメヒコ58便が到着し、7人の検疫官が機内に入り発熱と質問書の回収を行いました。乗客・乗員198人の内、40歳代の日本人男性が発熱を訴えたため、インフルエンザの簡易検査を行いました。結果は陰性でした。この間、約1時間にわたり、この男性の周囲に座っていた約35人の乗客を機内に足止めしました。「検査が陽性だった場合は機内に6時間とどまってもらいます。」と検疫官が告げると、乗客の間に驚きの声が上がったそうです。陰性と判明し、みんな安堵したとのことです。

@新駅の名前を「成田湯川駅」に・成田新高速鉄道
 成田新高速鉄道アクセスは昨日、来年開設する成田新高速鉄道の「印旛日本医大駅」と「空港第2ビル駅」の間に開設する新駅の名前を「成田湯川駅」とすることを決めました。

@日本航空が09年3月期決算予測を下方修正
 日本航空は昨日、2009年3月決算の予測を下方修正しました。それによりますと、営業損益を昨年12月予測の370億円の赤字から510億円の赤字に、純損失を同340億円から630億円に下方修正しています。観光需要と貨物に少し明るさが見えて来たものの、ビジネス需要の落ち込みが回復の兆しを見せていない、とのことです。

@日本航空ロンドン営業所が149人の顧客情報紛失
 日本航空は21日に、ロンドン営業所で149人分のクレジットカード情報などを含む本社へのメール便の袋を紛失したことを明らかにしました。今のところ悪用された形跡はない、とのことです。日本航空は149人に謝罪し、国土交通省から口頭での注意を受けました。

@航空会社支援で関西空港の着陸ルート・方式を変更へ
 国土交通省は航空業界への支援策として、7月2日から羽田=関西空港線と成田=関西空港線の関西空港への着陸飛行コースを変更することを明らかにしました。現在の飛行コースは和歌山県日高町上空ですが。これを和歌山市上空に変更します。また、着陸方式を現在の階段状降下方式から、連続降下方式に変更します。これにより、燃料費を年間7600万円程度の節約になる、としています。

@豚インフルエンザの感染が世界に広がる
 米疾病対策センターの高官は28日、アメリカで豚インフルエンザへの感染が確認された人が6州で65人に上り、この内7人が入院したことを明らかにしました。この高官は「死者も発生するだろう。」と述べましたが、「アメリカでのインフルエンザによる死者は年間約35000人以上いる。冷静に対処して欲しい。」とも述べました。また、カリフォルニア州ロサンゼルス当局はインフルエンザの病状で死亡した男性2人について豚インフルエンザが原因かどうか検査していることを明らかにし、この内1人は豚インフルエンザでなかったことを明らかにしました。
 世界での感染確認はイスラエルとニュージーランドで新たに確認され、合計7ヵ国となりました。また、疑い例は10ヵ国以上になりました。
 メキシコでの患者の発生や死亡者の発生ペースは鈍化してきている、とのことです。
 キューバとアルゼンチンは当面の間、メキシコとの航空便を休止する措置をとりました。

@ニューヨーク市民に「9・11の悪夢」想起
 27日、アメリカのニューヨーク市マンハッタン上空を低空でB-747型機と戦闘機が飛行しました。これを見て、市民が「9・11同時多発テロの再現か」と避難する騒ぎがありました。B-747型機は大統領専用機「エアホースワン」の予備機で、ホワイトハウスは「低空飛行は写真撮影のためだった」と釈明し、市民に知らせなかったことを謝罪しました。


*4月28日

@「フェーズ4」に格上げ・アトランタ便で初めての機内検疫
 世界保健機関(WHO)は豚インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ4」に格上げしました。これを受けて、政府も警戒レベルを上げました。政府は機内検疫をメキシコ便だけでなくアメリカ本土からの便とカナダからの便に実施することを決定しました。これを受けて、成田空港では午後1時30分頃到着したアトランタからの便で初めての機内検疫を実施しました。
 機内検疫がアメリカ便にも拡がったことにより、成田空港・関西空港・中部空港の3空港だけでアメリカ便は週242便に達し、成田空港ではこれに加えてカナダ便が同21便、メキシコ便が同4便となります。このために、現在、横浜などから約40人の検疫官が成田空港に応援に来ていますが、検疫官が足りなくなる心配が出ています。
 政府は「機内検疫は到着便に検疫官が乗り込んで乗客の体温を測定、発熱などの症状がある場合は医療機関に隔離する。感染者と長時間接触していた人も10日間、空港近くの宿泊施設にとどめ、その他の乗客も帰国後10日間、地元保健所が自宅に電話し健康状態を聞き取る」体制を取ります。また、「過去10日以内のメキシコ便で帰国した人についても乗客名簿で特定し、健康監視を行う」としています。さらに、国民に対して「メキシコへの不要不急の渡航は延期するように」と勧告し、すでにメキシコにいる人に対しては「不要不急の外出は控え、食料・飲料水を備蓄し、メキシコからの早めの退避を検討するように」と勧告しています。
 政府はすでに、成田空港周辺のホテルに乗客を留め置く宿泊施設として約500室分を確保した、とのことです。

@メキシコでの死者が149人に・韓国でアジア初めての疑い例
 メキシコでの豚インフルエンザによる死者が149人に増えました。
 韓国ではメキシコから帰国した51才の女性がA型インフルエンザに感染していることが確認され、これが豚インフルエンザであるかどうかの確認をしているとのことです。疑い例が出たのはアジアでは初めてのことになります。

@全てのメキシコツアーが中止に
 豚インフルエンザの「フェーズ4」が発令されたことにより、昨日までは催行をするとしていた旅行会社もメキシコツアーを中止しました。現在メキシコを旅行中のツアーについても早期の帰国を検討する会社も出ています。

@米国との「航空の安全に関する協定」を締結
 政府は昨日、アメリカ政府と「航空の安全に関する協定」を締結したことを明らかにしました。この協定はどちらかの国が製造した航空機の安全性を認めれば、もう一方の国は認証手続きを簡素化することになります。三菱リージョナルジェット(MRJ)の米国での認証にもプラスになり、米国での販売に有利になります。

@デルタとノースウエストが2個目の受託手荷物に50ドルを課金
 デルタ航空とノースウエスト航空は日本路線についても7月1日から2個目の受託手荷物に対して50米ドルを課金する申請を国土交通省にしていることを明らかにしました。国土交通省も特に問題がなければ許可する方針とのことです。


*4月27日
@「前倒しに住民の理解はほぼ得られたのでは」平山常務
 成田国際空港株式会社の平山常務は24日の記者会見で2500m平行滑走路の前倒し供用開始について「地元住民に対する説明によって、『ほぼ理解が得られた』との感触を持っている」と述べ、10月供用開始に自信を示しました。また、東側新誘導路について最速で7月の供用開始もあり得る、との見解を示しました。
【コメント】「地元住民の合意が得られた」と言いますが、地元自治体の議会に、23日に載せたような簡単な説明文書を配布して説明したに過ぎません。飛行コース直下住民への直接の説明は行われていません。芝山町で区長会が開かれた、との話はありますが。これで、「地元住民の合意が得られた」というのでしょうか。イギリスのヒースロー空港の拡張では住民の説明会が1000回以上行われている、と聞いています。

@29日朝、成田空港到着便から機内での検疫実施へ
 厚生労働省は豚インフルエンザの国内侵入を防ぐため、29日朝に成田空港に到着するメキシコからの航空機から、機内に検疫官を乗り込ませて、乗客・乗員の検温と質問書による健康調査を実施することになりました。また、マスクを全員に配布するそうです。虚偽の回答や、回答拒否を行うと罰金などが科せられます。

@メキシコへのツアーを中止する旅行社も
 豚インフルエンザの影響が拡がっています。JTBは今日以降のメキシコ方面ツアーを当面の間中止することにしました。また、クラブツーリズムも6月末までの中止を決め、阪急交通社も5月末までのツアーを中止としました。日本旅行は催行はするもののツアー参加辞退者からはキャンセル料を徴収しないことにしました。

@豚インフルエンザの感染疑い世界に拡がる
 豚インフルエンザですが、世界に広がりを見せています。メキシコでの死者は103人となりました。感染が確認されたのはメキシコ以外にアメリカで20人、カナダで6人です。また、感染が疑われているのはニュージーランドでメキシコから帰国した高校生・教師が10人、スペインで8人、イギリスで2人、イスラエルで1人、フランスで1人となっています。

@小松基地騒音訴訟で第6次提訴
 小松基地の騒音に悩む周辺住民106人は今日、小松基地の夜間飛行制限や騒音被害の過去分として1人100万円、将来分として1ヶ月1人5万円の損害賠償を求めて金沢地裁に提訴しました。昨年12月に提訴した第5次分提訴と併合されて審理されることを目指します。

@日本航空の整備会社切り離しへの指導を国土交通大臣に要請
 航空労組連絡会、日航ジャパン労組、日航労組は24日、金子国土交通大臣に対して、日本航空が10月にも4つの子会社を統合して(22日の出来事を参照)、整備部門を本体から切り離す方針を示していることに対して「これは航空機の安全運航をおろそかにするもの」として、「この方針を改めるよう日本航空を指導して欲しい」とする要請を行いました。

@操縦室の鍵をなくして、2便欠航に
 昨日午前8時頃、鹿児島発種子島行きの日本エアコミューター3761便・DHC8-400型機で出発直前に操縦室を開けるための鍵が所定の場所から行方不明になりました。このため、探したところ、9時40分頃に空港内の燃料補給車の運転席の下から見つかりました。しかし、運転手は「鍵に触れなかった。」としており、直前まで機長が鍵を確認していることから、給油の確認サインを運転手が機長にもらった際に、運転手の作業着に引っかかって持ち出されたものと見られています。このトラブルでこの便と折り返しの種子島発大阪行きの2便が欠航となりました。

@日中航空協議が継続協議に
 国土交通省は今日、22日~24日に行われた日本と中国の航空当局者協議が合意に達せず、継続協議になったことを明らかにしました。


*4月26日

@朝から強風で貨物便3便が目的地を変更・成田空港
 発達した低気圧の影響で成田空港では朝から強い風が吹いており、午前9時40分現在で瞬間最大風速が23.7mを記録しました。この影響で、朝に到着予定の貨物便3便が他の空港に着陸しました。
【コメント】詳しいことは分からないのですが、成田空港のホームページを見ますと旅客便は欠航などもなくほぼ正常に発着しているようです。目的地を変更したのは先月23日に事故を起こした機体と同型機ではないでしょうか。

@DHC8-400型機が警告灯点灯で引き返す
 昨日午後5時20分頃、大阪発松山行きの日本エアコミューター2315便・DHC8-400型機で離陸直後にエンジンの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。同社によりますと、原因は高度計のデータを処理するコンピューターの不具合でした。このトラブルでこの便と折り返し便が欠航となりました。

@日本航空と全日空の株主優待券価格が下落
 金券ショップなどで売られている日本航空と全日空の株主優待券価格がこのところ大幅に下落しているそうです。年初に比べて3~4割安になっています。例年ですとゴールデンウイークを前にしたこの時期は上昇するそうです。下落の原因は企業が出張を控えていることと、日本航空が民営化20周年で株主優待券を追加で発行していることにあるようです。株主優待券1枚で搭乗券が半額程度で購入できるそうです。ちなみに、現在の価格は日本航空のものが2000~4000円、全日空のものが3000~5000円とのことです。

@メキシコで美術館などが休館に・死者81人に
 メキシコ政府は25日、豚インフルエンザの感染者が1320人に達し、死亡者が81人になったことを明らかにしました。メキシコ市長は24日、少なくても10日間、市内で予定されているスポーツと文化のイベントを全て中止すると発表しました。25日にはメキシコ市内の有名美術館が休館しました。
 米疾病対策センターはテキサス州・カリフォルニア州・カンザス州で11人の豚インフルエンザ感染者を確認したと発表しました。このウイルスはメキシコのものと同じとのことです。これらの感染者は豚との接触がなく、メキシコに旅行した人・メキシコ近くに居住している人がいますが、人から人に感染したもの、としています。また、ニューヨーク市当局は市内の高校生8人にも感染の疑いがある事を明らかにしました。


*4月25日

@成田空港で豚インフルエンザへの警戒を呼びかけ
 世界保健機関(WHO)は24日、メキシコで約800人が豚インフルエンザに感染し、約60人が死亡したことを明らかにしました。また、アメリカでも豚インフルエンザの人から人への感染が始まったことを確認し、ウイルスが同一であることを確認しました。
 このため、成田空港でも今日から、メキシコやアメリカのカリフォルニアから到着する便の乗客に対し、通常のサーモグラフィーによる発熱検査に加え、「発熱や咳など健康状態に異常がある人は申し出て欲しい」とする呼びかけを始めました。
 また、厚生労働省は今日、記者会見を行い「メキシコからの帰国者で発熱やせきなどの症状がある場合は、検疫所に相談してほしい。感染地域に渡航する人はマスクをかけ、うがいを励行して欲しい。」と注意を呼びかけました。今日夕方までに省内に電話相談窓口(03-3501-9031)を設置する、とのことです。豚インフルエンザに対するワクチンは人から人への感染が今まで確認されなかったことから製造されておらず、治療法についても一般的なインフルエンザに対する対処療法しかないようです。
 さらに、政府はWHOが人から人への感染と新型ウイルスが確認された場合に出す「フェーズ4」を宣言した場合は、首相を本部長とする対策本部を設置することを決めました。

@「成田エクスプレス」が10月から新型車両に
 JR東日本は新型「成田エクスプレス」の車両を10月から投入することを明らかにしました。この車両ではグリーン車に本革製のシートカバーを採用し、成田空港のフライト情報を4カ国語で表示する液晶パネルを設置します。この新型車両で、来年に開業する成田新高速鉄道を走る「スカイライナー」に対抗する、としています。

@関西空港の2009年度発着回数目標を11万4000回に・関西空港会社
 関西空港会社は23日、2009年度の経営計画を発表しましたが、それによりますと、年間の発着回数を前年度よりも11%減の11万4000回としています。国際線はほぼ前年度並み、としていますが、国内線が20%減となる見込みとのことです。

@エア・カナダ機が乱気流に遭遇・11人負傷
 24日、エア・カナダのシドニー発バンクーバー行きのB-777型機が太平洋上を飛行中に乱気流に遭いました。このトラブルで乗客9人と乗員2人が軽傷を負いました。同機は負傷者の治療と機体の点検のためにハワイのホノルル空港に臨時着陸しました。事故当時、シートベルト着用のサインは点灯していた、とのことです。同機は乗客2人と乗員2人を治療のために降機させて、2時間遅れでバンクーバーに向かいました。


*4月24日

@森田知事がリニア建設でトーンダウン
 昨日開かれた「8都県市首脳会議(首都圏サミット)」に出席した森田千葉県知事は成田空港と羽田空港をリニア線で結ぶ構想について、 「リニアモーターカーから始まったことは事実だが、成田−羽田だけではなくて、千葉や横浜も含めて、超高速鉄道も含めて検討していく」とリニアにこだわらない姿勢を表明しました。なお、石原都知事はリニア構想について建設費や需要について疑問を表明しました。

@3月の成田空港貿易額の下げ幅が縮小
 東京税関がまとめた3月貿易概況によりますと、成田空港の輸出額は前年同月比44.6%減、輸入額は同29.3%減となりましたが、輸出入ともに2月に比べて下げ幅が縮小しました。

@日本航空と全日空が7月からの燃油サーチャージャーをゼロに
 日本航空と全日空は7月から9月の国際線燃油サーチャージャーを全路線で「ゼロ」とすることを明らかにしました。燃油サーチャージャーがゼロになるのは2005年1月以来、4年半ぶりになります。燃油サーチャージャー制度そのものを廃止するのではないようです。

@国土交通省が日本貨物航空を厳重注意・点検期限過ぎて運航
 国土交通省は昨日、日本貨物航空に対して、所有するB-747-400F型機1機の尾翼の点検期間を過ぎたまま、約1ヶ月運航していたとして厳重注意しました。同社の申告によるもので、原因は担当者の整備データ入力ミス、とのことです。

@スカイネットアジアでもう1人がビデオ撮影
 スカイネットアジア航空は昨日、2006年10月から11月にかけてアメリカ人乗員が離着陸時に操縦室でのビデオ撮影を3回行っていたと発表しました。このビデオがインターネットの動画サイトに投稿されていたことから発覚しました。この乗員はすでに退職している、とのことです。

@羽田空港に鳥レーダーを今年度中に設置へ
 国土交通省は今年度中に羽田空港に鳥の群れを探知するレーダーを設置する方針を固めました。4本滑走路の海側の端に5基を設置するとのことで、昼夜にかかわらず半径数Kmの鳥の群れを探知できるそうです。

@サハリン航空が函館=ユジノサハリンスク線の運航を休止
 サハリン航空は22日、「利用者の減少から函館=ユジノサハリンスク線の定期便運航を休止した」と発表しました。

@アメリカ連邦航空局がバードストライクの全データを公表へ
 アメリカ連邦航空局(FAA)は22日、「24日からアメリカ全土の空港付近や飛行中に航空機と鳥が衝突したバードストライクの全てのデータをウエブサイトで公表する」と発表しました。これまでは、「全てを公表すると、航空会社からの自主申告の障害になる」と一部データを非公開にしていました。しかし、研究者などからの批判があり、公表に踏み切りました。


*4月23日

@目立つ成田空港会社の「高姿勢」・前倒し説明文書
 成田国際空港株式会社が現在、周辺市町に「2500m平行滑走路10月前倒し供用」について、説明を行っていますが、その説明の際に配られている「2500m平行滑走路等の供用開始時期について」が手に入りましたので、「解説と資料のページ」載せました。
 この文書を読みますと、最近の成田国際空港株式会社の「高姿勢」ぶりが良く分かります。「前倒しについて、地元の皆さんの意見を伺います。」と言うものではなく、「私たちはこうしたいから、理解しろ。」という文書になっています。大きな騒音を振りまくB-747型機を平行滑走路で使う問題についても、来年3月末以降は当然使われる事になっていますが、「その前にも、緊急時には安全上使わせてもらいたい。」というものではなく、「どのように使うかは、会社が判断する。」と言う、一方的な通告になっています。
 なお、日本航空から「第2ターミナルを使っている我が社にとっては、ターミナルへの距離が短くなるから、燃費の節約なるので、B-747型機も平行滑走路を早く使わせて欲しい。」と言う要請があったとのことです。

@旅客数9%減、貨物量31%減に・3月運用状況
 成田国際空港株式会社が今日発表した「成田空港3月運用状況」によりますと、旅客数は前年同月比で9%減、貨物量は同31%減となっています。旅客数は2月よりも減少幅が改善し、貨物量は昨年12月から今年2
月の過去3ヶ月よりも減少幅が改善しています。いくらか、明るさが見えてきたのでしょうか。なお、2008年度の実績では発着回数が前年度比で1%減、旅客数が同8%減、貨物量が同15%減、給油量が同7%減となっています。

@成田空港会社が「2009年度NAAグループ経営計画」を発表
 成田国際空港株式会社は今日、「2009年度NAAグループ経営計画」を発表しました。それによりますと、「当社を取り巻く経営環境は原油価格高騰を背景とした就航機材の小型化・低燃費化の継続に加え、昨年後半の世界金融危機に端を発した実体経済の大幅な低迷が航空需要にも深刻な影響を与えており、航空収入の減少にとどまらず、航空旅客数の減少により非航空収入も減少する傾向が続いています。」と厳しい経営環境を指摘しています。そして、航空旅客数を2008年度実績の95.5%・約3118万人とし、貨物量を同101.6%・約191万トンとしています。
【コメント】航空貨物量がほぼ前年度並みとしているのは希望的予測でしょうか。それとも、景気の本格的回復が今年後半には始まると見ているのでしょうか。

@成田空港のホームページに『成田空港Security Guide』
 成田国際空港株式会社は昨日から成田空港のホームページに『成田空港Security Guide』コーナーを設けました。ゴールデンウイークを前にして、セキュリティについて自宅でチェックしてスムーズな出国をお願いする趣旨だそうです。

@「高度30mで気流が乱れた」と機長・昨日の事故
 昨日の大阪空港でのJALエクスプレス機の主翼端接触事故について、同社の調査に対して機長は「高度約30m付近で気流が乱れ、右に傾いたので、修正した。滑走路に接触したことは大きな衝撃もなく、気づかなかった。」と証言している、とのことです。
 なお、昨日の記事で「JALウエイズ」と書きましたが、「JALエクスプレス」の間違いでした。お詫びして、訂正いたします。

@広島県が「岩国基地NLP予備施設」指定に抗議
 広島県は昨日、米空母「ジョージ・ワシントン」の艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)の予備施設に山口県の岩国基地が指定されたことに対して、「実施されれば、激しい騒音が想定され、誠に遺憾で容認できない」として、指定を撤回するように求める文書を日本とアメリカの政府に郵送しました。広島市と廿日市市も同様の文書を送りました。

@ボーイング社の第1四半期の利益が半減
 ボーイング社が22日発表した第1四半期の決算によりますと、利益が前年同期に比べて半減しました。景気の低迷による航空会社の旅客機購入延期が大きく響いている、としています。


*4月22日

@「銃器探知犬」の訓練を公開
 今月から成田空港で活躍する「銃器探知犬」の訓練が昨日、東京税関麻薬探知犬訓練センターで公開されました。オーストラリアで訓練を受けたラブラドルレトリバーの「サマンサ」(雌)と「ビト」(雄)です。銃器に使われる油の臭いをかぎ分けます。

@大阪空港でJALエクスプレス機が主翼を滑走路に接触させる
 今日午前10時40分頃、新潟発大阪行きのJALエクスプレス2242便・MD81型機が大阪空港に着陸した際に機体が傾き、左主翼の先端が滑走路に接触しました。このため、翼端灯などが破損し部品が滑走路に散乱しました。このトラブルでB滑走路が約1時間閉鎖されました。これにより、着陸予定の6便が他空港に目的地を変更し、6便が欠航となる見込みです。出発便にも遅れが出ました。当時の天候は弱い風が吹いていて、着陸に支障はなかったようです。乗客・乗員に怪我はありませんでした。

@日本航空と全日空のGW国際線予約が10ポイント以上上昇
 日本航空と全日空が昨日発表したゴールデンウイーク(4月28日~5月6日)中の国際線予約によりますと、日本航空が77%で前年同期比12.7ポイント増、全日空が73.5%で同13.1ポイント増となっています。予約人数は日本航空が同9.1%増、全日空が同8.5%増となっています。期間中の日並びや燃油サーチャージャーの引き下げが好調の原因ですが、国際線の提供座席が両社ともに約1割減少していることが予約率を押し上げているようです。

@日本航空が10月に空港部門3社を統合へ
 日本航空は空港部門の空港カウンター業務を担当するJALスカイ東京(東京・大田)、JALスカイサービス(千葉県成田市)、空港情報の分析などパイロットの支援業務を手がけるJALウェイブ(同)の3社を10月に統合する事を明らかにしました。これにより、「重複業務の解消でコストを削減し、サービスの質を高めたい」としています。なお、旅行業部門も10月に統合します。


*4月21日

@キャセイが6月1日から成田路線の一部機材を小型化
 18日の出来事でも書きましたが、キャセイ航空は5月から輸送力の削減を行いますが、成田空港関係では6月1日より、香港発成田行き504便と折り返し便・香港発台北経由成田行き451便と折り返し便の機材をB-747型機からA330型機に変更します。これにより、1便当たり65席の削減になります。

@日本航空が政策投資銀行へ2000億円の融資を要請
 日本航空は今日、日本政策投資銀行に2000億円の緊急融資の要請を行ったことを明らかにしました。2010年3月連結決算で最終損益が340億円の赤字になる見通しで、2010年度には520億円の社債償還があり、1000億円の設備投資が必要になることから、手元資金を確保する必要に迫られていました。

@日本航空が来年3月末に国際線の便名を一部変更へ
 日本航空は昨日、2010年3月28日から国際線便名の一部変更を明らかにしました。例えば、現在は600番台と700番台を使っている中国と台湾路線の便名を中国などで縁起がよいとされている800番台に統一するとのことです。

@ジャマイカのハイジャック犯人が投降・全員無事
 ジャマイカで起こったハイジャック事件は犯人が投降して無事解決しました。犯人はモンティゴ・ベイに住む20歳前後の男で、キューバに向かうことを要求していました。拳銃を持っていた模様です。

@欧州委員会が欧米7航空会社を競争法違反の疑いで調査へ
 欧州委員会は20日、航空連合「スターアライアンス」と「ワンワールド」に加盟するエア・カナダ、コンチネンタル、ルフトハンザ、ユナイテッド、アメリカン、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリアの7航空会社にたいし、EU競争法違反の疑いで調査に入るとを明らかにしました。これらの各社は大西洋路線で各航空連合毎に競争を制限した疑いがある、としています。


*4月20日

@日本エアコミューター機が引き返す・4便欠航
 今日午前7時50分頃、出雲発大阪行きの日本エアコミューター2340便・サーブ340B型機が離陸直後にレーダーの送受信装置が故障しました。このため、同機は出雲空港に引き返しました。このトラブルで合計4便が欠航となりました。

@北京首都空港隣接地で離発着の騒音を巡り空港側と交渉へ
 北京首都空港の第3ターミナルに隣接する北京市順義区の住民は航空機の離発着の騒音が環境保護規定値を超えているとして、人権保護委員会を設け空港側と話し合う構えを見せているそうです。

@ジャマイカでハイジャック
 19日夜、中米ジャマイカの北西部にあるモンテゴベイの国際空港でカナダ・ハリファックス行きのキャンジェット航空のチャーター機がハイジャックされました。犯人は乗員5人と乗客2人を人質にとって立てこもっています。他の乗客は解放されました。目的などはまだ分かっていません。

@アメリカン航空の第1四半期が赤字に
 アメリカン航空が発表した2009年度第1四半期(1〜3月)の決算によりますと、3億7500万ドル(約37億7000万円)の赤字になりました。搭乗率は75.7%となっています。


*4月19日

@羽田空港の国際航空貨物への対応は様子見が多い
 公正取引委員会が17日に発表した報告書「国際航空貨物の輸出入に係る競争実態について~保税上屋及び通関業を中心として~」資料によりますと、来年10月に予定されている羽田空港再拡張後の国際航空貨物輸送の利用に関して、航空会社(40社)は「考える」が35.0%、「考えない」が15.0%、「分からない」が42.5%となっており、フォーワダー(112社)では「考える」が50.9%、「考えない」が17.0%、「分からない」が30.4%となっているとのことです。なお、調査は昨年7月から8月にかけて行われています。

@操縦室の窓ガラスにひびが入り2便が欠航に・日本航空
 日本航空は今日の福岡発宮崎行き3623便と折り返しの宮崎発福岡行きの3622便を欠航としました。昨夜の点検で使用予定機材の操縦室窓ガラスにひびが見つかり、修理のため、とのことです。


*4月18日

@「成田空港の発着枠拡大で欧米路線への積極展開を検討する」伊東社長
 全日空の伊東新社長は16日の専門紙との記者会見で2010年の成田空港発着枠拡大について、「発着枠拡大を歓迎する。注力しているアジア方面だけでなく、欧米路線への積極展開を検討している。」と述べました。また、「B-787型機導入で、これまでB-747-400型機やB-777-300型機が就航していた路線を中型化することでリスクが減少し、機動性を発揮するネットワークが構築できる」と期待を示しました。

@羽田到着の日航機のエンジンから出火もすぐに鎮火
 昨日午後1時30分頃、青森発羽田行きの日本航空1204便・A300-600型機が着陸後、駐機場に入ったところで、右エンジンから炎があがりましたが、エンジンを切ったところ、すぐに鎮火しました。エンジンを一旦停止させ、非常用電源に切り替えるために再始動した際に出火した、とのことです。乗客に混乱はありませんでした。

@全日空のシステムトラブル訴訟で原告の請求を棄却
 「2003年3月21日の全日空のコンピューターシステムトラブルによって、羽田空港で最大7時間20分も説明もなく待たされた」として約540万円の損害賠償を求めた裁判で、千葉地裁松戸支部は昨日、「コンピュータートラブルは予測不可能で、顧客配慮義務違反はなかった」とする、原告の請求を棄却する判決を言いわしました。原告側は控訴する方針です。

@中国航空大手3社が大幅な赤字に
 中国の航空会社大手3社の2008年12月決算が出そろいましたが、3社とも赤字になりました。中国国際航空が91億元(約1300億円)、東方航空が139億元、南方航空が48億元の赤字となっています。国際航空と東方航空は需要の伸び悩みに加え、航空燃料のヘッジ取引による損失が大きく響きました。南方航空は需要の伸び悩みが響いている、とのことです。

@キャセイ航空が5月から大幅な減便
 香港のキャセイ航空は17日、5月から大幅な減便を実施し、旅客の輸送力を8%減らし、貨物の輸送力を11%減らすことを明らかにしました。「減便は香港と欧州を結ぶ便が中心となる」とのことです。


*4月17日

@小泉市長が東峰地区住民と初めて会談
 成田市の小泉市長は昨日、成田空港隣接の東峰地区住民6人と初めて会談しました。この会談は市長側から呼びかけたものです。会談では平行滑走路供用開始前倒しについて話し合いましたが、住民側は「事前説明があってしかるべき」と注文があり、会談後に小泉市長は「住民の方々に納得してやるのが一番良いが、残念ながら理解は得られていない。」と語りました。

東峰地区、平行滑走路南端に位置する

@「成田空港の入国審査待ち時間を15分に」・新たな成長戦略で
 政府はこのほど、日本が目指す2020年の将来像を「新たな成長戦略~未来開拓戦略~」としてまとめましたが、その柱の1つに「キラリと光る観光大国」を掲げ、具体策として、成田空港での入国審査待ち時間を「15分」まで短縮する新たな目標を打ち出しました。これを実現するため、法務省では、成田空港の各出入国審査ブースに、おおよその待ち時間を表示する端末機器を設置したり、エアラインのクルー用のゲ ートを別途設けるなどの工夫を行う、とのことです。成田空港での待ち時間は2008年の年間平均で28分となっています。

@カナダ人大学生が覚せい剤5Kgを持ち込もうとして逮捕・起訴
 東京税関成田支署と成田空港署は昨日、覚せい剤約5Kg(末端価格約3億円)を持ち込もうとした23才のカナダ人の男を先月25日に現行犯逮捕し、15日に起訴したことを明らかにしました。この男は自称大学生で先月25日にバンクーバーから成田空港に到着した際に、スーツケースとバッグの中に本やタオルで隠したりして持ち込もうとしたものです。男は「覚せい剤とは知らなかった。友人から『家族に危害を加える』と言われて、仕方なくやった。」と供述している、とのことです。

@スカイネットアジアの機長が着陸時に自分をビデオ撮影させる
 国土交通省は今日、スカイネットアジア航空のオランダ人機長が2007年9月に、羽田空港に着陸する際、操縦する自分の姿を同社嘱託社員にビデオ撮影させていたことを明らかにしました。国土交通省は航空法違反として同社を厳重注意にしました。この機長は「仕事中の自分の姿を、国の子供達に見せたかった。」と話しているそうです。この機長はこのビデオを2008年11月に動画サイトに投稿し、これを見た人からスカイネットアジア航空に指摘があり、発覚しました。


*4月16日

@成田空港が「Asia One」の調査でアジア空港のベスト3に
 成田国際空港株式会社が明らかにしたところによりますと、シンガポール最大のポータルサイト「Asia One」が昨年12月から今年1月にかけて行った「People’s Choice Award」の空港部門において、成田空港がシンガポール・チャンギ空港と香港国際空港と並んでベスト3に選ばれました。

@「規模はもちろんだが、機能はさらに重要」と森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長はこのほど、中国の雑誌「中国新聞週刊」(日本語版)のインタビューに答え、中国の空港は「英語圏の外国人旅行者へのサービスは重視されているが、中国人利用者に対する態度があまり良くない。中国の空港サービスはまず自分たちの国民を重視すべきだ」とのべ、「空港は規模ももちろん重要だが、機能はさらに重要だ」と指摘しました。

@2月の海外パック旅行が2年ぶりにプラスに
 日本旅行業協会が昨日発表した、旅行大手の海外パック旅行動向によりますと、2月が前年同月比で8.8%増と、2年ぶりのプラスになりました。3月も同4.1%増となったとのことです。近距離アジアが好調で、4月の予約も約20%増となっているそうです。

@カンタス航空が1750人の削減を計画
 カンタス航空は14日、「経営環境が急激に悪化した」として2009年6月の決算予想を1~2億豪ドル(約73~145億円)に下方修正しました。このため、「1750人を削減し、A380型機4機を含む16機の発注を延期する」としています。

@満席に近いときは肥満乗客に2席分を請求へ・アメリカ大手6社
 ユナイティド航空は15日から、肥満の乗客の隣に座った人が「窮屈だ」と告げた場合に、肥満乗客に別の続きの2席を提供するが、満席に近い状況では肥満の乗客に2席分のチケットを購入するように求める可能性がある、とする立場を表明しました。これにより、肥満乗客に対するアメリカ航空会社大手6社の足並みがほぼそろうことになりました。


*4月15日

@「前倒し」について成田市議会で説明・成田空港会社
 成田国際空港株式会社は昨日、「2500m平行滑走路の供用を今年10月に前倒ししたい」としていることについて、成田市議会の全員協議会で説明を行いました。芝山町議会では20日の全員協議会で説明を聞く予定になっているようです。住民に対する説明がどうなるのかは、今のところはっきりしないようです。

@成田空港のGW利用者が4%増に
 成田国際空港株式会社が昨日発表した「‘09 ゴールデンウィークさわやかキャンペーンについて」によりますと、ゴールデンウイーク期間(4月24日~5月7日)に成田空港を利用する人は前年同期比で約4%増の約96万4200人になる見込みとのことです。出国者は同6.1%増、入国者は同2.0%増となり、出国のピークは5月2日で約46800人、入国のピークは5月6日で約46100人となっています。

@日本航空が6月の成田=デリー線を減便へ
 日本航空は6月1日~30日の間、成田=デリー線を週4便に減便することを明らかにしました。運航日は火曜・木曜・金曜・日曜ですが、8日と15日は運航するそうです。需要の低迷が原因とのことです。

@マレーシア航空が成田=クアラルンプール線を減便へ
 マレーシア航空は5月7日から10月24日まで現在週14便運航している成田=クアラルンプール線を週11便に減便することを明らかにしました。

@中華航空機が燃料不足で関西空港に緊急着陸
 昨日午後8時45分頃、台北発中部行きの中華航空150便・A330-300型機が関西空港に緊急着陸しました。同25分頃、東京航空交通管制部に同便から「燃料が不足したので、関西空港に着陸したい」と要請があったものです。
【コメント】きわめて、初歩的なミスですね。通常は天候などで目的の空港に着陸できない場合を想定して、かなりの余分な燃料を搭載するものです。天候の予測を間違ったのでしょうか。海の真ん中で燃料不足になったら不時着水するしかありません。

@静岡空港立木伐採で合意・来月10日から
 静岡空港の隣接地の立木が航空法の制限を超えている問題で立木所有者と静岡県との協議が昨日行われ、来月10日から伐採を始めることで合意しました。伐採は17日には終了する見込みです。立木所有者は協議後の記者会見で「他にも航空法の制限を超えている立木があるかもしれない。県から伐採の要請があれば、応じざるをえない。」と語り、県が把握している立木以外にも航空法に抵触する立木がある可能性を示唆しました。県は伐採の前に測量を行う、とのことです。この合意により、石川知事は17日以降に辞職することになり、知事選が6月下旬から7月上旬に行われる可能性が強くなりました。また、滑走路の完全運用は準備に4~5ヶ月かかり、航空路誌(AIP)への掲載を考えると10月22日の公算が大きい、とのことです。

@全日空グループ乗員組合のストライキは決行中です
 全日空グループの4つの乗員組合のストライキは行われています。


*4月14日

@UPS機が滑走路に部品を落とす
 12日午後8時25分頃、フィリピン・クラーク発成田行きの航空貨物専用のユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)119便・B-767-300型機の到着後点検を行っていた整備員が主翼の金属製部品(長さ約1m・幅約40cm)の脱落に気づきました。このため、成田国際空港株式会社は8時29分から平行滑走路を15分間閉鎖して点検し、同部品の破片4個を回収しました。この部品は離着陸時に風の抵抗を制御する装置の一部です。

@熱田派と北原派が2500m平行滑走路供用前倒しに抗議
 反対同盟熱田派は12日、空港近くで集会を開き、2500m平行滑走路の供用前倒しに抗議しました。集会では「炎上事故を利用して供用開始を正当化する成田国際空港株式会社のやり方は卑怯だ」と批判しました。集会には約60人が参加しました。
 また、反対同盟北原派は「前倒しは利益優先、安全無視の前に人命を差し出す暴挙だ」とする抗議声明を発表しました。

@成田空港発着ルールの一部を停止・支援施策パッケージで
 政府が発表した「航空事業経営基盤強化のための支援施策パッケージ」によりますと、成田空港に適用されている「(使用率80%未満の発着枠を回収する)国際線発着枠ルール(ULルール)」の一部の適用を停止する。具体的には08年度冬ダイヤで、空港封鎖やテロにより需要が著しく減少したタイ路線・インド路線について発着枠ルールの適用を一時停止して、低需要路線の運航継続による航空会社の負担を軽減するとしています。09年度夏ダイヤではインド路線の発着枠ルールの適用一時停止を継続する、としています。

@国土交通省が空港内での衝突防止に新システムを導入へ
 国土交通省は空港内での航空機同士の衝突を防止するために、「マルチラテレーションシステム」を主要空港に導入することを決めました。この装置は航空機から出る電波を複数のアンテナでとらえ、航空機の位置と動きを精密に把握するシステムです。成田空港や羽田空港規模ですと、約30本のアンテナが必要となるそうです。

@全日空の一部組合が明日24時間ストを予定
 全日空グループのエアーニッポン乗員組合、エアーニッポンネットワーク乗員組合、エアーネクスト乗員組合、エアーセントラル乗員組合が、春季諸要求に対する回答内容を不満として、明日24時間全面ストライキを計画しています。実施されますと、全日空国内線の886便中、欠航が149便、遅延が14便発生しますが、国際線に影響はないとのことです。

@エアニッポネットワークが丘珠空港から新千歳に路線変更へ
 全日空グループのエアニッポンネットワークは丘珠空港発着の5路線(函館・釧路・中標津・女満別・稚内)を出来るだけ早く新千歳空港発着に変更する方針を固めました。すでに、北海道や札幌市にも伝えている、とのことです。同社としては新千歳空港の国内線幹線との乗り継ぎを良くすることにより利用率を上げることと、除雪が迅速な新千歳空港に移ることにより就航率を上げたいとしています。これに対して、札幌市としては丘珠空港の存続にも関わる、として路線の存続を求める考えです。 


*4月13日

@バンコク行きの航空便は平常運航のようです
 タイで反政府デモが激しくなり、非常事態宣言が出されましたが、今のところ、空港は平常に運営されているようで、成田空港の到着・出発ともほぼ正常なようです。

@東京空港交通がGW中、T-CAT発成田空港行きのリムジンで子供を無料に
 東京空港交通はゴールデンウイーク期間中に東京シティエアターミナル(T-CAT)発成田空港行きのリムジンバスで大人一人につき子供一人の料金を無料にする「T-CATファミリー割引」を行うそうです。このサービスはお盆期間なども行うとのことです。詳しくは同社のページで確認して下さい。

@高松空港で全日空機が尻餅・無事着陸も滑走路に74mの傷
 昨日午前10時40分頃、羽田発高松行きの全日空533便・B-767型機が風向の急変で着陸復航(ゴウアラウンド)を行った際に機体後部の尻餅防止装置(テールスキッド)を滑走路に接触させました。同機は約20分後に無事着陸しました。当時の風速は5m程度だったとのことですが、風向が180度も変わるときがあったとのことで、機長は飛行機の姿勢が不安定になると判断して着陸をやり直しました。この接触で滑走路には幅約15cm、長さ約74mの傷が出来ましたが、滑走路の運用には支障はありませんでした。同機は点検後、午後2時24分に約2時間遅れて那覇に向け出発しました。


*4月12日

@エールフランス機が油圧トラブルで引き返す
 昨日午後5時頃、成田発パリ行きのエールフランス279便・A340-300型機で油圧系統の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は成田空港に引き返し、無事着陸しました。この機体は昨日午前6時半頃パリから成田空港に到着した際に、同じ警告灯が点灯し、誘導路上で立ち往生しました。


*4月11日

@成田空港会社が周辺自治体に説明へ・平行滑走路前倒し
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社は平行滑走路2500mの供用開始を今年10月に前倒しすることについて、周辺自治体への説明を行う意向とのことです。同社の取材に対して、成田市は「騒音地域にどのような影響が出るのか検討した上で住民への説明を進めたい。可能な限りの資料を求めていきたい」とし、芝山町は「増便を前倒しにするという話ではない。『使えるものは使わせてほしい』とお願いされれば、やむを得ない。『安全が第一』という点でNAAとは一致している。騒音の問題もあり、しっかりとした説明を求めたい」としているそうです。
【コメント】飛行回数の増加は来年3月になるそうですが、一部マスコミによると、これは「駐機場の整備が間に合わないため」だそうです。飛行回数は増えなくても、大型機が使うことになれば、平行滑走路飛行コース直下の騒音は増加することになります。

@横田騒音訴訟で最高裁が住民の上告を棄却
 最高裁第2小法廷は昨日、横田基地周辺の住民が求めていた過去分の損害賠償や深夜・早朝時間帯の飛行差し止めについての上告を棄却する判決を言い渡しました。これにより、第2審判決での過去分の損害賠償約1億9000万円が確定し、飛行差し止めは認められませんでした。

@国内線の着陸料引き下げなどを発表・航空業界支援策
 国土交通省は昨日、経済情勢の悪化に苦しむ航空業界への支援策をまとめました。それによりますと、7月から来年3月末までの期間限定で国内線の着陸料引き下げや羽田空港発着枠の増加や日本政策投資銀行などの金融機関への航空会社向けの融資要請、などを盛り込んでいます。

@パイロットが交通事故に遭い1時間半遅れる
 今日の富山発羽田行きの第1便・全日空882便に乗務する予定だったパイロットの乗った車が交通事故にあい、パイロットに怪我はありませんでしたが、大事を取って、代わりのパイロットを羽田空港から呼んだために、出発が約1時間半遅れました。


*4月10日

@2500m平行滑走路を10月から供用開始検討・22万回は10年3月から
 成田国際空港株式会社は3月23日のフェデラルエクスプレス機事故の際、A滑走路が閉鎖され、大型機の発着が出来なくなった事を受けて、建設中の平行滑走路北伸工事を早め、今年10月から供用開始する方向で国土交通省と協議に入りました。平行滑走路が2500mになると、長距離便大型機の出発を除いて、大型機も離着陸できるようになります。平行滑走路と同時に、東側に建設中の新誘導路も供用を開始することになります。ただし、2010年3月の平行滑走路北伸完成と同時に行う予定の「年間発着回数22万回」はそのまま、2010年3月からの実施となります。
【コメント】先月24日の騒音対策委員会の委員長(小堀副社長)挨拶でも「北伸工事は非常に順調」と述べられていましたので、「供用開始が早くなるのではないか」と思っていましたが、フェデラルエクスプレス機事故で一気に半年も早められる情勢になりました。発着回数の件について、今日、成田空港会社に電話で問い合わせたところ、「2010年3月までは年間発着回数が20万回を超えることはない」との事でした。

@合成麻薬「3CPP」約2万錠を押収・オランダ人を送検
 東京税関成田支署と成田空港署は昨日、合成麻薬「3CPP」・20808錠を密輸しようとした29才のオランダ人女性介護福祉士を送検したことを明らかにしました。この女は先月19日朝にスイスから成田空港に到着した便でスーツケース2個を持ち込もうとしました。荷物が多いことに疑問を持った税関職員が調べたところ、二重底に細工したスーツケースに隠していたことが分かり現行犯逮捕されました。成田空港で「3CPP」が摘発されたのは2回目で押収量は前回よりも多いものでした。

@日本貨物航空に罰金4500万ドル
 アメリカ司法省は9日、国際航空貨物運賃を巡る価格カルテルで「日本貨物航空と4500万ドル(約45億円)の罰金を支払うことで合意した」と発表しました。

@ボーイング社がB-777型機を減産へ
 ボーイング社は9日、経済情勢の悪化からB-777型機の生産機数を2010年6月以降、月産7機から5機に削減することを明らかにしました。また、計画していたB-747-8型機とB-767型機の増産も延期するとのことです。


*4月9日

3月の出来事のページがおかしくなっていたので、作り直しました。

@羽田空港B滑走路がオイル漏れで6時間閉鎖
 昨日午後1時30分頃、羽田発三沢行きの日本航空1227便・MD90型機が離陸直後に油圧系統の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は羽田に引き返し、30分後に着陸しました。その際に、主脚が油圧で降りず、手動で降ろしました。しかし、主脚の格納扉が閉まらず着陸した際に格納扉の先端にあるバンパー(ゴム製)が滑走路に接触しました。着陸したB滑走路上にオイルが漏れたため、滑走路を約6時間閉鎖して清掃しましたが、他の2本の滑走路を使って離着陸したために、運航に大きな影響は出ませんでした。


*4月8日

@成田空港=アークヒルズヘリチャーター便運航始める
 森ビルは今月初めから、所有するアークヒルズと成田空港を結ぶヘリコプターのチャーター便を始めました。所要時間は20分で、乗客は最大4名、料金は52万5000円とのことです。運航は中日本航空株式会社が行います。

@神戸発の日本航空機が不具合で2便が遅れる
 日本航空が発表したところによりますと、昨日午前に神戸から新千歳に向かった航空機に不具合が発生し、代わりの航空機の手配が遅れたために、新千歳発神戸行き3302便が2時間8分遅れ、神戸発新千歳行きの3305便が52分遅れました。不具合がどんなものかは不明です。


*4月7日

@10年以降夏期のみで週1便の増便・日本とカナダ航空協議
 国土交通省は3日、日本とカナダの航空当局者協議で2010年3月の平行滑走路北伸完成以降、夏期のみに成田とカナダ間に週1便の運航を認めることで合意したと発表しました。カナダ側はカルガリー=成田線の運航を計画している、とのことです。また、羽田空港については再拡張後に深夜・早朝時間帯を使って双方が1日1便をそれぞれ運航することが決まりました。これにより、羽田空港の深夜・早朝時間帯での北米路線が初めて運航されることになります。さらに、首都圏空港以外の、路線や便数を自由に設定できる「自由化」についても合意しました。

@コンチネンタルが成田=サイパン線を1日2便に
 コンチネンタル航空はこのほど、7月18日から9月23日までの間、定期チャーター便を使って成田=サイパン線を1日2往復で運航することを明らかにしました。この路線を1日2便体制にするのは初めてとなります。機材はB-737-800型機を使うそうです。

@ガルーダ航空が成田=デンパサール線を変更へ
 ガルーダインドネシア航空は5月1日より成田=デンパサール線・881便を成田=デンパサール=ジャカルタ線に、また、デンパサール=ジャカルタ=成田線・880便をジャカルタ=デンパサール=成田線に変更することを明らかにしました。

@羽田空港C滑走路を350m延長へ
 政府は近くまとめる経済対策の中で羽田空港C滑走路を3000mから350m延長して3350mとする対策を盛り込む、とのことです。建設費は約300億円で、5年後に完成の見込み、とのことです。これにより、深夜・早朝時間帯に限り国際線の大型機を運航することを可能にする、とのことです。

@旭川市がアシアナ航空に70%に満たない空席に5000円を補助
 旭川市は昨日までに、アシアナ航空が週2便運航している旭川=ソウル線に対して、6月末までの期間限定で搭乗率が70%に満たない空席1個に対して5000円を補助する事を決定しました。この路線の搭乗率はウオン安などの影響でこのところ40%台に落ち込んでいます。「このままでは路線の廃止になりかねない」と危惧しています。

@嘉手納基地周辺騒音・共同訓練の効果なく、逆に増える
 嘉手納町がまとめた所によりますと、2008年度の嘉手納基地周辺の騒音発生回数(70db以上)は前年度よりも約7000回増えているとのことです。嘉手納基地所属のF15戦闘機が自衛隊との共同訓練を本土の基地で行うことから、「騒音が軽減する」とされていましたが、逆の結果になっています。これは、嘉手納基地所属以外の米軍機の飛来が大幅に増えているためと見られています。おまけに、これらの米軍機の未明の離陸などが増え、騒音は非常に激しくなっている、とのことです。


*4月6日

@揺れる成田市と富里市「新清掃工場建設」
 昨日の東京新聞によりますと、成田市と富里市が共同で成田市に建設する予定の清掃工場入札がストップしたままになっているとのことです。詳しくは同新聞の記事を見て下さい。
【コメント】記事を読みますと、いかにも不透明ですね。この裏には、成田空港がらみの固定資産税収入など財政状況が良い成田市などの、最近には珍しい地方自治体の多額(約260億円、完成後の維持管理まで含めると500億円とも言われる)の公共事業を巡る“色々”があるのでしょうね。


*4月5日

@リニア「事業として成り立つかどうか」と航空局長
 国土交通省の前田航空局長は3日の記者会見で、当選した森田千葉県知事が公約としていた成田空港と羽田空港を結ぶリニア路線について「アクセス向上が成田空港の振興につながり、しいては、千葉県の繁栄にもつながる事は確かかもしれないが、多額の費用を要し、事業として成り立つかという不安がある」と述べました。また、「東京駅=成田空港、東京駅=羽田空港のアクセス改善が成田空港=羽田空港のアクセス改善に結びつくという考え方もある」という見解を示しました。

@北朝鮮が人工衛星を乗せたとするロケットを発射・被害の報告なし
 北朝鮮は「人工衛星を乗せたロケットを発射し、人工衛星を軌道に乗せた」と発表しました。韓国などの報道では発射時間は午前11時30分とのことです。現在のところ、航空機も含め、日本での被害の報告はないようです。防衛省はレーダーで日本沖合約2100Km の太平洋上まで追尾しましたが、着水したかどうか、弾頭の人工衛星を分離したかどうかは確認できなかったとしています。


*4月4日
@NW航空が乗客名入り書類を成田空港のゴミ箱に捨てる
 今日の産経新聞によりますと、ノースウエスト航空が成田空港内のゴミ箱に乗客名入りの書類を捨てていたことが分かりました。2月中旬に、爆発物などがすぐ分かるように側面が半透明のゴミ箱に捨てられていました。この書類の一部が持ち出され、同新聞が入手した、とのことです。ノースウエスト航空に確認したところ、・乗り換えをする乗客のリスト・キャンセルによる空席待ちのリスト・氏名が記載された未使用の搭乗券・出発前の工程管理表、などだったとのことです。このような書類の処理についての規定はありませんが、個人情報なので、普通は信用問題になりかねないとして、航空会社内で処分するとのことです。

@日本航空と全日空が迂回ルートでの運航を始める
 日本航空と全日空は北朝鮮の人工衛星発射の通告を受けて、今日から欧州方面とハワイ方面の路線で迂回ルートでの運航を始めました。4日から8日までの期間に対象となる便は日本航空が137便、全日空が35便となる見込みとのことです。

@GW期間の海外旅行が3年ぶりに増加・JTB見通し
 JTBが昨日発表したゴールデンウイーク期間中(4月25日~5月5日)の旅行動向見通しによりますと、海外旅行者は前年同期比で10.1%増となり、3年ぶりに増加する見通し、とのことです。5月2日から6日までが5連休になること、燃油サーチャージャーの引き下げや円高で旅行費用が安くなったことが旅行意欲を刺激している、としています。

*4月3日
@フェデラル・エクスプレス機が引き返す
 今日午前8時45分頃、成田発仁川行きのフェデラル・エクスプレス48便・MD11型機が離陸直後に前輪に振動を感じたため、成田空港に引き返し9時3分に無事着陸しました。点検しましたが、異常はなく11時頃、仁川空港に向けて離陸しました。

@日本エアコミューター機がトイレ故障で欠航4便
 今日午前7時40分頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2343便・サーブ340B型機の出発前点検で、トイレの水が流れない不具合が発生しました。調べた所、タンクが変形していました。この修理のために、この便も含めて4便が欠航となりました。

@日独航空協議で羽田深夜早朝時間帯に双方1日2往復運航へ
 国土交通省は今日、日本とドイツの航空協議で2010年10月の羽田空港再拡張後に深夜・早朝時間帯を使って双方が1日2往復ずつ運航することで合意したことを明らかにしました。

@イギリスが航空機騒音の行動計画ガイダンスを明らかに
 イギリス環境・食糧・農村地域省は先月24日、イングランドにある18箇所の空港向けに、「騒音対策行動計画」の策定に必要なガイダンスを公表しました。騒音対策行動計画の策定は、EUの環境騒音指令で求められ、空港管理者は近隣住民の騒音被害に対応するため、どのような対策を採るべきか示す計画を作成する責任があります。このガイダンスは2003年版の「空輸の輸送の未来白書」で掲げられた政府の目標、すなわち、「航空機騒音にさらされている人の数を増やさず、できれば減少させる」という目標をサポートするものです。このガイダンスには次のような指針が盛り込まれています。
●等価騒音レベルで16時間、69dB以上の騒音に曝されている住宅地に、どのような追加的な対策を講じるべきか。
●騒音マップの日中、夕方、夜間の調査結果を検討し、さらに測定が必要と思われる騒音の特徴があるか。
●効率的な苦情処理システムが実施されるようにする。
●過去に寄せられた苦情データを検討し、講じるべき対策があるか。
●さらなる騒音影響管理のために、新たな騒音削減目標を立てる必要があるか。
●2003年空港(騒音規制)規則で触れられているように、土地利用計画手続きに積極的に取り組む。
 この夏には「騒音対策行動計画」の草案が空港管理者から示され、この草案について協議されますが、空港周辺地域住民が騒音について意見を提出することも出来るそうです。また、空港周辺の航空機騒音マップも公表されています。

*4月2日
@「成田スマートインターチェンジ」が開通
 昨日から国道295号線から新空港自動車道に入る「成田スマートインターチェンジ」が開通しました。ETC車専用で成田空港方面への進入だけが出来ます。このインターから空港ゲートまでは約2.5Kmになります。従って、このインターから入って東関東自動車道へは行けませんので注意して下さい。朝の通勤時間帯の渋滞軽減に役立てるのが目的です。搭乗手続きを考え、共用時間は朝6時から夜10時までになります。料金は普通車250円、大型車300円です。

@日本エアコミューター機がエンジントラブル25日と同一機体
 昨日午後1時30分頃、与論発鹿児島行きの日本エアコミューター3844便・DHC8-400型機が出発しようとしたところ、左エンジンが始動しませんでした。このため、同便は欠航となりました。エンジンに燃料を送るパイプのバルブに不具合がありました。この機体は先月25日に飛行中に左エンジンが破損して緊急着陸した機体です。運輸安全委員会の調査後に修理を行い、先月30日に復帰したばかりでした。復帰後4回飛行しました。

@大分空港発の航空機に爆破予告電話
 今日午前8時20分頃、大分ホーバーフェリー大分基地に「大分空港を8時半発の飛行機に爆弾を仕掛けた。」との電話がありました。このため、該当機やターミナルを警察などが捜索しましたが、爆発物は発見されませんでした。大分空港は通常通り運営されています。

@香港発の全日空機内で異臭・引き返す
 今日午前1時20分ごろ、香港発羽田行き全日空1276便・B-767型機で、飛行中に客室内で異臭がして、香港空港に緊急着陸するトラブルがありました。乗客乗員にけがはありませんでした。調べたところ、客席シートに焦げた跡があり、座席の近くに簡易ライターが見つかりました。全日空によりますと、座席付近で火と煙が上がり、乗客がペットボトルの水で消火したそうです。運輸安全委員会は調査官を派遣し、原因を調べています。

@日本人の夫婦げんかで中国機が遅れる
 中国の「新聞晨報」によりますと、先月31日午前9時半頃、上海発羽田行きの中国東方航空537便で、飛行機に搭乗後、日本人の夫婦がけんかとなり、妻が夫に硬い物を投げつけて血が出る騒ぎになりました。機長は「2人を機内に残しておいたら、飛行機の安全運航に影響がでる」として警察を呼び、怪我をした夫を降機させ、妻と子供を乗せて遅れて出発する出来事があったそうです。

*4月1日
@3月のアクセス数は27264回でした。

@リアルタイム騒音情報公開はこんな感じです

 今日から公開が始まった「成田空港環境こみゅにてぃ」を見てみました。騒音についてのリアルタイム表示は上の画像のようになっています。右にある数字が騒音値・dbになります。この数字が刻々変わっていくのはすごいです。青い欄が上空から来る「航空機騒音」のようですが、横から来る航空機騒音は緑の「環境騒音」になることもあるようです。私のパソコンはMacですが、Macのブラウザの「サファリ」では騒音値が消えてしまいます。Macでも「ファイアフォックス」で見ると正常に見られるのですが。

@事故機の航跡は削除されているようです・「飛行コース公開システム」
 今日、成田空港の脇にある成田国際空港株式会社の「空港情報センター」に行き、「飛行コース公開システム」で事故を起こしたフェデラルエクスプレス機の航跡を見ようと思いましたが、どうやら、事故機の航跡は国土交通省の方で削除しているようです。下の写真は事故機の直前に着陸した、同じフェデラルエクスプレスのMD11型機のもののようです。このときはフェデラルエクスプレスの貨物機が2機続いて着陸したそうです。事故機の次にA滑走路に着陸しようとしていた日本航空機は九十九里海岸付近で大きく緊急時の待機旋回に入り、3~4回旋回した後に平行滑走路に着陸していきました。右の記号は上段が便名・中段が機種・下段が飛行高度になっています。

@事故機のパイロットは気流変化については話さずボイスレコーダー
 運輸安全委員会が昨日までに解析したフェデラルエクスプレス事故機のボイスレコーダーによりますと、機長と副操縦士は事故発生まで気流の変化についての会話を全くしていなかった、とのことです。このことから、同機は着陸寸前の高度数十メートルで急激な気流の変化・ウインドシアに見舞われた可能性がある、とのことです。

@AFP通信がエプリルフールに引っかかる
 今日はエプリルフールですが、大通信社のAFP通信が嘘を真に受けて配信してしまいました。パリ航空宇宙博物館(Paris Museum of Air and Space)広報担当者がAFPに対し、「コンコルドが6月のパリ国際航空ショーの際に2時間飛行する。乗客50人とパイロットはくじ引きで選ばれる」などと語り、この「ニュース」は同博物館のウェブサイトでも告知されました。これを同通信社が流してしまったのに、同博物館が気づいて、あわてて「これはエプリルフールだ。」と訂正したものです。