2008年3月の出来事


*3月31日

@「解説と資料のページ」に「第35回騒音対策委員会質疑応答要旨」を載せました。

@反対同盟北原派のデモで2人逮捕
 昨日午後3時15分頃、千葉県警成田空港署は反対同盟北原派のデモ行進に参加していた50〜60代の男性2人を公務執行妨害で現行犯逮捕しました。2人は警備中の警察官を旗竿でたたくなどの行為を行ったとのことです。デモの参加者は警察の調べで約870人。集会では暫定平行滑走路の北伸阻止や誘導路用地の畑を守るなどが謳われていたそうです。

@日本人出国者は10ヶ月連続で減少
 国際観光振興機構によりますと、2月の日本人出国者は閏年にも関わらず、前年同月比で0.7%減となり、10ヶ月連続の減少となりました。訪日外国人は同10.3%増となり、2月としては過去最高となりました。

@アロハ航空が31日に運航停止へ
 アロハ航空は30日、「運航を継続するための資金繰りにめどが立たないため」として31日からの運航を停止することを明らかにしました。4月1日からの航空券の販売を停止しました。夏期ダイヤから成田空港に乗り入れることになっていますが、ユナイティド航空の機体を使った共同運航ですので、実質的な影響はない模様です。


*3月30日

@7月からすべての国際線で搭乗時の旅券確認を実施へ
 国土交通省は昨日までに、現在は成田空港などの米国路線や米国航空会社だけが行っている、搭乗前の旅券による本人確認を7月の洞爺湖サミットにあわせて、全国の空港の国際線に拡大する方針を固めました。

@滑走路誤進入などへの安全対策まとめる
 国土交通省は28日、相次いだ滑走路誤進入などのトラブルに対する対策をまとめました。パイロットと管制官の意思の疎通に問題があるとして、復唱の徹底や双方が共通認識が持てるような管制交信に関するマニュアルを来年度中に作ることにしています。また、国際民間航空機関(ICAO)に間違えやすい用語に対しての問題を提起するとしています。

@B-757型機で翼カバーはずれ、客室窓にあたる
 アメリカのUSエアウエイズは28日、同社のB-757型機が飛行中に翼カバーの一部が脱落し、客室の窓にぶつかる事故があったことを明らかにしました。事故機は無事に着陸したとのことです。この事故を受けて同社が所有する同型機17機を点検したところ、7機に問題が見つかり、修理したとのことです。

@NW航空が「パイロット組合が反対でも合併交渉を」と提案
 アメリカのメディアは28日、ノースウエスト航空がデルタ航空に対して、パイロット組合が反対しても合併交渉を進めるように提案した、と報じました。両社の合併交渉は両パイロット組合の調整が難航し、頓挫していました。

@エミレーツ航空が飛行中の音声通話サービスを開始
 エミレーツ航空は27日から世界で初めてとなる飛行中の航空機内での携帯電話の通話サービスを始めました。利用可能になったのはドバイとカサブランカを結ぶ路線でA340-300型機を使っているとのことです。通話やメールが可能ですが、音声通話は「3万フィートの巡航高度での飛行中で、夜間飛行でない場合」との制限があるとのことです。また、同時に通話できるのは6回線に制限されるそうです。


*3月29日

@来月1日から緊急地震速報を導入・成田空港
 成田国際空港株式会社は4月1日正午から成田空港で緊急地震速報を放送します。第1ターミナル・第2ターミナル・第2駐車場ビルに日本語と英語で「緊急地震速報です。強い揺れに注意してください。」と2回放送するとのことです。

@05年8月のカンタス航空機トラブルは管制と操縦士の意思疎通が原因
 航空・鉄道事故調査委員会は昨日、2005年8月20日に起こったカンタス航空機の緊急着陸による緊急脱出で重軽傷者が出た事故(2005年8月21日の出来事を参照)の報告書をまとめましたが、それによりますと、和歌山県上空を飛行中に煙探知機の警報が何回か出て、パイロットは関西空港に緊急着陸を要請しました。その時点でパイロットは火災発生の有無に確信を持てませんでしたが、緊急着陸をした際に管制官から「白い煙が出ている。」と告げられたとして、緊急脱出を決断したとのことです。しかし、実際には火災は発生していませんでした。この際の英語によるパイロットと管制官の意思疎通がうまく行かなかったのが緊急脱出を行った原因としています。

@三菱リージョナルジェット(MRJ)の事業化を決断
 三菱重工は昨日の取締役会で三菱リージョナルジェット(MRJ)の事業化を正式決定しました。これにより、40年ぶりとなる国産旅客機の開発が動き出すことになります。2013年の初号機引き渡しを目指します。4月1日に新会社「三菱航空機株式会社(仮称)」を資本準備金約30億円、従業員約200人で設立します。資本金は増強し約1年後に1000億円にします。その内、3分の2は三菱重工が出資し、残りをトヨタ自動車や三菱商事などが出資します。社長は「1000機の受注を目指す。」としていますが、「10年間は赤字になる。」と述べました。収益の分岐は350機とのことです。

@スターフライヤーが7月から国際チャーター便
 スターフライヤーは昨日発表した2008年度の事業計画で今年7月後半から北九州=ソウル間に国際チャーター便を月2回程度運航することを明らかにしました。2010年以降の国際定期便参入に向けて国際チャーター便を順次増やしていく、とのことです。


*3月28日

@「30万回やりたい強い気持ちはある」と社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の記者会見で30万回について「まずは22万回を実行するのが先決。30万回については環境・設備・運用面で可能であればやらせていただきたい、と言う強い気持ちはある。」と述べました。

@日本人旅客減続く・2月運用状況
 成田国際空港株式会社は昨日、2月の運用状況を発表しました。それによりますと、発着回数は前年同月比で3%増となりましたが、閏年を考慮しますと前年同月並みとなっています。旅客数は同1%減となっています。日本人が同2%減となったのに対して、外国人は同8%増となっています。

@夏期スケジュールで2社が新規乗り入れ
 成田国際空港株式会社が昨日発表した夏期スケジュールによりますと、昨年夏期に比べて週23回増の2916回となっています。しかし、冬期に比べますと同8回減となっており、旅客便は22回増となっているのに対して貨物便が30回減となっています。新規乗り入れはユナイティド航空との共同運航でアロハ航空とトランスアエロの2社で、これで成田空港に乗り入れている航空会社は39カ国・2地域・73社になります。

@ノースウエスト航空社員が逆転勝訴
 東京高裁は昨日、ノースウエスト航空の社員5人が「客室乗務員から地上職に一方的に移動させられたのは違法」として、身分の回復と損害賠償を求めた裁判の判決で、一審の原告敗訴を取り消しました。「一方的な配転は人事権の乱用に当たる。会社の経営が苦しいのは理解できるが5人の配転が業績に決定的な影響を与えるとは認められない。」として、配転命令を無効とし、1人当たり80〜100万円の賠償を命じる判決をいい渡しました。

@全日空がMRJを25機発注決める
 全日空は昨日の取締役会で次期小型機として三菱重工の三菱リージョナルジェット(MRJ)を確定15機・オプション10機の発注を決定しました。B-737-500型機の後継機として導入します。導入により、年間約50億円の節約になる見込みとのことです。「ローチンカスタマーとして開発計画に積極的に参画し、お客様のニーズを反映させていきたい。」としています。

@米航空各社が安全点検・300便欠航も
 アメリカの航空各社は所有機の安全点検の強化に乗り出しました。ユナイティド航空は先週、B-747型機の高度計の自主点検を行いました。また、アメリカン航空はMD-80型機・80機の点検を行い、「機体の姿勢制御に関わる油圧装置の配線がずれていた」と発表しました。このため、当初は26日に約200便を欠航させることにしていましたが、約300便の欠航に膨らみ、27日も影響が出るとのことです。アメリカ連邦航空局(FAA)は今月中に100社以上の安全対策を点検するとのことです。


*3月27日

@来年7月に成田=パリ線にA380型機を投入・エールフランス
 エールフランスKLM日本支社長は25日に開かれた日仏外交樹立150周年を記念したキャンペーンで、2009年7月に成田=パリ線にA380型機を就航させることを明らかにしました。週10便をA380型機で運航し、週4便をB-747型機で運航するとのことです。これにより、現在の週20便から減便となりますが、A380型機の座席数が多いために総提供座席数は変わらない、とのことです。

@三菱リージョナルジェット(MRJ)の事業化決定は明日?
 三菱重工は三菱リージョナルジェット(MRJ)の事業化を明日決定する模様です。全日空は今日の午後にも25機の購入を決定するとのことで、ローチンカスタマー(第1号顧客)として仕様などに意見を出していくとのことです。

@MRJの欧州での整備でサーブ社と交渉
 三菱重工は三菱リージョナルジェット(MRJ)の欧州での整備や修理をスェーデンのサーブ社で行う業務提携について交渉しているとのことです。欧州でのサービス体制を整備することで欧州での受注につなげる狙いがあります。サーブ社は1999年に旅客機の生産をやめていますが、戦闘機の生産は行っています。

@「MRJ導入の計画はない」・エミレーツ航空
 昨日、一部の報道機関が「エミレーツ航空がMRJの購入で交渉している」と報じましたが、エミレーツ航空は「MRJを導入する計画はない。」と報道を否定しました。

@全日空がB-787型機の遅延で賠償を請求へ
 全日空の山元社長は毎日新聞とのインタービューで「B-787型機は2008年中には引き渡されないと思った方が良い。頭が痛い。」と述べ、ボーイング社に対して引き渡し遅延に対する賠償を請求する方針を明らかにしました。

@国土交通省がB-737型機の点検を指示
 国土交通省はアメリカ連邦航空局(FAA)の点検要請を受けて日本の航空会社が保有するB-737型機・75機に対してスラットの点検をするよう指示する耐空性改善通達を出しました。これによりますと、対象となる機体は7月6日までに点検を終わらせ、その後は4500飛行回数ごとに点検するよう求めています。

@A380型機の燃料ポンプにトラブル・2度目
 シンガポール航空は26日、24日夜の点検でA380型機の燃料ポンプに不具合が見つかり、機体を交替してシドニーまで運航したことを明らかにしました。2月にもA380型機の別の機体で同じ燃料ポンプにトラブルがありました。

@離陸中にドアが外れる・アメリカで
 アメリカ連邦航空局(FAA)は24日、コロラド州のグランド・ジャンクションの地方空港から離陸途中のボンバルディア社・チャレンジャー600型機のドアが突然外れる事故があったことを明らかにしました。同機は引き返して無事に着陸した、とのことです。


*3月26日

@「30万回実現には平行滑走路誘導路の整備も必要」
 今日成田国際空港株式会社に行き「年間発着回数30万回の可能性」について説明を聞いてきました。要点をまとめてみますと次の通りです。
(1)A滑走路で15万回にするには9〜11時、13時〜14時、19時〜20時台に1時間当たりの発着回数を限度の32回にする。(下図を参照)


(2)B滑走路の発着回数も15万回にするためには同時離発着を可能とする必要がある。そのためには、平行滑走路に新たな誘導路の新設(現在建設中の東側誘導路とは別に)などが必要となる。
(3)駐機スポットなどの新設が必要だが、これはなんとかできる。利便性は損なうかもしれないが。
(4)飛行コースは現在のまま並行でも可能。しかし、国際民間航空機関(ICAO)などでは「どちらかの飛行コースを15度傾ける方がベスト」と言っているようだ。しかし、この問題は国土交通省の管轄で具体化する場合には、国土交通省にお願いすることになるし、どのような方法が良いのかの検討も必要ではないか。
(5)推進会議から「可能性はどうか」と聞かれて急いで検討したもので、具体的なことは決まっていない。何よりも、地域の人たちの了解、そして、騒音対策の実施が必要になる。


@成田市長と芝山町長に温度差
 昨日の推進会議後の記者会見では、成田国際空港株式会社の伊藤常務は記者からの質問に答え「民営化に当たって空港機能の拡大を投資家に説明できれば、その方がよりベターだ。」と述べました。
 また、推進会議の会長である小泉成田市長は「当然、騒音地区の住民との協議も必要だが、空港の能力を生かした地域づくりは共通認識と思う。今後は、どれだけの経済効果、人口増加が見込めるかを踏まえ、話し合っていく。」とし、推進会議のまとめを5月にも出すことを明らかにしました。これに対して、副会長でもある相川芝山町長は「物理的には可能でも内陸空港であり、今までさまざまな経緯もあった。『空港があって良かった』と地域が思えるような具体的な施策や、現在までの約束の履行なくして、試案の実現はない。」と述べました。成田空港の恩恵を享受し、空港容量が拡大すればさらに潤う成田市と全町の約7割が騒音下になる芝山町の立場の違いを鮮明にしました。

@格安航空会社設立に向け香港に「アジア戦略室」・全日空
 全日空は昨日、2008年度中にも格安航空会社をアジア地域で設立する方針を明らかにしました。合併での新会社設立を想定している、とのことですが、買収に踏み切る可能性もあるとのことです。4月に香港に「アジア戦略室」を立ち上げ交渉などを始めることにしています。全日空とは別会社とし、社名やブランドも別にして、運航やサービスでも全日空との差別化を図る、としています。

@日本航空が安全運航対策で労組も入り検討進める
 日本航空は新千歳空港や小松空港でのトラブルを受け設置した「運航安全ワーキンググループ」でパイロットが加入している4労組の代表も交えて、原因究明や再発防止を検討しています。近く報告書をまとめるとのことです。

@新空港の開港知らずにさまよう・ルフトハンザ航空機
 23日、乗客243人を乗せてアムステルダムからインド南部のハイデラバードに向かっていたKLMオランダ航空機でパイロットが数時間前に開港した新空港の情報を知らずにインド国内をさまよう出来事がありました。このパイロットは管制官から旧空港の閉鎖を告げられ、新空港に着陸するように求められましたが、知らない空港への着陸に不安を感じてニューデリーに向かい、ニューデリーの空港当局に着陸を拒否されてムンバイの空港に向かい着陸しました。

@飛行中にパイロットが持ち込んだ銃が暴発・無事着陸
 22日、デンバー発シャーロット行きのUSエアウエイズ機で飛行中にパイロットが機内に持ち込んだ銃が暴発するトラブルがありました。この銃は許可を得て持ち込んでいたそうです。幸い、機体に大きな損傷はなく、乗員・乗客にも怪我はありませんでした。同機は無事にシャーロットの空港に着陸しました。

@「俺はテロリスト」と騒ぎ緊急着陸後逮捕
 24日、ドイツのフランクフルトからウクライナのキエフに向かったルフトハンザ航空機内で中年のロシア人男性が「俺はテロリストだ。」と叫んで暴れました。このため、同機はポーランド南部のカトウィツエの空港に緊急着陸しました。着陸後に対テロ特殊部隊が機内に突入してこの男性を取り押さえました。男は酔っていたとのことです。


*3月25日

@騒音対策委員会で環境基準の基準値の改定などを要望
 昨日午後、成田空港近くのヒルトンホテル成田で第35回騒音対策委員会が開かれました。今年は「年間発着回数30万回」の話題もあり、成田国際空港株式会社や国土交通省などからは「地元から空港容量拡大の機運が出てきたことは画期的」などの発言がありましたが、実際の意見表明では騒音被害に悩む地元から騒音軽減に関する意見が相次ぎました。目立ったものは昨年に改定された「航空機騒音に関する環境基準」が評価方式の変更にとどまり、基準値そのものは現状維持に終わったことに対して、「基準値そのものを住民の被害感覚に合ったものに、早急に改定してほしい。」と言うものや、「基準値に夜間騒音に関する規制を盛り込んでほしい。」と言うものや、「民家防音や学校防音の老朽化による改築の年数制限を緩めてほしい。」「空調機器の回復を10年と言わず、8年で行ってほしい。」などの意見が相次ぎました。また、今年目立ったのは成田空港会社の完全民営化に際して「これまでの地元とかわした約束事項の遵守」を求める意見と、迫っているテレビの地上デジタル化への対応を問うものでした。また、「年間発着回数30万回」については、今日午後4時から開かれる「成田国際空港都市づくり推進会議」で説明されることもあり、質問はありませんでしたが、本会から「朝日新聞で平行滑走路の飛行コースを東に15度ずらす、と出ていたが、これは当時の友納知事と新谷運輸大臣との『直進上昇・直進降下』の約束に違反するのではないか。』との質問について、国土交通省の成田国際空港課長は「新聞が勝手に書いたものにコメントする気はない。」と答えました。
 質疑応答の要約は近く載せます。

@「30万回かそれに近いところを実現したい」と黒野氏
 前成田国際空港株式会社の社長で現在は同社特別顧問の黒野氏は昨日、「次世代空港システム技術研究組合」の第5回技術委員会研究報告会で講演し、「年間発着回数30万回」について、「周辺地域の風が変わってきてい る。地域の受入れを前提としつつ、我々としては30万回、そ れに近いところを実現したい」と語りました。
【コメント】風が変わっているのは「地域の一部自治体首脳」と「地域の経済団体」だと思います。周辺地域の住民は「どうしても空港容量の拡大を。」と考えているわけではありません。一種の「世論操作」を行おうとしているとしか思えません。

@来月12日から成田=ムンバイ線をデイリー化・全日空
 全日空は4月12日から成田=ムンバイ線を毎日運航とすることを明らかにしました。このために機材をB-737-700ER型の2機体制とし、新たに投入する2機目では座席の構成をビジネスクラス24席、エコノミークラスよりもサービスを向上させた「Economy BJ」を20席とするとのことです。

@藤沢市長が厚木飛行場周辺の航空機の騒音軽減措置の遵守を要望
 神奈川県・藤沢市長は昨日、南関東防衛局に「23日に米軍機が市内上空を頻繁に飛行し、午後10時過ぎの飛行も確認された。これは、「午後10時以降の飛行を原則制限し、日曜日の飛行は最小限にとどめる」とする『厚木飛行場周辺の航空機の騒音軽減措置』に違反している。この約束の遵守を求める。」とする要望を行いました。

@FAAがB-737型機の点検を要請
 アメリカ連邦航空局(FAA)は24日、B-737-300・-400・-500型機が燃料漏れを起こす懸念がある、として世界の航空会社に機体の点検を要請しました。4月8日から適用するとしています。これは、那覇空港での中華航空機炎上事故を受けた措置とのことです。


*3月24日

@今日午後に、第35回騒音対策委員会開催
 今日は午後から第35回騒音対策委員会があり、出席しますので、早めの更新になります。

@「年間発着回数30万回」は地元経済界の発案?
 今日の毎日新聞によりますと、明日開かれる成田国際空港都市づくり推進会議で成田国際空港株式会社から提示される予定の「発着回数年間30万回可能」については、昨年12月26日に開かれた同会議の5日前に、堂本知事に地元4経済団体が提出した要望書が「30万回」を要望していたとのことです。その経済団体の一つである「千葉力創造研究会」の山本雄二郎・第1分科会長は「それぞれ団体の立場はあるが、成田空港の機能拡充について地域として黙っているわけにはいかない。」と述べているとのことです。
【コメント】山本雄二郎氏は共生委員会の代表でもありますが、今回の「30万回」の仕掛人なのでしょうか。とすると、共生委員会そのものの性格は「地元住民の生活を守る」ことよりも、「空港の発展を図る」この方に重点があるような感じがします。

@「中央翼部分に問題ある」とボーイング社
 ボーイング社はこのほど、B-787型機の中央翼部分に「若干の改善を要する点を発見した。」とのコメントを出した、とのことです。多分、今回の納入再延期の報道に関してのものと思われます。なお、この中央翼部分は富士重工が担当しているとのことです。


*3月23日

@返り咲き濃厚のイタリア前首相がエールフランスKLMの買収案を拒否
 総選挙で返り咲きが濃厚になっているイタリアのベルルスコーニ前首相は21日、首相に再選した場合、エールフランスKLMによる買収を拒否すると明言しました。「フランスだから反対するのではなく、買収案の内容に反対するのだ。」と述べたとのことです。
【コメント】アリタリア航空の買収は本当に迷走していますね。毎日、赤字が拡大しているとのことですが、買収が成立しなければ、破産は避けられない、と言われています。


*3月22日

@「くうこうだより」春号が届きました
 成田国際空港株式会社から「くうこうだより」2008春号送られてきました。2・3面は「写真で振り返る成田空港の30年」です。4・5面は「シリーズ・人と空港」で今号は「日本空港サービスM搭載課係長」の巻です。6・7面は「空港周辺ほっこりスポット」で今回は多古町編でした。8面の「Air Line File」はブリティシュ・エアウエイズでした。この8面の左下に「成田空港にぜひ遊びにきてください!お食事やショッピングなどの施設も充実、ゆっくりとお楽しみいただけます。」とありました。この呼びかけは初めてのような気もするのですが、私の記憶違いかもしれません。

@「住みにくい理由」は「公害」が一番・沖縄県中部
 沖縄県本島中部の9市町村で構成する中部広域市町村圏事務組合は21日までに昨年8月と9月に実施した住民意識調査の結果をまとめましたが、それによりますと、「この地域が住みにくい」理由として基地による騒音などの「公害」を上げた人が嘉手納町で52.4%、宜野湾市で29.0%とそれぞれ最多となりました。

@ベトナム航空がMRJ20機を購入へ
 日経新聞によりますと、ベトナム航空が三菱リージョナルジェット(MRJ)を20機購入する方向で最終調整に入っています。現在ベトナムを訪問中の三菱重工の首脳は21日にベトナム首相と会談後、ベトナム航空と最終交渉に入りました。早ければ、4月上旬にも正式に発表する予定とのことです。購入費用は貿易保険と国際協力銀行の低利融資などを組み合わせる案で調整している、とのことです。

@ブリジストンが航空機用タイヤの生産能力を2.5倍へ
 タイヤメーカーのブリジストンは昨日、航空機用タイヤの生産能力を2011年末をめどに、現在の2.5倍に引き上げることを明らかにしました。世界的な航空機需要の拡大にあわせる、とのことです。同社はB-787型機やA380型機用タイヤも納入しています。

@アロハ航空が2度目の破産申請
 アメリカ・ハワイ州を拠点とするアロハ航空は20日、2度目となる連邦破産法11条の適用を申請しました。格安航空会社の「Go!航空」の参入で運賃引下競争が激しくなり、十分な収入が得られず資金繰りに行き詰まった、としています。


*3月21日

@横浜市が「羽田国際化が拡大しない」と羽田再拡張貸し付けの今年度分を留保
 横浜市は羽田空港再拡張工事に対する国への無利子貸し付け総額100億円の内、今年度分24億4500万円の支払いを留保していることが分かりました。支払い期限は今月19日でした。理由として「国際線の就航範囲や発着枠拡大について横浜市の要請が十分に反映されていない。」としています。

@滑走路表面のアスファルトはがれ約3時間閉鎖・関西空港
 今日午前4時50分頃、関西空港の滑走路点検中に第1滑走路上に表面のアスファルトがはがれているのが見つかりました。この補修作業のために第1滑走路が約2時間40分にわたり閉鎖となりました。しかし、離発着に第2滑走路を使ったために運航には支障はありませんでした。滑走路の点検は1日2回行われています。

@パイロットの健康問題を理由に24便を欠航に
 日本エアコミューターは昨日、72人いるサーブ340B型機のパイロットの内、7人が健康上の理由で乗務できなくなったために、この機体を使って運航している大阪=福島・出雲・松山線の一部・24便を30日までの間に欠航とすると発表しました。同社では2005年にも同様の理由で数便を欠航としましたが、航空会社がこのような理由で多数の便を欠航とすることは異例とのことです。

@アリタリア労組が買収案を拒否
 ANSA通信が伝えたところによりますと、20日に行われたアリタリア航空の買収をめぐるエールフランスKLMとアリタリア航空労組との話し合いで、労組側はエールフランスKLMの買収案を拒否しました。25日に再度の会談を行う予定ですが、労組側は2100人の人員削減などに対して譲歩を求めており、交渉は難航が見込まれています。エールフランスKLM側は「労組との合意が得られない場合は買収を断念する」としており、同通信は「アリタリア航空の破産が近づいた。」と報じています。

@B-787型機の納入がさらに遅れる可能性
 アメリカの航空業界関係者やアナリストによると、ボーイング社のB-787型機の納入がさらに遅れる可能性があり、「2009年9月になる」とする見方が出ているとのことです。これが事実とすると、当初の予定よりも15ヶ月の遅れになります。土壇場でのデザインの変更や生産上の問題が原因とのことです。


*3月20日

@三菱重工がMRJの事業化を近く決定へ
 三菱重工は三菱リージョナルジェット(MRJ)の事業化を近く決定する方針を固めた模様です。全日空と日本航空が最大で70機の購入を決める方向で最終的な調整を進めているとのことです。また、アジアの航空会社からの打診もあり、一定の受注数を確保できると判断した模様です。全日空が早ければ、今月中にも購入を決定する見込みで、これを受けて取締役会で正式に決定することにしています。日本が独自に旅客機を製造するのはYS11型機以来、40年ぶりになります。

@ジェイエア機が警告灯点灯で名古屋空港へ引き返す
 今日午前8時10分頃、名古屋発福岡行きのジェイエア4401便・CL600-2B19型機が大津市上空を飛行中に、操縦室の電子機器の冷却ファンの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は名古屋空港に引き返し、無事着陸しました。点検したところ、冷却ファン検知装置の不具合でした。乗客は代替機で2時間遅れて福岡に向かいました。

@「ヘリコプターもカウントするかもしれない」と関空社長
 関西空港会社は年間発着回数のカウントにヘリコプターの発着回数も加えることを検討しているようです。これを加えますと公約の年間発着回数12万9000回の達成が見えてきます。しかし、国土交通省は「ヘリコプターの発着回数のカウントは認められない。」としています。
【コメント】当初の予測ではヘリコプターの回数は入れていなかったのですから、これをカウントするのは邪道でしょう。何としても12万9000回を「達成した。」と言いたい気持ちは分からんでもありませんが。

@安全対策でパイロット出身者を執行役員に・日本航空
 日本航空は新千歳空港や小松空港でのミスを受けて、安全対策を強化するためにパイロット出身者を4月1日付けで執行役員に選任することを明らかにしました。

@2007年の世界の航空旅客は約46億人
 国際空港評議会(ACI)は20日、2007年1年間の世界の航空旅客が前年比6.4%増の約46億4500万人に達したことを明らかにしました。1位はアトランタ国際空港、2位がシカゴオヘア空港、3位がロンドンのヒースロー空港で、4位が羽田空港になりました。また、成田空港は24位となっています。

@アダム・エアに運航停止命令・インドネシア
 17日から運航を停止しているインドネシアのアダム・エアに対してインドネシア運輸省は19日、一時的な運航停止を命じました。運航停止期間は3か月になるものと見られ、同航空が破産する可能性も出てきました。


*3月19日

@成田空港の検疫でベルギー産のネギから基準の2倍の残留農薬
 今月8日に成田空港に輸入されたベルギー産の西洋ネギ「リーキ」に基準の2倍の除草剤パロキンホップが含まれてていたことが成田空港検疫所の検査で分かりました。このネギは輸入業者に回収が命じられました。
【コメント】中国産だけではないのですね。このような例は多いのでしょうか。かなり前から、日本の食料自給率の低下によるリスクが指摘されてきましたが、今回の事件がこの指摘を証明したことになりますね。

@今日はほぼ平常運航へ
 今日予定されていた日本航空グループと全日空グループの乗員組合のストライキは日本トランスオーシャン航空をのぞいては妥結したとのことで、平常運航が行われました。日本トランスオーシャン航空は労使交渉が継続中ですが、明日と明後日は平常に運航される見込みとのことです。

@日ロ航空協定で新千歳空港に以遠権認める
 昨日書いた、日ロ航空業務協定ですが、一部に漏れがありました。今まで、以遠権が認められていたのは成田空港・関西空港・中部空港の3空港でしたが、新たに新千歳空港が加えられた、とのことです。

@NWとの合併が見込み薄で新たなコストダウン・デルタ航空
 デルタ航空は18日、更なるコスト削減のために2000人の人員削減と国内線の減便を行うことを明らかにしました。減便で8月までに国内線の提供座席を5%減らし、2008年中に前年比で同10%を削減するとのことです。ノースウエスト航空との合併交渉が暗礁に乗り上げたことを受けての措置のようです。合併交渉は両者のパイロット組合の調整が物別れに終わったことによて、成立しない可能性が高まった、とのことです。


*3月18日

@明日に24時間ストを構える・国際線は平常運航
 日本航空グループの4労組と全日空グループの4労組は昨日、春闘要求に対する会社側の回答を不満として明日(19日)に24時間ストライキを実施すると会社側に通告しました。ストが実施されますと、日本航空グループでは国内線の16便が、全日空グループでは国内線の142便が欠航となる見込みとのことです。日本航空グループの日本エアコミューターの乗員組合は20日にも24時間ストを行う予定とのことです。

@訓練生がレバー間違え、脱出用シューター飛び出す・関西空港
 16日午後7時10分頃、香港発関西空港行きの日本航空702便・B-767-300型機が到着して乗客の降機を始める時に、訓練中の中国人客室乗務員がドアの脱出用シューターを自動から手動に切り替えるためのレバーとドアの開閉レバーを間違えて操作したために、ドアが開き脱出用シューターが飛び出すトラブルがありました。このドアは乗客降機のドアでなかったため、乗客に影響はありませんでした。このトラブルで、シューターを交換するために次のグァム行きの便が1時間半遅れました。

@ロシアが航空業務協定に同意・各々10路線設定可能に
 外務省は昨日、ロシアから日ロ航空業務協定の改正に同意する書簡が届いたことを明らかにしました。これにより、日本の航空会社はロシアの10地点を結ぶ路線を設定でき、ロシアの航空会社もロシアの10地点から日本への路線を設定できることになりました。ただし、第三国に向かう以遠権は認めていません。

@イタリア政府がアリタリア買収案を承認
 イタリア政府は17日の閣議で、アリタリア航空のエールフランスKLMによる買収案を承認しました。これにより、買収への関門を一つクリアーしたことになります。18日にはエールフランスKLMとアリタリア航空労組との会談が行われますが、労組側は買収案の中にある1600人の人員削減と貨物便の廃止に難色を示しているとのことです。

@アダム・エアが運航を全面停止・事故多いと出資引き上げ
 インドネシアのアダム・エアは17日、すべての旅客便の運航を停止しました。同社の株を50%保有する投資会社「バクティ」が14日に、アダム・エアの航空機事故の多発を理由に出資引き上げを決定したことが原因とのことです。運航停止により、運賃の払い戻しなどの混乱が多発しているとのことです。同航空は今月10日にもオーバーラン事故を起こしています。


*3月17日

@管制ミスの背景に発着回数の増加と管制の過密化
 今日の日経新聞の「フォローアップ」によりますと、全国の空港で相次ぐ航空管制のミスの背景に発着回数が増加しているにも関わらず、管制官の人数がこの20年間ほとんど増えていない現状があるとのことです。この結果、1人の管制官が多数の航空機を同時管制せねばならず、パイロットとの交信が混信してしまうことも多々あるようです。これらの大事故に繋がりかねないミスは、直接的にはパイロットと管制官の交信ミスが多いのですが、背景には余裕がなくなっていることがあると、しています。
【コメント】20年以上前に成田の管制室を見学したことがありますが、その時にも、すでに、「管制の混雑が管制官に極度の緊張を強いている。」と説明がありました。管制官の座る椅子の肘掛けが「当初はクッションの効いたものであったが、管制官が緊張で鉛筆で肘掛けを突っついてぼろぼろにしてしまうことから、鉄製肘掛けにかえた。」との話が印象的でした。もちろん航空管制は技術的には進歩しているのでしょうが、それを上回る発着回数の増加が続いているようです。管制官の増員は養成期間もあり、すぐにできることではありませんが、だからこそ、早急に手を打たないと大事故につながるのではないでしょうか。

@苦悩する地方空港・航空会社は増便に慎重
 今日の朝日新聞によりますと、全国の地方空港は羽田空港の再拡張での便数増に期待している、とのことです。朝日新聞の調査では希望している増便数は再拡張後の国内線増便分の年間2万回の倍以上になっているとのことです。しかし、一方、航空会社側は採算性から増便には慎重になっています。地方空港の発着の自由化は航空会社の地方路線からの撤退の自由化も促進しています。地方空港では国際チャーター便の誘致に力を入れていますが、これも、何時撤退されるか分からないのが現状のようで、地方空港の活性化は模索中、とのことです。


*3月16日

@北朝鮮から航空無線と同周波数の電波・成田管制で混信
 総務省は今日、昨日の午後5時過ぎから約4時間にわたって北朝鮮方面から航空用短波無線に使われているものと周波数が同じ電波が発信され、成田空港の管制システムに混信が発生したと発表しました。航空機の運航には遅れなどの影響はありませんでした。この電波には義務づけられている識別信号がなかったとのことです。

@MRJ対象に「航空機輸出保険」創設を決める
 政府は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の事業化を支援するために貿易保険に当たる「航空機輸出保険」を創設する方針を固めました。MRJの機体を購入する航空会社などに日本の金融機関が融資して、融資先が経営不振で返済できなくなった場合や戦争などで外資の送金ができなくなった場合の損失を完全に補償するものです。保険料はMRJの機体を担保に押さえて割安に設定します。航空機産業は裾野が広く将来的に日本企業全体の技術力の向上につながる、と判断したものです。

@アイベックス機が不具合で2便欠航
 昨日午前7時40分発の大阪発福島行きのアイベックスエアラインズ3173便・CRJ型機の翼の防氷装置が故障しました。このため、同機は欠航となり折り返し便も欠航しました。

@アリタリア航空取締役会がエールフランスKLMの買収案を受け入れ
 アリタリア航空の取締役会は15日に8時間に及ぶ会議を開き、16日に「全員一致でエールフランスKLMが提示している買収案を受け入れる。」と発表しました。今後、イタリア政府が保有している49.9%の株式をめぐって、経済・財務省の最終判断を仰ぐことになります。


*3月15日

@オリエンタルエアブリッジのDHC8型機が2日続けて不具合
 昨日午後2時20分頃、長崎発福江行きのオリエンタルエアブリッジ315便・DHC8-201型機が離陸して間もなく、操縦席の窓ガラスの表面が10cmほど筋上にはがれているのが見つかり、同機は長崎空港に引き返しました。ガラス交換のため、同便を含めて3往復6便が欠航となりました。
 また、今日午前9時40分頃、オリエンタルエアブリッジの同じ機体で長崎から鹿児島に向けて離陸滑走を始めたところ、主翼のフラップの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は離陸を中止し、点検のためこの531便と折り返し便が欠航となりました。

@名古屋中華航空機事故判決が確定
 12日の出来事で書いた名古屋中華航空機事故の裁判ですが、控訴期限の13日までに原告と被告の双方が控訴の手続きをとらなかったために、名古屋高裁の判決が確定しました。

@小型機選定とA380型機導入を検討・全日空社長
 全日空の山元社長は昨日の記者会見で地方路線に投入する次期小型機の選定について「今月中に結論を出す方向で検討している。」と述べました。候補としては三菱重工のMRJやエンブラエル社などが検討されているとのことです。
 また、エアバス社のA380型機について「各社が日本への乗り入れを始めると、お客様の志向は無視できなくなる。そろそろ検討しなければならない」と述べて、導入についての検討を始める考えを明らかにしました。


*3月14日

@宜野湾市が騒音に悩む市民の映像をホームページで公開へ
 沖縄県の宜野湾市では普天間飛行場のヘリコプターによる騒音に悩んでいる市民の証言をビデオで撮影し、市のホームページで「基地被害の声」として公開することになりました。現在、市のホームページで取材申し込みを募っています。

@日本航空機内で心肺停止の男性を看護士が助ける
 今日の産經新聞によりますと、先月28日に関西空港からバリ島に向かった日本航空機内で60歳代の男性が突然倒れ、心肺停止状態に陥りましたが、乗り合わせた3人の看護士が心臓マッサージなどの蘇生措置を施した結果、息を吹き返す出来事があったとのことです。男性は到着後、バリ島の病院であらためて治療を受けたとのことです。

@ヒースロー空港で不審者騒ぎ・抗議行動か?
 13日、ロンドンのヒースロー空港でフェンスを乗り越えて制限区域に侵入した男が、エミレーツ航空の機体に駆け寄ろうとして途中で取り押さえられる出来事がありました。この男が持っていて、途中で落としたかばんで小規模な爆発がありましたが、爆弾ではなかったとのことです。単独犯行で、抗議団体の活動家のようだった、とのことです。

@NW航空が人気の座席を有料で指定できるサービス
 ノースウエスト航空はこのほど、人気の高い座席を有料で指定できる「コーチチョイス」サービスを国際線のエコノミークラスで始めました。出発の24時間前からホームページや空港のセルフサービス・チェックイン機で予約でき、アジア・ハワイ線などは25米ドル、太平洋路線は50米ドルになります。支払いはクレジットカードになります。

@仏検察がコンコルド事故で訴追を請求
 フランスの検察当局は2000年に起こったコンコルド墜落炎上事故の原因となった滑走路上の金属片を取り付けたコンチネンタル航空の整備士など4人の訴追を請求したとのことです。この金属片は規定外のものだったとのことです。


*3月13日

@シンガポール航空のA380型機が5月20日から成田空港に乗り入れ
 シンガポール航空は昨日、A380型機を5月20日から成田=シンガポール線に就航させると発表しました。5月20日は特別ダイヤで成田着が午前8時半、成田発が午後1時になります。その後は通常ダイヤで運航します。成田空港開港30周年にあわせました。スイートクラスとビジネスクラスは通常料金より15〜20%高くなるとのことです。

@出入国自動化ゲートの利用が低調
 今日の毎日新聞によりますと、昨年11月20日から成田空港で試行が始まった出入国の自動化ゲート(2007年11月20日の出来事を参照)の利用が低迷しているとのことです。このゲートを利用するには初回に顔写真の撮影や指紋の採取が必要で、たまに利用する人に取ってはメリットが感じられないことが原因とのことです。現在登録している人はビジネスで頻繁に海外に出かける人とのことです。

@公衆無線LANの利用で成田空港が日本一
 米iPassが12日に発表した「世界における公衆無線LANの利用動向調査」によりますと、日本国内では成田空港が2007年前期に続いて、後期も1位だったとのことです。

@鳥(?)と衝突でフレームまで損傷・日本航空機
 11日午後8時半頃、福岡発中部行きの日本航空3228便・MD90型機が離陸して上昇中に、操縦室の下部で何かが衝突したような音と衝撃がありました。しかし、計器に異常がなかったためにそのまま飛行を続け、約1時間後に中部空港に着陸しました。着陸後に点検したところ、機体前部右側にへこみがあり、詳しく調べたところ、外板だけでなくフレームにも変形とひびが見つかりました。このため、国土交通省は「大修理」が必要な事故に当たる、として事故調査官2人を派遣しました。鳥が衝突したものと見られています。

@日本航空機が全車輪格納できず引き返す・那覇空港
 昨日午後7時半頃、那覇発羽田行きの日本航空924便・B-747-400型機が離陸したところ、操縦室の車輪を格納するレバーがロックされて、全車輪が格納できなくなりました。このため、同機は那覇空港に引き返し、約1時間後に無事に着陸しました。乗客は日本航空が用意した別の機体で午後11時40分に羽田に向かいました。原因は調査中とのことです。

@サウスウエスト航空が罰金後も点検せずに1週間運航
 機体の定期点検を怠ったとしてアメリカ連邦航空局(FAA)から約1020万ドルの罰金を課せられたサウスウエスト航空(3月7日の出来事を参照)は11日夜に38機の点検を行い、12日に5機の点検を行いました。これにより、118便が欠航したとのことです。しかし、6日に罰金を課せられたにもかかわらず、運航を続けたサウスウエスト航空に対して米国内から厳しい批判が吹き出ていました。


*3月12日

@第1ターミナルの内際乗り継ぎ施設を来月16日に供用開始
 成田空港の第1ターミナル第5サテライト3階に整備中の国内線・国際線乗り継ぎ施設の供用開始が4月16日に決まりました。この結果、乗り継ぎにかかる時間と移動距離が大幅に短縮されることになります。この施設は主にスターアライアンス関係が使用することになります。第2ターミナルの内際乗り継ぎ施設は初夏に完成の予定です。

@収容委員会会長襲撃事件で無罪判決
 1988年に起こった、当時の千葉県収容委員会会長襲撃事件で総指揮者として起訴されていた60歳の中核派活動家に対する第2審判決が昨日東京高裁でありました。判決は1審判決の無罪を支持しました。判決では「実行犯が総指揮者と指し示した写真は14年前に撮影されたものであり、焦点もあっていない。この写真で被告を犯人とするには疑いが大きい。」としています。

@アリタリア航空がローマ集約でローマ便増便・ミラノ便は減便
 アリタリア航空は3月30日からの夏季ダイヤから国際線のローマ集約に伴い、成田=ローマ線を週3便から週7便とし、代わりに成田=ミラノ線を週7便から週3便にすることを明らかにしました。

@エバー航空機が気圧異常で関空に緊急着陸
 昨日午後1時過ぎ、中部発台北行きのエバー航空2127便・A330型機から関西空港に「機内の気圧の異常を示す警告が出たので緊急着陸したい。」との連絡が入り、同機は約10分後に無事着陸しました。原因は調査中とのことです。

@名古屋中華航空機事故遺族が上告を断念の意向
 1994年に名古屋空港で起きた中華航空機の墜落炎上事故で裁判で争っていた遺族2人は2月28日の判決(2月28日の出来事を参照)を受け入れ控訴しない方針を固めました。中華航空側も控訴しない見込みでこれにより事故から13年10ヶ月あまりを経て終結する見通しになりました。

@スカンジナビア航空がボンバルディア社から賠償金
 スカンジナビア航空は10日、DHC8-400型機の事故多発による運航中止問題でボンバルディア社から10億クローナ(約170億円)を上回る補償を受けることで合意したことを明らかにしました。補償は現金のほか、一部はボンバルディア社の新型機を有利な条件で購入できる権利も含まれるとのことです。

@日欧線カルテル疑惑で立ち入り調査・欧州委員会
 欧州委員会は11日、日欧路線の旅客運賃カルテルの疑いで複数の航空会社を立ち入り調査したと発表しました。この中にはルフトハンザ航空やアリタリア航空が含まれるとの報道がありますが。日本の航空会社が含まれるかどうかは不明です。

@BAAが免税店運営会社を売却
 イギリスの主要7空港を運営するBAAはグループの免税店運営会社ワールド・デュティー・フリーを5億4600万ポンド(約1100億円)でイタリアの小売りグループ・オートグリルに売却すると発表しました。BAAを買収したスペインの建設会社フェロビアルが買収資金100億ポンドの負担に苦しんでいるため、とのことです。

@ヒースロー空港とガトイック空港の空港使用料を値上げ
 イギリス民間航空局は11日、ヒースロー空港とガトイック空港の空港施設使用料を1人当たり2ポンド(約412円)値上げすると発表しました。空港施設の改善と警備強化のため、としています。


*3月11日

@「オリエンタルランドの株を売却し、成田空港会社の株を買え」と地元県議
 昨日の千葉県議会の一般質問で、成田空港南部に位置する山武郡の選出の県会議員が千葉県が保有するオリエンタルランドの株を売却して、完全民営化後の成田国際空港株式会社の株式を購入するように求めました。理由として空港周辺の騒音対策などの地域共生策の確実な実施を図るには株式を保有し発言権を確保する必要がある、としています。千葉県が保有するオリエンタルランド株は330万株で、時価で約200億円になるとのことです。この株は千葉県が整備した土地にディズニーランドを誘致するために購入したもので、保有の役目は終えたと主張しています。これに対して県の総合企画部長は「県が公有水面を埋め立て造成した土地を、観光資源として永続的に活用することになるため、公共公益的な観点から(オリエンタルランドに)経営参画することが望ましい。売却には相当、慎重な対応が必要。」と答えました。

@「騒音基準値の改正は国に求めていく」生活環境部長
 やはり、昨日の一般質問でほかの県会議員が、昨年公示された航空機騒音の環境基準について質したのに対し、生活環境部長は「より正確な評価が可能になったと考える。しかし、今回は見送られた住民の体感に即した基準値の設定については、引き続き国に要請していく。」と答えました。

@ルフトハンザ航空機から燃料が漏れる
 昨日午後1時20分頃、成田空港第1ターミナルの駐機場から滑走路に向かうためにプッシュバックを始めたドイツ・ミユンヘン行きのルフトハンザ航空714便・A340-300型機の第3エンジンから燃料が漏れているのを整備士が発見しました。このため、同機は駐機場に戻り乗客を降ろして修理作業を行い、約4時間半遅れてミユンヘンに向かいました。

@「A380型機は196機、A350XWB型機は310機受注」・エアバス日本支社長
 昨日夕方、航空会館で日本航空協会主催のエアバス・ジャパン社のグレン・S・フクシマ氏の「激動する航空業界で進化するエアバス」と題する講演がありましたので、聞いてきました。
 この中でフクシマ氏はA380型機について「現在のところ、17社より確定192機、覚書4機の受注を受けている。『これからは、このような大型機の需要はあまりない』との指摘もあるが、発展する国で大都市化は進み、航空需要は拡大する。発着回数が急拡大するが、しかし、空港容量の拡大は思うようには行かないだろう。そこで、大型機の出番がある。また、今まで、乗客は機種についてはあまり選ばなかったが、これからは機種を選んで乗るようになるだろう。そのときに、A380型機の余裕のあるスペースが好まれるようになるだろう。A380型機はB-747型機に比べて広さは約50%増えているが、座席数は約35%しか増えていない。それだけ、余裕があると言うことだ。就航しているシンガポール航空のA380型機に対する関心は高く、搭乗率は非常に好調と聞いている。幸い、トラブルも少ない。また、A380型機は環境に対しても非常に優しい。住民への騒音も非常に少ない。機内騒音も調理のオーブンの『チン』と言う終了音を『大きい』と言われて下げたほどだ。燃費も乗客1人当たり、同じ距離を走る普通の自動車よりも大幅に少なくなっている。」と述べました。

 続いてA350XWB型機について「ボーイング社のB-787型機よりも新しい技術を使っている。受注も現在のところ非常に好調で、15社から310機の受注を得ている。これからの受注については引き渡し時期の調整で苦労することになりそうだ。私もエアバス社に入ってまだ3年だが、エアバス社は良い技術で良い飛行機を造っていると感じている。北米での受注でも我が社とボーイング社はほぼ半々の受注となっている。」と述べました。

 質問で「日本の航空会社がA380型機を導入する場合はどのような使われ方を想定しているのか。」と聞かれ、「現在、B-747型機が就航しているような国際線と考える。国内線は今のところ難しいかもしれない。しかし、新興国などで需要が拡大すると『国内線でも使いたい。』と言う話が出るかもしれず、そのときには仕様も変更することもあり得る。」と延べました。

@客室乗務員が体調不良で引き返す・全日空機
 今日午前8時35分頃、中部発徳島行きの全日空1815便が和歌山県沖を飛行中に女性客室乗務員の一人が体調不良を訴えました。このため、同機は中部空港に引き返し、客室乗務員を交代して10時20分に徳島に向かいました。徳島空港には交代要員がいないため引き返したとのことです。

@犯人はウイグル族の少女か
 昨日明らかになった、中国南方航空機のテロ未遂事件の犯人は少数民族ウイグル族の18、9歳の少女だったとのことです。客室乗務員が少女からガソリンの臭いがするのに気づき少女を取り押さえました。少女はトイレに入ってガソリンに点火して墜落させる予定だったとのことです。共犯者もいるようです。

@インドネシア・アダムエア機がオーバーラン・5人が負傷
 10日、インドネシアのジャカルタからバタム島行きのアダム・エアのB-737型機が着陸したところ、滑走路を約75mオーバーランし右主翼を損傷しました。乗員・乗客の内5人が負傷しました。当時は大雨が降っていましたが、空港管理者は「視界は十分だった。」と述べてるそうです。


*3月10日

@中国南方航空機がテロ未遂で蘭州に緊急着陸
 中国からの報道によりますと、7日午前10時35分に中国のウルムチから北京に向かった中国南方航空機にウイグル独立運動のテログループと見られる乗客が可燃物を持ち込んだことが分かり、機内でおとり押さえられました。同機は12時40分に蘭州の空港に緊急着陸しました。動機などについては捜査中としています。


*3月9日

@日本エアコミューターのサーブ340B型機が2日続けて故障
 今日午前8時頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2343便・サーブ340B型機で出発前の点検を行ったところ、プロペラの回転数を示す計器が作動していないことが分かりました。このため、同便と折り返し便が欠航となりました。また、昨日、同じ大阪発出雲行きの日本エアコミューターのサーブ340B型機の別の機体でもレーダーが故障し2便が欠航となっています。

@機長の体調不良で3便が欠航に・北海道エアシステム
 昨日、午前10時20分発の丘珠発函館行きの北海道エアシステム2871便で、機長が乗務する際にめまいを訴えました。このため、同社では休暇中の別の機長を呼び出しましたが、間に合わずこの便とこの機体を使う予定の函館発奥尻行きの往復2便を欠航としました。


*3月8日

@迫撃弾頭がA滑走路手前400mで見つかる
 千葉県警は昨日、1日朝に発射されたと見られる過激派の迫撃弾と思われる物体を成田空港内にある「空港技術センター」の敷地で発見しました。発見場所は発射地点から北東約800mの地点で、A滑走路からは約400mのところでした。物体は長さが約25cmで直径は約5cmでした。しかし、発射されたと見られるもう一つはまだ発見されていません。

@「成田財特法の期限延長は必要」・千葉県総合企画部長
 6日の千葉県議会の一般質問で成田財特法の延長問題を問われた県総合企画部長は「現法律の期限である2008年度末でも4つの事業が完了しない見込みで、平行滑走路2500m化やアクセス整備などで行政需要は増加している。このため、期限の延長は必要と考えている。今後、延長について国と協議をしていきたい。」と答えました。

@レーダー表示システムの故障は基板の不具合が原因
 国土交通省は昨日、先月18日に故障した東京航空交通管制部のレーダー表示システムの故障について「原因はコンピューター基板の不具合にあった。」と発表しました。今後、基板の不具合を検知するシステムを強化するとともに、今年の秋から同型のシステムを、バックアップ機能を持った新型に順次交換していくとのことです。

@乗客5人でシカゴからロンドンに飛ぶ・環境団体が批判
 先月8日に、シカゴからロンドンに向かったアメリカン航空機に乗客が5人しかいなかったことに対して、環境保護団体が「エネルギーの無駄使いであり、温室効果ガスを満席の場合と比べて1人当たり45倍の35.77トンも排出した。」と批判しています。この排出量は一般的な乗用車が16万Km走った場合に相当するとのことです。これに対してアメリカン航空は「この便は機材の故障で14時間も遅れた。この間にほかの乗客は振替便を探してロンドンに向かったが、5人は振替便が見つからなかった。折り返し便の機材繰りの関係から、同機をロンドンに飛ばさざるを得なかった。」と延べています。


*3月7日

@成田空港周辺モデルツアーは1便当たり5人
 成田国際空港を核とした観光交流促進プログラム検討会の2回目の会合が昨日開かれ、この席で成田空港周辺の観光振興を担うコーディネート組織を今年度中にも立ち上げることが報告されました。また、試験的に行われた空港周辺モデルツアーの結果が報告され、1日5便で17日間実施され、参加者は延べ450人となり、この内、外国人は315人でした。1便当たり約5人と言うことになります。今後、団体客をどう呼び込むかなどを検討します。

@滑走路手前に案内標識設置へ・小松空港
 国土交通省は昨日、小松空港でのトラブルを受けて、小松空港の滑走路の手前に赤色の案内標識を設置することを明らかにしました。国土交通省は滑走路と誘導路が並行している全国の32空港では案内標識の設置を進めており、29空港では終わっています。しかし、小松空港のように自衛隊と共用している空港では防衛省が管理することもあり手つかずでした。今後、防衛省ともできるだけ早く協議して1から2ヶ月以内に整備するとのことです。
【コメント】これは国土交通省の怠慢と言えるのではないでしょうか。なんで早く整備を考えなかったのでしょうか。「小松空港で見えにくい、との声はなかった。」と言っているようですが、32空港全部から「見えにくい」との声があったとも思えません。「より以上の安全を期するために行っている」と思いますから、防衛省との協議をしていればできたはずです。このような怠慢は誰が注意するのでしょうか。

@中国への牛肉の個人密輸が急増
 このところ、関西空港や成田空港から中国に向けて個人の荷物の中に牛肉を隠して中国に密輸しようとするケースが多発しているとのことです。中国政府は2001年に日本で狂牛病(BSE)が発生してから日本の牛肉の輸入を禁止しています。しかし、中国の裕福層の間では日本の牛肉の人気が高く、高値で取引されているそうです。日本から出国する際にスーツケースに隠して持ち出そうとして摘発されています。10人の日本人がそれぞれ約20Kgずつ、計200Kgを持ち出そうとしたケースもあるとのことです。

@全日空の貨物便が中部空港から全面撤退へ
 全日空は昨日、貨物便の成田=中部=天津線の中部空港経由を今月30日で取りやめることを明らかにしました。これにより、同社の中部空港の貨物便はすべて撤退することになります。今後は貨物便を関西空港と成田空港に集約するとのことです。中部空港の需要が少なく採算が取れないため、としています。

@東京の環境はアジア圏で第2位
 マスターカード・ワールドワイドがこのほど発表したレポート「アジア・太平洋、中東、アフリカにおける都市化と環境への取組み」において、東京がアジア圏で2位、全地域では7位となりました。東京は、水の飲用適確性や入手可能性、廃棄物処理など6つの環境指標から測定した結果、空気の質以外の5つの指標で満点でした。この結果に限ると、東京は全地域で2位に入りますが、自然災害の発生可能性についての測定結果により総合順位が下がったとのことです。

@FAAがサウスウエスト航空の機体整備違反に制裁金
 アメリカ連邦航空局(FAA)は6日、格安航空会社サウスウエスト航空にたいし1020万ドルの制裁金を科すことを明らかにしました。同航空は2006年6月から2007年3月まで、B-737型機・46機で機体の定期点検を怠り、約6万便を運航していたそうです。この制裁金は過去最多となります。


*3月6日

@パイプライン使用料は現状維持で合意
 成田空港の燃料パイプラインの使用料が2008〜2009年度も現状と同じ1キロリットル当たり3490円とすることで成田国際空港株式会社と航空会社側が合意していることが分かりました。通常は3年間の適用になりますが、2010年に平行滑走路2500m化が完成することから、今回は2年間になったとのことです。

@日本航空機長組合が小松空港トラブルなどで謝罪文
 日本航空機長組合は昨日、小松空港でのトラブルを受けてホームページに謝罪文を掲載しました。謝罪文では「本件が、本年2月16日の新千歳空港B滑走路からの離陸時の管制交信上のトラブルに連続して発生を重く受け止め、機長組合は当時の運航状況ならびに運航環境なども含めたあらゆる要因を抽出し、再発防止に向け努力してまいります。」と述べています。

@スカイマークが契約社員を正社員に登用へ
 スカイマークは4月から、客室乗務員などの契約社員を正社員に登用する制度を設立することを明らかにしました。最終的には正社員を全職員の9割まで引き上げる予定とのことです。入社1年後に本人が希望すれば、試験を実施して会社側で適正などを判断して正社員として登用します。これにより、給与が1割上昇し、年間3000万円程度のコストの上昇になるとのことですが、社員の士気の向上を目指す、とのことです。

@空港での無線LANは危ない
 世界の空港で提供される無線LANについて、調査会社「エアータイト・ネットワークス」は世界の14空港での調査をまとめましたが、パソコン側と無線LANを提供する側双方のセキュリティの欠除により、パソコンへの侵入が容易にできるとのことです。478カ所のアクセスポイントの内、57%で全く保護されていず、28%は容易に侵入可能な暗号プロコトールであるWEPによって守られているだけで、利用者のクッキーも容易に覗けたとのことです。なお、この調査に成田空港が入っているかどうかは分かりません。

@ドイツのサービス労組のストで欠航多数
 5日、ドイツ統一サービス産業労組が大幅な賃上げを求めて約12万人が参加する警告ストライキを実施しました。主要空港の職員も参加したため、ルフトハンザ航空だけで約300便が欠航しました。


*3月5日

@小松空港で日本航空機が着陸寸前の滑走路に誤進入
 昨日午後7時35分頃、小松発羽田行きの日本航空1280便・B-777型機が管制官に「滑走路手前で待て」と指示されて、復唱したにもかかわらず滑走路に進入しました。この時、航空自衛隊のF15戦闘機の編隊が着陸体制に入っいて、滑走路手前2〜3Kmに接近しており、管制官の指示で着陸を取りやめ回避しました。F15戦闘機の着地までは20〜30秒前でした。日本航空機は副操縦士が操縦しており、機長は無線交信を担当していました。副操縦士は「暗くて停止線がよく見えなかった。」と話しているそうです。F15戦闘機は日本航空機の尾翼灯を視認し「何であんな所にランプがあるのだ。」と思い、尾翼であることに気づきました。一方、日本航空機側もF15戦闘機のライトに気づき、管制官にF15戦闘機の着陸を回避するように要請しました。日本航空機が滑走路に進入したのは自衛隊機に着陸許可を出す直前だったとのことです。日本航空機はその後、滑走路を横断して空港をほぼ一周し、43分遅れで羽田空港に向かいました。国土交通省は「F15戦闘機に着陸許可は出ておらず、衝突の危険はなかったので、重大インシデントではない。」として事故調査官の派遣は見送りましたが、日本航空に厳重注意をするとのことです。また、日本航空は当面、副操縦士らによる路線訓練を中止し、安全対策を検討するとのことです。
【コメント】相手が身軽な戦闘機だったので、回避行動は十分可能だったのでしょうが、民間旅客機だったら危なかったのではないでしょうか。素人から見ると、「やっぱり危ないのでは・・・」と思ってしまいますね。「重大インシデント」に当たるかどうかはともかく、「停止線のマーキングが良かったのかどうか」など十分な原因調査は必要と思うのですが。

@日本航空が7労組にベア0回答
 日本航空は昨日、7つの労働組合から出ていた1万円のベースアップ要求を拒否する「ゼロ回答」を組合側に伝えました。労組側はストライキを視野に入れながら交渉を継続するとしています。なお、最大労組のJAL労組はベースアップ要求を出していません。

@キャセイ航空が羽田空港深夜時間帯のチャーター便
 キャセイ航空は4月4日から6日に、外国航空会社としては初めて羽田空港の深夜早朝の時間帯を利用したチャーター便を2往復運航することを明らかにしました。機材はA330-300型機を使うとのことです。

@日中航空交渉が物別れに
 先月27日から29日にかけて中国の済南で行われた日中航空交渉は日本側が関西空港と中部空港の自由化と引き換えに、北京か上海のどちらかの自由化を求めたのに対し、中国側は北京・上海以外の数都市の便数制限を提案しました。このため、交渉は平行線に終わりました。また、羽田と北京・南苑間のチャーター便についても、中国軍の了解が得られていないため、進展はありませんでした。

@シンガポール航空が太平洋路線に全席ビジネス便
 シンガポール航空は4日、世界最長距離のシンガポール=ニューヨーク線に5月から全席ビジネスクラスのビジネス便を、また、9月からシンガポール=ロサンゼルス線にもビジネス便を就航させると発表しました。機材は改造したA340-500型機を使い、全100席をフラットシートが可能で全席通路に面したビジネス座席にするとのことです。太平洋路線のビジネス需要は好調とのことです。


*3月4日

@A滑走路に向け迫撃弾が打ち込まれる・過激派のテロ
 昨日午後3時10分頃、成田空港の南西約1Kmの雑木林の中に迫撃弾の発射装置2基があるのが発見されました。装置には火薬反応があり、A滑走路を狙った過激派のゲリラと見られます。近くの住民が1日の早朝に発射音のような音を聞いたとの情報もあります。昨日の午前中にマスコミに「成田空港廃港」を訴える犯行声明が送られており、千葉県警が捜索して見つけたものです。迫撃弾が実際に成田空港内に着弾したかどうかは分かっていません。過激派のゲリラは2003年8月の千葉県職員と同姓同名の八街市にある民家への放火ゲリラ(2003年12月12日の出来事を参照)以来になります。千葉県警では革労協主流派の犯行の可能性が強いと見ています。また、これより先の2日に佐倉市臼井田の民間駐車場に放置されていた軽乗用車が発火装置により発火した事件との関係を調べています。この車は群馬県内で盗まれたもので、ナンバープレートを外してあり、発火装置にリード線や電池がつけられていたことからゲリラに使われた車で、証拠隠滅をはかったものではないかと調べています。
【コメント】しばらくなかったのですが、また、過激派のテロですね。警察当局はしっかり取り締まってほしいものです。昨日のスプレー缶破裂事故で「平行滑走路北側で起こったのに、なんで、A滑走路が閉鎖されたのか」と不思議だったのですが、この事件で迫撃弾が打ち込まれた、と警戒したのですね。

@JALエックスプレス機が主脚降りたか確認できずに着陸
 昨日午後8時45分頃、大阪発熊本行きのJALエックスプレス2391便・MD81型機が着陸態勢に入ったところ、左の主脚が降りていることを示すグリーンのランプが点灯しませんでした。このため同機は着陸を中断し、主脚が降りているかどうか地上から確認してもらおうとしましたが、黄砂の影響で確認できませんでした。このため、機長は機内の床下スコープやランプの全点灯などでの確認を試みましたが確認できず、「総合的に判断して、多分降りている」と判断し、20分後に緊急着陸を試み無事着陸しました。乗客は衝撃防止の姿勢を取りました。原因はランプが切れたためとのことです。

@日本エアコミューター機が落雷で引き返す
 昨日午後2時40分頃、大阪発大分行きの日本エアコミューター2365便・DHC8-402型機が離陸後、大阪湾上空で落雷に遭いました。このため、同機は大阪空港に引き返し無事着陸しました。同便は機材を変更して約2時間遅れで大分に向かいましたが、この影響で4便が欠航となりました。点検したところ2カ所に焦げ跡がありましたが、運航に支障はなかったとのことです。

@突風であおられ主翼先端が滑走路に接触・ドイツのハンブルグ
 1日、ドイツのハンブルグの空港で強風の中着陸しようとしたルフトハンザ航空機・A320型機が突風にあおられバランスを崩して、滑走路に左主翼先端を接触させて、着陸復航をするトラブルがありました。同機は再度着陸を試み、無事着陸しました。主翼の接触はインターネットへの投稿ビデオで発覚しました。ドイツの航空当局は強風の中でなぜ着陸しようとしたのか調査するとのことです。


*3月3日

@2500m平行滑走路の供用開始が早まる可能性・副社長が示唆
 先月29日に記者会見した成田国際空港株式会社の小堀副社長は平行滑走路2500m化の工事が順調に進んでいるため、2010年3月末の供用開始予定が前倒しになる可能性を示唆しました。具体的な時期は示しませんでした。ただ、供用開始が早まっても便数増は3月下旬になる夏ダイヤ開始からになるようです。

@平行滑走路北側工事現場でスプレー缶が破裂
 今日午前11時25分頃、平行滑走路北側の航空機誘導施設の工事現場でガス爆発のような爆発音が轟きました。調べたところ、作業員が溶接作業をしていた火花が塗装スプレー缶3個に引火し破裂したとのことです。けが人は出ませんでした。この事故でA滑走路が11時37分から5分間閉鎖されましたが、航空機の運航には支障ありませんでした。

@30周年のキャッチコピーとロゴを発表
 成田国際空港株式会社は今年開港30周年を迎えることからキャッチコピーとロゴを発表しました。キャッチコピーは「DYNAMIC FUTURE」、右がそのロゴになります。

@成田市が「環境ホール」の建設費を盛り込む
 成田市は来年度予算案に成田市久住地区が平行滑走路2500m化を認める条件としていた同地域の振興計画(2007年10月31日の出来事を参照)に盛られた「環境ホール」建設を盛り込みました。その他、高度コース測定局1基の新設も盛り込まれています。

@DHC8-400型機が離陸を中止し欠航
 昨日午後0時15分頃、松山発大阪行きの全日空1636便・DHC8-400型機が離陸滑走を始めたところ、エンジンの発電機の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は離陸を取りやめ部品交換のために欠航となりました。

@ムーディーズが日本航空インターの格付けを「ポジティブ」に
 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは3日、日本航空インターナショナルの長期債務格付け、発行体格付けBa3を見直し、「安定的」から「ポジティブ」に変更しました。新中期経営計画による上方修正などを考慮したとしています。

@ガルーダ航空が2009年にヨーロッパ線復活を予定
 インドネシア国内で大事故を連続して起こしたためにインドネシアの航空会社はEU域への乗り入れが禁止されていますが、ガールーダ・インドネシア航空は2009年にもEU域内への路線を新設する方向で準備を進めています。今年2月にボーイング社に発注した新型機を投入する予定とのことです。政府と協力してEUへの乗り入れ禁止の解除を働きかけるとのことです。


*3月2日

@「羽田国際化ならすべてを羽田に移したい」とNW日本地区本部長
 26日に行われた日本旅行業協会(JATA)の経営フォーラムで羽田空港の国際化について、ノースウエスト航空日本地区営業本部長は「外国航空会社としては非常に難しいが、当社としては羽田を国際化するなら全ての便を持って(成田から) 羽田に戻りたいと考えている」と述べました。
【コメント】日本国内の航空会社は国内線で羽田空港を使っていますから羽田空港が国際化されてもすぐに対応できます。しかし、外国の航空会社としては羽田空港の国際線を使うとすれば、新たに、羽田空港に施設も人員も配置せねばならず負担が大きいことにいらだちを覚えている結果がこの発言になっていると思われます。「日本の航空会社だけがおいしいところを取るのは不公平」と言う考え方があると思います。しかし、外国の航空会社をすべて羽田空港に移すことは現実的にはできませんね。

@フランスとドイツの閣僚がエアバス機の導入を要請
 来日したフランスの欧州担当問題閣外相とドイツの欧州問題担当相は先月29日に、日本政府に対して公用機としてエアバス社の航空機を購入するように要請しました。


*3月1日

@2月のアクセス数は22894回でした。今月もよろしくお願いいたします。

@愛知県が名古屋空港周辺の騒音を再検証へ
 愛知県は航空自衛隊小牧基地と滑走路を共用する名古屋空港周辺の航空機騒音を再検証する方針を固めました。これは先月29日から同基地に配備されたKC767空中給油機の騒音が分からないためとのことです。同機はB-767型機をベースに造られており、騒音は小さいとされていますが、同基地の主力機であるC130輸送機の2.5倍の重量があります。KC767給油機4機の配備と本格的な運用は2009年後半からとなります。

@仙台空港で小型機が滑走路を逸脱・18分間閉鎖
 今日午前11時半頃、操縦訓練のために熊本空港から仙台空港に着いた小型機が滑走路を外れて草地で止まりました。同機は自力で滑走路に戻りましたが、この間、滑走路が18分間閉鎖されました。この影響で2便に遅れが出ました。

@日航が人件費削減を100億円上積み・新中期経営計画で
 日本航空は昨日、新中期経営計画を発表しました。それによりますと、今月中に1535億円の増資を完了し、低燃費の新型機への更新を進めます。また、子会社の給与の見直などで2008年度に人件費の削減を100億円上積みします。前中期経営計画で2010年度の営業利益を880億円としていましたが、これを960億円に上方修正しました。業績が好調なことと早期退職者の応募が多かったことなどから再建のスピードを上げるために計画を見直した、としています。


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