2008年8月の出来事


*8月31日

@アラブ首長国連邦との航空協議は成田空港枠で合意に達せず
 詳しいことは分からないのですが、27日と28日に行われた日本とアラブ首長国連邦との航空当局者協議は成田空港平行滑走路北伸完成後の乗り入れ枠について双方の意見に隔たりがあり合意に達せず、今後も引き続いて協議していくことになったとのことです。

@到着の韓国人が搭乗橋から制限エリアに出て空港見物し逮捕
 昨日午後1時頃、制限エリアを歩いている23歳の韓国人男性が警備当局に現行犯逮捕されました。この男は11時35分頃に到着した仁川発の大韓航空701便で降機する際に、搭乗橋脇の作業用階段から制限エリアに下りて、1時間半ほど制限エリアを見て回ったとのことです。「飛行機や飛行場が見たかった。」と供述しているとのことです。

@3日間で130件以上の騒音苦情・岩国市
 岩国市は29日、米軍岩国基地報道部と岩国防衛事務所に対し「滑走路運用時間内でも可能な限り、騒音の軽減に努めてほしい」と要請しました。これは、市民からの苦情が26日に26件、27日に25件、28日に81件も寄せられたことを受けて行われたものです。市の測定では、同市川口町で70db以上が5秒以上続く騒音が26日に55回、27日に46回、28日に68回測定され、最高は99.2dbに達しました。この要請に対し、米軍側は「必要な能力や技量を維持するために飛行訓練を実施していることを理解してほしい。」と答えました。

@日航と全日空が国際貨物の燃油サーチャージャーの値上げを申請
 日本航空と全日空はそれぞれ10月1日から12月31日までの国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーを申請しましたが、それによりますと値上げ幅は、日本航空が1Kg当たり遠距離は21円、アジア遠距離は18円、アジア近距離は15円の値上げになります。全日空は遠距離が21円、アジア遠距離が18円、台湾・中国が15円、韓国が18円となっています。


*8月30日

@スカイマークが座席の空席状況で変わる運賃を10月から
 スカイマークは昨日、予約日の残り日数と座席の空席状況で変動する割引運賃「スカイフレックス」を10月搭乗分から導入すると発表しました。羽田=福岡・新千歳・旭川の3路線に導入します。予約日が早く空席が多いほど安くなる仕組みで、7800円から16800円の間で変動するとのことです。

@アリタリア航空が破産法適用を申請
 イタリアのアリタリア航空は29日、経営再建の第一段階として破産法の適用を申請しました。負債総額は約11億7000万ユーロとなっています。これにより、精算会社と航空事業会社に分割することになります。航空事業会社には同国投資家グループが約10億ユーロを出資し、同国2位の航空会社エア・ワンとの経営統合を目指します。これに加え、エールフランスKLMやルフトハンザ航空などの欧州大手との資本提携を模索することになるようです。

@エアカナダ子会社が燃料節約で救命胴衣を撤去へ
 エアカナダの子会社「ジャズ航空」は28日、燃料節約のために旅客機内から全ての救命胴衣を取り外すことを明らかにしました。救命胴衣は座席ごとに装備されていますが、1個の重さは約0.5Kgになるそうです。同社は国内線を1日約880便を運航していますが、海上路線はありませんが、湖上を通過する路線はあるとのことです。カナダの航空関連法では海岸から80Km以内では救命胴衣の代わりに「浮揚装置」を積むことが認められているそうです。同社では救命胴衣の代わりに「座席クッション」を使うとのことです。
【コメント】「ついにここまで来たか」と言う感じがします。周囲を海に囲まれている日本ではこんな事は考えられませんね。

@プエルトリコ付近の大西洋上で米ロ旅客機がニアミス
 28日夕方、アメリカの自治領・プエルトリコ北方の大西洋上でアメリカ・デルタ航空のB-737型機とロシアの航空会社のB-747型機が同高度で接近し、空中衝突防止警報装置(TCAS)が作動し、両機が回避行動を取るトラブルがあったとのことです。調べたところ、両機の飛行コースは交差しており、通常は通過時間に15分の差があれば問題はないとのことです。何故接近したか、原因を究明しているとのことです。けが人はありませんでした。

@ルフトハンザ航空がブリュッセル航空の買収計画を発表
 ルフトハンザ航空は28日、ベルギーのブリュッセル航空(旧サベナ・ベルギー航空)の親会社・SNエアホールディングの買収計画を発表しました。まず、45%の株式を6500万ユーロで取得し、2年後に残りの55%を買い取る権利を行使する内容とのことです。


*8月29日

@成田空港検問所の必要性で議論
 今日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社の中で検問所の必要性について議論が出ているとのことです。きっかけは、今年2月の乗用車検問突破事件の際に全検問所が約50分間閉鎖になり、その影響で「空港道路」の渋滞が最大 4Kmにもおよび、成田市中心部も渋滞する騒ぎだった、とのことです。この渋滞により、「飛行機に間に合わない」「機長が時間に遅れた」などの苦情が寄せられたそうです。この議論に対し警察は「国際的なテロに備えた対応が求められているが、検問の機械化などの方法は考えられる。」として、基本的には検問が必要としています。会社内部には「株式上場時に、検問について株主の理解が得られないのではないか。」との意見もあるそうです。

@外国航空会社も季節減便へ・成田空港
 スカンジナビア航空は11月から成田=コペンハーゲン線を週1便減便して週6便とすることを明らかにしました。ただし、来年夏季には復便する予定、とのことです。
 また、エアカナダは10月26日から来年3月28日まで、成田空港関係の週14便の内、週7便の成田=バンクバー線を運休とし、その間、週7便の成田=トロント線をバンクバー経由とすることを明らかにしました。
【コメント】世界的な景気後退で航空需要が冷え込んでいる影響が成田空港にもじわりと現れてきましたね。

@事故調が那覇空港中華航空機炎上事故で経過報告・勧告は見送る
 鉄道・航空事故調査委員会は今日、昨年8月に那覇空港で起こった中華航空機炎上事故の経過報告書を発表しました。それによりますと、中華航空が昨年7月6日に原因となったボルトの付け替えを行っており、その際にワッシャーの付け忘れが原因でボルトがはずれ、燃料タンクを突き破った、としています。しかし、中華航空機側は「ボーイング社の指示通りに作業した。」としてミスを認めていません。これにたいし、鉄道・航空事故調査委員会は(1)欠落していたワッシャーは脱落したボルトが見つかった燃料タンク近くではなく、整備作業をする点検口近くから見つかった(2)新品のワッシャーを付ける整備のはずが、ワッシャーは新品ではなかった、ことなどを指摘し、製造時でなく、整備時にワッシャーをつけ損ねた可能性を示唆しました。また、アメリカの航空当局に対する安全勧告についてはボーイング社が自主的に設計変更を実施していることから見送る事になりました。

@ボーイング社が3年間で11%の賃上げ案を提示
 ボーイング社は28日、ストライキ回避に向けて主要労組である「国際機械工労組(IAM)」に対し、3年間に11%の賃上げなどを柱とする最終案を提示しました。労組側は来月3日にも組合員投票を実施しますが、この投票で否決されますとストライキ決行となり、B-787型機の製造がさらに遅れる可能性が出てきます。

@カンタス航空機機体破損事故は酸素ボンベの漏れが原因
 オーストラリアの運輸安全局は29日、7月25日に発生したカンタス航空のB-747型機に大きな穴が開いた事故の原因は、機体下部に積んである緊急用の7本の酸素ボンベの内の1本から酸素が漏れ、この酸素に何らかの原因で火がついて爆発したことが原因とする中間報告を発表しました。


*8月28日

@2010年にカタール航空が乗り入れへ
 25日と26日にドーハで行われた日本とカタールの航空当局者協議でカタールは成田空港への乗り入れを強く希望し、2010年の平行滑走路北伸完成後に週7便で乗り入れることが決まりました。また、関西空港については現在の週7便を倍増し週14便まで可能としましたが、問題はそれに見合うだけの需要があるかどうかのようです。また、関西空港の貨物便を週7便まで可能とすることで合意しました。

@成田発の全日空が自動操縦装置トラブルで中部に緊急着陸
 今日午前11時20分頃、成田発アモイ行きの全日空935便・A320-200型機が神戸市付近を飛行中に、自動操縦装置に不具合が確認されました。このため、同機は中部空港に緊急着陸を要請し、午後0時25分に無事着陸しました。全日空は原因を調査しています。

@スーダンのハイジャックは犯人投降で解決
 26日に起こったスーダンのサンエアー航空機ハイジャックは27日に乗客全員が解放され、その後、犯人が投降し、乗員7人も無事に解放されました。

@ライアンエア機が機内急減圧で緊急着陸
 26日、イギリスのプリンストルからスペインのジローナに向かっていた欧州格安航空会社のライアンエアーのB-737型機で機内の急減圧が発生し、同機はフランスの空港に緊急着陸を行いました。乗客・乗員約175人の内約40人が鼻や耳の痛みなどを訴え病院に搬送されました。原因は今のところ不明とのことです。

@米の運航計画システムでトラブル・数百便が遅れる
 26日、アメリカ・アトランタの航空機運航計画を処理する施設でシステム障害が発生し、バックアップを行ったソルトレークシティのシステムもオーバーフローを起こしてダウンし、運航計画を手作業で処理せざるを得なくなりました。このため、数百便に遅れが出たとのことです。26日夕方にはシステムが復旧したとのことです。原因は特定されていませんがテロやハッカーによる攻撃ではなく、システムのバグではないかと見られています。

@イタリア政府がアリタリア分割救済の方針
 27日のイタリア各紙が伝えたところによりますと、イタリア政府はアリタリア航空を航空事業会社と精算対象会社に分割して、負債を精算対象会社に引き継がせ、航空事業会社だけを存続させる方針を固めた、とのことです。航空事業会社は「ニューコ」と呼ばれ、設立後に従業員6000から7000人を削減するとの情報もあります。また、同社はエールフランスKLMに対して提携を呼びかける、とのことです。


*8月27日

@航空旅客が6%減、貨物量も2%減に・7月運用状況
 成田国際空港株式会社が発表した成田空港の7月運用状況によりますと、発着回数は前年同月比で100%となりましたが、航空旅客は同6%減となりました。日本人が同8%減となり、外国人も久しぶりに同1%減と減少に転じました。航空貨物量も同2%減となり、輸出が同2%減、輸入が同7%減となりましたが、仮陸揚が増えて全体としては同2%減となりました。給油量は同4%減でした。

@成田市遠山地区が交通安全対策を要望
 成田空港の西側に隣接する成田市遠山中学校のPTAなどの代表は昨日、成田市役所を訪れ市長に同地区の交通安全対策を求める要望書を約7000人の署名とともに提出しました。同地区の通学路は歩道の幅が1mに満たないところも多く、自転車通学の生徒と成田空港に通勤する車両が多く、車両との接触事故が毎年発生しているとのことです。

@日本エアコミューターのDHC8-400型機が油圧トラブルで2便欠航
 25日、出雲発大阪行きの日本エアコミューター2342便・DHC8-400型機で油圧系統のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、到着後に点検したところ、オイル漏れが見つかりポンプを交換しました。このトラブルで2便が欠航となりました。

@有給休暇が取れない理由「仕事が忙しい」「万一のために」
 エクスペディア・ジャパンがこのほど実施した調査によりますと、日本人の有給休暇の平均取得日数は8日で、調査対象となった欧米8カ国と比べ最低水準となりました。この中で、1週間の有給休暇が取れた場合にしたいことは1位が1から3泊の国内旅行、2位が4泊以上の海外旅行や国内旅行となりました。その際の予算は平均で93761円となったそうです。また、有給休暇について「足りない」と「どちらかと言えば足りない」と答えた人は49%で、「満足」と「どちらかと言えば多い」と答えた人もほぼ同率でしたが、有給休暇が取得出来ない理由は「仕事が忙しく、取っている暇がない」が39.5%、「病気などの万が一の時に残しておきたい」が34.1%となったそうです。

@スーダン機がハイジャックされる
 26日、スーダン西部から首都ハルツームに向かっていた同国のサンエアー航空機が複数の刃物を持ったグループにハイジャックされました。犯人グループはエジプトのカイロに向かうよう要求しましたが、エジプト政府が拒否したため、リビア南部のクラフに着陸しました。犯人グループはフランスのパリに向かうように要求し、燃料補給を要求しているとのことです。同機には乗客・乗員約100人が乗っているとのことです。


*8月26日

@公正取引委員会が全日空に排除命令・プレミアムクラス広告
 公正取引委員会は昨日、全日空が4月から始めた国内線の最上級クラス「プレミアムクラス」の新聞広告で、「4月・5月には設置していない新型座席の写真を使っていたのは不当表示にあたる」として排除命令を出し、再発防止を求めました。

@三菱航空機が名古屋空港隣接地に格納庫建設へ
 三菱航空機の社長は昨日、神田愛知県知事を訪れ、「名古屋空港隣接地に三菱リージョナルジェット(MRJ)用の格納庫を建設したいので用地を貸してほしい」と申し入れました。これに対し知事は「協力したい」と述べました。同社によりますと、用地は約8000平方メートルで格納庫は延べ床面積が約5000平方メートルになるとの事です。2011年前半に着工し、同年後半に稼働をする予定との事です。

@入国3日前までの申請に猛反発・米国航空会社など
 アメリカ国土安全保障省が現在は出発30分前までの申請となっている航空機搭乗者の登録を、来年1月12日から3日前までにオンラインで登録する方式に改めるようとしている事について、航空会社・空港運営会社・旅行業者などが猛反対しているとの事です。これらの反対理由は「現在でも米国での審査方法は不評で旅行者に不便をかけている。」「空港での混乱が大きくなる。」などとなっています。この3日前登録はビザを免除されている国の旅行者に対しても適用されるとの事です。


*8月25日

@厚労省が検疫官など100人増員を要求へ
 厚生労働省は来年度予算の概算要求に全国の空港や港湾で食品の検査を行う食品衛生監視員と検疫官をそれぞれ50人ずつ増員する予算を盛り込む事になりました。

@満足度のトップはインドネシア・国土交通省調査
 国土交通省が行った日本人旅行者がよく行く15カ国の「期待度・満足度調査」によりますと、第1位はインドネシア、第2位がドイツ、第3位がハワイとなりました。この調査は過去3年間に海外旅行に行った人・3000人を対象に実施したとの事です。ちなみに、低かったのは13位が韓国、14位がフィリピン、15位が中国となっています。

@キルギスで旅客機が墜落・68人死亡
 24日夜、中央アジアのキルギスの首都・ビシケクの空港をイランのテヘランに向け離陸した、キルギスの「イテク・エイル」所属のB-737-200型機が離陸後、高度約1000mで機内の急減圧を示す警告が出ました。このため、同機は空港に引き返そうとしましたが、空港から約5Kmの地点に墜落、炎上しました。この事故で乗員・乗客90人の内68人が犠牲になりました。同機は「イテク・エイル」所有ですが、運航はイランの航空会社が行っていたとの事です。なお、「イテク・エイル」は安全基準を満たしていないとしてEU域内での飛行を禁止されています。

@グアテマラで小型機が墜落・10人死亡
 詳しい事が分かりませんが、24日朝、グアテマラの東部・サカバ県で小型旅客機がエンジントラブルで空港に緊急着陸を試みましたが、墜落して乗員・乗客14人の内、10人が犠牲になったとの事です。


*8月24日

@天草エアラインの今日の14便が欠航・潤滑油に金属片
 天草エアラインは所有するDHC8-100型機の昨夜の終業点検でエンジンの潤滑油から2個の金属片が発見されたため、今日の14便すべてを欠航としました。金属片混入はエンジン破損の可能性があるためエンジンを交換する、との事です。

@離島路線の航空燃料税を50%軽減要望へ・国土交通省
 国土交通省は昨日、離島路線を運航する航空会社の負担を軽減し路線の維持を図るために、航空機燃料に課せられる税金の税率軽減を現行の25%から50%にし、2年間延長するよう来年度の税制改正要望に盛り込む事を明らかにしました。

@スパンエア機のエンジン出火は墜落後
 スペインの航空当局によりますと、墜落したスパンエア機のエンジンが墜落前に出火・爆発していたとする目撃証言は間違いで、空港運営当局が撮影していたビデオによると、墜落し地上に激突した直後に出火したとの事です。


*8月23日

@羽田空港再拡張工事費を1000億円上乗せへ
 国土交通省は羽田空港再拡張工事費を当初の約6000億円から約1000億円上乗せして約7000億円とする方針を固めた模様です。これは、受注業者がこのところの建設資材の高騰により、契約の中にある「全体スライド条項」に基づく増額を申請する事に対応するものです。来年度予算に約700億円、再来年度予算に残りを計上して対処するとの事です。

@スパンエアは経費削減のために合理化の最中だった
 スペインのエルムンド紙が伝えたところによりますと、墜落事故を起こしたスパンエアは今月8日から従業員1193人の解雇手続きを始めていた事を明らかにし、この影響で遅れやキャンセルなどが多発していたとの事です。従業員からは本来は整備士が行っていた機体点検をパイロットが行わざるを得ないなどの不満が出ていたとの事です。さらに、同社労組は「機体の近代化を約束していたが、果たされていない。」と批判していました。これらの事から同紙は「経営危機が悲劇を生んだ。」と結んでいるそうです。


*8月22日

@成田空港会社が社内の機能拡充検討グループを立ち上げ
 成田国際空港株式会社は昨日、年間発着回数22万回以降の空港機能拡充を検討する「空港機能拡充検討チーム」を既に立ち上げて、昨日第2回目の会議を開き今後のスケジュールを確認した事を明らかにしました。

@30周年記念「青少年海外派遣事業」の中学生が出発
 昨日、成田空港の開港30周年記念事業の一つである「青少年海外派遣事業」で周辺の中学生22人がA380型機に乗りシンガポールに向け出発しました。7日間の日程でシンガポールとマレーシアを訪問し、空港の視察や地元の中学生との交流を行います。

@全日空機長が3回目のアルコール検査で合格し操縦・出発30分遅れる
 昨日午前10時に関西空港から大連に向かう予定だった全日空945便の機長が出発2時間前のアルコール検査で規定以上のアルコール分が検出され、2回目の検査でも規定以上でしたが、出発10分前の検査で規定以下に下がったとしてそのまま乗務して、同便は約30分遅れて出発しました。これについて、同社は「検知器が過敏に反応した可能性もある。最終的に社内基準をクリアし、問題はなかった。」とコメントしましたが、国土交通省は同社に報告を求めるなど調査に着手しました。遅れの理由について乗客には「出発準備のため遅れます」とアナンスしていたとの事です。
【コメント】これはどう考えてもおかしいでしょう。2時間の間に、色々やってアルコールを抜いたとしても、安全にかかわらないとは言えません。なぜ、2時間前にアルコール検査をするのでしょうか。その意味を考えてください。ましてや、「検知器が過敏に反応した」などと検知器のせいにして「問題はなかった」と言うのは「乗客の安全を軽視し、経営判断を優先した」としか言いようがありません。こんな態度が事故を生まなければ良いのですが。

@10月からの燃油サータージャー・日本航空と全日空が横並び
 日本航空は昨日、10月からの燃油サータージャーを発表しましたが、他路線との競合が激しい路線は据え置き、他の値上げ幅も小幅にしました。これにより、先行して発表した全日空と横並びになりました。


*8月21日

@DHC8-400型機のエンジントラブルは内壁の剥離・点検指示
 航空・鉄道事故調査委員会は今日、12日に大阪空港で起こったDHC8-400型機のエンジントラブルがシューポリッシャーと呼ばれるエンジン内壁の剥離によるとして耐空性改善通報(TCD)を出し点検を指示しました。剥離した内壁がエンジンブレードを破壊したものとしています。耐空性改善通報(TCD)に先立って点検した航空会社によりますと、同型機2機の左エンジンの内壁のつなぎ目に欠損が見つかったとの事です。点検対象は日本エアコニューターと全日空グループの25機になります。

@日本航空のMD92型機が車輪未格納の警告で引き返す
 昨日午後1時頃、関西発女満別行きの日本航空2619便・MD92型機が離陸したところ、車輪が格納されていないとの警告灯が点灯しました。このため、同機は関西空港に引き返し、管制塔から車輪が格納されているのを確認しましたが、点検のため着陸しました。警告灯の誤表示と見られています。

@「燃油サータージャーは高すぎる」が80%
 海外旅行ホテル予約サイトの「アップルワールド」がこのほどウエブサイトで行った燃油サータージャーについての調査で回答者(839人)の80%が「燃油サータージャーは高すぎる」と回答しました。特に、24歳以下の層は100%だったとの事です。「燃油サータージャー高で旅行を取りやめた事がある」と答えた人が36%、「これ以上燃油サータージャーが高くなった場合には旅行に行く事を考え直す」とした人が50%に達しました。

@スペインでスパンエア機が離陸失敗・153人死亡
 20日午後3時頃、スペインのマドリードの空港でカナリア諸島に向かって離陸したスパンエア5022便・MD82型機が離陸に失敗し炎上しました。この事故で乗員・乗客172人のうち153人が死亡しました。同機は警告灯のトラブルで一旦駐機場に戻り、約1時間半遅れて離陸しましたが、離陸時に左エンジンが火を噴いた、との情報もあります。同社はスカンジナビア航空の子会社でスペインでは第2位の航空会社になります。

@英競争委員会がBAAに3空港の売却を勧告
 イギリスの競争委員会は英空港運営会社BAAに対してロンドンのヒースロー、ガトウィック、スタンステッドの3空港のうち2空港を売却するべきとの裁定を伝えました。BAAはイギリスで7空港を所有していますが、これが競争を阻害して航空会社や乗客のニーズに対応していない、としています。同社はスペインの建設会社が所有していますが、ブリティシュ・エアウエイズなどが不利になっている、と意見を提出しています。英競争委員会は他の1空港についても売却すべきとしています。


*8月20日

@「成田空港エコキッズ・クラブ」のエコツアーで騒音測定
 昨日、成田空港で「成田空港エコキッズ・クラブ」のエコツアーが行われました。50人の小学生とその保護者が参加し、環境についての講義を聞いたり、A滑走路脇で旅客機の騒音測定を行いました。

@NWとデルタ航空が30日から共同運航拡大へ
 ノースウエスト航空とデルタ航空は今月30日から太平洋路線の共同運航を拡大することを明らかにしました。成田空港関係ではノースウエスト航空のデトロイト線・ホノルル線・ミネアポリス線・ソウル線・シンガポール戦・バンコク線の各路線にデルタ航空の便名を付加し、デルタ航空の成田=アトランタ線にノースウエスト航空の便名を付加します。

@泉佐野市が関西空港連絡橋の通行税条例を可決
 関西空港の対岸にある泉佐野市の市議会は昨日、関西空港にかかる連絡橋を通行する車両に乗用車往復で150円の通行税を課す条例を可決しました。これは、関西空港会社救済のために連絡橋を国有化する事により、同市に入る固定資産税が激減する事を補うものです。国有化により、通行料金が現行の1500円から800円に下がりますが、可決された通行税が実施されますと950円になります。ただし、実施には総務大臣の同意が必要となるそうです。
【コメント】泉佐野市は関西空港が出来る事による経済効果を当て込んで、大量の土地を造成するなどの大規模投資を行いましたが、景気の後退などもあり、造成した土地が売れずに負債で苦しんで、市財政が破綻の危機に陥っているとの事です。こんな事が背景にあるのでしょうね。

@JAXAの4研究の中間評価が「妥当」に
 昨日、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会の第28回航空科学技術委員会が開かれ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めている航空機関係の(1)国産旅客機高性能化技術、(2)クリーンエンジン技術、(3)運航安全・環境保全技術、(4)静粛超音速機技術、の4項目の研究開発進捗状況に関する報告と中間評価が行われました。評価の結果は4項目ともに「必要性、有効性、効率性ともに妥当であり、本研究開発を着実に実施していくことが妥当である」との事でした。


*8月19日

@9月1日から静岡=成田空港に高速バスが運行
 しずてつジャストラインと京成電鉄は9月1日から静岡市内と成田空港を結ぶ高速バスを運行します。1日2往復で運賃は片道6000円、所要時間は約6時間になるとのことです。静岡発は予約が必要となります。

@お盆期間の旅客は減少・特に中国線
 日本航空と全日空は今日、お盆期間(8月8日から17日まで)の国際線の旅客実績を発表しました。それによりますと、日本航空は提供座席が前年同期比で4.5%減となり、旅客は同9.6%減となりました。また、全日空は提供座席を同11.2%増としましたが、旅客は同0.4%増となりました。特に中国方面の需要が冷え込んでいるとのことです。しかし、間際の需要が多く、当初の見込みよりは改善したとの事です。

@日本航空と全日空が10月1日より国際線運賃を値上げへ
 日本航空と全日空は今日、国際航空運送協会(IATA)の値上げ決議に基づいて国際線運賃を10月1日より値上げすることを明らかにしました。値上げ幅は5から10%になるとのことです。

@日本航空が整備会社との契約を見直しへ
 日本航空は海外の航空機部品メーカーや整備会社との契約を見直す方針との事です。使った部品だけの代金を払う契約に変更し、部品の購入費や在庫部品を減らし、今後3年間で整備費を10%削減する見込みとの事です。


*8月18日

@11日から洋上管制間隔を30海里にする試行運用
 国土交通省は11日から、日本が航空管制を実施している洋上空域で航空機同士の間隔を縦横ともに30海里(約55Km)とする管制方式の試行運用を始めています。これは運輸多目的衛星を使って精度の高い航空機の位置把握が可能になったことによるものです。ただ、間隔が30海里に短縮出来るのは対応する装置を積んでいる航空機同士のみとのことです。この装置を積んだ航空機は今のところ、この空域を飛ぶ航空機の18%にすぎないとのことです。この管制方式の導入により、航空機の飛行コース選択が楽になり、燃料消費や温暖化ガス排出によい効果があるとのことです。

@全日空が燃油サーチャージャー値上げ幅を縮小へ
 全日空は今日、10月からの燃油サーチャージャーについて値上げ幅を縮小する方針を固めました。現行の燃油サーチャージャーは最高で片道28000円ですが、現行の計算方式で行うと16000円増の44000円になります。しかし、これほど高くなると、需要を冷え込ますおそれがあることから、計算方式を見直し3万円半ばに押さえる方針とのことです。もっとも、日本の航空会社の燃油サーチャージャーは外国の航空会社のそれに比べて割高になっており、競争力の強化も考えた措置のようです。


*8月17日

@帰国ラッシュ始まる・今日57000人帰国
 成田空港で夏休みを海外で過ごした人の帰国ラッシュが昨日から始まりました。昨日1日で約54500人の人が帰国しました。この帰国ラッシュは今日が約57000人で、明日まで続くとのことです。

@東武東上線ふじみ野駅から成田空港への高速バス運行始まる
 東武バスウエストと東京空港交通はこのほど東武東上線のふじみ野駅・志木駅・朝霞台駅と成田空港を結ぶ高速バスの運行を始めました。ふじみ野駅=成田空港線は1日8往復、新座車庫=成田空港線は同4往復となっています。料金は大人片道3000円となっています。詳しくは各会社のホームページで確認してください。

@全日空機のオイル漏れで宮崎空港が1時間半閉鎖
 昨日午前10時45分頃、大阪発宮崎行きの全日空503便・A320型機が宮崎空港に着陸した直後にオイル漏れを起こし、自力走行が出来なくなりました。同機は牽引車で駐機場まで移動しました。漏れたオイルを除去するために滑走路が10時53分から午後0時29分まで閉鎖されました。この影響で、出発便が遅れたほか、宮崎空港に着陸予定だった数便が熊本空港や鹿児島空港に臨時着陸しました。

@アシアナ航空機が滑走路で立ち往生・関西空港
 昨日午後4時18分頃、韓国・仁川発関西行きのアシアナ航空114便・A330-300型機が着陸直後に前輪の操舵がが出来なくなり自力走行不能になりました。このため、同機は牽引車で駐機場まで移動しました。このトラブルのため、第1滑走路が約50分間閉鎖されましたが、第2滑走路を使って離着陸をしたため運航に影響はありませんでした。

@全日空機に鳥が衝突し、2時間半遅れる・佐賀空港
 昨日午前8時45分頃、大阪発佐賀行きの全日空1653便・DHC8-400型機が着陸する直前に左エンジンプロペラに鳥が衝突しました。同機はそのまま無事に着陸しました。佐賀空港にはこの機種の整備資格を持った整備士がいないため、福岡空港から整備士を呼んで修理し、折り返し便が約2時間半遅れました。

@地方空港振興のために交付金制度を新設へ・国土交通省
 国土交通省は厳しい経営環境が続く地方空港を活性化させるために交付金制度を創設する方針を固めました。来年度予算の概算要求に2億5000万円を盛り込むことにしています。これは、今通常国会で成立した空港整備法改正で各空港に自治体・地方経済界・空港管理者らで作る協議会の設置が盛り込まれたことから、この協議会でまとめた振興計画案で補助申請のあったものから年数件ずつを選び交付するというものです。
【コメント】現在の地方空港の厳しい状況の原因は予算の“ばらまき”で作りすぎた「空港過剰」が原因との指摘があります。これにまた、「交付金を“ばらまく”のか」と言う批判も出てきそうですね。

@カンタス航空機のエンジン点検口扉が脱落
 15日、オーストラリアからシンガポールに向かっていたカンタス航空機・B-747-400型機がシンガポール到着後の点検で、エンジン点検口の約30cm四方の扉がなくなっていました。同機は扉を取り付けて予定通りロンドンに向かいました。
 なお、カンタス航空は先週、「圧力隔壁のクラック拡大を防ぐための手順が正しく行われていなかった。」として6機の運航を停止する措置を発表しています。


*8月15日

@都合により、明日の更新が出来ません。悪しからず。

@羽田空港再拡張後の昼間に羽田=金浦線を双方6便運航で合意
 12・13日に行われた日韓航空当局者協議で2010年の羽田空港再拡張後に昼間の時間帯で羽田=金浦線を双方6便・計12便を運航することで合意しました。昼間の時間帯で国際線定期便の就航が決まったのは初めてになります。また、深夜早朝便として羽田=仁川線を双方2便・計4便を運航することでも合意しました。

@謎の緊急信号受信・12日
 今日の毎日新聞によりますと、12日の正午頃、国土交通省の東京航空交通管制部のレーダーに航空機からの緊急信号が突然表示されたとのことです。信号は数分で消えましたが、遭難の可能性があることから第3管区海上保安本部などが緊急信号が発信された伊豆大島の北約37Kmの相模湾を巡視船やヘリコプターで捜索しましたが、機体の破片や油などの痕跡は全く発見されませんでした。各空港事務所や自衛隊や米軍にも問い合わせましたが該当する航空機はなく、誤信号と判断して捜索を打ち切ったそうです。誤信号の原因は特定出来ていない、とのことです。
【コメント】この日は御巣鷹山に墜落した日本航空123便の23年目の当日に当たり、尾翼などが破壊されたとされる相模湾での出来事で、何か因縁めく出来事ですね。手の込んだ、誰かのいたずらでしょうか?


*8月14日

@成田空港の上期の貿易額が輸出入ともに減少
 東京税関のまとめによりますと、成田空港の今年上半期の貿易額が輸出入ともに減少しています。輸出額は前年同期比で4.0%減と6期ぶりに減少、輸入額も同5.9%減と2期連続の減少となっています。航空貨物運賃の上昇で海上輸送に切り替えるケースが多く、東京港の上期輸出入額は過去最高となっているそうです。

@タービンブレードの劣化が原因か?
 12日に大阪空港で起こったDHC8-402型機のエンジン破損事故の調査で、エンジン前部に損傷はなく、後部のタービンブレードのほとんどが損傷していることが分かりました。このことから、エンジンに異物が飛び込んだのではなく、タービンブレードのどれかが劣化して脱落し、それが他のブレードにあたり破損させた可能性が強いことが分かりました。

@カンタス航空機がまた緊急着陸
 カンタス航空が明らかにしたところによりますと、13日にメルボルンからニュージーランド・オークランドに向かったカンタス航空のB-747-300型機が着陸態勢に入ったところ1基のエンジンの燃料制御装置にトラブルが発生し、このエンジンを止めてエンジン3基で緊急着陸を行い、無事に着陸しました。同航空は緊急着陸が3件続き、航空当局が緊急調査(8月4日の出来事を参照)に入っています。

@アメリカン・BA・イベリアが反トラスト法の適用免除を申請へ
 アメリカン航空とブリティシュ・エアウエイズとイベリア航空の3社は大西洋路線の合併事業立ち上げのため、アメリカとEUの当局に対し、反トラスト法の適用免除を近く申請することになりました。これに対してヴァージンアトランティック航空の会長はアメリカの大統領選候補のマケイン氏とオバマ氏に「3社の合併事業は競争を阻害する。」とする書簡を送るなど、他社の反発が強まっているとのことです。


*8月13日

@離陸滑走中のDHC8-402型機のエンジンが破損・部品飛び散る
 昨日午後4時半頃、大阪発鹿児島行きの日本エアコミューター2409便・DHC8-402型機が離陸滑走を始めたところ、左エンジンで異音がしました。このため同機は離陸を取りやめ、駐機場に戻りました。点検したところ、エンジン内のタービンブレードが破損していました。滑走路を点検したところ、破片15個が散乱していました。このため、滑走路が午後6時頃から閉鎖されました。国土交通省は重大インシデントとして、調査官3名を派遣しました。日本エアコミューターによりますと、この便も含めて昨日・今日で15便が欠航となり、明日以降も欠航や遅れが出る見込みとのことです。

@ボンバルディア社とカナダ当局を交え安全対策会議
 昨日の事故とは直接関係ないようですが、国土交通省は今日、ボンバルディア社とカナダ当局の担当者招き、日本側からは航空局や航空会社担当者を交え、昨年、高知空港で胴体着陸事故を起こし、その後もトラブルが多発しているDHC8-400型機の安全対策を検討する会議を開きました。

@関西空港2期島整備費を概算要求から外す方針・国土交通省
 国土交通省は相次ぐ減便で、関西空港の2期島の駐機場整備費などを来年度予算の概算要求に盛り込まない方向で検討していることが明らかにしました。新たな国費の投入には国民や財務省の理解が得られない、と判断した模様です。


*8月12日

@日航機墜落事故から23年・遺品17点を安全啓発センターに展示
 群馬県御巣鷹山に日本航空123便・B-747型機が墜落してから今日で23年になります。日本航空は持ち主が分からず保管していた墜落時刻で止まった時計などの遺品17点を「安全啓発センター」(2007年1月24日の出来事を参照)に新たに展示しました。また、その他の遺品については写真に記録し、遺族がいつでも閲覧出来るようにするとのことです。

@マレーシア航空が一時離職希望者などを募集へ
 マレーシア航空は従業員が6ヶ月から12ヶ月後に職場復帰出来る一時離職制度の応募者を募集するとのことです。離職中は基本給の20%、または500リンギ(約16500円)の高い方を支給することになるそうです。また、労働時間を半減するパートタイム制度も導入します。航空燃料の高騰で経営に厳しさを増していますが、2006年度に約3000人を削減しており、これ以上の人員削減は難しいことからこれらの制度を採用したとのことです。

@米UPSがオランダのTNT買収を計画
 10日付のイギリス紙・サンデーテレグラフはアメリカの航空貨物輸送大手のUPSがオランダの同業TNTを100億ユーロで買収することを計画し、すでに、初期段階の協議を行っている、と報じました。


*8月11日

@「長期的には30万回が必要かも」と森中社長
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社の森中社長は同紙のインタビューに答え、成田空港の機能拡張問題について「スポット増設や管制体制の改良でぜひ実現したいと思います。地元9市町で構成する『成田国際空港都市づくり推進会議』で、なるべく早期に検討していただきたい。長期的には年間30万回を超える整備計画が必要になるかもしれません。」と答え、また、成田と羽田問題については「国際線の中心は成田です。これまで作り上げてきたネットワークを壊すのは避けねばなりません。成田空港が歩んできた歴史を考えれば『何でもかんでも羽田で』などと軽々しく言ってはいけません。もちろん、航空需要は今後伸びていくので、羽田と協力して他国に負けない体制を作る必要はあります。」と述べたとのことです。

@全日空機がエンジン油圧低下で福島空港に緊急着陸
 昨日午後3時20分頃、中部発仙台行きの全日空1807便・フォッカー50型機が福島県上空を飛行中に左エンジンの油圧が低下しているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は同エンジンを止めて右エンジン1基で飛行を続け、約30分後に福島空港に緊急着陸を行いました。乗客はバスやタクシーで仙台へ向かいました。

@空港の地上作業で85%はヒューマンエラー・前年の1.8倍に
 今日の赤旗新聞によりますと、国土交通省がまとめた全国の空港での地上作業中の事故が2007年6月から今年5月の1年間で313件(成田空港関係は56件)あったとのことです。これは、前年比で1.8倍に増えています。これらの事故の内、実に約85%がヒューマンエラーが原因となっています。これについて、赤旗では「人員削減や定時出発のために作業を必要以上に急がされることなどが原因」と指摘しています。

@ボーイング社が勧告待たずに設計変更
 昨日のNHKニュースが伝えたところによりますと、ボーイング社は那覇でのB-737型機の爆発炎上事故の原因とされるボルトをすでに設計変更しているとのことです。このボルトについては鉄道・航空事故調査委員会が設計変更するようにアメリカに勧告を出すことを検討しています。(7月22日の出来事を参照)すでに就航している同型機、約2700機についても順次改修を行うとのことです。日本でも38機が就航しています。原因が確定する前に設計を変更するのは異例とのことです。

@好奇心で非常ドアを開けた男性に修理代支払いの民事訴訟・ベトナム
 2日、台湾の台北国際空港で26歳のベトナム人男性が離陸準備中のベトナム航空機の非常ドアを好奇心から開けてしまいました。このため、脱出用シュートが飛び出し、2時間の遅れが出ました。この男性に対してベトナム民用航空局は罰金2500万ドン(約16万円)を課す決定をしましたが、ベトナム航空側は脱出シュートの修理代金として5万米ドル(約560万円)を支払うよう請求する民事訴訟を準備しているとのことです。


*8月10日

@成田・羽田を1時間強で結ぶ鉄道を来年度検討
 国土交通省は昨日、成田空港と羽田空港を65分程度で結ぶ連絡鉄道の整備に向けて来年度に本格的検討を開始する方針を固めました。早ければ2010年度の着工も視野に入れます。ルートは成田新高速鉄道と都営浅草線を経て京浜急行に連絡します。浅草線内に追い越し車線を増設するなどして1時間強で結ぶ構想です。

@成田空港内で食用油からのバイオ燃料を使用・北四国産業
 運送会社の北四国産業は成田空港で航空貨物などを取り扱っている運送車両の燃料を使用済み食用油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)に切り替えていくことを明らかにしました。グループ会社のエコニカルが成田市内に日産2000リットルを精製出来る工場を建設し試運転に入っています。今月中に本格的に稼働させ、軌道に乗ったら日産6000リットルまで施設を拡大するとのことです。BDFを他社にも販売する見込みとのことです。

@中国国際航空機爆破予告メールで警察に出頭
 8日に起こった「中国国際航空機を爆破する、とのメールは自分が出した」と33歳の横浜在住の自称在日韓国籍の男が昨日、神奈川県警港北署に出頭しました。容疑が固まり次第逮捕するとのことです。本人は「いたずらでやった。」と言っているそうです。

@新飛行方式で日本とハワイ間が最大10分短縮
 日本航空は8日、11日から日本とハワイ間の飛行方式が変更されることにより、飛行時間が最大で10分程度短縮されると発表しました。今までは24時間以上前に飛行計画を提出し、日米の航空当局がその時点での気象情報などに基づいて2ルートを提示してその中から選ぶ方法でした。管制設備や機内装置が改良されたために新方式では2から4時間前の飛行計画提出の際に最新情報で最適なルートを選択出来るため、とのことです。

@アメリカ人の半分以上が航空機内での携帯使用に反対
 アメリカ運輸省は8日までに飛行中の機内での携帯電話の使用についての世論調査結果を公表しました。それによりますと、約半数以上が「使用に反対」とし、「使用に賛成」とした人は約40%だったとのことです。


*8月9日

@中国国際航空機が爆破予告で中部空港に引き返す
 昨日午後0時55分頃、中国国際航空日本支社(東京)に日本語で「五輪に反対するため、運航する航空機を爆破する。」とのメールが届きました。このため、日本支社は本社と協議して、2時55分に中部空港を出発した上海経由重慶行きの便を引き返させて点検しましたが、爆発物は見つかりませんでした。また、成田空港では3時発の天津行き(通常は北京行きだが五輪のため変更)926便と3時5分発の上海経由シンセン行きの930便の出発を一時見合わせ機体の点検を行いましたが、異常はありませんでした。両便は約3時間半遅れで出発しました。

@今日、出国がピーク・51600人が出発予定
 成田空港ではお盆休みを海外で過ごす人たちの出国がピークを迎えました。今年の夏は燃油サーチャージャーの高騰などで利用者が昨年に比べ約0.5%・約8万人減る見込みですが、今日1日で約51600人が出国する予定です。

@日航機が車輪扉降ろしたまま着陸・奄美空港
 昨日午前11時頃、羽田発奄美行きの日本航空1953便・MD81型機が着陸の際に主脚の格納扉を降ろしたまま着陸しました。格納扉が滑走路に接触しましたが、無事に着陸しました。着陸しようとしたところ、着陸装置の油圧系統の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、主脚を手動で降ろしたために扉が開いたままになったとのことです。同機は牽引車で駐機場まで移動しました。点検のためにこの機体を使う予定の奄美発鹿児島行きが欠航しました。

@羽田空港の深夜早朝チャーター便は午後10時台と午前7時台に希望集中
 前田航空局長は7日の記者会見で羽田空港の深夜早朝時間帯のチャーター便について「午後10時台と午前7時台に航空会社の希望が集中するのではないか。」と述べ、その場合のアクセスの確保について検討していくことを明らかにしました。

@東京空港交通が深夜早朝時間帯のバス路線を運行へ
 空港へのバス路線を運行している東京空港交通は7日、羽田空港の深夜早朝時間帯のチャーター便に合わせた新宿・池袋へのバス路線を開設することを明らかにしました。9月13日からの運行を目指します。当初は安定的にチャーター便がある月曜と土曜日のみとします。料金は大人・片道で2000円と昼間の時間帯に比べて800円高くなります。

@今回の路線見直しで関西空港の年間発着回数が9000回減に
 今回の各航空会社の路線見直しの結果、関西空港では年間発着回数が約9000回減少することになりそうです。このため、今年度の年間発着回数の目標(最低でも13万5000回)の達成は難しくなりました。また、空港使用料などの収入減も響くことになりそうです。

@アリタリアがルフトハンザ航空との提携を検討か
 イタリアのベルルスコーニ首相はアリタリア航空の救済について、大手外国企業との提携交渉が行われていることを明らかにしました。具体的な名前は挙げませんでした。しかし、消息筋はルフトハンザ航空が20から25%を出資する構えとのことです。首相は「前政権が目指していた1700人の人員削減を含むエールフランスKLMへの売り渡しとは違う。」としています。
【コメント】人員削減なしに再建出来ればそれに越したことはありませんが、ルフトハンザ航空がこの条件を飲むのでしょうか?


*8月8日

@日本とオーストリア航空協議で成田は双方週7便で合意
 5日と6日に行われた日本とオーストリアの航空当局者協議で成田空港については2010年の平行滑走路北伸完成後にオーストラリア側が週7便を運航することで合意しました。その他、オーストリア側は関西空港と中部空港については直ちに週12便を運航出来ることになります。日本側はオーストラリアに直ちに週19便まで運航出来ることになりました。今までは、共同運航として週18便を運航出ることtになっていましたので、約倍増となります。

@「騒音軽減」と補助申請を来年度から認めず・横田基地周辺
 米軍横田基地周辺の6市町で構成されている「横田基地対策連絡会」は昨日、申請した来年度の防音工事助成申請の内、7件が「騒音が軽減した」として申請自体が受け付けられない、と発表しました。この申請は学校・集会所・公民館の防音壁とのことです。同連絡会は昨日、この件に関して防衛大臣宛に要望書を提出しました。要望書では「かつて補助対象だった施設が除外されるのは、周辺住民の理解を得られない。」と再考を求めています。

@日航が一律5%カットで最大労組と合意・10月実施へ
 日本航空は昨日、日本航空インターナショナルの基本給と諸手当の一律5%カットについて最大労組「JAL労働組合」と合意したと発表しました。これにより、10月からの実施を強行するとのことです。これによる労働者の減収は地上職で年間約50万円、運航乗務員で同100万円、客室乗務員で同30万円になる見込みです。

@那覇空港の雷雨で3便が嘉手納に臨時着陸
 昨日午後1時半頃、那覇空港の激しい雷雨で着陸待機中だった関西発那覇行きと羽田発那覇行きの日本航空機と神戸発那覇行きの日本トランスオーシャン航空機の3便が燃料が足りなくなり、米軍嘉手納基地に臨時着陸しました。3便は燃料補給し、約3時間後に那覇空港に向かい約5時間遅れで到着しました。この間、乗客は機内で缶詰になりました。

@日本エアコミューターのDHC8-400型機が鹿児島に引き返す
 
昨日午後0時40分頃、鹿児島発与論行きの日本エアコミューター3823便・DHC8-400型機が飛行中にエアコンの空気が高温になっているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところセンサーの不具合でした。

@宮崎空港の滑走路に落雷で穴
 今日午後正午過ぎ、宮崎空港の滑走路に落雷があり、直径約70cm・深さ約15cmの穴が2カ所に開きました。このため、滑走路を閉鎖して補修工事を行いました。この間、離発着は出来ませんでした。

@B-787型機で初めてのキャンセル・アゼルバイジャン航空
 ボーイング社はアゼルバイジャン航空が3機発注していたB-787型機の内の1機をキャンセルし、B-767型機に振り替えたと発表しました。納入が遅れているB-787型機ですが、キャンセルされたのは初めてです。


*8月7日

@富里市など1市4町が成田市に合併協議申し入れ
 富里市・芝山町・多古町・栄町・神崎町は5日、成田市に対して合併協議の開始を申し入れました。申し入れ書では「この地域と成田空港の発展に努力していきたいとの思いから、検討くださるようお願いしたい。」としています。これに対して、成田市の小泉市長は「庁内で検討したい。」とのみ答えました。
【コメント】成田市としては合併にあまり乗り気ではないようです。先の旧下総町・旧大栄町との合併後にも「貧乏なところと合併して、市の財政が苦しくなった。」との声が聞かれました。元の小川市長も「空港圏大合併」を実現しようとして反対にあい、辞職しました。ただ、千葉県は「合併しろ。」と事あるごとに言っているようです。

@「二期工事差し止め訴訟」で原告の敗訴確定
 昭和60年に成田空港建設に反対する住民らが二期工事の差し止めを求め、その後、暫定平行滑走路が供用開始になって暫定平行滑走路の使用禁止を求めた訴訟の判決が昨日、最高裁第1小法廷でありました。判決で裁判長は原告の控訴を棄却しました。これにより、原告の敗訴が確定しました。

@日本航空と全日空が路線再編を正式に発表
 日本航空と全日空は国際線と国内線の路線再編を正式に発表しました。詳しくは日本航空全日空の発表を見てください。成田空港関係では日本航空が旅客便の成田=ソウル線を週5便増便し週26便にし、成田=上海・成田=杭州・成田=台北線は機材を小型化します。また、貨物便では成田=クアラルンプール=マニラ=関西=成田線を運休としますが、その他の路線を新設するなど減便・増便まちまちとなっています。
 全日空では成田空港関係の運休はありませんが成田=広州線など3路線の機材を小型化します。

@日本航空の4月から6月期の営業損益が黒字に
 日本航空が今日発表した2008年4月から6月期連結決算によりますと営業損益が39億円の黒字になりました。前年同期は85億円の赤字でした。旅客需要は低調でしたが、値上げで単価が上昇したことが寄与しています。営業収入は国際線が前年同期比5%増となり、国内線は同1%減となっています。

@スターフライヤーが5機目の導入を延期へ
 スターフライヤーは昨日、2009年11月に導入を予定していた5機目の機材導入を燃料の高騰によって経営環境が不透明なことを理由に「当面延期する。」と発表しました。

@世界の10月から12月期の提供座席が6000万席減少へ
 旅行データ会社・OAGは6日、世界の航空会社が10月から12月に提供する座席が前年同期比で7%減となり、座席数で約6000万席減少するとの見通しを発表しました。この減少幅は2001年の「同時多発テロ」後の10月から12月期の減少幅(5%減)を大幅に上回っている、としています。


*8月6日

@昨日の豪雨で停電・エスカレーターなど止まる
 昨日、成田空港を襲った豪雨で空港近くに落雷し午前11時頃から約1時間にわたり停電がありました。このために、第1ターミナルではエスカレーター123基と動く歩道68基と業務用エレベータ1基が止まり、第2ターミナルでも動く歩道7基が止まりました。また、平行滑走路南端をくぐる一般道の木の根トンネルが一時深さ40cm冠水し車4台が立ち往生しました。成田空港気象台によりますと過去最大の雨量で、落雷のおそれのために駐機場の地上作業が一時ストップし出発機に最大2時間15分の遅れが出ました。

右の機体自動洗浄機の左後方の工事が
日本貨物航空の新格納庫(8月3日撮影)

@日本貨物航空が小学生対象の貨物機見学会実施
 日本貨物航空ではこのほど、「千葉航空少年団」の団員15人(小学3年から6年生)を招き、同社の最新鋭機・B-747-400F型機の見学会を成田空港で行いました。一行は空港近くの同社訓練センターで「貨物機とは何か」との説明を受け、その後、駐機場で整備中のエンジンやコックピットを見学しました。


*8月5日

@「外資導入はグローバル化による成長にとって必要」と谷垣大臣
 就任した谷垣国土交通大臣は昨日、専門紙などとの記者会見を行いその中で、空港会社への外資導入の規制について「少子化の中で内需の拡大は厳しい。外部の力を導入しないと難しいのではないか。」と述べて、外資規制に対して消極的な姿勢を示しました。また、空港機能の拡大については、「競争力ということになると、グローバル化の中で、成長センターであるアジアの力をどう取り込むかとなると、成田をはじめとする国際空港の機能をどう高めるかも重要。」と述べました。さらに、関西3空港の問題については「3空港の機能 をよりよく、それぞれ役割分担をしながら、成績、パフォーマンスを上げていかなけ ればならないと思う」と述べました。
【コメント】小泉内閣で3年にわたり財務大臣を務めて「財界のための構造改革」を押し進め、格差の拡大に寄与してきた人だけのことはありますね。空港周辺住民と空港で働く人たちにとっては、十分に注意しないといけない大臣のようです。

@成田空港で1時間に69.5mmの集中豪雨・遅れ多数
 今日午前11時からの1時間に成田空港で69.5mmの豪雨が降りました。特に11時からの20分間に42mmも降ったとのことです。この時間帯に離陸出来ずに遅れを出した航空機が多数あったとのことです。

@関空行きUA機が成田に緊急着陸
 昨日午後2時40分頃、サンフランシスコ発関西空港行きのユナイティド航空885便・B-777-200型機が埼玉県上空を飛行中に燃料が漏れているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は成田空港に緊急着陸を要請し無事着陸しました。点検したところ、燃料漏れはなく計器の誤作動だったとのことで、4時40分に関西空港に向け離陸しました。このトラブルで成田空港に離発着する18便に最大24分の遅れが出ました。

@北海道エアシステムが機材トラブルで20便が欠航に
 北海道エアシステムのサーブ340B 型機の1機にトラブルは発生し、この機体整備のために、2日から4日にかけて計20便が欠航となりました。

@ギャラクシー・エアラインズが10月中に運航停止・精算へ
 ギャラクシー・エアラインズは昨日の総会で10月中に全路線の運航を停止し、11月末にも精算手続きに入る事を決定しました。


*8月4日

@鳥がプロペラに衝突し1便欠航・佐賀空港
 昨日午前8時47分頃、大阪発佐賀行きの全日空1653便・DHC8-400型機が着陸態勢に入ったところ右プロペラに鳥が衝突しました。同機はそのまま無事に着陸しましたが、点検のため、折り返し便は欠航となりました。

@カンタス航空整備部門に緊急調査
 オーストラリアの航空安全局(CASA)は4日、カンタス航空の整備状況についての緊急調査に着手したことを明らかにしました。これは、同航空機が先月25日から今月2日にかけて3度の緊急着陸トラブルを起こしていることを受けたものです。ただ、「現時点で同航空の整備体制に問題が見つかったというわけではない。」としています。同航空は1920年の創業以来、一度も墜落事故を起こしていないことで有名ですが、このところの燃料高騰で、年内に運航に関係のない職員1500人の削減を明らかにするなどの合理化を進めています。特に、機体整備の外国企業への発注などに対する心配が取りざたされています。
【コメント】カンタス航空の安全について思い出すのは映画「レインマン」の中で、ダスティー・ホフマン演じるところの自閉症の兄が話すセリフですね。10年ほど前にエアーズロックに行った際、ケアンズでカンタス航空の国内線の乗り継ぎ機が機体整備の都合で半日遅れましたが、「これも安全のためには仕方ないか。」と納得したものです。

@ウルムチの空港で手に爆薬反応がある3人を拘束
 中国新彊地区のウルムチの空港で3日、空港から重慶に向かおうとした3人の男性の手から「爆発物成分」が検出され、この3には拘束されました。ウルムチの空港では独立派のテロを警戒するため、先月20日から搭乗者全員に爆発物探知検査を実施していました。

@イスラエルの空港で4歳の女児が両親に置き去りにされる
 イスラエル・テルアビブのベングリオン国際空港で3日、急いでいて5人の子供の内4歳の女児を空港に置き去りにしてパリに向かった両親がいました。この両親は機内でパイロットから連絡を受けるまで、女児がいないことに気づかなかった、とのことです。女児は次の便でパリに行き両親と合流しました。しかし、イスラエルに帰国した際に、両親は保護者義務を怠った疑いで警察の事情聴取を受けることになるそうです。
【コメント】5月にもカナダで似たような事件がありましたね。(5月15日の出来事を参照)


*8月3日

@日本航空成田整備部の機体見学会に行ってきました
 今日の午後、日本航空の成田空港整備部が行っている、「機体見学会」に行って来ました。ジャンボ機2機が並んで整備されている巨大格納庫を約1時間にわたり見学しました。写真をいっぱい撮ってきましたが、残念ながら「写真はブログなどに掲載しないでください。」とのことでしたので、悪しからず。
 いや〜、しかし今日は暑かった!芝山鉄道の芝山千代田駅からテクテクと整備場まで歩き、巨大格納庫の中を上ったり、降りたりしましたので、かなりくたびれました。本気で熱中症を心配しました。
 案内してくれた整備士の皆さん、ありがとうございました。整備士の方は長袖長ズボンの「つなぎ」なのですね。大変ですね。


*8月2日

@9月15日に恒例の「ジェット機との綱引き」
 成田国際空港株式会社は空の日フェスティバルとして「'08 ジェット機と綱引きで勝負!!」を実施すると発表しています。

@お盆期間の国際線が7.5%減に・日本航空と全日空
 日本航空と全日空が昨日発表したお盆期間(8日から17日)の予約状況によりますと、国際線は前年同期比で7.5%減となっています。方面別では中国が大幅減になっており、リゾート地もかなり減っています。一方、国内線は同0.3%減でほぼ前年並みとなり、沖縄方面が好調とのことです。

@国土交通大臣に京都選出の谷垣禎一 氏
 昨日の内閣改造で新しい国土交通大臣に谷垣禎一 氏が就任しました。同氏は京都選出でまたもや関西出身の国土交通大臣になります。関西空港への多額の国費投入への布石でしょうか。

@11市協が総会・騒音問題を取り入れる修正方針
 大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)は30日に総会を開き今年度の方針を決めましたが、当初の方針案に昨年まであった「騒音をはじめとする環境対策・安全対策」の文言が「環境」という言葉だけに置き換えられましたが、尼崎市長から「騒音は最も重点的に取り組むべき課題」と言う意見が出て、最終的に「騒音」という言葉を入れる事になりました。
【コメント】かっての「大阪空港騒音訴訟」の盛り上がりは跡形もなくなったのでしょうか。「騒音区域の人たちに我慢してもらって、地域の振興を図る」という図式がここにも見られますね。関西空港の建設理由も「大阪空港の騒音をなくすために、民間資本を活用して、国をあまり頼らずに海上空港を造る」と言うことだったと思います。大阪空港の縮小、廃止を前提にして関西空港を造ったのではないでしょうか。それに加えて、神戸空港まで造り、狭い地域に3つの空港がひしめく状況が今日の「関西空港の沈没」を心配する根源になっていると思います。

@ルフトハンザの労使交渉が妥結
 大規模なストライキが続いているルフトハンザ航空ですが同航空は1日、地上職員が加盟するドイツ統一サービス産業労組との労使交渉が妥結したことを明らかにしました。7月1日にさかのぼって5.1%の賃上げを実施し、来年7月にはさらに2.2%の賃上げを実施します。この協定を21ヶ月間適用する、とのことです。なお、客室乗務員組合とは了承を得る必要があるとのことです。


*8月1日

@7月のアクセス数は24682回でした。これからもよろしくお願いいたします。

@推進会議と四者協議会に芝山町長は代理出席
 昨日、「成田国際空港都市づくり推進会議(推進会議)」と「成田空港に関する四者協議会(四者協議会)」が開かれました。成田空港のプラス面の検討を行う推進会議では「観光」「道路」「インター付近」の部会を設置し12月をめどに意見を集約することになりました。また、マイナス面を検討する四者協議会は「30万回の騒音コンターの議論」など今後の話し合いの方向を議論しました。この席で、芝山町長の代わりに出席した町幹部は「暫定平行滑走路北伸で実現する発着回数22万回に対する懸案事項が残っており、それを解決してから30万回の議論をすべきだ」との意見表明を行いました。
【コメント】芝山町の相川町長はこの会議を欠席しましたが、情報によりますと、千葉県が「30万回について勉強・議論しよう」としたことについて激怒した、とのことです。29日頃に県の担当課長を呼び、数時間にわたって話し合いを持ったようです。相川町長の言わんとするところは、上記の代理出席の町幹部が発言したように「22万回でも被害は大きい。にもかかわらず、22万回を認めたときの約束事項は遅々として進まない。なのに、30万回など話し合う状況ではない。」と言うことではないかと思います。
 29日の要請行動でも強く感じたのですが、堂本知事をはじめとする千葉県の態度は「騒音下住民の切り捨て」と言わざるを得ません。飛行コース直下の住民の健康被害など眼中にはないのですね。そして、約束事項を守らせるべき県がそれをせずに被害の拡大に走るなどは言語道断ではないでしょうか。

@告示後建設住宅1337戸に誤って防音工事助成・防衛省
 防衛省は昨日、基地周辺で防音区域告示後に新たに建てられた住宅1337戸に対して2001年から2006年にかけて誤って防音工事の助成を行った、と発表しました。助成金額は約50億円になるとのことですが、住民側に非はなく返還は要求しないとのことです。告示の時点ですでに存在している住宅の建て替えなどの時には助成されますが、全く関係のない第3者が新たに建てた住宅については助成出来ないことになっています。

@橋下知事が「大阪空港廃港も含めた議論の場を」と提案
 大阪府の橋下知事は昨日、関西空港の利用促進を図るために、大阪空港の廃止も視野に入れて関西3空港の今後のあり方を考える協議会の設置を地元自治体や関西経済界に提起する考えを表明しました。
 これに対して、冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で「素人は大胆なことを言わない方がいい。協議してもこんな考えはすぐにつぶされる。」と批判しました。
【コメント】だいぶ感情的な大臣の発言だったようです。冬柴さんは航空政策の玄人だったのですかね?あまりそんな話は聞きませんでしたが。もっとも、冬柴大臣も今日で辞表を提出するはずで、いらいらしていたのですかね。

@日航Gが神戸=鹿児島・那覇=福島・那覇=高知線の廃止を届け出
 日本航空グループは昨日、国土交通省に神戸=鹿児島線・那覇=福島線・那覇=高知線を来年1月末で廃止することを届け出ました。

@ギャラクシーエアラインズが運航停止を検討
 佐川急便グループの貨物専用航空会社。ギャラクシーエアラインズは全路線の運航を早ければ8月にも停止する方向で検討を始めました。燃料の高騰などで経営環境が悪化し、3月末には債務超過に陥っています。


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