2009年6月後半


*6月30日

@2500m平行滑走路が10月22日に供用開始に
 成田国際空港株式会社は昨日、2500m平行滑走路の完成検査が終了し、国土交通省から合格通知を受けたことを明らかにし、同時に国土交通省に2500m平行滑走路の供用開始を10月22日とする届出書を提出したことを明らかにしました。これにより、10月22日供用開始が確定しました。これにより、着陸は全ての機種、離陸は大型機の長距離便を除いて平行滑走路が使えるようになります。

@日本航空の副操縦士がホノルルで立ち小便し拘束・成田便が欠航
 日本航空は昨日、ハワイのホノルルで同社の副操縦士が道ばたで立ち小便し、現地警察に拘束されたことを明らかにしました。この副操縦士は24日のホノルル発成田行きの73便に乗務予定でしたが、時間になっても現れず、代わりにホノルル発成田行きの75便の操縦士が乗務して出発しましたが、今度は75便の乗務員の補充が出来ずに、同便が欠航となってしましました。

@全日空が「公正」を求め国土交通省に文書提出
 全日空は26日に国土交通省を訪れ、前田航空局長に「国土交通相コメントに関する要望について」と題する文書を手渡しました。これは、日本航空への融資を認める決定をした際の金子国土交通相の談話についてのもののようです。文書では「航空行政の取り扱いにおいて企業間で公正・公平な競争環境が確保されることを望む」としています。

@イエメン航空機がインド洋に墜落
 30日午前0時半頃、イエメンの首都サヌア発、アフリカの東にあるコロモの首都モロニ行きのイエメン航空626便・A310型機がコロモ諸島付近のインド洋に墜落しました。乗客・乗員は154人とのことで、安否は今のところ不明です。

@世界の感染者が7万人を超える・タミフル耐性のウイルス発見
 インフルエンザA型(H1N1)の世界での感染者は日本時間昨日午後6時現在で116の国と地域で70893人と7万人を超えました。死者は331人となっています。この3日間で感染者が1万人以上増え、死者も48人増加しています。デンマークではタミフルに耐性を持つインフルエンザA型(H1N1)ウイルスが初めて見つかりました。突然変異を起こしたものと見られています。
 日本では昨日午前11時現在で42都道府県の1214人が感染確認されています。


*6月29日

@ULルールの一時停止・日本航空だけで着陸料が1億8000万円減に
 26日に記者会見した成田国際空港株式会社の平山専務執行役員は7月から始まる発着便数を8割とする、いわゆる「ULルール」の一時停止による影響について「日本航空だけで最大27便の減便が決定している。これによる着陸料の減収は約1億8000万円になる」事を明らかにし、「航空業界の先行きは見えない状態。6月についても、旅客が少ないように感じている。」として、厳しい状況が続くとの認識を示しました。

ULルールとは・・・
 航空会社が与えられた発着枠を活用せずに放置しないよう、発着枠に対する運行便数が8割未満の場合、翌年のダイヤで同じ時間帯の発着枠を没収し、空いた発着枠は他社に振り分ける制度。「U/L(Use it or Lose it)ルール」で、一定期間内に発着枠を80%以上使用しなかった場合、翌年にその時間帯で発着する権利を失うもの。
 出典;「旅研ブログ」 


@指紋照合システムすり抜けにあの手この手
 今日の産経新聞によりますと、法務省が2007年11月に導入した入国管理を厳格かつ迅速化するための指紋照合システムで、指紋照合をすり抜けて不法入国しようとする例が相次いでいるようです。成田空港でも導入していますが、指紋を写した特殊テープや指紋の切除や指紋の縫合などが見つかるそうです。このため、少しでも怪しい場合は審査官が目視で確認している、とのことです。

@羽田空港C滑走路で約10分間風速測定できず・9日
 今日の東京新聞によりますと、今月9日に羽田空港C滑走路北端で約10分間、風向・風速が測定できないトラブルがありました。気象庁の職員が風向・風速計の交換作業を行ったときに、予備機の電源を誤って落としてしまったことが原因でした。幸い、この時刻に強い風はなく、5便が無事着陸しました。

@日本エアコミューター機がプロペラの不具合で4便欠航
 27日午後0時25分頃、鹿児島発与論行きの日本エアコミューター3823便・DHC8-400型機が与論空港付近が天候不良だったために鹿児島に引き返す途中で、プロペラの防氷装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。同機はそのまま飛行を続け、無事着陸しました。このトラブルで4便が欠航となりました。

@日本エアコミューター機がオイル漏れで欠航
 昨日午後4時20分頃、松山発大阪行きの日本エアコミューター2316便・DHC8-400型機の出発前点検で右エンジン付近からオイル漏れが見つかりました。このため、同機は欠航となり、後続の1便も欠航しました。

@日本エアコミューター機が離陸を中止
 昨日午後2時15分頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2351便・サーブ340B型機が離陸滑走中に左エンジンの温度異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は離陸を中止し、この便と折り返し便が欠航となりました。


*6月28日

@「共生や用地関係の担当者が取締役をはずされているのでは」と読者からメール
 26日に匿名の読者からメールが届きました。その中で、「成田空港会社の今回の人事を見ると、共生や用地関係の役員が外されているのでは」との指摘がありました。私も、定時株主総会の役員案を見て、「何だかおかしいな」と感じていたのですが、この方の指摘で「目から鱗」が落ちたように感じました。この方の了解を得て、メールを載せますので、皆さんも考えて下さい。

 先日、空港会社のホームページを観てまして思った事がありまして、メールさせ
てもらいました。
 もしかしたらどこかで議論されていたりしてましたら、すいません。成田空港の
情報の多くを「成田空港サーバー」から仕入れてる現在です。
 お聞きししたいのは、もしかしたら自分の勘違いか、知識不足なのかもしれませ
んが、気になってしまいメールしています。前置きが多くなりすいません。
 空港会社の人事が載っていました。
 共生や用地関係の担当者が取締役をはずされているのではないでしょうか。
 新しい組織図を観ると、考え過ぎかもしれませんが共生・用地の今までの担当者
が取締役会には出席しませんよね。
 空港会社及び国のこれが本音なのでしょうか。最近、「共生から共栄」という、
言い方を良く耳にします。
 地域の現場の声が取締役会に届くのでしょうか?。
 発着数を増やす方策は、今後夜11時以降〜朝6時の間の飛行を羽田に対抗して
認める方向に向かうのではないでしょうか?。新規に土地を取得することが書い
てありましたが、騒音地域のエリアの拡大、ひいては夜中の離発着拡大を考えて
いるのではないかと勘ぐりたくなります。
 今まで、成田空港サーバーを拝見してまして、空港会社の社員に岩田さんが直接
お聞きできるのではないかと思い、上記に書いたことをざっくばらんに聞けるよ
うでしたら、聞いて欲しいと思いまして思い切ってメールを差し上げました。

@米国からのツアー客で4人が感染確認
 厚生労働省が今日発表したところによりますと、26日夕方に成田空港に着いた、米・デトロイト発成田行きのノースウエスト航空25便で帰国した同じツアーの乗客で4人がインフルエンザA型(H1N1)に感染していた、とのことです。

@千葉県の感染確認者が100人を超える
 千葉県のインフルエンザA型(H1N1)感染確認者が今日午前6時現在で100人を超え、103人となりました。新たな感染確認者の中には、成田空港に勤務する、八千代市の37才男性と成田市の23才女性が含まれています。
【コメント】成田空港が感染拡大の一つの拠点になっていることは間違いありませんね。私も60才台で感染の可能性は低いのかもしれませんが、体力が落ちているときに、感染するのは怖いので、最近は成田空港に入らないようにしています。

@ブラジル軍が捜索終了を発表
 大西洋に墜落したエールフランス機の捜索ですが、ブラジル軍は26日、「遺体と残骸の捜索を終了する」と発表しました。現在までに発見された遺体は51人、残骸は約600点になるそうです。なお、フランス側は事故原因の手がかりとなるブラックボックスの捜索を潜水艦などを使って今後も継続するそうです。


*6月27日

@香港からのノースウエスト航空A330型機で速度計異常・23日
 米国家運輸安全委員会が発表したところによりますと、23日(日本時間かどうか不明)香港発成田行きのノースウエスト航空のA330型機で速度計のトラブルが発生していた、とのことです。同機は無事に着陸しました。これは、同委員会がエールフランスの同型機が大西洋に墜落した事故を受けて調査したものとのことで、先月21日には、米・マイアミからサンパウロに向かっていたブラジル・TAM航空の同型機でも速度計と高度計の表示が消えるトラブルがあったとのことです。この時は、バックアップシステムを使って無事着陸したそうです。

@北海道が新千歳空港周辺の騒音予測調査実施へ
 北海道は新千歳空港での深夜・早朝便の拡大に向けて、空港周辺の騒音予測調査を今年度に実施することを決めました。騒音対策の基礎資料とすることが目的とのことです。この調査は、実際の騒音を測定するものではなく、コンピューターを使って、深夜・早朝便を増やした場合のWECPNLを予測するものです。次回予定されている地元住民との協議会に報告し、その後、業者に発注する、とのことです。新千歳空港での騒音予測調査は9年ぶりになります。

@静岡空港滑走路の2500m運用は8月27日からの予定
 静岡県は昨日、現在2200mで運用している静岡空港の滑走路を8月27日から本来の2500mで運用する見通しになった、と発表しました。昨日、国土交通省に航空路誌(API)への掲載を依頼する文書を提出しました。これにより、8月27日から着陸誘導装置(ILS)も利用できるようになります。

@「米国の感染者は100万人に達した」と疾病対策センター
 米国の疾病対策センターは25日、「米国でのインフルエンザA型(H1N1)の感染者は延べ100万人に達した」との推計を発表しました。米国では医療費が高いために、高熱が出ても病院に行かない場合が多く、「感染が確認されるのは氷山の一角」としています。
【コメント】こんな報道を聞くと、「日本人で良かった」と思います。対策を取らずに放っておけばインフルエンザA型(H1N1)が米国と同じように、日本でも蔓延しているでしょうね。米国で「インフルエンザA型(H1N1)はたいしたことはない。」と言うのは、別の見方をすれば「対策の取りようがない。」と言うことなのでしょうか。

@世界の感染者が6万人に迫る
 世界でのインフルエンザA型(H1N1)の感染確認者は日本時間26日午後4時現在で、112の国と地域で59814人となっています。死者は263人になりました。世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は25日、「新型インフルエンザのウイルスの変異は今のところ見られないが、今後の予測はきわめて難しい。」として、「引き続き警戒が必要だ」という認識を示しました。


*6月26日

@エアーネクストが7月1日から成田空港に就航
 国土交通省の運輸審議会は昨日、エアーネクストから出されていた成田空港運航申請を許可しました。これにより、7月1日から、現在、エアニッポンが運航している成田=福岡線の1日2往復の内の1往復をエアーネクストが運航することになります。

@成田発の全日空貨物機が関西空港に緊急着陸
 昨日午後9時頃、成田発関西行きの全日空8467便・B-767-300型機(貨物便)が着陸直前に車輪が格納庫から出ていない、との警告灯が点灯しました。このため、同機は車輪が出ていることを直接確認し、30分遅れで緊急着陸しました。

@日本旅行業協会が成田国内線充実を含む要望書
 日本旅行業協会(JATA)は昨日、「訪日外国人客の増加に向けた要望書」を観光庁に提出しました。その中で、成田空港については「国内線が少なく、ハブ機能がほとんどないので、国内線を充実して欲しい」と要望しています。

@成田空港会社がエジプトの空港近代化に社員を派遣
 成田国際空港株式会社は政府開発援助(ODA)の円借款事業としてエジプトのボルグ・エル・アラブ国際空港の近代化に、日本空港コンサルタンツとともに参画しています。期間は今年5月から来年12月までで、社員4名を派遣することになっています。

@成田市が副市長を2人制に・1名は国土交通省から
 成田市は6月議会で現在1人の副市長を2人制にすることを可決しました。この内の1名は国土交通省から38才の職員を派遣してもらうことになりました。任期は4年間です。

@日本航空は破綻寸前だった?
 政府は日本航空に対する緊急融資を今日実施することになっていますが、融資を決める際の政府の内部文書によりますと、「融資が実施されなかった場合、26日にも資金繰りが行き詰まる。」としており、経営破綻寸前(?)だったことを伺わせています。

@金子国土交通大臣兼観光立国担当大臣がインフル安全宣言
 観光立国担当大臣を兼任する金子国土交通大臣は今日午前の閣議後の記者会見で『観光立国担当大臣からのメッセージ〜新型インフル エンザを理由に旅行を控える必要はありません〜』と題する文書を発表しました。これによりますと、「新インフルエンザの拡大は、ある程度は避けられない」ものの、宿泊施設における消毒液設置などの各種対策で「旅行先で感染する可能性は極め て低くなるものと考えている」とし、「いつもどおりに(日本への)旅行をお楽しみ下さい」としています。
【コメント】観光業界や航空業界の苦境は分かりますが、事実上の『安全宣言』と見られる文書を出すのはどうなのでしょうか。国内感染も第2波の感染拡大期を迎えているようにも見えるのですが。

@世界の感染確認者が55867人に
 インフルエンザA型(H1N1)の世界の感染確認者が日本時間の24日午後4時現在で108の国と地域で55867人となっています。死者は238人となり、アルゼンチンなど南半球の高緯度地域で増えています。

@カンタス航空がB-787型機15機をキャンセル・15機を納入延期
 カンタス航空は26日、ボーイング社に発注済みのB-787型機の内、15機をキャンセル、15機を4年間の納入延期とすることを明らかにしました。厳しい経営環境を理由としています。これにより、設備投資が約30億米ドル削減される、としています。先日発表された初飛行の延期とは関係ないようです。

@BAの無給就労・無給休暇の呼びかけに約7000人が応じる
 ブリティシュ・エアウエイズが従業員に呼びかけている、無給就労や無給休暇の取得に対して、全従業員約4万人のうち約7000人が応じたとのことです。内訳は約4000人が無給休暇、約1400人がパートタイムへの切り替え、約800人が無給就労となっています。英国外の従業員約750人もいずれかを選んでいるとのことです。


*6月25日

@旅客数が13%減、貨物量は19%減に・5月運用状況
 成田国際空港株式会社は今日、「5月の空港運用状況」を発表しましたが、それによりますと、旅客数が前年同月比13%減と4月の4%減から再び大幅な減少となりました。国際線日本人旅客が同17%減、外国人旅客が同21%減となっています。貨物量は同19%減となりましたが、4月の24%減からやや回復しています。輸出が同33%減、輸入が同16%減となっています。発着回数は同3%減、給油量は同12%減となっています。

@シンガポール航空のA380型機便は搭乗率90%で推移
 今日の毎日新聞によりますと、就航して1年となるA380型機を使った成田=シンガポール線の搭乗率は約90%で推移しているとのことです。

@エアロメヒコが成田線増便の計画
 メキシコのエアロメヒコは昨日開いた旅行業者向けの昼食会で、現在、週2便で運航している成田=ティファーナ=メキシコシティ線を成田発は成田=メキシコシティ直行便(メキシコシティ発は空港の滑走路が3000mしかないことと、標高が高いことから直行便は難しい)とし、年内にも週3便に増便する計画がある、と表明しました。しかし、政府間交渉の問題もある、とのことです。

@ルフトハンザ航空がA380型機の成田空港就航を検討へ
 ルフトハンザ航空の日本支社長はこのほど、航空新聞社「WING DAILY」のインタビューに応じ、A380型機の成田路線への投入について検討することを表明しました。今年は需要や受け入れ態勢を見極める時期、としています。「羽田空港への就航を考える前に、成田空港へのA380型機の投入が考慮されるべき課題だ。」と述べています。

@関西空港会社の副社長が「大阪=成田線の関空移転を要請」
 関西空港会社の福島新副社長は読売新聞とのインタビューで、「関西空港の利用促進に向けて大阪=成田線を関西空港発着に移すよう日本航空と全日空に誠心誠意お願いする」と述べました。

@JALUXが成田・羽田の拡張に合わせて社宅4棟を建設へ
 JALUXは2010年の成田空港と羽田空港の拡張に合わせて、社宅の運営・管理事業を拡大します。両空港の就業者が増えると見込んで空港勤務者向けの社宅4棟・約500室を新設します。

@4〜6月の海外旅行業況判断がマイナス80に
 日本旅行業協会(JATA)が昨日発表した、4〜6月の海外旅行業況判断指数(DI)がマイナス80となりました。1〜3月に比べて8ポイントも悪化しました。これで、7四半期連続の悪化となりました。

@5月の日本人出国者が18.6%減に・観光局
 観光局が明らかにした5月の日本人出国者は前年同月比18.6%減となりました。4月には2年ぶりにプラスとなったのですが、再び、大幅減となりました。訪日外国客数は同34.0%減と10ヶ月連続の減少となりました。

@スターフライヤーが1機故障で欠航多数
 昨日午後、関西発羽田行きのスターフライヤー23便・A320型機で左エンジンに異常が発生しました。羽田で点検したところ、エンジンの交換が必要なことが分かり、昨日の5便が欠航となり、修理のため、今日の6便と明日の3便が欠航となります。

@大韓航空機が機内減圧表示で中部空港に緊急着陸
 23日午後7時55分頃、韓国・済州発中部行きの大韓航空755便・A-300-600型機が山口県上空を飛行中に、客室内の気圧が低下した、との警告灯が点灯しました。同時に客室では酸素マスクが下りました。同機は高度10000mから3000mに急降下して、飛行を続け8時35分に中部空港に緊急着陸しました。乗客・乗員に怪我はありませんでした。大韓航空側の説明では、「客室の気圧低下はなかった」とのことですが、運輸安全委員会は重大インシデントとして調査官3人を派遣しました。

@機長の訓練で6便欠航に・スカイマーク
 23日、スカイマークはB-737型機の外国人機長2人の訓練で乗務員が確保できず、羽田=那覇線など6便を欠航したと発表しました。2人の機長は22日に国土交通省の定期審査を受け、合格しましたが、審査官から技能上の問題を指摘され、23日にシミュレーター訓練を受けることになったもの、とのことです。

@濃霧の静岡空港で韓国人観光客がホテル代負担など求め交渉
 22日、静岡空港が濃霧のためにソウル行きの2便が欠航となっていしましました。欠航にするかどうかの判断に6時間程度もかかったために、帰国する予定だった韓国人観光客約170人がホテル代などの補償を求め、航空会社と空港内で約4時間交渉を行いました。

@日本航空が8月から離着陸時のトイレ使用を原則禁止へ
 日本航空は離着陸時の乗客のトイレ使用を8月から原則禁止することになりました。現在は「トイレに行きたい」と申し出た場合は、機長に連絡し許可をしてもらうこともありました。しかし、離着陸時のいわゆる「クリティカル・イレブン・ミニッツ」(危険な11分)の操縦に支障を来す可能性があるため、禁止することになりました。全日空ではすでに禁止されています。

@全日空機が昇降計不具合で新千歳に引き返す
 21日午後0時20分頃、新千歳発利尻行きの全日空4929便・B-737型機が新千歳空港の北約70Km 付近で昇降計に不具合が生じたため、新千歳に引き返しました。このトラブルで同便は欠航となりました

@国内感染者が1000人超える、世界では52160人
 インフルエンザA型(H1N1)の国内感染者が今日午前11時半現在で38都道府県・1007人となり、1000人を超えました。1000人を超えたのは世界で8番目になります。年齢別では10才未満が13.0%、10才台が56.5%、50才台が2.6%、60才以上が0.8%となっています。
 世界では日本時間22日午後4時現在で、99の国と地域で52160人となり、死者は231人となっています。夏に向かっている北半球でも、季節性インフルエンザと違い、流行が収まる気配は見えません。

@モルガンがボーイング社を「中立」に引き下げ
 モルガン・スタンレーは24日、ボーイング社の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げました。目標株価も60ドルから50ドルに引き下げました。解説の中で、B-787型機の初飛行が3〜6ヶ月遅れ、初納入が2011年にずれ込む可能性もある、としています。

@B-787型機の初飛行を延期・主翼と胴体の接続に問題
 ボーイング社は23日、今月中に実施するとしていたB-787型機の初飛行を延期する、と発表しました。主翼と胴体の接合部を補強する必要がある、としています。この補強はデザインからパーツの新たな製造を行うことになり、初飛行の新スケジュールを決定するまで数週間かかる、としています。これにより、全日空への納入にも影響が出るものと見られています。

@A340型機とA330型機の速度計異常は9件
 エールフランスは18日、同社の運航乗務員向けの文書で、両型機の速度計の異常が9件(A340型機で8件、A330型機で1件)あり、エアバスと速度計センサーの製造会社・タレス社に報告していたことを明らかにしました。


*6月21日

@都合により3日間の更新が出来ません。次の更新は25日になります。悪しからず。

@日本エアコミューターのDHC8-400型機がまたトラブル
 昨日午後6時25分頃、松山発大阪行きの日本エアコミューター2318便・DHC8-402型機で離陸直後に右主脚の格納扉が閉まっていないという警告灯が点灯しました。同機はそのまま飛行を続け、約1時間後に大阪空港に緊急着陸しました。乗客・乗員に怪我はありませんでした。同社のDHC8-400型機では今月に入り5件のトラブルが発生しています。5件とも別々の機体とのことで、同社では同型機の一斉点検の検討も始めました。

@那覇空港の離陸前に乗客がドライバーを持って通路歩く
 昨日午後3時25分頃、那覇空港で那覇発羽田行きの日本航空914便が離陸に向けて誘導路を走行中に、乗客の1人が突然ドライバーを持って通路を歩き始めました。客室乗務員が注意したところ、「これから大きな事をするかもしれない。」などと話したため、同機は離陸を中止して駐機場に戻りました。男は石垣市の29才会社員で、那覇警察に現行犯逮捕されました。ドライバーは20cm未満で持ち込みは許可されたものでした。この他にも2本のドライバーを所持していました。調べに対し、意味不明のことを供述しているとのことです。同機は1時間遅れで出発しました。

@日本航空が改善計画を国土交通省に提出
 日本航空は19日、「中期経営計画の方向性」と題する基本方針を国土交通省に提出しました。これによりますと、不採算路線からの更なる撤退や貨物事業の改善やコスト削減の上積みや特別早期退職による人員削減などを盛り込んでいます。この夏にも、これを元にした2011年頃までの「中期経営計画」をとりまとめる、としています。

@国内感染確認者が818人に
 インフルエンザA型(H1N1)の国内感染確認者は昨日午後10時30分現在で818人となっています。


*6月20日

@来年3月末に週4便増で合意・日伊航空協議
 国土交通省は昨日、16・17日に行われた日本とイタリアの航空当局者協議で、成田空港関係では来年3月の容量拡大後に、双方が成田=イタリア間に週4便(この内、2便はコードシェアを前提)増便できることで合意しました。

@中部空港の空港巡りツアーが盛況
 昨日の読売新聞によりますと、中部空港では空港内を1時間半かけてバスで巡るツアーが盛況、とのことです。ツアーでは滑走路に約150mにまで近づくところもあり、迫力のある旅客機の離着陸が見られるそうです。昨年夏に期間限定で募集したところ、10倍以上の応募があり、11月からは旅行会社主催のツアーとなりました。5月末までに約4000人が参加している、とのことです。制限区域内になりますので、手荷物検査やボディチェックがあります。料金は「バス1台で4万円」とありますが、1人当たりの代金は書かれていませんでした。
【コメント】制限エリア内ですから、多分、バスから降りることは出来ないのではないでしょうか。

@エールフランス機は空中分解の可能性
 フランス航空事故調査局は18日、大西洋で起きたエールフランス機の墜落事故について、「ブラジル側から提供された遺体の状況から、事故機は空中分解した可能性が高い」としています。遺体に衣類が残っておらず、腕や足や腰の多くが骨折しており、海中に突入したときに出来る頭部への負傷が少ないことを上げています。

@BAの無給就労・無給休暇の呼びかけに労組が反発
 ブリティシュ・エアウエイズが従業員に対して無給就労か無給休暇を呼びかけたこと(17日の出来事を参照)に対して、同社の労働組合が猛反発しています。「社長も給与を返上する、と言っているが、我々の年収は社長の月給の半分に満たない。社長は困らないだろうが、従業員はそうはいかない。」と述べています。

@世界の感染者が5万人を超える・死者が229人に
 世界でのインフルエンザA型(H1N1)の感染者が日本時間今日正午までに87の国と地域で5万人を突破しました。死者はオーストラリアでの初めての死者も含めて、10ヵ国で229人となりました。


*6月19日

@成田国際空港株式会社のページに株主総会の結果が出ています

@日本航空の日本人客室乗務員も感染
 日本航空は昨日、30才代の日本人女性客室乗務員がインフルエンザA型(H1N1)に感染した、と発表しました。この客室乗務員は13日に、成田発サンフランシスコ行きの日本航空002便に乗務し、14日にサンフランシスコ発成田行きの001便に乗務して、15日午後に成田空港に到着しました。17日に体調を崩し、昨日感染が確認されました。一緒に乗務した客室乗務員に具合の悪い人はいないとのことです。

@57機から76個のライター見つかる
 国土交通省は昨日、国内航空会社に指示した全機の座席点検で57機から76個のライターが見つかったことを明らかにしました。日本航空が圧倒的に多かったようです。これを受けて、国土交通省は航空会社に通常1年半〜2年に一度行っている座席点検の頻度を見直すよう指示しました。

@日本エアコミューター機が警告灯点灯で引き返す
 昨日午後0時50分頃、鹿児島発与論行きの日本エアコミューター3823便・DHC8-400型機が飛行中に、エンジンとプロペラの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところ、左エンジンに燃料を送る制御装置に不具合がありました。この便も含めて4便が欠航しました。

@滑走路・誘導路に工具などの忘れ物が26点・新千歳空港
 国土交通省新千歳空港事務所がまとめたところによりますと、2008年度に滑走路や誘導路で見つかったスパナなどが28点あったそうです。これは、滑走路の整備などを行う業者が忘れたり、落としたりしたものと見られます。同事務所は「重大事故につながりかねない」として、関係者に注意を促しています。今年度もすでに5点見つかっているそうです。

@日本航空への緊急融資の80%程度を政府が保証へ
 政府と日本政策投資銀行は昨日、公的資金を活用した日本航空向け緊急融資(600〜800億円)について、その80%程度を政府保証とする方針を固めました。

@国際線チャーター便を共同で利用する検討始める
 JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行などの大手旅行会社は2010年度にも国際チャーター便の共同利用で提携する検討を始めました。座席をそれぞれの旅行会社が買い取って、独自のツアー商品を販売します。これにより、1社では調達が難しいかった調達コストが下がり、チャーター便を組みやすくなります。これにより、2012年には2008年に比べて60%増の片道約9200便のチャーター便が組まれると予測しています。

@国内の感染が拡大し、748人に
 今日午後の段階で、国内のインフルエンザA型(H1N1)感染確認者は大幅に、56人増えて748人となりました。33都道府県以上になったようです。

@機長が急死も無事着陸・コンチネンタル航空機
 18日、大西洋上を飛行中だったベルギーのブリュッセル発ニューアーク空港行きのコンチネンタル航空61便・B-777型機で機長が急死する出来事がありました。死因は心臓発作と見られています。同機は副操縦士と交代要員だった副操縦士が操縦し、無事にニューアーク空港に着陸しました。機内にはドクターを呼び出すアナウンスが流れたものの、乗客には知らされませんでした。到着して集まった緊急車両を見て、初めて事態を知りました。
【コメント】交代要員がいて良かったですね。日本の航空会社も交代要員を乗務させているのでしょうか。「2人乗務」と聞いた覚えもあるのですが。


*6月18日

@厚生労働省が空港での新インフル検疫体制を縮小へ
 厚生労働省はインフルエンザA型(H1N1)対策の見直しをしていますが、空港では質問票の配布も取りやめ、体調不良の自主的申告があった場合も遺伝子検査は行わず、マスクなどをして出来るだけ他人と接触しない形で帰宅し、近くの病院を受診するように勧める事にするようです。これは、感染が世界的に広がり、水際で阻止することが難しくなったためと、国内での流行が始まると入院施設が足りなくなるためです。ただし、同一グループで集団感染が疑われる場合には遺伝子検査を行いますが、感染が確認されても重症でない限り、入院はせず帰宅して近くの病院の指示を受けるように勧めます。この方針転換は明日にも発表されるようです。

@岩国市長が「騒音専門職員の配置必要」と答弁
 山口県岩国市の福田市長は昨日の市議会の質問に答え、米海兵隊岩国基地の航空機騒音のデータ収集や分析に当たる専門職員の配置について「必要性は感じている」と述べ、検討する方針を示しました。現在同市の基地対策課の5人の職員は全員事務職になっています。

@近畿ツーリストが12月期業績予想を下方修正
 近畿日本ツーリストは昨日、2009年12月期(2009年1月1日〜12月31日)の業績予想を当初見込みの1億円の黒字から、51億円の赤字に下方修正しました。インフルエンザA型(H1N1)の影響や特別損失の計上などが理由です。

@関西空港会社が退職慰労金制度を廃止へ
 関西空港会社は24日に開かれる定時株主総会で役員に支給される退職慰労金制度を廃止する事を提案します。これに代わり、この分を役員報酬に一本化します。これにより、「役員の成果主義的色合いを強くする」とのことです。中部空港会社は2007年に廃止しています。

@エアアジアXとベトナム航空がA350XWB型機を発注
 例年ですと、この時期に開かれるエアショーでの旅客機発注が相次ぐのですが、今年は非常に少なくなっています。その中で、エアバスのA350XWB型機をエアアジアXが10機、ベトナム航空が追加で2機を発注しました。これにより、A350XWB型機の受注数は430機以上になっています。

@ボーイング社がB-777型機の主翼再設計を示唆
 ボーイング社はエアショーのプレスカンファレンスで、エアバスのA350XWB型機に対抗するため、B-777型機の主翼を再設計し運航効率を向上させる可能性を示唆しました。また、この再設計を行った場合はB-787型機の主翼にも採用する可能性があるかもしれない、と述べました。

@世界で4万人を突破・国内は692人に
 世界のインフルエンザA型(H1N1)の感染確認者が17日、80の国と地域で41342人となりました。死者は176人に増えています。
 国内での感染確認者は692人となりました。ただ、「今後は感染確認者数の発表をしないようになる」との報道もあります。


*6月17日

@「成田空港地域共生・共栄会議」が初会合
 昨日、1月に解散した共生委員会の後継組織となる「成田空港地域共生・共栄会議」の初会合が開かれ、会長には共生委員会の代表だった山本雄二郎氏が選ばれました。山本氏は挨拶で「空港を取り巻く状況は変わっており、マイナスを減らす『共生』のみでなく、プラスを作る『共栄』の視点も必要になる」と述べました。なお、この組織は来年末に設立される新組織への橋渡し組織になり、どのような組織とするかも話し合います。

@日本エアコミューター機が消火装置不具合で5便欠航
 昨日午後1時15分頃、与論発鹿児島行きの日本エアコミューター3824便・DHC8-400型機が出発前点検を行ったところ、右エンジンの消火装置に不具合が見つかりました。このトラブルのために、この便も含めた5便が欠航となりました。
【コメント】相変わらずDHC8-400型機のトラブルが続きますね。

@エアドゥ機に落雷・6便が欠航に
 15日の夜、新千歳発羽田行きのエアドゥ26便・B-767-300型機が着陸に向けて高度約4000mを飛行中に落雷を受けました。同機は無事着陸しましたが、点検したところ、7か所に焦げ跡が見つかりました。この修理のために、昨日の6便が欠航となりました。

@国土交通省が着陸料をさらに減額へ
 国土交通省は昨日、株式会社である成田空港・中部空港・関西空港を除く国が管理する空港の国内線着陸料を7月から来年3月末まで現行よりもさらに減額する事を明らかにしました。割引幅を25〜67%にします。総額では約50億円になります。

@「シェア3割を目指す」三菱航空機会社社長
 三菱航空機会社の江川社長は16日、エアショウの開かれているパリで記者会見し、「100席程度の小型ジェット機の需要は5000機ある。三菱リージョナルジェット(MRJ)が就航する2013年以降でも3000機はある。優れた性能のMRJでこの内の3分の1を獲得したい。」と述べました。

@全日空と日本航空ともにストを回避
 今日行われることになっていた全日空グループと日本航空グループの労働組合によるストライキは回避され、平常通りの運航となりました。

@国内感染者は31都道府県で666人に
 今日の正午過ぎで国内のインフルエンザA型(H1N1)感染確認者は、31都道府県に拡大し、666人となりました。

@BAが従業員に1〜4週間の無給就労を要請
 ブリティシュ・エアウエイズの報道官は16日、従業員に最大1〜4週間の、無給休暇か無給就労を選択するように要請したことを明らかにしました。

@BAのCEO「利益が元に戻るまで、7〜9年かかる」
 ブリティシュ・エアウエイズのCEOは日本人記者との会見で、「世界の航空業界が収益力を本格的に取り戻すまで、7〜9年かかる可能性がある」との見通しを明らかにしました。また、今回の航空業界の不況について、「過去30年間に経験したことのない困難なもの」と語りました。

@エールフランスがA330型機とA340型機の速度計を交換へ
 エールフランスはA330型機とA340型機の速度計の交換について否定しました(11日の出来事を参照)が、同社の主要労働組合の報道官は15日、「A330型機とA340型機の速度計を全て交換することになった」と語りました。


*6月16日

@日本航空が国際線の減便を発表
 日本航空は昨日、国際線の減便を発表しました。それによりますと、成田空港関係は北京線が週19便から14便に、上海線・台北線・ソウル線がそれぞれ同28便から21便に、デリー線が同4便から3便に減便することになります。

@ノースウエスト航空機が誘導路で立ち往生
 昨日午後1時35分頃、北京発成田行きのノースウエスト航空30便・A330-200型機が成田空港A滑走路に着陸し、誘導路に入ったところで前輪格納扉が閉まらず、方向転換できなくなりました。一度は自力で再度走行を始めましたが、結局、立ち往生しました。同機は1時間15分後に牽引車で駐機場に移動しました。停止場所がA滑走路に近かったために、成田空港会社ではA滑走路を10分間閉鎖しました。この影響で9便に最大20分の遅れが出ました。

@日本航空のシンガポール人客室乗務員が感染確認
 シンガポール保健省は15日、日本航空のシンガポール人客室乗務員がインフルエンザA型(H1N1)に感染したことを確認した、と発表しました。この客室乗務員は6日のニューヨーク便に乗務し、7日にニューヨークから成田空港行きの便に乗務しました。9日と10日は東京に滞在し、成田発シンガポール行きの日本航空71便に乗務して12日未明にシンガポールに戻りました。乗務中から体調が悪かった、とのことです。
【コメント】前から不思議だったのですが、「客室乗務員が感染した」と言う話を聞かないのは何故なのか?と疑問でした。航空機の客室内の空気は乾燥しているので、ウイルスが繁殖できないのかな、と思っていたのですが、やっぱり、感染することはあるのですね。

@日本エアコミューター機が前輪故障で立ち往生・松山空港
 昨日午後8時45分頃、大阪発松山行きの日本エアコミューター2319便・DHC8-402型機が松山空港に着陸したところ、前輪のステアリングが故障して滑走路上で立ち往生してしましました。同機が牽引車で移動するまで、約25分間、滑走路が閉鎖されました。

@日本航空と全日空で明日からストイライキ実施予定
 全日空グループのエアーニッポンネット乗員組合・ エアーニッポンネットワーク乗員組合・エアーセントラル乗員組合の3労組はボーナスなどに対する会社側の回答を不満として明日ストライキを予定しています。実施されますと、国内線の19.9%に当たる114便が欠航となり、24便が遅延の見込みとのことです。国際線は平常運航となります。
 また、日本航空グループの日本航空乗員組合・日本航空労働組合が17日、日本航空ジャパン労働組合では17・18・19日にストライキを計画しています。17日は影響は出ませんが、日本航空ジャパン労働組合が18日と19日に実施した場合には19日に、一部の国内線に欠航が出る、とのことです。国際線は平常運航になります。

@千島列島火山の噴火で遅れが出る
 ロシア・千島列島にあるサリュチェフ火山が12日に噴火し、15日になって北米と欧州線のルート上に噴煙が拡がり、迂回ルートを取っているために、日本航空と全日空の便に遅れが発生しています。日本航空では20便に30分から1時間の遅れが出ています。また、全日空では北米線の日本出発便に最大4時間の遅れが出ているそうです。

@国内感染者639人・世界で35928人に急増
 インフルエンザA型(H1N1)の感染確認者は国内で今日午後の段階で639人となりました。
 世界では76の国と地域で35928人となり、死者は163人となりました。アルゼンチンで初めての死者が出てました。生後3ヶ月の女児とのことです。