2008年6月の出来事


*6月30日

@旅客の荷物使った麻薬探知犬訓練で懲戒処分
 東京税関は5月に旅客のスーツケースの中に大麻を隠して麻薬探知犬の訓練(5月26日の出来事を参照)を行い、一時大麻を紛失した件で調査の結果、3人の職員が昨年9月以降に最大で90回の同じような訓練を行っていたことを明らかにし、3人を減給などの懲戒処分にしたことを明らかにしました。旅客の荷物を使った訓練は禁止されていた、とのことです。

@全日空機で出発前の機内に白煙が発生
 今日午前10時30分頃、羽田発福岡行きの全日空249便・B-767型機で出発前に補助動力装置(APU)を起動したところ、機内に白煙のようなものが立ちこめました。このため、乗客は搭乗橋を使って機外に避難しました。中には気分が悪くなった乗客もいたとのことです。乗客は別の機体に乗り換えて福岡に向かいました。全日空が原因を調査しています。

@5月の日本人出国者が1.1%減・13ヶ月連続の前年割れ
 国際観光振興機構(JNTO)によりますと、5月の日本人出国者は前年同月比1.1%減となり、13ヶ月連続の前年割れとなりました。しかし、3月の同7.6%減や4月の同8%減に比べますと下げ幅は減少しています。また、訪日外国人は同10.8%増となりました。特にタイや香港が大幅な増加になっています。

@アリタリア航空に銀行団が救済策提案か
 イタリアのアリタリア航空の社長は28日に開かれた株主総会でイタリア銀行グループのインテーザ・サンパオロが数日の内に救済策を含む再建案を提示するとの見方を示しました。社長は「残された最後のチャンス。これを逃すわけにはいかない。」と述べました。同航空は1日に約300万ユーロ(約5億円)の損失を出し続けているそうです。


*6月29日

@「今後の貨物施設の整備は羽田再拡張の様子を見て」と副社長
 成田国際空港株式会社の小堀副社長は27日の記者会見で、成田空港の貨物施設整備について「10月に供用開始になる第7貨物ビル以後の整備については、羽田空港での再拡張後の貨物施設展開やフォワーダーなどの業者が成田・羽田の施設をどのようにとらえているかを見極めた上で考えたい。」と述べました。

@日本エアコミューター機の油圧ポンプが故障
 25日、松本発大阪行きの日本エアコミューター2276便・DHC8-400型機で飛行中に一部の油圧ポンプが破損しオイルが漏れるトラブルがありました。同機は無事に着陸しましたが、この修理のために27日に6便と昨日3便が欠航となりました。


*6月28日

@新型電気自動車の実験
 成田国際空港株式会社は来月7日から31日まで、新型電気自動車の実証実験を行うと発表しました。この電気自動車は家庭用の100Vコンセントから充電でき、8時間の充電で80Kmの走行が可能とのことです。また、専用の200V急速充電器を使うと10分の充電で60Kmの走行が可能となります。成田国際空港株式会社ではこの車両を業務用として使用し、充電には太陽光発電の電気を使うことで二酸化炭素の排出量をゼロとすることにしています。

@横浜市が羽田再拡張貸付金の留保を解除へ
 横浜市は昨日、19年度の羽田空港再拡張工事に対する無利子貸付の留保(3月21日の出来事を参照)を解除する方針を決めました。理由として、全日空の羽田=香港間のチャーター便が運航することで、国際線の距離制限が事実上解除されたことなどをあげています。

@スカイマークが9月には通常運航へ
 スカイマークは昨日、国土交通省に9月・10月分の運航ダイヤを申請しましたが、それによりますと、9月からは大量欠航がでる前の通常のダイヤに戻せるようです。

@UAが中部=サンフランシスコ線を10月末で撤退へ
 ユナイティド航空は昨日、週7便で運航している中部=サンフランシスコ線から10月末で撤退することを明らかにしました。同社によるとこの路線の平均搭乗率は約80%と悪くありませんが、収益性の高いビジネスクラスの割合が低く燃料の高騰により採算性が悪化したとのことです。中部空港からはジェットスターも中部=ケアンズ線の12月での撤退を明らかにしており、国際線の撤退が続いています。

@オールエクスプレスが小口貨物急送をアジア各地に拡大へ
 全日空と日本通運などの物流4社が設立した「オールエクスプレス」は部品などの小口貨物の急送サービス地域をアジア各地に拡大する方針を固めました。今年10月にタイと台湾、来年4月には中国北部と韓国、同10月にはベトナムでのサービスを開始するとしています。

@息子の旅券でベトナムへ出国・シンガポール
 シンガポールで1週間ほど前に61歳の男性がベトナムに出発する際に、間違えて38歳の息子のパスポートを持って出国審査を受け、気づかれずにそのままベトナムに行く出来事があったとのことです。この男性はベトナムでの入国審査で顔写真が違っていることを指摘され、入国を拒否されました。この男性は23日にシンガポールに強制送還されたそうです。この間違いに気づかなかったシンガポールの当局と空港関係者に批判が出ているそうです。


*6月27日

@成田空港の滑走路脇にサミット向けの芝文字
 成田国際空港株式会社はこのほど、2本の滑走路脇の芝生に「洞爺湖サミット2008」・「エコ・エアポート成田30周年」と書かれた芝文字を作りました。A滑走路脇には幅15m・長さ400m、B滑走路脇には幅25m・長さ200mのものになります。芝を刈り込んで浮き上がらせたものです。

@昨年度の国内線旅客は3年ぶりのマイナス・国際線はプラス
 国土交通省は昨日、2007年度の航空輸送統計(速報値)を発表しました。それによりますと、国内線旅客は前年度比で2.2%減と、3年ぶりにマイナスになりました。一方、国際線旅客は同1.6%増と3年ぶりの増加となりました。また、貨物量は国内線が同1.9%増、国際線が同5.0%増と両方とも増加になりました。

@羽田再拡張後の増加発着枠は新規優先へ
 国土交通省は2010年に完成する羽田空港再拡張によって増える国内線発着枠の配分について、新規航空会社に数万回分を優先的に配分する方針を固めました。これにより、国内航空会社の競争を活発にして運賃引き下げを促進するねらいとのことです。2009年度中に航空会社別の配分数を決めるとのことです。

@エアインディア機がパイロットの居眠りで目的地を通過
 インドのタイム・オブ・インディア紙が26日伝えたところによりますと、約2週間前にアラブ首長国連邦のドバイ発ムンバイ行きのエアインディア機が機長と副操縦士が寝てしまい、ムンバイを大きく通過して戻るトラブルがあったとのことです。同機はムンバイの空港に着陸する様子を見せず、巡航高度で通過しました。管制官が呼びかけても操縦席からの返答はなく、一時はハイジャックの可能性も検討されました。管制塔から操縦室に警告音を鳴らしたところ、パイロットが目覚めて引き返したそうです。当局はこのトラブルをもみ消そうとしましたが、同紙に情報を提供した人がいたことから発覚したとのことです。
 また、インドでは先週、新興航空会社のパイロットが飲酒して操縦したために、航空機が途中で緊急着陸させられて、このパイロットを降ろす出来事があったとのことで、急拡大する航空需要に対応できずひずみがでて、いろいろな問題が発生しているようです。


*6月26日

@日本人5%減、外国人7%増・5月運用状況
 成田国際空港株式会社は成田空港の5月運用状況を発表しましたが、それによりますと発着回数は前年同月比1%増、旅客数は全体で同2%減ですが、日本人は5%減で外国人は7%増となっています。外国人の増加も4月の2%増よりも盛り返しています。貨物量は同2%増、給油量は同2%減となっています。

@横浜市都筑区・緑区から成田空港へ直通バス運行へ
 京急バスと京成バスは来月の下旬から横浜市のJR中山駅=センター南駅=成田空港線の直通バスの運行を始める予定です。1日8便で、料金はJR中山駅からは3000円・センター南駅からは2800円となる見込みです。

@75WECPNL以上の被害を認定・普天間爆音訴訟判決
 米軍普天間飛行場周辺の住民392人が過去の騒音に対する損害賠償と将来に対する補償と米軍の飛行差し止めを求めた裁判の判決が今日、那覇地裁沖縄支部でありました。裁判長は「75WECPNLが違法性を判断するかどうかの基準」として、392人全員の過去の損害賠償として1人1日当たり75WECPNL以上の地域で100円、80WECPNL以上の地域で200円として、総額約1億4600万円を支払うよう国に命じました。しかし、将来分の補償は認定せず、飛行差し止めも却下しました。騒音の影響については「航空機騒音によるストレスで高血圧症や頭痛、肩こりなどが起きることが相当程度ある。」として一定の相関関係を認めました。しかし、住民が訴えていたヘリコプターによる低周波については「家具のがたつきなど精神的被害があったことは確認できる。」としたものの、「全員が被害を感じると言うほどではない」として退けました。この判決について、原告団は控訴する方向で検討するとのことです。
【コメント】先の嘉手納基地訴訟の判決で被害は「85WECPNL以上」とされたものが、「75WECPNL以上」に戻ったことになります。

@デルタとノースのパイロット組合が暫定合意
 24日付のウオール・ストリート・ジャーナルによりますと、経営統合するデルタ航空とノースウエスト航空のパイロット組合が年功序列などで暫定の共同労働協約で合意に達したとのことです。今後、それぞれの組合で承認を得る組合員投票が行われることになります。この問題が両社の統合の最大の難関(4月15日の出来事を参照)と言われていました。


*6月25日

@「恒常的な都心ルートは困難」と政府答弁書
 政府は昨日の閣議で民主党の前原衆議院議員の航空問題関する質問主意書への回答を閣議決定しました。その内の成田空港関係部分の概要抜粋は次のようです。
 質問「首都圏空港の発着枠を拡大するため都心上空の飛行を含めた飛行ルートの拡大を図るべきだ」:答弁「可能な限りの空港容量の拡大施策を検討するが、都心上空の恒常的な飛行など抜本的な飛行ルートに変更は困難だ。」
 質問「成田空港の国際線発着枠について半分は本邦航空会社に配分すべきだ」:答弁「2010年の成田空港の発着枠2万回の増枠に当り、発着枠に占める割合が増加するように対応する。」
 質問「成田会社の地元への空港容量拡大に提案に対し、政府も支援すべきと考えるがどうか」:答弁「騒音対策が不可欠な内陸部にあり、これまでの建設経緯にも配慮しつつ、地元の動きも見ながら適切に対応する。」
 質問「成田空港の滑走路別の発着枠配分を廃止すべきだ」:答弁「成田空港では滑走路ごとに発着回数の上限が設定されていること、平行滑走路の北伸によっても就航距離や機材の制約が残るので、直ちに滑走路別の発着枠配分を廃止することは困難だ。」
 質問「羽田空港の昼間の国際線を3万回から更に増やすべきだはないか」:答弁 「供用開始当初は、増枠を段階的に行う中で出来る限り国際線に振り向けて約 3万回を就航させるので、これ以上の増加は困難。供用開始以降は、国内線需要に適切に対応しつつ、国内と国際線双方の需要の伸びを勘案して、羽田空港 のアクセス利便性を活かせる路線を中心に国際線の増加を推進する。」
 質問「羽田空港の昼間便就航路線を行政が制約するのはおかしい」:答弁「供用開始当初の昼間の就航都市数は数都市程度に限られることから、航空交渉を円滑に進めるための合理的な基準として近距離アジア・ビジネス路線に就航させる。」
 質問「羽田から欧米の都市への就航は夜間に限る制度を撤廃すべきではないか」: 答弁「昼間は成田の国際線を更に強化し、羽田は近距離アジアとビジネス路線に就航、深夜早朝及びリレー時間帯は、羽田から欧米など主要都市に国際線の就航を可能とし、首都圏空港を24時間化する。」
 質問「国際線の発着枠配分で利用者利便の向上の観点から考慮すべきではない か」:答弁「たとえば2010年の成田空港の増枠配分では、長距離路線の充実等で利便性の向上等に配慮する。」
 質問「成田空港への天下りをなくし、関連子会社へ優先的に委託する手法はやめ、経営の効率化を図るべきではないか」:答弁「成田会社は、民営化して設立された特殊会社であり、適切な人員配置と関連子会社の活用で、適正で効率的な経営に努めている。成田空港の独占的で代替不可能な事業特性を留意し、健全かつ効率的な経営に努める。」

@鈴与が航空会社「フジドリームエアラインズ」を設立
 来年3月開港予定の静岡空港を拠点に航空事業への参入を目指す鈴与は昨日、航空会社「フジドリームエアラインズ」を設立したと発表しました。76人乗りのリージョナルジェット機エンブラエル170型機2機で国内外の都市を運航する予定としています。

@ブッシュ大統領訪問でヒースロー空港混乱
 ブリティシュ・エアウエイズは24日までに、今月中旬のブッシュ大統領のイギリス訪問でヒースロー空港が使われ、同空港の離発着に混乱が生じたことを明らかにしました。優先着陸許可や治安対策で多数の欠航便や離発着の遅れが出たとのことです。欠航は到着で32便、離陸で36便に達したとのことですが、欠航便の多くはブリティシュ・エアウエイズの便だったとのことです。
【コメント】「成田空港の発着を増やせ」と主張する人たちは「ヒースロー空港では年間発着回数が40万回も出来ているではないか。」と言います。しかし、これは周辺の騒音問題や管制の安全問題を無視して行っているものです。ですから、少しでもアクシデントがあると今回のような事態に陥ります。これが、大事故に繋がらなければよいと祈るばかりです。ついでに言えば、このヒースロー空港の運営を行っているBAAは民営化し、スペインの建設会社が買収して運営しているものです。


*6月24日

@日本航空と全日空がスカイマークの大量運休を埋める増便へ
 日本航空と全日空は昨日、7月・8月にパイロット不足でスカイマークが大量運休させる路線に増便することを明らかにしました。日本航空は52便、全日空は40便を増便するとのことです。

@全日空が胴体着陸事故機をボバ社に売却へ
 全日空は昨日、昨年、高知空港で胴体着陸時を起こしたDHC8-400型機を製造元であるボンバルディア社に売却することを明らかにしました。また、ボンバルディア社に対して事故機と同じDHC8-400型機を3機発注したことも明らかにしました。

@日本航空が「藻」を使ったバイオ燃料で試験飛行実施へ
 日本航空は昨日、ボーイング社と共同で食料でない「藻」を使ったバイオ燃料でエンジンを動かす飛行実験を来年3月までに行うことを明らかにしました。同社のB-747型機を使い、4基のエンジンの内1基をバイオ燃料と通常のジェット燃料との混合燃料で作動させ、飛行するとのことです。

@ユナイティド航空がパイロット950人のレイオフを発表
 ユナイティド航空は23日、燃料高騰に対処するための人員削減の一環として、同社全パイロットの約15%に当たる950人のパイロットをレイオフ(一時解雇)することを発表しました。なお、昨日の出来事の「パイロットの口論」事件は19日に起こった事のようで、訂正しました。


*6月23日

@成田空港会社が20日に株主総会・配当金が約26億円
 成田国際空港株式会社の株主総会が20日に行われました。と言っても株主は国だけですが。配当金は1株当たり1287円、総額で25億7400万円になりました。また、今期から小堀副社長と徳田常務に代表権が付与されました。

@B-747-8型機も平行滑走路を使えず
 平行滑走路2500m化が完成しても誘導路の関係からA380型機が使えないことは2月25日の出来事で書きましたが、ボーイング社が開発しているB-747-8型機も大きすぎて誘導路で通れないところがあり、こちらも使えないそうです。

@日本貨物航空が8月24日からシカゴ=ニューヨーク間を運休へ
 日本貨物航空は今日、成田=シカゴ=ニューヨーク線の内、需要が低迷しているシカゴ=ニューヨーク間を8月24日から運休することを明らかにしました。燃料高騰で採算が合わないとのことです。成田=シカゴ間は週5便から週7便に増便するとのことです。

@UA機のパイロットが口論で乗務を拒否し遅れる
 19日、アメリカのソルトレークシティ発デンバー行きのユナイティド航空機で離陸前にパイロット同士が制帽の着脱で口論となり、パイロットの一人が「皆さんも見ておられたと思うが、口論で気が動転しておりデンバーまで平静に操縦できる自信がない。代わりのパイロットが来るまで離陸を待ってもらいたい。」とアナウンスし、乗客は一端機から降ろされる出来事があったそうです。労働組合が航空会社の破産に抗議する意味で帽子をかぶらずに乗務することを奨励していたそうで、これを巡る口論だったようです。


*6月22日

@淡路の住民団体が関西空港と神戸空港への飛行で要望
 住民団体「淡路の空を守る会」は20日、淡路市と洲本市に関西空港・神戸空港関係航空機の騒音についての要望書を提出しました。要望書では「淡路市岩屋で4月に騒音基準値を超す航空機騒音が57回観測され、その内の45回は深夜・早朝時間帯であり睡眠障害が起きていること、また、淡路市釜口では今年の2月から5月にかけて1ヶ月あたりの飛行回数が2500機前後に達し、環境評価書と大きく異なっている」として改善を関係機関に働きかけるよう要望しています。

@日本エアコミューター機に落雷・4便が欠航
 昨日午前10時5分頃、福岡発鹿児島行きの日本エアコミューター3643便・DHC8-400型機に落雷がありました。到着後に点検したところ、胴体下部の金属製ビスと右昇降舵に損傷がありました。この修理のためにこの機体を使う予定の4便が欠航となりました。


*6月21日

@日航機のパネル落下は整備不良
 先月13日、香取市の畑にJALウエイズ・B-747-400型機の胴体下部パネルが落下した事故(5月14日の出来事を参照)の原因は日本航空の整備不良が原因であることが明らかにしました。このパネルはエアコン点検孔のパネルですが、機体とパネルをつないでいる9個の金具の内、3個の締め具合が不十分で脱落したとのことです。日本航空は同型機57機の金具を点検したところ、3個の金具に締め付け不良が見つかりました。日本航空ではこの金具についてダブルチェックする対策をとったとのことです。

@堂本知事が成田と羽田の移動手段充実を冬柴大臣に要請
 千葉県の堂本知事は昨日、冬柴国土交通大臣を訪ね成田空港の国際競争力を高め首都圏の空港機能を充実させるために、成田空港と羽田空港間の移動手段の充実を要請しました。また、羽田空港再拡張完成後の深夜・早朝便については騒音に配慮して千葉県内上空ではなく、東京湾上を飛行するように求めました。

@来月1日から国際線搭乗口でのパスポート提示を義務化
 国土交通省は昨日、来月1日から全国の空港で国際線に搭乗する際に航空会社の搭乗ゲートで航空券だけではなく、パスポートの提示を義務づけることを発表しました。航空会社の職員が搭乗券とパスポートの名前の一致を確認し、必要なときは顔写真との照合を行うとのことです。この措置はサミットだけに向けたものではなく、テロ防止のための恒久的な措置とのことです。

@ユナイティドとコンチネンタルが包括提携を発表
 ユナイティド航空とコンチネンタル航空は19日、共同運航や空港内施設の共有などの包括的な事業提携で合意したことを明らかにしました。両社は4月に経営統合交渉を中断しましたが、生き残るためには提携による経費削減が不可欠としています。

@スカンクの悪臭で出発が遅れる・アメリカン航空機
 18日夜、マイアミ発コロンビア・ボゴタ行きのアメリカン航空機の貨物室にスカンクが入り込みました。捕獲する際にスカンクが悪臭を発生したため、機内に悪臭が立ちこめ、搭乗していた乗客は機外に避難しました。この騒動と悪天候も加わり出発が2時間も遅れたとのことです。


*6月20日

@「日本全体の国際線発着能力は50万回あれば10年や15年は大丈夫」森中社長
 今日の日経BPに載っていた成田国際空港株式会社森中社長のインタビュー記事によりますと、森中社長は成田空港の容量拡大について「発着枠に関しては、機能上は年に30万回まで増やせる計算になっています。2年後に2万回増え、その後、状況を見ながら段階的に増やしていくつもりです。22万回では少ないと判断すれば、次は25万回、30万回と増やすことができますが、それは状況を見ながらだと考えています」と述べ、さらに、首都圏国際線の発着回数について「実はそれほど急激に発着枠を増やす必要はないのです。」「羽田と成田を合わせ、首都圏空港としてとらえた場合、羽田の6万回を加えたら、国際線の発着枠は2年後に28万回に達します。その他、チャーター便を含めると30万回になるのではないでしょうか。」「この先のマーケットの成長を計算に入れ、当面はこれで十分カバーできると思います。日本全体の国際線発着能力としてとらえた場合、関空や中部の20万回を加えると50万回。50万回あれば、10年や15年は日本全体の国際線マーケットをカバーできるのではないでしょうか。」と述べています。
【コメント】なかなか冷静な需要予測ですね。建設業界など大企業のお先棒を担いで大規模事業に税金を投入させようとする記事や主張が多い中、確実な情勢判断で着実な経営を目指しているように感じられます。中国やアジアのような発展途上国や人口の多いところを引き合いに出して「負ける」だの「主役を持って行かれる」などと騒ぐこと自体がおかしいと思います。独創的な技術やサービスで「日本と組みたい。」「日本に行ってみたい。」と思わせなければならなと思います。

@2010年夏季ダイヤから双方が倍増へ・日印航空協議
 17・18日に東京で行われた日本とインドの航空協議で成田空港の平行滑走路北伸完成後の2010年夏季ダイヤから双方の便数を現在の週21便から42便に倍増することで合意しました。また、乗り入れ地点については日本側が現在のデリーとムンバイなどの3地点から6地点に、インド側が4地点から8地点に増やし、即日実施することでも合意しました。しかし、日本側が提案した首都圏を除く航空自由化についてはインド側が「首都圏の便数制限がある現状では不可能」と主張し合意には至りませんでした。

@29年ぶりに判決・中核派活動家
 「6日の出来事」で書いた29年間逃亡して、このほど出頭した中核派活動家に対する判決が今日、千葉地裁で行われました。判決では懲役1年6ヶ月、執行猶予4年が言い渡されました。判決後、被告は「まだ、闘争は終わっていない。」と叫んで裁判所を後にしたそうです。

@デルタ航空機内でカーテンに放火しようとした男を拘束
 アメリカの運輸安全委員会は19日、18日夜にアトランタからオーストリアのウイーンに向かっていたデルタ航空・B-767型機の機内で酒によった25歳のスロバキア人の男が追加の酒を断られたのに腹を立てて、カーテンに放火しようとして同乗していた航空保安官に拘束された事を明らかにしました。男は到着後、当局に引き渡されました。

@デルタ航空が08年下期に国内線を13%削減へ
 デルタ航空は18日、2008年下期に米国内線運航能力を13%削減することを明らかにしました。また、3月に提起した2000人の人員削減計画に対し、希望退職・早期退職プログラムの応募者が4000人を超えたことも明らかにしました。


*6月19日

@25日から新トンネルに切り替え・国道51号線
 成田国際空港株式会社は昨日、平行滑走路北伸工事のうち滑走路の下になる国道51号線の新トンネル工事(地図はこちら)が完成し25日午前10時から新トンネルに切り替えることを明らかにしました。新トンネルは中壁により上下線が区切られ、路肩が1.75mと広くなってトンネル内で大型車両が立ち往生しても路肩を使い緊急車両が通行できるとのことです。ただし、歩道工事の一部が完了しておらず、すべてが完了するのは8月末になるとのことです。

@第2ターミナルの内際乗り継ぎ施設が昨日供用開始
 成田空港第2ターミナルの国際線と国内線の乗り継ぎ施設が昨日から供用開始となりました。これにより、乗り継ぎにかかる時間が最大で20分短縮されます。

@北ウイングのインラインスクリーニングシステムが来月8日に供用開始
 成田空港第1ターミナル北ウイングの出発階で整備中だったインラインスクリーニングシステムが来月8日から供用開始になります。これで、第1ターミナルと第2ターミナルの全ての出発ロビーがインラインスクリーニングシステムになります。

@日本エアコミューターのストが未明に妥結も90便が欠航
 日本エアコミューターの乗員組合が実施していた48時間ストライキは今日未明に労使交渉が妥結し、中止されました。ところが、会社は「48時間ストを想定し管理職での運航態勢をとっていたため、機材や人材配置が困難」として予定通り90便を欠航させました。これに対して組合側は「ストが中止になったら平常運航に戻れるように準備をしていた。」と述べています。前回の48時間ストライキの時には未明の中止ですぐに平常運航を行っていました。

@「A380型機の導入も検討せざるを得ない」と山元社長
 今日の東洋経済オンラインによりますと全日空の山元社長はインタビューの中で、B-787型機の遅れについて、確実な納入スケジュールがボーイング社から示され次第、損失を計算してボーイング社に対し損害賠償を請求する考えを明らかにしました。また、A380型機についてシンガポール航空が運航を初めて燃費や乗客の評判などが出てきていることを考慮し、B-787型機の遅れの影響もあり「検討をせざるを得ない。」と述べています。

@全日空のDHC8-400型機が前輪故障で1便欠航
 17日午前10時半頃、関西空港発松山行きの全日空1669便・DHC8-400型機が到着後点検で前輪ギヤーから作動油が漏れているのが見つかりました。この修理のため、折り返し便が欠航となりました。


*6月18日

@「成田空港にバクダンしかけた」とファックスした男を逮捕
 千葉県警は去る4月1日に千葉県庁報道広報課に「成田空港にバクダンしかけた。17時にバクハツする。」とファックスした業務妨害の疑いで松戸市の34歳の男を昨日逮捕しました。男は「いたずらのつもりだった。」と供述しているとのことです。

@ベトナム航空の客室乗務員が密輸の疑いで強制送還
 先月25日、ホーチミンから成田空港に到着したベトナム航空の男性客室乗務員が税関検査で無申告の100万円以上の日本円と多数のブランド品を発見され、拘束されました。この客室乗務員は同30日に強制送還されました。

@日本航空系の労組が今日明日のストに突入・全日空は回避
 日本航空乗員組合は今日24時間ストに突入しました。また、日本航空ジャパンの乗員組合は今日と明日の48時間ストに突入しました。今日は平常通り運航されますが、明日の国内線で38便が欠航する見込みとのことです。また、日本エアコミューター乗員組合も今日と明日の48時間ストライキに突入しました。このストにより86便の欠航が見込まれています。
 ストを予定していた全日空系労組のストライキは回避されました。

@「8月後半には平常運航へ」とスカイマーク社長
 スカイマークの西久保社長は昨日、大量欠航問題について「現在、15名の外国人パイロットの訓練を行っている。7月から順次、乗務できるので、8月後半には通常のダイヤで運航できるようになるだろう。」と述べました。

@「2030年には100から200億円の営業利益見込む」MRJ事業
 三菱重工は昨日開いた航空・宇宙事業説明会で三菱リージョナルジェット(MRJ)事業の見通しとして、2030年には100から200億円の営業利益を見込んでいることを明らかにしました。

@エアカナダが7%の人員削減と減便を発表
 エアカナダは17日、航空燃料の高騰により全従業員の7%に当たる約2000人の削減と、全世界での輸送能力を約7%削減することを明らかにしました。


*6月17日

@「羽田に6本の滑走路・羽田と成田をリニアで直結」自民党調査会
 自民党の国際競争力調査会はこのほど、「ー力強い日本の復活 に向けてー」と題する報告書をまとめ、その中で、「羽田空港の国際ハブ化を目指すために、第5・第6の滑走路の建設を進めるべき。」とし、「成田空港と羽田空港の間をリニアモーターカーで十数分で結んで一体的な運用を行うべき。」と提言しています。
【コメント】バブル期や高度成長路線の再来を思わせるような提言ですね。建設業界が大喜びしそうです。しかし、どこからそのようなお金が出てくるのでしょうか。自民党が独自に集めるのですかね?

@日本エアコミューター乗員組合が労働条件改善を訴え
 日本エアコミューター乗員組合は昨日、鹿児島県庁で記者会見し、「厳しい労働条件で退職者が相次ぎ、体調を崩すパイロットも多く、このままではパイロットが不足して大量欠航を出しかねない。」と訴えました。1日6回の乗務や乗務と乗務の間が30分しかないなどの過密乗務を課せられ、身体検査で不合格になる率も8%(全国的には2%)に達しているとのことです。日本エアコミューターは3月にパイロットの健康問題を理由に24便が欠航しています。(3月21日の出来事を参照)

@全日空系4乗員組合が明日24時間ストを計画・日航系も
 全日空の子会社、エアニッポン・エアニッポンネットワーク・エアネクスト・エアセントラルの4乗員組合は明日24時間のストライキを計画しています。実施されますと21%が欠航となります。また、日本航空系の4組合も明日のストライキを予定していますが、こちらは実施されても平常運航できるとのことです。また、日本エアコミューターの乗員組合は明日と明後日にストライキを予定し、実施されますと約80%が欠航となる予定とのことです。

@日本エアコミューターの2機に落雷・5便が欠航
 昨日午後1時35分頃、種子島付近を飛行中の鹿児島発喜界島行き日本エアコミューター3738便・サーブ340型機の左エンジンのプロペラに落雷がありました。この落雷でプロペラに亀裂が入りました。運航には支障はなかったものの、同機は奄美空港に緊急着陸を行い、プロペラを交換しました。このため、後続の2便が欠航となりました。
 また、昨日午後3時18分頃、種子島の北西を飛行中の鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター3751便・DHC8型機の機体に落雷がありました。着陸後の点検のために後続3便が欠航となりました。

@天草エアラインが修理のため昨日・今日の20便が欠航
 天草エアラインのDHC8-100型機が昨日の始業点検で発電機の温度が異常との警告灯が点灯しました。点検したところ、発電機に異常はなく、翼の付け根にある部品の絶縁不良と分かりましたが、部品をカナダのボンバルディア社から取り寄せるために、昨日と今日の20便が欠航となりました。


*6月16日

@第2ターミナルの出発ロビー改修が終了・来月3日オープン
 成田空港の第2ターミナル出発ロビーの3回に分かれて行われた改修がすべて完了しました。来月3日から供用開始になるとのことです。詳しくは成田国際空港株式会社のページで。

@馬毛島米軍離発着訓練候補地反対で住民組織発足
 アメリカ軍空母の艦載機離発着訓練場として馬毛島が候補地にあげられていることに対し、騒音などを心配する西之表市住民が訓練場に反対する住民組織「馬毛島に米軍の訓練施設を許さない住民の会」を昨日発足させました。結成には労働組合や老人会・自治会など19団体と住民約60人が参加しました。今後、署名活動や募金活動や集会を行っていくことを決めました。


*6月15日

@「成田完全民営化の売却益4000億円を関空へ」村山社長
 13日付の日経ビジネスオンラインの「閉ざされた日本の空:巨額負債の圧縮に公的資金投入も」によりますと、関西国際空港株式会社の村山敦社長は有利子負債額が1兆4000億円もある関西国際空港会社の救済策について「返済原資は税金しかないでしょう。例えば、成田空港が上場すれば4000億円程度の上場益が政府に入ってくると見られる。それを回してもらいたい。」と述べたとのことです。


*6月14日

@成田空港の入国審査官がオークションサイトで不正・停職3ヶ月
 東京入国管理局は昨日、成田空港の30歳台の男性入国審査官が無断欠勤を行い、調査したところオークションサイトでチケット類などを売り出し、入金しても商品を送らず500万円以上の不正な利益を上げていたことが分かった、としてこの審査官を停職3ヶ月の懲戒処分にしたと発表しました。名前などは「業務上の問題ではない。」として明らかにしませんでした。被害者に対しては弁護士を通して示談を進めている、とのことです。
【コメント】これは明らかな詐欺行為です。一般的な社会通念から見て処分が甘いような気がするのですが、どうなのでしょうか。

@アメリカの航空管制官の離職率が14%に
 アメリカの行政監査局(GAO)の調査によりますと、今年度(2007年10月から2008年9月)採用された航空管制官の離職率が14%に達する見込みとのことです。2006年度が6%、2007年度が9%でした。原因としてアメリカ連邦航空局(FAA)が管制官の賃金を凍結し、初任給の引き下げを行っている結果としています。行政監査局(GAO)は「管制官1人を育成するのに78000ドルかかる。穴の開いたバケツに水を注ぐようなもの。」としています。
【コメント】アメリカでは航空の自由化で航空路や空港の混雑が激しくなり、管制が一歩間違えば大きな事故を引き起こしかねない状況になっています。このようなストレスの中、待遇の引き下げが行われたのでは、管制官の離職率が高くなるのも当たり前です。離職率が高くなると、人手不足になり管制官の仕事はさらにきつくなります。悪循環ですね。「航空の自由化」と言いますが、空港だけでなく、管制などのインフラを整備していかなければ、安全をおろそかにすることになります。「日本も航空自由化を」と「成田空港の容量拡大」を叫ぶ人たちも、運航便数を増やして企業の儲けをあげることだけでなく、利用者の安全のためにどうしたらよいか真剣に考えるべき時ではないでしょうか。


*6月13日

@羽田空港で全日空B-777型機と日航B-747型機が接触
 昨日午後4時25分頃、羽田空港を離陸するために待機していた大阪行き全日空のB-777型機の尾部に、滑走路に平行する誘導路を離陸のため移動中だった那覇行きの日本航空のB747型機の主翼先端が接触しました。しかし、両機のパイロットは接触に気づかず、そのまま離陸しました。接触に気づいたのは到着後の点検によってでした。日本航空機の主翼翼端灯が破損し、全日空機の胴体尾部にへこみが出来ていました。乗客・乗員にけがはありませんでした。両機はA380型機に次いで大きな機種ですが、全日空機が停止線に正しく止まっても、背後の誘導路を通る日本航空機との間隔は6mしかないとのことです。冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で「正しく止まるれるような標識が必要かもしれない。」と述べたそうです。

@公取がスカイマークの訴えを退ける・ねらい打ち運賃引き下げで
 公正取引委員会は昨日、スカイマークが同社の便に近接した便の料金だけを引き下げるのは独占禁止法に違反していると訴えていた問題で、「違反は認められず、調査を打ち切る。」と発表しました。
【コメント】「運賃が下がるのだから、いいだろう。」という判断かもしれませんが、近接する便の運賃のみを引き下げるのは競争相手である「新興航空会社を排除しよう。」と言う意図があるようにも見えます。この場合は独禁法違反にはなるように思いますが、どうなのでしょうか。

@香港上空で乱気流に遭い11人が負傷
 12日夜、北京発香港行きの港竜航空909便が香港上空を飛行中に乱気流に遭い、乗員8人と乗客3人が負傷しました。同機は午後8時頃、香港に着陸しましたが、11人はすぐに病院に搬送されました。

@ユナイティドとUSエアウエイズが1個目の荷物から課金へ
 ユナイティド航空とUSエアウエイズは12日、北米路線などで機内預け荷物の1個目から15ドルを課金すると発表しました。ユナイティド航空は13日から、USエアウエイズは7月初旬から実施するとのことです。燃料の高騰で経営状態が悪化している各航空会社はあの手この手と収益増加の手を打っています。USエアウエイズは中南米路線でも課金を実施し、無料だったジュースやコーヒーも1杯2ドルとするそうです。


*6月12日

@大麻密輸で無罪判決の英国人が強制送還へ
 成田空港から大麻を密輸しようとした、として起訴され、千葉地裁で無罪判決を受けたイギリス人男性(5月1日の出来事を参照)が明日午後に成田空港から南アフリカに向けて強制送還されることになったようです。このため、控訴審は被告不在のまま審理が始まる見通しになりました。

@国土交通省が五輪期間中の羽田=北京チャーター便を許可
 国土交通省は昨日、北京五輪に向けて8月1日から31日まで羽田空港と北京首都空港を結ぶ臨時チャーター便の運航を許可することを明らかにしました。1日4往復の運航を認めるとのことですが、中国路線の需要が低迷していることや五輪チケットの配分が少ないことや日程が確定していないことなどから、航空会社側はどの程度の需要があるか見極めるとの態度を示しています。需要が少なければ、成田空港発路線の底上げを優先し、羽田チャーター便を設定しないこともあるとしています。

@嘉手納や普天間周辺での国と県の騒音測定値に大きな開き
 今日の琉球新報によりますと、米軍嘉手納基地や普天間飛行場周辺の騒音測定で国と沖縄県の測定結果に大きな差があるそうです。測定地点が近接している嘉手納基地周辺3カ所と普天間飛行場周辺4カ所の2006年度測定結果を比べてみますと、一部を除き国の測定値よりも県の測定値の方が高く、嘉手納市北谷町砂辺では県のデータの方が10.7WECPNL高くなり、普天間飛行場滑走路南端では県のデータの方が4.9WECPNL高くなっているとのことです。これは、国の測定が70デシベル以上を測定対象にしているため、県のデータに比べて騒音測定回数が少なくなっているためと考えられるとのことです。これについて、航空機騒音に詳しい京都大学の平松幸三教授は「県の測定器の方が騒音の捕捉率が高いことは証明されており、そのため発生回数に開きが出たと思われる」とし、「うるささ指数が70以下でも住民が負担に感じる音はあり、指数自体に問題はある。測定器の設置場所などから国の数値が基地周辺の騒音の最大値を表しているとは言えない」と指摘しているそうです。

@エアドルフィンに業務改善勧告
 国土交通省は10日、沖縄県を拠点に小型機を運航しているエアドルフィンに対して、エンジンやプロペラの点検時間を超えて5ヶ月も近く運航を続けていた、として業務改善勧告を出しました。

@エア・ワンがA350XWB型機を12機発注
 エアバスはこのほど、イタリアのエア・ワンからA350-800型機を確定12機、オプション12機の発注を受けたことを明らかにしました。


*6月11日

@県が成田新高速鉄道沿線の看板規制を検討中
 千葉県は建設中の成田新高速鉄道印旛日本医大前駅から成田空港駅までの区間に沿線の看板を規制する事を検討している、とのことです。この区間は印旛沼を含む田園風景が残っていることから、日本を訪れる外国人に日本の原風景を見てもらうため、としています。千葉県では京成電鉄の沿線の一部でも看板規制を実施しています。すでに、成田市と印旛村との協議に入っており、沿線地権者の理解が得られる規制について検討しているそうです。

@サミット期間中に会場周辺半径46Kmを飛行禁止へ
 政府は洞爺湖サミットが開かれる来月6日から9日の間、会場となる「ザ・ウインザーホテル洞爺」から半径約46Kmの上空を飛行禁止区域とすることになりました。航空機を使ったテロを防ぐためです。これにより、一部の民間機が迂回を余儀なくされ、10分程度の飛行時間延長になるとのことです。

@スーダン国営航空機が着陸に失敗・28人以上が死亡
 10日夜、スーダンのハルツーム国際空港でヨルダンのアンマンから到着したスーダン国営航空のA310型機が着陸に失敗し滑走路をオーバーランして炎上しました。同機には乗員・乗客217人が乗っていたと見られています。医療関係者の話では28人が死亡し、行方不明者が65人程度いるとのことです。一部報道では123人が生存しているとのことです。当時空港は激しい雷雨だった、とのことです。

@FAAがボーイング機の燃料系統の点検を義務づけか
 10日の米ウオールストリートジャーナルはアメリカ連邦航空局(FAA)がボーイング社のB-777型機・B737型機・B747型機の一部機種に燃料系統の問題があるため、検査の義務づけを航空会社に提案したと報じました。空気漏れにより、一定の条件下でエンジン火災やエンジン停止が起こる可能性があるとのことです。2002年から2004年に計6機でエンジン停止があったとのことです。


*6月10日

@「JAL Artwinds」が24周年記念美術展を明日から
 日本航空の成田地区美術部である「JAL Artwinds」は12日から7月1日まで、成田空港第1ターミナル本館5階のアートギャラリーで「JAL Artwinds 24周年記念美術展」を開催するそうです。同会は1984年6月2日に発足し、今年の美術展が7回目になるとのことです。

@スカイマークエアラインが7・8月の欠航を発表
 スカイマークエアラインは昨日、機長不足による7月と8月の欠航について詳細を発表しました。それによりますと、7月は羽田空港発着の5路線で292便、8月は羽田=那覇線と那覇=神戸線など3路線で173便が欠航する見込みとのことです。

@国土交通省がスカイマークに文書で注意
 冬柴国土交通大臣は今日の記者会見で、スカイマークエアラインの大量欠航について今日付けで航空局長名で再発防止を求める文書を発送したことを明らかにしました。文書では運航態勢の確保や利用者への情報提供が不十分だった点を改善するように求めているとのことです。


*6月9日

@「解説と資料のページ」に本会の「成田空港容量拡大についての声明
 容量拡大議論の前に、騒音下住民への科学的な健康調査と被害住民への補償制度の創設を」を載せました。

@「成田が国際線の基幹空港」と鈴木航空局長
 国土交通省の鈴木航空局長は6日、専門紙との記者会見で羽田空港国際線6万回について「周辺の自治体と話し合いを進めているが、今のところ特段の反対はない。」と語り、成田空港との関係について「成田空港をないがしろにするわけではない。国際線の基幹空港は成田空港で、羽田空港の国内線の需要にも対応する。」と述べました。さらに、羽田空港の深夜早朝時間帯の国際線について「高需要路線であれば、成田空港の路線が減るものではない。」との認識を示しました。また、羽田再拡張が完成して、D滑走路を使う国際線はすぐに3万回の運航が可能だが、国内線は4本の滑走路を使うことから、管制の慣熟訓練が必要で半年程度は大きくは増やせず、段階的に拡張することを明らかにしました。

@全日空機に鳥が衝突か?
 今日午前7時20分頃、米子発羽田行きの全日空812便・A320型機が離陸したところ、左エンジンに振動が発生しました。その直前に機長が2羽の鳥を目撃しており、エンジンに衝突した可能性があることから米子空港に引き返しました。点検したところ、エンジンに衝突の痕跡はありませんでしたが、エンジンに異臭があったとのことです。同便は欠航となりました。

@日本トランスオーシャン航空のストライキが終息
 日本トランスオーシャン航空の労使は断続的に労使交渉を行い、今朝、合意に達して組合はストライキを中止しました。しかし、現場復帰が間に合わなかったために午前中に13便が欠航となりました。午後からは平常運航に戻るとのことです。


*6月8日

@成田空港と羽田空港で拉致問題ビデオを上映
 昨日から成田空港と羽田空港で北朝鮮による拉致問題の解決を呼びかけるビデオの上映が始まりました。ビデオは日本語と英語の字幕付きで約30秒のものです。21日からは関西空港と新千歳空港でも上映を始めるそうです。

@大和市が厚木基地騒音被害の動画を制作
 神奈川県大和市では厚木基地の騒音被害をわかりやすく伝えるために動画資料「大和市と厚木基地」を制作し、市のホームページで公開しています。文字では分かり辛い騒音被害の実態と市の取り組みを映像と音で知ってもらうのがねらいです。映像は市職員だけで約1ヶ月で制作し、約8分間の映像資料になります。

@日本エアコミューター機が計器誤作動で引き返す
 昨日午前8時55分頃、鹿児島発喜界島行きの日本エアコミューター3781便・サーブ340型機が屋久島の西を飛行中に右エンジンの出力が低下しているとの警告が出ました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところ、エンジンに異常は発見されず、計器の誤動作と見られるとのことです。この機体を使う予定の後続10便が欠航となりました。

@日本トランスオーシャン航空のストが続く
 日本トランスオーシャン航空乗員組合のストが続行されています。組合は全面ストライキに突入し、今日の欠航が16便、明日も続くと明日の欠航が20便になる見込みとのことです。

@米航空業界の人員削減計画がすでに昨年1年間の2倍に
 アメリカの人材調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによりますと、アメリカの航空会社が今年に入って発表した人員削減数が約22000人となり、昨年1年間の雇用減の2倍に達しているそうです。


*6月7日

@成田空港会社が「反対闘争の歴史」を常設展示計画
 成田国際空港株式会社が成田空港反対闘争の歴史を正しく見据え、建設・運用などの歴史的資料を後世に伝える常設展示施設の建設を計画しているとのことです。すでに、共生委員会に打診し、共生委員会はおおむね了承したとのことです。オープンは2010年4月を予定しているとのことです。
【コメント】「反対闘争の歴史」と言っても、いろいろあります。当初から、嫌々ながら用地を提供し、反対同盟から「裏切り者」とののしられ、宣伝カーで自宅の周りを1日中走り回るなどの嫌がらせを受けた人たちも大勢います。反対した人たちの派閥も複雑でした。これらの歴史を事実に基づいて公平に掘り起こしたものでなければならないと思います。「成田空港建設反対闘争」というと過激派集団の支援を受けた「反対同盟」と機動隊の衝突ばかりが取り上げられますが、その陰に隠れたいろいろな人たちの思いがあるのです。それを忘れないでほしいと思います。一部の派閥に偏った展示は「成田空港問題」の解決にとって逆効果になりかねません。

@3月の飛行弾テロで革労協主流派を捜索
 今年3月に成田空港に向かって鉄製の飛行弾が打ち込まれた事件で、千葉県警公安3課などは昨日、犯行声明を出した革労協主流派の三里塚企画や現代社など1都4県の拠点を家宅捜索しました。

@「成田空港が見たい」とタクシー代を踏み倒す
 千葉県警成田空港署は昨日、現金を持っていないのに東京のJR武蔵小金井駅から成田空港までタクシーを使い、料金を踏み倒した詐欺の容疑で31歳の無職の男を現行犯逮捕しました。調べに対し男は「生活保護を打ち切られてむしゃくしゃしていた。成田空港を見たかった。」と供述しているとのことです。

@日航機がエンジンオイルトラブルで羽田空港に引き返す
 今日午前8時45分頃、羽田発奄美行きの日本航空1953便・MD81型機が離陸直後にエンジンオイルが詰まっているとする警告灯が点灯しました。このため、同機は引き返し、10時5分に羽田空港に緊急着陸しました。この機体は先月30日に同じトラブルを起こして引き返し、センサーを交換したばかりでした。

@日本トランスオーシャンがストで42便欠航
 日本トランスオーシャン航空の乗員組合は今日ストライキを決行し、42便が欠航する予定です。労使交渉がまとまらない場合、明日も37便が欠航する予定とのことです。

@スカイマークエアラインの7月分欠航が約300便に
 B-737型機のパイロットが退職したために大幅な欠航が出ているスカイマークエアラインですが、パイロットの確保にめどが立たず、7月にも全便の約2割に当たる約300便が欠航する見通しとのことです。どの路線の便を欠航とするか、などの詳しい計画は10日に明らかにするとのことです。


*6月6日

@カンタス航空が運航計画見直し・成田線も減便へ
 オーストラリアのカンタス航空は5日、燃料高騰とオーストラリアへの日本人旅客の減少による路線の縮小を発表しました。成田空港関係も9月から成田=メルボルン線を運休し、成田=シドニー線を週2便減便して週7便とします。さらに、成田=ケアンズ線は子会社の格安航空会社・ジェットスターに移管して、週14便から週7便に減便します。これにより、成田空港にジェットスターが新規に乗り入れることになります。また、ジェットスターは12月からは成田=ゴールドコースト線を週5便で新規に運航するとのことです。成田空港以外でも昨年8月に開設したばかりの中部=関空=ケアンズ線が12月で運休となります。

@29年間逃げていた中核派活動家が千葉地検に出頭
 成田空港建設当時の1971年7月に反対闘争の中で、公務執行妨害と凶器準備集合罪で起訴され、1979年に保釈中に逃亡していた中核派の69歳の活動家がこのほど千葉地検に自ら出頭し、収監されていたことがわかりました。これにより、公判が29年ぶりに再開され、20日に判決が言い渡されることになりました。

@米兵の妻が軍事郵便を使っての大麻密輸容疑で逮捕
 沖縄県警は昨日、中部空港から「非公用軍事郵便物」の中に3.4gの大麻を隠して密輸したとして、嘉手納基地内に住むアメリカ陸軍兵士の妻を大麻取締法違反容疑で逮捕しました。妻は「自分で使うために頼んだ。」と供述しているとのことです。
【コメント】良く分かりましたね。「軍事郵便物」は確か開封されないはずです。麻薬犬か何かが見つけたのでしょうか?

@スカイネットアジア航空機がエンジントラブルで2便欠航に
 4日午後、羽田空港に到着したスカイネットアジア航空56便・B-737-400型機が到着後点検で右エンジンの点火装置に不具合が見つかり、修理のため、後続の2便が欠航となりました。

@日本人が2年連続で「最も好ましい観光客」
 エクスペディアが実施した、観光客の国別評判に関する調査「エクスペディア・ベストツーリスト2008」において「最も好ましい観光客」として日本人観光客が2年連続で選ばれました。この調査は欧米のホテルマネジャー1万人以上を対象として行われたものです。選ばれた理由は「日本人はその国のマナーを守る」「礼儀正しい」「客室の使い方がきれい」「大騒ぎをしない」「文句を言わない」などとなっているそうです。2位のイギリス人とドイツ人を15ポイント以上引き離してのトップとのことです。

@コンチネンタル航空が3000人の人員削減へ
 コンチネンタル航空は5日、燃料高騰と値上げによる旅客の減少に対処するため、全従業員の6%以上に当たる3000人を削減することを明らかにしました。また、輸送力を今秋までに11%削減するとのことです。


*6月5日

@「攻撃する」書き込み犯人は手荷物検査員
 昨日書いた「攻撃する」との書き込みをしたのは成田空港で手荷物検査をする「財団法人空港保安事業センター」の25歳の職員で、昨日逮捕されました。「憂さ晴らしに書き込んだ。」と供述しているとのことです。同センターはこの男を懲戒解雇しました。

@自民党内に「成田国際空港推進議員連盟」発足
 昨日、自民党の国会議員有志が「成田国際空港推進議員連盟」を発足させました。会長には二階元運輸大臣、幹事長には千葉県選出の林幹雄衆議院議員が選ばれました。同議員連盟は「成田国際空港の競争力強化と利便性向上に向けた施策を推進するため」として、「成田空港が国際線の基幹空港であることを確認し、羽田空港の深夜早朝便は千葉県上空を飛行しないように求めていく。」としています。この議員連盟の発足に対し、堂本千葉県知事や小泉成田市長は「成田空港の応援団が出来たことは喜ばしい。」と歓迎しています。

@日本航空の内際乗り継ぎ施設が18日から利用開始
 日本航空は昨日、成田空港第2ターミナルでの同航空の内際乗り継ぎ施設が完成し、18日から供用を開始することを明らかにしました。これにより、最短で乗り継ぎにかかる時間が20分短縮され、移動距離も短くなるとのことです。

@岩国基地周辺で3日夜に騒音苦情が109件
 米軍岩国基地のある岩国市は3日夜の米軍による飛行訓練で苦情が109件あったことを明らかにしました。訓練は飛行時間内(午後11時まで)でしたが、基地北側の同市川口町では70デシベルが5秒以上続く騒音が14回記録され、最高は93デシベルでした。苦情件数としては夜間離着陸訓練(NLP)時を除くと過去10年間で最高になりました。

@ユナイティド航空が100機削減し、従業員1600人を削減へ
 アメリカのユナイティド航空は4日、国内線の削減計画を上積みし、所有航空機の削減数を100機へ、また、従業員の削減を最大1600人にすることを明らかにしました。航空燃料の高騰と米国内の景気の後退で需要が低迷することを理由としてあげています。


*6月4日

@成田空港会社ページに「攻撃する」と書き込んだ疑いで取り調べ
 千葉県警は今日、成田国際空港株式会社ホームページの「利用者の声コーナー」に「成田空港を攻撃する」と書き込んだ威力業務妨害の疑いで県内に住む会社員の男を取り調べています。この男は4月22日に「三里塚革命組織」の名前で「成田空港を攻撃する」と書き込み、5月2日にも「1ヶ月以内に攻撃する」と書き込んだ疑いです。書き込みは都内のネットカフェから行ったものと見られます。容疑が固まり次第逮捕するとのことです。

@今日、テロ対策訓練を実施・成田空港
 今日午前、成田空港第2ターミナル税関検査場で爆発物が持ち込まれた、との想定でテロ対策訓練が行われました。爆発物探知犬も参加して、爆発物を発見し、処理班が処理をしました。約80人が参加しました。

@厚木基地周辺の民家防音工事が33000世帯も滞る・国の予算削減で
 今日の神奈川新聞によりますと、米軍厚木基地周辺での民家防音工事が国の予算削減で大幅に滞っており、長い世帯では3年も待たされているとのことです。国は2006年に対象区域を拡大し、対象となる世帯が約6万世帯も増えました。しかし、予算は年々減らされ、2007年度に行った工事は約2400世帯にとどまっています。今後も工事を申し込む人は増えると見られ、待ち時間はどんどん増えるものと見られています。今の工事実施状況では現在待っている33000世帯が終わるのに約14年もかかることになります。防衛省南関東防衛局の担当者も「需要は増えているが、工事費を供給するための予算がない。待ってもらう人は、さらに増える」と話しているそうです。

@エアドゥのB-767型機エンジンにひび・6便が欠航に
 エアドゥは今日、使用しているB-767型機の1機のエンジンブレードにひびが見つかり、修理のため、今日の新千歳=羽田線と函館=羽田線の6便が欠航となると発表しました。明日は平常運航に戻る見込み、とのことです。


*6月3日

@パイロットの退職でスカイマークが大量欠航
 スカイマークは昨日、運航しているB-737型機のパイロット2名が退職したために、パイロットが不足して、今月に168便を欠航とする事を明らかにしました。欠航とするのは羽田=神戸線と羽田=福岡線で各50便、羽田=旭川線で40便、羽田=新千歳線で20便などとなっています。また、世界の航空需要の拡大でパイロットが不足しており、補充できない場合は来月にも欠航が出る見込みとの事です。

@エミレーツ航空機がエンジントラブルで中部空港に引返す
 昨日午後11時40分頃、中部発ドバイ行きのエミレーツ航空315便・A340型機が岩国市付近を飛行中に第4エンジンの回転数が低下し、排ガス温度が上昇しました。このため、同機はこのエンジンを停止し、中部空港に引返し、今日午前0時55分に無事着陸しました。このトラブルのため、同便は欠航となりました。

@燃料高騰で08年航空業界は一転赤字に・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は2日、イスタンブールで開かれている総会で「航空燃料の高騰により、2008年の世界航空業界は23億ドル(約2400億円)の赤字に転落する」との見通しを明らかにしました。前回、3月の見通しでは「45億ドルの黒字になる」としていました。

@最新鋭機開発の遅れが航空会社に恩恵?
 このところの世界経済におる景気の後退で、B-787型機やA380型機の納入遅延が航空会社に恩恵をもとらしている、との見方が広がっています。アメリカでは格安航空会社のエアトラン航空が導入を予定していた18機の購入を3から4年先送りし、また、ジェットブルーも21機の調達を最長で5年先に延ばす事を決めています。今後も、減便や路線の縮小を考える航空会社が出るものと見られ、新型機の導入を先送りする航空会社が出て、最新鋭機開発・納入の遅れが航空会社の負担軽減に寄与する可能性があります。

@空港混雑で空の旅を控える人が4100万人・アメリカ
 AP通信が伝えたところによりますと、アメリカの旅行業者協会(TIA)が委託して、5月に実施された電話調査によりますと、航空サービスの利用者1003人の内、44%が「空港の混雑が少しでも解消されるなら、もっと飛行機に乗る」と答え、25%が「混雑が理由で過去12ヶ月間に空の旅を見合わせた事がある」と答えています。さらに、56%は「飛行機に乗るのは、旅の中でも悪い、または、最悪の部分」と答えています。この調査結果をもとにすると、過去12ヶ月間に空の旅を見合わせた人はアメリカ全土で4100万人に上ると見られるそうです。


*6月2日

@全日空成田空港支店が「NARITA NAVI」発行
 全日空成田空港支店はこのほど、成田市の飲食店や土産物店の紹介と観光案内を載せた「NARITA NAVI」を作りました。英語と日本語を併記したものと中国語と日本語を併記した2種類を8万部印刷し、成田空港第1ターミナル到着ロビーや海外23都市と国内8都市の空港で配布するとの事です。

@スカイネットアジアでさらに5人が病歴未申告
 国土交通省が先月29日と30日にスカイネットアジア航空に対して行った立入検査で、さらに5人のパイロットの病歴未申告が発覚しました。外国人機長2人と日本人副操縦士3人です。これで、病歴を申告しないで航空身体検査を合格したパイロットは合計10人になります。
【コメント】「会社ぐるみ」と言うのが悪質ですね。同社の安全に対する感覚が疑われます。小さい航空会社は機材の故障やパイロット不足で欠航するのは本当に苦しいと思いますが、安全に対する意識だけはきちんとしてもらいたいものです。

@中部空港が空港施設利用料を値上げへ
 中部空港は10月1日から国内線の旅客施設利用料を現在の200円から300円に値上げする事を明らかにしました。理由として、旅客数が予測よりも約165万人少なくなり、設備投資を回収するため、としています。

@アイベックス機が不具合で2便欠航・先月30日
 先月30日、アイベックス・エアラインズのCRJ100型機が29日夜の点検でエンジンスターターに不具合が見つかり、修理のために大阪発秋田行きと折り返し便の2便が欠航しました。

@電子航空券への全面移行達成できず・IATA
 国際航空運送協会(IATA)が目指していた5月末での「電子航空券への全面移行」がわずかに達成できませんでした。達成率は96.5%だったとの事です。


*6月1日

@5月のアクセス数は25359回でした。これからもよろしく!

@ー成田空港の過去・現在・未来ー展・明日まで

 成田空港第2ターミナル地下1階コンコースで明日まで展示されている写真展ー成田空港の過去・現在・未来ーを見てきました。エスカレーターの下の目立たないスペースに展示されていました。貴重な写真が多く展示されていました。

@2025年の航空機からの二酸化炭素排出量が日本全体と同等に
 31日、アメリカ運輸省の研究機関の専門家やヨーロッパの研究者の合同チームは航空機から排出される二酸化炭素の予測値を明らかにしました。それによりますと、2025年には2000年時点の2.1から2.6倍に達し、現在日本が排出している量とほぼ同じになるとの事です。また、窒素酸化物の排出量も大幅に増え、航空機騒音に悩む人の数もアジアを中心に大幅に増えると予想しています。航空機からの排出ガスは京都議定書から除外され、規制の対象になっていませんが、今後、規制の導入の意見が強まると見られます。

@A380型機が支援物資を積んで成都に到着
 31日、中国政府がヨーロッパで調達した四川大地震救援のテント1000張りを積んだA380型機が成都空港に到着しました。同空港はA380型機が通常使用する滑走路に比べて、滑走路幅が狭かったそうですが、無事に着陸しました。エアバスは無償でA380型機を提供しました。
【コメント】日本はなんで自衛隊機を使おうとしたのでしょうか。自衛隊機の派遣を最初に持ち出したのは日本側のようです。5月12日の地震発生直後に「要請があれば自衛隊機の派遣もできる」と提案したとのことです。これに対して、中国側も5月28日になって「物資を日本から中国に運ぶために自衛隊機を飛来させてもかまわない」と言ってきたましたが、結局、その後に折衝で話がまとまらず、日本側が断念した、との事です。自衛隊の輸送機は専守防衛から航続距離が短く、中国奥地に行くには途中の給油も必要と思います。また、積載量にしても民間機をチャーターした方が一度に大量に運べたのではないでしょうか。どうも、政府の頭には最初に「自衛隊派遣」があったのではないかと言う感じがします。


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