2010年5月後半の出来事


*5月31日

@格安航空会社用のターミナル建設を検討中
 成田国際空港株式会社の平山専務は28日の記者会見で、格安航空会社の誘致に積極的に取り組む意向を表明しました。その一つとして、格安航空会社用のターミナルを2012年度にまでに建設する検討をしていることを明らかにしました。「場所は横風用滑走路の南側の整備地区を予定している」とのことです。「暫定的なターミナルでも建設には2年ほどかかる」としており、年内にも方向性を固める、としています。また、「2012年にも年間発着回数が27万回になり、成田空港も航空自由化の範疇に入る」との見通しを明らかにしました。

@日本航空が神戸空港と松本空港から今日で完全撤退
 経営再建中の日本航空は路線の縮小に伴い、神戸空港と松本空港の全路線から今日で撤退します。明日からは、この2つの空港では日本航空機が見られなくなります。

@BA客室乗務員組合が第2波のストに突入
 ブリティシュ・エアウエイズの客室乗務員組合「ユナイト」は28日の労使交渉でも合意が得られなかったため30日午前0時からの第2波ストライキに突入しました。今回は5日間のストライキになります。このスト突入で数万人が足止めされました。ヒースロー空港では約100便が欠航となりました。会社側は前回のストライキの時よりも「運航率を上げる」としています。成田空港発着便には影響が出ていないようです。


*5月30日

@成田空港4月貨物量は36%増・2008年水準を上回る
 成田国際空港株式会社の4月の空港運用状況によりますと、航空貨物量が前年同月比で36%増となり、2007年4月と2008年4月水準を上回りました。輸出が同53%増、輸入が同37%増になりました。

@全日空機がエンジン1基で成田空港に緊急着陸
 昨日午後4時55分頃、伊豆大島付近を飛行中のチンタオ発成田行きの全日空928便・B777-300型機から、「右エンジンに不具合が起こったので、緊急着陸を要請する」と連絡があり、同機は左エンジン1機で5時13分に無事着陸しました。右エンジンのフィルターが詰まっていたとのことです。このトラブルで10便の出発が遅れました。

@ユナイティド航空機が客室異臭で成田空港に引き返す
 昨日午後6時40分頃、成田発サンフランシスコ行きのユナイティド航空852便・B777型機が離陸直後に客室に異臭が立ちこめたため、成田空港に引き返しました。空調機器のエアコンモーターが加熱したものと見られます。同機は整備して8時25分に再出発しました。

@タイ国際航空機がギアトラブルで成田空港に引き返す
 昨日午後5時30分頃、成田発バンコク行きのタイ国際航空677便・B747-400型機がギアに不具合が出たために、成田空港に引き返しました。

@国土交通省が羽田空港発着枠に競争入札の導入を検討
 昨日の共同ニュースによりますと、国土交通省は拡大する羽田空港発着枠の配分について、競争入札も含めた新しい配分方法を検討することになった、とのことです。年内に検討会を立ち上げ、2011年度に新方式の概要を固め、2013年分の増枠分から新方式による配分をしたい、としています。これは、羽田空港発着の希望が多いためと、国の増収を図るために行うもの、としています。


*5月29日

@日本航空がJALホテルズをホテルオークラに売却で調整
 日本航空がJALホテルズをホテルオークラに売却する最終調整を始めたことが分かりました。売却額は約60億円程度と見られています。

@静岡県が搭乗率保証支払い拒否を日本航空に通告
 川勝静岡県知事は昨日、日本航空から請求のあった静岡=福岡線の搭乗率保証金を「支払わない」との回答を日本航空に送ったことを明らかにしました。しかし、話し合いによる解決(保証金の減額?)を望んでいる、としています。一方、日本航空側は「支払っていただけると考えていたので、誠に遺憾。」とのコメントを出しています。

@JTBが連結決算としては初めての赤字に
 JTBが昨日発表した2010年3月期の連結決算によりますと、最終損益が145億円の赤字になりました。営業損益も33億円の赤字です。2000年に連結決算を導入してからは初めての赤字になります。リーマンショックによる需要の低迷や新型インフルエンザの影響が大きいとしています。

@「油滴は航空機のものではない」と福岡空港事務所
 国土交通省福岡空港事務所は昨日、「先月26日に福岡空港近くに落下した油滴状物質は航空機からのものではない」とする調査結果を発表しました。「油滴が降った時間帯に付近を通過した5機の航空機に問い合わせたところ、オイル漏れはなかったことと、その成分が航空機が使用しているものではない」としています。県警博多署は「では、一体どこから来たのか?」と首をひねっています。


*5月28日

@新「スカイライナー」のダイヤを発表・京成電鉄
 京成電鉄は今日、7月17日の「成田スカイアクセス」の開業時のダイヤを発表しました。それによりますと、成田スカイアクセス経由の新「スカイライナー」は1時間に2〜3本運行し、成田スカイアクセス経由の一般特急「アクセス特急」も午前7時〜8時の下りで20分間隔、日中はほぼ40分間隔で運行します。さらに、本線経由の旧「スカイライナー」は「シティライナー」と名称を変更し運行します。これらにより、ピーク時間帯では成田空港到着列車が1時間あたり9本となります。なお、京浜急行と共同で成田空港と羽田空港を直結する「アクセス特急」を成田スカイアクセス経由でほぼ、40分間隔で運行し、両空港間の所要時間を現在よりも約20分短縮し、約1時間45分とするそうです。

@シートベルト着用サイン点灯は乱気流直前・09年2月事故
 運輸安全委員会は今日、2009年2月20日に起こった、ノースウエスト航空機乱気流事故についての経過報告を公表しました。この事故は三宅島付近を飛行中のマニラ発成田行きのノースウエスト航空機が乱気流に巻き込まれ、38人が負傷したものです。報告によりますと、シートベルト着用サイン点灯は乱気流に巻き込まれる直前だった可能性が強く、機長は当初、成田空港に「負傷者は2人」と報告しており、負傷者が多数だったため、地上の対応が混乱し、負傷者を全て病院に搬送し終わるまで3時間半もかかりました。機長が負傷者が多数出ていることを把握していなかった可能性がある、としています。

@成田空港で大規模消火救難訓練実施
 昨日、成田空港で着陸した旅客機のタイヤがパンクし、強風のため左主翼が滑走路に接触して燃料が漏れて出火した、との想定の下に消火救難訓練が行われました。訓練には関係64団体から約900人が参加しました。

@中国人の観光ビザ発給条件緩和で対象が1006万世帯に・観光庁
 観光庁の溝畑長官は昨日、7月1日からの中国人への観光ビザ発給条件緩和により、対象となる中国人世帯が現在の160万世帯から1006万世帯に拡大する、との予測を明らかにしました。これにより、訪日中国人が大幅に増える、としています。

@日本航空が株主優待の延長を取りやめか?
 今日の読売新聞によりますと、日本航空は株主優待制度の延長を検討していましたが、これを取りやめることに決定した、とのことです。正式な発表はないようです。この問題については前原国土交通大臣が「ゾンビだ」と批判していました。

@日本航空が中国東方航空との共同運航を拡大へ
 日本航空は昨日、中国東方航空との共同運航を6月3日から、現在の1日4便を1日16便に拡大する事を明らかにしました。中国東方航空は「スカイチーム」への加盟が決定しており、「ワンワールド」に所属している日本航空との関係が注目されていました。


*5月27日

@国際線旅客が4%増、発着回数は2%増も06年水準
 成田国際空港株式会社が今日発表した4月の空港運用状況によりますと、発着回数は前年同月比で2%増となりましたが、依然として2006年水準にとどまっています。また、国際線旅客数は同4%増となり、2008年水準に回復しています。給油量は同1%減でした。貨物量は税関の発表待ち、との事です。

@6月1日から成田空港ターミナルの飲食店が禁煙に
 成田国際空港株式会社が今日発表したところによりますと、6月1日から成田空港の旅客ターミナル内の飲食店が原則全面禁煙となります。ただし、完全に分煙が実施されている飲食店と喫煙所は喫煙できる、との事です。
【コメント】成田国際空港株式会社の本社ロビーは一応、喫煙所があるようなのですが、結構たばこの臭いがきついのですね。喫煙所の構造が完全ではないのでしょうか。ターミナルの外にある喫煙所もそばを通ると臭いますね。仕方がないのでしょうか。

@スカイマークが羽田=鹿児島・熊本・長崎線の運航計画発表
 スカイマークは昨日、11月から羽田=鹿児島線と羽田=熊本線を1日3往復で、また、12月から羽田=長崎線を1日3往復で運航する事を発表しました。詳しいスケジュールは国土交通省の認可を受けてから発表するそうです。

@HISがバンコクツアーを再開
 HISは外務省がタイのバンコクに出していた渡航情報を引き下げた事から、今日からバンコクツアーを再開し、申し込みの受け付けも開始しました。また、近畿日本ツーリストは6月9日以降の出発分から再開する事を決定しました。他の旅行会社は昨日の段階では再開を明らかにしていません。

@エアインディアがストライキ・最高裁の中止命令で33時間で終息
 エアインディアの技術系と地上職の職員は会社が5月分給与の支払いを1週間延期した事と、22日のエアインディアエクスプレス機事故について会社側が従業員に対し、「マスコミの取材には応じるな、応じた場合には解雇する」と脅した事に抗議して、25日からストライキに入りました。しかし、最高裁がストライキの中止を命じた事により、33時間で中止になりました。


*5月26日

@森田知事と成田市長が成田重視を国土交通大臣に要望
 森田千葉県知事と小泉成田市長は昨日、国土交通省を訪れ、前原大臣に成長戦略会議の最終報告に盛り込まれた羽田空港国際化構想などについて、「成田空港のグローバルハブ機能を損なわないように配慮して欲しい」などとする申し入れ書を手渡しました。約5分間の会談後、森田知事は「成田でまかないきれない国際線を羽田で補完する事は国益に合致するが、しかし、そう言う話しは騒音が激しくなる地元に事前に相談して欲しい、と伝え、大臣も約束してくれた。」と述べ、小泉市長は「前原大臣から『国際線の中心は成田です』との言葉をいただいた。」と述べました。

@更正計画案提出の2ヶ月延期を正式に発表・日本航空
 日本航空は昨日の記者会見で、「6月末」としていた更生計画案の裁判所への提出を8月末まで2ヶ月間延期する事を正式に発表しました。リストラ案の上積みを求める銀行団や、国土交通省との調整に時間がかかるためと見られています。記者会見で稲盛会長は地方路線からの撤退について「公益的交通機関であり、我々が一存で撤退・減便する事は苦痛で心苦しいが、二次破綻になってしまっては元も子もない。」と述べ、また、全日空が機材更新を批判している事について「航空機がないと事業が成立しない。機材更新は正しい投資だ。」と述べました。また、企業再生支援機構の瀬戸委員長も「不当競争に厳しい欧州連合でも、公的支援を受けた航空会社の機材投資に制限を課した事例がない」と説明しました。

@全日空が大阪=佐賀線と大阪=大館能代線からの撤退を通告
 全日空は昨日、かねてから撤退を表明していた大阪=佐賀線と大阪=大館能代線を来年1月4日に廃止する事を、佐賀県と秋田県に通告しました。

@4月の訪日外国人が25.8%増に・観光局
 観光局が昨日発表したところによりますと、4月の訪日外国人数は前年同月比で25.8%増となりました。前年比プラスは6ヶ月連続になり、4月としては過去最高になりました。一方、日本人出国者は同0.9%増の微増となりました。先月の10.2%増から急減しましたが、「アイスランドの火山噴火とタイ情勢が影響した」としています。

@羽田空港で日航機がパンク・滑走路が35分間閉鎖
 昨日午後6時頃、高松発羽田行きの日本航空1408便・A300型機が着陸した際、主脚の4本のタイヤの内1本がパンクしました。同機は自力で駐機場まで移動しましたが、B滑走路上に破片が散乱したため、B滑走路が約35分間閉鎖されました。この影響で着陸する予定の2便が成田空港と中部空港に目的地を変更しました。

@日本エアコミューター機が引き返す・大阪空港
 今日午前9時40分頃、大阪発宮崎行きの日本エアコミューター2433便・DHC8-402型機が兵庫県淡路市付近を飛行中に、自動操縦装置と機体の姿勢を示す計器の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返し、約30分後に無事緊急着陸しました。この機体は24日に気象レーダーが故障し、大阪空港に引き返した機体です。同便は計器を交換して11時55分頃、宮崎に向けて再出発しました。

@ユナイティド機が乱気流に巻き込まれカナダに緊急着陸
 25日午後、ロンドン発ロサンゼルス行きのユナイティド航空935便・B777型機が大西洋上で乱気流に巻き込まれました。これにより、乗客9人と乗員1人が負傷しました。同機はカナダのモントリオールの空港に緊急着陸し、負傷者は病院に搬送されました。命に別状はないそうです。


*5月25日

@平行滑走路新誘導路建設の公聴会開かれる
 昨日、成田市で成田空港平行滑走路新誘導路建設にかかる航空法に基づく公聴会が開かれました。公述人は8人で建設賛成が6人、条件付き賛成が2人でした。条件付き賛成で公述した成田市議は「飛行コース直下で生活する住民の一人として、羽田空港への対抗意識のあまり、騒音被害を受ける住民に配慮がないまま容量拡大の方針が決定したことは残念。希望する住民はすべて移住させ、住み続けることを希望する人のためにはその環境を整えるよう要望する。」と述べました。国土交通省は6月中にも建設許可を出すものと見られています。

@エジプト航空が9月1日から成田=カイロ線を週6便に
 エジプト航空はこのほど、現在、週3便で運航している成田=カイロ線を9月1日から、木曜日を除く週6便に増便する事を明らかにしました。また、来年3月1日からは週7便のデイリー運航とする計画、との事です。

@海外旅行保険の事故発生率が過去最高に・33人に1人が請求
 ジェイアイ傷害火災保険がこのほど明らかにした2009年度の海外旅行保険契約者の事故発生率は3.03%と過去最高になりました。前年度は2.84%で年々上昇している、との事です。支払い項目別では1位が「治療・救援費用」、2位が「携行品損害」、3位が「旅行事故緊急費用」でこの3つで全体の94.3%を占めました。33人に1人が保険のお世話になっている事になります。

@茨城空港と東京駅を結ぶ高速バスが27日から運行
 アクセスに問題のある茨城空港と東京駅を結ぶ高速バスの運行が27日から始まります。1日3往復で定期便の時間に合わせての運行となります。料金は茨城県の補助を受けて、航空便搭乗者は片道500円、一般客は同1000円となります。

@全日空が島根県に米子=名古屋線の運休を通告
 全日空は昨日、搭乗率が低迷する米子=名古屋線を来年1月5日以降運休とする事を島根県に伝えました。また、萩・石見=大阪線の運休についても正式に通告しました。

@韓国政府がアシアナと大韓航空に北朝鮮上空の飛行回避を命令
 韓国政府当局は24日、哨戒艦沈没を巡る韓国と北朝鮮情勢が緊迫している事から、韓国からの米国線とロシア線を運航している大韓航空とアシアナ航空に対して、北朝鮮上空を通過しないように指示しました。これにより、同路線では所要時間が30〜60分増える、との事です。
【コメント】「沈没は北朝鮮潜水艦による魚雷攻撃」とされていますが、良く分からないところがあります。このような潜水艦の進入などを監視していた哨戒艦が何の前触れもなく攻撃を喰い、撃沈された、と言うのも不思議です。また、田中宇さんが書いているような、「米軍潜水艦と韓国哨戒艦の同士討ち」ではないかという説もあります。米軍と北朝鮮の軍事衝突になると、多くの在日米軍基地がある日本は「無関係」とは言えなくなりますね。


*5月24日

@「成田空港にA380・B-787・A350用の着陸料を」エアバス
 エアバスのA380プロダクト・マーケティング・デレクターは21日、「成田空港における騒音影響範囲はA380ではB747-400に比べて半分であ る」とし、成田空港が行っている騒音による段階的着陸料について、「A380型機・A350型機・B-787型機を対象とする騒音チャージカテゴリーを創設して騒音料を引き下げるべきである」と述べました。

@コンチネンタル航空が成田=グアム線に夏季臨時を運航へ
 コンチネンタル航空は夏季繁忙期となる7月16日〜9月30日まで、成田=グアム線に1日1往復の臨時便を運航する事を明らかにしました。機材はB737-800型機を使うとの事です。

@岩国基地機能強化反対集会で高校生が切々と訴え
 昨日、米軍再編による米軍岩国基地の機能強化に反対する集会が激しい雨の中、岩国市で行われました。集会には約4000人が参加しました。集会の中で岩国市内高校2年の女生徒が「大人のみなさん、私たちの願いを聞いてください。学校では飛行機の爆音で授業が中断します。米軍関係者の犯罪を知るたび不安になります。私たちは静かで安全で、一人一人が大切にされる町で勉強し、暮らしていきたいのです」と切々と訴えました。

@09年度の海外旅行取扱額が19.3%減
 観光 庁が21日に発表した「2009年度の旅行取扱額」によりますと、海外旅行は前年比で19.3%減、国内旅行は同10.6%減となりました。また、3月単月の取扱額は海外旅行が前年同月比で6.3%増と21ヶ月ぶりの増加となり、国内旅行は同1.0%減と17ヶ月連続の減少となっています。

@日本エアコミューター機が気象レーダー故障で引き返す
 今日午前11時10分頃、大阪発新潟行きの日本エアコミューター2243便・DHC8-402型機が滋賀県上空を飛行中に気象レーダーが故障しました。このため、同機は大阪空港に引き返し、約30分後に無事着陸しました。

@BAがストに突入・成田便は通常運航
 ブリティシュ・エアウエイズの客室乗務員組合によるストライキが24日から始まりました。今回は28日まで行われます。次回は30日〜6月3日、3回目は6月5日〜9日まで行われる予定です。なお、会社側は「成田=ロンドン路線は通常運航する」としています。今日の便は通常のようです。

@FAAがニアミス頻発で管制業務の見直しや管制官訓練
 アメリカ連邦航空局(FAA)はニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、カリフォルニア州南部などでのニアミス頻発の対策として、管制業務手順の見直しや管制官訓練の変更を検討している、との事です。米国ではこの2ヶ月間で約10件のニアミスが発生しているそうで、航空機同士の最接近間隔が100mを切る例が複数起こっています。
【コメント】根本的な原因は空域の超過密化にあるのではないでしょうか。「航空の自由化」のかけ声の下に、安全を脇に置いて航空機をどんどん受け入れれば、こういう事になるのは分かっていた事のように思います。これを、管制官の能力で何とかしようとしても、限度があると思うのです。人工衛星を使った管制業務の導入を考えているようですが、突然のアクシデントに人工衛星を使った管制で対処できるのでしょうか。アクシデントに対処するには管制官とパイロットの能力にかかると思います。アクシデントの的確な対処には人間の能力とともに、ある程度の空域の「余裕」が必要ではないでしょうか。10月からの羽田空港再拡張後には羽田空港周辺でのニアミスも起こると思われます。


*5月23日

@芝山町での説明会始まる・新たな移転対象に十数戸
 昨日から、町の多くが激しい騒音にさらされる芝山町での「30万回拡大」についての説明会が始まりました。この中で、千葉県からは騒特法に基づく移転対象区域に、周囲の移転で孤立化してしまう3地区十数戸を新たに追加する考えが示されました。住民からは「本当に30万回が必要なのか。需要がないのでは」「容量拡大が住民生活にどんな影響を及ぼすのか説明されていない」などの意見が出ました。

@日本エアコミューター機が計器トラブルで4便欠航に
 昨日午後1時頃、出雲発大阪行きの日本エアコミューター2346便・サーブ340B型機が飛行中に、右エンジンの回転を示す計器にトラブルが発生しました。同機はそのまま飛行を続け、大阪空港に無事着陸しました。点検と修理のために、この機体を使う予定の後続4便が欠航となりました。

@インド着陸失敗事故で8人が救助・158人が犠牲に
 昨日、書いたインドでの着陸失敗事故ですが、機体が爆発する前に、折れた機体から脱出した8人が救出され、残りの158人が犠牲になった、との事です。当時空港付近の視程は良く、着陸に支障はなかったようです。事故機からは異常を知らせる何の連絡もありませんでした。パイロットはこの空港に着陸経験を持っている、ベテランだったとの事です。

@EUが火山灰規制区域を3区分から4区分に拡大
 EUの欧州委員会は21日、火山噴火に伴う飛行制限区域を現在の3区分から4区分に拡大する事を決めました。現在は「飛行可能区域」「要注意区域」「飛行禁止区域」ですが、新たな区分は「正常区域」「飛行可能区域」「条件付き飛行可能区域」「飛行禁止区域」の4区分になります。航空管制の調整機関「ユーロコントロール」が6時間毎に区分を見直し、通知します。これにより、航空会社は運航計画を細かく設定でき、遅れや欠航を少なくできるようになります。

@B-787型機製造で部品供給不足に悩むボーイング社
 21日のブルームバーグニュース日本語版によりますと、ボーイング社は依然として、B-787型機の製造における部品の供給不足に悩まされている、との事です。従業員に対して作業量を予定の10倍以上に増やすように求めています。遅れている部品の中には三菱重工の担当している部品もある、との事です。特に、昨年買収したサウスカロライナ州の新工場での混乱が続いている、との事です。


*5月22日

@成田空港会社は住民の健康をどう考えているのか!
 成田国際空港株式会社が18日に行った「中期経営計画・決算説明会」の資料の中に、下記のようなプレゼン資料がありました。

 ここでは旅客便の事を取り上げていますが、深夜・早朝時間帯に離着陸したいのは主に貨物便です。成田国際空港株式会社や航空会社や物流業者が言いたい事は「前後1時間運用時間を拡大すれば、実質的に24時間運用になります」という事のようです。この「前後1時間で、安心して眠れる時間を5時間だけ」にすることによって「騒音下で生活する住民にどのような影響を及ぼすか」については一言も触れていません。
 「経済状況が良くなる(会社の経営が改善する)のならば、騒音下住民はどうなっても良い」と言う事なのでしょうか。かっての「所得倍増」のかけ声の下で起こった「公害垂れ流し」を思い起こします。
 航空機騒音について研究しておられる、ある大学の先生は私宛のメールで「調査結果に基づけば、滑走路運用時間の延長は、かつて、チッソが行った放流地点変更の『人体実験』と同様に思われます。」と書いています。騒音下に暮らす住民は“モルモット”なのでしょうか。
 「解説と資料のページ」にネット上で読む事が出来る、本会で現在までに確認した、主に航空機騒音と健康との関係についての調査報告書や論文などの一覧を載せておきます。成田国際空港株式会社の社員や航空会社関係者が読んで欲しいと切望します。

@大阪空港から16年ぶりの国際チャーター便
 上海万博の「ひょうごウイーク」に合わせて、大阪空港から上海へのチャーター便が運航される事になりました。大阪空港から国際線便が飛ぶのは16年ぶりになります。兵庫県知事や観光協会や商工会議所の関係者が乗り込みます。

@スカイマークが羽田=グアム線の運航計画
 スカイマークは8月から深夜早朝時間帯に羽田空港とグアムを結ぶ定期便を週2回程度運航する計画でグアム当局と調整を進めています。国内線に使用しているB737型機を利用する予定です。深夜は使わない国内線の機体を有効活用して収益性を高める、としています。運賃は大手よりも安く設定する予定です。

@日本航空も手数料なしでキャンセルできる措置
 日本航空は昨日、口蹄疫が流行している宮崎県への旅行で宮崎線を予約している旅客がキャンセルした場合に、通常のキャンセル料を支払わなくてもすむように、する事を明らかにしました。

@インド南部で格安航空機が着陸に失敗し炎上
 22日午前10時30分頃、インド南部カルナタカ州マンガロールの空港で、アラブ首長国連邦ドバイ発の同国格安航空会社エア・インディア・エクスプレス機・B737-800型機が着陸に失敗し、滑走路をオーバーランして森林に突っ込みました。同機は大破して炎上し、乗客・乗員166人のうち、8人が救助されたとの報道がありますが、約160人が死亡した模様です。空港付近は当時、雨と霧で視程が2〜3Km程度しかなかった、との事です。

@ノールウエー航空当局が北部の飛行を制限・火山灰で
 ノールウエイの航空当局は21日、同国北部地域の飛行を午後2時から制限しています。アイスランド火山からの火山灰濃度が上がっているため、との事です。これにより、オスロ空港の発着便に欠航や遅れが出ています。

@BAが過去最悪の赤字に
 ブリティシュ・エアウエイズが21日に発表した2010年度3月期決算によりますと、純損益が4億2500万ポンドの赤字となり、過去最大の赤字になりました。ストライキや経済の悪化が影響した、としています。


*5月21日

@成田空港周辺カジノ構想18委員の内11人が「検討の時期」
 昨日開かれた千葉県の「第4回成田空港緊急戦略プロジェクト会議」でカジノ構想について、アンケートで18人の委員の内(15人回答)11人が「検討するべき時期」と回答した事が明らかになりました。設置場所は複数回答ながら、「成田空港かその周辺」と答えた委員が11人いたとの事です。カジノに期待する事は、「雇用の創出」などの経済効果を上げ、心配する事項としては「治安の悪化」「暴力団対策」などを上げています。また、「地元の合意がカジノ設置の前提条件」とする意見もあった、との事です。

@日本航空が7〜9月の旅客燃油サーチャージャーを据え置きに
 日本航空は今日、国際線の旅客運賃にかかる7〜9月の燃油サーチャージャーを現在の水準に据え置く事を明らかにしました。

@全日空が宮崎線のキャンセルを手数料なしで実施
 全日空は今日、口蹄疫が流行している宮崎県への旅行で宮崎線を予約している旅客がキャンセルした場合に、通常のキャンセル料を支払わなくてもすむように、する事を明らかにしました。

@「公的資金は運転資金に限定すべき」と提言
 新聞各紙の論説委員経験者などで造る「総合政策研究会」は昨日、日本航空の公的資金について「競争関係にある、健全な企業が苦境に立たされてはならない」として、公的資金は運転資金のみに使い、機材更新などに使う事がないようなルールを作るべき、とする提言をまとめ、国土交通省に提出しました。これに対し、日航再建の管財人は以前に「一刻も早く強じんな会社に作り替えようとしている。公的な機関による融資だけで、使用が制限されるというのは乱暴」などと反論しています。
【コメント】経済には弱いのですが、良く分からないのは、公的資金に“色”が着いているわけではないのに、どうして分かるのかな?と言う事です。早く再建して、公的資金を回収して欲しい、と国民は考えるのではないでしょうか。“健全な企業”である全日空の社長は「もう、日本航空を見てはいない」と公言していますし、強気一辺倒ですね。本当に苦境に陥ったているのでしょうか。

@BAのストを認める・24日からストに突入
 英国の控訴院は20日、ブリティシュ・エアウエイズの客室乗務員組合のストライキを差し止めたロンドンの高等法院の判決を取り消し、ストの実施を認めました。これを受けて、組合側は24日からストに突入するとしています。


*5月20日

@旧市道の所有権移転手続きを開始・平行滑走路新誘導路用地
 平行滑走路の新誘導路を建設するために廃止された成田市天神峰の旧市道の所有権を市から成田国際空港株式会社に移転する手続きが今日から始まりました。手続きは6月中に完了する予定です。

@トランスアエロが成田=サンクトペテルブルグ線を季節運航
 ロシアのトランスアエロ航空は5月28日〜10月2日の間、成田=サンクトペテルブルグ線を週1便で季節運航する事を明らかにしました。日本発は金曜日で、機材はB767型機を使います。

@関西空港会社の10年3月期決算で1億4200万円の黒字
 関西空港会社が昨日発表した、2010年3月期連結決算によりますと、当期純利益が1億4200万円になりました。前期の67億3300万円の赤字から大幅に改善し、黒字に転換しました。着陸料の引き下げで国際線が増えている、との事です。

@中部空港会社の10年3月期は27億円の赤字に
 中部空港会社が昨日発表した2010年3月期連結決算によりますと、最終損益が27億円の赤字となりました。赤字は2期連続となります。新型インフルエンザの影響や路線撤退などが響いている、との事です。2011年3月期予測は「黒字に転換しする」としていますが、日本航空の路線縮小は考慮していない、との事です。

@スカイマークが8月10日から北九州=羽田・北九州=那覇線に就航
 スカイマークは今日、8月10日から北九州=羽田線と北九州=那覇線の運航を開始する、と発表しました。1日1便で深夜早朝時間帯の運航を計画している、との事です。

@日航が株主優待の継続を検討・国土は強く反対
 日本航空は株主優待の継続を検討している、との事です。従来は100%減資を再生計画の中に盛り込む事から、株主優待は5月末で打ち切る意向でした。しかし、株主優待を打ち切った場合に株主優待制度のある全日空に顧客が流れる懸念がある事から、再生計画の立案が遅れている事もあり、検討しているようです。国土交通省はこれに対して、財務内容が悪化する可能性がある事、公的資金を株主優待に充てる形になる事から強く反対しています。

@エールフランスKLMが15億5900万ユーロの赤字
 エールフランスKLMが19日に発表した2010年3月通期決算によりますと、最終損益が15億5900万ユーロの赤字になりました。この赤字は2004年にエールフランスとKLMオランダ航空が統合してから最悪のものとなります。


*5月19日

@【訂正】昨日の引き返しの記事にある「ユナイティド航空620便」は「デルタ航空620便」の間違いでした

@奈良市で騒音苦情などが30件
 22日に開催される航空自衛隊奈良基地祭のために、ジェット機やヘリコプターの事前飛行が17日に行われました。これについて、市役所や奈良基地に「うるさい」という苦情や「何が起こったのだ」などの問い合わせが30件ありました。

@福岡に降った油滴状物質は潤滑油
 先月26日に福岡空港近くの住宅街に降った油滴状物質について福岡県警博多署は昨日、「潤滑油であった」と発表しました。現場が福岡空港の離着陸コースに近いことから航空機から漏れたものと見ています。しかし、具体的な被害がなかったことから、これ以上の捜査はしないとのことです。結果は国土交通省の福岡空港事務所に連絡した、とのことです。

@中国人の観光と購買を当てにビザ基準を緩和へ
 政府は昨日、中国人向けの個人観光ビザ発給基準を7月1日から大幅に引き下げる方針を固めました。現在は富裕層に限っている発給を「一定の職業上の地位及び経済力を有する者」とします。具体的には(1)大手発行の「ゴールドカード」を保有する人、(2)官公庁や大企業の課長級以上の人、(3)年収数万元以上の安定収入がある人、などの条件を総合的に勘案して各在外公館が発給を決める、とのことです。また、発給する地域も拡大します。観光需要や土産物などの高額消費を促進する目的とのことです。一部では、不法滞在などの治安を心配する声もあります。

@全日空が羽田国際米国定期便枠の全枠要求
 全日空は昨日までに、国土交通省に対して10月からの羽田空港国際定期便の内、米国路線4枠の全てを全日空に配分するよう申し入れました。国土交通省は全日空と日本航空に2枠ずつ配分する方針でした。全日空は「再建中の日本航空が新たな路線を設定することはおかしい」としています。これに対して日本航空は「事業規模を縮小するだけでは再建は果たせない」としています。

@関西空港の4月外国人旅客が過去最高に
 関西空港会社が明らかにした4月の旅客数によりますと、国際線旅客では前年同月比で8%増となりました。この内、外国人旅客は同21%増の大幅な伸びとなり、過去最高を記録しました。日本人旅客は同1%増でした。

@日本航空が6月のバンコク線を減便へ
 日本航空は昨日、バンコク情勢の悪化を受けて、需要が縮小していることから6月の関西=バンコク線を週7便から4便に、中部=バンコク線を週7便から3便に減便することを明らかにしました。成田関係については現状通りの運航とするそうです。

@日本航空も6月国際貨物燃油サーチャージャーを値上げへ
 日本航空は昨日、6月の国際線貨物燃油サーチャージャーを長距離便で1Kg当たり80円から87円に、遠距離アジアを同69円から75円に、近距離アジアを同58円から63円に値上げすることを明らかにしました。

@日本トランスオーシャン機が防氷装置不具合で引き返す
 今日午前9時30分頃、那覇発神戸行きの日本トランスオーシャン航空312便・B737型機が鹿児島県与論島付近を飛行中に、防氷装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は那覇空港に引き返し、約45分後に無事着陸しました。

@オーストラリアの当局が日航とニュージーランド航空を提訴
 オーストラリアの競争消費者委員会は17日、日本航空とニュージーランド航空を国際航空貨物にかかる燃油サーチャージャーを話し合いで決めていた、として同国連邦裁判所に提訴したと発表しました。

@BAの客室乗務員組合のストに中止命令
 ブリティシュ・エアウエイズの客室乗務員組合が予定している4波に渡るストライキに対して、ロンドンの高等法院は17日、「ストの投票結果を組合員に周知する際の手続きに問題があったので、ストを中止させて欲しい」とする会社側の訴えを認め、ストの中止を命じました。これに対し、組合側は即時抗告を行う構えです。


*5月18日

@乗客がトイレにこもりデルタ機が成田に引き返す
 昨日午後7時30分頃、成田発米・ミネアポリス行きのデルタ航空620便から「トイレにこもって出てこなかった乗客2人を拘束したので引き返す」と成田空港事務所に連絡がありました。同機は午後10時頃、成田空港に着陸しました。この2人は中国人と見られ、1時間以上もトイレにこもり、客室乗務員の出てくるようにとの説得にも応じなかったため、鍵を開けて拘束したとのことです。1人はビニール袋に液体を持っていました。2人は千葉県警成田空港署の調べに対して「液体は尿」と供述しています。また、空港署によりますと、2人は旅券も航空券も身分証明書も持っていませんでした。上海から乗り込んだものと見られ、「ミネアポリスに行きたかった」と供述しているそうです。

@反対同盟北原派の農民が器物損壊で逮捕
 昨日、成田市天神峰で農業を営んでいる男性が成田国際空港株式会社の立て看板を足で蹴って、壊しました。男性は警戒していた警察官に現行犯逮捕されました。男性は「頭に来てやった」と供述しているそうです。男性は反対同盟北原派に所属しています。

@「民営化の手順について検討されるべき」戦略会議
 国土交通省の成長戦略会議が昨日提出した最終報告書の中で、成田国際空港株式会社の経営のあり方について大口出資の規制などについての「民営化の手順について検討されるべき」との記述が追加されました。

@日本航空が2011年3月期に数百億円の黒字を見込む
 今日の毎日新聞によりますと、日本航空はリストラの強化や景気の回復などを受けて、従来は「2012年3月期に黒字化を達成する」としていた計画を、「2011年3月に黒字化を達成する」と1年前倒しする方針を固めました。6月末以降に提出する更生計画に盛り込む、とのことです。

@大阪空港と関西空港の売却価格を1兆3000億円と見込む・国土
 国土交通省は経営統合させるとしている大阪空港と関西空港の売却価格を1兆3000億円と見込む、とのことです。現在の売却価格は6000〜8000億円としていますが、統合によって事業価値を高めることにより、関西空港の有利子負債額と同額の売却価格を見込むとしています。しかし、専門家は「現在の価格価値はせいぜい2000億円」としています。

@アフガニスタンで旅客機が墜落43人が死亡か
 17日早朝、アフガニスタンの北部・クンドゥズから首都カブールに向かっていた同国のパミール航空機がカブール北方のサラン峠付近で墜落した模様です。乗客・乗員43人は絶望と見られています。当時、現場付近は悪天候だった、とのことです。墜落現場は発見されていません。


*5月17日

@芝山町で今月末にかけて「30万回説明会」開催
 町のホームページなどに出ていないので、詳しいことは分からないのですが、22日頃から今月末にかけて。成田空港南側の芝山町で「30万回」についての説明会が行われると、町の緊急無線放送で流されている、とのことです。今回は町の各所で数回行われる説明会のどれに参加しても良いことになっている、とのことです。

@ヒースロー空港・スキポール空港などが閉鎖に
 再び活発になったアイスランドの火山噴火で、英国のヒースロー空港やオランダ・アムステルダムのスキポール空港などが閉鎖になりました。成田空港からはロンドンやアムステルダム行きの便が出発しましたが、乗客には「ヨーロッパの他空港に目的地が変更されるかも知れない。成田空港に引き返す場合もある」と説明しての出発でした。なお、ロンドンやアムステルダムから今日到着の便は閉鎖前に現地を出発したことから、予定通り到着しています。明日の発着便に影響が出る可能性もあります。

@反対同盟北原派が新誘導路反対集会
 反対同盟北原派は昨日、成田市東峰でB滑走路の新誘導路建設に反対する集会を開きました。参加者は約300人とのことです。

@近畿日本ツーリストがバンコクツアーを月末まで中止
 近畿日本ツーリストは今日、催行していたタイのバンコクツアーを月末まで中止にすることを明らかにしました。現地情勢の悪化を受けての決定、とのことです。他の大手旅行会社はすでに催行を中止しています。


*5月16日

@ユナイティド航空機が成田空港に引き返す
 昨日午後6時25分頃、成田発シンガポール行きのユナイティド航空803便・B777-200型機が成田空港の南約65Km の太平洋上を飛行中に、機内の与圧が低下し、警告灯が点灯しました。このため、同機は成田空港に引き返し午後6時55分頃、無事に着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。同機は不良部品を交換して、午後8時過ぎに再出発しました。

@関西空港会社補給金凍結を解除へ
 今日の読売新聞によりますと、政府は凍結していた関西空港会社への今年度補給金(75億円)の凍結を解除する方針を固めた、とのことです。補給金については昨年11月の事業仕分けで「延命策でしかない」として、「凍結するべき」と判断されていました。国土交通省が大阪空港と関西空港を経営統合する案を示したことを評価しての判断、とのことです。

@イギリス空域が16日〜18日に閉鎖か?
 英国航空当局は15日、「アイスランド火山の噴火が現在の状態で続くと16日〜18日に英国空域を閉鎖する可能性がある」と発表しました。ただ、「予測は流動的」としています。