2008年7月の出来事


*7月31日

@「解説と資料のページ」に、29日に行った県要望行動の成田空港周辺の騒音問題に関する要望と報告」を載せました。

@県収用委員会が成田新高速鉄道用地の収用裁決
 千葉県土地収用委員会は28日付で成田市内の成田新高速鉄道建設用地2カ所、約700平方メートルについて8月28日を明け渡し期限とする裁決を出しました。同用地は補償額を巡って地権者との交渉が難航していましたが、裁決では「成田新高速鉄道アクセス」側の見積額に近い金額が示されました。この裁決について成田新高速鉄道アクセスは「用地の課題は全て解決したことになり、工事を進めたい。」とコメントを出しました。

@トランスアエロが成田=サンクトペテルブルク線を10月で運休
 ロシアのトランスアエロ航空は24日、4月28日に就航したばかりの成田=サンクトペテルブルク線を10月末で運休することを明らかにしました。サンクトペテルブルクでのホテルの確保が出来ないことなどで十分な旅客が確保出来ないことなどを理由としています。しかし、来年4月からの復航を予定している、とのことです。

@ベトナム航空機事故は漏れたオイルに着火か
 昨日のベトナム航空機のエンジン出火事故は漏れていたエンジンオイルがエンジンの熱で着火したとの見方が広がっています。国土交通省は重大インシデントとして鉄道・航空事故調査官を派遣しました。

@航空会社が燃油サーチャージャー代も含めた運賃表示へ
 燃油サーチャージャーが高額になるにつれて利用者の燃油サーチャージャーに対するクレームが多くなっていますが、全日空は自社が販売する航空運賃について来月から順次、燃油サーチャージャーとの合計金額表示をしていくことにしています。
 また、日本航空は昨日からホームページ上の運賃表示に燃油サーチャージャーの目安額を目立つ赤字で表示しています。

@国土交通省が航空機技術審査センター職員を倍増へ
 国土交通省は三菱リージョナルジェット(MRJ)の安全審査をライバル国並みに行うため、航空機の安全性審査にあたる「航空機技術審査センター」の職員を倍増する方針を固めました。新型機の開発に当たっては製造国が製造段階から安全審査を実施して、該当機の安全を保証する「型式証明」を出すことがルールになっています。

@ユナイティドがパイロット組合を訴える
 ユナイティド航空は30日、同社のパイロット組合が組合員に対して病気休暇の乱用や残業拒否などを扇動し、7月中旬の1週間で329便が欠航となるなどの被害を与えている、として扇動の差し止めを求める訴訟を起こしました。同社は約900人のパイロットの削減計画を明らかにして労働組合と対立しています。


*7月30日

@日本人旅客は8%減に・6月運用状況
 成田国際空港株式会社が発表した「成田空港6月分運用状況」によりますと、旅客数は前年同月比で5%減となりました。特に、日本人旅客は同8%減の大幅な減少になりました。外国人旅客は前年並みでした。上半期(1月から6月)も旅客は前年同期比で4%減となっています。また、貨物量は前年同月比で1%減、上半期では前年並みとなっています。6月の発着回数は前年並みでしたが、給油量は前年同月比で5%減となっています。

@ベトナム機のエンジンから出火もすぐに消し止められる
 今日午前7時40分に成田空港に到着したホーチミン発成田行きのベトナム航空950便・B-777-200型機が誘導路を移動中に右エンジンから白い煙が上がっているのを管制官が見つけました。同機は自力で駐機場に移動し、乗客を降ろしたところ、8時30分頃に出火しましたが、待機していた消防によりすぐに消し止められました。このトラブルで平行滑走路が7時40分頃から約20分間閉鎖されました。漏れた燃料に着火したものと見られます。

@エコノミー症候群で15年間に30人死亡・成田空港到着時
 日本医科大学成田国際空港クリニックの調査によりますと、過去15年間に成田空港到着客でエコノミークラス症候群で死亡した人は30人に上るとのことです。この他、重症者は116人、軽症者は平均で年間約200人に上るとのことです。死亡者の内訳は日本人男性が7人、日本人女性が14人、外国人男性は7人、外国人女性は2人となっています。発症した人の平均年齢は57歳、平均飛行時間は約11時間、平均距離は9000Kmとなっています。しかし、この5年間に死亡した人はいないとのことで、これについて同クリニックの医師は「エコノミークラス症候群の危険性が浸透したからではないか。」としています。

@日本エアコミューター機がトラブルで欠航
 28日、日本エアコミューターの松本発大阪行き2276便・DHC8-400型機が前の飛行で機体のエンジンから送られる空気の異常を知らせる警告灯が点灯し、点検のために欠航となりました。

@全日空が関西空港関係の運休と減便を大阪府に伝える
 全日空は28日、大阪府に対して関西空港=グアム線の来年以降の運休と関西空港=新千歳線・関西空港=那覇線の11月からのそれぞれ1便減便、関西空港=函館線の6月から9月の増便取りやめ、および、関西空港=女満別線の季節運航の運休を伝えました。

@日本トランスオーシャンが那覇=高知線の運休を伝える
 日本トランスオーシャン航空は来年2月から那覇=高知線(週3便)を運休する方針を沖縄県と高知県に伝えました。平均搭乗率が54%で燃料高騰の中、路線の維持は難しい、としています。

@操縦席に客室乗務員などを座らせた機長に業務停止60日
 国土交通省は昨日、エアセントラルの51歳の査察機長が客室乗務員などを飛行中に機長席に座らせた問題(4月5日の出来事を参照)で、航空法上の「非行」に当たるとして航空法に基づき航空業務停止60日の行政処分を行いました。なお、エアセントラルではこの機長を査察機長から外し、地上勤務にしているそうです。なお、同席した複数の副操縦士に対しても文書で注意したとのことです。

@BAとイベリア航空が合併交渉入りを発表
 イギリスのブリティシュ・エアウエイズとスペインのイベリア航空は29日、「合併に向けた交渉に入った。」と発表しました。数ヶ月かけて交渉し、持ち株会社を作ってサービスはそれぞれの名前で行うとしています。実現すると、欧州第3位の航空会社になります。

@エミレーツ航空がA350XWB型機30機を確定発注へ
 エミレーツ航空はオプションとしていたA350XWB型機の内、30機を確定発注としたことを明らかにしました。


*7月29日

@今日の午後、千葉県に行き騒音軽減問題で要望をします
 今日の午後、堂本千葉県知事に対して、成田空港周辺の騒音問題に取り組むよう要望するため、千葉県庁に行ってきます。

@日本とマレーシアの航空協議で羽田空港深夜早朝時間帯に週7便ずつで合意
 24日と25日に行われた日本とマレーシアの航空当局協議で首都圏を除く空港の自由化と、2010年10月の羽田空港再拡張完成後に深夜早朝時間帯を利用して、日本とマレーシア双方が週7便まで運航することが出来る、との合意が成立しました。羽田空港国際線についての合意は初めてではないかと思います。

@上半期の日本人出国者が4年ぶりの800万人割れ
 日本政府観光局(JNTO)によりますと、6月日本人出国者は前年同月比で7.2%減となりました。また、今年上半期(1月から6月)の日本人出国者は前年同期比で4.8%減となり、SARS騒動で減った2004年以来4年ぶりの800万人割れとなりました。これを年代別で見てみますと、大きく減っているのは20歳代の男女、30歳代の男性、30歳代前半の女性、50歳代前半の男性、50歳代の女性となっています。また、30歳代の家族の海外旅行が減っている影響で5歳から14歳の子供は二桁の減少になっているとのことです。
 一方、訪日外国人は6月が前年同月比7.9%増、上半期が前年同期比10.0%増となっています。アジアからの訪日が大幅に増えているとのことです。

@香港エクスプレスが岡山線と広島線から8月末で撤退へ
 香港エクスプレス航空は昨日、香港=広島線(週2便)と香港=岡山線(週3便)を8月末で運休すると発表しました。燃料高騰が原因としていますが、平均利用率がそれぞれ47%、37%となっていることが大きいと考えられます。両路線とも就航して4ヶ月での事実上の撤退になります。
 また、バンコクエアウエイズも昨日、バンコク=広島線を週3便から週2便に減便することを明らかにしました。


*7月28日

@スターフライヤーが10月からの運賃を値上げへ
 スターフライヤーが10月からの普通運賃を値上げすることが明らかにしました。羽田=北九州線が片道2000円、羽田=関西線が同1000円の値上げになるとのことです。

@カンタス航空機事故は酸素シリンダーの爆発か?
 25日に発生したカンタス航空のB-747-400型機の機体破損事故原因の一つとして緊急時に乗客に酸素を供給する「酸素シリンダー(タンク)」の爆発があげられているそうです。穴の開いた箇所が酸素シリンダーの近くであり、酸素シリンダーの一つがなくなっています。また、急減圧の際に客席の一部で酸素マスクが降りてこないトラブルがあったとのことです。オーストラリアの航空安全当局は27日、同型機30機の酸素シリンダー点検を指示しました。

@ルフトハンザ航空労組が今週にストに突入
 ルフトハンザ航空の乗務員と地上職員の労働組合は賃金引き上げを巡って会社側と折り合いがつかず、今週初めからストライキにはいることを明らかにしました。ストライキの規模や時間などは明らかになっていませんが、会社側は鉄道に代替輸送を依頼しているとのことです。労働組合側は協約有効期限を12ヶ月として9.8%の賃上げを要求し、会社側は協約有効期限を21ヶ月として6.7%の賃上げを回答しているとのことです。

@酒に酔った英国人女性2人が暴れて臨時着陸
 24日、ギリシャのコス島からイギリスのマンチェスターに向かっていたチャーター機内で、26歳と27歳のイギリス人女性がウオッカなどを飲み、注意した客室乗務員に酒瓶を振り上げて乱暴し、飛行中のドアを開けようとしたため、フランクフルトに臨時着陸する出来事がありました。2人はドイツの警察でアルコール検査を受けて1時間後に釈放されました。ドアを開けようとしたのは新鮮な空気を吸いたかったためとしています。女性はイギリスで起訴される可能性もあり、航空会社は臨時着陸の費用を請求する構えです。


*7月27日

@上海の着陸許可出ずに2便が引き返す・軍事演習か?
 昨日午前、成田発上海行きの日本航空791便と関西発上海行きの日本航空793便が上海空港の着陸許可が出る見込みがなかったために九州上空から引き返すトラブルがありました。日本航空によりますと、この2便より前に上海に向かった中部発上海行きの613便が着陸許可を得られず、一時福岡空港に着陸し待機して、3時間遅れて上海に着くトラブルがあり、791便と793便を引き返させたとのことです。中国軍の軍事演習の可能性があるとの事です。両便と折り返し便は欠航となりました。
【コメント】中国には中国の事情があるのでしょうが、事前通告はしてほしいものですね。


*7月26日

@日本エアコミューター機が異常な揺れで1便欠航
 昨日午後3時頃、札幌発松本行きの日本エアコミューター機・DHC8-400型機が松本空港に着陸するためにフラップを出したところ、異常な揺れが生じました。同機はそのまま無事に着陸しましたが、点検のためにこの機体を使う予定だった松本発大阪行きが欠航となりました。

@フジドリームエアラインが3路線就航を発表
 2009年7月に静岡空港を拠点に新規参入を目指す「フジドリームエアライン」は24日に静岡空港と小松・熊本・鹿児島を結ぶ3路線を開設することを明らかにしました。ブラジルのエンブラエル社の76人の乗りのリージョナルジェット機2機を導入し、操縦士や乗員も自社養成するとのことです。3年後の黒字化を目指して毎年1機ずつ増やして2012年には5機体制にするとのことです。2011年には上海などの国際線にも進出を予定しています。参入までの資金約130億円は親会社の鈴与が自己資金を投入するとのことです。

@機体外板が大きくはがれる・カンタス航空機事故
 昨日発生したカンタス航空機の緊急着陸事故の詳報ですが、穴は機体下部の主翼前方で(昨日書いた貨物扉付近ではありませんでした。)通常なら、破損が広がらないようにビスで骨組みに固定されている外板ですが、このビスごとはがれる大規模な破損のようです。客室の床にも亀裂が入って外が見えていたとのことで、一歩間違えば墜落に繋がりかねない事故だったようです。日本航空123便の御巣鷹山事故を連想させます。これから原因が究明されていくと思います。なお、テロの形跡はないとのことです。


*7月25日

@日本航空Gの航空機関士がわいせつ行為で現行犯逮捕・成田
 昨日午後4時半頃、成田市のショッピングセンターで日本航空グループに派遣されている米国籍の47歳の航空機関士が、遊びに来ていた小学校2年生の女児の下着を脱がせて下半身を触るなどのわいせつ行為をしたとして現行犯逮捕されました。同容疑者は容疑を否認しているとのことです。

@新千歳の全日空機がスカイマーク機の前横切りは管制官の誤指示が原因
 国土交通省の鉄道・航空事故調査委員会は今日、昨年6月27日に新千歳空港で起こった離陸滑走中のスカイマーク機の前を全日空機が横切ったトラブルについて中間報告をまとめました。それによりますと、管制官の一人がスカイマーク機に対して「離陸待機」の指示を出すつもりで、誤って「離陸許可」を指示し、同時に、全日空機に対して「滑走路横断許可」を指示したことが原因としています。同時に管制していた2人の管制官は誤指示に気づきませんでした。両機は最接近時に約1400mまで近づいたとのことです。その後、夜間の管制業務を5人で行うようにあらためた、とのことです。

@秋田空港の誘導路誤着陸は機長の思いこみが原因
 国土交通省の鉄道・航空事故調査委員会は今日、昨年1月6日に秋田空港で起こった大韓航空機の誘導路への誤着陸トラブルについての中間報告をまとめました。それによりますと、大韓航空機は自動着陸装置を使わずに目視で着陸しようとしていましたが、「ヘッドアップディスプレー(HUD)」の中心点は誘導路にあわされており、目視着陸の場合は滑走路に近づくとこの中心点は消え、目視で滑走路を確認して着陸します。しかし、機長は中心点が合わさっていた誘導路を滑走路と思いこみ、そのまま着陸したことが原因としています。

@日本航空が神戸=鹿児島線の運休を計画
 日本航空が神戸=鹿児島線(1日2往復)の運休を計画していることが明らかになりました。神戸市側もこの情報を認識しているとのことです。

@カンタス航空機が機体に大穴・マニラに緊急着陸
 25日の昼頃、ロンドン発=香港経由=メルボルン行きのカンタス航空・B-747型機が香港を離陸してまもなく、客室の気圧が急減し、酸素マスクも落下しました。このため、同機は急降下し、フィルピンのマニラ空港に緊急着陸を要請し、無事着陸しました。乗客・乗員にけがはなかったとのことです。点検したところ、機体下部の貨物室扉付近に直径約3mの大きな穴が開いていました。


*7月24日

@羽田空港国際線6万回で大筋合意
 昨日内閣府で開かれた羽田空港国際化を検討する国と東京・千葉・神奈川の協議会で、国土交通省が提案した昼間3万回・深夜早朝3万回の計6万回案が大筋で了承されました。しかし、東京都と神奈川県はさらなる国際化を求めていく意向を表明しました。千葉県の植田副知事は「前回の冬柴プランに反対しない。」とし、「今後も羽田と成田が有機的に結び合うことにより、双方でウィンウィンの関係にしたい。」と述べました。

@「運休・減便とうてい受け入れられない」と関西空港社長
 関西国際空港会社の村山社長は昨日の記者会見で、日本航空・全日空・スターフライヤーが関空路線の運休・減便を計画していることについて各社から打診があったことを明らかにし、「国内線利用客だけでなく国際線の乗り継ぎにも多大な影響を与える。とても受け入れられない」と述べました。今年の発着回数目標13万5000回については「7月までは予定通りに推移している。」と述べましたが、今後については言及しませんでした。

@日航が関西空港路線の運休・減便について大阪府に伝える
 日本航空は今日、大阪府に対して関西空港からの函館・秋田・花巻・仙台・福島・ロンドン線を秋以降に運休とする方針を伝えました。日本航空はこのほかにも、関西空港からの新千歳・福岡・那覇線を減便する方針です。一方、ソウル・上海・杭州・ハノイ線は増便を予定しています。

@「今回の海外旅行者減はSARSや9・11とは違う」と分析
 昨日開かれた海外旅行動向シンポジウムで財団法人日本交通公社の黒須主任研究員は2008年の海外旅行者数が前年比5.1%減の1640万人となり、2009年も多少持ち直すものの同1.2%増の1675万人に留まるとする予測を明らかにしました。その上で、今回の減少は「SARS」や「9.11」の時のような「急激な回復は望めない。」としました。「燃油サーチャージャーの高騰もあるが、基本的には日本の少子化からくる構造的な成長力の衰えからきている。」とし、燃油サーチャージャーの影響が小さい近場の旅行に力を入れることや、卒業旅行やハネムーンなどで若年層の需要を喚起することが必要、としています。

@全日空が空席状況に応じた料金を10月から設定
 全日空は昨日、10月からの国際線運賃に空席状況に応じた3段階の変動運賃を導入することを明らかにしました。予約で空席が多い場合には安くなり、空席が少ないと高くなります。なお、日本航空はすでに同様の運賃を4月から導入しています。


*7月23日

@北村鉄道局長「成田=羽田のアクセス短縮やるべき」
 詳しいことは分からないのですが、国土交通省の北村鉄道局長は就任会見で成田空港と羽田空港間のアクセス問題について「重要で、是非やるべきだ。1時間以内に短縮出来ればよい。」と述べたようです。

@日本航空が秋田県と岩手県に運休を伝える
 日本航空は昨日、秋田県に秋田=関西線(1日1往復)を来年1月末で運休とする意向を伝えました。これに対して秋田県は秋田=大阪線の増便を要請したとのことです。
 また、岩手県にも昨日、花巻=関西線(1日1往復)と花巻=那覇線(季節運航)を来年1月末で運休とする意向を伝えました。

@スカイネットアジア航空が機体トラブルで18便を欠航へ
 スカイネットアジア航空は昨日、19日に機体衝突防止装置にのセンサーにトラブルが発生したB-737-400型機の整備のために昨日・今日・明日のそれぞれ6便、計18便を欠航とすることを明らかにしました。この機体は19日のトラブルの後、部品を交換しましたが、翌20日の飛行中に同じトラブルに見舞われました。原因を特定するために昨日と今日と明日の18便を欠航とするとのことです。


*7月22日

@日本貨物航空がソウル=北京間運休を9月以降も
 日本貨物航空は18日、北京オリンピック期間中の8月を運休することにしていた成田=ソウル=北京線のソウル=北京間の運休を9月以降も続けることを明らかにしました。燃料高騰に対応したものとのことです。

@事故調がB-737型機のフラットボルト変更の勧告を検討
 今日の毎日新聞によりますと、国土交通省の鉄道・航空事故調査委員会は昨年8月に那覇空港で起こった中華航空機のB-737-800型機爆発炎上事故について、ボーイング社に脱落したフラットのボルトの設計を変更するよう求める勧告提出を検討しているそうです。直接の原因は脱落したボルトのワッシャー・ダウンストップ・ストップロケーションの3つの部品の取り付けを忘れた整備ミスですが、このボルトのナットの直径が大きければ脱落を免れた可能性があるとしています。従って、このナットの大きさを大きくするようにアメリカ連邦航空局(FAA)が同社を指導するよう求める安全勧告を出す方向で検討している、とのことです。

@「航空燃料税の削減は困難」と冬柴大臣
 国土交通省の事務次官が18日に「航空燃料税の軽減は困難」と述べましたが、冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見であらためて「羽田空港再拡張などの財源であり、軽減は困難。」と述べました。

@ジネルジー・エアロスペースがA350型機を10機確定発注
 中南米を本拠とするジネルジー・エアロスペースは2月の覚書に基づいてA350XWB型機10機を確定発注しました。


*7月21日

@「くうこうだより」夏号が送られてきました
 成田国際空港株式会社から「くうこうだより」2008年夏号が送られてきました。2面は「地域共生コーナー」で「A380型機の騒音値」です。この記事によりますと、A380型機の騒音は旧型B-747型機よりも8db少なく、最新型のB-747-400型機よりも3db少ないとのことです。しかし、B-777-200/300型機よりは2db大きいとしています。調査はシンガポール航空のA380型機就航後1週間の各測定局の実測値を元にしており、目的地はA380型機と同じシンガポールやそれと同等の距離に行くものを比較しているとのことです。3面は開港30周年の写真集、4・5面の「シリーズ・人と空港」では空港燃料を供給する「成田空港給油施設株式会社」となっています。6・7面の「空港周辺ほっこりスポット」は「富里市」でした。8面のAir Line Fileは「中国国際航空」でした。

@中華航空機がエンジン停止で那覇に緊急着陸
 昨日午後8時50分頃、函館発台北行きの中華航空7513便・B-737型機が那覇空港の東約160Kmを飛行中に第2エンジンが停止するトラブルが発生しました。このため、同機は那覇空港に緊急着陸を要請しエンジン1機で9時30分頃、無事に着陸しました。乗客は代替機を待って台北に向かうことになりました。原因は調査中とのことです。
【コメント】このところ、B-737型機のトラブルが多いように見えます。ベストセラー機ですから機体の数も多いので率としては低いのかもしれませんが。


*7月20日

@航空科学博物館で27日に「A380型機パイロットのおはなし」
 今月27日(日)に成田空港南にある航空科学博物館で特別講演会=やさしい航空のはなし-特別講演会-「A380型機パイロットのおはなし」=が開かれます。午後1時開演で、入館料のみで参加出来るとのことです。エアバスの協力でパイロットが話をしてくれるとのことです。12時開場で会場が80名程度ですので、座って聞きたい人は早めに行った方がよいかもしれません。

@スカイネットアジア機がセンサートラブルで6便欠航
 昨日午前7時20分頃、羽田発宮崎行きのスカイネットアジア航空51便・B-737型が静岡県沖を飛行中に機体衝突防止装置のセンサーの不具合を示す警告灯が点灯しました。飛行には支障がなかったために同機はそのまま飛行を続け、宮崎空港に着陸しました。同社では点検のためにこの機体を使う予定だった後続6便を欠航としました。

@アルゼンチン航空の再国有化で合意
 経営難で給与の遅配などが続いているアルゼンチン航空を所有するスペインの旅行会社マルサンスとアルゼンチン政府は18日までに、アルゼンチン政府がマルサンスが所有する株を買い取り、再国有化することで合意しました。買収金額などは明らかにされていません。

@航空燃料高騰でソウルや海岸のホテル予約が好調
 韓国ではこの夏は燃油サーチャージャーの高騰などで海外旅行を控える人が多く、ソウル中心部の高級ホテルや海岸リゾート地のホテルの予約が好調とのことです。特に、学習塾が休みに入る8月上旬は予約を取ることが困難になっているそうです。


*7月19日

@電車代もパチンコにつぎ込み無断欠勤・成田入国審査官
 東京入国管理局は昨日、成田空港支局の50歳代入国審査官を無断欠勤で停職1ヶ月の懲戒処分にしたことを明らかにしました。この審査官は今年2月から5月の間に8回の無断欠勤を繰り返しました。「パチンコにのめり込み給料や解約した定期代もつぎ込み、電車賃もなかったので欠勤した。」と説明しているとのことです。

@「燃料税は空港建設や騒音対策の財源で軽減は無理」と事務次官
 国土交通省の春田事務次官は昨日の記者会見で、全日空の社長が航空燃料高について航空燃料税の半減を求める考えを示したことに対し、「同税は羽田空港再拡張工事や空港周辺の騒音対策などに不可欠な財源で、軽減は非常に困難。」と述べました。

@「安全基準以下の燃料で飛べと会社が強要」とFAAに訴える
 アメリカのUSエアウエイズの乗員組合と幹部パイロット8人は「会社側が安全を確保出来る水準未満の燃料で飛ぶように強要している。」とアメリカ連邦航空局(FAA)に提訴しました。
【コメント】飛行機は空港が閉鎖された場合などに備えて余分の燃料搭載を義務づけられていますが、燃料高騰の中、少しでも燃費をよくするために燃料の搭載量を減らしたい、と言うことなのでしょうね。

@全裸男が非常口を開けようとして取り押さえられる
 18日、アメリのボストンからロサンゼルスに向かっていたアメリカン航空機内でトイレから男性が全裸で出てきました。客室乗務員がトイレで着物を着るように即し、男は着物を着て出てきました。ところが、この男性はしばらくして座席から非常ドアに突進し、ドアを開けようとして乗客らに取り押さえられました。同機は途中のカンザスシティに臨時着陸し、この男を警察に引き渡してロサンゼルスに向かいました。


*7月18日

@千葉県が市街化調整区域の規制を緩和・物流施設可能に
 千葉県は市街化調整区域での流通業務施設に対する開発許可制度の改正を行い、今日の申請から規制を緩和しました。通常は開発を禁止している市街化調整区域でも一定の地域では物流施設を建設出来るようにしたものです。成田空港の第6ゲート付近も対象となります。

@東武ふじみの駅=成田空港の連絡バス運行開始
 東武バスウエストと東京空港交通は16日から東武ふじみの駅西口=新座車庫=志木駅南口=朝霞台駅南口=成田空港を結ぶ連絡バスの運行を開始しました。所要時間は2時間半で、片道3000円となります。チケットは「ローソン」と「ファミリーマート」の発券機で購入出来るとのことです。

@飛行差し止めと将来分の補償は認めず・横田訴訟控訴審
 東京高裁は昨日、横田基地周辺住民257人が米軍機の飛行差し止めと将来分の賠償請求と過去分の損害賠償を求めている裁判で判決を言い渡しました。それによりますと、飛行差し止め請求は「国に支配の及ばない米軍の行為の差し止めを求めるのは失当」として退け、将来分の賠償請求についても最高裁の判断を踏襲して却下しました。また、過去分の賠償については受忍限度を75WECPNLとしましたが、1審判決が1977年の騒音測定結果に基づいて判断したのに対して、1998年と2005年の騒音測定に基づき、210人分だけを認定して約1億9400万円を支払うように国に命じました。原告団は控訴する方針を表明しました。
【コメント】判決は飛行差し止めについて「国に支配の及ばない米軍の行為の差し止めを求めるのは失当」としていますが、これでは、被害住民はどうしたらよいのでしょうか。横田は日本です。アメリカではありません。明らかに法の不備ですが、自民党と公明党の政権はこの不備をいつまでも解消しようとしません。将来分についても、過去の判決で「法治国家としては異常」「国の怠慢」と指摘されているのに、一向に法の整備をしようとせずにほっかむりを通しています。これでよいのでしょうか。

@大韓航空機が補助動力装置出火警告で新千歳に緊急着陸
 昨日午後3時30分頃、仁川発ニューヨーク行きの大韓航空81便・B-747-400型機から新千歳空港に「補助動力装置から出火したとの警告灯がついたので、新千歳空港に緊急着陸したい。」との要請がありました。同機は苫小牧沖で燃料を投棄して5時5分に無事着陸しました。着陸の途中で警告灯が消灯したとのことで警告灯の誤動作と見られ、点検でも出火の跡はありませんでした。同機は6時50分にニューヨークに向けて離陸しました。

@スカイマークが中部就航を延期へ
 スカイマークは昨日、来年2月に予定していた中部=新千歳線と中部=福岡線への就航を延期することを明らかにしました。燃料の高騰と大量欠航で情勢が厳しくなったことが理由とのことです。

@ルックJTBの上期販売が3%減で06年水準に
 JTBワールドバケーションズは昨日、ルックJTBの2008年上期の販売が前年同期比で3%減となったことを明らかにしました。理由として(1)燃油サーチャージ(2)景気後退(3)若年層の海 外旅行離れ(4)中国問題(5)航空会社のレジャー路線撤退・減便などをあげています。

@カンタス航空が年内に1500人を削減へ
 オーストラリアのカンタス航空は燃料の高騰により年内に約1500人を削減し、来年6月に予定していた1200人の新規採用を見送ることを明らかにしました。

@ファンボローショーで低騒音機の発注相次ぐ
 ファンボロエアショーで航空会社の発注が相次いでいます。リース会社のDAEキャピタルはA350-900型機を30機発注しました。また、ナイジェリアのアリク・エアはB-747-8型機の旅客型を4機発注し、韓国のアシアナ航空はA350XWB型機を30機発注しました。


*7月17日

@2007年度の安全上のトラブルは730件
 国土交通省がまとめた2007年度の「航空輸送の安全にかかわる情報」によりますと、安全上のトラブルは730件でした。この内、人為的なミスは約11%の83件となり、事故に繋がりかねなかったトラブルとして35件を公表しています。

@日本航空が函館=関西線と花巻=那覇線を運休へ
 日本航空が新たに、今年11月で函館=関西線と、今年中に季節運航している花巻=那覇線の運休を検討し、地元には連絡しているとのことです。

@全日空が函館=関西線の運休または減便を検討
 全日空は函館=関西線の運休、もしくは減便を検討しているとのことです。また、仙台=新千歳線はエアドゥへ、長崎=那覇線と鹿児島=那覇線はスカイネットアジア航空に移管することにしているとのことです。なお、昨日記者会見した山元社長は来年度にも減便や運休をさらに進める意向を表明しています。

@日仏のSST共同研究を3年間延長で合意
 日本航空宇宙工業会とフランス航空宇宙工業会は15日、ファンボロー国際エアショーの会場で期限の切れる「超音速旅客機技術に関する共同研究」を2011年7月まで延長することで合意しました。また、第3回ワークショップを11月25・26日に東京で開くことも合意しました。

@アメリカンとデルタが大幅赤字に
 アメリカ航空業界大手のアメリカン航空とデルタ航空は16日に2008年4月から6月期連結決算を発表しましたが、それによりますとアメリカン航空は14億4800万ドルの赤字(前年同期は3億1700万ドルの黒字)に、デルタ航空も10億4400万ドルの赤字(同15億9200万ドルの黒字)になりました。燃料高騰の影響と路線の大幅削減による人員削減ための早期退職金などを計上しているためとしています。


*7月16日

@羽田空港再拡張工事費を上積みへ
 国土交通省は羽田空港再拡張工事費の上積みを検討しているとのことです。これは、鋼材などの資材の高騰が続いているためで、契約の中にも物価スライド条項が盛り込まれているとのことです。上積み額は数百億円とされ、、8月中には具体的な金額を決定することになります。

@スターフライヤーが関空=羽田線からの撤退を検討
 スターフライヤーは燃料高騰の影響で、昨年就航した関西=羽田線(1日4往復)からの撤退を検討しているとのことです。早ければ、10月にも撤退することになります。

@全日空が関空線の減便を検討
 全日空は関西=羽田線(1日7往復)で2往復、関西=那覇線(同5往復)で1往復、関西=新千歳線(同5往復)で1往復の減便を10月から検討しているとのことです。なお、関西=女満別線は季節運航にするとのことです。

@日本航空が仙台=関西線と仙台=那覇線からの撤退を検討
 日本航空は宮城県に対して、仙台=関西線(1日1往復)を11月に運休とし、仙台=那覇線(季節運航)を来年1月に運休とする意向を伝えました。

@関西空港の夏休み旅客は7%減の見込み
 関西国際空港会社が発表した夏休み(7月18日から8月17日)の利用旅客予測は前年同期比で7%減となる見込みとのことです。大口の韓国が同0.5%減、中国が同26.3%減となったのが響いているとのことです。

@アシアナ航空機が急病人で関西空港に臨時着陸
 昨日午後11時30分頃、仁川発ロサンゼルス行きのアシアナ航空204便・B-777-200型機で乗客が急病になり、同機は今日午前2時頃関西空港に臨時着陸しました。急病になったのは韓国籍の61歳男性で機内で死亡が確認されました。同機は午前4時18分にロサンゼルスに向け離陸しました。
【コメント】千葉県東方の太平洋上を飛行中だったとのことで、成田空港の方が近かったと思うのですが、呼吸困難と心肺停止状態だったとのことで成田空港に着陸しても間に合わず、24時間運用の関西空港に着陸したのではないでしょうか。


*7月15日

@スカイネットアジア機が警告灯点灯で緊急降下
 昨日午後1時50分頃、羽田発宮崎行きのスカイネットアジア航空55便・B-737型機が足摺岬の沖合、高度10800mを飛行中に機内の急減圧を示す警告灯が点灯しました。このため、機長は手動で酸素マスクを降ろし、2400mまで緊急降下しました。しかし、その後、機内の圧力に異常がないことからそのまま飛行を続け、宮崎空港に通常着陸しました。警告灯が点灯したときに耳がツーンとしたとのことです。乗客にけがはありませんでしたが、気分の悪くなった乗客が2名出たとのことです。

@日本航空Gが2007年度安全報告・事故2件とインシデント3件
 日本航空は先月に「日本航空グループ2007年度安全報告」を発表しましたが、それによりますと航空機事故が2件(前年度1件)、重大インシデントは3件(同0件)、安全上のトラブル323件(同半年で160件)、イレギュラー運航86件(同99件)となっています。

@ミッドウエスト・エアが40%の従業員を削減へ
 アメリカのミルウオーキーとカンザスシティを拠点とするミッドウエスト・エアは14日、航空燃料の高騰による影響で全従業員の40%・約1200人を削減する方針を発表しました。

@エティハド航空がA380型機10機・B-787型機35機など発注
 アラブ首長国連邦のエティハド航空は現在イギリスで開かれているファンボロー国際航空ショーでエアバスにA380型機10機・A350型機25機などと、ボーイング社にB-787型機35機などの大量発注をして話題を呼んでいるとのことです。


*7月14日

@「成田増枠は2010年夏ダイヤで一杯になる」と航空局長
 国土交通省航空局長に7月4日付けで就任した前田隆平氏は11日に行われた就任記者会見で「国際線の基幹空港は成田。」と言明しました。その上で、成田空港の平行滑走路2500m化で増える2万回の増枠については「限られた資源であるため、最も有効活用できる方法を考えながら決定していきたい。」とし、年間2万回・週384回の枠について、「半分は日本の航空会社で使うとして、外国枠週192回の内、ドイツ・インド・香港との航空交渉ですでに54回分は埋まっている。これから各国と交渉することになるが、2010年の夏ダイヤでほぼ使い切るだろう。そこで、羽田空港の増枠分と連携して有効に活用したい。」と述べました。


*7月13日

@豪州の落書きグループの入国を拒否
 去る6月14日に成田空港から入国しようとしたオーストラリアの落書きグループ「Master Of Crime」(MOC)のメンバー4人が入国を拒否され、そのまま帰国したことが明らかになりました。このグループのメンバーは今年1月1日から14日にかけて東京メトロの車両に5回に渡りスプレーで落書きしたと見られています。落書きの中には「MOC」の署名もありました。オーストラリアの警察当局が家宅捜索したところ、東京メトロの落書き車両の写真も見つかり、「再度日本に行く可能性がある。」と日本側に連絡が来ていたとのことです。入国拒否の理由は「日本の利益や公安を妨害する行為のおそれがある」とのことです。

@全日空が関空=グアム・中部=台北線などの廃止検討
 全日空は燃料高騰による路線の見直しで、国際線では関西=グアム線(週7往復)と中部=台北線(週7往復)の今年度中の廃止を検討していることが明らかにしました。また、国内線では関西=新千歳線の減便など5から6路線の減便にとどめる方針とのことです。これについて同社幹部は「2007年度で国内線の路線整理は一段落したため。」としているそうです。

@日本エアコミューター機が計器ショートで欠航
 昨日午前9時20分頃、出雲発隠岐行きの日本エアコミューター3431便・サーブ340型機が離陸しようとしたところ、操縦席の計器から電気ショートのような臭いと煙が立ち上りました。このため、同機は出発を見合わせ、同便と折り返し便が欠航となりました。

@日航が御巣鷹山ジャンボ機事故の遺品展示で遺族側と合意
 日本航空は昨日、同社が保管している所有者の分からない1985年に起こった日本航空123便ジャンボ機墜落事故の遺品の展示について遺族側と合意したことを明らかにしました。墜落時刻で止まった時計など十数点を「安全啓発センター」に8月12日までに展示することになりました。

@B-787型機の遅れが日本企業にもじわり影響
 金属部品加工の旭精機工業は2008年度中に予定していたB-787型機向けの設備投資を白紙に戻すことを明らかにしました。B-787型機の納入計画が相次ぐ遅延になっていることを受けた措置とのことです。当面は現状の設備で対応出来ると判断したとのことです。

@ニューヨークのケネディ空港で異常接近が続けて発生
 混雑しているニューヨークのケネディ空港で5日と11日に着陸復航した旅客機が他の滑走路の飛行コースに入り込み異常接近するトラブルがありました。両トラブルとも最接近時で水平距離約800mとなったとのことです。このトラブルを受けてアメリカ連邦航空局(FAA)は11日午後に同空港の発着手順の変更を命じました。しかし、両トラブルともいわゆる「ニアミス」の基準は超えていなかったとのことです。

@ノースウエスト航空が2500人の削減を発表
 ノースウエスト航空は9日、全従業員の8%に当たる約2500人を削減すると発表しました。10から12月期に国内線・国際線で9.5%の便を削減する事に伴う措置としています。

@機内でダニが見つかり6時間遅れる・アメリカ
 8日、アメリカ・ワシントン発デンバー行きのユナイティド航空1178便で乗客が機内でダニを発見し、客室乗務員に連絡しました。このため、同機はこの後、デンバーからデイモンに向かう予定でしたが、消毒のために別の機体を使うことになりました。ところがこの代替機が来たのは6時間後で、出発が6時間遅れました。


*7月12日

@芝山町が空港南部の交通網の充実をはかる方針
 芝山町は10日、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」を活用して成田空港南部の交通網の充実をはかる方針を発表しました。同法は鉄道・コミュニティバス・乗り合いタクシーなどの事業に取り組む協議会に補助金を出し、事業費を3年に限り半額を国が補助するものとなっています。芝山町は10月までに千葉県、芝山鉄道会社、成田国際空港会社、地元交通事業者などが参加する任意協議会を設立し、具体的な「芝山町地域公共交通戦略計画」を策定する事にしています。その後、来年3月末までに空港南東部の横芝光町・多古町・山武市を加えた「法定協議会」を設立し、来年度から事業を開始する、とのことです。

@8月7日・8日に「ワンデイサマースクール」を開催
 成田国際空港株式会社は昨日、8月7日・8日に恒例の「成田エアポートワンデイ・サマースクール」を開催することを明らかにしました。対象は4年生以上の小学生で、両日とも定員は約30名、申し込みの締め切りは今月28日になっています。なお、1グループに保護者1名の参加も可能とのことです。詳しい開催要項と申し込みはここにあります。

@アエロフロート機のタイヤから煙り・A滑走路20分閉鎖
 今日午前10時45分頃、ロンドン発モスクワ経由成田行きのアエロフロート581便・B-767型機の機長から「着陸の際にタイヤから多量の煙が上がった。」との連絡がありました。このため、同機は誘導路上に停止して消火活動が行われました。このトラブルでA滑走路は約20分間閉鎖されました。点検したところ、着陸の際にブレーキオイルが漏れて、これが気化して煙のように見えたものと分かりました。

@日本航空が成田=西安線の廃止を検討
 日本航空の路線見直しが進んでいますが、成田空港関係では成田=西安線(週2往復)を今年度中に廃止する方向で検討が進んでいるとのことです。なお、国際線では中部=釜山線(週7往復)・福岡=上海線(週7往復)も廃止する方向とのことです。

@発電機故障で6便が欠航・スカイネットアジア
 10日午後6時頃、スカイネットアジア航空のB-737型機でエンジンを始動する発電機が故障しました。修理のために、この機体を使う予定の昨日の6便が欠航となりました。

@福島県知事が路線存続を日本航空に申し入れ
 佐藤福島県知事は昨日、日本航空本社を訪れ、日本航空が計画している福島空港関係路線の運休を撤回するように申し入れました。知事は「福島空港路線は企業誘致や観光にとって重要なインフラ」と述べ、存続を要望しました。これに対して、副社長は「苦渋の選択だった。理解してほしい。」と述べました。

@「企業存続のためには避けられない」と西松社長
 日本航空の西松社長は昨日の記者会見で路線の見直しについて「異常な燃料費の高騰が続いており、企業の存続のためには減便や路線の廃止は避けて通れない。」として、理解を求めました。

@ヒースロー空港新ターミナルで1日932個の荷物が行方不明
 ロンドンのヒースロー空港で、この春オープンした新ターミナル・「T5」で乗り継ぎ客の荷物が1日平均で932個も行方不明になっていることを航空労組幹部が下院で証言しました。T5には最新鋭の荷物システムが導入されていますが、古いターミナルからT5ターミナルへの荷物移動が手作業になっていることが主な原因としています。


*7月11日

@夏休みの成田空港利用者が3.7%減・成田空港会社予測
 成田国際空港株式会社は昨日、夏休み期間(7月17日から8月31日)中の成田空港利用者が前年同期比で3.7%減となる、との予測を発表しました。出国ピークは8月9日で51000人、帰国ピークは8月17日で57000人と見込んでいます。燃油サーチャージャーの高騰などもあり、近距離の台湾、韓国などが人気で中国は前年よりも大きく落ち込むとのことです。

@20歳代男性の海外旅行意欲が減退・国土交通省調査
 国土交通省が昨日発表した「海外旅行者満足度・意識調査」によりますと、過去3カ年に海外旅行に行ったことのない20歳代男性の中で「今後海外旅行に行きたい」と答えた人は31.9%となりました。20歳代女性は57.1%となっているそうで、この調査でも、20歳代の海外旅行熱が減退していることが伺われます。


*7月10日

@17日から成田=プーケット直行便が復活・タイ航空
 タイ航空は2004年12月から運休していた成田=プーケット直行便を17日から再開することを正式に発表しました。木曜と土曜の週2便で、機材はB-777-200型機を使います。

@「空港会社への外資規制には一定の歯止め必要」冬柴大臣
 冬柴国土交通大臣は昨日、日本記者クラブの記者会見で空港会社への外資規制について「一定の歯止めが必要。」と述べる一方、「過度の規制で外資が日本に来なくなっても困る。」との認識を示しました。また、「年末までには結論を出す。」とも述べています。

@成田空港手荷物爆破事件犯が保釈
 カナダのブリティシュコロンビア控訴裁判所は9日、1985年のインド航空機爆破事件と成田空港手荷物爆破事件で爆発物の製造を認め、服役していた服役囚の刑期が終わったとして保釈しました。しかし、この人物については偽証事件での公判が続いており、保釈に反対する意見も多かったとのことです。

@日本航空が福島空港から完全撤退・中部と関空からも
 日本航空は来年1月末で福島空港から完全撤退する方針を福島県に伝えました。福島空港からは関西空港と大阪空港と那覇空港にそれぞれ1日1往復が運航しています。3路線とも搭乗率が50から60%台で利益単価も低いことから赤字が続いているとのことです。この連絡を受けた福島県には衝撃が広がっています。
 また、日本航空は中部=福岡線(1日4往復)からも撤退する意向を表明し、こちらは名古屋=福岡線に一本化する方針です。
 さらに、関西空港=ロンドン線からの撤退も検討中とのことです。

@全日空のDHC8-402型機が引き返す
 今日午前8時55分頃、大阪発高知行きの全日空1603便・DHC8-402型機が離陸直後に前輪格納扉が閉まっていないとの警告灯が点灯しました。同機は上空で前輪の出し入れをしたところ、警告灯は消えましたが、念のために大阪空港に引き返し点検しました。異常は見つからず、約1時間後に高知に向け再離陸しました。

@全日空Gの07年度安全トラブルは236件
 全日空はこのほど、2007年度のグループ全体の安全報告をまとめました。それによりますと、負傷者の出た事故は1件、その他の重大インシデントは2件でした。また、国に報告した安全上のトラブルは236件となっています。この中には、空中衝突防止警報装置(TCAS)の作動などによる緊急操作を行ったものが全日空で52件、エアニッポンで24件あったとのことです。


*7月9日

@「ダイナマイト持っている」と飛行機止める・新千歳空港
 サミットが開かれている北海道の新千歳空港で昨日午前11時50分頃、離陸準備中だった新千歳発羽田行きのエアドゥ20便の乗客が客室乗務員に「ダイナマイトを持っている。」と話しました。このため、この乗客の手荷物を調べましたが、爆発物は見つかりませんでしたが、乗客を全て降ろして機内を捜索する騒ぎになりました。結局爆発物は見つからず、同機は約3時間遅れで離陸しました。発言したのは札幌市の不動産業の69歳の男で、業務威力妨害の疑いで逮捕されました。

@日本航空のCRJ200型機機が警告灯誤表示で引き返す
 今日午前10時5分頃、名古屋発秋田行きの日本航空4313便・CRJ200型機が離陸直後に凍結防止装置が故障しているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は名古屋空港に引き返しました。点検したところ凍結防止装置に異常はなく、1時間40分遅れで出発しました。

@免税店はスーパーマーケット?福島空港
 今日の読売新聞によりますと、福島空港の免税店はこのところ、食料品などの売り上げが伸びているそうです。福島空港近くのゴルフツアーに来る韓国人が帰国に際して、ごま油缶・業務用ドレッシング・カレールー・ソース・漬け物・味噌・キャラメル・羊羹など日本の食料品を大量に買って帰るためとのことです。中にはエコバッグを持参して大量に買って帰る人もいて2007年度の売り上げは前年度の1.5倍になっているとのことです。

@カリタエアの貨物機がコロンビアで離陸に失敗
 アメリカの貨物専用航空会社・カリタエアのB-747F型機が7日、南米コロンビアの首都・ボゴタの空港で離陸に失敗し地上に激突しました。この事故で、民家で寝ていた少なくても2人が死亡しました。乗員8人はけがを負いました。離陸直後にエンジンから出火したとのことです。この機体は2005年7月4日に新千歳空港からアンカレッジに向かって離陸した際にもエンジンから出火して引き返しています。なお、カリタエアは今年5月25日にも、別のB-747型機がベルギーのブリュッセルで離陸に失敗し大破しています。

@エアバスがA320型機の後継機の開発を計画か
 8日付のトリビューン紙によりますとエアバスは2014年にA320型機の後継機の開発を始める計画を持っているそうです。2018年の納入を目指すとのことです。この計画は「A30X」と呼ばれていますが、開発には80億から100億ユーロかかり、今後の情勢を見て判断するとのことです。燃費の向上を目指すものとのことです。


*7月8日

@NWが第1ターミナルで今日から新システム稼働
 ノースウエスト航空は成田空港第1ターミナル北ウイングで今日からオンライン・チェックイン用の新システムを稼働させました。このシステムは事前にオンライン・チェックインして印刷したA4サイズの搭乗券をスキャナで読み取ります。また、本人確認もパスポートをチェック・イン機に通すことによって、ブラックリストに載っていないかどうかも確認するとのことです。

@日航と全日空の国内線廃止・減便は約20路線
 3日の出来事でも書きましたが、日本航空と全日空が今秋にも計画している国内線の不採算路線から撤退・減便する対象路線が約20路線に上ることが昨日分かりました。関西空港と北海道から九州までの地方航空を結ぶ路線が両社それぞれ5路線前後、また、中部空港と地方空港を結ぶ路線、地方空港間の路線が対象となっているようです。特に、関西空港関係の路線は大阪空港との競合関係もあり、採算が悪化しているようです。

@13日に大阪空港飛行コース直下で不発弾処理・43便に影響
 13日の午前9時前後から12時前後まで、大阪空港の飛行コース直下で不発弾の処理が行われます。このため、飛行コースが変更されるとのことです。欠航などはありませんが、着陸機43便に影響が出る見込みとのことです。

@スターフライヤーが初めての国際チャーター便運航へ
 スターフライヤーは9月13日と15日に初めての国際線となる北九州=ソウル間の国際チャーター便を運航する計画です。なお、同社は2010年に北九州=ソウル線の定期便を就航させる計画です。

@スカイネットアジアの乗務員が乗務に復帰
 スカイネットアジア航空は昨日、航空身体検査の際に病歴などを隠して申告するなどの問題を起こした外国人機長5人と日本人副操縦士5人が再検査で航空身体検査証明書を取得して、全員乗務に復帰したことを明らかにしました。


*7月7日

@日本航空が成田空港で機体見学会・8月の各週末
 日本航空の成田空港整備では夏休み中の8月各週末に「2008年夏休み特別企画 成田空港にJALの飛行機を見に行こう!!」と題する機体見学会を実施します。各日の午前と午後の2回、定員30名とのことです。申し込みは今日から18日まで、メールで受け付けています。詳しくはここにでています。

@成田空港事務所長に片岡氏
 国土交通省は4日付で成田空港事務所長に片岡久志氏を発令しました。なお、首都圏空港課長には内閣官房拉致問題対策本部事務局参事官だった藤井直樹氏が発令されました。

@国際線発着調整事務局長に初めて国土交通省出身者
 日本の国際線の発着時刻などの調整を行う「国際線発着調整事務局」の局長に初めて国土交通省出身者が就任することになりました。この局長は日本航空だけが国際線を運航していた当時の名残から日本航空関係者が着く慣例がありましたが、「不公平が生じる。」との懸念もあり、今回初めて国土交通省出身者が着くことになったものです。8月1日付で発令されます。

@ユナイティドが来年4月1日から発券手数料を廃止へ
 ユナイティド航空は来年4月1日から日本国内で発券する航空券の発券手数料を廃止することを明らかにしました。ユナイティド航空は5月2日に7月1日からの発券について発券手数料を5%から3%に引き下げる措置を発表したばかりです。これで、発券手数料を廃止することを明らかにしたのはノースウエスト航空に次いで2社目になります。


*7月6日

@成田空港会社が一坪共有地地権者に手紙出す予定
 今日の東京新聞によりますと、成田国際空港株式会社は空港用地内に残る一坪共有地の地権者約1200人にこの夏をめどに権利の売却を求める手紙を出す予定とのことです。しかし、地権者の中には亡くなっている人もおり相続関係もはっきりしないなどの困難もあるそうです。また、旧反対同盟熱田派の一部グループは「売却しないでほしい。」と呼びかけている事もあり手紙の効果は限定的なようです。

@日本エアコミューター機が油圧故障で引き返す・6便欠航
 4日午前8時50分頃、鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター3741便・DHC8-400型機が指宿市上空を飛行中に油圧系統の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し9時32分に無事緊急着陸しました。点検したところ、オイルポンプの調整弁に不具合がありました。このトラブルで6便が欠航となりました。

@EUが航空機の排出ガス削減義務化制を可決へ
 EUは8日の欧州議会で航空機の二酸化炭素排出量に対する削減義務を課する法案を可決することになりました。欧州域内を飛行する外国も含むほとんどの航空会社に対して2004年から2006年の平均排出量を基準として、2012年は97%に、2013年以降は95%に削減することを義務づけます。これを上回る場合はその分の排出枠を購入することになります。アメリカや日本は拘束力のある排出規制そのものに反対しています。
【コメント】アメリカや日本は「このような規制は一方的に決めるべきではなく、国際民間航空機関(ICAO)の場で話し合うべき。」と主張していますが、国際民間航空機関(ICAO)で10年来議論してきましたが、結論はでていません。反対する国がある以上はまとまる可能性も薄いと思います。一方的な実施もやむをえないのではないでしょうか。排出量が少ないと言われる三菱リージョナルジェット(MRJ)などにとっては有利ではないかと思うのですが。


*7月5日

@夏休みの海外旅行動向は7%減・JTB調べ
 JTBが昨日発表した夏休み期間(7月15日から8月31日)の旅行動向調査によりますと、海外旅行は前年同期比で7%減の約225万人となる見通しです。国内旅行も同0.9%減と4年ぶりの減少となる模様です。燃油サーチャージャーが昨年の2倍になったことと、食料品などの値上げが水を差す形になっています。

@全日空が燃油サーチャージャーを取りすぎ
 全日空は昨日、7月1日発券分から値上げする国際線の燃油サーチャージャーを誤って6月29日発券分から適用したことを明らかにしました。運賃を設定するシステムへの入力手続きをミスしたとのことです。少なくても740人から約610万円を過剰徴収したとのことで、早急に返還するそうです。


*7月4日

@中国東方航空機が着陸時に着陸灯を破損
 昨日午後0時9分に成田空港平行滑走路に着陸した南京発成田行きの中国東方航空775便・A320型機が着陸点検で主翼下の着陸灯を破損しているのが見つかりました。成田国際空港株式会社は0時40分から24分間平行滑走路を閉鎖して点検し、着陸灯の破片を回収しました。

@革労協主流派拠点を家宅捜索
 千葉県警は昨日、今年3月に成田空港に向けて金属弾が打ち込まれた事件で習志野市在住の会社員で革労協主流派幹部の関与が疑われるとして、この会社員宅や成田空港近くの「三里塚企画」など4箇所の家宅捜索を行いました。
【コメント】サミットや要人来日などでテロのおそれがあるときには捜索が良く行われますが、普段は本気で捜査を行っているかどうか疑わしい事も多くあります。周辺自治体は「過激派を取り締まってほしい。」とたびたび要望しているのですが。

@A380型機導入で最終調整・全日空
 全日空は昨日、超大型機導入を検討する「新機種選定委員会」を社内に設置しました。具体的にはエアバスのA380型機の導入に向けて最終調整に入ったと見られています。5機を導入し、欧米線に投入する予定とのことです。大型機2機を投入するよりもA380型機1機で燃料の節約を図る目的とのことです。2012年から引き渡しを受け、総額1000億円程度になる見込みとのことで、今秋には結論を出すとのことです。

@「関空の地方路線撤退は利便性を考えて」と冬柴大臣
 冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、日本航空と全日空が関西空港から地方空港への路線を運休・撤退する検討に入っているとの報道に対して、「関西空港会社は民間企業だが、国も大きな利害関係がある。利用者の利便性も考えてないといけない。関西の人の考えも良く聞いて十分な根回しをしてほしい。」と述べました。
【コメント】またまた、関西の圧力ですか。神戸空港の時も「3空港もいらないのでは。」という意見を押し切り、関西空港の2本目滑走路の時にも「2本目滑走路を建設して有利子負債を増やすと会社経営が成り立たなくなる。」との意見を無視し、関西が地盤の国会議員を中心として強引に押し切りました。このところ、国土交通大臣は関西を地盤の議員がなり続けていますね。


*7月3日

@「2008成田空港ハンドブック」を買いました
 昨日成田空港第1ターミナル5階にある航空科学博物館のミュージアムショップ「バイプレーン」で「2008成田空港ハンドブック」を買いました。定価は950円でした。特に目新しいものはないのですが、なんと言っても、成田空港のバイブル的な本ですから。

@今日午前、成田空港で不審物騒ぎ2件
 今日午前10時5分頃、成田空港第1ターミナル4階の出発カウンター脇に不審な荷物があると通報があり、乗客などを避難させて、千葉県警の爆発物処理班が出動して調べたところ、中身は衣類などで外国人乗客の手荷物と判明する騒ぎがありました。
 また、11時30分頃には第1ターミナル1階の会議室に不審なスーツケースがおかれていると通報があり、警察が調べたところ、中身は空のスーツケースでした。サミット控えて警戒が厳しくなっているためもあるのでしょう。しかし、警戒するに越したことはありませんね。

@日航と全日空が関西空港の地方路線運休などを検討
 日本航空と全日空は燃料高騰によって関西空港と地方空港を結ぶ路線について運休や廃止についての検討を始めたとのことです。今年の秋ダイヤからでも実施に移す見込みとのことです。

@日本トランスオーシャン航空機が故障で大幅遅れ
 1日午後1時50分頃、松山発那覇行きの日本トランスオーシャン航空003便・B-737-400型機の出発前点検で油圧システムの計器に不具合が見つかりました。この部品の交換のために、出発が約2時間40分遅れました。

@オールエクスプレスが1日から営業を開始・増資で全日空子会社に
 全日空と物流4社で設立し、アジアに小口貨物輸送を手がける「オールエクスプレス」は1日から営業を始めましたが、先月28日に第三者割り当て増資を行い全日空の出資比率が54.0%となり、全日空の子会社になりました。

@日本貨物航空の08年3月期は331億円の純損失
 日本貨物航空の2008年3月決算によりますと、売上高は前期比5.1%増となったものの、燃料の高騰が響き331億5200万円の純損失となりました。

@アメリカン航空が全従業員の8%を削減へ
 アメリカン航空が約85500人いる全従業員の8%・約7000人の削減を計画していることが明らかになりました。すでに、客室乗務員約900人に対して8月末での解雇を通告しているとのことです。


*7月2日

@今日の成田空港から

新しくなった平行滑走路北端をくぐる
国道51号線「十余三トンネル」です。
「十余三トンネル」の上を通過して
平行滑走路に着陸する日本航空機。
旧成田空港会社本社跡地に建設されている
立体駐車場です。
展望デッキで見ていたところ、シンガポール航空のA380型機が離陸していきました。音は確かに静かです。特に、通り過ぎた後の音が
B-777型機やB-747型機よりもはるかに小さい印象を受けました。その向こうにサミットと30周年の芝文字(6月27日参照)が見えます。

@エアタヒチヌイが10月1日から成田=関空=パペーテ線を運休
 エア・タヒチ・ヌイは燃料高騰の影響で10月1日から成田=関西空港=パペーテ線を運休すると発表しました。ただし、成田=パペーテ間の直行便は残し、週2便体制になる、とのことです。

@中国国際航空が昨日から第1ターミナル南ウイングに移転
 中国国際航空は昨日から第1ターミナル南ウイングに移転しました。同航空を使用する旅客は間違えないようにしてください。

@合成麻薬持ち込んだ海兵隊員に有罪判決
 昨年11月20日にフランスからイタリアを経由して成田空港に合成麻薬薬18000錠を持ち込もうとして逮捕されたアメリカ軍の海兵兵隊員に対する判決が昨日千葉地裁でありました。裁判長はこの海兵隊員を「運び屋」と認定し、懲役11年・罰金300万円を申し渡しました。海兵隊員は事件当時休暇中だったとのことです。

@航空機の二酸化炭素削減を検討する「SKYエコ促進協議会」発足
 国土交通省は昨日、航空分野の二酸化炭素の削減を促進するための「SKYエコ促進協議会」を発足させることを発表し、明日に初会合を開きます。国と国内航空会社の社長らが出席し、燃費のよい航空機の導入促進や飛行経路の工夫などを話し合います。

@昨日から羽田空港で国際貨物の通関が可能に
 昨日から、羽田空港で国際貨物の通関が出来るようになりました。今までは、成田空港などで通関手続きをする必要がありました。全日空は早速、関西空港経由で上海や香港向けの貨物便の運航を始めました。なお、羽田空港の国際線ターミナルの出発ロビーも拡張され、待合い座席も55%増の約800席になりました。

@全日空機に鳥が衝突し引き返す・丘珠空港
 今日午前8時35分頃、丘珠発中標津行きの全日空4831便・DHC8-300型機が離陸したところ、右プロペラに鳥が衝突しました。このため、同機は引き返して点検しました。点検の結果、異常は見つからず9時45分に再出発しました。


*7月1日

@6月のアクセス数は24081回でした。これからもよろしく。

@UALが成田=シカゴ線を減便・成田=台北線を復活へ
 ユナイティド航空は燃料高騰による路線見直しの一環として、9月2日から現在1日2便体制で運航している成田=シカゴ線を1日1便に減便しまします。ただし、機材を現在のB-777-200型機からB-747-400型機に大型化することにより、提供座席数は現行の3分の2になるとのことです。また、運休していた成田=台北線を同じ9月2日から1日1便で復活させるとのことです。従って、成田空港の発着回数は同じになります。なお、成田=台北線の復活に伴い、サンフランシスコ=台北の直行便は運休となるそうです。

@空港会社の外資規制検討会を設置
 
政府は今日、空港会社の外国人株主比率を制限する外資規制をめぐる「空港インフラの規制のあり方に関する研究会」を発足させたことを発表しました。今後、8月上旬から月1・2回のペースで検討を重ね、出来れば今年中に報告書をまとめる予定とのことです。

@9月に横田空域の一部が返還・羽田から西向き便が時間短縮
 冬柴国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、米軍横田空域の一部が9月25日に日本側に返還されることを明らかにしました。これにより、羽田空港から大阪線が約3分、福岡線が約4分、神戸線が約5分などの短縮が可能とのことです。

@日本航空がJAL労組に一律5%カットを提案
 日本航空は最大労組であるJAL労組に対して、10月から基本給と手当の一律5%カットを計画している問題で、賃金協定の改定を申し入れました。これに対してJAL労組は「協議には応じる。」としていますが、組合員の不満も強いことから、受け入れるかどうかについては態度を明確にしていません。他の7労組は一律カットに対しては強く反対しています。
【コメント】これはむごいですね。すでに、一律10%カットを実施している上に5%カットですから。JAL労組は従業員のブラックリスト作りでも見られるように、「労使一体」の御用組合ですから、結局は認めるのではないかと思います。

@今日から羽田=香港線の定期チャーター便を運航・日本航空
 日本航空は今日から羽田空港の深夜早朝時間帯を使った羽田=香港線の定期チャーター便の運航を始めました。羽田発は深夜、羽田着は早朝の1日1往復の運航となります。予約は好調とのことです。この路線は全日空が4月から運航を始めていますが、平均搭乗率は約80%と好調に推移しているとのことです。

@スカイマークが9月から値上げへ
 スカイマークは昨日、国土交通省に9月分の普通運賃を申請しましたが、それによりますと、全線で30%前後の値上げになっています。安い料金で参入したスカイマークですが、このところの燃料の高騰で値上げせざるを得なくなったようです。


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