2009年2月の出来事
@日本航空が成田空港路線を期間限定で一部減・増便
日本航空は昨日、3月末からの国際線ダイヤを一部期間限定で変更すると発表しました。この内、成田空港関係では3月末から5~6月まで、成田=台北線を週7便減、成田=北京線を週5便減、成田=上海線を週7便減とし、成田=ソウル線は10月下旬まで週3便増とします。
@「新嘉手納爆音訴訟」控訴審判決で再び国の怠慢を指摘
昨日判決があった「新嘉手納爆音訴訟」の判決で飛行差し止めは却下したものの、「(これは)騒音を改善する責務がないことを意味するのではなく、むしろ、より一層強い意味で、騒音の改善を図るべき政治的な責務を負っている」と異例の強さで国の責任を指摘しました。また、訴訟を起こさなければ損害賠償を受けられないことについては、「旧訴訟でも認定されながら、その後も根本的な改善は図られていない」と国の怠慢を批判しました。
@エミレーツ航空機の操縦室窓にひび・中部に緊急着陸
昨日午後3時10分頃、ドバイ発中部行きのエミレーツ航空314便・A340-300型機が長崎県五島市の西約210Kmを飛行中に操縦室前面のガラスに蜘蛛の巣状のひびが入りました。同機はそのまま飛行を続け、4時37分に中部空港に無事緊急着陸しました。
@国土交通省がフジドリームエアラインに許可を出す
国土交通省は昨日、静岡空港を拠点として国内線就航を目指しているフジドリームエアラインから出ていた航空運送事業申請を許可しました。同社は7月中の就航を目指します。当面、静岡=小松線を1日2往復、静岡=熊本線と静岡=鹿児島線をそれぞれ1日1往復の運航を計画しています。
@ライアンエアがトイレの有料化を検討中
アイルランドの格安航空会社・ライアンエアのCEOは27日、インタビューに答え、「機内のトイレのドアにコイン投入装置を設ける可能性がある。過去にも検討した。」と述べ、トイレを有料化する可能性を示唆しました。アナウンサーが「小銭を持っていなかったらトイレに入れないのか。」と聞いた所、「飛行機に乗るのに、1ポンドも持たずに乗る人はいないだろう。」と答えた、とのことです。
*2月27日
@成田空港の1月輸出・金額でも53%減
東京税関成田支署が昨日発表した「成田空港1月貿易統計」によりますと、輸出額が前年同月比53%減と大幅な減少になりました。前年同月比での減少は11ヶ月連続になります。また、輸入額は同37.8%減となりました。こちらは4ヶ月連続となります。
@ウラジオストック航空が成田=ユジノサハリンクスに週2便のチャーター便
ウラジオストック航空は3月3日から9月29日まで、成田=ユジノサハリンクスに週2便(火曜と木曜)のチャーター便を運航する事を明らかにしました。使用機材は3月がTU-154型機、それ以降はTU-207型機になります。
@4月からの成田空港関係国内線固まる
国土交通省が許可した4月から11月までの国内線ダイヤによりますと、成田空港関係では次のような変更があります。日本航空の成田=新千歳線は1日1便増の1日2便に、成田=中部線は廃止されます。また、全日空は成田=大阪線を1日1便増の1日2便にします。また、IBEXエアラインは成田=大阪線を廃止とします。
@「新嘉手納爆音訴訟」控訴審判決で75W以上に約56億円の賠償命令
今日、福岡高裁那覇支部で「新嘉手納爆音訴訟」の控訴審判決がありました。判決では1審で賠償範囲を85W以上としたのを破棄し、75W以上として5519人に対して、総額約54億2700万円の賠償を命じました。しかし、原告が求めていた飛行差し止め請求や将来分の損害賠償や騒音と難聴との因果関係については却下しました。
@「嘉手納ラブコン」に障害・約30便に遅れ
昨日午後3時10分頃、沖縄本島周辺の航空管制を行っている嘉手納基地から「『嘉手納ラブコン』の能力が落ちているので、飛行間隔を開けるように」との連絡が入りました。「航空機からの信号を受信出来なくなった」とのことでした。このため、那覇空港を離発着する民間機の飛行間隔を開けたために、出発の25便と到着の2便に30分以上の遅れが出ました。嘉手納基地ではこのところ、基地所属以外の米軍用機の出入りが増えており、この影響が出た可能性もあるようです。
@07年10月のカナダ機滑走路誤進入は双方の聞き間違い
運輸安全委員会は今日、2007年10月に関西国際空港で起こったカナダ航空機が許可なく滑走路に進入し、着陸降下中だった日本航空機が着陸をやり直したトラブル(2007年10月21日・22日の出来事参照)についての報告書を公表しました。それによりますと、管制官は日本航空機に着陸許可を出した後で、カナダ航空機に「滑走路手前で待機せよ」と指示をしましたが、パイロットはこれを聞き間違えて「滑走路に進入して待機する」と答えました。今度は管制官がこれを「現在地で待機する」と聞き間違えたのが原因としています。「ホールド」という言葉が間違いを起こしやすい、と言うことで現在はこの言葉は使われていないようです。
@全日空が信託型の従業員持ち株制度
全日空は賃金カットなどでの従業員の協力に報いるために、信託の仕組みを使った従業員持ち株制度を導入することを明らかにしました。3月末までに金融機関から70億円を借りて、自社株を市場で購入します。これを、1ヶ月毎に従業員持ち株会社に売却し、株価が上がった場合は利益を従業員に分配します。株価が下落して利益が出なければ、損失分を会社が負担することになります。この、自社株買いにより、下落している自社株価の上昇も期待するとのことです。
【コメント】従業員の気持ちとしては「それよりも、賃金カットはやめてくれ」という所ではないでしょうか。
@ハドソン川不時着機長がリストラによる安全性低下を証言
1月15日にニューヨークのハドソン川に不時着水したUSエアウエイズ機のサレンバーガー機長は24日、アメリカ連邦下院の航空小委員会で証言しました。同氏は「航空会社のリストラが安全性を犠牲にしている。」と述べ、同氏の給与がこの数年で4割も減っていることを明らかにしました。また、「操縦士の技術を重視しなければ、必然的に空の安全性が脅かされることになる。」として、ベテラン操縦士が次々にやめていく現状を証言しました。
【コメント】「航空の自由化」を声高に叫ぶ人がおり、これらの人は「海外の航空会社が自由に出入りすれば、航空料金が下がる。」と言います。これは、空の安全を無視してはいないでしょうか。航空機メーカーや旅行業界や関連産業は飛行機がどんどん飛んでくれれば、自分たちの儲けの機会が増えるわけですから両手を挙げて賛成でしょう。しかし、一部格安航空会社が安全性を無視して(格安航空会社の事故は結構多いですね)、破格の料金で運航すれば、その付けは必ず、どこかでトラブルとなって現れるように思います。常軌を逸した格安料金が他の航空会社全般の運賃を引き下げて経営を圧迫し、安全性を犠牲にしているように思います。調査の結果を待たなければなりませんが、最近の墜落事故の多発はこの現れの一つではないでしょうか。もちろん、年金収入しかない私などは、過剰なサービスを削減した分、料金が安くなってくれるのはありがたいのですが、安全面の経費を削ってまでして、料金を安くして欲しくはありません。
*2月26日
@成田空港の1月貨物量が36%減、旅客は10%減
成田国際空港株式会社が今日発表した「成田空港1月運用状況」によりますと、発着回数は前年同月比2%減だったものの、旅客は同10%減となりました。また、貨物取扱量は同36%減の大幅な減少となり、特に、輸出は同53%減と前年同月の50%を割り込む急減となりました。輸入は前年同月比24%減でした。給油量は同9%減となっています。
@成田空港会社が貨物上屋賃貸料の値下げを検討
今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社はこのところの成田空港における貨物取扱量の急減対策として、航空会社に賃貸している貨物上屋賃貸料の値下げの検討をしているとのことです。しかし、値下げしても貨物取扱量が増えるかどうかは分かりませんし、経営に与える影響や株式上場への影響も見極める必要がある、とのことです。賃貸料の引き下げはSARS騒動の時に、緊急措置として3ヶ月だけ引き下げたことがあります。しかし、今回はこの経済状況がどのくらい続くか見通しが立っていません。
@ソフトバンクが機内携帯サービスを来月18日から開始
ソフトバンクモバイルは昨日、3月18日から航空機内で携帯電話が使える国際ローミングサービスを開始すると発表しました。当初はエミレーツ航空とマレーシア航空の一部になります。「GSM」機能を持った携帯電話で利用出来ます。料金は発信が1分650円、着信が同800円、SMSは1通話180円、同着信は無料とのことです。
@スキポール空港でトルコ機が着陸失敗・9人が死亡
25日午前10時頃、オランダのアムステルダム・スキポール空港でトルコ・イスタンブール発アムステルダム行きのトルコ航空・B-737-800型機が着陸寸前に空港約1Km手前の農地に墜落しました。農地が柔らかく、出火しませんでした。乗客・乗員134人の内、9人が死亡し、80人以上が負傷した、とのことです。当時の空港付近は霧が出ていたとのことですが、それほど濃いものではなかった、とのことです。現地の報道によりますと、事故機のエンジンが2基とも停止して、脱落したとのことです。事故当時、操縦していたのは訓練生だったとの報道もあります。運航乗務員3人は死亡したとのことです。
@1月の訪日外国人が18.4%減に・韓国からは半減
日本政府観光局が発表した1月の訪日外国人は前年同月比18.4%減と6ヶ月連続の減少となりました。この内、韓国からの訪日がウオン安などで半減しましたが、中国や香港などからは同30%以上増加しました。これは、今年の旧正月が昨年の2月から1月になった関係が大きいとのことです。日本人の出国者数は21ヶ月連続の同12.9%減となりました。
@国土交通省がノースウエスト航空に口頭指導
国土交通省は23日、乱気流遭遇事故に関して、運輸安全委員会の現場調査前に機内清掃を行うなど、「事故後の対応に問題があった」としてノースウエスト航空に口頭での指導を行いました。なお、負傷者は重傷4名、軽傷39名となりました。
@「近畿圏に3空港はいらない」が76%・時事通信調査
時事通信が昨年10~11月にかけて行った近畿圏2府4県の成人男女を対象にしたアンケートによりますと、回答者1031人の内、関西3空港について「3つもいらない」と答えた人が76%に達しました。また、3空港の内最も必要な空港は、との問いに対し「関西国際空港」と答えた人が60%を超えました。
@日本貨物航空が3月からの燃油サーチャージャーを引き下げへ
日本貨物航空は20日、3月からの国際航空貨物にかかる燃油サーチャージャーを1Kg当たり北米・欧州などを44円から37円に、中距離を37円から31円に、中国・韓国などを31円から26円にそれぞれ引き下げることを明らかにしました。
@アメリカでパイロットへのレーザー光線照射が相次ぐ
22日夜、アメリカ・シアトルのタコマ空港に着陸した12機の操縦席に向けて緑色のレーザー光線が照射される出来事がありました。犯人は捕まりませんでした。パイロットの目にレーザー光線が入った場合には一時的に視力が落ちることになり、事故につながる恐れがあります。アメリカではこのような事件が多発しており、今年に入って148件に達しています。20日にも全米の6空港で同様な事件がありました。
@羽田第5滑走路について千葉県知事らが国土交通相に抗議
千葉県の堂本知事と県議会議長などは昨日、国土交通省を訪れ金子国土交通大臣に「羽田空港に第5滑走路建設検討」とする朝日新聞の記事について真偽を質すとともに、申し入れ書を手渡しました。申し入れ書では「羽田空港の問題については従来と同じように、千葉県や神奈川県を含めた地元自治体と十分協議するように」としています。会談を終えた堂本知事は「『国土交通省としては第5滑走路の建設は考えていない』とのことだった。」と述べ、浜田県議会議長は「世界一過密な羽田空港に5本目滑走路を建設することは、非常に危険。千葉県や神奈川県で事故が起こったら大変なことになるので絶対反対、と申し入れた。」と語り、また、建設中のD滑走路の飛行コースがかすめる浦安市の松崎市長は「D滑走路は延長しない、と確約をいただいたと思っている。」と述べました。
@「現時点で具体的なものはない」と国土事務次官
春田国土交通事務次官は昨日の記者会見で、「現時点で、羽田空港についての具体的なプランを発表する考えはない。滑走路検討についても固めているものはない。だが、首都圏の空港容量の拡大は今後の課題としてある。」と述べました。
@第2ターミナルのシャトルが一時停止
昨日午後1時55分頃、第2ターミナルのシャトルの4号機で牽引に使われるロープにゆるみが見つかり、3号機共々自動停止しました。昨日の早朝には1号機のロープにも損傷が見つかり、修理中で一時は2号機のみの運転になりました。このため、成田空港会社はバス3台を出して旅客の移動に当たりました。3時5分に仮復旧し、5時15分に完全復旧しました。
@自民部会が成田空港会社法改正案を了承
自民党の国土交通部会・航空対策特別委員会合同会議は今日、成田国際空港株式会社法の改正案について、「株の売却を慎重に実施すること」との条件をつけて了承しました。これにより、来週以降の閣議で決定され、今国会に提出されることになりました。
@成田空港と羽田空港を結ぶリニア建設には3兆円
国土交通省は今日、成田空港と羽田空港を結ぶリニア線を造る構想について、総事業費が3兆円になる、との試算を明らかにしました。
@NW貨物機がエンジン1基停止で関空に緊急着陸 *2月23日 @大韓航空機が管制官の呼びかけに応じず空軍機発進 @ライアンエアが19日から機内携帯通話サービス始める @エアバスがA320型機ファミリーの生産機数を縮小へ
今日午後0時50分頃、成田発上海行きのノースウエスト航空貨物便・B-747型機でエンジン4基の内の1基が停止しました。このため、同機は関西空港に緊急着陸を要請し、1時20分頃、無事に着陸しました。
大韓航空が発表した所によりますと、今月6日の夜、イスラエル・テルアビブ発ベルギー・ブリュッセル行きの大韓航空貨物便が飛行中に1時間40分にわたり、ドイツの管制官の呼びかけに応じませんでした。このため、ドイツ空軍機が発進して同機の状況を確かめました。空軍機に気づいた大韓航空機パイロットが無線に答えて、無事が確認されました。大韓航空によりますと、パイロットが無線周波数の切り替えを忘れたため、とのことです。
アイルランドの格安航空会社・ライアンエアは19日から、機内での携帯電話による通話や電子メール送受信のサービスを始めました。機上に弱い電波で行える基地局を設置することで可能とした、とのことです。料金は通話が1分間1.5~3ポンド、メールは1ポンド以上になります。同時に6人が通話可能とのことです。当面20機でサービスを開始し、順次拡大します。しかし、通話については他の乗客からの苦情が殺到した場合は拡大を見送る、としています。
【コメント】なお、離着陸時にサービスが提供されるかどうかについては、記事には書いてありませんでした。
エアバスは20日、今年10月以降、A320型機ファミリーの生産を月産36機から34機に減らし、A330・A340型機の増産計画を一時中止することを明らかにしました。
*2月22日
@国土交通省が羽田空港のさらなる拡大を検討へ
昨日の朝日新聞によりますと、国土交通省は羽田空港のさらなる容量拡大を検討する方針を決めた、とのことです。東京都上空飛行コースの検討などによる空域の有効利用や、5本目の滑走路新設や建設中のD滑走路の2500mから3000mへの延長も視野に入れる、とのことです。2010年10月に完成する4本目のD滑走路新設によって、年間発着回数が40.7万回(40.7万回の発着回数になるのは2013年前半ぐらいまでかかる見込み)でも、2017年には満杯になると見られ、2020年頃の完成を目指して検討する、としています。
【コメント】これらの検討はすでに各方面で始まっているようで、昨年11月27日の「航空セミナー」(2008年11月28日と12月4日の出来事を参照)でも、東京工業大学の屋井教授が右図(第5滑走路を赤くしました)のような第5滑走路の案を出していました。即ち、「海ほたる」の近くにリージョナル旅客機用の滑走路を造り、東京湾アクアラインを使って羽田空港と結ぶ、と言うものです。しかし、これとても、羽田空港の飛行コースと一部バッティングする所があり、この問題をクリアしないといけないようです。空域的にも非常に難しい問題で、第5滑走路を造ったとしても飛行回数を大幅に増やすことは出来ないのではないでしょうか。
朝日新聞によりますと、「現在の景気対策や雇用拡大の意味もあり、大型公共事業として浮上した」とのことですが、これが、現在の景気浮揚策には間に合わないと思います。さらに、「大型公共事業に国の予算(国民の税金)をつぎ込んで、大企業の儲けを増やし、国の借金を増やして、結局、その付けを国民にしわ寄せする」と言う過ちを再びやるつもりでしょうか。
また、これを材料に「成田空港の地盤沈下」が叫ばれるかもしれませんが、浮き沈みはあるにしても、成田空港の発着回数が極端に減少することはないと思います。羽田空港で成田空港の肩代わりを出来るはずはないのですから。もし、「成田空港はいらない」と言うのなら、現在行っている成田空港と羽田空港のアクセス向上などへの投資は「税金の無駄遣い」となってしまいます。
@NWは事故機を出発させようとしていた
朝日新聞によりますと、ノースウエスト航空は乱気流事故に遭遇したノースウエスト航空機をすぐに出発させようとしていた、とのことです。このために、負傷者の搬送が済んだ段階で、機内清掃作業を始めました。これは、事故調査が厳しい日本から脱出させれば、事故調査が曖昧になることをねらったのではないか、と考えられます。国土交通省はアメリカの航空当局に連絡を取り、出発させないための了解を取った、とのことです。
【コメント】何か、「証拠隠滅」を諮ったようにも見えますね。何しろ、外国の航空機は治外法権で日本の主権が及びませんから、「逃げるが勝ち」のような所があります。それとも、利益最優先で、事故機を休ませたくなかったのでしょうか。
@乱気流は機首を支点にして揺れる・後方ほど大揺れ
ノースウエスト航空機のパイロットは乱気流の揺れを6段階の「3」ととらえ、「中程度」と会社に報告していたようです。乱気流で揺れる場合は操縦室を支点として揺れることが多く、後方に行けば行くほど揺れが大きくなる傾向がある、とのことで、パイロットには「たいした揺れではない」と感じられた可能性もあるとのことです。
@フジドリームエアラインが1号機を受領
静岡空港を拠点として国内線就航を目指しているフジドリームエアラインは20日、ブラジルのエンブラエル社から、現地工場で初号機の受領を受けました。機体は今月中に日本に着くとのことです。2号機は6月中に受領する予定です。
@FAAがパイロットの携帯電源を切るように通達
アメリカ連邦航空局(FAA)はこのほど、パイロットも乗務中は携帯電話の電源を切るように、と言う通達を出しました。これは、ある航空会社で離陸滑走中の離陸寸前に副操縦士の携帯着信音がいきなり鳴り出す出来事が報告されたため、とのことです。通達では「気を取られて、不測の事態になりかねない」としています。
@機長が事態を正しく掌握出来ず対応遅れる
昨日のノースウエスト航空機乱気流事故の続報ですが、機長が事態を正しく掌握出来ていなかったようです。機長は会社無線で「重傷者と軽傷者が一人ずつ」と報告し、「緊急事態(エマージェンシー)」を宣言せずに通常着陸を行ったようです。もし、「緊急事態」を宣言していれば、優先的に緊急着陸出来ました。また、救助体制ももっと素早く対応出来たと思われます。結局、負傷者は43人(47人との報道もあります)で、全員が病院に搬送されるまでに3時間以上かかったようです。また、乗客の話によりますと、シートベルト着用のサインが点灯し、アナウンスが入ったのは乱気流に遭遇するわずか10秒前だったとのことです。天井には穴が開き、肘掛けも折れ曲がったところもあったようで、乱気流の激しさがうかがわれます。運輸安全委員会は昨日、調査官3人を派遣しました。
【コメント】前からよく言われることですが、乱気流にはいつ遭遇するか分かりませんので、飛行機に乗っているときには座席に腰掛けている間、シートベルト着用サインがついていなくても、シートベルトはゆるめにかけておくことが大事ですね。かけていれば、投げ出されることはないと思います。
@公取が国際航空貨物のカルテルで約100億円の課徴金
公正取引委員会は国際航空貨物料金の値上げでカルテルを結んでいたとして、日本通運・近鉄エクスプレス・郵船航空サービスの大手3社を含む10数社に対して、総額約100億円の課徴金納付命令と排除措置命令を出す方針を固め、該当各社に通知していることが分かりました。これらの各社は2004年から2007年にかけて燃油サーチャージャーやセキュリティチャージなどを国際航空貨物運賃に転嫁するカルテルを結んでいた、としています。各社からの異議などを受けて最終的な課徴金が決定します。
@日本トランスオーシャン機のエンジンカバーが破損
昨日午後5時50分頃、那覇発神戸行きの日本トランスオーシャン航空320便・B-767型機が神戸空港に着陸した所、左エンジンの逆噴射装置カバーが破損しました。管制官が左エンジンから黒煙が吹き出すのを目撃し、パイロットに通知しました。このトラブルで滑走路清掃のため、滑走路が約1時間閉鎖されました。
@日本航空も燃油サーチャージャー引き下げを発表
日本航空は昨日、4月1日発券分から燃油サーチャージャーを大幅に引き下げると正式に発表しました。引き下げ額は全日空と同じになります。
@1月の国際航空貨物量が57%減に
航空貨物輸送協会は19日、1月の国際航空貨物の取扱量が重量ベースで前年同月比57%減となったことを明らかにしました。
@エンブラエルが全従業員の20%削減を発表
ブラジルの中小型旅客機メーカー・エンブラエルは19日、世界景気の低迷で航空機需要が落ち込んでいることから、全従業員の20%・4000人を削減すると発表しました。今年の納入機数も270機から242機に下方修正しました。
@NW機が銚子沖で乱気流に遭遇・39人負傷
今日午前11時50分頃、マニラ発成田行きのノースウエスト航空2便・B-747-400型機が銚子沖で着陸待機中に乱気流に巻き込まれました。同機は午後0時19分に無事着陸しました。風向の変化で滑走路を変更するために待機していたとのことです。機体が激しく乱高下し、国土交通省によりますと乗客・乗員422人の内、重傷10人、軽傷16人のけが人が出ました。しかし、成田市消防本部によりますと重傷3人、軽傷36人とのことです。当時、シートベルト着用のサインが出ていました。負傷者は着陸後、病院に搬送されました。当時銚子沖には温暖前線による積乱雲が発生していた、とのことです。
@「燃料消費する南側からの着陸時脚下げは必要なし」
詳しいことは分からないのですが、CNA/ATMのシンポジュウムで成田空港へ南側から着陸する際に、氷塊落下があったことから飛行コース直下住民の安全を考えて実施されていた、太平洋上で車輪を降ろす「洋上脚下げは必要ない」との意見が出たようです。氷塊落下事故が減ったことと、車輪を出すことにより、燃料の消費が多くなることが理由のようです。
【コメント】確かに氷塊落下は減っているようです。しかし、発見される氷塊落下は一部に過ぎないと思われます。何しろ、氷塊は時間が少し経つと、溶けて消えてしまいますから。また、氷塊落下事故の減少はこの「洋上脚下げ」が貢献していることも考えられます。これをやめたら、また、氷塊落下が増えるのではないでしょうか。
@シンガポール航空が成田=バンコク=シンガポール線を週1便減へ
シンガポール航空は景気の低迷による需要減に対処するため、国際線の座席数を減らしますが、成田空港関係では3月29日の夏季ダイヤから現在週6便運航している成田=バンコク=シンガポール線を1便減便して、週5便とします。
@ポーラ・エアカーゴが成田=ソウル線と成田=北米線を廃止へ
アメリカの航空貨物会社・ポーラ・エアカーゴは成田=ソウル線と成田=北米線を3月末で廃止することにしました。
@成田空港での覚せい剤摘発が過去3番目の多さ・量は減る
東京税関成田支署が昨日発表した昨年の「成田空港密輸概況」によりますと、覚せい剤の摘発が40件と過去3番目の多さとなりました。しかし、押収量は減った(約53Kg・22000錠)とのことです。特に、8月以降増加しているとのことで、これは、北京五輪と洞爺湖サミットの厳戒体制後の反動と見られる、とのことです。
@成田行き日航機でカートが飛び出す・けが人はなし
11日、ロサンゼルス発成田行きの日本航空61便・B-747-400型機が離陸上昇中に機内サービス用カートが所定の位置から飛び出しました。固定がされていなかったとのことです。幸い、乗客・乗員にけがはありませんでした。日本航空側は「けが人が出なかった」として報告しませんでしたが、国土交通省は日本航空に対して「報告を徹底するように」とする指示を出しました。
@高松空港でバードストライク・折り返し便が遅れる
昨日午後6時30分頃、羽田発高松行きの日本航空1409便・B-767型機の着陸後点検で右エンジンに小型の鳥が飛び込んでいるのが見つかりました。点検した所、エンジンに損傷はありませんでした。鳥の除去作業で折り返し便が1時間25分遅れました。
@日本航空が約2000億円の融資を検討
日本航空が日本政策投資銀行から約2000億円の低利融資を受ける検討を始めている、とのことです。設備投資や社債の償還などで約2000億円が必要となる見込み、とのことです。
@バファロー空港付近墜落事故機が失速時に機首上げか?
アメリカのマスコミが18日に伝えた所によりますと、バファロー空港付近墜落事故機のパイロットが失速警報装置が作動したときに、本来なら速度を増やすために機首を下げなければならないのに、機首を上げる操作をした、と報じています。これが墜落の原因かもしれない、としています。
【コメント】事故の直後にはいろいろな可能性が取りざたされます。注意しなければならないのは事故の原因が賠償責任問題と絡むことから、意図的に流される情報もあることです。本格的な事故調査はこれからですし、報告書が明らかにされるのは1年ぐらいかかるのではないでしょうか。
@日本航空貨物機が成田空港に引き返す
昨日午前7時30分頃、成田発香港行きの日本航空貨物機・B-747-400型機が離陸直後に「貨物室の煙を感知した」との警告灯が点灯しました。警告灯はすぐに消えましたが、同機は点検のために引き返し、20分後に無事着陸しました。点検した所、貨物室に火災などの形跡はなく、計器の誤動作と見られています。
@日本航空の自動チェックインシステムに障害・運航は平常
今日午前8時頃、日本航空の自動チェックインシステムに障害が発生し、成田空港や羽田空港で自動チェックインが出来なくなっています。同社では手動チェックインで対応していますが、「時間はかかるものの午前中は運航に遅れは出ていない」とのことです。
@日本航空が整備部門を統合へ・給与を子会社に統一
日本航空は整備部門の子会社「JALエンジンテクノロジー(成田市)」「JALアビテック(成田市)」などの整備関係4社を統合し、JALエンジンテクノロジー社を存続会社とします。また、本体で行っていた整備業務もこの存続会社に移します。これにより、本体整備部門の約1400人も移し、子会社の給与水準に統一し、人件費を削減します。
@岩国基地軍民共用は2012年に・政府
政府は16日、厚木基地夜間離着陸訓練(NLP)の岩国基地移転に伴い、岩国市が求めていた岩国基地の民間機使用について、2012年から開始すると正式に発表しました。
【コメント】民間機が使用する、と言っても就航する航空会社があるのでしょうか。近くには広島空港・西広島飛行場・宇部山口空港があります。定期便がなければ、ターミナルなどへの投資は無駄になり、借金の返済で自治体の財政は火の車になることが心配されます。結局は市民が負担することになるのではないでしょうか。夜間離着陸訓練(NLP)の激しい騒音の代償とはなり得ないと思うのですが。
@全日空が静岡県に抗議・日本航空への搭乗率保証で
全日空幹部は昨日、静岡県庁を訪れ、静岡県が日本航空の静岡=福岡線だけに搭乗率保証を行うことに対し、「不公平」として抗議しました。
@パスポート発給時のハガキ提出をなくす・外務省
外務省は3月1日から、パスポート発給時に申請人の住所を確認するために提出させていたハガキ提出を廃止することになりました。生活形態が変わったことから、他の身元確認書類で住所も確認することにしたものです。
@ベトナム航空が燃油サーチャージャーを廃止へ
ベトナム航空は昨日、3月20日発券分の国際線航空券から燃油サーチャージャーを廃止することを明らかにし、昨日国土交通省に申請しました。
@自民部会が成田空港会社法改正案の了承見送り
自民党の国土交通部会・航空対策特別委員会合同会議は今日、国土交通省が今国会に提出を予定している成田国際空港株式会社法の、大口規制を盛り込んだ改正案了承を見送りました。この結果、24日の閣議決定は難しい情勢になりました。
@成田空港=辻堂駅線高速バスが茅ヶ崎駅まで延長へ
神奈川中央交通と京成バスは3月1日から、現在運行している成田空港=辻堂駅間の高速バスを茅ヶ崎駅まで延長することになりました。所要時間は2時間30分~2時間55分で、運賃は3700円となります。
@全日空が4月1日からの燃油サーチャージャーを引き下げ
全日空は昨日、4月1日発券分からの国際線航空運賃にかかる燃油サーチャージャーを加重平均で89%引き下げることを発表しました。欧米線は片道3500円、ハワイ線などは同2000円、中国線は同500円、韓国線は同200円となります。なお、燃料価格がこのまま推移すると、7月1日からは廃止になる可能性が強い、とのことです。
【コメント】ようやく、廃止が見えてきました。これが、海外旅行増加の起爆剤になると良いのですが。
@国土交通省が着氷時の自動操縦解除を通知
国土交通省は昨日、米バファロー空港付近での墜落事故で、墜落したDHC8-400型機が着氷時に自動操縦を解除していなかったことに関連して、同型機を運航する国内航空会社に対して「激しい着氷時には、自動操縦を解除するように」とする通知を出しました。
@エアニッポンがデジカメ撮影機長に90日の出勤停止
エアニッポンは昨日、離着陸時にデジカメで風景などを撮影していた米国人機長(1月30日の出来事を参照)に対して出勤停止90日の処分を行いました。そのほか、6人に対して減給などの処分をしました。
@静岡県知事が辞任を拒否
静岡県の石川知事は昨日、航空法に違反する立木の所有者が求めていた辞職要求(2月12日の出来事を参照)について、「私の果たすべき責務から考え、そのままをお受けいたしかねる」と拒否する回答を行いました。また、同時に航空法に基づく法的手続き(2月1日の出来事を参照)に入るための申し入れ書を手渡そうとしましたが、所有者は受け取りを拒否しました。
@全日空機がエンジン出火警告で成田に引き返す
今日午前10時10分頃、成田発広州行きの全日空923便・B-767-300型機が太平洋上を飛行中に、「エンジンから出火した」との警告灯が点灯しました。このため、同機は成田空港に引き返し無事緊急着陸しました。点検した所、右エンジン内部に焦げ跡が見つかりました。
@エアカナダが夏季ダイヤで成田空港関係2路線をディリー化
エアカナダは3月28日からの夏季ダイヤで成田=トロント線と成田=バンクーバー線をそれぞれ週7便(ディリー化)で運航することを明らかにしました。現在は成田=トロント=バンクーバー線を週7便で運航しています。
@徳島空港で日本航空機のエンジンに鳥が衝突
昨日午前11時40分頃、羽田発徳島行きの日本航空1433便・A300-600R型機が徳島空港着陸直前に右エンジンに鳥が衝突しました。同機はそのまま無事に着陸しました。点検した所、右エンジンカーバーやエンジン内部から鳥の羽などが見つかりました。このトラブルで折り返し便は欠航となりました。
@関西3空港08年旅客が過去最低に
国土交通省のまとめによりますと、2008年の関西3空港(関西空港・大阪空港・神戸空港)の旅客が約3405万人と過去最低になったことが明らかになりました。これは、神戸空港開港前の2空港時代の2005年の旅客数をも下回る数字です。
@バファロー空港墜落事故機が直前まで自動操縦
米運輸安全委員会の委員は15日、記者会見でフライトレコーダーの分析から事故機が直前まで自動操縦で飛行していたことを明らかにしました。同委員会は「激しい氷結」が予測される場合には自動操縦を解除して手動操縦に切り替えることを勧告しています。これは、氷結による微妙な機体の動きをパイロット自らの手で感じる必要があるため、とのことです。しかし、同委員は事故時の氷結が「激しい氷結」まではいっていなかった、としています。また、フライトレコーダーの分析では、同機は墜落前の26秒間に激しく振動し、直前の5秒間に244mも急降下し、墜落時には進行方向と逆を向いていたことも明らかにしました。
@アメリカ連邦航空局がデブリ落下の航空情報
アメリカ連邦航空局(FAA)は14日、宇宙ゴミ(デブリ)の落下に注意するよう求める航空情報を出しました。これは、10日にあったアメリカとロシアの人工衛星同士の衝突による宇宙ゴミが落下する恐れがあることから出されたものです。デブリの落下と思われる流星のような現象があったら、すぐに管制官に方向や時刻を報告するように求めています。テキサス州では15日に「火の玉を見た」との情報があり、撮影されています。
【コメント】道路の「落石注意」の警告と同じで、避けようはありませんね。
@「ソウル=茨城線は羽田・成田よりも安い料金で」アシアナ航空
2010年3月開港の茨城空港に就航するアシアナ航空の日本地域本部長は読売新聞の取材に答え、「ソウル=茨城線は羽田空港や成田空港のソウル線よりも安い料金を設定したい。」と述べました。また、2路線目として予定している釜山=茨城線の開設については「早ければ、開港3ヶ月後になるかもしれない。」と述べたそうです。
@バファロー空港墜落事故の情報を収集・国内各社
バファロー空港墜落事故機がボンバルディア社のDHC8-400型機だったことから、同型機を運航している国内の航空各社は情報収集に大わらわ、とのことです。しかし、羽田空港にあるボンバルディア社の連絡事務所とも連絡がなかなかつかない状態のようです。運航各社は「どんなことでも良いから、対策を取れることがあれば早く実施したい。」としています。
@航空科学博物館で「航空アート展」開催中
10日に航空科学博物館に行きましたが、2階で「航空アート展」を開催していました。また、野外展示で初めてのジェット機「リアジェット25B」も見てきました。写真を載せておきます。「航空アート展」の写真は航空科学博物館の所蔵とのことで、なかなか良い写真でした。
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@パイロットが着氷を心配する会話・ボイスレコーダーに
昨日のバファロー空港付近でのコルガンエア機墜落事故の続報ですが、ボイスレコーダーとフライトレコダーが回収され、それによりますと、高度3000m付近でパイロットが主翼や窓ガラスへの着氷が激しいことを心配する会話があり、着陸前にフラップを降ろした所、機体が激しく振動した事が明らかになりました。米運輸安全委員会はこれらの事実を認めましたが、断定は避けています。パイロットは主翼前縁についた氷を落とす装置を作動させています。ジェット機の場合はついた氷をエンジンからの温風で溶かして落としますが、今回の事故機のようなプロペラ機の場合は、前縁につけてたゴム製の部品を膨らませて落とす構造になっているそうです。主翼に着氷すると気流が乱れて振動し、揚力も減少して墜落に至ることもあります。なお、死者は乗客・乗員49人、住民1人の50人とのことです。機体はDHC8-400型機で就航してまもない機体だったようです。
【コメント】さすがに、アメリカで起こった事故ですね。フライトレコーダーなどの分析がもう出来ているようです。普通は早くても1週間以上かかるのですが。
@ロンドン・シティー空港で着陸失敗・前輪が故障か?
13日午後7時45分頃、ロンドンのシティー空港でアムステルダム発のブリティシュ・エアウエイズ8456便・アプロ145-RJ100型機が着陸の際に前輪が壊れ、胴体前部を滑走路にこすりながら着陸する事故がありました。幸い、火が出なかったため、乗客・乗員71人は全員脱出しました。けが人が2人出たとのことです。
*2月13日
@国土が鳥の群れを探知するレーダー検討へ
今日のNHKニュースが伝えた所によりますと、国土交通省はこのほど、空港周辺の鳥の群れを探知するレーダーシステムの設置を検討することにしました。このシステムはアメリカで開発中のもので、空港への離着陸コースに鳥の群れが入ると、画面と音で管制官に警告をするそうです。
@アメリカでコミューター機が墜落・49人死亡
12日午後10時頃、アメリカのニューアーク発バファロー行きのコンチネンタル系のコルガンエアが運航する3407便・DHC8型機がバファロー空港から約8Km 離れた住宅地に墜落炎上しました。乗客・乗員48人は全員絶望とのことで、地上で巻き込まれた住民少なくても1人が死亡した、との報道があります。墜落してから約4時間しか経っていませんので、詳しいことは分かりません。当時、空港付近には強風が吹いていた、とのことです。
@ドバイの空港に乗用車を乗り捨てて脱出する外国人多数
アラブ首長国連邦のドバイの空港で、外国人が高級乗用車を乗り捨てて帰国するケースが多発しているそうです。当局はこれまでに約3000台を確認している、とのことです。同国では外国人に対する税金が安いために、ローンやクレジットカードで多額の買い物をし、消費生活を楽しむ駐在外国人が多いとのことです。ところが、世界的な金融不況で解雇されたり、賃金が急落したりしてローンの支払いが出来なくなる外国人が多数出たようです。同国では小切手の不渡りなどで収監されることもあることから、夜逃げ同然に脱出する外国人が高級車を乗り捨てする、とのことです。
@エールフランス機が滑走路に無許可進入・関西空港
昨日午後1時40分頃、関西発パリ行きのエールフランス291便が離陸前に滑走路に管制官の許可を得ずに進入しました。このため、着陸態勢に入っていた中国国際航空927便が着陸を取りやめ、着陸復航しました。エールフランス機のパイロットは「誤って、滑走路に入ってしまった。」と管制官に連絡してきました。滑走路手前で止まりきれずに進入したものと見られます。同機はそのまま離陸してパリに向かいました。
@米ABXエアーの貨物機がエンジン故障で引き返す・関西空港
今日午前5時50分頃、関西発香港行きのアメリカ・ABXエアーのB-767-200型貨物機が高知県土佐湾付近を飛行中に右エンジンから異音が発生しました。このため、同機は関西空港に引き返し、6時17分に無事緊急着陸しました。右エンジンのコンプレッサーが故障していました。
@立木地権者と知事が会談・知事の辞職求める
昨日、静岡空港西側に航空法に違反する立木が残っている問題で、立木の地権者と石川知事が初めての協議を行いました。測量のミスなどで双方が見解を述べましたが、最後に地権者が「石川知事が辞職で責任を明確化にすれば、直ちに除去する。」という文書を手渡しました。これに対し、石川知事は「即答するわけにはいかない。よく考えたい。」と述べましたが、協議後の記者会見で「測量ミスの責任は、減給などで明らかにしている。」として、辞職する考えのないことを明らかにしました。
@大館能代空港に夜間侵入した中国籍の若者を逮捕
北秋田署は10日午後9時頃、閉館後の秋田能代空港ターミナルの女子トイレに入り込んでいた、中国国籍の21才の縫製工を建造物侵入容疑で現行犯逮捕しました。この縫製工はインターネットを行うために、空港の無線ランを使用する目的で侵入したようです。
@ジェットスターが12日から燃油サーチャージャーを廃止
オーストラリアのカンタス航空子会社・ジェットスターは12日、12日発券分から燃油サーチャージャーを廃止すると発表しました。しかし、日本で購入する航空券については「燃油サーチャージャー込みの価格が十分に安い。」として廃止しない、とのことです。
@解説と資料のページに「2009年2月10日要望書」を載せました。
@中国人裕福層に観光ビザを発給する方針
政府は昨日、中国人の裕福層に、現在は添乗員の同行する団体旅行にしか認めていない観光ビザを発給する方針を固めました。訪日外国人が落ち込む中、少しでも増やすためとのことです。裕福層であれば、日本来て、失踪し不法就労する可能性が低いとしています。同時に添乗員の同行義務も免除します。裕福層かどうかの判断はクレジットカードの所有状況などで判断する、とのことです。3月末までに詳細を詰めて、今年夏に実施する意向です。
【コメント】これは明らかに差別ですね。大多数の一般中国人からの反発を買わなければよいのですが。
@静岡県が日本航空の静岡=福岡線に搭乗率補償
静岡県の石川知事は昨日の記者会見で、6月の開港と同時に就航する日本航空の静岡=福岡線に平均搭乗率が70%を下回った場合に、不足座席数1席につき15800円を日本航空に払う、搭乗率補償を行うことを明らかにしました。この路線は1日3往復と便数が多く、新幹線との競合路線であることから、「日本航空側のリスクが高いため」と説明しています。搭乗率が1%不足するたびに約3800万円を日本航空側に支払うことになります。他の路線には導入しないそうです。
@佐渡市が滑走路2000m化を要望へ・市民6割の署名添え
佐渡市は明日、佐渡空港の滑走路を2000mに延長することなどをの要望書を、市民の6割の署名を添えて新潟県と国土交通省に提出するそうです。滑走路2000mは羽田空港路線開設のための必修条件だそうです。ただし、2000mに延長するための用地の地権者全員が延長に同意しているわけではないそうです。
@ドバイのLCAL社がB-787型機発注の一部をキャンセル
詳しいことは分からないのですが、ドバイのLCAL社は21機発注していたB-787型機の内、16機分をキャンセルすることでボーイング社と合意したとのことです。
@成田空港会社に要望書を提出しました
今日午前、成田国際空港株式会社の森中社長宛に要望書を提出しました。内容は 1、 騒音被害を激化させる、四者協議の同意を撤回してもらうこと、2、 騒音下住民に対する対策を、住民の不利益にならないよう配慮すること、3、 騒音下住民への損害賠償を、過去分も含めて、実施すること、です。詳しくは明日載せます。
@「30万回飛行コースはスピードを持って」と航空局長
前田航空局長は昨日の記者会見で成田空港の年間発着回数30万回時の飛行コースについて、「飛行コースは国が考えなければならない。技術的な問題点があり、時間はかかるが、出来るだけ早く、スピード感を持って進めたい。飛行回数が増えても騒音地域を出来るだけ広げない飛行方式を検討している。国際民間航空機関(ICAO)の指針では平行滑走路の場合、15度振ることになるが、振らなくても同時離発着が出来ないかどうか検討している。安全であれば振らなくても良いのではないか。」と述べました。
@平行滑走路北伸後に週5便を増便可能・日蘭航空協議
日本とオランダの航空協議で、成田空港については平行滑走路の北伸完成後に双方が週5便を増便出来ることになりました。ただし、オランダ側の4便は共同運航に限られます。日本側は制約はありません。また、羽田空港については再拡張後に双方が週7便を運航出来ることになりました。しかし、滑走路が短いことから、直行の旅客便の運航は難しく、中継地を経由した貨物便となる可能性が大きい、とのことです。
@暴力団員などが成田空港で白タク行為で逮捕
千葉県警と成田空港署は昨日、成田空港を起点とする白タク行為を行った、として富里市の暴力団員など3人を逮捕しました。3人は先月18日から21日にかけて成田空港のターミナル内で「正規よりも数千円安く送る」などと声をかけて客を取りました。少なくても半年前から繰り返していた、と見られています。
*2月9日
@日本航空と全日空が燃油サーチャージャーの大幅引き下げへ
日本航空は今日、国際線の燃油サーチャージャーを4月発券分から大幅に引き下げる方針を固めたとのことです。北米・欧州線は現行の22000円から3500円に、ハワイは同14500円から2000円にするとのことで、アジア路線も大幅に引き下げる見込みとのことです。全日空も同様の引き下げを検討しているとのことです。
@昨年の海外旅行取扱額が前年比で5.5%減に
観光庁がまとめた主要旅行会社の2008年旅行取扱額によりますと、海外旅行は前年比5.5%減、国内旅行は同0.4%減、外国人旅行は同1.4%減となり、合計で3.4%減となったそうです。
@ブラジルの小型機墜落で24人が死亡
昨日書いたブラジルでの小型機墜落事故の続報ですが、乗客・乗員は28人で、この内4人が生存し、24人の死亡が確認された、とのことです。生存者の話によると、墜落前に片方のエンジンが止まった、とのことです。
@芝山町が14・15日に町内観光ツアーを実施
今日の読売新聞によりますと、芝山町は14日(土)と15日(日)に町内と成田空港を巡るツアーを行うそうです。費用は無料で、各40名を募集しています。同町によりますと、「騒音というマイナスをプラスに転換する発想で、埋もれた観光資源の魅力を再発見してもらいたい」との趣旨とのことです。成田空港や航空科学博物館では飛行機の騒音も体験してもらいます。同町の芝山仁王尊や里山の見学などが行われます。
【コメント】読売新聞の見出しでは「飛行機騒音体験ツアー」となっていますが、それが主眼ではないようです。もっとも、短時間、騒音を体験しても、住んでいる人たちの感覚は理解出来ないと思います。その意味でも、「飛行機騒音体験ツアー」ではありませんね。このツアーについては成田国際空港株式会社が周辺対策交付金で支援しているようです。
@宮崎空港の不発弾処理無事に終わる・5便が欠航
宮崎空港近くで発見された不発弾の処理作業が今日の8時から行われました。予定では1時間でしたが、実際は2時間45分かかりました。宮崎空港の西端が避難区域にかかるため発着が規制されました。この影響で5便が欠航し、目的地変更が2便の他、遅れた便が多数出ました。不発弾は太平洋戦争時に米軍が落とした250K爆弾とのことです。
@大阪発のアイベックス機が車輪故障で4便欠航
昨日午前7時40分発の大阪発福島行きアイベックス3173便・CRJ-100型機が出発前の点検で前輪のステアリングに不具合が発見され、欠航となりました。この機体を使う予定の3便も欠航となりました。
@ブラジルで小型機が川に墜落・約20人が行方不明
7日、ブラジルのコアリ発マナウス行きのマナウス・エアロタクシーの小型機が、マナウスから約80Kmのアマゾン川支流のマナカプル川に墜落しました。乗客・乗員26人(20人との報道もあります)の内生存者4人が救助されたとのことです。夜と悪天候で捜索は難航している、とのことです。同機は管制塔に「悪天候のため、引き返す。」と連絡してきた後、マナカプル近くの滑走路への着陸を試みましたが、川に墜落した、とのことです。
*2月7日
@「大阪だけに出来る話ではない」と国土交通大臣
橋下大阪府知事が関西空港島の連絡橋買い取りなどの国直轄事業負担金を予算計上しない方針を明らかにしたことに対して、金子国土交通大臣は昨日の記者会見で「大阪だけ負担を減らすわけにはいかない。できる話ではない」と述べました。今後、事業の規模縮小・延期・コスト削減など、事業内容を見直す考えを表明しました。
@どうなる、神戸市債の返還・売れぬ空港島造成地
神戸空港島を造成するために神戸市が発行した1982億円の市債の返還が2009年度から始まります。しかし、企業に売却する予定の造成地は一部を当初の半値しているにもかかわらず、約6%・545億円しか売れていません。この償還に当てる神戸市の企業会計「新都市整備事業会計」には現在約1717億円がありますが、2011年度からはポートアイランド2期造成関係の返済も始まります。また、この企業会計全体の市債残高は約3700億円もあります。
@B-747型機を改造したホテル・スエーデンのアルランダ空港
スエーデンのストックホルムにあるアルランダ空港にB-747-200型機を改造したホテルがこのほどオープンしました。部屋の大きさから言うと、ビジネスホテル並みになりますが、一風変わったホテルで泊まり心地はどうなのでしょうか。
*2月6日
@JALウエイズの客室乗務員が離陸時に写真撮影
3日、ホノルル発成田行きのJALウエイズ機で離陸のため滑走路を移動中にタイ人の客室乗務員が携帯電話のカメラを使い、外の風景を撮影していたことが乗客からの指摘で分かりました。国土交通省は今日、JALウエイズに対して、航空法違反として厳重注意しました。同社によりますと、この客室乗務員は「禁止されていることは分かっていたが、飛行機がきれいだったので撮ってしまった。」と言っているそうです。同社はこの客室乗務員を乗務停止とし、懲戒処分を検討している、とのことです。
@日本航空の09年3月通期で340億円の赤字に
日本航空は今日、同社の2009年3月の通期決算で純損益が340億円の赤字になることを明らかにしました。しかし、優先株の配当・約63億円は実施するとのことです。手元資金は約2000億円あり、資金繰りの問題はない、としています。一方、日本政策投資銀行からの融資については検討中、としています。
@全日空が全社員の給与1割カットを提案
全日空は4月からグループ会社も含めた全社員の賃金を平均10%引き下げる方針を固めました。2009年度だけの限定措置としています。これにより、年間100~200億円の削減が認める、としています。労働組合にも提案した、とのことですが、労働組合の反発もありそうです。
@関空発のカタール航空機が減圧で中国ウイグル自治区に緊急着陸
現地時間の5日午前7時40分頃、関西空港発ソウル経由ドーハ行きのカタール航空機が中国のウイグル自治区・カシュガル付近を飛行中に客室の気圧が急に下がりました。このため、同機は5分間で9000m急降下し、カシュガル空港に緊急着陸しました。乗客・乗員にけがはありませんでした。
@日本貨物航空が5月に成田=ニューヨーク線を復活へ
日本貨物航空は昨日、昨年8月から運休していた成田=ニューヨーク線(2008年6月23日の出来事を参照)を5月をめどに復活させることを明らかにしました。この路線の貨物需要は低迷していますが、燃料価格も安定し、航空各社の日本からニューヨークへの貨物路線が削減されていることから、顧客の要望が強いとのことです。当面は週2便で運航します。経由地なども、今後検討するとのことです。日本航空にも共同運航を提案したい、としています。
@スカンジナビア航空が3月28日に成田=トロムソ直行便を運航
スカンジナビア航空は今日、3月28日に成田とノールウエーのトロムソ間に直行チャーター便を運航すると発表しました。トロムソは北緯約70度の北極圏にあります。所要時間は10時間で、乗り継ぎ便起用の場合よりも約7時間短縮される、とのことです。
@定期航空協会が国土交通大臣に空港使用料の提言などを要望
国内の航空会社で作る定期航空協会の会長などは昨日、金子国土交通大臣を訪ね、空港着陸料など空港使用に関わるコストの低減や、羽田=北京線の発着枠の追加、管制空域の効率化などの支援を要望しました。「今回の需要低迷は航空会社の自助努力の限界を超えている」としています。これに対し、金子大臣も「3月末をめどに、支援策をまとめる。」と応じました。
@三菱重工が業績を下方修正・MRJの商談も低調
三菱重工は今日、2009年3月期の業績を下方修正しました。この中で、宇宙・航空部門の受注も5800億円から5300億円に下方修正しましたが、三菱リージョナルジェット(MRJ)の商談状況も悪化している、とのことです。
@大韓航空がA380型機を2機追加発注へ
大韓航空はこのほど、エアバスのA380型機を2機追加発注することを明らかにしました。これで、同社のA380型機発注は合計10機になります。全ての受領は2014年中に終わる、とのことです。
【コメント】「この経済状況の中で」とびっくりしますが、A380型機の納入遅延の賠償金との関係で価格が相当割り引かれているのではないでしょうか。
@ハドソン川不時着機のエンジンから「有機物」が検出
米運輸安全委員会は4日、ニューヨークのハドソン川に不時着したUSエアウエイズ機の2基のエンジンから生物起源の「有機物」や鳥の羽が検出されたことを明らかにしました。これにより、エンジンがバードストライクによって停止した、と言う説がほぼ裏付けられることになるようです。
*2月4日
@「09年度に国際線10%・国内線2~3%削減」と日航副社長
日本航空の竹中副社長はワンワールド10周年の記念式典出席のため滞在しているマドリードでロイター通信に対し、「世界景気の低迷にようる需要の後退で2009年度に国際線で10%、国内線で2~3%を削減する計画。」と述べました。ただ、B-777型機などの導入機材をキャンセルする計画はない、とのことです。
@「国が救済案出さなければ、負担金は出さない」と橋下知事
大阪府の橋下知事は昨日、「国から関空がどう生き残るかの案が出ないと(関空2期島護岸工事の)予算は付けない」と述べました。
【コメント】何か、やくざの恫喝みたいですね。苦しい国の財政再建の最中に、無理矢理2期島工事をやらせ、関西空港会社の借金を増やしておいて、今度はこの言いぐさですから、あきれてしまいます。それでなくても、毎年、約90億円の支援金を国が出しているのですから。もっとも、2期島工事のような無駄な工事に莫大な国費を投入した責任は政府・与党にもありますが。
@トヨタが中部空港会社社長を呼び戻す方向で調整
中部空港会社の稲葉社長が6月にも退任して、出身企業のトヨタ自動車に復帰する方向で最終調整が進んでいるとのことです。世界景気の低迷で販売不振が続き、赤字転落が見えてきたトヨタ自動車が北米市場での販売てこ入れのために呼び戻すようです。トヨタ自動車がOBを呼び戻すのは異例、とのことです。
@香港の5才男子が機内で発病し5時間で死亡
先月31日朝に、ペナンから香港に向かったキャセイ航空機内で、離陸後まもなく5才の男の子が全身に赤い発疹が出来、左足がみるみる腫れてきました。男の子は経由地のクアラルンプールで母親とともに降機し、医務室で治療を受けましたが、死亡しました。発病から5時間の出来事でした。原因は究明中とのことですが、香港の医療関係者は脳膜炎の可能性があり、感染の可能性もあることから同機の乗客・乗員に注意を呼びかけています。
*2月3日
@成田=タイ間が平行滑走路北伸完成後に週1便増に
先月の29・30日に行われた日本とタイの航空当局者協議で2010年の平行滑走路北伸完成後に成田=タイ間でタイ側が週1便を増便することで合意しました。なお、羽田空港については再拡張後に深夜・早朝時間帯で双方が1日1往復を運航出来ることになりました。
@アシアナ航空が茨城空港に定期便就航を発表
アシアナ航空は2日、2010年3月に開港する茨城空港に定期便を運航する、と発表しました。開港当初は仁川=茨城間に1日1往復、数ヶ月後に釜山=茨城間に週3往復を運航させるとしています。同航空は搭乗率を75%、訪韓客を65%、訪日客を35%と見込んでいるとのことです。茨城空港への就航を明らかにしたのは国内線・国際線通してアシアナ航空が初めてになります。
【コメント】この目標数字はかなり高いですね。特に、訪韓客の割合を65%としているのは、日本側の努力を期待してのことと思います。「目標に達しないから、すぐに撤退」と言うことにならなければよいのですが。
@BAが大雪で明日の午前2時までの発着を全てキャンセル
ブリティシュ・エアウエイズはロンドンの18年ぶりの大雪で、ヒースロー空港を発着する内外全ての便を日本時間の明日午前2時まで全てキャンセルすると発表しました。成田空港関係の路線も影響が出ると思います。
@泉佐野市が関西空港連絡橋「入島税」を撤回へ
関西空港の対岸に位置する泉佐野市は関西空港連絡橋を通行する車両にかける「入島税(2008年8月20日の出来事を参照)」(往復150円)を撤回する方針を固めました。国土交通省が連絡橋を国有化することにより、通行料を下げようとしたことに対して、これにより固定資産税が約8億円減収になる代替措置として導入しようとしていたものです。このほど、国土交通省から関西空港2期島の護岸工事で同市域の工事約130ヘクタールを優先的に行うことにより、同市に入る固定資産税を増やす案が提案され、これを受け入れたものです。市議会で正式に撤回することにしています。
@スカイマークが乗務員の制服を廃止してウインドブレーカーに
今日の神戸新聞によりますと、スカイマークの西久保社長は同新聞社の取材に対して、4月から乗務員の制服を廃止して私服の上にウインドブレーカーを羽織るものにすることを明らかにしました。これにより、経費を削減する、とのことです。外国の航空会社では例があるとのことですが、国内の航空会社では初めてになります。
@副操縦士の指導に熱中し、計器の監視がおろそかに
全日空がアメリカの調査会社「TLC」に委託して調査した、操縦室内の運航乗務員同士のチームワークなどに関する調査結果によりますと、副操縦士が操縦する際に、機長が指導に熱中して計器のチェックがおろそかになる傾向や、悪天候時の着陸で手順が遅れる傾向や、管制官の早口で指示を聞き逃す傾向などがあった、とのことです。
*2月2日
@「30万回」のための投資は約6500億円と平山常務@国土交通省が関西空港救済で外国機の国内路線を認める方針を検討
国土交通省は国内線の廃止や減便が続いている関西空港に限って、関西空港に乗り入れている外国の航空会社が同じ機体で関西空港から国内の空港に国内線を運航することを認める方針を検討しています。ただ、外国の航空会社に国内線の運航を認めている国はなく、国内航空会社との共同運航とし、航空券は国内の航空会社が外国の航空会社から買い取り、販売することになるそうです。現在でも、外国の航空会社が経由地として日本の2つの空港を経て運航することはありますが、この場合は、その外国航空会社の国際線航空券を持っていなければ搭乗出来ません。しかし、今回の場合は国内線の航空券のみで搭乗出来ることになります。すでに、関西空港会社は打診を始めており、関心を持つ航空会社もあるそうです。
*2月1日
@1月のアクセス数は26300回で過去2番目の多さとなりました。
@東大・富士重工・JAXAなどが重大トラブル時の自動操縦技術
東京大学の鈴木真二教授・富士重工・JAXAなどが航空機のエンジン停止や翼の破損などの重大トラブル時にも、安全に飛行出来る技術を開発しています。ロボットの人工知能技術を応用し、自動操縦で墜落を免れる技術とのことです。2009年度から無人小型機での実験を行います。
【コメント】JAXAの公開研究会などで話を聞いたことがあります。下図は一昨年11月14日のJAXA公開研究会に出ていた、概念図です。
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@静岡県が立木除去に航空法に基づく要請申請へ
静岡県の石川知事は30日、臨時の記者会見を開き滑走路長短縮の原因となっている立木について、所有者に除去を求める航空法に基づく要請を申請することを明らかにしました。これに対して、所有者は「無条件の除去請求は、到底受け入れられない。」と拒否する考えをしましました。拒否された場合、静岡県は除去を求める民事訴訟を起こす方針ですが、裁判は最高裁まで行く可能性もあり、除去については不透明になります。立木は空港建設用地外にあり、強制収用は行えません。
@耐火性不足を隠し日本航空に納入・小糸工業に厳重注意
小糸工業が耐火性が航空法の基準に満たないプラスチック製品を日本航空に納入していたことが内部通報により発覚しました。この製品はB-777型機のファーストクラスの座席を仕切るものです。日本航空はこの製品に耐火性を高める作業を施し、運航に支障は出ていません。国土交通省は30日、この製品の仕様認証を取り消し、小糸工業を厳重注意処分としました。
@フェデェ機が関西空港に緊急着陸
今日午前5時45分頃、上海発アンカレジ行きのフェデェラル・エックスプレス48便・MD11型貨物機が関西空港に緊急着陸しました。同機は飛行中の3時56分頃にエンジンについている発電機のトラブルを示す警告灯が点灯しました。同機には発電機が3台ありますが、離陸前に1台が故障し、そのまま離陸した所、もう1台もトラブルを起こしました。
@日本航空がバイオ燃料による飛行に成功
日本航空は30日、バイオ燃料(カメリナや藻などから抽出)を通常の燃料と半々で混合した燃料を使った試験飛行に成功しました。B-747型機のエンジン1基をこの燃料で動かし、羽田空港から仙台空港まで運航しました。飛行の途中で、このエンジンの加速・減速・停止・再起動などの試験を行いました。試験飛行は世界で4番目になりま
@全日空も電話やカウンターでの予約に手数料導入
全日空は先月29日、電話や空港カウンターでの航空券予約に対して、4月1日から1件当たり2100円の発券手数料を徴収することを明らかにしました。人件費のかからないインターネット予約に誘導するねらいがあります。日本航空もすでに導入を明らかにしています。
@エア・アジアの新空港建設は取りやめに
エア・アジアがクアラルンプールに専用の新空港を建設する問題(2009年1月9日の出来事を参照)で30日、マレーシアの副首相とエア・アジアのCEOが会談し、現空港にエア・アジア用の新ターミナルを建設することと、空港使用料などについてもエア・アジアの要望を取り入れることで双方が合意し、新空港建設は取りやめになりました。これを受けて政府はいったん出した空港建設承認を取り消しました。
@中国にA350XWB型機用複合材製造工場
中国航空工業集団は31日、グループ傘下の企業とエアバス中国が出資してA350XWB型機用の「複合材料航空機部品製造センター」を建設することで合意したことを明らかにしました。今年9月から生産を開始し、新工場は2010年末に完成する見込みとのことです。
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